JP3971131B2 - 液面レベルセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液面レベルに応じて回動するフロートアームを備えた液面レベルセンサに関し、特に、フロートアームの回動をよりスムーズにする液面レベルセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タンク内の燃料の液面レベルに応じて上下移動するフロートが先端に取り付けられた棒状のフロートアームを具備する液面レベルセンサが知られている。図5はこの種の液面レベルセンサの一例を示す平面図であり、図6は、図5に示す液面レベルセンサのAA線要部拡大断面図である。
【0003】
図5に示すように、この種の液面レベルセンサ91は、例えば車両の燃料タンク等に取り付けられており、樹脂製のフレーム2、金属製のフロートアーム3、樹脂製のアームホルダー94、電気回路5、及び被測定液体に対して浮力を有するフロート6を含んで構成される。上記液面レベルセンサ91においては、被測定液体の液面レベルの変動に応じて上下移動するフロート6が取り付けられたフロートアーム3が、回動角度範囲θ1内で回動する。
【0004】
図6に示すように、フレーム2は、液面レベルを検出するための電気回路5、例えば、後述するホール素子5c等を搭載している。このフレーム2には、上側に開口した電子機器収容部2bが形成されている。この電子機器収容部2bには、リング状の磁石5aからの磁力を検出して電気信号に変換する磁電変換素子としてのホール素子5c、及びこのホール素子5c等を搭載する配線板5dが収容されている。この配線板5dには、ホール素子5cから出力される電気信号を外部に導く出力端子5eが接続されている。この電子機器収容部2bは、図示しないモールド材で補填されている。電気信号は、フロートアーム3の回動角度、すなわち、液面レベルに対応するものである。また、このフレーム2には、集磁部材としてのリング状のコア5bも取り付けられている。但し、コア5bの一部は、上記ホール素子5cを挟みこめるだけの間隙が設けられている。
【0005】
また、フレーム2は、フロートアーム3の回動安定性の向上、及びフロートアーム3の取り付け時に利用される円筒状の凹状軸受部2aを有している。この凹状軸受部2aの中心部は、フロートアーム3の回転軸部が挿入されるフレーム軸穴としての軸穴2a1が形成されている。なお、上記リング状のコア5b及び上記ホール素子5cは、図示のように、凹状軸受部2aの外側の同心円上に設けらている。
【0006】
上記フロートアーム3は、1本の金属棒状であり、回転の支点となる回転軸部、及びこの回転軸部に対して略直角に折り曲げられた回動部からなる。このフロートアーム3の回動部の先端部には、被測定液体に対して浮力を有する材質で形成された円筒状のフロート6が取り付けられている。
【0007】
アームホルダー94は、上記フロートアーム3を爪状のアーム保持部94bにより保持すると共に、上記フレーム2に取りつけられて、保持しているフロートアーム3を上記回転軸部を支点として回動させる。また、このアームホルダー94は、上記フレーム2の凹状軸受部2aに対応した円筒形状の凸状軸受部94aを有している。この凸状軸受部94aの中心部にも、フロートアーム3の回転軸部が挿入されるホルダー軸孔としての軸穴94a1が形成されている。凸状軸受部94aの外側面には、リング状の上記磁石5aが周設されている。これら凹状軸受部2a及び凸状軸受部94aは、回動可能に互いに嵌合する。
【0008】
この液面レベルセンサ91の組立時には、まず、上記凹状軸受部2a及び凸状軸受部94aが嵌合されて、アームホルダー94がフレーム2に取り付けられる。そして、フロートアーム3の回転軸部を各軸穴2a1、94a1に挿通した後、フロートアーム3の回動部をアーム保持部94bに圧入する。これにより、フロートアーム3がアームホルダー94と共に回動可能で、かつフレーム2から抜け落ちないようになっている。また、凹状軸受部2a及び凸状軸受部94aの嵌合により、フロートアーム3の回動も安定する。
【0009】
このような構造の液面レベルセンサ91は、ガソリン等の被測定液体を貯蔵するガソリンタンク(不図示)に取り付けられる。そして、液面レベルの変動によりフロート6が上下動すると、フロートアーム3は上記回転軸部を支点として、所定角度範囲θ1内で回動する。この角度範囲θ1内の回動によりホール素子5cにより検出される上記磁石5aからの磁力が変化し、この変化に基づく液面レベルを示す電気信号が出力端子5eから取り出される。
【0010】
ところで、上記凹状軸受部2a及び凸状軸受部94aは、回動する部分なので密着させることができず、それらの間には必然的にすきまRが形成される。このすきまRに異物が侵入してくると、アームホルダー94の円滑な回動が妨げられるという問題が発生する。以下にこの問題を図7を用いて説明する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図7は、図6の液面レベルセンサの問題点を示す説明図である。特に、図7(A)はフレームとアームホルダーとの間隔が狭い時、図7(B)はフレームとアームホルダーとの間隔が広いときの異物の侵入経路を示す説明図である。
【0012】
図7(A)及び(B)に示すように、凹状軸受部2a及び凸状軸受部94aの間には、すきまRが形成される。アームホルダー94はスムーズに回動する必要があるので、フレーム2とアームホルダー94との間にある程度離れている必要がある。一方、回動の安定性を高めるためには、フレーム2とアームホルダー94とが離れすぎるのも好ましくない。これらを考慮して、フレーム2とアームホルダー94との間のクリアランスCは、図7(A)に示す0.2mmから、図7(B)に示す0.5mm程度の間に設定されている。
【0013】
ところが、これらのクリアランスCでも、異物は図中矢印で示すように混入することができる。特に、異物がタンク製造時等に発生した鉄粉等の磁性体の場合には、上記液面レベル検出に利用される磁石5aに吸引されて、徐々にすきまRに滞留していく。この滞留がアームホルダー94の回動の妨げにならないように、磁石5aとフレーム2との距離Lを1mm程度だけ離れるようにしている。しかしながら、この距離Lも大きくとりすぎると、磁石5aから集磁部材としてのコア5bまでの距離が長くなって、ホール素子5cで検出される磁力が弱くなり、この結果、レベル検出の正確性に影響がでてくる。すなわち、距離Lも、図7(A)及び(B)に示す1mm程度以上とるのは好ましくない。
【0014】
要するに、回動安定性確保や検出の正確性等を考慮すると、図7(A)及び(B)に示すような設定にせざるを得ないのだが、このような設定だと異物の侵入を十分に防止することができず、この結果、アームホルダー94の円滑な回動に影響がでる可能性がある。
【0015】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、上記凹状軸受部及び凸状軸受部の間に形成されるすきまへの異物の侵入を防止して、アームホルダーの円滑な回動を確保することができる液面レベルセンサを提供することを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の液面レベルセンサは、図1に示すように、回転の支点となる回転軸部と該回転軸部に対して直角に折り曲げられた回動部とからなり、前記回動部の先端部に被測定液体に対して浮力を有するフロート6が取り付けられた棒状のフロートアーム3と、前記回転軸部が挿通されるフレーム軸穴2a1を有し、該フレーム軸穴2a1に挿通された前記回動軸部を支点として回動させるように前記フロートアーム3を保持するフレーム2と、前記フレーム軸穴2a1を挿通した前記回転軸部の先端が挿通されるホルダー軸穴4a1と、前記フロートアーム3の回動部が圧入されるアーム保持部4bとを有し、前記回転軸部の先端が前記ホルダー軸穴4a1に挿通されるとともに前記回動部が前記アーム保持部4bに圧入された前記フロートアーム3を保持するアームホルダー4と、前記フレーム2に前記フレーム軸穴2a1と同心にその周囲に形成された凹状軸受部2aと、該凹状軸受部2aの外側の同心円上に設けられ、前記フロートアーム3の回動に基づき前記被測定液体の液面レベルを検出するための集磁部材としてのリング状のコア5b及びホール素子5cと前記アームホルダー4に前記ホルダー軸穴と同心にその周囲に形成され、前記凹状軸受部2aに回動可能に嵌合された円筒状の凸状軸受部4aと、中央部に前記凸状軸受部4aと略同型状の中空穴8aが設けられ、該中空穴8aに前記凸状軸受部4aが挿通されて前記凸状軸受部4aに固定された弾力性のあるリング状のパッキン8と、前記パッキン8の前記中空穴8aに挿通されている前記凸状軸受部4aの外周面に周設されたリング状の磁石5aとを備え、前記パッキン8は、弾性変形により、その外縁部が前記凸状軸受部4aの外周と前記凹状軸受部2aの間のすきまRの入り口に相当する前記フレーム4の箇所に摺接されていることを特徴とする。
【0017】
請求項1記載の発明によれば、フロートアーム3の回動に基づき被測定液体の液面レベルを検出するための集磁部材としてのリング状のコア5b及びホール素子5cが凹状軸受部2aの周囲に設けられることで、凸状軸受部4aの外周と凹状軸受部2aの間に形成されるすきまRの入り口は、パッキン8の弾性変形により、その外縁部が入り口に相当する前記フレーム4の箇所に摺接されていることによって、凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aの嵌合が図4(A)及び(B)に示すように多少上下にずれても、確実にすきまRを外部から遮断することができる。
【0020】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の液面レベルセンサは、図1に示すように、請求項1記載の液面レベルセンサにおいて、前記凸状軸受部4aは、前記アームホルダー4側に設けられ、前記パッキン8の回転を防止する突出部4a3を外周に有しており、前記中空穴8aは、前記突出部4a3に対応した形状の切欠部8bを有していることを特徴とする。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、凸状軸受部4aはアームホルダー4側に設けられ、パッキン8の回転を防止する突出部4a3を外周に有しており、パッキン8の中空穴8aは突出部4a3に対応した形状の切欠部8bを有しているので、パッキン8の凸状軸受部4aへの固定がより確実になる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を用いて本発明に関わる液面レベルセンサの構造及び作用について説明する。図1は、本発明の液面レベルセンサの実施形態を示す要部拡大断面図である。この図1の断面方向は、図6と同様である。なお、図1の液面レベルセンサの平面図は、上記図5と同様になるので、ここでは省略する。
【0029】
図1に示す液面レベルセンサ1は、例えば車両の燃料タンク等に取り付けられており、樹脂製のフレーム2、金属製のフロートアーム3、樹脂製のアームホルダー4、電気回路5、及び被測定液体に対して浮力を有するフロート6を含んで基本的に構成される。
【0030】
この液面レベルセンサ1においては、図5に示したと同様、被測定液体の液面レベルの変動に応じて上下移動するフロート6が一端に取り付けられたフロートアーム3が、回動角度範囲θ1内で回動する。
【0031】
フレーム2、フロートアーム3、電気回路5及びフロート6は共に、図6で示したものと同様なので、ここでは重複説明を省略する。この図1において付された参照番号は、図7のそれと同様の構成要素を示す。
【0032】
アームホルダー4は、上記フロートアーム3を爪状のアーム保持部4bにより保持すると共に、上記フレーム2に取りつけられて、保持しているフロートアーム3を上記回転軸部を支点として回動させる。また、このアームホルダー4は、上記フレーム2の凹状軸受部2aに対応した円筒形状の凸状軸受部4aを有している。この凸状軸受部4aの中心部にも、フロートアーム3の回転軸部が挿入される軸穴4a1が形成されている。凸状軸受部4aの外側面には、リング状の上記磁石5aが周設されている。この磁石5aの凸状軸受部4aへの取り付け構造は、図3において明らかになる。これら凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aは、回動可能に互いに嵌合する。
【0033】
ところで、フレーム2に形成された凹状軸受部2a及びアームホルダー4に形成された凸状軸受部4aは、前述したように必然的にすきまRが形成される。そこで、上記凸状軸受部4aには、弾力性のある円板状のパッキン8が固定され、この弾力性を利用してパッキン8の外縁付近が凹状軸受部2aの下方部、すなわち、すきまRの入り口に相当する箇所に摺接するようにしている。これにより、アームホルダー4の回動を妨げることなく、上記すきまRを外部から遮断している。したがって、上記すきまRへの異物の侵入が防止され、アームホルダー94の円滑な回動が確保されるようになっている。パッキン8の構造、材質、取り付け方法等は図2及び図3を用いて後述する。
【0034】
この液面レベルセンサ1の組立時には、まず、アームホルダー4の凸状軸受部4aに、磁石5a、パッキン8等が取りつけられ、その後上記凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aが嵌合されて、アームホルダー4がフレーム2に取り付けられる。そして、フロートアーム3の回転軸部を各軸穴2a1、4a1に挿通した後、フロートアーム3の回動部をアーム保持部4bに圧入する。これにより、フロートアーム3がアームホルダー4と共に回動可能で、かつフレーム2から抜け落ちないようになっている。また、凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aの嵌合により、フロートアーム3の回動も安定する。
【0035】
このような構造の液面レベルセンサ1は、ガソリン等の被測定液体を貯蔵するガソリンタンク(不図示)に取り付けられる。そして、液面レベルの変動によりフロート6が上下動すると、フロートアーム3は上記回転軸部を支点として、上記所定角度範囲θ1内で回動する。この角度範囲θ1内の回動によりホール素子5cにより検出される上記磁石5aからの磁力が変化し、この変化に基づく液面レベルを示す電気信号が出力端子5eから取り出される。
【0036】
次に、図2及び図3を用いて上述したパッキン8の構造、取り付け方法、及び作用について説明する。図2は、パッキンが取り付けられた状態のアームホルダーを示す斜視図である。図3は、図2の分解斜視図である。
【0037】
図2に示すように、アームホルダー4の円板状の基底部4cには、パッキン8、スペーサ7及び磁石5aがこの順に載設される。これらパッキン8、スペーサ7及び磁石5aはいずれもリング状をしており、凸状軸受部4aに挿通されている。そして、磁石5aは、その内側面部が複数のリブ4a2に接触してガタツキが防止され、更に係止片4a1によってアームホルダー4に固定されている。なお、基底部4c及びパッキン8の間には、パッキン8が上下移動可能なスペースSが形成されている。
【0038】
図3に示すように、アームホルダー4の円板状の基底部4cには、円板部4dが形成されている。この円板部4dは、パッキン8よりも小さくなるように形成されている。また、この円板部4dから上方に向かって上記凸状軸受部4aが延設されている。この凸状軸受部4aの下側面部には、パッキン8がこの凸状軸受部4aのまわりを遊動するのを防止するために、複数の突出部4a3が形成されている。更に、この凸状軸受部4aの側面部には、リング状の磁石5aの内側面部に接触して、磁石5aをガタツキなく固定するために、複数のリブ4a2が形成されている。また更に、この凸状軸受部4aの側面部の一部は、パッキン8や磁石5aを固定するための一対の可撓性を有する係止片になっている。なお、アームホルダー4の上腕部には、上述した爪状のアーム保持部4bが設けられている。
【0039】
パッキン8は、中央部に凸状軸受部4aと略同型状の中空穴8aが設けられた弾力性のある円板状をしている。この中空穴8aは、上記突出部4a3に対応した形状の複数の曲線状の切欠部8bを有している。このパッキン8は、弾力性があり、かつ被測定液体に対して膨潤性のない部材、例えば、フッ素系のゴム部材で形成されている。パッキン8を被測定液体に対して膨潤性のない部材で形成することにより、パッキン8が変形して回動の妨げになることはない。更に、パッキン8をフッ素系のゴム部材にすることにより、より円滑に摺接することができるようになる。この結果、アームホルダー4のより円滑な回動が長期にわたって確保される。
【0040】
スペーサ7は、樹脂製であり、磁石5aの凹部5cに嵌合するリブ7b及び上記凸状軸受部4aに形成された複数のリブ4a2に嵌合する複数の切欠部7aを有している。また、リング状の磁石5aの下底面には、上記リブ4a2と嵌合する凹部5cが形成されている。なお、このスペーサ7は磁石5aをより安定的に固定するために使用した方が好ましいが、磁石5aは複数のリブ4a2によっても固定されているので、このスペーサ7はなくてもよい。
【0041】
これらパッキン8、スペーサ7及び磁石5aは、この順に上記凸状軸受部4aに挿通、載設されて、図4に示すような状態に組み立てられる。特に、磁石5aは、パッキン8を凸状軸受部4aの側面に固定する役割も果たしている。すなわち、レベル検出に必要な磁石5aを、パッキン8の固定にも兼用することにより、専用のパッキン固定手段が不要になり、必要以上にセンサ構造が複雑化することがなくなる。また、パッキン8の中空穴8aに設けられた切欠部8b及び突出部4a3の係合により、パッキン8の凸状軸受部4aへの固定がより確実になる。
【0042】
なお、円板部4dはパッキン8よりも小さいので、図2に示すようなスペースSが形成される。このスペースSは、次の図4の説明において明らかになるが、フレーム2とアームホルダー4との間のクリアランスCの大小に関わらず、パッキン8がフレーム2に摺接するようにするためのクッションのような役割を果たす。
【0043】
更に、図4を用いて上記図1〜図3の実施形態による効果について説明する。図4(A)は本実施形態において、フレームとアームホルダーとの間隔が狭いときの状態、図4(B)は本実施形態において、フレームとアームホルダーとの間隔が広いときの状態を示す説明図である。
【0044】
この図4(A)及び(B)の状態は、前述の図7(A)及び(B)に相当するものである。すなわち、図4(A)においてはフレーム2とアームホルダー4との間のクリアランスCは0.2mm程度であり、図4(B)においてはフレーム2とアームホルダー4との間のクリアランスCは0.5mm程度である。
【0045】
これらいずれの例においても、パッキン8は通常の平面状態に戻ろうとする弾力性によって、その外縁付近が凹状軸受部2aの下方部、すなわち、すきまRの入り口に相当する箇所に摺接する。つまり、パッキン8は上述したスペースSにより、すきまRの入り口付近で上下移動が可能になり、パッキン8の上方向への弾力性と、凹状軸受部2aの下方部の下方向への押圧により、クリアランスCの大小に関わらず、すきまRの入り口に相当する箇所に摺接することが可能になる。
【0046】
このような作用により、クリアランスCの大小に関わらず、異物はすきまRに侵入することができなくなる。したがって、凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aにより形成されるすきまRへの異物の侵入が確実に防止され、アームホルダー94の円滑な回動が確保される。特に、図1及び図7の液面レベルセンサのように、凸状軸受部4a(又は94a)に磁石5aが周設されていて、すきまRに磁力を及ぼす場合にも、上記のような構成及び作用により、確実にすきまRへの異物の侵入が防止される。これらの結果、本実施形態によれば、凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aの回動可能な嵌合により、安定したアームホルダー94の回動を確保しつつ、凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aにより形成されるすきまRへの異物の侵入も防止して円滑な回動を確保するので、非常に検出精度のよい液面レベルセンサが得られるようになる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、パッキン8の弾力性を利用して、外縁付近が凹状軸受部2aの一部に摺接するようにしているので、凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aの嵌合が図4(A)及び(B)に示すように多少上下にずれても、確実にすきまRを外部から遮断することができる。この結果、凹状軸受部2a及び凸状軸受部4aにより形成されるすきまRへの異物の侵入が確実に防止され、アームホルダー94の円滑な回動が確保されるようになる。
【0049】
請求項2記載の発明によれば、凸状軸受部4aはアームホルダー4側に設けられ、パッキン8の回転を防止する突出部4a3を外周に有しており、パッキン8の中空穴8aは突出部4a3に対応した形状の切欠部8bを有しているので、パッキン8の凸状軸受部4aへの固定がより確実になり、異物侵入を更に効果的に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面レベルセンサの実施形態を示す要部拡大断面図である。
【図2】パッキンが取り付けられた状態のアームホルダーを示す斜視図である。
【図3】図2の分解斜視図である。
【図4】図4(A)は本実施形態において、フレームとアームホルダーとの間隔が狭いときの状態を示す説明図である。図4(B)は本実施形態において、フレームとアームホルダーとの間隔が広いときの状態を示す説明図である。
【図5】この種の液面レベルセンサの一例を示す平面図である。
【図6】図5に示す液面レベルセンサの要部拡大断面図である。
【図7】図7(A)はフレームとアームホルダーとの間隔が狭いときの異物の侵入経路を示す説明図である。図7(B)はフレームとアームホルダーとの間隔が広いときの異物の侵入経路を示す説明図である。
【符号の説明】
1 液面レベルセンサ
2 フレーム
2a 凹状軸受部
2a1 回転軸穴
3 フロートアーム
4 アームホルダー
4a 凸状軸受部
4a1 回転軸穴
4b アーム保持部
5a 磁石
6 フロート
8 パッキン

Claims (2)

  1. 回転の支点となる回転軸部と該回転軸部に対して直角に折り曲げられた回動部とからなり、前記回動部の先端部に被測定液体に対して浮力を有するフロートが取り付けられた棒状のフロートアームと、
    前記回転軸部が挿通されるフレーム軸穴を有し、該軸穴に挿通された前記回動軸部を支点として回動させるように前記フロートアームを保持するフレームと、
    前記フレーム軸穴を挿通した前記回転軸部の先端が挿通されるホルダー軸穴と、前記フロートアームの回動部が圧入されるアーム保持部とを有し、前記回転軸部の先端が前記ホルダー軸穴に挿通されるとともに前記回動部が前記アーム保持部に圧入された前記フロートアームを保持するアームホルダーと、
    前記フレームに前記フレーム軸穴と同心にその周囲に形成された凹状軸受部と、
    該凹状軸受部の外側の同心円上に設けられ、前記フロートアームの回動に基づき前記被測定液体の液面レベルを検出するための集磁部材としてのリング状のコア及びホール素子と
    前記アームホルダーに前記ホルダー軸穴と同心にその周囲に形成され、前記凹状軸受部に回動可能に嵌合された円筒状の凸状軸受部と、
    中央部に前記凸状軸受部と略同型状の中空穴が設けられ、該中空穴に前記凸状軸受部が挿通されて前記凸状軸受部に固定された弾力性のあるリング状のパッキンと、
    前記パッキンの前記中空穴に挿通されている前記凸状軸受部の外周面に周設されたリング状の磁石とを備え、
    前記パッキンは、弾性変形により、その外縁部が前記凸状軸受部の外周と前記凹状軸受部の間のすきまの入り口に相当する前記フレームの箇所に摺接されている
    ことを特徴とする液面レベルセンサ。
  2. 請求項1記載の液面レベルセンサにおいて、
    前記凸状軸受部は、前記アームホルダー側に設けられ、前記パッキンの回転を防止する突出部を外周に有しており、
    前記中空穴は、前記突出部に対応した形状の切欠部を有している
    ことを特徴とする液面レベルセンサ。
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