JP3976530B2 - ウォータジェット推進機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶に用いられるウォータージェット推進機に関する。特に、そのインペラを支持するインペラシャフトの軸受け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のウォータージェット推進機として図5に示すようなものが知られている(実用新案登録第2548210号公報)。
このウォータジェット推進機は船体後部に装着されるものであり、流路を形成するステータ(ダクト)1と、このステータ1の内部に回転自在に配置されたインペラ2と、このステータ1内に配置された軸受け部1aの前後に設けられた軸受け部材4、5で自転自在に支持され前記インペラ2の後部に連結されたインペラシャフト3とを備えている。
インペラ2の前部にはドライブシャフト6が連結されており、このドライブシャフト6が図示しないエンジンで駆動されることでインペラ2が回転駆動され、水流が後方Rへ噴出されることで船体が前方Fへ推進されるので、インペラシャフト3に対してはこれを前方Fへ引っ張ろうとするスラスト力が作用する。
図示の軸受け部1aの形状から明らかなように、前側の軸受け部材4は軸受け部1aに対してその前方から組み込まれ、後方の軸受け部材5は軸受け部1aに対してその後方から組み込まれているので、インペラシャフト3に作用する上記スラスト力は、後側の軸受け部材5によって受けられる。
より詳しくは、インペラシャフト3の後部に形成されたフランジ3aが軸受け部材5のインナーレース5aに当接しており、軸受け部材5のアウターレース5bが軸受け部1aの段部1bに当接していることによって、上記スラスト力が受けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のジェット推進機では、前後の軸受け部材4,5が同じ大きさの軸受け部材で構成されていたので、インペラシャフト3に作用する上記スラスト力を大型の軸受け部材で受けることができないという課題があった。
【0004】
この発明の目的は、以上のような課題を解決し、インペラシャフトに作用するスラスト力を大型の軸受け部材で受けることができるウォータジェット推進機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載のウォータジェット推進機は、流路を形成するステータと、このステータの内部に回転自在に配置されたインペラと、前記ステータ内に配置された軸受け部の前後に設けられた軸受け部材で自転自在に支持され前記インペラの後部に連結されたインペラシャフトとを備えたウォータジェット推進機において、
前記前後の軸受け部材の内、インペラシャフトのスラスト力を受ける後側の軸受け部材を前側の軸受け部材に比べて大型の軸受け部材で構成するとともに,前記軸受け部には、前記前後の軸受け部材を収容する円筒状の軸受け室を形成して、この軸受け室の前部に第1の段部を、軸受け室の後部に前記第1の段部よも大径の第2の段部を形成し,前記前側の軸受け部材を前記第1の段部の後方に配置し,前記後側の軸受け部材のインナーレースの後部を前記インペラシャフトのフランジに当接させ,前記後側の軸受け部材のアウターレースの前部を前記第2の部に当接させることで,前記前後の軸受け部材が、いずれも前記軸受け部に対してその後方から組み込まれることを特徴とする。
【0006】
【作用効果】
請求項1記載のウォータジェット推進機は、流路を形成するステータと、このステータの内部に回転自在に配置されたインペラと、前記ステータ内に配置された軸受け部の前後に設けられた軸受け部材で自転自在に支持され前記インペラの後部に連結されたインペラシャフトとを備えたウォータジェット推進機において、前記前後の軸受け部材の内、インペラシャフトのスラスト力を受ける後側の軸受け部材を前側の軸受け部材に比べて大型の軸受け部材で構成しあるので、このウォータジェット推進機によれば、インペラシャフトに作用するスラスト力を後側の大型の軸受け部材によって受けることができるようになる。
また、前側の軸受け部材は後側の軸受け部材に比べて小型の軸受け部材で構成することができるので、これを支持するステータの軸受け部がいたずらに大型化せず、結果としてウォータジェット推進機自体の大型化も防止することができる。
さらに,請求項1記載のウォータジェット推進機によれば、前記軸受け部には、前記前後の軸受け部材を収容する円筒状の軸受け室を形成して、この軸受け室の前部に第1の段部を、軸受け室の後部に前記第1の段部よも大径の第2の段部を形成し,前記前側の軸受け部材を前記第1の段部の後方に配置し,前記後側の軸受け部材のインナーレースの後部を前記インペラシャフトのフランジに当接させ,前記後側の軸受け部材のアウターレースの前部を前記第2の部に当接させることで,前記前後の軸受け部材が、いずれも前記軸受け部に対してその後方から組み込まれる構成となっているので、さらに次のような作用効果が得られる。
すなわち、上述した従来のウォータジェット推進機では、前側の軸受け部材4が軸受け部1aに対してその前方から組み込まれる構成となっていたので、その組み込み時の作業性が非常に悪いという問題があった。前側の軸受け部材4の前方にはインペラ2があり、さらにその前方には、ドライブシャフト6が連結され、さらにその前方にはエンジンがあるので、前側の軸受け部材4の組み込み作業性が非常に悪く、したがってまた、そのメンテナンスも行ない難かった。
これに対し、この請求項1記載のウォータジェット推進機によれば、前記前後の軸受け部材が、いずれも前記軸受け部に対してその後方から組み込まれる構成となっているので、その組み込み作業性が従来に比べて格段に向上するという効果が得られ、したがってまたメンテナンスも行いやすくなるという効果が得られる。
ところでこのように、前後の軸受け部材が、いずれも前記軸受け部に対してその後方から組み込まれる構成とした場合において、仮に前側の軸受け部材も後側の軸受け部材同様大型の軸受け部材で構成したとすると、軸受け部が大型化し、結果としてウォータジェット推進機も大型化してしまうという問題が生じるが、この請求項1記載のウォータジェット推進機によれば、前側の軸受け部材は後側の軸受け部材に比べて小型の軸受け部材で構成することができるので、これを支持するステータの軸受け部がいたずらに大型化せず、結果としてウォータジェット推進機自体の大型化も防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るウォータジェット推進機の一実施の形態を用いた小型滑走艇の一例を示す一部切り欠き概略側面図、図2は同じく概略平面図である。
【0008】
これらの図(主として図1)に示すように、この小型滑走艇10は、鞍乗り型小型船舶であり、船体11上のシート12に乗員が座り、スロットルレバー付きの操舵ハンドル13を握って操行可能である。
船体11は、ハル14とデッキ15とを接合して内部に空間16を形成した浮体構造となっている。空間16内において、ハル14上には、エンジン20が搭載され、このエンジン20で駆動される推進手段としてのウォータジェット推進機(以下ジェットポンプともいう)30がハル14の後部に設けられている。
【0009】
ジェットポンプ30は、船底に開口した取水口17から船体後端に開口した噴流口31c2およびディフレクタ38に至る流路18内に配置されたインペラ32を有しており、インペラ32の駆動用のシャフト(ドライブシャフト)22がエンジン20の出力軸21にカプラ23を介して連結されている。したがって、エンジン20によりカプラ23およびドライブシャフト22を介してインペラ32が回転駆動されると、取水口17から取り入れられた水が噴流口31c2からディフレクタ38を経て噴出され、これによって船体11が推進される。エンジン20の駆動回転数、すなわちジェットポンプ30による推進力は、前記操作ハンドル13のスロットルレバー13a(図2参照)の回動操作によって操作される。ディフレクタ38は、図示しない操作ワイヤーで操作ハンドル13と連係されていて、ハンドル13の操作で回動操作され、これによって船体11の進路を変更することができる。
【0010】
図3はジェットポンプ30を示す断面図である。
この図に示すように、ジェットポンプ30は、船体11の底部に設けられた取水口17(図1参照)に連通する流路18を形成するステータ(ダクト)31と、このステータ31内に配置されたインペラ32と、ステータ31内に設けられたインペラの軸受け部33と、この軸受け部33の後端を塞ぐキャップ34とを備えている。
ジェットポンプ30は、ステータ31の前部に形成されたフランジ部31dをハル14に図示しないボルトで固定することによりハル14に対して着脱可能に装着されている。
【0011】
ステータ31は、インペラ収容部31aと、軸受け収容部31bと、ノズル部31c(図1参照)とを有しており、インペラ収容部31aと軸受け収容部31bとは一体に形成されている。軸受け収容部31b内に静翼31b1を介して前記軸受け部33が一体的に形成されている。
【0012】
インペラ32は、そのボス部32aの前部が、ドライブシャフト22の後端に形成されたスプライン22bに係合しており、ドライブシャフト22と一緒に回転する。このドライブシャフト22は、その先端部が前述したように船体11に搭載されたエンジン20の出力軸21にカプラ23(図1)を介して連結されている。
一方、軸受け部33には、インペラ32のボス部32aの後部32bを支持するインペラシャフト35が前後の軸受け部材(図示のものはボールベアリング)61,62を介して回転可能(自転自在)に支持されている。インペラシャフト35の先端には雄ネジ35aが形成されており、この雄ネジ35aがインペラ32のボス部後部32bに形成されている雌ネジと螺合していることによって、インペラ32とインペラシャフト35とが結合されている。
したがって、インペラ32は、そのボス部32aの前部がシャフト22に結合され、ボス部の後部32bがインペラシャフト35に結合されていて、これらシャフト22およびインペラシャフト35と一緒に回転する。
前述したようにドライブシャフト22がエンジン20で駆動されることでインペラ32が回転駆動され、水流が後方Rへ噴出されることで船体11が前方Fへ推進されるので、インペラシャフト35に対してはこれを前方Fへ引っ張ろうとするスラスト力が作用する。
そこでこの実施の形態では、後に詳しく説明するように、前後の軸受け部材61,62の内、インペラシャフト35のスラスト力を受ける後側の軸受け部材62を前側の軸受け部材61に比べて大型の軸受け部材で構成してある。
【0013】
インペラシャフト35の外周にはカラー40が装着されており、このカラー40とステータの軸受け部33との間には防水シール37が設けられている。したがって、軸受け部33とカラー40との間から軸受け部33内に水が侵入するということはない。
また、カラー40は、防水シール42を介してインペラ32のボス部の後部32bに連結されている。したがって、カラー40とインペラ32のボス部の後部32bとの隙間Cからインペラシャフト35の外周面に向かって水が侵入するということもない。
防水シール42は、カラー40の外周面に形成されたリング状の凹溝41に装着されたOリングで構成されている。
【0014】
インペラのボス部32a内には、インペラシャフト35の前端35bとドライブシャフト22の後端22cとの間において、ドライブシャフト後端22cに対する緩衝体50が設けられており、この緩衝体50の外周部は、インペラシャフト35をインペラのボス部32aに螺合させる際に、インペラシャフト35側からドライブシャフト22側に向けて空気が逃げる形状としてある。
具体的には、緩衝体50はゴムで構成される。
緩衝体50は、インペラのボス部32aにおけるネジ穴32cとの嵌合部51と、インペラのボス部32aの内周面に密着する大径部53とを有しており、前記嵌合部51の外周面52から大径部53の中途部まで至る空気逃がし溝54が形成されている。
このような空気逃がし溝54が形成されていると、インペラシャフト35をインペラのボス部32aに螺合させる際に、インペラシャフトの前端35bと緩衝体50との間にある空気(あるいはグリース)が、インペラシャフト35の螺合に伴って上記空気逃がし溝54に案内され、この空気逃がし溝54の先端部55から上記大径部53を多少変形させてドライブシャフト22側に向けて逃げることとなる。ドライブシャフト22とインペラシャフト35とはスプラインで係合されているので、上記空気(あるいはグリース)はスプラインに沿って逃げることができる。
なお、インペラシャフト35をインペラのボス部32aに螺合させた後は、緩衝体50は、その大径部53がインペラのボス部32aの内周面に密着することから、ドライブシャフト22側からインペラシャフト35側に侵入しようとする水を遮断する役割も果たす。
【0015】
図4はキャップ34を示す図で、(a)は正面図(船体前方から見た図)、(b)は部分切断右側面図、(c)は図(a)におけるc−c断面図である。
図4に示すように、キャップ34の外周面には、整流溝34aが複数本(図示のものは12本)形成されている。
キャップ34の前部には、前記軸受け部33の後部への挿入部(筒状部)34bが形成されているとともに、前記整流溝34aの間において、ネジ36(図3参照)の挿入穴34cが3つの形成されている。筒状の挿入部34bには、Oリング34e(図3参照)の装着溝34b1が形成されている。
したがって、キャップ34は、筒状の挿入部34bにOリング34eを装着してこの挿入部34bを図3に示すように軸受け部33の後部へ挿入(圧入)し、ネジ36によって軸受け部33の後部に装着される。
キャップが装着された状態では、軸受け部33への水の侵入は上記Oリング34eによって遮断される。
また、キャップ34の軸受け部33との当接面34fには、上記整流溝34aの間において、部分的な切り欠き34dが3カ所に形成されており、メンテナンス時には、上記ネジ36を外し、この切り欠き34dに工具(例えばドライバ)の先を差し込んでキャップ34を容易に取り外すことができるようになっている。
【0016】
キャップ34を取り外した状態で、上述したインペラシャフト35,前後の軸受け部材61,62、およびカラー40は、一体となって軸受け部33に対してその後方から組み込まれる。
より詳しく説明すると、図3に示すように、軸受け部33には、軸受け部材61、62を収容する円筒状の軸受け室33aが形成されており、この軸受け室33aの前部には第1の段部33bが形成され、後部には第1の段部33bよも大径の第2の段部33cが形成されている。
一方、インペラシャフト35の前部にはカラー40および前側の軸受け部材61が装着され、後部には後側の軸受け部材62が装着される。なお、63は前側の軸受け部材61の止め輪、64は後側の軸受け部材62の止め輪である。
インペラシャフト35の後部にはフランジ35cが一体に形成されているので、インペラシャフト35に対しては、予め(インペラシャフト35等を軸受け部33に組み込む前に)その前方側から、後側の軸受け部材62,その止め輪64,前側の軸受け部材61のための止め輪63,前側の軸受け部材61,およびカラー40の順でこれらをインペラシャフト35に装着しておき、これらの組立体を、軸受け部33に対して後方から装着する。
インペラシャフト35の後端には、工具のための平面部35dが形成されているので、これを利用して(平面部35dに工具を係合させて)インペラシャフト35を回転させ、その前部の雄ネジ35aをインペラ32のボス部後部32bに形成されている雌ネジと螺合させて締め付けることによって、上記インペラシャフト35等からなる組立体が軸受け部33に装着される。
【0017】
装着された状態では、前側の軸受け部材61は軸受け部33内において第1の段部33bと止め輪63との間に位置するが、前側の軸受け部材61のインナーレース61aと止め輪63との間には隙間C1が形成されるようになっている。したがって、インペラシャフト35に作用するインペラ32からの引っ張り力(スラスト力)は、前側の軸受け部材61には基本的に作用しない。
一方、後側の軸受け部材62は、そのインナーレース62aの後部がインペラシャフト35のフランジ35cに当接し、アウターレース62bの前部が第2の段部33cに当接し、これらフランジ35cと第2の段部33cとで挟圧された状態となる。したがって、インペラシャフト35に作用するインペラ32からの引っ張り力(スラスト力)は、後側の軸受け部材62に作用し、この後側の軸受け部材62(したがって第2の段部33cによって)によって受けられることとなる。
そこでこの実施の形態では前述したように、前後の軸受け部材61,62の内、インペラシャフト35のスラスト力を受ける後側の軸受け部材62を前側の軸受け部材61に比べて大型の軸受け部材で構成してある。
【0018】
以上のようなウォータジェット推進機によれば、次のような作用効果が得られる。
(a)流路を形成するステータ31と、このステータ31の内部に回転自在に配置されたインペラ32と、ステータ31内に配置された軸受け部33の前後に設けられた軸受け部材61,62で自転自在に支持されインペラ32の後部に連結されたインペラシャフト35とを備え、前後の軸受け部材61,62の内、インペラシャフト35のスラスト力を受ける後側の軸受け部材62を前側の軸受け部材61に比べて大型の軸受け部材で構成しあるので、インペラシャフト35に作用するスラスト力を後側の大型の軸受け部材62によって受けることができる。
また、前側の軸受け部材61は後側の軸受け部材62に比べて小型の軸受け部材で構成することができるので、これを支持するステータ61の軸受け部33がいたずらに大型化せず、結果としてウォータジェット推進機30自体の大型化も防止することができる。
(b)前後の軸受け部材61,62が、いずれも軸受け部33に対してその後方から組み込まれる構成となっているので、さらに次のような作用効果が得られる。
すなわち、図5に示した従来のウォータジェット推進機では、前側の軸受け部材4が軸受け部1aに対してその前方から組み込まれる構成となっていたので、その組み込み時の作業性が非常に悪いという問題があった。前側の軸受け部材4の前方にはインペラ2があり、さらにその前方には、ドライブシャフト6が連結され、さらにその前方にはエンジンがあるので、前側の軸受け部材4の組み込み作業性が非常に悪く、したがってまた、そのメンテナンスも行ない難かった。
これに対し、この実施の形態のウォータジェット推進機によれば、前後の軸受け部材61,62が、いずれも軸受け部33に対してその後方から組み込まれる構成となっているので、その組み込み作業性が従来に比べて格段に向上するという効果が得られ、したがってまたメンテナンスも行いやすくなるという効果が得られる。
ところでこのように、前後の軸受け部材61,62が、いずれも軸受け部33に対してその後方から組み込まれる構成とした場合において、仮に前側の軸受け部材61も後側の軸受け部材62同様大型の軸受け部材で構成したとすると、軸受け室を図3に仮想線33a’で示すように後方から前方に亘って大径に形成する必要があるため軸受け部33の強度を確保(肉厚を確保)しようとすると、軸受け部33が大型化し、結果としてウォータジェット推進機も大型化してしまうという問題が生じるが、この実施の形態のウォータジェット推進機によれば、前側の軸受け部材61は後側の軸受け部材62に比べて小型の軸受け部材で構成することができ、したがって軸受け部33の肉厚を確保できるので、軸受け部33がいたずらに大型化せず、結果としてウォータジェット推進機自体の大型化も防止することができる。
【0019】
(c)カラー40を、防水シール42を介してインペラ32に連結してあるので、カラー40とインペラ32との隙間Cからインペラシャフト35に向かって水が侵入しなくなる。
したがって、インペラシャフト35の表面が腐食しなくなり(少なくとも著しく腐食しにくくなり)、結果として、必ずしもインペラシャフトを腐食しにくい材料(例えばステンレス)で構成する必要がなくなる。
すなわち、インペラシャフ35を鉄等で構成できるので、インペラシャフト35を安価することが可能になる。
なお、カラー40は腐食しにくい材料(例えばステンレス)で構成することが望ましい。
(d)インペラシャフト35をインペラ32の後部に螺合により連結し、インペラ32の前部にドライブシャフト22をスプライン結合により連結してあるので、インペラシャフト35とインペラ32とを一緒にした状態でこれをドライブシャフト22から取り外すことが可能となる。
この実施の形態では、ジェットポンプ30を船体11に固定しているボルトを外すことにより、ジェットポンプ30ごと後方に取り外すことができる。
また、インペラ32内のインペラシャフト35の前端35bとドライブシャフト22の後端22cとの間において、ドライブシャフト後端22cに対する緩衝体50を設けてあるので、ドライブシャフト後端22cに対してインペラ32を装着する際の衝撃が和らげられる。
ところでこのような構成とした場合において、仮に何らの方策も講じないとしたならば、インペラシャフト35をインペラ32の後部に螺合させる際に、インペラシャフト35と緩衝体50との間にある空気(あるいはグリース)の逃げ場がなくなり、緩衝体50が過度に変形してしまうという問題が生じる。
これに対し、この実施の形態のウォータジェット推進機によれば、緩衝体50の外周部を、インペラシャフト螺合時にインペラシャフト35側からドライブシャフト22側に向けて空気が逃げる形状としてあるので、緩衝体50の過度の変形が防止されることとなる。
【0020】
以上、本発明の実施の形態および実施例について説明したが、本発明は上記の実施の形態または実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウォータジェット推進機の一実施の形態を用いた小型滑走艇の一例を示す一部切り欠き概略側面図。
【図2】同じく概略平面図。
【図3】ジェットポンプ30を示す断面図。
【図4】キャップ34を示す図で、(a)は正面図(船体前方から見た図)、(b)は部分切断右側面図、(c)は図(a)におけるc−c断面図。
【図5】従来技術の説明図。
【符号の説明】
18 流路
30 ウォータジェット推進機
31 ステータ
32 インペラ
33 軸受け部
35 インペラシャフト
61 前側の軸受け部材
62 後側の軸受け部材

Claims (1)

  1. 流路を形成するステータと、このステータの内部に回転自在に配置されたインペラと、前記ステータ内に配置された軸受け部の前後に設けられた軸受け部材で自転自在に支持され前記インペラの後部に連結されたインペラシャフトとを備えたウォータジェット推進機において、
    前記前後の軸受け部材の内、インペラシャフトのスラスト力を受ける後側の軸受け部材を前側の軸受け部材に比べて大型の軸受け部材で構成するとともに,前記軸受け部には、前記前後の軸受け部材を収容する円筒状の軸受け室を形成して、この軸受け室の前部に第1の段部を、軸受け室の後部に前記第1の段部よも大径の第2の段部を形成し,前記前側の軸受け部材を前記第1の段部の後方に配置し,前記後側の軸受け部材のインナーレースの後部を前記インペラシャフトのフランジに当接させ,前記後側の軸受け部材のアウターレースの前部を前記第2の部に当接させることで,前記前後の軸受け部材が、いずれも前記軸受け部に対してその後方から組み込まれることを特徴とするウォータジェット推進機。
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