JP3964541B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器に関し、さらに詳細には、演奏情報を記憶する際の記憶方法を改良した電子楽器に関する。
【0002】
【発明の背景】
一般に「パッド」と称される複数の操作子のそれぞれに対応して楽音波形データを割り当てておき、パッドの操作に応じて当該操作されたパッドに割り当てられた楽音波形データを読み出すとともに、当該パッドが操作されたことを示す情報を自動演奏のための演奏情報として記憶しておき、こうして記憶した演奏情報を再生することにより対応する楽音波形データを読み出すことが可能とされた電子楽器が、本願出願人により提案されている。
【0003】
こうした電子楽器においては、楽音波形データの読み出し態様として、以下の2種類の読み出しの態様を任意に選択することができるようになされている。
【0004】
(1)第1の読み出しの態様
楽音波形データの読み出しを開始して、当該楽音波形データの最後まで読み出し終えたならば、そのまま読み出しを停止する。
【0005】
(2)第2の読み出しの態様
楽音波形データの読み出しを開始して、当該楽音波形データの最後まで読み出し終えたならば、パッドの操作が解除されるまで、当該楽音波形データの先頭に戻って当該楽音波形データを繰り返し読み出す。
【0006】
なお、ある楽音波形データを繰り返し読み出すことを「ループ読み出し」と称することとし、ループ読み出しの際の各繰り返しを「ループ」と称することとする。
【0007】
ところで、上記したようなパッドの操作に応じて読み出された楽音波形データに対応する情報を自動演奏のための演奏情報として記憶する際の記憶方法としては、当該操作されたパッドに対応する楽音波形データの読み出し開始のタイミングと読み出し停止のタイミングとの2つのタイミングだけを記憶するという手法が提案されている。
【0008】
この手法によれば、ループ読み出しを行なう場合にも、楽音波形データの読み出し開始のタイミングと読み出し停止のタイミングとの2つのタイミングだけを記憶することになり、各ループ毎の開始と終了とのタイミングが記憶されることはない。
【0009】
このため、上記した手法を用いて記憶した演奏情報においては、演奏情報の記憶後に、例えば、「3回目のループを削除したい」などというような編集を行うことができないという問題点が考えられるものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各ループ毎に別々に演奏情報を記憶するようにして、例えば、特定回目のループだけを削除したりするというような編集を行うことを可能とした電子楽器を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、読み出し開始位置と読み出し停止位置とループ読み出し開始位置とを有する楽音波形データを記憶する楽音波形データ記憶手段と、上記楽音波形データの生成開始および生成停止を指示する指示手段と、上記楽音波形データを生成することを示す時系列の演奏情報を順次に再生可能なように記憶する演奏情報記憶手段と、上記楽音波形データの上記指示手段による生成開始指示のタイミングから生成停止指示のタイミングまでの経過時間が、上記楽音波形データの読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第1の区間の生成時間よりも長いときに、上記生成開始指示のタイミングから上記第1の区間の生成時間だけ上記楽音波形データを生成することを示す演奏情報を上記演奏情報記憶手段に記憶するとともに、上記生成開始指示のタイミング後の上記第1の区間が経過した時点からの経過時間について、上記楽音波形データのループ読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第2の区間を繰り返し生成する毎に、上記ループ読み出し開始位置を読み出したタイミングから上記第2の区間の生成時間だけ上記楽音波形データを生成することを示す演奏情報を繰り返し上記演奏情報記憶手段に記憶する演奏情報記憶制御手段とを有するようにしたものである。
【0012】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、生成開始指示のタイミングから生成停止指示のタイミングまでの経過時間が楽音波形データの読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第1の区間の生成時間よりも長いときには、生成開始指示のタイミングから第1の区間の生成時間だけ楽音波形データを生成することを示す演奏情報が演奏情報記憶手段に記憶されるようになり、さらに、生成開始指示のタイミング後の第1の区間が経過した時点からの経過時間については、楽音波形データのループ読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第2の区間を繰り返し生成する毎に、ループ読み出し開始位置を読み出したタイミングから第2の区間の生成時間だけ楽音波形データを生成することを示す演奏情報が繰り返し演奏情報記憶手段に記憶されることになる。
【0013】
なお、上記した第1の区間の長さと第2の区間の長さとは、一致していてもよい。
【0014】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、読み出し開始位置と読み出し停止位置とループ読み出し開始位置とを有する楽音波形データを記憶する楽音波形データ記憶手段と、上記楽音波形データの生成開始および生成停止を指示する指示手段と、上記楽音波形データを生成することを示す時系列の演奏情報を順次に再生可能なように記憶する演奏情報記憶手段と、記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、上記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、上記モード選択手段により再生モードが選択されているときには、上記再生手段により再生された演奏情報に基づいて楽音波形データを読み出すことにより楽音を生成し、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときには、上記指示手段による生成開始指示に応じて上記読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを開始し、上記読み出し停止位置まで読み出しを行った後、上記ループ読み出し開始位置から上記読み出し停止位置までループ読み出しを続行し、上記指示手段による生成停止指示に応じて読み出しを停止する楽音波形データ読み出し制御手段と、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときには、上記指示手段による生成開始指示のタイミングから、上記楽音波形データの読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第1の区間の生成時間だけ上記楽音波形データを生成することを示す演奏情報を上記演奏情報記憶手段に記憶するとともに、上記楽音波形データのループ読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第2の区間を繰り返し生成する毎に、上記ループ読み出し開始位置を読み出したタイミングから第2の区間の生成時間だけ上記楽音波形データを生成することを示す演奏情報を繰り返し上記演奏情報記憶手段に記憶する演奏情報記憶制御手段とを有するようにしたものである。
【0015】
従って、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、記憶モードにおいては、指示手段による生成開始指示のタイミングから、楽音波形データの読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第1の区間の生成時間だけ楽音波形データを生成することを示す演奏情報が演奏情報記憶手段に記憶されるとともに、楽音波形データのループ読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第2の区間を繰り返し生成する毎に、ループ読み出し開始位置を読み出したタイミングから第2の区間の生成時間だけ楽音波形データを生成することを示す演奏情報が演奏情報記憶手段に繰り返し記憶されることになる。
【0016】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、再生開始位置と再生停止位置とループ再生開始位置とを有する自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段と、上記自動演奏データの再生開始および再生停止を指示する指示手段と、上記自動演奏データを再生することを示す時系列の演奏情報を順次に再生可能なように記憶する演奏情報記憶手段と、記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、上記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、上記モード選択手段により再生モードが選択されているときには、上記再生手段により再生された演奏情報に基づいて自動演奏データを読み出すことにより楽音を生成し、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときには、上記指示手段による再生開始指示に応じて上記再生開始位置から自動演奏データの再生を開始し、上記再生開始位置まで再生を行った後、上記ループ再生開始位置から上記再生停止位置までのループ再生を続行し、上記指示手段による再生停止指示に応じて再生を停止する自動演奏データ再生制御手段と、上記モード選択手段により記憶モードが選択されているときには、上記指示手段による再生開始指示のタイミングから、上記自動演奏データの再生開始位置から再生停止位置までの第1の区間の再生時間だけ上記自動演奏データを再生することを示す演奏情報を上記演奏情報記憶手段に記憶するとともに、上記自動演奏データのループ再生開始位置から再生停止位置までの第2の区間を繰り返し再生する毎に、上記ループ再生開始位置を再生したタイミングから上記第2の区間の再生時間だけ上記自動演奏データを再生することを示す演奏情報を繰り返し上記演奏情報記憶手段に記憶する演奏情報記憶制御手段とを有するようにしたものである。
【0017】
従って、本発明のうち請求項3に記載の発明によれば、記憶モードにおいては、指示手段による再生開始指示のタイミングから、自動演奏データの再生開始位置から再生停止位置までの第1の区間の再生時間だけ自動演奏データを再生することを示す演奏情報が演奏情報記憶手段に記憶されるとともに、自動演奏データのループ再生開始位置から再生停止位置までの第2の区間を繰り返し再生する毎に、ループ再生開始位置を再生したタイミングから第2の区間の再生時間だけ自動演奏データを再生することを示す演奏情報が演奏情報記憶手段に繰り返し記憶されることになる。
【0018】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2または3のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記演奏情報記憶手段に記憶されている任意の演奏情報を任意に編集可能な編集手段を有するようにしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による電子楽器の実施の形態の一例を詳細に説明するが、本発明による電子楽器においては、ループ読み出しが指定されている楽音波形データに対応するパッドの操作に応じた演奏情報として、楽音波形データの最後まで読み出し終えた時点において当該楽音波形データの読み出し停止のタイミングを記憶するようにするとともに、当該読み出し停止のタイミングを記憶した直後に当該楽音波形データの読み出し開始のタイミングを記憶するようにしたものであり、これにより各ループ毎に別々に読み出し開始のタイミングと読み出し停止のタイミングとが演奏情報として記憶されることになる。従って、本発明による電子楽器によれば、例えば、3回ループするループ読み出しを記憶する場合には、図1に示すような演奏情報が作成されることになるものである。
【0020】
なお、図1においては、読み出し停止から読み出し開始までに時間経過があるように示されているが、これは理解しやすようにこのように示されているものであって、実際には読み出し停止と読み出し開始とは同じタイミングとされる。
【0021】
図2には、こうした本発明による電子楽器の全体構成を表すブロック構成図が示されている。
【0022】
この電子楽器は、その全体の動作の制御を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構成されており、このCPU10と、プログラム・メモリ12と、ワーキング・メモリ14と、演奏情報メモリ16と、波形メモリ18と、操作パネル20と、デジタル/アナログ(D/A)変換器22とを有して構成されている。
【0023】
ここで、操作パネル20には、図2上において数字1〜16により示す16個の押しボタンであるパッド30(なお、パッド30は、図2上における数字1〜16に対応して1〜16の番号が付けられて管理されている。)と、この電子楽器のモードとして記憶モードを指定するための記憶(REC)操作子32と、この電子楽器のモードとして再生モードを指定するための再生(PLAY)操作子34と、この電子楽器のモードとして記憶モードあるいは再生モードからパッド演奏モードに復帰するための停止(STOP)操作子36と、各種の設定を変更したり記憶されている演奏情報を編集するためなどに使用されるその他の操作子群38と、上記した各種の操作子の操作による設定状態や演奏情報の編集のための表示などを行う画面表示器40とが設けられている。
【0024】
即ち、この電子楽器においては、操作パネル20に設けられている各種の操作子の操作状態はCPU10によって監視され、操作パネル20に設けられている画面表示器40の表示内容はCPU10によって制御されるものである。
【0025】
そして、上記した電子楽器の各構成要素についてさらに説明すると、プログラム・メモリ12はCPU10のプログラムを予め記憶したメモリであり、ワーキング・メモリ14はCPU10のワーキング用のメモリであり、各種の設定もこのメモリに記憶される。
【0026】
また、演奏情報メモリ16は、操作パネル20に設けられた16個のパッド30の操作に基づく演奏情報を記憶するメモリである。
【0027】
さらに、波形メモリ18は、デジタル・データたる100種類の楽音波形データを予め記憶したメモリである。波形メモリ18に記憶された100種類の楽音波形データには、1〜100の番号が付けられて管理されている。
【0028】
操作パネル20のその他の操作子群38の操作により、操作パネル20の16個のパッド30のそれぞれに任意の楽音波形データを対応付ける設定が行われる。
【0029】
なお、波形メモリ18に記憶される楽音波形データとしては、所謂、「フレーズ」と称される様々な楽器をある程度の時間(例えば、ある楽曲の2小節分の時間)にわたって演奏して得られた楽器音や、管楽器を1回だけ鳴らした場合あるいは弦楽器を1回だけ弾弦した場合などに得られる楽器音や、歌声や掛け声などの音声や、雨音などの効果音などが挙げられる。即ち、波形メモリ18には、楽音波形データとしてどのような音のデータを記憶しておいてもよく、特に楽器の音のデータを記憶する必要はない。
【0030】
そして、この電子楽器においては、波形メモリ18に記憶された楽音波形データはCPU10により読み出され、デジタル/アナログ変換器22によりアナログ信号に変換されて出力されることになり、アンプやスピーカーなどから構成されるサウンド・システム(図示せず)を介して聴取し得る音として空間に放音されるものである。
【0031】
次に、この電子楽器の各モードにおける動作について説明すると、まず、パッド演奏モードにおいては、パッド30の操作に応じて、操作されたパッド30に対応する楽音波形データがCPU10の制御によって波形メモリ18から読み出される。
【0032】
ここで、パッド30を操作したときの楽音波形データの読み出しの態様としては、以下に示す「GATE(ゲート)」、「TRIGGER(トリガ)」および「DRUM(ドラム)」の3種類の態様が設定されている。
【0033】
(1)GATE(ゲート)
パッド30の押圧に応じて楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除する、即ち、パッド30の押圧を止めると楽音波形データの読み出しが停止される。
【0034】
(2)TRIGGER(トリガ)
パッド30の押圧に応じて楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧が解除されても楽音波形データの読み出しが続行され、再度のパッド30の押圧に応じて楽音波形データの読み出しが停止される。
(3)DRUM(ドラム)
パッド30の押圧に応じて楽音波形データの読み出しが開始され、楽音波形データに設定されているエンド・ポイント(後述する)まで読み出しが行われたときに、自動的に楽音波形データの読み出しが停止される。
【0035】
なお、この電子楽器においては、各パッド30毎にGATE、TRIGGERあるいはDRUMのいずれの読み出し態様とするかが予め設定されており、また、その他の操作子群38の操作によって、各パッド30毎に読み出し態様の設定を任意に変更可能となされている。
【0036】
ここで、楽音波形データについて説明すると、各楽音波形データには、図3に示すように、以下に説明するスタート・ポイント、エンド・ポイントおよびループ・ポイントが予め設定されているとともに、ループ読み出しを行うか否かが予め設定されており、各楽音波形データへのこれらの設定はその他の操作子群38の操作により任意に設定変更が可能となされている。
【0037】
スタート・ポイントは、パッド30の操作に応じた楽音波形データの読み出し開始位置を示すものであり、その他の操作子群38の操作によりスタート・ポイントを楽音波形データの任意の位置、例えば、楽音波形データの途中に設定すると、楽音波形データの途中からの読み出し開始も可能となる。
【0038】
エンド・ポイントは、楽音波形データの読み出し停止位置を示すものであり、その他の操作子群38の操作によりエンド・ポイントを楽音波形データの任意の位置、例えば、楽音波形データの途中に設定すると、楽音波形データの途中での読み出しの停止も可能となる。
【0039】
ループ・ポイントは、ループ読み出しを行う場合の2回目以降の繰り返しの先頭、即ち、ループの読み出し開始位置を示すものである。
【0040】
そして、これらのスタート・ポイント、エンド・ポイントならびにループ・ポイントは、楽音波形データの先頭からの相対位置を示す情報で指定されるようになされている。
【0041】
なお、ループ・ポイントの位置は、スタート・ポイントの位置よりも前でも後でもあるいは同じでもよい。しかしながら、エンド・ポイントの位置は、スタート・ポイントの位置およびループ・ポイントの位置のいずれよりも後にあるように設定される必要がある。
【0042】
従って、ループ読み出しを行う場合には、楽音波形データをエンド・ポイントまで読み出したときに、ループ・ポイントまで戻って楽音波形データの読み出しを続行するという動作が繰り返されることになる。
【0043】
なお、パッド30を操作したときの楽音波形データの読み出しの態様としてDRUMが設定されているパッド30に対応する楽音波形データの読み出しに関しては、たとえループ読み出しを行う設定が行なわれていてもループ読み出しが行われることはない。
【0044】
以上のことから、パッド30を操作した際の楽音波形データの読み出され方は、以下に示すようになる。
【0045】
(1)GATEであってループ読み出しでない場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除するか、あるいは楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときに、楽音波形データの読み出しが停止される。
【0046】
(2)GATEであってループ読み出しである場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除すると読み出しが停止される。そして、楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときには、読み出し位置がループ・ポイントによって指定される位置に戻されて、楽音波形データの読み出しが続行される。
【0047】
(3)TRIGGERであってループ読み出しでない場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除しても読み出しは続行される。そして、再度パッド30を押圧するか、あるいは楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときに、楽音波形データの読み出しが停止される。
【0048】
(4)TRIGGERであってループ読み出しである場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除しても読み出しは続行される。そして、再度パッド30を押圧すると読み出しが停止される。また、楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときには、読み出し位置がループ・ポイントによって指定される位置に戻されて、楽音波形データの読み出しが続行される。
【0049】
(5)DRUMである場合
パッド30の押圧に応じてスタート・ポイントから楽音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧を解除しても読み出しは続行される。そして、楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときに、楽音波形データの読み出しが停止される。また、ループ読み出しの設定は無視される。
【0050】
次に、記憶モードについて説明すると、記憶モードにおいては、パッド演奏モードと同様にパッド30の操作に応じて楽音波形データの読み出しを行うとともに、楽音波形データの読み出し開始タイミングならびに楽音波形データの読み出し停止タイミングが、演奏情報として演奏情報メモリ16に記憶される。また、ループ読み出しが設定されている場合には、楽音波形データの読み出しがエンド・ポイントまで行われたときには読み出し停止タイミングおよび読み出し開始タイミングの双方が記憶されることになり、これにより各ループ毎に別々に読み出し開始タイミングと読み出し停止タイミングとが演奏情報として演奏情報メモリ16に記憶されることになる。記憶モードにおける上記した処理については、図4に示す演奏情報メモリ16の構成を図表的に示す説明図ならびに図5乃至図7に示すフローチャートを参照しながら後に詳細に説明する。
【0051】
次に、再生モードについて説明すると、再生モードにおいては、演奏情報メモリ16に記憶されている演奏情報が読み出され、楽音波形データの読み出し開始タイミングに応じて楽音波形データの読み出しを開始し、楽音波形データの読み出し停止タイミングに応じて楽音波形データの読み出しを停止する。
【0052】
ここで、図4を参照しながら演奏情報メモリ16について説明すると、演奏情報メモリ16には、時間順に情報番号1、2、3・・・の番号が付けられた記憶領域が設けられており、各記憶領域には1組の演奏情報が記憶される。そして、各記憶領域に記憶される1組の演奏情報は、「楽音波形データ」、「読出開始位置」、「読出開始時刻」、「読出持続時間」の4つのデータから構成されている。
【0053】
これら4つのデータを具体的に説明すると、「楽音波形データ」は読み出される楽音波形データを示すデータであり、各楽音波形データに付けられている1〜100のいずれかの番号が記憶されるものである。また、「読出開始位置」は楽音波形データの読み出し開始位置を示すデータであり、「読出開始時刻」は読み出し開始時刻を示すデータであり、「読出持続時間」は読み出し開始から読み出し停止までの持続時間を示すデータである。なお、「読出開始時刻」は、記憶モードとされた後に最初にパッド30が押圧された時点を基準時刻として、当該基準時刻の時点からの経過時間を示している。
【0054】
また、この電子楽器においては、同時に1つの楽音波形データの読み出しのみが可能となされており、あるパッド30の操作に応じてある楽音波形データを読み出している最中には、別のパッド30の操作を無効としている。即ち、この電子楽器においては、同時に2つ以上の楽音波形データが読み出されることはない。
【0055】
ここで、演奏情報メモリ16への記憶の方法については、さらに図5乃至図7に示すフローチャートを参照しながら後に詳細に説明するが、その概要を説明すると、パッド30の押圧により楽音波形データの読み出しが開始されたときには新たな1組の演奏情報が追加されることになり、当該パッド30に対応する楽音波形データを示す番号が「楽音波形データ」として記憶され、当該パッド30に対応する楽音波形データのスタート・ポイントが「読出開始位置」として記憶され、さらに当該パッド30が押圧された時刻、即ち、当該スタート・ポイントの時点の時刻が「読出開始時刻」として記憶される。
【0056】
ループ読み出しを行なわない場合には、読み出しを行っている楽音波形データに対応するパッド30の押圧が解除されたとき(GATEの場合)、あるいは当該パッド30が再度押圧されたとき(TRIGGERの場合)、あるいは当該楽音波形データがエンド・ポイントまで読み出されたとき(DRUMの場合)に、読み出し開始からその時点までの経過時間が最新の演奏情報に対して「読出持続時間」として記憶される。
【0057】
一方、ループ読み出しを行う場合には、楽音波形データをエンド・ポイントまで読み出す前にその楽音波形データに対応するパッド30の押圧が解除されたとき(GATEの場合)、あるいは当該パッド30が再度押圧されたとき(TRIGGERの場合)ときには、ループ読み出しを行わない場合と同様にして「読出持続時間」が記憶される。
【0058】
しかしながら、ループ読み出しを行う場合に、楽音波形データを最初にエンド・ポイントまで読み出したときには読み出し開始からその時点までの経過時間が最新の演奏情報の組に対して「読出持続時間」として記憶されるとともに、新たな演奏情報の組が追加され「楽音波形データ」、「読出開始位置」および「読出開始時刻」が記憶される。この場合には、ループ・ポイントが「読出開始位置」として記憶され、またループ・ポイントの時点の時刻が「読出開始時刻」として記憶されることになる。
【0059】
その後に、再度楽音波形データをエンド・ポイントまで読み出した場合には、最新の演奏情報の組に直前のループ読み出しの開始時点からの経過時間が「読出持続時間」として記憶されるとともに、上記したと同様にして新たな演奏情報の組が追加され「楽音波形データ」、「読出開始位置」および「読出開始時刻」が記憶される。そうした後に、パッド30の押圧が解除されたとき(GATEの場合)、あるいは当該パッド30が再度押圧されたとき(TRIGGERの場合)には、最新の演奏情報に直前のループ読み出しの開始時点からの経過時間が「読出持続時間」として記憶される。
【0060】
ところで、パッド30の押圧された順にその押圧に対応する演奏情報が記憶されるため、演奏情報メモリ16には演奏情報が「読出開始時刻」の順に格納されていることとなる。
【0061】
従って、演奏情報を読み出すときには、演奏情報メモリ16に格納されている順に演奏情報を読み出せば、その演奏情報の「読出開始時刻」の順に読み出すことができるが、演奏情報をその演奏情報の読み出されるべき順番に読み出すことができれば時系列の演奏情報として取り扱うことができるものであり、演奏情報メモリ16に演奏情報の読み出されるべき順に演奏情報が格納されている必要はない。
【0062】
例えば、演奏情報メモリ16に「読出開始時刻」の順に演奏情報が格納されていない場合には、演奏情報に付けられている「読出開始時刻」を参照し、それが示す時刻順に演奏情報を読み出すようにすればよい。
【0063】
次に、図5乃至図7のフローチャートを参照しながら、本発明に係わる記憶モードにおける処理について詳細に説明する。なお、パッド演奏モードならびに再生モードの処理については、本発明に係わるものではないのでその詳細な説明は省略し概要のみを説明することとする。
【0064】
まず、図5に示すパッド押圧(REC)ルーチンのフローチャートを参照しながら、記憶モードにおいていずれかのパッド30の押圧がなされたときに行なわれる処理について説明する。
【0065】
このパッド押圧(REC)ルーチンにおいては、まず、押圧されたパッド30がGATE、DRUMあるいはTRIGGERのいずれに設定されているかを判別する(ステップS502)。
【0066】
ステップS502において、GATEあるいはDRUMが設定されていると判別された場合には、押圧されたパッド30に対応する楽音波形データをスタート・ポイントから読み出し始める(ステップS504)。なお、これ以降、サンプリング周期毎に実行される図示されない別の処理により、楽音波形データがエンド・ポイントに向かって1サンプルずつ読み進められる。
【0067】
ステップS504に続いて、演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組の次の演奏情報の組に、ステップS502において読み出しを開始された楽音波形データを示す番号を「楽音波形データ」として記憶し、当該楽音波形データのスタート・ポイントを「読出開始位置」として記憶し、パッド30が押圧された時刻、即ち、当該スタート・ポイントの時点の時刻を「読出開始時刻」として記憶する(ステップS506)。
さらに、「経過時間」を示す変数の値を0にクリアし、この変数のカウント・アップを開始し(ステップS508)、このパッド押圧(REC)ルーチンを終了する。これ以降、所定周期毎に実行される図示されない別の処理により、経過時間を示す変数が1ずつ増加される。なお、「経過時間」を示す変数の値は、後に「読出持続時間」として演奏情報メモリ16に記憶される。
【0068】
また、ステップS502において、TRIGGERが設定されていると判別された場合には、押圧されたパッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のものであるか否かを判別し(ステップS510)、読み出し中のものでないと判別された場合には、ステップS502でGATEあるいはDRUMが設定されていると判別された場合と同じ処理を行う。
【0069】
一方、ステップS510において、読み出し中のものであると判別された場合には、読み出し中の楽音波形データの読み出しを停止し(ステップS512)、「経過時間」を示す変数の値を演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組の「読出持続時間」として記憶し(ステップS514)、このパッド押圧(REC)ルーチンを終了する。
【0070】
なお、パッド演奏モードにおいていずれかのパッド30の押圧がなされたときには、図5に示した処理のなかで、演奏情報メモリ16に各種データを記憶する処理(ステップS506およびステップS514)ならびに「経過時間」をクリアしカウント・アップを開始する処理(ステップS508)を除く処理のみを行なう。
【0071】
次に、図6に示すエンド・ポイント到達(REC)ルーチンのフローチャートを参照しながら、記憶モードにおいて読み出し中の楽音波形データの読み出し位置がその楽音波形データのエンド・ポイントに到達したときに行なわれる処理について説明する。
【0072】
このエンド・ポイント到達(REC)ルーチンにおいては、まず、エンド・ポイントに到達した楽音波形データに対応するパッド30がGATE、TRIGGERあるいはDRUMのいずれに設定されているかを判別する(ステップS602)。
【0073】
ステップS602において、GATEあるいはTRIGGERが設定されていると判別された場合には、エンド・ポイントに到達した楽音波形データにループ読み出しを行なうことが設定されているか否かを判別する(ステップS604)。
【0074】
ステップS604において、ループ読み出しを行なうとの設定がなされていると判別された場合には、エンド・ポイントに到達した楽音波形データの読み出し位置をループ・ポイントへ移動する(ステップS606)。これにより、エンド・ポイントに到達した楽音波形データは、ループ・ポイントからエンド・ポイントに向かって再度読み出されるようになる。
【0075】
ステップS606に続いて、演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組に「経過時間」を示す変数の値を「読出持続時間」として記憶する(ステップS608)。
【0076】
さらに、演奏情報メモリ16のその次の演奏情報の組に、ステップS606で読み出し位置がループ・ポイントへ移動された楽音波形データを示す番号を「楽音波形データ」として記憶し、当該楽音波形データのループ・ポイントを「読出開始位置」として記憶し、ループ・ポイントの時点の時刻を「読出開始時刻」として記憶する(ステップS610)。
【0077】
それから、「経過時間」を示す変数の値を0にクリアし、この変数のカウント・アップを開始し(ステップS612)、このエンド・ポイント到達(REC)ルーチンを終了する。
【0078】
一方、ステップS602においてDRUMが設定されていると判別された場合、あるいは、ステップS602においてGATEあるいはTRIGGERが設定されていると判別されるとともに、ステップS604においてループ読み出しを行なうことが設定されてないと判別された場合には、エンド・ポイントに到達した楽音波形データの読み出しを停止し(ステップS614)、「経過時間」を示す変数の値を演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組の「読出持続時間」として記憶し(ステップS616)、このエンド・ポイント到達(REC)ルーチンを終了する。
【0079】
なお、パッド演奏モードにおいて、読み出し中の楽音波形データの読み出し位置が当該楽音波形データのエンド・ポイントに到達したときには、図6に示した処理のなかで、演奏情報メモリ16に各種データを記憶する処理(ステップS608、ステップS610およびステップS616)ならびに「経過時間」をクリアしカウント・アップを開始する処理(ステップS612)を除く処理のみを行なう。
【0080】
次に、図7に示すパッド押圧解除(REC)ルーチンのフローチャートを参照しながら、記憶モードにおいていずれかのパッド30の押圧が解除されたときに行なわれる処理について説明する。
【0081】
このパッド押圧解除(REC)ルーチンにおいては、まず、押圧が解除されたパッド30がGATE、TRIGGERあるいはDRUMのいずれに設定されているかを判別する(ステップS702)。
【0082】
ステップS702において、GATEが設定されていると判別された場合には、押圧が解除されたパッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のものであるか否かを判別し(ステップS704)、押圧が解除されたパッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のものであると判別された場合には、楽音波形データの読み出しを停止する(ステップS706)。
【0083】
それから、「経過時間」を示す変数の値を演奏情報メモリ16の最新の演奏情報の組の「読出持続時間」として記憶し(ステップS708)、このパッド押圧解除(REC)ルーチンを終了する。
【0084】
一方、ステップS702において、TRIGGERあるいはDRUMが設定されていると判別された場合、あるいは、ステップS702においてGATEが設定されていると判別されるとともに、ステップS704において押圧が解除されたパッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のものでないと判別された場合には、何らの処理も行うことなくこのパッド押圧解除(REC)ルーチンを終了する。
【0085】
なお、パッド演奏モードにおいていずれかのパッド30の押圧が解除されたときには、図7に示した処理のなかで、演奏情報メモリ16に「読出持続時間」を記憶する処理(ステップS708)を除く処理のみを行なう。
【0086】
また、停止(STOP)操作子36が操作されて、記憶モードからパッド演奏モードへの復帰が指示された場合には、演奏情報メモリ16のいずれの演奏情報の組まで記憶がなされたかを記録し、記憶モードからパッド演奏モードに復帰する。
【0087】
次に、再生モードにおける処理を説明すると、この再生モードの処理としては周知の自動演奏の技術と同様な処理を行えばよい。
【0088】
即ち、再生モードにおいては、演奏情報メモリ16の先頭から最後まで順に演奏情報が読み出され、読み出された演奏情報に基づいて楽音波形データが読み出される。
【0089】
より詳細には、再生(PLAY)操作子34の操作に応じて先頭の演奏情報の組を読み出し対象とし、再生(PLAY)操作子34を操作した時点を基準時刻として、当該時点からの経過時間すなわち再生開始を基準とした時刻の計測を開始する。そして、読み出し対象の演奏情報の組の「読出開始時刻」がこの時刻に一致したら、その演奏情報の組の「楽音波形データ」の示す楽音波形データをその演奏情報の組の「読出開始位置」から読み出し始めるとともに、その時点からの経過時間の計測を開始する。
【0090】
それから、読み出し対象の演奏情報の組の「読出持続時間」がその経過時間に一致したら、読み出し中の楽音波形データの読み出しを停止し、次の演奏情報の組に関して読み出しタイミングとなるのを待ち、読み出しタイミングとなったら上記したと同様の処理を繰り返す。
【0091】
なお、パッド演奏モードにおいては、その他の操作子群38の操作によって演奏情報メモリ16の記憶内容を編集することができるようになされている。編集に関する処理も周知の自動演奏データの編集技術と同様であるので、ここでは編集内容の概要説明のみを行なうものとする。
【0092】
まず、編集項目としては、「消去」、「時間削除」、「複写」および「挿入」が設けられている。
【0093】
「消去」は、特定の演奏情報の組を指定して、その演奏情報の組を消去するものである。「消去」を実行すると、指定した演奏情報の組が演奏情報メモリ16から消去され、消去された演奏情報の後方にあった全ての演奏情報の組が1つづつ前に移動されて詰められることになる。これにより、特定の時刻に読み出されていた楽音波形データを読み出されなくすることができる。
【0094】
「時間削除」は、特定の演奏情報の組を指定して、その演奏情報の組を消去するものである。「時間削除」を実行すると、指定した演奏情報の組が演奏情報メモリ16から消去され、消去された演奏情報の組の後方にあった全ての演奏情報の組の「読出開始時刻」が、消去された演奏情報の組の「読出持続時間」の分だけ前にずらされた後に1つづつ前に移動されて詰められることになる。これにより、例えば、楽音が録音されたテープの一部分を切り取り、切り取った前後のテープを張り合わせた場合と同様な効果が得られるものである。
【0095】
「複写」は、特定の演奏情報の組を指定して、その演奏情報の組と同じ演奏情報の組を指定した時刻に複写するものである。「複写」を実行すると、指定した演奏情報の組と同じ演奏情報の組が、演奏情報メモリ16上の指定された時刻の位置に上書き記憶される。なお、このときに、「読出開始時刻」は指定された時刻となる。
【0096】
「挿入」は、特定の演奏情報の組を指定して、その演奏情報の組と同じ演奏情報の組を指定した時刻に挿入するものである。「挿入」を実行すると、指定した演奏情報の組と同じ演奏情報の組が、演奏情報メモリ16上の指定された時刻の位置に挿入記憶される。
【0097】
即ち、挿入記憶される演奏情報の組の後方にあった全ての演奏情報の組の「読出開始時刻」が、挿入記憶される演奏情報の組の「読出持続時間」の分だけ後ろにずらされた後に1つづつ後ろに移動され、「読出開始時刻」が指定された挿入時刻とされた挿入対象の演奏情報の組が空いた個所に記憶される。
【0098】
この電子楽器においては、演奏情報メモリ16の記憶内容を編集することを指示されると、操作パネル20の画面表示器40に図4に示すような演奏情報メモリ16の記憶内容が表示される。そこで、使用者は、画面表示器40の画面表示を見ながら編集対象の演奏情報の組を指定する。このとき、1つの演奏情報の組を指定することもできるし、連続する複数の演奏情報の組を指定することもできるものであり、その後に、いずれかの編集項目を実行することにより編集が行なわれる。
【0099】
そして、この電子楽器においては、上記したようにループ読み出しを行なうことを指定して記憶された演奏情報は、各繰り返し(ループ)毎に別々の演奏情報の組として記憶されているので、例えば3回目の繰り返し(ループ)に係る演奏情報の組のみを指定して削除するというような編集を行うことができるようになる。
【0100】
なお、上記した実施の形態は、以下に示すように変形してもよい。
【0101】
(1)上記した実施の形態においては、楽音波形データの読み出し停止タイミングは演奏情報の組の「読出開始時刻」および「読出持続時間」により定まるようになされているが、これに限られることなしに、「読出持続時間」に代えて、それ単独で読み出し停止タイミングを示す「読出停止時刻」を設けるようにしてもよい。この場合、楽音波形データの読み出し開始を指示する演奏情報と読み出し停止を指示する演奏情報とを別々に定義するようにしてもよい。
【0102】
また、上記した実施の形態においては、「読出開始時刻」のように全ての演奏情報に共通の所定の時刻を基準として、その基準からの経過時間に基づいてタイミングを規定するようにしたが、これに限られることなしに、各演奏情報の組の時間差に基づいてタイミングを規定するようにしてもよい。例えば、「読出開始時刻」に代えて、直前の演奏情報の組からの時間差を示す「時間差」を設けるようにしてもよい。
【0103】
また、上記した実施の形態においては、演奏情報の時間管理の精度については特に明記していないが、固定の値、例えば、1ミリ秒を最小単位として時間管理するようにしてもよいし、指定する演奏テンポに応じた時間間隔、例えば、4分音符の96分の1を最小単位として時間管理をするようにしてもよい。指定する演奏テンポに応じた時間間隔で時間管理をするようにした場合には、指定する演奏テンポに応じて時間管理の精度が変化することになる。
【0104】
要するに、本発明においては、演奏情報によって楽音波形データを読み出し開始するタイミングと楽音波形データを読み出し停止するタイミングとが規定されれば、どのような管理の方法を採用してもよいものである。
【0105】
(2)上記した実施の形態においては、記憶モードにおいて、楽音波形データをループ読み出しする度に別々の演奏情報の組を記憶するようにしたが、これに限られることなしに、パッド30の操作によって楽音波形データの読み出しを停止するときに、それまで読み出していた楽音波形データのループ読み出し回数に対応する複数の演奏情報の組をまとめて作成して記憶するようにしてもよい。あるいは、従来の自動演奏装置と同様に、記憶モードでは単にパッド30の操作タイミングのみを記憶するようにして、記憶モードを終えてから、ループ読み出し回数に対応する複数の演奏情報の組をまとめて作成して記憶するようにしてもよい。
【0106】
要するに、最終的にループ読み出し回数に対応して複数の演奏情報が記憶されるようになっていれば、いつの時点でそうした演奏情報の組を記憶するのかは問題ではない。
【0107】
(3)上記した実施の形態においては、一度に1つの楽音波形データのみを読み出し可能としたが、これに限られることなしに、一度に複数の楽音波形データを読み出し可能としてもよい。
【0108】
また、上記した実施の形態においては、従来の自動演奏装置に例えるならば1トラック分の演奏情報のみを記憶/再生するようにしているが、これに限られることなしに、複数トラック分の演奏情報を記憶/再生するようにしてもよい。
【0109】
(4)上記した実施の形態においては、ループ読み出しを行なうときに、エンド・ポイントからループ・ポイントに戻るようにしたが、これに代えて、ループ・ポイントを設けずにスタート・ポイントに戻るようにしてもよい。あるいは、ループ・ポイントを設けるようにするが、ループ・ポイントとスタート・ポイントとのいずれに戻るかを設定できるようにしてもよい。
【0110】
また、上記した実施の形態においては、楽音波形データにスタート・ポイン卜とエンド・ポイントとを設定することにより、楽音波形データの途中から読み出しを始め、途中までで読み出しを停止することが可能であるが、スタート・ポイントとエンド・ポイントとを設定せずに、楽音波形データの先頭から読み出しを開始し、楽音波形データの末尾で読み出しを停止するようにしてもよい。
【0111】
要するに、ループ読み出しを行なうものであるならば、本発明を適用することができるものである。
【0112】
(5)演奏情報の編集を行なう際に、ループ読み出しでない通常の読み出しによる演奏情報の組とループ読み出しによる演奏情報の組とを明確に区別して表示するようにし、どの演奏情報の組が繰り返し読み出しによるものかを容易に判別できるようにしてもよい。また、このとき、1つの楽音波形データを複数回ループ読み出しすることによりに生成された複数の演奏情報の組のそれぞれに、それぞれ識別符号を付けて表示するようにしてもよい。例えば、最初の読み出しに対応する演奏情報の組には「1」を、2回目の読み出しに対応する演奏情報の組には「2」を、3回目の読み出しに対応する演奏情報の組には「3」をそれぞれ添付して表示するようにする。このようにすることにより、多数の演奏情報の組があった場合に、それらを容易に識別することができるようになる。
【0113】
(6)上記した実施の形態においては、図4に示した形式で演奏情報を表示するものとしたが、これに限られることなしに別の表示形態で表示するようにしてもよく、例えば、図8に示すような表示を行なうようにしてもよい。図8に示す表示形態においては、図8上横軸方向は経過時間を示しており、中央の縦線は現在時刻を示している。そして、図8上左側が演奏開始時点であり、図8上右側が演奏終了時点であって、楽音波形データを読み出す演奏情報は点線上の長方形として表示されており、横方向に長い長方形は長い時間にわたって楽音波形データを読み出す演奏情報であることを示し、横方向に短い長方形は短い時間にわたって楽音波形データを読み出す演奏情報であることを示している。
【0114】
そして、図8に示す表示形態においては、再生モードにおいては、演奏情報の再生の進行に従って、長方形が左側に移動することになる。
【0115】
なお、図8上略中央部に表示されている短い長方形が6個連接されている部位100は、短い時間にわたって楽音波形データを読み出す演奏情報が6個隣接していることを示しており、ループ読み出しに係る演奏情報はこのような形態で表示される。このような表示形態を採用すれば、ループ読み出しに係る演奏情報を容易に判別することができるようになる。
【0116】
(7)上記した実施の形態においては、パッド演奏モード、即ち、演奏情報の記憶および再生を止めた状態でのみ編集対象の演奏情報を指定するようにしたが、これに限られることなしに、演奏情報の再生中、即ち、編集対象としたい楽音波形データの読み出しが行なわれているときに、所定の指定操作をすることにより読み出し中の楽音波形データにかかる演奏情報を編集対象として指定するようにしてもよい。
【0117】
(8)上記した実施の形態においては、楽音波形データをループ読み出しすることにより、様々な楽器をある程度の時間(例えば、ある楽曲の2小節分の時間)にわたって演奏して得られた楽器音たるフレーズを繰り返し発生することができるようにしたが、様々な楽器音をある程度の時間(例えば、ある楽曲の2小節分の時間)にわたって鳴らすことを順次指示する自動演奏データを繰り返し再生することによりフレーズを繰り返し発生する場合に、本発明を適用してもよいことは勿論である。この場合には、各パッド30毎に異なる自動演奏データを割り当てておき、パッド30の操作に応じて対応する自動演奏データを再生し、再生された自動演奏データに基づいて楽音を再生するようにする。そして、自動演奏データをループ再生することを指定した場合には、パッド30の操作により自動演奏データの再生が指定されている間に当該自動演奏データの末尾まで再生を行うと、その時点で当該自動演奏データの先頭などの所定の繰り返し位置に戻って再生を続行するようにすればよい。
【0118】
記憶モードでは、自動演奏データの再生開始タイミング、再生停止タイミングを指示する情報を演奏情報として記憶するようにし、記憶モードにおいて、自動演奏データの末尾まで再生を行なう度に、自動演奏データの再生停止タイミング、再生開始タイミングを指示する情報を演奏情報として記憶するようにすればよい。
【0119】
(9)上記した実施の形態においては、1つの装置の中に、楽音あるいは楽音列の生成開始指示ならびに楽音あるいは楽音列の生成停止指示を入力する入力手段としてのパッド30と、演奏情報を記憶する手段としての演奏情報メモリとを設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、これらを別々の装置として構成してMIDIなどの通信手段を介して接続するようにしてもよい。
【0120】
(10)上記した実施の形態においては、ループ読み出しを行なった場合に無条件に各ループ毎に演奏情報の組を生成して記憶するようにしているが、このため演奏情報の情報量が増大するようになり、演奏情報を記憶した後に演奏情報の編集を行なわない場合などにおいてはかえって好ましくない結果を招来することになる。こうした点に対処するために、ループ毎に演奏情報の組を生成して記憶するか否かを、任意に選択することができるようにしてもよい。
【0121】
そして、ループ毎に演奏情報の組を生成して記憶しない場合には、従来の装置と同様に、パッド30の操作により楽音波形データの読み出しを開始した時点および楽音波形データの読み出しを停止した時点のみを演奏情報として記憶するものである。
【0122】
なお、ループ毎に演奏情報の組を生成して記憶するか否かの選択は、演奏情報の記憶前に選択を行なうようにしてもよいし、あるいは、演奏情報の記憶時に所定の操作子を操作しながらパッド30を操作するか、または所定の操作子を操作せずにパッド30を操作するかで選択を行なうようにしてもよい。演奏情報の記憶時に所定の操作子を操作しながらパッド30を操作するか、または所定の操作子を操作せずにパッド30を操作するかで選択を行うようにした場合には、演奏中の任意の区間毎について、ループ毎に演奏情報の組を生成して記憶するか否かの選択を任意に指定することができるようになる。
【0123】
また、記憶時には従来の装置と同様の記憶を行い、記憶終了後の編集時などにおいて使用者の指示によりループ毎に演奏情報の組を生成して記憶するようにしてもよい。この場合には、演奏情報の任意の区間に関してのみ、この処理を行なうようにしてもよい。
【0124】
なお、ループ毎に演奏情報の組を生成しないことを指定して記憶された演奏情報を再生する際には、従来の装置と同様に、楽音波形データをエンド・ポイントまで読み出した時点でまだ楽音波形データの読み出し停止タイミングになっていない場合には、ループ・ポイントに戻って楽音波形データの読み出しを続行するようにする。
【0125】
(11)上記した実施の形態においては、波形メモリ18に新たな楽音波形データを記憶することに関しては特に説明しなかったが、楽音波形データを外部から入力して波形メモリ18に記憶するようにしてもよい。このとき、外部から楽音波形データを入力するために、アナログ/デジタル変換器を設け、アナログ信号の楽音波形をデジタル信号に変換してCPU10の制御のもとに波形メモリ18に記憶したり、あるいは、外部機器との間でデジタル・データのやり取りを行なうインターフェースを設け、デジタル信号の楽音波形データをCPU10の制御のもとに波形メモリ18に記憶したりすることが考えられる。
【0126】
なお、後者の場合には、インターフェースを介して外部機器との間で楽音波形データのみならず演奏情報もやり取りし、外部から入力された演奏情報を演奏情報メモリ16に記憶するようにしてもよい。こうした場合に、外部から演奏情報が入力されたときに、自動的にその演奏情報の内容を調査して読み出しが指定されている楽音波形データを把握し、その楽音波形データを外部機器から転送させて波形メモリ18に記憶するようにしてもよい。このようにすれば、外部機器に設定されている演奏情報を取り込むときに、その演奏情報の使用しようとする楽音波形データも演奏情報に付随して自動的に取り込まれるようになるため、情報の取り込みに関する操作が簡単になるとともに、取り込んだ演奏情報を再生するときにその演奏情報の指定する楽音波形データを間違いなく読み出すことができるようになる。
【0127】
なお、上記のようにして外部から取り込んだ楽音波形データを任意のパッド30に対応付け、パッド30の操作によって外部から取り込んだ楽音波形データの読み出しを行なえるようにしてもよい。例えば、演奏情報の編集と同様の手順で任意の演奏情報の組を指定するとともに、任意のパッド30を操作することによりそのパッドを指定し、指定された演奏情報の組において読み出すことが示されている楽音波形データを指定したパッド30に割り当てるようにすればよい。
【0128】
(12)上記した実施の形態においては、パッド30の操作に基づく情報を演奏情報としたが、演奏情報としてはこれに限定されるものではないことは勿論である。例えば、鍵盤の演奏に基づく情報を演奏情報としてもよいし、また、パッド30や鍵盤などの演奏操作によらずに、楽音波形データの読み出し開始タイミングおよび読み出し停止タイミングを演奏者が数値を指定して入力したものを演奏情報としてもよい。
【0129】
また、いずれの楽音波形データの読み出しを行なうかを、上記した実施の形態に示したように、楽音波形データの番号などの直接的な識別情報で指定するようにしてもよいし、あるいは、読み出しを行なう楽音波形データが割り当てられているパッド30や鍵を指定することにより間接的に指定するようにしてもよい。
(13)上記した実施の形態ならびに上記(1)〜(12)において説明した各種の変形例は、それぞれ適宜組み合せることが可能であることは勿論である。
【0130】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、各ループ毎に別々に演奏情報を記憶することができるようになり、例えば、特定回目のループだけ削除したりするというような編集を行うことが可能となるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により生成される演奏情報を概念的に示す説明図である。
【図2】本発明による電子楽器の全体構成を表すブロック構成図である。
【図3】楽音波形データについて設定されるスタート・ポイント、エンド・ポイントおよびループ・ポイントを概念的に示す説明図である。
【図4】演奏情報メモリの構成ならびに演奏情報の表示形態を示す説明図である。
【図5】パッド押圧(REC)ルーチンのフローチャートである。
【図6】エンド・ポイント到達(REC)ルーチンのフローチャートである。
【図7】パッド押圧解除(REC)ルーチンのフローチャートである。
【図8】演奏情報の表示形態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 中央処理装置(CPU)
12 プログラム・メモリ
14 ワーキング・メモリ
16 演奏情報メモリ
18 波形メモリ
20 操作パネル
22 デジタル/アナログ(D/A)変換器
30 パッド
32 記憶(REC)操作子
34 再生(PLAY)操作子
36 停止(STOP)操作子
38 その他の操作子群
40 画面表示器

Claims (4)

  1. 読み出し開始位置と読み出し停止位置とループ読み出し開始位置とを有する楽音波形データを記憶する楽音波形データ記憶手段と、
    前記楽音波形データの生成開始および生成停止を指示する指示手段と、
    前記楽音波形データを生成することを示す時系列の演奏情報を順次に再生可能なように記憶する演奏情報記憶手段と、
    前記楽音波形データの前記指示手段による生成開始指示のタイミングから生成停止指示のタイミングまでの経過時間が、前記楽音波形データの読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第1の区間の生成時間よりも長いときに、前記生成開始指示のタイミングから前記第1の区間の生成時間だけ前記楽音波形データを生成することを示す演奏情報を前記演奏情報記憶手段に記憶するとともに、前記生成開始指示のタイミング後の前記第1の区間が経過した時点からの経過時間について、前記楽音波形データのループ読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第2の区間を繰り返し生成する毎に、前記ループ読み出し開始位置を読み出したタイミングから前記第2の区間の生成時間だけ前記楽音波形データを生成することを示す演奏情報を繰り返し前記演奏情報記憶手段に記憶する演奏情報記憶制御手段と
    を有する電子楽器。
  2. 読み出し開始位置と読み出し停止位置とループ読み出し開始位置とを有する楽音波形データを記憶する楽音波形データ記憶手段と、
    前記楽音波形データの生成開始および生成停止を指示する指示手段と、
    前記楽音波形データを生成することを示す時系列の演奏情報を順次に再生可能なように記憶する演奏情報記憶手段と、
    記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、
    前記モード選択手段により再生モードが選択されているときには、前記再生手段により再生された演奏情報に基づいて楽音波形データを読み出すことにより楽音を生成し、前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときには、前記指示手段による生成開始指示に応じて前記読み出し開始位置から楽音波形データの読み出しを開始し、前記読み出し停止位置まで読み出しを行った後、前記ループ読み出し開始位置から前記読み出し停止位置までループ読み出しを続行し、前記指示手段による生成停止指示に応じて読み出しを停止する楽音波形データ読み出し制御手段と、
    前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときには、前記指示手段による生成開始指示のタイミングから、前記楽音波形データの読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第1の区間の生成時間だけ前記楽音波形データを生成することを示す演奏情報を前記演奏情報記憶手段に記憶するとともに、前記楽音波形データのループ読み出し開始位置から読み出し停止位置までの第2の区間を繰り返し生成する毎に、前記ループ読み出し開始位置を読み出したタイミングから第2の区間の生成時間だけ前記楽音波形データを生成することを示す演奏情報を繰り返し前記演奏情報記憶手段に記憶する演奏情報記憶制御手段と
    を有する電子楽器。
  3. 再生開始位置と再生停止位置とループ再生開始位置とを有する自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段と、
    前記自動演奏データの再生開始および再生停止を指示する指示手段と、
    前記自動演奏データを再生することを示す時系列の演奏情報を順次に再生可能なように記憶する演奏情報記憶手段と、
    記憶モードと再生モードとのいずれかを任意に選択可能なモード選択手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された時系列の演奏情報を順次再生する再生手段と、
    前記モード選択手段により再生モードが選択されているときには、前記再生手段により再生された演奏情報に基づいて自動演奏データを読み出すことにより楽音を生成し、前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときには、前記指示手段による再生開 始指示に応じて前記再生開始位置から自動演奏データの再生を開始し、前記再生開始位置まで再生を行った後、前記ループ再生開始位置から前記再生停止位置までのループ再生を続行し、前記指示手段による再生停止指示に応じて再生を停止する自動演奏データ再生制御手段と、
    前記モード選択手段により記憶モードが選択されているときには、前記指示手段による再生開始指示のタイミングから、前記自動演奏データの再生開始位置から再生停止位置までの第1の区間の再生時間だけ前記自動演奏データを再生することを示す演奏情報を前記演奏情報記憶手段に記憶するとともに、前記自動演奏データのループ再生開始位置から再生停止位置までの第2の区間を繰り返し再生する毎に、前記ループ再生開始位置を再生したタイミングから前記第2の区間の再生時間だけ前記自動演奏データを再生することを示す演奏情報を繰り返し前記演奏情報記憶手段に記憶する演奏情報記憶制御手段と
    を有する電子楽器。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の電子機器において、さらに、
    前記演奏情報記憶手段に記憶されている任意の演奏情報を任意に編集可能な編集手段
    を有する電子機器。
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