JP3974700B2 - 画像形成装置および画像処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、最適な画像処理を行う画像処理装置と画像処理方法、およびその画像処理装置を備えた複写機やプリンタなどの画像形成装置とその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機やプリンタでは、文字や写真等を高画質に出力するために、例えば文字や写真用にそれぞれフィルター係数を変えた処理を行ったり、構造情報を効果的に表現する単純2値化処理と階調情報を効果的に表現するディザ処理を切り替えて用いるなど、画像の性質に合わせた適応的画像処理を施すことが行われている。
【0003】
文字か写真かを識別する処理として、主としてエッジ情報に着目した識別処理がある。周波数情報を用いて網点を識別する処理もある。
【0004】
特に複写機では文字品質が重要となるため、上記識別結果を用いて文字を濃くしたり、カラー複写機の場合は文字を黒インクのみを用いて出力するなどして文字のコントラストを上げるというような視認性の向上が図られてきた。
【0005】
しかしながら、ビットマップ画像の場合は文字や写真を完全に識別することができないため、識別結果に対する補正が重要である。この要求に応える技術として、例えば下記の文献に開示されるものがある。
【0006】
文献1:若原 真一、特開平3−76377
文献2:鈴木 譲、特開昭63−40465
文献3:内田 由紀他、特開平7−273983
文献1に開示されている方法は、画像の輪郭を抽出し、抽出した輪郭の内部を文字として補正する。
【0007】
文献2に開示されている方法は、画像の2値画像領域(文字に対応する)と多値画像領域(写真などの中間調に対応する)を判別した後、領域判定用の窓を用いて上記画像を再走査することによりその窓内の2値画像領域の濃度値の総和と多値画像領域の濃度値の総和とを比較し、この比較結果に応じて上記判別結果を補正する。
【0008】
文献3に開示されている方法は、文字・線画と中間調に対する重視度合いを指定し、文字・線画判定手段の文字・線画輪郭情報、太さ情報、彩度情報それぞれの抽出パラメータおよび判定結果を上記重視度合いに応じて制御し、ユーザにとって好ましい黒文字の補正画像を得るものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
文献1に示される方法は、具体的には、抽出した輪郭の線の内側のその輪郭線に隣接する画素を、パターンマッチングを用いて輪郭として判定し直すものであり、輪郭線に隣接した画素しか補正できなかったり、輪郭線から1画素ないし数画素しか離れていない線画を輪郭線として誤って補正する可能性があった。
【0010】
文献2に示される方法は、識別結果以外に画像信号も利用する補正であるため、文献1のものより補正精度が改善されるが、画像を再走査したり窓を用いるためメモリ等の回路規模が大きくなってコストが増大し、しかも内部補正領域は窓サイズに制限されるという問題があった。
【0011】
文献3に示される方法は、コピーモード等、ユーザの希望に応じて文字の太さに応じた黒文字化処理がなされるが、太さの判定を行うために対象となる太さを包含する窓を必要とするため、処理が複雑になる等の問題があった。
【0012】
つまり、従来例では、文字・線画輸郭情報の内部も文字・線画として識別するためには文字・線画の太さに応じた参照領域を必要とした。そのため、プリンタが高解像度化すると回路規模が増大する問題があった。また、文字を他の画像に影響を与えることなくユーザの希望に応じて高画質化するためには、文字の太さだけでなく文字の濃度に応じた補正ができないと、ロゴ文字や薄い文字のように階調画像と識別し難い文字に対して高精度な補正ができないという問題があった。
【0013】
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、回路規模の増大やそれに伴うコストの上昇を招くことなく、しかも階調画像への悪影響を極力解消しながら、高品質の文字画像を出力することができる画像処理装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の画像形成装置は、原稿を多値カラー画像データとして読取りRGB信号を出力するカラースキャナ部と、このカラースキャナ部のRGB信号をCMY信号に変換するRGB/CMY変換手段と、このRGB/CMY変換手段のCMY信号を取込んで濃度信号を生成し、その濃度信号およびCMY信号の4つをカラー信号として出力する信号生成手段と、この信号生成手段から出力されるカラー信号に基づく複数色の画像のそれぞれについてエッジを抽出し、エッジ領域および非エッジ領域を表す識別信号を出力する識別手段と、この識別手段の識別信号による非エッジ領域の画像濃度が文字領域に相当する所定値以上の濃度かどうか判別する判別手段を有し、上記識別手段の識別信号による非エッジ領域のうち上記判別手段で画像濃度が所定値以上であると判別される領域をエッジ領域に膨張する膨張手段を有するとともに、文字モードのときには上記カラー信号の4つの信号すべてについての上記膨張手段の処理結果を識別補正信号として選択し、文字/写真モードのときには上記カラー信号の濃度信号についてのみの上記膨張手段の処理結果および上記カラー信号のCMY信号についての上記識別手段の識別信号を識別補正信号として選択し、写真モードのときには上記カラー信号の4つの信号すべてについての上記識別手段の識別信号を識別補正信号として選択する選択手段を有する識別補正手段と、この識別補正手段の識別補正信号に基づき上記カラー信号を補正してカラープリント用のC’M’Y’K信号を得る画像補正手段と、を備える。
【0018】
請求項2に係る発明の画像処理方法は、原稿を多値カラー画像データとして読取りRGB信号を出力するステップと、このRGB信号をCMY信号に変換するステップと、このCMY信号を取込んで濃度信号を生成し、その濃度信号およびCMY信号の4つをカラー信号として出力するステップと、上記カラー信号に基づく複数色の画像のそれぞれについてエッジを抽出し、エッジ領域および非エッジ領域を表す識別信号を出力するステップと、上記識別信号による非エッジ領域の画像濃度が文字領域に相当する所定値以上の濃度かどうか判別する処理を行い、上記識別信号による非エッジ領域のうち上記判別の処理で画像濃度が所定値以上であると判別される領域をエッジ領域に膨張する処理を行うとともに、文字モードのときには上記カラー信号の4つの信号すべてについての上記膨張処理の結果を識別補正信号として選択し、文字/写真モードのときには上記カラー信号の濃度信号についてのみの上記膨張処理の結果および前記カラー信号のCMY信号についての前記識別信号を識別補正信号として選択し、写真モードのときには上記カラー信号の4つの信号すべてについての上記識別信号を識別補正信号として選択するステップと、この識別補正信号に基づき上記カラー信号を補正してカラープリント用のC’M’Y’K信号を得るステップと、を備える。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1実施例について図面を参照して説明する。
【0037】
図1はこの発明の画像形成装置の例であるデジタル複写機の内部構造を示す断面図である。
【0038】
デジタル複写機の装置本体10内には、読取手段として機能するスキャナ部4、および画像形成手段として機能するプリンタ部6が設けられている。
【0039】
装置本体10の上面には、読取対象物、つまり原稿Dが載置される透明なガラスからなる原稿載置台12が設けられている。また、装置本体10の上面には、原稿載置台12上に原稿を自動的に送る自動原稿送り装置7(以下、ADFと称する)が配設されている。このADF7は、原稿載置台12に対して開閉可能に配設され、原稿載置台12に載置された原稿Dを原稿載置台12に密着させる原稿押さえとしても機能する。
【0040】
ADF7は、原稿Dがセットされる原稿トレイ8、原稿の有無を検出するエンプティセンサ9、原稿トレイ8から原稿を一枚づつ取出すピックアップローラ 14、取出された原稿を搬送する給紙ローラ15、原稿の先端を整位するアライニングローラ対16、原稿載置台12のほぼ全体を覆うように配設された搬送ベルト18を備えている。そして、原稿トレイ8に上向きにセットされた複数枚の原稿は、その最下の頁、つまり、最終頁から順に取出され、アライニングローラ対16により整位された後、搬送ベルト18によって原稿載置台12の所定位置へ搬送される。
【0041】
ADF7において、搬送ベルト18を挟んでアライニングローラ対16と反対側の端部には、反転ローラ20、非反転センサ21、フラッパ22、排紙ローラ23が配設されている。後述するスキャナ部4により画像情報の読取られた原稿Dは、搬送ベルト18により原稿載置台12上から送り出され、反転ローラ20、フラッパ21、および排紙ローラ22を介してADF7上面の原稿排紙部24上に排出される。原稿Dの裏面を読取る場合、フラッパ22を切換えることにより、搬送ベルト18によって搬送されてきた原稿Dは、反転ローラ20によって反転された後、再度搬送ベルト18により原稿載置台12上の所定位置に送られる。
【0042】
装置本体10内に配設されたスキャナ部4は、原稿載置台12に載置された原稿Dを照明する光源としての露光ランプ25、および原稿Dからの反射光を所定の方向に偏向する第1のミラー26を有し、これらの露光ランプ25および第1のミラー26は、原稿載置台12の下方に配設された第1のキャリッジ27に取り付けられている。
【0043】
第1のキャリッジ27は、原稿載置台12と平行に移動可能に配置され、図示しない歯付きベルト等を介して駆動モータにより、原稿載置台12の下方を往復移動される。
【0044】
また、原稿載置台12の下方には、原稿載置台12と平行に移動可能な第2のキャリッジ28が配設されている。第2のキャリッジ28には、第1のミラー 26により偏向された原稿Dからの反射光を順に偏向する第2および第3のミラー30、31が互いに直角に取り付けられている。第2のキャリッジ28は、第1のキャリッジ27を駆動する歯付きベルト等により、第1のキャリッジ27に対して従動されるとともに、第1のキャリッジに対して、1/2の速度で原稿載置台12に沿って平行に移動される。
【0045】
また、原稿載置台12の下方には、第2のキャリッジ28上の第3のミラー 31からの反射光を集束する結像レンズ32と、結像レンズにより集束された反射光を受光して光電変換するCCDセンサ34とが配設されている。結像レンズ32は、第3のミラー31により偏向された光の光軸を含む面内に、駆動機構を介して移動可能に配設され、自身が移動することで反射光を所望の倍率で結像する。そして、CCDセンサ34は、入射した反射光を光電変換し、読取った原稿Dに対応する電気信号を出力する。
【0046】
一方、プリンタ部6は、潜像形成手段として作用するプリンタエンジン40を備える。プリンタエンジン40は、レーザ発生手段たとえば半導体レーザ発振器を有し、そのレーザ発振器から発せられるレーザビームを連続的に偏向して後述の感光体ドラム44に導き、感光体ドラム44の周面を露光走査することにより、スキャナ部4により読取られた原稿Dの画像情報やファクシミリ送受信文書情報等に対応する静電潜像を感光体ドラム44上に形成する。
【0047】
また、プリンタ部6は、装置本体10のほぼ中央に配設された像担持体としての回転自在な感光体ドラム44を有し、感光体ドラム44の周面は、プリンタエンジン40からのレーザビームにより露光走査され、所望の静電潜像が形成される。感光体ドラム44の周囲には、ドラム周面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ45、感光体ドラム44周面上に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像器46、後述する用紙カセットから給紙された被転写材、つまり、コピー用紙Pを感光体ドラム44から分離させるための剥離チャージャ47を一体に有し、感光体ドラム44に形成されたトナー像を用紙Pに転写させる転写チャージャ48、感光体ドラム44周面からコピー用紙Pを剥離する剥離爪49、感光体ドラム44周面に残留したトナーを清掃する清掃装置50、および、感光体ドラム44周面の除電する除電器51が順に配置されている。
【0048】
装置本体10内の下部には、それぞれ装置本体から引出し可能な上段カセット52、中段カセット53、下段カセット54が互いに積層状態に配置され、各カセット内には被画像形成媒体としてサイズの異なるコピー用紙が装填されている。これらのカセットの側方には大容量フィーダ55が設けられ、この大容量フィーダ55には、使用頻度の高いサイズのコピー用紙P、例えば、A4サイズのコピー用紙Pが約3000枚収納されている。また、大容量フィーダ55の上方には、手差しトレイ56を兼ねた給紙カセット57が脱着自在に装着されている。
【0049】
装置本体10内には、各カセットおよび大容量フィーダ55から感光体ドラム44と転写チャージャ48との間に位置した転写部を通って延びる搬送路58が形成され、搬送路58の終端には定着ランプ60aを有する定着装置60が設けられている。定着装置60に対向した装置本体10の側壁には排出口61が形成され、排出口61にはシングルトレイのフィニッシャ150が装着されている。上段カセット52、中段カセット53、下段カセット54、給紙カセット57の近傍および大容量フィーダ55の近傍には、カセットあるいは大容量フィーダから用紙Pを一枚づつ取出すピックアップローラ63がそれぞれ設けられている。また、搬送路58には、ピックアップローラ63にて取出されたコピー用紙Pを搬送路58を通して搬送する多数の給紙ローラ対64が設けられている。
【0050】
搬送路58において感光体ドラム44の上流側にはレジストローラ対65が設けられている。レジストローラ対65は、取出されたコピー用紙Pの傾きを補正するとともに、感光体ドラム44上のトナー像の先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム44周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを転写部へ給紙する。レジストローラ対65の手前、つまり、給紙ローラ64側には、コピー用紙Pの到達を検出するアライニング前センサ66が設けられている。
【0051】
ピックアップローラ63により各カセットあるいは大容量フィーダ55から1枚ずつ取出されたコピー用紙Pは、給紙ローラ対64によりレジストローラ対 65へ送られる。そして、コピー用紙Pは、レジストローラ対65により先端が整位された後、転写部に送られる。
【0052】
転写部において、感光体ドラム44上に形成された現像剤像、つまり、トナー像が、転写チャージャ48により用紙P上に転写される。トナー像の転写されたコピー用紙Pは、剥離チャージャ47および剥離爪49の作用により感光体ドラム44周面から剥離され、搬送路52の一部を構成する搬送ベルト67を介して定着装置60に搬送される。そして、定着装置60によって現像剤像がコピー用紙Pに溶融定着さた後、コピー用紙Pは、給紙ローラ対68および排紙ローラ対69により排出口61を通してフィニッシャ150上へ排出される。
【0053】
搬送路58の下方には、定着装置60を通過したコピー用紙Pを反転して再びレジストローラ対65へ送る自動両面装置70が設けられている。自動両面装置70は、コピー用紙Pを一時的に集積する一時集積部71と、搬送路58から分岐し、定着装置60を通過したコピー用紙Pを反転して一時集積部71に導く反転路72と、一時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚づつ取出すピックアップローラ73と、取出された用紙を搬送路74を通してレジストローラ対65へ給紙する給紙ローラ75とを備えている。また、搬送路58と反転路72との分岐部には、コピー用紙Pを排出口61あるいは反転路72に選択的に振り分ける振り分けゲート76が設けられている。
【0054】
両面コピーを行う場合、定着装置60を通過したコピー用紙Pは、振り分けゲート76により反転路72に導かれ、反転された状態で一時集積部71に一時的に集積された後、ピックアップローラ73および給紙ローラ対75により、搬送路74を通してレジストローラ対65へ送られる。そして、コピー用紙Pはレジストローラ対65により整位された後、再び転写部に送られ、コピー用紙Pの裏面にトナー像が転写される。その後、コピー用紙Pは、搬送路58、定着装置 60および排紙ローラ69を介してフィニッシャ130に排紙される。
【0055】
フィニッシャ130は排出された一部構成の文書を一部単位でステープル止めし貯めていくものである。ステープルするコピー用紙Pが一枚排出口61から排出される度にガイドバー131にてステープルされる側に寄せて整合する。全てが排出され終わると紙押えアーム132が排出された一部単位のコピー用紙Pを抑えステープラユニット(図示しない)がステープル止めを行う。その後、ガイドバー131が下がり、ステープル止めが終わったコピー用紙Pはその一部単位でフィニッシャ排出ローラ135にてそのフィニッシャ排出トレイ134に排出される。フィニッシャ排出トレイ134の下がる量は排出されるコピー用紙Pの枚数によりある程度決められ、一部単位に排出される度にステップ的に下がる。また排出されるコピー用紙Pを整合するガイドバー131はフィニッシャ排出トレイ134上に載った既にステープル止めされたコピー用紙Pに当たらないような高さの位置にある。
【0056】
また、フィニッシャ排出トレイ134は、ソートモード時、一部ごとにシフト(たとえば、前後左右の4つの方向へ)するシフト機構(図示しない)に接続されている。
【0057】
また、装置本体10の前面上部には、様々な複写条件並びに複写動作を開始させる複写開始信号などを入力するための操作パネルが設けられている。
【0058】
制御回路を図2に示す。
【0059】
主制御部90のメインCPU91は、プリンタCPU110と共有RAM95を介して双方向通信を行うものであり、メインCPU91は動作指示を出し、プリンタCPU110は状態ステータスを返すようになっている。
【0060】
プリンタ部6のプリンタCPU110とスキャナ部4のスキャナCPU100はシリアル通信を行い、プリンタCPU110は動作指示を出し、スキャナCPU100は状態ステータスを返すようになっている。
【0061】
操作パネル80のパネルCPU83は、メインCPU91に接続される。
【0062】
主制御部90は、メインCPU91、ROM92、RAM93、NVM94、共有RAM95、画像処理部96、ページメモリ制御部97、ページメモリ98、プリンタコントローラ99、およびプリンタフォントROM121によって構成されている。
【0063】
メインCPU91は、主制御部90の全体を制御するものである。ROM92は、制御プログラムが記憶されている。RAM93は、一時的にデータを記憶するものである。
【0064】
NVM(持久ランダムアクセスメモリ:nonvolatile RAM)94は、バッテリ(図示しない)にバックアップされた不揮発性のメモリであり、電源を切った時NVM94上のデータを保持するようになっている。
【0065】
共有RAM95は、メインCPU91とプリンタCPU110との間で、双方向通信を行うために用いるものである。
【0066】
ページメモリ制御部97は、ページメモリ98に画像データを記憶したり、読出したりするものである。ページメモリ98は、複数ページ分の画像データを記憶できる領域を有し、スキャナ部4からの画像データを圧縮したデータを1ページ分ごとに記憶可能に形成されている。
【0067】
プリンタフォントROM121には、プリントデータに対応するフォントデータが記憶されている。
【0068】
プリンタコントローラ99は、パーソナルコンピュータ等の外部機器122からのプリントデータをそのプリントデータに付与されている解像度を示すデータに応じた解像度でプリンタフォントROM121に記憶されているフォントデータを用いて画像データに展開するものである。
【0069】
スキャナ部4は、スキャナ部4の全体を制御するスキャナCPU100、制御プログラム等が記憶されているROM101、データ記憶用のRAM102、 CCDセンサ34を駆動するCCDドライバ103、露光ランプ25およびミラー26、27、28等を移動するモータの回転を制御するスキャンモータドライバ104、CCDセンサ34からのアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路とCCDセンサ34のばらつきあるいは周囲の温度変化などに起因するCCDセンサ34からの出力信号に対するスレッショルドレベルの変動を補正するためのシェーディング補正回路とシェーディング補正回路からのシェーディング補正されたディジタル信号を一旦記憶するラインメモリからなる画像補正装置105によって構成されている。
【0070】
プリンタ部6は、プリンタ部6の全体を制御するプリンタCPU110、制御プログラム等が記憶されているROM111、データ記憶用のRAM112、レーザ発振器を有するプリンタエンジン40、搬送路58による用紙Pの搬送を制御する紙搬送装置115、帯電チャージャ45、現像器46、転写チャージャ 48を用いて帯電、現像、転写を行う現像プロセス装置116、定着器60を制御する定着制御部117、およびオプション装置118によって構成される。
【0071】
そして、画像処理部96、ページメモリ98、プリンタコントローラ99、画像補正装置105、プリンタエンジン40が画像データバスにより相互接続されている。
【0072】
画像処理部96は、図3に示すように、主要な構成として、スキャナ部4で読取られる画像の信号(多値画像信号)をライン単位で格納するラインメモリ1002、ラインメモリ1002から出力される多値画像信号1007に基づきブロック単位で画像の輪郭いわゆるエッジを識別しエッジ領域と非エッジ領域を表わす識別信号1008を出力する識別装置1003、識別装置1003の識別信号1008を補正する識別補正装置1004、識別補正装置1004の識別補正信号(識別補正結果)1009に基づき多値画像信号1007を補正する画像補正装置1005を備える。この画像補正装置1005の出力はプリンタエンジン40に供給される。
【0073】
すなわち、複写対象の原稿画像がスキャナ部4で読取られて多値画像信号1007に変換され、ラインメモリ1002で参照領域画素値として保持される。このラインメモリ1002内の多値画像信号1007に基づく画像のエッジが識別装置1003で識別され、その識別結果を表す識別信号1008が識別補正装置1004に供給される。
【0074】
識別補正装置1004は、識別信号1008の非エッジ領域の画像濃度が文字領域に相当する所定値以上の濃度かどうか判別する判別手段と、識別信号1008の非エッジ領域のうち上記判別手段で画像濃度が所定値以上であると判別される領域をエッジ領域に変換(膨張)する変換手段いわゆる膨張手段とを備える。この識別補正装置1004の出力である識別補正信号1009は、画像補正装置1005に供給される。
【0075】
画像補正装置1005は、多値画像信号1007に基づく画像のうち、上記識別補正信号1009のエッジ領域に対応する画像に関し、所定の処理として画像濃度を増大方向に補正する。この画像補正装置1005の出力である補正画像信号1010は、プリンタエンジン40に供給される。
【0076】
なお、多値画像信号1007は濃度信号(黒が255レベル、白が0レベル)に変換されているものとして以下説明するが、明度信号(黒が0レベル、白が 255レベル)であっても論理を反転させるだけで同様に動作する。
【0077】
ここで、ラインメモリ1002の動作について図4、図5を用いて説明する。図4に示すように、画素b1を中心とした3×3マトリクス単位で画素値を参照するには、画素単位で入力されたデータをスキャナ部4のライン単位で、ラインメモリA、ラインメモリB、ラインメモリCに順次格納し、参照する。ラインメモリDにスキャナ部4からのデータを順次格納すればスキャナ部4の動作を止めることなく参照できる。
【0078】
ラインメモリB(b0,b1,…b9)を中心として参照後、図5に示すように画素c1を中心とした3×3マトリクス単位で画素値を参照するには、ラインメモリB、C、Dから読み出し中にスキャナ部4からのデータをラインメモリAに格納すればやはりスキャナ部4の動作を止めることなく画像データを参照することができる。
【0079】
次に、識別装置1003の動作について図6、図7を用いて説明する。
【0080】
識別装置1003は、図6に示すように、画像のエッジを抽出するよう動作する。構成としては、例えば図7に示すように3×3マトリクス内の最大値と最小値の差を閾値と比較するよう構成する。
【0081】
セレクタ1003−1は、ラインメモリ1002から3×3マトリクスの中心ラインデータを信号1007、その上段のラインデータを信号1003−2、下段のラインデータを信号1003−3として選択出力する。例えば図5のc1画素を中心とした3×3マトリクスを例に説明すると、信号1003−2はラインメモリB、信号1007はラインメモリC、信号1003−3はラインメモリDに対応する。さらに信号1003−2はD−FF(D型フリップフロップ回路)を介すことでb0、b1、b2の出力を得ることができる。セレクタ1003−1の出力をそれぞれD−FFに介すことにより、c1画素を中心とした3×3マトリクスのデータを最大値比較器1003−4および最小値比較器1003−5に入力できる。
【0082】
最大値比較器1003−4および最小値比較器1003−5は、それぞれ入力信号の値を比較して最大値および最小値を選択出力する。この最大値と最小値との差が差分器1003−6で求められ、その差は比較器1003−8で閾値1003−7と比較される。比較器1003−8は、差分器1003−6の出力が閾値1003−7より大きければ、処理画素は変化の大きいエッジ領域として「1」を、小さければ変化が少ない非エッジ領域として「0」を、それぞれ識別信号1008として出力する。
【0083】
次に、識別補正装置1004の動作について図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14により説明する。
【0084】
識別補正装置1004は、図8に示すように、上記判別手段であるところの文字領域判別部1004−1と、上記膨張手段であるところの識別膨張部1004−2とで構成されている。
【0085】
文字領域判別部1004−1は、図9に示す比較器1004−5を備え、多値画像信号1007が文字閾値1004−4より大きければ(黒に近い)「1」、小さければ「0」を、文字領域判別信号1004−3として出力する。
【0086】
識別膨張部1004−2は、図10に示すように、識別信号1008および文字領域判別信号1004−3を入力とするカウンタ1004−6と、オーバフローメモリ1004−7と、その他の制御回路とにより構成される。
【0087】
識別補正信号1009は、識別信号1008と識別内部補正信号1004−2−1とのオア回路出力として取出される。カウンタ1004−6は+「1」加算(+1)、強制的に「1」(=1)、強制的に「0」(リセット)の入力を持つ3ビットカウンタである。オーバーフローメモリ1004−7は、カウンタ出力が全て「1」のときは強制的に「1」を保持し(=1)、識別信号1008が 「1」(文字等のエッジ)のときは強制的に「0」(リセット)の入力を持ち、それ以外は値を保持する1ビットメモリである。カウンタ入出力の関係を図11に示す。
【0088】
識別膨張部1004−2の動作は、図12のフローチャートに示すように、文字領域と判別されているエッジ領域に接する非エッジ領域を一方向に予め定められた上限値に基づく所定量だけエッジ領域として膨張(変換)する。図12のフローチャートでは、非エッジ領域をエッジ領域として膨張する処理を、識別信号をエッジ信号に変換すると称している。
【0089】
すなわち、エッジがあってその内側が文字領域である場合は、オーバーフローメモリ1004−7の働きで識別補正モードに入るよう制御され、上記の処理が実行される。膨張量については、カウンタ1004−6に設定されている上限値よって所定量に制限される。
【0090】
画像処理の具体例を図13に示す。エッジを基本とした識別信号の生成では、周辺画素と大きな濃度差がある場合は文字画像も階調画像も関係なくエッジが抽出される。文字領域判別は、一般に文字の濃度が高いことから、文字画像2および階調画像2の濃度を所定値としてそれ以上の濃度の領域を文字領域として抽出する。識別補正は、エッジ信号の内側の文字領域に対して行われる。膨張はカウンタによる上限値(ここでは、文字画像1の幅、文字画像2の幅)までなので、階調画像1および階調画像2の端が若干文字と識別されるが、それ以外の領域は非エッジ領域の状態を保つ。つまり、エッジの内側が文字領域の場合にはその領域が確実に文字領域として確定され、エッジの内側が階調画像の場合にその領域全てが文字領域として誤って確定される不具合が解消される。
【0091】
なお、図12のフローチャートにおいて、識別補正モードに入った時にカウンタを強制的に「1」にしているが、これは図14に示すように、識別信号1008がエッジから数画素分膨張している時、膨張したエッジ信号からカウントを開始して既膨張分を除いて膨張するためである。このため、同一カウンタ量で余分に膨張量を制御できる。
【0092】
図15に識別信号が膨張する過程を、各カウンタ値の入出力信号で表したものを示す。Aの範囲ではカウンタの上限「7」以下のため完全に識別信号が埋まっているが、Bの範囲ではカウンタの上限「7」以上の識別信号の変化は起こらない。
【0093】
次に、画像補正装置1005について図16、図17、図18、図19により説明する。
【0094】
スキャナ部4からの入力画像(文字画像)は図16のように入力時にボケたり、電子写真方式のプリンタエンジンで出力した原稿の場合は図17のように入力前からエッジの内側が外側より薄くなることがある。しかし本来一様な黒文字は、図16、図17にそれぞれ示す出力画像のように劣化することなく黒々と出力した方が視認性が良い。そこで図18のように、文字と判別された領域の高濃度域をベタ濃度に近づける濃度増大補正を行うことで、黒々とした見やすい文字出力が得られる。
【0095】
構成としては、例えば図19に示すLUT(ルック・アップ・テーブル)1005−1およびその周辺回路を採用し、図18の条件を変換デーブルとしてLUT(ルック・アップ・テーブル)1005−1に持たせることが考えられる。 LUT1005−1は、多値画像信号(8ビット)1007がアドレスとして入力されることにより、8ビットデータを出力する。識別補正信号1009により、LUT1005−1の出力および多値画像信号1007のどちらかを選択し、それを補正画像信号1010として出力する。
【0096】
以上のように、この第1実施例によれば、画像の非エッジ領域のうち文字に相当する領域をエッジ領域に変換する簡単な構成であるから、回路規模の増大やそれに伴うコストの上昇を招くことなく、しかも階調画像への悪影響を極力解消しながら、高品質の文字画像を出力することができる。
【0097】
なお、第1実施例では、一般の黒文字、すなわち文字領域の濃度値が大きいデータを補正するよう構成したが、論理を反転することにより、白抜き文字、すなわち周囲より文字領域の濃度値が小さいデータを補正し、白抜き文字をより白くし、コントラストの高い白抜き文字が得られるよう構成してもよい。
【0098】
次に、この発明の第2実施例として、第1実施例の識別補正装置1004を図20に示す文字領域判別部1004−1と識別膨張部10041−2とで構成する例が考えられる。この場合、識別膨張部10041−2のみ第1実施例と異なるので、以下、識別膨張部10041−2について説明する。
【0099】
識別膨張部10041−2は、図21に示すように主走査識別膨張部10041−2−1および副走査識別膨張部10041−2−2により構成されており、主走査識別膨張部10041−2−1の主走査識別補正信号10091−1と副走査識別膨張部10041−2−2の副走査識別補正信号10091−2とのオア回路出力が識別補正信号1009となる。
【0100】
要は、第1実施例が図22に示すようにスキャナ部4の主走査方向だけの一方向の膨張処理を行うものであるのに対し、第2実施例では、図23に示すように主走査方向と副走査方向の複数方向の膨張処理を行う点が異なる。これにより、文字の画質を向上しながら階調画像への悪影響を低減できる。
【0101】
主走査識別膨張部10041−2−1の構成は、出力信号が副走査識別補正信号10091−2と共にオア回路入力される点を除けば、識別膨張部10041−2と同じ構成なので説明を省略し、副走査識別膨張部10041−2−2について図24、図25を用いて説明する。
【0102】
副走査識別膨張部10041−2−2の基本的な構成は、識別膨張部1004−2と同様であるが、副走査方向への膨張量を制御するために主走査画素数分のカウンタ値およびオーバーフロー値を保持するメモリ10041−2−2−1と、カウンタ値およびオーバーフロー値を任意に入出力できるカウンタ10041−2−2−2と、オーバーフローメモリ10041−2−2−3と、その他の回路とにより構成される。副走査識別膨張部10041−2−2の動作を図25のフローチャートに示すが、主走査識別膨張部10041−2−1が主走査ライン開始位置でのみカウンタ値およびオーバーフロー値をリセットしたのに対し、副走査識別膨張部10041−2−2では処理開始時にメモリクリアおよびカウンタ値およびオーバーフロー値のリセットを行い、1画素処理する毎に、カウンタ値およびオーバーフロー値をメモリから読出したり、メモリへ格納する点が異なる。
【0103】
なお、この第2実施例では、主走査方向と副走査方向への膨張を行う例を示したが、もちろん他の主走査逆方向、副走査逆方向や斜め方向への膨張を行うようにしても、階調画像への影響少なく、文字画像を補正することが可能である。
【0104】
次に、第3実施例として、第1実施例の識別補正装置1004および画像補正装置1005を、図26に示す識別補正装置10042および画像補正装置10052に代える構成が考えられる。
【0105】
識別補正装置10042の構成は、図10に示した識別補正装置1004−2において、識別信号1008および識別内部補正信号1004−2−1をオア回路を介して出力することなく別々に出力するだけであり、これについては図示しない。画像補正装置10052についてのみ図27、図28、図29を用いて説明する。
【0106】
画像補正装置10052は、図27に示すように、LUT(ルック・アップ・テーブル)10052−1、カウンタ10052−2、およびその他の回路により構成される。LUT10052−1の内容は、例えば図18に示した条件である。動作は、識別内部信号1004−2−1が連続する間、徐々にLUT10052−1からの出力を減算することで、図18の条件の変換を行わない場合の傾きに近づけるように処理を行う。
【0107】
これは例えば、図29に示すように、識別内部補正信号1004−2−1が連続する場合に階調画像である確率が高くなるので、補正による階調画像への影響を減らす効果がある。文字画像の場合も減算されてしまうが、図28に示すように文字画像は濃度が高い場合が多く、プリンタエンジン40に電子写真方式を用いる場合において高濃度部分が潰れやすい特性があるので影響は小さい。
【0108】
なお、この第3実施例では、単純に減算する例を示したが、多値画像信号1007に応じて減算量を変えたり、識別内部補正信号1004−2−1の連続性を非線形にカウントすることも考えられる。
【0109】
また、第3実施例では、エッジ領域から連続して文字領域と補正し直したが、図30に示すように1画素〜数画素単位で非補正領域を設けるよう構成すると、電子写真方式の出力などでは濃く出力される補正領域に囲まれた非補正領域の出力濃度が若干高くなるため、濃い文字等では補正の効果が表れ、より薄い階調領域では出力濃度の変動が起こり難いため誤補正の影響を低減できる。
【0110】
すなわち、識別補正の条件を各種パラメータの選定によって任意に設定できるので、様々な条件に応じた文字画質向上が図れる。
【0111】
次に、本発明の第4実施例として、第1実施例の識別補正装置1004の文字領域判別部1004−1を図31に示す文字領域判別部10043−1に代えることが考えられる。
【0112】
文字領域判別部10043−1は、図32に示すように、差分器10043−1−1で前画素との差分値をとり、比較器10043−1−2で増減閾値10043−1−3と比較する。そして比較結果を識別信号1008がエッジを示した時だけメモリ10043−1−4に書き込む。メモリ10043−1−4に格納される増減比較結果と第1実施例における図9と同様の比較器1004−5の比較結果とのアンド回路出力を文字領域信号10004−3として出力する。文字領域判別部10043−1は、不図示の制御回路により図33に示す処理フローで動作する。
【0113】
図34に多値画像信号1007、識別信号1008、メモリ10043−1−4出力、比較器1004−5出力、文字領域信号1004−3、識別補正信号 1009の状態変化の例を示すが、濃い背景上の薄い文字を文字と識別しないのでコントラスト低下の無い出力が得られる。ここでは、識別信号1008がエッジの両端で立ち上がる構成となっており、識別信号1008のエッジ位置の増減状態を使用する構成としたが、実施例からも明らかなように文字の内部と外部の濃度差を見れる構成であれば本例に限定されるものではない。
【0114】
次に、第5実施例として、第1実施例における識別補正装置1004の識別膨張部1004−2を図35に示す識別膨張部10044−2に代えることが考えられる。
【0115】
識別膨張部10044−2は、カウンタ1004−6の出力を比較器10044−2−1で膨張上限値1044−2−2と比較し、固定値でなく膨張上限値 1044−2−2を制御することで(制御回路は不図示)膨張量を任意に制御し、例えば一般に複写機に設けられている文字モード(文字を中心に奇麗に出力)では膨張量を最大に、文字/写真モード(文字も写真も奇麗に出力)では膨張量を文字モードの半分ほどに、写真モード(写真を中心に奇麗に出力)では膨張量を「0」にすることでユーザの指定に応じた文字画質の調整が行える。
【0116】
次に、第6実施例として、第1実施例の識別補正装置1004に代わり図36に示すような、識別膨張部10045−2を有する識別補正装置10045を採用する構成が考えられる。
【0117】
すなわち、識別補正装置10045は、識別膨張部10045−2が多値画像信号1007も取込むよう構成される点が第1実施例と異なる。
【0118】
識別膨張部10045−2は、図37に示すように、第5実施例と同様に比較器10045−2−1で膨張量を制御する。第5実施例との違いは、膨張上限値10045−2−2が画像モードではなく、多値画像信号1007を用いて画像濃度毎に多段階に設定する点が異なる。LUT(ルック・アップ・テーブル) 10045−2−3には例えば図38に示す膨張上限値10045−2−2が設定され、画像の濃度が高いほど膨張量を多くする制御が行える。もちろん膨張量の制御は多値画像信号1007だけでなく、LUT10045−2−3を複数用いてモード信号で使用するLUTを切り替えてもよいし、LUTから演算で求めてもよく、LUTを用いず多値画像信号1007から演算して求めてもよい。
【0119】
次に、第7実施例として、第1実施例の識別補正装置1004に代わり図39に示すような、文字領域判別部1004−1、識別膨張部1004−2、孤立識別補正部10046−1からなる識別補正装置10046を採用する構成が考えられる。
【0120】
すなわち、識別補正装置10046は、孤立識別補正部10046−1で補正された識別結果10086を識別信号1008の代わりに識別膨張部1004−2に入力する点が第1実施例と異なる。
【0121】
孤立識別補正部10046−1は、図40に示すように複数のD−FF(D型フリップフロップ回路)、オア回路、およびアンド回路により構成され、図41に示すように、孤立画像たとえば網点画像等の網点領域に対応するエッジで発生する孤立識別信号を除去し、網点領域に誤って文字用の画像補正処理を行うことを防ぐ。
【0122】
なお、この第7実施例では、識別信号1008のみで判定したが、勿論、多値画像信号1007も合わせて用いる構成であってもよい
次に、図42に示すカラーデジタル複写機にこの発明を適用した例を第8実施例として説明する。
【0123】
カラーデジタル複写機は、スキャナ部201とプリンタ部202を備える。
【0124】
画像を読取るスキャナ部201は、その上部に原稿台カバー203を有し、閉じた状態にある原稿台カバー3に対向され、原稿がセットされる透明なガラスからなる原稿台204を有している。原稿台204の下方には、原稿台204に載置された原稿を照明する露光ランプ205、露光ランプ205からの光を原稿に集めるためのリフレクタ206、および原稿からの反射光を図集左方向に折り曲げる第1ミラー207などが配設されている。なお、これら露光ランプ205、リフレクタ206、および第1ミラー207は、第1キャリッジ208に固設されている。第1キャリッジ208は、図示しない歯付きベルト等を介して図示しないパルスモータに接続され、パルスモータの駆動力が伝達されて原稿台204に沿って平行に移動されるようになっている。
【0125】
第1キャリッジ208に対して図中左側、すなわち第1ミラー207により反射された反射光が案内される方向には、図示しない駆動機構たとえば歯付きベルトならびにDCモータなどを介して原稿台204と平行に移動可能に設けられた第2キャリッジ209が配設されている。第2キャリッジ209には、第1ミラー207により案内される原稿からの反射光を下方に折り曲げる第2ミラー211、および第2ミラー211からの反射光を図中右方向に折り曲げる第3ミラー212が互いに直角に配置されている。第2キャリッジ209は、第1キャリッジ208に従動されるとともに、第1キャリッジ208に対して1/2の速度で原稿台204に沿って平行に移動されるようになっている。
【0126】
第2 キャリッジ209を介して折り返された光の軸を含む面内には、第2キャリッジ209からの反射光を所定の倍率で結像させる結像レンズ213が配置され、結像レンズ213を通過した光の軸と略直行する面内には、結像レンズ213により集束性が与えられた反射光を電気信号すなわち画像データに変換するCCDイメージセンサ(光電変換素子)215が配置されている。
【0127】
こうして、露光ランプ205からの光をリフレクタ206により原稿台204上の原稿に照射させると、原稿からの反射光が、第1ミラー207、第2ミラー211、第3ミラー212、および結像レンズ213を介してCCDイメージセンサ215に入射され、ここで複数色の画像データに変換される。
【0128】
プリンタ部202は、周知の減色混合方に基づいて、各色成分毎に色分解された画像、すなわち、シアン(青みがかった紫、以下、Cと称す)、マゼンタ( 赤の一種、以下、Mと称す)、イエロー(黄、以下、Y)、および墨色(黒、以下、Kと称す)の4色の画像をそれぞれ形成する第1ないし第4の画像形成部110y、110m、110c、110kを有している。
【0129】
各画像形成部110y、110m、110c、110kの下方には、各画像形成部により形成された各色毎の画像を図中矢印a方向に搬送する搬送ベルト121を含む搬送手段としての搬送機構120が配設されている。搬送ベルト121は、図示しないベルトモータにより矢印a方向に回転される駆動ローラ191と駆動ローラ191から所定距離離れた従動ローラ192との間に巻回されて張設され、矢印a方向に一定速度で無端走行される。なお、各画像形成部110y、110m、110c、110kは、搬送ベルト121の搬送方向に沿って直列に配置されている。
【0130】
各画像形成部110y、110m、110c、110kは、それぞれ、搬送ベルト121と接する位置で外周面が同一の方向に回転可能に形成された像担持体としての感光体ドラム161y、161m、161c、161kを含んでいる。各感光体ドラムには、各感光体ドラムを所定の周速度で回転させるための図示しないドラムモータがそれぞれ接続されている。
【0131】
それぞれの感光体ドラム161y、161m、161c、161kの軸線は、搬送ベルト121により画像が搬送される方向と直行するよう配置され、各感光体ドラムの軸線が互いに等間隔に配置される。なお、以下の説明においては、各感光体ドラムの軸線方向を主走査方向(第2の方向)とし、感光体ドラムが回転される方向すなわち搬送ベルト121の回転方向(図中矢印a方向)を副走査方向(第1の方向)とする。
【0132】
感光体ドラム161y、161m、161c、161kの周囲には、主走査方向に延出された導電手段としての帯電装置162y、162m、162c、162k、除電装置163y、163m、163c、163k、主走査方向に同様に延出された現像手段としての現像ローラ164y、164m、164c、164k、下攪拌ローラ167y、167m、167c、167k、上攪拌ローラ168y、168m、168c、168k、主走査方向に同様に延出された転写手段としての転写装置193y、193m、193c、193k、主走査方向に同様に延出されたクリーニングブレード165y、165m、165c、165k、および排トナー回収スクリュー166y、166m、166c、166kが、それぞれ、対応する感光体ドラムの回転方向に沿って順に配置されている。
【0133】
なお、各転写装置は、対応する感光体ドラムとの間で搬送ベルト121を挟持する位置、すなわち搬送ベルト121の内側に配設されている。また、後述する露光装置による露光ポイントは、それぞれ帯電装置と現像ローラとの間の感光体ドラムの外周面上に形成される。
【0134】
搬送機構120の下方には、各画像形成部110y、110m、110c、 110kにより形成された画像を転写する比画像形成媒体としての記録紙Pを吹く数枚収容した用紙カセット122a,122bが配置されている。
【0135】
用紙カセット122a,122bの一端部であって、従動ローラ192に近接する側には、用紙カセット122a,122bに収容されている記録紙Pを(最上部から)1枚ずつ取出すピックアップローラ123a,123bが配置されている。ピックアップローラ123a,123bと従動ローラ192との間には、用紙カセット122a,122bから取出された記録紙Pの先端と画像形成部 110yの感光体ドラム161yに形成されたトナー像の先端とを整合させるためのレジストローラ124が配置されている。なお、他の感光体ドラム161m、161c、161kに形成されたトナー像(m、c、k)は、搬送ベルト121上を搬送される記録紙Pの搬送タイミングに合わせて各転写位置に供給される。
【0136】
レジストローラ124と第1の画像形成部110yとの間であって、従動ローラ192の近傍、実質的に、搬送ベルト121を挟んで従動ローラ192の外周上には、レジストローラ124を介して所定のタイミングで3搬送される記録紙Pに、所定の静電吸着領域を提供する吸着ローラ126が配置されている。尚、吸着ローラ126の軸線と従動ローラ192の軸線は、互いに平行に配置される。
【0137】
搬送ベルト121の一端であって、駆動ローラ191の近傍、実質的に、搬送ベルト121を挟んで駆動ローラ191の外周上には、搬送ベルト121上に形成された画像の位置を検知するための位置ずれセンサ196が、駆動ローラ191から所定距離離間して配置されている。位置ずれセンサ196は、透過型あるいは反射型の光センサにより構成される。
【0138】
駆動ローラ191の外周上であって位置ずれセンサ196の下流側の搬送ベルト121上には、搬送ベルト121上に付着したトナーあるいは記録紙Pの紙かすなどを除去する搬送ベルトクリーニング装置195が配置されている。
【0139】
搬送ベルト121を介して搬送された記録紙Pが駆動ローラ191から離脱されてさらに搬送される方向には、記録紙Pを所定温度に加熱することにより記録紙Pに転写されたトナー像を溶融し、トナー像を記録紙Pに定着させる定着装置180が配置されている。定着装置180は、ヒートローラ181、オイル塗付けローラ182,183、ウェブ巻取りローラ184、ウェブローラ185、ウェブ押付けローラ186とから構成されている。記録紙P上に形成されたトナーを記録紙に定着させ、排紙ローラ対187により排出される。
【0140】
各感光体ドラムの外周面上にそれぞれ色分解された静電潜像を形成するカラープリンタエンジン150は、後述する画像処理装置に色分解された各色毎の画像データ(y、m、c、k)に基づいて発光制御される半導体レーザ160を有している。半導体レーザ160の光路上には、レーザビームを反射、走査するポリゴンモータ154に回転されるポリゴンミラー151、およびポリゴンミラー151を介して反射されたレーザビームの焦点を補正して結像させるためのfθレンズ152,153が順に設けられている。
【0141】
fθレンズ153と各感光体ドラム161y、161m、161c、161kとの間には、fθレンズ153を通過された各色毎のレーザビームを各感光体ドラムの露光位置に向けて折り曲げる第1の折返しミラー155(y、m、c、k)、および、第1の折返しミラー155y、155m、155cにより折り曲げられたレーザビームをさらに折り曲げる第2および第3の折返しミラー156 (y、m、c),157(y、m、c)が配置されている。なお、黒用のレーザビームは、第1の折り返しミラー155kにより折り返された後、他のミラーを経由せずに感光体ドラム161kに案内される。
【0142】
制御回路を図43に示す。
【0143】
制御回路は、第1実施例のスキャナ部4およびプリンタ部6に代わりスキャナ部201およびプリンタ部202があり、プリンタ部202はカラープリンタエンジン150を有する。
【0144】
画像処理部96は、図44に示すように、主要な構成として、RGB/CMY変換装置2002、ラインメモリ2003、信号生成装置2004、識別装置 2005、識別補正装置2006、墨入れ装置2007、画像補正装置2008を備える。
【0145】
すなわち、スキャナ部201は原稿に光を当て、その反射光をRGB各色のフィルターをかけたCCDで読み取ることで原稿を多値カラー画像データとして読み込む。RGB/CMY変換装置2002は、スキャナ部201からのRGB信号をCMY信号(カラープリンタエンジン150で出力するインク量)に変換する。一般に、スキャナ部の読取りにより得られる原稿の色空間とインク量で表される色空間では再現される色範囲が異なり、後者の方が色再現範囲が狭い。そのためRGB/CMY変換装置2002では入力色再現範囲を圧縮する等してインク量CMYで表せる信号に変換する。この技術は、色修正と呼ばれ非線形な変換を行う。なお変換される値の範囲は0≦C、M、Y≦255とする。
【0146】
ラインメモリ2003は、第1実施例と同様にスキャナ部201でライン単位に生成されるデータをライン単位で保持するが、1信号から3信号に信号数が増加した点が異なる。
【0147】
信号生成装置2004は、図45に示すようにCMY信号(3つの信号)2010を取込んで新たに濃度信号(または明度信号)を生成し、その濃度信号とCMY信号2010とを合せた4つの信号をカラー信号2011として出力する。濃度信号は、例えば演算器2004−1で下式に示す演算により求められる。
【0148】
濃度信号=(C+M+Y)÷3
識別装置2005は、同様に第1実施例で1信号に対して行っていたものをカラー信号2011の4信号に対し処理する点が異なり、4信号に対する識別信号2012を出力する。
【0149】
識別補正装置2006も、同様に第1実施例で1信号に対して行っていたものをカラー信号2011の4信号に対して処理する点が異なり、図46に示すように文字領域判別部2006−1で4信号に対する文字領域判別信号2006−4を出力し、識別膨張部2006−2で4信号に対する識別膨張信号2006−5を出力する。更に、セレクタ2006−3では、識別膨張信号2006−5と識別信号2012のいずれかを選択し、それを識別補正信号2013として出力する。
【0150】
セレクタ2006−3は、例えば、文字モードの時には4信号とも全てについての識別膨張信号2006−5を選択して識別補正信号2013として出力し、文字/写真モードの時は濃度信号についてのみの識別膨張信号2006−5を選択して他のCMY信号については識別信号2012を識別補正信号2013として出力し、写真モードの時は4信号とも全てについての識別信号2012を識別補正信号2013として出力する。つまり、識別膨張部2006−2の膨張処理の出力のうち所定色の画像に関わる出力が文字領域判別部2006−1の判別結果に応じて選択される。
【0151】
本実施例では、セレクタにより任意に識別補正を行う信号を選択したが、各実施例で述べたように、画像信号の種類に応じて文字領域判定部の閾値を変えたり、識別膨張部の膨張量を制御したりする構成も当然考えられる。
【0152】
墨入れ装置2007はカラー信号2011(CMY+濃度信号)のうち、CMY信号のみを用いて墨信号Kを生成し、その墨信号Kの付加にあわせてCMY値を変更する。これにより、C’M’Y’K信号が得られる。本例では下式によりC’M’Y’K信号を求めるが、これに限定されるものではない。
【0153】
K =min(C,M,Y)
C’=C−K
M’=M−K
Y’=Y−K
画像補正装置2008も、同様に第1実施例で1信号に対して行っていたものをC’M’Y’K信号(4つの信号)2014に対して行う点が異なる。このとき、識別補正信号2013に含まれる識別補正結果のうち、濃度信号に対応する識別補正結果が、そのままK信号に対して適用される。
【0154】
以上のように、墨入れ処理によるK信号の生成前に、K信号に近似した濃度信号を用いて識別信号および識別補正信号を生成するので、墨入れ処理による変動が大きいC’M’Y’K’信号より正確な識別信号が得られるため補正による画質が向上し、さらに識別補正信号を選択することでモード処理等による画質選択の幅を広げることができる。
【0155】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、回路規模の増大やそれに伴うコストの上昇を招くことなく、しかも階調画像への悪影響を極力解消しながら、高品質の文字画像を出力することができる画像処理装置および画像処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1ないし第7実施例の全体的な構成を断面して示す図。
【図2】第1ないし第7実施例の制御回路の構成を示すブロック図。
【図3】第1および第2実施例の画像処理部の構成を示すブロック図。
【図4】図3におけるラインメモリの動作を説明するための図。
【図5】図4とともにラインメモリの動作を説明するための図。
【図6】図3における識別装置の動作を説明するための図。
【図7】図3における識別装置の構成を示すブロック図。
【図8】図3における識別補正装置の構成を示すブロック図。
【図9】図8における文字領域判別部の構成を示すブロック図。
【図10】図8における識別膨張部の構成を示すブロック図。
【図11】図10での処理を説明するための図。
【図12】図8の作用を説明するためのフローチャート。
【図13】図8の画像処理を説明するための図。
【図14】図8の識別作用を説明するための図。
【図15】図8における識別補正を説明するためのタイムチャート。
【図16】第1実施例の画像補正装置の処理としてボケ入力を例に説明するための図。
【図17】第1実施例の画像補正装置の処理として写真入力を例に説明するための図。
【図18】第1実施例の画像補正装置の処理条件を示す図。
【図19】第1実施例の画像補正装置の構成を示すブロック図。
【図20】第2実施例における識別補正装置の構成を示すブロック図。
【図21】図20における識別膨張部の構成を示すブロック図。
【図22】第1実施例の膨張処理を説明するための図。
【図23】第2実施例の膨張処理を説明するための図。
【図24】第2実施例の副走査識別膨張部の構成を示すブロック図。
【図25】第2実施例の副走査識別膨張部の作用を説明するためのフローチャート。
【図26】第3実施例における識別補正装置の構成を示すブロック図。
【図27】図26における画像補正装置の構成を示すブロック図。
【図28】図27の作用を説明するための図。
【図29】図28とともに図27の作用を説明するための図。
【図30】図28および図29とともに図27の作用を説明するための図。
【図31】第4実施例における識別補正装置の構成を示すブロック図。
【図32】図31における文字領域判別部の構成を示すブロック図。
【図33】第4実施例の作用を説明するためのフローチャート。
【図34】第4実施例の作用を説明するための図。
【図35】第5実施例の識別膨張部の構成を示すブロック図。
【図36】第6実施例の識別補正装置の構成を示すブロック図。
【図37】図36における識別膨張部の構成を示すブロック図。
【図38】第6実施例における膨張上限値を説明するための図。
【図39】第7実施例の識別補正装置の構成を示すブロック図。
【図40】図39における孤立識別膨張部の構成を示すブロック図。
【図41】図39の画像処理を説明するための図。
【図42】第8実施例の全体的な構成を断面して示す図。
【図43】第8実施例の制御回路の構成を示すブロック図。
【図44】第8実施例の画像処理部の構成を示すブロック図。
【図45】図44における信号生成装置の構成を示すブロック図。
【図46】図44における識別補正装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
4…スキャナ部
40…プリンタエンジン
96…画像処理部
1002…ラインメモリ
1003…識別装置
1004…識別補正装置
1004−1…文字領域判別部
1004−2…識別膨張部
1005…画像補正装置
Claims (2)
- 原稿を多値カラー画像データとして読取りRGB信号を出力するカラースキャナ部と、
前記カラースキャナ部のRGB信号をCMY信号に変換するRGB/CMY変換手段と、
前記RGB/CMY変換手段のCMY信号を取込んで濃度信号を生成し、その濃度信号およびCMY信号の4つをカラー信号として出力する信号生成手段と、
前記信号生成手段から出力されるカラー信号に基づく複数色の画像のそれぞれについてエッジを抽出し、エッジ領域および非エッジ領域を表す識別信号を出力する識別手段と、
前記識別手段の識別信号による非エッジ領域の画像濃度が文字領域に相当する所定値以上の濃度かどうか判別する判別手段を有し、前記識別手段の識別信号による非エッジ領域のうち前記判別手段で画像濃度が所定値以上であると判別される領域をエッジ領域に膨張する膨張手段を有するとともに、文字モードのときには前記カラー信号の4つの信号すべてについての前記膨張手段の処理結果を識別補正信号として選択し、文字/写真モードのときには前記カラー信号の濃度信号についてのみの前記膨張手段の処理結果および前記カラー信号のCMY信号についての前記識別手段の識別信号を識別補正信号として選択し、写真モードのときには前記カラー信号の4つの信号すべてについての前記識別手段の識別信号を識別補正信号として選択する選択手段を有する識別補正手段と、
前記識別補正手段の識別補正信号に基づき前記カラー信号を補正してカラープリント用のC’M’Y’K信号を得る画像補正手段と、
を具備したことを特徴とする画像処理装置。 - 原稿を多値カラー画像データとして読取りRGB信号を出力するステップと、
前記RGB信号をCMY信号に変換するステップと、
前記CMY信号を取込んで濃度信号を生成し、その濃度信号およびCMY信号の4つをカラー信号として出力するステップと、
前記カラー信号に基づく複数色の画像のそれぞれについてエッジを抽出し、エッジ領域および非エッジ領域を表す識別信号を出力するステップと、
前記識別信号による非エッジ領域の画像濃度が文字領域に相当する所定値以上の濃度かどうか判別する処理を行い、前記識別信号による非エッジ領域のうち前記判別の処理で画像濃度が所定値以上であると判別される領域をエッジ領域に膨張する処理を行うとともに、文字モードのときには前記カラー信号の4つの信号すべてについての前記膨張処理の結果を識別補正信号として選択し、文字/写真モードのときには前記カラー信号の濃度信号についてのみの前記膨張処理の結果および前記カラー信号のCMY信号についての前記識別信号を識別補正信号として選択し、写真モードのときには前記カラー信号の4つの信号すべてについての前記識別信号を識別補正信号として選択するステップと、
前記識別補正信号に基づき前記カラー信号を補正してカラープリント用のC’M’Y’K信号を得るステップと、
を備えることを特徴とする画像処理方法。
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