JP3975688B2 - ヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータ、該アクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリ及び該アクチュエータの製造方法 - Google Patents

ヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータ、該アクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリ及び該アクチュエータの製造方法 Download PDF

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    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5552Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks using fine positioning means for track acquisition separate from the coarse (e.g. track changing) positioning means

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  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜磁気ヘッド素子又は光ヘッド素子等のヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータ、このアクチュエータを備えたヘッドジンバルアセンブリ(HGA)及びこのアクチュエータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置では、HGAのサスペンションの先端部に取り付けられた磁気ヘッドスライダを、回転する磁気ディスクの表面から浮上させ、その状態で、この磁気ヘッドスライダに搭載された薄膜磁気ヘッド素子により磁気ディスクへの記録及び/又は磁気ディスクからの再生が行われる。
【0003】
近年、磁気ディスク装置の大容量化及び高密度記録化に伴い、ディスク半径方向(トラック幅方向)の密度の高密度化が進んできており、従来のごときボイスコイルモータ(以下VCMと称する)のみによる制御では、磁気ヘッドの位置を正確に合わせることが難しくなってきている。
【0004】
磁気ヘッドの精密位置決めを実現する手段の一つとして提案されているのが、従来のVCMよりさらに磁気ヘッドスライダ側にもう1つのアクチュエータ機構を搭載し、VCMで追従しきれない微細な精密位置決めを、そのアクチュエータによって行う技術である(例えば、特開平6−259905号公報、特開平6−309822号公報、特開平8−180623号公報参照)。
【0005】
この種のアクチュエータとして、ロードビーム型アクチュエータ、ピギーバック型アクチュエータ等の種々の構造のものが存在する。
【0006】
ロードビーム型アクチュエータは、サスペンションのロードビーム上に2つのPZTを搭載し、これらPZTを互いに補助し合うように駆動してロードビームを変位させ磁気ヘッドスライダを微小変位させるものである。
【0007】
一方、ピギーバック型アクチュエータは、サスペンションに固定される一方の端部と、磁気ヘッドスライダに固定される他方の端部と、これら端部を連結するピラー状の変位発生部とをPZTによりI字形状に一体形成してなるものであり、PZTを駆動することによって磁気ヘッドスライダを直接的に微小変位させる。このピギーバック型アクチュエータはサスペンション上にアクチュエータと磁気ヘッドスライダとが階段状に取り付けられる。
【0008】
上述した従来の微小精密位置決め用アクチュエータは、
(1)機械的共振が、比較的低い周波数で発生する、
(2)アクチュエータ全体がもろい材質のPZT等の圧電部材で構成されているので耐衝撃性が非常に低い、特にピギーバック型アクチュエータは、磁気ヘッドスライダと階段状に積上げたカンチレバー構造となるため、モーメントで衝撃が働き耐衝撃性が著しく低い、
(3)磁気ヘッドスライダの寸法によって、微小位置決め動作時のストロークが変わってしまい、十分なストロークを得られない場合がある、
(4)HGAへの組み立て時の取り扱いが非常に困難である、
(5)特にピギーバック型アクチュエータを用いてHGAを構成すると、積上げた構造であるため、磁気ヘッドスライダ部分のHGAの厚みがアクチュエータの分だけ増大する、
(6)ピギーバック型アクチュエータを用いてHGAを構成する場合、立体的で複雑な取り付け構造を有しているため、組み立て時の取り扱いが非常に困難であり、従来のHGA組み立て装置を適用できず、生産性が非常に悪い、
(7)ピギーバック型アクチュエータを用いてHGAを構成する場合、アクチュエータの動きを阻害しないために、磁気ヘッドスライダ及びアクチュエータ間、並びにアクチュエータ及びサスペンション間に間隙を置いて組み立てる必要があるが、このような間隙を設けることは、耐衝撃性をさらに悪化させるのみならず、組み立てにあたって間隙を一定としなければならないので、組み立て精度が低下する。特に、サスペンション、アクチュエータ及び磁気ヘッドスライダの平行度が正確に保つことが難しいので、ヘッド特性が悪化する、
等の種々の問題点を有している。
【0009】
このような問題点を解消するため、本願発明者は、金属板による1対の可動アーム間に磁気ヘッドスライダを挟設固定するように構成したアクチュエータを提案している(特願2000−332255)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この金属板によるアクチュエータは、1枚の金属板を所定の形状に切り抜き、これを所定位置で曲げ加工することによって形成される。しかしながら、可動アームに要求される金属板の厚みは、50〜70μm程度と比較的厚いため、これを正確な位置及び角度で折り曲げることは、非常に困難である。
【0011】
従って本発明の目的は、金属板を折り曲げ加工せずに形成することができる、ヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータ、このアクチュエータを備えたHGA及びアクチュエータの製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、少なくとも1つのヘッド素子を有するヘッドスライダに固着されることによりヘッド素子の微小位置決めを行うためのアクチュエータであって、固着されるヘッドスライダの側面に略平行となる金属板部材を含む板部材で形成されており駆動信号に従って先端部が金属板部材の平面と交差する方向に変位する1対の可動アーム部と、金属板部材を含む板部材で形成されており1対の可動アーム部を後端部で互いに連結する基部とを備えており、1対の可動アーム部と基部とが互いに独立した金属板部材を接着して構成されているヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータが提供される。さらに本発明によれば、このアクチュエータと、アクチュエータの先端部に固着されたヘッドスライダと、アクチュエータの基部に固着された支持機構とを備えたHGAが提供される。
【0013】
1対の可動アーム部と基部とが互いに独立した金属板部材を接着した構造となっているため、金属板部材を折り曲げ加工せずに形成することができる。従って、製造が容易になりしかも精度の高いアクチュエータを得ることができる。
【0014】
また、可動アーム部及び基部が主に金属板部材で形成されているため、アクチュエータ全体の軽量化を図ることができ、その結果、機械的振動周波数を高めることができる。また、強度があり軽量である金属板部材を基材として用いることにより、特に衝撃に弱い可動アーム部の耐衝撃性を大幅に向上させることができる。しかも、強度の高い金属板部材を用いることから、HGAへの組み立て時の取り扱いが非常に容易になる。さらに、金属板部材を用いれば、その形状や寸法等で設計上の自由度が向上するので、充分なストロークを確保することが可能となる。しかも、高精度に加工できる金属板部材を用いることによって、アクチュエータ自体の寸法精度を大幅に高めることが可能となる。
【0015】
また、駆動信号に従って金属板部材の平面と交差する方向に変位する1対の可動アーム部間にヘッドスライダを固着するように構成しているため、アクチュエータを設けてもこの部分でHGAの厚み(Z−height)が増大するような不都合が生じない。このため、アクチュエータ装着によるディスク装置の寸法変更等は不要となる。また、可動アーム部間にヘッドスライダを設ける構造としているため、変位を実際に与える可動アーム部の先端部がヘッドスライダの先端まで伸ばせることとなる。このため、ヘッドスライダの縦方向の寸法が変った場合にも微小位置決め動作時に同じ大きさのストロークを提供できるから必要十分なストロークを得ることができる。
【0016】
1対の可動アーム部及び基部の外面に樹脂層が積層されていることが好ましい。
【0017】
1対の可動アーム部の先端部内側に、ヘッドスライダの側面に固着されてこの側面と1対の可動アーム部との間に間隙を与えるためのスペーサが形成されていることも好ましい。このようなスペーサを設けることにより、ヘッドスライダの側面の先端部を除く部分と可動アーム部とが接触しないので、このヘッドスライダが自由に変位可能となる。この場合、スペーサが、1対の可動アーム部とは別個に形成された部材であるか、又は1対の可動アーム部の樹脂層の一部から形成された部材であることが好ましい。
【0018】
ヘッドスライダの浮上面(ABS)と反対側の面に略平行に形成されており1対の可動アーム部を先端部で互いに連結する連結部をさらに備えており、この連結部にヘッドスライダの反対側の面を固着するように構成されていることも好ましい。このような連結部にヘッドスライダを固着するように構成されているため、ヘッドスライダを充分な強度を持って固着することができ、しかも、上下方向の耐衝撃性を大幅に向上することができる。さらに、異なる横方向寸法のヘッドスライダについても容易に装着することが可能となる。
【0019】
連結部が、樹脂層のみで形成されていることがより好ましい。
【0020】
1対の可動アーム部、連結部及び基部が、コの字形状の断面構造を有していることも好ましい。
【0021】
前述の樹脂層が、ポリイミド樹脂層であることが好ましい。
【0022】
前述した金属板部材が、ステンレス鋼板からなることも好ましい。
【0023】
1対の可動アーム部の各々が、金属板部材を含むアーム部材と、アーム部材の面上に積層又は接着された圧電素子とを備えていることも好ましい。
【0024】
ヘッド素子が薄膜磁気ヘッド素子であることも好ましい。
【0025】
本発明によれば、さらに、少なくとも1つのヘッド素子を有するヘッドスライダに固着されることによりヘッド素子の微小位置決めを行うためのアクチュエータの製造方法であって、少なくとも1層の金属板部材と少なくとも1層の樹脂層とが積層された板部材から、金属板部材を有しており一方の面上に変位発生素子を有する1対の可動アーム部と、1対の可動アーム部の後端部の間に、1対の可動アーム部の金属板部材と所定の間隔で離隔している金属板部材を有する基部とを形成すると共に、少なくとも1層の樹脂層がこれら1対の可動アーム部及び基部を連結するように成形し、1対の可動アーム部と基部とが互い略垂直となるように成形した樹脂層を折り曲げ、折り曲げた状態で1対の可動アーム部及び基部を互いに接着するヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータの製造方法が提供される。
【0026】
樹脂層で連結した状態で、1対の可動アーム部の金属板部材と基部の金属板部材とを所定の間隔で離隔するように形成し、これら1対の可動アーム部と基部とが互い略垂直となるように樹脂層を折り曲げ、折り曲げた状態でこれら1対の可動アーム部及び基部を互いに接着している。このように金属板部材を離隔して設け、その間を連結する樹脂層を折り曲げているため、金属板部材を折り曲げ加工せずにアクチュエータを形成することができる。従って、製造が容易になりしかも高精度のアクチュエータを得ることができる。
【0027】
1対の可動アーム部の金属板部材及び基部の金属板部材の形成並びに樹脂層の成形がエッチングによって行われることが好ましい。
【0028】
1対の可動アーム部の先端部内側に、ヘッドスライダの側面と1対の可動アーム部との間に間隙を与えるためのスペーサを形成することが好ましい。このようなスペーサを設けることにより、ヘッドスライダの側面の先端部を除く部分と可動アーム部とが接触しないので、このヘッドスライダが自由に変位可能となる。この場合、スペーサが、1対の可動アーム部とは別個に形成された部材を1対の可動アーム部の先端部内側に接着することによって形成されるか、又はエッチングにより1対の可動アーム部の樹脂層の一部を残すことによって形成されることがより好ましい。
【0029】
エッチングにより、基部に平行であり1対の可動アーム部を先端部で互いに連結しておりヘッドスライダのABSと反対側の面を固着するための連結部を形成することも好ましい。
【0030】
連結部が、少なくとも1層の樹脂層のみで形成されることが好ましい。
【0031】
所定の間隔が、金属板部材の厚さ以上であることも好ましい。金属板部材の厚さ未満であると、両金属板部材を直角に接着することができない。また、所定の間隔があまり広くなり過ぎると、樹脂層が弛んでしまい、両金属板部材を直角に接着することが難しくなる。
【0032】
基部が、金属板部材を折り返し重畳して形成されることも好ましい。エッチングによってパターニングすると、金属板部材の端面がテーパ状に削られるから基部の金属板部材と可動アーム部の金属板部材とを直角に合わせることが難しくなるが、金属板部材を折り返して2重に重畳すると、折り返した部分のテーパ状端面の先端が可動アーム部の金属板部材に当接するので両金属板部材を容易に直角に合わせることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態として、磁気ディスク装置の要部の構成を概略的に示す斜視図であり、図2はHGA全体を表す斜視図であり、図3は本実施形態におけるHGAの先端部を拡大した斜視図である。
【0034】
図1において、10は軸11の回りを回転する複数の磁気ディスク、12は磁気ヘッドスライダをトラック上に位置決めするためのアセンブリキャリッジ装置をそれぞれ示している。アセンブリキャリッジ装置12は、軸13を中心にして角揺動可能なキャリッジ14と、このキャリッジ14を角揺動駆動する例えばボイスコイルモータ(VCM)からなる主アクチュエータ15とから主として構成されている。
【0035】
キャリッジ14には、軸13の方向にスタックされた複数の駆動アーム16の基部が取り付けられており、各駆動アーム16の先端部にはHGA17が固着されている。各HGA17は、その先端部に設けられている磁気ヘッドスライダが、各磁気ディスク10の表面に対して対向するように駆動アーム16の先端部に設けられている。
【0036】
図2及び図3に示すように、HGAは、サスペンション20の先端部に、精密位置決めを行うためのアクチュエータ22を固着して構成される。このアクチュエータ22には、磁気ヘッド素子を有する磁気ヘッドスライダ21のABSとは反対側の面が固着されている。
【0037】
図1に示す主アクチュエータ15はHGA17を取り付けた駆動アーム16を変位させてアセンブリ全体を動かすために設けられており、アクチュエータ22はそのような主アクチュエータ15では駆動できない微細な変位を可能にするために設けられている。
【0038】
サスペンション20は、図2及び図3に示すように、第1及び第2のロードビーム23及び24と、これら第1及び第2のロードビーム23及び24を互いに連結する弾性を有するヒンジ25と、第2のロードビーム24及びヒンジ25上に固着支持された弾性を有するフレクシャ26と、第1のロードビーム23の取り付け部23aに設けられた円形のベースプレート27とから主として構成されている。
【0039】
フレクシャ26は、第2のロードビーム24に設けられたディンプル(図示なし)に押圧される適切なスティフネスを有する舌部を一方の端部に有しており、この舌部上には、ポリイミド等による絶縁層を介して又は直接的に、アクチュエータ22の基部22a(40)が固着されている。フレクシャ26は、この舌部でアクチュエータ22を介して磁気ヘッドスライダ21を柔軟に支えるような弾性を持っている。フレクシャ26は、本実施形態では、厚さ約20μmのステンレス鋼板(例えばSUS304TA)によって構成されている。なお、フレクシャ26と第2のロードビーム24及びヒンジ25との固着は、複数の溶接点によるピンポイント固着によってなされている。
【0040】
ヒンジ25は、第2のロードビーム24にアクチュエータ22を介してスライダ21を磁気ディスク方向に押えつける力を与えるための弾性を有している。このヒンジ25は、本実施形態では、厚さ約40μmのステンレス鋼板によって構成されている。
【0041】
第1のロードビーム23は、本実施形態では、約100μm厚のステンレス鋼板で構成されており、ヒンジ25をその全面に渡って支持している。ただし、ロードビーム23とヒンジ25との固着は、複数の溶接点によるピンポイント固着によってなされている。また、第2のロードビーム24も、本実施形態では、約100μm厚のステンレス鋼板で構成されており、ヒンジ25にその端部において固着されている。ただし、ロードビーム24とヒンジ25との固着も、複数の溶接点によるピンポイント固着によってなされている。なお、この第2のロードビーム24の先端には、非動作時にHGAを磁気ディスク表面から離しておくためのリフトタブ24aが設けられている。
【0042】
ベースプレート27は、本実施形態では、約150μm厚のステンレス鋼又は鉄で構成されており、第1のロードビーム23の基部の取り付け部23aに溶接によって固着されている。このベースプレート27が駆動アーム16(図1)に取り付けられる。
【0043】
フレクシャ26上には、積層薄膜パターンによる複数のリード導体を含む可撓性の第1及び第2のトレース28a及び28bが形成又は載置されている。第1及び第2のトレース28a及び28bは、フレクシブルプリント回路(Flexible Print Circuit、FPC)のごとく金属薄板上にプリント基板を作成するのと同じ公知のパターニング方法で形成されている。この第1及び第2のトレース28a及び28bは、例えば、厚さ約5μmのポリイミド等の樹脂材料による第1の絶縁性材料層、パターン化された厚さ約4μmのCu層(リード導体層)及び厚さ約5μmのポリイミド等の樹脂材料による第2の絶縁性材料層をこの順序でフレクシャ26側から順次積層することによって形成される。ただし、磁気ヘッド素子、アクチュエータ及び外部回路と接続するための接続パッドの部分は、Cu層上にAu層が積層形成されており、その上に絶縁性材料層は形成されていない。
【0044】
本実施形態においてこの第1及び第2のトレース28a及び28bは、磁気ヘッド素子に接続される片側2本、両側で計4本のリード導体を含む第1のトレース28aと、アクチュエータ22に接続される片側1本、両側で計2本のリード導体を含む第2のトレース28bとから構成されている。
【0045】
第1のトレース28aのリード導体の一端は、フレクシャ26の先端部において、このフレクシャ26から切り離されており自由運動できる分離部26a上に設けられた磁気ヘッド素子用接続パッド29a〜29dに接続されている。接続パッド29a〜29dは、磁気ヘッドスライダ21の端子電極21a〜21dに金ボールボンディング、ワイヤボンディング又はステッチボンディング等によりそれぞれ接続されている。第1のトレース28aのリード導体の他端は外部回路と接続するための外部回路用接続パッド30a〜30gのうちの4つの接続パッドに接続されている。なお、この第1のトレース28aのこの部分の裏面には、金属薄板が存在しない。これは、磁気ヘッドスライダ21の動きに対する抵抗を弱め、その変位を容易にするためである。
【0046】
第2のトレース28bのリード導体の一端は、フレクシャ26の舌部の絶縁層上に形成されたアクチュエータ用接続パッド31a(アクチュエータの反対側の側面に対応する位置にも同様のアクチュエータ用接続パッドが存在する)に接続されており、この接続パッドはアクチュエータ22の可動アーム部42及び43(図4)に設けられたBチャネル信号端子電極42cに接続されている。第2のトレース28bのリード導体の他端は外部回路と接続するための外部回路用接続パッド30a〜30gのうちの2つの接続パッドに接続されている。なお、本実施形態において、第2のトレース28bにはグランド用のリード導体は存在せず、グランド接続パッド31b(アクチュエータの反対側の側面に対応する位置にも同様のグランド接続パッドが存在する)はフレクシャ26の舌部に直接的に接続され、第2のロードビーム24、ヒンジ25、第1のロードビーム23及びベースプレート27を介して駆動アーム16へ接地されている。一方、グランド接続パッド31c(アクチュエータの反対側の側面に対応する位置にも同様のグランド接続パッドが存在する)はフレクシャ26の分離部26aに直接的に接続されている。グランド接続パッド31bとグランド接続パッド31cとは、アクチュエータの金属板部材を介して互いに電気的に接続されている。
【0047】
本発明のHGAにおけるサスペンションの構造は、以上述べた構造に限定されるものではないことは明らかである。なお、図示されていないが、サスペンション20の途中にヘッド駆動用ICチップを装着してもよい。
【0048】
図4は本実施形態におけるアクチュエータの構造を示す斜視図であり、図5はその側面図であり、図6はこのアクチュエータの圧電素子部分の構造を示す断面図であり、図7は本実施形態におけるアクチュエータを折り曲げ前の状態で示した平面図である。
【0049】
なお、図4及び図5は図2及び図3におけるアクチュエータを裏返した状態で示しており、その基部の上側の面がサスペンションに固着される側の面となる。図7はアクチュエータを折り曲げる前の平板の状態を示しており、同図(A)はフレクシャ26に固着される側の面、同図(B)は磁気ヘッドスライダ21を固着する側の面をそれぞれ表している。実際のアクチュエータは同図(A)では破線70及び71の部分を図にて山折りに、同図(B)では谷折りにして形成される。
【0050】
図4及び図7から分かるように、本実施形態におけるアクチュエータ22の主要部(フレーム)は、第1の樹脂層72a、金属層(金属板部材)72b及び第2の樹脂層72cがこの順序で積層された3層構造の1枚の板部材をエッチングして各層を所望の形状としたものを立体的に折り曲げて形成されている。即ち、エッチングにより切り出した個々のアクチュエータ部材を、図4及び図5にて上側の面がサスペンションへの固着面となる帯板形状の基部40及び下側の面が磁気ヘッドスライダが固着される帯板形状の連結部41の両側端より内側の部分で略垂直に折り曲げ、基部40及び連結部41に対して略垂直を保った状態で1対の可動アーム部42及び43が互いに平行に前後に伸長するように形成している。連結部41の両側端より内側の部分で折り曲げられているため、可動アーム部42及び43の各々はストリップ形状を有する平板状態に形成されている。可動アーム部が低い駆動力で大きく変位するためには、可動アーム部全体がこのように平板状態に形成されていることが重要である。
【0051】
可動アーム部42及び43は磁気ヘッドスライダ21の側面に平行となるように形成されており、基部40及び連結部41は磁気ヘッドスライダ21のABSとは反対側の面に平行となるように形成されている。
【0052】
基部40は第1の樹脂層72a及び金属板部材72bの2層構造となっており、連結部41は第1の樹脂層72aの単層構造となっている。可動アーム部42及び43の各々は、その大部分が第1の樹脂層72a及び金属板部材72bの2層構造となっているが、その先端部は内側に第2の樹脂層72cが残された3層構造となっている。この先端部内側の第2の樹脂層72cのパターンは、スペーサ44及び45を構成している。
【0053】
ただし、基部40並びに可動アーム部42及び43の金属板部材72bは、図7(B)に示されているように、折り曲げ前は、所定距離だけ互いに離隔した部材として構成されており、これらが第1の樹脂層72aによって連結された構造となっている。折り曲げは、金属板部材72bの部分では行わず、第1の樹脂層72aの部分で行い、接着により基部40の金属板部材72bと可動アーム部42及び43の金属板部材72bとを固定する。このように、第1の樹脂層72aの部分で行うので、金属板部材72bの厚さが50〜70μm又はそれ以上となった場合にも折り曲げ処理が非常に容易となる。
【0054】
スペーサ44及び45は、磁気ヘッドスライダ21の側面と可動アーム部42及び43との間に間隙を与えるためのものであり。このようなスペーサを設けることにより、磁気ヘッドスライダ21の側面の先端部を除く部分と可動アーム部42及び43とが接触しないので、この磁気ヘッドスライダ21が自由に変位可能となる。なお、本実施形態のように多層構造の可動アーム部42及び43の樹脂層の一部を残すことによってスペーサ44及び45を形成する代わりに、可動アーム部42及び43とは別個に形成された板部材を可動アーム部の先端部内側に接着することによって形成しても良い。
【0055】
可動アーム部42及び43は、アーム部材42a及び43a(図7)と、アーム部材42a及び43aの外側の側面にそれぞれ形成された圧電素子42b及び43b(図7)と、圧電素子42b及び43bの信号端子電極42c及び43c(図7)並びにグランド電極42d及び43dと、グランド電極42e、43e、42f及び43f(図7)とから構成されている。グランド電極42d、42e、42f、43d、43e及び43fはアクチュエータの金属板部材に直接的に接続されている。なお、本実施形態では、圧電素子、信号端子電極及びグランド電極がアーム部材外側の側面に形成されているが、これらをアーム部材の内側の側面に形成しても良い。内側に形成した方が治具によってアクチュエータを把持する際にその掴む領域が広くなるため好都合である。
【0056】
基部40、連結部41並びに1対のアーム部材42a及び43aを形成するための3層構造の板部材の金属板部材72bとしては、ステンレス鋼板等の合金鋼ばねの他に、炭素鋼ばねや、銅チタン板、リン青銅板又はベリリウム銅板等の銅合金ばねや、チタン板等、弾性を有する板ばね部材が用いられる。なお、圧電素子を印刷及び焼成によって形成する場合には、耐熱性の高い板部材を用いることが望ましい。また、第1及び第2の樹脂層72a及び72cとしては、例えばポリイミド樹脂層が用いられる。
【0057】
各圧電素子は、図6に示すように、逆圧電効果又は電歪効果により伸縮する圧電・電歪材料層60と信号電極層61とグランド電極層62とが交互に積層された多層構造となっている。信号電極層61はBチャネル信号端子電極42c又はAチャネル信号端子電極43cに接続されており、グランド電極層62はグランド端子42d又は43dに接続されている。
【0058】
圧電・電歪材料層60がPZT等のいわゆる圧電材料から構成されており、通常、変位性能向上のための分極処理が施されている。この分極処理による分極方向は、圧電素子の積層方向である。電極層に電圧を印加したときの電界の向きが分極方向と一致する場合、両電極間の圧電・電歪材料層はその厚さ方向に伸長(圧電縦効果)し、その面内方向では収縮(圧電横効果)する。一方、電界の向きが分極方向と逆である場合、圧電・電歪材料層はその厚さ方向に収縮(圧電縦効果)し、その面内方向では伸長(圧電横効果)する。
【0059】
各圧電素子に、収縮又は伸長を生じさせる電圧を印加すると、各圧電素子部分がその都度収縮又は伸長し、これによって可動アーム部42及び43の各々は、S字状に撓みその先端部が横方向に直線的に揺動する。その結果、磁気ヘッドスライダ21も同様に横方向に直線的に揺動する。このように、角揺動ではなく、直線揺動であるため、磁気ヘッド素子のより精度の高い位置決めが可能となる。
【0060】
両圧電素子に、互いに逆の変位が生じるような電圧を同時に印加してもよい。即ち、一方の圧電素子と他方の圧電素子とに、一方が伸長したとき他方が収縮し、一方が収縮したとき他方が伸長するような交番電圧を同時に印加してもよい。このときの可動アーム部の揺動は、電圧無印加時の位置を中央とするものとなる。この場合、駆動電圧を同じとしたときの揺動の振幅は、電圧を交互に印加する場合の約2倍となる。ただし、この場合、揺動の一方の側では圧電素子を伸長させることになり、このときの駆動電圧は分極の向きと逆となる。このため、印加電圧が高い場合や継続的に電圧印加を行う場合には、圧電・電歪材料の分極が減衰するおそれがある。従って、分極と同じ向きに一定の直流バイアス電圧を加えておき、このバイアス電圧に上述の交番電圧を重畳したものを駆動電圧とすることにより、駆動電圧の向きが分極の向きと逆になることがないようにする。この場合の揺動は、バイアス電圧だけを印加したときの位置を中央とするものとなる。
【0061】
なお、圧電・電歪材料とは、逆圧電効果または電歪効果により伸縮する材料を意味する。圧電・電歪材料は、上述したようなアクチュエータの変位発生部に適用可能な材料であれば何であってもよいが、剛性が高いことから、通常、PZT[Pb(Zr,Ti)O]、PT(PbTiO)、PLZT[(Pb,La)(Zr,Ti)O]、チタン酸バリウム(BaTiO)等のセラミックス圧電・電歪材料が好ましい。
【0062】
圧電素子の各々を圧電・電歪材料層と信号電極層とグランド電極層との単層構造とすることも可能である。
【0063】
次に、本実施形態におけるアクチュエータの製造工程を説明する。図8は、アクチュエータの製造工程及びアクチュエータと磁気ヘッドスライダとの組立工程の一部をアクチュエータの後端側(磁気ヘッドスライダの素子形成面側)から見た立面図である。ただし、同図では、理解を容易にするため、1つのアクチュエータのみが示されている。
【0064】
まず、ステンレス鋼板等の弾性を有する金属板部材72bの両面にそれぞれ第1及び第2の樹脂層72a及び72cが積層されてなる3層構造の板部材の第1の樹脂層72a上に多数のアクチュエータ用の区画をマトリクス状に設定し、各区画に、図8(A)に示すように圧電素子42b及び43bと、これら圧電素子42b及び43bに電気的に接続されたリード導体及び端子電極からなる導体パターンとをスパッタリング及びフォトリソグラフィによって形成する。即ち、PZTを全面にスパッタリングした後、フォトリソグラフィ技術によりこれをパターニングし、次いで、スパッタリングにより全面に導体層を形成した後、フォトリソグラフィ技術によりこれをパターニングしてリード導体及び端子電極からなる導体パターンを形成し、以後これらの工程を繰り返して多層構造を得る。リード導体及び端子電極からなる導体パターンは、ポリイミド等の樹脂材料による絶縁性材料層上に、例えばCu層等で形成される。ただし、端子電極の部分は、Cu層上にAu層が積層形成される。
【0065】
圧電素子42b及び43bの形成方法として、スパッタリング等の薄膜技術でPZT層を形成する他に、微粒子を高速で衝突させる成膜法(ガスデポジション法)によりPZT層を金属板部材72b上に形成しても良い。このガスデポジション法は、比較的表面活性が低い機械的粉砕法等で作成されたPZTの微粒子を金属板部材上に高速で堆積させるものであり、微粒子ビームの高速衝突による機械的衝撃に基づいた付着、堆積現象を利用したものである(明渡 純、「超微粒子ビームによる成膜法と微細加工への展開」、応用物理第68巻第1号(1999年)、pp.44〜47)。この成膜法によれば、PZTの厚膜を金属板上に低温で形成することが可能である。
【0066】
圧電素子42b及び43bと、これら圧電素子に電気的に接続されたリード導体及び端子電極からなる導体パターンとを印刷を繰り返して多層化し、最後に焼結して形成してもよい。
【0067】
次いで、図8(B)、図7(A)及び図7(B)に示すように、エッチングによって、第1の樹脂層72a、金属板部材72b及び第2の樹脂層72cの各層の一部を選択的に除去し、それぞれ所定のパターンに成形する。即ち、金属板部材72bは、図7(B)及び図8(B)に示すように、基部40の部分と可動アーム部42及び43の部分のみを残すように成形し、これら基部40と可動アーム部42及び43とを金属板部材72bの厚さよりやや大きい所定距離だけ互いに離隔するように切り離して形成する。一方、第1の樹脂層72aは、図7(A)に示すように、基部40と可動アーム部42及び43とを途中で含む矩形の帯状に成形される。さらに、第2の樹脂層72cは、図7(B)に示すように、可動アーム部42及び43の先端部にのみスペーサ44及び45として残るように成形する。
【0068】
このような選択的なエッチングは、金属板部材72bがステンレス鋼であり樹脂層72a及び72cがポリイミド樹脂である場合、金属板部材72bについてはFeCl(塩化第二鉄)等の酸が用いられる。これら酸は、ステンレス鋼板のみを選択的にエッチングし、ポリイミド樹脂には全く作用しない。従って、樹脂層がストップ層となり、その部分のステンレス鋼板は全厚に渡って完全に除去される。このため、エッチング深さは常に一定に制御可能となる。一方、ポリイミド樹脂については、KOH(水酸化カリウム)等のアルカリを用いたウェットエッチングによるか、又はOプラズマ若しくはCFプラズマ等によるドライエッチングによる。このようなエッチングによると、ポリイミド樹脂のみが選択的にエッチングされ、ステンレス鋼は全く削られない。ステンレス鋼板がストップ層となり、その部分のポリイミド樹脂層のみが除去される。
【0069】
次いで、基部40の金属板部材と可動アーム部42及び43の金属板部材との間に接着剤を塗布した後、図8(C)に示すように、破線70及び71の部分の第1の樹脂層72aを矢印方向へ折り曲げ加工することによって、基部40と可動アーム部42及び43とを接着し、これによって図4に示すような立体構造のアクチュエータ22を得る。
【0070】
このようなアクチュエータ22を用いてHGAを組み立てるには、まず、磁気ヘッドスライダ21のABSと反対側の面の一部に例えば熱硬化性のエポキシ樹脂系接着剤又はUV樹脂系接着剤等の接着剤を塗布する。この磁気ヘッドスライダ21上に接着剤を塗布した部分が連結部41に当接するようにアクチュエータ22をかぶせ、さらに、スペーサ44及び45の位置に例えば熱硬化性のエポキシ樹脂系接着剤又はUV樹脂系接着剤等の接着剤を塗布した状態で接着剤を硬化させる。これにより、磁気ヘッドスライダ21とアクチュエータ22との複合体が形成される。
【0071】
このような、磁気ヘッドスライダ21とアクチュエータ22との組み立ては平面板上で作業することができる。そのため、位置決めが容易であり高精度の組み立てが可能となる。
【0072】
次いで、図3に示すように、このような磁気ヘッドスライダ21とアクチュエータ22との複合体を、サスペンション20のフレクシャ26上に固着する。より具体的には、フレクシャ26の舌部における絶縁層上とフレクシャ26の分離部26a上に接着剤を塗布しておき、複合体のアクチュエータ22の基部22a(40)を絶縁層上に、複合体の磁気ヘッドスライダ21の先端部を分離部26a上にそれぞれ接着固定する。磁気ヘッドスライダ21の先端部と分離部26aとの固着には、導電性の接着剤を用いることが好ましい。
【0073】
次いで、アクチュエータ用接続パッド(31a)とアクチュエータ22のBチャネル信号端子電極42c及びAチャネル信号端子電極43cとを、はんだ又は銀含有エポキシ樹脂によって電気的に接続する。はんだを用いて接続を行えば、複合体とサスペンションとの接続強度が増大する。
【0074】
その後、磁気ヘッド素子用接続パッド29a〜29dと磁気ヘッドスライダ21の端子電極21a〜21dとを例えば金ボールボンディングにより電気的に接続する。
【0075】
複合体とサスペンションとの上述した接着及び電気的接続は、この複合体が単純な形状であるため、HGA組み立て装置を用いて実施可能である。このように、HGA組み立て装置を使用して実装できるので、生産性が非常に良好となり、製造コストの低減化が可能となる。
【0076】
以上述べたように、本実施形態では、折り曲げを金属板部材72bの部分では行わず、第1の樹脂層72aの部分で行い、接着により基部40の金属板部材72bと可動アーム部42及び43の金属板部材72bとを固定している。このように、第1の樹脂層72aの部分で折り曲げを行うので、金属板部材72bの厚さが50〜70μm又はそれ以上となった場合にも折り曲げ処理が非常に容易となる。
【0077】
また、アクチュエータの連結部41に磁気ヘッドスライダ21を固着するように構成されているため、磁気ヘッドスライダ21を充分な強度を持って接着固定することができ、しかも、上下方向の耐衝撃性を大幅に向上することができる。さらに、異なる幅を有する磁気ヘッドスライダについても容易に装着することが可能となる。
【0078】
磁気ヘッドスライダ21の連結部41への固着が部分的固着であるため、雰囲気温度変化によって接着剤に変形が生じたとしても、磁気ヘッドスライダ21のABSの形状変化(クラウン、キャンバーの発生)を防止することができる。さらにまた、磁気ヘッドスライダ21の側面にも接着剤が回り込むようにすれば、接着強度をより高めることができる。接着剤として導電性接着剤を用いれば、磁気ヘッドスライダ21のボディーをアクチュエータを介して容易に接地することができる。
【0079】
アクチュエータの基部40は、接着剤によってフレクシャ26の舌部に接着固定されている。
【0080】
基部40及び連結部41に設けられた貫通孔40a及び41aは、接着剤としてUV(紫外線)硬化樹脂系の接着剤を用いた場合に、これら貫通孔を介して接着剤にUV光を直接照射し硬化させるのに利用される。可動アーム部42及び43の先端部に設けられた貫通孔42g及び43gも同様にUV光による硬化に用いられる。貫通孔40a及び41aは、2つの孔の中心を結ぶことで座標が決定できるので位置決めにも利用可能である。
【0081】
アクチュエータ22の高さは、アクチュエータ実装によりHGAの高さ(厚さ)を増大させないように、磁気ヘッドスライダの厚さ以下に設定されている。逆にいえば、アクチュエータ22の高さを磁気ヘッドスライダの厚さまで大きくすることによって、HGAの厚さを増大させることなくアクチュエータ自体の強度を上げることができる。
【0082】
本実施形態におけるアクチュエータ22は、基部40並びに可動アーム部42及び43の主要部が金属板部材で形成されているため、アクチュエータ全体の軽量化を図ることができ、その結果、機械的振動周波数を高めることができる。また、強度があり軽量である金属板部材を基材として用いることにより、特に衝撃に弱い可動アーム部42及び43の耐衝撃性を大幅に向上させることができる。
【0083】
しかも、強度の高い金属板部材を用いることから、HGAへの組み立て時の取り扱いが非常に容易になる。さらに、金属板部材を用いれば、その形状や寸法等で設計上の自由度が向上するので、充分なストロークを確保することが可能となる。また、アクチュエータ形状や寸法等の設計上の自由度が増すことによって、アクチュエータ22の中心位置に磁気ヘッドスライダ21の中心及び荷重点(ディンプル位置)を合わせることが可能となり、その結果、磁気ヘッドスライダ21の浮上特性が著しく安定化する。さらにまた、高精度に加工できる金属板を用いることによって、アクチュエータ22自体の寸法精度を大幅に高めることが可能となる。
【0084】
加えて、可動アーム部42及び43間に磁気ヘッドスライダ21を設けているため、アクチュエータ22を設けてもその部分でHGAの厚みが増大しない。このため、アクチュエータ装着による磁気ディスク装置の寸法変更等は不要となる。
【0085】
しかも、可動アーム部42及び43間に磁気ヘッドスライダ21を設ける構造としているため、変位を実際に与える可動アーム部42及び43の先端部が磁気ヘッドスライダ21の先端まで伸ばせることとなる。このため、磁気ヘッドスライダ21の前後方向の寸法が変った場合にも微小位置決め動作時に同じ大きさのストロークを提供できるから必要十分なストロークを得ることができる。
【0086】
図9は、本発明の他の実施形態におけるアクチュエータを折り曲げ前の状態で示した平面図である。
【0087】
同図(A)はフレクシャ26に固着される側の面、同図(B)は磁気ヘッドスライダ21を固着する側の面をそれぞれ表している。実際のアクチュエータは同図(A)では破線70及び71の部分を図にて山折りに、同図(B)では谷折りにして形成される。
【0088】
アクチュエータ22の基部40並びに可動アーム部42及び43の金属板部材をエッチングによってパターン成形した場合、金属板部材の端面がテーパ状に削られるから基部40の金属板部材と可動アーム部42及び43の金属板部材とを直角に合わせることが難しくなる。そこで、本実施形態では、基部40における金属板部材として、折り返し金属板部材91を本来の基部を構成する金属板部材90から離隔して設け、この折り返し金属板部材91を金属板部材90に重畳している。ただし、第1の樹脂層72aによって両金属板部材90及び91は連結されており、折り曲げは破線73で示すこの第1の樹脂層72aの部分で行われる。図9(A)では破線73の部分を図にて山折りに、図9(B)では谷折りである。これにより、折り返し金属板部材91のテーパ状端面の先端が可動アーム部42及び43の金属板部材に当接するので両金属板部材を容易に直角に合わせることができる。
【0089】
本実施形態におけるその他の構成、作用効果及び変更態様等は前述した図1の実施形態の場合とほぼ同様である。従って、図1の実施形態及びその変更態様と同様の構成要素については同じ参照番号を用いている。
【0090】
図10は、本発明のさらに他の実施形態におけるアクチュエータを折り曲げ前の状態で示した平面図である。
【0091】
同図(A)はフレクシャ26に固着される側の面、同図(B)は磁気ヘッドスライダ21を固着する側の面をそれぞれ表している。実際のアクチュエータは同図(A)では破線70及び71の部分を図にて山折りに、同図(B)では谷折りにして形成される。
【0092】
本実施形態では、折り返し金属板部材101がアクチュエータのフレーム内に設けた点が図9の実施形態と異なるのみであり、その他の構成はこの図9の実施形態の場合と全く同様である。即ち、基部40における金属板部材として、折り返し金属板部材101を本来の基部を構成する金属板部材100から離隔して設け、この折り返し金属板部材101を金属板部材100に重畳している。ただし、第1の樹脂層72aによって両金属板部材100及び101は連結されており、折り曲げは破線73で示すこの第1の樹脂層72aの部分で行われる。図10(A)では破線73の部分を図にて山折りに、図10(B)では谷折りである。これにより、折り返し金属板部材101のテーパ状端面の先端が可動アーム部42及び43の金属板部材に当接するので両金属板部材を容易に直角に合わせることができる。
【0093】
本実施形態におけるその他の構成、作用効果及び変更態様等は前述した図1の実施形態の場合とほぼ同様である。従って、図1の実施形態及びその変更態様と同様の構成要素については同じ参照番号を用いている。
【0094】
以上、薄膜磁気ヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータ及びこのアクチュエータを備えたHGAを用いて本発明を説明したが、本発明は、このようなアクチュエータにのみ限定されるものではなく、薄膜磁気ヘッド素子以外の例えば光ヘッド素子等のヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータ及びこのアクチュエータを備えたHGAにも適用可能である。
【0095】
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
【0096】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、1対の可動アーム部と基部とが互いに独立した金属板部材を接着した構造となっているため、金属板部材を折り曲げ加工せずに形成することができる。従って、製造が容易になりしかも精度の高いアクチュエータを得ることができる。
【0097】
また、可動アーム部及び基部が主に金属板部材で形成されているため、アクチュエータ全体の軽量化を図ることができ、その結果、機械的振動周波数を高めることができる。また、強度があり軽量である金属板部材を基材として用いることにより、特に衝撃に弱い可動アーム部の耐衝撃性を大幅に向上させることができる。しかも、強度の高い金属板部材を用いることから、HGAへの組み立て時の取り扱いが非常に容易になる。さらに、金属板部材を用いれば、その形状や寸法等で設計上の自由度が向上するので、充分なストロークを確保することが可能となる。しかも、高精度に加工できる金属板部材を用いることによって、アクチュエータ自体の寸法精度を大幅に高めることが可能となる。
【0098】
また、駆動信号に従って金属板部材の平面と交差する方向に変位する1対の可動アーム部間にヘッドスライダを固着するように構成しているため、アクチュエータを設けてもこの部分でHGAの厚み(Z−height)が増大するような不都合が生じない。このため、アクチュエータ装着によるディスク装置の寸法変更等は不要となる。また、可動アーム部間にヘッドスライダを設ける構造としているため、変位を実際に与える可動アーム部の先端部がヘッドスライダの先端まで伸ばせることとなる。このため、ヘッドスライダの縦方向の寸法が変った場合にも微小位置決め動作時に同じ大きさのストロークを提供できるから必要十分なストロークを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態として、磁気ディスク装置の要部の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の実施形態におけるHGA全体を表す斜視図である。
【図3】図1の実施形態におけるHGAの先端部を拡大した斜視図である。
【図4】図1の実施形態におけるアクチュエータの構造を示す斜視図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4及び図5のアクチュエータの圧電素子部分の構造を示す断面図である。
【図7】図1の実施形態におけるアクチュエータを折り曲げ前の状態で示した平面図である。
【図8】図1の実施形態におけるアクチュエータの製造工程及びHGAの組立工程の一部を説明する立面図である。
【図9】本発明の他の実施形態におけるアクチュエータを折り曲げ前の状態で示した平面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態におけるアクチュエータを折り曲げ前の状態で示した平面図である。
【符号の説明】
10 磁気ディスク
11、13 軸
12 アセンブリキャリッジ装置
14 キャリッジ
15 主アクチュエータ
16 駆動アーム
17 HGA
20 サスペンション
21 磁気ヘッドスライダ
21a〜21d 端子電極
22 アクチュエータ
22a、40 基部
23 第1のロードビーム
23a 取り付け部
24 第2のロードビーム
24a リフトタブ
25 ヒンジ
26 フレクシャ
26a 分離部
27 ベースプレート
28a 第1のトレース
28b 第2のトレース
29a〜29d 磁気ヘッド素子用接続パッド
30a〜30g 外部回路用接続パッド
31a アクチュエータ用接続パッド
31c、31b グランド接続パッド
40a、41a、42g、43g 貫通孔
41 連結部
42、43 可動アーム部
42a、43a アーム部材
42b、43b 圧電素子
42c、43c 信号端子電極
42d、42e、42f、43d、43e、43f グランド電極
44、45 スペーサ
60 圧電・電歪材料層
61 信号電極層
62 グランド電極層
70、71、73 破線
72a 第1の樹脂層
72b、90、100 金属板部材
72c 第2の樹脂層
91、101 折り返し金属板部材

Claims (18)

  1. 少なくとも1つのヘッド素子を有するヘッドスライダに固着されることにより前記ヘッド素子の微小位置決めを行うためのアクチュエータであって、固着される前記ヘッドスライダの側面に略平行となる金属板部材を含む板部材で形成されており駆動信号に従って先端部が該金属板部材の平面と交差する方向に変位する1対の可動アーム部と、金属板部材を含む板部材で形成されており前記1対の可動アーム部を後端部で互いに連結する基部と、前記ヘッドスライダの浮上面と反対側の面に略平行に形成されており前記1対の可動アーム部を先端部で互いに連結する、樹脂層のみで形成された連結部とを備えており、前記1対の可動アーム部と前記基部とが互いに独立した前記金属板部材を接着して構成されており、前記連結部に前記ヘッドスライダの前記反対側の面を固着するように構成されていることを特徴とするヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータ。
  2. 前記1対の可動アーム部及び前記基部の外面に樹脂層が積層されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記1対の可動アーム部の先端部内側に、前記ヘッドスライダの前記側面に固着されて該側面と前記1対の可動アーム部との間に間隙を与えるためのスペーサが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記スペーサが、前記1対の可動アーム部とは別個に形成された部材であることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記スペーサが、前記1対の可動アーム部の樹脂層の一部から形成された部材であることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
  6. 前記1対の可動アーム部、前記連結部及び前記基部が、コの字形状の断面構造を有していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記樹脂層が、ポリイミド樹脂層であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  8. 前記金属板部材が、ステンレス鋼板であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  9. 前記1対の可動アーム部の各々が、金属板部材を含むアーム部材と、該アーム部材の面上に積層又は接着された圧電素子とを備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  10. 前記ヘッド素子が薄膜磁気ヘッド素子であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の微小位置決め用アクチュエータと、該アクチュエータの前記先端部に固着された前記ヘッドスライダと、前記アクチュエータの前記基部に固着された前記支持機構とを備えたことを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  12. 少なくとも1つのヘッド素子を有するヘッドスライダに固着されることにより前記ヘッド素子の微小位置決めを行うためのアクチュエータの製造方法であって、少なくとも1層の金属板部材と少なくとも1層の樹脂層とが積層された板部材から、金属板部材を有しており一方の面上に変位発生素子を有する1対の可動アーム部と、該1対の可動アーム部の後端部の間に該1対の可動アーム部の金属板部材と所定の間隔で離隔している金属板部材を有する基部とを形成すると共に、エッチングにより、前記基部に平行であり前記1対の可動アーム部を先端部で互いに連結しており前記ヘッドスライダの浮上面と反対側の面を固着するための連結部を少なくとも1層の樹脂層のみで形成し、少なくとも1層の樹脂層が前記1対の可動アーム部及び前記基部を連結するように成形し、前記1対の可動アーム部と前記基部とが互い略垂直となるように該成形した樹脂層を折り曲げ、該折り曲げた状態で該1対の可動アーム部及び該基部を互いに接着することを特徴とするヘッド素子の微小位置決め用アクチュエータの製造方法。
  13. 前記1対の可動アーム部の金属板部材及び前記基部の金属板部材の形成並びに前記樹脂層の成形がエッチングによって行われることを特徴とする請求項12に記載の製造方法。
  14. 前記1対の可動アーム部の先端部内側に、前記ヘッドスライダの側面と前記1対の可動アーム部との間に間隙を与えるためのスペーサを形成することを特徴とする請求項12又は13に記載の製造方法。
  15. 前記スペーサが、前記1対の可動アーム部とは別個に形成された部材を前記1対の可動アーム部の先端部内側に接着することによって形成されることを特徴とする請求項14に記載の製造方法。
  16. 前記スペーサが、エッチングにより前記1対の可動アーム部の樹脂層の一部を残すことによって形成されることを特徴とする請求項14に記載の製造方法。
  17. 前記所定の間隔が、前記金属板部材の厚さ以上であることを特徴とする請求項12から16のいずれか1項に記載の製造方法。
  18. 前記基部が、前記金属板部材を折り返し重畳して形成されることを特徴とする請求項12から17のいずれか1項に記載の製造方法。
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