JP3967453B2 - 画像符号化方法および画像符号化装置 - Google Patents

画像符号化方法および画像符号化装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、撮像素子から得られる画像データを符号化して圧縮する画像符号化のための方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図22は例えば特開平6−54308号公報に示されている従来の画像信号圧縮符号化装置のブロック図である。図22において入力された画像信号は直交変換部37において離散コサイン変換(DCT)を用いて周波数成分への変換が行われた後、ノイズ除去部38に入力される。ノイズ除去部38では画像信号に含まれるノイズを周波数成分の特性を用いて除去し、ノイズ除去後のDCT係数がビット割り当て部39と量子化部40に入力される。量子化部40ではビット割り当て部39から出力される量子化ビット数にしたがってDCT係数の量子化が行われる。量子化されたDCT係数は符号化部41において符号化され、符号化信号として出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種の装置は以上のように構成されていた。ところで、静止画撮像装置において連写機能等の高速な画像記録を実現するためには撮像素子からの画像データを圧縮し、データサイズを小さくすることでデータ転送や記録速度を短縮する手法が有効である。このような撮像装置で用いる画像符号化法では一定レートで画像データを転送する必要があるため、符号データ長が固定である必要がある。また、撮像素子から画像データを符号化するため、画質劣化が最小限に抑えられている必要がある。
【0004】
しかしながら、撮像素子からの画像データにはノイズが含まれるため、符号化処理において適切な量子化レベルを得るためにはノイズを除去する必要がある。例えば特開平6−54308号公報に示されている画像信号圧縮符号化装置では符号化処理においてノイズ除去処理が行われるが周波数成分を用いてノイズ除去を行っているため、ノイズ除去後のビット割り当てによっては復号化画像においてモスキートノイズ等の画質劣化が生じる場合があった。また、連写機能等の高速な画像記録を行うためにはより簡易で高速な画像符号化処理及びノイズ除去処理が必要であった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、画像符号化処理においてノイズ除去処理を行う符号化処理をより簡易で高速なアルゴリズムで実現すると同時に、視覚的な画質劣化が少ない復号化画像を得ることができる画像符号化のための方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑み、この発明は、撮像素子から得られた画像データをM×N(M、Nは自然数)のブロックに分割するブロック分割工程と、当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出する信号レベル範囲算出工程と、得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する量子化レベル算出工程と、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化する量子化工程と、Lmax、Lmin及び各画素値の量子化値から、パターンマトリクスを用いた畳み込み積分値の絶対値を算出し、得られた絶対値の大きさに基づきノイズを検出するノイズ検出工程と、ノイズとして検出された画素について、量子化前の画素値を補正するノイズ除去工程と、ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行うブロック符号化工程と、を備えたことを特徴とする画像符号化方法にある。
また、撮像素子から得られた画像データをM×N ( M、Nは自然数 ) のブロックに分割するブロック分割工程と、当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出する信号レベル範囲算出工程と、得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する量子化レベル算出工程と、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化する量子化工程と、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントした結果としきい値との関係によりノイズを検出するノイズ検出工程と、ノイズとして検出された画素について、量子化前の画素値を補正するノイズ除去工程と、ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行うブロック符号化工程と、を備えたことを特徴とする画像符号化方法にある。
【0008】
またこの発明は、上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素をノイズと判定するしきい値判定ステップ、からなることを特徴とする画像符号化方法にある。
【0009】
またこの発明は、上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択ステップ、選択された画素で近傍画素に所定の関係をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定ステップ、からなることを特徴とする画像符号化方法にある。
【0010】
またこの発明は、上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択ステップ、選択された画素で近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定ステップ、からなることを特徴とする画像符号化方法にある。
【0011】
またこの発明は、上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択ステップ、選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定ステップ、からなることを特徴とする画像符号化方法にある。
【0012】
またこの発明は、上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択ステップ、選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素及び、近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定ステップ、からなることを特徴とする画像符号化方法にある。
【0013】
またこの発明は、上記ブロック符号化工程が、ノイズ除去後のブロックにおいてLmax及びLminを再計算する第2信号レベル範囲算出ステップ、得られたLmax及びLminから量子化レベルを算出する第2量子化レベル算出ステップ、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化した後符号化する符号化ステップ、からなることを特徴とする画像符号化方法にある。
【0015】
またこの発明は、撮像素子から得られた画像データをM×N(M、Nは自然数)のブロックに分割するブロック分割手段と、当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出する信号レベル範囲算出手段と、得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する量子化レベル算出手段と、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化する量子化手段と、Lmax、Lmin及び各画素値の量子化値から、パターンマトリクスを用いた畳み込み積分値の絶対値を算出し、得られた絶対値の大きさに基づきノイズを検出するノイズ検出手段と、ノイズとして検出された画素について、量子化前の画素値を補正するノイズ除去手段と、ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行うブロック符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符号化装置にある。
また、撮像素子から得られた画像データをM×N ( M、Nは自然数 ) のブロックに分割するブロック分割手段と、当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出する信号レベル範囲算出手段と、得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する量子化レベル算出手段と、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化する量子化手段と、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントした結果としきい値との関係によりノイズを検出するノイズ検出手段と、ノイズとして検出された画素について、量子化前の画素値を補正するノイズ除去手段と、ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行うブロック符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符号化装置にある。
【0016】
またこの発明は、上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素をノイズと判定するしきい値判定部、からなることを特徴とする画像符号化装置にある。
【0017】
またこの発明は、上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択部、選択された画素で近傍画素に所定の関係をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定部、からなることを特徴とする画像符号化装置にある。
【0018】
またこの発明は、上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択部、選択された画素で近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定部、からなることを特徴とする画像符号化装置にある。
【0019】
またこの発明は、上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択部、選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定部、からなることを特徴とする画像符号化装置にある。
【0020】
またこの発明は、上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択部、選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素及び、近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定部、からなることを特徴とする画像符号化装置にある。
【0021】
またこの発明は、上記ブロック符号化手段が、ノイズ除去後のブロックにおいてLmax及びLminを再計算する第2信号レベル範囲算出部、得られたLmax及びLminから量子化レベルを算出する第2量子化レベル算出部、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化した後符号化する符号化部、からなることを特徴とする画像符号化装置にある。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態における画像符号化方法の処理フローを表す図である。また図2はこの実施の形態における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。図2の各機能ブロックには図1のうちの受け持つ処理の符号が付されている。なおこの発明による装置は基本的にプログラムに従って処理を行うコンピュータによって構成され、これは以下の実施の形態でも同様である。
【0024】
図2において画像符号化装置は、ブロック分割手段1、信号レベル範囲算出手段(1、2)、量子化レベル算出手段(4、5、6)、量子化手段7a、ノイズ検出手段7b、ノイズ除去手段8、ブロック符号化手段9からなる。
【0025】
この実施の形態では図1のステップ1において画像データを図3に示すように4×4のブロックに分割する。次に図1のステップ2において分割された各ブロックを1つずつ読み出し、各ブロック毎に処理を行う。各ブロックの処理では図1のステップ3に示すように、まず、ブロックに含まれる画素の画素値に関する最大値Lmaxと最小値Lminを算出する。次に、得られたLmax及びLminからP1及びP2を図1のステップ4において算出する。ここでP1及びP2の算出は式(1)、(2)を用いて行われる。
【0026】
P1=(Lmax+3Lmin)/4 (1)
P2=(3Lmax+Lmin)/4 (2)
【0027】
次に、得られたP1及びP2を用いて図1のステップ5に示すようにQ1及びQ4を算出する。ここでQ1はブロック内でP1より小さい画素値をもつ画素の画素値の平均値であり、Q4はブロック内でP2より大きい画素値をもつ画素の画素値の平均値である。
【0028】
次に、図1のステップ6において、得られたQ1及びQ4からLa及びLdを算出する。ここでLaはブロック内の画素値の代表値であり、式(3)を用いて算出する。また、Ldはブロック内の画素値の範囲であり、式(4)を用いて算出する。
【0029】
La=(Q1+Q4)/2 (3)
Ld=Q4−Q1 (4)
【0030】
次に、図1のステップ7において画像中に含まれるノイズの検出を行う。ノイズの検出は次のように行う。まず、P1、La、P2をしきい値としてブロック内の各画素の量子化値を算出する。例えば、注目画素の画素値がP2より大きい場合には注目画素の量子化値を(Lmax+P2)/2に、注目画素の画素値がLaより大きくP2以下である場合には注目画素の量子化値を(P2+La)/2にする。また、注目画素の画素値がP1より大きくLa以下である場合には注目画素の量子化値を(La+P1)/2に、注目画素の画素値がP1以下である場合には注目画素の量子化値を(P1+Lmin)/2にする。
【0031】
次に、図4に示すようなパターンマトリクスを用いて、量子化後の画素値に図4のマトリクスとの畳み込み積分値の絶対値を算出する。なお、図4のパターンマトリクスは注目画素を中心にしたものである。次に、得られた絶対値が所定のしきい値以上である場合は当該画素をノイズと判定する。ここでしきい値の値は画像中に含まれるノイズレベルによって決まる値であり、一般に撮像素子によって異なる。
【0032】
図1のステップ7においてノイズとして判定された画素に関しては図1のステップ8においてノイズ除去処理(ノイズ補正処理)を行う。ノイズ除去処理は当該画素の近傍画素に関する平均値で当該画素の画素値を置き換えることで行う。この実施の形態において参照する近傍画素は図5に示すようなものを用いる。図5では注目画素がマトリクスの中央にあり、網がけされている画素が参照する近傍画素になる。また、この実施の形態の図4及び図5における近傍画素の参照においてブロックの境界を越えて参照する場合は、必要な画素データを適宜読み出して画素値の参照を行う。例えば、4ラインのラインバッファを用いて処理を行うことによってマトリクスの左右画素を容易にブロックの境界を越えた参照ができる。上下画素に関してもラインバッファを用いた同様な方法を用いて容易にブロックの境界を越えて参照できる。なお、画像の境界を越えたデータ参照が起こる場合には、画像の境界を越えた位置のデータを0にする等の例外処理を行えばよい。
【0033】
次に、図1のステップ9において各画素の量子化値から対応する符号を各画素に割り当てることによってブロックの符号化を行う。この実施の形態ではP1、La、P2の3つのしきい値を用いて量子化を行っているので、各画素の量子化値に対応する符号は2ビットでよい。例えば、注目画素の画素値がP2より大きい場合には注目画素の符号を2進数で11に、注目画素の画素値がLaより大きくP2以下である場合には注目画素の符号を2進数で10にする。また、注目画素の画素値がP1より大きくLa以下である場合には注目画素の符号を2進数で01に、注目画素の画素値がP1以下である場合には注目画素の符号を00にする。
【0034】
次に、図1のステップ10において画像中に未処理のブロックがあるかどうかを調べ、未処理のブロックがある場合には未処理のブロックに関して図1のステップ2から処理を行う。上記のような処理を行うことによって各ブロックのノイズ除去処理及び符号化処理を行うことができる。
【0035】
この実施の形態では、ブロックサイズとして4×4のものを用いたが、他のものであってもよい。また、入力される画像信号がカラーの場合、そのカラーフォーマットに合わせたブロックサイズや画素の参照方法を選択することで同様な効果を得ることができる。また、この実施の形態ではLmax及びLminからP1、P2、La等を算出し、ブロック内の画素の画素値を量子化する手法を用いたが、Lmax及びLminからブロック内の画素値を量子化する手法であれば、他の手法、他の量子化レベル数であってもよい。
【0036】
また、この実施の形態では図4に示すようなパターンマトリクスを用いてノイズの判定処理を行ったが、このマトリクスは撮像素子におけるノイズの特性によって適切なものを用いることで良好な結果を得ることができる。また、ノイズの検出処理において図4のパターンマトリクスを用いたものを示したが、量子化された画素値に対して適用できるものであれば、他のノイズ検出手法であってもよい。また、用いるパターンマトリクスは必ずしも図4に示したようなサイズ、形状、係数である必要はなく、例えば5×5のマトリクスや6×4のマトリクスであってもよい。また、矩形以外の形状のパターンマトリクスを用いてもよい。
【0037】
またこの実施の形態では図5に示すような近傍画素を参照して、近傍画素に関する画素値の平均値を算出したが、他の位置を参照するものであっても構わない。また、この実施の形態で示した近傍画素を用いたノイズ除去処理(補正処理)以外に、ノイズ成分だけを画素値から減算する、もしくは加算するといった処理方法も考えられる。これらの手法は特に撮像素子のノイズレベルが予め既知である場合に特に有効になる。
【0038】
実施の形態2.
図6はこの発明の別の実施の形態における画像符号化方法のノイズ検出の処理フローを表す図である。また図7はこの実施の形態における画像符号化装置のノイズ検出手段の構成を示すブロック図であり、各機能ブロックには図6のうちの受け持つ処理の符号が付されている。この実施の形態の他の部分は上記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0039】
図7においてノイズ検出手段7bは、画素数カウント部11としきい値判定部12とからなる。
【0040】
この実施の形態では図6のステップ11において、ブロックにおいて量子化レベルに含まれる画素数をそれぞれカウントする。例えば、上記実施の形態に示したようなP1、La、P2の3つのしきい値を用いて4つの量子化レベルに分割する場合は各レベルに含まれる画素をカウントし、4つのカウント値を得ることになる。
【0041】
次に、図6のステップ12において、得られた各レベルのカウント値に関して所定のしきい値と比較し、カウント値がしきい値より小さい場合、そのレベルに含まれる画素をノイズとして判定する。この実施の形態では4つの量子化レベルの場合について述べたが、他の量子化レベルの場合であってもよい。
【0042】
実施の形態3.
図8はこの発明の別の実施の形態における画像符号化方法のノイズ検出の処理フローを表す図である。また図9はこの実施の形態における画像符号化装置のノイズ検出手段の構成を示すブロック図であり、各機能ブロックには図8のうちの受け持つ処理の符号が付されている。この実施の形態の他の部分は上記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0043】
図9においてノイズ検出手段7bは、画素数カウント部13、画素選択部14、ノイズ判定部15からなる。
【0044】
この実施の形態ではまず、図8のステップ13において、ブロックにおいて量子化レベルに含まれる画素数をそれぞれカウントする。例えば、上記実施の形態に示したようなP1、La、P2の3つのしきい値を用いて4つの量子化レベルに分割する場合は各レベルに含まれる画素をカウントし、4つのカウント値を得ることになる。
【0045】
次に図8のステップ14において、得られた各レベルのカウント値に関して所定のしきい値と比較し、カウント値がしきい値より小さい場合レベルを選択する。次に、図8のステップ15において、選択されたレベルに含まれる画素で、その近傍画素と当該画素にある所定の関係がない場合、当該画素をノイズとして判定する。ここで所定の関係とは、例えば図10に示すように当該画素の画素値より、右近傍にある画素の画素値の方が小さく、かつ左近傍にある画素の画素値の方が大きいといったものであり、ノイズの特性や撮像素子から得られる画像の特性によって適切なものを用いる。
【0046】
この実施の形態では4つの量子化レベルの場合について述べたが、他の量子化レベルの場合であってもよい。また、近傍画素に関する所定の関係として当該画素の画素値より、右近傍にある画素の画素値の方が小さく、かつ左近傍にある画素の画素値の方が大きいというものを挙げたが、他のものであってもよい。
【0047】
実施の形態4.
図11はこの発明の別の実施の形態における画像符号化方法のノイズ検出の処理フローを表す図である。またこの実施の形態における画像符号化装置のノイズ検出手段の構成は図9に示すものと同じであり、各機能ブロックには図11のうちの受け持つ処理の符号が付されている。すなわちノイズ検出手段7bは、画素数カウント部16、画素選択部17、ノイズ判定部18からなる。この実施の形態の他の部分は上記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0048】
この実施の形態ではまず、図11のステップ16において、ブロックにおいて量子化レベルに含まれる画素数をそれぞれカウントする。例えば、上記実施の形態に示したようなP1、La、P2の3つのしきい値を用いて4つの量子化レベルに分割する場合は各レベルに含まれる画素をカウントし、4つのカウント値を得ることになる。
【0049】
次に図11のステップ17において、得られた各レベルのカウント値に関して所定のしきい値と比較し、カウント値がしきい値より小さい場合レベルを選択する。次に、図11のステップ18において、選択されたレベルに含まれる画素で、その近傍画素に当該画素の画素値と近い画素値をもつ画素がない場合、当該画素をノイズとして判定する。ここで注目画素の画素値と近傍画素の画素値が近いかどうかは2つ画素値の差分の絶対値と所定のしきい値を比較することで行われる。しきい値はノイズの特性や撮像素子から得られる画像の特性によって適切なものを用いる。
【0050】
この実施の形態では4つの量子化レベルの場合について述べたが、他の量子化レベルの場合であってもよい。また、注目画素の画素値と近傍画素の画素値が近いかどうかの判定を行う上で2つの画素値の差分に関する絶対値を用いたが、他の判定方式であってもよい。
【0051】
実施の形態5.
図12はこの発明の別の実施の形態における画像符号化方法のノイズ検出の処理フローを表す図である。またこの実施の形態における画像符号化装置のノイズ検出手段の構成は図9に示すものと同じであり、各機能ブロックには図12のうちの受け持つ処理の符号が付されている。すなわちノイズ検出手段7bは、画素数カウント部19、画素選択部20、ノイズ判定部21からなる。この実施の形態の他の部分は上記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0052】
この実施の形態ではまず、図12のステップ19においてブロックにおいて量子化レベルに含まれる画素数をそれぞれカウントする。例えば、上記実施の形態に示したようなP1、La、P2の3つのしきい値を用いて4つの量子化レベルに分割する場合は各レベルに含まれる画素をカウントし、4つのカウント値を得ることになる。
【0053】
次に、図12のステップ20において、得られた各レベルのカウント値に関して所定のしきい値と比較し、カウント値がしきい値より小さい場合レベルを選択する。次に、図12のステップ21において、選択されたレベルに含まれる画素でその近傍画素に注目画素と単調増加もしくは単調減少の関係がある画素が存在しない場合に当該画素をノイズとして判定する。
【0054】
ここで、選択されたレベルに含まれる画素に関して参照する近傍画素は図13に示す4組の画素の対である。図13に示されている画素の対はそれぞれ注目画素を中心にして上下の画素、注目画素の中心にして左右の画素、注目画素を中心にして左上から右下への斜め方向の画素、注目画素を中心にして右上から左下への斜め方向の画素である。なお図13において中央の画素が注目画素である。
【0055】
この実施の形態では図13に示す各近傍画素対に関して、注目画素の画素値と単調増加、もしくは単調減少の関係があるかどうかを判定する。ここで単調増加の関係とは図14に示す関係であり、単調減少の関係とは図15に示す関係である。
【0056】
この実施の形態では4つの量子化レベルの場合について述べたが、他の量子化レベルの場合であってもよい。また、注目画素の画素値と近傍画素の画素値に関して単調増加もしくは単調減少の関係を判定するために図13に示す画素対を用いたが、他の近傍画素を用いて単調増加もしくは単調減少の判定を行ってもよい。
【0057】
実施の形態6.
図16はこの発明の別の実施の形態における画像符号化方法のノイズ検出の処理フローを表す図である。またこの実施の形態における画像符号化装置のノイズ検出手段の構成は図9に示すものと同じであり、各機能ブロックには図16のうちの受け持つ処理の符号が付されている。すなわちノイズ検出手段7bは、画素数カウント部22、画素選択部23、ノイズ判定部(24、25、26)からなる。この実施の形態の他の部分は上記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0058】
この実施の形態ではまず、図16のステップ22において、ブロックにおいて量子化レベルに含まれる画素数をそれぞれカウントする。例えば、上記実施の形態に示したようなP1、La、P2の3つのしきい値を用いて4つの量子化レベルに分割する場合は各レベルに含まれる画素をカウントし、4つのカウント値を得ることになる。
【0059】
次に、図16のステップ23において、得られた各レベルのカウント値に関して所定のしきい値と比較し、カウント値がしきい値より小さい場合レベルを選択する。次に、図16のステップ24において、選択されたレベルに含まれる画素でその近傍画素に注目画素と単調増加もしくは単調減少の関係がある画素が存在しない画素を選択する。ここで、近傍画素に関する単調増加もしくは単調減少の判定は上記実施の形態5に示したような方法を用いて行う。
【0060】
また、図16のステップ25において、選択されたレベルに含まれる画素で、その近傍画素に当該画素の画素値と近い画素値をもつ画素がない画素を選択する。ここでの近傍画素に関する判定は上記実施の形態4に示したような方法を用いて行う。
【0061】
次に、図16のステップ26において、それぞれ選択された画素でステップ24と25の両方の条件を満足する画素をノイズとして判定する。なお、この実施の形態では4つの量子化レベルの場合について述べたが、他の量子化レベルの場合であってもよい。
【0062】
実施の形態7.
図17はこの発明の別の実施の形態における画像符号化方法のブロック符号化処理の処理フローを表す図である。またこの実施の形態における画像符号化装置のブロック符号化手段の構成を図18に示す。各機能ブロックには図17のうちの受け持つ処理の符号が付されている。すなわちブロック符号化手段9は、第2信号レベル範囲算出部27、第2量子化レベル算出部(28、29、30)、符号化部31からなる。この実施の形態の他の部分は上記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0063】
この実施の形態ではまず、図17のステップ27においてノイズ除去されたブロック内の画素に関してLmax及びLminを再計算する。また、図17のステップ28において実施の形態1に示した式(1)、(2)を用いてP1及びP2を算出し、図17のステップ29においてQ1及びQ4を算出する。なお、Lmax、Lmin、P1、P2、Q1及びQ4の算出方法は実施の形態1に示した方法を用いる。また、図17のステップ30において実施の形態1に示した式(3)及び(4)からLa及びLdを算出する。
【0064】
次に得られたP1、La、P2をそれぞれしきい値としてブロック内の各画素の量子化を行い、各レベルに含まれる画素に対して所定の符号を割り当てる。例えば、この実施の形態ではP1、La、P2の3つのしきい値を用いるため、各画素値は4のレベルに量子化され、各レベルに対する符号を00、01、10、11といった2ビットの値にすることで符号化を行う。
【0065】
この実施の形態では、Lmax及びLminからP1、P2、La等を算出し、ブロック内の画素の画素値を量子化する手法を用いたが、Lmax及びLminからブロック内の画素値を量子化する手法であれば、他の手法であってもよい。また、この実施の形態では各画素を2ビットで符号化する方法を示したが、他の量子化数であってもよい。何ビットの符号を割り当てるかどうかは必要とされる復号化後の画質及び圧縮率によって所望のものを選択する。
【0066】
参考例.
図19はこの発明の参考例における画像復号化方法の処理フローを表す図で、(a)は復号化処理及び画素補正処理、(b)は(a)の画素補正処理の詳細なフローを示す。また図20はこの参考例における画像復号化装置の構成を示すブロック図である。図20の各機能ブロックには図19のうちの受け持つ処理の符号が付されている。
【0067】
図20において画像復号化装置は、復号化手段(32、33、34)と、マトリクス選択部36a、マッチング部36b、ノイズ判定部36c、画素補正部36dを含む画素補正手段36とからなる。
【0068】
この参考例では4ラインのバッファを用いて4ライン毎に復号化処理とノイズ除去処理を行う。図19の(a)はこの参考例における4ラインバッファ毎に行う復号化処理及びノイズ除去処理の処理フローを表す図である。従って、画像全体の復号化処理及びノイズ除去処理は4ライン毎に図19の(a)のフローを繰り返すことによって行われる。
【0069】
4ライン毎に行われる処理ではまず、図19の(a)のステップ32において画像の符号データから各ブロックの符号データを読み込み、さらに図19のステップ33において読み出されたブロックの符号データから量子化レベルの代表値を算出する。例えば、符号化処理においてLa及びLdが各ブロックの符号データに付加された場合は、各量子化レベルの代表値を式(5)、(6)、(7)、(8)に示すように算出する。なお、ここでは4つの量子化レベルを用いた場合の代表値を示している。
【0070】
La−Ld/2 (5)
La−Ld/6 (6)
La+Ld/6 (7)
La+Ld/2 (8)
【0071】
また、図19の(a)のステップ34において、得られた各量子化レベルの代表値を各画素の対応する符号に割り当てることで画素値の復号化を行う。得られた復号値はブロック単位でラインバッファに保持される。次に、図19の(a)のステップ35で4ラインバッファに保持するべき各画素の復号値が得られていないブロックがあるかどうかを調べる。未処理のブロックがある場合にはブロックに関する処理をステップ32から行う。未処理のブロックがない場合には4ライン分の各画素の復号値が得られたと判定し、図19の(a)のステップ36においてラインバッファ上の復号化後の値に対してノイズ除去処理であるノイズとして検出された画素の画素値を補正する画素補正を行う。この画素補正処理は実施の形態1に示したような符号化時のノイズ除去処理において除去されなかったノイズを除去するためのものである。
【0072】
図19の(b)は画素補正処理の詳細なフローを示しており、ノイズ除去処理ではまずステップ36aで予め用意された複数のパターンマトリクスから1つのパターンマトリクスを選択する。パターンマトリクスの選択方法は外部からの制御信号等を用いる方法や、復号化値の平均値から対応付ける方法等を用いる。ここではマトリクス選択部36aによって選択されたパターンマトリクスとして図21に示す注目画素を中心にした5×5のマトリクスを用いる。
【0073】
次に、ステップ36bで、選択されたパターンマトリクスとラインバッファ上の復号値のパターンマッチングを行う。パターンマッチングは図21のパターンと、注目画素及びその近傍画素の復号値に関する畳み込み積分の絶対値を算出することで行う。ここで4ラインバッファの境界を越えた画素の参照が起こりうるが、この場合は4ラインバッファ外に位置する復号値を0として畳み込み積分を行う。
【0074】
次にステップ36cで、得られたマッチング結果である畳み込み積分の絶対値を所定のしきい値と比較することで注目画素がノイズであるかどうかを判定する。注目画素に関するマッチング結果がしきい値以上である場合にはノイズと判定し、ステップ36dで、注目画素の復号値を補正する。注目画素の復号値に関する補正処理は実施の形態1の図1のステップ8で行うノイズ除去処理と同様であるため、ここでは省略する。ノイズ除去すなわち画素補正処理後の各画素値がラインバッファから出力され、次の4ラインの処理が行われる。次に処理すべき4ラインが存在しない場合には画像全体の処理を終了する。
【0075】
この参考例では4ラインバッファを用いて4ライン毎に処理を行う方法を示したが、これはパターンマッチングを行う際にブロックの境界を越えて復号値の参照を容易にするためのものであり、他の方法を用いてブロックの境界を越えた復号値の参照を行ってもよい。また、4ライン以上のバッファを用いて実現してもよい。本参考例ではブロックの符号データから量子化レベルを算出する際に、La及びLdを用いたが他の方式を用いて各量子化レベルを算出してもよい。
【0076】
また、ノイズ除去処理において用いるパターンマトリクスは必ずしも図21に示したようなサイズ、形状、係数である必要はなく、例えば5×5のマトリクスや6×4のマトリクスであってもよい。また、矩形以外の形状のパターンマトリクスを用いてもよい。また、パターンマトリクスを用いたマッチング処理及びノイズ判定処理において畳み込み積分を用いて得られた値の絶対値をしきい値と比較する手法を示したが、パターンマトリクスを用いて注目画素及びその周辺画素がそのパターンに合致するかどうかを判定する手法であれば、他の方法であってもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上のようにこの発明に係わる第1の画像符号化方法および装置では、撮像素子から得られた画像データをM×N(M、Nは自然数)のブロックに分割する。また、当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出し、得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する。次に、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化し、Lmax、Lmin及び各画素値の量子化値からノイズを検出する。また、ノイズとして検出された画素の画素値を補正し、ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行う。このような画像符号化処理を行うことによって撮像素子から得られた画像に含まれるノイズを低減すると同時に適切な量子化レベルで画像のブロック符号化を行うことができ、符号化時に画像中のノイズを除去することで、良好な画質をもつ復号化画像が保証されるという効果がある。
【0078】
またこの発明に係わる第2の画像符号化方法および装置では、特にノイズ検出処理においてブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントし、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素をノイズと判定する。このようなノイズ検出処理を行うことによって、画像符号化処理において容易にノイズ検出を行うことができ、符号化時の量子化レベルの算出処理を活用したノイズ検出ができるため高速なノイズ除去処理が行えるという効果がある。
【0079】
またこの発明に係わる第3の画像符号化方法および装置では、特にノイズ検出処理においてブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントし、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する。また、選択された画素で近傍画素に所定の関係をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定する。このようなノイズ検出処理を行うことによってノイズの誤判定を低減でき、特に、符号化時の量子化レベルの算出処理から得られる各レベルの画素数と、それらの画素と近傍画素との関係を用いてノイズ検出処理を行うことで誤判定の少ないノイズ検出を行うことができる。
【0080】
またこの発明に係わる第4の画像符号化方法および装置では、特にノイズ検出処理のノイズ判定処理において選択された画素で近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定する。このようなノイズ検出処理を行うことによって、符号化時の量子化レベルの算出処理から得られる各レベルの画素数と、それらの画素と近傍画素の画素値を用いてノイズ検出処理を行うことで誤判定の少ないノイズ検出を行うことができる。
【0081】
またこの発明に係わる第5の画像符号化方法および装置では、特にノイズ検出処理のノイズ判定処理において選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素をノイズとして判定する。このようなノイズ検出処理を行うことによって、符号化時の量子化レベルの算出処理から得られる各レベルの画素数と、それらの画素と近傍画素の関係を用いてノイズ検出処理を行うことでノイズの誤判定を低減でき、特にエッジ付近での誤判定を低減することができる。
【0082】
またこの発明に係わる第6の画像符号化方法および装置では、特にノイズ検出処理のノイズ判定処理において選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素及び、近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定する。このようなノイズ検出処理を行うことによって、符号化時の量子化レベルの算出処理から得られる各レベルの画素数と、それらの画素と近傍画素の関係を用いてノイズ検出処理を行うことでノイズの誤判定を低減でき、特にエッジ付近等における誤判定を低減するができる。
【0083】
またこの発明に係わる第7の画像符号化方法および装置では、ブロック符号化処理においてノイズ除去後のブロックにおいてLmax及びLminを再計算し、得られたLmax及びLminから量子化レベルを算出して符号化を行う。このような符号化処理を行うことによってノイズ除去後の適切な量子化レベルに基づいて画像の符号化を行うことができ、良好な画質をもつ復号化画像が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における画像符号化方法の処理フローを表す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における符号化処理において分割するブロックを表す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における符号化処理において用いるパターンマトリクスを表す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における符号化処理において参照する近傍画素を表す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における画像符号化方法のノイズ検出処理の処理フローを表す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における画像符号化装置のノイズ検出手段の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態3における画像符号化方法のノイズ検出処理の処理フローを表す図である。
【図9】 この発明の実施の形態3ないし6における画像符号化装置のノイズ検出手段の構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態3のノイズ検出処理で用いる近傍画素の関係を表す図である。
【図11】 この発明の実施の形態4における画像符号化方法のノイズ検出処理の処理フローを表す図である。
【図12】 この発明の実施の形態5における画像符号化方法のノイズ検出処理の処理フローを表す図である。
【図13】 この発明の実施の形態5のノイズ検出処理で参照する近傍画素の対を表す図である。
【図14】 この発明の実施の形態5のノイズ検出処理で用いる近傍画素の関係を表す図である。
【図15】 この発明の実施の形態5のノイズ検出処理で用いる近傍画素の関係を表す図である。
【図16】 この発明の実施の形態6における画像符号化方法のノイズ検出処理の処理フローを表す図である。
【図17】 この発明の実施の形態7における画像符号化方法のブロック符号化処理の処理フローを表す図である。
【図18】 この発明の実施の形態7における画像符号化装置のブロック符号化手段の構成を示すブロック図である。
【図19】 この発明の参考例における画像復号化方法の処理フローを表す図である。
【図20】 この発明の参考例における画像復号化装置の構成を示すブロック図である。
【図21】 この発明の参考例の復号化処理で用いるノイズパターンを表す図である。
【図22】 従来の画像符号化装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 ブロック分割手段、2,3 信号レベル範囲算出手段、4,5,6 量子化レベル算出手段、7a 量子化手段、7b ノイズ検出手段、8 ノイズ除去手段、9 ブロック符号化手段、11,13,16,19,22 画素数カウント部、14,17,20,23 画素選択部、15,18,21,24,25,26 ノイズ判定部、27 第2信号レベル範囲算出部、28,29,30 第2量子化レベル算出部、31 符号化部、32,33,34 復号化手段、36 画素補正手段、36a マトリクス選択部、36b マッチング部、36c ノイズ判定部、36d 画素補正部。

Claims (16)

  1. 撮像素子から得られた画像データをM×N(M、Nは自然数)のブロックに分割するブロック分割工程と、
    当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出する信号レベル範囲算出工程と、
    得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する量子化レベル算出工程と、
    得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化する量子化工程と、
    Lmax、Lmin及び各画素値の量子化値から、パターンマトリクスを用いた畳み込み積分値の絶対値を算出し、得られた絶対値の大きさに基づきノイズを検出するノイズ検出工程と、
    ノイズとして検出された画素について、量子化前の画素値を補正するノイズ除去工程と、
    ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行うブロック符号化工程と、
    を備えたことを特徴とする画像符号化方法。
  2. 撮像素子から得られた画像データをM×N ( M、Nは自然数 ) のブロックに分割するブロック分割工程と、
    当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出する信号レベル範囲算出工程と、
    得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する量子化レベル算出工程と、
    得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化する量子化工程と、
    ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントした結果としきい値との関係によりノイズを検出するノイズ検出工程と、
    ノイズとして検出された画素について、量子化前の画素値を補正するノイズ除去工程と、
    ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行うブロック符号化工程と、
    を備えたことを特徴とする画像符号化方法。
  3. 上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素をノイズと判定するしきい値判定ステップ、からなることを特徴とする請求項2に記載の画像符号化方法。
  4. 上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択ステップ、選択された画素で近傍画素に所定の関係をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定ステップ、からなることを特徴とする請求項2に記載の画像符号化方法。
  5. 上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択ステップ、選択された画素で近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定ステップ、からなることを特徴とする請求項2に記載の画像符号化方法。
  6. 上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択ステップ、選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定ステップ、からなることを特徴とする請求項2に記載の画像符号化方法。
  7. 上記ノイズ検出工程が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウントステップ、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択ステップ、選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素及び、近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定ステップ、からなることを特徴とする請求項2に記載の画像符号化方法。
  8. 上記ブロック符号化工程が、ノイズ除去後のブロックにおいてLmax及びLminを再計算する第2信号レベル範囲算出ステップ、得られたLmax及びLminから量子化レベルを算出する第2量子化レベル算出ステップ、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化した後符号化する符号化ステップ、からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化方法。
  9. 撮像素子から得られた画像データをM×N(M、Nは自然数)のブロックに分割するブロック分割手段と、
    当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出する信号レベル範囲算出手段と、
    得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する量子化レベル算出手段と、
    得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化する量子化手段と、
    Lmax、Lmin及び各画素値の量子化値から、パターンマトリクスを用いた畳み込み積分値の絶対値を算出し、得られた絶対値の大きさに基づきノイズを検出するノイズ検出手段と、
    ノイズとして検出された画素について、量子化前の画素値を補正するノイズ除去手段と、
    ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行うブロック符号化手段と、
    を備えたことを特徴とする画像符号化装置。
  10. 撮像素子から得られた画像データをM×N ( M、Nは自然数 ) のブロックに分割するブロック分割手段と、
    当該ブロックにおける画素値の最大値Lmax及び最小値Lminを算出する信号レベル範囲算出手段と、
    得られたLmax及びLminから画素値の量子化レベルを決定する量子化レベル算出手段と、
    得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化する量子化手段と、
    ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントした結果としきい値との関係によりノイズを検出するノイズ検出手段と、
    ノイズとして検出された画素について、量子化前の画素値を補正するノイズ除去手段と、
    ノイズ除去後の当該ブロックにおいて符号化を行うブロック符号化手段と、
    を備えたことを特徴とする画像符号化装置。
  11. 上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素をノイズと判定するしきい値判定部、からなることを特徴とする請求項10に記載の画像符号化装置。
  12. 上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択部、選択された画素で近傍画素に所定の関係をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定部、からなることを特徴とする請求項10に記載の画像符号化装置。
  13. 上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択部、選択された画素で近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定部、からなることを特徴とする請求項10に記載の画像符号化装置。
  14. 上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択部、選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定部、からなることを特徴とする請求項10に記載の画像符号化装置。
  15. 上記ノイズ検出手段が、ブロック内の各量子化レベルに含まれる画素数をカウントする画素数カウント部、カウントした結果があるしきい値より小さいレベルに含まれる画素を選択する画素選択部、選択された画素で近傍画素に注目画素の画素値と単調増加もしくは単調減少の関係にある画素が存在しない画素及び、近傍画素に近い画素値をもつ画素が存在しない画素をノイズとして判定するノイズ判定部、からなることを特徴とする請求項10に記載の画像符号化装置。
  16. 上記ブロック符号化手段が、ノイズ除去後のブロックにおいてLmax及びLminを再計算する第2信号レベル範囲算出部、得られたLmax及びLminから量子化レベルを算出する第2量子化レベル算出部、得られた量子化レベルから当該ブロック内の各画素値を量子化した後符号化する符号化部、からなることを特徴とする請求項9又は10に記載の画像符号化装置。
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