JP3993934B2 - コンテナ - Google Patents

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和夫 藤本
勝栄 横田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばフィルム、シート、紙、織物などの帯状物を支軸の回りに巻回したロール製品などを収容して輸送するために適したコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルム、シート、紙、織物などの帯状物を支軸(たとえば紙管)の回りに巻回したロール製品を輸送する場合には、ロール製品を1本づつ包装シートで包んで一次包装を行い、このようにして包装したロール製品を個別に、あるいは数本づつまとめて木箱または段ボール箱から成るコンテナに収容していた。
【0003】
しかしながら、従来のコンテナは、木箱または段ボール箱などで構成してあるため、多数本のロール製品をまとめて収容する場合に、ロール製品同士が擦れて損傷するおそれがあると言う課題を有している。したがって、木箱や段ボール箱に入れる前に、ロール製品を一つづつ一次包装する必要があり、その包装に要する労力と時間が多大であると共に、包装材料コストが嵩むという課題も有する。また、ロール製品の重量が大きい場合には、コンテナ内に複数のロール製品を積み重ねて収納した場合に、その上に積み重ねられたロール製品の荷重が、下にあるロール製品に作用し、製品を変形させるおそれがあるという課題も有する。
【0004】
さらに、従来の木箱や段ボールから成るコンテナでは、一度の輸送後に再利用して用いることが困難であり、使い捨てとなり、資源の有効理由の観点から好ましくないものであった。
【0005】
そこで、合板パネルや合成樹脂パネルなどで構成された分解自在コンテナが開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の分解自在コンテナでは、コンテナ内部からロール製品を出し入れする際に、ロール製品をコンテナの側壁パネルの上端まで持ち上げないと、ロール製品の出し入れができない構造であった。このため、天井が低い場所でロール製品の出し入れを行う場合や、ロール製品を持ち上げるためのリフトの上下ストロークが短い場合などには、コンテナ内部からロール製品を出し入れすることが困難であった。
【0007】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、天井が低い場所で製品の出し入れを行う場合や、製品を持ち上げるためのリフトの上下ストロークが短い場合などでも、良好に製品の出し入れが可能で、しかも繰返し使用が出来るコンテナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るコンテナは、相互に略平行に向き合うように、パレット上に装着される一対の第1側壁パネルと、前記一対の第1側壁パネルの両側端部を連結し、相互に略平行に向き合うように、前記パレット上に移動自在に装着される一対の第2側壁パネルとを有し、前記一対の第2側壁パネルのうちの少なくとも一方が、前記一対の第1側壁パネルが前記パレット上に立てられた状態で、これら第1側壁パネルの側端部に着脱自在に係合する係合手段を具備し、しかも、当該係合手段による係合が解除された状態で、コンテナの外側に開き、コンテナの底板に沿ってスライド移動自在にパレット上に装着してあることを特徴とする。
なお、本発明において、コンテナとは、製品を内部に収容できるものを意味し、ラックなども含む概念で用いる。また、コンテナ内に収容される製品としては、ロール製品を主対象とするが、ロール製品に限定されるものではなく、その他の製品であっても良い。また、コンテナ内部に収容される製品の数は、1個でも複数であっても良い。
【0009】
本発明に係るコンテナにおいて、前記一対の第1側壁パネルの内側には、コンテナ内に収容されるロール製品の軸端から突出している支軸を受ける支軸保持用凹部と、支軸の軸方向移動を制限するストッパ部材とが形成してあることが好ましい。
【0010】
前記一対の第1側壁パネルが、前記パレット上で、コンテナの内側に折り畳み自在に装着してあることが好ましい。
【0011】
各第1側壁パネルには、その両側端部に略垂直に伸びる支柱と、これら支柱を連結するように略水平に伸びる補強用棒材とが具備してあることが好ましい。この補強用棒材の内側に、前記支軸保持用凹部とストッパ部材とが形成してあることが好ましい。
【0012】
前記パレットの四角部には、コーナー金具が具備してあることが好ましい。前記第1側壁パネルの支柱が、当該コーナー金具に対して回動自在に、且つ第1側壁パネルがパレットに対して立てられた状態で回動が制限されるように装着してあることが好ましい。
【0013】
前記一対の第2側壁パネルのうちの少なくとも一方は、前記一対の第1側壁パネルの側端上部を連結するように略水平に伸び、両端部に前記係合手段が装着してある上端枠棒材と、第2側壁パネルの下端部に装着されて前記上端枠棒材と略平行に伸び、前記パレットのコーナー金具に対して、回転自在に、且つ前記係合手段による係合が解除された状態で、コンテナの底板に沿ってスライド移動可能に保持してある下端枠棒材とを有することが好ましい。
【0014】
第2側壁パネルの側端部は、補強材により補強してあることが好ましい。また、前記上端枠棒材および下端枠棒材の両端部は、第2側壁パネルの側端部から突出するように構成しても良い。
【0015】
本発明に係るコンテナは、防塵カバーで覆われることが好ましい。防塵カバーとしては、特に限定されないが、コンテナの上部を覆う上方カバー部と、4つの側壁パネルの外側を覆う4つの側方カバー部とを有するものが好ましい。また、4つの側壁カバー部の側端部には、隣接する側方カバー部の側端部と着脱自在に連結される線状ファスナーが具備してあることが好ましい。さらに、側方カバーの下端部内側には、コンテナの下端部に具備してある第1面状ファスナーに対して着脱自在に接続される第2面状ファスナーが具備してあることが好ましい。なお、線状ファスナーとは、一の面の一辺と他の面の一辺とを線状に着脱自在に接続するファスナーであり、面状ファスナーとは、面と面とを接触させて着脱自在に接続するファスナーを意味する。
【0016】
【作用】
本発明に係るコンテナでは、コンテナの内部から製品を出し入れする場合には、第1側壁パネルの側端部との係合を解除し、一対の第2側壁パネルのうちの少なくともいずれか一方を、コンテナの外側に開き、コンテナの底板に沿って、コンテナの底部にスライド移動させる。その結果、コンテナの一方の第2側壁パネルが取り外され、側方開口部が形成され、コンテナの上方開口部から製品を取り出すことなく、コンテナの側方開口部から製品を取り出すことができる。
【0017】
特にコンテナの内部にロール製品を収容する場合には、一対の第1側壁パネルの内側に、ロール製品の軸端から突出している支軸を受ける支軸保持用凹部が形成してあるので、ロール製品を良好に保持することができる。また、ロール製品の支軸の軸方向移動を制限するストッパ部材が支軸保持用凹部に形成してあるので、ロール製品がコンテナの内部で軸方向に移動することがなく、ロール製品が側壁パネルに衝突して側壁パネルまたは製品に損傷を与えることがない。
【0018】
また、各支軸保持用凹部が各第1側壁パネルの内側に形成してあることから、コンテナ内部でロール製品を、側壁パネルの上端まで持ち上げることなく、支軸保持用凹部を構成する部材よりも僅かに上にリフト手段などで持ち上げるのみで、そのロール製品をコンテナの側方開口部から取り出すことができる。また、ロール製品をコンテナの内部に収容するには、側壁パネルの上端まで持ち上げることなく、取り外された第2側壁パネルにより形成された側方開口部から収容することができる。したがって、天井が低い場所でロール製品の出し入れを行う場合や、ロール製品を持ち上げるためのリフトの上下ストロークが短い場合などでも、コンテナ内へのロール製品の出し入れが容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0020】
図1は本発明の1実施形態に係るコンテナの斜視図、図2はパレットに対する第1側壁パネルの取り付け状態を示す要部斜視図、図3は第1側壁パネルの内側に形成された支軸保持用凹部とストッパ部材との関係を示す要部斜視図、図4は図3に示すIV−IV線に沿う要部断面図、図5は第2側壁パネルの取り付け状態を示す要部斜視図、図6は防塵カバーの斜視図、図7は本発明の他の実施形態に係る第2側壁パネルの係合手段の例を示す要部斜視図である。
【0021】
図1に示すように、本実施形態に係るロール製品輸送用コンテナ2は、支軸4が両端部から突出しているロール製品6を収容して輸送するためのコンテナであって、底部にパレット8を有する。本実施形態のパレット8には、フォークリフトの爪部が差し込まれるリフト用孔10が形成してある。パレット8は、たとえばステンレスなどの金属で構成してあることが好ましいが、プラスチックなどの金属以外の材質で構成することも可能である。パレット8の長辺方向Xの略中間位置には、中央補強材9が配置される。中央補強材9は、パレット8と一体に成形してあり、コンテナ2の保管や運送中などにパレット8の底部がたわむことを防止する。
【0022】
パレット8の上には、たとえば金属板や合板などで構成された底板12が設置される。また、このパレット8の長辺方向Xと短辺方向Yの上には、相互に略平行に向き合う一対の第1側壁パネル14,14と、これら第1側壁パネル14,14の両側端部を連結するように、しかも相互に略平行に向き合う一対の第2側壁パネル16,16とが装着される。本実施形態では、第1側壁パネル14,14は、パレット8の上で、ロール製品6の支軸4の軸心に対して略直角となるように立設される。また、第2側壁パネル16,16は、パレット8の上で、ロール製品6の支軸4に対して略平行となるように立設される。
【0023】
パレット8の上で、第1側壁パネル14,14および第2側壁パネル16,16で囲まれた空間が、ロール製品6を収容するための内部空間18となる。本実施形態では、コンテナ2の内部には、単一のロール製品6が収容される。
【0024】
本実施形態では、各第1側壁パネル14は、それぞれ一枚または複数枚の板材で構成してあり、後述するような構造を採用することにより、パレット8に対して内側に折り畳み自在となっている。また、各第2側壁パネル16は、それぞれ一枚または複数枚の板材で構成してあり、後述するような構造を採用することにより、底板12の上にスライドして押し込むことや、または内側に倒して収納することが可能になっている。
【0025】
図1に示すように、各第1側壁パネル14には、その両側端部に略垂直に伸びる支柱26,26と、これら支柱26,26を連結するように略水平に伸びる第1補強用棒材24とが具備してある。また、第1側壁パネル14の下端縁部に沿って第2補強用棒材28が第1側壁パネル14に対して固定してある。これら第1補強用棒材24と第2補強用棒材28とは、略中央部において、垂直方向に伸びる第3補強用棒材30により連結してある。
【0026】
図3に示すように、第1補強用棒材24のコンテナ内側には、第4補強用棒材42が接続してある。この第4補強用棒材42の上に、所定間隔で一対の側板44,44が略垂直に固定してあり、これら側板44,44の内側に、支軸保持用凹部48が形成してあるU字形状に加工された保持板46が接続してある。また、側板44,44の外側には、第4補強用棒材42の上に固定してある補強板50が接続してある。なお、図4に示すように、第4補強用棒材42の下部は、第3補強用棒材30に固定してある補強リブ56に接続してある。
【0027】
図3,4に示すように、側板44,44の間に形成された支軸保持用凹部48の上に、ロール製品6の支軸4が載せられて保持されるようになっている。また、側板44,44の間には、第4補強用棒材42の上に固定してあるストッパ部材52が掛け渡され、支軸4がコンテナ2の外側に軸方向に移動することを制限している。ストッパ部材52の上端は、支軸4の軸方向外側に向けて開くように折り曲げてあり、ロール製品6の支軸4を支軸保持用凹部48内に載せるときの案内になるようになっている。なお、図では省略してあるが、ロール製品6の反対側の支軸4を受ける構造も、図3および4と同様である。
【0028】
ロール製品6の支軸4が支軸保持用凹部48内に載せられる結果、ロール製品6の荷重は、第4補強用棒材42、第1補強用棒材24,補強リブ56、第3補強用棒材30、第2補強用棒材28および支柱26に作用することになる。第1側壁パネル14自体には、ロール製品6の荷重は、ほとんど作用しない。
【0029】
図1に示すように、本実施形態では、第1側壁パネル14の上部中央部には、垂直方向に第1補強用棒材24まで伸びる切り欠き15が形成してあり、そこからコンテナ2の内部を観察可能にしてあり、この場合は、天ビン型の製品用リフトの使用も可能である。なお、本発明では、この切り欠きは必ずしもなくても良い。
【0030】
本実施形態において、側壁パネル14は、たとえば金属板で構成してあり、支柱26および補強用棒材24,28,30,42は、たとえば断面矩形または円形の金属パイプ(中空または中実)で構成してあり、図3および4に示す側板44、補強板50、保持板46、ストッパ部材52は、金属板で構成してあり、これらの接合または固定は、溶接などにより行われる。
【0031】
図1に示すように、パレット8の四角部には、コーナー金具20が装着してあり、このコーナー金具20の上部に、第1側壁パネル14の両側端部に固定してある支柱26の下端部が装着してある。コーナー金具20の下端部には、段積み金具22が装着してあり、段積み金具22の下に、他のコンテナ2の支柱26の上端が差し込み可能(図示せず)になっており、コンテナ2を上下方向に段積み可能になっている。
【0032】
図2に示すように、底板12の短辺側縁部上には、断面「コ」字形状のアングル材32が配置してあり、その上に、第1側壁パネル14の第2補強用棒材28が着脱可能に載せられる。支柱26の下端部には、支柱26から短辺方向Yに突出する回動ピン36が溶接などで固定してあり、この回動ピン36が、コーナー金具20の上部に形成してある長孔34内に上下方向移動自在に且つ回転自在に挿入してある。また、回動ピン36の上部に位置する支柱26の側部には、この支柱26から短辺方向Yに突出するストッパ用ピン38が溶接などで固定してあり、コーナー金具20の上端部に形成してあるストッパ用切り欠き40に対して係合可能にしてある。
【0033】
本実施形態では、第1側壁パネル14が支柱26と共に、底板12に対して略直角に立てられた状態で、支柱26のストッパ用ピン38がコーナー金具20の上端部に形成してあるストッパ用切り欠き40に対して係合し、第1側壁パネル14がコンテナの内側に回動することを制限している。第1側壁パネル14を支柱26と共に、矢印Aに示すように、上方に持ち上げれば、ストッパ用ピン38も持ち上がり、コーナー金具20のストッパ用切り欠き40との係合状態が解除される。同時に、回動ピン36も長孔34に沿って持ち上がる。その結果、第1側壁パネル14は、支柱26と共に、矢印Bに示すように、コンテナ2の内側に向けて回動可能となり、底板12の上に折り畳むことが可能になる。なお、図2では、1本の支柱26についてのみ図示してあるが、他の3本の支柱26も同様である。
【0034】
図1および5に示すように、各第2側壁パネル16の両側端部には、それぞれ補強用棒材58が溶接などで固定してある。第2側壁パネル16の上端部には、パネル16の両側端部から突出して第1側壁パネル14,14の側端上部を連結するように略水平に伸びる上端枠棒材60が溶接などで固定してある。また、第2側壁パネル16の下端部には、パネル16の両側端部から突出して上端枠棒材60と略平行に伸び、パレット8のコーナー金具20に対して回転自在に、且つコンテナ2の底板12に沿ってスライド移動可能に保持してある下端枠棒材68が溶接などで固定してある。
【0035】
上端枠棒材60の両端部には、係合手段としての係合用ピン62がそれぞれ溶接などで固定してある。係合用ピン62は、第1側壁パネル14の両側端部に固定してある支柱26の上端部に装着してある係合用金具64の係合孔66内に係合可能になっている。第2側壁パネル16の自重により、上端枠棒材60の係合用ピン62が係合用金具64の係合孔66内に係合している状態では、図5に示すように、第2側壁パネル16の下端部に固定してある下端枠棒材68の両端部は、それぞれ対応するコーナー金具20の内側に形成してある係合片69の係合凹所70内に係合し、下端枠棒材68は、底板12に沿って矢印F方向にはスライド移動しないようになっている。係合片69は、コーナー金具20と一体に成形しても良いし、別に成形し、コーナー金具20に対して溶接などで接合しても良い。
【0036】
上端枠棒材60の係合用ピン62が係合用金具64の係合孔66内に係合することで、第1側壁パネル14,14の側端部が連結され、第1側壁パネル14がコンテナ2の内側に倒れることを防止する機能もある。
【0037】
第2側壁パネル16を矢印D方向に沿って上方に持ち上げると、係合用ピン62が係合用金具64の係合孔66から外れて係合状態が解除され、図5に示すように、第2側壁パネル16は、下端枠棒材68を中心として、矢印Eに示すように、コンテナ2の外側に回動可能になる。同時に、下端枠棒材68の両端部は、係合片69の係合凹所70内を下方向に落下し、開口部72を通して底板12に沿って矢印F方向にスライド移動可能になる。したがって、側壁パネル16を上から押すことにより、側壁パネル16は、底板12の上に沿ってスライド移動し、底板12の上に押し込まれる。又、内側に倒しても、収納することが可能である。
【0038】
なお、図5では、第2側壁パネル16の上端枠棒材60および下端枠棒材68の一方の端部側にのみ係合用金具64と係合片69とを図示したが、他方の端部でも同様である。
【0039】
本実施形態では、第2側壁パネル16は、たとえば金属板で構成してあり、補強用棒材58、上端枠棒材60および下端枠棒材68は、金属パイプ(中空または中実)などで構成してある。ただし、補強用棒材58および上端枠棒材60は、断面矩形のパイプ状部材で良いが、下端枠棒材68は、断面円形のパイプ状部材であることが好ましい。
【0040】
図1に示すコンテナ2には、隙間がたくさんあるため、このコンテナ2の内部にロール製品6を収容して輸送する場合には、コンテナ2の上に、図6に示す防塵カバー74を取り付けることが好ましい。図6に示す防塵カバー74は、たとえば軽量な合成樹脂またはゴム材で構成してあり、コンテナ2の上部を覆う上方カバー部76と、4つの側壁パネル14,16の外側を覆う4つの側方カバー部78とを有する。また、4つの側壁カバー部78の側端部には、隣接する側方カバー部78の側端部と着脱自在に連結される線状ファスナー80が具備してあることが好ましい。さらに、側方カバー78の下端部内側には、図1に示すコンテナ2の底板12の側端面に具備してある第1面状ファスナー82に対して着脱自在に接続される第2面状ファスナー84が具備してあることが好ましい。第1面状ファスナー82および/または第2面状ファスナー84は、周方向に沿って連続して形成しても良いし、断続的に形成しても良い。
【0041】
コンテナ2の内部からロール製品6を取り出す際には、まず図6に示す防塵カバー74をコンテナから取り外す。次に、図1および5に示す、いずれか一方の第2側壁パネル16を矢印Dに沿って上方に持ち上げる。その結果、係合用ピン62が係合用金具64の係合孔66から外れ、図5に示すように、第2側壁パネル16は、下端枠棒材68を中心として、矢印Eに示すように、コンテナ2の外側に回動可能になる。同時に、下端枠棒材68の両端部は、係合片69の係合凹所70内を下方向に落下し、開口部72から底板12に沿って矢印F方向にスライド移動可能になる。したがって、側壁パネル16を上から押すことにより、側壁パネル16は、底板12の上に沿ってスライド移動し、ロール製品6の下で底板12の上に押し込まれ、コンテナ2の一方の第2側壁パネル16が取り外され、側方開口部が形成される。
【0042】
そして、図示省略してあるリフト手段により、コンテナ2の内部でロール製品6を、側壁パネルの上端まで持ち上げることなく、図3に示す支軸保持用凹部48を構成する側板44よりも僅かに上に持ち上げる。その後、ロール製品6を横に移動し、第2側壁パネル16が取り外されて形成されたコンテナの側方開口部から取り出せばよい。なお、ロール製品6を持ち上げた状態で、コンテナ2を横にずらしても良い。
【0043】
ちなみに従来では、コンテナ2の側壁パネル14または16の高さ以上に、ロール製品6を持ち上げないと、コンテナ2の内部からロール製品6を取り出すことはできなかった。
【0044】
また、コンテナ2の内部からロール製品6を取り出した後は、コンテナ2の他方の第2側壁パネル16も同様にして、底板12の上にスライド移動させて、2つの第2側壁パネルを折り重ねる。そして、図2に示すように、第1側壁パネル14を支柱26と共に、矢印Aに示すように、上方に持ち上げれば、ストッパ用ピン38も持ち上がり、コーナー金具20のストッパ用切り欠き40との係合状態が解除される。同時に、回動ピン36も長孔34に沿って持ち上がる。その結果、第1側壁パネル14は、支柱26と共に、矢印Bに示すように、コンテナ2の内側に向けて回動可能となり、底板12の上に折り畳むことができる。他の第1側壁パネル14も同様にして折り畳む。
【0045】
その結果、パレット8の底板12の上には、二つの第2側壁パネル16,16および二つの第1側壁パネル14,14が折り重なり、コンテナ2を折り畳み、嵩が小さい状態で、コンテナ2を輸送元へ送り返し、再利用することができる。したがって、使用済みのコンテナ2の輸送効率が増大すると共に、廃棄処分となるゴミが少なくなる。
【0046】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0047】
たとえば、第2側壁パネル16の上端枠棒材60の両端部と第1側壁パネル14の支柱との係合手段は、上述した実施形態に限らず、その他の係合手段を採用することができる。たとえば図7に示すように、第2側壁パネル16の上端枠棒材60の両端部には、係合手段としての係合孔66aを形成し、第1側壁パネル26の支柱26には、係合孔66a内に係合する係合凸部62aが形成してある金具64aを取り付けても良い。この実施形態の場合にも、前記実施形態と同様な作用効果を奏する。
【0048】
また、上述した実施形態では、コンテナ2の内部には、単一のロール製品6が収容されるように構成したが、複数のロール製品6を収容可能に構成することも可能である。
【0049】
また、上述した実施形態では、コンテナ2を主として金属で構成したが、金属以外の木材や合成樹脂などで構成することも可能である。
【0050】
さらに、上述した実施形態では、一対の第2側壁パネル16,16を同じ構成とし、いずれの第2側壁パネル16,16も、コーナー金具20に対して下端枠棒材68を中心として回動自在に、且つコンテナ2の底板12に沿ってスライド移動可能に保持してある。しかし、本発明では、少なくとも一方の第2側壁パネル16のみを、このような構成とし、他の第2側壁パネルについては、コンテナ2の内側に折り畳み自在な構成としたり、その他の組立可能または分解可能な構成としても良い。
【0051】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、天井が低い場所で製品の出し入れを行う場合や、製品を持ち上げるためのリフトの上下ストロークが短い場合などでも、良好に製品の出し入れが可能なコンテナを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施形態に係るコンテナの斜視図である。
【図2】図2はパレットに対する第1側壁パネルの取り付け状態を示す要部斜視図である。
【図3】図3は第1側壁パネルの内側に形成された支軸保持用凹部とストッパ部材との関係を示す要部斜視図である。
【図4】図4は図3に示すIV−IV線に沿う要部断面図である。
【図5】図5は第2側壁パネルの取り付け状態を示す要部斜視図である。
【図6】図6は防塵カバーの斜視図である。
【図7】図7は本発明の他の実施形態に係る第2側壁パネルの係合手段の例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
2… コンテナ
4… 支軸
6… ロール製品
8… パレット
12… 底板
14… 第1側壁パネル
16… 第2側壁パネル
18… 内部空間
20… コーナー金具
26… 支柱
48… 支軸保持用凹部
52… ストッパ部材
60… 上端枠棒材
62… 係合用ピン
64… 係合用金具
66… 係合孔
68… 下端枠棒材
69… 係合片
70… 係合凹所

Claims (2)

  1. 相互に略平行に向き合うように、パレット上に装着される一対の第1側壁パネルと、
    前記一対の第1側壁パネルの両側端部を連結し、相互に略平行に向き合うように、前記パレット上に移動自在に装着される一対の第2側壁パネルとを有し、
    前記一対の第2側壁パネルのうちの少なくとも一方が、前記一対の第1側壁パネルが前記パレット上に立てられた状態で、これら第1側壁パネルの側端部に着脱自在に係合する係合手段を具備し、しかも、当該係合手段による係合が解除された状態で、コンテナの外側に開き、コンテナの底板に沿ってスライド移動自在にパレット上に装着してあることを特徴とするコンテナ。
  2. 前記一対の第1側壁パネルの内側には、コンテナ内に収容されるロール製品の軸端から突出している支軸を受ける支軸保持用凹部と、支軸の軸方向移動を制限するストッパ部材とが形成してある請求項1に記載のコンテナ。
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