JP3972057B2 - 測定装置、測定方法、測定プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

測定装置、測定方法、測定プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、測定装置、測定方法、測定プログラムおよび記録媒体に関する。特に本発明は、複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のキャリア周波数位相差およびスキューを測定する測定装置、測定方法、測定プログラムおよび記録媒体に関する。本出願は、下記の日本出願に関連する。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
1.特願2005−367828 出願日 2005年12月21日
2.特願2006−137058 出願日 2006年5月16日
無線通信の空間多重伝送技術として、MIMO(Multiple Input Multiple Output)が知られている。MIMOを利用した通信装置によれば、送信側から受信側に対して、複数の送信信号を同一の周波数を使って同時に送信することができる。MIMOは、例えば、IEEE802.11n等への採用が予定されている。
MIMO等を利用した通信装置は、内部に複数の送信器を備える。これら複数の送信器は、キャリア信号の位相誤差(キャリア周波数位相差)が存在する。キャリア周波数位相差が大きい場合、伝搬路に加わる周波数特性の位相回転が大きくなるので、MIMOを利用した通信装置は、伝搬路の周波数特性を正確に再現することができず、この結果、良好な通信ができない。従って、MOMOを利用した通信装置は、複数の送信器間のキャリア周波数位相差を予め測定して、キャリア周波数位相差の影響が通信に影響を与えないようにキャリブレーションをする必要がある。また、これら複数の送信器は、それぞれの送信器の出力遅延等の影響により、送信信号間にスキューが発生し、サブキャリア毎に周波数に依存した位相誤差が生じる。
なお、現時点で先行技術文献の存在を認識していないので、先行技術文献に関する記載を省略する。
ところで、測定装置は、複数の送信器から出力された複数の送信信号をオシロスコープに表示して、キャリア周波数位相差およびスキューを測定していた。しかしながら、測定装置は、送信信号のキャリア信号がGHz帯域となる場合、非常に高速および広帯域のオシロスコープを備えなければならなかった。また、測定装置は、送信器の数に対応したチャネルが必要であった。また、測定装置は、多数のサブキャリアに情報が変調された例えばOFDM信号等を測定する場合、周波数特性等を排除して正確にキャリア周波数位相差およびスキューを測定することは困難であった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる測定装置、測定方法、測定プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のキャリア周波数位相差を測定する測定装置であって、第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を第1送信器から送信させる第1送信制御部と、第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより第1データ信号を変調した第2送信信号を第2送信器から送信させる第2送信制御部と、第1タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成部と、第1合成信号および第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング部と、サンプリングされた第1合成信号から第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた第2合成信号から第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出部と、第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、第1送信信号に対する第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出部と、第1位相差算出部が算出した位相遅延に基づいて、第1送信器および第2送信器の間のキャリア周波数位相差を算出するキャリア周波数位相差算出部とを備える測定装置を提供する。
本発明の第2の形態においては、複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のスキューを測定する測定装置であって、第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を第1送信器から送信させる第1送信制御部と、第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより第1データ信号を変調した第2送信信号を第2送信器から送信させる第2送信制御部と、第1タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成部と、第1合成信号および第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング部と、サンプリングされた第1合成信号から第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた第2合成信号から第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出部と、第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、第1送信信号に対する第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出部と、第1位相差算出部が算出した位相遅延に基づいて、第1送信器および第2送信器の間のスキューを算出するスキュー算出部とを備える測定装置を提供する。
本発明の第3の形態においては、複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のキャリア周波数位相差を測定する測定方法であって、第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を第1送信器から送信させる第1送信制御段階と、第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより第1データ信号を変調した第2送信信号を第2送信器から送信させる第2送信制御段階と、第1タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成段階と、第1合成信号および第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング段階と、サンプリングされた第1合成信号から第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた第2合成信号から第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出段階と、第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、第1送信信号に対する第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出段階と、第1位相差算出段階において算出した位相遅延に基づいて、第1送信器および第2送信器の間のキャリア周波数位相差を算出するキャリア周波数位相差算出段階とを備える測定方法を提供する。
本発明の第4の形態においては、複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のスキューを測定する測定方法であって、第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を第1送信器から送信させる第1送信制御段階と、第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより第1データ信号を変調した第2送信信号を第2送信器から送信させる第2送信制御段階と、第1タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成段階と、第1合成信号および第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング段階と、サンプリングされた第1合成信号から第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた第2合成信号から第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出段階と、第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、第1送信信号に対する第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出段階と、第1位相差算出段階において算出した位相遅延に基づいて、第1送信器および第2送信器の間のスキューを算出するスキュー算出段階とを備える測定方法を提供する。
本発明の第5の形態においては、複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のキャリア周波数位相差を測定する測定装置として、コンピュータを動作させる測定プログラムであって、コンピュータを、第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を第1送信器から送信させる第1送信制御部と、第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより第1データ信号を変調した第2送信信号を第2送信器から送信させる第2送信制御部と、第1タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成部と、第1合成信号および第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング部と、サンプリングされた第1合成信号から第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた第2合成信号から第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出部と、第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、第1送信信号に対する第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出部と、第1位相差算出部が算出した位相遅延に基づいて、第1送信器および第2送信器の間のキャリア周波数位相差を算出するキャリア周波数位相差算出部として機能させる測定プログラム、および、当該測定プログラムを記録した記録媒体を提供する。
本発明の第6の形態においては、複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のスキューを測定する測定装置として、コンピュータを動作させる測定プログラムであって、コンピュータを、第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を第1送信器から送信させる第1送信制御部と第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより第1データ信号を変調した第2送信信号を第2送信器から送信させる第2送信制御部と、第1タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成部と、第1合成信号および第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング部と、サンプリングされた第1合成信号から第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた第2合成信号から第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出部と、第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、第1送信信号に対する第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出部と、第1位相差算出部が算出した位相遅延に基づいて、第1送信器および第2送信器の間のスキューを算出するスキュー算出部として機能させる測定プログラム、および、当該測定プログラムを記録した記録媒体を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の実施形態に係る測定装置20の構成を、被測定機器10の構成とともに示す。 第1送信器11および第2送信器12から出力される送信信号の一例を示す。 合成部33により合成された合成信号の一例を示す。 各サブキャリア周波数に対する位相差の一例を示す。 測定装置20によるキャリア周波数位相差測定処理のフローチャートを示す。 本実施形態の第1変形例に係る測定装置20の構成を、被測定機器10の構成とともに示す。 本実施形態の第1変形例に係る測定装置20によるスキュー測定処理のフローチャートを示す。 本実施形態の第2変形例に係る測定装置20の構成を、被測定機器10の構成とともに示す。 本実施形態の第3変形例に係る第1送信制御部31および第2送信制御部32により制御された第1送信器11および第2送信器12から出力される送信信号を示す。 本実施形態の第3変形例に係る測定装置20により測定された各サブキャリア周波数に対する位相差の一例を示す。 本発明の実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。
符号の説明
10 被測定機器
11 第1送信器
12 第2送信器
20 測定装置
31 第1送信制御部
32 第2送信制御部
33 合成部
34 サンプリング部
35 合成信号記憶部
36 抽出部
41 第1DFTメモリ
42 第2DFTメモリ
43 第3DFTメモリ
44 第4DFTメモリ
45 第1位相差算出部
46 第2位相差算出部
47 スキュー算出部
48 キャリア周波数位相差算出部
51 第1出力端子
52 第2出力端子
53 第1入力端子
54 第2入力端子
61 第1変化率算出部
62 第2変化率算出部
63 演算部
71 切片算出部
72 位相差出力部
81 傾き算出部
82 スキュー出力部
1900 コンピュータ
2000 CPU
2010 ROM
2020 RAM
2030 通信インターフェイス
2040 ハードディスクドライブ
2050 フレキシブルディスク・ドライブ
2060 CD−ROMドライブ
2070 入出力チップ
2075 グラフィック・コントローラ
2080 表示装置
2082 ホスト・コントローラ
2084 入出力コントローラ
2090 フレキシブルディスク
2095 CD−ROM
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る測定装置20の構成を、被測定機器10の構成とともに示す。被測定機器10は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を送信する第1送信器11および第2送信器12を備える。測定装置20は、複数の送信器の間のキャリア周波数位相差を測定する。測定装置20は、例えば第1送信器11および第2送信器12の間のキャリア周波数位相差を測定する。複数の送信器の間のキャリア周波数位相差とは、それぞれの送信器のキャリア信号の位相差をいう。
なお、OFDM信号は、本発明に係る送信信号の一例である。第1送信器11および第2送信器12は、本発明に係る送信器の一例である。すなわち、第1送信器11および第2送信器12は、複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の一例である。また、測定装置20は、1つの機器に備えられる複数の測定器の間のキャリア周波数位相差の測定に代えて、異なる機器に備えられた送信器の間のキャリア周波数位相差を測定してもよい。また、測定装置20は、2個の送信器間のキャリア周波数位相差の測定に限らず、3個以上の送信器間のキャリア周波数位相差を測定してもよい。
被測定機器10は、第1送信制御部31と、第2送信制御部32と、合成部33と、サンプリング部34と、合成信号記憶部35と、抽出部36と、第1DFTメモリ41と、第2DFTメモリ42と、第3DFTメモリ43と、第4DFTメモリ44と、第1位相差算出部45と、第2位相差算出部46と、キャリア周波数位相差算出部48とを備え、効率良くキャリア周波数位相差を測定する。
第1送信制御部31は、第1送信器11および第2送信器12に対して第1出力端子51を介して制御信号を送信することにより、当該第1送信器11および第2送信器12のそれぞれから、第1タイミングにおけるOFDM信号を送信させる。より詳しくは、第1送信制御部31は、第1タイミングにおいて、第1送信器11以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1OFDM信号を第1送信器11から送信させる。これに加えて、第1送信制御部31は、第1タイミングにおいて、第1送信器11が2以上のサブキャリアにより第1OFDM信号を送信するのと並列に、第2送信器12以外の送信器が送信に用いない2以上のサブキャリアにより第2データ信号を変調した第3送信信号を第2送信器12から送信させてよい。
第2送信制御部32は、第1送信器11および第2送信器12に対して第2出力端子52を介して制御信号を送信することにより、当該第1送信器11および第2送信器12のそれぞれから、第2タイミングにおける所定のOFDM信号を送信させる。より詳しくは、第2送信制御部32は、第2タイミングにおいて、第2送信器12以外の送信器により第1OFDM信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより第1データ信号を変調した第2OFDM信号を第2送信器12から送信させる。これに加えて、第2送信制御部32は、第2タイミングにおいて、第2送信器12が2以上のサブキャリアにより第2OFDM信号を送信するのと並列に、第1送信器11以外の送信器が送信に用いない2以上のサブキャリアにより第2データ信号を変調した第4送信信号を第1送信器11から送信させてよい。
合成部33は、第1送信器11から出力されたOFDM信号を第1入力端子53を介して入力するとともに、第2送信器12から出力されたOFDM信号を第2入力端子54を介して入力する。より詳しくは、合成部33は、第1タイミングにおいて第1送信器11および第2送信器12から並列に送信された複数のOFDM信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて第1送信器11および第2送信器12から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する。合成部33は、一例として、入力した複数のOFDM信号を、加算することにより合成してよい。
サンプリング部34は、合成部33から出力された合成信号を入力し、入力された合成信号を所定周波数のサンプリングクロックに従いアナログ−デジタル変換することによりサンプリングする。より詳しくは、サンプリング部34は、第1合成信号および第2合成信号をそれぞれサンプリングする。合成信号記憶部35は、サンプリング部34によりサンプリングされた第1合成信号および第2合成信号を記憶する。
抽出部36は、合成信号記憶部35に記憶された第1合成信号および第2合成信号に対して高速フーリエ変換等の離散フーリエ変換を行い、第1合成信号および第2合成信号の各サブキャリアに変調されている送信信号を抽出する。より詳しくは、抽出部36は、サンプリングされた第1合成信号から第1OFDM信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた第2合成信号から第2OFDM信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する。これに加えて、抽出部36は、サンプリングされた第1合成信号から第3OFDM信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた第2合成信号から第4OFDM信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出してよい。
第1DFTメモリ41、第2DFTメモリ42、第3DFTメモリ43および第4DFTメモリ44は、抽出部36により抽出されたサブキャリアごとの送信信号を記憶する。第1DFTメモリ41は、第1タイミングにおいて第1OFDM信号として送信された送信信号をサブキャリアごとに記憶する。第2DFTメモリ42は、第2タイミングにおいて第2OFDM信号として送信された送信信号をサブキャリアごとに記憶する。第3DFTメモリ43は、第1タイミングにおいて第3OFDM信号として送信された送信信号をサブキャリアごとに記憶する。第4DFTメモリ44は、第2タイミングにおいて第4OFDM信号として送信された送信信号をサブキャリアごとに記憶する。
第1位相差算出部45は、第1DFTメモリ41に記憶された第1OFDM信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、第2DFTメモリ42に記憶された第2OFDM信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号とから、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する。第2位相差算出部46は、第3DFTメモリ43に記憶された第3OFDM信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、第4DFTメモリ44に記憶された第4OFDM信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号とから、第4OFDM信号に対する第3OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する。
キャリア周波数位相差算出部48は、第1位相差算出部45が算出した位相遅延に基づいて、第1送信器11および第2送信器12の間のキャリア周波数位相差を算出する。これに加えて、キャリア周波数位相差算出部48は、第2位相差算出部46が算出した位相遅延に基づいて、第1送信器11および第2送信器12の間のキャリア周波数位相差を算出してよい。
キャリア周波数位相差算出部48は、一例として、切片算出部71と、位相差出力部72とを有してよい。切片算出部71は、第1位相差算出部45が算出したサブキャリアごとの位相遅延または第2位相差算出部46が算出したサブキャリアごとの位相遅延の少なくとも一方に基づき、角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延を算出する。位相差出力部72は、切片算出部71により算出された角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延を、キャリア周波数位相差として出力する。
測定装置20によれば、離散フーリエ変換によりサブキャリアごとに送信信号を抽出して、抽出した送信信号をそれぞれ位相比較するので、オシロスコープ等を用いずに効率良くキャリア周波数位相差を算出することができ、キャリア周波数が高い場合であっても容易にキャリア周波数位相差を算出できる。また、測定装置20によれば、複数の送信器から並列に送信されたOFDM信号を合成してキャリア周波数位相差を測定するので、送信器の数に関わらず測定チャネルを1つとすることができる。
図2は、第1送信器11および第2送信器12から出力される送信信号の一例を示す。第1送信制御部31は、第1タイミングにおいて第1送信器11に第1OFDM信号を送信させ、続いて、第2送信制御部32は、第1タイミングより後の第2タイミングにおいて第1送信器11に第4OFDM信号を送信させる。また、第1送信制御部31は、第1タイミングにおいて第2送信器12に第3OFDM信号を送信させ、続いて、第2送信制御部32は、第2タイミングにおいて第2送信器12に第2OFDM信号を送信させる。
第1送信制御部31は、一例として、全てのサブキャリアのうち偶数番号のサブキャリア(以下、偶サブキャリアと称する。)のそれぞれに対してI信号及びQ信号の値が予め定められた第1データ信号を変調するとともに、奇数番号のサブキャリア(以下、奇サブキャリアと称する。)のそれぞれにDCレベル(信号レベルがIQともに0)の信号を変調して、所定長のガードインターバル(GI)を付加した第1OFDM信号を、第1送信器11に生成させる。そして、第1送信制御部31は、第1タイミングにおいて、生成した第1OFDM信号を第1送信器11から出力させる。下記式(1)は第1OFDM信号を示す。
Figure 0003972057
式(1)において、t、Tx1Symbol1(t)、ω、ωn,e、ξn,eは、次の内容を意味する。式(2)以降も同様である。
t:時刻
Tx1Symbol1(t):第1タイミングにおいて第1送信器11により送信される第1OFDM信号
ω:キャリア信号の角周波数
ωn,e:偶サブキャリアの角周波数
ξn,e:偶サブキャリアの位相
また、第1送信制御部31は、一例として、奇サブキャリアのそれぞれに対してI信号及びQ信号の値が予め定められた第2データ信号を変調するとともに、偶サブキャリアのそれぞれにDCレベルの信号を変調して、所定長のGIを付加した第3OFDM信号を、第2送信器12に生成させる。そして、第1送信制御部31は、第1タイミングにおいて、生成した第3OFDM信号を第2送信器12から出力させる。下記式(2)は、第3OFDM信号を示す。
Figure 0003972057
式(2)において、Tx2Symbol1(t)、ωn,o、ξn,o、Δτ、Δθは、次の内容を意味する。式(3)以降も同様である。
Tx2Symbol1(t):第1タイミングにおいて第2送信器12により送信される第3OFDM信号
ωn,o:奇サブキャリアの角周波数
ξn,o:奇サブキャリアの位相
Δτ:第1送信器11と第2送信器12との間のスキュー
Δθ:第1送信器11と第2送信器12との間のキャリア周波数位相差
また、第2送信制御部32は、一例として、奇サブキャリアのそれぞれに対して第2データ信号を変調するとともに、偶サブキャリアのそれぞれにDCレベルの信号を変調して、所定長のGIを付加した第4OFDM信号を、第1送信器11に生成させる。そして、第2送信制御部32は、第2タイミングにおいて、生成した第4OFDM信号を第1送信器11から出力させる。下記式(3)は、第4OFDM信号を示す。
Figure 0003972057
式(3)において、Tx1Symbol2(t)、Δtは、次の内容を意味する。式(4)以降も同様である。
Tx1Symbol2(t):第2タイミングにおいて第1送信器11により送信される第4OFDM信号
Δt:第1タイミングと第2タイミングとの時間差
また、第2送信制御部32は、一例として、偶サブキャリアのそれぞれに対して第1データ信号を変調するとともに、奇サブキャリアのそれぞれにDCレベルの信号を変調して、所定長のGIを付加した第2OFDM信号を第2送信器12に生成させる。そして、第2送信制御部32は、第2タイミングにおいて、生成した第2OFDM信号を第2送信器12から出力させる。下記式(4)は、第2OFDM信号を示す。
Figure 0003972057
式(4)において、Tx2Symbol2(t)は、次の内容を意味する。
Tx2Symbol2(t):第2タイミングにおいて第2送信器12により送信される第2OFDM信号
以上のように、測定装置20によれば、第1タイミングにおいて、第1送信器11から送信する第1OFDM信号および第2送信器12から送信する第3OFDM信号との間で、信号が変調されているサブキャリアが重複しないように送信制御をすることができる。同様に、測定装置20によれば、第2タイミングにおいて、第1送信器11から送信する第4OFDM信号および第2送信器12から送信する第2OFDM信号との間で、信号が変調されているサブキャリアが重複しないように送信制御をすることができる。これにより、測定装置20によれば、2つの送信器から送信された信号を加算合成して処理ができるので、1つの測定チャネルによりキャリア周波数位相差を測定できる。
図3は、合成部33により合成された合成信号の一例を示す。合成部33は、第1タイミングにおいて、偶サブキャリアに信号が変調された第1OFDM信号と、奇サブキャリアに信号が変調された第3OFDM信号とを加算して、全サブキャリアに信号が変調された第1合成信号を生成する。また、合成部33は、第2タイミングにおいて、奇サブキャリアに信号が変調された第4OFDM信号と、偶サブキャリアに信号が変調された第2OFDM信号とを加算して、全サブキャリアに信号が変調された第2合成信号を出力する。
抽出部36は、第1合成信号および第2合成信号のそれぞれに対して離散フーリエ演算(DFT)を行う。抽出部36は、1シンボル長からGI長を除いた演算範囲に対して離散フーリエ変換を行う。抽出部36は、第1合成信号および第2合成信号のそれぞれに対して、シンボルの開始位置から同一時間(Δx)遅延した位置(例えば、GIの中央位置)から上記の演算範囲を切り出して、離散フーリエ変換を行う。これにより、抽出部36は、離散フーリエ変換に伴う第1合成信号と第2合成信号との間の位相ずれを無くすことができる。
抽出部36は、以上のように離散フーリエ変換することにより、全サブキャリアに変調された送信信号を抽出することができる。抽出部36は、抽出した送信信号を偶サブキャリアに変調されていた信号と奇サブキャリアに変調されていた信号とに分離して、第1DFTメモリ41から第4DFTメモリ44のうち対応するメモリにそれぞれ記憶させる。
図4は、各サブキャリア周波数に対する位相差の一例を示す。第1位相差算出部45は、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号の位相差をサブキャリアごとに算出する。第1OFDM信号は、第1タイミングにおける偶サブキャリアに変調され、第2OFDM信号は、第2タイミングにおける偶サブキャリアに変調されている。さらに、第1OFDM信号および第2OFDM信号は、共に第1データ信号が変調されている。すなわち、第1OFDM信号および第2OFDM信号は、同一の位相の信号が変調されている。従って、第1位相差算出部45は、サブキャリアごとに抽出した送信信号(IQ信号)同士の位相の差を検出することにより、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号の位相遅延が検出できる。また、第1位相差算出部45は、下記式(5)に示すように、抽出した信号を複素除算して、偏角を求めることにより位相遅延を検出することができる。
Figure 0003972057
第2位相差算出部46は、第4OFDM信号に対する第3OFDM信号の位相差を算出する。第3OFDM信号および第4OFDM信号も、同様に、同一の信号(第2データ信号)が同一のサブキャリア(奇サブキャリア)に変調されている。従って、第2位相差算出部46は、第4OFDM信号に対する第3OFDM信号の位相遅延が検出できる。また、第2位相差算出部46は、下記式(6)に示すように、抽出した信号を複素除算して、偏角を求めることにより位相差を検出することができる。
Figure 0003972057
そして、キャリア周波数位相差算出部48は、算出した式(5)および式(6)の少なくとも一方に基づき、角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延(Δθ)を算出する。キャリア周波数位相差算出部48は、一例として、算出した式(5)および式(6)の少なくとも一方の各サンプル点に基づき、サブキャリア角周波数に対する位相遅延を表す直線に近似し、近似した直線上でサブキャリア角周波数が0となる点における位相遅延(Δθ)を算出する。
測定装置20によれば、以上のように奇サブキャリアおよび偶サブキャリアごとに位相遅延を求めるので、効率良くキャリア周波数位相差を算出することができる。また、測定装置20によれば、角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延をキャリア周波数位相差とすることにより、高い分解能でキャリア周波数位相差を算出することができる。また、測定装置20によれば、位相遅延に基づきキャリア周波数位相差を求めることにより、周波数特性を排除した正確なキャリア周波数位相差を算出することができる。
ここで、当該測定装置20の周波数特性をA(ω)とし、第1送信器11から出力された信号をQ(ω)とし、第2送信器12から出力された信号をQ(ω)とした場合、Q(ω)を測定装置20が受信した信号R(ω)は下記式(7)により表され、Q(ω)を測定装置20が受信した信号R(ω)は下記式(8)により表される。
Figure 0003972057
第1位相差算出部45および第2位相差算出部46は、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号の位相遅延並びに第4OFDM信号に対する第3OFDM信号の位相遅延を、下記式(9)に示すように、第2送信器12の受信信号R(ω)を第1送信器11の受信信号R(ω)により除算して、偏角を演算することにより求める。従って、第1位相差算出部45および第2位相差算出部46は、位相遅延を求めるにあたり、当該測定装置20の周波数特性A(ω)を、除去することができる。このことから、測定装置20によれば、当該測定装置20の周波数特性に関わらず、正確なキャリア周波数位相差を算出することができる。
Figure 0003972057
図5は、測定装置20によるキャリア周波数位相差測定処理のフローチャートを示す。まず、第1送信制御部31は、第1タイミングにおいて、第1送信器11に対して第1OFDM信号を送信させるとともに、第2送信器12に対して第3OFDM信号を送信させる(S11)。次に、合成部33は、送信された第1OFDM信号および第3OFDM信号を合成して第1合成信号を生成し、続いて、サンプリング部34は、第1合成信号をサンプリングし、続いて、合成信号記憶部35は、サンプリングされた第1合成信号を記憶する(S12)。
次に、第2送信制御部32は、第2タイミングにおいて、第1送信器11に対して第4OFDM信号を送信させるとともに、第2送信器12に対して第2OFDM信号を送信させる(S13)。次に、合成部33は、送信された第4OFDM信号および第2OFDM信号を合成して第2合成信号を生成し、続いて、サンプリング部34は、第2合成信号をサンプリングし、続いて、合成信号記憶部35は、サンプリングされた第2合成信号を記憶する(S14)。
次に、抽出部36は、第1合成信号および第2合成信号に対して離散フーリエ変換を行い、それぞれから各サブキャリアに変調されている送信信号を抽出する(S15)。次に、第1位相差算出部45は、ステップS15で抽出した結果に基づき、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号のサブキャリアごとの位相差を算出する(S16)。次に、第2位相差算出部46は、ステップS15で抽出した結果に基づき、第3OFDM信号に対する第4OFDM信号のサブキャリアごとの位相差を算出する(S17)。そして、キャリア周波数位相差算出部48は、ステップS16およびステップS17で算出した位相差に基づき、第1送信器11と第2送信器12との間のキャリア周波数位相差を算出する(S18)。
図6は、本実施形態の第1変形例に係る測定装置20の構成を、被測定機器10の構成とともに示す。図7は、本実施形態の第1変形例に係る測定装置20によるスキュー測定処理のフローチャートを示す。なお、本変形例に係る測定装置20は、図1に示す測定装置20と略同一の機能および構成を採るので、以下、図1に示す測定装置20との相違点を除き説明を省略する。
第1変形例に係る測定装置20は、第1送信器11および第2送信器12の間のスキューを測定する。複数の送信器の間のスキューとは、それぞれの送信器から出力される信号の出力遅延の時間差をいう。なお、測定装置20は、1つの機器に備えられる複数の測定器の間のスキューの測定に代えて、異なる機器に備えられた送信器の間のスキューを測定してもよい。また、測定装置20は、2個の送信器間のスキューの測定に限らず、3個以上の送信器間のスキューを測定してもよい。
測定装置20は、キャリア周波数位相差算出部48に代えて、スキュー算出部47を備える。スキュー算出部47は、第1位相差算出部45が算出した位相遅延に基づいて、第1送信器11および第2送信器12の間のスキューを算出する。これに加えて、スキュー算出部47は、第2位相差算出部46が算出した位相遅延に基づいて、第1送信器11および第2送信器12の間のスキューを算出してよい。
また、測定装置20は、図5に示すステップS18の処理に代えて、図7に示すステップS19の処理を行う。スキュー算出部47は、ステップS19において、ステップS16およびステップS17で算出した位相差に基づき、第1送信器11と第2送信器12との間のスキューを算出する(S19)。
このような測定装置20によれば、離散フーリエ変換によりサブキャリアごとに送信信号を抽出して、抽出した送信信号をそれぞれ位相比較するので、オシロスコープ等を用いずに効率良くにスキューを算出することができ、キャリア周波数が高い場合であっても容易にスキューを算出できる。また、測定装置20によれば、複数の送信器から並列に送信されたOFDM信号を合成してスキューを測定するので、送信器の数に関わらず測定チャネルを1つとすることができる。
また、スキュー算出部47は、一例として、第1変化率算出部61と、第2変化率算出部62と、演算部63とを有してよい。
第1変化率算出部61は、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延から、サブキャリアの角周波数に対する位相遅延の変化率である第1変化率を算出する。すなわち、第1変化率算出部61は、上記の式(5)に基づき、偶サブキャリアの角周波数ωn,eに対する位相θn,eの変化率である第1変化率Δθn,e/Δωn,eを算出する。つまり、第1変化率算出部61は、位相θn,eの傾きを算出する。なお、第1変化率算出部61は、これに代えて、第2OFDM信号に対する第1OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延から、サブキャリアの角周波数に対する位相遅延の変化率である第1変化率を算出してもよい。
第2変化率算出部62は、第4OFDM信号に対する第3OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延から、サブキャリアの角周波数に対する位相の変化率である第2変化率を算出する。すなわち、第2変化率算出部62は、上記の式(6)に基づき、奇サブキャリアの角周波数ωn,oに対する位相θn,oの変化率である第2変化率Δθn,o/Δωn,oを算出する。つまり、第2変化率算出部62は、位相θn,oの傾きを算出する。なお、第2変化率算出部62は、これに代えて、第3OFDM信号に対する第4OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延から、サブキャリアの角周波数に対する位相遅延の変化率である第2変化率を算出してもよい。
演算部63は、第1変化率および第2変化率を加算または減算することにより第1タイミングと第2タイミングとの時間差(Δt)を除去し、第1タイミングと第2タイミングとの時間差(Δt)が除去された加算結果または減算結果を、2で割ることによりスキューを算出する。
演算部63は、一例として、第1変化率が第1OFDM信号に対する第2OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延の変化率であり、且つ、第2変化率が第3OFDM信号に対する第4OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延の変化率である場合、第1変化率と第2変化率との差を2で割ることによりスキューを算出してよい。また、演算部63は、一例として、第1変化率が第1OFDM信号に対する第2OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延の変化率であり、且つ、第2変化率が第4OFDM信号に対する第3OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延の変化率である場合、第1変化率と第2変化率との和を2で割ることによりスキューを算出してよい。
また、演算部63は、第1変化率が第2OFDM信号に対する第1OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延の変化率であり、且つ、第2変化率が第3OFDM信号に対する第4OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延の変化率である場合、第1変化率と第2変化率との和を2で割ることによりスキューを算出してよい。また、演算部63は、第1変化率が第2OFDM信号に対する第1OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延の変化率であり、且つ、第2変化率が第4OFDM信号に対する第3OFDM信号のサブキャリアごとの位相遅延の変化率である場合、第1変化率と第2変化率との差を2で割ることによりスキューを算出してよい。
測定装置20によれば、以上のように奇サブキャリアおよび偶サブキャリアごとに位相特性の変化率を求めるので、効率良くにスキューを算出することができる。また、測定装置20によれば、位相遅延の変化率に基づきスキューを算出することにより、高い分解能でスキューを算出することができる。また、測定装置20によれば、位相遅延の変化率の差分に基づきスキューを求めることにより、周波数特性を排除した正確なスキューを算出することができる。
図8は、本実施形態の第2変形例に係る測定装置20の構成を、被測定機器10の構成とともに示す。なお、本変形例に係る測定装置20は、図1に示す測定装置20と略同一の機能および構成を採るので、以下、図1に示す測定装置20との相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係る測定装置20は、スキュー算出部47を更に備える。スキュー算出部47は、図8に示したスキュー算出部47と同一の構成および機能を有する。これにより、本変形例に係る測定装置20によれば、キャリア周波数位相誤差およびスキューをともに効率良く算出することができる。
図9は、本実施形態の第3変形例に係る第1送信制御部31および第2送信制御部32により制御された第1送信器11および第2送信器12から出力される送信信号を示す。なお、本変形例に係る測定装置20は、図1に示す測定装置20と略同一の機能および構成を採るので、以下、図1に示す測定装置20との相違点を除き説明を省略する。
本変形例において第2送信制御部32は、第1タイミングから、シンボル期間に正の整数を乗じた時間遅延した第2タイミングにおいて、第2OFDM信号を第2送信器12から送信させてよい。これに加えて、第2送信制御部32は、第1タイミングから、シンボル期間に正の整数を乗じた時間遅延した第2タイミングにおいて、第4OFDM信号を第1送信器11から送信させてよい。一例として、第2送信制御部32は、第1タイミングにおいて送信する第1OFDM信号のシンボルの直後のシンボルに、第2タイミングにおいて送信する第4OFDM信号を連結してよい。同様に、第2送信制御部32は、第1タイミングにおいて送信する第3OFDM信号の直後のシンボルに、第2タイミングにおいて送信する第2OFDM信号を連結してよい。このように設定することにより、ω×Δt=2π×k (kは任意の整数。)となるので、式(5)および式(6)において、第1タイミングと第2タイミングとの時間差Δt2は、0としてよい。
さらに、本変形例において、切片算出部71は、第1送信信号に対する第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延および第4送信信号に対する第3送信信号のサブキャリアごとの位相遅延から角周波数と位相遅延との関係を直線に近似し、近似した直線に基づき角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延を算出してよい。
図10は、本第3変形例に係る測定装置20により測定された各サブキャリア周波数に対する位相差の一例を示す。本変形例において、第1タイミングと第2タイミングとの時間差Δtが0となるので、式(5)および式(6)の両者は、同一の式となる。すなわち、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号の位相遅延および第3OFDM信号に対する第4OFDM信号の位相遅延の、サブキャリアの角周波数に対する傾きは、一致する。従って、キャリア周波数位相差算出部48は、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号の位相遅延、および、第3OFDM信号に対する第4OFDM信号の位相遅延の両者を用いて、直線を近似することができる。これにより、本変形例に係る測定装置20によれば、多くのサンプル数の位相遅延を用いて、より正確に角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延(Δθ:キャリア位相周波数差)を算出することができる。
また、第1タイミングと第2タイミングとの時間差Δtが0である場合、式(5)および式(6)における、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号の位相遅延または第3OFDM信号に対する第4OFDM信号の位相遅延の、サブキャリアの角周波数に対する傾きは、第1送信器11と第2送信器12の間のスキュー(Δτ)となる。従って、スキュー算出部47は、第1OFDM信号に対する第2OFDM信号の位相遅延、および、第3OFDM信号に対する第4OFDM信号の位相遅延の少なくとも一方を用いて直線を近似し、当該直線の傾きを算出することにより、スキューを求めることができる。これにより、本変形例に係る測定装置20によれば、多くのサンプル数の位相遅延を用いて、簡易に、第1送信器11と第2送信器12の間のスキューを算出することができる。
図11は、本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラムや、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050や、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を測定装置20として機能させるプログラムは、第1送信制御部モジュールと、第2送信制御部モジュールと、合成部モジュールと、サンプリング部モジュールと、合成信号記憶部モジュールと、抽出部モジュールと、第1DFTメモリモジュールと、第2DFTメモリモジュールと、第3DFTメモリモジュールと、第4DFTメモリモジュールと、第1位相差算出部モジュールと、第2位相差算出部モジュールと、キャリア周波数位相差算出部モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、第1送信制御部31、第2送信制御部32、合成部33、サンプリング部34、合成信号記憶部35、抽出部36、第1DFTメモリ41、第2DFTメモリ42、第3DFTメモリ43、第4DFTメモリ44、第1位相差算出部45、第2位相差算出部46、スキュー算出部47、キャリア周波数位相差算出部48としてそれぞれ機能させる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVDやCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (15)

  1. 複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のキャリア周波数位相差を測定する測定装置であって、
    第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を前記第1送信器から送信させる第1送信制御部と、
    第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により前記第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより前記第1データ信号を変調した第2送信信号を前記第2送信器から送信させる第2送信制御部と、
    第1タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成部と、
    前記第1合成信号および前記第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング部と、
    サンプリングされた前記第1合成信号から前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた前記第2合成信号から前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出部と、
    前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出部と、
    前記第1位相差算出部が算出した位相遅延に基づいて、前記第1送信器および前記第2送信器の間のキャリア周波数位相差を算出するキャリア周波数位相差算出部と
    を備える測定装置。
  2. 前記第1タイミングにおいて、前記第1送信制御部は、前記第1送信器が2以上のサブキャリアにより前記第1送信信号を送信するのと並列に、前記第2送信器以外の送信器が送信に用いない2以上のサブキャリアにより第2データ信号を変調した第3送信信号を前記第2送信器から送信させ、
    前記第2タイミングにおいて、前記第2送信制御部は、前記第2送信器が2以上のサブキャリアにより前記第2送信信号を送信するのと並列に、前記第1送信器以外の送信器が送信に用いない2以上のサブキャリアにより第2データ信号を変調した第4送信信号を前記第1送信器から送信させ、
    前記抽出部は、更に、サンプリングされた前記第1合成信号から前記第3送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた前記第2合成信号から前記第4送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、
    前記第3送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、前記第4送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、前記第4送信信号に対する前記第3送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第2位相差算出部を更に備え、
    前記キャリア周波数位相差算出部は、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延と、前記第4送信信号に対する前記第3送信信号のサブキャリアごとの位相遅延とから、前記第1送信器および前記第2送信器の間のキャリア周波数位相差を算出する
    請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記キャリア周波数位相差算出部は、
    前記第1位相差算出部が算出したサブキャリアごとの前記位相遅延または前記第2位相差算出部が算出したサブキャリアごとの前記位相遅延の少なくとも一方に基づき、角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延を算出する切片算出部と、
    前記切片算出部により算出された前記角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延を、前記キャリア周波数位相差として出力する位相差出力部と
    を有する請求項2に記載の測定装置。
  4. 前記第2送信制御部は、前記第1タイミングから、シンボル期間に正の整数を乗じた時間遅延した前記第2タイミングにおいて、前記第2送信信号を前記第2送信器から送信させ、
    前記切片算出部は、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延および前記第4送信信号に対する前記第3送信信号のサブキャリアごとの位相遅延から角周波数と位相遅延との関係を直線に近似し、近似した前記直線に基づき角周波数が0のサブキャリアに対応する位相遅延を算出する
    請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記第2送信制御部は、前記第1タイミングから、シンボル期間に正の整数を乗じた時間遅延した前記第2タイミングにおいて、前記第2送信信号を前記第2送信器から送信させ、
    前記第1位相差算出部が算出した前記位相遅延に基づいて、第1送信器および前記第2送信器の間のスキューを算出するスキュー算出部を更に備える
    請求項1に記載の測定装置。
  6. 複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のスキューを測定する測定装置であって、
    第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を前記第1送信器から送信させる第1送信制御部と、
    第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により前記第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより前記第1データ信号を変調した第2送信信号を前記第2送信器から送信させる第2送信制御部と、
    第1タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成部と、
    前記第1合成信号および前記第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング部と、
    サンプリングされた前記第1合成信号から前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた前記第2合成信号から前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出部と、
    前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出部と、
    前記第1位相差算出部が算出した位相遅延に基づいて、前記第1送信器および前記第2送信器の間のスキューを算出するスキュー算出部と
    を備える測定装置。
  7. 前記第1タイミングにおいて、前記第1送信制御部は、前記第1送信器が2以上のサブキャリアにより前記第1送信信号を送信するのと並列に、前記第2送信器以外の送信器が送信に用いない2以上のサブキャリアにより第2データ信号を変調した第3送信信号を前記第2送信器から送信させ、
    前記第2タイミングにおいて、前記第2送信制御部は、前記第2送信器が2以上のサブキャリアにより前記第2送信信号を送信するのと並列に、前記第1送信器以外の送信器が送信に用いない2以上のサブキャリアにより第2データ信号を変調した第4送信信号を前記第1送信器から送信させ、
    前記抽出部は、更に、サンプリングされた前記第1合成信号から前記第3送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた前記第2合成信号から前記第4送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、
    前記第3送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、前記第4送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、前記第4送信信号に対する前記第3送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第2位相差算出部を更に備え、
    前記キャリア周波数位相差算出部は、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延と、前記第4送信信号に対する前記第3送信信号のサブキャリアごとの位相遅延とから、前記第1送信器および前記第2送信器の間のキャリア周波数位相差を算出する
    請求項6に記載の測定装置。
  8. 前記スキュー算出部は、
    前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延から、サブキャリアの角周波数に対する位相遅延の変化率である第1変化率を算出する第1変化率算出部と、
    前記第3送信信号に対する前記第4送信信号のサブキャリアごとの位相遅延から、サブキャリアの角周波数に対する位相の変化率である第2変化率を算出する第2変化率算出部と、
    第1変化率と第2変化率との差を2で割ることにより、前記スキューを算出する演算部と
    を有する
    請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記第2送信制御部は、前記第1タイミングから、シンボル期間に正の整数を乗じた時間遅延した前記第2タイミングにおいて、前記第2送信信号を前記第2送信器から送信させ、
    前記スキュー算出部は、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延から、サブキャリアの各周波数に対する位相遅延の変化率を算出し、前記スキューとする
    請求項6に記載の測定装置。
  10. 複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のキャリア周波数位相差を測定する測定方法であって、
    第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を前記第1送信器から送信させる第1送信制御段階と、
    第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により前記第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより前記第1データ信号を変調した第2送信信号を前記第2送信器から送信させる第2送信制御段階と、
    第1タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成段階と、
    前記第1合成信号および前記第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング段階と、
    サンプリングされた前記第1合成信号から前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた前記第2合成信号から前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出段階と、
    前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出段階と、
    前記第1位相差算出段階において算出した位相遅延に基づいて、前記第1送信器および前記第2送信器の間のキャリア周波数位相差を算出するキャリア周波数位相差算出段階と
    を備える測定方法。
  11. 複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のスキューを測定する測定方法であって、
    第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を前記第1送信器から送信させる第1送信制御段階と、
    第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により前記第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより前記第1データ信号を変調した第2送信信号を前記第2送信器から送信させる第2送信制御段階と、
    第1タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成段階と、
    前記第1合成信号および前記第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング段階と、
    サンプリングされた前記第1合成信号から前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた前記第2合成信号から前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出段階と、
    前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出段階と、
    前記第1位相差算出段階において算出した位相遅延に基づいて、前記第1送信器および前記第2送信器の間のスキューを算出するスキュー算出段階と
    を備える測定方法。
  12. 複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のキャリア周波数位相差を測定する測定装置として、コンピュータを動作させる測定プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を前記第1送信器から送信させる第1送信制御部と、
    第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により前記第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより前記第1データ信号を変調した第2送信信号を前記第2送信器から送信させる第2送信制御部と、
    第1タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成部と、
    前記第1合成信号および前記第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング部と、
    サンプリングされた前記第1合成信号から前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた前記第2合成信号から前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出部と、
    前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出部と、
    前記第1位相差算出部が算出した位相遅延に基づいて、前記第1送信器および前記第2送信器の間のキャリア周波数位相差を算出するキャリア周波数位相差算出部と
    して機能させる測定プログラム。
  13. 請求項12記載の測定プログラムを記録した記録媒体。
  14. 複数のサブキャリアを用いてデータ信号を並列に送信する複数の送信器の間のスキューを測定する測定装置として、コンピュータを動作させる測定プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    第1タイミングにおいて、第1送信器以外の送信器が送信に用いるサブキャリアと重複しないサブキャリアにより第1データ信号を変調した第1送信信号を前記第1送信器から送信させる第1送信制御部と、
    第2タイミングにおいて、第2送信器以外の送信器により前記第1送信信号の送信に用いたサブキャリアによる送信をさせない状態で、当該サブキャリアにより前記第1データ信号を変調した第2送信信号を前記第2送信器から送信させる第2送信制御部と、
    第1タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第1合成信号と、第2タイミングにおいて前記複数の送信器から並列に送信された複数の送信信号を合成した第2合成信号とを出力する合成部と、
    前記第1合成信号および前記第2合成信号をそれぞれサンプリングするサンプリング部と、
    サンプリングされた前記第1合成信号から前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出し、サンプリングされた前記第2合成信号から前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号を抽出する抽出部と、
    前記第1送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号と、前記第2送信信号に含まれるサブキャリアごとの送信信号から、前記第1送信信号に対する前記第2送信信号のサブキャリアごとの位相遅延を算出する第1位相差算出部と、
    前記第1位相差算出部が算出した位相遅延に基づいて、前記第1送信器および前記第2送信器の間のスキューを算出するスキュー算出部と
    して機能させる測定プログラム。
  15. 請求項14記載の測定プログラムを記録した記録媒体。
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