JP3983335B2 - 液体容器用キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体用の容器に取り付けられ、キャップに設けられた小孔から所望の量の液体を取り出すことができる液体容器用キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図4に示すように洗剤や消毒液を入れる液体容器としては、側面が弾性変形する合成樹脂製のボトル1に、小孔2が形成されたキャップ本体3を取り付けたものがある。このキャップ本体3には、使用していないときに小孔2を閉じるための蓋部4が、一本の薄肉の連結部5を介して一体成形されている。
【0003】
この液体容器の使用方法は、収容されている液体を取り出すとき、ボトル1を傾け小孔2にボトル1内に収容されている液体を満たし、この状態でボトル1の側面を押圧してボトル1内の気圧を高め、小孔2から所望の液量を噴出させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、キャップ本体3に蓋部4を閉じたとき、連結部5はループ状となりキャップ本体3の側方に突出していた。この突出した連結部5は、キャップ本体3をボトル1に取り付ける自動装着の際に自動装着装置による保持の支障となることがあった。このため、キャップ本体3の外側面に連結部5等が突出せず安定して自動装着が可能な液体容器用キャップが求められていた。
【0005】
この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、蓋部をキャップ本体に閉じた際に連結部が側方に突出せず、キャップ本体の側周面に突起物がなく確実な自動装着が可能な液体容器用キャップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、容器の注ぎ口に取り付けられ液体を取り出す小孔を備えたキャップ本体と、このキャップ本体と一体成形された連結部と、この連結部の先端に一体成形されキャップ本体上部及び上記小孔を閉じる蓋部が設けられ、上記連結部は上記蓋部を閉じた状態で上記キャップ本体の外周線から突出しないように設けられている液体容器用キャップである。そして、上記キャップ本体と上記蓋部の両方には、上記キャップ本体に上記蓋部を閉じたときに互いを係止する係合部と、互いに当接する当接部とが各々形成されている。上記キャップ本体と上記蓋部には、上記連結部周辺の角部が面取りされ、上記蓋部を上記キャップ本体から開く際に上記キャップ本体と上記蓋部の角部同士が干渉せず、上記キャップ本体に上記蓋部を被せ上記係合部により閉じた状態では、上記連結部には張力が生じ上記当接部には圧縮力が生じる。そして上記係合部の係合を解除するとこの張力とこの圧縮力により上記蓋部が上記キャップ本体から一定の角度以上に開くとともに、その際に上記キャップ本体と上記蓋部の角部同士が干渉しないものである。
【0007】
また、上記キャップ本体と上記蓋との角度が一定以下のとき、上記当接部には圧縮力がかかり、上記連結部には張力がかかる。
【0008】
また、上記キャップ本体と上記蓋部には、互いに閉じた状態でこのキャップ本体とこの蓋部に連通する一対の凹部が設けられ、上記凹部の内側に上記連結部が各1本形成され、この連結部は上記凹部の深さよりも薄く、上記蓋部を閉じた状態で適度な張力がかかるように余分な長さを有しない形状に形成されている。
【0009】
この発明の液体容器用キャップは、上記連結部に張力が加えられた状態で蓋部とキャップ本体が係合し、蓋部を開く際に蓋部をある程度押し上げると、その後は連結部に加えられている張力で蓋部が跳ね上がり自動的に十分な角度に開く。
【発明の実施の形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1〜図3は、この発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の液体容器用キャップ10はポリプロピレン等の合成樹脂製で、筒状のキャップ本体12を有しキャップ本体12の内側面には雌ネジが形成され、キャップ本体12の外側面にはキャップ本体12を液体用容器であるボトル11に螺合させる際に回転しやすいように縦縞状の凹凸部14が等ピッチで形成されている。
【0011】
キャップ本体12の上端は上端面16で閉鎖され、上端面16の周縁部には後述する蓋部34の周縁部が当接する当接部としての受部18が形成されている。受部18は上端面16より一段低く上端面16とほぼ平行な面であり、ほぼ一定の幅で上端面16を一周して形成されている。上端面16の側周面には、上端面16と一致して、後述する蓋部34を係止する係合部である係合突起20が一周して設けられている。上端面16表面のやや側方に近い位置に、略半球状の突起22が上方に突出して設けられ、突起22の頭頂部付近にキャップ本体12の内側に貫通する小孔24が形成されている。
【0012】
上端面16の周縁部の一部には、コの字型の切欠部26が形成され、切欠部26とほぼ180度反対側のキャップ本体12の外側面には、一対の凹部28が略垂直方向に形成されている。キャップ本体12の凹部28、28間の側面は、平面部30として形成され、受け部18との角部は面取りされた斜面31となっている。そして、各凹部28の上端面16が形成された側の端部には、薄型で短い連結部32が各々略平行で略水平に外側に突出して設けられている。連結部32は凹部28の深さよりも薄く形成され、またキャップ本体12に対して、後述する蓋部34を閉じた状態で、連結部32はたるまず適度な張力がかかる長さに形成されている。
【0013】
そして、一対の連結部32の先端には蓋部34が一体成形され、蓋部34はキャップ本体12とほぼ同じ直径の浅いドーム型に形成されている。蓋部34の側周面の一部には、キャップ本体12に閉じたときにキャップ本体12の凹部28と連接する一対の凹部36が形成され、この蓋部34の側周面の凹部36、36間は、キャップ本体12の平面部30とつながり面一となる平面部38が形成され、この平面部38の角部にも面取りされた斜面39が形成されている。そして凹部36の中には、連結部32の先端が各々取り付けられている。
【0014】
蓋部34の周縁部の内側には、キャップ本体12の係合突起20が係止される係合部であるわずかな段部40が一周して形成され、そしてキャップ本体12に設けられた切欠部26に当接する位置には、切欠部26に嵌合され蓋部34の位置決めとなる突起42が形成されている。また、キャップ本体12に設けられた突起22に当接する位置には、突起22の外側にわずかなゆとりを有して接する嵌合部44が突出して形成されている。嵌合部44は筒状で蓋部34の内側面から略直角に突出し、嵌合部44の内側は突起22のネガ形状が形成されている。 この実施の形態の液体容器用キャップ10は、適度な弾力性を有する合成樹脂製のボトル11に取り付けて使用されるもので、ボトル11の注ぎ口には雄ネジが形成され、液体容器用キャップ10のキャップ本体12を螺合させ固定する。そしてボトル11には洗剤や消毒薬等の液体が収容され、液体が漏れ出さないようにキャップ本体12に蓋部34を閉じ保管する。収容されている液体を取り出す際は、キャップ本体12から蓋部34を外し、ボトル11を傾け小孔24にボトル11内に収容されている液体を満たし、ボトル11の側面を押圧してボトル11内の気圧を高め、小孔24から所望の液量を噴出するものである。
【0015】
蓋部34を閉じて連結部32に張力が加えられた状態で、蓋部34の段部40と、キャップ本体12の係合突起20が係合し、容易には外れない状態となる。この状態で、連結部32には張力が働き、連結部32間の受部18と蓋部の周縁部には圧縮力が作用する。従って、蓋部32を開ける際には、蓋部34を押し上げて係合突起20と弾部40との係合を解除すると、その後は連結部32に加えられている張力で蓋部34が跳ね上がり自動的に十分な角度に開く。
【0016】
この実施の形態の液体容器用キャップ10によれば、蓋部34は連結部32に張力が加えられた状態でキャップ本体12の小孔24を塞いで閉じられているため、蓋部34をある程度押し上げてキャップ本体12の係合突起20を蓋部34の段部40から外すと、蓋部34は連結部32の張力により跳ね上がり、自動的に十分な角度に開く。また、このとき平面部30,38の端縁部の角部が斜面31,39として切除された状態となっているので、その角部同士が干渉せず蓋部34が容易に大きく開くものである。また、開いた蓋部34はキャップ本体12の上端面16の側方にほぼ隣接して位置するため、閉じる際も簡単である。また、蓋部34を閉じた状態では平面部30に隣接する部分の受部16と蓋部34の端縁部が当接し、薄型で強度が不十分な連結部32の補強を行ない安定性を高めている。
【0017】
そして、連結部32は凹部28、36の深さよりも薄く形成され、また蓋部34を閉じたときに張力を持たせるように短く形成されているため、キャップ本体12に蓋部34が閉じられているときはほとんど凹部28、36の内側に位置する。これによりキャップ本体12の側周面は平坦となり、自動装着装置に安定して保持され効率の良い自動装着が可能となり、生産性が向上する。また液体容器用キャップ10のデザインも凹凸が少ないためすっきりとしたものとなる。
【0018】
なお、この発明の液体容器キャップは上記実施の形態に限定されるものではなく、キャップ本体の断面形状は楕円形や角を丸くした矩形等でも良い。そして素材も適度な弾力性と硬さを有するものであれば良く、小孔や係合突起等の形状も適宜変更可能である。
【0019】
【発明の効果】
この発明の液体容器用キャップは、簡単に蓋部の開閉を行なうことができ、また蓋部を閉じた状態では側周面に凹凸が少なく、取り扱い性が良い上、液体容器への取付作業の際は、機械により安定した自動装着が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の液体容器用キャップの使用状態を示す斜視図である。
【図2】 この実施形態の液体容器用キャップの正面図である。
【図3】 この実施形態の液体容器用キャップの平面図である。
【図4】 従来の液体容器用キャップの使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 液体容器用キャップ
11 ボトル
12 キャップ本体
16 上端面
18 受部
20 係合突起
24 小孔
28,36 凹部
30,38 平面部
32 連結部
34 蓋部
40 段部
44 嵌合部
Claims (3)
- 容器の注ぎ口に取り付けられるキャップ本体と、このキャップ本体に一体成形された連結部と、この連結部の先端に一体成形されキャップ本体の小孔を閉じる蓋部が設けられ、上記連結部は上記キャップ本体の外周線から突出しないように設けられ、上記キャップ本体と上記蓋部の両方には、上記キャップ本体に上記蓋部を閉じたときに互いを係止する係合部と、互いに当接する当接部が各々形成され、上記キャップ本体と上記蓋部には、上記連結部周辺の角部が面取りされて、上記蓋部を上記キャップ本体から開く際に上記キャップ本体と上記蓋部の角部同士が干渉せず、上記キャップ本体に上記蓋部を被せ上記係合部により閉じた状態では、上記連結部には張力が生じ上記当接部には圧縮力が生じ、上記係合部の係合を解除すると、上記張力と圧縮力により上記キャップ本体と上記蓋部が干渉することなく、上記蓋部が上記キャップ本体から使用に十分な一定の角度に開くことを特徴とする液体容器用キャップ。
- 上記キャップ本体と上記蓋部との角度が一定以下のとき、上記当接部には圧縮力がかかり、上記連結部には張力がかかることを特徴とする請求項1記載の液体容器用キャップ。
- 上記キャップ本体と上記蓋部には、互いに閉じた状態でこのキャップ本体とこの蓋部に連通する一対の凹部が設けられ、上記凹部の内側に上記連結部が各1本形成され、この連結部は上記凹部の深さよりも薄く、上記蓋部を閉じた状態で適度な張力がかかる長さに形成されていることを特徴とする請求項1記載の液体用キャップ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05853397A JP3983335B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 液体容器用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05853397A JP3983335B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 液体容器用キャップ |
Publications (2)
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JPH10236499A JPH10236499A (ja) | 1998-09-08 |
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ID=13087083
Family Applications (1)
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JP05853397A Expired - Lifetime JP3983335B2 (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 液体容器用キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3983335B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP05853397A patent/JP3983335B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10236499A (ja) | 1998-09-08 |
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