JP3980836B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、現像装置に装備されているトナーカートリッジ内でのトナー攪拌のための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像を可視像処理するための現像装置が備えられている。
従来、現像装置の構成の一つとして、感光体へのトナー供給部をなす現像ユニットと現像ユニットにトナーを供給するトナーカートリッジとを組み合わせた構成がある。
現像ユニット内には感光体に供給するトナーを周面に担持した現像スリーブおよび現像スリーブにトナーを供給する供給スリーブとが備えられ、トナーカートリッジ内には、回転可能な攪拌部材が備えられている。
【0003】
トナーカートリッジは、現像装置において着脱可能に設けられており。収容しているトナーが完全に消費されると新たなものと交換することができる部材である。
【0004】
トナーカートリッジ内では、回転することによりトナーを汲み上げて現像ユニット内に向けて供給するためにトナーを汲み上げ可能な攪拌羽根が設けられている。
従来、トナーカートリッジから現像ユニットに向けてトナーを供給できる構成として、特開平11−153902号公報や特開平8−3051492号公報に開示された構成がある。
【0005】
特開平11−153902号公報には、長手方向両端が円錐状に形成されたトナーカートリッジ内に該トナーカートリッジの一部に穿孔された吐出口に対応する平坦部とこの平坦部の両側にテーパ部を設けた攪拌部材をトナーカートリッジ内で回転させることにより、トナーカートリッジ内のトナーを掻き取りながら吐出口から現像ユニットに向けてトナーを吐出する構成が開示されている。
【0006】
特開平8−3051492号公報には、トナーカートリッジの形状として長手方向両端に向かうに従ってすぼんだ状態となる形状とし、長手方向中央部の最も大径となる部分の壁部にトナー吐出口となる開口を形成し、この開口がトナーカートリッジの回転時に現像ユニット側の開口部と連通することにより現像ユニットに向けてトナーを受け渡す構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記各公報に開示されている構成においては、トナーカートリッジの形状を利用してトナーが重力によって勾配面を滑り落ちて一部に集約されることにより集約された位置から現像ユニットに向けてトナーを受け渡しすることができる反面、次の問題がある。
【0008】
トナーカートリッジの形状によって内部の容積が円筒状の場合と違って小さくなる。このため、トナーの収容量も円筒状の場合に比べて少なくなる。
トナーカートリッジの形状を容積の減少がテー形状の断面構造に比べて少ない円筒状とした場合には、トナーの重力を利用した滑動が生じないためにトナーをカートリッジの一部に集約させることができない。つまり、特開平11−153902号公報に開示されているような構成では、トナーが平坦面をなすカートリッジ内面において一部にトナーを寄せることができない。このため、一部に集約されたトナーを現像ユニットに供給する場合に比べて安定したトナーの供給量を確保することが困難となる問題がある。
【0009】
現像ユニットに対するトナーカートリッジからのトナー供給量が安定しないと、現像ユニット内で現像スリーブによって担持されるトナーの量も不安定となる。この結果、感光体に対するトナーの供給量が不安定となり、安定した画像濃度を維持することができなくなる。
【0010】
本発明の目的は、上記従来の現像装置、特にトナーカートリッジにおける問題に鑑み、安定したトナーの供給量を確保して画像濃度の悪化などを来すことがない構成を備えた現像装置および画像形成装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、潜像担持体上に形成された静電潜像を可視像処理する現像装置であって、円筒状に形成され、長手方向の一部に上記潜像担持体に対してトナーを供給する現像部材を備えた現像ユニットへ上記トナーを供給するためのトナー補給口を備えたトナー収容部と、上記トナー収容部内で回転可能に設けられ、該トナー収容部内に収容されているトナーを上記トナー補給口に向けて押し込むことにより現像ユニットに上記トナーを供給可能な攪拌部材とを備え、上記攪拌部材には、上記トナー補給口に対応する位置に設けられて上記トナー収容部内面に摺接しながら移動可能な平坦部と、該平坦部の両側に設けられて該平坦部に一部が連続するテーパ部とを備え、上記平坦部とテーパ部とは異なる材質で構成され、上記平坦部と上記テーパ部との境界部には切り込みが設けられることにより上記平坦部と上記テーパ部とが回転時に個別に移動することを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明は、上記攪拌部材の平坦部およびこれに連続する上記テーパ部の一部は、上記トナー収容部の内面に摺擦する寸法で形成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、上記テーパ部が、上記攪拌部材の回転時に上記平坦部に連続する位置がこれ以外の位置よりも遅延して移動することを特徴としている。
【0015】
請求項記載の発明は、上記テーパ部は上記平坦部よりも撓み変形量が大きい材質が用いられることを特徴としている。
【0016】
請求項記載の発明は、上記平坦部は、ステンレス材が用いられることを特徴としている。
【0017】
請求項記載の発明は、上記平坦部がテーパ部との境界線に設けられた切り込みに沿って直角に折り曲げられていることを特徴としている。
【0018】
請求項記載の発明は、上記平坦部は、上記トナーボトル内の任意の位置にあるトナーに対して上記攪拌部材の回転時に上記テーパ部よりも遅れて接触する状態に直交していることを特徴としている。
【0019】
請求項記載の発明は、請求項1乃至のうちの一つに記載の現像装置を用いることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図示実施例により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態による現像装置が用いられる画像形成装置の模式図であり、同図に示す画像形成装置は、複数色の画像形成が可能なカラープリンタ(以下、画像形成装置としてカラープリンタと称する)である。
【0021】
図1においてカラープリンタ1は、内部にベルト状の感光体2を備えており、感光体2は、複数のローラ2A、2B、2Cに掛け回されて図示矢印方向に移動することができる。
感光体2の周辺には、感光体2の移動過程において画像形成処理を実行するための帯電装置3、書き込み装置4、現像装置5、1次転写装置6、クリーニング装置7がそれぞれ配置されている。
【0022】
書き込み装置4は、画像情報に応じてレーザ光を出射可能な光源である半導体レーザ4A、回転多面鏡4B、光路形成用の反射鏡4Cを備えている。書き込み装置4では、画像情報に応じた走査光を感光体2に対して主走査方向および副走査方向にそれぞれ出射して感光体2上に画像に対応した静電潜像を形成する。
【0023】
現像装置5は、色分解色と補色関係にある色のトナーを感光体2に供給して静電潜像を可視像処理する。このため、現像装置5には、色分解色と補色関係にある色のトナーである、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および階調性を整えるためと白黒画像の際に用いられるブラック(B)のトナーを収容した現像ユニット(便宜上、図1において各ユニットの符号を5Y、5M、5C、5Bで示す)が装備されている。
【0024】
各現像ユニットは、それぞれ同様な構成を備えており、いま、図2において、イエロートナーを収容しているユニットを対象として説明すると、感光体2に対してトナーを供給する現像部材に相当する現像スリーブ5Y1と、現像スリーブ5Y1に向けて帯電攪拌したトナーを供給する供給パドル5Y2およびトナー補給を行うトナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3とを主要部として備えている。なお、図2において、他の色の現像ユニットに関しては、イエロートナー現像用の現像ユニット5Yに装備されている部材と同様にM、C、Bの符号を付けて示してある。
【0025】
各色のトナーを収容している現像ユニットは、感光体2に対して接離する方向(図1中、矢印Rで示す方向)に往復動可能であり、色分解された色と補色関係にある色に対応した静電潜像を可視像処理する際に感光体2に接近することにより、現像スリーブ5Y1を介して感光体2上の静電潜像に対してトナーを供給することができる。各現像ユニットの往復動動作は、図示しない電磁クラッチを介して実施され、現像時には選択された色の現像ユニットが感光体2に対して現像スリーブを接近させる位置に移動し、非現像時には上記と逆に感光体2から離れる方向に移動する。
【0026】
図1において1次転写装置6は、複数のローラに掛け回されて感光体2と対向する位置で同方向に移動可能な中間転写ベルト6Aおよび2次転写装置6Bを備えている。
1次転写装置6では、感光体2に形成された画像が単一色の場合、感光体2から転写された画像をそのまま2次転写装置6Bを介して給紙装置8から給送されたシートに2次転写し、多色画像の場合には各色毎に形成された感光体2上の画像を中間転写ベルト6Aに重畳転写したうえで2次転写装置6Bによりシートに対して一括転写するようになっている。
【0027】
図1において1次転写装置6には、感光体2に対峙する中間転写ベルト6Aの内側に転写チャージャ6A1が配置され、感光体2の内側にはこれが掛け回されているローラの一つを用いて1次転写対向ローラ2Cが配置されている。なお、図1において、符号6Cは、1次転写装置6における中間転写ベルト6Aに対向して接離可能なベルトクリーニング装置を示し、符号6Dは、中間転写ベルト6Aに対する転写開始タイミングを割り出すためのベルト初期位置検知センサを示している。
【0028】
中間転写ベルト6Aと2次転写装置6Bとが対向する2次転写位置には、給紙装置8からシートが給送される。
給紙装置8は、記録紙などのシートを収容可能な給紙カセット8Aと、シート分離機能を備えた繰り出しローラ8Bと、搬送ローラ8Cとレジストローラ8Dとを備えている。本実施例では、給紙カセット8A内のシートとは別のシート、例えばサイズや材質の違うシートを2次転写位置に向けて給送することもできる。このため、カラープリンタ1の壁部の一部には、手差しトレイ1Aが設けられている。
手差しトレイ1Aにおけるシートの繰り出し側には、給紙カセット8Aに設けられていると同様な繰り出しローラ8Bが備えられ、手差しトレイ1Aから繰り出されたシートはレジストローラ8Dに向け給送されるようになっている。
【0029】
2次転写位置において中間転写ベルト6Aから画像転写を受けたシートは、定着装置9により未定着画像を定着されて排紙トレイ10やソータ11に排出されると共に、両面への画像形成時には反転装置12を介して再度レジストローラ8Dに向け給送される。
【0030】
、図1に示すように定着装置9は、一対のローラ9A、9Bに掛け回された定着ベルト9Cと、一対のローラの一つに対向当接する加圧ローラ9Dと、ベルト9Cの展張面の一部に当接している補助ローラ9Eとを主要部として備えている。なお、図1において、符号9Fおよび9Gは、オフセット防止剤の塗布装置および過剰塗布されたオフセット防止剤を除去するクリーニング装置である。
【0031】
上記構成のカラープリンタ1においては、画像形成サイクルが開始されると、感光体2が移動を開始し、さらに中間転写ベルト6Aも感光体2に連動して移動を開始する。
現像装置5により選択された色の静電潜像が可視像処理されてトナー像となった画像は、中間転写ベルト6Aに1次転写されるが、1次転写の際にはベルト初期位置検知センサ6Dにより転写開始タイミングが割り出され、複数色の画像の転写位置がずれないようにして重畳転写される。単一色の場合には重畳転写はない。1次転写に際して各色の画像が転写されるために用いられる転写バイアスは順次高められるが、中間転写ベルト6Aの抵抗特性などによってその特性が異なる。
【0032】
中間転写ベルト6Aに順次転写されて重畳された画像は、給紙装置8から繰り出されるシートに対して2次転写装置6Bを介して一括転写され、転写された画像を担持したシートは定着装置9に搬送されて画像を定着された後、排紙トレイ10やソータなどの後処理装置11への排出あるいは両面複写のための反転搬送装置12への排出のいずれかの方式が選択されて移送される。
感光体2および中間転写ベルト6Aは、表面に担持していた画像の担持が終了した場合にクリーニング装置7および6Cによってそれぞれ未転写トナーの除去さらには必要に応じて除電されて初期状態に復帰する。感光体2に対するクリーニング装置7は画像形成後とにクリーニングを実行し、中間転写ベルト6Aに対するクリーニング装置6Cは、2次転写が実行された後にクリーニングを実行する動作が設定されている。
【0033】
感光体2上に形成された静電潜像を可視像処理する現像装置5は、本発明の実施形態における特徴部であり、以下に詳細を説明する。
図2において現像装置5は、現像ユニット5Yとトナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3とが分割されて構成されており、トナーカートリッジ5Y3が交換対象として用いられるようになっている。なお、以下の説明ではイエローを対象とする現像ユニット5Yに関して説明するが、他の色の現像ユニットも同様な構成である。
図3(A)において、トナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3は円筒状部材で構成され、内部が軸方向で同じ断面積とされている。
【0034】
トナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3の内部には、トナーを汲み上げてトナーカートリッジ5Y3に形成されているトナー補給口5Y4(図3(A)、(C)参照)から現像ユニット5Yに向けて供給するための攪拌部材13,14が図3(C)に示すように並置されている。
攪拌部材13,14は、いずれも同じ構成を備えており、今、その一つ(便宜上、符号13を用いる)を対象として構成を説明すると次の通りである。
攪拌部材13は、図3(C)に示すように、回転基体13Cに一体化されてトナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3内にて回転可能に設けられた羽根部材で構成され、回転することによりトナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3内に収容されているトナーを汲み上げてトナー補給口5Y4に向けて蹴飛ばすことにより現像ユニット5Y内にトナーを供給するための部材である。
【0035】
攪拌部材13には、図3(B)に示すように、トナー補給口5Y4に対応する位置に平坦部13Aが、そして平坦部13Aの両側に位置して一部(便宜上、符号13B1で示す)が平坦部13Aに連続するテーパ部13Bがそれぞれ備えられており、平坦部13Aとテーパ部13Bとの境界部には切り込み15が設けられている。
【0036】
平坦部13Aおよびこれに連続するテーパ部13Bの一部13B1は、図3(C)に示すように、トナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3の内面に食い込み勝手となる張り出し寸法が設定されており、テーパ部13Bにおける平坦部13Aと連続する一部13B1以外の位置は、トナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3の内面から順次遠ざかる寸法により軸方向に沿って傾斜するテーパ面を形成するようになっている。
【0037】
攪拌部材13は、平坦部13Aとテーパ部13Bとが個別に移動でき、しかも、テーパ部13Bにおいて平坦部13Aに連続する一部13B1とこれ以外の部分とにおいてトナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3の内面に対する接触状態が異なるようになっている。このため、攪拌部材13が回転すると、テーパ部13Bにおける平坦部13Aと連続する一部13B1がこれ以外の部分に比べて摺擦抵抗によって遅延して移動することになる。
【0038】
図4は、攪拌部材13の回転時の状態を示しており、同図(A)において、トナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3の内面を摺擦可能な領域である平坦部13Aおよびこれに連続するテーパ部13Bの一部13B1は、テーパ部13Bの他の部分が移動する位置に対して、図4中、二点鎖線で示した初期形状からトナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3の内面で引きずられる分(図4中、矢印で示す状態)だけ移動量が異なる。換言すれば、テーパ部13Bにおける平坦部13Aに連続する一部13B1の位置と他の位置とで回転方向での位相にずれが生じる(図4(B)に示す状態)。
【0039】
テーパ部13Bは、軸方向に沿った傾斜面のうちで、図4(B)に示すように、平坦部13Aに連続する一部13B1が平坦部13Aと共にトナーカートリッジ(トナー収納部)5Y3の内面で引きずられると、他の部分に比べて移動方向(図4(B)中、符号Fで示す方向)に対し後方にずれて位置する。このため、テーパ部13Bでは、平坦面13Aに連続する一部13B1とこれ以外の部分との延長面が直線上に位置しないで傾くことになる。この結果、他の部分で掻き取られたトナーが図4(B)において符号TFで示す方向に移動して移動方向でずれを生じた位置にある平坦部13Aに向けて流れ込むことになる。
【0040】
本実施例は以上のような構成であるから、トナー収納部として用いられるトナーカートリッジ5Y3内(以下、便宜上、トナーカートリッジという表現のみを用いる)において攪拌部材13,14が回転すると、攪拌部材13,14における平坦部13A、およびこれに連続するテーパ部13Bの一部13B1がトナーカートリッジ5Y3の内面を摺擦しながら移動し、これに対してテーパ部13Bにおける平坦部13Aに連続する一部13B1以外の位置は、トナーカートリッジ5Y3の内面を摺擦しない状態で移動する。これにより、トナーカートリッジ5Y3の内面を摺擦しないテーパ部13Bの位置は、平坦部13Aと共にトナーカートリッジ5Y3の内面を摺擦するテーパ部13Bの一部13B1よりも先行しながらトナーを掻き取る。
【0041】
トナーは、テーパ部13Bに掻き取られると、図4(B)に示したように、テーパ部13Bにおいて移動方向のずれが生じている部分である平坦部13Aに連続する一部13B1に向け流れることにより平坦部13Aの位置に集約される。従って、トナーが集約される位置に平坦部13Aが配置されているので、集約されたトナーが平坦部13Aによりトナー補給口5Y4に向けて押し込まれて供給される。
【0042】
本実施例によれば、攪拌部材13,14において平坦部13Aとテーパ部13Bとの移動位置にずれを生じさせるだけの簡単な構成により、ずれた部分にトナーが流れることにより集約させることができるので、最も多い量のトナーが位置する箇所から現像ユニット5Yに向けてトナーを供給することが可能となる。
【0043】
加えて本実施例によれば、攪拌部材の形状を特定することにより、トナーカートリッジ5Y3を断面積が軸方向で同じである円筒状に構成したものを用いることができる。これにより、内部をテーパ形状にしたトナーカートリッジと違って、収容できるトナー量を減少させないようにすることが可能となる。
【0044】
次に本発明の実施形態に係る別実施例を説明する。
図5に示す実施例は、攪拌部材における平坦部とテーパ部との材質を異ならせたことを特徴としている。
図5において、攪拌部材(便宜上、符号13を用いて説明する)におけるテーパ部13Bは、平坦部13Aよりも撓み変形量が大きい材質が用いられ、本実施例では、テーパ部13Bにはフィルム状のポリエチレンテレフタレート(PET)が用いられ、平坦部13Aにはステンレス材(SUS)が用いられている。これら平坦部13Aおよびテーパ部13Bは、図5(B)における符号13Cで示した回転基体に一体的に取り付けられて回転できるようになっている。
【0045】
本実施例は以上のような構成であるから、攪拌部材13が回転すると、平坦部13Aがトナーカートリッジ5Yの内面を摺擦して撓む量に対し、テーパ部13Bでの撓み量が大きくなる。
テーパ部13Bでの撓み量が大きくなると、平坦部13Aとテーパ部13Bとの間において移動方向でのずれが図3,図4に示した実施例の場合と違って、大きくなる。この結果、テーパ部13Bによって掻き取られて平坦部13Aに向けて流れ込むトナーの量も上記実施例の場合よりも多くすることができ、これに伴って平坦部13Aでトナー補給口5Y4に向けて押し込まれるトナーの量も上記実施例の場合に比べて多くされることになる。
特に、平坦部13Aがテーパ部13Bよりも撓み変形量が小さく、いわゆる、テーパ部13Bに比べて剛体であるので、集約されたトナーの抵抗によって平坦部13Aから漏出するような事態が防止できるので、安定した供給量を確保することが可能となる。
【0046】
次に本発明の実施形態に係る他の実施例について説明する。
図6に示す実施例は、攪拌部材における平坦部とテーパ部とを直交する関係に設けたことを特徴としている。
【0047】
図6において、攪拌部材(便宜上、符号13を用いて説明する)における平坦部13Aは、テーパ部13Bに対して回転方向で後方となる状態で直角に設けられている。
本実施例では、平坦部13Aがテーパ部13Bとの境界部に設けられた切り込み15に沿って折り曲げられて構成されている。
【0048】
本実施例においても、平坦部13Aとテーパ部13Bとは異なる材質が用いられ、平坦部13Aが上述したSUS材であり、テーパ部13Bが上述したPETフィルムである。平坦部13Aは切り込み15に沿って折り曲げられるが、折り曲げられた長さはトナーカートリッジ5Y3の内面に先端が食い込める長さに設定されている。
【0049】
本実施例は以上のような構成であるから、攪拌部材13が回転すると、テーパ部13Bにおいて平坦部13Aに連続する一部13B1がトナーカートリッジ5Y3の内面を摺擦することによりその内面で引きずられるので、他の部分に対して回転方向での移動位置がずれる。これにより、図4(B)に示した状態と同様に、他の部分で掻き取られたトナーが平坦部13Aに連続する一部13B1に向けて流れる。
【0050】
平坦部13Aは、これに連続するテーパ部13Bの一部13B1よりもさらに移動位置がずれた状態となっているのでテーパ部13Bの一部13B1と平坦部13Aとの間のずれに対してより多くのトナーが集約することになる。この結果、平坦部13Aがこれらのトナーを蹴飛ばしてトナー補給口5Y4から現像スリーブ5Yに向けて供給する際のトナーの量が一層多くされることになる。しかも、ずれの位置に集約したトナーが平坦部13Aによって受け止められて押し込まれるので集約したトナーがその部分から漏洩することなく効率よく供給されることになる。
【0051】
以上のような実施例によれば、攪拌部材13における平坦部13Aとテーパ部13Bとの位置ずれを生起させることによりその位置ずれした部分に対してテーパ部13Bにより掻き取られたトナーを集約させることができるので、安定した集約量を確保することができ、このトナーを現像ユニットに供給して現像スリーブでのトナーの担持量が不安定となるのを防止することができる。これにより、現像スリーブに担持されたトナーにより可視像処理される画像は、現像スリーブにおいて担持されているトナー量が不安定となることが原因する画像濃度の不安定化が防止され、所望する濃度を維持することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1乃至5記載の発明によれば、攪拌部材の回転時にトナー収容部内のトナーが攪拌部材の平坦部に強制的に寄せ集められて常に安定した供給量を確保することができる。特に、請求項1記載の発明では、平坦部とテーパ部とを個別に移動させることで移動方向でずれた位置を構成させてそのずれた位置にテーパ部で掻き取られたトナーを流し込むことができ、しかも、平坦部とテーパ部との材質を異ならせることにより、特に請求項4記載の発明においては、テーパ部が平坦部よりも撓み変形量が大きい材質で構成されているので、撓み変形によるずれの大きさを大きくしてトナーの集約量を多くすることができる。また請求項5記載の発明では、平坦部に集約されたトナーを強固にトナー補給口に向けて押し込むことによりトナーが他の部分に逃げてしまうのを防止できる。
請求項2および3記載の発明では、トナー収容部内面に食い込み勝手な平坦部とこれに連続する位置とこれ以外の位置とを有するテーパ部とにおいて移動時に発生する摺動抵抗の違いを利用してずれを生じさせ、そのずれに向けてずれが生じていないテーパ部の位置で掻き取られたトナーを集約させることができる。この結果、トナーが常に集約する位置に平坦部を配置することにより、トナーの量が最も多くなる位置からトナー補給口に向けて安定した供給量を確保した状態でトナーを供給することが可能となる。
【0054】
請求項および記載の発明によれば、トナー補給口に向けたトナーの供給量が減少するのを防止して安定した供給量を確保することが可能となる。特に請求項7記載の発明では、平坦部とテーパ部とが直交する関係で設けられているので、テーパ部により掻き取られたトナーが集約するずれを大きくしてトナーの集約量を増加させることができ、請求項8記載の発明では、テーパ部よりも平坦部が遅れて移動するので集約されたトナーが他の部分に漏出するのを抑えて強制的にトナー補給口に押し込むことができる。
【0055】
請求項記載の発明によれば、トナー収容部から供給されるトナーの量が常に安定しているので、潜像担持体に対するトナーの供給量の変化を防止でき、画像濃度が悪化するのを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る現像装置が用いられる画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係る現像装置の構成を説明するための模式図である。
【図3】図2に示した現像装置のこう性部材お一つであるトナーカートリッジとこれに内蔵される攪拌部材の構成および作用を説明するための図であり、(A)はトナーカートリッジの外観図、(B)は攪拌部材の一つの正面図、(C)はトナーカートリッジ内での攪拌部材の作用を説明する模式図である。
【図4】攪拌部材の状態変化を説明するための図であり、(A)は斜視図、(B)は(A)中、符号(B)で示す方向の矢視断面図である。
【図5】図3に示した攪拌部材の別実施例を説明するための図であり、(A)は攪拌部材の正面図、(B)は(A)に示した攪拌部材の作用を説明するための模式図である。
【図6】図3に示した攪拌部材の他の実施例を説明するための図であり、(A)は攪拌部材の正面図、(B)は(A)に示した攪拌部材の作用を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置の一つであるカラープリンタ
5 現像装置
5Y,5M,5C,5B 現像ユニット
5Y1,5M1,5C1,5B1 現像部材である現像スリーブ
5Y3,5M3,5C3,5B3 トナーカートリッジ
5Y4,5M4,5C4,5B4 トナー補給口
13,14 攪拌部材
13A 平坦部
13B テーパ部
13B1 平坦部に連続するテーパ部のうちの一部
15 切り込み

Claims (8)

  1. 潜像担持体上に形成された静電潜像を可視像処理する現像装置であって、
    円筒状に形成され、長手方向の一部に上記潜像担持体に対してトナーを供給する現像部材を備えた現像ユニットへ上記トナーを供給するためのトナー補給口を備えたトナー収容部と、
    上記トナー収容部内で回転可能に設けられ、該トナー収容部内に収容されているトナーを上記トナー補給口に向けて押し込むことにより現像ユニットに上記トナーを供給可能な攪拌部材とを備え、
    上記攪拌部材には、上記トナー補給口に対応する位置に設けられて上記トナー収容部内面に摺接しながら移動可能な平坦部と、該平坦部の両側に設けられて該平坦部に一部が連続するテーパ部とを備え、上記平坦部とテーパ部とは異なる材質で構成され、上記平坦部と上記テーパ部との境界部には切り込みが設けられることにより上記平坦部と上記テーパ部とが回転時に個別に移動することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1記載の現像装置において、
    上記攪拌部材の平坦部およびこれに連続する上記テーパ部の一部は、上記トナー収容部の内面に摺擦する寸法で形成されていることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または2記載の現像装置において、
    上記平坦部およびこれに連続する上記テーパ部の一部は、上記攪拌部材の回転時に上記テーパ部における上記平坦部に連続する位置以外の位置よりも遅延して移動することを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの一つに記載の現像装置において、
    上記テーパ部は上記平坦部よりも撓み変形量が大きい材質が用いられることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4記載の現像装置において、
    上記平坦部は、ステンレス材が用いられることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1乃至5のうちの一つに記載の現像訴追において、
    上記平坦部がテーパ部との境界線に設けられた切り込みに沿って直角に折り曲げられていることを特徴とする現像装置。
  7. 請求項記載の現像装置において、
    上記平坦部は、上記トナーボトル内の任意の位置にあるトナーに対して上記攪拌部材の回転時に上記テーパ部よりも遅れて接触する状態に直交していることを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1乃至のうちの一つに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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