JP3985998B2 - 複合加工用工作機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラインボーリングバーによるラインボーリング加工と、ラインボーリング加工以外の加工を行うことができる複合加工用工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作物が、エンジンのシリンダブロックなどのように同一軸線上に複数の穴部を有している場合には、この穴部をラインボーリングバー(以下、ラインバーと記載)でラインボーリング加工することが多い。
特公昭56−45735号公報には、円盤状の工具貯蔵マガジンを備えてボーリング加工(ラインボーリング加工)を行う工作機械が記載されている。前記工具貯蔵マガジンには、ラインバーと、ボーリング加工以外の加工を行うための穴明け工具とが貯蔵されるようになっている。
一方、特開昭62−4504号公報には、ラインバーマガジンと工具マガジンとを別途有する工作機械が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の公報に記載の工作機械では、工具貯蔵マガジンが主軸頭の上部に位置しているので、工具貯蔵マガジンに対してラインバーや穴明け工具を段取り替えすることが困難であった。
特に、ラインバーは長くて重いので、段取り替えの位置が高いと作業に負担がかかる。また、工具貯蔵マガジンは、円盤状なのでラインバーの収納本数に制約があった。
【0004】
後者の公報に記載の工作機械では、ラインバーのみを貯蔵するラインバーマガジンを備えているので、ラインバーマガジンに対する段取り替え作業は比較的楽になっている。
しかしながら、ラインバーマガジンはテーブルベースに設けられて、テーブルと一緒に移動するので、加工中にラインバーマガジンに対する段取り替えを行うことができない。
また、ラインバーマガジンは、テーブルベース上のラインバー置き台にラインバーを支持する構成のため、ラインバーマガジンに対するラインバーの収納本数にも制約が生じていた。
主軸頭の移動動作を利用して、主軸が、ラインバーマガジンに貯蔵されているラインバーを直接着脱するようになっている。したがって、ラインバーを授受する場合には、主軸頭がラインバー授受位置に移動し、一方、ラインバーマガジンも、テーブルとともにラインバー授受位置に移動することになる。
【0005】
一方、テーブルとラインバーマガジンをあまり離さないで構成すると、ワーク加工時の切り屑,クーラントなど飛散物の影響を受ける可能性が大きい。飛散物の影響を避けようとするとテーブルベース等が大型化する。
さらに、ラインバーの種類,本数が多くなるとラインバー置き台を大きくすることになる。すると、ワークの加工位置とラインバーの授受位置が大きく離れ、テーブル,ラインバーマガジンおよびテーブルベースを移動させるのに時間がかかる。
その結果、ラインバーの交換に時間がかかって、非切削時間が増加してしまうという課題があった。また、工作機械も大型化し、設置面積も増大してしまうという課題も生じた。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、加工中でも、ラインボーリングバー収納マガジンと工具マガジンのうち特にラインボーリングバー収納マガジンに対して容易に段取り替えを行うことができ且つ収納本数に制約のない複合加工用工作機械を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明にかかる複合加工用工作機械は、ラインボーリングバーで工作物の穴部にラインボーリング加工を行い、前記ラインボーリングバーとは別の種類の工具で前記工作物に前記ラインボーリング加工以外の加工を行う複合加工用工作機械であって、主軸を回転可能に支持し、前記工作物に対して少なくとも前記主軸の軸線と平行な第1の方向およびこの第1の方向に対して直交する第2の方向に移動可能な主軸頭と、前記複合加工用工作機械の機械本体に付設され、加工領域を覆うスプラッシュガードの外部の所定位置に設けられ、前記ラインボーリンバーを前記第1の方向と平行な方向に向けた状態で収納可能なラインボーリングバー収納マガジンと、このラインボーリングバー収納マガジンに対して前記ラインボーリングバーを搬出,搬入する搬出入位置と、前記主軸に対して前記ラインボーリングバーの交換を行うためのラインボーリングバー交換位置との間で、前記ラインボーリングバーを移送するためのラインボーリングバー移送手段と、前記機械本体に付設され、前記スプラッシュガードの外部の他の所定位置に設けられ、前記工具を収納可能な工具マガジンと、この工具マガジンと前記主軸との間で前記工具を交換する自動工具交換装置とを備え、前記ラインボーリングバー収納マガジンは、マガジン基体と、このマガジン基体に移動可能に設けられ、少なくとも一本の前記ラインボーリングバーを載置可能な少なくとも一台のツールカセットと、前記マガジン基体に設けられ、前記ツールカセットを前記搬出入位置に移動可能なツールカセット移動手段とを有している。
【0008】
本発明にかかる他の複合加工用工作機械は、ラインボーリングバーで工作物の穴部にラインボーリング加工を行い、前記ラインボーリングバーとは別の種類の工具で前記工作物に前記ラインボーリング加工以外の加工を行う複合加工用工作機械であって、主軸を回転可能に支持し、前記工作物に対して少なくとも前記主軸の軸線と平行な第1の方向およびこの第1の方向に対して直交する第2の方向に移動可能な主軸頭と、前記複合加工用工作機械の機械本体に付設され、加工領域を覆うスプラッシュガードの外部の所定位置に設けられ、前記ラインボーリンバーを前記第1の方向と平行な方向に向けた状態で収納可能なラインボーリングバー収納マガジンと、このラインボーリングバー収納マガジンに対して前記ラインボーリングバーを搬出,搬入する搬出入位置と、前記主軸に対して前記ラインボーリングバーの交換を行うためのラインボーリングバー交換位置との間で、前記ラインボーリングバーを移送するためのラインボーリングバー移送手段と、前記機械本体に付設され、前記スプラッシュガードの外部の他の所定位置に設けられ、前記工具を収納可能な工具マガジンと、この工具マガジンと前記主軸との間で前記工具を交換する自動工具交換装置とを備え、前記機械本体は、ほぼ水平な前記第1の方向に移動可能に前記複合加工用工作機械の機体に設けられたコラムと、ほぼ垂直な前記第2の方向に移動可能に前記コラムに設けられた前記主軸頭と、前記第1,第2の両方向と直交する第3の方向に移動可能に前記機体に設けられ、前記工作物が載置されるテーブルまたはパレットとを有し、前記主軸に対する前記ラインボーリングバーの交換動作は、前記工具の交換動作を行う工具交換位置の前記第3の方向および前記第2の方向とほぼ同じ位置に設定された前記ラインボーリングバー交換位置で、前記主軸頭の移動動作により行うようになっており、前記ラインボーリングバー収納マガジンは、マガジン基体と、このマガジン基体に移動可能に設けられ、少なくとも一本の前記ラインボーリングバーを載置可能な少なくとも一台のツールカセットと、前記マガジン基体に設けられ、前記ツールカセットを前記搬出入位置に移動可能なツールカセット移動手段とを有している。
たとえば、前記ツールカセットは、複数本の前記ラインボーリングバーを載置可能で、且つ、前記第2の方向と平行な方向に重なるように前記マガジン基体に複数台設けられるものであり、前記ツールカセット移動手段は、前記ツールカセットを前記第2の方向と平行な方向に移動させるものであるのが好ましい。
好ましくは、前記スプラッシュガードの天井部の上方には、案内手段が前記ラインボーリングバー収納マガジンから前記加工領域の上方まで前記第3の方向に延設され、前記ラインボーリングバー移送手段は、前記ツールカセットを前記案内手段に案内させて前記天井部の上方を前記第3の方向に移動させるものである。
本発明の複合加工用工作機械において、前記工作物が載置されるテーブルまたはパレットを有するテーブル装置には、一端側が前記主軸に装着された前記ラインボーリングバーの他端側を支持可能なバーサポートが支持位置と待避位置との間を移動可能に設けられ、このバーサポートは、前記ラインボーリングバーが前記主軸に装着されているときには前記支持位置に移動し、前記ラインボーリングバーとは別の種類の前記工具が前記主軸に装着されているときには前記待避位置に移動しているのが好ましい。
なお、前記ラインボーリングバー収納マガジンは複数の種類または同一種類の前記ラインボーリングバーを収納可能であり、前記ラインボーリングバーの前記他端側は、その直径を共通にすることにより同一の前記バーサポートで支持可能であるのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態の一例を、図1から図10までを参照して説明する。
図1,図2および図3は、それぞれ複合加工用工作機械の正面図,平面図および左側面図である。図4は図2のIV−IV線矢視図、図5は図4のV−V線矢視図、図6は図2のVI−VI線矢視図である。
【0010】
図1から図3に示すように、複合加工用工作機械(以下、工作機械と記載)1は、ラインボーリングバー(以下、ラインバーと記載)3で工作物2の穴部12のラインボーリング加工を行うラインボーリングマシンの機能と、ラインバー3とは別の種類の工具4で工作物2にラインボーリング加工以外の加工を行うマシニングセンタ(以下、MCと記載)の機能とを有する複合機である。
この「ラインボーリング加工以外の加工」とは、たとえば、ドリル,フェイスミル,エンドミル,タップなど工具4で、工作物2に穴あけ加工,平面加工,溝加工,タップ加工など通常の切削加工を行うことである。
工作物2は、たとえば自動車のエンジン用のシリンダブロックであり、同一の軸線CL1上に穿設された複数の穴部12を有している。
【0011】
工作機械1は、主軸頭6などを有する機械本体5,ラインボーリングバー収納マガジン(以下、ラインバーマガジンと記載)7,ラインボーリングバー移送手段(以下、ラインバー移送手段と記載)8,工具マガジン9,自動工具交換装置(以下、ATCと記載)17,自動パレット交換装置(以下、APCと記載)10などを備え、NC(数値制御)装置11により制御される。
工作機械1は、ラインバー3を使用して、工作物2の複数の穴部12の仕上げボーリング加工などラインボーリング加工を行う。複数の刃具を有するラインバー3は、複数の穴部12の中ぐり加工を行う中ぐり棒であり、ラインボーリング加工を行うと複数の穴部12の同心度等の加工精度が向上する。
また、工作機械1は、ドリル,フェイスミル,エンドミル,タップなど工具4を使用して、通常の切削加工を行うことができる。
このように、工作機械1は一つの主軸16を有し、この主軸16にラインバー3および工具4のいずれか一方を装着することにより、ラインボーリング加工と通常の切削加工を行う。
【0012】
工作機械1のベッド14は、機械本体5の機体を構成しており床面15上に設置されている。機械本体5の主軸頭6は、ほぼ水平方向に軸線CLを有する主軸16を回転可能に支持している。この主軸16の軸線CLと平行な方向をZ軸方向(第1の方向)とする。なお、主軸16の軸線CLの方向(Z軸方向)は、水平方向以外の場合であってもよく、たとえば、水平方向から所定角度傾斜した場合であってもよい。
主軸頭6は、工作物2に対して、少なくともZ軸方向およびこのZ軸方向に対して直交するY軸方向(第2の方向で、ここでは上下方向)に移動可能である。
工作機械1を制御するためのNC装置11は、ベッド14の側方に配設されている。工作機械1の加工領域20は、切り屑や切削油剤などが加工領域20の外部に飛散しないように、スプラッシュガード21,開閉カバー22等により覆われている。
【0013】
ラインバーマガジン7は、機械本体5に付設され、スプラッシュガード21の外部の所定位置に設けられ、複数の種類または同一種類のラインバー3をZ軸方向と平行な方向に向けた状態で一本または複数本収納可能である。ラインバーマガジン7は、複数の種類のラインバー3を収納できるので、工作機械1は、複数の種類のラインボーリング加工が可能である。
なお、ラインバーマガジン7は、機械本体5とは別個に独立して設けられているが、スプラッシュガード21の外部の所定位置に機械本体と一体に設けてもよい。
ラインバー移送手段8は、ラインバーマガジン7に対して、ツールカセット61(後述する)に載置されたラインバー3を搬出,搬入する搬出入位置P1と、主軸16に対してラインバー3の交換を行うためのラインボーリングバー交換位置(以下、ラインバー交換位置と記載)P2との間で、ラインバー3を移送する機能を有している。
【0014】
工具マガジン9は、機械本体5に付設され、スプラッシュガード21の外部の他の所定位置に設けられ、複数の種類または同一種類の工具4を一本または複数本収納可能になっている。なお、工具マガジン9は、機械本体5とは別個に独立して設けられているが、スプラッシュガード21の外部の他の所定位置に機械本体と一体に設けてもよい。
ATC17は、工具マガジン9と主軸16との間で工具4を交換することができる。そして、ATC17は、工具交換位置P3で工具4を主軸16に対して自動的に交換するとともに着脱可能に装着する。
【0015】
機械本体5は、ほぼ水平なZ軸方向に移動可能に工作機械1のベッド14に設けられたコラム25と、ほぼ垂直なY軸方向に移動可能にコラム25に設けられた主軸頭6と、Z軸,Y軸の両方向と直交するX軸方向(第3の方向)に移動可能にベッド14に設けられ、工作物2が載置されたパレット45をクランプするテーブル26とを有している。なお、工作物2をテーブル26に直接載置する場合であってもよい。
主軸16に対するラインバー3の交換動作は、ラインバー交換位置P2で主軸頭6の移動動作により行う。ラインバー交換位置P2は、工具4の交換動作を行う工具交換位置P3のX軸方向およびY軸方向とほぼ同じ位置に設定された位置である。
すなわち、主軸16に対するラインバー3の受け渡し時には、主軸頭16が、自らZ軸方向に往復移動するとともにY軸方向にも若干移動することにより、ラインバー3を主軸16に着脱する。主軸頭6は、X軸方向には移動しない構成になっている。
ラインバー交換位置P2は加工位置P4から離れているので、ラインバー3の交換動作時に、主軸頭6やラインバー3などがテーブル26上の工作物2と干渉する恐れはない。
【0016】
ベッド14の上面には、Z軸用案内面27がZ軸方向に設けられている。コラム25は、Z軸用案内面27に沿ってZ軸方向に移動可能に配置されている。Z軸用ボールねじのZ軸用ねじ軸28が、Z軸用案内面27と平行に配置されている。
Z軸用ねじ軸28には、コラム25に固定されたZ軸用ナット(図示せず)がねじ込まれている。Z軸用ねじ軸28は、ベッド14に取付けられたZ軸用サーボモータ29により正逆方向に回転駆動される。
Z軸用サーボモータ29に駆動されてZ軸用ねじ軸28が回転すると、コラム25が、Z軸用案内面27に案内支持されてベッド14上をZ軸方向に往復移動する。コラム25の移動動作が、工作物2に対する主軸頭16のZ軸方向の移動となる。
【0017】
コラム25には、Y軸用案内面30がY軸方向に設けられている。主軸頭6は、Y軸用案内面30に沿ってY軸方向に移動可能に配置されている。Y軸用ボールねじのY軸用ねじ軸31が、Y軸用案内面30と平行に配置されている。
Y軸用ねじ軸31には、主軸頭6に固定されたY軸用ナット(図示せず)がねじ込まれている。Y軸用ねじ軸31は、コラム25に取付けられたY軸用サーボモータ32により正逆方向に回転駆動される。
Y軸サーボモータ32に駆動されてY軸用ねじ軸31が回転すると、主軸頭6が、Y軸用案内面30に案内支持されてY軸方向に往復移動する。主軸頭6の移動動作が、工作物2に対するY軸方向の移動となる。
【0018】
テーブル装置40は、工作物2が載置されるテーブル26(または、パレット)を有している。ベッド14の上面には、X軸用案内面(図示せず)がX軸方向に設けられている。テーブル装置40は、X軸用案内面に案内されてX軸方向に移動可能に配置されている。
X軸用ボールねじのX軸用ねじ軸(図示せず)が、X軸用案内面と平行に配置されている。X軸用ねじ軸には、テーブル装置40に固定されたX軸用ナットがねじ込まれている。X軸用ねじ軸は、ベッド14に取付けられたX軸用サーボモータ44により正逆方向に回転駆動される。
X軸用サーボモータ44に駆動されてX軸用ねじ軸が回転すると、テーブル装置40が、X軸用案内面に案内支持されて、テーブル26とともにX軸方向に往復移動する。テーブル26の移動動作が、主軸16に装着されたラインバー3(または、工具4)に対する工作物2のX軸方向の移動となる。
【0019】
テーブル26は、パレット45をクランプ・アンクランプ可能にクランプするパレットクランプ・アンクランプ機構を有している。テーブル26は、テーブル装置40の割出し用モータ46を駆動することにより、B軸(Y軸に平行なY1軸のまわりの旋回運動の軸)方向に旋回・割出し可能になっており、工作物2をB軸方向に旋回させて所定位置に割出すことができる。
APC10は、工作物2が載置されたパレット45を、テーブル26に対して自動的に交換する。APC10は、パレット45を、テーブル26と段取り台47との間でシリンダ装置(図示せず)により搬出,搬入し交換することができる。段取り台47には、パレット45を移動可能に載置するためのパレットガイド47a,47aが設けられている。
また、スプラッシュガード21には、パレット45を搬出入するために開閉カバー22で覆われた開口部が設けられており、この開口部を開閉するため、図示しないシリンダで開閉カバー22を開閉動作させる。
【0020】
主軸16は、主軸頭6に設けられた主軸用モータ33により回転駆動される。主軸16の前端部には工具装着部が設けられている。ラインバー移送手段8で移送されて自動的に交換されるラインバー3、またはATC17によって自動的に交換される工具4が、工具装着部に着脱可能に装着される。
主軸16には、ラインバー3または工具4を主軸16の工具装着部に着脱可能に装着するための工具クランプ・アンクランプ機構が設けられている。この工具クランプ・アンクランプ機構により、ラインバー3(または、工具4)が主軸16にクランプ・アンクランプされる。
【0021】
上述のように、主軸頭6はZ軸方向とY軸方向に移動可能で、テーブル26はX軸方向に移動可能である。これにより、主軸頭6とテーブル26は、X軸方向,Y軸方向,Z軸方向からなる直交3軸方向に相対的に移動可能である。
したがって、主軸16にラインバー3が装着されているときには、ラインバー3と工作物2が相対的に移動して、ラインバー3で工作物2の複数の穴部12をラインボーリング加工することができる。ラインボーリング加工は、ラインバー3の回転と主軸頭6のZ軸方向への移動によって行われる。
また、主軸16に工具4が装着されているときには、工具4とテーブル26上の工作物2は直交3軸方向に相対的に移動して、工具4により工作物2が切削加工される。
したがって、工作機械1は、ラインボーリングマシンに相当する機能と、MCに相当する機能とを有していることになる。
【0022】
工作機械1はバーサポート50を有している。バーサポート50は、テーブル装置40に設けられ、矢印Eに示すように、支持位置P5とその近傍の待避位置P6との間をX軸方向に移動可能になっている。
バーサポート50は、ラインバー3が主軸16に装着されているときには支持位置P5に移動し、ラインバー3とは別の種類の工具4が主軸16に装着されているときには待避位置P6に移動している。支持位置P5では、バーサポート50は、一端3a側が主軸16に装着されたラインバー3の他端3b側を支持可能である。
バーサポート50は、工具4が主軸16に装着されているときなどは、待避位置P6に待避する。すなわち、工作物2が載置されたテーブル26が旋回割出し動作を行うとき、APC10でパレット45の交換を行うとき、および、工具4が主軸16に装着されて工作物2の通常の切削加工を行うときなどに、バーサポート50が支持位置P5に位置していると工作物2と干渉する恐れがある。そこで、このようなときには、バーサポート50が、支持位置P5から待避位置P6に移動して待避する。
【0023】
テーブル装置40がX軸方向に移動すると、テーブル装置40に取付けられたバーサポート50も、テーブル26とともにX軸方向に移動する。バーサポート50は、テーブル装置40上にX軸方向に往復移動可能に設けられたバーサポート本体51と、バーサポート本体51に回転自在に支持されたサポートブッシュ52とを有している。
バーサポート本体51は、バーサポート案内面(図示せず)を介してテーブル装置40に移動可能に設けられている。バーサポート本体51は、サポートブッシュ52を介してラインバー3の他端3bを支持する。
【0024】
テーブル装置40には、流体圧シリンダ装置53がX軸方向に向けて取付けられている。流体圧シリンダ装置53のロッド54は、バーサポート本体51に連結されている。
流体圧シリンダ53に供給される圧力流体の供給方向を切り替え制御することにより、バーサポート本体51が、バーサポート案内面に案内支持されてX軸方向に往復移動する。これにより、サポートブッシュ52は、支持位置P5と待避位置P6にそれぞれ移動することができる。
なお、バーサポート本体51を流体圧シリンダ53で支持位置P5と待避位置P6に移動させるものとして説明を行なっているが、位置決め制御可能な送りモータとねじ機構などで移動させてもよい。その場合には、バーサポート本体51をX軸方向の所望の位置に移動させてラインバー3を支持させるようにできる。また、バーサポート本体51をY軸方向に移動可能にすると、ラインバー3によりX軸方向,Y軸方向の所望の位置にラインボーリング加工を行うことができる。
【0025】
図7は、図6においてラインバー移送手段8がツールカセット61(後述する)を移送している状態を示す拡大図、図8は、図7のツールカセット61を示すVIII線矢視図、図9は図8のIX−IX線断面図、図10は、ツールカセット61を保持可能な保持手段130(後述する)を示す断面図である。
図1,図2,図4から図9に示すように、主軸頭6がZ軸方向に移動することにより、ラインバー3は主軸16に装着され、また、主軸16から抜き出される。ラインバー3の一端3aには、テーパシャンク3cが設けられている。
テーパシャンク3cは、主軸16の装着部に着脱可能に装着され、ラインバー3の他端3bは、バーサポート50により支持される。こうして、ラインバー3は、主軸16とバーサポート50により両端支持されて、主軸16の回転により回転する。
ラインバー3の他端3b側は、その直径Dが共通(同一寸法)になっている。すなわち、直径Dは、複数の種類のラインバー3の一番小径の寸法に合わせられている。
したがって、ラインバーマガジン7に複数の種類のラインバー3が収納されていても、同一のバーサポート50でラインバー3の他端3b側を支持することができる。
なお、このように構成すると、同一のバーサポート50でラインバー3を支持することができて好ましいが、バーサポート50のラインバー支持部を交換可能に構成し、ラインバー3の他端の直径に合わせてラインバー支持部を交換するものであってもよい。
なお、X軸用案内面,Y軸用案内面30,Z軸用案内面27およびバーサポート案内面は、各種滑り案内面,各種転がり案内面,静圧案内面などを使用することができる。
【0026】
ラインバーマガジン7は、複数のラインバー3を、Z軸方向と平行な方向に向けてマトリックス状に並んだ状態で収納している。ラインバーマガジン7は、マガジン基体60と、少なくとも一台(ここでは、五台)のツールカセット61と、ツールカセット移動手段62とを有している。
マガジン基体60は、床面15に立設されて、スプラッシュガード21の外部に配置されている。ツールカセット61は、マガジン基体60に移動可能に設けられ、少なくとも一本(ここでは、最大で三本)のラインバー3を載置可能である。ツールカセット61は、三本のラインバー3を収納するために、三個所のラインバー収納位置G1,G2,G3が設定されている。
ツールカセット移動手段62は、マガジン基体60に設けられ、ツールカセット61を搬出入位置P1に移動させるものである。ツールカセット61は、Y軸方向と平行なV軸方向(上下方向)に重なるようにマガジン基体60に複数台(ここでは、五台)設けられるとともに、ツールカセット移動手段62によりV軸方向に移動可能である。
【0027】
スプラッシュガード21の天井部63の上方には、一対のガイドレール65を有する案内手段64が配置されている。案内手段64は、ラインバーマガジン7から加工領域20の上方まで、X軸方向と平行なU軸方向に延設されている。二つのガイドレール65は、U軸方向に互いに平行に且つ水平に配置されている。U軸方向はV軸方向と直交している。
ラインボーリングバー移送手段8は、ツールカセット61を案内手段64に案内させて天井部63の上方をU軸方向に移動させるものである。すなわち、ツールカセット61は、ラインバー移送手段8と連結された状態で案内手段64に案内されて天井部63の上方をU軸方向に移動するとともに、ラインバー交換位置P2の近傍の待機位置P7で待機する。また、ツールカセット61は、搬出入位置P1に移動したときは、ラインバー移送手段8から離脱可能である。
【0028】
図7から図9に示すように、工作物2の同一または異なる形状の複数の穴部12を同時にまたは順番にラインボーリング加工するために、ラインバー3には、同一または異なる構成の一つまたは複数のバイト3dが取付けられている。
ツールカセット61は、互いに平行に配置された上板66および下板67と、両方の板66,67を連結して固定する一つまたは複数(ここでは、二つ)の連結板68とを有している。
下板67には、三組の支持手段69が取付けられている。支持手段69は、一対の係合部が形成された第1のサポート材70と、一対ずつ2個所(合計4個)の第2のサポート材71とを有している。
第1のサポート材70は、ラインバー3のテーパシャンク3cのフランジ部3eを支持し、フランジ部3eのV溝3fに係合しているので、ラインバー3は、軸線CL2方向に動かないように位置決めされる。第2のサポート材71は、バイト3dなどが取付けられているラインバー本体部3gを支持している。
【0029】
また、支持手段69は、第1のサポート材70の一対の係合部70a,70aの間に位置して下板67に取付けられた第3のサポート材72を有している。第3のサポート材72は、ラインバー3のフランジ部3eのキー溝に係合離脱自在に係合可能になっている。
第2のサポート材71は、ラインバー本体部3gの直径D1が変わっても下板67からの高さh等を調整することにより、ラインバー3の軸線が主軸16の軸線に対して平行になるようにしている。
この実施形態では、スペーサ71cの高さを調整することにより、ラインバー3の軸線が主軸16の軸線に対して平行になるようにしているが、テーパ軸体71bを、このテーパ軸体71bの軸線方向に移動調整するようにしてもよい。
【0030】
したがって、ラインバー3は、第1,第2のサポート材70,71により横方向に転がらないように、第1のサポート材70により中心軸線CL2方向に動かないように、キー溝に係合する第3のサポート材72により中心軸線CL2のまわりに回転しないように、それぞれ位置決めされている。
このようにして、ツールカセット61のラインバー収納位置G1,G2,G3に、三本までのラインバー3を平行に並べて載置することができる。
ラインバー3は、支持手段69から所定距離だけ持ち上げられれば、第1,第2,第3のサポート材70,71,72から離脱する。この状態で、ラインバー3を中心軸線CL2方向に移動させて、ツールカセット61から抜き出したり、または、ツールカセット61に供給して載置することが可能になる。
【0031】
上板66には転動手段73が設けられており、転動手段73は、案内手段64に案内されて転動する。転動手段73は、矩形状の上板66の両側面に二組ずつ合計四組設けられている。
各転動手段73は三つのローラ74を有しており、ローラ74は、ガイドレール65の案内溝65aに係合しながら転動する。ローラ74は、案内溝65aの内方に位置して、Y軸方向およびZ軸方向への移動を拘束された状態で転動する。
転動手段73は、ツールカセット61の移動方向(X軸方向)に対して左右に二組ずつ配置されているので、ツールカセット61は一対のガイドレール65により吊り下げられた状態でX軸方向に往復移動する。なお、転動手段73は、静圧案内や、滑り案内と転がり案内との組み合わせなど他の案内で案内するものであってもよい。
上板66の一方側(主軸頭6側)の端部には、ラインバー移送手段8と連結するための一対の被係合孔75が形成されている。被係合孔75は、上板66の下面側に開口するように形成されている。
【0032】
図1から図3,図6および図7に示すように、ラインバー移送手段8は、移送手段本体80と、移送手段本体80に取付けられた走行用駆動モータ81と、走行用駆動モータ81により正逆方向に回転駆動されるピニオン81a(図3)と、移送手段本体80の下部に設けられた転動手段73とを有している。
工作機械1の機体には、ガイドレール65と平行に延設されたラック81b(図3)が設けられている。このラック81bは、ピニオン81aと噛合しており、ラインバー移送手段8をX軸方向に移動させるようにX軸方向に延びて配置されている。
ラインバー移送手段8の下部には、左右に一対ずつ合計四組の転動手段73が取付けられ、この転動手段73もローラ74を有している。このローラ74も、ツールカセット61の転動手段73のローラ74と同様に、ガイドレール65の案内溝65a(図8)によりY軸方向,Z軸方向への移動を拘束された状態で転動するようになっている。
移送手段本体80の一方側(ラインバーマガジン7側)に設けられたピン支持部135(図10)には、係合片としてのピン82が取付けられている。ピン82は、上方に向けて突出してピン支持部135に取付けられており、ツールカセット61の被係合孔75に係合離脱可能に係合する。
ピン82が被係合孔75に係合すると、ツールカセット61がラインバー移送手段8と連結する。また、ツールカセット61が、ラインバー移送手段8に対して若干持ち上げられれば、ピン82が被係合孔75から離脱するので、ツールカセット61はラインバー移送手段8から分離する。
【0033】
ツールカセット61がラインバー移送手段8に連結された状態で、走行用駆動モータ81を制御すれば、ツールカセット61を、搬出入位置P1,待機位置P7,ラインバー交換位置P2に、それぞれ移送して位置決めすることができる。
ツールカセット61は、ラインバー交換位置P2では、X軸方向に若干距離移動して三個所で位置決め可能である。したがって、ラインバー交換位置P2では、ツールカセット61に載置されている三本のラインバー3のうち所望のラインバー3を、主軸16の軸線CLとほぼ一致するように位置決めすることができる。
また、主軸16に装着されているラインバー3をツールカセット61に戻す場合には、ツールカセット61における三個所のラインバー収納位置G1,G2,G3のうち、空のラインバー収納位置を、主軸16の軸線CLにほぼ一致させることができる。
ラインバー交換位置P2での主軸16のX軸方向およびY軸方向の各位置は、工具交換位置P3での主軸16のX軸方向およびY軸方向の各位置とほぼ同じなので、主軸16に対してラインバー3を着脱するときには、主軸頭6がラインバー交換位置P2で主としてZ軸方向に移動することにより行われる。
なお、ラインバー移送手段は、走行用駆動モータとねじ機構の組合せ,またはリニアモータ等の駆動により、ツールカセット61を移送させるものであってもよい。
【0034】
ツールカセット61は、スプラッシュガード21の外部に位置している。したがって、ラインバー交換位置P2では、ラインバー3の交換時に主軸16(または、主軸16と主軸頭6)を通過させるための開口部(図示せず)がスプラッシュガード21に設けられている。
また、開口部の近傍には、この開口部を開閉可能なシャッタ83が設けられている。シャッタ83は、X軸方向に移動可能であり、ばねにより常時閉方向に移動している。
シャッタ83の開閉動作は、ラインバー移送手段8の移動動作に連動して自動的に行われる。ラインバー移送手段8が移動して、ツールカセット61がラインバー交換位置P2に到着すると、ツールカセット61に押されたシャッタ83が、ばねの付勢力に抗して開方向に移動する。すなわち、ツールカセット61の移動動作に連動して、シャッタ83が自動的に開く。
ツールカセット61がラインバー交換位置P2に移動したときのみシャッタ83により開口部を開き、ツールカセット61がその他の位置に移動した場合にはばねの付勢力により開口部を閉じ、切り屑,切削油剤がスプラッシュガード21の外部に飛散しないようにしている。
なお、シャッタ83はラインバー移送手段8の移動動作に連動して開閉するものとして説明したが、シャッタ開閉用シリンダなど駆動手段を設け、このシリンダで開閉させてもよい。
ラインバー交換位置P2において、主軸16が加工領域20とツールカセット61内のラインバー3の一端3aの位置との間で、Z軸方向および若干Y軸方向に移動することができる。
主軸16に対するラインバー3の着脱動作が終了し、ツールカセット61がラインバー移送手段8に押されてラインバー交換位置P2から離れると、シャッタ83はばねの付勢力により自動的に閉じる。
【0035】
図1から図5,図7から図10に示すように、ラインバーマガジン7において、マガジン基体60には、移動ユニット90がV軸方向に移動可能に配置されている。
移動ユニット90は、複数台(ここでは、五台)のツールカセット61を収納することができる。そのために、移動ユニット90は、五組のマガジン側ガイドレール(以下、マガジン側レールと記載)91を有している。
マガジン側レール91は、X軸方向と平行なU軸方向を向いて水平に配置され、且つV軸方向に並んで互いに平行である。マガジン側レール91は、案内手段64とほぼ同じ構成を有している。
ツールカセット61は、マガジン側レール91に吊り下げられた状態で支持される。ツールカセット61の転動手段73が、マガジン側レール91に係合して転動動作を行う。
なお、移動ユニット90は、マガジン側レール91などを追加すれば六台以上のツールカセット61を収納することもできる。
【0036】
ツールカセット61は、移動ユニット90に収納されている状態のときには、保持手段130により、自らは動かないように位置決めされた状態でマガジン側レール91に保持されている。
保持手段130は、移動ユニット90(または、マガジン側レール91)に設けられ被係合部136が形成された被係合部材132を有している。ツールカセット61の上板66には、係合部材131が軸134を中心に傾動可能に設けられている。係合部材131は、この上部137と被係合部136が係合する方向に、ばね133により常時付勢されている。
ラインバー移送手段8とツールカセット61が連結されると、ピン支持部135に取付けられたピン82が被係合孔75に係合するとともに、ピン支持部135が係合部材131の下部138を押圧する。すると、係合部材131が傾動し、係合部材131と被係合部136との係合が解除されて、保持手段130によるツールカセット61の保持を解除する。
すなわち、ツールカセット61が、搬出入位置P1でラインバー移送手段8に連結して、マガジン側レール91と案内手段64との間で移動可能になったときは、保持手段130はツールカセット61の保持を解除する。これにより、ツールカセット61は、ラインバー移送手段8と連結した状態で、ラインバーマガジン7と案内手段64との間で移動することができる。
なお、ツールカセット61を保持可能な保持手段130は、シリンダなど駆動手段で係合部材をツールカセット61に対して係合離脱自在に構成し、ツールカセット61を保持させるとき前記係合部材を係合させるものであってもよい。
【0037】
移動ユニット90は、ツールカセット移動手段62によりV軸方向に昇降動作して、ラインバー交換指令により指定されたラインバー3が収納されたツールカセット61を、搬出入位置P1に位置決めする。そして、搬出入位置P1では、移動ユニット90は、所望のマガジン側レール91の高さ位置を、ガイドレール65の高さ位置にほぼ一致させるようにしている。
ラインバー移送手段8とツールカセット61の連結または連結解除を行う場合には、移動ユニット90を若干距離だけ上下移動させている。これにより、ラインバー移送手段8のピン82が、ツールカセット61の被係合孔75に対して係合,離脱するので、ツールカセット61がラインバー移送手段8に対して連結,連結解除される。
【0038】
マガジン基体60には、一対の平行なV軸ガイドレール92がV軸方向(上下方向)に設けられている。二本のV軸ガイドレール92は、横方向に並び且つV軸方向に長く延びて配置されている。
V軸ガイドレール92とスライド本体93,93は、直動転がり案内を構成するものであり、ラインバーマガジン用案内部94を構成している。ラインバーマガジン用案内部94は、ツールカセット移動手段62の軸線CL3に対してほぼ対称に設けられている。なお、ラインバーマガジン用案内部94は、他の転がり案内,滑り案内,静圧案内などであってもよい。
移動ユニット90は、ラインバーマガジン用案内部94に案内されてV軸方向に移動する。移動ユニット90の一方の面には、合計四つのスライド本体93,93が所定位置に固定されている。移動ユニット90は、二本のV軸ガイドレール92に案内支持され、スライド本体93,93を介してV軸方向に移動可能に配置されている。
【0039】
二本のV軸ガイドレール92の間には、V軸用ボールねじのねじ軸95が、V軸ガイドレール92と平行に配置されている。ねじ軸95には、移動ユニット90に固定されたナット96がねじ込まれている。
ねじ軸95の両端部は、軸受を内蔵した一方の軸受装置97と他方の軸受装置98により回転可能に軸支されている。ねじ軸95は、マガジン基体60に取付けられたV軸用サーボモータ99の出力軸に連結部材100で連結され、V軸用サーボモータ99により正逆方向に回転駆動される。
なお、V軸用サーボモータ99は、歯付プーリ・歯付ベルト機構など伝達機構を介して、ねじ軸95に駆動力を伝達する場合であってもよい。さらに、移動ユニット90は、駆動モータ(または、制御モータ)とラック・ピニオン機構の組み合わせ,リニアモータなどの駆動によって移動するものであってもよい。
【0040】
V軸用サーボモータ99に駆動されてねじ軸95が回転すると、ナット96が固定されている移動ユニット90が、V軸ガイドレール92に案内支持されてV軸方向に移動する。
したがって、所望のツールカセット61を吊り下げているマガジン側レール91が、搬出入位置P1でガイドレール65に一致するように、移動ユニット90をV軸方向に移動させて位置決めすることができる。
これにより、搬出入位置P1で、ツールカセット61がマガジン側レール91とガイドレール65との間で移動可能になり、ラインバーマガジン7と主軸16に対して、ラインバー3の交換動作を行うことができる。
ラインバーマガジン7に対してラインバー3の段取り替えを行うときは、ツールカセット移動手段62を駆動して、移動ユニット90を下方の所定の高さ位置まで下降させる。こうすれば、所望のツールカセット61を、段取り替え作業の容易な低い高さ位置に静止させることができるので、作業の負担が軽減する。
なお、ツールカセット移動手段は、駆動モータとラック・ピニオン機構の組合せ,リニアモータ,シリンダ装置等で駆動するものであってもよい。
【0041】
ATC17は、工具マガジン9と、ツインアームタイプの工具交換アーム110とを有している。工具マガジン9はベッド14の側方に設けられている。工具交換アーム110は、一方の把持部111および他方の把持部112でそれぞれ工具4を着脱可能に把持して、工具マガジン9と主軸16との間で工具交換動作を行う。
一方の把持部111と他方の把持部112は、工具交換アーム110の旋回軸113を中心として旋回動作を行い、また、旋回軸113の軸線方向に進退移動動作を行う。工具交換アーム110は、揺動軸114を中心に、工具マガジン9側位置P8と、主軸16側の工具交換位置P3に揺動動作を行う。
これにより、一方の把持部111と他方の把持部112は、工具マガジン9側位置P8に位置決めされた収納ポットと、工具交換位置P3に位置決めされた主軸16に対して、工具4の交換動作を行う。
【0042】
次に、工作機械1の動作について説明する。
工作物2を切削加工する手順がプログラムされたNC(数値制御)プログラムは、NC装置11のNCプログラムメモリに予め記憶されている。NC装置11は、必要なNCプログラムをNCプログラムメモリから呼び出して、工作機械1の加工動作を制御する。
工作機械1で、工作物2の穴部12をラインボーリング加工する場合について説明する。この場合、次に使用する予定のラインバー3を主軸16に装着する準備のために、ラインバーマガジン7のツールカセット移動手段62は、使用予定のラインバー3が収納されているツールカセット61を、搬出入位置P1の案内手段64の少し上方に移動させる。
一方、ラインバー移送手段8も、案内手段64に案内されて搬出入位置P1に移動する。搬出入位置P1で移動ユニット90が若干距離だけ下降することにより、ピン82が被係合孔75に係合して、ツールカセット61がラインバー移送手段8に連結される。
また、移動ユニット90の保持手段130が、連結動作に連動して保持解除側に作動するので、ツールカセット61は移動ユニット90から保持解除されて移動可能になる。
次いで、ラインバー移送手段8を駆動することにより、使用予定のラインバー3が載置されているツールカセット61は、搬出入位置P1から待機位置P7に移送される。加工位置P4でラインバー3または工具4による加工が行われているときには、ツールカセット61は待機位置P7で待機する。
【0043】
たとえば、ラインバー3によるラインボーリング加工が行われていた場合、所定の加工が終了すると、NC装置11からラインバー交換指令が出力される。ラインバー移送手段8を駆動して、ツールカセット61を待機位置P7からラインバー交換位置P2に移送し、ツールカセット61の空のラインバー収納位置を、主軸16の軸線CLとほぼ一致させる。この動作によりシャッタ83が開口する。
前記ラインバー交換指令によりZ軸用サーボモータ29を駆動して、主軸頭6をZ軸方向に後退させるとともに、Y軸用サーボモータ32を駆動して、主軸頭6を加工位置P4からラインバー交換位置P2の高さ位置まで上昇させる。
一方、ツールカセット61は、主軸16からラインバー3を受け入れるために、三個所のラインバー収納位置G1,G2,G3のうち、少なくとも一個所のラインバー収納位置が空の状態になっている。
次いで、主軸頭6をZ軸方向に前進移動させれば、使用済みのラインバー3は、ツールカセット61の所望のラインバー収納位置に収納される。ラインバー3のフランジ部3eのZ軸方向の位置が、ツールカセット61の第1のサポート材70の位置に一致した状態で、主軸頭6をY軸方向に若干下降させる。すると、ラインバー3は、支持手段69に支持された状態でツールカセット61に載置される。
次に、主軸16のクランプ・アンクランプ機構を動作させてラインバー3をアンクランプ状態にすれば、主軸頭6は、ラインバー3から離脱してZ軸方向に後退することができる。
【0044】
こうして、主軸頭6がZ軸方向に若干後退した後、ラインバー移送手段8を駆動して、使用予定のラインバー3の位置がラインバー交換位置P2にほぼ一致するように、ツールカセット61をX軸方向に移動させて位置決めする。
次に、主軸頭6をZ軸方向に前進移動させれば、主軸6の装着部にラインバー3のテーパシャンク3cが装着される。そして、主軸16のクランプ・アンクランプ機構を動作させてラインバー3をクランプする。
次いで、主軸頭6をY軸方向に若干上昇させることにより、ラインバー3を若干持ち上げて支持手段69から離す。そして、主軸頭6を、Z軸方向にラインバー3の長さ寸法より長い距離だけ後退させれば、ラインバー3の全体はツールカセット61から抜き出される。
ラインバー交換位置P2でのラインバー3の交換動作時には、シャッタ83が開いているので、主軸頭6などが移動可能である。ラインバー3の交換動作が終了して、ラインバー移送手段8がラインバー交換位置P2から待機位置P7側に移動すると、この移動動作と連動してシャッタ83は閉じて、加工領域20は密閉される。
その後、主軸頭6を加工位置P4に移動させれば、このラインバー3による次のラインボーリング加工を行うことができる。
【0045】
ラインボーリング加工を行う場合には、主軸16に一端を装着されたラインバー3を工作物2の穴部12に挿入した後、ラインバー3の他端をバーサポート50に挿入する。このように、ラインバー3の一端および他端を支持した状態で、主軸16を主軸用モータ33により回転駆動する。
そして、Z軸用サーボモータ29により、主軸頭6をZ軸方向に移動制御するとともに、主軸16の回転速度を制御する。これにより、加工領域20において、回転するラインバー3のバイト3dなどで工作物2の穴部12をラインボーリング加工することができる。
【0046】
一方、ツールカセット61は、ラインバー移送手段8によりラインバー交換位置P2から待機位置P7に移動して、次のラインバー交換指令が出力されるまで待機することになる。
次のラインバー交換指令が出力され、指定されたラインバー3が、待機位置P7で待機しているツールカセット61に載置されている場合には、ツールカセット61は、待機位置P7からラインバー交換位置P2に再び移動して、ラインバー3の交換が行われる。待機位置P7は、ラインバー交換位置P2の近傍にあるので、ラインバー3の交換時間を短縮することができる。
ラインバー交換指令で指定されたラインバー3が待機位置P7にない場合には、待機位置P7で待機していたツールカセット61は、ラインバー移送手段8により搬出入位置P1に移送され、ラインバーマガジン7の移動ユニット90に収納される。
次いで、ツールカセット移動手段62は、指定されたラインバー3が収納されているツールカセット61を搬出入位置P1に移動させ、ラインバー移送手段8は、このツールカセット61をラインバー交換位置P2に移送する。こうして移送されたラインバー3は、ラインバー交換位置P2で交換されて主軸16に装着される。
【0047】
このようにして、ラインバー3から別のラインバー3に交換することができるが、ATC17も動作させることにより、一つの主軸16に対して、ラインバー3から工具4への交換,工具4からラインバー3への交換,工具4から他の工具4への工具交換などを自在に行なって、工作物2に対して多種類の加工を順次自動的に行うことができる。
工具交換位置P3のX軸方向およびY軸方向とほぼ同じ位置にラインバー交換位置P2が設定されているので、特に、ラインバー3から工具4への交換と、工具4からラインバー3への交換の場合には、主軸頭6はZ軸方向に移動すればよい。主軸頭6が移動する距離が短いので、ラインバー3や工具4の交換時間を短縮することができる。
【0048】
ラインバー3でラインボーリング加工を行うときには、ラインバー3は両持ち支持されている。このラインバー3を回転させ、主軸頭6をZ軸方向に移動させる制御を行う。これにより、ラインバー3は、真円度,同心度などが高精度なラインボーリング加工を行うことができる。
ラインボーリング加工が終了すると、バーサポート50の待避が指令される。この指令により、バーサポート50は支持位置P5から待避位置P6に移動して待避するので、バーサポート50による干渉を防止することができる。
主軸16に工具4を装着して、工作物2に通常の切削加工を行う場合には、X軸用サーボモータ44でテーブル26をX軸方向に移動制御し、Y軸用サーボモータ32とZ軸用サーボモータ29で、主軸頭6をY軸方向およびZ軸方向にそれぞれ移動制御する。これにより、工具4は工作物2に対して相対的に直交3軸方向に移動して、通常の切削加工が行われる。
【0049】
ラインバー3によるラインボーリング加工と、必要な場合には工具4による通常の切削加工が完了すると、NCプログラムのパレット交換指令により、APC10はパレット交換動作を実行する。
APC10は、未加工の工作物2が取付けられて段取り台47上に載置されたパレット45と、加工済みの工作物2が取付けられてテーブル26上に載置されたパレット45とを交換する。
こうして、未加工の工作物2が取付けられたパレット45がテーブル26に載置された後、前記と同様の動作を繰り返して、この工作物2に対してラインボーリング加工や通常の切削加工を行うことになる。
【0050】
上述のように、本発明の工作機械1では、ラインバーマガジン7と工具マガジン9をスプラッシュガード21の外部の所定位置にそれぞれ設けている。したがって、加工中でも、ラインバーマガジン7と工具マガジン9に対して容易に段取り替えを行うことができる。
また、ラインバー3と工具4の収納本数に制約がないので、多数本のラインバー3と工具4を、ラインバーマガジン7と工具マガジン9にそれぞれ収納(貯蔵)することができる。
工作機械1は、主軸16にラインバー3を着脱するのに、高速で移動できる主軸頭6の移動動作を利用している。また、次に使用する予定のラインバー3が載置されているツールカセット61は、ラインバー交換位置P2の近傍の待機位置P7で待機しているので、待機位置P7からラインバー交換位置P2まで短時間で移動することができる。
したがって、ラインバー3の交換動作が高速で行われて、ラインバー3を主軸16に短時間に着脱することができ、ラインバー3の交換のための非切削時間を短縮することができる。
【0051】
本発明では、工作機械1にラインバーマガジン7,ATC17,APC10などを設けて、ラインバー3,工具4,パレット45を自動的に交換するようにしたので、工作機械1を自動化することができ、工作機械1で加工システムなどを構成することも可能である。
工作機械1は、ラインボーリングマシンの機能により複数の種類のラインボーリング加工ができるが、MCに相当する機能も有している。したがって、複数の種類の工具のうち所望の工具4を主軸16に装着して、工作物2の穴部12の穿設や、穴部12および加工平面などの荒加工,中仕上げ加工,仕上げ加工など複数の種類の通常の切削加工も行うことができる。
その結果、工作機械1は、一回の段取り替え作業で複数の種類の加工を自動的に行うことができる。また、ラインバー3を立体的に収納しているので、設置面積をコンパクトにすることができる。
ツールカセット61とラインバー移送手段8は、スプラッシュガード21の外部を移動するので、加工領域20内の切り屑や切削油剤による影響を受けることはない。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0052】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので、加工中でも、ラインボーリングバー収納マガジンと工具マガジンのうち特にラインボーリングバー収納マガジンに対して容易に段取り替えを行うことができ且つラインボーリングバーの収納本数に制約が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図10は本発明の実施形態の一例を示す図で、図1は複合加工用工作機械の正面図である。
【図2】前記複合加工用工作機械の平面図である。
【図3】前記複合加工用工作機械の左側面図である。
【図4】図2のIV−IV線矢視図である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【図6】図2のVI−VI線矢視図である。
【図7】図6において、ラインボーリングバー移送手段がツールカセットを移送している状態を示す拡大図である。
【図8】図7のツールカセットを示すVIII線矢視図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】ツールカセットを保持可能な保持手段を示す断面図である。
【符号の説明】
1 複合加工用工作機械
2 工作物
3 ラインボーリングバー
3a 一端
3b 他端
4 工具
5 機械本体
6 主軸頭
7 ラインボーリングバー収納マガジン
8 ラインボーリングバー移送手段
9 工具マガジン
12 穴部
14 ベッド(機体)
16 主軸
17 自動工具交換装置
20 加工領域
21 スプラッシュガード
25 コラム
26 テーブル
40 テーブル装置
45 パレット
50 バーサポート
60 マガジン基体
61 ツールカセット
62 ツールカセット移動手段
63 天井部
64 案内手段
CL 軸線
D 直径
P1 搬出入位置
P2 ラインボーリングバー交換位置
P3 工具交換位置
P5 支持位置
P6 待避位置
X軸方向 第3の方向
Y軸方向 第2の方向
Z軸方向 第1の方向

Claims (6)

  1. ラインボーリングバーで工作物の穴部にラインボーリング加工を行い、前記ラインボーリングバーとは別の種類の工具で前記工作物に前記ラインボーリング加工以外の加工を行う複合加工用工作機械であって、
    主軸を回転可能に支持し、前記工作物に対して少なくとも前記主軸の軸線と平行な第1の方向およびこの第1の方向に対して直交する第2の方向に移動可能な主軸頭と、
    前記複合加工用工作機械の機械本体に付設され、加工領域を覆うスプラッシュガードの外部の所定位置に設けられ、前記ラインボーリンバーを前記第1の方向と平行な方向に向けた状態で収納可能なラインボーリングバー収納マガジンと、
    このラインボーリングバー収納マガジンに対して前記ラインボーリングバーを搬出,搬入する搬出入位置と、前記主軸に対して前記ラインボーリングバーの交換を行うためのラインボーリングバー交換位置との間で、前記ラインボーリングバーを移送するためのラインボーリングバー移送手段と、
    前記機械本体に付設され、前記スプラッシュガードの外部の他の所定位置に設けられ、前記工具を収納可能な工具マガジンと、
    この工具マガジンと前記主軸との間で前記工具を交換する自動工具交換装置とを備え、
    前記ラインボーリングバー収納マガジンは、マガジン基体と、このマガジン基体に移動可能に設けられ、少なくとも一本の前記ラインボーリングバーを載置可能な少なくとも一台のツールカセットと、前記マガジン基体に設けられ、前記ツールカセットを前記搬出入位置に移動可能なツールカセット移動手段とを有していることを特徴とする複合加工用工作機械。
  2. ラインボーリングバーで工作物の穴部にラインボーリング加工を行い、前記ラインボーリングバーとは別の種類の工具で前記工作物に前記ラインボーリング加工以外の加工を行う複合加工用工作機械であって、
    主軸を回転可能に支持し、前記工作物に対して少なくとも前記主軸の軸線と平行な第1の方向およびこの第1の方向に対して直交する第2の方向に移動可能な主軸頭と、
    前記複合加工用工作機械の機械本体に付設され、加工領域を覆うスプラッシュガードの外部の所定位置に設けられ、前記ラインボーリンバーを前記第1の方向と平行な方向に向けた状態で収納可能なラインボーリングバー収納マガジンと、
    このラインボーリングバー収納マガジンに対して前記ラインボーリングバーを搬出,搬入する搬出入位置と、前記主軸に対して前記ラインボーリングバーの交換を行うためのラインボーリングバー交換位置との間で、前記ラインボーリングバーを移送するためのラインボーリングバー移送手段と、
    前記機械本体に付設され、前記スプラッシュガードの外部の他の所定位置に設けられ、前記工具を収納可能な工具マガジンと、
    この工具マガジンと前記主軸との間で前記工具を交換する自動工具交換装置とを備え、
    前記機械本体は、
    ほぼ水平な前記第1の方向に移動可能に前記複合加工用工作機械の機体に設けられたコラムと、
    ほぼ垂直な前記第2の方向に移動可能に前記コラムに設けられた前記主軸頭と、
    前記第1,第2の両方向と直交する第3の方向に移動可能に前記機体に設けられ、前記工作物が載置されるテーブルまたはパレットとを有し、
    前記主軸に対する前記ラインボーリングバーの交換動作は、前記工具の交換動作を行う工具交換位置の前記第3の方向および前記第2の方向とほぼ同じ位置に設定された前記ラインボーリングバー交換位置で、前記主軸頭の移動動作により行うようになっており、
    前記ラインボーリングバー収納マガジンは、マガジン基体と、このマガジン基体に移動可能に設けられ、少なくとも一本の前記ラインボーリングバーを載置可能な少なくとも一台のツールカセットと、前記マガジン基体に設けられ、前記ツールカセットを前記搬出入位置に移動可能なツールカセット移動手段とを有していることを特徴とする複合加工用工作機械。
  3. 請求項1または2に記載の複合加工用工作機械であって、
    前記ツールカセットは、複数本の前記ラインボーリングバーを載置可能で、且つ、前記第2の方向と平行な方向に重なるように前記マガジン基体に複数台設けられるものであり、
    前記ツールカセット移動手段は、前記ツールカセットを前記第2の方向と平行な方向に移動させるものであることを特徴とする複合加工用工作機械。
  4. 請求項1,2または3に記載の複合加工用工作機械であって、
    前記スプラッシュガードの天井部の上方には、案内手段が前記ラインボーリングバー収納マガジンから前記加工領域の上方まで前記第3の方向に延設され、
    前記ラインボーリングバー移送手段は、前記ツールカセットを前記案内手段に案内させて前記天井部の上方を前記第3の方向に移動させるものであることを特徴とする複合加工用工作機械。
  5. 請求項1ないし4のいずれかの項に記載の複合加工用工作機械であって、
    前記工作物が載置されるテーブルまたはパレットを有するテーブル装置には、一端側が前記主軸に装着された前記ラインボーリングバーの他端側を支持可能なバーサポートが支持位置と待避位置との間を移動可能に設けられ、
    このバーサポートは、前記ラインボーリングバーが前記主軸に装着されているときには前記支持位置に移動し、前記ラインボーリングバーとは別の種類の前記工具が前記主軸に装着されているときには前記待避位置に移動していることを特徴とする複合加工用工作機械。
  6. 請求項に記載の複合加工用工作機械であって、
    前記ラインボーリングバー収納マガジンは複数の種類または同一種類の前記ラインボーリングバーを収納可能であり、
    前記ラインボーリングバーの前記他端側は、その直径を共通にすることにより同一の前記バーサポートで支持可能であることを特徴とする複合加工用工作機械。
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