JP3990705B2 - カテコールアミン類の測定方法、および該方法に用いられるカテコールアミン類測定用電極およびその製造方法ならびに電気化学セル - Google Patents

カテコールアミン類の測定方法、および該方法に用いられるカテコールアミン類測定用電極およびその製造方法ならびに電気化学セル Download PDF

Info

Publication number
JP3990705B2
JP3990705B2 JP2005139825A JP2005139825A JP3990705B2 JP 3990705 B2 JP3990705 B2 JP 3990705B2 JP 2005139825 A JP2005139825 A JP 2005139825A JP 2005139825 A JP2005139825 A JP 2005139825A JP 3990705 B2 JP3990705 B2 JP 3990705B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
working electrode
catecholamines
thin film
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005139825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006317263A (ja
Inventor
勝義 林
勉 堀内
弦 岩崎
彰之 館
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2005139825A priority Critical patent/JP3990705B2/ja
Publication of JP2006317263A publication Critical patent/JP2006317263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3990705B2 publication Critical patent/JP3990705B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

本発明は、生体内から微量の試料を採取し、その試料中に含まれるカテコールアミン類(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン等のo−ジヒドロキシベンゼン骨格を有する生体アミン)を感度、選択性良く測定するための方法に関する。また、本発明は、前述の測定方法に用いられる医学、生理学用、あるいは医療用センシングデバイスに関する。
医学・医療、生物学分野では、カテコールアミン類の高感度・高選択検出には、主に液体クロマトグラフィーと電気化学検出器や光学検出器を組み合わせたシステムが主に用いられてきた。カテコールアミン類は、電気化学活性が高く、光学検出に必要なラベル化のような前処理を必要としないため、電気化学検出は、カテコールアミン類の簡易測定において有効な検出手段といえる。例えば、液体クロマトグラフィーとくし型アレイ電極(特許文献1参照)を組み合わせたシステムでpMオーダーのカテコールアミン類(ドーパミン)が検出可能であることが報告されている(非特許文献1参照)。このほか、キャピラリー電気泳動と電気化学検出器を組み合わせたシステムについても多数報告されている。
カテコールアミン類は、電極上で可逆的に酸化・還元する性質を有していることから、酸化・還元を繰り返すことにより、応答電流を増幅し、感度を向上させることができる。絶縁性の基板上に形成した一対のバンド電極アレイ上では、一方の電極に酸化電位を印加し、もう一方の電極に還元電位を印加することにより、高感度測定が実現されている。また、カテコールアミンの酸化還元反応を、酵素を用いて行わせ、同様な効果が得られることが報告されている(非特許文献2参照)。
一方、カテコールアミン類を生体試料中から選択的に検出するための手法として、カーボンファイバーを用いた微小電極型のセンサーでは、特に濃度の高いL−アスコルビン酸や尿酸などのアニオン性分子の影響を排除するために、ナフィオンや過酸化ポリピロールなどを用いてカーボンファイバー微小電極表面を修飾する。また、オンライン型のセンサーでは、検出電極の上流側に上記のアニオン性分子を分解するための反応器を設置することができ、連続的かつ選択的な測定を行うことができる(非特許文献3参照)。
また、上記のようなアニオン性分子の影響を抑制し、カテコールアミン類のようなカチオン性の分子を選択的に検出することができる電極について報告されている(非特許文献4参照)。
一方、光照射による誘起される電流、または電流印加による発光を目的とする光電気化学セルにおいて、その効率を向上させるために、光透過性電極と光不透過性電極とで形成されたくし型アレイ電極構造が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、特許文献2には、カテコールアミン類のようなカチオン性の分子の選択的電気化学的検出、およびその際のアニオン性分子の影響の抑制については、何ら教示されていない。
特開平09−292360号公報 特開平08−190939号公報 O. Niwa et al., J. Chromatogr. B, 670, 21-28(1995) F. Lisdat, et al., Biosensors and Bioelectronics, 12(12), 1199-1211(1997) K.Hayashi, et al., Electrochem, Comm., 5(12), 1037-1042(2003) 岩崎他、Review of Polarography, 50(3), 232 (2004)
カテコールアミン類は、生体内温度が低く(脳内数十nM、血液中1nM以下)、カーボンファイバーのように電極面積の小さいセンサーでは、応答電流が非常に小さくなり、感度が不十分であるという問題がある。
このため、くし形のアレイ電極による応答の電気化学増幅法や、酵素を用いた増幅法がある。しかしながら、生体試料内には、L−アスコルビン酸などのアニオン性分子に加えて、DOPAC(3,4−ジヒドロキシフェニル酢酸)などの電気化学特性が似たカテコールアミン類の代謝物のような夾雑物質が存在し、それらの濃度はカテコールアミン類の濃度よりも高い。したがって、くし型のアレイ電極は高感度であるものの、それら夾雑物質の応答に隠蔽されて、カテコールアミン類から得られる応答が検出できないという問題点がある。また、酵素増幅法では、生体内濃度以上のグルコース等の基質が必要であり、これらの溶液を試料に注入しなければならず、測定が煩雑である。
アニオン性分子であるL−アスコルビン酸もしくは尿酸、あるいはカテコールアミン類の代謝物の影響を抑制するためには、ナフィオン(登録商標)または過酸化ポリピロールの膜を電極上に形成する手法が用いられる。しかし、高濃度に存在する妨害物質を完全に除去するのは困難であり、また除去効率を上げるために、膜厚を増加させるとカテコールアミンの拡散も阻害され、感度が低下するという問題点がある。液体クロマトグラフィーやキャピラリー電気泳動のような分離技術と検出器を組み合わせることにより、夾雑物質の影響を受けずにカテコールアミン類を選択的に測定できるが、連続的に試料を導入することができないため、刻一刻と変化する病態、細胞応答、あるいは脳内物質の温度変化のモニターなどには適用できないという問題がある。
また、アニオン性の夾雑物質の応答を抑制することのできるインジウム酸化物、あるいはインジウム酸化物にスズをドープした電極上においては、カテコールアミンの酸化体が還元されにくいため、酸化・還元の反復による応答電流の増幅がなされず、高感度な測定が困難であるいう問題点かあった。
このような問題を解決するためには、本発明によるカテコールアミン類測定用電極、およびそれを用いた電気化学フローセルは、アニオン性分子の影響を抑制することのできる金属酸化物電極を有し、さらに該電極上で酸化されたカテコールアミン類を還元するための金属電極が設置され、該金属酸化物電極と該金属電極とが接近して配置されていることを特徴とし、簡便な方法で高感度かつ高選択的にカテコールアミン類を測定することができる。
以上のような構成を採ることにより、本発明のカテコールアミン類測定用電極および電気化学セルは、以下のような効果を奏する。
(1)L−アスコルビン酸または尿酸のようなアニオン性分子、およびカテコールアミン類の代謝物の影響を排除する機能を有し、酸化・還元の反復によって、カテコールアミン類の検出における感度および選択性を向上させることができる。
(2)ガラスキャピラリー、チューブまたはマイクロダイアリシスプローブ(微小透析膜付プローブ)などの試料採取手段を用いることにより、クロマトグラフィーや電気泳動のような分離システムを必要とせず、生体または細胞から直接試料を採取して連続的に測定を行うことができる。
本発明のカテコールアミン類の測定法は、第1作用電極および第2作用電極を含むカテコールアミン類測定用電極を微小流路内に集積した電気化学セルを用い、測定用試料を該微小流路に連続的に送液しながら測定を行うことを特徴とする。本測定法において、第1作用電極は金属酸化物を含み、カテコールアミン類の酸化を行う電極である。一方、第2作用電極は金属または炭素から形成され、第1作用電極で酸化されたカテコールアミン類の還元を行う電極である。本測定法において、前述の電気化学セルは、電気化学測定に必要な対向電極および参照電極をさらに含んでもよい。また、測定用試料の採取を、マイクロダイアリシスプローブ、ガラスキャピラリー、チューブを用いて実施することができる。
第1作用電極に用いられる金属酸化物は、インジウム、スズ、亜鉛、イリジウム、チタン、アルミニウム、タングステンの酸化物、またはそれらの混合物であってもよい。これらの金属酸化物は、非晶質構造または微結晶構造を有していてもよい。
第1作用電極は、前述の金属酸化物と金属との積層構造を有していてもよい。この積層構造において、カテコールアミン類の酸化を円滑に実施するために、少なくとも上表面が金属酸化物であることが望ましく、好ましくは上層として金属酸化物が用いられ、下層として金属が用いられる。積層構造中に用いる金属は低抵抗であることが望ましく、それによって電極全体の抵抗値を減少させ、カテコールアミン類の検出感度を向上させることが可能となる。積層構造中の金属としては、金、白金、銀、銅、アルミニウム、イリジウム、チタン、パラジウムおよびタングステンを用いることができる。
第1作用電極は、平面状、くし型など当該技術において知られている任意の形状を有することができる。カテコールアミン類の検出感度を向上させるために、第1作用電極はくし型電極であることが望ましい。くし型電極は、幹部と、幹部から突出する複数の枝状部とで構成され、該複数の枝状部は並行して配列されている電極を意味する。
第2作用電極に用いられる金属は、金、白金、銀、銅、イリジウム、チタン、パラジウム、アルミニウム、タングステンまたはそれらの合金であることができる。
第2作用電極は、前述の金属酸化物と金属または炭素との積層構造を有していてもよい。この積層構造において、カテコールアミン類の還元を円滑に実施するために、少なくとも上表面が金属または炭素であることが望ましく、好ましくは上層として金属または炭素が用いられ、下層として金属酸化物が用いられる。積層構造中の金属酸化物としては、インジウム、スズ、亜鉛、イリジウム、チタン、アルミニウム、タングステンの酸化物、またはそれらの混合物を用いることができる。
第2作用電極は、平面状、くし型など当該技術において知られている任意の形状を有することができる。カテコールアミン類の検出感度を向上させるために、第2作用電極はくし型電極であることが望ましい。
第1作用電極および第2作用電極がともにくし型電極である場合、それらを一対のくし型アレイ電極とすることが望ましい。一対のくし型アレイ電極とは、2つのくし型電極の幹部を並行させ、枝状部が交互に配置されるように配列された電極対を意味する。この構成においては、枝状部の交互配置領域の端部を除いて、第1作用電極の枝状部は、第2作用電極の2つの隣接する枝状部の間に配置され、第2作用電極の枝状部は、第1作用電極の2つの隣接する枝状部の間に配置される。カテコールアミン類の検出感度を向上させるためには、隣接する第1作用電極枝状部と第2作用電極枝状部との間隔は、0.05〜5μm、より好ましくは0.05〜1μmとすることが望ましい。
あるいはまた、第1作用電極と第2作用電極とを絶縁膜を介して積層した構造を採ってもよい。たとえば、第1作用電極の上表面の一部の上に、絶縁膜および第2作用電極を積層し、第1作用電極の上表面の一部および第2作用電極の上表面を露出させる構成を採ってもよい。好ましくは、図4に示すように、絶縁性基板41の上に第1作用電極43を形成し、その上に形成される絶縁膜43および第2作用電極44を複数の部分に分割し、第2作用電極44の2つの部分の間に第1作用電極42の露出した上表面が配置された構造が、カテコールアミン類の検出感度を向上させる上で有効である。なお、上記の説明では、第1作用電極を下層、第2作用電極を上層とする構成を説明したが、第1作用電極を上層、第2作用電極を下層とする構成を採った場合でも同様の効果が得られる。この構成においては、第1作用電極42と第2作用電極44との間の間隔は絶縁層43の膜厚によって決定されるので、絶縁層43の絶縁破壊を起こさないことを条件として、それら電極間の間隔をより小さく設定することが可能となる。第1作用電極42と第2作用電極44との間の間隔(すなわち絶縁層43の膜厚)は、0.05〜5μm、より好ましくは0.05〜1μmとすることが望ましい。
第1作用電極および第2作用電極を含むカテコールアミン類測定用電極を微小流路内に集積した電気化学セルは、第1および第2の絶縁性基板を含み、それら絶縁性基板が貼り合わせられて、その間に微小流路が形成される。ここで、第1作用電極は、第1の絶縁性基板上に形成され、第2作用電極が第1または第2の絶縁性基板のいずれかの上に形成される。
第1および第2の絶縁性基板は、表面に酸化膜が形成されたシリコン、ガラス、セラミック、ポリマー(ポリエステル、ポリイミドなど)を用いて形成することができる。
第2作用電極が、第1作用電極とともに第1の絶縁性基板の上に形成される場合、前述のように、第1作用電極および第2作用電極をともにくし型電極とし、それらを一対のくし型アレイ電極とすることが望ましい。カテコールアミン類の検出感度を向上させるためには、隣接する第1作用電極枝状部と第2作用電極枝状部との間隔は、0.05〜5μm、より好ましくは0.05〜1μmとすることが望ましい。また、試料の流路は、複数の第1作用電極枝状部および第2作用電極枝状部を横切る方向で試料が流れるように形成されることが望ましい。
あるいはまた、前述のように、第1作用電極と第2作用電極とを絶縁膜を介して積層した構造(図4参照)を採ってもよい。
一方、第2作用電極が第2の絶縁性基板の上に形成される場合、第1作用電極および第2作用電極をともに平面状電極とし、それらを対向させて配置することが望ましい。この構成において、第1作用電極と第2作用電極との間隔を、0.05〜5μm、より好ましくは0.05〜1μmとすることが望ましい。
本発明の測定法に用いられる電気化学セルは、第1作用電極および第2作用電極に加えて、対向電極および参照電極をさらに含んでもよい。対向電極は、金、白金、銀、銅、イリジウム、チタン、パラジウム、アルミニウム、タングステンまたはそれらの合金である金属を用いて作製することができる。参照電極は、金、白金、銀、銀/塩化銀、グラッシーカーボンのような当該技術で知られている任意の材料を用いて作製することができる。
本発明の測定法に用いられる電気化学セルは、試料導入口および試料排出口を設けてフローセルとして用いるのに好適な構造を有するものである。試料導入口に、試料採取用のガラスキャピラリー、マイクロダイアリシスプローブ(微小透析膜付プローブ)、あるいはチューブ(たとえばフッ素系チューブ)のような試料採取手段を用いて採取された試料を連続的に送液し、第1作用電極を第2作用電極よりも正の電位に設定することによって、カテコールアミンの測定を行うことが可能となる。本発明の測定法においては、第1作用電極を0〜+800mV(標準電極電位を基準とする)の電位に、第2作用電極を−600〜0mV(標準電極電位を基準とする)の電位に設定することが望ましい。これらによって、本発明の測定法において、クロマトグラフィーあるいは電気泳動のような分離システムを必要とせずに、生体または細胞から試料を直接的に採取して、連続的に測定を行うことが可能となる。
本発明の測定法に用いられるカテコールアミン類測定用電極の製造方法の一例は、一対のくし型アレイ電極であるカテコールアミン類測定用電極を製造する方法であり、ここで第1作用電極が金属酸化物であり、第2作用電極が金属または炭素と金属酸化物との積層体である。本方法は、一対のくし型アレイ電極のパターンを有する金属酸化物薄膜と、金属または炭素薄膜(以下、金属薄膜と称する)との積層体を形成し、一方のくし型電極パターンを構成する積層体から金属または炭素薄膜を除去することによって、金属酸化物薄膜からなる第1作用電極を形成し、他方の積層体を第2作用電極とすることを特徴とする。図2を参照して、本実施形態の方法を説明する。
一対のくし型アレイ電極のパターンを有する金属酸化物薄膜と金属または炭素薄膜との積層体の形成は、たとえば、図2(a)に示すような絶縁性基板11上に一対のくし型アレイ電極のパターンの開口部を有するリフトオフレジスト21を形成し(図2(b))、絶縁性基板21上に金属酸化物薄膜22を積層し、ついで金属酸化物薄膜22上に金属薄膜23を積層し(図2(c))、前記リフトオフレジストを除去して、金属酸化物薄膜と金属薄膜の積層体からなる一対のくし型アレイ電極を形成する(図2(d))、いわゆるリフトオフ法を用いて実施することができる。リフトオフ法を用いる場合、金属酸化物薄膜のエッチングを必要としないという利点を有する。
次いで、検出に用いられる一対のくし型アレイ電極を形成する部分を除いてフォトレジスト17を用いて被覆し(図2(e))、検出に用いられる一対のくし型アレイ電極の一方のくし型電極の金属薄膜を溶解させて、金属酸化物薄膜を露出させる(図2(f))。金属薄膜の溶解は、電解質溶液に浸漬されたくし型電極に対して、正の電位を印加することによって実施することができる。該電解質溶液は、当該金属イオンを可溶化することができるイオンを含むことが望ましい。たとえば、金または白金を溶解させる場合には、電解質溶液が塩化物イオンを含むことが望ましい。
本発明の測定法に用いられるカテコールアミン類測定用電極の製造方法の別の例は、カテコールアミン類測定用電極を製造する方法であり、ここで第1作用電極が金属酸化物であり、第2作用電極が金属または炭素であり、第1および第2作用電極が絶縁膜によって電気的に絶縁されていることを特徴とする。本方法は、絶縁性基板上に金属酸化物薄膜を形成する工程と、該金属酸化物薄膜上に絶縁層を形成する工程と、該絶縁層上に金属薄膜を形成する工程と、前記絶縁層および前記金属薄膜の一部を除去して前記金属酸化物薄膜の一部を露出させる工程とを含む。
金属酸化物薄膜、絶縁膜および金属薄膜の積層は、スパッタ、蒸着、イオンビーム蒸着、イオンプレーティング、レーザーアブレーションなどの当該技術において知られている任意の技術を用いて実施することができる。
次いで、絶縁層および金属薄膜の一部の除去は、スパッタエッチング、反応性イオンエッチング、イオンミリング、ウェットエッチングなどの当該技術において知られている任意の技術を用いて実施することができる。金属薄膜上に所定の形状を有するレジストマスクを形成することによって、所定の領域の絶縁層および金属薄膜を除去することができる。絶縁層および金属薄膜の除去は、1段階で行ってもよいし、あるいは2段階に分けて行ってもよい。2段階で行う場合には、工程が増加するものの、絶縁層および金属薄膜のそれぞれに対して最適な手法を用いることができる。たとえば、絶縁層としてSiO、金属薄膜として金を用いる場合、金の除去をイオンミリングにて行い、SiOの除去を反応性イオンエッチングによって行ってもよい。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に本発明のカテコールアミン類測定用電極の構成例を示す(図1)。熱酸化膜が形成されたシリコン基板11に、インジウム酸化物からなる第1作用電極12、金からなる第2作用電極13、銀からなる参照電極14、金からなる対向電極15を形成した。第1作用電極12および第2作用電極13は、それぞれ、くし型電極であり、枝状部の電極幅は10μmであり、隣接する2つの枝状部の間隔は20μmであった。そして、これら第1作用電極12および第2作用電極13は、一対のくし型アレイ電極を形成しており、隣接する第1作用電極12の枝状部と第2作用電極13の枝状部との間隔が5μmになるように配置されている。上記の各電極は、電気化学測定装置と接続するためのパッド16に電気的に接続されている。第1作用電極12の枝状部と第2作用電極13の枝状部との交互配置領域18およびパッド16の領域を除いて、厚さ1μmのフォトレジスト17で覆われている。
上記のカテコールアミン類測定用電極の各電極をポテンシオスタットに接続した後に、交互配置領域18を100μMのドーパミン溶液内に浸漬させた。第2作用電極13の電位を0mVに固定し、第1作用電極12の電位を10mV/sの速さで掃引したところ、+450mV付近で電流値は定常値を示し、そのときの電流値は、200nAであった。
次に、ドーパミン溶液にアニオン性分子であるL−アスコルビン酸を終濃度が100μMとなるように混合し、同様な実験を行った。その結果、+450mV付近の電流値は、200nAと変化が認められなかった。このように本発明によるカテコールアミン類測定用電極は、高感度で、かつ妨害物質の影響を受けずにドーパミンの検出を行うことができる。また、カテコールアミンの代謝物であるDOPAC、ホモバニリン酸などの妨害物質を用いて同様の試験を行ったところ、これら妨害物質の存在下においても、本発明のカテコールアミン類測定用電極は、ドーパミンのみに応答し、これら妨害物質に対しても応答しないことを確認した。
加えて、第1作用電極12として用いたインジウム酸化物に代えて、インジウム酸化物とスズとの混合物(ITO)を用いても同様な結果が得られた。さらに、第2作用電極3の材料として、金に代えて、炭素、白金、銅、イリジウム、チタン、パラジウム、アルミニウム、タングステンを用いた場合でも同様な結果が得られた。
(比較例1)
第1および第2作用電極12および13の両方がインジウム酸化物で形成されていることを除いて実施例1と同一であるカテコールアミン類測定用電極を用いて、実施例1と同様の試験を行った。本比較例のカテコールアミン類測定用電極を100μMのドーパミン溶液に浸漬させた場合には、100nAの電流値しか得られなかった。これは、第1作用電極12で酸化されたドーパミンが、第2作用電極13上で十分還元されなかったためである。
(実施例2)
本実施例は、図2に示される方法で製造される一対のくし型アレイ電極であるカテコールアミン類測定用電極に関し、ここで第1作用電極は金属酸化物から形成され、第2作用電極は金属または炭素と金属酸化物との積層体から形成される。
最初に、絶縁性のガラス基板上にくし形電極のパターンを有するリフトオフレジスト21を形成した(図2(b))。リフトオフレジスト2は、一対のくし型アレイ電極を形成する部位において、幅10μmの開口部を5μm間隔で有していた。その後、スパッタ法を用いて、金属酸化物薄膜(ITO)22、金属薄膜(金)23の順に形成した(図2(c))。この後、メチルエチルケトンを用いてリフトオフを行い、所定の形状を有するITOおよび金の積層体を形成する(図2(d))。その後、電極として使用する部分と電気化学測定器と接続するのに必要なパッド部分以外をフォトレジスト17によって被覆し絶縁する(図2(e))。このようにして作製した電極をリン酸緩衝液(150mMの塩化物イオンを含有する)に浸漬させ、電気化学測定器に接続する。参照電極として銀/塩化銀電極を、対向電極として白金線を用いた。くし形電極を形成している一方の電極のみに0〜1.0Vの範囲において、500mV/sの速さで電位を掃引した。金の溶解に起因する電流が観測されなくなるまで電位を掃引した。このようにして、一方の電極がITO、もう一方の電極が金であるくし形電極を作製することができた(図2(f))。
またITO薄膜の下層に金属層を設け、電気抵抗を低減させる場合には、Cの工程の際、ITO薄膜を形成する前に金属層を形成するとよい。
(実施例3)
本実施例は、図4に示すように絶縁層を介して金属酸化物電極と金属電極を積層し、互いに近接させたカテコールアミン類測定用電極に関する。
最初に、絶縁性ガラス基板41上に、スパッタ法により膜厚0.05μmのITOを積層して金属酸化物薄膜42を形成した。次に、スパッタ法により膜厚1μmの酸化シリコンを積層して絶縁層43を形成し、さらに膜厚0.1μmの金を積層し金属薄膜44を形成した。金属薄膜44上にフォトレジストをスピンコートし、次いでパターニングを行って幅10μm、間隔5μmで配列される複数の開口部を形成した。次に、アルゴンガスを用いたイオンミリングを行って、開口部の金属薄膜44を除去し、次いで四フッ化炭素ガスを用いる反応性イオンエッチングにて、開口部の絶縁層43を除去して金属酸化物薄膜42を露出させた。
複数の露出部を有する金属酸化物薄膜42を第1作用電極として用い、複数の部分に分割された金属薄膜44を電気的に接続して第2作用電極として用いた。以上のように作製した電極を用いて、以下の実験を行った。なお、参照電極として市販の銀/塩化銀電極を、対向電極として白金線を使用した。
最初に、100μMのドーパミン溶液内に作製した電極を浸漬させた。それぞれの電極を、ポテンシオスタットに接続した。金属薄膜44(第2作用電極、金)には0mVの電位を印加し、金属酸化物薄膜42(第1作用電極、ITO)の電位を10mV/sの速さで掃引した。金属酸化物薄膜42に+450mVの電位を印加した際に、電流は最大値を示し、そのときの電流値は、約400nAであった。
次に、100μMのドーパミン溶液に対して、尿酸およびアスコルビン酸を終濃度がそれぞれ400μM、100μMとなるように混合して同様な実験を行った。その結果、450mV付近の電流値は、尿酸およびアスコルビン酸のいずれを混合した場合であっても400nAと変化が認められなかった。
以上のように、本実施例における電極においても選択的にカテコールアミン類を測定することができた。また本電極構造では、絶縁層を薄層化することによって、金属酸化物電極と金属電極の距離をより接近させて、より高感度の測定が可能であるという利点を有する。
(実施例4)
ガラス基板31上に、スパッタ法にて膜厚0.1μmのITOを積層し、電極部分およびパッド部分を除いてフォトレジスト32を用いて被覆して、第1作用電極33(電極面積1mm)を形成した。
別個のガラス基板34に対して、スパッタ法にて膜厚0.1μmの金を積層して第2作用電極35(電極面積1mm)を形成し、またスパッタ法にて膜厚0.1μmの銀を積層して参照電極36(電極面積1mm)を形成した。ガラス基板34の周囲に紫外線硬化樹脂37を塗布し、第2作用電極35と第1作用電極33とを対向させて配置して2つのガラス基板31および34を貼り合わせて、試料溶液を流すための流路39(幅1mm、深さ5μm)をフォトレジストを用いて形成して、図3に示す電気化学セルを形成した。このため、第1作用電極33表面と第2作用電極35表面との距離は5μmであった。ガラス基板34に、試料溶液の導入および排出のための孔をあけ、それぞれに対してチューブ38aおよび38bを接続した。
チューブ38aから、流路39、チューブ38bに向かって、流速0.5μl/minでリン酸緩衝溶液(PBS)を流し、そして各電極をポテンシオスタット(ALS802、CHi)と接続し、第1作用電極33には、+400mVの電位を印加した。
PBSに代えて100μMのドーパミン溶液を導入したところ、200nAの応答電流が得られた。また、100μMの尿酸溶液を導入したところ、有意の応答電流は観測されなかった。
以上のように、電気化学セル内において、一方の基板上の金属酸化物からなる第1作用電極と、他方の基板上の金属からなる第2作用電極とを近接させることにより、ドーパミンの応答を増幅することができ、かつ尿酸の影響を受けずに測定を行うことができた。
(比較例2)
実施例4と同様に電極を形成したガラス基板31および34を、参照電極36と第1作用電極33とが対向するような配置で貼り合わせた電気化学セルを作製した。本比較例の電気化学セルに、実施例4と同様の条件下で100μMのドーパミン溶液を導入したところ、得られた応答電流は100nAに低下した。
この結果は、実施例4においては、第1作用電極33と第2作用電極35との間隔が5μmと狭いために、それら電極間においてドーパミンが酸化・還元を繰り返して、応答電流値が増幅されているのに対して、本比較例においては、それら電極間の距離が離れたために応答電流値の増幅が十分に行われなかったためと考えられる。
(比較例3)
第2作用電極を形成するのにITOを用いたことを除いて、実施例4と同様の手順を用いて電気化学セルを作製した。本比較例の電気化学セルに、実施例4と同様の条件下で100μMのドーパミン溶液を導入したところ、得られた応答電流は120nAに低下した。
これは、ITOで形成された第2作用電極35において、ドーパミンの還元が円滑に進行せず、応答電流値の増幅が十分に行われなかったためと考えられる。
(実施例5)
実施例1のカテコールアミン類測定用電極と、流路用スペーサー(厚さ50μm)、流路部分、封止用ガラス基板および試料導入部を組み合わせて、本発明によるフローセルを構成した。試料導入部をシリンジポンプに接続した。各電極は、電気化学測定装置(ALS802、CHi)と接続した。銀からなる参照電極14を標準として、インジウム酸化物からなる第1作用電極12に+400mV、金からなる第2作用電極13に−200mVの電位を印加した。応答電流の測定データを、コンピューターに保存した。
最初に、シリンジポンプからリン酸緩衝液をフローセルに導入し、ベースラインを安定するのを確認した。次いで、シリンジポンプから10nMのノルアドレナリン溶液をフローセルに導入したところ、0.3nAの応答電流を観測した。さらに、シリンジポンプから、10nMのノルアドレナリンと100μMの尿酸との混合溶液をフローセルに導入した場合にも、同じく0.3nAの応答電流を観測した。
以上の結果から、本発明のカテコールアミン類測定用電極は、尿酸の影響を受けずにノルアドレナリンのみを選択的かつ高感度に測定を行うことができることが明らかとなった。
本発明の第1の実施形態のカテコールアミン類測定用電極の一例を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は切断線Ib−Ibにおける断面図である。 本発明の第2の実施形態のカテコールアミン類測定用電極の製造方法を示す図であり、(a)〜(f)は、各工程を示す図である。 本発明によるフローセルの一例を示す図である。 本発明のカテコールアミン類測定用電極の別の例を示す断面図である。
符号の説明
11、31、34、41 絶縁性基板
12、33、42 第1作用電極
13、35、44 第2作用電極
14、36 参照電極
15 対向電極
16(a〜d) パッド
17、32 フォトレジスト
18 交互配置領域
21 リフトオフレジスト
22 金属酸化物薄膜
23 金属薄膜
32 フォトレジスト
37 紫外線硬化樹脂
38(a,b) チューブ
39 流路
43 絶縁層

Claims (19)

  1. カテコールアミン類を酸化するための金属酸化物を含む第1作用電極と、第1作用電極に近接し、酸化されたカテコールアミン類を還元するための金属または炭素から形成される第2作用電極とを微小流路内に集積した電気化学セルを用い、測定用試料を該微小流路に連続的に送液しながら測定を行うことを特徴とするカテコールアミン類の測定法。
  2. 前記電気化学セルが、電気化学測定に必要な対向電極および参照電極をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のカテコールアミン類の測定法。
  3. 前記測定用試料が、マイクロダイアリシスプローブ、ガラスキャピラリー、チューブを用いて採取されることを特徴とする請求項1に記載のカテコールアミン類の測定法。
  4. 金属酸化物を含む第1作用電極と、金属または炭素から形成される第2作用電極とを含むことを特徴とするカテコールアミン類測定用電極。
  5. 前記金属酸化物が、インジウム、スズ、亜鉛、イリジウム、チタン、アルミニウム、タングステンおよびそれらの混合物からなる群から選択される金属の酸化物であることを特徴とする請求項4に記載のカテコールアミン類測定用電極。
  6. 前記金属酸化物が非晶質または微結晶構造を有していることを特徴とする請求項4に記載のカテコールアミン類測定用電極。
  7. 前記第2作用電極を形成する金属が、金、白金、銀、銅、イリジウム、チタン、パラジウム、アルミニウムおよびタングステンからなる群から選択されることを特徴とする請求項4に記載のカテコールアミン類測定用電極。
  8. 前記第1作用電極が、下層の金属と、上層の前記金属酸化物との積層体であることを特徴とする請求項4に記載のカテコールアミン類測定用電極。
  9. 前記第1作用電極および前記第2作用電極が一対のくし型アレイ電極を形成していることを特徴とする請求項4に記載のカテコールアミン類測定用電極。
  10. 前記第1作用電極の上表面の一部の上に形成された絶縁膜をさらに含み、前記絶縁膜上に前記第2作用電極が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のカテコールアミン類測定用電極。
  11. 第1および第2の絶縁性基板、および請求項4から8のいずれかに記載のカテコールアミン類測定用電極を含み、前記第1作用電極が第1の絶縁性基板上に形成され、前記第2作用電極が第1または第2の絶縁性基板の上に形成され、前記第1および第2の絶縁性基板が貼り合わせられて、その間に微小流路が形成されていることを特徴とする電気化学セル。
  12. 前記第2作用電極が第1の絶縁性基板上に形成されていることを特徴とする請求項11に記載の電気化学セル。
  13. 前記第1作用電極および前記第2作用電極が一対のくし型アレイ電極を形成していることを特徴とする請求項12に記載の電気化学セル。
  14. 前記第2作用電極が第2の絶縁性基板上に形成されていることを特徴とする請求項11に記載の電気化学セル。
  15. 前記第1作用電極の上表面の一部の上に形成された絶縁膜をさらに含み、前記絶縁膜上に前記第2作用電極が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の電気化学セル。
  16. 対向電極および参照電極をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の電気化学セル。
  17. 試料採取用のガラスキャピラリー、チューブおよびマイクロダイアリシスプローブからなる群から選択される1つまたは複数の試料採取手段が接続されていることを特徴とする請求項11に記載の電気化学セル。
  18. 絶縁性基板上に一対のくし型アレイ電極のパターンの開口部を有するリフトオフレジストを形成する工程と;前記絶縁性基板上に金属酸化物薄膜を形成する工程と;該金属酸化物薄膜上に金属薄膜を形成する工程と;前記リフトオフレジストを除去して、金属酸化物薄膜と金属薄膜の積層体からなる一対のくし型アレイ電極を形成する工程と;電極として用いる部分を残して、前記一対のくし型電極をフォトレジストにより被覆する工程と;一対のくし型アレイ電極の一方の積層体の金属薄膜を溶解させて、金属酸化物薄膜を露出させて第1作用電極を形成し、一対のくし型アレイ電極の他方が第2作用電極を形成する工程とを含むことを特徴とするカテコールアミン類測定用電極の製造方法。
  19. 絶縁性基板上に金属酸化物薄膜を形成する工程と、該金属酸化物薄膜上に絶縁層を形成する工程と、該絶縁層上に金属薄膜を形成する工程と、前記絶縁層および前記金属薄膜の一部を除去して前記金属酸化物薄膜の一部を露出させ、露出した金属酸化物薄膜が第1作用電極を形成し、残存する金属薄膜が第2作用電極を形成する工程とを含むことを特徴とするカテコールアミン類測定用電極の製造方法。
JP2005139825A 2005-05-12 2005-05-12 カテコールアミン類の測定方法、および該方法に用いられるカテコールアミン類測定用電極およびその製造方法ならびに電気化学セル Expired - Fee Related JP3990705B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005139825A JP3990705B2 (ja) 2005-05-12 2005-05-12 カテコールアミン類の測定方法、および該方法に用いられるカテコールアミン類測定用電極およびその製造方法ならびに電気化学セル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005139825A JP3990705B2 (ja) 2005-05-12 2005-05-12 カテコールアミン類の測定方法、および該方法に用いられるカテコールアミン類測定用電極およびその製造方法ならびに電気化学セル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006317263A JP2006317263A (ja) 2006-11-24
JP3990705B2 true JP3990705B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=37538072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005139825A Expired - Fee Related JP3990705B2 (ja) 2005-05-12 2005-05-12 カテコールアミン類の測定方法、および該方法に用いられるカテコールアミン類測定用電極およびその製造方法ならびに電気化学セル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3990705B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009092483A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Shimadzu Corp 18f−イオン捕捉回収用フローセル及びその製造方法
JP5555149B2 (ja) * 2010-12-17 2014-07-23 水青工業株式会社 オゾン水センサー
JP6313018B2 (ja) * 2013-11-13 2018-04-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 設計支援装置、半導体装置及びコンパイルプログラム
TWI583947B (zh) * 2013-12-16 2017-05-21 聖高拜塑膠製品公司 電極及製造電極的方法
EP3173778B1 (en) * 2014-07-23 2019-06-12 National Institute for Materials Science Dryness/wetness response sensor having high-speed response and high sensitivity
WO2018102175A1 (en) 2016-11-30 2018-06-07 Saint-Gobain Performance Plastics Corporation Electrode and method for making an electrode

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006317263A (ja) 2006-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2076168B2 (en) System and methods for determining an analyte concentration incorporating a hematocrit correction
JP3990705B2 (ja) カテコールアミン類の測定方法、および該方法に用いられるカテコールアミン類測定用電極およびその製造方法ならびに電気化学セル
US20050183953A1 (en) Electrochemical biosensor by screen printing and method of fabricating same
US8128981B2 (en) Biosensor manufacturing method
CN107743584B (zh) 电化学检测体液样品中至少一种被分析物的方法和测试元件
Rohanifar et al. Determination of L-DOPA at an optimized poly (caffeic acid) modified glassy carbon electrode
WO2016032335A1 (en) Microfluidic microneedle or micropipet comprising a nanogap sensor for analytical applications
KR100484489B1 (ko) 바이오 센서, 그의 어레이 구조 및 다수의 바이오 센서를제조하는 방법
US7635422B2 (en) Electrode plate for electrochemical measurements
JP4434997B2 (ja) 電気化学測定用電極、電気化学測定用装置および電気化学測定方法
JP4170336B2 (ja) カテコールアミンセンサ
WO2012094502A2 (en) Sensor array mounted on flexible carrier
JPH09127039A (ja) 電気化学検出器及びその製造方法
JP3509064B2 (ja) キャピラリー電気泳動用電気化学検出器及びその製造方法
JP3973657B2 (ja) 連続分離検出チップ
Boutelle et al. New technologies for amperometric biosensors
TWI422094B (zh) 具奈米結構之電極製作方法
AU2023246959A1 (en) Optically transparent microelectrode arrays for electrochemical and electrophysiological measurements or stimulation
JP5947795B2 (ja) 個別にアドレス可能なバンド電極アレイ及びそれを製造する方法
US9504162B2 (en) Manufacturing electrochemical sensor modules
TW202346857A (zh) 電化學系統與植入式生化試片
KR20220098525A (ko) 바이오센서
JP2001103994A (ja) グルタミン酸センサ及びその製造方法
JPH08327579A (ja) 微小櫛形電極およびその製造方法ならびに溶液系電気化学的測定用電極ユニット
JPH05312760A (ja) バイオセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070720

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees