JP3977694B2 - リセット装置 - Google Patents

リセット装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3977694B2
JP3977694B2 JP2002176164A JP2002176164A JP3977694B2 JP 3977694 B2 JP3977694 B2 JP 3977694B2 JP 2002176164 A JP2002176164 A JP 2002176164A JP 2002176164 A JP2002176164 A JP 2002176164A JP 3977694 B2 JP3977694 B2 JP 3977694B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
reset command
reset
electronic circuit
microprocessor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002176164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004021640A (ja
Inventor
哲男 中村
智明 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Electronics Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical NTT Electronics Corp
Priority to JP2002176164A priority Critical patent/JP3977694B2/ja
Publication of JP2004021640A publication Critical patent/JP2004021640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3977694B2 publication Critical patent/JP3977694B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Microcomputers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロプロセッサ、電子回路部等のリセットを行うリセット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、マイクロプロセッサと、マイクロプロセッサの指示により、所定の動作を行う電子回路部を有する電子回路装置では、例えば、電源がオフからオンになった場合に、電子回路部、マイクロプロセッサには、例えば、電源がオフになる前の処理中で生じたデータが残存する。このデータを残したまま、マイクロプロセッサや電子回路部の動作を開始すると、誤動作が生じる場合があるので、上記データを消去する必要がある。このような残存データを消去するために、リセット動作が行われる。
【0003】
そして、リセット動作により、残存するデータが消去された後、一般的に、電子回路部やマイクロプロセッサにおいて、正常動作を開始するために必要な設定である初期化動作が行われる。この初期化動作が終了した後、マイクロプロセッサや電子回路部は、正常動作が開始できる状態となる。
【0004】
また、一般的に、マイクロプロセッサや電子回路部が正常な動作を行うには、クロック信号がマイクロプロセッサ等に入力され、このクロック信号にマイクロプロセッサや電子回路部が同期している必要がある。このようなクロック信号は、クロック信号生成部により生成されて、マイクロプロセッサ等に出力される。
【0005】
このクロック信号生成部についても、例えば、電源がオフからオンになった場合に、データが残存する場合がある。このため、クロック信号生成部においても、残存データを消去するために、リセット動作が行われる。そして、その後、クロック信号生成部においても、初期化動作が行われる。特に、上記電子回路部に入力するクロックと、マイクロプロセッサに入力するクロックが異なる場合においては、リセット動作が行われないと、誤動作が生じる可能性が大きくなる。
【0006】
このようなマイクロプロセッサ、電子回路部、クロック信号生成部を有する電子回路装置においては、マイクロプロセッサや電子回路部のリセット、初期化動作を行うとき、先ず、クロック信号生成部のリセット、初期化が終了し、正常なクロックの出力が開始され、マイクロプロセッサや電子回路部がクロック信号に同期してから、マイクロプロセッサや電子回路部のリセット、初期化が、一般的に、行われる。但し、電子回路装置の機能によっては、クロック信号生成部の前にマイクロプロセッサ等のリセット、初期化動作が行われる場合もある。
【0007】
図15は、従来の電子回路装置を示すブロック図である。この電子回路装置は、リセット装置の機能も具備している。
【0008】
上記装置は、電源オン検出部51、リセット指令管理部52、マイクロプロセッサ53、クロック信号生成部54、マイクロプロセッサ53の指示により所定の動作を行う電子回路部56、メモリ部57、初期化設定部(図示せず)を有する。なお、マイクロプロセッサ53と電子回路部56とメモリ部57との間は、図に示すようにバスインターフェイスで接続されている。
【0009】
ここで、リセット指令管理部52は、後述する電源オン信号を取得する取得機能と、取得した電源オン信号に基づいて、リセット指令に必要な情報を生成する生成機能と、リセット指令に必要な情報に基づいて、リセット指令を生成し、出力する出力機能を有する。これらの機能は、ハードウェアで実現されている。
【0010】
このように構成された装置では、以下のような動作が行われる。電源オン検出部51が、電源がオフからオンになったことを検出すると、電源オン信号をリセット指令管理部52に送る。リセット指令管理部52は、クロック信号生成部54に対して、リセット指令を送る。この際、リセット指令管理部52は、リセット指令を送った旨を初期化設定部に対して送る。
【0011】
初期化設定部は、所定時間経過後に、初期化指令をクロック信号生成部54に送る。この所定時間とは、クロック信号生成部54によるリセット動作が終了した後の時間である。
【0012】
クロック信号生成部54は、リセット指令を取得すると、クロック信号生成部54のリセット動作を行う。そして、クロック信号令生成部54は、リセット動作が終了した後、初期化設定部からの初期化指令が送られるのを待ち、初期化設定部から初期化指令が送られた場合、初期化指令に基づいて、クロック信号生成部54の初期化動作を行う。そして、クロック信号生成部54は、上記初期化動作が終了すると、マイクロプロセッサ53及び電子回路部56に対して、マイクロプロセッサ用クロック信号、電子回路部用クロック信号を送る。クロック信号を取得したマイクロプロセッサ53、電子回路部56は、送られてきたクロック信号に同期するように動作する。
【0013】
そして、リセット指令管理部52は、電子回路部56に対して、リセット指令に必要な情報を生成し、リセット指令に必要な情報に基づいて、生成されたリセット指令を電子回路部56に対して出力する。この際、リセット指令管理部52は、リセット指令を出力した旨を初期化設定部に対して送る。
【0014】
初期化設定部は、所定時間経過後に、初期化指令を電子回路部56に送る。この所定時間とは、電子回路部56によるリセット動作が終了した後の時間である。
【0015】
電子回路部56は、リセット指令を取得すると、電子回路部56のリセット動作を行う。そして、電子回路部56は、リセット動作が終了した後、初期化設定部からの初期化指令が送られるのを待ち、初期化設定部から初期化指令が送られた場合、電子回路部56の初期化動作を行う。
【0016】
その後、マイクロプロセッサ53に対しても、同じ動作が行われる。以上の動作により、マイクロプロセッサ53、電子回路部56のリセット、初期化動作が終了する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術では、以下のような問題点があった。上述したように、リセット指令管理部52は、リセット指令に必要な情報を生成する機能を有している。この機能は、例えば、ハードウェア的に、カウンタで実現され、NAND回路,AND回路等のゲート部の数が、約30から、場合によっては、数百にもなる。上記カウンタは、これらのゲート部の組み合わせとなり、ハードウェア構成の規模は大きいものとなる。
【0018】
そして、一般的に、電子回路部56、マイクロプロセッサ53、クロック信号生成部54におけるリセット指令が異なるので、各々のリセット指令に必要な情報を生成する機能が必要となる。このような場合、従来技術では、電子回路部56、マイクロプロセッサ53、クロック信号生成部54におけるリセット指令に必要な情報を生成する機能を、全て、上記カウンタ等のハードウェアで実現していたので、リセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成の規模が大きくなってしまうという問題があった。
【0019】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、リセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成の規模を小さくできるようなリセット装置の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、マイクロプロセッサと、当該マイクロプロセッサの指示により所定の動作を行う電子回路部とに残存するデータを消去するための指示であるリセット指令を、前記マイクロプロセッサ及び前記電子回路部に対してそれぞれ出力して、前記マイクロプロセッサ及び前記電子回路部のリセットを行うリセット装置において、前記マイクロプロセッサに対して、リセット指令を出力する第1リセット指令出力手段と、前記マイクロプロセッサにおいて、前記第1リセット指令出力手段から取得したリセット指令に基づいて、前記マイクロプロセッサのリセットを行うリセット実行手段と、前記マイクロプロセッサにおいて、当該マイクロプロセッサのリセットが終了したとき、当該マイクロプロセッサの正常動作を開始するために必要な設定である初期化設定を実行する初期化実行手段と、前記マイクロプロセッサにおいて、前記初期化設定が終了した後、前記電子回路部に対するリセット指令に必要な情報であるリセット指令必要情報を生成するリセット指令情報生成手段と、前記リセット指令必要情報に基づいて、生成されたリセット指令を前記電子回路部に出力する第2リセット指令出力手段とを有することを特徴とするものである。
【0021】
また、本発明は、上記発明において、前記リセット指令必要情報を生成することを、前記リセット指令情報生成手段に対して命令する演算命令が記憶された記憶手段を有し、前記リセット指令情報生成手段は、前記演算命令を解読、実行することにより、前記リセット指令必要情報を生成することを特徴とするものである。
【0022】
本発明によれば、電子回路部に対するリセット指令に必要な情報の生成は、上記演算命令(演算プログラム)を、マイクロプロセッサに内蔵されているリセット指令情報生成手段(例えば、解読実行部)が解読実行することにより、行われる。このため、電子回路部に対するリセット指令に必要な情報の生成動作については、従来技術のように、規模の大きいハードウェア(カウンタ等)により行う必要がない。この結果、従来技術に比べて、リセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成の規模を小さくできるようなリセット装置の提供が可能となる。
【0023】
また、本発明は、上記発明において、前記電子回路部において、当該電子回路部がリセット中又は初期化中の場合、リセット中又は初期化中である旨を示す第1状態情報を出力するとともに、当該電子回路部の初期化が終了した場合、前記電子回路部における初期化が終了したことを示す第2状態情報を出力する状態情報出力手段と、出力された前記第1状態情報及び前記第2状態情報のうち、最も遅く出力された状態情報である最新状態情報を保持する保持手段と、前記マイクロプロセッサにおいて、前記電子回路部における現在の状態を要求する旨である要求情報を出力する要求情報出力手段と、前記要求情報を取得した場合、前記保持手段により保持された最新状態情報を読み出す読み出し手段と、読み出された前記最新状態情報を前記マイクロプロセッサに出力する状態情報出力手段とを有することを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明は、上記発明において、前記マイクロプロセッサにおいて、前記第1状態情報を取得した場合、前記電子回路部から出力されるデータを無効にするように指示する無効指示情報を生成する無効指示情報生成手段と、前記マイクロプロセッサから前記無効指示情報を取得した場合、前記電子回路部から送られたデータを無効にする無効化手段とを有することを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明は、上記発明において、前記マイクロプロセッサが異常停止したことを検出する異常停止検出手段と、当該異常停止検出手段が、異常停止を検出した場合、前記第1リセット指令出力手段に対して、前記マイクロプロセッサにリセット指令を出力するように指示する指示手段とを有することを特徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1である電子回路装置の構成を示す図である。この電子回路装置は、リセット装置の機能も有する。電子回路装置は、電源オン検出部1、リセット指令管理部2、マイクロプロセッサ3、クロック信号生成部4、リセット指令出力回路部5、電子回路部6、メモリ部(記憶部)7、初期化設定部(図示せず)を有する。なお、マイクロプロセッサ3とメモリ部7とリセット指令出力回路部5は、図1に示すように、例えば、バスインターフェイスを介して接続されている。
【0027】
電源オン検出部1は、電源がオフからオンになったことを検出する。電源オン検出部1は、検出した電源オン信号をリセット指令管理部2に対して出力する。
【0028】
リセット指令管理部2は、マイクロプロセッサ3に対して、リセット指令信号を出力するリセット指令出力機能を有する。リセット指令管理部2は、電源オン信号を取得するオン信号取得部(図示せず)と、取得した電源オン信号に基づいて、クロック信号生成部4に対するリセット指令に必要な情報を生成する第1リセット指令情報生成部(図示せず)と、生成されたリセット指令に必要な情報に基づいて、リセット指令信号を生成する第1リセット指令生成部(図示せず)と、生成されたリセット指令信号をクロック信号生成部4に対して出力する第1リセット指令出力部(図示せず)とを有する。
【0029】
また、リセット指令管理部2は、所定のタイミングで(例えば、マイクロプロセッサ3がクロック信号に同期したタイミングで)、マイクロプロセッサ3に対するリセット指令に必要な情報を生成する第2リセット指令情報生成部(図示せず)と、生成されたリセット指令に必要な情報に基づいて、リセット指令信号を生成する第2リセット指令生成部(図示せず)と、生成されたリセット指令信号をマイクロプロセッサ3に対して出力する第2リセット指令出力部(図示せず)とを有する。リセット指令管理部2内の各部は、ハードウェアで構成されている。
【0030】
第2リセット指令情報生成部は、第1リセット指令出力部がクロック信号生成部4に対して、リセット指令信号を出力した時間タイミングを取得し、予め保持している所定時間を経過したら、マイクロプロセッサ3に対するリセット指令に必要な情報を生成する。
【0031】
リセット指令に必要な情報とは、信号の立ち上がりタイミング情報(具体的には、信号がローからハイに立ち上がる時間タイミングを示す情報)、立ち下がりタイミング情報や、ハイレベルの時間情報(具体的には、信号がハイレベルとなっている時間を示す情報)、ローレベルの時間情報のことである。そして、第1リセット指令情報生成部、第2リセット指令情報生成部においては、上記立ち上がりタイミング情報、上記立ち下がりタイミング情報、ハイレベル、ローレベルの時間情報を生成し、第1リセット指令生成部、第2リセット指令生成部に送る。
【0032】
この第1リセット指令情報生成部、第2リセット指令情報生成部は、通常は、カウンタで実現され、NAND回路,AND回路等のゲート部数が、約30から、場合によっては、数百にもなり、ハードウェア構成の規模は大きいものとなる。
【0033】
第1リセット指令生成部、第2リセット指令生成部は、生成された各情報(立ち上がりタイミング情報、立ち下がりタイミング情報や、ハイレベルの時間情報、ローレベルの時間情報)に基づいて、リセット指令信号を生成する。
【0034】
また、第1リセット指令生成部が生成するリセット指令信号と、第2リセット指令生成部が生成するリセット指令信号とは、同じである場合もあれば、異なる場合もあるが、本実施の形態では、異なる場合を考える。
【0035】
第1リセット指令生成部、第2リセット指令生成部は、生成したリセット指令信号をそれぞれ第1リセット指令出力部、第2リセット指令出力部に送る。第1リセット指令出力部は、リセット指令信号をクロック信号生成部4に対して、出力する。第2リセット指令出力部は、マイクロプロセッサ3に対して、リセット指令信号を出力する。
【0036】
なお、第2リセット指令情報生成部が、リセット指令に必要な情報を生成するのは、上記所定のタイミングに限定されない。例えば、マイクロプロセッサ3がクロック信号に同期しなくとも、リセット指令信号を取得できる場合には、第1リセット指令情報生成部の生成動作と同じタイミングで、第2リセット指令情報生成部が生成動作を行うようにしてもよい。
【0037】
また、リセット指令管理部2は、クロック信号生成部4やマイクロプロセッサ3に対して、リセット指令信号を出力した場合、その旨を初期化設定部に対して送る。
【0038】
初期化設定部は、リセット指令信号を出力した旨を取得すると、所定の時間経過後に、クロック信号生成部4やマイクロプロセッサ3に対して、初期化指令を送る。具体的には、初期化設定部は、リセット指令信号を出力した時間タイミングを取得し、予め保持している所定時間を経過したら、マイクロプロセッサ3やクロック信号生成部4に対して、初期化指令を送る。
【0039】
これにより、初期化設定部は、マイクロプロセッサ3やクロック信号生成部4がリセット動作を終了した後のタイミングで、初期化指令を送ることができる。なお、初期化設定部は、所定時間を示す情報及び初期化指令について、クロック信号生成部4、マイクロプロセッサ3、電子回路部6ごとに、保持している。
【0040】
クロック信号生成部4は、リセット指令管理部2からリセット指令信号を取得すると、リセット指令信号に基づいて、クロック信号生成部4のリセット動作を行う。このリセット動作について以下に説明する。クロック信号生成部4には、前の処理等で発生したデータが残存している。クロック信号生成部4は、リセット指令信号を取得すると、上記残存するデータを消去する。この消去方法としては、例えば、クロック信号生成部4に内蔵されているレジスタ等に残存しているデータを0に戻すような方法がある。
【0041】
クロック信号生成部4は、上記リセット動作が終了した場合、初期化設定部から初期化指令が送られるまで待機する。そして、初期化指令が送られた場合、クロック信号生成部4は、初期化指令に基づいて、クロック信号生成部4の初期化動作を行う。この初期化動作が終了すると、クロック信号生成部4は、正常動作が開始可能な状態に設定される。クロック信号生成部4は、マイクロプロセッサ3及び電子回路部6に対して、マイクロプロセッサ3用クロック信号、電子回路部6用クロック信号を送る。
【0042】
メモリ部7には、電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報(以下、リセット指令必要情報)を生成することを解読実行部に対して命令する演算命令(演算プログラム)等、各種のデータが記憶されている。
【0043】
マイクロプロセッサ3は、各種の信号や情報が入力される入力部、解読実行部、各種の信号や情報を出力する出力部、各部を制御する制御部を有する。
【0044】
制御部は、リセット実行機能、初期化実行機能を有する。制御部は、リセット指令管理部2から出力されたマイクロプロセッサ3に対するリセット指令信号に基づいて、マイクロプロセッサ3のリセット動作を行う(リセット実行機能)。具体的には、制御部は、上記リセット指令信号に基づいて、マイクロプロセッサ3内の各部に残存しているデータを消去させる。制御部は、リセット動作が終了した場合、正常動作を開始するために必要な設定である初期化動作を実行する(初期化実行機能)。具体的には、制御部は、リセット動作が終了した場合、初期化設定部により初期化指令が送られるまで、待機する。そして、初期化指令が送られた場合には、制御部は、初期化指令に基づいて、マイクロプロセッサ3の初期化動作を実行する。例えば、制御部は、マイクロプロセッサ3内の各部に対して、初期化情報を送り、各部がその情報を書き込むことで、初期化動作が行われる。初期化動作が終了すると、制御部は、解読実行部に対して、電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報を生成するように指示する。
【0045】
解読実行部は、上記初期化動作が終了した後、リセット指令必要情報を生成する。即ち、解読実行部は、上述したリセット指令情報生成部の機能を有する。但し、リセット指令必要情報は、電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報である。この動作について以下に具体的に説明する。
【0046】
解読実行部は、初期化動作が終了した後、上記演算命令を要求する信号を出力部を介して、メモリ部7に送る。この際、解読実行部は、上記演算命令が記憶されているメモリ部7内のアドレス情報もメモリ部に送る。メモリ部7は、上記アドレス情報に基づいて、上記演算命令をマイクロプロセッサ3宛に送る。上記演算命令は、制御部を介して、解読実行部に送られる。解読実行部は、上記演算命令を解読、実行することによりリセット指令必要情報を生成する。
【0047】
なお、ここでいうリセット指令必要情報とは、上述したように、立ち上がりタイミング情報、立ち下がりタイミング情報や、ハイレベルの時間情報、ローレベルの時間情報のことである。
【0048】
生成されたリセット指令必要情報は、出力部を介して、リセット指令出力回路部5に送られる。この際、制御部は、出力部を介して、リセット指令必要情報をリセット指令出力回路部5に出力した旨を生成し、出力部を介して、初期化設定部に対して送る。
【0049】
初期化設定部は、上記旨を取得すると、電子回路部6によるリセット動作が終了した後のタイミングで、電子回路部6に対する初期化指令を電子回路部6に送る。
【0050】
図2は、リセット指令出力回路部5の構成を示す図である。リセット指令出力回路部5は、リセット指令必要情報に基づいて、生成されたリセット指令を電子回路部6に出力する機能を有する。
【0051】
リセット指令出力回路部5は、プロセッサ側入力部5b、リセット指令生成部5d、電子回路部側出力部5cを有する。リセット指令生成部5dは、マイクロプロセッサ3から出力されたリセット指令必要情報を取得すると、リセット指令信号を生成する。
【0052】
なお、本実施の形態では、電子回路部6に対するリセット指令信号、マイクロプロセッサ3に対するリセット指令信号、クロック信号生成部4に対するリセット指令信号は、それぞれ異なるものとする。生成されたリセット指令信号は、電子回路部側出力部5cを介して、電子回路部6に出力される。
【0053】
電子回路部6は、マイクロプロセッサ3の指示により所定の動作を行う。この所定の動作については、本実施の形態では特に限定せず、例えば、画像表示動作等が該当する。電子回路部6は、入力部(図示せず)、出力部(図示せず)、制御部(図示せず)、動作実行部(図示せず)を有する。
【0054】
入力部には、リセット指令出力回路部5から出力されたリセット指令信号等の各種の信号が入力される。制御部は、上記リセット指令信号を取得すると、電子回路部6のリセット動作を行う。そして、制御部は、電子回路部6のリセット動作が終了すると、初期化設定部により初期化指令が送られるまで、待機する。そして、初期化指令が送られた場合には、制御部は、初期化指令に基づいて、電子回路部6の初期化動作を実行する。上記初期化動作が終了すると、制御部は、初期化設定が終了した旨を出力部を介して、マイクロプロセッサ3に送る。
【0055】
マイクロプロセッサ3の制御部は、上記電子回路部が所定の動作を行うためのプログラムを送る要求を出力部を介してメモリ部7に送る。この際、制御部は、上記プログラムが記憶されているメモリ部7内のアドレス情報も送る。メモリ部7は、上記アドレス情報に基づいて、上記プログラムをマイクロプロセッサ3の制御部を介して、解読実行部に送る。解読実行部は、プログラムを解読実行し、所定の指示を電子回路部6に送る。電子回路部6の制御部は、上記所定の指示を動作実行部に送る。動作実行部は、送られた上記所定の指示に基づいて、所定の動作を行う。
【0056】
なお、本実施の形態の電子回路装置において、電源オン検出部1、リセット指令管理部2、リセット指令出力回路部5では、リセット動作、初期化動作は行われない。電源オン検出部1、リセット指令管理部2、リセット指令出力回路部5については、オン信号やリセット指令信号が出力された後、初期化状態に設定されたままであるからである。
【0057】
(動作)
上述した構成を有する電子回路装置(リセット装置)の動作の一例を以下に説明する。図3は、上記装置の動作を説明するためのフローチャート図である。
【0058】
先ず、上記装置の管理者等が電源をオフからオンにすると、電源オン検出部1は、電源がオンされた旨を検出する(S10)。そして、電源オン検出部1が検出した電源オン信号は、リセット指令管理部2へ送られる。
【0059】
リセット指令管理部2では、オン信号取得部がオン信号を取得すると、その旨が第1リセット指令情報生成部に送られる。第1リセット指令情報生成部は、取得されたオン信号に基づいてクロック信号生成部4に対するリセット指令に必要な情報を生成する。生成したリセット指令に必要な情報は、第1リセット指令生成部に送られる。第1リセット指令生成部は、上記リセット指令に必要な情報に基づいて、リセット指令信号を生成する。生成されたリセット指令信号は、第1リセット指令出力部に送られる。第1リセット指令出力部は、生成されたリセット指令信号をクロック信号生成部4に対して出力する(S20)。
【0060】
この際、リセット指令管理部2は、クロック信号生成部4に対してリセット指令信号を出力した旨を初期化設定部に対して送る。初期化設定部は、リセット信号を出力した旨を取得すると、所定の時間経過後に、クロック信号生成部4に対して、初期化指令を送る。
【0061】
クロック信号生成部4は、リセット指令管理部2からリセット指令信号を取得すると、リセット指令信号に基づいて、クロック信号生成部4のリセット動作を行う。そして、クロック信号生成部4は、上記リセット動作が終了した場合、初期化設定部から初期化指令が送られるまで待機する。そして、初期化指令が送られた場合、クロック信号生成部4は、初期化指令に基づいて、クロック信号生成部4の初期化動作を行う(S30)。この初期化動作が終了すると、クロック信号生成部4は、正常動作が開始可能な状態に設定される。
【0062】
クロック信号生成部4は、マイクロプロセッサ3及び電子回路部6に対して、マイクロプロセッサ3用クロック信号、電子回路部6用クロック信号を送る。
【0063】
送られてきたマイクロプロセッサ3用クロック信号をマイクロプロセッサ3の入力部を介して制御部が取得すると、制御部は、各部に対して、上記クロック信号に同期するように指示する。電子回路部6においても、同様の動作が行われる。
【0064】
そして、リセット指令管理部2においては、所定のタイミングで、第2リセット指令情報生成部がマイクロプロセッサ3に対するリセット指令に必要な情報を生成し、第2リセット指令生成部は、生成されたリセット指令に必要な情報に基づいて、リセット指令信号を生成し、第2リセット指令出力部は、生成されたリセット指令信号をマイクロプロセッサ3に対して出力する(S40)。
【0065】
リセット指令管理部2は、マイクロプロセッサ3に対して、リセット指令信号を出力した場合、その旨を初期化設定部に対して送る。初期化設定部は、リセット指令信号を出力した旨を取得すると、所定の時間経過後に(マイクロプロセッサ3によるリセット動作が終了した後のタイミングで)、マイクロプロセッサ3に対して、初期化指令を送る。
【0066】
マイクロプロセッサ3の入力部を介して、上記リセット指令信号が制御部に送られる。制御部は、上記リセット指令信号に基づいて、マイクロプロセッサ3のリセット動作を実行する(S50)。制御部は、上記リセット動作が終了した場合、初期化設定部により初期化指令が送られるまで、待機する。そして、初期化指令が送られた場合には、制御部は、初期化指令に基づいて、マイクロプロセッサ3の初期化動作を実行する(S60)。制御部による初期化動作が終了すると、その旨が解読実行部に対して送られる。
【0067】
解読実行部は、初期化動作が終了した後、上記演算命令を要求する信号を出力部を介して、メモリ部7に送る。メモリ部7は、上記演算命令をマイクロプロセッサ3宛に送る。上記演算命令は、制御部を介して、解読実行部に送られる。解読実行部は、上記演算命令を解読、実行することにより電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報を生成する(S70)。生成されたリセット指令必要情報は、出力部を介して、リセット指令出力回路部5に送られる。
【0068】
この際、制御部は、出力部を介して、リセット指令必要情報をリセット指令出力回路部5に出力した旨を生成し、出力部を介して、初期化設定部に対して送る。初期化設定部は、上記旨を取得すると、電子回路部6によるリセット動作が終了した後のタイミングで、初期化指令を電子回路部6に送る。
【0069】
リセット指令出力回路部5のプロセッサ側入力部5bを介して送られたリセット指令必要情報は、リセット指令生成部5dに送られる。リセット指令生成部5dは、マイクロプロセッサ3から出力されたリセット指令必要情報を取得すると、リセット指令信号を生成する(S80)。そして、生成されたリセット指令信号は、電子回路部側出力部5cを介して、電子回路部6に出力される。
【0070】
電子回路部6の入力部には、上記リセット指令信号が入力される。制御部は、上記リセット指令信号を取得すると、電子回路部6のリセット動作を行う。そして、制御部は、電子回路部6のリセット動作が終了すると、初期化設定部により初期化指令が送られるまで、待機する。そして、初期化指令が送られた場合には、制御部は、初期化指令に基づいて、電子回路部6の初期化動作を実行する(S90)。上記初期化動作が終了すると、制御部は、初期化動作が終了した旨を出力部を介して、マイクロプロセッサ3に送る。
【0071】
マイクロプロセッサ3の制御部は、上記電子回路部6が所定の動作を行うためのプログラムを送る要求を出力部を介してメモリ部7に送る。メモリ部7は、上記プログラムをマイクロプロセッサ3の制御部を介して、解読実行部に送る。解読実行部は、上記プログラムを解読実行し、所定の指示を電子回路部6に送る(S100)。電子回路部6の制御部は、上記所定の指示を動作実行部に送る。動作実行部は、上記所定の指示に基づいて、所定の動作を行う(S110)。
【0072】
なお、上述した実施の形態では、リセット指令出力回路部5を設けたが、リセット指令出力回路部5を設けないで、リセット指令生成部5dをマイクロプロセッサ3内に設けるようにすることも可能である。
【0073】
(作用効果)
本実施の形態によれば、従来技術と異なり、マイクロプロセッサ3において、マイクロプロセッサ3のリセット、初期化動作が終了した後、電子回路部6に対するリセット指令必要情報を生成している。そして、この生成されたリセット指令必要情報に基づいて生成されたリセット指令信号が電子回路部6に出力される。これにより電子回路部6は、上記リセット指令信号に基づいて、電子回路部6のリセット動作を行うことができる。
【0074】
ここで、メモリ部7には、上記リセット指令必要情報を生成することを解読実行部に対して命令する演算命令(演算プログラム)が記憶されている。また、解読実行部は、上記演算命令を解読、実行することにより、リセット指令必要情報を生成する。
【0075】
本実施の形態では、電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報の生成は、上記演算命令を、マイクロプロセッサに内蔵されている解読実行部が解読実行することにより、行われる。このように、上記リセット指令必要情報の生成機能については、本実施の形態では、ソフトウェア化している。
【0076】
このため、電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報の生成動作については、従来技術のように、規模の大きいハードウェア(カウンタ等)により行う必要がない。この結果、従来技術に比べて、リセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成の規模を小さくできるようなリセット装置の提供が可能となる。
【0077】
なお、本実施の形態では、リセット指令出力回路部5を新たに設けているが、このうち、リセット指令生成部5dは、従来技術と同じく、ハードウェアで構成する。新たに追加された入力部5b、出力部5cは、実際には、入力ピン部、出力ピン部であり、ハードウェア構成の規模はかなり小さい。従って、本実施の形態では、従来技術に比べて、リセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成の規模を小さくするとともに、上記装置全体のハードウェア構成の規模を小さくすることができる。
【0078】
(変形例1)
なお、上述した実施の形態では、1つの電子回路部6を電子回路装置(リセット装置)に設けた場合について説明したが、これに限定されず、複数の電子回路部6を上記装置に設ける場合についても、リセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成の規模を小さくすることが可能である。
【0079】
メモリ部7には、各電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報を生成することを、解読実行部に対して命令する複数の演算命令が記憶されている。
【0080】
なお、各電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報を生成するための演算命令は、1つの演算命令としてもよい。ここでは、複数の演算命令が記憶されている場合について説明する。各演算命令は、それぞれ、電子回路部6を特定する情報(例えば、識別情報)と対応づけて記憶されている。
【0081】
解読実行部は、各演算命令を、各々、解読実行することにより、各電子回路部6に対するリセット指令必要情報を生成する。
【0082】
また、初期化設定部は、リセット指令信号を出力した旨を取得すると、所定の時間経過後に、初期化指令を送る。初期化設定部は、各電子回路部6について、それぞれ、対応する所定の時間情報及び初期化指令を保持している。
【0083】
(動作)
本変形例の装置においては、図3に示すステップS60以降において、以下の動作が行われる。解読実行部は、各演算命令を解読、実行することにより各電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報を生成する。このリセット指令必要情報は、電子回路部6を特定する情報と対応づけられる。生成された各リセット指令必要情報は、出力部を介して、リセット指令出力回路部5に送られる。
【0084】
この際、制御部は、出力部を介して、リセット指令必要情報をリセット指令出力回路部5に出力した旨を生成し、その旨を出力部を介して、初期化設定部に対して送る。初期化設定部は、上記旨を取得すると、各電子回路部6によるリセット動作が終了した後のタイミングで、対応する初期化指令をそれぞれ各電子回路部6に送る。
【0085】
リセット指令出力回路部5のプロセッサ側入力部5bを介して送られた各リセット指令必要情報は、リセット指令生成部5dに送られる。リセット指令生成部5dは、マイクロプロセッサ3から出力されたリセット指令必要情報を取得すると、リセット指令信号を生成する。生成された各リセット指令信号は、電子回路部6を特定する情報と対応づけられる。そして、生成された各リセット指令信号は、電子回路部側出力部5cを介して、対応する電子回路部6にそれぞれ出力される。
【0086】
各電子回路部6の入力部には、上記リセット指令信号が入力される。制御部は、上記リセット指令信号を取得すると、電子回路部6のリセット動作を行う。そして、制御部は、電子回路部6のリセット動作が終了すると、初期化設定部により初期化指令が送られるまで、待機する。そして、初期化指令が送られた場合には、制御部は、初期化指令に基づいて、電子回路部6の初期化動作を実行する。上記初期化動作が終了すると、制御部は、初期化動作が終了した旨を出力部を介して、マイクロプロセッサ3に送る。
【0087】
マイクロプロセッサ3の制御部は、全ての電子回路部6から初期化動作が終了した旨を取得した場合には、各電子回路部6が所定の動作を行うためのプログラムを送る要求を出力部を介してメモリ部7に送る。メモリ部7は、上記プログラムをマイクロプロセッサ3の制御部を介して、解読実行部に送る。解読実行部は、上記プログラムを解読実行し、所定の指示を各電子回路部6にそれぞれ送る。各電子回路部6の制御部は、所定の指示を動作実行部に送る。動作実行部は、上記所定の指示に基づいて、所定の動作を行う。
【0088】
本変形例によれば、従来技術では、複数の電子回路部6に対して、各々異なるリセット指令信号を生成する必要がある場合には、複数の電子回路部6のリセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成として、ハードウェア規模の大きなカウンタ等を複数設ける必要があった。このため、ハードウェア構成の規模がかなり大きくなってしまったが、本変形例によれば、複数の電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報の生成機能については、従来技術のように、カウンタなどの特別のハードウェア構成が不要になる。
【0089】
(変形例2)
本変形例では、電子回路装置(リセット装置)内の電子回路部6やマイクロプロセッサ3が正常に動作していないことが判明した場合、電源をオフしてから再度オンする以外に、例えば、電源をオンしたままで、手動でリセットが行えるようにしている。
【0090】
図4は、変形例2の電子回路装置(リセット装置)の構成を示す図である。図4において、図1と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。本変形例の装置は、リセットスイッチ部10を有する。
【0091】
リセットスイッチ部10には、例えば、管理者により手動でオンオフが入力される。リセットスイッチ部10にオンが入力された場合、リセットスイッチ部10は、オン信号をリセット指令管理部2に送る。以降の動作は、上述した実施の形態の場合(図3に示す動作)と同じである。
【0092】
本変形例によれば、電源をオフしてから再度オンする以外に、例えば、電源をオンしたままで、手動でリセットが行えるようにしているので、電源オフするのが不都合な場合でも電源をオフしないで、マイクロプロセッサ3や電子回路部6のリセットが行える。
【0093】
(変形例3)
図5は、変形例3の電子回路装置(リセット装置)の構成を示す図である。図5において、図1と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。本変形例の装置においては、マイクロプロセッサ3には、電子回路部用リセットスイッチ部11(以下、リセットスイッチ部11という)が接続されている。ここでいうリセットスイッチ部11は、変形例2のリセットスイッチ部10と同じ機能を有する。
【0094】
(動作)
例えば、装置の管理者が、電子回路部6の動作が異常であると判断したが、装置の電源はオンのままにしたい場合には、以下の動作が行われる。
【0095】
リセットスイッチ部11に手動でオンが入力された場合、リセットスイッチ部11は、オン信号をマイクロプロセッサ3に送る。オン信号を取得したマイクロプロセッサ3の制御部は、解読実行部に対して、現在行っているプログラムの解読実行動作を中断させる。そして、上述した図3に示すステップS70からS110の動作が行われる。
【0096】
本変形例によれば、電源をオンしたままで、電子回路部6のみのリセット、初期化を行うことが可能となる。
【0097】
なお、リセット指令出力回路部5にリセット指令情報生成部を接続し、このリセット指令情報生成部に上記リセットスイッチ部11を接続するようにしてもよい。この場合、リセットスイッチ部11からのオン信号を上記リセット指令情報生成部が取得すると、リセット指令情報生成部は、電子回路部に対するリセット指令に必要な情報を生成する。そして、生成されたリセット指令必要情報は、リセット指令出力回路部5に送られる。以降の動作は、上述した実施の形態の動作と同じである。この場合には、上記リセット指令出力回路部5は、リセット指令信号を電子回路部6に送る際に、電子回路部6の初期化が開始される旨をマイクロプロセッサ3に通知する。
【0098】
(変形例4)
図6は、変形例4の電子回路装置(リセット装置)の構成を示す図である。図6において、図1と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。本変形例の装置は、ウォッチドックタイマ部15を有する。ウォッチドックタイマ部15は、マイクロプロセッサ3が異常停止したことを検出する異常停止検出部15bと、異常停止検出部15bが、異常停止を検出した場合、リセット指令管理部2に対して、マイクロプロセッサ3にリセット指令信号を出力するように指示する指示部15cとを有する。
【0099】
(動作)
実施の形態1で示した動作のステップS110の後、異常停止検出部15bは、マイクロプロセッサ3が異常停止したことを検出する。検出した異常停止の旨は、指示部15cに送られる。指示部15cは、リセット指令管理部2に対して、マイクロプロセッサ3にリセット指令信号を出力するように指示する指示信号を送る。
リセット指令管理部2は、マイクロプロセッサ3に対するリセット指令信号をマイクロプロセッサ3宛に出力する。上記リセット指令信号は、入力部を介して、制御部に送られる。
【0100】
マイクロプロセッサ3の制御部は、リセット指令信号を取得し、リセット動作を行う。ここで、上述した実施の形態と異なり、リセット指令信号をマイクロプロセッサ3に出力する動作を、マイクロプロセッサ3によるクロック信号の同期動作より先に行っているのは、マイクロプロセッサ3が異常停止した場合、この状態を解除するためには、先にリセット動作が行われる必要があるからである。
【0101】
そして、マイクロプロセッサ3の制御部は、各部に対して、マイクロプロセッサ用クロック信号に同期するように指示する。そして、マイクロプロセッサ3の制御部は、初期化設定部から初期化指令が送られるまで待機し、送られた場合には、初期化動作を行う。以降の動作は、ステップS70以降の動作と同じである。
【0102】
本変形例によれば、マイクロプロセッサ3が異常停止をした場合にも、自動的に、マイクロプロセッサ3のリセット、初期化が行え、電子回路部6のリセット、初期化が行える。
【0103】
なお、図7に示すように、上述したリセットスイッチ部10、異常停止検出部15b、指示部15c、電子回路部用リセットスイッチ部11を具備した電子回路装置(リセット装置)を構成することも可能である。この装置においては、実施の形態、変形例2,変形例3,変形例4の機能を有し、実施の形態、変形例2,変形例3,変形例4の作用効果を有する。
【0104】
(変形例5)
図8は、変形例5の電子回路装置(リセット装置)の構成を示す図である。図8において、図1と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。本変形例の装置は、共通クロック信号生成部20を有する。
【0105】
電源オン検出部1によりオン信号が検出された場合、その旨が共通クロック信号生成部4に送られる。共通クロック信号生成部4は、マイクロプロセッサ3及びクロック信号生成部4に対して、同一のクロック信号を送り、マイクロプロセッサ3及びクロック信号生成部4を上記クロック信号に同期させる。
【0106】
そして、リセット指令管理部2は、マイクロプロセッサ3及びクロック信号生成部4が上記同期を行った後のタイミングで、マイクロプロセッサ3及びクロック信号生成部4に対して、同一のリセット指令信号を出力する。先ず、クロック信号生成部4は、リセット指令信号を取得し、リセット、初期化動作を行い、電子回路部用クロック信号を電子回路部6に対して出力する。電子回路部6の制御部は、出力された電子回路部用クロック信号に電子回路部6の各部を同期させる。
【0107】
マイクロプロセッサ3は、リセット指令信号を取得し、リセット、初期化動作を行い、その後、上述したように、電子回路部6に対するリセット指令必要情報を生成し、リセット指令出力回路部5に出力する。以降の動作は、図3に示すS80以降の動作と同じである。
【0108】
本変形例によれば、マイクロプロセッサ3とクロック信号生成部4は、同じクロック信号に同期しているので、同じリセット指令信号でリセット動作を行うことが可能となる。従って、リセット指令管理部2は、マイクロプロセッサ3に対するリセット指令信号生成のためのハードウェア、クロック信号生成部4に対するリセット指令信号生成のためのハードウェアを各々設ける必要がない。このため、上述した実施の形態に比べて、一層、リセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成の規模を小さくするとともに、上記装置全体のハードウェア構成の規模を小さくすることができる。
【0109】
なお、図9に示すように、上述したリセットスイッチ部10、異常停止検出部15b、指示部15c、電子回路部用リセットスイッチ部11、共通クロック信号生成部20を具備した電子回路装置(リセット装置)を構成することも可能である。
【0110】
この場合には、この装置においては、実施の形態、変形例2,変形例3,変形例4、変形例5の機能を有し、実施の形態、変形例2,変形例3,変形例4、変形例5の作用効果を有する。
【0111】
(変形例6)
本変形例においては、電子回路部6における最新の状態(リセット中、初期化中か、初期化終了か等)を示す最新状態情報がリセット指令出力回路部5に保持される。そして、マイクロプロセッサ3の要求に応じて、上記状態情報がリセット指令出力回路部5からマイクロプロセッサ3に出力される。
【0112】
(構成)
図10は、本変形例の電子回路装置(リセット装置)の構成を示す図である。
【0113】
図10において、図1と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。図10においては、電子回路部6がリセット、初期化された後においても、マイクロプロセッサ3と電子回路部6との間の信号のやりとりは、リセット指令出力回路部5を介して行われる。
【0114】
電子回路部6の出力部は、電子回路部6がリセット中又は初期化中の場合、リセット中又は初期化中である旨を示す第1状態情報を出力するとともに、当該電子回路部6の初期化が終了した場合、前記電子回路部6における初期化が終了したことを示す第2状態情報を出力する状態情報出力機能を有する。
【0115】
図11は、本変形例のリセット指令出力回路部5の構成を示す図である。図11において、図2と同一構成については同一符号を付してその説明を省略する。リセット指令出力回路部5は、電子回路部側入力部5f及びプロセッサ側出力部5gを有する。そして、電子回路部側入力部5fから入力された電子回路部6からの信号等は、プロセッサ側出力部5gからマイクロプロセッサ3に向けて出力される。
【0116】
リセット指令出力回路部5は、出力された第1状態情報及び第2状態情報のうち、最も遅く出力された状態情報である最新状態情報を保持する保持部5hを有する。
【0117】
ここで、保持部5hの具体的動作を説明する。保持部5hは、例えば、初期化された直後等、状態情報を保持していないときに、電子回路部側入力部5fから出力された第1状態情報を保持する。そして、保持部5hは、次に、電子回路部側入力部5fから出力された第2状態情報が送られた場合、保持している第1状態情報を送られた第2状態情報に書き換える。そして、また、電子回路部6がリセット中又は初期化中となった場合に電子回路部側入力部5fから出力された第1状態情報が保持部5hに送られると、保持部5hは、保持している第2状態情報を送られた第1状態情報に書き換える。このようにして、保持部5hは、保持している状態情報を送られてきた状態情報に書き換える。
【0118】
また、リセット指令出力回路部5は、読み出し部5jを有する。読み出し部5jは、マイクロプロセッサ3から出力された要求情報を取得した場合、上記保持部5hから状態情報を読み出し、プロセッサ側出力部5gを介して、マイクロプロセッサ3に向けて上記状態情報を出力させる。
【0119】
また、リセット指令出力回路部5は、各部を制御する制御部5kを有する。制御部5kは、プロセッサ側入力部5bを介して、送られた要求情報を読み出し部5jへ送る。また、制御部5kは、プロセッサ側入力部5bを介して、送られた信号や情報のうち、電子回路部6に対するリセット指令に必要な情報については、リセット指令生成部5dに送り、その他の信号や情報(上記要求情報以外の信号や情報)は、電子回路部側出力部5cを介して、電子回路部6に向けて出力させる。
【0120】
また、本変形例のマイクロプロセッサ3は、電子回路部6の現在の状態を要求する旨である要求情報を生成する要求情報生成機能を有する。具体的には、制御部の指示により、解読実行部がメモリ部7から所定のプログラム(演算命令)を取得し、解読実行することにより、上記要求情報を生成する。生成された要求情報は、出力部に送られる。出力部は、要求情報をリセット指令出力回路部5に出力する(要求情報出力機能)。
【0121】
また、メモリ部7には、リセット指令出力回路部5の保持部5h、読み出し部5jのリセット指令に必要な情報を生成することを解読実行部に命令する出力回路部用演算命令が記憶されている。
【0122】
そして、解読実行部は、上記出力回路部用演算命令を解読実行することにより、リセット指令必要情報を生成する。生成されたリセット指令必要情報はリセット指令出力回路部5に送られる。
【0123】
リセット指令出力回路部5の制御部5kは、上記リセット指令必要情報をリセット指令生成部5dに送る。リセット指令生成部5dは、送られたリセット指令必要情報に基づいて、出力回路部用リセット指令信号を生成し、制御部5kへ送る。
【0124】
制御部5kは、出力回路部用リセット指令信号を取得した旨を初期化設定部へ送る。初期化設定部は、制御部5kによるリセット動作が終了した後のタイミングで、初期化指令をリセット指令出力回路部5へ送る。
【0125】
制御部5kは、上記出力回路部用リセット指令信号に基づいて、保持部5h、読み出し部5jのリセット動作を行う。制御部5kは、リセット動作が終了した後、初期化設定部から初期化指令が送られるまで、待機し、初期化指令が送られた場合、保持部5h、読み出し部5jの初期化動作を行う。
【0126】
(動作)
(1)リセット指令出力回路部5のリセット、初期化動作
図3に示すフローチャート図を用いて以下に説明する。マイクロプロセッサ3の制御部による初期化実行動作が終了した後(S60)、解読実行部は、出力回路部用演算命令を送る要求を出力部を介して、メモリ部7に送る。メモリ部7は、上記要求に基づいて、上記出力回路部用演算命令をマイクロプロセッサ3に送る。マイクロプロセッサ3の解読実行部は、送られてきた出力回路部用演算命令を解読実行することにより、出力回路部用リセット指令必要情報を生成する。
【0127】
そして、上記出力回路部用リセット指令必要情報は、出力部を介して、リセット指令出力回路部5に送られる。リセット指令出力回路部5の制御部5kは、上記必要情報をリセット指令生成部5dへ送る。リセット指令生成部5dは、送られたリセット指令必要情報に基づいて、出力回路部用リセット指令信号を生成し、制御部5kへ送る。
【0128】
制御部5kは、リセット指令信号を取得した旨を初期化設定部へ送る。初期化設定部は、制御部5kによるリセット動作が終了した後のタイミングで、初期化指令をリセット指令出力回路部5へ送る。
【0129】
制御部5kは、上記出力回路部用リセット指令信号に基づいて、リセット動作を行う。制御部5kは、リセット動作が終了した後、初期化設定部から初期化指令が送られるまで、待機し、初期化指令が送られた場合、初期化動作を行う。
【0130】
そして、制御部5kは、リセット指令出力回路部5の初期化が終了した旨をプロセッサ側出力部を介してマイクロプロセッサ3に出力する。その後は、ステップS70以降の動作が行われる。
【0131】
(2)最新状態情報の保持動作
上述したリセット、初期化動作が行われた後は、ステップS70以降の動作と並行して以下の動作も行われる。
【0132】
電子回路部6の出力部は、当該電子回路部6がリセット中又は初期化中の場合、リセット中又は初期化中である旨を示す第1状態情報をリセット指令出力回路部5に対して、出力する。上記第1状態情報は、電子回路部側入力部5fを介して、保持部5hに送られる。保持部5hは、上記第1状態情報を保持する。
【0133】
その後、電子回路部6の出力部は、当該電子回路部6が初期化を終了した場合、初期化が終了したことを示す第2状態情報をリセット指令出力回路部5に対して、出力する。上記第2状態情報は、電子回路部側入力部5fを介して、保持部5hに送られる。保持部5hは、保持している上記第1状態情報を送られた第2状態情報に書き換える。
【0134】
(3)最新状態情報の読み出し、通知動作
上述のようにして、保持部5hに第1状態情報又は第2状態情報が保持されている場合について以下に説明する。
【0135】
マイクロプロセッサ3の制御部は、解読実行部に対して、電子回路部6における現在の状態を要求する旨である要求情報を生成させる。上記要求情報は、出力部を介して、リセット指令出力回路部5に送られる。上記要求情報は、リセット指令出力回路部5の入力部5b、制御部5kを介して、読み出し部5jへ送られる。読み出し部5jは、上記要求情報に基づいて、保持部5hから状態情報を読み出し、プロセッサ側出力部5gを介して、マイクロプロセッサ3に向けて上記状態情報を出力させる。
【0136】
マイクロプロセッサ3の制御部は、送られた状態情報に基づいて、電子回路部6が現在、リセット中、初期化中か、初期化が終了したかを認識する。
【0137】
本変形例によれば、リセット指令出力回路部5には、電子回路部6の最新の状態情報が保持されている。そして、マイクロプロセッサ3の要求により、上記最新の状態情報が読み出され、マイクロプロセッサ3に送られるので、マイクロプロセッサの制御部は、電子回路部6の現在の状態を認識することができる。この結果、マイクロプロセッサ3が、初期化中の電子回路部6に対して、上述した所定の指示等、初期化が終了した後に送るべき信号を送ってしまうような事態を防止できる。これにより、電子回路部6の誤動作を防止できる。
【0138】
(変形例7)
マイクロプロセッサ3は、上記第1状態情報を取得した場合、電子回路部6から出力されるデータを無効にするように指示するための無効指示情報を生成する機能(無効指示情報生成機能)を有する。具体的には、制御部の指示により、解読実行部がメモリ部7から所定のプログラム(演算命令)を取得し、解読実行することにより、上記無効指示情報を生成する。
【0139】
図12は、本変形例のリセット指令出力回路部5の構成を示す図である。図12において、図11と同一構成、機能については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0140】
リセット指令出力回路部5の制御部5kは、マイクロプロセッサ3から無効指示情報を取得した場合、電子回路部6から送られたデータを無効にする無効化機能を有する。具体的な動作は、後述する。
【0141】
(動作)
上述した変形例6において、マイクロプロセッサ3の制御部が、第1状態情報を取得した場合、解読実行部に対して、電子回路部6から出力されるデータを無効にするように指示する無効指示情報を生成させる。解読実行部は、生成した上記無効指示情報を出力部を介して、リセット指令出力回路部5に対して送る。
【0142】
上記無効指示情報は、プロセッサ側入力部5bを介して、制御部5kへ送られる。制御部5kは、プロセッサ側出力部5gに対して、電子回路部側入力部5fから送られたデータを無効にするように指示する。
【0143】
本変形例によれば、電子回路部6が初期化中又はリセット中において出力されるデータは、電子回路部6が正常な動作を開始できる状態になる前に出力されるデータであり、上記データがマイクロプロセッサ3等に送られると、マイクロプロセッサ3等が誤動作する可能性がある。このため、本変形例では、このようなデータを無効化しているので、上述した誤動作を防止することができる。
【0144】
なお、リセット指令出力回路部5の制御部5kは、読み出し部5jを介して、保持部5hから、電子回路部6の状態情報を読み出し、初期化中又はリセット中である場合には、プロセッサ側出力部5gから出力されるデータがハイインピーダンスになるように制御してもよい。この場合も本変形例と同じ効果が得られる。
【0145】
また、リセット指令出力回路部5の制御部5kは、読み出し部5jを介して、保持部5hから電子回路部6の状態情報を読み出し、初期化が終了した状態情報である場合には、プロセッサ側出力部5gに対して、電子回路部側入力部5fから送られたデータを有効にするように指示する。なお、制御部5kは、プロセッサ側出力部5gから出力されるデータがハイインピーダンスになるようことを解除するようにしてもよい。
【0146】
また、制御部5kは、電子回路部側入力部5fから送られたデータを有効にするように指示した後、マイクロプロセッサ3に対して、初期化が終了した旨を出力部5gを介して通知するようにしてもよい。
【0147】
なお、保持部5hには、マイクロプロセッサが行っている動作を示す情報を保持させるようにすることも可能である。そして、この情報を例えば、制御部5kが取得し、マイクロプロセッサの動作に応じて、電子回路部側入力部5fから送られたデータを無効にしたり有効にしたりするように指示することも可能である。
【0148】
(変形例8)
上述した変形例6では、マイクロプロセッサ3の要求に応じて、電子回路部6の状態情報をマイクロプロセッサ3に出力していたが、以下のようにすることも可能である。図13は、本変形例の電子回路装置(リセット装置)を示す図である。本変形例では、リセット指令出力回路部5が、マイクロプロセッサ3に対して、電子回路部6の状態を通知するための割り込み要求信号を送る。
【0149】
リセット指令出力回路部5の制御部5kは、保持部5hに保持される状態情報を読み出し部5jを介して周期的に監視し、状態情報が変化した場合、読み出し部5jを介して、状態情報を取得する。そして、制御部5kは、マイクロプロセッサ3に対して割り込み要求信号を出力する。
【0150】
マイクロプロセッサ3の制御部は、上記割り込み要求信号を取得すると、現在行っている処理を中断するとともに、解読実行部が行っている処理も中断させ、中断した処理の状態を一時的にメモり部7に記憶させる。そして、制御部は、割り込み処理ができる旨をリセット指令出力回路部5に対して出力する。
【0151】
リセット指令出力回路部5の制御部5kは、保持している状態情報をマイクロプロセッサ3の制御部宛に出力する。マイクロプロセッサ3の制御部は、送られてきた状態情報を取得し、第1状態情報である場合には、電子回路部6へのデータの送信を行わず、電子回路部6からのデータは、取得しないように制御する。
【0152】
そして、マイクロプロセッサ3の制御部は、メモリ部7から中断していた処理の状態を取得し、中断していた処理の続きを行う。
【0153】
なお、割り込み要求信号を伴わないで、保持部5hが保持している状態情報をマイクロプロセッサ3に通知することも可能である。
【0154】
また、保持部5hに保持された状態情報は、定期的に、読み出し部5jが読み出して、マイクロプロセッサ3に通知するようにしてもよい。そして、読み出し部5jに対して上記通知を行うようにする設定、上記通知を行わないようにする設定は、図示しない外部スイッチのオンオフにより、設定できるようにしてもよい。
【0155】
また、マイクロプロセッサ3は、上記割り込み処理が終了した場合、その旨をリセット指令出力回路部5に送り、保持部5hに保持させるようにしてもよい。これにより、リセット指令出力回路部5の制御部5kは、読み出し部5jを介して、上記その旨を取得することで、マイクロプロセッサ3が状態情報を取得した旨を認識できる。また、図14に示すように、本変形例と、変形例2,3,4を組み合わせることも可能である。
【0156】
(変形例9)
なお、リセット指令信号が、リセット指令出力回路部5から出力される前に、制御部5kは、電子回路部6の初期化が開始される旨をマイクロプロセッサ3に通知してもよい。そして、その後、制御部5kは、出力部5gに対して、電子回路部6から出力されたデータを無効化し、その後に、制御部5kは、電子回路部6へリセット指令信号を出力部5cを介して送り、電子回路部6のリセット動作が行われるようにしてもよい。
なお、上述の実施の形態、各変形例において、メモリ部7は、マイクロプロセッサ3内に設けても良い。また、上述の実施の形態、各変形例において、初期化設定部の機能は、マイクロプロセッサ3の制御部が行うようにすることもできる。
【0157】
この場合、制御部は、マイクロプロセッサ3,クロック信号生成部4,電子回路部6の初期化設定機能(初期化指令を送る機能)と、マイクロプロセッサ3の初期化実行機能を有する。
【0158】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子回路部に対するリセット指令に必要な情報の生成動作については、従来技術のように、規模の大きいハードウェア(例えば、カウンタ等)により行う必要がない。この結果、従来技術に比べて、リセット指令に必要な情報を生成するためのハードウェア構成の規模を小さくできるようなリセット装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態であるリセット装置の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態のリセット指令出力回路部の構成を示す図である。
【図3】本実施の形態のリセット装置の動作を説明するためのフローチャート図である。
【図4】変形例2のリセット装置の構成を示す図である。
【図5】変形例3のリセット装置の構成を示す図である。
【図6】変形例4のリセット装置の構成を示す図である。
【図7】変形例2、3、4の機能を組み合わせたリセット装置の構成を示す図である。
【図8】変形例5のリセット装置の構成を示す図である。
【図9】変形例2、3、4、5の機能を組み合わせたリセット装置の構成を示す図である。
【図10】変形例6のリセット装置の構成を示す図である。
【図11】変形例6のリセット指令出力回路部の構成を示す図である。
【図12】変形例7のリセット指令出力回路部の構成を示す図である。
【図13】 変形例8のリセット装置の構成を示す図である。
【図14】変形例2、3、4、5、8の機能を組み合わせたリセット装置の構成を示す図である。
【図15】従来のリセット装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、51 電源オン検出部
2、52 リセット指令管理部
3、53 マイクロプロセッサ
4、54 クロック信号生成部
5 リセット指令出力回路部
5b プロセッサ側入力部
5c 電子回路部側出力部
5d リセット指令生成部
5f 電子回路部側入力部
5h 保持部
5j 読み出し部
5k 制御部
6、56 電子回路部
7、57 メモリ部
10 リセットスイッチ部
11 電子回路部用リセットスイッチ部
15 ウオッチドックタイマ部
15b 異常停止検出部
15c 指示部
20 共通クロック信号生成部

Claims (1)

  1. マイクロプロセッサと、当該マイクロプロセッサの指示により所定の動作を行う電子回路部とに残存するデータを消去するための指示であるリセット指令を、前記マイクロプロセッサ及び前記電子回路部に対してそれぞれ出力して、前記マイクロプロセッサ及び前記電子回路部のリセットを行うリセット装置において、
    前記マイクロプロセッサに対して、リセット指令を出力する第1リセット指令出力手段と、
    前記マイクロプロセッサにおいて、前記第1リセット指令出力手段から取得したリセット指令に基づいて、前記マイクロプロセッサのリセットを行うリセット実行手段と、
    前記マイクロプロセッサにおいて、当該マイクロプロセッサのリセットが終了したとき、当該マイクロプロセッサの正常動作を開始するために必要な設定である初期化設定を実行する初期化実行手段と、
    前記マイクロプロセッサにおいて、前記初期化設定が終了した後、前記電子回路部に対するリセット指令に必要な情報であるリセット指令必要情報を生成するリセット指令情報生成手段と、
    前記リセット指令必要情報に基づいて、生成されたリセット指令を前記電子回路部に出力する第2リセット指令出力手段と、
    前記電子回路部において、前記電子回路部がリセット中又は初期化中の場合、リセット中又は初期化中である旨を示す第1状態情報を出力するとともに、前記電子回路部の初期化が終了した場合、前記電子回路部における初期化が終了したことを示す第2状態情報を出力する状態情報出力手段と、
    出力された前記第1状態情報及び前記第2状態情報のうち、最も遅く出力された状態情報である最新状態情報を保持する保持手段と、
    前記マイクロプロセッサにおいて、前記電子回路部における現在の状態を要求する旨である要求情報を出力する要求情報出力手段と、
    前記要求情報を取得した場合、前記保持手段により保持された前記最新状態情報を読み出す読み出し手段と、
    読み出された前記最新状態情報を前記マイクロプロセッサに出力する状態情報出力手段とを有することを特徴とするリセット装置。
JP2002176164A 2002-06-17 2002-06-17 リセット装置 Expired - Lifetime JP3977694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002176164A JP3977694B2 (ja) 2002-06-17 2002-06-17 リセット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002176164A JP3977694B2 (ja) 2002-06-17 2002-06-17 リセット装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004021640A JP2004021640A (ja) 2004-01-22
JP3977694B2 true JP3977694B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=31174602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002176164A Expired - Lifetime JP3977694B2 (ja) 2002-06-17 2002-06-17 リセット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3977694B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007066037A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Renesas Technology Corp 半導体集積回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004021640A (ja) 2004-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5923838A (en) Microcomputer with built-in flash memory
US20180150359A1 (en) Electronic apparatus, restarting method, and non-transitory recording medium
US20110083026A1 (en) Information processing apparatus, and power supply control method for information processing apparatus
TW201510860A (zh) 多核心同步機制
TW201508643A (zh) 在微處理器中至多核心的微碼傳播
JP2010086364A (ja) 情報処理装置、動作状態監視装置および方法
KR20180066073A (ko) 컴퓨팅 디바이스에서 운영 시스템 독립적 에러 제어를 제공하는 시스템 및 방법
JP4393954B2 (ja) マイクロコンピュータ
JP3991590B2 (ja) 計算機システム及び計算機システムにおける障害処理方法
JP2008083996A (ja) 情報処理装置、その制御装置、その制御方法及び制御プログラム
EP0477385B1 (en) Method of resetting adapter module at failing time and computer system executing said method
JP3977694B2 (ja) リセット装置
JPS58197553A (ja) プログラム監視装置
JP2004302731A (ja) 情報処理装置および障害診断方法
WO2004003714A2 (en) Circuit for detection of internal microprocessor watchdog device execution and method for resetting microprocessor system
JPH1153225A (ja) 障害処理装置
JPWO2006001051A1 (ja) マルチプロセッサ装置及びその制御方法
JPWO2014112039A1 (ja) 情報処理装置、情報処理装置制御方法及び情報処理装置制御プログラム
JP2007047426A (ja) 映像表示装置及び表示用制御回路
JP2002189615A (ja) ウォッチドック・タイマ、情報処理装置、ウォッチドック・タイマ用拡張ボード、システム初期化方法及び記憶媒体
JP7196544B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2000347758A (ja) 情報処理装置
JP5621232B2 (ja) アウトオブオーダー実行プロセッサ
JPH05216855A (ja) マルチcpu制御方式
JPH03244045A (ja) マイクロコンピュータ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350