JP3976737B2 - 端子金具の抜き取り治具 - Google Patents

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Description

本発明は、電線の接続等に使用されるコネクタから端子金具を抜き取るための抜き取り治具に関する。
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えた所謂被覆電線である。
前述したコネクタは、端子金具と、コネクタハウジングとを備えている。端子金具は、導電性の板金などからなり、電線接続部と電気接触部とを備えている。電線接続部には、前述の電線が電気的及び機械的に接続される。電気接触部は、コネクタに嵌合する相手側のコネクタの端子金具の電気接触部と電気的に接続する。
コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなり筒状に形成されている。コネクタハウジングは、端子金具を収容する端子収容室と、係止片とを複数備えている。端子収容室は、隔壁により区画されており、直線状に形成されており、互いに平行に並べられている。端子収容室は、雄端子の電気接触部がコネクタハウジングの一方の開口部に相対し、かつ雄端子の電線接続部がコネクタハウジングの他方の開口部に相対した状態で、雄端子を収容する。
係止片は、前記端子金具及び該端子金具に取り付けられる電線の長手方向の一端が端子収容室の内面に連なり、他端が前述した端子金具に係止する。係止片は、端子金具に係止して、該端子金具が端子収容室内から抜け出ることを規制する。
前述した構成のコネクタは、前記係止片の前記端子金具及び該端子金具に取り付けられる電線の長手方向の一端が端子収容室の内面に連なり、他端が前述した端子金具に係止するため、係止片の係止後に電線などが引っ張られると、係止片が座屈し易かった。このように、従来のコネクタは、端子金具の保持力が弱かった。特に、電線を強く引っ張ると、端子金具が係止片から外れて、端子収容室内から抜け出てしまう虞があった。
この種の問題を解決するために、本発明の出願人は、例えば、特許文献1に記載されたコネクタ101(図15に例示する)を提案している。図15に例示されたコネクタ101は、前述した係止片102の前述した端子金具103及び該端子金具103に取り付けられる電線104の長手方向に交差する方向の一端102aを前記隔壁105に一体に形成し、他端102bを前記隔壁105と別体に形成して自由端としている。
このように、図15に例示されたコネクタ101は、係止片102の前述した一端102aを前記隔壁105に一体に形成することで、係止片102を座屈しにくくしている。
特許願2002−214354号
前述した特許文献1のコネクタ101では、係止片102が係止した端子金具103を端子収容室106内から抜き取る際に、前述した係止片102の他端102bと隔壁105との間に棒状の治具107(図18に一部断面で示す)を挿入して、係止片102の端子金具103への係止を解除してきた。また、前述した係止片102の一端102aが隔壁105と一体に形成されている。
このため、前述した治具107を前述した係止片102の他端102bと隔壁105との間に挿入すると、図16及び図17の二点鎖線に示すように、前記一端102aが前記他端102bから離れる方向に前記係止片102などが弾性変形することがあった。図16及び図17に示されるように、係止片102が弾性変形すると、前述した他端102bの端子金具103への係止を解除できるが、前述した一端102aの端子金具103への係止を解除できない。
さらに、前記一端102aが前記他端102bから離れる方向に前記係止片102が弾性変形すると、図18中の二点鎖線で示すように係止片102が変位して、前記他端102bが治具107上から滑り落ちて、係止片102の係止を解除できないこともあった。
このように、前述した特許文献1に記載された治具107では、係止片102の端子金具103への係止を確実に解除できなかった。
したがって、本発明の目的は、係止片の端子金具への係止を解除して、コネクタハウジングから端子金具を確実に抜き取ることを可能とする端子金具の抜き取り治具を提供することにある。
前述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の端子金具の抜き取り治具は、端子収容室内に収容する端子金具の長手方向に対し交差する方向の一端が前記端子収容室を区画する隔壁に連なりかつ他端が自由端であるとともに前記端子金具に係止する係止片を備えたコネクタハウジングの前記端子収容室内から前記端子金具を抜き取るための端子金具の抜き取り治具において、前記係止片の前記他端と前記隔壁との間に侵入して、前記係止片の他端を前記隔壁から離して、前記係止片の前記端子金具への係止を解除する解除手段と、前記係止片の前記一端の外側に位置し、この係止片の一端と当接して、該一端が前記他端から離れる方向に変位することを規制する規制手段とを備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明の端子金具の抜き取り治具は、請求項1に記載の端子金具の抜き取り治具において、前記解除手段と前記規制手段とは、それぞれ、棒状に形成されており、これらの前記解除手段と前記規制手段とは、互いに平行に配されていることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明の端子金具の抜き取り治具は、請求項2に記載の端子金具の抜き取り治具において、前記解除手段の先端部には、この解除手段の先端に向かうにしたがって徐々に隔壁に近づくように、前記解除手段の長手方向に対し交差する方向に平坦に形成されているとともに、前記係止片の前記他端と当接して該他端を前記隔壁から離れる方向に変位させる傾斜面が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明の端子金具の抜き取り治具は、請求項2又は請求項3に記載の端子金具の抜き取り治具において、前記解除手段と前記規制手段との基部を支持する支持部を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載した本発明の端子金具の抜き取り治具によれば、解除手段が係止片の他端を隔壁から離す際に、規制手段が係止片の一端と当接する。そして、規制手段は、一端が他端から離れる方向に係止片が変位することを規制する。このため、解除手段は、係止片の端子金具への係止を確実に解除できる。
請求項2に記載した本発明の端子金具の抜き取り治具によれば、解除手段と規制手段とが棒状に形成され、互いに平行に配されている。このため、解除手段が係止片の他端と隔壁との間に確実に侵入でき、他端を隔壁から離すことができる。また、規制手段が係止片の一端と確実に当接でき、一端が他端から離れる方向に係止片が変位することを確実に防止できる。
請求項3に記載した本発明の端子金具の抜き取り治具によれば、解除手段の先端に向かうにしたがって徐々に隔壁に近づく方向に傾斜した傾斜面が、解除手段の先端に設けられている。このため、傾斜面即ち解除手段は、係止片の他端と隔壁との間の奥に侵入するにしたがって、係止片の他端を徐々に隔壁から離すことができる。
請求項4に記載した本発明の端子金具の抜き取り治具によれば、解除手段と規制手段の基部を支持する支持部を備えている。このため、支持部を掴むことで、容易に解除手段を係止片の他端と隔壁の間に挿入でき、容易に規制手段を係止片の一端に当接させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、一端が他端から離れる方向に係止片が変位することを規制手段が規制するので、係止片の特に他端を解除手段が隔壁から確実に離すことができる。したがって、解除手段が、確実に係止片の端子金具への係止を解除でき、端子金具をコネクタハウジングの端子収容室内から確実に抜き取ることができる。
請求項2に記載の本発明は、解除手段が係止片の他端と隔壁との間に確実に侵入でき、他端を隔壁から離すことができ、規制手段が係止片の一端と確実に当接でき、一端が他端から離れる方向に係止片が変位することを確実に防止できる。このため、係止片の特に他端を解除手段が確実に隔壁から離すことができる。したがって、解除手段が、より確実に係止片の端子金具への係止を確実に解除でき、端子金具をコネクタハウジングの端子収容室内からより確実に抜き取ることができる。
請求項3に記載の本発明は、解除手段の先端に設けられた傾斜面が、係止片の他端と隔壁との間の奥に侵入するにしたがって、係止片の他端を徐々に隔壁から離すことができる。このため、係止片の特に他端を解除手段がより一層確実に隔壁から離すことができる。したがって、解除手段が、より一層確実に係止片の端子金具への係止を解除でき、端子金具をコネクタハウジングの端子収容室内からより一層確実に抜き取ることができる。
請求項4に記載の本発明は、容易に解除手段を係止片の他端と隔壁の間に挿入でき、容易に規制手段を係止片の一端に当接させることができる。したがって、容易に係止片の端子金具への係止を解除でき、端子金具をコネクタハウジングの端子収容室内から確実に抜き取ることができる。
本発明の一実施形態にかかる端子金具の抜き取り治具(以下、単に抜き取り治具と記す)を、図1ないし図14を参照して説明する。図1などに示す抜き取り治具1は、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成するコネクタ2(図2に示す)のコネクタハウジング3から端子金具4を抜き取る際に用いられる。
ワイヤハーネスは、複数の電線5(図2に示す)と、コネクタ2(図2などに示す)とを備えている。電線5は、導電性の芯線と該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。ワイヤハーネスは、前述したコネクタ2が自動車に装備される各種の電子機器のコネクタと嵌合して、電子機器に所望の信号や電力を供給する。
コネクタ2は、図2ないし図6に示すように、複数の端子金具4(図2ないし図6には一つのみ示す)と、コネクタハウジング3と、を備えている。
端子金具4は、導電性の金属などからなり、図3に示すように、電線接続部6と電気接触部7とを備えている。電線接続部6には、電線5が電気的及び機械的に接続される。電気接触部7は、筒状に形成されているとともに、電線接続部6に連なっている。電気接触部7は、コネクタ1に嵌合する相手側のコネクタの雄型の端子金具が内側に侵入して、該雄型の端子金具の電気接触部と電気的に接続する。
コネクタハウジング3は、絶縁性の合成樹脂からなり、箱状(筒状)に形成されている。コネクタハウジング3は、図2ないし図6に示すように、複数の端子収容室8と、複数の係止片9とを備えている。なお、図2には、端子収容室8を一つのみ示しているが、コネクタハウジング3は、端子収容室8を複数備えている。
端子収容室8は、直線状の空間であり、互いに平行に配されている。端子収容室8は、隔壁10により互いに区画されている。また、端子収容室8は、四方向が前述した隔壁10により囲まれた筒部11と、上方(一方)のみが前述した隔壁10に囲まれすに開口し他の3方向が前述した隔壁10により囲まれたコ字部12とを備えている。これらの筒部11とコ字部12とは、互いに直列に連結されている。、端子収容室8は、前述した筒部11の開口部を通して、電線5付きの端子金具4が挿入される。そして、端子収容室8は、筒部11内に電線接続部6を位置付け、コ字部12内に電気接触部7を位置付けた格好で、端子金具4を収容する。
係止片9は、それぞれ、端子収容室8に対応して配されている。即ち、一つの端子収容室8に一つの係止片9が設けられている。係止片9は、板状に形成されている。係止片9は、端子収容室8のコ字部12の筒部11寄りの端部に設けられ、このコ字部12を塞ぐ格好に配されている。係止片9は、端子収容室8内に収容される端子金具4及び該端子金具4に取り付けられる電線5の長手方向(軸芯方向)に対し直交(交差)する方向の一端9aが隔壁10に連なり、他端9bが隔壁10に連なる事無く該隔壁10と間隔をあけて自由端となっている。さらに、係止片9は、筒部11に連なっている。
前述した係止片9は、他端9bが該他端9bと間隔をあける隔壁10と接離するように、弾性変形自在となっている。なお、接離とは、互いに近づいたり離れたりすることである。また、係止片9は、弾性変形していない初期状態において、端子収容室8内の端子金具4の電気接触部7の電線接続部6寄りの縁に係止するようになっている。このため、係止片9は、端子金具4に係止する。また、係止片9は、他端9bが隔壁10から離れる方向に弾性変形することで、端子金具4の係止が外れる(端子金具4への係止が解除される)。
電線5付きの端子金具4を、電気接触部7を先頭にして、筒部11の開口部を通して端子端子収容室8内に挿入する。そして、電気接触部7がコ字部12の所定位置まで侵入すると、係止片9が電気接触部7の電線接続部6寄りの縁に係止する。前述したように、所望の端子収容室8に端子金具4を挿入して、前述したコネクタ2が組み立てられる。
抜き取り治具1は、図1に示すように、解除手段としての解除ピン13と、規制手段としての規制ピン14と、支持部15とを備えている。解除ピン13は、断面矩形状の棒状に形成されている。即ち、解除ピン13は、四角柱状に形成されている。解除ピン13は、長手方向の一端部16が前述した支持部15内に埋設され、かつ他端部17が支持部15外に露出した格好で、前述した一端部16が支持部15に支持されている。前述した一端部16は、本明細書に記した基部をなしており、以下、基部と呼ぶ。また、他端部17は、本明細書に記した先端部をなしており、以下、先端部と呼ぶ。
解除ピン13は、前述した先端部17がコネクタ2の隔壁10と係止片9の他端9bとの間に挿入される。解除ピン13の先端部17には、図4及び図7などに示すように、傾斜面18が設けられている。この傾斜面18は、解除ピン13の最も先端に設けられている。傾斜面18は、解除ピン13の長手方向に交差する方向に沿って平坦に形成されている。傾斜面18は、解除ピン13が係止片9の他端9bと隔壁10との間に挿入されると、解除ピン13の先端に向かうにしたがって、徐々に隔壁10に近づくように形成されている。
また、傾斜面18は、解除ピン13が係止片9の他端9bと隔壁10との間に挿入されると、該係止片9の他端9bと当接する。そして、傾斜面18は、解除ピン13が係止片9の他端9bと隔壁10との間の奥に挿入されるのにしたがって、係止片9の他端9bを隔壁10から離れる方向に押圧し、該隔壁10から離れる方向に変位させる。
前述した構成の解除ピン13は、係止片9の他端9bと隔壁10との間に侵入して、傾斜面18により係止片9の他端9bを隔壁10から離す。そして、解除ピン13は、係止片9の端子金具4への係止を解除する。
規制ピン14は、構成が解除ピン13と等しい。このため、解除ピン13と同一部分に同一符号を付して、規制ピン14の説明を省略する。
解除ピン13の長手方向と、規制ピン14の長手方向とは、互いに平行に配されている。このため、解除ピン13と規制ピン14とは、互いに平行である。また、解除ピン13と規制ピン14との間隔D(図1および図4に示す)は、一つの端子収容室8のコ字部12を構成する一対の隔壁10のうち一方の隔壁10(一端9a)の外面10a(前述した一つの端子収容室8内から見て)と、他方の隔壁10の内面10bとの間隔D2(図4に示す)と、略等しい。
このため、解除ピン13が、端子金具4を抜き取る一つの端子収容室8の係止片9の他端9bと隔壁10との間に侵入すると、規制ピン14は、係止片9の一端9aと該一端9aに連なる隔壁10の外側(前述した一つの端子収容室8の内側から見て)に位置する。そして、規制ピン14は、係止片9の一端9aと該一端9aに連なる隔壁10の外面10aに当接する。このため、規制ピン14は、解除ピン13が端子金具4を抜き取る一つの端子収容室8の係止片9の他端9bと隔壁10との間に侵入すると、隔壁10の外側に位置して係止片9の一端9aと当接する。そして、規制ピン14は、係止片9の一端9aが係止片9の他端9bから離れる方向に変位することを規制する。即ち、規制ピン14は、係止片9の一端9aを係止片9の他端9bから離れる方向に変位させない。
前述した支持部15は、解除ピン13と規制ピン14の基部16,16を埋設して、これらの基部16,16を支持する。そして、支持部15は、解除ピン13と規制ピン14とを互いに平行に支持する。また、支持部15には、作業員が掴むことができる。
前述した構成の抜き取り治具1を用いて、端子金具4をコネクタハウジング3の端子収容室8内から抜き取る際には、まず、図7に示すように、端子金具4を抜き取る端子収容室8の係止片9の他端9bと隔壁10との間に解除ピン13を相対させ、係止片9の一端9aに連なる隔壁10の外側に規制ピン14を相対させる。このとき、図11に示すように、係止片9は、前述した初期状態であり、係止片9が端子収容室8内の端子金具4に係止している。なお、図11ないし図14中には、端子金具4を二点鎖線で示す。
そして、図5に示すように、解除ピン13を係止片9の他端9bと隔壁10との間に挿入する。このとき、規制ピン14は、係止片9の一端9aと該一端9aに連なる隔壁10の外側に位置する。さらに、解除ピン13を係止片9の他端9bと隔壁10との間の奥に挿入すると、図8及び図12に示すように、傾斜面18に係止片9の他端9bが接触する。
さらに、解除ピン13を係止片9の他端9bと隔壁10との間の奥に挿入すると、係止片9の他端9bが傾斜面18上を摺動するとともに傾斜面18から押圧される。このとき、規制ピン14が係止片9に連なる隔壁10の外側に位置して、係止片9の一端9aに当接するので、一端9aが他端9bから離れる方向に、係止片9が変位することが規制される。即ち、一端9aが他端9bから離れる方向に、係止片9が変位しない。このため、一端9aが他端9bから離れる方向に、係止片9が変位しないので、図9及び図13に示すように、係止片9の他端9bが、隔壁10から徐々に離れる。
そして、さらに、解除ピン13を係止片9の他端9bと隔壁10との間の奥に挿入すると、係止片9の筒部11寄りの縁部に当接して、係止片9全体を隔壁10から離れる方向に押圧する。このときも、規制ピン14が係止片9に連なる隔壁10の外側に位置して、一端9aが他端9bから離れる方向に、係止片9が変位することが規制されるので、図6、図10及び図14に示すように、前述した他端9bと一端9aとの双方が隔壁10から離れる方向に変位する。こうして、係止片9は、端子金具4の電気接触部7への係止が解除するように弾性変形する。そして、係止片9の端子金具4への係止が解除したら、端子金具4を端子収容室8内に挿入方向の逆向きに電線5を引っ張って、端子金具4を端子収容室8内から抜き取る。
端子金具4を抜き取った後は、解除ピン13を係止片9の他端9bと隔壁10との間から抜き取る。そして、前述した工程と同様に、次の端子収容室8内から端子金具4を抜き取る。
本実施形態によれば、解除ピン13が係止片9の他端9bを隔壁10から離す際に、規制ピン14が係止片9の一端9aと当接する。そして、規制ピン14は、一端9aが他端9bから離れる方向に係止片9が変位することを規制する。このため、解除ピン13は、係止片9の端子金具4への係止を確実に解除できる。したがって、端子金具4をコネクタハウジング3の端子収容室8内から確実に抜き取ることができる。
また、解除ピン13と規制ピン14とが棒状に形成され、互いに平行に配されている。このため、解除ピン13が係止片9の他端9bと隔壁10との間に確実に侵入でき、他端9bを隔壁10から離すことができる。また、規制ピン14が係止片9の一端9aと確実に当接でき、一端9aが他端9bから離れる方向に係止片9が変位することを確実に防止できる。したがって、解除ピン13が、より確実に係止片9の端子金具4への係止を確実に解除でき、端子金具4をコネクタハウジング3の端子収容室8内からより確実に抜き取ることができる。
解除ピン13の先端に向かうにしたがって徐々に隔壁10に近づく方向に傾斜した傾斜面18が、解除ピン13の先端部17に設けられている。このため、傾斜面18即ち解除ピン13は、係止片9の他端9bと隔壁10との間の奥に侵入するにしたがって、係止片9の他端9bを徐々に隔壁10から離すことができる。このため、係止片9の特に他端9bを解除ピン13がより一層確実に隔壁10から離すことができる。したがって、解除ピン13が、より一層確実に係止片9の端子金具4への係止を解除でき、端子金具4をコネクタハウジング3の端子収容室8内からより一層確実に抜き取ることができる。
解除ピン13と規制ピン14の基部16,16を支持する支持部15を備えている。このため、支持部15を掴むことで、容易に解除ピン13を係止片9の他端9bと隔壁10の間に挿入でき、容易に規制ピン14を係止片9の一端9aに当接させることができる。したがって、容易に係止片9の端子金具4への係止を解除でき、端子金具4をコネクタハウジング3の端子収容室8内から確実に抜き取ることができる。
なお、前述した実施形態では、解除手段としての解除ピン13と規制手段としての規制ピン14との双方を、棒状に形成している。しかしながら、本発明では、解除手段と規制手段との双方を種々の構成にしても良い。
また、前述した実施形態では、電気接触部7が筒状に形成された所謂雌形の端子金具4を示している。しかしながら、本発明の抜き取り治具1は、電気接触部7が棒状又は板状に形成された所謂雄形の端子金具をコネクタハウジングから抜き取る際に用いても良い。
さらに、前述した実施形態では、端子収容室8を複数備えたコネクタハウジング3から端子金具4を一つずつ抜き取る例を示している。しかしながら、本発明は、端子収容室8を一つのみ備えたコネクタハウジング3から端子金具4を抜き取っても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態にかかる抜き取り治具を示す斜視図である。 図1に示された抜き取り治具で端子金具を抜き取ることのできるコネクタを示す斜視図である。 図2に示されたコネクタの分解して示す斜視図である。 図2に示されたコネクタと抜き取り治具のピンの先端部とを示す斜視図である。 図1に示された抜き取り治具の解除ピンをコネクタの係止片の他端と隔壁との間に挿入した状態を示す斜視図である。 図5に示された解除ピンをコネクタの係止片の他端と隔壁との間の奥に挿入して、係止片の係止を解除した状態を示す斜視図である。 図1に示された抜き取り治具の解除ピンをコネクタの係止片の他端と隔壁との間と相対させた状態を示す側面図である。 図7に示された解除ピンを係止片の他端と隔壁との間に挿入して傾斜面に係止片の他端が当接した状態を示す側面図である。 図8に示された解除ピンが係止片の他端を隔壁から離した状態を示す側面図である。 図9に示された解除ピンが係止片の係止を解除した状態を示す側面図である。 図7中のXI−XI線に沿う断面図である。 図8中のXII−XII線に沿う断面図である。 図9中のXIII−XIII線に沿う断面図である。 図10中のXIV−XIV線に沿う断面図である。 従来の治具で端子金具が抜き取られるコネクタの斜視図である。 図15に示されたコネクタから端子金具を抜き取る際に従来の治具により係止片が変位する状態などを示す説明図である。 図15に示されたコネクタから端子金具を抜き取る際に従来の治具により係止片が変位する状態などを示す平面図である。 図15に示されたコネクタから端子金具を抜き取る際に従来の治具により係止片が変位する状態などを示す他の説明図である。
符号の説明
1 抜き取り治具(端子金具の抜き取り治具)
2 コネクタ
3 コネクタハウジング
4 端子金具
8 端子収容室
9 係止片
9a 一端
9b 他端
10 隔壁
13 解除ピン(解除手段)
14 規制ピン(規制手段)
15 支持部
16 基部
17 先端部
18 傾斜面

Claims (4)

  1. 端子収容室内に収容する端子金具の長手方向に対し交差する方向の一端が前記端子収容室を区画する隔壁に連なりかつ他端が自由端であるとともに前記端子金具に係止する係止片を備えたコネクタハウジングの前記端子収容室内から前記端子金具を抜き取るための端子金具の抜き取り治具において、
    前記係止片の前記他端と前記隔壁との間に侵入して、前記係止片の他端を前記隔壁から離して、前記係止片の前記端子金具への係止を解除する解除手段と、
    前記係止片の前記一端の外側に位置し、この係止片の一端と当接して、該一端が前記他端から離れる方向に変位することを規制する規制手段と、
    を備えたことを特徴とする端子金具の抜き取り治具。
  2. 前記解除手段と前記規制手段とは、それぞれ、棒状に形成されており、これらの前記解除手段と前記規制手段とは、互いに平行に配されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具の抜き取り治具。
  3. 前記解除手段の先端部には、この解除手段の先端に向かうにしたがって徐々に隔壁に近づくように、前記解除手段の長手方向に対し交差する方向に平坦に形成されているとともに、前記係止片の前記他端と当接して該他端を前記隔壁から離れる方向に変位させる傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項2記載の端子金具の抜き取り治具。
  4. 前記解除手段と前記規制手段との基部を支持する支持部を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の端子金具の抜き取り治具。
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