JP3982855B2 - 2室を結合した注射器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2室を結合した注射器に関し、詳しくは該注射器の各室内にはそれぞれ規定量の薬品を安定に保存し、投与の際は両容器内を連通させ一方の室の薬品を他の室に移動させることにより両者を混合して投与可能な注射液とするタイプの注射器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
注射器の筒の内部に薬剤(薬液)を収納して保存しておけるキット製品は、緊急時に速やかに衛生的に投与できる注射器として知られており、プレフィルド ディスポーザブル シリンジ( Pre filled disposable syring ) と呼称されている。
一方注射液として溶液状態での保存が不安定な薬品は、一般に凍結乾燥等の処理により粉末の薬剤としておき、使用時に溶解液と混和して注射液とした後、直ちに投与されるが、緊急を要することもある使用時での混和操作は煩雑で汚染の危険がある。そこで注射筒を二室に分割してそれぞれの室内に予め粉末薬剤と溶解液を分離して充填,保存しておき、使用時に二室を連通して注射液を生成できる二室式の容器兼注射器製剤が開発され、操作の簡便性,確実性と衛生的な迅速投与が可能等の利点を有するため、使用者に喜ばれその使用量も増大しつつある。
【0003】
図18は従来品の一例の概略断面図であり、注射器兼容器50(筒と略す)の先端部51は注射針が装着できるように筒50の本体部分より外径が細くなって管状に突出した構造をしており、他の開放端には押棒を係合できる滑栓52を密に嵌入してある。また、筒50のほぼ中央の外周に突出する注入溝53を設け、注入溝53より開放端側の位置に筒50内を摺動可能な滑栓54を設けて筒50内を前後二室に分離し、前室55には粉末薬を、後室57には溶解液を充填している。このような製剤は、前室55に粉末薬56を直接充填した後滑栓54を筒内に挿入して前室内を密封し、次いで後室57には溶解液58を充填した後滑栓52で開放部を密封して製造する。使用時には、滑栓52の後方に押棒を取り付けてこれで該滑栓52を後室内に押し込み、押圧をかけられた滑栓54が注入溝53に達すると、該滑栓54の長さは注入溝53の長さより短く設計されているので両室が連通し、溶解液58は前室55内に流入して粉末薬56と混和し注射液となる。注射針を先端部51に取り付けることにより直ちに投与可能となる。このような一つの注射筒内を密封栓(滑栓)等により二室に分割した構造の容器兼注射器(以下「分割式容器兼注射器」と略記する場合もある)としては、例えば実公昭49−14465に記載のものが挙げられる。
【0004】
また、上記の注入溝の代わりに、注射筒の内壁に針を接着しておき、使用時に二室を分離している滑栓を摺動すると該滑栓が該針に刺通され、該針内部を通路となって二室が連通される容器兼注射器が実公昭54−22315号に提案されている。このような分割式容器兼注射器の更なる改良として、特開昭58−41568号、特開昭61−48377号、特開昭62−14863号、特開昭62−117566号、特開昭62−270169号、特開昭64−80371号、特開平2−5973号、特開平3−82476号、特開平6−54908号などが提案されている。
【0005】
一方特開昭51−11691号、米国特許明細書第4031892号には、図19に示すように、ガラス製の小型容器61内には粉末薬59を充填して容器両端をフランジ付きゴム栓63と滑栓65で密封し、容器62内には希釈薬60を充填してフランジ付きゴム栓64及びゴム栓66で密封し、両容器をプラスチック包装体67で一体にした、二容器結合型の注射器兼容器が提案されている。投与の際には図20に示すホルダー68に小型容器61、62をはめ込み、ホルダーに固定された注射針69でゴム栓62、フランジ付ゴム栓64、63を順次穿刺、貫通してゆく。注射針69の針先が粉末薬59に達すると、希釈薬60は注射針69の中程の開口71より注射針内を経由して容器61内に流入し、粉末薬59と混和、溶解して薬液となる。注射液投与には、滑栓65に押棒を付けて押すと、薬液は注射針69内を通って、注射針70から流出できる。
【0006】
このように、二つの小容器(室)を連結したタイプの注射器は、凍結乾燥等を要する薬品と溶解液等を別容器内に充填、製剤できるので、製剤工程等における作業性が高く、また一つの容器サイズが小さいため分割タイプよりも一度に処理できる数が多くなり、有利である。さらなる改良として、特開平4−354954号、特開平5−31191号、特開平6−7446号、特開平6−142203号、特開平7−136267、特開平7−136264号、特開平7−148261号、実開平5−152、実開平5−86353、実開平6−13832号などに記載される提案がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では依然として、注射器への薬剤充填には複雑な作業工程を要するに加え、加熱減菌による薬剤力価の低下など品質保持上の問題があり、さらには減菌工程の簡素化、製剤装置と薬剤コスト低減による商品価格の低減等、解決すべき問題が多々残っている。
本発明はこのような現状に鑑み、二室を結合した注射器のさらなる改良を目的とし、二種類の薬品を別容器に保存することにより特に不安定な薬や力価保持の必要のある薬品の安定性をより高度に保つことができること、使用に際してはより簡単な操作で両薬品を混合できてただちに衛生的に投与できること、製剤工程においては滅菌が簡単に操作できること、滅菌下クリーンルーム内で衛生的に高度な製剤技術をしかも簡単に適用できる構造とすること、等の要求を満足できて現在の医薬品に求められている高性能、高品質な注射器兼容器を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下を要旨とする。
〔1〕 (1)注射針部、(2)略円筒状の第1の円筒体の先端側開口部を注射針部取り付け部分とし、該先端開口部は注射針取り付け用ゴム栓で気密に封止し、後端の開放部は第1密封栓で封止して、円筒体の内壁表面には筒軸方向に沿って延びる不連続部を設けてあり、該円筒体内の該注射針取り付け用ゴム栓及び該第1密封栓により形成される室内に濃縮薬を充填された射出成形された合成樹脂製の容器a、(3)第2の円筒体の先端側開口部を第2密封栓で封止し、他の開放端部は第3密封栓で封止し、該第2の円筒体内の該第2密封栓及び第3密封栓により形成される室内に液状薬を充填されてなる射出成形された合成樹脂製の容器b、(4)上記第3密封栓の後部の窪に取り付けられる押棒、の(1)〜(4)を有してなり、該容器aの該第1密封栓で封止された後端開放部と、該容器bの第2密封栓で封止された先端開口部を気密に密着して該容器aと該容器bが一体に結合されており、使用時には該第3密封栓の該窪に該押棒を取り付けて該第3密封栓を該容器b内に押し込むことにより該第1密封栓及び該第2密封栓を該不連続部まで移動し、該不連続部の筒軸方向長さは上記第1密封栓の筒軸方向長さと上記第2密封栓の筒軸方向長さの和より長く設定してあるために該不連続部が該容器a内と該容器b内を連通する通路を形成し、該容器b内の該液状薬が該通路を経由して該容器a内に流入し、該濃縮薬と混和して注射薬となる注射器において、上記該容器aと該容器bの結合が、該容器aの後端開放部壁面に螺設したねじと、該容器bの先端開口部壁面に螺設したねじの螺合によるものであり、ねじの回転が30°〜360°で上記容器aと上記容器bとを強固に結合できるように該容器aのねじと該容器bのねじのピッチを広くしたことを特徴とする2室を結合した注射器。
〔2〕 上記容器aのねじは後端部の内周壁面に螺設されためねじであり、上記容器bのねじは先端開口部の外周壁面に螺設されたおねじであることを特徴とする〔2〕記載の2室を結合した注射器。
〔3〕 (1)注射針部、(2)略円筒状の第1の円筒体の先端側開口部を注射針部取り付け部分とし、該先端開口部は注射針取り付け用ゴム栓で気密に封止し、後端の開放部は第1密封栓で封止して、円筒体の内壁表面には筒軸方向に沿って延びる不連続部を設けてあり、該円筒体内の該注射針取り付け用ゴム栓及び該第1密封栓により形成される室内に濃縮薬を充填された射出成形された合成樹脂製の容器a、(3)第2の円筒体の先端側開口部を第2密封栓で封止し、他の開放端部は第3密封栓で封止し、該第2の円筒体内の該第2密封栓及び第3密封栓により形成される室内に液状薬を充填されてなる射出成形された合成樹脂製の容器b、(4)上記第3密封栓の後部の窪に取り付けられる押棒、の(1)〜(4)を有してなり、該容器aの該第1密封栓で封止された後端開放部と、該容器bの第2密封栓で封止された先端開口部を気密に密着して該容器aと該容器bが一体に結合されており、使用時には該第3密封栓の該窪に該押棒を取り付けて該第3密封栓を該容器b内に押し込むことにより該第1密封栓及び該第2密封栓を該不連続部まで移動し、該不連続部の筒軸方向長さは上記第1密封栓の筒軸方向長さと上記第2密封栓の筒軸方向長さの和より長く設定してあるために該不連続部が該容器a内と該容器b内を連通する通路を形成し、該容器b内の該液状薬が該通路を経由して該容器a内に流入し、該濃縮薬と混和して注射薬となる注射器において、該容器aと該容器bの結合が、該容器aの後端開放部壁面に螺設したねじと、該容器bの先端開口部壁面に螺設したねじの螺合によるものであり、かつ該容器aの後端の開放端部から筒軸方向に向かう切欠き又は凹窪を1個以上有し、ねじの回転が30°〜360°で上記容器aと上記容器bとを強固に結合できるように該容器aのねじと該容器bのねじのピッチを広くしたことを特徴とする2室を結合した注射器。
〔4〕 該容器aのねじは後端部の外周壁面に螺設されたおねじであり、該容器bのねじは先端開口部の内周壁面に螺設されためねじであることを特徴とする〔1〕又は〔3〕記載の2室を結合した注射器。
〔5〕 (1)注射針部、(2)略円筒状の第1の円筒体の先端側開口部を注射針部取り付け部分とし、該先端開口部は注射針取り付け用ゴム栓で気密に封止し、後端の開放部は第1密封栓で封止して、円筒体の内壁表面には筒軸方向に沿って延びる不連続部を設けてあり、該円筒体内に該ゴム栓及び該第1密封栓により形成される室内に濃縮薬を充填された射出成形された合成樹脂製の容器a、(3)第2の円筒体の先端側開口部を第2密封栓で封止し、他の開放端部は第3密封栓で封止し、該第2の円筒体と該第2密封栓及び第3密封栓により形成される室内に液状薬を充填されてなる射出成形された合成樹脂製の容器b、(4)上記第3密封栓の後部の窪に取り付けられる押棒、の(1)〜(4)を有してなり、該容器aの該第1密封栓で封止された後端開放部と、該容器bの第2密封栓で封止された先端開口部を気密に密着して該容器aと該容器bが一体に結合されており、使用時には該第3密封栓の該窪に該押棒を取り付けて該第3密封栓を該容器b内に押し込むことにより該第1密封栓及び該第2密封栓を該不連続部まで移動し、該不連続部の筒軸方向長さは上記第1密封栓の筒軸方向長さと上記第2密封栓の筒軸方向長さの和より長く設定してあるために該不連続部が該容器a内と該容器b内を連通する通路を形成し、該容器b内の該液状薬が該通路を経由して該容器a内に流入し、該濃縮薬と混和して注射薬となる注射器において、上記該容器aと該容器bの結合が、容器aの後端開放部外周壁面に螺設したねじと、容器bの先端開口部外周壁面に螺設したねじを、該容器a,該容器bの外径より大きい内径を有する筒状のコネクターの内周壁面に螺設したねじとそれぞれ螺合することによるものであり、ねじの回転が30°〜360°で上記容器aと上記容器bとを強固に結合できるように該容器aのねじと該容器bのねじのピッチを広くしたことを特徴とする2室を結合した注射器。
〔6〕 上記容器a本体の外径が上記容器b本体の外径と実質的に等しく、上記容器a本体の内径が上記容器b本体の内径と実質的に等しいか又は若干大きいものであることを特徴とする〔1〕ないし〔5〕のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
〔7〕 上記容器a本体の内径が上記容器b本体の内径より大きいものであることを特徴とする〔1〕ないし〔6〕のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
〔8〕 上記容器a本体の壁厚さと上記容器b本体の壁厚さは等しいか又は一方が他方より厚いものであることを特徴とする〔1〕ないし〔7〕のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
〔9〕 上記不連続部が筒軸方向に沿って設けた凹状溝であることを特徴とする〔1〕ないし〔8〕のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
〔10〕 上記不連続部が筒軸方向に沿って一列に周期的に並ぶ断面三角形の山部と谷部からなることを特徴とする〔1〕ないし〔9〕のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
〔11〕 上記容器aの先端開口部を封止するゴム栓が、脚を有し、該脚には切り欠きと、外周面に環状突起を設けてあり、該ゴム栓にはスカート部に切り欠きを有し天面には突出した円筒状の管部を有するキャップを被せ、該キャップを被せたゴム栓を容器aの先端開口部に半打栓状態で係止させることにより、容器a内部とゴム栓の切り欠き及びキャップの切り欠きが連通した通路を形成できるものであることを特徴とする〔1〕ないし〔10〕のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
【0009】
【発明の実施の形態及び実施例】
本発明は二室結合型の容器兼注射器において、該容器の結合を容器端部に形成したねじ(螺子)の螺合による点を第一の特徴とするものであるが、本発明の構造、その作用機構等の特徴を実施例により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施態様を示す断面図であり、注射器兼容器(以下「注射器」と略記する場合もある)1は、それぞれが粉末又は濃縮薬品、液状薬品(薬液ともいう)を図示のように収納する容器である、円筒体a(以下筒aとも略記する)及び円筒体b(以下筒bとも略記する)を筒a,bそのものに設けたねじで結合してなる構造体である。図2は薬品充填以前の図1の注射器を筒a,筒bに分離した状態を示す断面図である。
【0010】
筒aは円筒状の本体2と本体2より細い管状に突出した先端部を有し、該先端部の開放口にゴム栓3を打栓して封止しさらにキャップC1 でゴム栓3を開放口に固定してある。投与の際に該ゴム栓3とキャップC1 をつけたまま注射針の装着が可能な構造をしている。筒aの他の開放端部すなわち筒bと結合する側の端部の内部には第1密封栓4を密嵌して容器を構成する。ゴム栓3と第1密封栓4との間に形成される空間(室)内には濃縮薬、凍結乾燥薬、結晶、顆粒、粉末薬、錠剤薬などの固形の薬品(以下、濃縮薬と総称する)5を充填し、該ゴム栓3と第1密封栓4により容器内を完全に密封し、気密に保持して、長期間にわたり濃縮薬5の品質を維持する。筒a本体2の内壁表面には、筒軸方向中央部よりやや第1密封栓よりの位置において、二室の間にバイパス流路を形成するための不連続部6が筒軸方向に沿って凹溝状に設けられ、該不連続部6の筒軸方向長さは、第1密封栓4と後述する第2密封栓10の各筒軸方向長さの合計よりも大きくしてある。該第1密封栓4は筒内における摺動性も確保できるように、その材質については充分考慮して選択することが望ましい。
【0011】
筒a本体2の開放端部内周には内壁に彫り込んだめがたのねじ7(凹状螺子)を設けてある。また、筒bの先端部の外周には、前記めがたのねじ(螺子)7に螺合できるピッチでおがたのねじ(凸状螺子)8が螺設してあり、ねじ8の外径の最大値は筒b本体9の外径より小さくされている。このねじ7,8を螺合することにより筒aと筒bを簡単かつ強固に結合でき、本例では筒aの外径D1 と筒bの外径D2 はほぼ同じであるため結合部分に凹凸を生ずることなく1本の円筒体を形成できる。なお、図示の例では筒aにめがたのねじ、筒bにおがたのねじを螺設していが、筒aにおがたのねじ、筒bにめがたのねじを設けることもできる。
【0012】
筒bの先端側内部には摺動可能な第2密封栓10を密嵌して密封してあり、もう一方の端部である後端内には、第3密封栓11を密嵌し、上記第2密封栓10と該第3密封栓11との間に形成される室内に溶解液、分散液、生理用食塩水液、注射用蒸留水などの液状薬(以下、「薬液」と総称する)12を水密に収容している。
【0013】
上記筒a,b及び第1〜第3密封栓は、高圧蒸気減菌の際の高温から凍結乾燥の際の約−50℃といった低温に至っても変形に耐え且つ液漏れのない材質と構造となっている。即ち該第1,第2及び第3密封栓4,10及び11は筒本体2,本体9の内径より若干大きな外径を有し、筒a又はbの内壁との摺動面には図3に示すようにリブ13を3個以上設けて、筒内壁との密封性と摺動性という矛盾する特性を両立させてある。ただし本発明においては、表面に合成樹脂フイルムを積層したリブ無し密封栓を使用することにより、密封性と摺動性を両立させることもできる。また第3密封栓11の後部には押棒を係合するためのねじ窪14を設ける。
【0014】
以上の構成でも本発明の目的は十分に達成できるが、本実施例ではさらに、リブ部分より大きい外径の螺子をその外周に有するゴム栓15を第3密封栓11の後方に設けて、該ゴム栓15には筒bの内壁面に接する外周部に環状の突起16を設けたことにより、密封性をより向上している。
【0015】
本実施例の注射器は、容器a,容器b内にそれぞれ薬品を充填した後、両容器を結合して製造する。具体的には、筒aの後端と筒bの先端を合わせ、ねじ(螺子)7及び8を螺合して約1〜3回転、好ましくは1〜2回転することにより、簡単かつ確実に筒aと筒bを直列に結合できる。第1密封栓4と第2密封栓10とをできるだけ衛生的にかつ気密に密着させるために、クリンルーム内において真空下で筒aと筒bを螺合することが好ましい。
【0016】
一般的に2つの円筒体を結合して一つの円筒体にする方法として、結合部分を接着する方法やセロファン又は合成樹脂製テープで両筒の外周を巻き固定する方法がある。しかし市販の接着剤あるいは市販のセロファン又は合成樹脂製テープに塗布されている接着剤は合成樹脂系接着剤であり、低発揮性、有毒性の不純物を多量に含むため、これらを用いて簡単に結合することは、衛生性、安全性の面で危険である。本発明のような物理的な結合手段によれば上記の危険性はすべて解消される。
【0017】
図3は筒b内の薬液12が筒aへと移動して濃縮薬5と混合される状態を示す概略断面図である。即ち筒b後部の第3密封栓11のねじ窪14に押棒18を取り付け、該押棒18を筒9内に押し込むことにより圧力が薬液12に伝わり、第2密封栓10と第1密封栓4は一緒に移動し、第1密封栓4、第2密封栓10とが不連続部6に達した状態を示す断面図である。不連続部6は筒b本体2の内壁面に彫り込まれた筒長さにのびる細い凹溝であり、その長さを第1密封栓4と第2密封栓10の筒軸方向長さの合計より長くなるように設計してあるので、第1及び第2密封栓4,10は不連続部6の中にはまりこみ、一方不連続部6の反対側の筒内壁面には突起19を設けてあるので第1密封栓4の先端はこの突起19で一時係止する。この状態で第1密封栓4及び第2密封栓10と不連続部6の間が筒aと筒bの間を連通する通路となる。押棒18の環状突起20は一時係止の目印となる。この第1密封栓4の一時係止の状態で押棒18を徐々に押し込むことにより薬液12は筒a内へと流れ込み、第3密封栓11の先端が第2密封栓後端に当接するまで押棒を押し込むことにより薬液12は筒bから完全に筒a内に流出する。筒a内で薬液12と濃縮薬5は混和して規定の濃度の薬剤になる。不連続部6での薬液、残留気体等の流れを容易にするために振動を与えることも好ましい動作である。
【0018】
図4は図3のA−A′方向断面図であり、筒aの不連続部6の筒軸方向に垂直な断面を示している。
【0019】
図5は本発明の注射器で注射液を投与し終わった状態を示す概略断面図である。筒aの先端に注射針21(図示の例で両頭針)を取り付け、押棒18を押しこみ、第1密封栓4,第2密封栓5及び第3密封栓11を筒a内部の先端まで移動させることにより、溶解薬液(注射液)は注射針21を経由して流出し、投与が完了する。C2 はキャップである。
【0020】
本発明は図5に示されるように第1密封栓の先端側に窪みを設けて、注射器内、先端内壁、第1密封栓、注射針の周囲の間隙をなくして投与後に注射器内に残存する薬液17の量を極少値にすることができる。従って本発明は例えば0.2〜1mlという小容積の注射器にして、極めて少量でかつ力価が高く規定量を確実に投与する必要のある高価な薬品を投与する目的に好適である。
【0021】
図6に本発明の他の実施例を示す。図6の実施例においては、筒aの本体2の内径d1 を筒bの内径d2 よりも若干太く設計した。d2 を100とするときd1 を102〜108の範囲に設計することによって第2密封栓10の筒a内での摺動が容易になる。
また、本例においては不連続部を筒軸方向断面において断面三角形の山部22と谷部23が周期的に繰り返される凹凸を有する形状にしてあり、不連続部の筒軸方向長さをL、第1密封栓4の筒軸方向長さ(厚さ)をl4 第2密封栓10の筒軸方向長さ(厚さ)をl10とすればL>l4 +l10になるように設計する。図6の例では筒a内の末端内壁の第1密封栓との接触部に、環状の低い突起24を設けて濃縮薬5を密封している。
【0022】
図7は図6の筒aの不連続部のB−B′断面図である。該不連続部は筒aの内壁面に断面三角形の突起22と谷部23が連続することにより形成されているので、第1密封栓4、第2密封栓10が変形して通路25を形成し、薬液12が通過できる。
【0023】
図1,図2及び図6に示した本発明の各実施例では筒aと筒bの本体の内径と外径はそれぞれほぼ等しいサイズであった。そのために結合部分の螺子は壁厚を薄くし形成されているが、本発明は螺子外径をほぼ本体部分外径と同じにすることもできる。
【0024】
図8は本発明のさらなる実施態様を示す概略断面図であり、本実施例では筒a本体201の後端外周におがたのねじ(螺子)71を、筒b本体901の筒a後端に接続する側の端部におがたのねじ(螺子)81を設け、別の筒cの内壁面に前記ねじ71,81と螺合するめがたのねじ(螺子)26を設けてコネクター27とし、図示のように筒a,筒bはそれぞれコネクター27と螺合することにより一体化される。本実施例では筒a本体201の外径D1 と筒b本体901の外径D2 及びコネクター27の内径d3 はほぼ同じである
コネクター27の使用は結合部に若干の凹凸を生じるが、テープ巻き固定に比較すると前記した接着剤による弊害がないこと、固定がより確実であることにおいて優れている。
【0025】
以上の例では二つの筒の本体はほぼ同じサイズであったが、本発明においては螺合という結合を採用したことにより、2つの筒の本体部分は必ずしも同じ内径と外径にする必要はなく、以下の例に示すように筒の壁厚さや内径を変化させることが可能となった。すなわち、本発明においては各筒内に収容する薬品の製剤処理や滅菌処理使用上に対応して適切な壁厚、内径の容器を設計できるという大きな利点がある。
【0026】
図9は本発明の実施例の筒aと筒bの螺子と筒外径との関係を示す断面図である。筒a本体202の後端部の内壁をめがたのねじ(凹部)72とし、筒b本体902の先端部外周におがたのねじ(螺子)82を設け、筒aの内径をd1 ,外径をD1 、筒bの内径をd2 ,外径をD2 とするとき、本例ではd1 =d2 かつD1 >D2 と筒aの壁厚を大きくしたことにより、図示のように筒a,bを直列に結合して一本の注射筒1としている。
【0027】
図10は本発明の他の実施例を概略説明する断面図であり、本実施例では、筒a本体203の壁厚mを非常に厚くし、図示は省略した筒bの先端側(筒a側)の外周を包み込むように延長部28を設けてある。本実施例では筒aの端部からかなり先端よりの内壁部分に段差をつけてねじが設けられ、図示は省略しているが筒bにも同様に段差をつけて設けてある。これにより筒a内に筒bを誘導して内部に螺設したねじ73との螺合が容易になる。なお、螺子73のピッチ(巾)を広めにすると、筒の回転角度を30〜360℃、すなわち1回転までのねじりで強く結合でき、分離も容易である。
この筒bのねじ部分にすぐ続く本体部分の肩になる部分が上記筒aの段差部分と当接する位置に環状パッキン29を配置しておくと、さらに密着性が向上するので、好ましい実施の態様である。
【0028】
図11は本発明の他の実施例を概略説明する断面図であり、本実施例では筒aの本体204の外径D1 を大きくし、壁厚さmを厚くした。このように筒の壁を厚く設計することにより、筒a自体の容器としての物理的、化学的安定性を向上できると共に、筒aの外周面形状を種々に加工して操作性の向上等を図れる。また模様として他のものとの区別を図ることもできる。すなわち、筒aの外周面には指型凹部30を設けたり、ほぼ円板型のフランジ31を係合するための環状凹部32を設けることができる。または筒aの外周面に斜線状の凹凸、その他の形状の凹凸を設けることもできる。なお、筒bの外周面にも指型凹部あるいは斜線状凹凸等を設けることもある。74はねじを表す。
【0029】
次に本発明により筒a,b内に濃縮薬,薬液を製剤し、一本の注射筒として組み立てる工程を説明する。筒a,筒b,ゴム栓、各密封栓等の薬剤に接触する部品はすべて予め、アルカリ洗浄、精製水洗浄などにより異物を除き、乾燥の後、高圧上記滅菌又はγ線滅菌工程を経たものを用いる。
なお、筒a、筒bの筒本体の合成樹脂素材と密封栓の材質は高圧蒸気滅菌に耐える素材を選択する。
【0030】
本発明の筒bに液状薬を製剤する工程は、従来この種の製剤工程として公知の工程に従えばよい。簡単に説明すると、上記の洗浄、滅菌された筒bに第2密封栓10を打栓した後に、溶解液、分散液、生理食塩水液、注射用蒸留水などの液状薬12を充填し、次いで筒内に空気(酸素)が残留しないように真空下で第3密封栓11を打栓した後に、高圧蒸気滅菌(蒸気温度125〜130℃)を行なう。
【0031】
次に本発明の筒a内に例えば抗生物質,酵素,血清,ワクチン,蛋白,ビタミン製剤などの濃縮薬を製剤する工程を説明する。従来汎用される方法では、注射筒の先端口をゴム栓、キャップで封止し、無菌室内で注射筒の後端側から無菌混合した濃縮薬を充填し、濃縮後、該密封栓で封止した。
これに対し、本発明の注射筒aの一具体例においては図12を参照して説明するように、後端側を密封栓で封止し先端側を上にした状態で濃縮薬を充填した後、先端側から濃縮することができる。後端側の方が断面積が広いため注射器の位置が安定している。すなわち、無菌室,クリーンルーム内等の滅菌環境下において、筒aの開放端は第1密封栓で封止し、第1密封栓側を下にして先端口41側から原料の希い薬液を規定量仕込む。図12に示すように脚42付きで、該脚42には切欠き43及び環状の突起44を有するゴム栓S1 を筒aの先端口41に半打栓し、ゴム栓S1 の上にはキャップC4 を被せる。該キャップC4 にはキャップのスカート部37の壁内側に溝38を有しているので、半打栓状態で突起44が先端口41に係止して、先端口41、切り欠き43、溝38が連続する通路を形成できる。真空条件下で筒a内の希い原料薬液は蒸発し、蒸気39は該通路から排気され、濃縮薬(凍結真空乾燥薬)となる。完全に乾燥濃縮薬になると、同じ滅菌環境の室(槽)内に配置してある図示は省略した打栓装置により直ちにゴム栓S1 とキャップC4 を共に完全に打栓、封止することにより、筒a内に非常に衛生的に濃縮薬を密封することができる。この後、別工程により濃縮薬を混合、溶解する薬液を充填、封止した筒bと、上記で得た筒aとを、螺合することにより一体の注射器として組み立てる。
【0032】
また、本発明において筒a内への製剤は筒aの先端側を封止して後端側から薬剤を充填し、第1密封栓を半打栓状態にして濃縮することもできる。
図13は本発明の他の実施例において減圧槽室(又は凍結乾燥槽室)内で筒a内に充填した原料の薄い薬液5′を濃縮する工程を説明する図である。筒aの本体205の先端はゴム栓S2 ,キャップC5 で封止し、後端は第1密封栓45を半打栓してある〔(イ)〕。(イ)部分のC−C′断面から矢印方向に見た俯瞰図を(ロ)に示す。該ゴム栓S2 ,該第1密封栓45の薬液,濃縮薬に接触する面には樹脂製フィルム47を積層してある。また該第1密封栓45は筒205との摺動面にリブ48を3個有する。このリブ48の1個だけを筒a後端内に入れ、第2番目のリブを筒aの後端のネジ75の部分に係止することにより半打栓状態を保てる。本実施例は筒aに設けたおがたのねじ75の内壁面の対称の位置に筒軸方向に沿う2個の凹窪49を有しており、半打栓状態で該凹窪49は筒本体205の内壁との間に空隙を形成できるので、薬液の蒸気39はこの凹窪49を通路として排出される。十分に濃縮、乾燥した時点で、減圧槽室内においてそのまま第1密封栓を完全に打栓することにより、非常に衛生的に封止できる。
【0033】
図14は図13の製剤された筒a205のねじ75と、別途薬液を製剤された筒b本体905のめがたのねじ85を螺合して組み立てた本発明の注射器の概略断面図である。筒b本体905の先端の第2密封栓105と後端の第3密封栓115も、薬液接触面には樹脂製フィルム47が積層されている。第3密封栓115の後ろには更にキャップ15′を装着して固定を強化している。また筒b905は後端側の内壁に凹部30を有し、キャップ15′との係合を強化してある。
【0034】
図15は本発明のさらなる他の実施例において減圧槽室(又は凍結乾燥槽室)内で筒a内に充填した原料の薄い薬液5′を濃縮する工程を説明する図である。筒aの本体206のリブRを有する先端はゴム栓S3 ,キャップC6 で封止し、後端は第1密封栓46を半打栓してある〔(イ)〕。(イ)部分のD−D′断面から矢印方向に見た俯瞰図を(ロ)に示す。該第1密封栓46は筒206との摺動面にリブ48を3個有し、このリブ48の1個だけを筒a206後端内に入れ、第2番目のリブを筒a206の後端のおがたのねじ76の部分に係止することにより半打栓状態を保っている。本実施例は筒aのねじ76を対称な位置において2個所で開放端部から筒軸方向に向けて切り欠いており、半打栓状態で筒本体206の内壁との間に図13の場合より広い通路を形成できる。薬液の蒸気39はこの切欠き49′を通路として排出される。十分に濃縮、乾燥した時点で、減圧槽室内においてそのまま第1密封栓46を完全に打栓することにより、非常に衛生的に封止できる。なお6′は不連続部である。
【0035】
図16は図15の製剤された筒a206のねじ76と、別途薬液を製剤された筒b906のめがたのねじ86をパッキング29を介在させて螺合し、組み立てた本発明の注射器の概略断面図である。筒b906の先端の第2密封栓106と後端の第3密封栓116も、薬液接触面には樹脂製フィルム47が積層されている。第3密封栓116の後ろには更にキャップ15′′を装着して固定を強化している。また筒b906は後端側の内壁に突起を有し、キャップ15′′との係合を強化してある。
上記の筒a206と筒b906との結合工程もクリンルーム内で行なうことが好ましい。本発明は結合工程を簡単かつ確実に実施できるので、作業工程上有利である。
【0036】
図示は省略したが、本発明のさらに他の実施例においては、筒aの後端の開放部近傍に孔を設けることによって、図13、図15の例と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】
次に本発明の注射器の筒aの注射針取り付け側である先端部の構造を説明する。図10の実施例においては、筒aの先端口の外周面に突起を設け、図示は省略したゴム栓の内壁には該突起と係合する環状凹部を設けて、先端の密封を確実にしてある。
また図15及び図16に示す本発明の一具体例では、筒aの先端口の外周に本体206から突出した筒状のカラ−C7 を有し、該カラーC7 は内壁面にリブRが2本形成されている。このカラーC7 内にフランジ付ハブ注射針基を容易に固定することができる。また該筒aの先端口はゴム栓S3 で密封され、該ゴム栓S3 はキャップC6 で固定されている。
【0038】
本発明注射器は0.2〜1mlという小容量から50ml程度の大容量まで広いサイズ範囲に適合でき、しかも大容量の筒内に収納した、吸湿性大で易酸化性の不安定な薬についても3〜5年間という長期保存を実現することを目指した。この目的のために、本発明の第1、第2、第3密封栓(以下滑栓とも総称する)は高い密封栓と摺動性の両立が要求される。該滑栓の材質としては、例えばJIS硬度30近傍の比較的軟かい材質で、耐熱性を有し、圧縮歪のない加熱ゴム弾性体、例えば100℃で圧縮歪量約10%のゴム弾性体などが好ましい。また密封栓の形状としては、筒内壁との摺動部分に環状のリブを3個以上設けたものが好ましい。その他、この種の分野における公知技術を最高度に適用することが望ましい。
【0039】
図17は本発明の注射器を包装した完成製品の一実施例を示す概略断面図である。濃縮薬5を筒a内に、薬液12は筒b内に収容し、ゴム栓3′、第1密封栓4′、第2密封栓10、第3密封栓11で各々を密封している。該筒aと筒bは端部に形成されたねじ7とねじ8を螺合することにより強固に結合一体化して、凹凸のない一本の円筒形をなしている。製剤された本発明の注射器は、例えば図17に示すような包装体34に入れ、防振ゴム35を配置し、ゴム栓36で密封する。これにより運搬による振動から保護できる。この形状は容器全体の包装が簡単である。
【0040】
なお、図17の実施例では押棒18′が両頭の注射針(両頭針)33の収納容器を兼ねていて、使用時には、第3密封栓11に係合している押棒18′を筒bの内部に押し込み、液状薬12が全部濃縮薬5と混合、移動終了した後に、筒aと筒bの螺合を解除して両者を分離する。次に押棒18′から両頭針33を取り出して先端ゴム栓3′に穿刺,貫通し、両頭針33内部を通路として薬液を投与する。前記押棒18′は筒b、又は筒aの長さであれば充分効果を奏する。このように2室結合タイプにすると押棒長さは従来より短いものでよくなる。
【0041】
本発明の注射器は螺合しているので、従来品より結合部分の間隙や凹凸が少ないこと、外径が同サイズの容器を採用すれば、全体で凹凸が少ない一本の円筒体を形成するので容器との間隙も小さくコンパクトに包装でき、携帯にも便利である。また、包装体との間の間隙が少ないほど、注射器内に侵入するおそれのある空気等の酸化促進物質の存在量も低減でき、薬品の品質保持に有効である。
【0042】
また、本発明は筒a、筒bの結合が容易であると共に分離することも可能であるため、筒a内の薬と筒bの液状薬の組合せを種々に変化できる。例えば筒a内には抗癌薬あるいは抗生物質を製剤しておき、筒bの液状薬は注射用蒸留水又は生理食塩水を組み合わせる等であり、一室を分割するタイプに比較して製造工程が簡単で、能率的であることは言うまでもない。この場合には筒aと筒bを別個に選択できる形態で製品とすることもできる。さらに、医師等が組合せを選択して投与したいケースにも対応でき、研究用途等にも好適である。
【0043】
以上のような構造の本発明の注射器を構成する材質について以下に説明する。本発明は注射器としての人体への安全性と耐薬品性は必須の要件であるが、さらに薬品容器として上記のように物理的特性、化学的特性、安定性、環境条件に対する感受性の異なるいずれの薬品に対しても充分気密に、空気(酸素)、水分(湿度)、温度等の環境からの影響を受けずに保存できる材質を選択する必要がある。滑栓についてはすでに説明したとおりである。本発明の注射器の容器本体(筒)の材料としては合成樹脂等が挙げられるが、螺合により結合するので、精密な形状にねじを設けることが必須であり、成形性も考慮すると合成樹脂が好ましく、例えば環状オレフィン系化合物又は架橋多環式炭化水素化合物を重合体成分とする樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリエステル樹脂等の1種以上を用いることができる。また、2種以上の材料を積層することも好ましい。さらには合成樹脂表面に酸化珪素、酸化マグネシウムを蒸着したものも好ましい。合成樹脂の成形、加工はこの種技術分野における公知の技術のいずれをも利用できる。注射針部分についても公知技術を適用する。
【0044】
本発明の包装体材料としては、例えばポリエステル、ポリスルホン、ポリアリレート、変性フェニレンオキシド樹脂、ポリアミド、ポリビニールアルコール、ポリ酢酸ビニルなどを相互に3〜5層に積層した材料が挙げられる。上記積層樹脂表面に酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどを蒸着したものは、酸素、空気、水分(湿度)に対するバリア作用があり、注射器内に充填された医薬品の品質を保持して長期保存するために好適である。
【0045】
【発明の効果】
本発明は各々薬品を充填した2個の容器を、容器自体に螺設した螺子の螺合により直列に結合してなる注射器兼容器であり、その効果は下記のとおりである。
(1)2個の円筒体容器を直接に螺子部で嵌合するので、小容積で強力に結合する、又円筒体の分離も容易である。
(2)容器自体に形成した螺子で物理的に結合するので、接着剤や熱溶着等の必要がないため、製剤工程上有利であるに加え、熱や接着剤等による品質低下の危険性を解消できた。
(3)螺子による結合であるため、2個の容器のサイズ、壁厚を任意に調整できて、内部に充填する薬品の製剤工程、剤形に応じて好適な組合せを選択できる。
(4)濃縮薬を充填する容器aの本体円筒の内径を容器bの内径より若干太くしたタイプのものでは、小さい滑力で投与できる。
(5)容器サイズを適宜組み合わせることができるため、例えば規定された濃縮薬に対して、液状薬の種類、サイズを種々にを変えた組合せのものも容易に製造し、使用できる。
(6)2種の薬品を別々に製剤できるので、製造工程が簡略化される。
(7)従来の分割式注射器にくらべ小容積の容器であることに加え、押棒部分も従来品により短くできるので、一バッチで従来品より多量を処理できて、製造効率向上とコスト低下を実現できる。
(8)容器aと容器bは完全に気密に遮断される構造となっており、濃縮薬の保存に液状薬が影響することを防止できるので、長期にわたり安定した高品質を保証できる。
(9)注射器は小さくまとまり、包装も簡素となり、携帯に便利である。
(10)容器本体、ゴム栓、密封栓、押棒、注射、包装体針等をすべて廃棄物処理 が簡単な合成樹脂製とすれば、環境保護問題にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を説明する概略断面図である。
【図2】 図1の注射器の筒aと筒bの構造を説明する断面図である。
【図3】 図1の注射器において筒b内の薬液を筒a内に移送する状態を説明する概略断面図である。
【図4】 図3のA−A′断面図である。
【図5】 図1の注射器の投与終了時の状態を説明する概略断面図である。
【図6】 本発明の実施例における不連続部近傍の構造を説明する部分断面図である。
【図7】 図6のB−B′断面図である。
【図8】 本発明の他の実施例におけるコネクターによる結合を説明する概略断面図である。
【図9】 本発明の他の実施例における筒aと筒bのサイズの関係を説明する概略断面図である。
【図10】 本発明の他の実施例おいて本体壁厚さが大きく異なる筒aと筒bの構成を示す概略断面図である。
【図11】 本発明の他の実施例における筒aの外周面の加工を示す概略説明図である。
【図12】 本発明の他の実施例において切り欠きを有するキャップとゴム栓を用いて凍結乾燥する工程を説明する部分断面図である。
【図13】 本発明の他の実施例において筒a後端部の凹窪を蒸気の通路として原料の希い薬液を濃縮する工程を説明する図である。
【図14】 図13の製剤工程を終え筒aと筒bを組み立てた本発明の注射器を説明する概略断面図である。
【図15】 本発明の他の実施例において筒aのねじ部分の切り欠きを蒸気の通路として原料の希い薬液を濃縮する工程を説明する図である。
【図16】 図15の製剤工程を終え筒aと筒bを組み立てた本発明の注射器を説明する概略断面図である。
【図17】 本発明の注射器を包装した一例を示す概略断面図である。
【図18】 従来の一本の注射筒を滑栓により二分割した2室式容器兼注射器の概略断面図である。
【図19】 従来の二室を結合するタイプの容器兼注射器の一例の注射筒部分の概略断面図である。
【図20】 図19の注射筒部分と組み合わせる注射針部分の概略断面図である。
【符号の説明】
1 注射器兼容器、
2,2′,2′′,201,202,203,204,205及び206筒a本体、
3,3′,36及び38並びにS1 ,S2 及びS3 ゴム栓、
4,4′,45及び46 第1密封栓、
5 濃縮薬、
5′原料の希い薬液、
6,6′不連続部、
7,71,72,73,74,75及び76 ねじ、
8,81,82,85及び86 ねじ、
9,901,902,905及び906 筒b本体、
10,105及び106 第2密封栓、
11,115及び116 第3密封栓、
12 液状薬、 13 リブ、 14 ねじ窪、
15及び15′ ゴム栓、 16 突起、 18及び18′ 押し棒、
19及び20 突起、 21 注射針、 22 山部、
23 谷部、 24 突起、 25 流路、
26 コネクターのねじ、27 コネクター、 28 延長部、
29 パッキン、 30 指型凹部、 31 フランジ、
32 環状凹部、 33 両頭針、 34 包装体、
35 防振ゴム、
37 スカート部、 38 溝、 39 蒸気、
41 先端口、 42 脚 43 切り欠き、
44 環状の突起、 47 樹脂製フィルム、 48 リブ、
49 凹窪、 49′切り欠き、
1 ,C2 ,C4 ,C5 及びC6 キャップ、
1 筒aの内径、 d2 筒bの内径、 d3 コネクターの内径、
1 筒aの外径、 D2 筒bの外径、
4 第1密封栓長さ、 l10 第2密封栓長さ、
L 不連続部長さ、 m 壁厚さ、 50 注射器兼容器、
51 先端部、 52 滑栓、 53 注入溝、
54 滑栓、 55 前室、 56 粉末薬、
57 後室、 58 溶解液、 59 粉末薬、
60 希釈液、 61,62 小型容器、 63 ゴム栓、
64 フランジ付きゴム栓、 65 滑栓、 67 包装体、
68 ホルダー、 69及び70 注射針、 71 開口。

Claims (11)

  1. (1)注射針部、(2)略円筒状の第1の円筒体の先端側開口部を注射針部取り付け部分とし、該先端開口部は注射針取り付け用ゴム栓で気密に封止し、後端の開放部は第1密封栓で封止して、円筒体の内壁表面には筒軸方向に沿って延びる不連続部を設けてあり、該円筒体内の該注射針取り付け用ゴム栓及び該第1密封栓により形成される室内に濃縮薬を充填された射出成形された合成樹脂製の容器a、(3)第2の円筒体の先端側開口部を第2密封栓で封止し、他の開放端部は第3密封栓で封止し、該第2の円筒体内の該第2密封栓及び第3密封栓により形成される室内に液状薬を充填されてなる射出成形された合成樹脂製の容器b、(4)上記第3密封栓の後部の窪に取り付けられる押棒、の(1)〜(4)を有してなり、該容器aの該第1密封栓で封止された後端開放部と、該容器bの第2密封栓で封止された先端開口部を気密に密着して該容器aと該容器bが一体に結合されており、使用時には該第3密封栓の該窪に該押棒を取り付けて該第3密封栓を該容器b内に押し込むことにより該第1密封栓及び該第2密封栓を該不連続部まで移動し、該不連続部の筒軸方向長さは上記第1密封栓の筒軸方向長さと上記第2密封栓の筒軸方向長さの和より長く設定してあるために該不連続部が該容器a内と該容器b内を連通する通路を形成し、該容器b内の該液状薬が該通路を経由して該容器a内に流入し、該濃縮薬と混和して注射薬となる注射器において、上記該容器aと該容器bの結合が、該容器aの後端開放部壁面に螺設したねじと、該容器bの先端開口部壁面に螺設したねじの螺合によるものであり、
    ねじの回転が30°〜360°で上記容器aと上記容器bとを強固に結合できるように該容器aのねじと該容器bのねじのピッチを広くしたことを特徴とする2室を結合した注射器。
  2. 上記容器aのねじは後端部の内周壁面に螺設されためねじであり、上記容器bのねじは先端開口部の外周壁面に螺設されたおねじであることを特徴とする請求項1記載の2室を結合した注射器。
  3. (1)注射針部、(2)略円筒状の第1の円筒体の先端側開口部を注射針部取り付け部分とし、該先端開口部は注射針取り付け用ゴム栓で気密に封止し、後端の開放部は第1密封栓で封止して、円筒体の内壁表面には筒軸方向に沿って延びる不連続部を設けてあり、該円筒体内の該注射針取り付け用ゴム栓及び該第1密封栓により形成される室内に濃縮薬を充填された射出成形された合成樹脂製の容器a、(3)第2の円筒体の先端側開口部を第2密封栓で封止し、他の開放端部は第3密封栓で封止し、該第2の円筒体内の該第2密封栓及び第3密封栓により形成される室内に液状薬を充填されてなる射出成形された合成樹脂製のb、(4)上記第3密封栓の後部の窪に取り付けられる押棒、の(1)〜(4)を有してなり、該容器aの該第1密封栓で封止された後端開放部と、該容器bの第2密封栓で封止された先端開口部を気密に密着して該容器aと該容器bが一体に結合されており、使用時には該第3密封栓の該窪に該押棒を取り付けて該第3密封栓を該容器b内に押し込むことにより該第1密封栓及び該第2密封栓を該不連続部まで移動し、該不連続部の筒軸方向長さは上記第1密封栓の筒軸方向長さと上記第2密封栓の筒軸方向長さの和より長く設定してあるために該不連続部が該容器a内と該容器b内を連通する通路を形成し、該容器b内の該液状薬が該通路を経由して該容器a内に流入し、該濃縮薬と混和して注射薬となる注射器において、該容器aと該容器bの結合が、該容器aの後端開放部壁面に螺設したねじと、該容器bの先端開口部壁面に螺設したねじの螺合によるものであり、かつ該容器aの後端の開放端部から筒軸方向に向かう切欠き又は凹窪を1個以上有し、
    ねじの回転が30°〜360°で上記容器aと上記容器bとを強固に結合できるように該容器aのねじと該容器bのねじのピッチを広くしたことを特徴とする2室を結合した注射器。
  4. 該容器aのねじは後端部の外周壁面に螺設されたおねじであり、該容器bのねじは先端開口部の内周壁面に螺設されためねじであることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の2室を結合した注射器。
  5. (1)注射針部、(2)略円筒状の第1の円筒体の先端側開口部を注射針部取り付け部分とし、該先端開口部は注射針取り付け用ゴム栓で気密に封止し、後端の開放部は第1密封栓で封止して、円筒体の内壁表面には筒軸方向に沿って延びる不連続部を設けてあり、該円筒体内に該ゴム栓及び該第1密封栓により形成される室内に濃縮薬を充填された射出成形された合成樹脂製の射出成形された合成樹脂製の容器a、(3)第2の円筒体の先端側開口部を第2密封栓で封止し、他の開放端部は第3密封栓で封止し、該第2の円筒体と該第2密封栓及び第3密封栓により形成される室内に液状薬を充填されてなる射出成形された合成樹脂製の射出成形された合成樹脂製の容器b、(4)上記第3密封栓の後部の窪に取り付けられる押棒、の(1)〜(4)を有してなり、該容器aの該第1密封栓で封止された後端開放部と、該容器bの第2密封栓で封止された先端開口部を気密に密着して該容器aと該容器bが一体に結合されており、使用時には該第3密封栓の該窪に該押棒を取り付けて該第3密封栓を該容器b内に押し込むことにより該第1密封栓及び該第2密封栓を該不連続部まで移動し、該不連続部の筒軸方向長さは上記第1密封栓の筒軸方向長さと上記第2密封栓の筒軸方向長さの和より長く設定してあるために該不連続部が該容器a内と該容器b内を連通する通路を形成し、該容器b内の該液状薬が該通路を経由して該容器a内に流入し、該濃縮薬と混和して注射薬となる注射器において、上記該容器aと該容器bの結合が、容器aの後端開放部外周壁面に螺設したねじと、容器bの先端開口部外周壁面に螺設したねじを、該容器a,該容器bの外径より大きい内径を有する筒状のコネクターの内周壁面に螺設したねじとそれぞれ螺合することによるものであり、
    ねじの回転が30°〜360°で上記容器aと上記容器bとを強固に結合できるように該容器aのねじと該容器bのねじのピッチを広くしたことを特徴とする2室を結合した注射器。
  6. 上記容器a本体の外径が上記容器b本体の外径と実質的に等しく、上記容器a本体の内径が上記容器b本体の内径と実質的に等しいか又は若干大きいものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
  7. 上記容器a本体の内径が上記容器b本体の内径より大きいものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
  8. 上記容器a本体の壁厚さと上記容器b本体の壁厚さは等しいか又は一方が他方より厚いものであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
  9. 上記不連続部が筒軸方向に沿って設けた凹状溝であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
  10. 上記不連続部が筒軸方向に沿って一列に周期的に並ぶ断面三角形の山部と谷部からなることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
  11. 上記容器aの先端開口部を封止するゴム栓が、脚を有し、該脚には切り欠きと、外周面に環状突起を設けてあり、該ゴム栓にはスカート部に切り欠きを有し天面には突出した円筒状の管部を有するキャップを被せ、該キャップを被せたゴム栓を容器aの先端開口部に半打栓状態で係止させることにより、容器a内部とゴム栓の切り欠き及びキャップの切り欠きが連通した通路を形成できるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の2室を結合した注射器。
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