JP3970686B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のセクタを含むトラックを備えた光ディスクのための光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は、従来の光ディスク再生装置1100の構成を示す。
【0003】
光ディスク再生装置1100は、アドレス部検出部1106と、ウォブル検出部1107と、ウォブルPLL回路1108と、データPLL回路1112と、ゲート信号生成部1113と、傷・未記録部検出部1115と、未記録セクタ判別部1118と、システムコントローラ1117とを含む。
【0004】
傷・未記録部検出部1115は、セクタの傷部を再生しているか否かを判別し、セクタの傷部をを示す傷検出信号を出力する。
【0005】
傷・未記録部検出部1115は、セクタの未記録部を再生しているか否かを判別し、セクタの未記録部を示す未記録部検出信号を出力する。
【0006】
図16は、未記録セクタ判別部1118を示す。
【0007】
未記録セクタ判別部1118は、未記録時間測定部2402と、コンパレータ2405とを含む。
【0008】
傷・未記録部検出部1115から出力された未記録部検出信号は、未記録時間測定部2402に入力される。
【0009】
未記録時間測定部2402は、セクタの未記録部の再生時間を測定し、測定された未記録部の再生時間を示す未記録時間データを出力する。
【0010】
コンパレータ2405には、基準値(未記録セクタ検出レベル)があらかじめ設定されている。
【0011】
コンパレータ2405は、未記録時間測定部2402から出力された未記録時間データと基準値(未記録セクタ検出レベル)とを比較する。コンパレータ2405は、セクタが未記録セクタであるか否かを判別する未記録セクタ判別信号を出力する。
【0012】
このように、光ディスク再生装置1100は、未記録時間データのみに基づいてセクタが未記録セクタであるか否かを判別する。
【0013】
図17は、ウェブルPLL回路1108を示す。
【0014】
ウォブルPLL回路1108は、位相比較器1501と、スイッチ1502と、位相補償器1503と、可変発振器1504と、分周期1505とを含む。
【0015】
位相比較器1501は、分周器1505で分周されたウォブルクロック信号とウォブル信号の位相とを比較する。ウォブルクロック信号がウォブル信号に同期するように位相比較器1501からの出力がスイッチ1502、位相補償器1503を通り、可変発振器1504に入力される。
【0016】
ウォブルPLL回路1108は、アドレス部検出部1106から出力されるアドレス部検出信号を入力する。アドレス部検出信号によってスイッチ1502がオフになり、アドレス部が検出される期間、ウォブルPLL回路1108は、ホールドされる。
【0017】
また、システムコントローラ1117は、アドレス部検出信号の検出を所定の回数行うことができない場合、データリードクロック信号の周波数に異常があると判断する。
【0018】
このように、光ディスク再生装置1100は、アドレス部検出信号に基づいてデータリードクロック信号の周波数の異常を検出する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスクの製造時にデータ部に所定のデータを記録せず、未記録のまま出荷された光ディスクを再生する場合であって未記録セクタの再生要求が来た場合では、再生したセクタが未記録であることを検出して安定に再生動作を行う必要がある。
【0020】
しかしながら、従来の光ディスク再生装置は、未記録時間データのみに基づいてセクタが未記録セクタであるか否かを判別していたため、光ディスクの内周側にあるセクタの再生速度と光ディスクの外周側にあるセクタの再生速度とが異なる場合(例えば、CAV再生の場合)には、セクタが未記録セクタであるか否かを判別することができないという問題があった。未記録時間データは、セクタの再生速度に依存するからである。また、CLV再生の場合、シーク直後はCLV制御が正確に行われず、セクタの再生速度がセクタ毎に異なることがある。この場合にも、セクタが未記録セクタであるか否かを判別することができないという問題があった。未記録時間データは、セクタの再生速度に依存するからである。
【0021】
さらに、従来の光ディスク再生装置は、アドレス部が検出された期間のみ、ウォブルPLL回路をホールドしていたため、ウォブルクロック信号に基づいてアドレス部を正確に検出できないという問題点があった。アドレス部が検出されない所定の期間に、ウォブルクロック信号に乱れが生じる期間があるからである。ウォブルクロック信号の乱れはアドレス部を正確に検出できないことが原因で生じる。
【0022】
さらに、従来の光ディスク再生装置は、アドレス部検出信号のみに基づいてデータリードクロック信号の周波数の異常を検出していたため、データリードクロック信号の周波数の異常を高速に検出できないという問題があった。アドレス部検出信号が検出されない回数を数えることが必要だからである。
【0023】
図18は、ウォブルクロック信号の乱れを説明する図である。
【0024】
図18(a)は、アドレス部検出信号を示す。
【0025】
図18(b)は、ウォブル信号を示す。
【0026】
一般に、光ディスク再生装置1100を動作すると、アドレス部検出部1106がアドレス部を検出するタイミングが遅れることが原因で、期間2001の間、ウォブルPLL回路1108が動作し、ウォブルクロック信号が乱れる。また、ウォブル検出部1107の帯域通過フィルタの応答のタイミングが遅れることが原因で、期間2002の間、ウォブル信号が乱れ、これに伴いウォブルクロック信号が乱れる。
【0027】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、光ディスクの内周側にあるセクタの再生速度と光ディスクの外周側にあるセクタの再生速度とが異なる場合でも、セクタが未記録セクタであるか否かを判別することが可能になる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0028】
また、本発明は、ウォブルクロック信号に基づいてアドレス部を正確に検出できる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0029】
また、本発明は、データリードクロック信号の周波数の異常を高速に検出できる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク再生装置は、セクタを検出するセクタ検出部と、検出された前記セクタが再生されている時間を測定し、セクタ再生時間データを出力するセクタ再生時間測定部と、第一の検出レベルとエンベロープ再生信号との関係に基づいて傷検出信号を出力し、かつ、第二の検出レベルとエンベロープ再生信号との関係に基づいて未記録検出信号を出力する傷・未記録部検出部と、前記未記録検出信号が出力されている間の時間を測定し、未記録時間データを出力する未記録時間測定部と、前記セクタ再生時間データと前記未記録時間データとの関係に基づいて、前記セクタが未記録状態であることを示す未記録セクタであるか否かを判別するセクタ判別部とを備え、これにより上記目的が達成される。
【0031】
前記セクタ判別部は、前記セクタ再生時間データと前記未記録時間データとの差に基づいて前記セクタが前記未記録セクタであるか否かを判別してもよい。
【0032】
前記セクタ判別部は、前記セクタ再生時間データと前記未記録時間データとの比に基づいて前記セクタが前記未記録セクタであるか否かを判別してもよい。
【0033】
前記光ディスク再生装置は、前記傷検出信号が出力されている期間、前記未記録時間測定部は測定を停止してもよい。
【0034】
前記光ディスク再生装置は、前記傷検出信号が出力されている期間、前記未記録時間測定部は前記未記録時間データの出力を停止してもよい。
【0035】
前記セクタ検出部は、アドレス部を検出するアドレス部検出部をさらに含み、前記アドレス部検出部によってアドレス部が検出された期間、前記セクタ再生時間測定部は前記セクタ再生時間データの出力を停止してもよい。
【0036】
前記光ディスク再生装置は、複数のセクタを含むトラックを備えた光ディスクのための光ディスク再生装置であって、前記トラックは所定の周期でウォブルするように形成されており、前記複数のセクタのそれぞれはアドレス部とデータ部とを有しており、前記光ディスク再生装置は、前記トラックのウォブルを検出するウォブル検出部と、前記検出されたウォブルの周期に同期したクロック信号を出力するPLL部と、前記クロック信号に基づいて前記アドレス部を検出するアドレス部検出部とを含んでもよい。
【0037】
前記光ディスク再生装置は、前記クロック信号が出力された回数に基づいて決定されるカウント値を有するカウンタをさらに含み、前記カウンタは、前記カウンタが有する前記カウント値が前記セクタ再生時間データに相当する値に達した時に前記カウント値を所定の値に設定してもよい。
【0038】
前記光ディスク再生装置は、前記第一の検出レベルは前記第二の検出レベルに対して、よりエンベロープ再生信号の振幅が小さい側に設定されていてもよい。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図14を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0049】
図1は、光ディスク1101に含まれたゾーンおよびセクタを示す。
【0050】
図1(a)は、光ディスク1101の構成を示す。
【0051】
光ディスク1101は、光ディスク1101の半径方向に沿って、複数のゾーン(例えば、ゾーン902およびゾーン903)に分割されている。各ゾーンにおいて、光ディスク1101の中心から同じ距離にあるトラックの記録線密度は一定である。同一のゾーン内においては、外周のトラックほど記録線密度が低い。
【0052】
図1(b)は、ゾーンとセクタとの関係を示す。
【0053】
ゾーンは、複数のセクタを含む。例えば、ゾーン903は、セクタ905およびセクタ906を含む。
【0054】
図2は、ゾーン903が含むセクタ905を示す。図2において、矢印Mは光ディスク1101の半径方向を示す。
【0055】
ゾーン903は、凸状のランドトラック1001と凹状のグルーブトラック1002とを含む。セクタ905は、データ部1003とアドレス部1005とを含む。セクタ905は、データ部1004とアドレス部1006とを含む。アドレス部はセクタの先頭に配置される。アドレス部1005とアドレス部1006とは、ランドトラック上を走査する光とグルーブトラック上を走査する光との両方で読みとることができるように、光ディスク1101の半径方向に各々半トラックずらしてセクタに配置されている。
【0056】
ランドトラック1001のデータ部1003およびグルーブトラック1002のデータ部1004は、トラック方向に蛇行(ウォブル)されている。トラックのウォブルの周期は、データリードクロック信号の数百倍程度の周期を有する。
【0057】
1.本発明の光ディスク再生装置の構成
図3は、本発明の光ディスク再生装置100の構成を示す。光ディスク再生装置100は、図1(a)に示される光ディスク1101の情報を再生するために用いられる。
【0058】
光ディスク再生装置100は、ヘッドユニット102と、ヘッドユニット102に取り付けられた光検出器103とを含む。
【0059】
ヘッドユニット102は、光ビームを光ディスク1101に照射する。ヘッドユニット102の位置およびヘッドユニット102に取り付けられた収束レンズ(不図示)の位置は、光ビームの収束点が光ディスク1101の記録面上かつ、トラック中心上に位置するように制御される。
【0060】
光検出器103は、光ビームの反射光もしくは透過光を検出する。光検出器103は、検出した光を電気信号に変換し、この電気信号を減算器105に出力する。
【0061】
光ディスク再生装置100は、加算器104と、減算器105と、アドレス部を検出するアドレス部検出部106と、トラックのウォブルを検出するウォブル検出部107と、ウォブル検出部107によって検出されたウォブルの周期に同期したクロック信号を出力するウォブルPLL回路108と、セレクタ109と、セレクタ110と、イコライザ部111と、光ディスク1101のセクタの検出周期に同期したクロック信号を出力するデータPLL回路112と、ゲート信号生成部113と、アドレスリード部116と、傷・未記録部検出部115と、未記録セクタ判別部118と、システムコントローラ117とをさらに含む。セレクタ109は、システムコントローラ117から出力される信号に基づいて、加算器104あるいは減算器105から出力される信号のいずれかを選択する。選択された信号はセレクタ110に出力される。
【0062】
図4は、アドレス部検出部106の構成を示す。
【0063】
アドレス部検出部106は、低域通過フィルタ1201と、コンパレータ1202と、コンパレータ1203と、論理和演素子1204とを含む。減算器105から出力された電気信号は、アドレス部検出部106が含む低域通過フィルタ1201に入力される。
【0064】
低域通過フィルタ1201は、入力された電気信号の帯域のうちRF成分帯域以上の信号が出力されることを阻止する。
【0065】
コンパレータ1202は、低域通過フィルタ1201の出力信号のうちアドレス部検出レベル1以上である信号を検出する。
【0066】
コンパレータ1203は、低域通過フィルタ1201の出力信号のうちアドレス部検出レベル2以下である信号を検出する。
【0067】
論理和演算素子1204は、コンパレータ1202で検出された信号とコンパレータ1203で検出された信号との論理和を演算し、アドレス部検出信号を生成する。
【0068】
アドレス部検出部106は、アドレス部を検出し、アドレス部検出信号を出力する。
【0069】
なお、アドレス部検出部106は、アドレス部を検出することでセクタを検出し得る。セクタはアドレス部とそのアドレス部に続くデータ部とから成り、セクタの先頭に割り当てられているアドレス部を検出することはセクタを検出することでもあるからである。したがって、アドレス部検出部はセクタを検出する。アドレス部検出部は、本発明において、セクタ検出部としても機能する。
【0070】
図3を再び参照して、本発明の光ディスク再生装置100の説明を続ける。
【0071】
減算器105から出力された電気信号は、ウォブル検出部107にも入力される。
【0072】
ウォブル検出部107は、この入力された信号を帯域通過フィルタに入力する。帯域通過フィルタは、ウォブル検出信号を出力する。さらに、ウォブル検出部107はこのウォブル検出信号を2値化し、ウォブル信号を出力する。
【0073】
図5は、アドレス部検出部106およびウォブル検出部107への入力信号の波形とアドレス部検出部106およびウォブル検出部107からの出力信号の波形を示す。
【0074】
図5(a)は、セクタが含むアドレス部およびデータ部を示す。
【0075】
図5(b)は、減算器105から出力された電気信号(差信号)を示す。
【0076】
図5(c)は、低域通過フィルタ1201から出力された信号を示す。
【0077】
図5(d)は、論理和演算素子1204から出力されたアドレス部検出信号を示す。
【0078】
図5(e)は、帯域通過フィルタから出力されたウォブル検出信号を示す。
【0079】
図5(f)は、ウォブル検出信号を2値化して得たウォブル信号を示す。
【0080】
図3を再び参照して、本発明の光ディスク再生装置100の説明を続ける。
【0081】
ウォブルPLL回路108は、ウォブル信号をPLL制御して、ウォブルの周期に同期したウォブルクロック信号を出力する。
【0082】
ウォブルPLL回路108の詳細は、(3.ウォブルPLL回路のホールド)にて後述する。
【0083】
アドレス部検出部106から出力された信号は、ゲート信号生成部113を介してセレクタ110およびデータPLL回路112に入力される。セレクタ110は、この信号に基づいて、セレクタ110が選択した信号(アドレス再生信号)を出力する。セレクタ110からの出力は、イコライザ部111に入力される。イコライザ部111は、所定の周波数帯域を増幅し、制限し、2値化する。イコライザ部111は、再生RF信号を出力する。再生RF信号は、データPLL回路112に入力される。データPLL回路112は光ディスク1101に記録されている情報を再生する際の基準となるデータリードクロック信号を生成する。データPLL回路112は、再生RF信号と同期したデータリードクロック信号を出力する。
【0084】
図6は、データPLL回路112の構成を示す。
【0085】
データPLL回路112は、位相比較器1401と、スイッチ1402と、位相補償器1403と、可変発振器1404と、分周期1405と、セレクタ1406と、周期測定器1407と、周期測定器1408と、増幅器1409と、比較器1410と、論理和演算子1411とを含む。スイッチ1402はシステムコントローラ117(図3)からの信号に基づいて開閉され、セレクタ1406を比較器1410あるいは位相比較器1401に接続する。
【0086】
ウォブル検出部107から出力されたウォブル信号は、データPLL回路112が含む周期測定器1407に入力される。周期測定器1407は、ウォブル信号の周期を測定し、測定値を出力する。増幅器1409は、この測定値を増幅する。比較器1410は、この増幅された測定値と周期測定器1408から出力された測定値とを比較し、制御信号を出力する。
【0087】
比較器1410から出力された制御信号は、セレクタ1406と位相補償器1403とを経て、可変発振器1404に入力される。可変発振器1404は、データリードクロック信号を出力する。
【0088】
分周期1405は、データリードクロック信号を分周し、分周した信号を周期測定器1408に入力する。
【0089】
このようにウォブル信号の周期とデータリードクロック信号の周期とを制御することで、データPLL回路112は、ウォブル信号の周期とデータリードクロック信号の周期との比を一定にする。
【0090】
光ディスク再生装置100がアドレス部およびデータ部を再生し始める時、システムコントローラ117は、位相比較器1401が分周器1405で分周されたデータリードクロック信号の位相と再生RF信号の位相とを比較するように、セレクタ1406を切り換える。
【0091】
現在再生中のセクタのアドレス部を示す信号であるアドレス部ゲート信号とデータ部を示す信号であるデータ部ゲート信号との論理和を論理和演算子1411が演算し、論理和演算子1411の出力をスイッチ1402に入力することにより、データPLL回路112は、セクタのデータ部およびアドレス部で位相比較を行う。
【0092】
位相比較器1401の出力は、スイッチ1402と、セレクタ1406と、位相補償器1403とを通り、可変発振器1404に入力される。
【0093】
データPLL回路112の制御によって、データリードクロック信号が再生RF信号に同期する。
【0094】
なお、データPLL回路112は、本発明において、第1PLL部として機能する。
【0095】
図3を再び参照して、本発明の光ディスク再生装置100の説明を続ける。
【0096】
ゲート信号生成部113は、ウォブルPLL回路108へ出力するゲート信号を生成する。
【0097】
ゲート信号生成部113の詳細は、(3.ウォブルPLL回路のホールド)にて後述する。
【0098】
2.未記録セクタの判別
図3を再び参照して、本発明の光ディスク再生装置100の説明を続ける。
【0099】
光ディスク再生装置100は、傷・未記録部検出部115と未記録セクタ判別部118とをさらに含む。
【0100】
図7は、傷・未記録部検出部115の構成を示す。
【0101】
傷・未記録部検出部115は、低域阻止フィルタ201と、エンベロープ検出回路202と、コンパレータ203と、コンパレータ204とを含む。
【0102】
加算器104から出力された電気信号は、低域阻止フィルタ201へ入力された後、エンベロープ検出回路202へ入力される。エンベロープ検出回路202は、低域阻止フィルタ201から出力された信号のエンベロープ信号を検出する。エンベロープ検出回路202から出力されたエンベロープ信号は、コンパレータ203とコンパレータ204とへ入力される。
【0103】
コンパレータ203には、基準値(傷検出レベル)があらかじめ設定されている。
【0104】
コンパレータ203は、基準値(傷検出レベル)とエンベロープ信号の値とを比較する。コンパレータ203は、傷検出信号(図8の(d))を生成する。したがって、コンパレータ203は、傷部を検出し、傷検出信号を出力する。傷検出信号は、セクタの傷部を示す信号である。
【0105】
ここで、本明細書では、「セクタの傷部」とは、「セクタ上に生じた傷の部分」と定義される。
【0106】
コンパレータ204には、基準値(未記録部検出レベル)があらかじめ設定されている。
【0107】
コンパレータ204は、基準値(未記録部検出レベル)とエンベロープ信号の値とを比較する。コンパレータ204は、未記録部検出信号(図8の(e))を生成する。未記録部検出信号は、セクタの未記録部を示す信号である。したがって、コンパレータ204は、セクタの未記録部を検出し、未記録部検出信号を出力する。
【0108】
ここで、本明細書では、「セクタの未記録部」とは、「セクタのうち情報が記録されていない部分」と定義される。
【0109】
なお、コンパレータ203は、本発明において、傷部検出部として機能する。コンパレータ204は、本発明において、未記録部検出部として機能する。
【0110】
図8は、傷・未記録部検出部115への入力信号の波形と傷・未記録部検出部115からの出力信号の波形とを示す。
【0111】
図8(a)は、傷・未記録部検出部115への入力信号の波形を示す。
【0112】
図8(b)は、低域阻止フィルタ201から出力された信号の波形を示す。
【0113】
図8(c)は、エンベロープ検出回路202から出力されたエンベロープ信号の波形を示す。
【0114】
図8(d)は、傷・未記録部検出部115から出力された傷検出信号を示す。
【0115】
図8(e)は、傷・未記録部検出部115から出力された未記録部検出信号を示す。
【0116】
図3を再び参照して、本発明の光ディスク再生装置100の説明を続ける。
【0117】
システムコントローラ117は、傷・未記録部検出部115から出力された傷部検出信号あるいは未記録部検出信号を検出した場合、ゲート信号生成部113に信号を出力し、アドレス部ゲート信号及びデータ部ゲート信号が出力されないようにする。したがって、傷・未記録部検出部115が傷部あるいは未記録部を検出している間、システムコントローラ117はデータPLL回路112の位相比較を一時停止させる。
【0118】
図9は、未記録セクタ判別部118の構成を示す。
【0119】
未記録セクタ判別部118は、セクタ再生時間測定部401と、未記録時間測定部402と、演算器403と、コンパレータ405とを含む。
【0120】
セクタ再生時間測定部401は、ヘッドユニット102から照射された光ビームが再生の対象となっているセクタを通過する時間間隔(セクタの再生時間)を測定する。セクタ再生時間測定部401は、測定されたセクタの再生時間を示すセクタ再生時間データを出力する。
【0121】
傷・未記録部検出部115から出力された未記録部検出信号は、未記録時間測定部402に入力される。
【0122】
未記録時間測定部402は、セクタの未記録部の再生時間を測定し、測定された未記録部の再生時間を示す未記録時間データ(図10の(c))を出力する。
【0123】
システムコントローラ117は、アドレス部を検出する毎にリセット信号をセクタ再生時間測定部401と未記録時間測定部402とへ送信する。セクタ再生時間測定部401は、リセット信号を受信するたびに、セクタ再生時間データをクリアにする。未記録時間測定部402は、リセット信号を受信するたびに、未記録時間データをクリアにする。
【0124】
演算器403は、セクタ再生時間データと未記録時間データとの値を演算する。
【0125】
演算器403が減算器である場合は、セクタ再生時間データと未記録時間データとの差が減算器から出力される。演算器403が除算器である場合は、セクタ再生時間データと未記録時間データとの比が除算器から出力される。
【0126】
演算器403として除算器を用いた場合の演算器403の動作を説明する。
【0127】
除算器403は、未記録部時間測定器402の出力をセクタ再生時間測定器401の出力で除算した値を出力し、コンパレータ405へ送る。
【0128】
コンパレタータ405は、基準値と除算器403からの出力値とを比較することにより、再生しているセクタが未記録であるかどうかを判別し、未記録セクタ判別信号を出力する。演算器403から出力された信号の値が未記録セクタ検出レベル以上の場合、コンパレータ405は未記録セクタ判別信号(図10の(d))をシステムコントローラ117に出力する。未記録セクタ判別信号は、再生しているセクタが未記録であるかどうか示す信号である。
【0129】
コンパレタータ405には、基準値(未記録セクタ検出レベル)が設定されている。
【0130】
演算器403とコンパレータ405とは、本発明において、セクタ判別部として機能する。セクタ判別部は、セクタ再生時間データと未記録時間データとの関係に基づいて、セクタが未記録セクタであるか否かを判別する。
【0131】
図10は、未記録セクタ判別装置118で生成される信号とRF信号との比較を示す。
【0132】
図10(a)は、RF信号を示す。
【0133】
図10(b)は、セクタ再生時間測定部401が測定したセクタ再生時間データを示す。
【0134】
図10(c)は、未記録時間測定部402が測定した未記録時間データを示す。 図10(d)は、未記録セクタ判別装置118が出力した未記録セクタ判別信号を示す。
【0135】
本発明の光ディスク再生装置によれば、セクタ再生時間データと未記録時間データとの関係に基づいてセクタが未記録セクタであるか否かを判別するため、光ディスクの内周側にあるセクタの再生速度と光ディスクの外周側にあるセクタの再生速度とが異なる場合(例えば、CAV再生の場合)でも、セクタが未記録セクタであるか否かを判別することが可能になる。セクタ再生時間データと未記録時間データとの関係は、セクタの再生速度に依存しないからである。また、CLV再生の場合、シーク直後はCLV制御が正確に行われず、セクタの再生速度がセクタ毎に異なることがある。しかし、この場合でも、セクタが未記録セクタであるか否かを判別することが可能になる。セクタ再生時間データと未記録時間データとの関係は、セクタの再生速度に依存しないからである。
【0136】
セクタの再生時間が変化しない場合(例えば、CLV再生時)には、セクタ再生時間データと未記録時間データとの差が所定値以下であることをもって未記録セクタと判別してもよい。
【0137】
また、傷・未記録部検出部115が光ディスク上の傷を検出している期間、未記録時間測定部402の測定あるいは未記録時間データの出力を一時停止するように構成する。この場合、未記録セクタ判別部403がセクタの傷を未記録部と誤判別することがないため未記録セクタの判別精度が更に向上し、より安定に未記録セクタが判別できる。
【0138】
また、傷・未記録部検出部115がアドレス部を検出している期間、セクタ再生時間測定器401の測定あるいはセクタ再生時間データの出力を一時停止するように構成する。この場合、セクタ再生時間測定器401がアドレス部を測定することがなく未記録部の可能性のあるデータ部のみの再生時間を測定する。したがって、未記録セクタの判別精度が更に向上し、より安定に未記録セクタが判別できる。
【0139】
3.ウォブルPLL回路のホールド
次に、アドレス部が検出された期間を含む所定の期間、ウォブルPLL回路108をホールドするゲート信号生成部113の動作を説明する。
【0140】
図11は、ゲート信号生成部113の構成を示す。
【0141】
ゲート信号生成部113は、カウンタ601と、アドレス部ゲート信号生成部602と、セレクタ603と、データ部ゲート信号生成部604と、スイッチ605と、ウォブルPLLゲート信号生成部606と、セレクタ607とを含む。
【0142】
カウンタ601は、ウォブルPLL回路108から出力されたウォブルクロック信号をカウントする。カウンタ601は、ウォブルクロック信号が出力された回数に基づいてカウント値を決定する。カウンタ601は、システムコントローラ117から出力されるアドレスリード信号を検出するとき、そのカウント値をリセットする。
【0143】
カウンタ601は、カウント値をアドレス部ゲート信号生成部602と、データ部ゲート信号生成部604と、ウォブルPLLゲート信号生成部606とへ出力する。
【0144】
アドレス部ゲート信号生成部602およびデータ部ゲート信号生成部604の動作については、図12を用いて後述する。
【0145】
ウォブルPLLゲート信号生成部606の動作および「アドレス部が検出された期間を含む所定の期間」については、図12を用いて後述する。
【0146】
セレクタ607は、アドレス部検出信号あるいはウォブルPLLゲート信号生成部606から出力された信号のうち何れか一方をシステムコントローラ117から出力されるウォブルPLLゲート切換信号に基づいて選択し、選択した信号をウォブルPLLゲート信号として出力する。
【0147】
セレクタ603は、アドレス部検出信号あるいはアドレス部ゲート信号生成部602から出力された信号のうち何れか一方をシステムコントローラ117から出力されるゲート切換信号に基づいて選択し、選択した信号をアドレス部ゲート信号として出力する。
【0148】
ゲート信号生成部113は、アドレス部が検出される期間、アドレス部ゲート信号をセレクタ110に出力する。
【0149】
また、ゲート信号生成部113はデータ部が検出される期間、データ部ゲート信号をセレクタ110に出力する。
【0150】
また、ゲート信号生成部113は、データ部を再生しない場合はアドレス部が検出される期間、データ部を再生する場合はアドレス部とデータ部で位相比較が行われる期間、データPLL回路112へアドレス部ゲート信号及びデータ部ゲート信号を出力する。
【0151】
さらに、ゲート信号生成部113は、アドレス部ゲート信号をアドレスリード部116に出力する。
【0152】
図12は、ゲート信号生成部113が含む各構成要素から出力される信号を示す。
【0153】
図12(a)は、セクタが含むアドレス部およびデータ部を示す。
【0154】
図12(b)は、カウンタ601から出力されるカウント値を示す。カウンタ601がウォブルクロック信号を入力するに従い、カウント値が増加する。カウンタ601は、アドレス部検出信号を検出すると、カウント値をリセットする。
【0155】
図12(c)は、アドレス部検出信号を示す。
【0156】
図12(d)は、ウォブルPLLゲート信号生成部から出力される信号を示す。
【0157】
アドレス部ゲート信号生成部602およびデータ部ゲート信号生成部604の動作について、図12を用いて以下の説明する。
【0158】
図12(b)に示したしきい値703は、カウンタ601がカウント値をリセットした時(時刻t3あるいは時刻t5)のカウント値を示す。図12(b)に示したしきい値704は、カウント値をリセットした時(時刻t3)から所定の期間(期間723)経過時(時刻t4)のカウント値を示す。時刻t4から所定の期間(期間724)経過時(時刻t5)にカウンタ601がカウント値をリセットする。
【0159】
アドレス部ゲート信号生成部602は、カウンタから出力されるカウンタ値に基づいて、カウンタ601から出力されるカウンタ値がしきい値703になった時(時刻t3)からカウンタ値がしきい値704になった時(時刻t4)までの期間(期間723)を検出する。この期間はアドレス部を検出する時間データとして、アドレス部ゲート信号生成部602から出力される。この出力は、セレクタ603を通してアドレス部ゲート信号として出力される。
【0160】
データ部ゲート信号生成部604は、カウンタから出力されるカウンタ値に基づいて、カウンタ601から出力されるカウンタ値がしきい値704になった時(時刻t4)からカウンタ値がしきい値703になった時(時刻t5)までの期間(期間724)を検出する。この期間はデータ部を検出する時間データとしてデータ部ゲート信号生成部604から出力される。この出力は、スイッチ605を通してデータ部ゲート信号として出力される。
【0161】
ウォブルPLLゲート信号生成部606の動作および「アドレス部が検出された期間を含む所定の期間」について、図12を用いて以下に説明する。
【0162】
図12(b)に示したしきい値702は、アドレス部711を検出した後から所定の期間(期間721)経過時(時刻t1)のカウント値を示す。図12(b)に示したしきい値701は、アドレス部712を検出した後から所定の期間(期間722)経過時(時刻t2)のカウント値を示す。したがって、所定の期間(期間722)は、アドレス部712の検出時からカウント値がしきい値701以上になる時までの期間である。「アドレス部が検出された期間を含む所定の期間」とは、例えば、時刻t1から時刻t2までの期間をさす。
【0163】
ウォブルPLLゲート信号生成部606は、カウンタから出力されるカウンタ値に基づいて、カウンタ601から出力されるカウンタ値がしきい値702になった時(時刻t1)からカウンタ値がしきい値701になった時(時刻t2)までの期間を検出する。この期間はアドレス部が検出された期間を含む所定の期間を示すデータとしてウォブルPLLゲート信号生成部606からセレクタ607に出力される。
【0164】
図3、図11、図12を再び参照して、ゲート信号生成部113の説明を続ける。
【0165】
セレクタ607が、ウォブルPLLゲート信号生成部606から出力された信号を選択し、この信号をウォブルPLLゲート信号としてゲート信号生成部113へ出力した時、時刻t1で、ゲート信号生成部113は、ウォブルPLL回路108のホールドを始める。また、時刻t2で、ゲート信号生成部113は、ウォブルPLL回路108のホールドを停止する。
【0166】
所定の期間(期間721)は、本発明において、第1の所定期間を示す。所定の期間(期間722)は、本発明において、第2の所定期間を示す。
【0167】
ゲート信号生成部113は、本発明において、PLLホールド部として機能する。
【0168】
図13は、ウォブルPLL回路108の構成を示す。
【0169】
ウォブルPLL回路108は、位相比較器501と、スイッチ502と、位相補償器503と、可変発振器504と、分周期505とを含む。
【0170】
位相比較器501は、分周器505で分周されたウォブルクロック信号とウォブル信号の位相とを比較する。ウォブルクロック信号がウォブル信号に同期するように、位相比較器501からの出力がスイッチ502、位相補償器503を通り、可変発振器504に入力される。
【0171】
ウォブルPLL回路108は、ゲート信号生成部113から出力されるウォブルPLLゲート信号を入力する。したがって、アドレス部が検出された期間を含む所定の期間、スイッチ502がオフになり、ウォブルPLL回路108は、ホールドされる。
【0172】
なお、ウォブルPLL回路108は、本発明において、PLL部あるいは第2PLL部として機能する。
【0173】
本発明の光ディスク再生装置によれば、アドレス部が検出された期間を含む所定の期間、PLL部をホールドするため、クロック信号に基づいてアドレス部を正確に検出できる。アドレス部が検出された期間を含む所定の期間以外の期間に、クロック信号に乱れが生じる期間がないからである。
【0174】
なお、本発明の光ディスク再生装置によれば、ウォブルクロック信号により動作するカウンタのカウント値によりウォブルPLLゲート信号を生成している。しかし、CLV再生時などでセクタの再生速度が変化しない場合には、固定のクロック信号で動作するカウンタのカウント値によりウォブルPLLゲート信号を生成してもよい。
【0175】
また、ウォブル信号の周期数をカウントするカウンタを用いて、カウント値が所定の値になればウォブルPLLゲート信号を立てるように構成してもよい。ウォブル信号の周期数は決まっているからである。この場合はウォブルクロックがウォブル信号に同期していない場合でも確実にウォブルPLLゲート信号を生成することができる。
【0176】
4.データリードクロック信号の周波数異常検出
本実施の形態の光ディスク再生装置100は、データリードクロック異常検出器119を含んでもよい。
【0177】
データリードクロック異常検出器119は、データリードクロック信号とウォブルクロック信号との関係に基づいて、データリードクロック信号の周波数の異常を検出する。
【0178】
図14は、データリードクロック異常検出器119の構成を示す。
【0179】
データリードクロック異常検出器119は、周期測定器801と、増幅器802と、周期測定器803と、演算器804と、絶対値演算器805と、コンパレータ806とを含む。
【0180】
周期測定器801は、データPLL回路112から出力されたデータリードクロック信号を受信し、データリードクロック信号の周期を測定する。
【0181】
周期測定器803は、ウォブルPLL回路108から出力されたウォブルクロック信号を受信し、ウォブルクロック信号の周期を測定する。
【0182】
増幅器802は、周期測定器801によって測定された測定結果を増幅する。
【0183】
演算器804は、データリードクロック信号とウォブルクロック信号との関係に基づいて、演算を行う。
【0184】
演算器804から出力された値を所定の値だけ減算し、絶対値演算器805に入力する。絶対値演算器805は、入力された値の絶対値を求める。
【0185】
絶対値演算器805の出力は、ウォブルクロック信号の周波数とデータリードクロック信号の周波数とのずれを示す。絶対値演算器805の出力をコンパレータ806へ入力する。
【0186】
コンパレータ806は、基準値と絶対値演算器805から出力された信号の値とを比較する。コンパレータ806には、基準値(データリードクロック異常検出レベル)が設定されている。コンパレータ806は、データリードクロック異常検出信号を出力する。
【0187】
コンパレータ806は、絶対値演算器805から出力された信号の大きさがデータリードクロック異常検出レベル以上であればデータリードクロック信号の周波数が異常であると判断する。
【0188】
なお、データリードクロック異常検出器119は、本発明において、異常検出器として機能する。
【0189】
データリードクロック信号は、本発明において、第1クロック信号を示す。ウォブルクロック信号は、本発明において、第2クロック信号を示す。
【0190】
システムコントローラ117は、データリードクロック異常検出信号を入力し、データPLL回路112に信号を送り、セレクタ406を切り換える。ウォブル信号の周期とデータリードクロック信号の周期とが一定になるようにデータPLL回路は、データリードクロック信号を制御する。
【0191】
本発明の光ディスク再生装置は、第1PLL部から出力された第1クロック信号と第2PLL部から出力された第2クロック信号との関係に基づいて、第1クロック信号の周波数の異常を検出するため、高速に第1クロック信号の周波数の異常を検出できる。第1クロック信号が検出されるたびに、あるいは第2クロック信号が検出されるたびに、第1クロック信号と第2クロック信号との関係が判明するからである。
【0192】
演算器804は、除算器でよい。この場合、データリードクロック信号の周期とウォブルクロック信号の周期との比に基づいてデータリードクロック信号の周波数の異常が検出される。したがって、CAV再生のように光ディスクの内周、外周での再生速度が異なる場合でも、安定してデータリードクロック信号の周波数の異常を検出することができる。
【0193】
演算器804は、減算器でもよい。この場合、データリードクロック信号の周期とウォブルクロック信号の周期の差に基づいてデータリードクロック信号の周波数の異常が検出される。したがって、再生速度が変化しない場合(例えば、CLV再生時)でも、安定してデータリードクロック信号の周波数の異常を検出することができる。
【0194】
データリードクロック異常検出器119は、本発明において、異常検出部として機能する。異常検出部は、第1PLL部から出力された第1クロック信号と第2PLL部から出力された第2クロック信号との関係に基づいて、第1クロック信号の周波数の異常を検出する。
【0195】
【発明の効果】
本発明の光ディスク再生装置によれば、セクタ再生時間データと未記録時間データとの関係に基づいてセクタが未記録セクタであるか否かを判別するため、光ディスクの内周側にあるセクタの再生速度と光ディスクの外周側にあるセクタの再生速度とが異なる場合(例えば、CAV再生の場合)でも、セクタが未記録セクタであるか否かを判別することが可能になる。セクタ再生時間データと未記録時間データとの関係は、セクタの再生速度に依存しないからである。また、CLV再生の場合、シーク直後はCLV制御が正確に行われず、セクタの再生速度がセクタ毎に異なることがある。しかし、この場合でも、セクタが未記録セクタであるか否かを判別することが可能になる。セクタ再生時間データと未記録時間データとの関係は、セクタの再生速度に依存しないからである。
【0196】
さらに、本発明の光ディスク再生装置によれば、アドレス部が検出された期間を含む所定の期間、PLL部をホールドするため、クロック信号に基づいてアドレス部を正確に検出できる。アドレス部が検出された期間を含む所定の期間以外の期間に、クロック信号に乱れが生じる期間がないからである。
【0197】
さらに、本発明の光ディスク再生装置によれば、第1PLL部から出力された第1クロック信号と第2PLL部から出力された第2クロック信号との関係に基づいて、第1クロック信号の周波数の異常を検出するため、高速に第1クロック信号の周波数の異常を検出できる。第1クロック信号が検出されるたびに、あるいは第2クロック信号が検出されるたびに、第1クロック信号と第2クロック信号との関係が判明するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスク1101に含まれたゾーンおよびセクタを示す図
【図2】ゾーン903が含むセクタ905を示す図
【図3】本発明の光ディスク再生装置100の構成を示す図
【図4】アドレス部検出部106の構成を示す図
【図5】アドレス部検出部106およびウォブル検出部107への入力信号の波形とアドレス部検出部106およびウォブル検出部107からの出力信号の波形を示す図
【図6】データPLL回路112の構成を示す図
【図7】傷・未記録部検出部115の構成を示す図
【図8】傷・未記録部検出部115への入力信号の波形と傷・未記録部検出部115からの出力信号の波形とを示す図
【図9】未記録セクタ判別部118の構成を示す図
【図10】未記録セクタ判別装置118で生成される信号とRF信号との比較を示す図
【図11】ゲート信号生成部113の構成を示す図
【図12】ゲート信号生成部113が含む各構成要素から出力される信号を示す図
【図13】ウォブルPLL回路108の構成を示す図
【図14】データリードクロック異常検出器119の構成を示す図
【図15】従来の光ディスク再生装置1100の構成を示す図
【図16】未記録セクタ判別部1118を示す図
【図17】ウォブルPLL回路1108を示す図
【図18】ウォブルクロック信号の乱れを説明する図
【符号の説明】
100 光ディスク再生装置
102 ヘッドユニット
103 光検出器
105 減算器
106 アドレス部検出部
107 ウォブル検出部
108 ウォブルPLL回路
109 セレクタ
112 データPLL回路
113 ゲート信号生成部
115 傷・未記録部検出部
116 アドレスリード部
117 システムコントローラ
118 未記録セクタ判別部
119 データリードクロック異常検出部

Claims (9)

  1. セクタを検出するセクタ検出部と、
    検出された前記セクタが再生されている時間を測定し、セクタ再生時間データを出力するセクタ再生時間測定部と、
    第一の検出レベルとエンベロープ再生信号との関係に基づいて傷検出信号を出力し、かつ、第二の検出レベルとエンベロープ再生信号との関係に基づいて未記録検出信号を出力する傷・未記録部検出部と、
    前記未記録検出信号が出力されている間の時間を測定し、未記録時間データを出力する未記録時間測定部と、
    前記セクタ再生時間データと前記未記録時間データとの関係に基づいて、前記セクタが未記録状態であることを示す未記録セクタであるか否かを判別するセクタ判別部とを備えた光ディスク再生装置。
  2. 前記セクタ判別部は、前記セクタ再生時間データと前記未記録時間データとの差に基づいて前記セクタが前記未記録セクタであるか否かを判別する、請求項1に記載の光ディスク再生装置。
  3. 前記セクタ判別部は、前記セクタ再生時間データと前記未記録時間データとの比に基づいて前記セクタが前記未記録セクタであるか否かを判別する、請求項1に記載の光ディスク再生装置。
  4. 前記傷検出信号が出力されている期間、前記未記録時間測定部は測定を停止する、請求項1に記載の光ディスク再生装置。
  5. 前記傷検出信号が出力されている期間、前記未記録時間測定部は前記未記録時間データの出力を停止する、請求項1に記載の光ディスク再生装置。
  6. 前記セクタ検出部は、
    アドレス部を検出するアドレス部検出部をさらに含み、
    前記アドレス部検出部によってアドレス部が検出された期間、前記セクタ再生時間測定部は前記セクタ再生時間データの出力を停止する、請求項1に記載の光ディスク再生装置。
  7. 前記光ディスク再生装置は、複数のセクタを含むトラックを備えた光ディスクのための光ディスク再生装置であって、
    前記トラックは所定の周期でウォブルするように形成されており、
    前記複数のセクタのそれぞれはアドレス部とデータ部とを有しており、
    前記光ディスク再生装置は、
    前記トラックのウォブルを検出するウォブル検出部と、
    前記検出されたウォブルの周期に同期したクロック信号を出力するPLL部と、
    前記クロック信号に基づいて前記アドレス部を検出するアドレス部検出部とを含む、請求項1に記載の光ディスク再生装置。
  8. 前記光ディスク再生装置は、
    前記クロック信号が出力された回数に基づいて決定されるカウント値を有するカウンタをさらに含み、
    前記カウンタは、前記カウンタが有する前記カウント値が前記セクタ再生時間データに相当する値に達した時に前記カウント値を所定の値に設定する、請求項7に記載の光ディスク再生装置。
  9. 前記第一の検出レベルは前記第二の検出レベルに対して、よりエンベロープ再生信号の振幅が小さい側に設定されている請求項1に記載の光ディスク再生装置。
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