JP3977685B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影時には、駆動ばねの付勢力によってシャッタ羽根を作動させ、セット時には、モータによってその駆動ばねの付勢力をチャージするようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ用のフォーカルプレンシャッタの中には、先羽根と後羽根と称されている二つのシャッタ羽根を備えたものと、一つのシャッタ羽根だけを備えたものとがあるが、前者は、銀塩カメラにもデジタルスチルカメラにも採用され、後者は、デジタルスチルカメラにのみ採用されている。また、いずれのタイプのものであっても、各々のシャッタ羽根の基本構成は同じであり、露光開口の一方の側方位置で一端をシャッタ地板に枢着された二つのアームと、それらに枢支された1枚以上の羽根とで構成され、各羽根をカメラの上下方向へ作動させて露光開口を開閉するようにしている。そして、それらのうち、シャッタ羽根を二つ備えたものは、作動上両者が干渉し合わないようにするために、二つの地板の間を中間板で仕切り、二つの羽根室を構成しているのが普通であるが、例えば特開平11−326992号公報に記載されているように構成すれば、一つのシャッタ羽根を備えたものの場合と同様に、中間板を設けないようにすることも可能である。
【0003】
また、これらのフォーカルプレンシャッタの場合、上記したように、シャッタ羽根のアームが露光開口の一方の側方位置に枢着されていることもあって、シャッタ羽根の開閉作動機構が、その同じ側方位置に配置されている。そして、その開閉作動機構の中には、露光作動時に、駆動ばねの付勢力によってシャッタ羽根を作動させる駆動部材や、その作動開始時機を制御するために設けられている電磁石や、セット作動時に、駆動ばねの付勢力に抗して駆動部材を作動させるセット部材などが含まれているが、二つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタの場合には、駆動部材と電磁石は二つずつ設けられるのに対し、セット部材は、一つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタの場合と同様に、一つだけ設けられ、セット作動時には、両方の駆動部材を若干タイミングをずらせて作動させるようにしているのが普通である。そして、セット部材は、少なくともセット作動時においては、モータの駆動力によって作動させられようになっている。
【0004】
ところで、このように、セット作動時においてモータを駆動源として作動するセット部材が、一つ又は二つの駆動部材を駆動ばねの付勢力に抗して作動させるフォーカルプレンシャッタの場合、従来は、モータが、シャッタユニット側に取り付けられておらず、カメラ本体側に取り付けられているのが普通であった。そのため、カメラ本体側での伝達機構が複雑となったり、シャッタユニットの組み付け時に、上記のセット部材に対して、正確に連結させる必要があり、コンパクト性の面でもコスト面でも決して有利なものとは言えなかった。ところが、カメラによっては、そのモータを、絞り機構やミラー機構の駆動用として共用にする必要のない場合があるし、また、共用にする場合であっても、モータをシャッタユニットに取り付けておいて何ら問題がない場合がある。そのため、それらの場合には、モータをシャッタユニット側に取り付けておくのが好ましく、現に、モータをシャッタユニットに直接取り付けるようにしたものも何件か提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、モータが極めて小型なものであるならば、配置上も殆ど制約を受けずにシャッタユニットに組付けることが可能であるが、そのようなモータは高価であって、通常のカメラにはとても採用することが難しい。そのため、比較的大きくて細長い形状をしたコスト的に有利なモータを採用せざるを得ないのが現状である。また、最近では小刻みな連続撮影(連写)を可能にするために、高速対応の高トルクのモータを採用することが要求されているが、それに応えるためにも比較的大きなモータを採用せざるを得ない。しかしながら、そのような大きなモータをシャッタユニットに組付けるためには、自ずとその構成に制約を受けることになる。
【0006】
即ち、シャッタユニットを設計する場合には、その構成を、機能上,コスト上で有利なものとする必要があるのはもちろんであるが、そのほかには、カメラ本体側の設計に余り制約を与えず、大きな自由度が得られるように配慮したものとする必要がある。それには、先ず、デザインの異なる種々のカメラに対応できるようにするために、シャッタユニット自体をコンパクト性に優れたものとする必要がある。もう一つは、カメラの重量バランスの設計に対応し易くするために、シャッタユニット自体においてもそれを配慮した構成にしておく必要がある。しかしながら、それらを満足させるようにすることは容易なことではない。そこで、そのことを、もう少し理解し易くするために、具体的に説明する。
【0007】
先ず、上記のような比較的大きくて細長い形状をしたモータを、シャッタユニットに取り付ける場合、回転子の回転軸を光軸と平行にして取り付けると、シャッタユニットをコンパクト化するという観点からは問題である。即ち、カメラ本体の前面側(レンズ側)における内部構成と外観デザインとの設計に大きな制約を与えてしまうことになるからである。従って、上記のようなモータを取り付ける場合には、回転子の回転軸を、光軸と直交させて露光開口の周辺領域に取り付けることが好ましいが、露光開口の上方領域又は下方領域に取り付けるのは、カメラの上下寸法を大きくしてしまうためデザイン上好ましくなく、特に上方領域に配置した場合には、ミラーを含めたファインダ光学系の構成に制約を与えてしまうことになる。
【0008】
ところで、上記のように、このモータは、セット作動時においてセット部材を駆動するためのものであるため、セット部材の近傍位置に取り付けることが考えられる。しかし、セット部材が取り付けられている露光開口の側方領域には、セット部材のほかにも、開閉作動機構を構成する沢山の部材がシャッタ地板に取り付けられているため、セット部材の近傍に取り付ける場合には、開閉作動機構よりも露光開口から離れたところにおいて、回転軸の長さ方向をカメラの上下方向(即ち、シャッタ羽根の作動方向)にして取り付けることになる。ところが、そのような位置に取り付けると、モータの重量が、開閉作動機構と略同等かそれ以上に重いことと、その重いモータが、減速歯車機構も含めて、光軸からかなり離れた位置に配置されることから、カメラ内での重量バランスを配慮したシャッタユニットの構成とは到底言い難く、カメラ本体側での重量バランス設計に影響を及ぼしてしまう。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、セット作動時においてセット部材の駆動源となる比較的大きくて細長いモータを、露光開口の側方領域において且つ出来るだけ露光開口に近づけ、回転軸の長さ方向をシャッタ羽根の作動方向に合わせて取り付けることにより、カメラ本体側の構成を設計するに際してスペース上や重量バランス上での制約を少なくした汎用性のあるカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、各々が略方形をした被写体光路用の開口部を形成していて両者間に少なくとも一つの羽根室を構成している二つの地板と、前記羽根室内に配置されていて前記両開口部の上下方向に作動する少なくとも一つのシャッタ羽根と、撮影時には駆動ばねの付勢力によって前記シャッタ羽根を作動させる少なくとも一つの駆動部材とセット作動時には該駆動部材を該駆動ばねの付勢力に抗して作動させるセット部材とを含んでいて前記開口部の何れかの一方の側方領域において前記二つの地板の何れか一方に取り付けられている開閉作動機構と、前記開口部の何れかの他方の側方領域において回転軸の長さ方向を前記シャッタ羽根の作動方向に合わせて前記二つの地板の何れか一方に取り付けられているモータと、前記両開口部の下方領域に配置されていて前記モータの作動を前記セット部材に伝達する伝達機構と、を備えているようにする。
【0011】
その場合、前記開閉作動機構と前記モータとが、前記二つの地板のうち同じ地板に取り付けられているようにすることもできるし、前記開閉作動機構と前記モータが、前記二つの地板に別々に取り付けられているようにすることもできる。
【0012】
また、上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、各々が略方形をした被写体光路用の開口部を形成していて両者間に少なくとも一つの羽根室を構成している二つの地板と、前記羽根室内に配置されていて前記両開口部の上下方向に作動する少なくとも一つのシャッタ羽根と、撮影時には駆動ばねの付勢力によって前記シャッタ羽根を作動させる少なくとも一つの駆動部材とセット作動時には該駆動部材を該駆動ばねの付勢力に抗して作動させるセット部材とを含んでおり前記二つの地板の一方に形成された開口部の一方の側方領域に配置されていて前記二つの地板の何れか一方に取り付けられている開閉作動機構と、前記二つの地板の他方に形成された開口部の一方の側方領域に前記開閉作動機構と背中合わせにして配置されており回転軸の長さ方向を前記シャッタ羽根の作動方向に合わせて前記二つの地板の何れか一方に取り付けられていて前記セット部材を駆動するモータと、を備えているようにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図示した二つの実施例によって説明する。尚、図1及び図2は第1実施例を説明するためのものであり、図3〜図6は第2実施例を説明するためのものである。そして、第1実施例は、二つのシャッタ羽根を有していて、銀塩カメラにもデジタルスチルカメラにも採用することができるフォーカルプレンシャッタとして構成したものであり、第2実施例は、シャッタ羽根を一つだけ有していて、デジタルスチルカメラにのみ採用することのできるフォーカルプレンシャッタとして構成したものである。
【0014】
[第1実施例]
先ず、図1及び図2を用いて第1実施例を説明する。図1は、本実施例の露光作動の終了直後の状態を示したものであって、図1(a)は被写体側から見た平面図であり、図1(b)は図1(a)の底面図である。また、図2は、セット作動は終了したがモータが未だ回転し続けている状態を示したものであって、図2(a)は被写体側から見た平面図であり、図2(b)は図2(a)の底面図である。尚、上記したように、本実施例は、銀塩カメラにもデジタルスチルカメラにも採用することができるように構成されたものであるが、取りあえず、銀塩カメラに採用された場合を想定して説明を進め、最後の方でデジタルスチルカメラに採用される場合のことや、その場合における本実施例の変形例などについて説明する。
【0015】
最初に、本実施例の構成を説明する。本実施例のシャッタ地板1は、合成樹脂製であって、略中央部に被写体光路用の開口部1aを形成している。また、シャッタ地板1の背面側には、周知のように、所定の間隔を空けて、中間板と補助地板2が、適宜な手段によって取り付けられ、シャッタ地板1と中間板との間に後羽根の羽根室を形成し、中間板と補助地板2との間に先羽根の羽根室を形成している。そして、シャッタ地板1の周囲に、地板面に対して直角に形成された壁部が、それらの3枚の板部材の間を塞いでいるため、中間板は示されていない。また、中間板と補助地板2にも、開口部1aと類似の形状の開口部が形成されていて、本実施例の場合には、それらの三つの開口部を重ね合わせて、長方形を横長にした形状の露光開口を合成している。
【0016】
図1(a)において、開口部1aの左側の側方領域に、開閉作動機構3が取り付けられている。この開閉作動機構3は、シャッタ地板1と、シャッタ地板1から被写体側に所定の間隔を空けて取り付けられた支持板との間に配置されているが、その構成は従来から種々知られていて、詳細に説明するまでもないと考えるため、図面を見易くするために、具体的な図示を省略してあり、図1及び図2においては概念的にブロックとして占有スペースだけが分かるようにして示してある。しかしながら、その開閉作動機構3の中には、露光作動時に、夫々の駆動ばねの付勢力によって先羽根と後羽根を作動させる二つの駆動部材や、その作動開始時機を制御するために設けられている二つの電磁石や、セット作動時に、駆動ばねの付勢力に抗してそれらの駆動部材を作動させるセット部材などが、必須の部材として含まれている。
【0017】
また、シャッタ地板1の被写体側には軸1bが立設されており、そこにチャージ部材4が回転可能に取り付けられている。そして、このチャージ部材4は、明示していないばねによって図1(a)において反時計方向へ回転するように付勢されており、リンク部材5を介して、図示していない上記のセット部材に連結されている。尚、全く同じというわけではないが、本実施例における開閉作動機構3の構成例、並びにセット部材とチャージ部材4とがリンク部材5を介して連結されている構成例が、実用新案登録第2521235号公報に記載されている。そこで、後述の作動説明は、本実施例の開閉作動機構がほぼその公報の第3図に示された構成をしていることを前提にして行うことにする。
【0018】
図1(a)において、開口部1aの右側の側方領域には、回転軸の長さ方向が上下方向となるようにしてモータ6が配置されており、その下方にはギアボックス7が設けられている。詳細には示されていないが、ギアボックス7は、複数のビスによってシャッタ地板1に固定されており、モータ6は、その下端部がギアボックス7に取り付けられている。しかしながら、細長いモータ6をそのようにして取り付けただけでは上端部が不安定になるため、その上方部は、シャッタ地板1に一体成形によって形成された帯状部1cによって押さえ、その帯状部1cの先端を明示していない手段によって、シャッタ地板1に固定している。
【0019】
また、ギアボックス7の内部構成を説明する。ギアボックス7の内部に配置されている構成部材は全て回転部材である。しかし、それらの取付構成までを詳細に説明する必要はないと考えるので、図1及び図2においては、それらの構成部材の配置だけが分かるようにして示されている。先ず、モータ6の出力軸に固定されている歯車8の回転は、減速歯車列を介して歯車9に伝達されるようになっており、その歯車9は、一体的に形成されているカム盤10と共に、図1(b)において時計方向へ回転させられるようになっている。また、ギアボックス7の軸7aに回転可能に取り付けられている仲介部材11は、図1(a)から分かるように、カム部11aとピン11bを有していて、カム部11aは、上記のカム盤10に接触し得るようになっている。
【0020】
次に、露光開口の下方に配置されている構成部材、即ち図1(a)において、開口部1aの下方に示されている構成部材を説明する。スライド部材12は、補助地板2に設けられた二つのガイドピンに、左右方向へのみ移動可能に取り付けられていて、一端に設けられた折曲部12aをギアボックス7内に挿入し、仲介部材11のピン11bに接触し得るようにしている。また、スライド部材12の他端には、軸12bが立設されていて、その先端部は、シャッタ地板1の被写体側の面にまで突き出ている。更に、リンク部材13が、その一端をチャージ部材4の軸4aに対し、他端をスライド部材12の軸12bに対して、各々回転可能に取り付けられている。そこで、本実施例においては、歯車9からリンク部材5までが伝達機構を構成していることになる。
【0021】
次に、シャッタ地板1の背面側に配置されている二つのシャッタ羽根の構成を説明するが、それらの構成は周知であるため、図1(a)及び図2(a)においては明示されおらず、それらの一部だけが示されている。先ず、後羽根は、シャッタ地板1と図示していない中間板とによって形成された羽根室内に配置されており、開口部1aの左側の領域において、一端をシャッタ地板1に枢着されている二つのアーム14,15と、それらの他端に向けて順に枢支された4枚の羽根16,17,18,19とで構成され、羽根16〜19よりもアーム14,15をシャッタ地板1側にして、羽根室内に配置されている。
【0022】
他方、先羽根は、構成が後羽根と全く同じであるが、後羽根を裏返した状態にして、図示していない中間板と補助地板2の間に形成された羽根室内に配置されている。従って、その先羽根は、シャッタ地板1に枢着された二つのアームと、それらに順に枢支された4枚の羽根とで構成されているが、二つのアームは4枚の羽根よりも補助地板2側に配置されていることになるので、図2(a)においては、それらの4枚の羽根20,21,22,23だけが示されている。そして、この先羽根は、周知の構成によって、開閉作動機構3の構成部材である図示していない先羽根用駆動部材に連結されており、上記の後羽根は、同じく開閉作動機構3の構成部材である図示していない後羽根用駆動部材に連結されている。
【0023】
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、露光作動終了直後の状態を示したものである。そのため、図1(a)において、先羽根の4枚の羽根20〜23は重畳状態となって、開口部1aの下方位置に格納されており、後羽根の4枚の羽根16〜19は展開状態となって、開口部1aを覆っている。また、チャージ部材4は、ばねの付勢力によって反時計方向へ回転するように付勢されているが、本実施例の場合には、所定の位置で、図示していないストッパによって停止させられている。そのため、スライド部材12は、リンク部材13によって右方向へ最大限移動させられた状態にあるが、仲介部材11は、その折曲部12aとカム盤10との間で若干回転し得るようになっている。しかしながら、上記のようなチャージ部材4のストッパは必ずしも設ける必要がなく、もし設けなかった場合には、スライド部材12の折曲部12aが仲介部材11のピン11bを押し、カム部11aをカム盤10に接触させた状態となる。
【0024】
このような図1の状態において、セット開始信号が入ると、モータ6が回転を開始し、図1(b)において歯車9を時計方向へ回転させる。そのため、カム盤10も時計方向へ回転させられ、そのカム面によってカム部11aを押し、仲介部材11を時計方向へ回転させるので、仲介部材11のピン11bが折曲部12aを押して、スライド部材12を左方向へ移動させる。それにより、チャージ部材4は、リンク部材13を介して、図1(a)において、図示していないばねの付勢力に抗して時計方向へ回転させられ、リンク部材5を介して、開閉作動機構3のセット部材を作動させる。その結果、周知のように、セット部材は、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材とを、若干タイミングをずらせて、それらの駆動ばねの付勢力に抗して回転させる。
【0025】
先ず、先羽根用駆動部材が回転させられると、図示されていない先羽根のアームを図1(a)において反時計方向へ回転させるので、開口部1aの下方位置に格納されていた先羽根の4枚の羽根20〜23は、隣接する羽根同士の重なりを小さくしつつ上方へ作動していく。そして、先羽根のスリット形成羽根23と後羽根のスリット形成羽根19とが所定量の重なり状態になると、セット部材は、後羽根用駆動部材も回転させ始める。そのため、後羽根のアーム14,15が反時計方向へ回転させられ、4枚の羽根16〜19が、隣接する羽根同士の重なりを大きくしつつ上方へ作動していく。
【0026】
その後、先羽根の4枚の羽根20〜23が展開状態となって露光開口を覆い、且つ後羽根の4枚の羽根16〜19が重畳状態となって開口部1aの上方位置に格納されたときの状態が図2に示されている。しかしながら、この状態においては、モータ6は未だ回転を続けている。そして、この状態からは、カム盤10のカム面が、仲介部材11のカム部11aから、最初はゆっくり退き、その後は急激に退いていくようになっている。そのため、チャージ部材4は、図示していないばねの付勢力によって図2(a)において反時計方向へ回転し、スライド部材12の折曲部12aによって仲介部材11のピン11bを押し、カム部11aをカム盤10のカム面に追従させていく。
【0027】
このとき、チャージ部材4の反時計方向の回転によって、開閉作動機構3のセット部材が、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材から退いていくことになるため、それらの駆動部材は、夫々の駆動部材の付勢力によって、セット部材に追従して若干逆転を開始するが、その回転は、図示していない夫々の係止部材によって直ちに停止させられる。そのため、先羽根と後羽根は極めて僅かに作動するだけで停止させられ、実質的に図2(a)の状態を維持するが、セット部材は各駆動部材から急速に離れてゆく。そして、上記のようなチャージ部材4の反時計方向の回転が図1の状態になって停止させられると、図示していない光学センサが歯車9の所定の回転位置を検出し、モータ6の回転を停させる。従って、撮影が行われるまでは、先羽根と後羽根は実質的に図2(a)に示された状態を維持し、チャージ部材4やスライド部材12などの伝達機構は、図1に示された状態を維持していることになる。
【0028】
撮影に際してカメラのレリーズボタンが押されると、露光制御回路からの信号によって、開閉作動機構3に設けられている先羽根用電磁石と後羽根用電磁石に対する通電が順に断たれ、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材の係止を順に解いていく。それによって、先ず、先羽根用駆動部材が、先羽根用駆動ばねの付勢力によって急速に回転し、先羽根のアームを時計方向へ回転させる。そのため、先羽根の4枚の羽根20〜23は、図2(a)に示された状態から隣接する羽根同士の重なりを大きくしつつ下方へ作動し、スリット形成羽根23の上側の縁で露光開口を開いていく。
【0029】
その後、後羽根用駆動部材が、後羽根用駆動ばねの付勢力によって急速に回転させられると、後羽根のアーム14,15は時計方向へ回転させられ、開口部1aの上方位置に格納されていた後羽根の4枚の羽根16〜19は、隣接する羽根同士の重なりを小さくしつつ下方へ作動し、スリット形成羽根19の下側の縁で露光開口を閉じていく。そして、両方のスリット形成羽根23,19によって形成されたスリットにより、フィルム面の露光が終了すると、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材が順に停止し、図1(a)に示された状態になる。その後、フィルムの巻き上げが行われる一方で、上記したセット作動が行われる。
【0030】
このように、本実施例の場合には、開閉作動機構3とモータ6が、開口部1aの両側の領域に振り分けて配置され、開口部1aに接近させてシャッタ地板1に取り付けられているため、シャッタユニットの全体構成がコンパクトにまとめられていて、左右の重量バランスも好適となっている。しかしながら、補助地板2に、シャッタ地板1側(即ち被写体側)に起立させた折曲部を設け、モータ6やギアボックス7を、その折曲部に取り付けるようにしてもよく、同等の効果を得ることができる。
【0031】
尚、本実施例は、銀塩カメラに組み付けられている場合を前提にして説明したが、デジタルスチルカメラにも、このままの態様で組み付けることが可能である。その上、デジタルスチルカメラの場合には、銀塩カメラのように、補助地板2の背面側において、フィルムを左右方向に移送させ得るようにする必要がないから、補助地板2を被写体側にし、シャッタ地板1を撮影者側にして組み付けることも可能である。
【0032】
更に、デジタルスチルカメラの場合は、上記のように、銀塩カメラの場合と異なり、開閉作動機構3やモータ6の配置に制約を受けないので、本実施例の全体構成の一部を変形したものとすることが可能である。即ち、開閉作動機構3は、シャッタ地板1に取り付けられているが、モータ6やギアボックス7を補助地板2側に配置し、それらがシャッタ地板1か補助地板2に取り付けられているようにしても差し支えない。また、そのように構成したものを、カメラ本体に対して、シャッタ地板1を被写体側にして組み付けても、撮影者側にして組み付けるようにしても差し支えない。
【0033】
[第2実施例]
次に、図3〜図6を用いて第2実施例を説明するが、図3は、本実施例の露光作動終了直後の状態を示したものであって、図3(a)は被写体側から見た平面図であり、図3(b)は図3(a)の底面図である。また、図4は、図3(a)の状態を撮像素子側から見た平面図である。更に、図5は、本実施例において、セット作動は終了したがモータが未だ回転し続けている状態を示したものであって、図5(a)は被写体側から見た平面図であり、図5(b)は図5(a)の底面図である。そして、図6は、本実施例のフォーカルプレンシャッタをデジタルスチルカメラ内に配置した状態の一例を示した断面図である。尚、本実施例は、シャッタ羽根を一つだけしか備えていないため、デジタルスチルカメラにだけ採用されるものである。
【0034】
そこで、先ず、本実施例の構成を説明するが、各図中において、第1実施例の部材,部位と同等とみなしても特に問題がないと思われるものには同じ符号を付け、第1実施例の場合とは異なる構成についてだけ説明することにする。本実施例におけるシャッタ地板1は、合成樹脂製であるが、図3(a)から分かるように、略中央部に形成されている開口部1aの形状が第1実施例の場合とは若干異なっており、また、開口部1aの右側の領域も、モータを取付けていないために、通常の面積となっている。また、本実施例の場合には、シャッタ地板1の背面側に、中間板を取り付けておらず、合成樹脂製の補助地板2を取り付けているだけである。そして、それらの二つの板部材の間に、一つのシャッタ羽根が配置されている。従って、本実施例のシャッタ羽根には、第1実施例のように、先羽根とか後羽根というような概念はないが、構成自体は第1実施例における後羽根と全く同じであるため、各構成部材には同じ符号を付けてある。
【0035】
また、図4に明示されているように、補助地板2は、シャッタ地板1と略同じような大きさと形状をしていて、略中央部に開口部2aが形成されている。そして、本実施例の場合には、この開口部2aは、シャッタ地板1の開口部1aと全く同じ形状であって、且つ開口部1aと重ね合わせて配置されているので、夫々の開口部1a,2aが露光開口を規制しているといえる。また、本実施例の場合には、補助地板2に開閉作動機構3が取り付けられている。しかしながら、その各構成部材の形状は、被写体側から透視して見た場合には第1実施例と同じであって、シャッタ羽根に対しては同じ関係位置となるようにして取り付けられている。従って、本実施例のチャージ部材4は、補助地板2に立設された軸2bに取り付けられ、明示されていないばねによって、図4においては時計方向へ回転するように付勢されている。そして、その下端には、被写体側に向けてピン4bが設けられている。尚、第1実施例の場合には、上記したように、開閉作動機構3の中に、各駆動ばねに付勢されている二つの駆動部材が含まれていたが、本実施例の場合には、シャッタ羽根が一つであるため、駆動部材も一つだけとなっている。
【0036】
図3(a)において、開口部1aの左側の領域に、回転軸の長さ方向が上下方向となるようにしてモータ24が配置されているが、このモータ24は、一般にギアードモータといわれていて、下方部に減速歯車を内臓している。このモータ24の下方にはボックス25が配置されているが、このボックス25は、モータ24の下端部を取り付けており、複数のビスによってシャッタ地板1に固定されている。ボックス25の内部には、モータ24の出力軸に固定されたカム盤26と、軸25aに回転可能に取り付けられた仲介部材27が配置されていて、仲介部材27は、図示していないばねによって、図3(b)において反時計方向へ回転するように付勢されている。また、この仲介部材27は、摺接部27aと押動部27bを有していて、摺接部27aをカム盤26のカム面に常に接触させている。また、押動部27bは補助地板2側に突き出ていて、チャージ部材4のピン4bを押し得るようになっている。そのため、本実施例においては、カム盤26からリンク部材5までが伝達機構を構成していることになる。
【0037】
次に、本実施例の作動を説明する。図3及び図4は、露光作動終了直後の状態を示したものである。そのため、図3(a)において、シャッタ羽根の4枚の羽根16〜19は展開状態となって、開口部1aを覆っている。また、チャージ部材4は、ばねの付勢力によって反時計方向へ回転され、図示していないストッパによって停止させられている。そして、このとき、チャージ部材4のピン4bと仲介部材27の押動部27bとの間は離れている。
【0038】
この状態において、セット開始信号が入ると、モータ24が回転を開始し、図3(b)において、カム盤26が反時計方向へ回転させられ、そのカム面によって摺接部27aを押し、仲介部材27を、図示していないばねの付勢力に抗して時計方向へ回転させる。そのため、仲介部材27の押動部27bがチャージ部材4のピン4bを押し、チャージ部材4を、ばねの付勢力に抗して、図3(a)において時計方向へ回転させ、リンク部材5(図4参照)を介して、開閉作動機構3のセット部材を作動させる。その結果、周知のように、セット部材は、駆動部材を駆動ばねの付勢力に抗して回転させるため、アーム14,15が反時計方向へ回転させられ、4枚の羽根16〜19が、隣接する羽根同士の重なりを大きくしつつ上方へ作動していく。
【0039】
その後、4枚の羽根16〜19が重畳状態となって開口部1aの上方位置に格納され、露光開口(開口部1a,2a)を全開にしたときの状態が図5に示されている。しかしながら、この状態においては、モータ24は未だ回転を続けている。そして、この状態からは、カム盤26のカム面が、仲介部材27の摺接部27aに対する押圧力を、最初はゆっくりと、その後は急速に解いていくため、チャージ部材4は、ばねの付勢力によって図5(a)において反時計方向へ回転し、ピン4bを仲介部材27の押動部27bに追従させていく。
【0040】
このとき、チャージ部材4の反時計方向の回転によって、開閉作動機構3のセット部材が、駆動部材から退いていくことになるが、駆動部材は係止部材によって直ちに係止され、セット部材に追従して復帰しない。そのため、4枚の羽根16〜19は実質的に図5(a)の状態を維持し、セット部材だけは、チャージ部材4と連動して作動を続け、駆動部材から急速に離れてゆく。そして、チャージ部材4の反時計方向の回転が、図3の状態になって停止させられると、図示していない光学センサが仲介部材27の所定の位置を検出し、モータ24の回転を停させる。従って、撮影が行われるまでは、シャッタ羽根は図5(a)に示された全開状態を維持し、チャージ部材4や仲介部材27は、図3に示された状態を維持している。
【0041】
撮影に際してカメラのレリーズボタンが押されると、その全開状態で撮影が開始され、露光制御回路による露光時間のカウントが開始する。そして、所定の露光時間が経過すると、露光制御回路からの信号によって、電磁石に対する通電が断たれ、係止部材による係止が解除されるため、駆動部材は、駆動ばねの付勢力によって急速に回転させられ、アーム14,15を時計方向へ回転させる。そのため、開口部1aの上方位置に格納されていた4枚の羽根16〜19は、隣接する羽根同士の重なりを小さくしつつ下方へ作動し、露光開口を閉鎖し撮影が終了する。そして、その後、撮影情報が記憶装置に転送されると、上記のセット作動が開始される。
【0042】
このように、本実施例の場合には、シャッタ羽根を一つだけ備えたデジタルスチルカメラ用フォーカルプレンシャッタの場合で説明したが、第1実施例との比較からも充分に理解することができるように、本実施例で説明した開閉作動機構3を、第1実施例で説明した開閉作動機構3の構成(実用新案登録第2521235号公報の第3図に記載の構成と実質的に同じ構成)に置き換えれば、本実施例において、開閉作動機構3とモータ24の配置を変えることなく、シャッタ羽根を二つ備えたデジタルスチルカメラ用フォーカルプレンシャッタとすることができる。また、そのことは、逆に、第1実施例において、シャッタ羽根を一つだけにして、デジタルスチルカメラ専用のフォーカルプレンシャッタとすることもできるということになる。
【0043】
ところで、図6には、本実施例のフォーカルプレンシャッタをカメラに組み付けた場合の一例が示されている。このカメラは、光学ファインダを備えた一眼レフのデジタルスチルカメラである。そのため、カメラ本体28には、交換レンズのマウント部29aを設けたミラーボックス29が取り付けられている。しかし、ミラーの図示は省略されている。また、シャッタユニットの撮影者側には、撮像素子30が配置されていて、カメラ本体28の撮影者側の面には、モニター31が設けられている。この図6から、本実施例のフォーカルプレンシャッタが、如何にスペース効率よくカメラ内に配置することができるものであるかを理解することができる。また、モータ24が開閉作動機構3と同様に、光軸に接近させて配置されるので、特にカメラを構えたときの安定性に優れた設計がし易いことも理解することができる。
【0044】
また、本実施例の説明においては、モータ24をシャッタ地板1に取り付け、開閉作動機構3を補助地板2に取り付ける場合で説明したが、この図6から分かるように、モータ24を補助地板2に取り付け、開閉駆動機構3をシャッタ地板1に取り付けても、同等な効果が得られる。また、そのように構成を変えないで、本実施例のシャッタユニットを、そのまま、開閉作動機構3を被写体側にして組み付けても、同等な効果が得られる。更に、本実施例の場合には、図6において、モータ24が、シャッタ地板1の被写体側に配置され、間接的にとはいえシャッタ地板1に取り付けられているが、図6の状態において、補助地板2に、被写体側に起立した折曲部を設け、モータ24の配置位置を変えることなく、その折曲部に取り付ける構成にしても、同等の効果を得ることができる。
【0045】
更に、本実施例の作動説明に際しては、便宜的に、本実施例をノーマルオープンタイプのシャッタとして作動させる場合で説明した。しかしながら、フォーカルプレンシャッタの場合には、可動ミラーを備えたカメラであると否とに関係なく、ノーマルクローズタイプのシャッタとして作動させることが多い。本実施例は、そのようなタイプのシャッタとして作動させるのに、何の支障もない構成をしている。即ち、その場合には、単に一連の作動の開始時点が変わるだけであって、撮影に際して、レリーズボタンが押されるまでは、図3の状態が保たれているようにし、レリーズボタンが押されると、セット作動によりシャッタ羽根の開き作動が行われ、図5の全開状態になった後に撮影が開始され、撮影の終了時にはシャッタ羽根の閉じ作動が行われ、記憶装置への撮影情報転送後もその閉鎖状態を保つように作動させればよい。
【0046】
尚、カメラ用フォーカルプレンシャッタの開閉作動機構には、露光作動開始直前の状態において、駆動部材を露光作動開始位置に保持する機構として、ダイレクトタイプと称されているものと係止タイプと称されているものとが知られている。そして、上記の各実施例は、上記の実用新案登録第2521235号公報の第3図に記載されている係止タイプのものの場合で説明したが、本発明は、そのような係止タイプのものに限定されず、ダイレクトタイプのものにも適用することが可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、セット作動時においてセット部材の駆動源となる比較的大きくて細長いモータを、露光開口の側方領域において且つ出来るだけ露光開口に近づけ、回転軸の長さ方向をシャッタ羽根の作動方向に合わせて取り付けるので、カメラ本体側の構成を設計するに当たって、スペース上や重量バランス上での制約を少なくすることができ、汎用性に優れたものであるという特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の露光作動終了直後の状態を示したものであって、図1(a)は被写体側から見た平面図であり、図1(b)は図1(a)の底面図である。
【図2】第1実施例において、セット作動は終了したがモータが未だ回転し続けている状態を示したものであって、図2(a)は被写体側から見た平面図であり、図2(b)は図2(a)の底面図である。
【図3】第2実施例の露光作動終了直後の状態を示したものであって、図3(a)は被写体側から見た平面図であり、図3(b)は図3(a)の底面図である。
【図4】図3(a)の状態を撮像素子側から見た平面図である。
【図5】第2実施例において、セット作動は終了したがモータが未だ回転し続けている状態を示したものであって、図5(a)は被写体側から見た平面図であり、図5(b)は図5(a)の底面図である。
【図6】第2実施例のフォーカルプレンシャッタがデジタルスチルカメラ内に配置されている状態を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a,2a 開口部
1b,2b,4a,7a,12b,25a 軸
1c 帯状部
2 補助地板
3 開閉作動機構
4 チャージ部材
4b,11b ピン
5,13 リンク部材
6,24 モータ
7 ギアボックス
8,9 歯車
10,26 カム盤
11,27 仲介部材
11a カム部
12 スライド部材
12a 折曲部
14,15 アーム
16,17,16,19,20,21,22,23 羽根
25 ボックス
27a 摺接部
27b 押動部
28 カメラ本体
29 ミラーボックス
29a マウント部
30 撮像素子
31 モニター

Claims (4)

  1. 各々が略方形をした被写体光路用の開口部を形成していて両者間に少なくとも一つの羽根室を構成している二つの地板と、前記羽根室内に配置されていて前記両開口部の上下方向に作動する少なくとも一つのシャッタ羽根と、撮影時には駆動ばねの付勢力によって前記シャッタ羽根を作動させる少なくとも一つの駆動部材とセット作動時には該駆動部材を該駆動ばねの付勢力に抗して作動させるセット部材とを含んでいて前記開口部の何れかの一方の側方領域において前記二つの地板の何れか一方に取り付けられている開閉作動機構と、前記開口部の何れかの他方の側方領域において回転軸の長さ方向を前記シャッタ羽根の作動方向に合わせて前記二つの地板の何れか一方に取り付けられているモータと、前記両開口部の下方領域に配置されていて前記モータの作動を前記セット部材に伝達する伝達機構と、を備えていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記開閉作動機構と前記モータとが、前記二つの地板のうち同じ地板に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記開閉作動機構と前記モータが、前記二つの地板に別々に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  4. 各々が略方形をした被写体光路用の開口部を形成していて両者間に少なくとも一つの羽根室を構成している二つの地板と、前記羽根室内に配置されていて前記両開口部の上下方向に作動する少なくとも一つのシャッタ羽根と、撮影時には駆動ばねの付勢力によって前記シャッタ羽根を作動させる少なくとも一つの駆動部材とセット作動時には該駆動部材を該駆動ばねの付勢力に抗して作動させるセット部材とを含んでおり前記二つの地板の一方に形成された開口部の一方の側方領域に配置されていて前記二つの地板の何れか一方に取り付けられている開閉作動機構と、前記二つの地板の他方に形成された開口部の一方の側方領域に前記開閉作動機構と背中合わせにして配置されており回転軸の長さ方向を前記シャッタ羽根の作動方向に合わせて前記二つの地板の何れか一方に取り付けられていて前記セット部材を駆動するモータと、を備えていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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