JP3970358B2 - 太陽電池及び時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本明細書で開示する発明は、薄膜太陽電池の構成に関する。特に時計の文字盤に配置する薄膜太陽電池の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アモルファスシリコン(非晶質珪素)膜を用いた太陽電池が知られている。
【0003】
このアモルファスシリコンを用いた太陽電池は、高い生産性を有している。また薄く軽いものとすることができる。アモルファスシリコンを用いた太陽電池は、この特徴を生かし、電卓や時計等の携帯機器の電源として利用されている。
【0004】
このアモルファスシリコンを利用した太陽電池は、特に腕時計に利用することが有望視されている。一般に多用されているクオーツ式の腕時計は電源が必要とされる。これまでは、小型の水銀電池やリチウム電池を利用していた。しかし、普通の電池を利用した場合、その交換が問題となる。
【0005】
この電池の交換の問題は、発展途上国等においてクオーツ時計が普及することを妨げる大きな要因となっている。
【0006】
このような問題を解決するためのものとして、腕時計に太陽電池を取り付けた構成が知られている。
【0007】
しかし腕時計に単に太陽電池を取り付けただけのものは、デザイン上の問題がある。即ち、腕時計としての見栄えが良くないという問題がある。また太陽電池を配置するスペースの分だけ、形状が大型化するという問題もある。
【0008】
このような問題を解決する技術として、腕時計の文字盤に合うような形状に太陽電池の形状を加工し、それを腕時計の文字盤にはめ込んでしまうような構造が知られている。
【0009】
このような構造を有する時計として、日経ビジネス1996年3月18日号の第71頁〜第73頁に記載されているものが市場に出回っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような太陽電池を組み込んだ腕時計を生産する際に問題となるのは、その生産コストと信頼性である。
【0011】
そこで本明細書で開示する発明は、腕時計に組み込む太陽電池を低コストで生産する構成を提供することを課題とする。また高い信頼性でもって得ることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本明細書で開示する発明の一つは、図1にその概略の構成を示すように、
101で示される円周形状を有する太陽電池であって、
前記太陽電池は複数の扇型を有する光電変換素子104、105、106、107から構成されており、
前記複数の光電変換素子には、扇型の円弧部分に他の光電変換素子と直列接続するための電極(例えば306と305)が配置され、
前記複数の光電変換素子の一つ105には扇型の円弧部分に隣接して光照射面とは反対面に貫通する出力取り出し電極(601で示される部分の裏面側に配置される)が設けられ、
前記複数の光電変換素子の他の一つ106には扇型の円弧部分に隣接して光照射面とは反対面に貫通する他の出力取り出し電極(301で示される部分の裏面側に配置される)が設けられ、
ていることを特徴とする。
【0013】
上記構成において、他の光電変換素子と直列接続するための電極と、光照射面とは反対面に貫通する出力取り出し電極とは、レーザー光の照射によって形成された開溝を通して接続される。
【0014】
これは、レーザー光の照射によって図5(C)に示されるように電極202と電極305とをコンタクトさせることによって形成する。この工程はレーザーボンディングとして知られている。
【0015】
また上記構成において、
光電変換素子は、例えば図1及び図2に示されているように、
基板201と、
基板上に配置された第1の電極202と、
第1の電極上に配置された光電変換層203と、
光電変換層上に配置された第2の電極206と、
でもって構成されており、
図3(D)に示されるように、取り出し電極の一つ308は、第2の電極309にコンタクトしており、
前記取り出し電極の一つ308は、レーザースクライブにより形成された基板にまで達する開溝208及び209により、第1の電極202と光電変換層203と第2の電極206とが他から孤立分離された領域に形成されている。
【0016】
他の発明の構成は、
多角形形状を有する太陽電池であって、
前記太陽電池は複数の多角形形状を有する光電変換素子から構成されており、
前記複数の光電変換素子には、太陽電池の外周に隣接する部分に他の光電変換素子と直列接続するための電極が配置され、
前記複数の光電変換素子の一つには太陽電池の外周に隣接する部分に光照射面とは反対面に貫通する出力取り出し電極が設けられ、
前記複数の光電変換素子の他の一つには太陽電池の外周に隣接する部分に光照射面とは反対面に貫通する他の出力取り出し電極が設けられ、
ていることを特徴とする。
【0017】
上記構成において、
他の光電変換素子と直列接続するための電極と、光照射面とは反対面に貫通する出力取り出し電極とは、レーザー光の照射によって形成された開溝を通して接続された構成を有している。
【0018】
上記構成において、
光電変換素子は、
基板と、
基板上に配置された第1の電極と、
第1の電極上に配置された光電変換層と、
光電変換層上に配置された第2の電極と、
でもって構成されており、
取り出し電極の一つは、前記第2の電極にコンタクトしており、
前記取り出し電極の一つは、レーザースクライブにより形成された基板にまで達する開溝により、第1の電極と光電変換層と第2の電極とが他から孤立分離された領域に形成されていることを特徴とする。
【0019】
また他の発明の構成は、図1にその具体例を示すように、
閉じた形状を有する開溝208により分離された領域内に複数の光電変換素子104、105、106、107が配置されており、
前記複数の光電変換素子は、前記領域内に設けられた前記領域の中心で交わる複数の開溝108と109によって分離されており、
前記開溝はレーザースクライブにより形成されたものであることを特徴とする。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕
図1に本実施例の外観を示す。図1に示すのは、時計の文字板に配置される太陽電池を上面から見た状態である。図1に示す太陽電池は、基板として厚さ70μmでフレキシビリティーを有した樹脂フィルムを用いている。
【0021】
図1において、104、105、106、107で示される4領域が光電変換素子として機能する1つのユニットである。この光電変換素子は、基板側から第1の電極、NIPと積層された光電変換層、第2の電極と積層された構成を有している。
【0022】
これら4つの光電変換素子は、108と109で示される線状の部分で十文字に仕切られている。この仕切りはレーザー光を用いた切断(レーザースクライブと称する)によって行われる。
【0023】
101で示されるのは、太陽電池の外周部である。この太陽電池は最終工程において、レーザー光の照射あるいは機械的な手段により、101で示される円形の外周を有するものとして打ち抜かれる。
【0024】
208で示されるのは、光電変換素子の外周部である。208と101との間の円環部分は、太陽電池としては機能しない領域となる。
【0025】
208で示される光電変換素子の外周部も図2(D)や図4(D)に示すようにレーザースクライブにより形成される。
【0026】
207の点線で示されるのは、光電変換素子の第2の電極(光入射側の透明電極)が選択的に切断されている箇所を示すものである。この切断箇所も図2(C)や図4(C)に示すようにレーザースクライブにより形成される。
【0027】
208と207の切断箇所は、円形状に閉じた軌跡を有している。即ち、切断の始まり箇所と終わりの箇所とが繋がったループ状の形状を有している。
【0028】
図2〜図3に図1のA−Bで切った断面の作製工程を示す。この図2〜図3に示すのは、外部への取り出し電極部(プラス側電極部)の作製工程である。
【0029】
また図4〜図5に図1のC−Dで切った断面の作製工程を示す。この部分は、光電変換素子107と104の接続箇所である。
【0030】
以下において対応する各部分の作製工程を示す。本実施例においては、基板としてPEN(ポリエチレンナフタレート)フィルム201を用いる。
【0031】
基板としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の工業用プラスチック材料と知られている各種のものを用いることができる。
【0032】
以下に示す各種工程は、最終工程後の図1に示す外観を有する形状となるまで、数十m〜数百mの長尺状の基板201に対して連続的に行われる。そして最終工程において、図1に示す外観に打ち抜かれる。
【0033】
上記の連続的な工程においては、長尺状の基板を一方のロールに巻取り、それを他方のロールに巻き取らせる際に成膜や印刷、各種ベーク、レーザースクライブといった各種工程が行われる。
【0034】
まず図2(A)及び図4(A)に示すように基板201上にアルミ電極202と基板側からNIPと積層された光電変換層203とを積層する。
【0035】
アルミ電極202の成膜はスパッタ法によって行う。また光電変換層203の形成は、各層をプラズマCVD法によって成膜することによって行う。
【0036】
次に印刷法により、204と205で示される第1の樹脂層を形成する。この樹脂層の形成も大型の版を用いて、長尺上にフィルム基板に対して連続的に行われる。(図2(A)及び図4(A)参照)
【0037】
ここで、樹脂層204は、図1の208で示される円周(後に切断用の開溝が形成される)に対応する部分に設けられる。
【0038】
また樹脂層205は、図1の207で示される円周(後に切断用の開溝が形成される)に対応する部分に設けられる。
【0039】
こうして図2(A)及び図4(A)に示す状態を得る。
【0040】
次にスパッタリング法により、ITO電極206を成膜する。このITO膜の成膜もロールに巻き取られた長尺状のフィルム基板に対して連続的に行われる。こうして図2(B)及び図4(B)に示す状態を得る。
【0041】
次にレーザー光の照射による切断を行う。この工程はレーザースクライブ工程と称される。ここでは、スポット径が80μmφのYAGレーザーを走査しながら照射することにより、必要とする層の切断を行う。
【0042】
ここでは、レーザースクライブにより、ITO膜206の切断を行う。この工程で207で示されるようにITO膜が切断され、開溝が形成される。(図2(C)及び図4(C)参照)
【0043】
207で示される切断箇所は、図1に示すように円周状に形成される。
【0044】
この207で示される切断をレーザー光の照射で行う際、その下地として樹脂層205が存在していることが重要となる。
【0045】
樹脂層205が存在しないと、レーザー光の出力のバラツキ等によって、光電変換層203にまでレーザー光の照射が及んでしまう場合がある。さらに極端な場合、アルミ電極202にまで開溝が形成されてしまう場合がある。
【0046】
切断箇所207の下部において、光電変換層203が切断されることは、問題とならない。(円周207の外側の光電変換層は光電変換に寄与しない)
【0047】
しかし、レーザー光がアルミ電極203に到達した場合には、透明電極206とアルミ電極202がショートする危険が生じる。即ち、レーザー光のエネルギーにより、アルミ電極202を構成する材料が溶融し、それが透明電極206にまで延在することにより、両電極がショートしてしまう状況が生じてしまう。
【0048】
またレーザー光の照射エネルギーが強すぎ、アルミニウム電極202が完全に切断されると、後に光電変換素子同士を接続することができなくなるという問題もある。
【0049】
即ち、図1のC−Dで示される断面部分(図4で示される断面部分)において、アルミ電極202がITO電極206の切断箇所207の下部において完全に切断されると、104と示される光電変換素子と107で示される光電変換素子との接続ができなくなる。(図5(C)参照))
【0050】
また、アルミ電極202がITO電極206の切断箇所207の下部において完全に切断されなくても、その部分でレーザー光の照射による損傷を受けると、光電変換素子同士のコンタクト不良やコンタクト抵抗の増加の要因となる。
【0051】
本実施例に示す構成においては、樹脂層205が存在することで、アルミ電極までレーザー光の照射が及ばないものとすることができる。
【0052】
従って、透明電極206とアルミ電極202がショートする危険を回避することができる。また、アルミ電極202が切断されたり損傷してしまうことを防ぐことができる。
【0053】
こうして図2(C)及び図4(C)に示す状態を得る。次に207で示されるレーザースクライブを行う場合よりもレーザー光の出力を高くして、再度のレーザースクライブを行う。
【0054】
この工程では、208で示される開溝と209で示される開溝が形成される。(図2(D)及び図4(D))
【0055】
図から明らかなようにこの工程は、208や209で示される開溝の底部が基板にまで達するようにその照射条件を設定する。なお、208と209で示される開溝を形成する際のレーザー光の照射条件は同じでよい。
【0056】
208で示される開溝は、207で示される開溝と同様の円周状を有したものとして形成される。
【0057】
209で示される開溝は、外部引出し電極を設ける部分の周囲において、アルミ電極202を切断するために形成される。この209で示される開溝は、アルミ電極202を周囲から完全に切り取るように形成する必要がある。即ち、209で示される開溝の内側において、その部分のアルミ電極202が周囲から孤立するように開溝を確実に形成することが重要となる。
【0058】
208と209で示される開溝の形成時においては、第1の樹脂層204と205が存在することで、アルミ電極202とITO電極206とがショートすることを防ぐことができる。
【0059】
樹脂層204と205が存在しないと、アルミ電極202とITO電極206との距離が近いことから、溶融したアルミ電極によって両電極がショートしてしまうことが度々生じてしまう。
【0060】
このようにして図2(D)及び図4(D)に示す状態を得る。
【0061】
次に図3(A)に示す開溝301をレーザー光の照射によって形成する。この開溝は、裏面まで突き抜ける条件で行う。この開溝301は、図1に示す位置に形成される。この開溝301は最終的に基板の裏面側につながる引出し電極を形成する際に利用される。この開溝301が形成された部分が外部引出し電極部となる。
【0062】
次に図3(B)及び図5(A)に示すように第2の樹脂層303と304を形成する。これらの樹脂層は、開溝207や208、さらに開溝209を樹脂材料で充填する機能を有している。また、その上に形成されるコンタクト電極の下地となる層間絶縁膜としての機能を有している。
【0063】
この第2の樹脂層303と304の形成も印刷法により行われる。
【0064】
次に図3(C)及び図5(B)に示すように銀ペーストによるコンタクト電極305、306、307を形成する。このコンタクト電極の形成も印刷法により行う。各コンタクト電極位置関係は図1に示されている。
【0065】
そして図5(B)に示す状態において、レーザー光の照射を図の矢印で示される部分に行い、アルミ電極202とコンタクト電極305とのコンタクトを形成する。この工程は、コンタクト用の開溝を形成するのと同時に銀ぺーストとアルミ電極とを共に溶融させることにより、両者を電気的に接続するコンタクトを形成するものである。このような工程は、レーザーボンディングとして知られている。
【0066】
こうして図5(C)に示すように図1のC−Dで示される断面が完成する。この部分は、光電変換素子107のアルミ電極202が光電変換素子104のITO電極に接続された銀ペーストパターン305にレーザーボンディングにより接続された状態を有している。
【0067】
こうして、光電変換素子104と光電変換素子107とが直列に接続された状態を得る。この接続箇所は、他に3ヵ所ある。この接続構造により、105、104、107、106で示される各光電変換素子が順に直列に接続された構成となる。
【0068】
一方、A−Bで示される切断面(図3参照)では、銀ペーストによるコンタクト電極307が形成された後、裏面側にコンタクト電極308を銀ペーストによって形成する。このコンタクト電極308の形成も印刷法によって行う。(図3(C)及び図3(D)参照)
【0069】
このコンタクト電極308は、コンタクト電極307に開溝301内においてコンタクトする。そして、光電変換素子106のITO電極309にコンタクトする構造となる。
【0070】
即ち、図1に示す側の反対側の面に形成されるコンタクト電極308は、光電変換素子106(図1参照)のITO電極309(図3参照)からの引出し電極となる。
【0071】
このITO電極309は、光電変換素子106の光入射側のP型半導体層にコンタクトしている。従って、コンタクト電極308は、プラス側の電位が出力される取り出し電極となる。
【0072】
図6に図1のE−F及びG−Dで示される断面の構造を示す。ここには、光電変換素子105のN型半導体層からの引出し電極(マイナス電位側の電極となる)が形成される。
【0073】
このE−Fで示される断面を図6(A)に示す。またG−Dで示される断面を図6(B)に示す。図6(A)で示されるようにアルミ電極202(光電変換素子107のアルミ電極)にコンタクトした銀ペーストでなる電極602が、基板201の裏面側に形成されている。
【0074】
またアルミ電極202と引出し電極602とのコンタクトを確実なものとするためにG−Dで示す断面は、図6(B)に示すような構造を有している。
【0075】
即ち、レーザーボンディングを利用することによって604で示される部分に603で示されるコンタクトを形成した構成となっている。即ち、603で示される部分において、アルミ電極202と銀ペーストでなる電極601とがコンタクトした構造となっている。
【0076】
最後に長尺状のフィルムを基体として形成された多数の太陽電池を機械的に打ち抜いて、個々の太陽電池が完成する。即ち、図1にその外観を示す太陽電池を多数個得る。
【0077】
このようにして、図1にその上面からの外観を示す太陽電池は、光電変換素子106のP型半導体層からの引出し電極308(図3参照)(開溝301の裏面側表面に存在する)と、光電変換素子105のN型半導体層からの引出し電極602(図6参照)(電極601の裏面側に存在する)とから光起電力を取り出す構成として完成される。
【0078】
本実施例では、全体の形状が円形で、各光電変換素子が扇型を有する場合の例を示した。しかし、全体の形状を四角形や六角形、さらには八角形といった多角形状を有したものとしてもよい。
【0079】
〔実施例2〕
本実施例は、実施例1に示す構成におけるレーザースクライブの方法について示す。レーザースクライブの方法としては、スポット状のレーザー光を走査して照射することにより、所定のパターンに開溝を形成する方法が採用される。
【0080】
ここで、図1の208や207で示される円周状の開溝を形成する際に以下に示すような問題が発生する。
【0081】
図7(A)に示すのは、701で示される始点からレーザー光の照射を行い、円周上を一周し、始点701に戻ってきてレーザースクライブを終了する場合の軌跡である。
【0082】
レーザースクライブのスポット径は、数十μmから数百μm程度である。一方、実施例1に示すような長尺状のフィルムを基板として用いた連続的な工程においては、上記スポット径程度の位置ズレを抑制することは困難である。
【0083】
従って、多数の工程を連続的に実施した場合、レーザースクライブの開始点と終了点とが完全に一致しない状況が生じてしまう。
【0084】
また、レーザー光の照射が最初に行われる点(レーザースクライブの開始点)と最後にレーザー光の照射が行われる点(レーザースクライブの終了点)においては、光電変換層を挟んで上下ショートが生じやすいという問題がある。
【0085】
これらの問題を解決するために、本実施例に示す構成においては、図7(B)に示すような軌跡でもってレーザースクライブを行うことを特徴とする。即ち、702で示されるように光電変換素子が形成される領域705(スクライブされる軌跡の内部)にスクライブ開始点(開始位置)703と終了点(終了位置)704とが存在しないようにする。
【0086】
即ち、光電変換素子の円弧の外部にスクライブ開始点(開始位置)703と終了点(終了位置)704とが存在するようにする。
【0087】
こうすることで、確実にスクライブの軌跡を閉じた形状とすることができる。また、スクライブの開始点と終了点とが存在することによる影響を排除することができる。即ち、スクライブの開始点703と終了点702とが素子領域705内に存在しないので、それらの点で上下間ショートが生じても問題がないものとすることができる。
【0088】
【発明の効果】
本明細書で開示する発明を利用することで、腕時計に組み込む太陽電池を低コストで生産する構成を提供することができる。また高い信頼性でもって得ることができる。
【0089】
また出力を取り出す電極部分を光照射面の反対側に設けることができるので、出力の取り出し部の構成を簡略化することができる。また光電変換に寄与する面積を最大限大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 太陽電池の外観を示す図。
【図2】 図1のA−Bで示される部分の作製工程断面を示す図。
【図3】 図1のA−Bで示される部分の作製工程断面を示す図。
【図4】 図1のC−Dで示される部分の作製工程断面を示す図。
【図5】 図1のC−Dで示される部分の作製工程断面を示す図。
【図6】 図1のE−F及びG−Dで示される断面を示す図。
【図7】 レーザースクライブの軌跡を示す図。
【符号の説明】
101 太陽電池の外周部
104 光電変換素子
105 光電変換素子
106 光電変換素子
107 光電変換素子
108 レーザースクライブ部分
109 レーザースクライブ部分
201 樹脂基板
202 アルミニウム電極(第1の電極)
203 光電変換層(NIP型半導体層)
204 樹脂層(第1の樹脂層)
205 樹脂層(第1の樹脂層)
206 ITO電極
207 レーザースクライブによる開溝
208 レーザースクライブによる開溝
209 レーザースクライブによる開溝
301 レーザースクライブによる開溝
303 樹脂層(第2の樹脂層)
304 樹脂層(第2の樹脂層)
305 銀ペーストによるコンタクト電極
306 銀ペーストによるコンタクト電極
307 銀ペーストによるコンタクト電極
308 銀ペーストによるコンタクト電極
309 ITO電極
601 銀ペーストによるコンタクト電極
602 銀ペーストによるコンタクト電極
603 レーザーボンディングによるコンタクト部

Claims (9)

  1. 基板上に配置された第1の電極と、前記第1の電極上に配置された半導体層と、前記半導体層上に配置された第2の電極と、を有する太陽電池であって、
    前記太陽電池は第1の円周形状を有し、
    前記第1の円周形状の内側には、前記第2の電極を第2の円周形状に切断する開溝と、前記第2の円周形状の中心で交わる複数の開溝と、により前記第1の電極と前記半導体層と前記第2の電極とがこの順で積層された扇型形状を有する複数の光電変換素子が形成されており、
    前記複数の光電変換素子には、前記第2の電極とコンタクトする複数の第3の電極が扇型の円弧部分に配置されており、
    前記第1の円周形状と前記第2の円周形状との間の領域において、前記第3の電極が前記第1の電極と接続されており、これにより前記複数の光電変換素子が直列接続されていることを特徴とする太陽電池。
  2. 請求項1において、
    前記第1の円周形状と前記第2の円周形状との間の領域において、前記第1の電極と前記半導体層と前記第2の電極とが他から孤立分離された領域が形成されており、
    前記孤立分離された領域内において、前記基板裏面に設けられた出力取り出し電極と、複数ある前記第3の電極の一つと、が前記基板裏面に貫通する開溝を介して接続されていることを特徴とする太陽電池。
  3. 基板上に配置された第1の電極と、前記第1の電極上に配置された半導体層と、前記半導体層上に選択的に配置された樹脂層と、前記半導体層上及び前記樹脂層上に配置された第2の電極と、を有する太陽電池であって、
    前記太陽電池は第1の円周形状を有し、
    前記第1の円周形状の内側には、前記樹脂層上の前記第2の電極を第2の円周形状に切断する第1の開溝と、前記第2の円周形状の中心で交わる複数の第2の開溝と、により前記第1の電極と前記半導体層と前記第2の電極とがこの順で積層された扇型形状を有する複数の光電変換素子が形成されており、
    前記複数の光電変換素子には、前記第2の電極とコンタクトする複数の第3の電極が扇型の円弧部分に配置されており、
    前記第1の円周形状と前記第2の円周形状との間の領域において、前記第3の電極が前記第1の電極と接続されており、これにより前記複数の光電変換素子が直列接続されており、
    前記第1の円周形状と前記第2の円周形状との間の領域において、前記第1の電極と前記半導体層と前記樹脂層と前記第2の電極とが積層された部分に形成された第3の開溝により、前記第1の電極と前記半導体層と前記第2の電極とが他から孤立分離された領域が形成されており、
    前記孤立分離された領域内において、前記基板裏面に設けられた出力取り出し電極と、複数ある前記第3の電極の一つと、が前記基板裏面に貫通する第4の開溝を介して接続されていることを特徴とする太陽電池。
  4. 請求項3において、
    前記第3の開溝は、レーザー光を照射して形成されたことを特徴とする太陽電池。
  5. 請求項3又は請求項4において、
    前記第1の円周形状と前記第2の円周形状との間の領域において、前記基板表面に達する第3の円周形状を有する開溝が形成されており、前記第3の円周形状の内側の領域における前記半導体層のみが光電変換に寄与し、
    前記第3の円周形状を有する開溝とは、前記第1の電極と前記半導体層と前記樹脂層と前記第2の電極とが積層された部分にレーザー光を照射して形成されたことを特徴とする太陽電池。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記第1の円周形状と前記第2の円周形状との間の領域において、前記基板表面に達する第3の円周形状を有する開溝が形成されており、前記第3の円周形状の内側の領域における前記半導体層のみが光電変換に寄与することを特徴とする太陽電池。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項において、
    前記第2の円周形状の軌跡は1ヶ所において交叉していることを特徴とする太陽電池。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項において、
    前記第2の円周形状の軌跡は1ヶ所において交叉しており、前記軌跡の始点及び終点は円弧の外側に存在していることを特徴とする太陽電池。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一に記載の太陽電池を文字盤に配置したことを特徴とする時計。
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