JP3982492B2 - 内燃機関のバルブリフト制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気弁又は排気弁のバルブリフト量又は作動角の少なくとも一方を可変とするリフト可変機構を備えた内燃機関のバルブリフト制御装置に関する。
内燃機関の吸気弁のバルブタイミングを変更する機構として、クランク角に対するカムシャフトの位相を変更する位相可変機構が公知である。特許文献1には、燃料カットを伴う車両減速中に、カムシャフトの位相を最遅角あるいは最進角として、上記位相の学習処理を行う技術が開示されている。このように燃料カット中に学習処理を行うことにより、学習処理に伴って燃料消費の増加を招くことがない。
また、本出願人が以前に提案した特許文献2には、リフト可変機構として、バルブリフト量及び作動角の双方を連続的に変更可能なリフト・作動角可変機構が開示されている。このようなリフト可変機構により機関運転状態に応じてバルブリフト量を可変制御することにより、燃費と出力の双方を高めることが可能である。
特開2002−180856号公報 特開平11−107725号公報
このようなリフト可変機構では、経時劣化や各種誤差を吸収するように、好ましくはバルブリフト量の学習処理や補正処理を行う。この学習処理は、リフト可変機構をリフト可変範囲の機構的な最小値又は最大値、好ましくは動弁系からの反力が低くロスの少ない最小値に操作して行う。例えばバルブリフト量を検出する角度センサやリフトセンサ等を備え、このセンサの出力に基づいてクローズドループ制御を行うものでは、バルブリフト量の機構的な最小値が、制御目標値として使用され得る制御最小値(例えば1.5mm程度)よりも低い値(例えば1mm程度)に設定されており、この機構的なリフト最小値に応じたセンサの基準位置に対して学習値を算出する。
しかしながら、機関運転状態に応じてバルブリフト量を幅広く変更できるように、バルブリフト量の操作可能範囲を広げると、その最小値ではリフト量が例えば上記の1mm程度の極小リフトとなり、吸入空気量が極端に少なくなるため、内燃機構の安定した燃焼が成立しないことがある。なお、上述した位相可変機構により位相を変化させても、リフト可変機構のように内燃機関の燃焼が成立しなくなるほど吸入空気量は変化しない。また、燃料カットを伴う車両減速中であっても、バルブリフト量を機構的な最小値とすると、燃料カット解除後の燃焼安定性を確保できないおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、バルブリフト量又は作動角の最小値を十分に小さくすることによりバルブリフト量又は作動角の操作可能範囲を幅広く確保した上で、燃焼安定性を損ねることなく、リフト可変機構により操作されるバルブリフト量又は作動角の学習処理又は補正処理を良好に行うことができる新規な内燃機関のバルブリフト制御装置を提供することを目的としている。
吸気弁又は排気弁のバルブリフト量又は作動角の少なくとも一方を可変とするリフト可変機構と、車両減速中に、内燃機関の燃料カットを行う燃料カット手段と、燃焼安定度に対応する所定の学習許可条件が成立するかを判定する学習許可条件判定手段と、を備える。上記燃焼安定度に対応する所定の学習許可条件とは、燃料カット中にバルブリフト量又は作動角を学習処理又は補正処理のために機構的な最小値としても、燃料カット解除後の燃焼安定性が確保できる条件である。上記機構的な最小値は、燃料カット中を含めた機関運転中に使用されるバルブリフト量又は作動角の制御目標値の最小値よりも更に小さい値であって、燃料カット中であっても燃料カット解除後の燃焼安定性を確保できないことがあるほど小さい値である。上記燃料カット中で、かつ上記学習許可条件が成立する場合に、上記バルブリフト量又は作動角が上記機構的な最小値となるように上記リフト可変機構を操作して、バルブリフト量又は作動角の学習処理又は補正処理を行う。
本発明によれば、燃料カット中で、かつ上記学習許可条件が成立する場合に限り、上記バルブリフト量又は作動角が最小値となるように上記リフト可変機構を操作して、上記バルブリフト量又は作動角の学習処理又は補正処理を行う。言い換えると、燃料カット中であっても、学習許可条件が成立しない場合には、バルブリフト量又は作動角を最小値とする学習・補正処理を禁止している。従って、バルブリフト量又は作動角の機構的な最小値を十分に小さくすることによりリフト量の操作可能範囲を実質的に幅広く確保した上で、燃焼安定性を損ねることなく学習・補正処理を良好に行うことができる。
以下、この発明に係る内燃機関のバルブリフト制御装置を、自動車用火花点火式ガソリン内燃機関の吸気弁に適用した実施の形態について説明する。
図1は、内燃機関の吸気弁の作動特性を変更する可変動弁機構を示す構成説明図である。各気筒には一対の吸気弁11が設けられ、これら吸気弁11のバルブリフタ10の上方に、クランクシャフトに連動して回転する駆動軸2が配設されている。可変動弁機構は、吸気弁のバルブリフト量及び作動角の大きさを連続的・無段階に変更可能なリフト可変機構としてのリフト・作動角可変機構(VEL)1と、吸気弁の作動角のクランク角に対する中心位相を進角もしくは遅角させる位相可変機構21と、が組み合わされて構成されている。
リフト・作動角可変機構1は、本出願人が先に提案したものであるが、例えば特開平11−107725号公報等によって公知となっているので、その概要のみを説明する。リフト・作動角可変機構1は、制御軸12と、この制御軸12に偏心して設けられた制御偏心軸部18と、この制御偏心軸部18に揺動可能に嵌合するロッカアーム6と、駆動軸2に偏心して設けられた駆動偏心軸部3と、駆動軸2に揺動可能に嵌合する揺動カム9と、駆動偏心軸部3とロッカアーム6の一端とを連係するリング状の第1リンク4と、ロッカアーム6の他端と揺動カム9の先端とを連係する第2リンク8と、を有している。制御軸12は、駆動軸2と同様にシリンダブロック等の機関固定要素に回転可能に支持されており、かつ、作動角アクチュエータ13によりウォームギヤ15を介して回転角度位置が変更・保持される。第1リンク4は駆動偏心軸部3の円形の外周に回転可能に嵌合している。ロッカアーム6の一端と第1リンク4の先端とは第1連結ピン5により回転可能に接続されている。ロッカアーム6の他端と第2リンク8の一端とは第2連結ピン7により回転可能に接続されている。第2リンク8の他端と揺動カム9の先端とは第3連結ピン17により回転可能に接続されている。
クランクシャフトに連動して駆動軸2が回転すると、駆動偏心軸部3及び第1リンク4を介してロッカアーム6が揺動し、このロッカアーム6の揺動運動が第2リンク8を介して揺動カム9に伝達されて、揺動カム9が揺動する。揺動する揺動カム9が吸気弁11の上方に設けられたバルブリフタ10に接触してこれを押圧することにより、吸気弁11がバルブスプリング反力に抗して開閉作動する。作動角アクチュエータ13により制御軸12の回転位置を変更すると、ロッカアーム6の揺動支点である制御偏心軸部18の中心位置が変化する。これにより、揺動カム9の揺動範囲が変化して、吸気弁11の作動角のクランク角(クランクシャフトの回転位置)に対する中心位相が略一定のままで、吸気弁11のバルブリフト量(最大リフト量)及び作動角の双方の大きさが連続的・無段階に変化する。このリフト・作動角可変機構1の制御状態は、制御軸12の回転位置に応答する角度センサである制御軸センサ(リフトセンサ)14によって検出される。
このようなリフト・作動角可変機構1は、吸気弁11のバルブリフト量及び作動角の双方を連続的に変更可能であることに加え、次のような特有の作用効果を有する。各リンク要素の連結部位の多くが面接触となっているため、潤滑が容易で信頼性・耐久性に優れている。リターンスプリング等の付勢手段を敢えて用いる必要がないので、簡素な構成で、ロスが少なく、かつ、信頼性・耐久性に優れている。既存の直動型動弁系のカムシャフト及び固定カムとほぼ同様の位置に駆動軸2及び揺動カム9を配置することができ、直動型動弁系の内燃機関に対してレイアウトを大幅に変更することなく容易に適用できる。
位相可変機構21は、駆動軸2の前端部に設けられたスプロケット22と、このスプロケット22と駆動軸2とを所定の角度範囲内において相対的に回転させる位相アクチュエータ23と、から構成されている。上記スプロケット22は、図示せぬタイミングチェーンもしくはタイミングベルトを介して、クランクシャフトに同期して軸周りに回転する。上記位相アクチュエータ23は、例えば油圧式、電磁式などの回転型アクチュエータからなり、後述するエンジンコントロールユニット19からの制御信号に応じて作動する。この位相アクチュエータ23の作用によって、スプロケット22と駆動軸2とが相対的に回転し、吸気弁11の作動角のクランク角に対する中心位相(開閉時期)が遅角・進角する。つまり、リフト特性の曲線自体は変わらずに、全体が進角もしくは遅角する。また、この変化も、連続的に得ることができる。この位相可変機構21の制御状態は、駆動軸2の回転位置に応答する駆動軸センサ16によって検出される。
図2は、上記内燃機関の吸気系のシステム構成図である。吸気通路25のコレクタ26の上流には、吸気通路25を開閉する電子制御式のスロットル(弁)27が設けられている。この内燃機関では、このスロットル27と、上述したリフト・作動角可変機構1と、位相可変機構21と、の三者を組み合わせて、気筒の燃焼室28へ供給される吸入空気量を制御している。すなわち、エンジンコントロールユニット19は、車速センサ30により検出される車速、無段変速機31の変速比、アクセル開度センサ32により検出されるアクセル信号、回転速度センサ33により検出・演算される機関回転速度(回転数)、水温センサ36により検出される機関冷却水温、圧力センサ37により検出される吸気マニホールド内の吸気通路25の吸気圧力、ブレーキペダルが踏まれているかを検出するブレーキスイッチ38のON/OFF信号、駆動軸センサ16により検出される駆動軸2の回転位置、及び制御軸センサ14により検出される制御軸12の回転位置等の様々な機関運転状態を表す入力信号に基づいて、スロットル27、作動角アクチュエータ13及び位相アクチュエータ23へ指令信号を出力し、スロットル27、リフト・作動角可変機構1及び位相可変機構21の動作を制御する。なお、リフト・作動角可変機構1ならびに位相可変機構21の制御としては、各センサ14,16の検出信号に基づくクローズドループ制御に限らず、運転条件に応じて単にオープンループ制御しても良い。また、エンジンコントロールユニット19は、周知のように、機関運転状態に基づいて点火プラグ34及び燃料インジェクタ35へ制御信号を出力し、点火時期、燃料噴射量及び燃料噴射時期を制御する。上記の無段変速機31は、変速比を無段階・連続的に変更できるもので、ベルト式やトロイダル式のものが公知であり、ここでは説明を省略する。
次に、図3〜5を参照して、本発明の一実施例に係るバルブリフト量の学習制御について説明する。本実施例では、燃料カットを伴う車両減速中で、かつ、所定の学習許可条件が成立する場合に限り、バルブリフト量が機構的な最小値となるようにリフト可変機構1を操作して、制御軸センサ14により検出されるバルブリフト量の学習処理を行う。図3及び図4は、エンジンコントロールユニット19により所定期間毎に繰り返し実行される制御ルーチンを示すフローチャートで、図5は本実施例に係る学習制御が適用された場合の減速燃料カット時のタイムチャートである。
図3を参照して、ステップ(図ではSと記す)1では、燃料カットを伴う車両減速状態、つまり減速燃料カット中であるかを判定する。例えば図5に示すように、車速が0より高い車両走行中に、アクセル開度が0(ゼロ)となると、所定期間後に燃料カットフラグFCUTが1に設定される。これにより、図示せぬ他のルーチンにより燃料カットが実行され、燃料インジェクタ35による燃料供給を停止する。
ステップ2では、学習許可フラグFGSが0(ゼロ)であるかを判定する。この学習許可フラグFGSは、後述する図4の判定ルーチンにより、所定の学習許可条件が成立する場合に1にセットされ、学習許可条件が成立しない場合に0にリセットされる。
ステップ3では、学習終了フラグFGEが1にセットされているかを判定する。この学習終了フラグFGEは、後述するステップ7において学習処理を実行すると1にセットされる。また、一度の減速燃料カット運転中に繰り返し学習処理が行われることのないように、この学習終了フラグFGEは、減速燃料カット以外の運転状況へ移行すると0にリセットされる(ステップ8)。
ステップ4では、リフト量検出手段としての制御軸センサ14が異常であるかを判定する。この異常判定は、例えば制御軸センサ14から出力される信号と所定値との比較に基づいて行われる。
減速燃料カット中で、学習許可条件が成立しており(FGS=1)、今回の燃料カット中に未だ学習処理が行われておらず(FGE=0)、かつ、リフトセンサ(制御軸センサ)14が正常である場合に限り、ステップ5〜7の学習処理が行われる。それ以外の場合、ステップ9へ進み、バルブリフト量が通常の目標値へ向けて操作・制御される。この実施例では、バルブリフト量の操作可能範囲を幅広く確保するために、その機構的な最小値VLminは、実際の制御目標値として使用される制御範囲の最小値、つまり制御最小値VLs(例えば1.5mm)よりも低い値に設定されており、例えば吸入空気量が極度に小さいか実質的に0(ゼロ)となる1mm程度の極小リフトに設定される。言い換えると、図5に示すように、燃焼安定性を考慮して、学習処理を行わない通常の燃料カット中における目標値は機構的な最小値VLminよりも高い上記の値VLsに設定される。
ステップ5では、作動角アクチュエータ23へ最小値VLminに対応する指令信号を出力し、リフト・作動角可変機構1を最小値VLminへ向けて操作する。ステップ6では、バルブリフト量が最小値VLminに達したかを判定する。この判定は、例えばエアフロメータ等により検出される吸入空気量に基づいて判定し、あるいは簡易的に所定期間が経過したかで判定する。図5のT1が、ステップ6の判定が肯定に切り替わってステップ7へ進むタイミングに相当する。
ステップ7では、バルブリフト量の学習処理を実行する。つまりリフトセンサである制御軸センサ14の検出信号と、予め設定・記憶されている最小値VLminに対応する基準値とを比較して、リフトセンサ14の基準位置である最小位置に対する学習値を算出し、バックアップメモリに格納する。この学習値は、例えば以降の制御軸センサ14の検出値に対して反映される。
図4は、上述した複数の(この例では8つ)の学習許可条件の判定ルーチンである。ステップ11では、ブレーキスイッチ38がOFFであるか、つまりブレーキペダルが開放されているかを判定する。ステップ12では、機関回転数が所定値(例えば1200rpm)よりも大きいかを判定する。ステップ13では、冷却水温が所定値(例えば70℃)よりも大きいかを判定する。ステップ14では、車速が所定値(例えば20km/h)より大きいかを判定する。ステップ15では、機関回転速度(機関回転数)の低下速度が所定値(例えば200rpm/100ms)より小さいかを判定する。ステップ16では、変速機31の変速比が所定値(例えば1.2)より小さいかを判定する。ステップ17では、吸気圧力すなわち吸入負圧が所定値(例えば−65kpa)より低いかを判定する。ステップ18では、位相可変機構21により操作される吸気弁の作動角の中心位相が最遅角位相であるかを判定する。
上記のステップ11〜18の学習許可条件の全てが成立する場合、上記の学習処理に伴いバルブリフト量を最小値VLminとしてもエンジンストール(失火)の危険性がなく、所期の燃焼安定性を確保できると判断して、ステップ19へ進み、学習許可条件成立を表す学習許可フラグFGSを1にセットする。ステップ11〜18の学習許可条件のいずれかが成立しない場合、ステップ20へ進み、仮に学習処理に伴いリフト量を最小値VLminとすると、燃料カット解除後の燃焼安定性を良好に確保できないと判断して、上記の学習フラグFGSを0にリセットする。
以上のような本実施例によれば、燃料カット中で、かつ、学習許可条件が成立する場合に限り、バルブリフト量が最小値VLminとなるようにリフト可変機構1を操作して、バルブリフト量の学習処理を行う。言い換えると、燃料カット中であっても、学習許可条件が成立しない場合には、バルブリフト量を最小値VLminとする学習処理を禁止している。従って、バルブリフト量の最小値VLminを例えば1mm程度の極小値としてバルブリフト量の操作可能範囲を十分広く確保した上で、燃焼安定性を損ねることなくバルブリフト量の学習処理を良好に行うことができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、以下の(A)〜(C)のような種々の変形・変更を含むものである。
(A)上記実施例ではステップ7で算出される値を学習値としてバックアップメモリに記憶する態様としているが、この値を補正値として一時メモリに格納する態様としても良い。
(B)バルブリフト量を検出するリフトセンサとして、上記実施例では制御軸の角度位置を検出する角度センサ14を用いているが、これに限らず、例えば吸気弁のバルブリフト量を直接的に検出するセンサであっても良い。
(C)主として簡素化のためにリフトセンサを省略し、リフト可変機構をオープンループ制御するものであっても良い。この場合、ステップ7で算出される学習値(又は補正値)を作動角アクチュエータ13の指令値に反映すれば良い。
(D)上記実施例では吸気弁に本発明を適用しているが、同様に排気弁に適用することも可能である。また、上記実施例ではバルブリフト量に対して学習・補正制御を行っているが、同様に作動角に対して学習・補正制御を行うようにしても良い。
以上の説明より把握し得る技術思想について以下に列記する。
(1)吸気弁11又は排気弁のバルブリフト量又は作動角の少なくとも一方を可変とするリフト可変機構1と、車両減速中に、内燃機関の燃料カットを行う燃料カット手段と、燃焼安定度に対応する所定の学習許可条件が成立するかを判定する学習許可条件判定手段(ステップ11〜18)と、上記燃料カット中で、かつ、上記学習許可条件が成立する場合に、上記バルブリフト量又は作動角が最小値VLminとなるように上記リフト可変機構1を操作して(ステップ5)、上記バルブリフト量又は作動角の学習処理又は補正処理を行う学習手段(ステップ7)と、を有する。
(2)上記燃料カット中で、かつ、上記学習許可条件が成立しない場合には、上記バルブリフト量又は作動角が最小値VLminよりも大きい値VLsとなるように上記リフト可変機構1が操作される(ステップ9,図5)。
(3)上記リフト可変機構1は、制御軸12と、この制御軸12の回転位置を変更・保持するアクチュエータ13と、制御軸12に偏心して設けられた制御偏心軸部18と、この制御偏心軸部18に揺動可能に嵌合するロッカアーム6と、クランクシャフトに連動して回転する駆動軸2に揺動可能に嵌合し、吸気弁11又は排気弁を開閉する揺動カム9と、上記駆動軸2に偏心して設けられた駆動偏心軸部3と、この駆動偏心軸部3とロッカアーム6の一端とを連係する第1リンク4と、上記ロッカアーム6の他端と揺動カム9の先端とを連係する第2リンク8と、を有する。
(4)上記学習許可条件が、以下の条件の少なくとも一つを含んでいる。
・ブレーキスイッチがOFF(ステップ11)、
・機関回転数が所定値より大きい(ステップ12)、
・機関冷却水温が所定値より大きい(ステップ13)、
・車速が所定値より大きい(ステップ14)、
・機関回転速度の低下速度が所定値より小さい(ステップ15)、
・変速機の変速比が所定値より小さい(ステップ16)、
・吸気圧力が所定値より小さい(ステップ17)、
・クランク角に対する吸気弁の作動角の中心位相を可変とする位相可変機構21を備え、上記中心位相が最遅角である(ステップ18)。
(5)上記バルブリフト量を検出するリフトセンサ(制御軸センサ14)を有し、上記学習手段は、上記バルブリフト量の最小値VLminに対応するリフトセンサの基準位置の補正処理又は学習処理を行う(ステップ7)。
(6)上記リフトセンサの異常を検出すると、上記学習手段の作動を禁止する(ステップ4)。
リフト可変機構の一例であるリフト・作動角可変機構を示す斜視図。 本発明の一実施例に係るバルブリフト制御装置が適用される内燃機関の吸気系のシステム構成図。 本実施例に係る学習制御の流れを示すフローチャート。 学習許可条件の判定ルーチン。 燃料カットを伴う車両減速時のタイムチャート。
符号の説明
1…リフト・作動角可変機構(リフト可変機構)
2…駆動軸
3…駆動偏心軸部
4…第1リンク
6…ロッカアーム
8…第2リンク
9…揺動カム
12…制御軸
13…作動角アクチュエータ
14…制御軸センサ(リフトセンサ)
18…制御偏心軸部
19…エンジンコントロールユニット
21…位相可変機構

Claims (6)

  1. 吸気弁又は排気弁のバルブリフト量又は作動角の少なくとも一方を可変とするリフト可変機構と、
    車両減速中に、内燃機関の燃料カットを行う燃料カット手段と、
    燃焼安定度に対応する所定の学習許可条件が成立するかを判定する学習許可条件判定手段と、
    上記燃料カット中で、かつ、上記学習許可条件が成立する場合に、上記バルブリフト量又は作動角が機構的な最小値となるように上記リフト可変機構を操作して、上記バルブリフト量又は作動角の学習処理又は補正処理を行う学習手段と、
    を有し、
    上記機構的な最小値は、燃料カット中を含めた機関運転中に使用されるバルブリフト量又は作動角の制御目標値の最小値よりも更に小さい値であって、燃料カット中であっても燃料カット解除後の燃焼安定性を確保できないことがあるほど小さい値であり、
    上記燃焼安定度に対応する所定の学習許可条件とは、燃料カット中にバルブリフト量又は作動角を学習処理又は補正処理のために上記機構的な最小値としても、燃料カット解除後の燃焼安定性が確保できる条件であることを特徴とする内燃機関のバルブリフト制御装置。
  2. 上記燃料カット中で、かつ、上記学習許可条件が成立しない場合には、上記バルブリフト量又は作動角が最小値よりも大きい値となるように上記リフト可変機構が操作される請求項1に記載の内燃機関のバルブリフト制御装置。
  3. 上記リフト可変機構は、制御軸と、この制御軸の回転位置を変更・保持するアクチュエータと、上記制御軸に偏心して設けられた制御偏心軸部と、この制御偏心軸部に揺動可能に嵌合するロッカアームと、クランクシャフトに連動して回転する駆動軸に揺動可能に嵌合し、吸気弁又は排気弁を開閉する揺動カムと、上記駆動軸に偏心して設けられた駆動偏心軸部と、この駆動偏心軸部とロッカアームの一端とを連係する第1リンクと、上記ロッカアームの他端と揺動カムの先端とを連係する第2リンクと、を有する請求項1又は2に記載の内燃機関のバルブリフト制御装置。
  4. 上記学習許可条件が、以下の条件の少なくとも一つを含んでいる請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関のバルブリフト制御装置
    ・ブレーキスイッチがOFF、
    ・機関回転数が所定値より大きい、
    ・機関冷却水温が所定値より大きい、
    ・車速が所定値より大きい、
    ・機関回転速度の低下速度が所定値より小さい、
    ・変速機の変速比が所定値より小さい、
    ・吸気圧力が所定値より小さい、
    ・クランク角に対する吸気弁の作動角の中心位相を可変とする位相可変機構を備え、上記中心位相が最遅角である。
  5. 上記バルブリフト量を検出するリフトセンサを有し、
    上記学習手段は、上記バルブリフト量の最小値に対応するリフトセンサの基準位置の補正処理又は学習処理を行う請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関のバルブリフト制御装置。
  6. 上記リフトセンサの異常を検出すると、上記学習手段の作動を禁止する請求項5に記載の内燃機関のバルブリフト制御装置。
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