JP3968464B2 - 光ディスク再生装置におけるrf増幅回路のゲイン調整方法 - Google Patents

光ディスク再生装置におけるrf増幅回路のゲイン調整方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク再生装置の自動調整方法に関し、特にRF増幅回路のゲイン調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下に、従来の光ディスク再生装置の概要について図3を参照して説明する。図3は一般的な光ディスク再生装置の一例を示すブロック図であり、特に光ディスクが光ディスク再生装置に装着された直後に、再生開始前に行う自動調整に関連するブロック図を示し、それ以外のブロックは図示が省略されている。以下の説明では図示しない光ディスク媒体は楽曲が記録されているコンパクトディスク(以下、単にCDとも記す)であるものとして説明する。
【0003】
図3に示す光ディスク再生装置20において、光ピックアップ11は、内蔵する半導体レーザから出射されるレーザ光を集光して、ディスク媒体上の目標の位置に照射し記録されている情報を再生するものであって、その構造については図示していないが、光学系と駆動機構系とから構成されている。前記光学系は、前記ディスク媒体面上にレーザ光を集光させたり、レーザ光スポットとディスク媒体上の目標位置とのずれを検出したりする機構であり、半導体レーザ、レンズ類、ビームスプリッタ、フォトダイオード等の光検知器(以下、光センサとも記す)等で構成される。
【0004】
前記駆動機構系は、対物レンズを前記光ディスクの面振れに追従させるフォーカス制御及びトラック振れに追従させるトラック制御を行って、ディスク媒体上の目標位置とレーザ光スポットとの位置関係を一定に維持するための駆動機構(以下、アクチュエータとも記す)であり、主にマグネット、コイル、支持部材から構成されている。その他前記駆動機構系には、前記光ピックアップ全体を前記光ディスクの半径方向の目標位置へ移動させるためのスレッド制御系の駆動機構も含まれている。
【0005】
光ピックアップ11では、対物レンズがばね材でフォーカスアクチュエータに接続されており、前記フォーカスアクチュエータによって対物レンズの位置(光ディスク記録面との距離)が制御されるようになっている。前記レーザ光ビームは、前記対物レンズ等を通過して前記光ディスク媒体の記録面で反射し、図示しないビームスプリッタ、集光レンズ等を介してフォトダイオードに入射する。前記フォトダイオードは例えば4分割フォトダイオードであり、この分割された夫々のダイオードの出力を用いて、フォーカスずれやトラックずれがエラー信号検出手段15により検出される。エラー信号検出手段15はフォーカスエラー信号(以下、FESとも記す)を検出して出力するフォーカスエラー信号検出回路と、トラッキングエラー信号(以下、TESとも記す)を検出して出力するトラッキングエラー信号検出回路とからなる。
【0006】
フォーカス制御系は光ピックアップ11、RF増幅回路13、エラー信号検出手段15、加算回路17、位相補償回路19、アクチュエータ駆動回路21、システム制御手段27で構成され、トラッキング制御系の構成も同じであるが、前記2つの制御系における実際の回路では、一部はフォーカス制御系とトラッキング制御系とで共通であり、一部はそれぞれで異なる回路が使用される。
光ディスク再生装置20は、フォーカス制御系に関して、オフセット補正電圧発生器、フォーカスサーチ信号発生器、フォーカスサーチを行うための矩形波発生器、フォーカス制御系のフォーカスバランス調整を行うフォーカスバランス調整手段などを備えるが、図示は省略されている。
【0007】
図3において、システム制御手段27はフォーカスオフセットを補正するためのフォーカスオフセット補正電圧や、トラッキングオフセットを補正するためのトラッキングオフセット補正電圧を加算回路17に与える。加算回路17は前記フォーカスエラー信号FESとトラッキングエラー信号TESとに、夫々のオフセット補正電圧を加算して、該加算した信号を位相補償回路19に与える。位相補償回路19は各制御ループの安定度を向上するために、夫々の系に対して適当な位相補償を行う。
【0008】
アクチュエータ駆動回路21は、位相補償回路19の出力に応じて、光ピックアップ11から出射されるレーザ光のビームウエストが光ディスクの記録面上にくるように前記対物レンズを光ディスク面に垂直に移動するためのフォーカスアクチュエータ駆動回路と、ビームスポットがトラックの中心上を照射するように、光ディスクの半径方向に前記対物レンズを移動するためのトラッキングアクチュエータ駆動回路とからなる。
光ディスク再生装置20全体の動作はシステム制御手段27によって制御される。また、システム制御手段27はそのメモリに格納されているゲイン制御信号をRF増幅回路13に与え、RF増幅回路13のゲインは与えられたゲイン制御信号に応じたゲインとなる。
【0009】
RF信号処理部30はRF増幅回路13、エラー信号検出手段15、再生RF信号生成回路23、RF信号振幅検出手段25によって構成される。これらの具体的な回路ブロックについては後述する。
再生RF信号生成回路23はRF増幅回路13の出力信号から再生RF信号(以下、SRFとも記す)を生成する。再生RF信号SRFは音楽データを再生するための主信号であり、EFM復調などを行う信号処理回路(図示しない)に与えられる。RF信号振幅検出手段25は再生RF信号の振幅を検出し、該振幅値を所定時間平均し、該平均値をシステム制御手段27に与える。後述するように、光ディスクが光ディスク再生装置20に装着されると、光ディスクを再生する前に、RF増幅回路13の出力レベルを略所定値にするための自動調整が行われるが、該自動調整において前記再生RF信号SRFの平均値が使用される。
【0010】
再生RF信号SRFの振幅が一定しない原因は、光ピックアップ11のレーザダイオードの発光強度や、光ディスクの反射率や、光検知器の感度がばらついたり、変化したりするためである。そして、再生RF信号SRFの振幅が異常な場合には、エラー信号検出手段15において十分な振幅のエラー信号が得られなくなったり、或いは弁別回路で得られる信号のジッタが多くなったり、復調された信号のエラー率が悪化するなどの問題を生じやすい。
【0011】
一方、フォーカスオフセットやフォーカスアンバランスの原因は、例えば光ディスク面と光ピックアップ11との角度が不適正であることや、4分割フォトダイオードにおける各ダイオードの感度の違い、電気回路のオフセット電圧などがある。そして、前記フォーカス制御系内にオフセット信号を持っている場合には、正確なフォーカス制御ができないことになり、フォーカスバランスの調整が悪いとフォーカス引き込みが不可能になる場合もある。トラッキング制御系に関しても同様であり、トラッキング系の直流オフセットが大きい場合やバランス調整が悪い場合は、トラッキングの残留誤差が大きくなり、引き込みに長時間を要したりトラックはずれが生じ易くなったりする。
【0012】
このため、正確なフォーカス制御やトラッキング制御を行うために、及びエラー率の低い再生データを得るために、再生する光ディスクが光ディスク再生装置20に装着されると、再生に先立ってまず光ディスク再生装置の自動調整が行われる。この自動調整の一部として、RF増幅回路13のゲイン調整を行い、フォーカス制御系、トラッキング制御系のそれぞれの直流オフセットとバランスの補正を行い、各制御系のゲイン調整が行われる。
【0013】
以下、一般的な光ディスク再生装置において、再生開始に先立って行われる自動調整の手順について説明する。
図4は一般的な光ディスク再生装置に係る自動調整手順の一例を示すフローチャートである。図4において、光ディスク再生装置20に光ディスクが装着されると、光ピックアップ11が最内周部にある状態にして、ステップS11でトラッキング制御系のオフセット補正を行い、ステップS13へ進む。ステップS13では、光ピックアップ11のレーザ光源を起動(ON)しステップS15へ進む。
ステップS15ではフォーカス制御系のオフセット補正を行い、ステップS17へ進む。ステップS17ではフォーカスサーチを行い、フォーカス制御系のループを閉じ(フォーカスサーボON)てステップS19へ進む。
【0014】
ステップS19ではターンテーブルを所定速度で回転させるためのスピンドル制御系のループを閉じ(スピンドルサーボON)、ステップS21へ進む。
ステップS21では、トラッキングバランス調整を行いステップS51へ進む。前記トラッキングバランス調整は、光ディスク媒体自体の偏芯及びディスクチャッキングによる偏芯によりレーザ光ビームが情報トラックを横切ったときに生じる所謂トラック跨ぎ信号を用いて、トラッキング誤差信号TEの上側ピークレベルと下側ピークレベルとが一致するように可変利得増幅器のゲインを調整する。
【0015】
ステップS51では、トラッキング制御系とスレッド制御系のループを閉じ(トラッキング&スレッドサーボON)、制御系が安定するまで600ms待機してステップS53へ進む。前記トラッキング制御系のループの開閉や、前記スレッド制御系のループの開閉は、システム制御手段27により制御して行う。ステップS53ではフォーカス制御系のゲイン調整を行い、ステップS55ではトラッキング制御系のゲイン調整を行いステップS57へ進む。
【0016】
ステップS57では光ピックアップ11のフォトダイオードの出力を増幅するRF増幅回路のゲイン調整を行い、ステップS59へ進む。ステップS59ではフォーカス制御系のバランス調整を行いステップS61へ進む。
コンパクトディスク(CD)の最内周には記録されている楽曲などの名称や記録位置などの一覧を示すTOC(テーブル・オブ・コンテンツ)が記録されており、ステップS61では光ディスク媒体のTOC領域をサーチし、ステップS63ではTOCの情報を読み取り、次の処理ステップへ進む。次の処理ステップでは、操作者が選択したトラックの楽曲を光ピックアップ11で読み出すための動作が行われる。
前記した各項目の調整において、調整値を探索しても収束しない場合は殆ど、その項目の調整値はデフォルト値に設定される。
【0017】
次に、前記した図4のステップS57で示すRF増幅回路のゲイン調整の一例について説明する。
図5は従来例光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整手順を示すフローチャートである。このフローチャートで示す処理では、RF増幅回路のゲインを順次変更して、再生RF信号SRFの平均値を算出し、該平均値が所定の閾値内になるようなRF増幅回路のゲインの値を探索する。
図5において、ステップS111ではシステム制御手段27からの指示によりレジスタ及びフィルタをRF増幅回路のゲイン調整用に設定してステップS113へ進む。ステップS113ではRFゲインをデフォルト値にしてステップS115へ進む。ステップS115では、所定時間内の再生RF信号の振幅データを平均化してステップS117bへ進む。
【0018】
ステップS117bではステップS115で算出した振幅の平均値が所定の閾値内か否かを判別し、肯定であればステップS119へ進み、否定であればステップS131へ進む。前記ステップS117bでは、振幅の平均値が第1の閾値以上で且つ第1の閾値より大きい第2の閾値以上であれば、肯定とし、それ以外は否定とする。ステップS119では、前回のRFゲイン値での探索と今回のRFゲイン値での探索と、2回連続してステップS117bからステップS119へ進んだか否かを判別し、肯定であればステップS121へ進み、否定であればステップS135へ進む。ステップS121では現在のRF増幅回路のゲイン値をシステム制御手段27内のRFゲインメモリに格納して、このフローを終了する。
【0019】
ステップS117bからステップS131へ進むと、ステップS131ではリトライ回数が規定回数より大きければステップS133へ進み、大きくなければステップS135へ進む。前記リトライ回数とは、ステップS117bでの判別で否定となり、前記振幅の平均値が所定の閾値内になるまでにRFゲインの値を変更して探索を繰り返した回数である。また、前記リトライ回数の規定回数は、比較的大きく設定する必要があり、例えば32に設定される。これは、再生RF信号の振幅が大きすぎて、ステップS117bにおいて所定の閾値内に入らないと判別された場合でも光ディスクが異常ではないことがあり、光ディスクが異常であると誤認しないために、規定回数を大きく取る必要がある。このために異常な光ディスクの場合にはRF増幅器のゲイン調整に長時間を要することとなる。
ステップS133ではRF増幅回路のゲイン値を格納するRFゲインメモリに、予め定めたデフォルト値を格納してこのフローを終了する。
【0020】
ステップS131からステップS135へ進んだ場合は、ステップS135でリトライ回数をカウントアップ、即ちインクリメントしてステップS137へ進み、ステップS137でRFゲインを現在値から所定値だけ変更してステップS115へ進み、RFゲイン値の探索を繰り返す。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
光ディスク再生装置20にディスクを裏返しにして装着したり、或いは無記録のディスクを装着したりしても、フォーカスの引き込みが正常に行われる場合がある。かかる場合に、光ディスク再生装置20が周波数発電機を備えてなく、光ディスクに記録されている同期信号からしかディスクの回転速度を知ることが出来ない場合は、光ディスクにデータが記録されていないとディスクを回転するスピンドルモータの制御が出来ず、スピンドルモータが暴走していてもこの異常回転を検出できない。即ち、図4に示すステップS57でのRFゲイン調整で、リトライを繰り返してもスピンドルモータの回転の異常を検出できず、ステップS57の次にはステップS59のフォーカスバランス調整を行うこととなる。また、図4に示すステップS11以降の処理で自動調整の収束値が得られなかった場合は、その調整項目についてはデフォルト値が調整値として採用される。
【0022】
そして、スピンドルモータが暴走している状態で図4に示すステップS59のフォーカスバランス調整の処理まで行われた後、ステップS61のTOCサーチの処理へ進み、このTOCサーチが所定時間内にできなかったときに、初めて再生装置が異常であると判断して、スピンドルモータの回転を停止する処理を行い、装着されている光ディスクを排出する。したがって、自動調整の開始から光ディスクが排出されるまでの時間が比較的長くなり、ユーザは光ディスクが排出されるまでに長い時間待たされるという問題があった。
【0023】
本発明は前記した課題を解決するためになされたもので、その目的は、スピンドルモータ用の周波数発電機を備えなくても、光ディスクの異常を速やかに検出し、スピンドルモータの異常回転を早期に解消し得る光ディスク再生装置のゲイン調整方法を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法において、RF信号の振幅が所定の閾値内であるか否かを判別する第1のステップと、該第1のステップで否定となった場合に、RF信号の振幅が所定のNGレベルより小さいか否かを判別する第2のステップとを有し、RF増幅回路のゲインを順次変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを探索している場合に、前記RF信号の振幅が所定の閾値内でなく且つ所定のNGレベルより小さいときは、RF増幅回路のゲイン調整を中止し、光ディスクを回転するスピンドルモータの回転を停止するようにした光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法である。
【0025】
第2の発明は、第1の発明の光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法において、前記第1のステップではRF信号の振幅が第1の閾値以上で且つ第2の閾値以下であるか否かを判別し、前記NGレベルは前記第1の閾値より小さくするようにした光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法である。
【0026】
第3の発明は、請求項1又は請求項2記載の光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法において、RF増幅回路のゲインを順次変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを探索している場合に、前記第2のステップで肯定となった回数、即ちNG回数をカウントする第3のステップと、前記NG回数が所定のNG回数より大きいか否かを判別する第4のステップとを有し、NG回数が所定のNG回数より大きいときはRF増幅回路のゲイン調整を中止し、光ディスクを回転するスピンドルモータの回転を停止するようにした光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法である。
【0027】
第4の発明は、第3の発明の光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法において、前記第4のステップで否定となった場合には、RF増幅回路のゲインを変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを再度探索するようにした光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法である。
【0028】
第5の発明は、第1の発明又は第2の発明の光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法において、前記第2のステップで否定となった場合に、RF増幅回路のゲインを順次変更して、RF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを探索した回数、即ちリトライ回数をカウントする第5のステップと、前記リトライ回数が所定のリトライ回数より大きいか否かを判別する第6のステップを有し、前記第6のステップで肯定となったときはRF増幅回路のゲインをデフォルト値に設定し、前記第6のステップで否定となったときはRF増幅回路のゲインを変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを再度探索するようにした光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。光ディスクが光ディスク再生装置に装着されると、光ピックアップを含む制御系の自動調整が行われる。この自動調整の中でRF増幅回路のゲイン調整を行うに際し、RF増幅回路のゲインを順次変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを探索している場合に、前記RF信号の振幅が所定の閾値内でなく且つ所定のNGレベルより小さいときは、RF増幅回路のゲイン調整を中止し、光ディスクを回転するスピンドルモータの回転を停止する。これによりスピンドルモータ用の周波数発電機を備えない光ディスク再生装置であっても、光ディスク記録媒体の異常を速やかに検出し、スピンドルモータの異常回転を早期に解消することが出来る。
【0030】
以下、本発明の実施例について、図と共に説明する。本発明のRF増幅回路のゲイン調整方法が適用される光ディスク装置のブロック図は図3に示すブロック図と同じであるのでその図示を省略する。また、本発明に係る光ディスク再生装置の自動調整全体の手順は図4に示すフローチャートと同じであるからその図示を省略する。
以下に説明する本発明の光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法は、図4に示すステップS57の処理に相当する処理である。
【0031】
図1は本発明が適用される光ディスク再生装置に係る要部を示すブロック図であり、光ピックアップ11内の4分割光検知器40と、RF信号処理部30とを示す。RF信号処理部30は図3に示すRF増幅回路13、エラー信号検出手段15、再生RF信号生成回路23、RF信号振幅検出手段25で構成されるRF信号処理部30に相当する。図3ではRF信号処理部30の構成が機能的に示されており、図1ではRF信号処理部30の具体的な構成がブロック図で示されている。
【0032】
光ディスクからの反射光を受光する4分割光検知器40は4つのフォトダイオード等の光センサA、B、C、Dからなり、それらの対角線上の光センサA、Cの出力が加算器43で加算され、対角線上の光センサB、Dの出力が加算器41で加算される。なお、符号A〜Dはこれらの光センサとその出力信号の双方を示すものとする。
加算回路45、51は共に加算器41、43の出力信号同士を加算するものであり、減算回路47、49は共に加算器43の出力信号から加算器41の出力信号を減算するものである。また、加算回路45の出力信号は遅延回路53を介して乗算回路55の一方の入力端子に与えられ、減算回路47の出力信号はそのまま乗算回路55の他方の入力端子に与えられる。乗算回路55の出力信号はLPF(ローパスフィルタ)57を介してトラッキングエラー信号TESとしてトラッキングサーボ系に与えられる。この例のトラッキングエラー信号TESは位相差法を用いたトラッキング信号である。
【0033】
減算回路49の出力信号はフォーカスエラー信号FESとして用いられるべく、フォーカスサーボ制御系に与えられる。この例のフォーカスエラー信号FESは非点収差法によるフォーカスエラー信号である。
加算回路51の出力信号は4分割光検知器40の和信号(再生RF信号SRF)としてEFM復調などを行う信号処理回路へ出力されるとともに、RF信号振幅検出手段25へも出力される。前記和信号SRFはディスクの記録情報を読み出すための主信号となる。
【0034】
RF信号振幅検出手段25は前記再生RF信号SRFの振幅を検出するものであり、例えば上側エンベロープと下側エンベロープを検波して、それらを減算することにより再生RF信号の振幅を検出してシステム制御手段27に与える。システム制御手段27は与えられた振幅値について所定時間での平均値を算出し、該平均値に基づいて加算回路51のゲインを制御するゲイン制御信号を加算回路51に与える。
なお、加算回路45、減算回路47、減算回路49、加算回路51は夫々のゲインを制御することが可能とされており、バランス調整やRFゲインの調整時にそれらのゲインが調整される。
【0035】
以下に説明するRF増幅回路のゲイン調整は、再生RF信号を生成して出力する加算回路51のゲインを設定する処理である。
図2は本発明におけるRF増幅回路のゲイン調整手順の一例を示すフローチャートである。図2において、ステップS111からステップS121までの処理は図5に示すフローチャートの場合と略同じであるから、同一の処理についての説明は省略する。
ステップS117ではステップS115で算出した振幅の平均値が所定の閾値内か否かを判別し、肯定であればステップS119へ進み、否定であればステップS123へ進む。
【0036】
前記ステップS123では、再生RF信号振幅の平均値が所定のNGレベルより小さいか否かを判別し、肯定であればステップS125へ進み、否定であればステップS131へ進む。ステップS125では、ステップS123からステップS125へ進んだ回数をNG回数として、このNG回数を1だけインクリメントしてステップS127へ進む。ステップS127ではNGカウンタの値が8より大きいか否かを判別し、大きければステップS129へすすみ、大きくなければステップS135へ進む。前記したNGカウンタの限界値はステップS131におけるリトライ回数の規定回数より十分小さく設定される。例えばステップS131におけるリトライ回数は32回であり、ステップS127におけるNGカウンタの限界値は8である。ステップS129ではスピンドルモータを強制的に停止する処理をしてこのフローを終了する。
【0037】
ステップS123からステップS131へ進むと、ステップS131ではリトライ回数が規定回数より大きければステップS133へ進み、大きくなければステップS135へ進む。前記リトライ回数とは、ステップS117での判別で前記振幅の平均値が所定の閾値内になるまでにRFゲインの値を変更して探索を繰り返した回数である。
【0038】
ステップS133ではRF増幅回路のゲイン値を格納するRFゲインメモリに、予め定めたデフォルト値を設定値として格納してこのフローを終了する。ステップS131からステップS135へ進んだ場合は、ステップS135でリトライ回数をインクリメントしてステップS137へ進み、ステップS137でRFゲインを現在値から所定値だけ変更してステップS115へ進み、RF増幅回路のゲイン値の探索を繰り返す。
【0039】
以上詳細に述べた通り、本発明を適用した実施の形態によれば、RF増幅回路のゲインを順次変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを探索している場合に、前記RF信号の振幅が所定の閾値内でなく且つ所定のNGレベルより小さいときは、スピンドルモータの回転を停止するようにしたから、例えば光ディスクを裏返しに装着した場合や未記録の光ディスクを装着した場合等に、光ディスクの異常を速やかに検出してスピンドルモータを早期に停止することが出来る。また、光ディスク再生装置の操作者は、異常な光ディスクが排出されるまでの待ち時間が短くなり、異常な光ディスクを早期に取り出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される光ディスク再生装置に係る要部を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるRF増幅回路のゲイン調整手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】一般的な光ディスク再生装置の一例を示すブロック図である。
【図4】一般的な光ディスク再生装置に係る自動調整手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】従来例光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整手順を示すフローチャートである。
におけるRF増幅回路のゲイン調整手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 光ピックアップ
13 RF増幅回路
15 エラー信号検出手段
17 加算回路
19 位相補償回路
20 光ディスク再生装置
21 アクチュエータ駆動回路
23 再生RF信号生成回路
25 RF信号振幅検出手段
27 システム制御手段
30 RF信号処理部
40 4分割光検知器
41、43 加算器
45、51 加算回路
47、49 減算回路
53 遅延回路
55 乗算回路
57 LPF(ローパスフィルタ)

Claims (2)

  1. スピンドルモータ用の周波数発電機を装備していない光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法であって、光ディスクが装着されるのに伴い、フォーカスサーボ及びスピンドルサーボの開始後に行なう前記ゲイン調整方法において、
    RF信号の振幅が所定の閾値内であるか否かを判別する第1のステップと、該第1のステップで否定となった場合に、RF信号の振幅が所定のNGレベルより小さいか否かを判別する第2のステップとを有し、
    RF増幅回路のゲインを順次変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを探索している場合に、
    該ゲインの変更のつど前記第1のステップと、該第1のステップの判別が否定である場合には前記第2のステップとを実行し、前記第2のステップにおける判別が肯定であるときは、RF増幅回路のゲイン調整を中止し、光ディスクを回転するスピンドルモータの回転を停止し、
    前記第1のステップではRF信号の振幅が第1の閾値以上で且つ第2の閾値以下であるか否かを判別し、前記NGレベルは前記第1の閾値より小さくし、
    RF増幅回路のゲインを順次変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを探索している場合に、前記第2のステップで肯定となった回数、即ちNG回数をカウントする第3のステップと、前記NG回数が所定のNG回数より大きいか否かを判別する第4のステップとを有し、NG回数が所定のNG回数より大きいときはRF増幅回路のゲイン調整を中止し、光ディスクを回転するスピンドルモータの回転を停止し、
    前記第4のステップで否定となった場合には、RF増幅回路のゲインを変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを再度探索し、
    前記第2のステップで否定となった場合に、RF増幅回路のゲインを順次変更して、RF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを探索した回数、即ちリトライ回数をカウントする第5のステップと、前記リトライ回数が所定のリトライ回数より大きいか否かを判別する第6のステップを有し、
    前記第6のステップで否定となったときはRF増幅回路のゲインを変更してRF信号の振幅が所定の閾値内になるRF増幅回路のゲインを再度探索することを特徴とする光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法。
  2. 請求項1記載の光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法において、
    前記第6のステップで肯定となったときはRF増幅回路のゲインをデフォルト値に設定することを特徴とする光ディスク再生装置におけるRF増幅回路のゲイン調整方法。
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