JP3984362B2 - ウェットティッシュの包装袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェットティッシュの包装袋に関し、更に詳しくは、特に、ロール状のウェットティッシュの包装用に適し、使用時の使い勝手がよく、経済性に優れると共に、使用後の廃棄適性にも優れたウェットティッシュの包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、折り重ね形式のウェットティッシュの包装には、プラスチック成形容器のほか、内袋とカートンとを組み合わせたものなどが用いられている。
しかし、ロール状のウェットティッシュの包装には、殆どの場合、ブロー成形による容器本体と、射出成形によるスリット状などの取り出し口付き内蓋および外蓋とを組み合わせたプラスチック成形容器が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなプラスチック成形容器は、剛性があり、使い勝手がよい利点を有するものの、プラスチックの使用量が多く、使用後、廃棄する際には、嵩張り、また、焼却を必要とするなど、その廃棄性や環境問題に対しては好ましくない面があり、コストも高く経済性の点でも不利となる欠点があった。
【0004】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、生産性および使い勝手がよく、プラスチックの使用量も少なく、使用後、廃棄する際には、嵩張らず、焼却処理などによる環境面に対する影響も少なく、且つ、コスト面でも安く経済性にも優れたウェットティッシュの包装袋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、プラスチックを主とする積層フィルムを袋状にヒートシールしてなるウェットティッシュの包装袋であって、該包装袋が、ガセットパウチ形式の包装袋であり、且つ該包装袋は、横に90°寝かせてガセット部が天面と底面になるように用いられ、その天面の中心部に開口部が設けられると共に、該開口部に、引き出されたウェットティッシュの保持機能を有する取り出し口を備えた内蓋と、該取り出し口の再封鎖が可能な外蓋とが取り付けられ、該内蓋と外蓋とはプラスチックの一体化成形により一体的に形成されており、該内蓋は、フラットな基板の中心部に十字形の取り出し口が設けられ、該取り出し口を取り囲むように該基板上に、前記外蓋と嵌合し、取り出し口を閉鎖するための筒状体が設けられた構成であり、該外蓋は、蓋板と、その内面側に設けられ、前記内蓋の筒状体の外周に嵌合する筒状体とで構成され、該内蓋と外蓋とは、該内蓋の端部上面に立設された板状部と、その上端に連設され外蓋の端部に繋がる薄肉部とで形成された連結部でヒンジ状に連結されていることを特徴とするウェットティッシュの包装袋からなる。
【0006】
上記内蓋の取り出し口のウェットティッシュの保持機能は、内蓋に設ける取り出し口の大きさと形状を、取り出し口から使用単位のウェットティッシュを引き出す時、抵抗を生じるように狭く、また、取り出し口の中心方向に向かって突起を有する形状に設けることにより、付与することができる。
【0007】
このような構成を採ることにより、包装袋に収納されたウェットティッシュを使用する際、先ず、外蓋を開け、内蓋の取り出し口に保持されたウェットティッシュの先頭部を摘んで引き出すことにより、ウェットティッシュと取り出し口との間に生じる抵抗力により自然にウェットティッシュが使用単位長さで切断され、取り出される。この時、次の使用単位のウェットティッシュの先頭部が若干取り出し口から突き出た状態で保持され、内部に沈み込むことがなく、次回の使用に備えることができる。次いで、外蓋を閉じることにより、再封鎖することがでる。
従って、内部のウェットティッシュは、乾燥することなく、最後まで良好に使用することができる。
【0008】
このような包装袋は、その内蓋と外蓋に、プラスチックの成形体を用いたとしても、プラスチック成形容器と比較すると、プラスチックの使用量を格段に少なくでき、しかも、使い勝手は良好に維持でき、且つ、使用後は嵩張らず、焼却、或いは埋め立てなど廃棄物としての処理も容易で環境に対する影響も少なく、経済性にも優れている。
【0010】
前記内蓋と外蓋とが、プラスチックの一体化成形により一体的に形成された構成とすることにより、内蓋と外蓋とを、例えば薄肉部によりヒンジ状に連結するか、或いは、紐状の連結部を設けて連結することができるので、使用中に外蓋が散逸することを防止でき、使用時の便利性を向上させることができる。
また、内蓋と外蓋とを別々に成形して組み合わせる必要がないため、工程の簡略化が図れる。
【0013】
請求項に記載した発明は、前記内蓋および外蓋が、取り外し、および再取り付け可能に包装袋に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のウェットティッシュの包装袋である。
【0014】
内蓋および外蓋を、取り外し、および再取り付け可能に包装袋に設ける方法としては、例えば、内蓋のフランジ部など包装袋との接合部に粘着加工を施して、再剥離可能に包装袋の開口部周縁に貼着しておくことにより実施できる。
【0015】
このような構成を採ることにより、前記請求項1に記載した発明の作用、効果に加えて、使用後の内蓋と外蓋とを再使用できるようになる。
即ち、新しいウェットティッシュの包装袋を、袋に開口部を設け、その部分を粘着シール蓋、またはイージーピール性のヒートシール剤を加工したフィルム蓋で封止した袋に、ウェットティッシュを密封包装した形態で供給し、使用時に、その粘着シール蓋、またはイージーピール性のフィルム蓋を剥がして開口部を開封し、その開口に、使用済みの包装袋から剥がした内蓋と外蓋とを、その内蓋に加工された粘着剤を利用して貼り付けることにより再使用することができる。
以上のように内蓋と外蓋とを再使用することにより、プラスチックの使用量を更に削減することができ、使用後の廃棄適性も一層向上させることができる。
【0017】
ガセットパウチ形式の包装袋は、通常、そのガセット部は包装袋の両側の側面にあるが、本発明の構成では、ガセット部が包装袋の上下、即ち、天面と底面になるように用い、その天面に開口部を設け、そこに前記内蓋および外蓋を取り付けた構成である。
【0018】
このような構成を採ることにより、天面と底面の両方を中央部にヒートシール部のないフラットな平面で形成することができるので、フラットな底面により、包装袋の自立性が一層向上し、外観と共に使い勝手も一層よくなる。
また、天面においても、その中心部に内蓋と外蓋とを取り付けることができるので、ロール状のウェットティッシュを巻芯側から真上に容易に引き出すことができ、外観および使い勝手の点で一層優れた包装袋を提供することができる。
【0019】
請求項に記載した発明は、前記ウェットティッシュがロール状であることを特徴とする請求項1または2に記載のウェットティッシュの包装袋であり、本発明のウェットティッシュの包装袋は、特にロール状のウェットティッシュに対して好適に使用できるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のウェットティッシュの包装袋の製造に用いるフィルム、および内蓋と外蓋の構成など発明の実施の形態について説明する。
先ず、本発明のウェットティッシュの包装袋の本体部分に用いるフィルムとしては、主にプラスチックを主体とする積層フィルムを用いるが、特に限定はされず、例えば、水分などを含む内容物の包装袋用に用いられている公知の積層フィルムは、いずれも使用することができる。
好ましく使用できる積層フィルムの代表的な例として、以下のような構成が挙げられる。
【0021】
(1) OPPフィルム/接着層/LDPE層(シーラント層)
(2) OPPフィルム/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(3) OPPフィルム(PVDCコート層)/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(4) OPPフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(5) OPPフィルム/接着層/EVOH層/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(6) PETフィルム/接着層/LDPE層(シーラント層)
(7) PETフィルム/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(8) PETフィルム(PVDCコート層)/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(9) PETフィルム(シリカ蒸着層又はアルミナ蒸着層)/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(10)PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(11)PETフィルム/接着層/EVOH層/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(12)ONフィルム/接着層/LDPE層(シーラント層)
(13)ONフィルム/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(14)ONフィルム(PVDCコート層)/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(15)ONフィルム(シリカ蒸着層又はアルミナ蒸着層)/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(16)ONフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
(17)ONフィルム/接着層/EVOH層/接着層/L・LDPE層(シーラント層)
などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく様々な構成(材料の組み合わせ)の積層フィルムを使用することができる。
【0022】
尚、上記において、OPPフィルムは2軸延伸ポリプロピレンフィルム、PETフィルムは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ONフィルムは2軸延伸ナイロンフィルム、LDPEは低密度ポリエチレン、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン、PVDCはポリ塩化ビニリデン、EVOHはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を指すものである。
【0023】
また、LDPE層、L・LDPE層、EVOH層は、それぞれ予め製膜したフィルムを、接着剤を用いて公知のドライラミネーション法で貼り合わせて積層してもよく、また、それぞれの樹脂を、積層面にアンカーコート(一種のプライマーコート)などの前処理を施した後、押し出しコーティング法で積層してもよい。従って、前記積層フィルムの構成で接着層と表示した部分は、ドライラミネーション法で積層する場合は接着剤であり、押し出しコーティング法で積層する場合はアンカーコート剤となる。
【0024】
前記の積層フィルムの構成において、OPPフィルム、PETフィルム、ONフィルムは、基材フィルムとして包装袋に機械的強度や印刷適性を付与し、アルミニウム箔、PVDCコート層、シリカ蒸着層、アルミナ蒸着層、EVOH層などは、特にガスバリヤー性を必要とする場合に積層する。
【0025】
また、シーラント層としては、LDPEと、L・LDPEの2種類の例を挙げたが、L・LDPEは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れている。
シーラント層には上記のほか、ポリプロピレン(無延伸)、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリエステル系樹脂などを使用することができる。
【0026】
特に、エチレン・αオレフィン共重合体でメタロセン系触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れており、ガセットパウチなどヒートシール部にフィルムの重なりの差による段差のあるパウチのシーラント層にはシール抜けによるピンホールの発生を防止できる点で適している。
更に、該共重合体にオレフィン系エラストマーをブレンドしたものを用いることにより、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差によるピンホールの発生も一層効果的に防止することができる。
【0027】
次に、本発明のウェットティッシュの包装袋の開口部に取り付ける取り出し口付きの内蓋と、その取り出し口を閉鎖する外蓋について説明する。
内蓋は、包装袋の上部の一部に設けられた開口部に取り付けられ、内部に収納されたウェットティッシュを容易に取り出せるよう、その先頭部を保持すると共に、引き出されたウェットティッシュを使用単位長さにカットする際の押さえの機能を果たす取り出し口を備えたものである。
従って、材質は、耐水性と適度の剛性を有することが必要であり、プラスチックの射出成形などによる成形体で形成することが好ましい。
内蓋に設ける取り出し口の大きさと形状は、特に限定するものではないが、引き出したウェットティッシュを使用単位長さで自動的に切断するための押さえ機能と、切断後、残されたウェットティッシュの先頭部が内部に沈み込まないよう保持するための保持機能とを有することが必要であり、このためには、ウェットティッシュを引き出す時、抵抗を生じる程度に狭く、そして、十字形や星形などのように中心方向に向かって突起を有する形状とすることが好ましい。
【0028】
また、外蓋は、内蓋に設けられた前記取り出し口を閉鎖し、包装袋に収納されたウェットティッシュの乾燥を防ぐために設けるものであるが、ウェットティッシュの使用が多数回に分けて行われるため、その都度開閉を繰り返して行う必要があり、できるだけ開閉操作の簡単なものが好ましい。
従って、外蓋は、例えば内蓋と別体のスクリュー式のキャップでもよいが、内蓋と薄肉部などでヒンジ状に連結されたプラスチックの一体化成形体で形成されるワンタッチ式のキャップが、開閉操作も簡便であり、より好ましい。
また、特に、使用後の廃棄適性や経済性などを重視する場合は、フィルムを基材とする粘着シール蓋とすることもできる。
【0029】
上記内蓋の包装袋への取り付けは、例えば、熱接着により取り外しができないように完全接着する方法と、粘着剤を用いて取り外しおよび再取り付け可能に接着する方法のいずれの方法も採ることができる。
即ち、内蓋と外蓋とを、一つの包装袋で使い捨てにする場合は、取り外しの必要がないため、強固に完全接着させればよく、このためには、内蓋を、例えば包装袋のシーラント層と熱接着可能な樹脂で成形して作製し、包装袋の開口部に内側から挿入して、内蓋のフランジ部の上面と包装袋開口部周縁のシーラント層との間で熱接着させて取り付けることができる。
内蓋の材質は、例えば、包装袋のシーラント層がポリエチレンの場合には、ポリエチレンを用いればよく、シーラント層がポリプロピレンの場合にはポリプロピレンを用いることができる。
このほか、包装袋の開口部周縁の外面にヒートシール剤を塗布しておいて、その上に内蓋を重ね、内蓋のフランジ部下面とヒートシール剤塗布面とをヒートシールして取り付けることもできる。
【0030】
また、内蓋と外蓋とを、一つの包装袋で使用した後、別の包装袋に取り付けて再使用する場合は、例えば、内蓋と包装袋との接着に粘着剤を用いて再剥離可能に接着することにより実施できる。
具体的には、例えば、内蓋のフランジ部下面周縁部に粘着剤を塗布しておいて、これを包装袋の開口部周縁部に貼着することにより、取り外しおよび再取り付け可能とすることができる。
【0031】
本発明において、包装袋の本体部分、即ち、袋自体の形態は、特に限定されず、例えば三方シール形式、ピローパウチ形式、ガセットパウチ形式のほか、これらの変形タイプなどの種々の形態を採ることができる。只、これらの中でもガセットパウチ形式の包装袋であって、これを横に90℃寝かせた形態、即ち、ガセット部が天面と底面になるように用いた形態が、天面および底面を、折り込み部などのないフラットなフィルム面で形成できるため、取り出し口を備えた内蓋の取り付けが容易になり、また、取り出し口の位置を天面の中心部とすることができるため、ウェットティッシュの取り出しも容易になり、更に、包装袋の自立性が向上するなど多くの利点があり特に適している。
【0032】
【実施例】
以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に説明する。
但し、本発明はこれらの図面に限定されるものではない。また、図面に付した符号は、異なる図面においても同じ名称の部分には同じ符号を用いた。
【0033】
図1、図2、図3は、それぞれ本発明のウェットティッシュの包装袋に取り付けられる内蓋および外蓋の一実施例の構成を示す斜視図であり、各図において、(イ)は外蓋を閉じた時の形状を示し、(ロ)は外蓋を開けた時の形状を示す斜視図である。
【0034】
図1の(イ)、(ロ)に示した内蓋50および外蓋60は、両者が一体化成形されたものであり、内蓋50と外蓋60とは、薄肉部6が設けられた連結部7により、内蓋の基板1の一端にヒンジ状に連結されている。
内蓋50は、フラットな基板1の中心部に十字形の取り出し口2が設けられ、その取り出し口2を取り囲むように基板1上に、外蓋と嵌合し、取り出し口2を閉鎖するための筒状体3が設けられた構成である。
外蓋60は、蓋板4と、その内面側に設けられ、内蓋の筒状体3の外周に嵌合する筒状体5とで構成されている。
即ち、図には示していないが、内蓋50と外蓋60とは、内蓋の筒状体3の外周面と、外蓋の筒状体5の内周面とに、それぞれ小さな凸条部を設け、外蓋60を閉じた時、両者の凸条部が互いに乗り越え合うことにより嵌合される。
【0035】
このような内蓋50および外蓋60は、その内蓋の基板1の内面の周縁部、または包装袋に設けられた開口部の外側周縁部に、粘着剤またはヒートシール剤を塗布しておくことにより、包装袋の開口部の外側周縁部に圧着またはヒートシールにより取り付けることができる。
尚、内蓋50および外蓋60の取り付けに粘着剤を用いた場合は、取り外しおよび再貼着が可能であるため、使用後の内蓋50および外蓋60を別の包装袋に再使用することもできる。
【0036】
図2の(イ)、(ロ)に示した内蓋51および外蓋61は、前記図1に示した内蓋50および外蓋60と同様、両者を一体化成形して作製したものであるが、内蓋51と外蓋61との連結部7の位置のみを、変えて構成したものである。
即ち、内蓋51の基板1の一端から所定の間隔を開けて、やや内側(中心部)寄りに薄肉部6を有する連結部7を設けて内蓋51と外蓋61とを連結したものである。
【0037】
このような構成を採ることにより、連結部7の外側にもフランジ状に基板1が存在する形状となるため、内蓋51の筒状体3と連結部7とを合わせた領域の外側全周に、基板1によるフランジ状部が形成された構成となる。
従って、内蓋51および外蓋61を包装袋の開口部に取り付ける際、包装袋の開口部周縁の外面はもとより、包装袋開口部の内側から、内蓋51および外蓋61を差し込んで接合することにより、包装袋開口部周縁の内面にも取り付けることができる。
この場合、接合面が包装袋のシーラント層と内蓋51の基板1の上面となるため、内蓋51の材質にシーラント層と熱接着可能な樹脂を用いることにより、そのまま強固に熱接着することもできる。只、この方法は、内蓋51の取り外しができなくなるため、内蓋51および外蓋61を再使用しない場合に限定される。従って、内蓋51および外蓋61を再使用する場合は、包装袋開口部の外面に粘着剤を使用して取り付けることが好ましい。
【0038】
図3の(イ)、(ロ)に示した内蓋52および外蓋62は、それぞれを別々に作製する形式のものであり、内蓋52は、基板1の中心部に窪み部8を設けると共に、その底面に十字形の取り出し口2を設けた構成である。
このような内蓋52は、プラスチックの射出成形によっても作製できるが、真空成形法や圧空/真空成形法などのシート成形法によっても作製することができる。後者のシート成形法を用いる場合、窪み部8の成形後、外周および取り出し口2の打ち抜きを行えばよい。
【0039】
外蓋62は、粘着シール形式の蓋であり、内蓋52の窪み部8を覆って、その周囲の基板1面に貼着し、取り出し口2を閉鎖できるようにしたものであり、一端に摘み部9を設けた蓋材の内面の周縁部に、パターン状に粘着加工を施して形成される。粘着加工のパターンは、粘着加工部10にその一部を示すように、摘み部9と、内蓋52の窪み部8に対応する部分が除かれた形状である。
このような粘着シール蓋は、その貼着と剥離とを繰り返して行うため、基材には、適度の柔軟性と強度を必要とし、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの2軸延伸フィルムが適している。これらは、単独のフィルムを用いてもよく、また、他の材料を積層した積層フィルムを用いてもよい。
【0040】
このような構成を採ることにより、外蓋62が、プラスチックの成形体ではなく、プラスチックの単体または積層フィルムなどを基材とする粘着シール形式の蓋で構成されているため、開閉の繰り返しなどの機能を損なうことなく、プラスチックの使用量を削減でき、使用後の廃棄適性の向上と共に、経済性にも優れた内蓋52および外蓋62を提供できる。
【0041】
図4は、本発明のウェットティッシュの包装袋の一実施例の構成を示す斜視図である。
図4に示したウェットティッシュの包装袋100は、内部にロール状のウェットティッシュが収納され密封された状態を示しており、包装袋100は、その本体部分が、ガセットパウチ形式の包装袋11で形成され、そのガセット部12が包装袋100の天面と底面とになるように用いて構成されている。従って、製袋時の背シール部はヒートシール部13の位置にあり、上下の開口部のヒートシールはヒートシール部14、15の位置で行われている。
そして、包装袋100の天面、即ち、ガセット部12の中央部に切り欠きによる開口部を設け、その開口部を封止するように、その周縁部に前記図1に示した構成の一体化成形による内蓋50および外蓋60を接合して取り付けた構成である。
【0042】
このような構成を採ることにより、ロール状のウェットティッシュが収納され、密封されたウェットティッシュの包装袋100は、天面と底面とがガセットパウチ形式の包装袋11のガセット部12で形成されるため、この部分にヒートシール部などによるフィルムの重なりの差がなく、フラットな面で形成され、自立安定性と外観に優れている。また、天面の中央部に設けた切り欠きによる開口部への内蓋50および外蓋60の取り付けも粘着剤またはヒートシールにより容易に行うことができる。
特に、使用後の内蓋50および外蓋60を、次の図5に示すように、他の包装袋に取り付けて再使用する場合は、粘着剤を用いて取り付けることが好ましい。
【0043】
そして、包装袋100へのウェットティッシュの挿入は、側面のヒートシール部14、15のうち、少なくともいずれか一方が未シールで開口する状態で行われ、その際、ロール状のウェットティッシュの巻芯側の端を引き出し、前記図1の(ロ)に示される内蓋50の十字形の取り出し口2から、その先頭部が若干突き出るように差し込み、取り出し口2でウェットティッシュの先頭部を保持させた状態で密封される。
【0044】
従って、包装袋100に密封包装されているウェットティッシュを使用する際には、外蓋60を連結部7側に引き上げて開き、取り出し口2に保持されているウェットティッシュの先頭部を摘んで引き出すことにより、ウェットティッシュと十字形の取り出し口2との間で摩擦による抵抗力を生じるので、ウェットティッシュは自然に使用単位長さで切断され、残っているウェットティッシュの先頭部が、若干取り出し口2から上方に突き出た状態で保持され、次回の使用時に引き出し易い状態に維持される。
次いで、外蓋60を元の位置に閉じることにより、内部のウェットティッシュは再封される。
この操作を繰り返すことにより、ウェットティッシュは乾燥することなく、最後まで良好な状態で使用することができる。
従って、使い勝手の点でも優れており、更に、包装袋100の本体部分がフィルムで形成されているため、成形容器と比較して使用後は嵩張らず、プラスチックの使用量も少ないため、廃棄適性においても優れたウェットティッシュの包装袋100を提供することができる。
【0045】
図5は、本発明のウェットティッシュの包装袋において、使用後の内蓋および外蓋を他の包装袋で再使用する場合の手順を説明する斜視図である。
図5において、(イ)は、使用後の内蓋および外蓋を再使用するために供される別のウェットティッシュの包装袋の構成示す斜視図であり、この包装袋は、その本体部分が、前記図4に示した本発明のウェットティッシュの包装袋100と同様、ガセットパウチ形式の包装袋11で形成され、そのガセット部が天面と底面とになるように用いられている。
【0046】
そして、内部にロール状のウェットティッシュが密封包装されると共に、天面の破線で示される部分には、切り欠き、またはミシン目状などの断続的な切目線による開口部が設けられ、その開口部は、摘み部付きのシール蓋16のみで閉鎖された構成である。
【0047】
このような構成のウェットティッシュ入りの包装袋を供給し、その摘み部付きのシール蓋16を剥がすことにより、(ロ)に示すような天面が開口部17で開口する包装袋が得られる。
【0048】
従って、前記図4に示したウェットティッシュの包装袋100を使用後、その内蓋50および外蓋60を天面から剥がし、前記(ロ)に示した包装袋の開口部17の周縁部に、その粘着剤により再貼着することにより、(ハ)に示すように前記図4に示した包装袋100と同じ構成のウェットティッシュの包装袋が得られ、内蓋50および外蓋60を再使用することができる。
このように内蓋および外蓋を再使用することにより、プラスチックの使用量を更に削減でき、廃棄適性に一層優れると共に、経済性においても有利なウェットティッシュの包装袋を提供することができる。
【0049】
〔試験例1〕
図4に示した構成のウェットティッシュの包装袋を作製することとし、下記の材料、構成で試験例1のウェットティッシュの包装袋を作製した。
包装袋のフィルムには、厚さ12μmのPETフィルムと、厚さ80μmのL・LDPEフィルムとを2液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーション法で貼り合わせた積層フィルムを用い、ガセットパウチ形式の包装袋を、そのガセット部を広げて天面と底面に用いて四角柱状とした時、天面と底面の寸法が縦、横各70mmで、高さが145mmとなる寸法で製袋し、側面の一方を未シールで開口させ、天面の中心部には、直径20mmの円形の開口部を切り欠いて設け、その開口部の周縁部にポリエチレンの射出成形による図1に示した形状の内蓋および外蓋を、内蓋の下面にアクリル樹脂系粘着剤をパターン状に塗布して貼着した。
上記内蓋の中心部の取り出し口(十字形)は、長さ12mm、幅0.8mmのスリットを中心部で直角に交差させたものとした。
また、内蓋の下面には、粘着剤との密着性を向上させるため、コロナ放電処理などの前処理を施すこともできる。
【0050】
以上のように作製したウェットティッシュの包装袋に、側面の開口部から、ロール状のウェットティッシュを、巻芯側の端部を一部引き出して先頭部を前記取り出し口に差し込んで挿入した後、側面の開口部をヒートシールして密封し、試験例1のウェットティッシュの包装袋とした。
上記で得た包装袋を40℃、90%RHの条件下で2週間の保存試験を行った結果、内蓋と包装袋との接合部の剥がれもなく、密封性、そして自立性など良好であった。
また、使用適性の試験として、外蓋の開封、ウェットティッシュの取り出し、蓋閉めの操作を1か月の期間で繰り返し行ったが、取り出し口によるウェットティッシュの保持性、自然切断性も問題なく、最後まで良好に使用することができた。
また、使用後の包装袋は嵩張らず、内蓋および外蓋の取り外し、再使用も可能であった。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、自立安定性がよく、ウェットティッシュの取り出し、再封などの使用適性に優れると共に、プラスチックの使用量が少なく、使用後、廃棄する際には、嵩張らず、焼却処理などによる環境面に対する影響も少なく、且つ、経済性にも優れたウェットティッシュの包装袋を容易に提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェットティッシュの包装袋に取り付けられる内蓋および外蓋の一実施例の構成を示す斜視図であり、(イ)は外蓋を閉じた時の形状を示し、(ロ)は外蓋を開けた時の形状を示す斜視図である。
【図2】本発明のウェットティッシュの包装袋に取り付けられる内蓋および外蓋の別の一実施例の構成を示す斜視図であり、(イ)は外蓋を閉じた時の形状を示し、(ロ)は外蓋を開けた時の形状を示す斜視図である。
【図3】本発明のウェットティッシュの包装袋に取り付けられる内蓋および外蓋の更に別の一実施例の構成を示す斜視図であり、(イ)は外蓋を閉じた時の形状を示し、(ロ)は外蓋を開けた時の形状を示す斜視図である。
【図4】本発明のウェットティッシュの包装袋の一実施例の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明のウェットティッシュの包装袋において、使用後の内蓋および外蓋を他の包装袋で再使用する場合の手順を説明する斜視図であり、(イ)は、内蓋および外蓋を再使用する際に用いる他のウェットティッシュの包装袋の構成を示す斜視図、(ロ)は、(イ)に示した包装袋のシール蓋を剥がした時の構成を示す斜視図、(ハ)は、(ロ)に示した包装袋の天面の開口部に、前記図4に示したウェットティッシュの包装袋で使用後の内蓋および外蓋を剥がして再貼着した時の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基板
2 取り出し口
3 筒状体
4 蓋板
5 筒状体
6 薄肉部
7 連結部
8 窪み部
9 摘み部
10 粘着加工部
11 ガセット形式の包装袋
12 ガセット部
13、14、15 ヒートシール部
16 シール蓋
17 開口部
50、51、52 内蓋
60、61、62 外蓋
100 ウェットティッシュの包装袋

Claims (3)

  1. プラスチックを主とする積層フィルムを袋状にヒートシールしてなるウェットティッシュの包装袋であって、該包装袋が、ガセットパウチ形式の包装袋であり、且つ該包装袋は、横に90°寝かせてガセット部が天面と底面になるように用いられ、その天面の中心部に開口部が設けられると共に、該開口部に、引き出されたウェットティッシュの保持機能を有する取り出し口を備えた内蓋と、該取り出し口の再封鎖が可能な外蓋とが取り付けられ、該内蓋と外蓋とはプラスチックの一体化成形により一体的に形成されており、該内蓋は、フラットな基板の中心部に十字形の取り出し口が設けられ、該取り出し口を取り囲むように該基板上に、前記外蓋と嵌合し、取り出し口を閉鎖するための筒状体が設けられた構成であり、該外蓋は、蓋板と、その内面側に設けられ、前記内蓋の筒状体の外周に嵌合する筒状体とで構成され、該内蓋と外蓋とは、該内蓋の端部上面に立設された板状部と、その上端に連設され外蓋の端部に繋がる薄肉部とで形成された連結部でヒンジ状に連結されていることを特徴とするウェットティッシュの包装袋。
  2. 前記内蓋および外蓋が、取り外し、および再取り付け可能に包装袋に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のウェットティッシュの包装袋。
  3. 前記ウェットティッシュがロール状であることを特徴とする請求項1または2に記載のウェットティッシュの包装袋。
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