JP3987057B2 - 車両周辺監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線画像の2値化処理により、対象物の抽出を行う車両周辺監視装置に関する。
従来、赤外線カメラにより捉えられた車両周辺の画像から、車両との衝突の可能性がある歩行者等の対象物を抽出する車両周辺監視装置がある。具体的に説明すると、この装置は赤外線画像を2値化処理して明部が集中している領域(2値化対象物)を探し、この2値化対象物の縦横比や充足率、更には実面積と画面上の重心位置を用いて距離を算出することで、2値化対象物が歩行者の頭部であるか否かを判定する。そして、歩行者の頭部を判定することができたら、画像上の歩行者の身長を計算して歩行者の身体を包含する領域を設定し、これらの領域を他の領域と区分して表示する。このように、赤外線画像上の歩行者の身体全体の位置を特定し、この情報を車両の運転者に対して表示することで、より効果的な視覚補助を行うことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−328364号公報
ところで、一般的に車両走行時には、前方路面の形状の変化や、車両のピッチングの影響があり、赤外線画像上から抽出した2値化対象物の形状が、必ずしも本来の対象物形状を表しているとは限らない。例えば、電柱の一部のみが2値化処理で抽出される場合が生じ、2値化された部位を歩行者の一部として認識してしまう可能性が生じるという問題がある。
従って、運転者に対するより効果的な視覚補助を行うには、特許文献1に記載の装置のように、身長相当の存在に基づく形状判定や頭部と胴部の存在に基づく形状判定、あるいは頭部のみによる形状判定等、比較的判別しやすい身体的特徴を用いて歩行者の抽出を行うだけでなく、2値化対象物から道路構造物等の人工構造物を抽出し、歩行者以外の対象物と歩行者とを区別して認識する必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、赤外線画像から抽出される不定形な2値化対象物を的確に判定し、正確に車両周囲の対象物の認識を行う車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る車両周辺監視装置は、左右方向に並べて設置された2つの赤外線撮像手段(例えば後述する実施例の赤外線カメラ2R、2L)により撮像された画像を利用して車両(例えば後述する実施例の自車両10)周囲の対象物を抽出する車両周辺監視装置において、前記画像を2値化処理することにより2値化対象物を抽出する2値化対象物抽出手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS4からステップS7の処理)と、前記2値化対象物の上端部もしくは下端部の上方または下方の領域を抽出領域として設定する抽出領域設定手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS41からステップS46の処理において基準パタンマスクを設定する処理)と、前記抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに探索領域を設定する探索領域設定手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS41からステップS46の処理において比較パタンマスクを設定する処理)と、前記抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が前記探索領域内に存在する場合に、前記探索領域内の該形状の類似する前記対象物を類似対象物として抽出する類似対象物抽出手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS41からステップS46の処理において平均相関残差値を算出する処理)と、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断する同一対象物判断手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS41からステップS46の処理において平均相関残差値を判定する処理)と、2つの前記赤外線撮像手段により撮像された2つの画像を利用して、該画像に含まれる前記対象物までの距離を算出する距離算出手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS13の処理)とを備え、前記同一対象物判断手段が、前記抽出領域内の前記対象物までの距離と前記探索領域内の前記類似対象物までの距離とが同一である場合に、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とを同一の対象物であると判断することを特徴とすることを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、赤外線撮像手段により撮像された画像から2値化対象物抽出手段により2値化対象物を抽出し、抽出領域設定手段が、2値化対象物抽出手段により抽出された2値化対象物の上端部もしくは下端部の近傍の領域を抽出領域として設定する。そして、抽出領域設定手段により設定された抽出領域内の対象物と形状の類似する対象物が、探索領域設定手段により設定された抽出領域の周辺の探索領域内に存在する場合に、類似対象物抽出手段が、探索領域内の該形状の類似する対象物を類似対象物として抽出する。これにより、同一対象物判断手段が、抽出領域内の対象物と探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することで、2値化対象物あるいはその上下方向の抽出領域内の対象物と探索領域内の対象物との形状が類似するような、同一形状の連続する対象物を認識することができる。
また、以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、左右2つの画像の視差から対象物までの距離を算出する距離算出手段により算出された抽出領域内の対象物のまでの距離と、同様に距離算出手段により算出された探索領域内の類似対象物までの距離とが同一である場合に、同一対象物判断手段が、抽出領域内の対象物と探索領域内の類似対象物とを同一の対象物であると判断することで、抽出領域内の対象物と探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かをより正確に判断することができる。
また、以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、探索領域設定手段が探索領域を抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに設定し、同一対象物判断手段が、抽出領域内の2値化対象物と、抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに設定された探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することで、抽出領域内の2値化対象物と、抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに設定された探索領域内の2値化対象物とが類似するような、縦方向に同一形状の連続する対象物を認識することができる。
請求項の発明に係る車両周辺監視装置は、請求項1記載の車両周辺監視装置において、前記探索領域設定手段が、前記探索領域を同一方向に複数個設定し、前記同一対象物判断手段が、複数の前記探索領域の内の所定割合以上から、前記類似対象物抽出手段により前記類似対象物が抽出された場合に、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とを同一の対象物であると判断することを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、探索領域設定手段が探索領域を抽出領域の周囲に複数個設定し、類似対象物抽出手段が類似対象物を抽出した結果、複数の探索領域の内の所定割合以上に類似対象物が抽出された場合に、同一対象物判断手段が、抽出領域内の対象物と、抽出領域の周囲に複数個設定された探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であると判断することで、全ての探索領域に類似対象物が存在しなくても、抽出領域内の対象物と探索領域内の対象物との形状が類似するような、同一形状の連続する対象物を認識することができる。
請求項の発明に係る車両周辺監視装置は、請求項1または請求項に記載の車両周辺監視装置において、前記抽出領域設定手段が、前記抽出領域として、前記2値化対象物抽出手段により抽出された前記2値化対象物の左右の端部の横座標をそれぞれが含む左右の抽出領域を設定し、前記探索領域設定手段が、前記左右の抽出領域の周辺にそれぞれの探索領域を設定し、前記類似対象物抽出手段が、前記左の抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が前記左の抽出領域に対応する前記探索領域内にある場合、あるいは前記右の抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が前記右の抽出領域に対応する前記探索領域内にある場合に、前記探索領域内の該形状の類似する前記対象物を類似対象物として抽出し、前記同一対象物判断手段が、前記左の抽出領域内の前記対象物と前記左の抽出領域に対応する前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否か、あるいは前記右の抽出領域内の前記対象物と前記右の抽出領域に対応する前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、抽出領域設定手段が、2値化対象物の上端部もしくは下端部の近傍の領域に、抽出領域として、2値化対象物の左右の端部に相当する位置をそれぞれが含んだ左右の抽出領域を設定する。そして、抽出領域設定手段により設定された左右の抽出領域内の対象物と形状の類似する対象物が、探索領域設定手段により設定された左右の抽出領域のそれぞれに対応する探索領域内に存在する場合に、類似対象物抽出手段が、探索領域内の該形状の類似する対象物を類似対象物として抽出する。これにより、同一対象物判断手段が、左右いずれかの抽出領域内の対象物とその抽出領域に対応する探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することで、左右いずれかの抽出領域内の対象物とその抽出領域に対応する探索領域内の対象物との形状が類似するような、左右いずれかの端部の形状において同一形状の連続する対象物を認識することができる。
請求項の発明に係る車両周辺監視装置は、請求項1から請求項のいずれかに記載の車両周辺監視装置において、前記同一対象物判断手段により同一の対象物であると判断された前記対象物の存在する領域を除外して、残る領域に存在する前記2値化対象物から歩行者を認識する歩行者認識手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS34の処理)を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、歩行者認識手段が、同一対象物判断手段により同一の対象物であると判断された対象物の存在する領域を除外して、残る領域に存在する2値化対象物から歩行者を認識することで、歩行者にはあり得ない同一形状の連続する対象物を除外した残りの対象物から歩行者を認識することができる。
請求項の発明に係る車両周辺監視装置は、請求項に記載の車両周辺監視装置において、前記歩行者認識手段により認識された前記歩行者に関する警報を出力する警報出力手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS19、S20の処理)を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、警報出力手段が歩行者認識手段により認識された歩行者に関する警報を出力することで、車両の運転者に車両周囲の歩行者の存在を通知することができる。
請求項の発明に係る車両周辺監視装置は、左右方向に並べて設置された2つの赤外線撮像手段(例えば後述する実施例の赤外線カメラ2R、2L)により撮像された画像を利用して車両(例えば後述する実施例の自車両10)周囲の対象物を抽出し、該対象物から歩行者を認識する車両周辺監視装置であって、前記画像を2値化処理することにより2値化対象物を抽出する2値化対象物抽出手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS4からステップS7の処理)と、前記2値化対象物抽出手段により抽出された前記2値化対象物から歩行者を認識する歩行者認識手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS34の処理)と、前記歩行者認識手段により前記歩行者と認識された前記2値化対象物の上端部もしくは下端部の上方または下方の領域を抽出領域として設定する抽出領域設定手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS41からステップS46の処理において基準パタンマスクを設定する処理)と、前記抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに探索領域を設定する探索領域設定手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS41からステップS46の処理において比較パタンマスクを設定する処理)と、前記抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が前記探索領域内にある場合に、前記探索領域内の該形状の類似する前記対象物を類似対象物として抽出する類似対象物抽出手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS41からステップS46の処理において平均相関残差値を算出する処理)と、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断する同一対象物判断手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS41からステップS46の処理において平均相関残差値を判定する処理)と、2つの前記赤外線撮像手段により撮像された2つの画像を利用して、該画像に含まれる前記対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備え、前記同一対象物判断手段が、前記抽出領域内の前記対象物までの距離と前記探索領域内の前記類似対象物までの距離とが同一である場合に、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とを同一の対象物であると判断するを備えることを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、赤外線撮像手段により撮像された画像から2値化対象物抽出手段により2値化対象物を抽出すると共に、歩行者認識手段が抽出された2値化対象物から歩行者を認識し、抽出領域設定手段が、歩行者認識手段により歩行者と認識された2値化対象物の上端部もしくは下端部の近傍の領域を抽出領域として設定する。そして、抽出領域設定手段により設定された抽出領域内の対象物と形状の類似する対象物が、探索領域設定手段により設定された抽出領域の周辺の探索領域内に存在する場合に、類似対象物抽出手段が、探索領域内の該形状の類似する対象物を類似対象物として抽出する。これにより、同一対象物判断手段が、抽出領域内の対象物と探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することで、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、2値化対象物あるいはその上下方向の抽出領域内の対象物と探索領域内の対象物との形状が類似するような、同一形状の連続する対象物を認識することができる。
また、以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、同一対象物判断手段が、左右2つの画像の視差から2値化対象物までの距離を算出する距離算出手段により算出された抽出領域内の対象物のまでの距離と、同様に距離算出手段により算出された探索領域内の類似対象物までの距離とが同一である場合に、抽出領域内の対象物と探索領域内の類似対象物とを同一の対象物であると判断することで、抽出領域内の対象物と探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かをより正確に判断することができる。
また、以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、探索領域設定手段が探索領域を抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに設定し、同一対象物判断手段が、抽出領域内の2値化対象物と、抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに設定された探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することで、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、抽出領域内の2値化対象物と、抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに設定された探索領域内の2値化対象物とが類似するような、縦方向に同一形状の連続する対象物を認識することができる。
請求項の発明に係る車両周辺監視装置は、請求項に記載の車両周辺監視装置において、前記探索領域設定手段が、前記探索領域を同一方向に複数個設定し、前記同一対象物判断手段が、複数の前記探索領域の内の所定割合以上から、前記類似対象物抽出手段により前記類似対象物が抽出された場合に、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とを同一の対象物であると判断することを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、探索領域設定手段が探索領域を抽出領域の周囲に複数個設定し、類似対象物抽出手段が類似対象物を抽出した結果、複数の探索領域の内の所定割合以上に類似対象物が抽出された場合に、同一対象物判断手段が、抽出領域内の対象物と、抽出領域の周囲に複数個設定された探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であると判断することで、全ての探索領域に類似対象物が存在しなくても、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、抽出領域内の対象物と探索領域内の対象物との形状が類似するような、同一形状の連続する対象物を認識することができる。
請求項の発明に係る車両周辺監視装置は、請求項6または請求項7に記載の車両周辺監視装置において、前記抽出領域設定手段が、前記抽出領域として、前記歩行者認識手段により前記歩行者と認識された前記2値化対象物の左右の端部の横座標をそれぞれが含む左右の抽出領域を設定し、前記探索領域設定手段が、前記左右の抽出領域の周辺にそれぞれの探索領域を設定し、前記類似対象物抽出手段が、前記左の抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が、前記左の抽出領域に対応する前記探索領域内にある場合、あるいは前記右の抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が、前記右の抽出領域に対応する前記探索領域内にある場合に、前記探索領域内の該形状の類似する前記対象物を類似対象物として抽出し、前記同一対象物判断手段が、前記左の抽出領域内の前記対象物と前記左の抽出領域に対応する前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否か、あるいは前記右の抽出領域内の前記対象物と前記右の抽出領域に対応する前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、抽出領域設定手段が、歩行者認識手段により歩行者と認識された2値化対象物の上端部もしくは下端部の近傍の領域に、抽出領域として、該2値化対象物の左右の端部に相当する位置をそれぞれが含んだ左右の抽出領域を設定する。そして、抽出領域設定手段により設定された左右の抽出領域内の対象物と形状の類似する対象物が、探索領域設定手段により設定された左右の抽出領域のそれぞれに対応する探索領域内に存在する場合に、類似対象物抽出手段が、探索領域内の該形状の類似する対象物を類似対象物として抽出する。これにより、同一対象物判断手段が、左右いずれかの抽出領域内の対象物とその抽出領域に対応する探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することで、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、左右いずれかの抽出領域内の対象物とその抽出領域に対応する探索領域内の対象物との形状が類似するような、左右いずれかの端部の形状において同一形状の連続する対象物を認識することができる。
請求項の発明に係る車両周辺監視装置は、請求項6から請求項8のいずれかに記載の車両周辺監視装置において、前記同一対象物判断手段により同一の対象物であると判断された前記対象物の存在する領域を除外して、残る領域に存在する前記歩行者に対して警報を出力する警報出力手段(例えば後述する実施例の画像処理ユニット1が実行するステップS19、S20の処理)を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えた車両周辺監視装置は、警報出力手段が、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、同一対象物判断手段により認識された、歩行者にはあり得ない同一形状の連続する対象物を除外して、残る歩行者に関する警報を出力することで、車両の運転者に車両周囲の歩行者のみの存在を通知することができる。
請求項1に記載の車両周辺監視装置によれば、2値化対象物あるいはその上下方向の抽出領域内の対象物と探索領域内の対象物との形状が類似するような、同一形状の連続する対象物を認識することができる。
従って、同一形状が連続するような特徴は人工構造物でしかあり得ないので、赤外線画像から抽出される不定形な2値化対象物を的確に判定し、車両周囲の対象物から正確かつ容易に人工構造物を抽出可能な車両周辺監視装置を実現することができるという効果が得られる。
また、抽出領域内の2値化対象物と探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かをより正確に判断することができる。
従って、車両周囲の対象物から人工構造物を抽出する抽出精度を向上させることができるという効果が得られる。
さらに、抽出領域内の2値化対象物と、抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに設定された探索領域内の2値化対象物とが類似するような、縦方向に同一形状の連続する対象物を認識することができる。
従って、赤外線画像から抽出される不定形な2値化対象物を的確に判定し、車両周囲の対象物から、例えば電柱等の縦方向に同一形状の連続する人工構造物を正確かつ容易に抽出可能な車両周辺監視装置を実現することができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両周辺監視装置によれば、全ての探索領域に類似対象物が存在しなくても、抽出領域内の2値化対象物と探索領域内の2値化対象物とが類似するような、同一形状の連続する対象物を認識することができる。
従って、車両の走行状態や対象物周囲の状況に影響を受け、その全部が赤外線撮像手段により撮像されなかった対象物からも、同一形状の連続する人工構造物を正確かつ容易に抽出し、車両周囲の対象物から人工構造物を抽出する抽出精度を向上させることができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両周辺監視装置によれば、左右いずれかの抽出領域とその抽出領域に対応する探索領域との比較により、左右いずれかの抽出領域内の2値化対象物とその抽出領域に対応する探索領域内の2値化対象物とが類似するような、左右いずれかの端部の形状において同一形状の連続する対象物を認識することができる。
従って、車両の走行状態や対象物周囲の状況に影響を受け、その左右の一方しか赤外線撮像手段により撮像されなかった対象物からも、同一形状の連続する人工構造物を正確かつ容易に抽出し、車両周囲の対象物から人工構造物を抽出する抽出精度を向上させることができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両周辺監視装置によれば、同一形状の連続する対象物を除外した残りの対象物から歩行者を認識することができる。
従って、赤外線画像から抽出される不定形な2値化対象物を的確に判定すると共に、予め同一形状が連続するような人工構造物は除外し、残る車両周囲の対象物から正確かつ容易に歩行者を抽出可能な車両周辺監視装置を実現することができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両周辺監視装置によれば、車両の運転者に車両周囲の歩行者の存在を通知することができる。
従って、歩行者に対する注意を車両の運転者に促すことができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両周辺監視装置によれば、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、2値化対象物あるいはその上下方向の抽出領域内の対象物と探索領域内の対象物との形状が類似するような、同一形状の連続する対象物を認識することができる。
従って、同一形状が連続するような特徴は人工構造物でしかあり得ないので、赤外線画像から抽出される不定形な2値化対象物を判定して歩行者と認識した場合でも、その中から同一形状が連続するような人工構造物は除外し、車両周囲の対象物から正確かつ容易に歩行者を抽出可能な車両周辺監視装置を実現することができるという効果が得られる。
また、抽出領域内の2値化対象物と探索領域内の類似対象物とが同一の対象物であるか否かをより正確に判断することができる。
従って、車両周囲の対象物から歩行者を抽出する抽出精度を向上させることができるという効果が得られる。
さらに、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、抽出領域内の2値化対象物と、抽出領域の上方向または下方向または上下方向のいずれかに設定された探索領域内の2値化対象物とが類似するような、縦方向に同一形状の連続する対象物を認識することができる。
従って、赤外線画像から抽出される不定形な2値化対象物を的確に判定し、車両周囲の対象物から例えば電柱等の縦方向に同一形状の連続する人工構造物を除外して、残る対象物から正確かつ容易に歩行者を抽出可能な車両周辺監視装置を実現することができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両周辺監視装置によれば、全ての探索領域に類似対象物が存在しなくても、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、抽出領域内の2値化対象物と探索領域内の2値化対象物とが類似するような、同一形状の連続する対象物を認識することができる。
従って、車両の走行状態や対象物周囲の状況に影響を受け、その全部が赤外線撮像手段により撮像されず、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物からも、同一形状の連続する人工構造物を除外して、残る対象物から正確かつ容易に歩行者を抽出し、車両周囲の対象物から歩行者を抽出する抽出精度を向上させることができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両周辺監視装置によれば、左右いずれかの抽出領域とその抽出領域に対応する探索領域との比較により、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物の中から、左右いずれかの抽出領域内の2値化対象物とその抽出領域に対応する探索領域内の2値化対象物とが類似するような、左右いずれかの端部の形状において同一形状の連続する対象物を認識することができる。
従って、車両の走行状態や対象物周囲の状況に影響を受け、その左右の一方しか赤外線撮像手段により撮像されず、歩行者認識手段により歩行者と認識された対象物からも、同一形状の連続する人工構造物を除外して、残る対象物から正確かつ容易に歩行者を抽出し、車両周囲の対象物から歩行者を抽出する抽出精度を向上させることができるという効果が得られる。
請求項に記載の車両周辺監視装置によれば、同一形状の連続する対象物を除外して、車両の運転者に車両周囲の歩行者のみの存在を通知することができる。
従って、同一形状の連続する人工構造物に対する不必要な警報の出力を防止し、歩行者のみに対する注意を車両の運転者に促すことができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施例の車両周辺監視装置の構成を示すブロック図である。
図1において、符号1は、本実施例の車両周辺監視装置を制御するCPU(中央演算装置)を備えた画像処理ユニットであって、遠赤外線を検出可能な2つの赤外線カメラ2R、2Lと当該車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ3、更に、当該車両の走行速度(車速)を検出する車速センサ4とブレーキの操作を検出するためのブレーキセンサ5が接続される。これにより、画像処理ユニット1は、車両の周辺の赤外線画像と車両の走行状態を示す信号とから、車両前方の歩行者や動物等の動く物体を検出し、衝突の可能性が高いと判断したときに警報を発する。
また、画像処理ユニット1には、音声で警報を発するためのスピーカ6と、赤外線カメラ2R、2Lにより撮影された画像を表示し、衝突の危険性が高い対象物を車両の運転者に認識させるための、例えば自車両の走行状態を数字で表すメータと一体化されたメータ一体Displayや自車両のコンソールに設置されるNAVIDisplay、更にフロントウィンドウの運転者の前方視界を妨げない位置に情報を表示するHUD(Head Up Display )7a等を含む画像表示装置7が接続されている。
また、画像処理ユニット1は、入力アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路、ディジタル化した画像信号を記憶する画像メモリ、各種演算処理を行うCPU(中央演算装置)、CPUが演算途中のデータを記憶するために使用するRAM(Random Access Memory)、CPUが実行するプログラムやテーブル、マップなどを記憶するROM(Read Only Memory)、スピーカ6の駆動信号、画像表示装置7の表示信号などを出力する出力回路を備えており、赤外線カメラ2R、2L及びヨーレートセンサ3、車速センサ4、ブレーキセンサ5の各出力信号は、ディジタル信号に変換されてCPUに入力されるように構成されている。
また、図2に示すように、赤外線カメラ2R、2Lは、自車両10の前部に、自車両10の車幅方向中心部に対してほぼ対称な位置に配置されており、2つの赤外線カメラ2R、2Lの光軸が互いに平行であって、かつ両者の路面からの高さが等しくなるように固定されている。なお、赤外線カメラ2R、2Lは、対象物の温度が高いほど、その出力信号レベルが高くなる(輝度が増加する)特性を有している。
また、HUD7aは、自車両10のフロントウインドウの運転者の前方視界を妨げない位置に表示画面が表示されるように設けられている。
次に、本実施例の動作について図面を参照して説明する。
(対象物検出・警報動作)
図3は、本実施例の車両周辺監視装置の画像処理ユニット1における歩行者等の対象物検出・警報動作を示すフローチャートである。
図3において、まず画像処理ユニット1は、赤外線カメラ2R、2Lの出力信号である赤外線画像を取得して(ステップS1)、A/D変換し(ステップS2)、グレースケール画像を画像メモリに格納する(ステップS3)。なお、ここでは赤外線カメラ2Rにより右画像が得られ、赤外線カメラ2Lにより左画像が得られる。また、右画像と左画像では、同一の対象物の表示画面上の水平位置がずれて表示されるので、このずれ(視差)によりその対象物までの距離を算出することができる。
ステップS3においてグレースケール画像が得られたら、次に、赤外線カメラ2Rにより得られた右画像を基準画像とし、その画像信号の2値化処理、すなわち、輝度しきい値ITHより明るい領域を「1」(白)とし、暗い領域を「0」(黒)とする処理を行う(ステップS4)。
図4(a)は、赤外線カメラ2Rにより得られたグレースケール画像を示し、これに2値化処理を行うことにより、図4(b)に示すような画像を得る。なお、図4(b)において、例えばP1からP4の枠で囲った物体を、表示画面上に白色として表示される対象物(以下「高輝度領域」という)とする。
赤外線画像から2値化された画像データを取得したら、2値化した画像データをランレングスデータに変換する処理を行う(ステップS5)。ランレングスデータにより表されるラインは、2値化により白となった領域を画素レベルで示したもので、いずれもy方向には1画素の幅を有しており、またx方向にはそれぞれランレングスデータを構成する画素の長さを有している。
次に、ランレングスデータに変換された画像データから、対象物のラベリングをする(ステップS6)ことにより、対象物を抽出する処理を行う(ステップS7)。すなわち、ランレングスデータ化したラインのうち、y方向に重なる部分のあるラインを1つの対象物とみなすことにより、例えば図4(b)に示す高輝度領域P1からP4が、それぞれ対象物(2値化対象物)として把握されることになる。
2値化対象物の抽出が完了したら、次に、抽出した2値化対象物の重心G、面積S及び外接四角形の縦横比ASPECTを算出する(ステップS8)。
ここで、面積Sは、ラベルAの対象物のランレングスデータを(x[i]、y[i]、run[i]、A)(i=0,1,2,・・・N−1)とすると、ランレングスデータの長さ(run[i]−1)を同一対象物(N個のランレングスデータ)について積算することにより算出する。また、対象物Aの重心Gの座標(xc、yc)は、各ランレングスデータの長さ(run[i]−1)と各ランレングスデータの座標x[i]、またはy[i]とをそれぞれ掛け合わせ、更にこれを同一対象物について積算したものを、面積Sで割ることにより算出する。
更に、縦横比ASPECTは、対象物の外接四角形の縦方向の長さDyと横方向の長さDxとの比Dy/Dxとして算出する。
なお、ランレングスデータは画素数(座標数)(=run[i])で示されているので、実際の長さは「−1」する(1を減算する)必要がある(=run[i]−1)。また、重心Gの位置は、外接四角形の重心位置で代用してもよい。
2値化対象物の重心、面積、外接四角形の縦横比が算出できたら、次に、対象物の時刻間追跡、すなわちサンプリング周期毎の同一対象物の認識を行う(ステップS9)。時刻間追跡は、アナログ量としての時刻tをサンプリング周期で離散化した時刻をkとし、例えば時刻kで対象物A、Bを抽出したら、時刻(k+1)で抽出した対象物C、Dと対象物A、Bとの同一性判定を行う。そして、対象物A、Bと対象物C、Dとが同一であると判定されたら、対象物C、Dをそれぞれ対象物A、Bというラベルに変更することにより、時刻間追跡が行われる。
また、このようにして認識された各対象物の(重心の)位置座標は、時系列位置データとしてメモリに格納され、後の演算処理に使用される。
なお、以上説明したステップS4〜S9の処理は、2値化した基準画像(本実施例では、右画像)について実行する。
次に、車速センサ4により検出される車速VCAR及びヨーレートセンサ3より検出されるヨーレートYRを読み込み、ヨーレートYRを時間積分することにより、自車両10の回頭角θrを算出する(ステップS10)。
一方、ステップS9とステップS10の処理に平行して、ステップS11〜S13では、対象物と自車両10との距離zを算出する処理を行う。この演算はステップS9、及びステップS10より長い時間を要するため、ステップS9、S10より長い周期(例えばステップS1〜S10の実行周期の3倍程度の周期)で実行される。
まず、基準画像(右画像)の2値化画像によって追跡される対象物の中の1つを選択することにより、右画像から探索画像R1(ここでは、外接四角形で囲まれる領域全体を探索画像とし、この探索画像の外接四角形を対象枠という)を抽出する(ステップS11)。
次に、左画像中から探索画像R1に対応する画像(以下「対応画像」という)を探索する探索領域を設定し、相関演算を実行して対応画像R4を抽出する(ステップS12)。具体的には、探索画像R1の各頂点座標に応じて、左画像中に探索領域R2を設定し、探索領域R2内で探索画像R1との相関の高さを示す輝度差分総和値C(a,b)を算出し、この総和値C(a,b)が最小となる領域を対応画像として抽出する。なお、この相関演算は、2値化画像ではなくグレースケール画像を用いて行う。また同一対象物についての過去の位置データがあるときは、その位置データに基づいて探索領域R2より狭い領域R2aを探索領域として設定する。
ステップS12の処理により、基準画像(右画像)中に探索画像R1と、左画像中にこの対象物に対応する対応画像R4とが抽出されるので、次に、探索画像R1の重心位置と対応画像R4の重心位置と視差Δd(画素数)を求め、これから自車両10と対象物との距離zを算出する(ステップS13)。
また、ステップS10における回頭角θrの算出と、ステップS13における対象物との距離zの算出が完了したら、次に、自車両10が回頭することによる画像上の位置ずれを補正するための回頭角補正を行う(ステップS14)。回頭角補正は、時刻kから(k+1)までの期間中に自車両10が例えば左方向に回頭角θrだけ回頭すると、カメラによって得られる画像上では、画像の範囲がΔxだけx方向にずれるので、これを補正する処理である。
また、回頭角補正を終了したら、画像内の座標(x,y)及び距離zを実空間座標(X,Y,Z)に変換する(ステップS15)。
ここで、実空間座標(X,Y,Z)は、図2に示すように、赤外線カメラ2R、2Lの取り付け位置の中点の位置(自車両10に固定された位置)を原点Oとして図示のように定め、画像内の座標は、画像の中心を原点として水平方向をx、垂直方向をyと定めている。なお、以下の説明では、回頭角補正後の座標を(X,Y,Z)と表示する。
次に、実空間座標に対する回頭角補正が完了したら、同一対象物について、ΔTのモニタ期間内に得られた、回頭角補正後のN個(例えばN=10程度)の実空間位置データ、すなわち時系列データから、対象物と自車両10との相対移動ベクトルに対応する近似直線LMVを求める。
次いで、最新の位置座標P(0)=(X(0),Y(0),Z(0))と、(N−1)サンプル前(時間ΔT前)の位置座標P(Nー1)=(X(N−1),Y(N−1),Z(N−1))を近似直線LMV上の位置に補正し、補正後の位置座標Pv(0)=(Xv(0),Yv(0),Zv(0))及びPv(N−1)=(Xv(N−1),Yv(N−1),Zv(N−1))を求める。
これにより、位置座標Pv(N−1)からPv(0)に向かうベクトルとして、相対移動ベクトルが得られる(ステップS16)。
このようにモニタ期間ΔT内の複数(N個)のデータから対象物の自車両10に対する相対移動軌跡を近似する近似直線を算出して相対移動ベクトルを求めることにより、位置検出誤差の影響を軽減して対象物との衝突の可能性をより正確に予測することが可能となる。
また、ステップS16において、相対移動ベクトルが求められたら、次に、検出した対象物との衝突の可能性を判定する警報判定処理を行う(ステップS17)。なお、警報判定処理については、詳細を後述する。
ステップS17において、自車両10と検出した対象物との衝突の可能性がないと判定された場合(ステップS17のNO)、ステップS1へ戻り、上述の処理を繰り返す。
また、ステップS17において、自車両10と検出した対象物との衝突の可能性があると判定された場合(ステップS17のYES)、ステップS18の警報出力判定処理へ進む。
ステップS18では、ブレーキセンサ5の出力BRから自車両10の運転者がブレーキ操作を行っているか否かを判別することにより、警報出力判定処理、すなわち警報出力を行うか否かの判定を行う(ステップS18)。
もし、自車両10の運転者がブレーキ操作を行っている場合には、それによって発生する加速度Gs(減速方向を正とする)を算出し、この加速度Gsが加速度しきい値GTHより大きいときは、ブレーキ操作により衝突が回避されると判定して警報出力判定処理を終了し(ステップS18のNO)、ステップS1へ戻り、上述の処理を繰り返す。
これにより、適切なブレーキ操作が行われているときは、警報を発しないようにして、運転者に余計な煩わしさを与えないようにすることができる。
また、加速度Gsが加速度しきい値GTH以下であるとき、または自車両10の運転者がブレーキ操作を行っていなければ、直ちにステップS19の処理へ進み(ステップS18のYES)、対象物と接触する可能性が高いので、スピーカ6を介して音声による警報を発する(ステップS19)とともに、画像表示装置7に対して、例えば赤外線カメラ2Rにより得られる画像を出力し、接近してくる対象物を自車両10の運転者に対する強調映像として表示する(ステップS20)。
なお、加速度しきい値GTHは、ブレーキ操作中の加速度Gsがそのまま維持された場合に、対象物と自車両10との距離Zv(0)以下の走行距離で自車両10が停止する条件に対応する値である。
(警報判定処理)
次に、図5に示すフローチャートを参照して、図3に示したフローチャートのステップS17における警報判定処理について更に詳細に説明する。
図5は、本実施例の警報判定処理動作を示すフローチャートである。
警報判定処理は、以下に示す衝突判定処理、接近判定領域内か否かの判定処理、進入衝突判定処理、歩行者判定処理、及び人工構造物判定処理により、自車両10と検出した対象物との衝突の可能性を判定する処理である。以下、図6に示すように、自車両10の進行方向に対してほぼ90°の方向から、速度Vpで進行してくる対象物20がいる場合を例に取って説明する。
図5において、まず、画像処理ユニット1は衝突判定処理を行う(ステップS31)。衝突判定処理は、図6において、対象物20が時間ΔTの間に距離Zv(N−1)から距離Zv(0)に接近した場合に、自車両10とのZ方向の相対速度Vsを求め、両者が高さH以内で相対速度Vsを維持して移動すると仮定して、余裕時間T以内に両者が衝突するか否かを判定する処理である。ここで、余裕時間Tは、衝突の可能性を予測衝突時刻より時間Tだけ前に判定することを意図したものである。従って、余裕時間Tは例えば2〜5秒程度に設定される。またHは、高さ方向の範囲を規定する所定高さであり、例えば自車両10の車高の2倍程度に設定される。
次に、ステップS31において、余裕時間T以内に自車両10と対象物とが衝突する可能性がある場合(ステップS31のYES)、更に判定の信頼性を上げるために、画像処理ユニット1は対象物が接近判定領域内に存在するか否かの判定処理を行う(ステップS32)。接近判定領域内か否かの判定処理は、図7に示すように、赤外線カメラ2R、2Lで監視可能な領域を太い実線で示す外側の三角形の領域AR0とすると、領域AR0内の、Z1=Vs×Tより自車両10に近い領域であって、対象物が自車両10の車幅αの両側に余裕β(例えば50〜100cm程度とする)を加えた範囲に対応する領域AR1、すなわち対象物がそのまま存在し続ければ自車両10との衝突の可能性がきわめて高い接近判定領域AR1内に存在するか否かを判定する処理である。なお、接近判定領域AR1も所定高さHを有する。
更に、ステップS32において、対象物が接近判定領域内に存在しない場合(ステップS32のNO)、画像処理ユニット1は対象物が接近判定領域内へ進入して自車両10と衝突する可能性があるか否かを判定する進入衝突判定処理を行う(ステップS33)。進入衝突判定処理は、上述の接近判定領域AR1よりX座標の絶対値が大きい(接近判定領域の横方向外側の)領域AR2、AR3を進入判定領域と呼び、この領域内にある対象物が、移動することにより接近判定領域AR1に進入すると共に自車両10と衝突するか否かを判定する処理である。なお、進入判定領域AR2、AR3も所定高さHを有する。
一方、ステップS32において、対象物が接近判定領域内に存在している場合(ステップS32のYES)、画像処理ユニット1は対象物が歩行者の可能性があるか否かを判定する歩行者判定処理を行う(ステップS34)。歩行者判定処理は、対象物画像に身長相当の存在に基づく形状判定や頭部と胴部の存在に基づく形状判定、あるいは頭部のみによる形状判定等を実行し、対象物画像に歩行者の特徴的な身体的特徴が検出された場合、該対象物を歩行者と判定し、警報の対象とする処理である。
また、ステップS34において、対象物は歩行者の可能性があると判定された場合(ステップS34のYES)、歩行者の可能性があると判定された対象物から、例えば電柱のようにグレースケール画像上での形状が歩行者によく似た人工構造物を除外し、更に歩行者判定の信頼性を上げるために、対象物が人工構造物であるか否かを判定する人工構造物判定処理を行う(ステップS35)。なお、人工構造物判定処理については、詳細を後述する。
従って、上述のステップS33において、対象物が接近判定領域内へ進入して自車両10と衝突する可能性がある場合(ステップS33のYES)、及びステップS35において、歩行者の可能性があると判定された対象物が人工構造物でなかった場合(ステップS35のNO)、画像処理ユニット1は、自車両10と検出した対象物との衝突の可能性がある(警報の対象である)と判定し(ステップS36)、図3に示すステップS17のYESとしてステップS18へ進み、警報出力判定処理(ステップS18)を行う。
一方、上述のステップS31において、余裕時間T以内に自車両10と対象物とが衝突する可能性がない場合(ステップS31のNO)、あるいはステップS33において、対象物が接近判定領域内へ進入して自車両10と衝突する可能性がない場合(ステップS33のNO)、あるいはステップS34において、対象物は歩行者の可能性がないと判定された場合(ステップS34のNO)、更にはステップS35において、歩行者の可能性があると判定された対象物が人工構造物であった場合(ステップS35のYES)のいずれかであった場合は、画像処理ユニット1は、自車両10と検出した対象物との衝突の可能性がない(警報の対象ではない)と判定し(ステップS37)、図3に示すステップS17のNOとしてステップS1へ戻り、歩行者等の対象物検出・警報動作を繰り返す。
(人工構造物判定処理)
次に、図8に示すフローチャート及び図9から図16に示す模式図を参照して、図5に示したフローチャートのステップS35における人工構造物判定処理について更に詳細に説明する。
図8は、本実施例における人工構造物判定処理動作を示すフローチャートである。図8において、画像処理ユニット1は、目的の2値化対象物の上方向に、同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定する上方向探索を行う(ステップS41)。
(上方向探索1)
具体的には、まず2値化部位上方探索を示す図9のように、画像処理ユニット1は、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100の上端部の上方に、左上始点を(xP1、yP1)とすると共に、幅をdxP、高さをdyPとする基準パタンマスク101を設定する。なお、抽出した2値化対象物100の上端部の上方に基準パタンマスク101を設定するのは、例えば電柱に備えられた配電盤等、熱を発する物体が2値化対象物100として抽出されやすいが、基準パタンマスク101を用いて抽出したいのはその周辺の電柱自身だからである。
次に、画像処理ユニット1は、比較対象画像(左画像)において基準パタンマスク101に相当する領域に、左上始点を(xA1、yP1)とすると共に、幅をdxP、高さをdyPとする比較パタンマスク102と、比較パタンマスク102に連続して、基準パタンマスク101の上方向に相当する領域に、X軸座標をxA1、幅をdxP、高さをdyPとする2個の比較パタンマスク103、104を設定する。なおdxP、dyP、xP1、yP1、xA1は、それぞれ下記(1)式から(6)式で示される値とする。また、下記(2)式におけるパタンマスク高さは、例えば20[cm]とする。
dxP=2値化対象物外接四角形幅+4[pixel] ・・・(1)
dyP=(焦点距離×パタンマスク高さ)/2値化対象物距離[pixel] ・・・(2)
xP1=2値化対象物外接四角形左上横軸座標+2値化対象物外接四角形幅/2−dxP/2[pixel] ・・・(3)
yP1=2値化対象物外接四角形左上縦軸座標−2−dyP[pixel] ・・・(4)
2値化対象物視差=(基線長×焦点距離)/2値化対象物距離[pixel] ・・・(5)
xA1=xP1+2値化対象物視差[pixel] ・・・(6)
また、基準パタンマスク101と3個の比較パタンマスク102、103、104それぞれとの相関度を判定するために、画像処理ユニット1は、基準パタンマスク101と3個の比較パタンマスク102、103、104それぞれとのSAD(Sum of Absolute difference)の平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3を算出する。ここで、MAD1=基準パタンマスク101と比較パタンマスク102の平均相関残差値、MAD2=基準パタンマスク101と比較パタンマスク103の平均相関残差値、MAD3=基準パタンマスク101と比較パタンマスク104の平均相関残差値である。
そして、画像処理ユニット1は、平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3を判定し、平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3の関係が、下記(7)式を満足するか否かを判定する。なお、(7)式において、MAD_MAX1は、平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3の中の最大値、MAD_MIN1は、平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3の中の最小値、MAD_TH1は、2値化対象物が抽出されないグレースケール画像同士の平均相関残差値のしきい値をそれぞれ示す。
MAD_MAX1−MAD_MIN1<MAD_TH1 ・・・(7)
そして、平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3の関係が(7)式を満足し、基準パタンマスク101と3個の比較パタンマスク102、103、104とが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100の上方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS41のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。
(上方向探索2)
また、画像処理ユニット1は、同様に基準パタンマスク101の位置を変更して上方向探索を行う。具体的には、2値化部位上方探索を示す図10のように、画像処理ユニット1は、基準パタンマスク101と比較パタンマスク102の高さを示すY軸座標値yP1を下記(8)式で示されるyP2とし、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100の下端部の上方に基準パタンマスク101を設定して、同様の手順で平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3の関係が、下記(9)式を満足するか否かを判定する。なお、(9)式において、MAD_TH2は、2値化対象物が抽出されたグレースケール画像同士の平均相関残差値のしきい値を示す。また、抽出した2値化対象物100の下端部の上方に基準パタンマスク101を設定するのは、電柱等、基準パタンマスク101を用いて抽出したい物体そのものが2値化対象物100として抽出されている場合に対応するためである。
yP2=2値化対象物外接四角形左下縦軸座標−2−dyP[pixel] ・・・(8)
MAD_MAX1−MAD_MIN1<MAD_TH2 ・・・(9)
そして、同様に平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3の関係が(9)式を満足し、基準パタンマスク101と3個の比較パタンマスク102、103、104とが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100の上方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS41のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。
一方、ステップS41において、基準パタンマスク101と比較パタンマスク102の高さを示すY軸座標値がyP1、yP2のいずれの場合も、平均相関残差値MAD1、MAD2、MAD3の関係がそれぞれ(7)式、(9)式を満足せず、基準パタンマスク101と3個の比較パタンマスク102、103、104とが類似していると判断できない、すなわち2値化対象物100の上方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在しない場合(ステップS41のNO)、画像処理ユニット1は、次に2値化対象物100の下方向に、同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定する下方向探索を行う(ステップS43)。
(下方向探索1)
具体的には、まず2値化部位下方探索を示す図11のように、画像処理ユニット1は、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100の上端部の下方に、左上始点を(xP1、yP3)とすると共に、幅をdxP、高さをdyPとする基準パタンマスク105を設定する。なお、抽出した2値化対象物100の上端部の下方に基準パタンマスク105を設定するのは、電柱等、基準パタンマスク105を用いて抽出したい物体そのものが2値化対象物100として抽出されている場合に対応するためである。
次に、画像処理ユニット1は、比較対象画像(左画像)において基準パタンマスク105に相当する領域に、左上始点を(xA1、yP3)とすると共に、幅をdxP、高さをdyPとする比較パタンマスク106と、比較パタンマスク106に連続して、基準パタンマスク105の下方向に相当する領域に、X軸座標をxA1、幅をdxP、高さをdyPとする2個の比較パタンマスク107、108を設定する。なお、yP3は、下記(10)式で示される値とする。
yP3=2値化対象物外接四角形左上縦軸座標+2[pixel] ・・・(10)
また、基準パタンマスク105と3個の比較パタンマスク106、107、108それぞれとの相関度を判定するために、画像処理ユニット1は、基準パタンマスク105と3個の比較パタンマスク106、107、108それぞれとのSADの平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6を算出する。ここで、MAD4=基準パタンマスク105と比較パタンマスク106の平均相関残差値、MAD5=基準パタンマスク105と比較パタンマスク107の平均相関残差値、MAD6=基準パタンマスク105と比較パタンマスク108の平均相関残差値である。
そして、画像処理ユニット1は、平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6を判定し、平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6の関係が、下記(11)式を満足するか否かを判定する。なお、(11)式において、MAD_MAX2は、平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6の中の最大値、MAD_MIN2は、平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6の中の最小値をそれぞれ示す。
MAD_MAX2−MAD_MIN2<MAD_TH2 ・・・(11)
そして、平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6の関係が(11)式を満足し、基準パタンマスク105と3個の比較パタンマスク106、107、108とが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100の下方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS43のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。
(下方向探索2)
また、画像処理ユニット1は、同様に基準パタンマスク105の位置を変更して下方向探索を行う。具体的には、2値化部位下方探索を示す図12のように、画像処理ユニット1は、基準パタンマスク105と比較パタンマスク106の高さを示すY軸座標値yP3を下記(12)式で示されるyP4とし、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100の下端部の下方に基準パタンマスク105を設定して、同様の手順で平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6の関係が、下記(13)式を満足するか否かを判定する。なお、抽出した2値化対象物100の下端部の下方に基準パタンマスク105を設定するのは、例えば電柱に備えられた配電盤等、熱を発する物体が2値化対象物100として抽出されやすいが、基準パタンマスク105を用いて抽出したいのはその周辺の電柱自身だからである。
yP4=2値化対象物外接四角形左下縦軸座標+2[pixel] ・・・(12)
MAD_MAX2−MAD_MIN2<MAD_TH1 ・・・(13)
そして、同様に平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6の関係が(13)式を満足し、基準パタンマスク105と3個の比較パタンマスク106、107、108とが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100の下方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS43のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。
一方、ステップS43において、基準パタンマスク105と比較パタンマスク106の高さを示すY軸座標値がyP3、yP4のいずれの場合も、平均相関残差値MAD4、MAD5、MAD6の関係がそれぞれ(11)式、(13)式を満足せず、基準パタンマスク105と3個の比較パタンマスク106、107、108とが類似していると判断できない、すなわち2値化対象物100の下方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在しない場合(ステップS43のNO)、画像処理ユニット1は、次に2値化対象物100を含む対象物の左側端部に、同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定する(ステップS44)。
(左側上方探索1)
具体的には、まず2値化部位左側上方探索を示す図13のように、画像処理ユニット1は、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100の上端部の上方に、左上始点を(xP2、yP1)とすると共に、幅をdxP’、高さをdyPとする基準パタンマスク109を設定する。次に、画像処理ユニット1は、比較対象画像(左画像)において基準パタンマスク109に相当する領域に、左上始点を(xA2、yP1)とすると共に、幅をdxP’、高さをdyPとする比較パタンマスク110と、比較パタンマスク110に連続して、基準パタンマスク109の上方向に相当する領域に、X軸座標をxA2、幅をdxP’、高さをdyPとする2個の比較パタンマスク111、112を設定する。
なおdxP’は、下記(14)式、及び(15)式で表されるdxP1とdxP2と比較して、小さい方をdxP’とする。また、xP2、xA2は、それぞれ下記(16)式、及び(17)式で示される値とする。また、(15)式における肩幅は、例えば70[cm]とする。
dxP1=2値化対象物外接四角形幅+4[pixel] ・・・(14)
dxP2=(焦点距離×肩幅/2)/2値化対象物距離[pixel] ・・・(15)
xP2=2値化対象物外接四角形左上横軸座標−dxP’/2[pixel] ・・・(16)
xA2=xP2+2値化対象物視差[pixel] ・・・(17)
また、基準パタンマスク109と3個の比較パタンマスク110、111、112それぞれとの相関度を判定するために、画像処理ユニット1は、基準パタンマスク109と3個の比較パタンマスク110、111、112それぞれとのSADの平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9を算出する。ここで、MAD7=基準パタンマスク109と比較パタンマスク110の平均相関残差値、MAD8=基準パタンマスク109と比較パタンマスク111の平均相関残差値、MAD9=基準パタンマスク109と比較パタンマスク112の平均相関残差値である。
そして、画像処理ユニット1は、平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9を判定し、平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9の関係が、下記(18)式を満足するか否かを判定する。なお、(18)式において、MAD_MAX3は、平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9の中の最大値、MAD_MIN3は、平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9の中の最小値をそれぞれ示す。
MAD_MAX3−MAD_MIN3<MAD_TH1 ・・・(18)
そして、平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9の関係が(18)式を満足し、基準パタンマスク109と3個の比較パタンマスク110、111、112とが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100を含む対象物の左側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS44のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。
(左側上方探索2)
また、画像処理ユニット1は、同様に基準パタンマスク109の位置を変更して上方向探索を行う。具体的には、2値化部位左側上方探索を示す図14のように、画像処理ユニット1は、基準パタンマスク109と比較パタンマスク110の高さを示すY軸座標値yP1を(8)式で示されるyP2とし、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100の下端部の上方に基準パタンマスク109を設定して、同様の手順で平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9の関係が、下記(19)式を満足するか否かを判定する。
MAD_MAX3−MAD_MIN3<MAD_TH2 ・・・(19)
そして、同様に平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9の関係が(19)式を満足し、基準パタンマスク109と3個の比較パタンマスク110、111、112とが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100を含む対象物の左側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS44のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。
(左側下方探索1)
具体的には、まず2値化部位左側下方探索を示す図15のように、画像処理ユニット1は、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100の上端部の下方に、左上始点を(xP2、yP3)とすると共に、幅をdxP’、高さをdyPとする基準パタンマスク113を設定する。次に、画像処理ユニット1は、比較対象画像(左画像)において基準パタンマスク113に相当する領域に、左上始点を(xA2、yP3)とすると共に、幅をdxP’、高さをdyPとする比較パタンマスク114と、比較パタンマスク114に連続して、基準パタンマスク113の下方向に相当する領域に、X軸座標をxA2、幅をdxP’、高さをdyPとする2個の比較パタンマスク115、116を設定する。
また、基準パタンマスク113と3個の比較パタンマスク114、115、116それぞれとの相関度を判定するために、画像処理ユニット1は、基準パタンマスク113と3個の比較パタンマスク114、115、116それぞれとのSADの平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12を算出する。ここで、MAD10=基準パタンマスク113と比較パタンマスク114の平均相関残差値、MAD11=基準パタンマスク113と比較パタンマスク115の平均相関残差値、MAD12=基準パタンマスク113と比較パタンマスク116の平均相関残差値である。
そして、画像処理ユニット1は、平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12を判定し、平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12の関係が、下記(20)式を満足するか否かを判定する。なお、(20)式において、MAD_MAX4は、平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12の中の最大値、MAD_MIN4は、平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12の中の最小値をそれぞれ示す。
MAD_MAX4−MAD_MIN4<MAD_TH2 ・・・(20)
そして、平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12の関係が(20)式を満足し、基準パタンマスク113と3個の比較パタンマスク114、115、116とが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100を含む対象物の左側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS44のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。
(左側下方探索2)
また、画像処理ユニット1は、同様に基準パタンマスク113の位置を変更して下方向探索を行う。具体的には、2値化部位左側上方探索を示す図16のように、画像処理ユニット1は、基準パタンマスク113と比較パタンマスク114の高さを示すY軸座標値yP1を(12)式で示されるyP4とし、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100の下端部の下方に基準パタンマスク113を設定して、同様の手順で平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12の関係が、下記(21)式を満足するか否かを判定する。
MAD_MAX4−MAD_MIN4<MAD_TH1 ・・・(21)
そして、同様に平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12の関係が(21)式を満足し、基準パタンマスク113と3個の比較パタンマスク114、115、116とが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100を含む対象物の左側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS44のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。
一方、ステップS44において、基準パタンマスク109と比較パタンマスク110の高さを示すY軸座標値がyP1、yP2のいずれの場合も、平均相関残差値MAD7、MAD8、MAD9の関係がそれぞれ(18)式、あるいは(19)式を満足せず、基準パタンマスク109と3個の比較パタンマスク110、111、112とが類似していると判断できない場合、あるいは基準パタンマスク113と比較パタンマスク114の高さを示すY軸座標値がyP3、yP4のいずれの場合も、平均相関残差値MAD10、MAD11、MAD12の関係がそれぞれ(20)式、あるいは(21)式を満足せず、基準パタンマスク113と3個の比較パタンマスク114、115、116とが類似していると判断できない場合、すなわち2値化対象物100を含む対象物の左側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在しない場合(ステップS44のNO)、画像処理ユニット1は、次に2値化対象物100を含む対象物の右側端部に、同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定する(ステップS45)。
(右側上方探索、右側下方探索)
なお、2値化対象物100を含む対象物の右側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定する処理は、上述のステップS44において説明した、2値化対象物100を含む対象物の左側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定する処理と、2値化対象物100に対する基準パタンマスクの位置が左右逆になるだけで、その他の手順はステップS44と同じとする。
具体的には、2値化対象物100を含む対象物の左側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定するステップS44の処理では、基準パタンマスクの位置を2値化対象物外接四角形左上横軸座標と2値化対象物外接四角形左上縦軸座標とから算出していたが、2値化対象物100を含む対象物の右側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定するステップS45の処理では、各式の2値化対象物外接四角形左上横軸座標と2値化対象物外接四角形左上縦軸座標を、2値化対象物外接四角形右上横軸座標と2値化対象物外接四角形右上縦軸座標に置き換えて、基準パタンマスク109の位置を2値化対象物外接四角形右上横軸座標と2値化対象物外接四角形右上縦軸座標とから算出する。
そして、ステップS44の処理と同様に、基準パタンマスクと3個の比較パタンマスクとが類似していると判断できる、すなわち2値化対象物100を含む対象物の右側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合(ステップS45のYES)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物であると判定して(ステップS42)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のYESとして図5のステップS37へ進み、対象物は警報対象ではないと判定する。一方、ステップS45において、基準パタンマスクと3個の比較パタンマスクとが類似していると判断できない、すなわち2値化対象物100を含む対象物の右側端部に同一形状で同一距離の部位が連続して存在しない場合(ステップS45のNO)、画像処理ユニット1は、検出された対象物は人工建造物ではないと判定して(ステップS46)人工建造物判定処理を終了し、図5に示すステップS35のNOとして図5のステップS36へ進み、対象物は警報対象であると判定する。
なお、上述の実施例では、画像処理ユニット1は、ステップS41からステップS46の処理において、目的の2値化対象物の上下方向、あるいは目的の2値化対象物を含む対象物の左右の端部に相当する領域に設定された基準パタンマスクと3個の比較パタンマスクとを比較して対象物に同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定しているが、比較パタンマスクの数は3個に限らず、何個設定しても良い。
また、比較パタンマスクを複数個設定する場合、複数の比較パタンマスクと基準パタンマスクとの関係が、全て対象物に同一形状で同一距離の部位が連続して存在することを示す判定条件を満足しなくても良い。すなわち、複数の比較パタンマスクの中には、本来は目的の対象物が存在する画像領域であるにもかかわらず、道路上の他の物体の影響等により目的の対象物が赤外線カメラ2Lにより捉えられなかった画像領域に設定される比較パタンマスクもあるので、複数の比較パタンマスクの中の所定割合以上の比較パタンマスクと基準パタンマスクとの関係が、対象物に同一形状で同一距離の部位が連続して存在することを示す判定条件を満足していれば、該対象物は人工建造物であると判定する。
具体的に一例を挙げて説明すると、複数の比較パタンマスクの中の所定割合以上の比較パタンマスクと基準パタンマスクとの関係が、対象物に同一形状で同一距離の部位が連続して存在することを示す判定条件を満足するか否かの判定は、図8に示す上述の各処理において、例えば比較パタンマスクを10個設定し、基準パタンマスクと各比較パタンマスクの平均相関残差値(MAD)をそれぞれ算出する。そして、平均相関残差値(MAD)を小さい方から例えば5個選択し、選択された5個の最大値と最小値との差分値が、それぞれ(7)式、(9)式、(11)式、(13)式、(18)式、(19)式を満足するか否かを判定する。
また、上述の実施例では、画像処理ユニット1は、比較パタンマスクを縦方向に複数個設定して対象物に同一形状で同一距離の部位が連続して存在するか否かを判定しているが、比較パタンマスクの設定方向(同一形状部位の探索方向)は縦方向に限らず、例えば斜め方向等、車両周囲の画像から抽出されると予想できる人工構造物の形状に合わせて、設定方向を予め複数指定、あるいはその都度変更できるようにしても良い。
また、上述の実施例では、図5に示す警報判定処理において、先に歩行者判定処理(ステップS34)を実行し、次に人工構造物判定処理(ステップS35)を実行するように説明したが、処理手順を逆にして、先に人工構造物判定処理を実行し、次に歩行者判定処理を実行するようにしても良い。もし、先に歩行者判定処理を実行し、次に人工構造物判定処理を実行する場合は、一度歩行者として判定した対象物から人工構造物にしかあり得ない特徴を備えた対象物を除外することになる。一方、先に人工構造物判定処理を実行し、次に歩行者判定処理を実行する場合、全ての対象物から先に人工構造物にしかあり得ない特徴を備えた対象物を除外し、残る対象物の中から歩行者を認識することになる。なお、ここで除外する対象物は、2値化画像上の2値化対象物でも良いが、グレースケール画像上の該2値化対象物に対応するグレースケール対象物でも良い。
また、本実施例では、画像処理ユニット1が、2値化対象物抽出手段と、距離算出手段と、警報出力手段と、歩行者認識手段とを含んでいる。より具体的には、図3のステップS4からステップS7の処理が2値化対象物抽出手段に相当し、図3のステップS13の処理が距離算出手段に相当し、図3のステップS18の処理が警報判定手段に相当し、図3のステップS19、ステップS20の処理が警報出力手段に相当し、図5のステップS34の処理が歩行者認識手段に相当する。
更に、本実施例では、画像処理ユニット1が、抽出領域設定手段と、探索領域設定手段と、類似対象物抽出手段と、同一対象物判断手段とを含んでいる。より具体的には、図8のステップS41からステップS46の処理において基準パタンマスクを設定する処理が抽出領域設定手段に相当し、図8のステップS41からステップS46の処理において比較パタンマスクを設定する処理が探索領域設定手段に相当し、図8のステップS41からステップS46の処理において平均相関残差値を算出する処理が類似対象物抽出手段に相当し、図8のステップS41からステップS46の処理において平均相関残差値を判定する処理が同一対象物判断手段に相当する。
以上説明したように、本実施例の車両周辺監視装置は、基準画像(右画像)から抽出した2値化対象物100を基準とする基準パタンマスクを設定すると共に、比較対象画像(左画像)に基準パタンマスクに対応して複数個の比較パタンマスクを設定する。次に、基準パタンマスクと基準パタンマスクに対応して設定された複数個の比較パタンマスクとを比較して、まず2値化対象物100の上方向を探索する。そして、2値化対象物100の上方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合、対象物は人工構造物であると判定する。また、2値化対象物100の上方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在しない場合、同様に2値化対象物100の下方向を探索する。そして、2値化対象物100の下方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合、対象物は人工構造物であると判定する。
また、2値化対象物100の下方向に同一形状で同一距離の部位が連続して存在しない場合、2値化対象物100を含む対象物の左端部に相当する領域を探索する。そして、2値化対象物100を含む対象物の左端部に相当する領域に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合、対象物は人工構造物であると判定する。更に、2値化対象物100を含む対象物の左端部に相当する領域に同一形状で同一距離の部位が連続して存在しない場合、2値化対象物100を含む対象物の右端部に相当する領域を探索する。そして、2値化対象物100を含む対象物の右端部に相当する領域に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合、対象物は人工構造物であると判定する。
従って、赤外線画像から抽出される不定形な2値化対象物を的確に判定し、例えば電柱等の上下方向に同一形状の連続する人工構造物を正確かつ容易に抽出可能な車両周辺監視装置を実現することができるという効果が得られる。特に、2値化対象物の周囲において類似形状部位を探索するため、例えば本実施例の車両周辺監視装置で認識する人工構造物の例を示す図17のように、電柱等の人工構造物が並んで複数存在するような場合(図17の白丸で囲った部分)、もし左右の赤外線画像上の対象物の組合せを間違えたとしても、該人工構造物を認識することができるという効果が得られる。
また、比較パタンマスクを複数個設定することにより、比較回数が増やされて車両周囲の対象物から人工構造物を抽出する抽出精度を向上させることができるという効果が得られ、特に複数の比較パタンマスクの中の所定割合以上の比較パタンマスクと基準パタンマスクとの関係が、対象物に同一形状で同一距離の部位が連続して存在することを示す判定条件を満足していれば、該対象物は人工建造物であると判定することにより、車両の走行状態や対象物周囲の状況に影響を受け、その全部が赤外線カメラ2Lにより撮像されなかった対象物からも、同一形状の連続する人工構造物を正確かつ容易に抽出することができるという効果が得られる。
また、2値化対象物100の左端部に相当する領域と、2値化対象物100の右端部に相当する領域とを両方探索し、2値化対象物100の左右いずれか一方の端部に相当する領域に同一形状で同一距離の部位が連続して存在する場合、対象物は人工構造物であると判定することにより、車両の走行状態や対象物周囲の状況に影響を受け、その左右の一方しか赤外線カメラにより撮像されなかった対象物からも、同一形状の連続する人工構造物を正確かつ容易に抽出することができるという効果が得られる。
本発明の一実施例の車両周辺監視装置の構成を示すブロック図である。 同実施例の車両における赤外線カメラやセンサ、ディスプレイ等の取り付け位置を示す図である。 同実施例における車両周辺監視装置の対象物検出・警報動作を示すフローチャートである。 赤外線カメラにより得られるグレースケール画像とその2値化画像を示す図である。 同実施例における警報判定処理動作を示すフローチャートである。 衝突が発生しやすい場合を示す図である。 車両前方の領域区分を示す図である。 同実施例における人工構造物判定処理動作を示すフローチャートである。 人工構造物判定処理の2値化部位上方探索を示す図である。 人工構造物判定処理の2値化部位上方探索を示す図である。 人工構造物判定処理の2値化部位下方探索を示す図である。 人工構造物判定処理の2値化部位下方探索を示す図である。 人工構造物判定処理の2値化部位左側上方探索を示す図である。 人工構造物判定処理の2値化部位左側上方探索を示す図である。 人工構造物判定処理の2値化部位左側下方探索を示す図である。 人工構造物判定処理の2値化部位左側下方探索を示す図である。 同実施例の車両周辺監視装置で認識する人工構造物の例を示す図である。
符号の説明
1 画像処理ユニット
2R、2L 赤外線カメラ(赤外線撮像手段)
7 画像表示装置(表示手段)
10 自車両(車両)
S4〜S7 2値化対象物抽出手段
S13 距離算出手段
S19、S20 警報出力手段
S34 歩行者認識手段
S41〜S46 抽出領域設定手段、探索領域設定手段、類似対象物抽出手段、同一対象物判断手段

Claims (9)

  1. 左右方向に並べて設置された2つの赤外線撮像手段により撮像された画像を利用して車両周囲の対象物を抽出する車両周辺監視装置において、
    前記画像を2値化処理することにより2値化対象物を抽出する2値化対象物抽出手段と、
    前記2値化対象物抽出手段により抽出された前記2値化対象物の上端部もしくは下端部の上方または下方の領域を抽出領域として設定する抽出領域設定手段と、
    前記抽出領域の上方向または下方向または上下方向または斜め方向のいずれかに探索領域を設定する探索領域設定手段と、
    前記抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が前記探索領域内に存在する場合に、前記探索領域内の該形状の類似する前記対象物を類似対象物として抽出する類似対象物抽出手段と、
    前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断する同一対象物判断手段と
    2つの前記赤外線撮像手段により撮像された2つの画像を利用して、該画像に含まれる前記対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備え、
    前記同一対象物判断手段が、前記抽出領域内の前記対象物までの距離と前記探索領域内の前記類似対象物までの距離とが同一である場合に、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とを同一の対象物であると判断することを特徴とする車両周辺監視装置。
  2. 前記探索領域設定手段が、前記探索領域を同一方向に複数個設定し、
    前記同一対象物判断手段が、複数の前記探索領域の内の所定割合以上から、前記類似対象物抽出手段により前記類似対象物が抽出された場合に、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とを同一の対象物であると判断することを特徴とする請求項1記載の車両周辺監視装置。
  3. 前記抽出領域設定手段が、前記抽出領域として、前記2値化対象物抽出手段により抽出された前記2値化対象物の左右の端部の横座標をそれぞれが含む左右の抽出領域を設定し、
    前記探索領域設定手段が、前記左右の抽出領域の周辺にそれぞれの探索領域を設定し、
    前記類似対象物抽出手段が、前記左の抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が前記左の抽出領域に対応する前記探索領域内にある場合、あるいは前記右の抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が前記右の抽出領域に対応する前記探索領域内にある場合に、前記探索領域内の該形状の類似する前記対象物を類似対象物として抽出し、
    前記同一対象物判断手段が、前記左の抽出領域内の前記対象物と前記左の抽出領域に対応する前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否か、あるいは前記右の抽出領域内の前記対象物と前記右の抽出領域に対応する前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することを特徴とする請求項1または請求項に記載の車両周辺監視装置。
  4. 前記同一対象物判断手段により同一の対象物であると判断された前記対象物の存在する領域を除外して、残る領域に存在する前記2値化対象物から歩行者を認識する歩行者認識手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の車両周辺監視装置。
  5. 前記歩行者認識手段により認識された前記歩行者に関する警報を出力する警報出力手段を備えることを特徴とする請求項に記載の車両周辺監視装置。
  6. 左右方向に並べて設置された2つの赤外線撮像手段により撮像された画像を利用して車両周囲の対象物を抽出し、該対象物から歩行者を認識する車両周辺監視装置であって、
    前記画像を2値化処理することにより2値化対象物を抽出する2値化対象物抽出手段と、
    前記2値化対象物抽出手段により抽出された前記2値化対象物から歩行者を認識する歩行者認識手段と、
    前記歩行者認識手段により前記歩行者と認識された前記2値化対象物の上端部もしくは下端部の上方または下方の領域を抽出領域として設定する抽出領域設定手段と、
    前記抽出領域の上方向または下方向または上下方向または斜め方向のいずれかに探索領域を設定する探索領域設定手段と、
    前記抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が前記探索領域内にある場合に、前記探索領域内の該形状の類似する前記対象物を類似対象物として抽出する類似対象物抽出手段と、
    前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断する同一対象物判断手段と
    2つの前記赤外線撮像手段により撮像された2つの画像を利用して、該画像に含まれる前記対象物までの距離を算出する距離算出手段とを備え、
    前記同一対象物判断手段が、前記抽出領域内の前記対象物までの距離と前記探索領域内の前記類似対象物までの距離とが同一である場合に、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とを同一の対象物であると判断することを特徴とする車両周辺監視装置。
  7. 前記探索領域設定手段が、前記探索領域を同一方向に複数個設定し、
    前記同一対象物判断手段が、複数の前記探索領域の内の所定割合以上から、前記類似対象物抽出手段により前記類似対象物が抽出された場合に、前記抽出領域内の前記対象物と前記探索領域内の前記類似対象物とを同一の対象物であると判断することを特徴とする請求項に記載の車両周辺監視装置。
  8. 前記抽出領域設定手段が、前記抽出領域として、前記歩行者認識手段により前記歩行者と認識された前記2値化対象物の左右の端部の横座標をそれぞれが含む左右の抽出領域を設定し、
    前記探索領域設定手段が、前記左右の抽出領域の周辺にそれぞれの探索領域を設定し、
    前記類似対象物抽出手段が、前記左の抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が、前記左の抽出領域に対応する前記探索領域内にある場合、あるいは前記右の抽出領域内の前記対象物と形状の類似する対象物が、前記右の抽出領域に対応する前記探索領域内にある場合に、前記探索領域内の該形状の類似する前記対象物を類似対象物として抽出し、
    前記同一対象物判断手段が、前記左の抽出領域内の前記対象物と前記左の抽出領域に対応する前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否か、あるいは前記右の抽出領域内の前記対象物と前記右の抽出領域に対応する前記探索領域内の前記類似対象物とが同一の対象物であるか否かを判断することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の車両周辺監視装置。
  9. 前記同一対象物判断手段により同一の対象物であると判断された前記対象物の存在する領域を除外して、残る領域に存在する前記歩行者に対して警報を出力する警報出力手段を備えることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の車両周辺監視装置。
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