JP3976615B2 - 土質改良装置の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土質改良装置制御装置関する。
【0002】
【従来の技術】
道路に例えば管埋設用の溝を掘削し、このときの掘削土と改良材とを解砕、混合して製作した改良土を前記溝に埋め戻すことにより、前記掘削土を再利用する工法が多く採用されている。このような埋め戻しに用いる改良土は、その強度を保持するために、原料土(掘削土)と改良材との混合比を所定の一定値にすることが規定により要求されている。このために、この混合比を目標値として改良材の供給量を制御するものが提案されている。
【0003】
例えば特開平9−67830号公報には、改良材ホッパから回転速度に応じた量の改良材を供給する改良材フィーダで混合機へ改良材を供給し、また原料土ホッパから回転速度に応じた量の原料土を供給する原料土フィーダで混合機へ原料土を供給し、それぞれのフィーダの回転速度を供給量(容積)が所定値になるように制御して、目標の混合比を得るようにした土質改良機械の制御装置が記載されている。
【0004】
また特開2001−303546号公報には、改良土の重量を計測すると共に、改良材の供給容積及びその比重から改良材添加重量を求め、前記実測した改良土重量から前記求めた改良材添加重量を引くことにより原料土供給重量を求め、求めた原料土供給重量に応じて改良材の供給量を制御するようにした自走式土質改良機械が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
原料土に対する改良材の混合比が通常、重量/容積(Kg/m3)又は重量/重量(Kg/Kg)で規定されているように、混合比における改良材の添加重量は重要な制御要素である。すなわち、混合に際して、改良材の添加重量を精度良く管理することが良質の改良土を製作する上で重要である。
ところが、通常、土質改良に用いられる石灰などの改良材は袋詰された粉状のものが多い。このため、袋詰の状態で運搬し、長期間保管している間に締め固まってしまい、袋内の改良材の比重が製作当初の仕様値よりも大きくなっている場合がある。このような場合、上記従来のような混合の制御では、混合比を精度良く制御できないことになる。
【0006】
すなわち、特開平9−67830号公報に記載の土質改良機械においては、改良材の比重は一定という条件の基で、改良材供給量(容積)を制御することにより、等価的に添加重量を管理しているため、上記のように改良材の比重が仕様値と異なっている場合には、混合比を精度良く管理できないという問題が生じる。また、実際の比重が仕様値よりも大きい場合には、容積で管理しているため規定添加重量よりも多めに改良材を供給することになるため、改良材の無駄な使用量が多くなり、改良土の製作コストが嵩むという問題もある。
【0007】
また、改良材の消費量の実績値(例えば、改良材袋の使用数から計算した量)と、上記のように容積管理により制御した結果での添加量の計算値(制御値)との差に基づいて、制御装置内での上記計算に用いる改良材比重の補正値をオペレータが入力するといった補正方法をとっているものも見られる。しかしながら、この方法ではオペレータがその都度補正しなければならないので、補正作業が煩わしい。
【0008】
また、特開2001−303546号公報に記載のものでは、改良土の重量は実測しているが、改良材の添加重量はその供給容積及びその比重から演算により求めているので、上記と同じく実際の比重と仕様値の比重との差異から生じる混合比の精度の低下が問題となっている。
【0009】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたもので、締め固め等によって改良材の比重が変化しても、改良材と原料土との混合比の精度を向上できる土質改良装置制御装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記目的を達成するため、第1発明は、土質改良装置の制御装置において、改良材ホッパから改良材フィーダにより供給する改良材の重量を測定する改良材重量測定手段と、測定した改良材重量に基づき、改良材の供給量を制御する制御器と、原料土重量、原料土密度、原料土処理重量に対する改良材添加重量の比である重量添加率、原料土の含水比、改良材比重の値を入力して設定する操作部とを備え、前記制御器は、原料土の単位体積当たりの改良材添加重量を表す改良材添加重量比を、前記操作部により設定された原料土密度、重量添加率、原料土の含水比の値に基づき、数式「 V q × Vj × (1-j) 」により演算する演算部と、前記改良材重量測定手段により測定した実測改良材添加重量の積算値と、前記改良材フィーダの供給速度検出値から求めた改良材添加重量計算値の積算値とに基づき、数式「 Kv Va Vs 」により単位体積当たりの改良材重量を表す改良材比重の修正係数を演算する演算部と、前記改良材添加重量比前記修正係数と前記操作部により設定された改良材比重の初期値との乗算を基に、前記修正係数と前回までの改良材比重の演算値とに基づき数式「 Cn Kv × Cn-1 」により演算された改良材比重、及び前記操作部により設定された原料土重量と原料土密度に基づき、数式「( Wj × V )/( q × Cn )」により改良材添加速度目標値を求める演算部とを有し、前記改良材添加速度目標値に基づき前記改良材フィーダからの改良材供給量を制御する構成としている。
【0015】
第1発明によれば、改良材重量を実測し、この実測した改良材添加重量の積算値、改良材フィーダの供給速度検出値から求めた改良材添加重量計算値の積算値による除算に基づき、改良材比重の修正係数を演算し、改良材添加重量比と、前記修正係数により修正された改良材比重と、前記操作部により設定された原料土重量と原料土密度とに基づき、改良材添加速度目標値を求め、この改良材添加速度目標値に基づき改良材の供給量を制御するので、改良材の締め固めによる比重の変化があっても、原料土と改良材との混合比を精度良く制御できる。
【0016】
発明は、第発明において前記制御器は、改良材重量測定値の外乱が発生したときには、前記改良材比重の修正係数の更新を中止し、直前の修正係数を用いて制御する構成としている。
【0017】
発明によれば、例えばロードセルなどのような改良材重量測定手段を改良材ホッパの下部に設けて、改良材ホッパ自体の重量も含めた重量測定値に基づき改良材供給重量を測定している場合、該ホッパ内に改良材を投入したり、メンテナンス作業員が該ホッパに登ったり、又は車両の振動が発生した際、この時の重量測定値に変動が生じ、これが重量測定値の外乱となる。本発明によると、例えば改良材重量の測定値が所定の傾きよりも大きな傾きで変動したときなどには外乱と判断し、この外乱の影響を受けないように前記改良材比重の修正係数の更新を中止し、直前の修正係数を用いて制御するので、精度良く改良材の供給重量を制御できる。
【0018】
発明は、第2発明において、前記制御器は、前記改良材比重の修正係数の更新を中止している間は、オペレータに注意を促す警報や表示を行う構成としている。
【0019】
発明によれば、改良材重量測定値の外乱発生により改良材比重の修正係数の更新を中止している間は、警報や表示を行ってオペレータに注意を促すので、オペレータに改良材重量測定の外乱発生中であることを認識させることができる
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、発明に係る自走式土質改良機の側面図である。また、図2は改良材ホッパ取付部の正面図であり、図1のX視図である。これらの図において、自走式土質改良機1はクローラ式走行装置を有する下部走行体2を備え、下部走行体2の上部に基台3を取付けている。そして、該基台3の前後方向一側上部には原料土ホッパ5を備え、原料土ホッパ5の下方には原料土を搬送するコンベア等からなる原料土フィーダ8を配設している。また、基台3の略中央上部には混合機7が搭載されており、前記原料土フィーダ8の搬送下流側端部は前記混合機7の投入口に向けて配設されている。
【0021】
原料土ホッパ5と混合機7との間で、原料土フィーダ8の上方には、改良材を貯溜する改良材ホッパ6が設けられている。また、改良材ホッパ6の下部には図示しない回転フィーダの回転速度を制御することにより改良材供給量を制御可能とされた改良材フィーダ6bが配設され、さらに該改良材フィーダ6bの図示しない改良材排出口には改良材シュータ6aが設けられており、原料土フィーダ8で搬送される原料土に改良材シュータ6aを経由して改良材が供給されるようになっている。
【0022】
また、混合機7の下方には、改良土を搬出する搬出コンベア9が配設されており、該搬出コンベア9の下流側は基台3より前後方向他端側外方に向けて上向きに設けられている。そして、搬出コンベア9の中間部の所定区間には、該区間のコンベア上の改良土の重量を測定するコンベアスケール12が設けられている。
【0023】
図2に示すように、改良材ホッパ6の下部には改良材添加重量を測定するロードセル11が設けられており、改良材ホッパ6はロードセル11を介して基台3上に搭載されている。このロードセル11は、改良材ホッパ6及び改良材フィーダ6bの重量と該改良材ホッパ6及び改良材フィーダ6b内の改良材の重量とを測定している。
【0024】
図3は、本土質改良機の制御装置の構成ブロック図である。
本制御装置は、全体の制御シーケンス実行を司る制御器10を備えている。制御器10はコンピュータ等の高速演算装置を有しており、前記ロードセル11が所定時間毎に測定した重量値、及び前記コンベアスケール12が所定時間毎に測定した改良土重量値をそれぞれ入力し、これらの入力データに基づき後述の所定の演算処理を行ない、改良材フィーダ6bの回転数及び原料土フィーダ8の搬送速度を制御している。
【0025】
また、制御装置は操作部18を備えており、オペレータの操作によって操作部18から後述のような作業量(単位時間当りの原料土処理量)目標値、原料土比重、添加率(原料土処理重量に対する改良材添加重量の比)、原料土の含水比(単位重量の原料土に含まれる水の重量)、及び改良材比重(改良材比重の初期値)などの値が入力され、作業開始前に予め制御器10に設定される。
【0026】
流量制御弁13は2つの制御弁13a,13bを備えており、一方の第1制御弁13aは制御器10が後述の制御処理に基づき演算して求めた原料土フィーダ8の駆動油圧モータ14の流量指令を受けて、図示しない油圧ポンプから吐出された圧油を制御して前記流量指令に応じた流量を出力し、駆動油圧モータ14の回転数を制御している。また、他方の第2制御弁13bは、制御器10から改良材フィーダ6bの駆動油圧モータ15の流量指令を受けて、図示しない油圧ポンプから吐出された圧油を制御して前記流量指令に応じた流量を出力し、駆動油圧モータ15の回転数を制御している。
なお、上記では、原料土フィーダ8の搬送速度及び改良材フィーダ6bの回転数の制御を行う場合について記述したが、いずれか一方のみの制御でもよい。
【0027】
次に、図4に示す制御機能ブロック図に基づき、制御器10の演算処理手順を説明する。なお、図4で、各機能を表すブロック内にはオペレータにより設定されるデータ、又は演算により求められるそれぞれのデータ名等を記載している。
【0028】
オペレータは、予め原料土重量Wj、原料土密度q、重量添加率Vj、含水比j、原料土体積修正係数Kw、改良材比重C及び改良材比重修正係数Kvを制御器10に設定しておく。ここで、原料土重量Wjは目標作業量の時間当りの原料土重量Wj(単位:例えばt/H)であり、原料土密度qは単位体積当りの原料土重量(単位:例えばt/m)を表し、重量添加率Vjは単位重量の原料土に対する改良材の重量添加割合(単位:例えば%)を表し、また含水比jは単位重量の原料土内の水分の重量比(単位:例えば%)を表している。また、原料土体積修正係数Kwは、詳細は後述するように使用原料土重量の実績(実測値に略近い)と計算値とのずれに応じて目標作業量の原料土体積を修正するための係数で、その初期値は通常1に設定される。さらにまた、改良材比重Cは単位体積当りの改良材の重量(単位:例えばt/m)であり、改良材比重修正係数Kvは、目標改良材添加体積を演算するために用いる前記改良材比重Cを、改良材添加重量の実測値と計算値とのずれに応じて修正するための係数で、その初期値は通常1に設定される。
【0029】
制御器10は制御開始時に、まず、原料土体積演算部27で、前記設定された原料土重量Wj及び原料土密度qに基づき、目標作業量として、時間当り処理する原料土体積W(単位:例えばm/H)を数式「W=Wj/q」により求める。
【0030】
そして、制御時は、まず理論原料土体積演算部28で、この時間当り処理する原料土体積Wと、前記設定された原料土体積修正係数Kwとに基づき、時間当り処理する理論原料土体積W0を数式「W0=W/Kw」によって求める。
次に、原料土フィーダ目標速度演算部29で、前記求めた時間当りの理論原料土体積W0を満たす原料土フィーダ8の目標速度を演算し、これを速度指令Caとして出力する。そして、原料土フィーダ速度制御部30は、この速度指令Caと、原料土フィーダ8の速度センサ16からの速度フィードバック信号との偏差値に応じて前記流量制御弁13の第1制御弁13aの流量を制御し、原料土フィーダ8の駆動油圧モータ14の回転数を制御する。
【0031】
また、制御器10は制御開始時に、まず改良材添加重量比演算部32で、前記設定された原料土密度q、重量添加率Vj及び含水比jに基づき、単位体積当りの原料土から水分を除いた真の原料土に対する改良材の添加重量比V(単位:例えばkg/m)を、数式「V=q×Vj×(1−j)」によって求める。
【0032】
そして、制御時は、まず理論改良材添加体積比演算部34で、前記求めた真の原料土に対する改良材の添加重量比Vと、前記設定された改良材比重修正係数Kvによって修正された改良材比重Cn(=Cn-1×Kv、但しnは所定サーボ演算周期時間毎の演算回数を表す)に基づき、原料土に対する改良材添加体積を表す理論改良材添加体積比VL (単位:例えばリットル/m)を数式「VL =V/Cn」によって演算する。次に、改良材添加速度演算部35で、この求めた理論改良材添加体積比VL と、前記求めた時間当り処理する原料土体積Wとに基づき、時間当りに要する改良材添加速度Q(単位:例えばリットル/H)を数式「Q=W×VL 」によって演算し、これを改良材添加速度目標値として出力する。
【0033】
次に、改良材フィーダ目標速度演算部36で、上記改良材添加速度Qを満たす改良材フィーダ6bの駆動油圧モータ15の速度を求め、これを速度指令Cbとして出力する。なお、この速度指令Cbは、改良材フィーダ6bの駆動油圧モータ15の回転速度と改良材添加量との関係を表す関係式又はデータテーブルに基づいて求められる。そして、改良材フィーダ速度制御部37で、この求めた速度指令Cbと、改良材フィーダ6bの速度センサ17からの速度フィードバック信号との偏差値に応じて前記流量制御弁13の第2制御弁13bの流量を制御し、改良材フィーダ6bの駆動油圧モータ15の回転数を制御する。
【0034】
さらに、積分器39で、速度センサ17からの速度フィードバック信号に基づく改良材フィーダ6bの速度の積分値S1を演算する。
次に、改良材添加重量積算値演算部40で、この積算値S1と、前記改良材比重Cnとから、前記駆動油圧モータ15の回転速度と改良材添加量との関係に基づき、改良材添加重量の積算計算値Vsを数式「Vs=S1×Cn」によって求める。この改良材添加重量の積算計算値Vsは、図示しない表示器に表示される。
【0035】
次に、積分器31で速度センサ16からの速度フィードバック信号に基づく原料土フィーダの積分値S2を演算する。そして、原料土体積積算値演算部42で、この積算値S2と前記原料土体積修正係数Kwとから、原料土体積積算値Waを数式「Wa=S2×Kw」によって求める。
【0036】
そして、第1原料土重量積算値演算部43で、この求めた原料土体積積算計算値Waと前記原料土密度qとに基づき、第1原料土重量積算値Wwを数式「Ww=Wa×q」によって演算する。
【0037】
また一方、搬出コンベア9に設けられたコンベアスケール12により測定された改良土重量値を、改良土測定重量積算値演算部45で作業開始時から積分して改良土測定重量積算値を求める。そして、次に、第2原料土重量積算値演算部47で、この求めた改良土測定重量積算値から前記演算した改良材添加重量積算計算値Vsを差し引いた原料土重量の積算値を第2原料土重量積算計算値Wsとして求める。
【0038】
さらに、原料土重量補正率演算部48で、この求めた第2原料土重量積算計算値Wsと、前記求めた第1原料土重量積算値Wwとの比Mを求める。
次に、原料土体積修正係数演算部25で、この求めた比Mを新たな原料土体積修正係数Kwとして更新する。
これにより、原料土の供給重量が、設定された原料土重量Wjと等しくなるように制御する。
【0039】
また、実測改良材添加重量積算値演算部46は、ロードセル11で測定した重量値から実測改良材添加重量積算値Vaを演算する。すなわち、所定時間毎の重量測定値と前回測定値との差がその間の改良材添加重量であり、この添加重量の積算値を求めている。
次に、改良材比重補正率演算部49で、この求めた実測改良材添加重量積算値Vaと、前記求めた改良材添加重量積算計算値Vsとの比Pを求める。そして、改良材比重修正係数演算部26で、この求めた比Pを新たな改良材比重修正係数Kvとして更新する。
【0040】
以上の処理を繰り返すことにより、改良材添加重量の実測値と計算値(制御値)とのずれの大きさに応じて、制御演算時に用いる改良材比重の大きさを補正することができ、また改良土重量の実測値と改良材添加重量の実測値との差から求めた原料土重量の実測値と計算値(制御値)とのずれの大きさに応じて、制御演算時に用いる原料土体積すなわち制御作業量目標値の大きさを適正に補正することができる。このため、改良材比重の設定値が実際値と異なっていても、適正値に補正され、これに基づいて改良材添加量及び原料土供給量が補正されて制御されるので、図5に示すように改良材添加重量すなわち改良材重量実測値の減少カーブが目標に略等しくなるように制御される。この結果、混合比精度が良い改良土を製作できる。
【0041】
ここで、実測改良材添加重量積算値演算部46での演算処理方法について図5〜図7により詳細に説明する。図5は、ロードセル11で測定した重量値の経過時間に対する変化を示している。
ロードセル11で測定した重量値は改良材ホッパ6と改良材フィーダ6b及びその中に貯溜されている改良材の合計重量を示しており、土質改良作業で改良材が添加されるに従ってその添加量に応じた傾斜角度で減少する。所定のサーボ演算周期時間Δtの間隔を有する時刻t1,t2の時に読み込まれたロードセル11の測定値の差値が、前回演算処理時から今回演算処理時までの間の改良材添加重量ΔVに相当する。そして、この改良材添加重量ΔVの積算値を実測改良材添加重量積算値Vaとする。
【0042】
一方、改良材ホッパ6内の貯溜改良材量が減少すると、作業員は新たな改良材袋から改良材ホッパ6内に投入するので、重量測定値は図6に示すようにステップ状に増加する。また、作業員が改良材ホッパ6回りの監視やメンテナンス等を行なう場合には改良材ホッパ6部に昇降して作業することがあり、この場合にも図7に示すようにステップ状の重量測定値の増減が起こる。また、自走式土質改良機の場合、走行しながら改良作業を行っている時に車体の振動に伴って重量測定値が変動することもある。このような重量測定値の急激な増減は、前述の実測改良材添加重量積算値Vaの演算処理においては誤差要因(ノイズ)となるので、この影響を除去するために以下の処理が成される。
【0043】
(誤差要因の発生判定)
下記の少なくともいずれかの場合に、誤差要因の発生と判定される。
(1)重量測定値がこれまでの減少傾向による予測ラインから所定値以上大きく外れたとき
(2)重量測定値が所定値以上の傾斜角で急激に変化したとき
【0044】
(誤差要因の除去処理)
誤差要因の発生と判定したら、次のような処理が行なわれる。
(1)その時の急激な変化分の測定値は無視し、前述の原料土体積修正係数Kw及び改良材比重修正係数Kvの更新による補正演算を中止し、それまでの係数を用いて制御演算処理を行う。補正演算の中止の間は、チャイム等を鳴らしたり、警告ランプ等を点灯したり、警告メッセージを表示したりなど、オペレータに対して注意を促すようにする。
(2)誤差要因の発生後、重量測定値の急激な変化が安定したら、上記補正演算中止処理を自動的に解除し、測定値に基づく改良材添加重量及び実測改良材添加重量積算値Vaの演算を行ない、これによる上記各係数の更新、及びこの更新による補正演算を再開する。
なお、補正演算中止処理の解除方法としては上記に限らず、例えば、図示しない解除スイッチ等を設けてオペレータが改良材投入の完了後やメンテナンスで改良材ホッパ6部から降りた後にこの解除スイッチ等を手動で操作したとき、または所定時間経過後に自動的に、解除するようにしても構わない。
【0045】
このようにして、改良材重量の測定値に外乱が生じても、この外乱の影響を除去するように演算処理しているので、正確に改良材重量を測定でき、精度の良い混合比の改良土を製作できる。
また、エア圧送によって改良材を投入する場合の比重の変化や、改良材ホッパの上部と下部での比重の変化等があっても、正確に改良材の供給重量を管理できる。
【0046】
なお、上記実施形態では、改良材重量の測定手段にロードセルを用いた例で説明したが、これに限定されず、例えば歪ゲージ、又はコンベアスケール等を用いて重量を測定してもよい。
また、自走式土質改良機としてクローラ式走行装置を有する例で説明したが、車輪式であってもよい。
【0047】
さらに、実施形態では、改良材重量の実測値と演算値(制御値)とのずれ量に基づいて、このずれ量が小さくなるように改良材添加量の制御量を補正しているが、これに限らず、目標の混合比を満たすように改良材重量の前記実測値に応じた原料土供給重量とする制御を行なっても構わないことは勿論である。
また、改良材の添加重量を測定し、この測定値と改良材添加重量の計算値(制御値)とのずれ量に基づいて、このずれ量が小さくなるように改良材添加の制御量又は原料土供給制御量を補正するための演算方法は、上記に限定するものではない。例えば、改良材添加重量積算値Vsと改良材添加重量比Vとに基づき、前記原料土体積積算値Waを求めるようにしてもよい。
【0048】
以上説明したように、本発明によると、以下の効果を奏する。
改良材の添加重量を測定し、この測定値と改良材添加重量の計算値(制御値)とのずれ量に基づいて、このずれ量が小さくなるように改良材添加の制御量、又は原料土供給制御量を補正するので、改良材の締め固めによる比重の変化があっても、正確に改良材の供給重量を管理できる。このため、さらに精度良く原料土と改良材との混合比を管理して混合できるので、高品質の改良土を製作できる。ロードセル等の改良材重量測定センサを改良材ホッパの下部に設けたので、簡単な構成で取付けが容易であり、取付けスペースが小さくてすみ、製作コストを安くできる。また、改良材ホッパ内への改良材投入作業やホッパメンテナンス作業等の邪魔にならない位置に設けられるため、作業性が良い。
【0049】
また、改良材重量の測定に際して、改良材ホッパ内への新たな改良材の投入や改良材ホッパ回りでのメンテナンス作業、又は自走式の場合の車両の振動等により改良材重量の測定値に変動が生じても、この変動を自動的に検知して変動による影響を除去する演算処理を行なうようにしたので、正確に改良材重量を測定できる。
さらに、改良材の供給重量を精度良く管理して制御しているので、必要以上の余分な供給をすることがなく、改良材の使用量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自走式土質改良機の側面図である。
【図2】図1のX視図である。
【図3】本発明に係る制御装置の構成ブロック図である。
【図4】本発明に係る制御機能ブロック図である。
【図5】ロードセルで測定した重量値の経過時間に対する変化図である。
【図6】改良材投入時の重量測定値の変化図である。
【図7】改良材ホッパ部に人が昇降した場合の重量測定値の変化図である。
【符号の説明】
1…自走式土質改良機、2…下部走行体、3…基台、5…原料土ホッパ、6…改良材ホッパ、6a…改良材シュータ、6b…改良材フィーダ、7…混合機、8…原料土フィーダ、9…搬出コンベア、10…制御器、11…ロードセル、12…コンベアスケール、13…流量制御弁、14,15…駆動油圧モータ、16,17…速度センサ、18…操作部、25…原料土体積修正係数演算部、26…改良材比重修正係数演算部、27…原料土体積演算部、28…理論原料土体積演算部、29…原料土フィーダ目標速度演算部、30…原料土フィーダ速度制御部、32…改良材添加重量比演算部、34…理論改良材添加体積比演算部、35…改良材添加速度演算部、36…改良材フィーダ目標速度演算部、37…改良材フィーダ速度制御部、39…積分器、40…改良材添加重量積算値演算部、41…、42…原料土体積積算値演算部、43…第1原料土重量積算値演算部、44…、45…改良土測定重量積算値演算部、46…実測改良材添加重量積算値演算部、47…第2原料土重量積算値演算部、48…原料土重量補正率演算部、49…改良材比重補正率演算部。

Claims (3)

  1. 土質改良装置の制御装置において、
    改良材ホッパ(6) から改良材フィーダ(6b)により供給する改良材の重量を測定する改良材重量測定手段(11)と、測定した改良材重量に基づき、改良材の供給量を制御する制御器(10)と、
    原料土重量 (Wj) 、原料土密度 (q) 、原料土処理重量に対する改良材添加重量の比である重量添加率 (Vj) 、原料土の含水比 (j) 、改良材比重 (C) の値を入力して設定する操作部 (18) を備え、
    前記制御器(10)は、
    原料土の単位体積当たりの改良材添加重量を表す改良材添加重量比(V) を、前記操作部 (18) により設定された原料土密度 (q) 、重量添加率 (Vj) 、原料土の含水比 (j) の値に基づき、数式「 V q × Vj × (1-j) 」により演算する演算部と、
    前記改良材重量測定手段(11)により測定した実測改良材添加重量の積算値(Va)と、前記改良材フィーダ(6b)の供給速度検出値から求めた改良材添加重量計算値の積算値(Vs)とに基づき、数式「 Kv Va Vs 」により単位体積当たりの改良材重量を表す改良材比重の修正係数(Kv)を演算する演算部と、
    前記改良材添加重量比(V) 前記修正係数(Kv)と前記操作部 (18) により設定された改良材比重 (C) の初期値との乗算を基に、前記修正係数 (Kv) と前回までの改良材比重 (Cn-1) の演算値とに基づき数式「 Cn Kv × Cn-1 」により演算された改良材比重(Cn)、及び前記操作部 (18) により設定された原料土重量 (Wj) と原料土密度 (q) に基づき、数式「( Wj × V )/( q × Cn )」により改良材添加速度目標値(Q) を求める演算部とを有し、
    前記改良材添加速度目標値(Q) に基づき前記改良材フィーダ(6b)からの改良材供給量を制御する
    ことを特徴とする土質改良装置の制御装置。
  2. 請求項1記載の土質改良装置の制御装置において、
    前記制御器(10)は、改良材重量測定値の外乱が発生したときには、前記改良材比重の修正係数(Kv)の更新を中止し、直前の修正係数(Kv)を用いて制御することを特徴とする土質改良装置の制御装置。
  3. 請求項2記載の土質改良装置の制御装置において、
    前記制御器(10)は、前記改良材比重の修正係数(Kv)の更新を中止している間は、オペレータに注意を促す警報や表示を行うことを特徴とする土質改良装置の制御装置。
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