JP3971216B2 - 部品試験装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICチップ等の電子部品を試験する部品試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置などの製造過程においては、最終的に製造されたICチップ等の電子部品に対して各種試験を施す必要があるが、そのような試験を自動的に行う装置として、特開平11−333775号公報に開示されているような装置が知られている。
【0003】
この装置では、トレイに収納された試験前のICチップを部品吸着用のノズル部材を有する第1搬送装置により吸着して第1バッファ装置に載せ、第1バッファ装置によりテストヘッド近傍まで搬送した後、部品吸着用のノズル部材を有する第2搬送装置により第1バッファ装置上のICチップを吸着してテストヘッドに移載して試験を行う。この際、ICチップの吸着状態がカメラを用いて確認される。そして、ICチップの吸着位置がずれていれば、適当に補正してから試験を行う。試験後は、第2搬送装置によりテストヘッドから第2バッファ装置にICチップを移載してトレイ載置部まで搬送した後、第1搬送装置によって試験結果に応じた所定のトレイ上にICチップを移し替える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、トレイに収納された試験前のICチップが180°回転等していて、その位置姿勢が最初からずれている場合には、ICチップが第1搬送装置と第1バッファ装置とで搬送され、第2搬送装置でテストヘッドに移載されるまでの間に、そのICチップのずれが累積して、補正可能な範囲を越えてしまうことがある。そして、テストヘッドに移載されるICチップの保持位置及び保持姿勢が所定の位置姿勢から大きく外れると、ICチップとソケットとの電気的な接続が不可能となって試験に支障をきたすこととなる。
【0005】
一方、試験後のICチップがトレイに収納された位置姿勢が最終的にずれている場合には、ずれを確認すること自体ができないことから、そのずれが大きい場合には、保管中やトレイ取出時に部品の破損や脱落を生じたり、後作業への支障をきたしたりすることがある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、試験前の部品の位置ずれを最初に補正して、そのずれが部品の移送中に累積しないようにし、また、試験後の部品の最終的な位置ずれの確認をも行うことのできる部品試験装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、試験前の部品を収納したトレイ載置される第1トレイ載置部と、試験後の部品を複数個収納可能なトレイ載置される第2トレイ載置部とを有し、第1トレイ載置部のトレイから部品を取り出して試験本体装置に供給する一方、試験後の部品を第2トレイ載置部のトレイに収納する部品移動手段と、制御手段とを備えた部品試験装置であって、部品移動手段は、第1トレイ載置部又は第2トレイ載置部と試験本体装置との間で、部品を着脱自在に保持しつつ移動する保持手段と、この保持手段とともに移動して、トレイに収納された部品を撮像する撮像手段とを備え、制御手段は、撮像手段により撮像された画像データに基づいてトレイに収納された部品の位置姿勢を認識する認識手段と、第2トレイ載置部のトレイに部品が満載されたか否かを判定するカウント手段とを備え、前記保持手段により部品を取り出すときに第1トレイ載置部のトレイに収納された部品を前記撮像手段により撮像するとともに当該部品の位置姿勢を前記認識手段により認識する一方、前記カウント手段により第2トレイ載置部のトレイに部品が満載されたと判定された場合にこのトレイに収納された部品を前記撮像手段により撮像するとともに当該部品の位置姿勢を前記認識手段により認識することを特徴とするものである。
【0008】
この構成によれば、部品移動手段の保持手段により、第1トレイ載置部又は第2トレイ載置部と試験本体装置との間で、部品が着脱自在に保持されつつ移動され、この保持手段とともに移動される撮像手段により、トレイに収納された部品が撮像され、制御手段の認識手段により、前記撮像された画像データに基づいてトレイに収納された部品の位置姿勢が認識されるので、トレイに収納された試験前の部品の位置姿勢が最初からずれている場合であっても、そのずれを確認することが可能となる。したがって、このずれを最初の段階で補正しておけば、部品が部品搬送手段などで搬送され、試験本体装置に移載されるまでの間に、その部品のずれが累積して、補正可能な範囲を越えてしまうことがなくなる。したがって、試験本体装置に移載される部品の保持姿勢が所定の姿勢から大きく外れることがなくなり、部品と試験本体装置との電気的な接続が不可能となって試験に支障をきたすことがなくなる。また、試験後の部品がトレイに収納された位置姿勢が最終的にずれている場合であっても、ずれを確認することが可能となるので、そのずれを補正しておけば、保管中やトレイ取出時に部品の破損や脱落を生じたり、後作業への支障をきたしたりすることもなくなる。
【0009】
請求項2記載の発明のように、第1トレイ載置部のトレイに収納された部品についての前記認識結果に基づいて、当該部品をトレイから取り出す際に、保持手段による部品の保持位置及び保持姿勢を所定の位置姿勢となるように補正する補正手段を備えたこととすれば、ずれを自動的に補正することが可能となるので、そのための人手がかかることがなくなり、作業効率の向上が図られる。
【0010】
請求項3記載の発明のように、撮像手段は、撮像対象となる部品を照明するための光源を備えていることとすれば、明るい撮像画像が得られ、画像認識が容易になるとともに、その認識精度の向上が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中には方向性を明確にするためにX軸、Y軸を示している。
【0012】
図1及び図2は、本発明に係る部品試験装置を概略的に示している。これらの図に示すように、部品試験装置1(以下、試験装置1と略す)は、部品の搬送及び試験中の部品保持(固定)という機械的な役割を担うハンドラ2と、このハンドラ2に組込まれる試験装置本体3とから構成されている。
【0013】
試験装置本体3は、上面にテストヘッド4を備えた箱型の装置で、テストヘッド4に設けられたソケット(図示省略)に部品をセットして該部品の入力端子にテスト電流を供給しつつ部品の出力端子からの出力電流を受けることにより部品の品質を判定するように構成されている。
【0014】
試験装置本体3は、前記ハンドラ2に対して脱着可能に構成されており、図示を省略するが、例えば試験装置本体3を専用の台車に載せた状態でハンドラ2の下側から所定の挿着位置に挿入し、テストヘッド4をハンドラ2の基台2aに形成された開口部から後記テスト領域Taに臨ませた状態で固定することによりハンドラ2に対して組付けられている。なお、テストヘッド4と試験装置本体3とは必ずしも一体である必要はなく、テストヘッド4のみをハンドラ2に組付け、その他の部分をハンドラ2から離間した位置に配置してテストヘッド4に対して電気ケーブル等で電気的に接続するようにしてもよい。
【0015】
ハンドラ2は、同図に示すように、上部が側方に迫出した略箱型の装置で、トレイに収納された部品を取出して前記テストヘッド4に搬送し、さらに試験後の部品をその試験結果に応じて仕分けするように構成されている。以下、その構成について具体的に説明する。
【0016】
ハンドラ2は、大きく分けて、トレイTrが収納されるトレイ収納領域Saと、テストヘッド4等が配置されるテスト領域Taの二つの領域に分けられている。
【0017】
トレイ収納領域Saには、X軸方向に複数のトレイ収納部が並設されており、当実施形態では、図2の左側から順に第1〜第3の3つのトレイ収納部12〜14が並設されている。11,15は空トレイの仮置きスペース等である。そして、第1トレイ収納部12に試験前(未検査)の部品を載せたトレイTrが、第2トレイ収納部13に試験後の部品のうち不合格品(Fail)を載せたトレイTrが、第3トレイ収納部14に試験後の部品のうち合格品(Pass)を載せたトレイTrが夫々収納されている。ここでは、第1トレイ収納部12が第1トレイ載置部に相当し、第2トレイ収納部13及び第3トレイ収納部14が第2トレイ載置部に相当する。
【0018】
なお、各トレイTrは何れも共通の構造を有しており、図示を省略するが、例えばその表面には複数の部品収納凹部(収納スペース)が区画形成されており、ICチップ等の部品が各部品収納凹部内に収納されるように構成されている。
【0019】
各トレイ収納部12〜14は、夫々昇降可能なテーブル上に複数のトレイTrを積み重ねた状態で収納するように構成されており、最上位のトレイTrのみを基台2a上に臨ませた状態で配置し、それ以外のトレイTrを基台下のスペースに収納するように構成されている。なお、ハンドラ2の側壁には、各スペースに収納されたトレイTrを出し入れできるように扉12b〜14bが設けられている。
【0020】
トレイ収納領域Saには、さらに部品移動手段としてのP&Pロボット(Pick & Place Robot)20が設けられている。図3は、このP&Pロボットまわりの具体的な構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0021】
P&Pロボット20は、図3(a),(b)に示すように、移動可能なヘッド23(搬送用ヘッド)を有しており、このヘッド23によって第1トレイ収納部12のトレイTrから部品を取出して後述するシャトルロボット30A,30Bに受け渡すとともに、試験後の部品をシャトルロボット30A,30Bから受け取って第2トレイ収納部13又は第3トレイ収納部14のトレイTrに移載するもので、さらに各トレイ収納部12等間や、それらと空トレイの仮置きスペース等11,15との間でトレイTrを搬送するトレイ搬送機能も有している。
【0022】
このP&Pロボット20について、さらに詳しく説明すると、上記基台2a上にはY軸方向に延びる一対の固定レール21が設けられ、これら固定レール21にヘッド支持部材22が移動可能に装着されている。また、固定レール21の近傍に設けられたサーボモータ22aにより回転駆動されて前記固定レール21と平行に延びるボールねじ軸22bが基台2a上に設けられ、このボールねじ軸22bが前記支持部材22に設けられたナット部材22cに螺合装着されている。さらに、前記支持部材22にX軸方向に延びる上下一対の固定レール22dが設けられこの固定レール22dにヘッド23が移動可能に装着されるとともに、サーボモータ22eにより回転駆動されて前記固定レール22dと平行に延びるボールねじ軸22fが設けられ、このボールねじ軸22fがヘッド23に設けられたナット部分22gに螺合装着されている。そして、上記各サーボモータ22a,22eによるボールねじ軸22b,22fの回転駆動に応じて支持部材22がY軸方向に、ヘッド23がX軸方向に夫々移動することにより、ヘッド23が前記トレイ収納部12〜14、空トレイの仮置きスペース等11,15及びシャトルロボット30A,30Bの後記部品受渡し位置P1を含む範囲で平面的に移動(X−Y平面上を移動)し得るように構成されている。
【0023】
ヘッド23には、複数のノズル部材が搭載されており、当実施形態では部品用の一対のノズル部材24a,24b(第1ノズル24a,第2ノズル24b:保持手段)と、トレイ用のノズル部材25(トレイ用ノズル部材25という)との合計3つのノズル部材が搭載されている。各ノズル部材24a,24b及び25は、図外の電磁バルブ等を介して負圧発生源に接続されており、後述する部品搬送時にはノズル部材24a,24bの先端に部品吸着用の負圧が供給され、該負圧の作用により部品を吸着するように構成されている。同様に、空トレイTrの搬送時はノズル部材25の先端にトレイ吸着用の負圧が供給され、該負圧の作用によりトレイTrを吸着するように構成されている。
【0024】
部品吸着用の各ノズル部材24a,24bは、ヘッド23に対して昇降及び回転(ノズル軸回りの回転)が可能となっており、サーボモータ24c(昇降用24c1,回転用24c2),24d(昇降用24d1,回転用24d2)を駆動源とする駆動機構により夫々作動するように構成されている。そして、第1トレイ収納部12等のトレイTr上、あるいはシャトルロボット30A,30Bの後記テーブル32の上方にヘッド23が配置された状態で、各ノズル部材24a,24bの昇降動作に伴いトレイTrに対する部品の出し入れ等を行うように構成されている。なお、トレイTrへの部品の収納に際しては、このようなノズル昇降動作に加えて各ノズル部材24a,24bが回転することによりトレイTrに対して予め定められた方向で部品を収納し得るように構成されている。
【0025】
トレイ用ノズル部材25は、ヘッド23に対して昇降動作のみが可能となっており、サーボモータ25aを駆動源とする駆動機構により作動するように構成されている。そして、部品の取出しに伴い空になったトレイTrを吸着した状態で、ヘッド23の移動に伴い第1トレイ収納部12から空トレイの仮置きスペース11にトレイTrを移送するとともに、必要に応じて第1トレイ収納部12に収納されている空のトレイTrを吸着して第2又は第3のトレイ収納部13,14に移送するように構成されている。
【0026】
ヘッド23の部品吸着用のノズル部材24aと図3(a),(b)中で隣合う位置に、CCDエリアセンサからなる部品認識カメラ(撮像手段)26と、このカメラ26の光軸を取り巻くように環状に形成された照明(光源)27とが同軸に配設されている。
【0027】
このカメラ26は、トレイTr内での部品の収納状態(所定の位置姿勢からのずれ(誤差))を画像の認識に基づいて調べるべくP&Pロボット20の前記ヘッド23側から下向きに部品を撮像するもので、試験前の部品の収納状態を撮像し、また、試験終了後の部品をトレイTrへ収納した後にも撮像するように構成されている。また、照明27は、カメラ26の撮像対象となる部品を照明するためものもので、その照明能力を考慮してカメラ26よりも若干低く設定されている。なお、該照明27は、トレイTr内に収納される2つの部品を同時に照明し、カメラ26はこの照明された2つの部品を同時に撮像し得るように構成されている。
【0028】
このカメラ26によって、トレイTrに収納されている部品に接近した状態でそれを撮像することにより、画像認識に適した良好な画像データが得られるとともに、照明27によって、さらに明るい撮像画像が得られるようになるので、後述する画像認識が容易となり、認識精度の向上が図られる。
【0029】
一方、テスト領域Taには、図1に示すように、前記テストヘッド4、一対のシャトルロボット30A,30B(第1シャトルロボット30A,第2シャトルロボット30B)及びテストロボット40が配設されている。
【0030】
テストヘッド4は、上述の通り基台2aに形成された開口部からテスト領域Taの略中央部分に露出した状態で配設されている。テストヘッド4の表面には、部品をセットするための複数のソケット(図示省略)が配設されており、当試験装置1においては2つのソケットがX軸方向に並んだ状態で設けられている。
【0031】
各ソケットには、それぞれ部品(ICチップ等)の各リードに対応する接触部(図示せず)が設けられており、各ソケットに部品を夫々位置決めすると、部品の各リードとこれに対応する接触部とが接触して該部品に対して導通試験や、入力電流に対する出力特性試験等の電気的試験が施されるように構成されている。
【0032】
シャトルロボット30A,30Bは、トレイ収納領域Saとテスト領域Taとの間で部品を搬送しつつ前記P&Pロボット20およびテストロボット40に対して部品の受渡しを行う装置で、図2に示すように夫々Y軸方向に延びる固定レール31と、サーボモータを駆動源とする駆動機構により駆動されて前記固定レール31に沿って移動するテーブル32とを有している。
【0033】
そして、第1トレイ収納部12の近傍に設定されたP&Pロボット20に対する部品受渡し位置P1と、テストヘッド4側方に設定されたテストロボット40に対する部品受渡し位置P2との間で前記テーブル32を固定レール31に沿って往復移動させながら該テーブル32により部品を搬送するように構成されている。
【0034】
テーブル32には、試験前の部品を載置するためのエリアと、試験後の部品を載置するエリアとが予め定められており、当実施形態では、図4に示すようにテーブル32のうちトレイ収納領域Sa側(同図では下側)が試験後の部品を載置する第1エリアa1とされ、その反対側が試験前の部品を載置する第2エリアa2と定められている。各エリアa1,a2には、夫々一対の吸着パッド33がX軸方向に所定間隔で、具体的にはP&Pロボット20の前記ヘッド23のノズル部材24a,24bに対応する間隔で設けられおり、部品搬送時には、これらパッド33上に部品が載置され吸着された状態で搬送されるように構成されている。
【0035】
なお、各シャトルロボット30A,30BとP&Pロボット20及びテストロボット40との部品の受渡しは、例えば、以下のようにして行われる。
【0036】
まず、P&Pロボット20から各シャトルロボット30A,30Bに試験前の部品を移載する際には、図5(a)に示すように部品受渡し位置P1の所定の位置にP&Pロボット20のノズル部材24a,24b(ヘッド23)が位置決めされ、ノズル部材24a,24bに第2エリアa2が対応するようにテーブル32が位置決めされ(この位置を第2ポジションという)、この状態でノズル部材24a,24bの昇降に伴いテーブル32上に部品が移載される。一方、シャトルロボット30A(30B)からP&Pロボット20に試験後の部品を移載する際には、図5(b)に示すようにノズル部材24a,24bに第1エリアa1が対応するようにテーブル32が位置決めされ(この位置を第1ポジションという)、この状態でテーブル32上の部品がノズル部材24a,24bの昇降に伴い吸着される。
【0037】
また、テストロボット40からシャトルロボット30A(30B)に試験後の部品を移載する際には、図5(c)に示すように部品受渡し位置P2の所定の位置にテストロボット40の後記ノズル部材60a,60b(ヘッド本体43a,43b)が位置決めされ、各ノズル部材60a,60bに第1エリアa1が対応するようにテーブル32が位置決めされ(第1ポジション)、この状態でノズル部材60a,60bの昇降に伴ってテーブル32上に部品が載置される。一方、シャトルロボット30A(30B)からテストロボット40に試験前の部品を移載する際には、図5(d)に示すようにノズル部材60a,60bに第2エリアa2が対応するようにテーブル32が位置決めされ(第2ポジション)、この状態でノズル部材60a,60bの昇降に伴いテーブル32上から部品が吸着されるようになっている。
【0038】
テストロボット40は、上述のように各シャトルロボット30A,30Bによりトレイ収納領域Saからテスト領域Taに供給される部品をテストヘッド4に搬送(供給)して該試験の間テストヘッド4に対して部品を押圧した状態で保持(固定)し、試験後は、部品をそのままシャトルロボット30A,30Bに受け渡す(排出する)装置である。
【0039】
このテストロボット40は、シャトルロボット30A,30Bを跨ぐように基台2a上に設けられた高架2bに沿って移動する部品移動手段としての一対の搬送用ヘッド42A,42B(第1搬送用ヘッド42A,第2搬送用ヘッド42B)を有しており、これら搬送用ヘッド42A,42Bに夫々搭載された一対のヘッド本体43a,43b(第1の部品移動手段としての第1ヘッド本体43a,第2の部品移動手段としての第2ヘッド本体43b)によりテストヘッド4に対して部品の供給及び排出を行うように構成されている。以下、図1,図2及び図6〜図9を参照しつつ搬送用ヘッド42A,42Bの構成について具体的に説明する。
【0040】
各搬送用ヘッド42A,42Bは、夫々、前記高架2上に配設されたX軸方向の固定レール45に沿って移動可能な一対の可動フレーム46a,46b(第1可動フレーム46a,第2可動フレーム46b)を有している。これらの可動フレーム46a,46bのうち第1可動フレーム46aにはサーボモータ47が固定されており、このサーボモータ47の出力軸にX軸方向に延びるボールねじ軸48が一体的に連結されるとともに、このボールねじ軸48が第2可動フレーム46bに設けられたナット部分49に螺合装着されている。また、サーボモータ50により夫々回転駆動される前記固定レール45と平行な一対のボールねじ軸51が基台2aに設けられ、これらボールねじ軸51が搬送用ヘッド42A,42Bの各第1可動フレーム46aに設けられたナット部分52に螺合装着されている。すなわち、サーボモータ50によるボールねじ軸51の回転駆動に伴い各搬送用ヘッド42A,42Bが固定レール45に沿って夫々X軸方向に移動するとともに、前記サーボモータ47によるボールねじ軸48の回転駆動に伴い、各搬送用ヘッド42A,42Bにおいて、図7の二点鎖線に示すように第2可動フレーム46bが第1可動フレーム46aに対して相対的にX軸方向に移動し得るように構成されている。
【0041】
各可動フレーム46a,46b上には、図7及び図8に示すようにY軸方向に延びる固定レール54が夫々配設されている。各レール54には、ヘッド支持部材55が夫々移動可能に支持されており、これらヘッド支持部材55の先端部(図7では右側端部)に前記ヘッド本体43a,43bが夫々組付けられている。そして、各可動フレーム46a,46bに、サーボモータ57により駆動される前記固定レール54と平行なボールねじ軸58が夫々固定台56を介して支持され、これらボールねじ軸58がヘッド支持部材55に設けられたナット部分59に夫々螺合装着されている。これにより各サーボモータ57によるボールねじ軸58の回転駆動に伴い各ヘッド本体43a,43bが可動フレーム46a,46bに対して夫々Y軸方向に移動するように構成されている。
【0042】
各ヘッド本体43a,43bには、吸着ノズルとしてのノズル部材60a,60b(第1ノズル部材60a,第2ノズル部材60b)が夫々設けられている。各ノズル部材60a,60bは、図外の電磁バルブ等を介して負圧発生源に接続されており、テストヘッド4への部品搬送時等にはノズル部材60a,60bの先端に部品吸着用の負圧が供給され、該負圧の作用により部品を吸着するように構成されている。
【0043】
各ノズル部材60a,60bは、ヘッド本体43a,43bのフレームに対して昇降及び回転(ノズル軸回りの回転)が可能となっており、サーボモータを駆動源とする図外の駆動機構により駆動するように構成されている。
【0044】
また、図7中のヘッド本体43bの右側には、テストヘッド4への部品供給の際にソケットに付された基準マークを撮像するためのCCDエリアセンサからなるソケット認識カメラ62が搭載されている。
【0045】
テスト領域Taには、さらに前記シャトルロボット30A,30Bの部品受渡し位置P2とテストヘッド4との間であって、テストヘッド4の近傍に、夫々CCDエリアセンサからなる部品認識カメラ64A,64Bが配設されている。これらのカメラ64A,64Bは、画像の認識に基づいて部品の吸着状態(吸着誤差(ずれ))を調べるとともに、テストロボット40の移動誤差を調べるべく、各搬送用ヘッド42A,42Bにより吸着されている2つの部品を下側から同時に撮像し得るように構成されており、図9に示すように、ヘッド本体43a,43bにより各シャトルロボット30A(又は30B)から部品が取り上げられた後、該ヘッド本体43a,43bの移動に伴い部品認識カメラ64A(又は64B)上方に部品が配置されることにより部品を撮像するようになっている。なお、部品受渡し位置P2、部品認識カメラ64A,64B及びテストヘッド4は、X軸と平行な同一軸線上に配置されており、これにより搬送用ヘッド42A,42Bを夫々部品受渡し位置P2〜テストヘッド4に亘って最短距離で移動させながらその途中で試験前の部品を撮像し得るように構成されている。
【0046】
なお、ハンドラ2の上部には、図1に示すように防塵用のカバー2cが装着されており、テスト領域Ta及びトレイ収納領域Saを含む基台2a上の空間がこのカバー2cによって覆われている。
【0047】
図10は、試験装置1の制御系をブロック図で示している。この図に示すように、試験装置1は、論理演算を実行する周知のCPU70aと、そのCPU70aを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM70bと、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM70cとを備えた制御部70(制御手段)を備え、さらに、本発明の特徴となるP&Pロボット20によるトレイTrからの部品の取り出し動作と、トレイTrへの部品の収納動作を制御するために、認識手段としての画像認識手段70d及び演算手段70eと、補正手段としての判定手段70f、ずれ補正手段70g及びカウント手段70hとを備えてなっている。
【0048】
画像認識手段70dは、部品認識カメラ26により撮像された画像データに基づいてトレイTrに収納された部品の位置姿勢を認識するものであって、このために周知の画像認識技術が用いられる。例えば画像データについて正規化、二値化等の前処理を施した上で、特徴点の座標を読み取る。演算手段70eは、その特徴点の座標の予定位置からのずれ量を最小自乗法等の適当なアルゴリズムを用いて演算するものである。
【0049】
判定手段70fは、前記演算されたずれ量が許容値を超えているか否かを判定するものである。このために、所定の許容値が前記ROM70bに予め記憶されている。
【0050】
ずれ補正手段70gは、ノズル部材24a,24bによる部品の保持位置及び保持姿勢を所定の位置姿勢となるように補正するものであって、このためにヘッド23のX−Y座標上での動作と、ノズル部材24a,24bの回転動作との組み合わせにより、前記演算されたずれ量を補正するようになっている。
【0051】
カウント手段70は、トレイTrごとに収納された部品数をカウントし、このカウント数が所定値に達したか否かを判定するものである。
【0052】
この制御部70には、I/O部(図示せず)を介して試験装置本体3、部品認識カメラ26,64A,64B及びソケット認識カメラ62が電気的に接続されるとともに、前記P&Pロボット20、テストロボット40、シャトルロボット30A,30Bの各コントローラ71,72,73A,73Bが電気的に接続されている。また、各種情報を制御部70に入出力するための操作部75及び試験状況等の各種情報を報知するためのCRT76等がこの制御部70に電気的に接続されている。
【0053】
そして、前記ROM70bに記憶されたプログラムに従ってハンドラ2の各ロボット等の動作が制御部70により制御されるようになっている。
【0054】
以下、この制御部70の制御に基づく試験装置1の動作について、図11のタイミングチャートと、図12及び図13のフローチャートとに基づいて説明することにする。
【0055】
なお、図11のタイミングチャートは、試験動作中の特定の時点(t0時点)からの動作を示しており、該t0時点における各ロボット20,30A,30B,40(搬送用ヘッド42A,42B)の状態は以下の通りである。
・P&Pロボット ;試験後の部品をトレイTrに収納すべくヘッド23が移動中の状態にある。
・第1シャトルロボット30A ;次回第1搬送用ヘッド42Aに供給する部品をテーブル32上に保持した状態で部品受渡し位置P1に待機した状態にある。
・第1搬送用ヘッド42A ;次に試験を行う部品を各ヘッド本体43a,43bにより吸着し、かつ各部品を部品認識カメラ64A上方に配置(待機)した状態にある。
・第2シャトルロボット30B ;次に第2搬送用ヘッド42Bに供給する部品をテーブル32上に保持した状態で部品受渡し位置P1に待機した状態にある。
・第2搬送用ヘッド42B ;テストヘッド4において試験終了直後の状態にある。
【0056】
以上のような状態下において、まず、第2シャトルロボット30Bのテーブル32が部品受渡し位置P2に移動するとともに(t1時点)、試験後の部品を受け渡すべく第2搬送用ヘッド42Bが第2シャトルロボット30Bの部品受渡し位置P2に移動する(t3時点)。
【0057】
部品受渡し位置P2に第2搬送用ヘッド42Bが到達すると(t7時点)、まず第2搬送用ヘッド42Bから第2シャトルロボット30Bのテーブル32上に試験後の部品が移載され、次いで、該テーブル32に予め載置されている次の部品(試験前の部品)が第2ロボット本体42Bに受け渡される。詳しくは、第2シャトルロボット30Bのテーブル32がまず部品受渡し位置P2において第1ポジション(図5(c)参照)に位置決めされ、各ノズル部材60a,60bの昇降に伴いテーブル32上の第1エリアa1に部品が移載される(t9時点)。その後、テーブル32が第2ポジション(図5(d)参照)に位置決めされ、テーブル上の第2エリアa2に保持されている部品が各ノズル部材60a,60bの昇降に伴い吸着される(t12時点)。
【0058】
第2搬送用ヘッド42Bと第2シャトルロボット30Bとの間での部品の受渡しが完了すると、第2搬送用ヘッド42Bの移動に伴い各部品が部品認識カメラ64B上に配置されて(t18時点)、該部品の撮像に基づき吸着状態を調べて上記部品のずれ補正のための処理が行われ、この処理が完了するとテストヘッド4への搬送待機状態となる。
【0059】
一方、上記のように第2搬送用ヘッド42Bが部品受渡し位置P2に移動すると、これと同じタイミングで第1搬送用ヘッド42Aが次の部品の試験を行うべくテストヘッド4に移動する(t3時点)。そして、第1搬送用ヘッド42Aがテストヘッド4に到達すると(t5時点)、各ノズル部材60a,60bが下降し、この下降に伴い各ノズル部材60a,60bに吸着されている部品がテストヘッド4の各ソケットに夫々同時に押し付けられた状態で位置決めされ、これにより該部品の試験が開始される(t8時点)。
【0060】
同タイミングチャートでは詳細に示していないが、ソケットへの部品の位置決め前に、部品認識カメラ64Aにより部品が撮像され、この撮像に基づいて第1搬送用ヘッド42Aの位置誤差(ずれ)が求められる。そして、この誤差に基づいて部品の補正量が求められ、この補正量に基づいて第1搬送用ヘッド42Aが駆動制御されることにより各ヘッド本体43a,43bの吸着部品の位置が補正される。
【0061】
各部品位置の補正は、まずサーボモータ50の作動により第1搬送用ヘッド42A全体がX軸方向に移動した後、サーボモータ47の作動により第2可動フレーム46bのみがX軸方向に移動する。これにより各ヘッド本体43a,43bのノズル部材60a,60bに吸着されている部品が夫々X軸方向に位置補正される。そして、サーボモータ57の作動により各ヘッド本体43a,43bが夫々Y軸方向に移動することにより各部品がY軸方向に夫々位置補正され、さらにヘッド本体43a,43bの各ノズル部材60a,60bがノズル軸回り回転することにより各部品が夫々回転方向に位置補正される。これにより各ヘッド本体43a,43bに吸着されている部品が夫々X軸方向、Y軸方向及び回転方向に位置補正されることとなる。なお、ここでは説明の便宜上、各部品の位置補正をX軸方向、Y軸方向及び回転方向に分けて時系列的に説明したが、実際にはこれら各方向の補正が並行して行われることにより各部品の位置補正が速やかに行われる。
【0062】
しかる後、第1搬送用ヘッド42Aがテストヘッド4上の目標位置に配置され、ソケット認識カメラ62による基準マークの撮像に基づいて第1搬送用ヘッド42Aがソケットに対して位置決めされ、各ノズル部材60a,60bの下降に伴い各部品がソケットにセットされる。
【0063】
テストヘッド4に位置決めされている部品の試験が終了すると(t20時点)、各ノズル部材60a,60bの上昇に伴い部品がソケットから取り外され(t23時点)、さらに第1搬送用ヘッド42Aの移動に伴い該試験後の部品が第1シャトルロボット30Aとの部品受渡し位置P2に搬送される(t25時点)。そして、上述した第2搬送用ヘッド42Bと第2シャトルロボット30Bとの部品受け渡し動作と同様にして、第1搬送用ヘッド42Aと第1シャトルロボット30Aとの間で部品の受け渡しが行われる。
【0064】
また、部品受渡し位置P2への第1搬送用ヘッド42Aの移動と同じタイミングで第2搬送用ヘッド42Bがテストヘッド4に移動し(t24時点)、第2搬送用ヘッド42Bの各ヘッド本体43a,43bに吸着されている次の部品がテストヘッド4に押し付けられた状態で位置決めされることとなる(t26時点)。
【0065】
一方、P&Pロボット20及び各シャトルロボット30A,30Bについては、テストロボット40の各搬送用ヘッド42A,42Bに対する部品の受け渡しが連続的に行われ得るように以下のようにその動作が制御される。
【0066】
まず、第2シャトルロボット30Bについては、第2搬送用ヘッド42Bが部品受渡し位置P2に到達すると同時(t7時点)に試験後の部品を受け取るべく、テーブル32が部品受渡し位置P2に移動する。そして、上記の通りまずテーブル32が第1ポジション(図5(c)参照)に配置された状態で第2搬送用ヘッド42Bからテーブル32へ試験後の部品が受け渡され(t9時点)、さらにテーブル32が第2ポジション(図5(d)参照)に配置されて(t10時点)試験前の部品がテーブル32から第2搬送用ヘッド42Bに受け渡される(t12時点)。
【0067】
その後、テーブル32が部品受渡し位置P1に移動し(t14時点)、まず第2ポジション(図5(b)参照)にテーブル32が配置された状態で、P&Pロボット20からテーブル32に次ぎの部品(試験前の部品)が受け渡される(t16時点)。次いで、テーブル32が第1ポジション(図5(a)参照)に配置され(t17時点)、この状態でテーブル32からP&Pロボット20に試験後の部品が受け渡され(t19時点)、その後、次回の部品受渡しまで部品受渡し位置P1において待機状態におかれる。なお、これは第2シャトルロボット30Bの動作制御であるが、第1シャトルロボット30Aについても第1搬送用ヘッド42Aとの関係で同様に動作制御される。
【0068】
一方、P&Pロボット20は、先に試験が終了した部品をその試験結果に応じたトレイTrに収納すべく動作制御される。
【0069】
具体的には、まず各ノズル部材24a,24bに吸着した部品のうち一方側の部品を収納すべくヘッド23が第2トレイ収納部13上又は第3トレイ収納部14上に配置され(t2時点)、例えば第1ノズル部材24aの昇降に伴い部品がトレイTrに収納される(時点t4)。次いで、他方側の部品を収納すべくヘッド23が第2トレイ収納部13上等又は第3トレイ収納部14上に配置された後(t6時点)、第2ノズル部材24bの昇降に伴い部品がトレイTrに収納される(t8時点)。
【0070】
試験後の部品のトレイTrへの収納が完了すると、ヘッド23が第1トレイ収納部12の上方に配置され(t11時点)、新たな部品がトレイTrから取出される(t13時点)。
【0071】
そして、ヘッド23が第2シャトルロボット30Bの部品受渡し位置P1に配置され、上述したように当該新たな部品が第2シャトルロボット30Bに受け渡されるとともに(t16時点)、試験後の部品が第2シャトルロボット30BからP&Pロボット20に受け渡される(t19時点)。
【0072】
このような第2シャトルロボット30Bに対する部品の受渡しが完了すると、該部品をトレイTrに収納すべくヘッド23等が動作制御されこととなる(t22時点)。
【0073】
このようにして以後、図9に示すように、部品受渡し位置P2とテストヘッド4との間で第1搬送用ヘッド42A(第2搬送用ヘッド42B)を移動させつつテストヘッド4に2ずつ部品を搬送、位置決めして試験を行う一方で、これと並行して第2搬送用ヘッド42B(又は第1搬送用ヘッド42A)と第2シャトルロボット30B(又は第1シャトルロボット30A)との間で部品の受け渡し(つまり試験後の部品と次回の部品との受け渡し)を行いながら、さらにこのような第1搬送用ヘッド42A及び第2搬送用ヘッド42Bに対する部品の受け渡し等が連続的に行われるように各シャトルロボット30A,30B及びP&Pロボット20の動作が制御される。
【0074】
ところで、当実施形態の試験装置1では、上述のP&Pロボット20によるトレイTrからの部品の取り出し動作の際、及び、トレイTrへの部品の収納動作の際に、カメラ26による撮像に基づく認識とそれに応じた処理が行われる。
【0075】
すなわち、新たな部品(試験前の部品)の取り出し動作では、図12のフローチャートに示すように、サーボモータ22aの駆動により、支持部材22をY軸方向に移動し、サーボモータ22eの駆動により支持部材22上でヘッド23をX軸方向に移動して、部品認識カメラ26の位置がトレイTrに収納された試験前の部品の直上になるようにヘッド23を停止させる(ステップS1)。その位置で照明27により照明された部品を、カメラ26によって、撮像する(ステップS2)。
【0076】
ついで、画像認識手段70dは、この撮像された部品の画像データについて、前記画像処理を行い(ステップS3)、演算手段70eは、画像認識結果に基づいてヘッド23の移動量(X軸方向のずれ量ΔXと、Y軸方向のずれ量ΔY)及びノズル部材24a,24bの回転量(ノズル軸回りの回転角度θのずれ量Δθ)といったずれ量を演算する(ステップS4)。そして、サーボモータ24c,24dを駆動することにより、ノズル部材24a,24bをそれぞれ降下させてトレイTrに収納されている部品を吸着し、その吸着状態のままノズル部材24a,24bを上昇させる(ステップS5)。
【0077】
ついで、判定手段70fは、回転補正が必要かを判定する(ステップS6)。すなわち、上記ステップS4でノズル部材の回転量Δθが演算されていた場合には、このΔθが許容値を超えているか否かが判定される。ここで、Δθが許容値を超えていると判定されたとすると(ステップS6でYES)、ずれ補正手段70gは、サーボモータ24c,24dを駆動することによって、ノズル部材24a,24bをノズル軸回りにΔθだけ回転させ(ステップS7)、その回転された状態で、さらにサーボモータ22a,22eを駆動して、ヘッド23が部品受け渡し位置P1に移動させ、シャトルロボット30Aに部品の受け渡しを行う(ステップS8)。一方、Δθが許容値を超えていないと判定されたとすると(ステップS6でNO)、ステップS7をスキップして、直ちにステップS8を実行する。
【0078】
また、試験後の部品のトレイTrへの収納動作では、図13に示すように、サーボモータ22a,22eを駆動することにより、P&Pロボット20のヘッド23が移動して、トレイTrの上に停止し、その位置でサーボモータ24c,24dを駆動してノズル部材24a,24bを降下させることによって、トレイTrに部品を収納する(ステップS11)。そして、カウント手段70hは、そのトレイTrが部品を満載しているか否かを判定する(ステップS12)。そして、トレイTrが満載されていないと判定されると(ステップS12でNO)、ステップS11の手前に戻るが、トレイTrが満載されたと判定されると(ステップS12でYES)、部品認識カメラ26の位置がトレイTrに収納された試験後の部品の直上になるように停止され(ステップS13)、その位置で照明27により照明された部品を、カメラ26によって撮像する(ステップS14)。
【0079】
ついで、画像認識手段70dは、この撮像された部品の画像データについて、前記画像処理を行い(ステップS15)、演算手段70eは、画像認識結果に基づいてヘッド23の移動量(X軸方向のずれ量ΔXと、Y軸方向のずれ量ΔY)及びノズル部材24a,24bの回転量(ノズル軸回りの回転角度θのずれ量Δθ)といったずれ量を演算する(ステップS16)。そして、判定手段70fは、誤収納の有無を判定する(ステップS17)。例えば前記ずれ量が許容値を超えていると判定すると(ステップS17でNO)、前記CRT76に所定のエラー表示がなされる(ステップS18)。一方、前記ずれ量が許容値を超えていないと判定されると(ステップS17でYES)、ステップS18をスキップして終了する。
【0080】
以上説明したように、この試験装置1では、P&Pロボット20のノズル部材24a,24bにより、試験前の部品を収納したトレイTrとテストヘッド4との間で、ロボット20,30及び40を用いて、部品が着脱自在に保持されつつ移動され、このうちのP&Pロボット20のヘッド23のノズル部材24a,24bとともに移動される部品認識カメラ26により、トレイTrに収納された部品が撮像される。そして、制御部70の画像認識手段70dと演算手段70eとによって、カメラ26により撮像された画像データに基づいてトレイTrに収納された部品の位置姿勢が認識され、判定手段70fと補正手段70gとにより、この認識結果に基づいてノズル部材24a,24bによる部品の保持位置及び保持姿勢が所定の位置姿勢となるように補正されるので、トレイTrに収納された試験前の部品の位置姿勢が最初からずれている場合であっても、そのずれが最初の段階で自動的に補正される。よって、部品がシャトルロボット30Aとテストロボット40とで搬送され、テストヘッド4に移載されるまでの間に、その部品のずれが累積して、補正可能な範囲を越えてしまうことがなくなる。その結果、試験位置であるテストヘッド4に移載される部品の位置姿勢が所定の位置姿勢から大きく外れることがなくなり、部品とソケットとの電気的な接続が不可能となって試験に支障をきたすことがなくなる。
【0081】
一方、試験後には、テストヘッド4とその試験後の部品を収納するトレイTrとの間で、ロボット20,30及び40を用いて、部品が着脱自在に保持されつつ移動され、このうちのP&Pロボット20のヘッド23のノズル部材24a,24bとともに移動される部品認識カメラ26により、トレイTrに収納された部品が撮像される。そして、制御部70の画像認識手段70dと演算手段70eとによって、カメラ26により撮像された画像データに基づいてトレイTrに収納された部品の位置姿勢が認識され、トレイTrに収納された部品の位置姿勢が最終的にずれている場合であっても、ずれを確認することが可能となるので、そのずれを補正しておけば、保管中やトレイ取出時に部品の破損や脱落を生じたり、後作業への支障をきたしたりすることもなくなる。
【0082】
なお、上記実施形態では、試験後の部品はトレイTrに収納された状態を確認するだけとなっているが、この収納状態が許容範囲を超えている場合には、試験前の部品と同様にノズル部材24a,24bで吸着してその状態を補正して、もとの位置に戻すこととしてもよい。そのようにすれば、試験前の部品の場合と同様に、その補正のための人手がまったくかからなくなり、作業効率の向上が図られる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、トレイに収納された試験前の部品の位置姿勢が最初からずれている場合であっても、そのずれを確認することが可能となる。したがって、このずれを最初の段階で補正しておけば、部品が部品搬送手段などで搬送され、試験本体装置に移載されるまでの間に、その部品のずれが累積して、補正可能な範囲を越えてしまうことがなくなる。したがって、試験本体装置に移載される部品の保持姿勢が所定の姿勢から大きく外れることがなくなり、部品と試験本体装置との電気的な接続が不可能となって試験に支障をきたすことがなくなる。また、試験後の部品がトレイに収納された位置姿勢が最終的にずれている場合であっても、ずれを確認することが可能となるので、そのずれを補正しておけば、保管中やトレイ取出時に部品の破損や脱落を生じたり、後作業への支障をきたしたりすることもなくなる。
【0084】
請求項2記載の発明によれば、ずれを自動的に補正することが可能となるので、そのための人手がかかることがなくなり、作業効率の向上を図ることができる。
【0085】
請求項3記載の発明によれば、明るい撮像画像が得られ、画像認識が容易になるとともに、その認識精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品試験装置を示す斜視概略図である。
【図2】部品試験装置を示す平面図である。
【図3】P&Pロボットまわりの具体的な構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】シャトルロボットのテーブルの構成を示す平面略図である。
【図5】シャトルロボットの部品受渡し位置におけるテーブルの位置を示す図2のB矢視図である((a),(c)はテーブルが第1ポジションに配置された状態、(b),(d)はテーブルが第2ポジションに配置された状態を示す)。
【図6】テストロボットの具体的な構成を示す平面図である。
【図7】テストロボットの具体的な構成を示す図6のC−C断面図である。
【図8】テストロボットの具体的な構成を示す図7のD−D断面図である。
【図9】テスト領域の構成を示す模式図である。
【図10】部品試験装置の制御系を示すブロック図である。
【図11】図10に示す制御系の制御に基づく部品試験装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】試験前にトレイに収納されている部品を取り扱うときのP&Pロボットの動作を示すフローチャートである。
【図13】試験後にトレイに収納された部品を取り扱うときのP&Pロボットの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 部品試験装置
2 ハンドラ
3 試験装置本体
4 テストヘッド
12 第1トレイ収納部(第1トレイ載置部)
13 第2トレイ収納部(第2トレイ載置部)
14 第3トレイ収納部(第2トレイ載置部)
20 P&Pロボット(部品移動手段)
23 ヘッド
24a,24b ノズル部材(保持手段)
26 部品認識カメラ(撮像手段)
27 照明(光源)
30A 第1シャトルロボット
30B 第2シャトルロボット
40 テストロボット
70 制御部
70d 画像認識手段(認識手段)
70e 演算手段(認識手段)
70f 判定手段(補正手段)
70g ずれ補正手段(補正手段)
70h カウント手段
Sa トレイ収納領域
Ta テスト領域
P1,P2 部品受渡し位置
Tr トレイ

Claims (3)

  1. 試験前の部品を収納したトレイ載置される第1トレイ載置部と、試験後の部品を複数個収納可能なトレイ載置される第2トレイ載置部とを有し、第1トレイ載置部のトレイから部品を取り出して試験本体装置に供給する一方、試験後の部品を第2トレイ載置部のトレイに収納する部品移動手段と、制御手段とを備えた部品試験装置であって、
    部品移動手段は、第1トレイ載置部又は第2トレイ載置部と試験本体装置との間で、部品を着脱自在に保持しつつ移動する保持手段と、この保持手段とともに移動して、トレイに収納された部品を撮像する撮像手段とを備え、
    制御手段は、撮像手段により撮像された画像データに基づいてトレイに収納された部品の位置姿勢を認識する認識手段と、第2トレイ載置部のトレイに部品が満載されたか否かを判定するカウント手段とを備え
    前記保持手段により部品を取り出すときに第1トレイ載置部のトレイに収納された部品を前記撮像手段により撮像するとともに当該部品の位置姿勢を前記認識手段により認識する一方、前記カウント手段により第2トレイ載置部のトレイに部品が満載されたと判定された場合にこのトレイに収納された部品を前記撮像手段により撮像するとともに当該部品の位置姿勢を前記認識手段により認識することを特徴とする部品試験装置。
  2. 第1トレイ載置部のトレイに収納された部品についての前記認識結果に基づいて、当該部品をトレイから取り出す際に、保持手段による部品の保持位置及び保持姿勢を所定の位置姿勢となるように補正する補正手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の部品試験装置。
  3. 撮像手段は、撮像対象となる部品を照明するための光源を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の部品試験装置。
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