JP3968229B2 - 接合金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1本の鉛直木材(柱)側面に水平木材(梁)の端面が突合され、両者が相対的に変位不可能に固定されるよう、両木材の間に介在する接合金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
木造住宅の柱・梁等の接合に関しては、従来、ホゾ加工が使用され、一般に金具は殆ど使用されなかった。しかし、これでは接合強度が不足しがちで、ホゾの加工にかなりの手間を要するという問題があった。そこで、ボルト・ナットなどの金具を初めとする各種金具が開発され、ホゾと併用する方法がよく行われるようになっている。
【0003】
また、木材の接合作業の一層の簡略化と時間の短縮のため、近年はホゾの省略と共に、それに適合した、プレート状金具とピン、ボルトなどを含む各種接合金具が提案されている。
【0004】
図8はその一例であって、薄い鋼板のプレス加工によってコの字状に形成されており、水平木材20の端部に形成された2条の溝Mに差し込み可能で、かつ上辺に切り欠き61,61及びピンP挿入用の挿入孔62,62が設けられた、相対する平行な差込部分I,Iと、鉛直木材10の側面にボルト・ナットBNで固定される接合部分Jと、よりなる。このような接合金具は、あたかも鉄骨の接合のように工場にて予め加工された木材同士の接合が可能であるため、広く使用されるようになっている。
【0005】
しかし、これらのプレート状金具とピン、ボルトなどを含む各種接合金具には、(1)鉛直木材10に取付けられた状態では損傷し易い、(2)鉛直木材10への取り付けに手間と時間がかかる、(3)鉛直木材10へ接合金具が装着されたままでは輸送は困難である、といった問題点がある。
【0006】
本発明者は、こうした問題を解決するための接合金具を発明し、先に出願した(特願2001−274965)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この先に出願した接合金具は、水平木材に結合される差込部分と、その差込部分の一端に垂直に一体結合され、鉛直木材の側面に相対向する面を有する板状接合部分と、鉛直木材の側面に予め固定される平板状の接合具と、を備えており、板状接合部分が、接合具に対して位置決めされたあと、鉛直木材の側面に対して平行に移動されるか、又は回動されることによって、接合具への接合がほぼワンタッチで行われるように構成されている。
【0008】
従って、構造が簡単で、接合が容易であり、また施工現場での木材同士の接合作業時間を著しく短縮することができ、上記した問題点を全て解決することができる。
【0009】
そして、この先の出願に係る接合金具は、その実施の形態において、接合具の上部に係止部材(抜け防止片)を形成したものを示している。この係止部材は、接合具に組付けた板状接合部分が不意の力を受けることによって移動したり抜け出すのを未然に防止するものであり、当該接合金具において重要な役目を担う部材である。
【0010】
そこで、本発明の目的とするところは、前記係止部材をさらに改良し、接合具に組付けた板状接合部分がずれたり、外れたりするのを未然に防止することのできる接合金具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の接合金具は、一本の鉛直木材(10)の側面に一本の水平木材(20)の端面が突き合わされ、両者が相対的に変位不可能に固定されるよう、両木材間に介在する接合金具であって、水平木材(20)の端面に形成された縦溝(M)に差し込まれると共に孔(62)を有し、水平木材(20)の側面から挿通されるピン(P)がその孔(62)に貫通することによって水平木材(20)と結合される差込部分(I)と、その差込部分(I)の一端に垂直に一体結合され、前記鉛直木材(10)の前記側面に相対向する面を有する平板状の板状接合部分(J)と、前記鉛直木材(10)の前記側面に予め固定される平板状の接合具(K)と、を備えており、前記差込部分(I)は、前記水平木材(20)に斜めに挿入組付けされる円筒部分(46)の外周面に鉛直板(45)が結合されたものであり、前記板状接合部分(J)が、前記接合具(K)に対して位置決めされたあと、鉛直木材(10)の側面に対して平行に移動されるか、又は回動されることによって、接合具(K)への接合が略ワンタッチで行われるように構成され、前記接合具(K)の上部に、前記板状接合部分(J)が平行移動又は回動される際には当該板状接合部分(J)の背面に当接し弾性変形して後退し、接合終了後は、弾性復帰して前記板状接合部分(J)の上端縁に当接し、当該板状接合部分(J)が平行移動又は回動するのを阻止する係止部材(70)を設けてなることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に記載の接合金具は、前記係止部材(70)が、前記接合具(K)の一部が略コ字状に剪断され、その先端部(75a)が前方にやや折曲げられて、前後方向に弾性変形自在な板バネ状に構成されたものであることを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に記載の接合金具は、前記係止部材(70)が、前記接合具(K)に穿設された窓孔(76)に、板バネ片(71)の中央部を突出成形した突出部(71a)が裏面から挿通され、かつ前記板バネ片(71)の一端部が接合具(K)の裏面に固定されて構成されたものであることを特徴とする。
【0014】
さらに、請求項4に記載の接合金具は、前記係止部材(70)が、前記接合具(K)に穿設された窓孔(76)の裏面側にコイルスプリング(74)を内蔵したガイド筒(73)が設けられ、このガイド筒(73)内に、前記窓孔(76)から先端部(75a)が前記コイルスプリング(74)の弾力によって突出する突起材(75)が設けられて構成されたものであることを特徴とする。
【0015】
なお、カッコ内の記号は図面および後述する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【0016】
本発明の請求項1に記載の接合金具によれば、接合具の上部に、板状接合部分が平行移動又は回動される際にはその板状接合部分の背面に当接し弾性変形して後退し、接合終了後は、弾性復帰して板状接合部分の上端縁に当接し、当該板状接合部分が平行移動又は回動するのを阻止する係止部材を設けているので、一旦組付けられた板状接合部分が接合具からずれたり、外れるのを未然に防止することができる。
【0017】
また、請求項2に記載の発明によれば、係止部材が、接合具の一部が略コ字状に剪断され、その先端部が前方にやや折曲げられて、前後方向に弾性変形自在な板バネ状に構成されているので、一旦組付けられた板状接合部分が接合具からずれ、また外れるのを確実に阻止することができる。なお、この係止部材は、接合具の一部を剪断および折曲げて形成しているので、製造が容易であり、製造コストの低廉化を図ることができる。構造が簡易であるので故障も少ない。
【0018】
また、請求項3に記載の発明によれば、係止部材が、接合具に穿設された窓孔に、板バネ片の中央部を突出成形した突出部が裏面から挿通され、かつ板バネ片の一端部が接合具の裏面に固定されて構成されたものであるので、一旦組付けられた板状接合部分が接合具からずれたり、外れるのを確実に防止することができる。なお、この係止部材は、板バネ片の中央部を突出成形して形成しているので、製造が容易でコストが廉価である。
【0019】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、係止部材が、接合具に穿設された窓孔の裏面側にコイルスプリングを内蔵したガイド筒が設けられ、そのガイド筒内に、窓孔から先端部がコイルスプリングの弾力によって突出する突起材が設けられて構成されているので、一旦組付けられた板状接合部分が接合具からずれたり、外れるのを確実に防止することができる。また、この係止部材は、ガイド筒、コイルスプリングおよび突起材で形成されるので、製造が容易であり、コストの低廉化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る接合金具について説明する。図1は当該接合金具を示すもので、(a)は組立ての手順を示す斜視図であり、(b)は組立て後の状態を示す断面図である。また、図2は、図1に示す接合具Kに設けられた係止部材70を示すもので、(a)は通常の状態を示す拡大断面図、(b)は弾性変形して後退した状態を示す拡大断面図、(c)は通常の状態における拡大正面図である。なお、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
【0021】
本発明の実施形態に係る接合金具は、一本の鉛直木材10の側面に一本の水平木材20の端面が突き合わされ、両者が相対的に変位不可能に固定されるよう、両木材間に介在するものであって、差込部分I、板状接合部分J、接合具Kおよび係止部材70を備える。
【0022】
差込部分Iは、水平木材20の端面に形成された縦溝Mに差し込まれると共に孔62を有し、水平木材20の側面から挿通されるピンPがその孔62に貫通することによって水平木材20と結合される部材である。
【0023】
板状接合部分Jは、差込部分Iの一端に垂直に一体結合され、鉛直木材10の側面に相対向する面を有する。
【0024】
また、接合具Kは、鉛直木材10の前記側面に予め固定される平板状の部材である。
【0025】
さらに、板状接合部分Jが、接合具Kに対して位置決めされたあと、鉛直木材10の側面に対して平行に下降移動されることによって、接合具Kへの接合がワンタッチで行われるように構成されている。
【0026】
そして、係止部材70は、接合具Kの上部に、板状接合部分Jが平行に下降移動される際にはその板状接合部分Jの背面に当接し、弾性変形して後退する。また、接合終了後は、原形に弾性復帰して板状接合部分Jの上端縁に当接する。これによって、板状接合部分Jが平行に上昇移動するのを未然に阻止する。
【0027】
なお、本実施形態における係止部材70は、接合具Kの一部が略コ字状に剪断され、その先端部75aが前方にやや折曲げられて、前後方向に弾性変形自在な板バネ状に構成されている。従って、容易に製造することができ、製造コストを抑えることができる。また、構造が簡易なので、故障も発生し難い。
【0028】
この係止部材70の他の実施形態を、図3に示す。(a)は通常の状態における断面図、(b)は後退した状態を示す断面図、また、(c)通常の状態における正面図である。
これは、接合具Kに穿設された窓孔76に、板バネ片71の中央部を突出成形した突出部71aが裏面から挿通されたものであり、かつ、板バネ片71の一端部が接合具Kの裏面に、ビス72で固定されて構成されたものである。なお、突出部71aはその上端から下端に向けて前方に傾斜されており、これによって、板状接合部分Jが下降移動する際における接触抵抗を小さくし、当該板状接合部分Jが接合具Kに円滑に組付くように構成されている。
【0029】
こうした構成の係止部材70を設けることによって、一旦組付けられた板状接合部分Jが接合具Kからずれたり、外れるのを確実に防止することができる。なお、この係止部材70は、板バネ片71の中央部を突出成形して形成しているので、製造が容易でコストが廉価であるといった特長を有する。
【0030】
また係止部材70のさらに他の実施形態を、図4に示す。(a)は通常の状態における断面図、(b)は後退した状態を示す断面図、また、(c)は正面図である。
この係止部材70は、接合具Kに穿設された窓孔76の裏面側にコイルスプリング74を内蔵したガイド筒73が設けられ、そのガイド筒73内に、窓孔76から先端部75aがコイルスプリング74の弾力によって突出する略凸状の突起材75が設けられている。
【0031】
この係止部材70の突起材75もその先端部75a前面が傾斜面に設定されており、これによって板状接合部分Jとの接触抵抗を小さくして、当該板状接合部分Jが接合具Kに容易に組付けるように設定されている。この係止部材70は、ガイド筒73、コイルスプリング74および突起材75といった簡易な部材で形成されるので、製造が容易であり、コストを低廉に抑えることができる。
【0032】
図1に示す接合金具について詳述する。接合具Kは、鉛直木材10の側面にボルトナットBNによって取付けられた板状体であって、さらに水平方向に突出する複数個(図では上下左右に4個)の軸部131と、その軸部131の先端に結合された、軸部131の径より大きい径の頭部132とを備えている。
【0033】
板状接合部分Jについて説明すると、まず、前記接合具Kの頭部132を水平方向に挿通可能な径を有する孔140が穿けられている。しかも、その孔140には、孔140を挿通した頭部132に結合された軸部131の鉛直上方への進入を許すが、前記頭部132の水平方向の進入を阻止する幅の切り込み141が上側に連設されていて、全体として柄が付いた丸い杓子の形状である。なお、その切り込み141の方向は、孔140の半径方向であれば、その周上の位置に特に制限されるものではない。この板状接合部分Jは、水平木材20に挿入組付けされる円筒部分46に、鉛直板45を介して一体設されている。
【0034】
さらに、接合具Kの上部には前記した係止部材70が設けられている。そのため、孔140を挿通した頭部132に結合された軸部131が鉛直上方へ進入(板状接合部分Jが下降)するときは、係止部材70の下部が板状接合部分Jに押されて後退するため、進入(板状接合部分Jの下降)可能であるが、それから板状接合部分Jが上昇しようとすると、復元した係止部材70の下端にロックされて、その上昇は阻止される。
【0035】
また、水平木材20及び板状接合部分Jが当接し、接合される接合具Kは板状体であるので、鉛直木材10の側面に対して水平木材20の動揺があって、それによる圧縮・摩擦があっても、直接鉛直木材10に触れることはなく、その側面が損傷を受けることがない。
【0036】
本発明の他の実施形態を、図5により説明する。差込部分Iは前記実施形態のそれと同じものであって、板状接合部分Jは、差込部分Iとは反対側の面に、水平方向に突出する軸部231と、その軸部231の先端に結合された、前記軸部31の径より大きい径の頭部232とを備えている。
【0037】
接合具Kは、鉛直木材10の側面に予めボルトナットBNで固定された板状体であって、前記頭部232を水平方向に挿通可能な孔240を有し、その孔240には、孔240を通過した前記頭部232に結合された軸部231の鉛直下方への進入を許すが、挿通した頭部232の水平方向の通過を阻止する幅の切り込み241が下側に連設されている。
【0038】
切り込み241の方向は、孔240の周、半径方向であれば、その周上の位置に特に制限されるものではなく、例えば、別の実施形態として、他の構成は上述のそれと同じであって、複数の軸部231、頭部232、それらに対応する孔240が同一円周上に配置されたものが図6に示されている。
【0039】
それによれば、板状接合部分Jから突出した頭部232が、それに対応して接合具Kに穿けられた各孔240を挿通し、軸部231が孔240内に位置するよう、板状接合部分Jが接合具Kに位置決めされたあと、板状接合部分Jが、鉛直木材10の側面に平行な面内で切り込み241に向かって回動されると、軸部231が切り込み241内に差し込まれ、それに伴なって、板状接合部分Jの移動が拘束され、接合具Kに略ワンタッチで接合される。
【0040】
なお、図5および図6に示す実施形態においても、接合具Kの上部に係止部材70が設けられており、この係止部材70によって、接合具Kに組付けられた板状接合部分Jの上昇移動や外れが未然に防止される。
【0041】
さらに本発明の他の実施形態について図7により説明する。差込部分Iは上述のものと同じであり、板状接合部分Jは、単なる板状であって、孔や軸部、頭部の突起はなく、接合具Kは、鉛直木材10の側面に予めボルトナットBNで固定される板状体であって、鉛直下方に移動する板状接合部分Jを受け入れ可能な幅の枠部50を有している。その枠部50の下側の枠片51,52,53,54には、受け入れた板状接合部分Jをその状態でしたから支持する支え部分55が付設されている。なお、枠部50は、互いに間隔が開いた、左右対称上下2段の断面L字状の枠片51,52,53,54よりなるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0042】
これによれば、鉛直木材10の側面に予め固定された板状接合具Kには、鉛直下方に移動する板状接合部分Jを受け入れ可能な幅の枠部50を有し、その枠部50には、受け入れた板状接合部分Jを下から支持する支え部分55が付設されているため、板状接合部分Jの下端が枠部50の開口と一致する位置に移動され、そのまま鉛直下方に移動させられるだけで、板状接合部分Jは、接合具Kに文字通りワンタッチで接合される。
【0043】
なお、この実施形態においても、接合具Kの上部に係止部材70が設けられており、板状接合部分Jが不意な力の作用によって接合具Kから、上方へずれたり外れたりするのを未然に防止している。
【0044】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の接合金具によれば、接合具の上部に、板状接合部分が平行移動又は回動される際にはその板状接合部分の背面に当接し弾性変形して後退し、接合終了後は、弾性復帰して板状接合部分の上端縁に当接し、当該板状接合部分が平行移動又は回動するのを阻止する係止部材を設けているので、一旦組付けられた板状接合部分が接合具からずれたり、外れるのを未然に防止することができる。
【0045】
また、請求項2に記載の発明によれば、係止部材が、接合具の一部が略コ字状に剪断され、その先端部が前方にやや折曲げられて、前後方向に弾性変形自在な板バネ状に構成されているので、一旦組付けられた板状接合部分が接合具からのずれや外れを確実に阻止することができる。
なお、この係止部材は、接合具の一部を剪断および折曲げて形成しているので、製造が容易であり、製造コストの低廉化を図ることができる。構造が簡易であるので故障も少ない。
【0046】
また、請求項3に記載の発明によれば、係止部材が、接合具に穿設された窓孔に、板バネ片の中央部を突出成形した突出部が裏面から挿通され、かつ板バネ片の一端部が接合具の裏面に固定されて構成されたものであるので、一旦組付けられた板状接合部分が接合具からずれたり、外れるのを確実に防止することができる。
なお、この係止部材は、板バネ片の中央部を突出成形して形成しているので、製造が容易でコストが廉価である。
【0047】
さらに、請求項4に記載の発明によれば、係止部材が、接合具に穿設された窓孔の裏面側にコイルスプリングを内蔵したガイド筒が設けられ、そのガイド筒内に、窓孔から先端部がコイルスプリングの弾力によって突出する突起材が設けられて構成されているので、一旦組付けられた板状接合部分が接合具からずれ、また外れるのを確実に防止することができる。
また、この係止部材は、ガイド筒、コイルスプリングおよび突起材で形成されるので、製造が容易であり、コストの低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態における接合の手順を示す斜視図であり、(b)は接合後の状態を示す断面図である。
【図2】(a)は、図1における係止部材の通常の状態を示す断面図、(b)は後退した状態を示す断面図、および、(c)は、通常の状態における正面図である。
【図3】(a)は、係止部材の他の実施形態において通常の状態を示す断面図、(b)は後退した状態を示す断面図、および、(c)は通常の状態における正面図である。
【図4】(a)は、係止部材のさらに他の実施形態において通常の状態を示す断面図、(b)は後退した状態を示す断面図、および、(c)は通常の状態における正面図である。
【図5】(a)は、本発明の他の実施形態における接合の手順を示す斜視図であり、(b)は接合後の状態を示す断面図である。
【図6】図5に示す実施形態の別態様の接合の手順を示す斜視図である。
【図7】(a)は、本発明のさらに他の実施形態における接合の手順を示す斜視図であり、(b)は接合後の状態を示す断面図である。
【図8】(a)は、従来例における接合の手順を示す斜視図であり、(b)は接合後の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 鉛直木材
20 水平木材
31 軸部
32 頭部
40 孔
41 切り込み
45 鉛直板
46 円筒部分
50 枠部
51〜54 枠片
55 支え部分
61 切り欠き
62 ピン挿入孔
70 係止部材
71 板バネ片
71a 突出部
72 ビス
73 ガイド筒
74 コイルスプリング
75 突起材
75a 先端部
76 窓孔
131,231 軸部
132,232 頭部
140,240 孔
141,241 切り込み
BN ボルトナット
I 差込部分
J 板状接合部分
K 接合具
M 溝
P ピン

Claims (4)

  1. 一本の鉛直木材の側面に一本の水平木材の端面が突き合わされ、両者が相対的に変位不可能に固定されるよう、両木材間に介在する接合金具であって、
    水平木材の端面に形成された縦溝に差し込まれると共に孔を有し、水平木材の側面から挿通されるピンがその孔に貫通することによって水平木材と結合される差込部分と、
    その差込部分の一端に垂直に一体結合され、前記鉛直木材の前記側面に相対向する面を有する平板状の板状接合部分と、
    前記鉛直木材の前記側面に予め固定される平板状の接合具と、を備えており、
    前記差込部分は、前記水平木材に斜めに挿入組付けされる円筒部分の外周面に鉛直板が結合されたものであり、
    前記板状接合部分が、前記接合具に対して位置決めされたあと、鉛直木材の側面に対して平行に移動されるか、又は回動されることによって、接合具への接合が略ワンタッチで行われるように構成され、
    前記接合具の上部に、前記板状接合部分が平行移動又は回動される際には該板状接合部分の背面に当接し弾性変形して後退し、接合終了後は、弾性復帰して前記板状接合部分の上端縁に当接し、該板状接合部分が平行移動又は回動するのを阻止する係止部材を設けてなることを特徴とする接合金具。
  2. 前記係止部材は、前記接合具の一部が略コ字状に剪断され、その先端部が前方にやや折曲げられて、前後方向に弾性変形自在な板バネ状に構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の接合金具。
  3. 前記係止部材は、前記接合具に穿設された窓孔に、板バネ片の中央部を突出成形した突出部が裏面から挿通され、かつ前記板バネ片の一端部が接合具の裏面に固定されて構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の接合金具。
  4. 前記係止部材は、前記接合具に穿設された窓孔の裏面側にコイルスプリングを内蔵したガイド筒が設けられ、該ガイド筒内に、前記窓孔から先端部が前記コイルスプリングの弾力によって突出する突起材が設けられて構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の接合金具。
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