JP3970735B2 - 複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置 - Google Patents

複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3970735B2
JP3970735B2 JP2002283880A JP2002283880A JP3970735B2 JP 3970735 B2 JP3970735 B2 JP 3970735B2 JP 2002283880 A JP2002283880 A JP 2002283880A JP 2002283880 A JP2002283880 A JP 2002283880A JP 3970735 B2 JP3970735 B2 JP 3970735B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
band
signal
surface acoustic
acoustic wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002283880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003179463A (ja
Inventor
俊雄 石崎
弘幸 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2002283880A priority Critical patent/JP3970735B2/ja
Publication of JP2003179463A publication Critical patent/JP2003179463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3970735B2 publication Critical patent/JP3970735B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話端末などの通信装置に用いられる複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話端末などの通信装置には通常フィルタが用いられている。このようなフィルタの一つとして、複数の信号を入力し、一つの信号を出力する多入力1出力型のフィルタがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図7に、携帯電話端末60の構成を示す。携帯電話端末60には、このような従来の多入力1出力型のフィルタが用いられている。携帯電話端末60は、1.5GHz帯と800MHz帯との2つの周波数帯のいずれか一方を使用して無線通信を行うことが出来るデュアルバンド機である。
【0004】
図2に、携帯電話端末60が使用する800MHz帯の周波数構成を示す。
【0005】
D帯23とD帯28とは携帯電話端末60が同時送受信する通信方式で用いられる周波数帯域であり、D帯23は携帯電話端末60の受信用に用いられる帯域であり、D帯28は携帯電話端末60の送信用に用いられる帯域である。
【0006】
A帯25とA帯27とは、上記とは異なる通信方式で用いられる周波数帯域であり、A帯25は、携帯電話端末の受信用に用いられる帯域であり、A帯27は、携帯電話端末の送信用に用いられる帯域である。A帯25及びA帯27を使用する通信方式は、送信と受信を同時には行わない通信方式である。C帯24とC帯26とは、上記の通信方式と同じ通信方式で用いられる周波数帯域であり、C帯24は、携帯電話端末60の受信用に用いられる帯域であり、C帯26は、携帯電話端末60の送信用に用いられる帯域である。C帯24及びC帯26を使用する通信方式は、上記と同様に送信と受信とを同時には行わない通信方式である。携帯電話端末60は、D帯、A帯、C帯に対応する各通信方式を、携帯電話端末60が使用される国などの地域に応じて切り換えて使用することが出来る。具体的には、D帯を使用する通信方式は、例えばPDCフルデュプレックス方式であり、A帯を使用する通信方式は、例えば通常の時分割PDC方式であり、C帯を使用する通信方式も、例えば通常の時分割PDC方式である。なお、D帯を使用する通信方式は、送信と受信とを同時に行う通信方式であり、かつA帯及びC帯を使用する通信方式はそれぞれ送信と受信とを同時に行わない通信方式でありさえすれば、これ以外の通信方式であってもよいことは言うまでもない。
【0007】
携帯電話端末60は、送信回路部1、受信回路部2、ベースバンド部3、スイッチ4、アンテナ5、アンテナ6、1.5GHz帯用SAWフィルタ17、及び複合フィルタ33から構成される。
【0008】
ベースバンド部3は、ベースバンド信号を変調して、その変調された信号を中間周波数の信号として、送信回路部1に出力し、また受信回路部2から入力されてくる中間周波数の信号を復調し、音声信号を出力する回路である。なお、ベースバンド部3は、ベースバンド信号を中間周波数の信号に変換し、また中間周波数の信号をベースバンド信号に変換する周波数変換器をも含むものとする。
【0009】
送信回路部1は、1.5GHz帯用の送信信号と800MHz帯用の送信信号とのいずれか一方を出力する回路である。なお、1.5GHz帯用の送信信号と800MHz帯用の送信信号とのいずれを出力するかの切り換えは、図示していない制御回路により切り換えられるものである。
【0010】
送信回路部1は、アップコンバータ7a、利得可変増幅器81a、フィルタ8a、電力増幅器9a、結合コンデンサ10、アイソレータ11、フィルタ12、アップコンバータ7b、利得可変増幅器81b、フィルタ8b、電力増幅器9b、方向性結合器(directional coupler)13などから構成される。
【0011】
アップコンバータ7aは、ベースバンド部3から出力された中間周波数の信号を800MHz帯の信号に変換する手段である。利得可変増幅器81aは、図示していない制御回路の制御に従って利得を制御され、変換された800MHz帯の信号を決められた送信出力になるような利得で増幅する増幅器である。フィルタ8aは、アップコンバータ7aから出力された800MHz帯の信号の不要周波数成分を低減するバンドパスフィルタである。電力増幅器9aは、フィルタ8aから出力された信号を送信出力まで増幅する手段である。結合コンデンサ10は、電力増幅器9aの出力電力を調整するためのパワーモニタ用の信号を供給するコンデンサである。アイソレータ11は、電力増幅器9aで出力された送信信号をフィルタ12の側に通過させ、フィルタ12の側から反射されてくる送信信号を遮断する手段である。フィルタ12は、アイソレータ11から出力された信号の不要周波数成分を低減する手段である。
【0012】
アップコンバータ7bは、ベースバンド部3から出力された中間周波数の信号を1.5GHz帯の信号に変換する手段である。利得可変増幅器81bは、図示していない制御回路の制御に従ってその利得を制御され、変換された1.5GHz帯の信号を決められた送信出力になるような利得で増幅する増幅器である。フィルタ8bは、アップコンバータ7bから出力された1.5GHz帯の信号の不要周波数成分を低減するバンドパスフィルタである。電力増幅器9bは、フィルタ8bから出力された信号を送信出力まで増幅する手段である。方向性結合器13は、電力増幅器9bから出力された信号をスイッチ4側に通過させ、スイッチ4側からの反射波を電力増幅器9bの側に通過させないようにし、また電力増幅器9bの出力電力を調整する図示していない制御回路にパワーモニタ用の信号を供給する手段である。
【0013】
受信回路部2は、複合フィルタ33から入力される信号を中間周波数の信号に変換して、ベースバンド部3に出力する回路である。
【0014】
受信回路部2は、低雑音増幅器19a、フィルタ20a、ミキサ21a、低雑音増幅器19b、フィルタ20b、ミキサ21b、及びフィルタ22から構成される。
【0015】
低雑音増幅器19aは、800MHz帯の受信信号を増幅する手段である。フィルタ20aは、低雑音増幅器19aで増幅された信号の不要周波数成分を低減する手段である。ミキサ21aは、フィルタ20aを通過した信号を中間周波数の信号に変換する手段である。
【0016】
低雑音増幅器19bは、1.5GHz帯の受信信号を増幅する手段である。フィルタ20bは、低雑音増幅器19bで増幅された信号の不要周波数成分を低減する手段である。ミキサ21bは、フィルタ20bを通過した信号を中間周波数の信号に変換する手段である。
【0017】
また、フィルタ22は、中間周波数に変換された信号に含まれる不要周波数成分を低減する手段である。
1.5GHz帯受信用SAWフィルタ17は、1.5GHz帯の受信信号を通過させ、受信用に用いられる1.5GHz帯以外の信号を減衰させる弾性表面波フィルタである。
【0018】
複合フィルタ33は複数の入力と一つの出力とを有する多入力1出力型のフィルタである。
【0019】
複合フィルタ33は、誘電体フィルタ30、A帯受信用SAWフィルタ31、スイッチ32から構成される。
【0020】
誘電体フィルタ30は、D帯23の信号を通過させ、D帯28の信号を減衰させる誘電体同軸フィルタである。
【0021】
A帯受信用SAWフィルタ31は、A帯25の信号を通過させる弾性表面波フィルタである。
【0022】
スイッチ32は、A帯受信用SAWフィルタ31の出力と誘電体フィルタ30の出力とのいずれを受信回路部2へ出力するかを切り換えるともに、受信回路部2とのインピーダンスを整合させる手段である。
【0023】
スイッチ4は、アンテナ5、6で受信された受信信号を複合フィルタ33のいずれの入力に出力するかを切り換え、また、送信回路部1のいずれの出力をアンテナ5、6に入力するかを切り換える手段である。
【0024】
次に、このような従来の携帯電話端末60の動作を説明する。
【0025】
まず、携帯電話端末60がD帯23、D帯28を用いた通信方式で通信する場合の動作を説明する。
【0026】
この場合、携帯電話端末60は、送信波を送信するとともに、同時に受信波を受信する同時送受信を行う。
【0027】
すなわち、ベースバンド部3から出力された中間周波数の信号は、送信回路部1のアップコンバータ7aに入力される。アップコンバータ7aは入力された中間周波数の信号を送信周波数の信号すなわち、D帯28に含まれる周波数の信号に変換する。この送信周波数の信号は、利得可変増幅器81aで決められた送信出力になるような利得で増幅され、フィルタ8aで不要周波数成分が低減され、電力増幅器9aで送信出力まで増幅される。増幅された信号は、アイソレータ11を通過し、フィルタ12で歪み成分が低減されてスイッチ4に入力される。スイッチ4は、フィルタ12の出力信号をアンテナ5または6に入力するように切り換えられている。従って、フィルタ12から出力された信号はアンテナ5またはアンテナ6に入力され、アンテナ5またはアンテナ6から電波として空中に放射される。
【0028】
一方、上記の送信動作と同時に、基地局から送信されてきた電波は、アンテナ5またはアンテナ6で電気信号に変換され、スイッチ4に出力される。スイッチ4は、図示していない制御回路の制御により、アンテナ5またはアンテナ6から出力される電気信号を、1.5GHz用SAWフィルタ17、A帯受信用SAWフィルタ31、誘電体フィルタ30のいずれに出力するかを切り換える。今、D帯23及びD帯28を用いた通信方式で通信しているので、スイッチ4は、この電気信号を受信信号として誘電体フィルタ30に出力するよう切り換えられている。従って受信信号は、誘電体フィルタ30に出力される。
【0029】
さらに、同時送受信しているので、送信回路部1から出力された送信信号は、スイッチ4を経由してアンテナ5、6に出力され、空中に放射されるとともに、一部の送信信号は、スイッチ4から誘電体フィルタ30に入力する。この送信信号は、受信信号に比べて大電力である。従って、D帯23用のフィルタとしてSAWフィルタではなく、大電力に強い誘電体フィルタ30を用いている。誘電体フィルタ30は、D帯28に含まれる送信信号を減衰させ、D帯23に含まれる受信信号を通過させる。
【0030】
スイッチ32は、図示していない制御回路により誘電体フィルタ33からの出力信号を低雑音増幅器19aに出力するように切り換えられている。スイッチ32は、誘電体フィルタ30からの出力信号を選択的に切り換えて低雑音増幅器19aに入力させる。
【0031】
低雑音増幅器19aは、スイッチ32から入力されてくる信号を増幅する。増幅された信号は、フィルタ20aで不要周波数成分が低減され、ミキサ21aで中間周波数の信号に変換される。フィルタ22は、中間周波数の信号に変換された信号の不要周波数成分を低減し、ベースバンド部3に出力する。
【0032】
次に、携帯電話端末60がA帯25、A帯27を用いた通信方式で通信する場合の動作を説明する。
【0033】
この場合、携帯電話端末60は、送信波を出力している際には、受信回路2は中間周波数の信号をベースバンド部3に出力しない。すなわち受信動作を停止している。そして、受信回路2が受信信号を入力して、中間周波数の信号に変換してベースバンド部3に出力している際には、送信回路1は送信信号を出力しない。このように、携帯電話端末60は、送信動作と受信動作とを時分割で切り換えている。
【0034】
すなわち、送信動作時には、送信回路部1は、上記のD帯の場合と同様にして送信信号をスイッチ4に出力する。スイッチ4は、図示していない制御回路の制御に従って、入力された信号がアンテナ5、またはアンテナ6に入力されるように切り換えられている。従って、送信回路部1からスイッチ4に入力された信号は、アンテナ5、またはアンテナ6から空中に電波として放射される。
【0035】
また、受信動作時には、スイッチ4は、図示していない制御回路によりアンテナ5またはアンテナ6で電気信号に変換された受信信号がA帯受信用SAWフィルタ15に入力されるように切り換えられている。従って、アンテナ5またはアンテナ6で電気信号に変換された受信信号は、スイッチ4を介して、A帯受信用SAWフィルタ31に入力される。この場合、送信回路部1は、動作を停止しているすなわち、送信信号を出力していないので、A帯受信用SAWフィルタ31に送信信号が入力されてくることはない。A帯受信用SAWフィルタ31は、A帯25内の受信信号を通過させ、A帯25以外の周波数を有する信号をノイズ成分として減衰させる。
【0036】
また、スイッチ32は、図示していない制御回路によりA帯受信用SAWフィルタ31から出力される信号が低雑音増幅器19aに入力されるように選択的に切り換えられている。従って、A帯受信用SAWフィルタ31を通過した信号は、低雑音増幅器19aに入力される。このときスイッチ32は、A帯受信用SAWフィルタ31の出力インピーダンスと、低雑音増幅器19aの入力インピーダンスとを整合させる。
【0037】
低雑音増幅器19aに入力された信号は、D帯23、D帯28を使用する通信方式の場合と同様にして受信回路部2で中間周波数の信号に変換され、ベースバンド部3に出力される。
【0038】
次に、携帯電話端末60が1.5GHz帯を用いた通信方式で通信する場合の動作を説明する。
【0039】
この場合、A帯25及びA帯27を用いた通信方式と同様に、携帯電話端末60は、送信動作と受信動作とを時分割で切り換えている。
【0040】
送信時には、ベースバンド部3から出力された中間周波数の信号は、送信回路部1のアップコンバータ7bに入力され、アップコンバータ7bで1.5GHz帯の送信周波数の信号に変換される。アップコンバータ7bから出力された信号は、利得可変増幅器81bで決められた送信出力になるような利得で増幅され、フィルタ8bで不要周波数成分が低減され、電力増幅器9bで送信出力まで増幅され、方向性結合器13を通過してスイッチ4に出力される。
【0041】
スイッチ4は、図示していない制御回路の制御に従って、方向性結合器13からの出力がアンテナ5またはアンテナ6に入力されるように切り換えられている。従って、方向性結合器13から出力された送信信号は、スイッチ4を介してアンテナ5またはアンテナ6に入力され、アンテナ5またはアンテナ6から空中に電波として放射される。
【0042】
また、受信時には、アンテナ5またはアンテナ6で電気信号に変換された受信信号は、スイッチ4に入力される。スイッチ4は、図示していない制御回路の制御に従って、アンテナ5またはアンテナ6で受信された受信信号が1.5GHz帯用SAWフィルタ17に入力されるよう切り換えられている。従って、アンテナ5またはアンテナ6から出力された受信信号は、スイッチ4を介して、1.5GHz帯用SAWフィルタに入力される。1.5GHz帯用SAWフィルタ17は、不要周波数成分を低減して、受信回路部2の低雑音増幅器19bに出力する。低雑音増幅器19bは、入力された信号を増幅し、増幅された信号は、フィルタ20bで不要周波数成分が低減され、ミキサ21bに入力される。ミキサ21bは、入力された信号を中間周波数の信号に変換し、その中間周波数の信号はフィルタ22で不要周波数成分が低減されたのち、ベースバンド部3に出力される。
【0043】
このように、複合フィルタ33は、同時送受信をするD帯23用のフィルタとしては、大電力の入力にも耐え得る誘電体フィルタが用いられ、同時送受信しないA帯25用のフィルタとしては、サイズが小型であるSAWフィルタが用いられている。
【0044】
また、携帯電話端末60の他の回路部分などにも1入力1出力型のフィルタが用いられている。このようなフィルタとしては、小電力の信号を入力する場合には、SAWフィルタを用いることにより小型化することが出来、また、大きな減衰量が必要な場合には誘電体フィルタが用いられる。
【0045】
【特許文献1】
特開平9−083214号公報
【0046】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に誘電体フィルタは、SAWフィルタに比べて通過帯域近傍での減衰特性が急峻ではないという特徴がある。従って、誘電体フィルタ30は、D帯28では大きな減衰量が得られているものの、D帯23に周波数がより近接しているA帯25では、それほど大きな減衰量を得ることはできない。
【0047】
従って、仮にA帯受信用SAWフィルタ31の出力と誘電体フィルタ30の出力とをスイッチ32を介さず直接接続して、低雑音増幅器19aの入力とした場合には、誘電体フィルタ30とA帯受信用SAWフィルタ31との出力を合成することが出来ない。つまり、A帯受信用SAWフィルタ31からの出力信号が誘電体フィルタ30の出力側から入力側に通過してしまうことになる。
【0048】
このように、A帯受信用SAWフィルタ31の通過帯域の周波数における誘電体フィルタ30の出力インピーダンスを無限大(オープン)にもっていけないために、スイッチ32を設けない場合には誘電体フィルタ30とA帯受信用SAWフィルタ31とでは、出力を合成することが出来ない。
【0049】
すなわち、従来の複合フィルタ33では、誘電体フィルタ30とSAWフィルタ31との出力を合成するためにはスイッチ32が必要になる。
【0050】
このように従来の複合フィルタ33では、出力合成のためにスイッチ32を用いなければならずその分サイズが大きくなる。また、スイッチ33を信号が通過する際の損失により、複合フィルタ33の損失が大きくなる。
【0051】
すなわち、従来の複合フィルタは出力合成のためにスイッチを使用する必要があるためサイズが大きくなるという課題がある。
【0052】
また、従来の複合フィルタは出力合成のためにスイッチを使用する必要があるため損失が大きくなるという課題がある。
【0053】
また、上述したように誘電体フィルタはSAWフィルタに比べて通過帯域近傍での減衰特性が急峻でない。従って、誘電体フィルタ33は、D帯28に含まれる大電力の送信信号を減衰させることは出来るが、D帯23近傍のノイズ成分を通過させてしまうことになる。また、誘電体フィルタ33は、D帯28に含まれる大電力の送信信号を十分減衰させる必要があるため、減衰量の大きい誘電体フィルタ33を用いる必要があり、このため誘電体フィルタ33が大型化してしまう。また、逆に小型の誘電体フィルタ33を用いた場合には、減衰量が不足するため、D帯28に含まれる大電力の送信信号を十分減衰させることが出来なくなる。
【0054】
すなわち、従来の複合フィルタは、サイズが小型のままでは十分良好なフィルタ特性を得ることができず、また逆に十分良好なフィルタ特性を得ようとすると、複合フィルタが大型化してしまうという課題がある。
【0055】
また、1入力1出力型のフィルタとして誘電体フィルタを用いた場合には、減衰量は大きいものの、通過帯域近傍では急峻な特性を得ることが出来ないという課題がある。
【0056】
また、1入力1出力型のフィルタとしてSAWフィルタを用いた場合には、通過帯域近傍で急峻な減衰特性を得ることが出来るが、大きな減衰量を得ることが出来ないという課題がある。
【0057】
本発明は、上記課題を考慮し、小型な複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置を提供することを目的とするものである。
【0058】
また、本発明は、上記課題を考慮し、通過帯域内では、低損失である複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置を提供することを目的とするものである。
【0059】
また、本発明は、上記課題を考慮し、通過帯域外では高減衰である複合フィルタ、アンテナ共用器、通信装置を提供することを目的とするものである。
【0060】
また、本発明は、上記課題を考慮し、大電力の信号が入力される場合であっても、減衰量が大きく、また、通過帯域近傍で急峻な減衰特性を有する複合フィルタを提供することを目的とするものである。
【0061】
また、本発明は、上記課題を考慮し、通過帯域近傍で急峻に減衰し、かつ減衰量が大きい複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置を提供することを目的するものである。
【0062】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、誘電体ノッチフィルタと、
第1の弾性表面波フィルタと、
第2の弾性表面波フィルタとを備え、
前記誘電体ノッチフィルタの減衰帯域と前記第1の弾性表面波フィルタの減衰帯域とは少なくとも共通した帯域部分を有し、
前記誘電体ノッチフィルタの一方には第1の入力信号が入力され、前記誘電体ノッチフィルタの他方は、前記第1の弾性表面波フィルタの一方と接続され、前記第1の弾性表面波フィルタの他方から前記第1の弾性表面波フィルタの出力信号が出力され、
前記第2の弾性表面波フィルタの一方には第2の入力信号が入力され、前記第2の弾性表面波フィルタの他方は前記第1の弾性表面波フィルタの他方と接続され、前記第2の弾性表面フィルタの他方から前記第2の弾性表面波フィルタの出力信号が出力され、
前記第1の入力信号は、第1の周波数帯の信号と、前記第1の周波数帯とは共通する部分を含まない周波数帯である第3の周波数帯の信号であり、
前記第2の入力信号は、前記第1の周波数帯とも前記第3の周波数帯とも共通する部分を有しない周波数帯であって、前記第1の周波数帯と前記第3の周波数帯との間の周波数帯である第2の周波数帯の信号であり、
前記誘電体ノッチフィルタの通過帯域と前記第1の弾性表面波フィルタの通過帯域とは、ともに前記第1の周波数帯を含み、
前記第2の弾性表面波フィルタの通過帯域は、前記第2の周波数帯を含み、
前記誘電体ノッチフィルタの減衰帯域と前記第1の弾性表面波フィルタの減衰帯域とは、ともに前記第3の周波数帯を含み、
前記第1の周波数帯に含まれる周波数と前記第3の周波数帯に含まれる周波数との周波数間隔は、所定の周波数間隔以上離れており、
前記第1の弾性表面波フィルタは、少なくとも前記第2の周波数帯の信号を阻止可能である複合フィルタである。
【0063】
また、第2の本発明は、前記誘電体ノッチフィルタの減衰周波数と前記第1の弾性表面波フィルタの減衰極周波数とが実施上一致していることである第1の本発明の複合フィルタである。
【0066】
また、第の本発明は、前記第2の弾性表面波フィルタは、少なくとも前記第1の周波数帯の信号を阻止可能である第の本発明の複合フィルタである。
【0067】
また、第の本発明は、第3の弾性表面波フィルタをさらに備え、
前記第3の弾性表面波フィルタの一方には第3の入力信号が入力され、前記第3の弾性表面波フィルタの他方は前記第1の弾性表面波フィルタの他方に接続され、前記第3の弾性表面フィルタの他方から前記第3の弾性表面波フィルタの出力信号が出力され、
前記第3の入力信号は、前記第1の周波数帯とも前記第3の周波数帯とも共通部分を有さず、かつ互いに共通部分を有しない周波数帯の信号であり、
前記第3の弾性表面波フィルタの通過帯域は、その第3の弾性表面波フィルタに入力される前記第3の入力信号が含まれる周波数帯を含み、
前記各第3の弾性表面波フィルタは、前記第1の周波数帯の信号と、前記第2の周波数帯の信号と、少なくとも前記第1の入力信号と前記第2の入力信号を阻止可能である第の本発明の複合フィルタである。
【0068】
また、第の本発明は、前記誘電体ノッチフィルタの減衰周波数は、前記誘電体ノッチフィルタの減衰量と前記第1の弾性表面波フィルタの減衰量とを合わせることによって所定量以上の減衰量が得られるように調整されている第1〜の本発明のいずれかの複合フィルタである。
【0069】
また、第の本発明は、前記誘電体ノッチフィルタ及び前記各弾性表面波フィルタへの入力信号は、スイッチにより切り換えられる第の本発明のいずれかの複合フィルタである。
【0070】
また、第の本発明は、第の本発明の複合フィルタと、
アンテナと接続される前記スイッチと、
前記スイッチに接続された送信用フィルタとを備え、
前記第1の周波数帯は同時送受信を行う場合の受信用の周波数帯であり、
前記第3の周波数帯は前記同時送受信を行う場合の送信用の周波数帯であり、
前記同時送受信を行う場合、前記スイッチは、前記アンテナと前記誘電体ノッチフィルタの一方とを電気的に接続すると同時に、前記送信フィルタの出力と前記アンテナとを電気的に接続するアンテナ共用器である。
【0071】
また、第の本発明は、第の本発明のアンテナ共用器と、
前記送信用フィルタに送信信号を出力する送信回路と、
前記アンテナ共用器の前記複合フィルタから出力される受信信号を入力する受信回路とを備えた通信装置である。
【0072】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0073】
(第1の実施の形態)
図1に、第1の実施の形態の携帯電話端末40の構成を示す。携帯電話端末40には、2入力1出力型の複合フィルタ18が用いられており、携帯電話端末40は、1.5GHz帯と800MHz帯との2つの周波数帯を使用して無線通信を行うことが出来るデュアルバンド機である。
【0074】
図2に、携帯電話端末40が使用する800MHz帯の周波数構成を示す。なお、これらの周波数帯、及び通信方式については従来の技術で説明したものと同等であるので詳細な説明を省略する。
【0075】
なお、特に断らない限り、従来の技術と同一部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0076】
携帯電話端末40は、送信回路部1、受信回路部2、ベースバンド部3、スイッチ4、アンテナ5、アンテナ6、1.5GHz帯用SAWフィルタ、及び複合フィルタ18から構成される。
【0077】
ベースバンド部3は、ベースバンド信号を変調して、その変調された信号を中間周波数の信号として、送信回路部1に出力し、また受信回路部2から入力されてくる中間周波数の信号を復調し、音声信号を出力する回路である。なお、ベースバンド部3は、ベースバンド信号を中間周波数の信号に変換し、また中間周波数の信号をベースバンド信号に変換する周波数変換器をも含むものとする。
【0078】
送信回路部1は、1.5GHz帯用の送信信号と800MHz帯用の送信信号とのいずれか一方を出力する回路である。なお、1.5GHz帯用の送信信号と800MHz帯用の送信信号とのいずれを出力するかの切り換えは、図示していない制御回路により切り換えられるものである。
【0079】
送信回路部1は、アップコンバータ7a、フィルタ8a、利得可変増幅器81a、電力増幅器9a、アイソレータ11、フィルタ12、アップコンバータ7b、利得可変増幅器81b、フィルタ8b、電力増幅器9b、方向性結合器13などから構成され、これらは従来の技術で説明したものと同様である。
【0080】
受信回路部2は、複合フィルタ18から入力される信号を中間周波数の信号に変換して、ベースバンド部3に出力する回路である。
【0081】
受信回路部2は、低雑音増幅器19a、フィルタ20a、ミキサ21a、低雑音増幅器19b、フィルタ20b、ミキサ21b、及びフィルタ22から構成され、これらは従来の技術で説明したものと同様である。
1.5GHz帯受信用SAWフィルタ17は、1.5GHz帯の受信信号を通過させ、受信用に用いられる1.5GHz帯以外の信号を減衰させる弾性表面波フィルタである。
【0082】
複合フィルタ18は2つの入力と一つの出力とを有する多入力1出力型のフィルタである。
【0083】
複合フィルタ18は、誘電体フィルタ14、D帯受信用SAWフィルタ15、A帯受信用SAWフィルタ16から構成される。
【0084】
誘電体フィルタ14は、D帯23の信号を通過させ、D帯28の信号を減衰させる誘電体同軸フィルタである。
【0085】
D帯受信用SAWフィルタ15は、D帯23の信号を通過させ、D帯23以外の信号を減衰させる弾性表面波フィルタである。また、D帯受信用SAWフィルタ15は、その出力インピーダンスがA帯25の周波数においては無限大(オープン)になる弾性表面波フィルタである。
【0086】
A帯受信用SAWフィルタ16は、A帯25の信号を通過させ、A帯25以外の信号を減衰させる弾性表面波フィルタである。また、A帯受信用SAWフィルタ16は、その出力インピーダンスがD帯23の周波数においては、無限大(オープン)になる弾性表面波フィルタである。
【0087】
図3に、複合フィルタ18のさらに詳細な構成を示す。図3において、D帯受信用SAWフィルタ15とA帯受信用SAWフィルタ16とは、同一の圧電基板30上に形成されている。すなわち、D帯受信用SAWフィルタ15とA帯受信用SAWフィルタ16とは、2入力1出力型の弾性表面波フィルタとして形成されている。このように本実施の形態の複合フィルタ18は、従来の複合フィルタ33とは異なり出力合成のためのスイッチ32を備えておらず、D帯受信用SAWフィルタ15の出力とA帯受信用SAWフィルタ16の出力とが直接接続されている。
【0088】
図1に戻って、スイッチ4は、アンテナ5、6で受信された受信信号を複合フィルタ18のいずれの入力に出力するかを切り換え、また、送信回路部1のいずれの出力をアンテナ5、6に入力するかを切り換える手段である。
【0089】
複合フィルタ18と1.5GHz帯用SAWフィルタ73とは、複合フィルタモジュールとして構成されている。図5に、このような複合フィルタモジュール70の構成を示す。複合フィルタモジュール70は、誘電体同軸共振器72、1.5GHz帯用SAWフィルタ73、チップLC部品74、及びA帯/D帯デュアルバンドSAWフィルタ75がプリント基板71上に実装された構造を有し、携帯電話端末40の無線回路基板に実装されるものである。
【0090】
誘電体同軸共振器72は、図1の誘電体ノッチフィルタ14に相当し、A帯/D帯デュアルバンドSAWフィルタ75は、図1のA帯受信用SAWフィルタ16とD帯受信用SAWフィルタ17との機能を兼ねているものである。すなわち、図3の圧電基板30、A帯受信用SAWフィルタ16及びD帯受信用SAWフィルタ17などから構成される弾性表面波フィルタの部分に相当する。
【0091】
なお、本実施の形態のD帯23は本発明の第1の周波数帯の例であり、本実施の形態のA帯25は本発明の形態の第2の周波数帯の例であり、本実施の形態のD帯28は本発明の第3の周波数帯の例であり、本実施の形態のD帯受信用SAWフィルタ15は本発明の第1の弾性表面波フィルタの例であり、本実施の形態のA帯受信用SAWフィルタ16は本発明の第2の弾性表面波フィルタの例である。
【0092】
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
【0093】
まず、携帯電話端末60がD帯23、D帯28を用いた通信方式で通信する場合の動作を説明する。
【0094】
この場合、携帯電話端末60は、従来の技術で説明したように、送信波を送信するとともに、同時に受信波を受信する同時送受信を行う。
【0095】
すなわち、ベースバンド部3から出力された中間周波数の信号は、送信回路部1のアップコンバータ7aに入力される。アップコンバータ7aは入力された中間周波数の信号を送信周波数の信号すなわち、D帯28に含まれる周波数の信号に変換する。この送信周波数の信号は、利得可変増幅器81aで決められた送信出力になるような利得で増幅され、フィルタ8aで不要周波数成分が低減され、電力増幅器9aで送信出力まで増幅される。増幅された信号は、アイソレータ11を通過し、フィルタ12で歪み成分が低減されてスイッチ4に入力される。
【0096】
スイッチ4は、フィルタ12の出力信号をアンテナ5またはアンテナ6に入力するように切り換えられている。従って、フィルタ12から出力された信号はアンテナ5またはアンテナ6に入力され、アンテナ5またはアンテナ6から電波として空中に放射される。
【0097】
一方、上記の送信動作と同時に、受信動作をも行う。すなわち、基地局から送信されてきた電波は、アンテナ5またはアンテナ6で電気信号に変換され、スイッチ4に出力される。スイッチ4は、図示していない制御回路の制御により、アンテナ5またはアンテナ6から出力される電気信号を、1.5GHz用SAWフィルタ17、A帯受信用SAWフィルタ16、誘電体フィルタ14のいずれに出力するかを切り換える。今、D帯23及びD帯28を用いた通信方式で通信しているので、スイッチ4は、この電気信号を受信信号として誘電体フィルタ14に出力するよう切り換えられている。従って受信信号は、誘電体フィルタ14に出力される。
【0098】
さらに、同時送受信しているので、送信回路部1から出力された送信信号は、スイッチ4を経由してアンテナ5、6に出力され、空中に放射されるとともに、一部の送信信号は、スイッチ4から誘電体フィルタ14に入力する。
【0099】
この誘電体フィルタ14に入力される送信信号は、受信信号に比べて大電力である。従って、D帯23用のフィルタとしてSAWフィルタではなく、大電力に強い誘電体フィルタ14を用いている。つまり誘電体フィルタ14の代わりSAWフィルタを用いた場合には、SAWフィルタは誘電体フィルタ14よりも大電力に弱いので、SAWフィルタが破損するか異常動作を起こしてしまうことになる。このように、D帯23、D帯28を使用する通信方式の場合には、スイッチ4から複合フィルタ18の誘電体フィルタ14に受信信号と送信信号とが同時に入力されることになる。そして、誘電体フィルタ14は、D帯23に含まれる受信信号を通過させ、D帯28に含まれる送信信号を減衰させる。
【0100】
誘電体フィルタ14から出力された信号は、次にD帯受信用SAWフィルタ15に入力される。D帯受信用SAWフィルタ15は、入力されてくる信号のうちD帯23に含まれる信号を通過させ、D帯23に含まれない周波数の信号を減衰させる。なお、図2から明らかなようにD帯23に含まれる周波数とD帯28に含まれる周波数とは少なくとも940−828=112MHz以上の周波数間隔がある。このようにD帯23に含まれる周波数とD帯28に含まれる周波数との周波数間隔が所定の周波数間隔以上離れている場合には、誘電体フィルタ14で、D帯23の信号を通過させるとともに、D帯28の信号を減衰させることが可能である。
【0101】
また、A帯受信用SAWフィルタ16の出力インピーダンスは、D帯23の周波数において無限大(オープン)になるので、A帯受信用SAWフィルタ16は、D帯受信用SAWフィルタ15から出力された信号が、A帯受信用SAWフィルタ16の入力側に流れ込むのを阻止することが出来る。
【0102】
従って、D帯受信用SAWフィルタ15から出力された信号は、出力合成のためのスイッチなどを介さず、直接低雑音増幅器19aに入力される。
【0103】
低雑音増幅器19aに入力された信号は、受信回路部2で中間周波数の信号に変換され、ベースバンド部3に出力される。
【0104】
従って、誘電体フィルタ14として、従来の技術の複合フィルタ33の誘電体フィルタ30より減衰量の少ない誘電体フィルタを用いた場合であっても、誘電体フィルタ14の後段のD帯受信用SAWフィルタ15がさらに、D帯23以外の周波数の信号を減衰させるので、従来の技術の複合フィルタ33と少なくとも同等以上の減衰特性を得ることが出来る。また、誘電体フィルタ14は、従来の技術の誘電体フィルタ30より減衰量が少ないので、誘電体フィルタ14は、従来の複合フィルタ33の誘電体フィルタ30より小型化することが出来る。従って、本実施の形態の複合フィルタ18は、従来の技術の複合フィルタ33より小型化出来、かつそれにも関わらず、従来の複合フィルタ33より少なくとも同等以上の減衰特性を有するようにすることが出来る。
【0105】
逆に、誘電体フィルタ14として、従来の技術の複合フィルタ33の誘電体フィルタ30と同程度の誘電体フィルタを用いた場合、誘電体フィルタ14の後段のD帯受信用SAWフィルタ15がさらに、D帯23以外の周波数の信号を減衰させるので、従来の技術の複合フィルタ33より通過帯域外での減衰量を大きくすることが出来、さらに通過帯域近傍で急峻な減衰特性を有するようにすることが出来る。
【0106】
また、スイッチ4から出力されてくる送信信号は、まず、誘電体フィルタ14に入力される。そして、誘電体フィルタ14が大電力の送信信号を小電力の送信信号に減衰させた後に、D帯受信用SAWフィルタ15に入力される。従って、SAWフィルタ15には小電力の信号が入力されるので、D帯受信用SAWフィルタ15が破損したりせず、また異常動作を起こさないようにすることが出来る。
【0107】
そして、SAWフィルタ15は、誘電体フィルタ14に比べて通過帯域近傍で急峻に減衰するので、従来の技術よりもさらに、D帯23近傍でD帯23以外の周波数のノイズ成分などをも良好に減衰させることが出来る。
【0108】
低雑音増幅器19aは、D帯受信用SAWフィルタ15から入力されてくる信号を増幅する。増幅された信号は、フィルタ20aで不要周波数成分が低減され、ミキサ21aで中間周波数の信号に変換される。フィルタ22は、中間周波数の信号に変換された信号の不要周波数成分を低減し、ベースバンド部3に出力する。
【0109】
次に、携帯電話端末60がA帯25、A帯27を用いた通信方式で通信する場合の動作を説明する。
【0110】
この場合、携帯電話端末60は、送信波を出力している際には、受信回路2は中間周波数の信号をベースバンド部3に出力しない。すなわち受信動作を停止している。そして、受信回路2が受信信号を入力して、中間周波数の信号に変換してベースバンド部3に出力している際には、送信回路1は送信信号を出力しない。このように、携帯電話端末60は、送信動作と受信動作とを時分割で切り換えている。
【0111】
すなわち、送信動作時には、送信回路部1は、上記のD帯の場合と同様にして送信信号をスイッチ4に出力する。スイッチ4は、図示していない制御回路の制御に従って、入力された信号がアンテナ5、またはアンテナ6に入力されるように切り換えられている。従って、送信回路部1からスイッチ4に入力された信号は、アンテナ5、またはアンテナ6から空中に電波として放射される。
【0112】
また、受信動作時には、スイッチ4は、図示していない制御回路によりアンテナ5またはアンテナ6で電気信号に変換された受信信号がA帯受信用SAWフィルタ15に入力されるように切り換えられている。従って、アンテナ5またはアンテナ6で電気信号に変換された受信信号は、スイッチ4を介して、A帯受信用SAWフィルタ16に入力される。この場合、送信回路部1は、動作を停止しているすなわち、送信信号を出力していないので、A帯受信用SAWフィルタ16に送信信号が入力されてくることはない。A帯受信用SAWフィルタ16は、A帯25内の受信信号を通過させ、A帯25以外の周波数を有する信号をノイズ成分として減衰させる。
【0113】
D帯受信用SAWフィルタ15の出力インピーダンスは、A帯25の周波数において無限大(オープン)になるので、D帯受信用SAWフィルタ15は、A帯受信用SAWフィルタ16から出力された信号が、D帯受信用SAWフィルタ15の入力側に流れ込むのを阻止する。
【0114】
従って、A帯受信用SAWフィルタ16から出力された信号は、出力合成のためのスイッチなどを介さず、直接低雑音増幅器19aに入力される。
【0115】
低雑音増幅器19aに入力された信号は、D帯23、D帯28を使用する通信方式の場合と同様にして受信回路部2で中間周波数の信号に変換され、ベースバンド部3に出力される。
【0116】
このようにD帯受信用SAWフィルタ15の出力インピーダンスは、A帯25の周波数において、無限大(オープン)になるので、A帯受信用SAWフィルタ25からの出力信号がD帯受信用SAWフィルタ15の入力側に流れ込むのを阻止することが出来る。また、A帯受信用SAWフィルタ16は、D帯23の周波数において、無限大(オープン)になるので、D帯受信用SAWフィルタ15からの出力信号が入力側に流れ込むのを阻止することが出来る。
【0117】
このように本実施の形態の複合フィルタ18は、低雑音増幅器19aの入力側にはD帯受信用SAWフィルタ15とA帯受信用SAWフィルタ16とが接続されている。そして、SAWフィルタどうしは出力インピーダンスが等しく、互いの通過帯域で相手の出力インピーダンスを無限大(オープン)に出来るので、従来の技術のように出力合成のためのスイッチを介することなく、直接低雑音増幅器19aの入力に接続することが出来る。このように誘電体フィルタ14とD帯受信用SAWフィルタ15とを縦続に接続することにより、スイッチを用いなくても出力合成することが出来るようになる。そして、スイッチが不要になった分だけ本実施の形態の複合フィルタ18を小型化することが出来る。さらに、本実施の形態の複合フィルタ18は、スイッチを使用していないので、スイッチを信号が通過する際の損失がないので、その分低損失にすることが出来る。
【0118】
なお、携帯電話端末60が1.5GHz帯を用いた通信方式で通信する場合の動作については、従来の技術と同様であるので詳細な説明を省略する。
【0119】
また、一般に誘電体フィルタは、製造後に誘電体フィルタを削るなどの加工処理を行うことにより、減衰周波数などを簡単に調整することが出来る。これに対してSAWフィルタは、製造後にフィルタ特性を調整することは困難である。
【0120】
従って、複合フィルタ18の製造後であっても、誘電体フィルタ14の減衰周波数などを調整することによって、誘電体フィルタ14とSAWフィルタ15とを組み合わせた減衰量がより大きくなるように調整することが出来る。
【0121】
このように、送信回路部1のフィルタ12、方向性結合器13、スイッチ4、複合フィルタ18、及び1.5GHz帯用SAWフィルタ17は、アンテナ共用器として機能している。従って、アンテナ共用器の一部に本実施の形態の複合フィルタ18を用いることにより、小型、高減衰、低損失なアンテナ共用器を実現することが出来る。
【0122】
また、図4の(a)に1入力1出力型の複合フィルタを示す。図4の(a)の複合フィルタでは、誘電体フィルタ41とSAWフィルタ42とが縦続に接続されており、誘電体フィルタ41の一方から入力信号が入力され、SAWフィルタ42の他方から出力信号が出力されるものである。
【0123】
このようにすれば、入力側に送信信号などの大電力の信号を入力することが出来る上、通過帯域近傍で急峻に減衰し、かつ減衰量が大きいフィルタを実現することが出来る。
【0124】
また、図4の(b)に別の1入力1出力型の複合フィルタを示す。図4の(b)の複合フィルタでは、SAWフィルタ42と誘電体フィルタ41とが縦続に接続されており、SAWフィルタ42の一方から入力信号が入力され、誘電体フィルタ41の一方から出力信号41が出力されるものである。
【0125】
このようにすれば、通過帯域近傍で急峻に減衰し、かつ減衰量が大きいフィルタを実現することが出来る。
【0126】
さらに、図4の(a)の複合フィルタ及び図4の(b)の複合フィルタのいずれの場合も、複合フィルタの製造後に誘電体フィルタ41に削るなどの加工処理を施すことにより、複合フィルタの特性を微調整することが出来る。
【0127】
ここで、各々のフィルタの通過特性並びに複合フィルタの通過特性について詳細に説明をする。
【0128】
図8はSAWフィルタ単体の通過特性を示したものである。SAWフィルタは通過帯域(受信D帯:810MHzから828MHz)を通し、近傍の受信A帯(870MHzから885MHz)を減衰させるのに適した通過特性を有する。しかしながら、減衰量は通過帯域から十分離れた周波数においても30dB程度であり、送信周波数帯域(送信D帯:940MHzから958MHz)で必要とされる減衰量、例えば55dBから60dB、には全然及ばない。SAWフィルタの通過特性にも幸い送信周波数帯に減衰極が生じているが、帯域幅も狭く、減衰量も上述の値には到達していない。
【0129】
図9は誘電体ノッチフィルタ単体の通過特性を示したものである。誘電体ノッチフィルタは通過帯域(受信D帯:810MHzから828MHz)における挿入損失が非常に小さく、フィルタを縦続接続するには好適である。しかし、通過帯域の近傍で大きな減衰量を確保することは苦手であり、これ単体で近傍の受信A帯(870MHzから885MHz)を減衰させることはできない。一方、誘電体ノッチフィルタは112MHz以上離れた送信D帯において15dBから20dBの減衰量を、18MHzの送信周波数帯域全体をカバーできる広帯域に確保できる。誘電体ノッチフィルタでは、減衰周波数を誘電体共振器の誘電体セラミックや電極を削ることによって高くすることも低くすることも容易にできる。従って、上記のSAWフィルタの減衰極周波数の微妙なずれも、誘電体ノッチフィルタの減衰極周波数を微調整することによって、非常に優れた特性を簡単な調整で容易に得ることができる。
【0130】
図10は誘電体ノッチフィルタとSAWフィルタを縦続接続した複合フィルタの通過特性を示したものである。上述した2つのフィルタの特徴をうまく組合わせることにより、通過帯域では2dB以下の低損失、通過帯域の近傍の受信A帯でも30dB以上の減衰量、送信周波数帯域では18MHzの帯域に渡って55dBから60dB以上の大きな減衰量が得られている。
【0131】
このような特性は、SAWフィルタだけでも得られないし、誘電体フィルタだけでも得られない。本発明の構成の、両者を組合わせた複合フィルタによってはじめて可能となるものである。
【0132】
なお、本実施の形態では、複合フィルタ18は、2入力1出力型であるとして説明したが、これに限らない。A帯受信用SAWフィルタ16と並列に互いに異なった受信帯域を通過させる複数の受信用SAWフィルタをさらに設けても構わない。この場合、これら複数の受信用SAWフィルタへの信号の入力はスイッチ4により切り換えることによって行われ、これら複数の受信用SAWフィルタの出力はA帯受信用SAWフィルタ16の出力に接続されるものとする。そして、D帯受信用SAWフィルタ15及びA帯受信用SAWフィルタ16をも含めたこれらのSAWフィルタは、互いに他のSAWフィルタを通過して出力される信号を阻止可能であるものとする。このように多入力1出力型の複合フィルタであっても本実施の形態と同等の効果を得ることが出来る。
【0133】
さらに、本実施の形態では、誘電体フィルタ14は、D帯23の信号を通過させ、D帯28の信号を減衰させる誘電体同軸フィルタであり、D帯受信用SAWフィルタ15は、D帯23の信号を通過させ、D帯23以外の信号を減衰させる弾性表面波フィルタであるとして説明したが、これに限らない。 誘電体フィルタ14は、D帯23及びC帯24の信号を通過させ、D帯28の信号を減衰させる誘電体同軸フィルタであり、D帯受信用SAWフィルタ15は、D帯23及びC帯24の信号を通過させ、D帯23及びC帯24以外の信号を減衰させる弾性表面波フィルタであってもよい。ただし、C帯24は、C帯24を受信用、C帯26を送信用に用いる通信方式で用いられる受信用の周波数帯である。そして、この通信方式は同時送受信は行わないものとする。
【0134】
さらに、本実施の形態では、1.5GHz帯用SAWフィルタと複合フィルタ18とを一つの複合フィルタモジュール70として構成したが、これに限らず、図6に示すように、積層構造を有する複合フィルタモジュール75として構成することも出来る。
【0135】
すなわち、図6の複合フィルタモジュール75は、誘電体積層ノッチフィルタ76の上部にSAWフィルタ77がパッケージ実装またはベアチップ実装された構成を有している。このように、図5の複合フィルタモジュール70の代わりに図6に示すような積層構造を有する複合フィルタモジュール75を用いることも出来る。
【0136】
なお、本実施の形態の説明では誘電体フィルタとSAWフィルタを一体実装したモジュールの例について説明をしているが、本発明の構成はこれに限るものでなく、本発明が目的とする通過特性を実現できるものであれば全て含まれる。例えば、誘電体共振器部とSAWフィルタ部を別々に構成するような変形は、当然本発明の範疇である。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は、小型な複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置を提供することが出来る。
【0138】
また、本発明は、通過帯域内では、低損失である複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置を提供することが出来る。
【0139】
また、本発明は、通過帯域外では高減衰である複合フィルタ、アンテナ共用器、通信装置を提供することが出来る。
【0140】
また、本発明は、大電力の信号が入力される場合であっても、減衰量が大きく、また、通過帯域近傍で急峻な減衰特性を有する複合フィルタを提供することが出来る。
【0141】
また、本発明は、通過帯域近傍で急峻に減衰し、かつ減衰量が大きい複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における複合フィルタを用いた携帯電話端末の構成を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態における携帯電話端末及び従来の携帯電話端末が通信する際に使用する800MHz帯の周波数帯域を示す図
【図3】本発明の第1の実施の形態における複合フィルタの詳細な構成を示す図
【図4】(a)本発明の第1の実施の形態における1入力1出力型の複合フィルタの構成を示す図(b)本発明の第1の実施の形態における1入力1出力型の複合フィルタの構成を示す図
【図5】本発明の第1の実施の形態における複合フィルタモジュールの構成を示す斜視図
【図6】本発明の第1の実施の形態における積層構造を有する複合フィルタモジュールの斜視図
【図7】従来の複合フィルタを用いた携帯電話端末の構成を示す図
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるSAWフィルタ単体の通過特性を示す図
【図9】本発明の第1の実施の形態における誘電体ノッチフィルタ単体の通過特性を示す図
【図10】本発明の第1の実施の形態における誘電体ノッチフィルタとSAWフィルタとを縦続接続した複合フィルタの通過特性を示す図
【符号の説明】
1 送信回路部
2 受信回路部
3 ベースバンド部
4 スイッチ
5、6 アンテナ
7a、7b アップコンバータ
8a、8b フィルタ
9a、9b 電力増幅器
10 結合コンデンサ
11 アイソレータ
12 フィルタ
13 方向性結合器
14 誘電帯ノッチフィルタ
15 D帯受信用SAWフィルタ
16 A帯受信用SAWフィルタ
17 1.5GHz帯用SAWフィルタ
18 複合フィルタ
19a、19b 低雑音アンプ
20a、20b フィルタ
21a、21b ミキサ
22 フィルタ
81a、81b 利得可変増幅器

Claims (8)

  1. 誘電体ノッチフィルタと、
    第1の弾性表面波フィルタと、
    第2の弾性表面波フィルタとを備え、
    前記誘電体ノッチフィルタの減衰帯域と前記第1の弾性表面波フィルタの減衰帯域とは少なくとも共通した帯域部分を有し、
    前記誘電体ノッチフィルタの一方には第1の入力信号が入力され、前記誘電体ノッチフィルタの他方は、前記第1の弾性表面波フィルタの一方と接続され、前記第1の弾性表面波フィルタの他方から前記第1の弾性表面波フィルタの出力信号が出力され、
    前記第2の弾性表面波フィルタの一方には第2の入力信号が入力され、前記第2の弾性表面波フィルタの他方は前記第1の弾性表面波フィルタの他方と接続され、前記第2の弾性表面フィルタの他方から前記第2の弾性表面波フィルタの出力信号が出力され、
    前記第1の入力信号は、第1の周波数帯の信号と、前記第1の周波数帯とは共通する部分を含まない周波数帯である第3の周波数帯の信号であり、
    前記第2の入力信号は、前記第1の周波数帯とも前記第3の周波数帯とも共通する部分を有しない周波数帯であって、前記第1の周波数帯と前記第3の周波数帯との間の周波数帯である第2の周波数帯の信号であり、
    前記誘電体ノッチフィルタの通過帯域と前記第1の弾性表面波フィルタの通過帯域とは、ともに前記第1の周波数帯を含み、
    前記第2の弾性表面波フィルタの通過帯域は、前記第2の周波数帯を含み、
    前記誘電体ノッチフィルタの減衰帯域と前記第1の弾性表面波フィルタの減衰帯域とは、ともに前記第3の周波数帯を含み、
    前記第1の周波数帯に含まれる周波数と前記第3の周波数帯に含まれる周波数との周波数間隔は、所定の周波数間隔以上離れており、
    前記第1の弾性表面波フィルタは、少なくとも前記第2の周波数帯の信号を阻止可能である複合フィルタ。
  2. 前記誘電体ノッチフィルタの減衰周波数と前記第1の弾性表面波フィルタの減衰極周波数とが実質上一致していることである請求項1記載の複合フィルタ。
  3. 前記第2の弾性表面波フィルタは、少なくとも前記第1の周波数帯の信号を阻止可能である請求項記載の複合フィルタ。
  4. 第3の弾性表面波フィルタをさらに備え、
    前記第3の弾性表面波フィルタの一方には第3の入力信号が入力され、前記第3の弾性表面波フィルタの他方は前記第1の弾性表面波フィルタの他方に接続され、前記第3の弾性表面フィルタの他方から前記第3の弾性表面波フィルタの出力信号が出力され、
    前記第3の入力信号は、前記第1の周波数帯とも前記第3の周波数帯とも共通部分を有さず、かつ互いに共通部分を有しない周波数帯の信号であり、
    前記第3の弾性表面波フィルタの通過帯域は、その第3の弾性表面波フィルタに入力される前記第3の入力信号が含まれる周波数帯を含み、
    前記各第3の弾性表面波フィルタは、前記第1の周波数帯の信号と、前記第2の周波数帯の信号と、少なくとも前記第1の入力信号と前記第2の入力信号を阻止可能である請求項記載の複合フィルタ。
  5. 前記誘電体ノッチフィルタの減衰周波数は、前記誘電体ノッチフィルタの減衰量と前記第1の弾性表面波フィルタの減衰量とを合わせることによって所定量以上の減衰量が得られるように調整されている請求項1〜のいずれかに記載の複合フィルタ。
  6. 前記誘電体ノッチフィルタ及び前記各弾性表面波フィルタへの入力信号は、スイッチにより切り換えられる請求項のいずれかに記載の複合フィルタ。
  7. 請求項記載の複合フィルタと、
    アンテナと接続される前記スイッチと、
    前記スイッチに接続された送信用フィルタとを備え、
    前記第1の周波数帯は同時送受信を行う場合の受信用の周波数帯であり、
    前記第3の周波数帯は前記同時送受信を行う場合の送信用の周波数帯であり、
    前記同時送受信を行う場合、前記スイッチは、前記アンテナと前記誘電体ノッチフィルタの一方とを電気的に接続すると同時に、前記送信フィルタの出力と前記アンテナとを電気的に接続するアンテナ共用器。
  8. 請求項記載のアンテナ共用器と、
    前記送信用フィルタに送信信号を出力する送信回路と、
    前記アンテナ共用器の前記複合フィルタから出力される受信信号を入力する受信回路とを備えた通信装置。
JP2002283880A 2001-10-01 2002-09-27 複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置 Expired - Fee Related JP3970735B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002283880A JP3970735B2 (ja) 2001-10-01 2002-09-27 複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-304823 2001-10-01
JP2001304823 2001-10-01
JP2002283880A JP3970735B2 (ja) 2001-10-01 2002-09-27 複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003179463A JP2003179463A (ja) 2003-06-27
JP3970735B2 true JP3970735B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=26623506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002283880A Expired - Fee Related JP3970735B2 (ja) 2001-10-01 2002-09-27 複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3970735B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009020018A1 (ja) * 2007-08-03 2009-02-12 Sharp Kabushiki Kaisha 通信装置
JP5203389B2 (ja) * 2007-12-03 2013-06-05 パナソニック株式会社 高周波フィルタ
US8018304B2 (en) * 2009-04-15 2011-09-13 Nortel Networks Limited Device and method for cascading filters of different materials
JP2011160021A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Kyocera Kinseki Corp フィルタ装置
KR101991489B1 (ko) 2012-09-03 2019-09-30 삼성전자주식회사 무선 통신 회로와 장치 및 그 제어 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003179463A (ja) 2003-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7142884B2 (en) Combined front-end circuit for wireless transmission systems
US6961544B1 (en) Structure of a radio-frequency front end
JP4484871B2 (ja) 周波数選択性の装置、およびそれの無線マルチバンド装置における通信信号の受信/送信方法
US7941103B2 (en) Duplexer
US7454178B2 (en) Low-loss transmitter module
CN111384995A (zh) 高频模块和通信装置
EP1614227B1 (en) System and method for selecting a communication band
JPH08316870A (ja) 無線通信送受信装置
JP2008522533A (ja) 分散型ダイプレクサ
US11381274B2 (en) Transmit-and-receive module and communication device
WO2022044524A1 (ja) 弾性波フィルタ回路、マルチプレクサ、フロントエンド回路および通信装置
CN113644931A (zh) 高频模块和通信装置
US6809611B2 (en) Composite filter, antenna duplexer, and communication apparatus
CN215186734U (zh) 高频电路以及通信装置
JP2000068785A (ja) 分波器及び分波器パッケ―ジ
JP3970735B2 (ja) 複合フィルタ、アンテナ共用器、及び通信装置
JP2005020140A (ja) アンテナスイッチモジュール及びそれを用いた無線電話通信装置
US20040240420A1 (en) Front end module and high-frequency functional module
CN109755701B (zh) 三枝节开路阶跃阻抗线加载的三频带滤波器
US20040209583A1 (en) Systems and methods for reusing a low noise amplifyer in a wireless communications device
WO2001073963A1 (fr) Dispositif de communication sans fil
KR100729969B1 (ko) 유전체 밴드 스톱 공진기와 이를 구비한 중계기
KR100396779B1 (ko) 이동통신 단말 장치
KR100617862B1 (ko) 다중 주파수 대역 송수신 회로
WO2020226119A1 (ja) 高周波回路および通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees