JP3983575B2 - 周波数比較器およびそれを用いるロック検出回路 - Google Patents

周波数比較器およびそれを用いるロック検出回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ジッタが大きいデータ信号に対して、周波数比較を行なう際に誤動作が低減された周波数比較器およびそれを用いたロック検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
チップ外部からくる入力信号の周波数と内部発振器で生成される内部クロックの周波数とを比較する回路を周波数比較器と呼ぶ。周波数比較器は内部クロックの周波数が高ければ制御信号DOWNを出力し、内部クロックの周波数が低ければ制御信号UPを出力する。周波数比較器はこのように内部発振器の周波数を外部から入力される信号に対して最適化する制御に使用される。
【0003】
図16は、従来の周波数比較器500の構成を示した回路図である。
図16を参照して、周波数比較器500は、参考文献 Lawrence M. DeVito「A Versatile Clock Recovery Architecture and Monolithic Implementation」pp.405-420,Monolithic Phase Locked-Loops and Clock Recovery Circuits, edited by B.Razavi, IEEE Press に記載されている回路と同じ回路である。周波数比較器500は、上記参考文献中Fig.14に示されており、入力データと互いに位相が90°異なる4つのクロックとを比較し制御信号UPまたはDOWNを出力する。
【0004】
図17は、図16の周波数比較器500の動作を説明するための図である。
図17を参照して、4相クロックの立ち上がりエッジの位相をそれぞれ0°,90°,180°,270°として、入力されるデータ信号DATAの変化点(以降データエッジともいう)がクロックに対してある位相にあることを0°〜360°の円グラフ上の位置で表わす。データエッジの位相が0°〜90°にある場合を領域Aとする。データエッジの位相が90°〜180°にある場合を領域Bとする。データエッジの位相が180°〜270°にある場合を領域Cとする。データエッジの位相が270°〜360°にある場合を領域Dとする。
【0005】
データ信号DATAのエッジが、1クロック内で領域Bから領域Cに変化するときに周波数比較器500は制御信号DOWNを出力する。
【0006】
逆に、1クロック内でデータ信号DATAのエッジが領域Cから領域Bに変化する場合に周波数比較器500は制御信号UPを出力する。
【0007】
データ信号DATAのエッジがA領域もしくはD領域にある場合には周波数比較器500は何も出力しない。
【0008】
データ信号の位相とクロックの位相とが揃っているとき、すなわちロック状態においては、データ信号のエッジが領域Aもしくは領域Dに位置していると考えられる。この状態では周波数比較器は制御信号UP,DOWNを出力せず、この制御信号を受けてクロック周波数を決定するクロックリカバリ回路において周波数一定の条件が保たれると考えられる。
【0009】
しかし、一般的にはデータ信号にはジッタと呼ばれるデータが切り換わるタイミングのぶれが存在する。理想的には、データエッジの位置は図17のグラフ上で0°の位置である。しかし、ジッタがたとえばクロックの位相に対して±90°以上の場合には、ロックしている状態であってもデータエッジの位置がB領域やC領域にくる可能性がある。このような場合、条件によっては制御信号UP,DOWNが誤って出力されるおそれがある。
【0010】
図18は、データ信号DATAにジッタが存在する状態を説明するための動作波形図である。
【0011】
図18を参照して、クロック信号ICLKの立上がりエッジが0°でありこの立上がりエッジに90°位相が遅れてクロック信号QCLKが立上がる。図18におけるA,B,C,Dの記号は図17の領域A,B,C,Dに対応している。
【0012】
データ信号DATAをある周期で重ね書きするとアイパターンという模様が見られる。ロック状態におけるアイパターンでは、D領域とA領域との境界を中心としてジッタによる波形のぶれが存在する。
【0013】
このデータ信号DATAのうちの1つの軌跡であってジッタの大きい場合をアイパターンの下に示している。理想的にはデータ信号DATAは時刻t1で立上がり時刻t4で立下がる。しかし、ジッタが大きいため、データ信号DATAの立上がりエッジが時刻t2よりも遅れた領域Bに存在し、その次の立下がりエッジが時刻t3よりさらに前の領域Cに存在する場合が示されている。
【0014】
このような場合には、時刻t3においてデータエッジがB領域からC領域に変化したので図17の位相E11から位相E12に変化したことになり、周波数比較器500は制御信号DOWNを出力する。
【0015】
図19は、誤動作する他の場合の動作波形図である。
図19を参照して、データ信号とクロック信号とが周波数比較器の2つの入力ノードにおいてある一定の位相オフセットをもってロックしているときたとえばデータ信号の平均のエッジが領域Cにあるときが示されている。このような場合、次のサイクルのデータ信号DATAのエッジがジッタにより領域Bにくると制御信号UPが出力される。つまり時刻t1におけるデータ信号DATAの立上がりエッジは領域Cにおいてサンプリングされ次に時刻t2においてデータ信号DATAの立下がりエッジが領域Bにてサンプリングされる。このような場合に制御信号UPが出力される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来の周波数比較器500では、データ信号DATAのジッタが大きい場合、瞬間的に本来データ信号DATAのエッジが想定されていない場所にくると、平均的にはクロック周波数とデータ周期とが同じであるにも拘らず制御信号が出力されてしまう。
【0017】
したがってジッタが大きいデータ信号に対する周波数比較回路は、このようなエラーを改善する必要があった。
【0018】
この発明の目的は、ジッタが大きいデータ信号とクロック信号とを比較する場合に誤動作が低減された周波数比較器およびそれを用いたロック検出回路を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の周波数比較器は、等しいクロック周波数であり基準エッジの位相がそれぞれ0°,90°,180°,270°である第1〜第4のクロック信号を用い、クロック周波数とデータ信号の周波数とを比較する周波数比較器である。周波数比較器は、データ信号を第1および第3のクロック信号に応じて受けて、データ信号の信号遷移点のクロック信号に対する位相が0°〜180°にあるか否かを検知する第1の検知部と、データ信号を第2および第4のクロック信号に応じて受けて、信号遷移点のクロック信号に対する位相が90°〜270°にあるか否かを検知する第2の検知部と、第1、第2の検知部の出力を受けて信号遷移点のクロック信号に対する位相の変化を検出し、クロック周波数とデータ信号の周波数との比較結果を出力する位相変化検知部とを備える。
【0020】
請求項2に記載の周波数比較器は、請求項1に記載の周波数比較器の構成に加えて、第1の検知部は、データ信号を、第1、第3のクロック信号に応じてそれぞれ取込んで第1、第2の内部データ信号を出力する第1のデータラッチ部と、第1の内部データ信号を第2の内部データ信号に応じて取込む第2のデータラッチ部とを含み、第2の検知部は、データ信号を、第2、第4のクロック信号に応じてそれぞれ取込んで第3、第4の内部データ信号を出力する第3のデータラッチ部と、第3の内部データ信号を第4の内部データ信号に応じて取込む第4のデータラッチ部とを含む。
【0021】
請求項3に記載の周波数比較器は、請求項2に記載の周波数比較器の構成に加えて、第2のデータラッチ部は、第1の内部データ信号を第2の内部データ信号の立上りエッジに応じて取込む第1のフリップフロップ回路と、第1の内部データ信号を第2の内部データ信号の立下りエッジに応じて取込む第2のフリップフロップ回路と、第1、第2のフリップフロップ回路の保持データに応じて信号遷移点のクロック信号に対する位相が0°〜180°にあるか否かを判断する第1の位相判定部とを含み、第4のデータラッチ部は、第3の内部データ信号を第4の内部データ信号の立上りエッジに応じて取込む第3のフリップフロップ回路と、第3の内部データ信号を第4の内部データ信号の立下りエッジに応じて取込む第4のフリップフロップ回路と、第3、第4のフリップフロップ回路の保持データに応じて信号遷移点のクロック信号に対する位相が90°〜270°にあるか否かを判断する第2の位相判定部とを含む。
【0022】
請求項4に記載の周波数比較器は、請求項1に記載の周波数比較器の構成において、位相変化検知部は、第1の検知部の出力を第2の検知部の出力に応じて取込み、クロック周波数とデータ信号の周波数の大小判定をする。
【0023】
請求項5に記載の周波数比較器は、請求項4に記載の周波数比較器の構成に加えて、位相変化検知部は、第1の検知部の出力を第2の検知部の出力信号の立上りエッジに応じて取込む第1のフリップフロップ回路と、第1の検知部の出力を第2の検知部の出力信号の立下りエッジに応じて取込む第2のフリップフロップ回路と、第1、第2のフリップフロップ回路の出力に応じて比較結果を出力する出力部とを含む。
【0024】
請求項6に記載のロック検出回路は、クロック周波数とデータ信号の周波数とを比較して、周波数が異なる場合に制御信号を活性化する周波数比較器と、所定期間あたりの制御信号の活性化期間をクロックに応じてカウントし、カウント値が所定数を超えた場合にオーバフロー検出信号を出力する計数処理部と、ロック検出信号が活性化された後にオーバフロー検出信号が連続して所定数回活性化された場合に、ロック検出信号を非活性化させ、ロック検出信号が非活性化された後にはオーバフロー検出信号が連続して所定数回非活性化された場合に、ロック検出信号を活性化させるヒステリシス生成部とを備える。そして、周波数比較器は、等しいクロック周波数であり基準エッジの位相がそれぞれ0°,90°,180°,270°である第1〜第4のクロック信号を用い、クロック周波数とデータ信号の周波数とを比較する。周波数比較器は、データ信号を第1および第3のクロック信号に応じて受けて、データ信号の信号遷移点のクロック信号に対する位相が0°〜180°にあるか否かを検知する第1の検知部と、データ信号を第2および第4のクロック信号に応じて受けて、信号遷移点のクロック信号に対する位相が90°〜270°にあるか否かを検知する第2の検知部と、第1、第2の検知部の出力を受けて信号遷移点のクロック信号に対する位相の変化を検出し、クロック周波数とデータ信号の周波数との比較結果を出力する位相変化検知部とを含む。
【0025】
請求項7に記載のロック検出回路は、請求項6に記載のロック検出回路の構成に加えて、計数処理部は、所定期間のうちで制御信号がクロック周波数よりデータ信号の周波数が高いことを示している期間をカウントする第1のカウンタと、所定期間のうちで制御信号がクロック周波数よりデータ信号の周波数が低いことを示している期間をカウントする第2のカウンタと、第1、第2のカウンタのカウント値のいずれかが所定期間のうちで所定値を超えた場合にオーバーフロー検出信号を出力する出力部とを含む。
【0026】
請求項8に記載のロック検出回路は、請求項6に記載のロック検出回路の構成に加えて、ヒステリシス生成部は、オーバフロー検出信号をクロックに応じて順次シフトする複数のフリップフロップを含むシフトレジスタと、複数のフリップフロップの保持データがすべて第1の値であるときにセットされ、複数のフリップフロップの保持データがすべて第1の値の反転値である第2の値であるときにリセットされるラッチ回路とを含む。
【0028】
請求項に記載のロック検出回路は、請求項に記載のロック検出回路の構成に加えて、第1の検知部は、データ信号を、第1、第3のクロック信号に応じてそれぞれ取込んで第1、第2の内部データ信号を出力する第1のデータラッチ部と、第1の内部データ信号を第2の内部データ信号に応じて取込む第2のデータラッチ部とを含み、第2の検知部は、データ信号を、第2、第4のクロック信号に応じてそれぞれ取込んで第3、第4の内部データ信号を出力する第3のデータラッチ部と、第3の内部データ信号を第4の内部データ信号に応じて取込む第4のデータラッチ部とを含む。
【0029】
請求項1に記載のロック検出回路は、請求項に記載のロック検出回路の構成に加えて、第2のデータラッチ部は、第1の内部データ信号を第2の内部データ信号の立上りエッジに応じて取込む第1のフリップフロップ回路と、第1の内部データ信号を第2の内部データ信号の立下りエッジに応じて取込む第2のフリップフロップ回路と、第1、第2のフリップフロップ回路の保持データに応じて信号遷移点のクロック信号に対する位相が0°〜180°にあるか否かを判断する第1の位相判定部とを含み、第4のデータラッチ部は、第3の内部データ信号を第4の内部データ信号の立上りエッジに応じて取込む第3のフリップフロップ回路と、第3の内部データ信号を第4の内部データ信号の立下りエッジに応じて取込む第4のフリップフロップ回路と、第3、第4のフリップフロップ回路の保持データに応じて信号遷移点のクロック信号に対する位相が90°〜270°にあるか否かを判断する第2の位相判定部とを含む。
【0030】
請求項1に記載のロック検出回路は、請求項に記載のロック検出回路の構成において、位相変化検知部は、第1の検知部の出力を第2の検知部の出力に応じて取込み、クロック周波数とデータ信号の周波数の大小判定をする。
【0031】
請求項1に記載のロック検出回路は、請求項1に記載のロック検出回路の構成に加えて、位相変化検知部は、第1の検知部の出力を第2の検知部の出力信号の立上りエッジに応じて取込む第1のフリップフロップ回路と、第1の検知部の出力を第2の検知部の出力信号の立下りエッジに応じて取込む第2のフリップフロップ回路と、第1、第2のフリップフロップ回路の出力に応じて比較結果を出力する出力部とを含む。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0033】
図1は、本発明の実施の形態におけるロック検出回路1の構成を示した概略ブロック図である。
【0034】
図1を参照して、ロック検出回路1は、互いに90°位相の異なる4相クロックCLKとデータ信号DATAとの位相比較を行ない制御信号UP2,DN2を出力する周波数比較器2と、制御信号UP2,DN2をカウントアップし、一定のカウント値以上のオーバフローを検出する計数処理部8と、クロック信号CLKを1/Nに分周してクロック信号CLKNを出力する分周部4と、クロック信号CLKNをさらに1/Mに分周してクロック信号CLKNMを出力する分周部6と、オーバフローした結果を示す信号LOL2にヒステリシスをもたせ信号LOLおよびSWを出力するヒステリシス生成部10と、信号SWに応じて制御信号UP2,DN2をそれぞれ制御信号UP,DOWNとして出力する出力ゲート回路12とを含む。
【0035】
出力ゲート回路12は、制御信号UP2と信号SWとを受けて信号UPを出力するAND回路14と、制御信号DN2と信号SWとを受けて制御信号DOWNを出力するAND回路16とを含む。
【0036】
クロック信号CLKは互いに90°位相の異なるクロック信号ICLK,QCLKと、これらの反転クロックであるクロック信号/ICLK,/QCLKとを含む。
【0037】
周波数比較器2の出力は、従来例の説明でも述べたように、ジッタの大きいデータ信号DATAが入力されると誤った出力をする可能性がある。そこで、周波数比較器2の出力する制御信号UP2,DN2を計数処理部8は後に説明するnビットバイナリカウンタによってカウントアップする。このカウンタは、定期的に(Mサイクル毎に)クリアされ、ゼロから再びカウントアップ動作を開始する。このような構成により、Mサイクル期間にカウントアップする値が2のn乗以上になったときにオーバフローが検出され信号LOL2がHレベルに活性化される。
【0038】
ヒステリシス生成部10では、M×Nサイクル毎に信号LOL2を観測する。信号LOL2が何回か連続して活性化された場合に初めて信号LOLが出力される。信号LOLは、ロックが外れた状態(Loss of Lock)を示す信号である。
【0039】
また、逆にヒステリシス生成部10は、1度信号LOLを活性化すると、信号LOL2が連続する複数サイクル非活性化状態にあるのを見て初めて信号LOLをLレベルに非活性化する。このようなヒステリシスを信号LOLにもたせることで、信号LOLが誤ってHレベルになったりLレベルになったりすることを防ぐ。
【0040】
信号SWは、連続して何サイクルか信号LOL2が活性化されて初めてHレベルとなる。つまり、信号SWは制御信号UP2もしくは制御信号DN2が連続して複数回十分に活性化された条件で初めてHレベルとなり、この結果制御信号UPまたは制御信号DOWNが出力される。
【0041】
図2は、図1における周波数比較器2の構成を示した回路図である。
図2を参照して、周波数比較器2は、データ信号DATAを受けて反転するインバータ22と、インバータ22の出力を受けて反転するインバータ24と、インバータ24の出力が0°〜180°に存在するか否かをクロック信号ICLK,/ICLKに基づいて判断する検知部25と、インバータ24の出力信号のエッジが90°〜270°の範囲内にあるか否かを検知する検知部26と、検知部25が出力する信号SXおよび検知部26が出力する信号SYとに応じてデータ信号DATAのエッジの位相がどのように変化しているかを判断し制御信号UP2,DN2を出力する位相変化検知部27とを含む。
【0042】
検知部25は、インバータ24の出力をクロック信号ICLK,/ICLKに応じて高速にラッチし信号SA,SBを出力するデータラッチ部30と、信号SAを信号SBに応じてラッチするデータラッチ部31とを含む。
【0043】
データラッチ部30は、Dフリップフロップ36,38を含む。Dフリップフロップ36,38はクロック信号の立下がりエッジでデータを取込むDフリップフロップであり信号として相補な出力Q,QBを出力する。
【0044】
Dフリップフロップ36は、D入力にインバータ24の出力を受けクロック入力ノードにクロック信号ICLKを受けQ出力として信号SAを出力する。
【0045】
Dフリップフロップ38は、D入力にインバータ24の出力を受けクロック入力ノードにクロック信号/ICLKを受けQ出力として信号SBを出力し、QB出力として信号SBの反転信号を出力する。
【0046】
データラッチ部31は、クロック入力ノードに与えられる信号の立下がりエッジでデータを取込み相補な出力Q,QBを出力するDフリップフロップ52,54と、Dフリップフロップ52,54の保持データに応じてデータエッジの位相が0°〜180°にあるか否かを判定する位相判定部53とを含む。
【0047】
位相判定部53は、NAND回路56,58と、NAND回路56,58の出力にそれぞれ応じてセットおよびリセットされるSRフリップフロップ72とを含む。
【0048】
Dフリップフロップ52は、D入力に信号SAを受けクロック入力ノードにDフリップフロップ38のQB出力を受けQ出力として信号SEを出力する。
【0049】
Dフリップフロップ54は、D入力に信号SAを受けクロック入力ノードに信号SBを受けてQ出力として信号SFを出力する。
【0050】
NAND回路56は、信号SEと信号SFの反転出力であるDフリップフロップ54のQB出力とを受ける。NAND回路58は、信号SFと信号SEの反転信号であるDフリップフロップ52のQB出力とを受ける。NAND回路56の出力はSRフリップフロップ72のセット入力に与えられる。NAND回路58の出力はSRフリップフロップ72のリセット入力に与えられる。SRフリップフロップ72のQ出力からは信号SXが出力される。
【0051】
検知部26は、インバータ24の出力をクロック信号ICLK,/ICLKに応じて高速にラッチし信号SC,SDを出力するデータラッチ部32と、信号SCを信号SDに応じてラッチするデータラッチ部33とを含む。
【0052】
データラッチ部32は、Dフリップフロップ40,42を含む。Dフリップフロップ40,42はクロック信号の立下がりエッジでデータを取込むDフリップフロップであり信号として相補な出力Q,QBを出力する。
【0053】
Dフリップフロップ40は、D入力にインバータ24の出力を受けクロック入力ノードにクロック信号ICLKを受けQ出力として信号SCを出力する。
【0054】
Dフリップフロップ42は、D入力にインバータ24の出力を受けクロック入力ノードにクロック信号/ICLKを受けQ出力として信号SDを出力し、QB出力として信号SDの反転信号を出力する。
【0055】
データラッチ部33は、クロック入力ノードに与えられる信号の立下がりエッジでデータを取込み相補な出力Q,QBを出力するDフリップフロップ62,64と、Dフリップフロップ62,64の保持データに応じてデータエッジの位相が90°〜270°にあるか否かを判定する位相判定部63とを含む。
【0056】
位相判定部63は、NAND回路66,68と、NAND回路66,68の出力にそれぞれ応じてセットおよびリセットされるSRフリップフロップ74とを含む。
【0057】
Dフリップフロップ62は、D入力に信号SCを受けクロック入力ノードにDフリップフロップ42のQB出力を受けQ出力として信号SGを出力する。
【0058】
Dフリップフロップ64は、D入力に信号SCを受けクロック入力ノードに信号SDを受けてQ出力として信号SHを出力する。
【0059】
NAND回路66は、信号SGと信号SHの反転出力であるDフリップフロップ64のQB出力とを受ける。NAND回路68は、信号SHと信号SGの反転信号であるDフリップフロップ62のQB出力とを受ける。NAND回路66の出力はSRフリップフロップ74のセット入力に与えられる。NAND回路68の出力はSRフリップフロップ74のリセット入力に与えられる。SRフリップフロップ74のQ出力からは信号SYが出力される。
【0060】
位相変化検知部27は、クロックの立下がりエッジでデータを取込み相補な出力Q,QBを出力するリセット付きDフリップフロップ82〜88と、NOR回路28,29とを含む。
【0061】
Dフリップフロップ82は、D入力に信号SXを受けクロック入力ノードにSRフリップフロップ74のQB出力を受けリセット入力に信号RESETを受けQ出力からは信号SX2を出力する。Dフリップフロップ84は、信号SX2をD入力に受けクロック入力ノードにSRフリップフロップ74のQB出力を受けリセット入力に信号RESETを受けQ出力からは信号SX3を出力する。
【0062】
Dフリップフロップ86は、D入力に信号SXを受けクロック入力ノードに信号SYを受けリセット入力に信号RESETを受けてQ出力から信号SY2を出力する。Dフリップフロップ88は、D入力に信号SY2を受けクロック入力ノードに信号SYを受けリセット入力に信号RESETを受けてQ出力から信号SY3を出力する。
【0063】
NOR回路28は、信号SX3と信号SY3の反転信号であるDフリップフロップ88のQB出力とを受けて制御信号UP2を出力する。NOR回路29は、信号SY3と信号SX3の反転信号であるDフリップフロップ84のQB出力とを受けて制御信号DN2を出力する。
【0064】
図3は、図2における検知部25の動作を説明するための動作波形図である。
図2、図3を参照して、時刻t1〜t7はデータ信号DATAのエッジが位相0°〜180°の間に存在している場合を示しており、時刻t9〜t14は、データ信号DATAのエッジが位相180°〜360°の間にある場合を示している。
【0065】
時刻t1のクロック信号ICLKの立上がりエッジが位相0°を示す。時刻t2におけるクロック信号ICLKの立下がりエッジが位相180°を示す。時刻t3におけるクロック信号ICLKの立上がりエッジが位相360°を示す。
【0066】
時刻t1におけるクロック信号ICLKの立上がりエッジすなわちクロック信号/ICLKの立下がりエッジでは、Dフリップフロップ38によってデータ信号DATAがラッチされ信号SBはLレベルに確定する。
【0067】
時刻t2のクロック信号ICLKの立下がりエッジにおいて、Dフリップフロップ36によってデータ信号DATAが取込まれ、信号SAがLレベルからHレベルに変化する。時刻t3ではDフリップフロップ38がデータ信号DATAを取込むので信号SBはLレベルからHレベルに変化する。
【0068】
Dフリップフロップ52は、信号SBが立上がるとその反転信号の立下がりに応じてデータを取込むので、時刻t3において信号SAが取込まれ信号SEはHレベルに確定する。信号SEがHレベルになるとその反転信号が与えられるNAND回路58の出力がHレベルとなり、SRフリップフロップ72はリセットされ信号SXがLレベルとなる。
【0069】
続いて、時刻t4において信号SAがLレベルに立下がり、時刻t5において信号SBが立下がる。すると、時刻t5以降は信号SEがHレベルに確定し、信号SFがLレベルに確定する。またSRフリップフロップ72のセット信号S72はLレベルに確定しリセット信号R72はHレベルに確定する。したがってこのようにデータ信号DATAのエッジが位相0°〜180°の間に存在する場合には信号SXはLレベルになる。
【0070】
時刻t6〜t7の動作は、時刻t1〜t5と同様であるので、動作の説明は繰返さない。
【0071】
次に、データ信号DATAの位相が180°〜360°の間に存在する場合について説明する。
【0072】
時刻t8において信号SBがLレベルになり時刻t9において信号SAがLレベルになる。
【0073】
時刻t10において信号SBがLレベルからHレベルに変化すると、信号SEがLレベルに確定し、応じてセット信号S72がHレベルにセットされる。時刻t11において信号SAがLレベルからHレベルに変化し、時刻t12において信号SBがHレベルからLレベルに変化する。
【0074】
すると、時刻t12において信号SFがHレベルとなり、応じてリセット信号R72はLレベルに確定する。その結果SRフリップフロップ72はセットされ信号SXはHレベルとなる。時刻t13〜t14においても時刻t8〜t12の動作が繰返される。
【0075】
このように、データ信号DATAのデータエッジの位相が0°〜180°の間にある場合には信号SXはLレベルになる。一方、データエッジの位相が180°〜360°の間にある場合には信号SXはHレベルになる。
【0076】
検知部26は、クロック信号ICLKと90°位相のずれたクロック信号QCLKに基づいて同様な動作を行なう。
【0077】
図4は、データ信号DATAのエッジの位相によって信号SX,SYがどのように変化するかを説明するための動作波形図である。
【0078】
図4を参照して、時刻t1,t11,t21およびt31はそれぞれ位相0°を示しており、時刻t2,t12,t22,t32はそれぞれ位相90°を示している。また、時刻t3,t13,t23,t33は位相180°を示しており、時刻t4,t14,t24,t34はそれぞれ位相270°を示している。さらに時刻t5,t15,t25,t35は位相360°を示している。
【0079】
時刻t1〜t6においてデータ信号DATAの位相が0°から90°にある場合について説明する。この場合には、時刻t5において信号SXがLレベルに確定し、時刻t6において信号SYがHレベルに確定する。
【0080】
時刻t11〜t16においてデータ信号DATAの位相が90°〜180°にある場合について説明する。この場合には、時刻t15において信号SXはLレベルに確定し、時刻t16において信号SYはLレベルに確定する。
【0081】
時刻t21〜t26においてデータ信号DATAの位相が180°〜270°の間にある場合を説明する。この場合には、時刻t26において信号SXはHレベルに確定し信号SYはLレベルに確定する。
【0082】
時刻t31〜t36においてデータ信号DATAの位相が270°〜360°の間にある場合について説明する。この場合には、時刻t36において信号SXおよびSYはともにHレベルに確定する。
【0083】
以上説明したように、信号SX,SYの組合せによってデータエッジの存在する位置が示される。
【0084】
図5は、図2における位相変化検知部27の動作を説明するための図である。
図2、図5を参照して、検知部25,26が出力する信号SX,SYによってデータ信号DATAのエッジの位相がA,B,C,D領域のいずれの領域に存在するかがわかる。
【0085】
すなわち、領域Aにデータ信号DATAの位相が存在する場合には、信号SX=“L”,SY=“H”となる。領域Bにエッジが存在する場合には信号SX=“L”,SY=“L”となる。
【0086】
また、領域Cにエッジが存在する場合にはSX=“H”,SY=“L”となる。領域Dにエッジが存在する場合にはSX=“H”,SY=“H”となる。
【0087】
Dフリップフロップ82,84は信号SYの反転信号をクロック入力ノードに受けているので、信号SYがLレベルからHレベルに変化したときに入力信号を取込むことになる。このとき取込んだ信号SXがLレベルであればデータエッジの位相は位置E2から位置E1に変化したことになる。
【0088】
逆に取込んだ信号SXがHレベルであればデータエッジの位相は位置E3から位置E4に変化したことになる。したがって信号SX3がHレベルであればE3からE4に位相が変化したことが検知されていることになる。
【0089】
Dフリップフロップ86,88は、信号SYの立下がりエッジでデータを取込む。取込んだ信号SXがLレベルであれば、位相はE1からE2に変化したことになる。逆に取込んだ信号SXがHレベルであれば、位相はE4からE3に変化したことになる。このように、信号SY3がHレベルである場合には位相はE4からE3に変化したことが検知されていることになる。
【0090】
そして、OR回路28において信号SX3がLレベルで、かつ、信号SY3がHレベルであることが検知されてこのときにデータ信号DATAの周期がクロック信号よりも長いと判断され制御信号UP2がHレベルに活性化される。
【0091】
OR回路29においては、信号SX3がHレベルで、かつ、信号SY3がLレベルであることが検知されて、この場合にデータ信号DATAの周期がクロック信号よりも短いと判断され制御信号DN2がHレベルに活性化される。
【0092】
図6は、データ信号DATAの位相がクロック信号に対して徐々に早まる場合を示した動作波形図である。
【0093】
図2、図6を参照して、データ信号DATAは“LLHLLH…”のようにLデータが2回とHデータが1回の繰り返し信号が入力されている。1データの周期がクロックサイクルよりも短いため、初段のDフリップフロップ36,38,40,42はHデータを取込めない場合がある。
【0094】
信号SAは、3,13,22番目のHデータが取込まれていない状態が示される。信号SBでは、8,18番目のHデータが取込まれていない場合が示されている。信号SCには1,10,20番目のHデータが取込まれていない場合が示されている。信号SDには6,15番目のデータが取込まれていない状態が示されている。
【0095】
このような取込まれていないデータが存在する前後において、信号SAと信号SBの位相関係が逆転しているのがわかる。具体的には、7番目のHデータは信号SAの方が信号SBよりも早いが、9番目のHデータでは信号SBの方が信号SAよりも早い。
【0096】
この位相の変化に応じて信号SE,SFが変化し時刻t4において信号SXがLレベルからHレベルに変化している。このように位相関係が変化する結果時刻t1において信号SYがHレベルからLレベルに立下がり、信号SY2がHレベルに確定する。
【0097】
以上のような位相関係の変化によって、時刻t2において信号SXがHレベルからLレベルに立下がる。時刻t3において、信号SYがLレベルからHレベルに立上がり信号SX2がLレベルに確定する。時刻t4において、信号SXがLレベルからHレベルに立上がる。時刻t5において、信号SYがHレベルからLレベルに立下がり信号SY3がHレベルに確定する。時刻t6において、信号SXがHレベルからLレベルに立下がる。時刻t7において、信号SYがLレベルからHレベルに立上がると信号SX3がLレベルに確定し、応じて制御信号UP2がHレベルに確定する。
【0098】
このように、データ信号DATAの周期がクロックサイクルよりも短い場合には周波数比較器は制御信号UP2をHレベルに活性化する。制御信号UPが、たとえばクロック信号を発生する回路に与えられると、これに応じてクロック信号を発生する回路はクロック信号の発振周波数を高くしてデータ信号の周期とクロックサイクルとを合わせるように制御が行なわれる。
【0099】
図7は、データ信号DATAの周期がクロックサイクルよりも長い場合の動作を説明するための動作波形図である。
【0100】
データ信号DATAの周期がクロックサイクルよりも長い場合にはデータ信号DATAのエッジが次第にずれることによりHデータが内部に取込まれない場合もあるが、その逆にHデータが2度続けて内部に取込まれる場合も生ずる。
【0101】
図2、図7を参照して、信号SAは3番目のHデータが取込まれず、逆に22番目のHデータが2度続けて取込まれている状態が示されている。信号SBには、17番目のHデータが2度続けて取込まれている状態が示されている。
【0102】
信号SCには5番目のHデータが2度続けて取込まれ、その一方15番目のHデータが取込まれなかった状態が示されている。信号SDには、10番目のHデータが取込まれなかった状態が示されている。
【0103】
信号SA〜SHの位相関係によって信号SX,SYが決定される。
時刻t1において信号SXがLレベルからHレベルに変化する。時刻t2において信号SYがLレベルからHレベルに変化する。応じて信号SXがHレベルに確定し、信号SX3もHレベルに確定する。
【0104】
時刻t3において信号SXがHレベルからLレベルに変化する。時刻t4において信号SYがHレベルからLレベルに変化すると、信号SY3がHレベルからLレベルに変化し、応じて制御信号DN2がLレベルからHレベルに変化する。
【0105】
このように、データ信号DATAの周期がクロックサイクルよりも長い場合には制御信号DN2がHレベルに設定される。
【0106】
図2に示したような周波数比較器2の構成では、データ信号DATAの周期と同じレートのクロックでデータを取込むフリップフロップは初段のDフリップフロップ36,38,40,42のみである。
【0107】
これらの後段のDフリップフロップ52,54,62,64,82〜88は、初段の出力データをクロックとして用いるため低速な動作となる。これにより、データ変化の頻度が少なく消費電力が削減できるとともにタイミング設計が容易となる。
【0108】
図8は、図1における計数処理部8の構成を示した回路図である。
図8を参照して、計数処理部8は、クロック信号CLKNMの変化に応じてリセットパルスを出力するパルス発生回路106と、パルス発生回路106の出力に応じてリセットされた後、制御信号UP2がHレベルに活性化されている期間をクロック信号CLKNに応じてカウントするカウンタ102と、パルス発生回路106の出力に応じてリセットされた後、制御信号DN2がHレベルである期間をクロック信号CLKNに応じてカウントするカウンタ104とを含む。なお、カウンタ102,104は、たとえば、nビットのバイナリカウンタである。
【0109】
計数処理部8は、さらに、カウンタ102の最上位ビットを示す信号UMSBに応じてリセットされパルス発生回路106の出力に応じてセットされるSRラッチ回路108と、カウンタ104の最上位ビットを示す信号DMSBに応じてリセットされパルス発生回路106の出力に応じてセットされるSRラッチ回路110と、SRラッチ回路108のQB出力とSRラッチ回路110のQB出力とを受けてオーバフロー検出信号LOL2を出力するOR回路112とを含む。なお、SRラッチ回路108,110はセット優先型のラッチ回路である。
【0110】
図9は、図8に示した計数処理部8の動作を説明するための動作波形図である。
【0111】
図8、図9を参照して、時刻t1においてクロック信号CLKNMがLレベルからHレベルに立上がると、パルス発生回路106がリセット信号RSTをパルス状にHレベルに活性化する。
【0112】
応じてカウンタ102のカウント値COUNTは0にリセットされる。また、SRラッチ回路108,110はセットされるのでともにQB出力からLレベルを出力する。OR回路112はオーバフロー検出信号LOL2としてLレベルを出力する。
【0113】
時刻t2において制御信号UP2がLレベルからHレベルに活性化される。すると、クロック信号CLKNに応じてカウンタ102がカウント動作を開始しカウント値COUNTを1,2,3,…と順次カウントアップする。
【0114】
時刻t3においてカウント値COUNTが2のn乗になると、カウンタ102の最上位ビットを表わす信号UMSBがLレベルからHレベルに立上がる。応じてSRラッチ回路108はリセットされSRラッチ回路108のQB出力である信号QB108はLレベルからHレベルに変化する。応じてオーバフロー検出信号LOL2はLレベルからHレベルに変化する。
【0115】
時刻t4において、クロック信号CLKNMの立下がりに応じてリセット信号RSTがパルス状に活性化される。カウンタ102,104およびSRラッチ回路108,110は初期状態に戻り、オーバフロー検出信号LOL2はLレベルとなる。
【0116】
クロック信号とデータ信号DATAとの周波数の関係により制御信号UP2,DN2のいずれか出力される。従来例で示したように、ジッタが大きいデータ信号が入力された場合には、周波数がクロック信号とデータ信号で異なっていても制御信号DN2,UP2のいずれも出力されないか、もしくは制御信号UP2が出るべき場合に制御信号DN2が出力されたり、その逆に制御信号DN2が出力されるべき場合に制御信号UP2が出力されてしまう可能性がある。
【0117】
そこで、図8に示したように、N分周しクロック信号CLKNで制御信号UP2またはDN2をサンプルし、制御信号UP2またはDN2の頻度をモニタする。クロック信号CLKNをさらにM分周しクロック信号CLKNMを発生し、クロック信号CLKNMのエッジにおいて定期的にカウンタ102,104をクリアする。そして、Mサイクル期間に制御信号UP2,DN2がどの程度出力されているかをカウンタのオーバフローで検出する。
【0118】
なお、図8、図9では、クロック信号CLKNMの立上がりエッジでリセットされる場合が示されているが、立下がりエッジでリセットしてもよい。
【0119】
Mサイクル期間にカウンタがオーバフローするということは、そのカウンタに入力される制御信号の出力頻度が2n/M以上であることを示す。図8に示す回路により、制御信号UP2またはDN2の出力頻度のいずれかが2n/M以上になったとき、オーバフロー検出信号LOL2がHレベルになる。
【0120】
カウンタ102,104のビット数やクロックの分周数を適切な値に設定することで出力頻度のしきい値を設定することが可能である。たとえば、制御信号UP2が出力される誤動作が多く発生する場合には、nを増やせばよい。
【0121】
図10は、図1におけるヒステリシス生成部10の構成を示した回路図である。
【0122】
図10を参照して、ヒステリシス生成部10は、それぞれ信号Q1〜QXを出力するX個のDフリップフロップ122.1〜122.Xと、Dフリップフロップ122.1〜122.Xの出力する信号Q1〜QXを受けて信号SWを出力するAND回路124と、信号Q1〜QXを受けるOR回路126とを含む。X個のDフリップフロップ122.1〜122.Xは、オーバフロー検出信号LOL2をクロック信号CLKNMに同期して順にシフトするシフトレジスタを構成する。
【0123】
ヒステリシス生成部10は、さらに、信号SWとOR回路126の出力とを受けるNOR回路128と、OR回路126がHレベルで、かつ、リセット信号RESETがLレベルである場合に出力をHレベルに活性化させるゲート回路130と、OR回路128の出力をリセット入力に受けゲート回路130の出力をセット入力に受けてQ出力からロック検出信号LOLを出力するSRラッチ回路132とを含む。
【0124】
図11は、SRラッチ回路132の構成を示す回路図である。
図11を参照して、SRラッチ回路132は、信号QおよびSを受けて信号QBを出力するNAND回路134と、信号QBおよび信号Rを受けて信号Qを出力するNAND回路136とを含む。
【0125】
図12は、SRラッチ回路132の動作を説明するための図である。
図11を参照して、入力S,RがともにHレベルである場合には、出力Qは前の値を保持する。入力S,RがそれぞれH,Lレベルである場合には、出力QがHレベルとなる。入力S,RがそれぞれL,Hレベルである場合には、出力QはLレベルとなる。入力S,RがともにLレベルである組合せは禁止されている。
【0126】
図13は、図10に示したヒステリシス生成部10の動作を説明するための第1の動作波形図である。
【0127】
図10、図13を参照して、時刻t1においてクロック信号CLKNMが立上がり、この立上がりに応じてDフリップフロップ122.1がオーバフロー検出信号LOL2を取込み、信号Q1がLレベルからHレベルに変化する。信号Q1のHレベルは、時刻t2においてDフリップフロップ122.2に取込まれるので、信号Q2は時刻t2においてLレベルからHレベルに変化する。また時刻t2においてオーバフロー検出信号LOL2がHレベルであるので、信号Q1はHレベルを維持する。
【0128】
時刻t3において、オーバフロー検出信号LOL2がLレベルであった結果、信号Q1がHレベルからLレベルに変化する。この変化は、時刻t4において信号Q2に現われる。このように、オーバフロー検出信号LOL2がDフリップフロップ122.1に取込まれ、取込まれた結果がクロック信号NNに同期して順にフリップフロップ122.2〜122.Xまでシフトされていく。
【0129】
図14は、ヒステリシス生成部10の動作を説明するための第2の動作波形図である。
【0130】
図10、図14を参照して、時刻t1〜t2においては、信号Q1がHレベルで、かつ、信号Q2がLレベルである。この場合には、SRラッチ回路132のリセット信号R132はHレベルで、セット信号S132はHレベルでありロック検出信号LOLは前の値を保持する。
【0131】
時刻t2〜t3においては、信号Q1,Q2は両方ともHレベルになり、応じて信号R132はLレベルになり、信号S132はHレベルになる。その結果、信号LOLはHレベルになる。
【0132】
時刻t3〜t4においては、信号Q1がLレベルで、かつ、信号Q2がHレベルである。この場合には、SRラッチ回路132のリセット信号R132、セット信号S132はともにHレベルであり、ロック検出信号LOLは前の値Hレベルを保持する。
【0133】
時刻t4〜t5においては、信号Q1がHレベルで、かつ、信号Q2がLレベルである。この場合には、SRラッチ回路132のリセット信号R132、セット信号S132はともにHレベルであり、ロック検出信号LOLは前の値Hレベルを保持する。
【0134】
時刻t5〜t6においては、信号Q1,Q2は両方ともHレベルになり、応じて信号R132はLレベルになり、信号S132はHレベルになる。その結果、信号LOLはHレベルになる。
【0135】
時刻t6〜t7においては、信号Q1がLレベルで、かつ、信号Q2がHレベルである。この場合には、SRラッチ回路132のリセット信号R132、セット信号S132はともにHレベルであり、ロック検出信号LOLは前の値Hレベルを保持する。
【0136】
時刻t7〜t9においては、信号Q1、信号Q2がともにLレベルである。この場合には、SRラッチ回路132のリセット信号R132はHレベルであり、セット信号S132はLレベルであり、ロック検出信号LOLはLレベルとなる。
【0137】
時刻t9〜t10においては、信号Q1がHレベルで、かつ、信号Q2がLレベルである。この場合には、SRラッチ回路132のリセット信号R132はHレベルで、セット信号S132はHレベルでありロック検出信号LOLは前の値Lレベルを保持する。
【0138】
時刻t10〜t12においては、信号Q1,Q2は両方ともHレベルになり、応じて信号R132はLレベルになり、信号S132はHレベルになる。その結果、信号LOLはHレベルになる。
【0139】
図13、図14で説明した動作により、リセット時にロック検出信号LOLがHレベルに設定された後に、オーバフロー検出信号LOL2が連続してX回Hレベルになって初めてロックがはずれていると認識されロック検出信号LOLがLレベルとなる。
【0140】
一旦ロックがはずれ、ロック検出信号LOL出力がLレベルになった場合には、次にはオーバフロー検出信号LOL2が連続してX回Lレベルになって初めてロックがかかったと認識され、ロック検出信号LOLがHレベルとなる。
【0141】
一方、信号SWについては、このようなヒステリシスを持たず、単に連続してX回オーバフロー検出信号LOL2がHレベルになった場合に初めてHレベルに設定される。
【0142】
図15は、ヒステリシス生成部10の効果をグラフで模式的に示した図である。
【0143】
図15のグラフは、制御信号UP2またはDN2をnビットのバイナリカウンタ102,104でMサイクル期間サンプルしたときの値の分布を示している。グラフでは横軸にカウンタの値、縦軸はカウンタ値がxである場合の制御信号UP2またはDN2が出力される頻度を確率で表わしたものである。
【0144】
図2で説明した周波数比較器2にランダムなデータ信号DATAが入力された場合には、信号SX,信号SYも全くランダムな出力となる。そのとき、信号UP2またはDN2が出力される頻度は、2つのフリップフロップ84、88の保持値がOR回路28,29で演算された結果となることから、平均として1/4となると考えられる。
【0145】
したがって、図15ではP(x)=M×1/4の場合が最も確率が高くなっている。分布関数をガウス分布で近似でき、それは次の式(1)で表わされる。
【0146】
【数1】
Figure 0003983575
【0147】
ここで、xはカウンタのカウント値、Mはサンプル数サイクル期間を表わしている。mビットバイナリカウンタ102または104がオーバフローを生ずる確率は次の式(2)で表わされる。
【0148】
【数2】
Figure 0003983575
【0149】
ここで、サイクル期間Mを128(=2の7乗)とし、カウンタのビット数nが6である場合には、確率Pov<10-9となる。通常、通信用のデバイスのデータのエラーレートは、10-12未満であることが要求されている。ランダムな入力の場合、上記の確率Povでオーバフロー検出信号LOL2がHレベルとなるため、誤動作の割合としては要求を満足しない。そこで、オーバフロー検出信号LOL2が連続してk回来るとしたときに信号LOLが変化するようにすれば、(10-9kの確率にまでランダム入力時のエラー動作が抑えられることになる。
【0150】
仮に図10のヒステリシス生成部10のDフリップフロップ122を2個とした場合には、k=2となり、通信用のエラーレートの要求を十分満足できると考えられる。
【0151】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0152】
【発明の効果】
請求項1〜3に記載の周波数比較器は、初段のフリップフロップにおいてクロック信号でラッチしたデータを次段のフリップフロップのクロックに使用するので、内部のデータ変化の頻度が少なく消費電力が削減できるとともにタイミング設計が容易となる。
【0153】
請求項4、5に記載の周波数比較器は、請求項1に記載の周波数比較器の奏する効果に加えて、ジッタの大きいデータ信号の場合でも位相変化を検知し正しく周波数比較結果を判定することができる。
【0154】
請求項6〜8に記載のロック検出回路は、ジッタが大きいデータ信号が入力された場合でも、すぐにはロックがはずれたと認識せず、平均的にはクロック周波数とデータ信号の周波数が一致している場合に、誤判定を避けることができる。
【0155】
請求項9〜1に記載のロック検出回路は、請求項6に記載のロック検出回路の奏する効果に加えて、初段のフリップフロップにおいてクロック信号でラッチしたデータを次段のフリップフロップのクロックに使用するので、内部のデータ変化の頻度が少なく消費電力が削減できるとともにタイミング設計が容易となる。
【0156】
請求項1,1に記載のロック検出回路は、請求項に記載のロック検出回路の奏する効果に加えて、ジッタの大きいデータ信号の場合でも位相変化を検知し正しく周波数比較結果を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるロック検出回路1の構成を示した概略ブロック図である。
【図2】 図1における周波数比較器2の構成を示した回路図である。
【図3】 図2における検知部25の動作を説明するための動作波形図である。
【図4】 データ信号DATAのエッジの位相によって信号SX,SYがどのように変化するかを説明するための動作波形図である。
【図5】 図2における位相変化検知部27の動作を説明するための図である。
【図6】 データ信号DATAの位相がクロック信号に対して徐々に早まる場合を示した動作波形図である。
【図7】 データ信号DATAの周期がクロックサイクルよりも長い場合の動作を説明するための動作波形図である。
【図8】 図1における計数処理部8の構成を示した回路図である。
【図9】 図8に示した計数処理部8の動作を説明するための動作波形図である。
【図10】 図1におけるヒステリシス生成部10の構成を示した回路図である。
【図11】 SRラッチ回路132の構成を示す回路図である。
【図12】 SRラッチ回路132の動作を説明するための図である。
【図13】 図10に示したヒステリシス生成部10の動作を説明するための第1の動作波形図である。
【図14】 ヒステリシス生成部10の動作を説明するための第2の動作波形図である。
【図15】 ヒステリシス生成部10の効果をグラフで模式的に示した図である。
【図16】 従来の周波数比較器500の構成を示した回路図である。
【図17】 図16の周波数比較器500の動作を説明するための図である。
【図18】 データ信号DATAにジッタが存在する状態を説明するための動作波形図である。
【図19】 誤動作する他の場合の動作波形図である。
【符号の説明】
1 ロック検出回路、2 周波数比較器、4,6 分周部、8 計数処理部、10 ヒステリシス生成部、12 出力ゲート回路、14,16,124 AND回路、22,24 インバータ、25,26 検知部、27 位相変化検知部、28,29,128 NOR回路、30〜33 データラッチ部、36〜42,52,54,62,64,82〜88,122 Dフリップフロップ、72,74 SRフリップフロップ、53,63 位相判定部、56,58,66,68,134,136 NAND回路、102,104 カウンタ、106 パルス発生回路、108,110,132 SRラッチ回路、112,126 OR回路、130 ゲート回路。

Claims (12)

  1. 等しいクロック周波数であり基準エッジの位相がそれぞれ0°,90°,180°,270°である第1〜第4のクロック信号を用い、前記クロック周波数とデータ信号の周波数とを比較する周波数比較器であって、
    前記データ信号を前記第1および第3のクロック信号に応じて受けて、前記データ信号の信号遷移点の前記クロック信号に対する位相が0°〜180°にあるか否かを検知する第1の検知部と、
    前記データ信号を前記第2および第4のクロック信号に応じて受けて、前記信号遷移点の前記クロック信号に対する位相が90°〜270°にあるか否かを検知する第2の検知部と、
    前記第1、第2の検知部の出力を受けて前記信号遷移点の前記クロック信号に対する位相の変化を検出し、前記クロック周波数と前記データ信号の周波数との比較結果を出力する位相変化検知部とを備える、周波数比較器。
  2. 前記第1の検知部は、
    前記データ信号を、前記第1、第3のクロック信号に応じてそれぞれ取込んで第1、第2の内部データ信号を出力する第1のデータラッチ部と、
    前記第1の内部データ信号を前記第2の内部データ信号に応じて取込む第2のデータラッチ部とを含み、
    前記第2の検知部は、
    前記データ信号を、前記第2、第4のクロック信号に応じてそれぞれ取込んで第3、第4の内部データ信号を出力する第3のデータラッチ部と、
    前記第3の内部データ信号を前記第4の内部データ信号に応じて取込む第4のデータラッチ部とを含む、請求項1に記載の周波数比較器。
  3. 前記第2のデータラッチ部は、
    前記第1の内部データ信号を前記第2の内部データ信号の立上りエッジに応じて取込む第1のフリップフロップ回路と、
    前記第1の内部データ信号を前記第2の内部データ信号の立下りエッジに応じて取込む第2のフリップフロップ回路と、
    前記第1、第2のフリップフロップ回路の保持データに応じて前記信号遷移点の前記クロック信号に対する位相が0°〜180°にあるか否かを判断する第1の位相判定部とを含み、
    前記第4のデータラッチ部は、
    前記第3の内部データ信号を前記第4の内部データ信号の立上りエッジに応じて取込む第3のフリップフロップ回路と、
    前記第3の内部データ信号を前記第4の内部データ信号の立下りエッジに応じて取込む第4のフリップフロップ回路と、
    前記第3、第4のフリップフロップ回路の保持データに応じて前記信号遷移点の前記クロック信号に対する位相が90°〜270°にあるか否かを判断する第2の位相判定部とを含む、請求項2に記載の周波数比較器。
  4. 前記位相変化検知部は、
    前記第1の検知部の出力を前記第2の検知部の出力に応じて取込み、前記クロック周波数と前記データ信号の周波数の大小判定をする、請求項1に記載の周波数比較器。
  5. 前記位相変化検知部は、
    前記第1の検知部の出力を前記第2の検知部の出力信号の立上りエッジに応じて取込む第1のフリップフロップ回路と、
    前記第1の検知部の出力を前記第2の検知部の出力信号の立下りエッジに応じて取込む第2のフリップフロップ回路と、
    前記第1、第2のフリップフロップ回路の出力に応じて前記比較結果を出力する出力部とを含む、請求項4に記載の周波数比較器。
  6. クロックの周波数とデータ信号の周波数とを比較して、周波数が異なる場合に制御信号を活性化する周波数比較器と、
    所定期間あたりの前記制御信号の活性化期間を前記クロックに応じてカウントし、カウント値が所定数を超えた場合にオーバフロー検出信号を出力する計数処理部と、
    ロック検出信号が活性化された後に前記オーバフロー検出信号が連続して所定数回活性化された場合に、前記ロック検出信号を非活性化させ、前記ロック検出信号が非活性化された後には前記オーバフロー検出信号が連続して所定数回非活性化された場合に、前記ロック検出信号を活性化させるヒステリシス生成部とを備え
    前記周波数比較器は、等しいクロック周波数であり基準エッジの位相がそれぞれ0°,90°,180°,270°である第1〜第4のクロック信号を用い、前記クロック周波数とデータ信号の周波数とを比較し、
    前記周波数比較器は、
    前記データ信号を前記第1および第3のクロック信号に応じて受けて、前記データ信号の信号遷移点の前記クロック信号に対する位相が0°〜180°にあるか否かを検知する第1の検知部と、
    前記データ信号を前記第2および第4のクロック信号に応じて受けて、前記信号遷移点の前記クロック信号に対する位相が90°〜270°にあるか否かを検知する第2の検知部と、
    前記第1、第2の検知部の出力を受けて前記信号遷移点の前記クロック信号に対する位相の変化を検出し、前記クロック周波数と前記データ信号の周波数との比較結果を出力する位相変化検知部とを含む、ロック検出回路。
  7. 前記計数処理部は、
    前記所定期間のうちで前記制御信号が前記クロック周波数より前記データ信号の周波数が高いことを示している期間をカウントする第1のカウンタと、
    前記所定期間のうちで前記制御信号が前記クロック周波数より前記データ信号の周波数が低いことを示している期間をカウントする第2のカウンタと、
    前記第1、第2のカウンタのカウント値のいずれかが前記所定期間のうちで所定値を超えた場合に前記オーバーフロー検出信号を出力する出力部とを含む、請求項6に記載のロック検出回路。
  8. 前記ヒステリシス生成部は、
    前記オーバフロー検出信号を前記クロックに応じて順次シフトする複数のフリップフロップを含むシフトレジスタと、
    前記複数のフリップフロップの保持データがすべて第1の値であるときにセットされ、前記複数のフリップフロップの保持データがすべて前記第1の値の反転値である第2の値であるときにリセットされるラッチ回路とを含む、請求項6に記載のロック検出回路。
  9. 前記第1の検知部は、
    前記データ信号を、前記第1、第3のクロック信号に応じてそれぞれ取込んで第1、第2の内部データ信号を出力する第1のデータラッチ部と、
    前記第1の内部データ信号を前記第2の内部データ信号に応じて取込む第2のデータラッチ部とを含み、
    前記第2の検知部は、
    前記データ信号を、前記第2、第4のクロック信号に応じてそれぞれ取込んで第3、第4の内部データ信号を出力する第3のデータラッチ部と、
    前記第3の内部データ信号を前記第4の内部データ信号に応じて取込む第4のデータラッチ部とを含む、請求項に記載のロック検出回路。
  10. 前記第2のデータラッチ部は、
    前記第1の内部データ信号を前記第2の内部データ信号の立上りエッジに応じて取込む第1のフリップフロップ回路と、
    前記第1の内部データ信号を前記第2の内部データ信号の立下りエッジに応じて取込む第2のフリップフロップ回路と、
    前記第1、第2のフリップフロップ回路の保持データに応じて前記信号遷移点の前記クロック信号に対する位相が0°〜180°にあるか否かを判断する第1の位相判定部とを含み、
    前記第4のデータラッチ部は、
    前記第3の内部データ信号を前記第4の内部データ信号の立上りエッジに応じて取込む第3のフリップフロップ回路と、
    前記第3の内部データ信号を前記第4の内部データ信号の立下りエッジに応じて取込む第4のフリップフロップ回路と、
    前記第3、第4のフリップフロップ回路の保持データに応じて前記信号遷移点の前記クロック信号に対する位相が90°〜270°にあるか否かを判断する第2の位相判定部とを含む、請求項に記載のロック検出回路。
  11. 前記位相変化検知部は、
    前記第1の検知部の出力を前記第2の検知部の出力に応じて取込み、前記クロック周波数と前記データ信号の周波数の大小判定をする、請求項に記載のロック検出回路。
  12. 前記位相変化検知部は、
    前記第1の検知部の出力を前記第2の検知部の出力信号の立上りエッジに応じて取込む第1のフリップフロップ回路と、
    前記第1の検知部の出力を前記第2の検知部の出力信号の立下りエッジに応じて取込む第2のフリップフロップ回路と、
    前記第1、第2のフリップフロップ回路の出力に応じて前記比較結果を出力する出力部とを含む、請求項1に記載のロック検出回路。
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