JP3982108B2 - 塗膜形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メッキ調の外観を有する塗膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から塗膜に光輝性のメタリック感を与える塗装方法として、脂肪酸とともにボールミルにて粉砕処理された、厚さ0.1〜1μm、平均粒径5〜60μmのアルミニウムフレーク顔料を含む組成物が使用されている。
【0003】
これらのメタリック塗料に光輝剤として配合されるアルミニウムフレークは、その性質によりリーフィング型とノンリーフィング型に分類されている。リーフィング型アルミニウムのフレークは通常ステアリン酸とともに粉砕処理されており、その表面張力が低いため、塗装したときにメタリック塗膜の上層面に浮上し、基材と平行に配列した状態で塗膜を形成して、連続したアルミニウム面を形成しやすい。しかしながら、上層面に浮上したアルミニウムフレーク顔料は塗膜硬化後においても塗膜に固定化されておらず、指触により剥離して容易に取り除かれる。また、未硬化の状態でウエット・オン・ウエット方式にてクリヤー塗料を塗装すると、アルミニウムフレークの配向が乱れて外観が低下する。一方、メタリック塗膜を加熱硬化後にクリヤー塗料を塗装すると、クリヤー塗膜との密着性が確保できないという問題点を有している。よって、工業用塗料に適応されているのは主に後者のノンリーフィング型アルミニウムフレークである。
【0004】
ノンリーフィング型アルミニウムフレークのみを含む従来のメタリック塗料は、アルミニウムフレークが通常オレイン酸とともに粉砕処理されており、光輝材として配合したアルミニウムフレークが塗装時メタリック塗膜の内部に分散するため、クリヤー塗膜との密着性は良好であるが、光輝材として配合したアルミニウムフレークの厚さが厚く、エナメル塗膜内部に分散するため、アルミニウムフレークの重なりが肉眼にて観察され、連続なメッキ調外観性を有する塗膜を形成できないという問題点を有している。
【0005】
このようなメタリック塗料の外観性を改良した塗料組成物として特開昭53−9836号には、揮発性キャリヤー、金属微粒子および結合材から成り、金属微粒子は1000オングストローム以下の厚さを有する概して不規則に造型された金属小板であり、かつ、結合材対金属小板の比率が0.05対1〜10対1となる様な量で存在する塗料組成物が提案されている。しかしながら、このメタリック塗料組成物では、被塗物の研ぎ跡隠蔽性に劣り、連続なメッキ調外観性を有する塗膜を安定的に形成できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、塗膜物性に問題がなく、被塗物の研ぎ跡隠蔽性に優れ、かつ連続なメッキ調外観に優れる塗膜を安定的に形成できる塗膜形成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の塗膜形成方法である。
(1) 被塗物に、
さが0.1〜1μm、かつ平均粒径が1〜60μmであるノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)、または
上記ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)および厚さが0.08μm以下、かつ平均粒径が5〜40μmである微小金属箔(b)
光輝材として含有し、ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)対微小金属箔(b)の重量比率が1対0〜1対20であり、光輝材対塗膜形成樹脂の重量比率が1対0.3〜1対40である第1メタリック塗料(A)を塗布し、
いで上記微小金属箔(b)、または
上記微小金属箔(b)および上記ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)
光輝材として含有し、微小金属箔(b)対ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)の重量比率が1対0〜1対20であり、光輝材対塗膜形成樹脂の重量比率が1対0.3〜1対40である第2メタリック塗料(B)を順次塗装し、
2メタリック塗料(B)上にクリヤーコートを塗装しないことを特徴とする塗膜形成方法。
(2) 上記(1)において、第1メタリック塗料(A)および第2メタリック塗料(B)をウエット・オン・ウエット方式にて順次塗装する塗膜形成方法。
(3) 上記(1)において、第1メタリック塗料(A)を塗装後加熱し、ついで第2メタリック塗料(B)を塗装する塗膜形成方法。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において塗膜形成の対象となる被塗物としては、鉄、アルミニウム、銅もしくはこれらの合金を含む金属類、ガラス、コンクリート等の無機材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリアクリル、ポリエステル、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等の樹脂成形品および各種FRPなどのプラスチック材料、木材、紙等が挙げられる。
これら被塗物は直接第1メタリック塗料(A)、第2メタリック塗料(B)等の塗料組成物を塗装してもよく、また基材に予め適宜アンダーコートやプレコート処理を施してもよい。
【0009】
本発明に用いられる第1メタリック塗料(A)はオレイン酸等の脂肪酸とともにボールミルで粉砕された厚さが0.1〜1μm、特に0.1〜0.5μmの範囲内にあり、平均粒径が60μm以下、特に20μm以下であるノンリーフィング型アルミニウムフレークを光輝材として含有し、塗膜形成樹脂および溶剤を含む塗料組成物である。厚さが1μmを越えるもの、あるいは平均粒径が60μmを越えるものは第1メタリック塗料(A)のウェット膜が肌荒れを生じ、連続なメッキ調外観が低下する。
【0010】
第1メタリック塗料(A)に使用される塗膜形成樹脂は制限がなく、従来から塗料用として使用されているものが制限なく使用できる。代表的な塗膜形成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、繊維素系樹脂等を1種単独であるいは2種以上組み合わせて非架橋のラッカータイプとすることも、また例えば、イソシアネート化合物、メラミン樹脂等の架橋剤と組み合わせて、1液型または2液型の架橋硬化型塗料として使用することもできる。
【0011】
第1メタリック塗料(A)の光輝材としては、ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)を単独で、またはノンリーフィン型アルミニウムフレーク(a)と微小金属箔(b)とを併用して配合することができる。微小金属箔(b)は、厚さ0.08μm以下、好ましくは0.02〜0.06μmで、かつ平均粒径が5〜40μm、好ましくは5〜20μmである。微小金属箔(b)は、蒸着(真空蒸着を含む)法、無電解めっき法およびスパッター法等により製造されたものが挙げられる。市販品としては、例えばMetalure(AVERY DENNISON社製、商標、微小アルミニウム箔の厚さ0.01〜0.08μm、平均粒径6〜16μm)、Metasheen (WOLSTENHOLME INTERNATIONAL LTD製、商標、微小金属箔の厚さ0.01〜0.08μm、平均粒径8〜20μm)等が挙げられる。微小金属箔(b)の素材としては、Al、Mg、Cu、Au、Ag等が例示され、特に制限されない。
【0012】
ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)対微小金属箔(b)の重量比率は1対0〜1対20、好ましくは1対0〜1対10である。ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)の配合量が1対20未満の場合、被塗物の研ぎ跡隠蔽性に劣り、連続なメッキ調外観を有する塗膜を安定的に形成できない。この原因は、微小金属箔(b)の厚さが0.08μm以下と低く、被塗物の研ぎ跡に沿って変形して配向するためである。
【0013】
第1メタリック塗料(A)の光輝材配合量は、光輝材対塗膜形成樹脂の重量比率が1対0.3〜1対40、好ましくは1対1〜1対20である。光輝材の配合量が1対0.3を越えると密着性試験において凝集剥離を生じる。また、光輝材の配合量が1対40より低い場合、被塗物の研ぎ跡隠蔽性が劣る。
【0014】
本発明に用いられる第1メタリック塗料(A)には、必要に応じてその他の顔料、各種添加剤などを配合することができる。顔料としては従来から塗料用に常用されているものが用いられ、例えば有機系としてはアゾレーキ系顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、キノフタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔料等を挙げることができ、無機系としては黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタン等が挙げられる。添加剤としてはベンゾトリアゾール、蓚酸アニリド系等の紫外線吸収剤、ベンゾフェノール系等の酸化防止剤、シリコーン系等のレベリング剤、ワックス、有機ベントナイト等の粘性制御剤、硬化触媒等が挙げられる。
【0015】
本発明に用いられる第1メタリック塗料(A)は、水または有機溶剤に分散ないし溶解して使用する。有機溶剤としては、芳香族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤等が使用できる。
【0016】
本発明に用いられる第1メタリック塗料(A)は、被塗物の研ぎ跡に沿って変形し難いノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)を配合し、その配合比率を適当な範囲内とすることにより、被塗物の研ぎ跡隠蔽性を向上させることができる。
【0017】
本発明に用いられる第2メタリック塗料(B)は、光輝材としての微小金属箔(b)および塗膜形成樹脂を含んで構成される。微小金属箔(b)は厚さが0.08μm以下と低いため、光輝材の重なりが肉眼にて観察され難く、連続なメッキ調外観を有する塗膜を形成させることができる。
【0018】
本発明に用いられる第2メタリック塗料(B)の塗膜形成樹脂としては、通常塗料用として使用されている樹脂を制限なく使用できる。例えばアクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、繊維素系樹脂等を1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて非架橋のラッカータイプとすることも、また例えば、イソシアネート化合物、メラミン樹脂等の架橋剤と組み合わせて、1液型または2液型の架橋硬化型塗料として使用することもできる。
【0019】
微小金属箔(b)と塗膜形成樹脂の重量比率は、1対0.3〜1対40、好ましくは1対1〜1対20である。微小金属箔(b)に対する塗膜形成樹脂の配合率が1対0.3よりも低い場合、密着性試験において凝集剥離を生じる。また、1対40を越えて配合した場合、微小金属箔(b)の配向性が充分でなく、メッキ調外観が低下する。
【0020】
第2メタリック塗料(B)の光輝材としては、微小金属箔(b)とノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)を適当な範囲内で併用して配合することもできる。微小金属箔(b)とノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)の重量比率は1対0〜1対20、好ましくは1対0.05〜1対20、さらに好ましくは1対0.05〜1対10、最も好ましくは1対0.1〜1対2である。微小金属箔(b)の配合量が1対20未満の場合、ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)同士の重なりが肉眼にて観察され、連続なメッキ調外観を有する塗膜を形成させることができない。
【0021】
第2メタリック塗料(B)に光輝材として、微小金属箔(b)を単独で配合し、または微小金属箔(b)とノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)を併用して配合する場合の光輝材配合量は、光輝材対塗膜形成樹脂の重量比率が1対0.3〜1対40、好ましくは1対1〜1対20である。光輝材の配合量が1対0.3を越えると密着性試験において凝集剥離を生じる。また、光輝材の配合量が1対40より低い場合、光輝材の配向性が低下し、メッキ調外観が低下する。
【0022】
第2メタリック塗料(B)には、必要に応じてその他の顔料、各種添加剤などを配合することができる。顔料としては従来から塗料用に常用されているものが用いられ、例えば有機系としてはアゾレーキ系顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、キノフタロン系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔料等を挙げることができ、無機系としては黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタン等が挙げられる。また添加剤としてはベンゾトリアゾール、蓚酸アニリド系等の紫外線吸収剤、ベンゾフェノール系等の酸化防止剤、シリコーン系等のレベリング剤、ワックス、有機ベントナイト等の粘性制御剤、硬化触媒等が挙げられる。
【0023】
第2メタリック塗料(B)は、水または有機溶剤に分散ないし溶解して使用する。有機溶剤としては、芳香族炭化水素系溶剤、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤等が使用できる。
【0024】
第2メタリック塗料(B)は、微小金属箔(b)を配合し、その配合比率を適当な範囲内とすることにより、連続なメッキ調外観性を有する塗膜を形成することができる。
【0025】
第1メタリック塗料(A)に微小金属箔(b)を配合する場合、および第2メタリック塗料(B)にノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)を配合する場合は、ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)の光輝剤全体に対する割合は第2メタリック塗料(B)よりも第1メタリック塗料(A)の方が多く、また微小金属箔(b)の光輝剤全体に対する割合は第1メタリック塗料(A)よりも第2メタリック塗料(B)の方が多くなるようにする。
【0026】
本発明の塗膜形成方法は被塗物に、被塗物の研ぎ跡隠蔽性を向上させる第1メタリック塗料(A)を塗装し、ついで連続なメッキ調外観を有する塗膜を形成できる第2メタリック塗料(B)を塗装する。
これらの場合、第1メタリック塗料(A)ならびに第2メタリック塗料(B)をウエット・オン・ウエット方式にて順次塗装してもよく、第1メタリック塗料(A)を塗装後加熱し、ついで第2メタリック塗料(B)を塗装して加熱してもよい。
【0027】
本発明の塗膜形成方法においては、第1メタリック塗料(A)の塗装に先立ってプライマーを塗装することができるが、本発明のメタリック塗料組成物の塗膜上にクリヤーコートを塗装しない。ここで用いられるプライマーは特に限定されず、従来から用いられている塗料を使用することができる。
【0028】
本発明においてプライマーを塗装する場合、ウェット・オン・ウェット方式で塗装してもよく、またプライマーを塗装し加熱後第1メタリック塗料(A)を塗装してもよい。
【0029】
本発明に用いられる塗料組成物の塗装は、霧化式塗装機を用い、エアスプレー方式、静電方式等従来から公知の塗装方式により行うことができる。微小金属箔(b)を含む塗料組成物はエアスプレー方式で塗装するのが好ましい。
【0030】
【発明の効果】
本発明の塗膜形成方法によれば、厚さが0.1〜1μm、かつ平均粒径が1〜60μmであるノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)、または上記ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)および厚さが0.08μm以下、かつ平均粒径が5〜40μmである微小金属箔(b)を光輝材として含有し、ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)対微小金属箔(b)の重量比率が1対0〜1対20であり、光輝材対塗膜形成樹脂の重量比率が1対0.3〜1対40である第1メタリック塗料(A)を塗布し、ついで上記微小金属箔(b)、または上記微小金属箔(b)および上記ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)を光輝材として含有し、微小金属箔(b)対ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)の重量比率が1対0〜1対20であり、光輝材対塗膜形成樹脂の重量比率が1対0.3〜1対40である第2メタリック塗料(B)を順次塗装し、第2メタリック塗料(B)上にクリヤーコートを塗装しないようにしたので、塗膜物性に問題がなく、被塗物の研ぎ跡隠蔽性に優れ、連続なメッキ調外観を有する塗膜を安定的に形成することができる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに具体的に説明する。しかし、本発明の範囲はこれらの例になんら限定されるものではない。なお各例中、特に記載のない限り、部は重量部、%は重量%を表す。
【0032】
製造例1 第1メタリック塗料(A)の調製
表1〜4に示す実施例および比較例の第1メタリック塗料組成物100重量部に対し、酢酸ブチル:トルエンが50:50の混合溶剤を80重量部加えて攪拌し、希釈塗料とした。
【0033】
製造例2 第2メタリック塗料(B)の調製
表1〜4に示す実施例および比較例の第2メタリック塗料組成物100重量部に対し、酢酸ブチル:トルエンが50:50の混合溶剤を100重量部加えて攪拌し、希釈塗料とした。
【0034】
実施例1〜7、比較例3〜8
厚さ0.8mm、7cm×15cmの化成処理を施したダル鋼板、パルボンド#3020(日本パカーライジン(株)社製、商標)にエポキシ樹脂系カチオン電着塗料、アクアNo.4200F(日本油脂(株)社製、商標)を乾燥膜厚25μmとなるように電着塗装し、175℃で30分間焼き付けた。次に、中塗塗料としてハイエピコNo.150(日本油脂(株)社製、商標)を乾燥膜厚30μmとなるようにスプレー塗装し、室温にて10分間放置した後140℃で30分間焼き付けた中塗塗装板を作成した。この中塗塗装板の半分の面積をJIS R6252に記された600番の研磨紙によりサンディングを行い、イソプロピルアルコールを用いて脱脂し、被塗物とした。
【0035】
次に表1および表2に示す実施例1〜7、比較例3〜8の第1メタリック塗料の希釈塗料を被塗物に対し、乾燥膜厚6μmとなるようにスプレー塗装し、室温で3分間放置した後、第2メタリック塗料組成物の希釈塗料を、乾燥膜厚4μmとなるようにスプレー塗装した。室温にて約10分間放置した後、140℃で30分間焼き付け、塗装板を得た。これらの塗装板を用いて、メッキ調外観、密着性、研ぎ跡隠蔽性を下記方法により評価した。評価結果を表1、2に示した。
(1)メッキ調外観
メッキ調外観は、目視評価にて行った。◎は非常に優れたメッキ調に仕上がっている、○はメッキ調に仕上がっている、×は通常のシルバーメタリック調に仕上がっていることを示す。
(2)密着性
密着性は、カッターナイフにて素地に達するようにカット線を入れ、1mm×1mmの正方形100個を描き、その表面にセロハンテープを貼りつけ、それを急激に剥離した後の塗面状態を観察した。○はゴバン目塗膜の剥離が全く認められない、×はゴバン目塗膜の剥離が10個以上認められたことを示す。
(3)研ぎ跡隠蔽性
研ぎ跡隠蔽性は、JIS R6252に記された600番の研磨紙によりサンディングを行った部位とサンディングを行わない部位を比較し、目視評価にて行った。◎は全く異常が認められない、○は異常が認められない、×はサンディング跡が認められることを示す。
【0036】
比較例1〜2
厚さ0.8mm、7cm×15cmの化成処理を施したダル鋼板、パルボンド#3020(日本パカーライジン(株)社製、商標)にエポキシ樹脂系カチオン電着塗料、アクアNo.4200F(日本油脂(株)社製、商標)を乾燥膜厚25μmとなるように電着塗装し、175℃で30分間焼き付けた。次に、中塗塗料としてハイエピコNo.150(日本油脂(株)社製、商標)を乾燥膜厚30μmとなるようにスプレー塗装し、室温にて10分間放置した後140℃で30分間焼き付けた中塗塗装板を作成した。この中塗塗装板の半分の面積をJIS R6252に記された600番の研磨紙によりサンディングを行い、イソプロピルアルコールを用いて脱脂し、被塗物とした。
【0037】
次に表2に示す比較例1〜2の第1メタリック塗料組成物の希釈塗料を被塗物に対し、乾燥膜厚10μmとなるようにスプレー塗装し、室温にて約10分間放置した後、140℃で30分間焼き付け、塗装板を得た。これらの塗装板を用いて、メッキ調外観、密着性、研ぎ跡隠蔽性を前記方法により評価した。評価結果を表2に示した。
【0038】
【表1】
Figure 0003982108
表1の注
*1 Sap FM4010[昭和アルミパウダー(株)社製、商標、ノンリーフィング型アルミニウムフレーク、厚さ0.2μm、平均粒径11μm、加熱残分65%]
*2 Metalure[AVERY DENNISON社製、商標、微小金属箔、厚さ0.01〜0.08μm、平均粒径6〜16μm、加熱残分10%]
*3アクリディックA−345[大日本インキ化学(株)社製、商標、アクリル樹脂ワニス、加熱残分55%]
*4 スーパーベッカミンL−116−70[大日本インキ化学(株)社製、商標、ブチル化メラミン樹脂、加熱残分68%]
*5 CAB381−0.5[イーストマン ケミカルズ社製、商標、セルロースエステル]
【0039】
【表2】
Figure 0003982108
表2の注
*1、*2、*3、*4、*5 表1の注参照
【0040】
実施例8〜14、比較例11〜16
厚さ3mm、7cm×12cmの住友A&L(株)製ABS基材、クララスチックMVの試験片を用い、半分の面積をJIS R6252に記された600番の研磨紙によりサンディングを行った。次にイソプロピルアルコールを用いて脱脂し、被塗物とした。次に表3および表4に示す実施例8〜14、比較例11〜16の第1メタリック塗料組成物の希釈塗料を被塗物に対し、乾燥膜厚6μmとなるようにスプレー塗装し、室温で約3分間放置した後、第2メタリック塗料組成物の希釈塗料を、乾燥膜厚4μmとなるようにスプレー塗装した。室温にて約10分間放置した後、75℃で30分間焼き付け、塗装板を得た。これらの塗装板を用いて、メッキ調外観、密着性、研ぎ跡隠蔽性を前記方法により評価した。評価結果を表3、表4に示した。
【0041】
比較例9〜10
厚さ3mm、7cm×12cmの住友A&L(株)製ABS基材、クララスチックMVの試験片を用い、半分の面積をJIS R6252に記された600番の研磨紙によりサンディングを行った。次にイソプロピルアルコールを用いて脱脂し、被塗物とした。次に表4に示す比較例9〜10の第1メタリック塗料組成物の希釈塗料を被塗物に対し、乾燥膜厚10μmとなるようにスプレー塗装し、室温にて約10分間放置した後、75℃で30分間焼き付け、塗装板を得た。これらの塗装板を用いて、メッキ調外観、密着性、研ぎ跡隠蔽性を前記方法により評価した。評価結果を表4に示した。
【0042】
【表3】
Figure 0003982108
表3の注
*1、*2、*3、*5 表1の注参照
*6 デスモジュールN−75[バイエル社製、商標、ポリイソシアネート、加熱残分75%]
【0043】
【表4】
Figure 0003982108
表4の注
*1、*2、*3、*5 表1の注参照
*6 表3参照
【0044】
表1〜4の結果より、実施例1〜14においては、塗膜物性に問題がなく、被塗物の研ぎ跡隠蔽性が良好であり、連続なメッキ調外観を有する等の塗膜特性に優れるのに対し、比較例1〜16ではこれらに劣ることが分かる。

Claims (3)

  1. 被塗物に、
    さが0.1〜1μm、かつ平均粒径が1〜60μmであるノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)、または
    上記ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)および厚さが0.08μm以下、かつ平均粒径が5〜40μmである微小金属箔(b)
    光輝材として含有し、ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)対微小金属箔(b)の重量比率が1対0〜1対20であり、光輝材対塗膜形成樹脂の重量比率が1対0.3〜1対40である第1メタリック塗料(A)を塗布し、
    いで上記微小金属箔(b)、または
    上記微小金属箔(b)および上記ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)
    光輝材として含有し、微小金属箔(b)対ノンリーフィング型アルミニウムフレーク(a)の重量比率が1対0〜1対20であり、光輝材対塗膜形成樹脂の重量比率が1対0.3〜1対40である第2メタリック塗料(B)を順次塗装し、
    2メタリック塗料(B)上にクリヤーコートを塗装しないことを特徴とする塗膜形成方法。
  2. 請求項1において、第1メタリック塗料(A)および第2メタリック塗料(B)をウエット・オン・ウエット方式にて順次塗装する塗膜形成方法。
  3. 請求項1において、第1メタリック塗料(A)を塗装後加熱し、ついで第2メタリック塗料(B)を塗装する塗膜形成方法。
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