JP3979313B2 - 高圧ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プランジャ式の高圧ポンプに関わり、特にガソリン筒内直接噴射式エンジンに好適な、単筒式の高圧燃料ポンプとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガソリン筒内直接噴射式エンジンの高圧ポンプでは、低粘度のガソリンを高圧に圧縮するため、シリンダのボア内で摺動するプランジャのクリアランスを例えば数μm以下にして、クリアランスの隙間からのガソリンのリーク量を小さく抑える必要がある。また、その隙間からリークしたガソリンを低圧側に逃がすため、一般的にボアの途中に円管溝と、低圧側に連通した横穴を設けている。
【0003】
従来のこの種のポンプでは、小さなクリアランスを確保するため、ボア,プランジャとも摺動面全域に渡って、高い直径寸法精度と円筒度が必要であった。そのため、精密仕上げ加工やその後のチェックでコストがかかり、量産において、高い精度要求が達成できず摺動不良のものが発生すると言った不具合が生じていた。また摺動性を改善するために、ポンプの効率を犠牲にしてもクリアランスを広げざるを得ないという事態も発生していた。
【0004】
従来のこの種の高圧ポンプに関する例としては、例えば特開2002−130079号公報,特開2001−295727号公報等が挙げられる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−130079号公報
【特許文献2】
特開2001−295727号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、生産性に対する配慮がされておらず、あまりに高精度を狙うとコスト高になり、量産性が阻害される問題があった。そのためポンプ性能を犠牲にしてもクリアランスを広げて、生産に対応せざるを得なかった。
【0007】
本発明の目的は、ポンプを高精度にしてもポンプの生産性を落とすことなく、シリンダ,プランジャ間からのガソリンのリーク量を少なくし、なおかつ滑らかな摺動が可能な高圧ポンプとその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、ボアとプランジャとのクリアランスが、プランジャ又はボアのいずれかの所定の位置で異なることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、圧縮室から円管溝に至る部分のボアとプランジャとのクリアランスGaと、円管溝から駆動源側に至るボアとプランジャとのクリアランスのうち円管溝に近い方のクリアランスGbと、円管溝から駆動源側に至るボアとプランジャのクリアランスのうち駆動源側に近い方のクリアランスGcとが、Ga≦Gb<GcまたはGa<Gb≦Gcの関係にあることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、円管溝の縦断面形状がシリンダのボアに向かって広がる形状をしており、円管溝がボアに接する部分で形成される角度がボアの軸方向に対し5°以上で25°以内であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としては、シリンダのボアの途中に設けられた円管溝を介して横穴がボアに連通した高圧ポンプの圧縮室から円管溝に至る部分のボアとプランジャのクリアランスGaと、円管溝から駆動源側に至るボアとプランジャのクリアランスのうち円管溝に近い方のクリアランスGbと、円管溝から駆動源側に至るボアとプランジャのクリアランスのうち駆動源側に近い方のクリアランスGcとを、Ga≦Gb<GcまたはGa<Gb≦Gcの関係にしたものである。
【0012】
また、このクリアランスの関係を、シリンダのボア側の加工形状で達成するために、シリンダ上部の圧縮室から円管溝に至る部分のシリンダのボアの内径寸法Daと、円管溝から駆動源側に至るシリンダのボアの内径寸法のうち円筒溝側に近い方の内径寸法Dbと、円管溝から駆動源側に至るシリンダのボアの内径寸法のうち駆動源側に近い方の内径寸法Dcとが、Da≦Db<DcまたはDa<
Db≦Dcの関係にしたものである。
【0013】
また、ガソリンのリークを抑え、かつ摺動長さ(軸方向の長さ)を確実に確保して、横荷重に対する強さを確保するために、シリンダのボアの圧縮室から円管溝に至る部分の軸方向の幅をLa、円管溝の軸方向の幅をW、円管溝から駆動源側に至る部分の幅をLbcとした時、Gc≦((La+W+Lbc)/La)×Ga、またはDc≦((La+W+Lbc)/La)×Daの関係にしたものである。
【0014】
また、このようなポンプの製造方法として、シリンダの圧縮室から円管溝に至る部分のボアのホーニングの条件に対し、円管溝から駆動源側に至る部分のボアのホーニング条件を、ホーニング工具の軸方向送り速度、または回転数、または往復運動の回数、または軸方向送りの停止時間のうちのいずれか1つ以上を変化させたものである。
【0015】
また、シリンダのボアの途中に設けられた円管溝を介して、横穴がボアに連通した高圧ポンプにおいて、円管溝の縦断面形状を、シリンダのボアに向かって末広がりの形状で、かつ円管溝がボアに接する部分(2箇所)の角度を、ボアの軸方向に対し5°以上で25°以内にしたものである。
【0016】
さらに、円管溝の上部(圧縮室側)と下部(駆動源側)のボアの中心軸のずれをおさえるために、円管溝の軸方向の幅Wを、ボア内径寸法Dに対し、D×0.1以上でD×0.6以下としたものである。
【0017】
また高圧ポンプの製法として、シリンダの圧縮室から円管溝に至る部分のボアのホーニングの条件、及び円管溝から駆動源側に至る部分のボアのホーニング条件に対し、円管溝にかかる部分のボアのホーニングの条件を、ホーニング工具の軸方向送り速度、または回転数、または往復運動の回数、または軸方向送りの停止時間のうちのいずれか1つ以上を変化させたものである。
【0018】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0019】
まず高圧燃料ポンプの構成を図12により説明する。図12に示すガソリン筒内直接噴射式エンジン用の単筒式高圧燃料ポンプ1は、ハウジング2の内部にシリンダ4と、シリンダ4のボア40内で往復運動するプランジャ5を有している。プランジャ5の一端501は圧縮室6に繋がっており、プランジャのもう一端(他端)502は、往復運動の駆動カムである駆動源3とタペット部材を介して繋がっている。またシリンダ4の中央付近には円管溝42とそれに連通する横穴41が構成されている。プランジャ5が図示上方向に動くことで、圧縮室6内のガソリンが圧縮される。また、プランジャ5が図示下方向に動くこと圧縮室6へガソリンが吸引される。プランジャ5が圧縮運動をする時のポンプ効率のロスとしてシリンダ4のボア40とプランジャ5の間の空間、つまりクリアランス部分の隙間からのガソリンのリークがある。このリーク量が多いと、ポンプ1の吐出流量が低下し、ひどい場合は燃圧が規定まで上がらないという問題が生じる。特に圧縮する流体がガソリンの場合、粘度が極めて低いため、この不具合現象が顕著に表われる。そのため、シリンダ4とプランジャ5間のクリアランスは数μmと極めて小さく抑える必要がある。
【0020】
またガソリンは潤滑性が無いので、プランジャ5の往復運動7で、シリンダ4またはプランジャ5、あるいはその両方が摩耗する不具合が発生する場合がある。そのような不具合を防止するとともに、駆動源からのエネルギーを効率良く使うために、プランジャ5の滑らかな摺動を確保しなければならない。この事は、クリアランスを小さくする場合の障害となる。また本ポンプでは、クリアランス43からリークした燃料を低圧側に戻すために、低圧室に連通する、横穴41と円管溝42を有しており、圧縮室6からリークした燃料の圧力がシール部材91に直接かからないようにしている。
【0021】
シリンダ4とプランジャ5の部分を拡大して図1に示す。本実施例では、シリンダ4とプランジャ5の間のクリアランスを円管溝をはさんで、上下全域に渡って同じに構成するのでなく、圧縮室から円管溝までを極小さなクリアランス40a(例えば3μm)におさえた。一方円管溝から下側は、40aより少し大きめのクリアランス40b,40cとした。このボア40のような穴の精密仕上げは一般的にホーニング加工による。ホーニング加工では、その特性として、穴の途中に円管溝42などがあると、砥石にかかる加工力の分布が変動し、円管溝42の上下でのボアの心ずれが修正しきれず加工精度が落ちる現象がある。この実施例では、高圧の燃料リークをできるだけ小さくしなければならない圧縮室6から円管溝42までの区間を特に限定して、精密仕上げすることができる。そのため、クリアランスGa43を小さくして、なおかつ滑らかな摺動を確保することができる。
【0022】
他の実施例を図2から図5を用いて説明する。前記の実施例と同様の効果を得るための方法として、図2の実施例では、シリンダ4のボア40の円管溝42から上側のストレート部50は内径寸法Da46のストレートな精密な穴とし、円管溝42から下側の微小テーパ部51は微小テーパとし、Da<Db<Dcとなるように構成した。
【0023】
図3の実施例では、円管溝42から下側を上側のDaよりわずかに大きな内径のストレート穴として構成した。つまりDa<Db=Dcである。
【0024】
図4の実施例では、円管溝42から下側を微小なラッパ状穴として、Da=Db<Dcとなるように構成した。
【0025】
図5の実施例では、円管溝42から下側をストレート54とそれに連なるラッパ状穴55として、Da<Db<Dcとなるように構成した。
【0026】
これらの例では、いずれも実施例1と同様な効果が得られる。
【0027】
他の実施例を図6により説明する。ここでは、シリンダ4のボア40の、圧縮室6から円管溝42に至る部分の軸方向の幅である軸方向長さLa60,円管溝42の軸方向の幅である軸方向長さW61,円管溝42から駆動源側に至る部分の幅である軸方向長さLbc62とした場合、Gc≦((La+W+Lbc)/La)×Ga、またはDc≦((La+W+Lbc)/La)×Daの関係になるように構成した。前記の例のように、最小クリアランス部を円管溝の上側のみに限定した場合、上下全域でプランジャ5をガイドする場合に比べ、横荷重に対する強度が低下する場合が考えられるが、この実施例によれば、摺動時のプランジャ5の最大傾きを考慮しても、プランジャがシリンダ4のボア40の上部63と下部64でガイドできるため、プランジャ5にかかる横荷重に対しての強さが確保できる。
【0028】
次に、前記実施例のシリンダのボアを形成する製法の実施例について、図7により説明する。70はシリンダ4のボア40を仕上げ加工するホーニング砥石を示す。71はその砥石軸である。この実施例では、ホーニング加工時の軸方向の砥石送り速度Va72,円管溝42の砥石送り速度Vb73に対し、下部の送り速度Vc74を徐々に速度ダウンしている。ホーニング加工の場合、砥石と砥石軸及びその接合部に極わずかな弾性変形が生じた状態で加工がなされる。そのため、軸方向の送り速度を遅くすることで、この弾性変形の影響で、わずかに加工径が大きくなる現象が現れる。この実施例では、その原理を使って、速度をコントロールすることで、前記のそれぞれの実施例のような、最適なボア形状を形成することができる。
【0029】
また、砥石70の回転数、または往復運動の回数、または軸方向送りの停止時間のうちのいずれか1つ以上を変化させることでも同様の効果が得られる。
【0030】
別の実施例を図8により説明する。この例では、円管溝42の縦断面形状がシリンダ4のボア40に向かって末広がりの形状で、かつ円管溝42がボア4に接する部分(2箇所末広がり部(上側),(下側)80,81)の角度82,83が、ボア40の軸方向に対し5°以上で25°以内となるよに構成した。このことで、ボア40をホーニング仕上げした時に円管溝42の80及び81とボア40の交差部である微小だれ(上側)84,微小だれ(下側)85が極めて滑らかに形成されることを確認した。その理由は、5°から25°の範囲では、ホーニング時にシリンダ4の材料の極表面層が微小に塑性変形して生じるバリの発生が抑えられるとともに、先にも述べた砥石側の微小な弾性変形によって、滑らかなアールが形成される2つの現象の相乗効果によるものである。この滑らかなアールとなる微小だれ(上側),(下側)84,85により、シリンダ4とプランジャ5のクリアランスGa43を小さくしても、滑らかな摺動が得られる効果がある。
【0031】
さらに図9では、上述の実施例に加えて、円管溝42の軸方向の幅Wである軸方向長さ61を、ボア内径寸法Dに対し、D×0.1以上でD×0.6以下に構成した。幅である軸方向長さW61が大きいと図10に示すように、ホーニング砥石70が円管溝42部付近で、一時的に不安定状態になり、円管溝の上部と下部の軸ずれを修正することが難しい。軸方向に長い砥石を用いることでも、理屈的には、その不安定さを、解消できそうに思えるが、実際には、長い砥石の全面にわたって、ボア40に正確に密着させることは困難であり、やはり溝幅Wを短く抑える必要がある。実験的には、WはD×0.1〜D×0.6の範囲にするのが良い。
【0032】
図11にシリンダ4のボア40のホーニング加工方法を示す。この例では、シリンダ4の圧縮室6から円管溝42に至る部分のボアのホーニングの条件、及び円管溝42から駆動源側に至るボアのホーニング条件に対し、円管溝42にかかる部分のボアのホーニングの条件のうち、ホーニング工具の軸方向送り速度を、円管溝42でゆっくりにしている。これにより、円管溝42とボア40が交わる部分を、より滑らかに構成することができる。またホーニング条件としては、砥石回転数、または往復運動の回数、または軸方向送りの停止時間のうちのいずれか1つ以上を変化させることで、同様の効果を得ることができる。
【0033】
図12に本発明の実施例を適用した高圧燃料ポンプ1を示す。このポンプでは、シリンダ4内径の生産性を落とすことなく、シリンダ4とプランジャ5の間のクリアランスを縮めることができ、かつ滑らかな摺動が得られるため、燃料リーク量の少なく、かつ駆動エネルギーの無駄の少ない、圧縮効率の良いポンプが実現できる。
【0034】
図13に従来のポンプのシリンダ4とプランジャ5の構成を示す。シリンダ4のボア40の全域にわたって、同じ精度を狙って加工するが、結果的に円管溝42の上下で心ずれが生じやすいため、摺動の阻害要因90がプランジャ5と干渉して、スムーズな摺動がえられない。そのため、クリアランスGa43を大きくせねばならない。そのため、燃料リークが増大し、ポンプ効率が悪化していた。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、ポンプ性能と生産性の両方の最適化を図った、ボアの縦断面形状と円管溝形状を提案している。よって厳しい部品精度を要求して、コスト高をまねくことなく、シリンダ,プランジャ間のクリアランスの縮小が図れ、なおかつ従来より摺動性に優れた効率の良い高圧ポンプを提供できる。またその製法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダとプランジャを示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダを示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダを示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダを示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダを示す断面図である。
【図6】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダとプランジャを示す断面図である。
【図7】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダのホーニング加工の過程を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダを示す断面図である。
【図9】図8のシリンダの円管溝を拡大して示す断面図である。
【図10】従来のシリンダのホーニング加工の状態を示す断面図である。
【図11】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプのシリンダのホーニング加工の過程を示す断面図である。
【図12】本発明の一実施例の高圧燃料ポンプを示す断面図である。
【図13】従来の高圧燃料ポンプのシリンダとプランジャを示す断面図である。
【符号の説明】
1…高圧燃料ポンプ、2…ハウジング、3…駆動源、4…シリンダ、5…プランジャ、6…圧縮室、7…往復運動、40…ボア、41…横穴、42…円管溝、43…クリアランスGa、44…クリアランスGb、45…クリアランスGc、46…内径寸法Da、47…内径寸法Db、48…内径寸法Dc、50,52,54,54…ストレート部、、51…微小テーパ部、53,55…(微小)ラッパ状部、60…軸方向長さLa、61…軸方向長さW、62…軸方向長さLbc、63…接触点(上側)、64…接触点(下側)、70…ホーニング砥石、71…砥石軸、72…送り速度Va、73…送り速度Vb、74…送り速度Vc、80…末広がり部(上側)、81…末広がり部(下側)、82…角度(上側)、83…角度(下側)、84…微小だれ(上側)、85…微小だれ(下側)、90…摺動阻害要因、91…シール部材、501…プランジャの一端(圧縮室側)、502…プランジャの一端(駆動部側)。

Claims (8)

  1. ハウジングと前記ハウジング内にシリンダを有し、前記シリンダに形成されたボア内で軸状のプランジャが往復運動して燃料を圧縮する高圧ポンプであって、前記プランジャの一端は燃料を圧縮する圧縮室に繋がり、前記プランジャの他端は往復運動の駆動源と部材を介して繋がり、前記シリンダのボアの軸方向断面の途中に設けられた円管溝を介して横穴がボアに連通しており、前記圧縮室から前記円管溝に至る部分のボアとプランジャのクリアランスGaと、前記円管溝から駆動源側に至るボアとプランジャのクリアランスのうち前記円管溝側のクリアランスGbと、前記円管溝から駆動源側に至るボアとプランジャのクリアランスのうち前記駆動源側のクリアランスGcとが、Ga≦Gb<Gcまたは
    Ga<Gb≦Gcの関係にあることを特徴とする高圧ポンプ。
  2. ハウジングと前記ハウジング内にシリンダを有し、前記シリンダに形成されたボア内で軸状のプランジャが往復運動して燃料を圧縮する高圧ポンプであって、前記プランジャの一端は燃料を圧縮する圧縮室に繋がり、前記プランジャの他端は往復運動の駆動源と部材を介して繋がり、前記シリンダのボアの軸方向断面の途中に設けられた円管溝を介して横穴がボアに連通しており、前記圧縮室から前記円管溝に至る部分のシリンダのボアの内径寸法Daと、前記円管溝から前記駆動源側に至るシリンダのボアの内径寸法のうち前記円筒溝側の内径寸法Dbと、前記円管溝から前記駆動源側に至るシリンダのボアの内径寸法のうち前記駆動源側の内径寸法Dcとが、Da≦Db<DcまたはDa<Db≦Dcの関係にあることを特徴とする高圧ポンプ。
  3. 請求項1において、
    前記シリンダのボアの圧縮室から前記円管溝に至る部分の軸方向の幅をLa、前記円管溝の軸方向の幅をW、前記円管溝から前記駆動源側に至る部分の幅をLbcとした場合、Gc≦((La+W+Lbc)/La)×Gaの関係にあることを特徴とする高圧ポンプ。
  4. 請求項2において、
    前記シリンダのボアの圧縮室から前記円管溝に至る部分の軸方向の幅をLa、前記円管溝の軸方向の幅をW、前記円管溝から前記駆動源側に至る部分の幅をLbcとした場合、Dc≦((La+W+Lbc)/La)×Daの関係にあることを特徴とする高圧ポンプ。
  5. 請求項1乃至4において、
    前記円管溝の縦断面形状が前記シリンダのボアに向かって末広がりの形状で、前記円管溝がボアに接する部分で形成される角度が前記ボアの軸方向に対し5°以上で25°以内であることを特徴とする高圧ポンプ。
  6. 請求項5において、
    前記円管溝の軸方向の幅Wが、前記ボア内径寸法Dに対し、D×0.1以上でD×0.6以下であることを特徴とする高圧ポンプ。
  7. 請求項1乃至2において、
    ポンプのシリンダの圧縮室から円管溝に至る部分のボアのホーニングの条件に対し、前記円管溝から駆動源側に至る部分のボアのホーニング条件を、前記ホーニング工具の軸方向送り速度,回転数,往復運動の回数、又は、軸方向送りの停止時間のうちのいずれか1つ以上を変化させるようにして製造することを特徴とする高圧ポンプ。
  8. 請求項7において、
    前記ホーニング工具の軸方向送り速度,回転数,往復運動の回数、又は、軸方向送りの停止時間のうちのいずれか1つ以上を変化させる条件は、前記シリンダの圧縮室から円管溝に至る部分のボアのホーニングの条件及び前記円管溝から駆動源側に至る部分のボアのホーニング条件に対する前記円管溝にかかる部分のボアのホーニングの条件であることを特徴とする高圧ポンプ。
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