JP3994211B2 - トンネルファン吸入口の整流装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルの天井部に設けられ、トンネル内の換気を行う軸流のトンネルファンに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道または自動車用トンネル内に一酸化炭素や亜流酸ガスが蓄積すると有害なので、これをトンネルファンにより排風している。トンネルファンとしては形態が小さく、重量が軽く、組立て、据付に便利であるとともに、効率も高く価格が安い軸流ファンを使用することが多い。軸流ファンで高圧のときは段数を増すようにしている。
【0003】
自動車用トンネルに使用されるトンネルファンは、自動車の通過台数に応じてトンネル内の煙霧透過率測定装置により、自動的に風量が調節される。自然の風向との関係もあってトンネルファンは正逆転可能となっており、風向も反転可能である。
【0004】
図4はかかるトンネルファンの1例を示す断面図である。
図において1はトンネルファン、2はインペラで本図では2段になっている。3はモータ、4はケーシング、5は吸入口、6はトンネルファンの軸心である。7は空気流の流線である。なお、トンネルファン内の流速は30m /sec 程度になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
トンネルファン1の吸入口5は流れがスムーズになるように先端から滑らかな曲線で縮径する形状をしている。しかし、ケーシング4は天井部の設置基準限界などのため、あまり厚くできない。このため先端部が図4に示すように比較的尖った形状になっており、吸入口5の外周付近の空気流7aは、ケーシング4の外周からUターンして流入することになることもあって、先端部で剥離し、図に示すように渦流が発生し圧力損失や流れの乱れ等により効率が低下する。
【0006】
本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案出されたもので、吸入口5付近での空気流7の剥離を防ぐことにより、トンネルファン1の効率向上を図ることができるトンネルファン吸入口の整流装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のトンネルファン吸入口の整流装置は、トンネル天井部に設けられ、トンネル内の換気を行う軸流のトンネルファンの吸入口に設けられる整流装置であって、吸入口に流入する空気流のうち、吸入口外周付近の空気流の流入角度が、直角または鋭角になるように空気流を整流する整流装置を吸入口近傍のケーシング外周に設けたものである。なお、ここで流入角度とは、流線がトンネルファン軸心の上流側となす角度をいう。
【0008】
本発明の好ましい実施形態によれば、整流装置はケーシング周方向に複数に分割されており、ケーシング外周に部分的に取り付けられるようになっているのがよい。
【0009】
次に本発明の作用を説明する。
吸入口近傍のケーシング外周にトンネルファン軸心に対して直角の母線を有する円環状部分または軸心の上流と鋭角の母線を有する截頭円錐状部分を有する整流装置を取り付けたので、吸入口に流入する空気流のうち、吸入口外周付近の空気流の流入角度が、直角または鋭角になる。したがって、その部分の空気流は吸入口の先端付近で剥離しないので、渦流による圧力損失や流れの乱れが起らずトンネルファンの効率が向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の整流装置を取り付けたトンネルファンの断面図であり、図2はトンネルファンの吸入口の斜視図であり、図3はトンネルファンをトンネルに取り付けた状態を示す正面図である。これらの図では、図4において従来技術として説明したものと同様の部分については同一の符号を付しており、重複した説明は省略する。これらの図において、8は整流装置であり、吸入口5近傍のケーシング4外周に取り付けられている。整流装置8は図2,図3に示すように周方向に複数に分割されており、ケーシング4の外周に部分的に取り付けられるようになっている。9はトンネルの壁面であり、10は設置基準限界線である。図3に示すように、整流装置8は周方向に分割されているので取り付けると設置基準限界線10をはみ出す部分やトンネル壁面に近接した部分を除いて取り付ければよい。整流装置8の形状は、トンネルファン1の軸心6に直角の母線を有する円環状部8a、軸心を含む平面で切断したときの輪郭が円弧である曲線部8bおよび截頭円錐部8cからなる。
【0011】
次に本実施形態の作用を説明する。
図に示すように整流装置8は、軸心6に直角な母線を有する円環状部分8aを有しているので、吸入口5外周付近の空気流の流線7aの吸入口先端付近における接線(ベクトル7b)の軸心6の上流側となす角度θ(以下「流入角度θ」という)は直角または鋭角になる。したがって、吸入口5の外周付近の空気流7aが、吸入口5の先端部で剥離することがなく、渦流の発生や流れの乱れ等がなく効率の低下もない。
【0012】
整流装置8はケーシング4の周方向に分割されており、取り付けると、設置基準限界線10をはみ出す部分や壁面に近接している部分を除いて取り付ければよいので、既存のトンネルファン1にも取り付けることができ、それなりの効率向上を図ることが可能である。
【0013】
【実施例】
以下実際にトンネルファンに本発明の整流装置を取り付けたときの効果について説明する。図5は実機のトンネルファンに整流装置を取り付けた状態を示す部分断面図である。ここでD0 はケーシング4の内径、D1 はケーシング4の外径、D2 は整流装置の外径、rは曲線部分8bの半径である。それぞれの数値は、D0 =1530mm、D1 =1750mm、D2 =1850mm、r=25mmである。整流装置8を取り付けない状態での効率(風量×水頭/投入動力)は71%であったのに対し整流装置8を取り付けたところ効率は80%になった。すなわち,9%の効率向上が図られたことになる。
【0014】
本発明は以上述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、整流装置8は、図1または図2に示す形状として説明したが、これに限らず、図1における曲線部8bおよび載頭円錐部8cを省略して円環状部8aのみであってもよい。また、円環状部分8aは、母線が軸心6に対して直角なものとして説明したが母線が軸心6の上流部分となす角度が鋭角である截頭円錐形状であってもよい。
【0015】
【発明の効果】
本発明のトンネルファン吸入口の整流装置は、吸入口近傍のケーシング外周に設けたので、吸入口外周付近の空気流の流入角度が、直角または鋭角になり、吸入口付近での外周側の空気流が剥離を起こすことがなく、トンネルファンの効率低下を防ぐことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の整流装置を取り付けたトンネルファンの断面図である。
【図2】トンネルファン吸入口の斜視図である。
【図3】トンネルファンをトンネルに取り付けた状態を示す正面図である。
【図4】 従来のトンネルファンの断面図である。
【図5】実機のトンネルファンに整流装置を取り付けた状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 トンネルファン
4 ケーシング
5 吸入口
6 軸心
8 整流装置
Claims (2)
- トンネル天井部に設けられ、トンネル内の換気を行う軸流トンネルファンの吸入口に設けられる整流装置であって、吸入口に流入する空気流のうち、吸入口外周付近の空気流の流入角度が、直角または鋭角になるように空気流を整流する整流装置を吸入口近傍のケーシング外周に設けてなり、該ケーシングは円筒状の外周面と内周面を有していて、ケーシング吸入口は先端から滑らかな曲面で縮径して内周面と滑らかに連結し、先端が尖った形状をしており、該整流装置はケーシング周方向に複数に分割されており、ケーシング外周に部分的に取り付けられるようになっていることを特徴とするトンネルファン吸入口の整流装置。
- 上記整流装置の断面形状は先端側が垂線、内側が斜線の直角三角形の頂部が丸く面取りされたものである請求項1記載のトンネルファン吸入口の整流装置。
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JP21452197A JP3994211B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | トンネルファン吸入口の整流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP21452197A JP3994211B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | トンネルファン吸入口の整流装置 |
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- 1997-08-08 JP JP21452197A patent/JP3994211B2/ja not_active Expired - Fee Related
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