JP3973965B2 - コンクリート打設用型枠およびその連設構造 - Google Patents

コンクリート打設用型枠およびその連設構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック製のコンクリート打設用型枠に関し、詳しくは、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン、フォームタイ(登録商標)などの型枠用金具を使用することができ、リサイクル可能なプラスチック製のコンクリート打設用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンクリート打設用型枠(以下、「コンクリート型枠」または単に「型枠」と記す)としては、安価で、釘打ち等の加工がしやすく、軽量であるなどの理由から、ベニヤ合板等からなる堰板の裏面に桟木をくぎ打ちした合板型枠が用いられている。
しかしながら、このような合板型枠には、(i)桟木の固定や型枠の連結に釘打ち作業が必要であり、施工性が悪い、(ii)釘打ちや、堰板の表面に塗布されるコンクリート剥離剤によって型枠が痛みやすく、転用回数が少ない(例えば、5回程度である)、(iii)転用回数を超えたものは、木材としてリサイクルできず、解体して焼却処分するしかない、などの欠点があった。
【0003】
これらの問題を解決するものとしては、軽量で施工性がよく、リサイクル可能なプラスチック製のコンクリート打設用型枠が提案されている。
図6は、このようなプラスチック製のコンクリート打設用型枠の一例を示す図であり、この型枠10は、片面がコンクリート打設面11となる中空の堰板部12と、堰板部12の両側縁から堰板部12のコンクリート打設面11の反対側に直角に屈曲した中空の側板部13と、堰板部12の裏面14に設けられた、側板部13に平行な2枚の中空の補強板部15とを有して概略構成されるものであり、堰板部12、側板部13および補強板部15が、2枚の板16,16と、これら板の間を連結する複数の長尺の補強リブ17とが一体に成形された中空状のパネルからなるものである。
【0004】
この型枠10の設置(建てつけ)については、図7および図8を参照しながら以下に説明する。
まず、複数の型枠10を側板部13の外側表面18同士が接するように一列に並べる。型枠10の堰板部12に穿設された挿通孔20に、対向する型枠10を所定の間隔に保つ止め金であるPコン21が両端近傍に設けられた丸棒状のセパレータ22を挿通する。ついで、挿通孔20から突出したセパレータ22の端部に、型枠10の裏面14側からフォームタイ(登録商標)と呼ばれる締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で堰板部12を挟み込む。
【0005】
同様に、コンクリート打設面11が対向するように複数の型枠10をもう一列並べる。この際に、型枠10の堰板部12に穿設された挿通孔20にセパレータ22を挿通する。ついで、挿通孔20から突出したセパレータ22の端部に、型枠10の裏面14側から締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で堰板部12を挟み込むようにして、型枠10を保持する。
【0006】
さらに、締付金具23の上下に角パイプからなる一対の横ばた材25を配置し、これらを支持する座金26および座金26を止めるクサビ27で、横ばた材25を側板部13および補強板部15の側面に当接させた状態で固定する。この横ばた材25を配設することによって、型枠10が、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らまないようにされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この型枠10の堰板部12は、薄い2枚の板16(厚さ2mm程度)と、これら板の間を連結する補強リブ17とが一体に成形された中空状のパネルであるため、この堰板部12の両側に配置されたPコン21および締付金具23の皿板24による締め付けに対する強度が不十分であった。そのため、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン21、締付金具23などの一点に圧力の集中しやすい型枠用金具の流用した場合、型枠10の破損が生じやすく、これら従来の型枠用金具の流用が困難であり、特殊な形状の専用金具を使用する必要があった。よって、図7に示すような形態でのプラスチック型枠の設置は事実上困難であった。また、従来の型枠用金具の流用ができないことが、プラスチック製の型枠の普及の妨げともなっていた。
【0008】
また、プラスチック製の型枠10においては、隣の型枠10との接触面となる側板部13の外側表面18には、側板部13同士の接触部分に隙間が生じて打設されたコンクリートが型枠10の外側に漏れ出さないようにするために、平滑性が要求される。しかしながら、型枠10は、押出成形によって一体成形された大型の成形品であるため、側板部13の外側表面18を完全に平滑にすることは難しく、また、型枠10を繰り返し使用していくうちに、側板部13に多少の変形が生じることもあった。
【0009】
なお、堰板部にセパレータの挿通孔を穿設する必要のない型枠としては、例えば、側板部の外側表面に水平方向の挿通溝を設け、側板部の外側表面同士を重ね合わせた時に挿通溝が向き合って形成される挿通孔に、セパレータを挿通させるようにした型枠が、特開2000−8607号公報に開示されている。
しかしながら、この型枠についても、上述の型枠10と同様の理由から、側板部同士の接触部分に隙間が生じて打設されたコンクリートが型枠の外側に漏れ出すおそれがあった。また、挿通溝を刻設する必要があるので、型枠を中空状に成形することができず、軽量化が困難であるという欠点があった。
また、側板部全面にわたって挿通溝を刻設する必要があるので、挿通溝の形成に手間がかかっていた。
【0010】
また、図9に示すように、セパレータ22におけるPコン21から先端までの長さを、側板部13の分だけ長くする必要があるので、従来のセパレータをそのまま流用することができないという問題もあった。
また、横ばた材25と側板部13との間に、締付金具23基端部の皿板24が挟まってしまい、横ばた材25を側板部13および補強板部15の側面に当接させた状態で固定することができなかった。このため、型枠10が、皿板24の厚さに相当する隙間の分だけ、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らんでしまうという問題もあった。
【0011】
よって、本発明の目的は、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン、フォームタイ(登録商標)などの型枠用金具を使用することができ、軽量で施工性がよく、耐久性が高く、打設時にコンクリートが漏れ出すことがなく、打設されたコンクリート表面を平面に保つことができ、リサイクル可能なプラスチック製のコンクリート打設用型枠を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明のコンクリート打設用型枠は、片面がコンクリート打設面となる堰板部と、堰板部の両側縁から堰板部のコンクリート打設面の反対側に直角に屈曲した側板部とを有するプラスチック製のコンクリート打設用型枠であり、少なくとも一方の側板部の外側表面には、片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされた鉛直方向に延びる凸条部が突設され、凸条部の高さが、11〜15mmであることを特徴とする
【0013】
また、堰板部および側板部は、2枚の板と、これら板の間を連結し、鉛直方向に延びる複数の長尺の補強リブとが一体に成形された中空パネルであることが望ましい。
また、堰板部のコンクリート打設面の裏面に、側板部に平行な補強板部が設けられていることが望ましい。
また、凸条部が中空であり、凸条部内に、コンクリート打設面に対して垂直な、鉛直方向に延びる少なくとも1本の長尺の補強リブが形成されていることが望ましい。
また、堰板部は、透明または半透明であることが望ましい。
【0014】
また、本発明のコンクリート打設用型枠の連設構造は、片面がコンクリート打設面となる堰板部と、堰板部の両側縁から堰板部のコンクリート打設面の反対側に直角に屈曲した側板部とを有し、少なくとも一方の側板部の外側表面には、片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされた鉛直方向に延びる凸条部が突設されている複数のプラスチック製のコンクリート型枠が、側板部の凸条部同士が接するように配置され、棒状のセパレータが凸条部同士の当接部分に穿設された挿通孔に挿通され、該凸条部に当接する締付部材がセパレータの端部に取り付けられているコンクリート型枠連設構造であって、凸条部の高さが、これに当接する締付部材の最大幅の半分以上であり、15mm以下であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明のプラスチック製のコンクリート打設用型枠の一例を示す図である。この型枠30は、片面がコンクリート打設面31となる中空の堰板部32と、堰板部32の両側縁から堰板部32のコンクリート打設面31の反対側に直角に屈曲した中空の側板部33と、側板部33の外側表面38の側縁に突設された鉛直方向に延びる中空の凸条部40と、堰板部32の裏面34に設けられた、側板部33に平行な4枚の中空の補強板部35とを有して概略構成されるものである。
【0016】
ここで、凸条部40の片側側面は、堰板部32のコンクリート打設面31と同一平面とされている。
また、凸条部40内には、コンクリート打設面に対して垂直な、鉛直方向に延びる1本の長尺の補強リブ41が形成されている。
また、堰板部32、側板部33および補強板部35は、平行な2枚の板36,36と、これら板の間を連結する複数の長尺の補強リブ37とが一体に成形された中空パネルである。
【0017】
凸条部40の高さH(すなわち、凸条部40の頂上部42から側板部33までの長さ)は、11mm以上とされることが望ましい。これは、後述の型枠の設置の際に用いられる締付金具23の皿板24の直径が、通常21〜24mmであるので、型枠30の側板部33とこれに隣接する型枠30の側板部33との間に形成される間隙に、締付金具23を収納するためには、この間隙を形成している凸条部40の高さHを皿板24の直径の半分以上とする必要があるからである。
【0018】
また、凸条部40の高さHは、凸条部40の強度、使用されるプラスチック材料の量の観点から、できるだけ皿板24の直径の半分に近付けることが好ましい。ただし、締付金具23によっては、皿板24の直径が30mmのものもあるので、凸条部40の高さHの上限は、15mmとされることが好ましい。したがって、凸条部40の高さHは、使用される締付金具23の皿板24の直径に応じて、11〜15mmの間で適宜選択されることが好ましい。
なお、締付金具によっては、皿板よりも本体の幅の方が広い場合もありうるので、そのような場合、凸条部40の高さHは、締付金具本体の最大幅に応じて、11mm以上の範囲で適宜選択される。
【0019】
凸条部の幅Wは、特に限定はされないが、従来の合板型枠に用いられていたセパレータを流用するためには、従来の合板型枠の堰板として使用されている合板の厚さ(12mm)と同程度とすることが好ましい。凸条部の幅Wは、具体的には、10〜14mmが適当である。
【0020】
この型枠30は、例えば、プラスチック材料の押出成形等によって、堰板部32、側板部33、凸条部40および補強板部35を一体成形して製造されるものである。
プラスチック材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ABS樹脂、ナイロンなどが挙げられる。中でも、機械的強度、コンクリートの離型性、耐アルカリ(耐コンクリート)性に優れていることから、ポリプロピレンが好適に用いられる。
【0021】
堰板部32、側板部33および補強板部35の厚さ、幅、高さ等の寸法は、特に限定はされず、例えば、従来の合板型枠の寸法と同程度に設定される。
また、堰板部32、側板部33および補強板部35を構成する2枚の板36、補強リブ37、並びに凸条部40の補強リブ41の厚さも、特に限定はされないが、機械的強度および軽量化を考慮した場合、例えば、1〜3mmが適当である。
【0022】
次に、本発明のコンクリート打設用型枠の連設構造について、図2および図3を参照しながら説明する。
この型枠連設構造50は、複数の型枠30が、型枠30の側板部33の凸条部40同士が接するように配置され、凸条部40同士の当接部分に穿設された挿通孔40に棒状のセパレータ22が挿通され、互いに当接する凸条部40が、その両面からセパレータ22に取り付けられたPコン21および締付金具23の皿板24(締付部材)によって挟まれるようにして締め付けられ、締付金具23の上下に配置された角パイプからなる一対の横ばた材25が、これらを支持する座金26および座金26を止めるクサビ27で、側板部33および補強板部35の側面に当接した状態で固定されているものである。
【0023】
この型枠連設構造50においては、凸条部40の高さが、締付金具23の最大幅の半分以上とされている。これにより、側板部33と、隣接する型枠30の側板部33との間に、締付金具23を収容できる間隙が生じる。また、凸条部40の高さは、凸条部40の強度、使用されるプラスチック材料の量の観点から、できるだけ締付金具23の最大幅の半分に近付けることが好ましい。
【0024】
次に、本発明のコンクリート型枠連設構造の組立方法(型枠の建てつけ方法)の一例について説明する。
まず、複数の型枠30を、側板部33の外側表面38同士が向かい合うように、かつ凸条部40同士が当接するように、一列に並べる。次いで、凸条部40同士の当接部分にセパレータ挿通用の挿通孔43をドリル等の工具を用いて穿設する。この挿通孔43に、Pコン21が設けられた丸棒状のセパレータ22を挿通する。ついで、挿通孔43から突出したセパレータ22の端部に、締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で凸条部40の幅方向を挟み込む。
【0025】
同様に、コンクリート打設面31が対向するように複数の型枠30をもう一列並べる。この際に、凸条部40同士の当接部分にセパレータ挿通用の挿通孔43を穿設し、この挿通孔43にセパレータ22を挿通する。ついで、挿通孔43から突出したセパレータ22の端部に、締付金具23を螺合により取り付け、セパレータ22のPコン21と締付金具23基端部の皿板24との間で凸条部40の幅方向を挟み込むようにして、型枠30を保持する。
【0026】
さらに、締付金具23の上下に角パイプからなる一対の横ばた材25を配置し、これらを支持する座金26および座金26を止めるクサビ27で、横ばた材25を側板部33および補強板部35の側面に当接させた状態で固定する。この横ばた材25を配設することによって、型枠30が、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らまないようにされている。
【0027】
以上説明したような型枠30にあっては、プラスチック製のコンクリート打設用型枠であるので、耐久性がよく、転用回数を超えた後にはプラスチック材料としてリサイクルが可能である。また、型枠30は、プラスチック製であるので、コンクリート離型性がよく、コンクリート剥離剤が不要である。
また、型枠30は、プラスチック製であり、片面がコンクリート打設面31となる堰板部32と、堰板部32の両側縁から堰板部32のコンクリート打設面31の反対側に直角に屈曲した側板部33とを有しているので、桟木を固定するための釘打ちが不要であり、施工性がよく、釘打ちによる耐久性の低下もない。
このような型枠30は、従来の合板型枠に比べ、飛躍的に転用回数が延びる。
【0028】
また、このような型枠30にあっては、側板部33の外側表面38に鉛直方向に延びる凸条部40が突設されているので、型枠30を設置する際、型枠30の凸条部40同士の当接部分にセパレータ用の挿通孔43を穿設することができ、堰板部32に挿通孔を穿設する必要がない。
また、このような型枠30は、セパレータ22のPコン21と締付金具23の基端部の皿板24とによる締め付け圧力を、凸条部40同士の当接部分において重なった頂上部42,42で受けるようになるので、圧力に対して十分な強度を発揮できる。さらに、Pコン21と皿板24とによる締め付け圧力を、凸条部40内の補強リブ41でも受けるようになるので、圧力に対してさらに十分な強度を発揮できる。
したがって、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン21、締付金具23などの一点に圧力の集中しやすい型枠用金具の流用した場合でも、型枠30が破損することはない。
【0029】
また、凸条部40の高さHを締付金具23の基端部の皿板24の直径の半分以上としているので、側板部33と、隣接する型枠30の側板部33との間に、締付金具23を収容できる間隙が生じる。これにより、セパレータ22におけるPコン21から先端までの長さを、側板部33の分だけ長くする必要がなくなり、従来のセパレータをそのまま流用することができる。
また、この間隙に締付金具23を収容できるので、横ばた材25と側板部33との間に、締付金具23基端部の皿板24が挟まることがなく、横ばた材25を側板部33および補強板部35の側面に当接させた状態で固定することができる。よって、型枠30が、コンクリート打設時のコンクリートの圧力によって外側に膨らむことはない。
【0030】
また、この型枠30は、側板部全面にわたって挿通溝を刻設する必要がある従来の型枠に比べ、穿設される挿通孔の長さが短くて済むので、挿通孔の穿設が容易である。
また、この型枠30は、隣接する型枠の側板部同士が全面で接する従来の型枠に比べ、隣接する型枠30の接触部分である凸条部40同士の接触面積は少ないので、凸条部40同士の接触部分に隙間が形成されにくく、コンクリートが漏れだしにくい。
【0031】
また、この型枠30は、凸条部40の片側側面が、堰板部32のコンクリート打設面31と同一平面とされているので、型枠設置後に打設されたコンクリート表面が型枠30のつなぎ目で凹凸となることなく、コンクリート表面を平面に保つことができる。
【0032】
また、この型枠30は、堰板部32のコンクリート打設面31の裏面34に、側板部33に平行な補強板部35が設けられているので、耐久性、耐圧性がさらに向上している。
また、この型枠30は、堰板部32、側板部33および補強板部35が2枚の板36とこれらを連結する複数の長尺の補強リブ37とが一体に成形された中空状のものであるので、軽量であり、かつ十分な機械的強度を有する。
【0033】
また、図4に示すように、セパレータ22にPコン21の位置を決めるストッパ28が形成されていることがある。このようなストッパ28が形成されたセパレータ22を、凸条部40の当接部分に形成される挿通孔43に挿通すると、凸条部40の補強リブ41にストッパ28が当接するようになるので、セパレータ22の端部に締付金具23を螺合により取り付ける際、セパレータ22の空回りを防止できる。
【0034】
なお、本発明のプラスチック製のコンクリート打設用型枠は、図1に示すものに限定はされず、例えば、図5に示すように、堰板部32の幅が狭い場合には、補強板部を省略することも可能である。
また、凸条部は、少なくとも一方の側板部の外側表面に設けられていればよく、必ずしも両側の側板部の外側表面に設ける必要はない。
【0035】
また、本発明のプラスチック製のコンクリート打設用型枠は、上述のように、プラスチック材料の押出成形等によって、堰板部32、側板部33、凸条部40および補強板部35を一体成形したものに限定はされず、例えば、堰板部32、側板部33および補強板部35を一体成形した型枠本体を製造し、この側板部33の外側表面38の側縁に長尺の管状部材を加熱によって融着または接着剤によって接着して、これを凸条部40としたものであっても構わない。
【0036】
また、堰板部を透明もしくは半透明とすれば、型枠を光が透過するので、型枠で周囲を囲まれたコンクリート打設の現場に外部の明かりを取り入れることができる。
また、型枠30の設置の際に用いられるセパレータとしては、図示例の丸棒状のものに限定はされず、例えば、平板状のものなど、公知のセパレータを用いることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコンクリート打設用型枠は、片面がコンクリート打設面となる堰板部と、堰板部の両側縁から堰板部のコンクリート打設面の反対側に直角に屈曲した側板部とを有するプラスチック製のコンクリート打設用型枠であり、少なくとも一方の側板部の外側表面には、片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされた鉛直方向に延びる凸条部が突設されているので、従来のベニヤ合板等からなる合板型枠に用いられていたPコン、フォームタイ(登録商標)などの型枠用金具を使用することができ、軽量で施工性がよく、耐久性が高く、打設時にコンクリートが漏れ出すことがなく、打設されたコンクリート表面を平面に保つことができ、リサイクル可能である。
【0038】
また、堰板部および側板部が、2枚の板とこれら板の間を連結する複数の長尺の補強リブとが一体に成形された中空パネルであれば、十分な強度を維持しつつ、軽量化できる。
また、堰板部のコンクリート打設面の裏面に、側板部に平行な中空の補強板部が設けられていれば、耐久性、耐圧性をさらに向上させることができる。
また、堰板部が、透明または半透明であれば、型枠で囲まれたコンクリート打設の現場に、外部から明かりを取り入れることができる。
また、本発明のコンクリート打設用型枠の連設構造は、側板部に突設された凸条部の高さが、これに当接する締付部材の最大幅の半分以上であるので、従来の合板型枠に用いられていた型枠用金具を流用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンクリート打設用型枠の一例を示す斜視図である。
【図2】 本発明のコンクリート打設用型枠の連設構造の一例を示す斜視図である。
【図3】 図2における型枠用金具の取り付け位置の要部を示す断面図である。
【図4】 図2における型枠用金具の取り付け位置の要部を示す斜視図である。
【図5】 本発明のコンクリート打設用型枠の他の例を示す斜視図である。
【図6】 従来のコンクリート打設用型枠の一例を示す斜視図である。
【図7】 従来のコンクリート打設用型枠の設置形態の一例を示す斜視図である。
【図8】 図7における型枠用金具の取り付け位置の要部を示す断面図である。
【図9】 従来のコンクリート打設用型枠の設置形態の他の例を示す上面図である。
【符号の説明】
30 型枠(コンクリート打設用型枠)
31 コンクリート打設面
32 堰板部
33 側板部
34 裏面
35 補強板部
36 板
37 補強リブ
38 外側表面
40 凸条部
41 補強リブ
50 型枠連設構造(コンクリート打設用型枠の連設構造)

Claims (6)

  1. 片面がコンクリート打設面となる堰板部と、堰板部の両側縁から堰板部のコンクリート打設面の反対側に直角に屈曲した側板部とを有するプラスチック製のコンクリート打設用型枠であり、
    少なくとも一方の側板部の外側表面には、片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされた鉛直方向に延びる凸条部が突設され
    凸条部の高さが、11〜15mmであることを特徴とするコンクリート打設用型枠。
  2. 堰板部および側板部が、2枚の板と、これら板の間を連結し、鉛直方向に延びる複数の長尺の補強リブとが一体に成形された中空パネルであることを特徴とする請求項記載のコンクリート打設用型枠。
  3. 堰板部のコンクリート打設面の裏面に、側板部に平行な補強板部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリート打設用型枠。
  4. 凸条部が中空であり、凸条部内に、コンクリート打設面に対して垂直な、鉛直方向に延びる少なくとも1本の長尺の補強リブが形成されていることを特徴とする請求項1ないしいずれか一項に記載のコンクリート打設用型枠。
  5. 堰板部が、透明または半透明であることを特徴とする請求項1ないしいずれか一項に記載のコンクリート打設用型枠。
  6. 片面がコンクリート打設面となる堰板部と、堰板部の両側縁から堰板部のコンクリート打設面の反対側に直角に屈曲した側板部とを有し、少なくとも一方の側板部の外側表面には、片側側面が堰板部のコンクリート打設面と同一平面とされた鉛直方向に延びる凸条部が突設されている複数のプラスチック製のコンクリート型枠が、側板部の凸条部同士が接するように配置され、棒状のセパレータが凸条部同士の当接部分に穿設された挿通孔に挿通され、該凸条部に当接する締付部材がセパレータの端部に取り付けられているコンクリート打設用型枠の連設構造であって、
    凸条部の高さが、これに当接する締付部材の最大幅の半分以上であり、15mm以下であることを特徴とするコンクリート打設用型枠の連設構造。
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