JP3988740B2 - 並列処理装置、命令再試行方法、およびプログラム - Google Patents

並列処理装置、命令再試行方法、およびプログラム Download PDF

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本発明は、障害発生時にもコンピュータシステムの運用を継続するために命令実行の再試行を行う機能を備えた並列処理装置、命令再試行方法、およびプログラムに関する。
従来より、コンピュータシステムにおいては、障害発生時にも命令再試行を行うことで安定した運用ができるようにするため、多くのハードウェア(以下、HW)資源が投入されている。
一例として、本出願人による特許文献1のものでは、プロセッサでマイクロコードの実行中に障害を検出した場合、キャッシュデータ待避制御回路を備えたキャッシュデータ待避部により、予め待避しておいたそのマイクロコードに先行するマイクロコードによって更新された書き込みデータをキャッシュメモリに書き戻して復旧させている。
また、特許文献2のものでは、データの退避および回復を行う回路により、退避データ回復サイクル数を一定値として障害発生部位に応じて退避データスタックのポインタを操作して回復を行っている。
また、特許文献3のものでは、ソフトウェアレジスタ数に応じてバックアップレジスタを含む回路を設け、バックアップレジスタの内容をソフトウェアレジスタに戻すことによりソフトウェア命令単位の再実行を行う手段を備えている。
特開2003−15956号公報 特開昭61−166636号公報 特開平4−181331号公報
しかしながら、上述した特許文献1から3のものは、HW構成を工夫することで障害発生時の命令再試行を行おうとするものであり、HW構成を簡略化することについてまで考慮されたものではなかった。
近年、プロセッサの高速化に伴い、個々の命令が簡素化して制御も簡素化されてくると同時に、複数命令が同時に実行できるアーキテクチャに移行してきている。このような背景から、複雑なHW制御を用いずに再試行可能とする手段が必要とされていた。
また、上述した特許文献1から3のものは、並列処理装置に適用することや、その空いている並列処理部を活用してデータの退避を行うことについてまで考慮されたものではなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複雑なHW構成を必要とせずに実現することができると共に、並列処理装置における空いている並列処理部を有効に活用することで、処理速度の低下をほとんど発生させることなく通常運用時におけるデータの退避を行うことができ、障害発生時にも命令実行の再試行を行うことができ、安定した運用を行うことができる(可用性を向上させることができる)並列処理装置、命令再試行方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様としての並列処理装置は、複数の並列処理部を備えて各並列処理部により並列に処理可能な並列処理装置であって、メモリに保持していたデータを書き換える処理が実行される場合に、当該書き換える命令に先行する書き換え準備処理中に空いている並列処理部がメモリにおけるデータ書き出し先アドレスおよび書き換え前データを退避させ、上記した書き換える命令の処理実行後に障害が発生した場合、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出して復元する復元処理を行うことで、各並列処理部が前記書き換え準備処理から再試行するよう構成されたことを特徴とする。
カウンタ手段を備え、上記したデータ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを退避させる毎に前記カウンタ手段を加算し、障害発生後に上記した復元処理を行う際には、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出す度に前記カウンタ手段を減算することが好ましい。
上記したカウンタ手段は、プロセッサ内部の汎用レジスタに設けられたことが好ましい。
上記したカウンタ手段は、メモリ内に設けられてもよい。
上記した各処理は、ファームウェアに基づいて実行されることが好ましい。
また、本発明の第2の態様としての命令再試行方法は、複数の並列処理部を備えて各並列処理部により並列に処理可能な並列処理装置における命令再試行方法であって、メモリに保持していたデータを書き換える処理が実行される場合に、当該書き換える命令に先行する書き換え準備処理中に空いている並列処理部がメモリにおけるデータ書き出し先アドレスおよび書き換え前データを退避させる退避工程と、上記した書き換える命令の処理実行後に障害が発生した場合、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出して復元する復元工程と、前記復元工程の後で各並列処理部が前記書き換え準備処理から再試行する再試行工程とを備えたことを特徴とする。
上記した退避工程では、前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを退避させる毎にカウンタを加算し、上記した復元工程では、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出す度に前記カウンタを減算することが好ましい。
上記した各工程は、ファームウェアに基づいて行われることが好ましい。
また、本発明の第3の態様としての命令再試行プログラムは、複数の並列処理部を備えて各並列処理部により並列に処理可能な並列処理装置における命令再試行プログラムであって、メモリに保持していたデータを書き換える処理が実行される場合、コンピュータに、当該書き換える命令に先行する書き換え準備処理中に空いている並列処理部がメモリにおけるデータ書き出し先アドレスおよび書き換え前データを退避させる退避処理と、上記した書き換える命令の処理実行後に障害が発生した場合、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出して復元する復元処理と、前記復元処理の後で各並列処理部が前記書き換え準備処理から再試行する再試行処理とを実行させることを特徴とする。
上記した退避処理では、前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを退避させる毎にカウンタを加算し、上記した復元処理では、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出す度に前記カウンタを減算することが好ましい。
以上のように、本発明によれば、複雑なHW構成を必要とせずに実現することができると共に、並列処理装置における空いている並列処理部を有効に活用することで、処理速度の低下をほとんど発生させることなく通常運用時におけるデータの退避を行うことができる。
このことにより、通常運用時にも処理速度の低下をほとんど発生させず、障害発生時にも命令実行の再試行を行うことができ、安定した運用を行う(可用性を向上させる)ことができる。
次に、本発明に係る並列処理装置を、VLIW(Very Long Instruction Word)アーキテクチャプロセッサを用いた並列処理装置に適用した一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態としての並列処理装置は、特別なHW制御を用いずにファームウェア(以下、FW)による制御のみでソフトウェア(以下、SW)命令の再試行を可能とする好適なものを例示している。
まず、本発明の概要について、図1を参照して説明する。
1つのSW命令を複数のFW処理で行う場合、FW処理4で行われるデータの書き出しは予め決められている動作であり、メモリに保持していたデータを書き換える処理である。
このFW処理4に先行するFW処理2およびFW処理3においては、既に書き込み先アドレスが判明しているため、FW処理2またはFW処理3にでは書き込み前のデータをリードして一時退避エリアに保持しておく動作も並行して行わせる。FW処理4の実行以降で救済可能な間欠障害が発生した場合、FW処理4で行ったデータ書き換えをFW処理〈1〉およびFW処理〈2〉でリカバリし、SW命令の最初から再度実行する。
この動作により、複雑な回路や大規模なHW資源の投資を行わずにプロセスの救済率を向上させることができる。
次に、本発明の第1の実施形態としての並列処理装置の構成と処理の概要とについて、図2を参照して説明する。
この図2は、1ステップで複数の処理ユニットが実行可能なVLIWアーキテクチャプロセッサについての、あるSW命令の処理フローの一部を抜き出したものである。
本実施形態としての並列処理装置は、図2に示すように、VLIWアーキテクチャのプロセッサからなり、そのVLIWアーキテクチャとしてロードユニット(L−UNIT;ロード部)と、ストアユニット(S−UNIT;ストア部)と、演算ユニット(E−UNIT;演算部)と、分岐ユニット(B−UNIT;分岐部)とを備え、図2の例におけるFW処理1から5などの処理をFWに基づいて実行する。
この図2に示す処理フローを実現する場合、FW処理1〜5が順に行われる。
FW処理1では、ロードユニットがデータAの取り出しを行うと同時に、演算ユニットが書き出し先アドレスの計算を行う。FW処理2では、演算ユニットが、データAの比較対象データBを計算する。FW処理3では、演算ユニットがデータAとデータBとの比較を行い、FW処理4で比較結果の大きいデータが書き出し先アドレスに格納される。
すなわち、FW処理4が、メモリの書き出し先アドレスに保持していたデータを書き換える書き換え処理として位置づけられる処理であり、FW処理1〜3が、メモリに一時保持を行いながらロード、演算などを行い、その書き換え処理に先行する処理として書き換えるデータを準備する書き換え準備処理として位置づけられる処理である。
FW処理5は、ストア(メモリに保持していたデータの書き換え)を伴わない処理を、メモリに保持していたデータを書き換える処理の実行に直接関係しない後段の処理として例示したものである。
次に、図2に示す処理例の実行中に障害が発生した場合の本実施形態による再試行処理について、図3を参照して説明する。
FW処理2では、ロードユニットが書き出し先アドレスのデータを読み出すと同時に、ストアユニットがプロセッサ内部に持つ汎用レジスタを使用したアクセスカウンタを参照し、書き出し先アドレスの退避を行う。この退避はメモリ領域に予め割り当てられたFW専用領域に対して行われる。
FW処理3ではFW処理2と同様の手順により、FW処理4で書き換えられる前のデータの退避をストアユニットが行う。FW処理4では、退避処理完了後、演算ユニットがアクセスカウンタを加算する。
次に、FW処理5で障害が発生すると、リカバリ処理が行われる。
FW処理〈1〉では、ロードユニットがアクセスカウンタを参照して退避エリアから復元先のアドレスを取り出す。FW処理〈2〉でも、FW処理〈1〉同様にロードユニットが退避エリアから復元データを取り出す。FW処理〈3〉では、ストアユニットがSW領域内のメモリにデータを復元する。また、同時に演算ユニットがアクセスカウンタを減算し、分岐ユニットがSW命令の先頭番地に分岐させる。
次に、図1から図3を用いて上述した本実施形態の動作例における通常運用時の処理の詳細について説明する。
上述した図2に示す処理はSW命令処理の一部であり各FW処置1〜5は、追い越し不可能な処理である。この処理の流れで、FW処理4を行うとメモリのデータが書き換えられるため、障害発生後に再試行としてもう一度同じSW命令をやり直しても同じ結果にならない可能性がある。このFW処理4でのストア動作は予め決められた動作であることから、先行するFW処理2,3で、書き換えられる前のデータとそのときのアドレスを退避しておく。
具体的にはFW処理2を実行する際に、FW処理1で計算されたアドレスによるデータロードを行うと同時に、ストアユニットが書き込み先アドレスを退避させておく。この退避では、プロセッサ内に設けられている汎用レジスタをアクセスカウンタとして使用する。このカウンタ値から、メモリ上の退避領域(図3ではFWが自由に使用可能なメモリ領域であるFW使用領域を設定)へのアクセスアドレスに用いて退避を行う。
FW処理3では、FW処理2で読み出したデータ(書き換え前のデータ)をストアユニットが、アドレス同様、退避領域にストアする。データとアドレスとの住み分けは、特定の固定変位を設けて住み分けることでアクセスカウンタを共有することが可能である。
FW処理2,3での退避処理が完了したらFW処理4においてアクセスカウンタを加算しておく。これにより次回退避時にはその加算により増加されたカウンタ値でアクセスが可能となる。
なお、上述した一連の退避処理は、ストアユニットなどが行うこととして説明したが、特定のユニット(並列処理部)に限定されず、図3に示すFW処理2,3およびFW処理4での空き処理ユニットが実行するよう埋め込まれることとしてよい。
こうして空いている処理ユニット(並列処理部)が退避処理を行うことにより、並列処理装置における空いている並列処理部を有効に活用することができるため、通常処理における処理速度を低下させることなく、退避処理も並行させて処理を実行していくことができる。
次に、図2、図3により上述した動作における障害発生後の命令再試行処理の詳細について説明する。
FW処理4以降の処理、例えばFW処理5において救済可能な間欠障害(一時的な1ビットエラーによる障害など)が発生した場合、障害処理用のリカバリFWが起動する。このリカバリFWによるリカバリ処理(復元処理)をFW処理〈1〉〜〈3〉とする。
FW処理〈1〉では、ロードユニットが退避エリアから退避データの復元先アドレスを取り出す。FW処理〈2〉では、ロードユニットが復元すべきデータを退避エリアから取り出す。この処理における退避エリアへのアクセスは、退避時と同様アクセスカウンタを用いて行う。
すなわち、複数の退避がある場合は、退避する度に加算されたカウンタ値に対して、復元すべきデータを退避エリアから取り出す度に減算しながらアクセスする。
このことにより、複数回の退避データの復元を行うこともできる。
FW処理〈3〉では、これら復元情報により復元先アドレスに復元データをストアすると同時に、分岐ユニットがこのSW命令の最初に分岐させることで、SW命令の実行そのものをやり直す。すなわち、FW処理4に先行する書き換え準備処理であるFW処理1からの処理を再試行する。
この再試行を行うことにより、従来では救済できなかったプロセスを救済可能とすることができる。
以上のように、第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
第1の効果は、HWの設計品質が確保でき、必要以上のHW投資が不要なことにある。すなわち、データ書き換えの更新時に行う制御や障害発生時の再試行制御をHWとして作り込む必要をなくすことができるため、HWの通常制御とあわせて複雑な回路を組み込む必要をなくすことができ、設計品質の確保や、HW資源の投資を不要にできることにある。
その理由は、本発明では全てFWによる制御を行っており、使用するHWも特別に設けたものを使用していないため、HWの構成を処理高速化にも適応した簡略化されたものとすることができるからである。
第2の効果は、性能遅延を極小化したうえで可用性(安定した継続運用性能)の向上が実現できることにある。
その理由は、VLIWアーキテクチャにおける空きユニット(並列処理部)が、本来の処理である書き換え準備処理(FW処理1〜3)および書き換え処理(FW処理4)と並列に退避に関わる処理を実行するためである。
次に、本発明の第2の実施形態としての並列処理装置の構成と処理とについて、図4を参照して詳細に説明する。
この第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に対して、アクセスカウンタをプロセッサ内部の汎用レジスタでなく、メモリ内に設けるようにしたものである。
FW処理1’では、ロードユニットがメモリ内に設けたアクセスカウンタの読み出しを行う。FW処理2’では、演算ユニットが読み出したアクセスカウンタに加算を行う。
これらFW処理1’〜2’は一連のSW命令処理のうちFW処理1に先行して行われる処理と並行して実施して構わない。
FW処理1では上述した第1の実施形態と同様にSW命令処理の一部が行われるが、同時にFW処理2’で加算されたアクセスカウンタ値をストアユニットがメモリ内のカウンタ領域に書き込む。FW処理2、3では上述した第1の実施形態と同じ処理が行われる。
FW処理4ではSW命令処理の一部を実行するだけとなる。すなわち、このFW処理4では、ストアユニットが比較結果の大きいデータを書き出し先アドレスに格納するだけとなる。
次に、第2の実施形態における障害発生後の処理について説明する。
FW処理〈1’〉では、ロードユニットがメモリ上のアクセスカウンタを読み出す。FW処理〈1〉では、第1の実施形態同様、ロードユニットが復元先のアドレス取り出しを行うと同時に、演算ユニットが読み出したアクセスカウンタの減算を行う。FW処理〈2〉では、ロードユニットが復元データを取り出すと同時に、減算されたカウンタ値をストアユニットがメモリ内のアクセスカウンタに書き込む。FW処理〈3〉では、ストアユニットが復元先アドレスに復元データを書き戻し、分岐ユニットがSW命令の先頭に戻す。
以上説明したように、アクセスカウンタはプロセッサ内部のレジスタを用いずに特定のメモリ領域でも実現可能であり、使用するHWに合わせてカウンタの更新制御は変更されても構わない。さらにアクセスカウンタそのものも、退避領域へのアクセスが一意に行えるのであれば、特に上述した各実施形態で示した方法に限定されず、任意のものであってよい。
また、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した各実施形態では、データ書き出し先アドレスや書き換え前データを退避させる処理は書き換え処理の直前に行われることとして説明しているが、書き換え処理よりも前に実行されて書き込み先のデータが退避データと同じになるのであればそのタイミングに限定されず、任意のタイミングで行われることとしてよい。
また、上述した各実施形態では退避データを限定していないが、HW資源の使用制約やFW制御上の限界から、一定の制約(特定範囲内のアドレス、特定長内のデータなど)を与えて実現しても構わない。
また、メモリ内のデータ更新のみならずSWから透過なレジスタについても退避可能であり、逆にSWから透過なレジスタの更新のみを退避/復元対象とする構成であっても構わない。この場合、退避先はメモリ内であってもよく、またSWから透過ではないワークレジスタでも良いが、この透過ではないワークレジスタとする場合、メモリ内のデータ更新以降は再試行不可能となる。
上述した退避/復元処理の埋め込みは、上述した一定の制約に当てはまるストア動作をキーにしてコンパイル時に自動生成してよいし、FW作成ツールで盛り込んでも構わない。また、退避処理埋め込み箇所に特定のパターンが存在する場合は、退避処理をパターン化して作り込むことも可能である。
また、以上に、本発明に係る並列処理装置をVLIWアーキテクチャプロセッサを用いた並列処理装置に適用した一実施形態について説明したが、複数の並列処理部を備えて各並列処理部により並列に処理可能な並列処理装置であればこのものに限定されず、例えばスーパースカラによるプロセッサなどにも本発明は同様に適用可能である。
本発明は、例えば高信頼性、高可用性(安定した継続運用性能)の求められるハイエンドサーバ領域での無停止運用を必要とするシステムなどに適用可能である。
本発明による動作の概要を示す図である。 メモリに保持していたデータを書き換える処理を含む処理フローの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態としての並列処理装置で図2に示す処理フローを行い、障害が発生した場合の処理を示す図である。 本発明の第2の実施形態としての並列処理装置で図2に示す処理フローを行い、障害が発生した場合の処理を示す図である。

Claims (10)

  1. 複数の並列処理部を備えて各並列処理部により並列に処理可能な並列処理装置であって、
    メモリに保持していたデータを書き換える処理が実行される場合に、当該書き換える命令に先行する書き換え準備処理中に空いている並列処理部がメモリにおけるデータ書き出し先アドレスおよび書き換え前データを退避させ、
    前記書き換える命令の処理実行後に障害が発生した場合、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出して復元する復元処理を行うことで、各並列処理部が前記書き換え準備処理から再試行するよう構成されたことを特徴とする並列処理装置。
  2. カウンタ手段を備え、
    前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを退避させる毎に前記カウンタ手段を加算し、
    障害発生後に前記復元処理を行う際には、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出す度に前記カウンタ手段を減算することを特徴とする請求項1記載の並列処理装置。
  3. 前記カウンタ手段は、プロセッサ内部の汎用レジスタに設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の並列処理装置。
  4. 前記カウンタ手段は、メモリ内に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の並列処理装置。
  5. 前記各処理は、ファームウェアに基づいて実行されることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の並列処理装置。
  6. 複数の並列処理部を備えて各並列処理部により並列に処理可能な並列処理装置における命令再試行方法であって、
    メモリに保持していたデータを書き換える処理が実行される場合に、当該書き換える命令に先行する書き換え準備処理中に空いている並列処理部がメモリにおけるデータ書き出し先アドレスおよび書き換え前データを退避させる退避工程と、
    前記書き換える命令の処理実行後に障害が発生した場合、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出して復元する復元工程と、
    前記復元工程の後で各並列処理部が前記書き換え準備処理から再試行する再試行工程とを備えたことを特徴とする命令再試行方法。
  7. 前記退避工程では、前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを退避させる毎にカウンタを加算し、
    前記復元工程では、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出す度に前記カウンタを減算することを特徴とする請求項6記載の命令再試行方法。
  8. 前記各工程は、ファームウェアに基づいて行われることを特徴とする請求項6または7記載の命令再試行方法。
  9. 複数の並列処理部を備えて各並列処理部により並列に処理可能な並列処理装置における命令再試行プログラムであって、
    メモリに保持していたデータを書き換える処理が実行される場合、
    コンピュータに、
    当該書き換える命令に先行する書き換え準備処理中に空いている並列処理部がメモリにおけるデータ書き出し先アドレスおよび書き換え前データを退避させる退避処理と、
    前記書き換える命令の処理実行後に障害が発生した場合、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出して復元する復元処理と、
    前記復元処理の後で各並列処理部が前記書き換え準備処理から再試行する再試行処理とを実行させることを特徴とする命令再試行プログラム。
  10. 前記退避処理では、前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを退避させる毎にカウンタを加算し、
    前記復元処理では、退避させた前記データ書き出し先アドレスおよび前記書き換え前データを取り出す度に前記カウンタを減算することを特徴とする請求項9記載の命令再試行プログラム。
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