JP3965916B2 - データ転送システム、転送元端末及び中間処理端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、転送元端末と転送先端末との間でデータの転送を行うシステムおよびそれに適用する端末に係り、特に、パソコンの操作に不慣れなユーザであっても、データの転送および転送に伴う中間処理を手軽に行うことができるデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、パソコンに蓄積された音楽データをオーディオ機器に転送して再生するには、ユーザは、パソコンとオーディオ機器とを専用線で接続し、パソコンでデータ転送アプリケーションを起動し、転送を希望する音楽データを選択し、転送指示を入力することにより行う。これにより、パソコンが、選択された音楽データを専用線を介してオーディオ機器に転送する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、パソコンからオーディオ機器に音楽データを転送するには、ユーザは、専用線の接続、アプリケーションの起動、転送指示の入力といった所定の操作を行う必要があるため、ユーザにとって手軽なものであるとは言い難く、特に、パソコンの操作に不慣れなユーザにとっては、非常に使い勝手が悪いという問題があった。
【0004】
また、ユーザのなかには、同じ音楽データであっても、その時々の気分によって、コンサートホールで聴いているかのような音響効果で演奏を楽しみたいと思うこともあれば、比較的狭い室内で聴いているかのような音響効果で演奏を楽しみたいと思うこともあるだろう。その場合、ホール音響効果で録音した音楽データとルーム音響効果で録音した音楽データとを別々にパソコン上に保存しておくのは、音楽データのデータ容量が比較的大きいことから効率的ではない。そのため、一般的には、音響効果を与えていない音楽データのみを保存しておき、再生を行うごとに、ホール音響効果とかルーム音響効果とかいった音響効果を与えるべくパソコン上で音楽データにエフェクト処理を行う。したがって、希望の音響効果で音楽データを再生しようとする場合において、パソコンからオーディオ機器に音楽データを転送するには、上記の操作に加え、音楽データにエフェクト処理を行うという操作がさらにもう一つ必要となる。
【0005】
このことは、パソコンからオーディオ機器に音楽データを転送する場合に限らず、パソコンから他のパソコンに、またはオーディオ機器等の電気機器から他の電気機器にデータを転送する場合についても、これと同様の問題が想定される。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、パソコンの操作に不慣れなユーザであっても、データの転送および転送に伴う中間処理を手軽に行うことができるデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載のデータ転送システムは、データの転送元となる転送元端末と、データの転送先となる転送先端末と、携帯端末とを通信可能に接続したシステムであって、データの転送に際して中間処理を行う中間処理端末を通信可能に接続し、前記転送元端末及び前記転送先端末を複数備え、前記転送元端末は、転送対象となる転送データを記憶するための転送データ記憶手段を有し、データの転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記中間処理端末で中間処理された処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するとともに前記処理後転送データの転送を待機し、転送待機中に、データの転送要求とともに転送先アドレスを受信したときは、受信した転送先アドレスに基づいて前記転送データ記憶手段の処理後転送データを前記転送先端末に送信するようになっており、前記携帯端末は、前記転送準備要求を前記転送元端末に送信する一方、データの転送開始要求を前記転送先端末に送信するようになっており、前記中間処理端末は、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記転送元端末に送信するようになっており、前記転送先端末は、前記転送開始要求を受信したときは、当該転送先端末のアドレスを前記転送先アドレスとして前記転送要求とともに前記転送元端末に送信するようになっており、前記携帯端末からの転送要求に応じて、前記転送元端末のデータを、前記中間処理端末による中間処理を経て、前記転送先端末に転送するようになっている。
【0007】
このような構成であれば、転送元端末から転送先端末にデータを転送するには、ユーザは、まず、携帯端末で転送要求を与える。携帯端末から転送要求が与えられると、与えられた転送要求に応じて、転送元端末のデータが中間処理端末により中間処理されて転送先端末に送信される。
ここで、転送元端末と転送先端末との間でのデータ転送は、転送元端末と転送先端末との直接のやりとりにより行うようになっていてもよいし、転送元端末および転送先端末とは別の他の端末を設け、他の端末を介して間接的に行うようになっていてもよい。
【0008】
また、転送元端末と転送先端末と携帯端末とを通信可能に接続するとは、転送元端末と携帯端末とを通信可能に接続するとともに、携帯端末と転送先端末とを通信可能に接続する形態のほか、これに加えて転送元端末と転送先端末とを通信可能に接続する形態を含み、さらに、転送元端末と転送先端末とは直接通信可能に接続はしないものの、携帯端末またはそれ以外の他の端末を介して間接的に通信可能に接続する形態をも含む。
【0009】
また、中間処理は、転送元端末および転送先端末のいずれかまたは両方で行うようにしてもよいし、転送元端末および転送先端末とは別の他の端末を設け、他の端末で行うようにしてもよい。
【0010】
ここで、中間処理端末による中間処理を経て転送先端末に転送するには、転送元端末から中間処理端末に転送データを送信し、中間処理端末で転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを中間処理端末から転送先端末に送信することにより行うようにしてもよいし、転送元端末から中間処理端末に転送データを送信し、中間処理端末で転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを中間処理端末から転送元端末に送信し、転送元端末から転送先端末に処理後転送データを送信することにより行うようにしてもよい。
【0012】
また、このような構成であれば、転送元端末から転送先端末にデータを転送するには、ユーザは、まず、携帯端末において転送準備要求を転送元端末に送信する。
転送元端末では、転送準備要求を受信すると、転送データ記憶手段の転送データが中間処理端末に送信される。
中間処理端末では、転送データを受信すると、受信した転送データが中間処理され、中間処理された処理後転送データが転送元端末に送信される。
【0013】
転送元端末では、処理後転送データを受信すると、受信した処理後転送データが転送データ記憶手段に記憶されるとともに処理後転送データの転送を待機する転送待機状態となる。
次に、ユーザは、携帯端末において転送開始要求を転送先端末に送信する。
転送先端末では、転送開始要求を受信すると、転送先端末のアドレスが転送先アドレスとして転送要求とともに転送元端末に送信される。
【0014】
転送元端末では、転送待機中に、転送要求とともに転送先アドレスを受信すると、受信した転送先アドレスに基づいて転送データ記憶手段の処理後転送データが転送先端末に送信される。
ここで、転送先端末は、転送先アドレスを転送元端末に送信するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、転送元端末のアドレスを携帯端末または転送元端末から取得し、取得したアドレスに基づいて転送先アドレスを転送元端末に送信するようになっていてもよいし、転送元端末のアドレスをあらかじめ記憶しておき、記憶しているアドレスに基づいて転送先アドレスを転送元端末に送信するようになっていてもよいし、転送先アドレスを、転送元端末を含むすべての端末にブロードキャスト送信するようになっていてもよい。以下、請求項6記載のデータ転送システムにおいて同じである。
【0015】
また、転送データ記憶手段は、転送データをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、転送データをあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、転送データをあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって転送データを記憶するようになっていてもよい。以下、請求項3および5記載のデータ転送システム、並びに請求項8ないし10記載の転送元端末において同じである。
【0016】
さらに、本発明に係る請求項2記載のデータ転送システムは、請求項1記載のデータ転送システムにおいて、前記転送先端末は、前記転送開始要求を受信したときは、当該転送先端末のアドレスを前記転送先アドレスとして前記転送要求とともに、前記転送元端末を含むすべての端末にブロードキャスト送信するようになっている。
【0017】
このような構成であれば、転送先端末では、転送開始要求を受信すると、転送先端末のアドレスが転送先アドレスとして転送要求とともに、転送元端末を含むすべての端末にブロードキャスト送信される。
さらに、本発明に係る請求項3記載のデータ転送システムは、請求項1記載のデータ転送システムにおいて、前記転送元端末は、転送対象となる転送データを記憶するための転送データ記憶手段を有し、データの転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データにアクセス可能なアクセス情報を前記携帯端末に送信する一方、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記中間処理端末で中間処理された処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するようになっており、前記携帯端末は、前記アクセス情報を記憶するためのアクセス情報記憶手段を有し、前記転送準備要求を前記転送元端末に送信し、当該転送準備要求の送信に伴って前記アクセス情報を受信したときは、受信したアクセス情報を前記アクセス情報記憶手段に記憶する一方、前記アクセス情報記憶手段のアクセス情報をデータの転送開始送要求とともに前記転送先端末に送信するようになっており、前記中間処理端末は、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記転送元端末に送信するようになっており、前記転送先端末は、前記転送開始要求とともに前記アクセス情報を受信したときは、受信したアクセス情報に基づいて前記処理後転送データを前記転送元端末から取得するようになっている。
【0018】
このような構成であれば、転送元端末から転送先端末にデータを転送するには、ユーザは、まず、携帯端末において転送準備要求を転送元端末に送信する。
転送元端末では、転送準備要求を受信すると、アクセス情報が携帯端末に送信される。
携帯端末では、転送準備要求の送信に伴ってアクセス情報を受信すると、受信したアクセス情報がアクセス情報記憶手段に記憶される。
【0019】
一方、転送元端末では、転送準備要求を受信すると、転送データ記憶手段の転送データが中間処理端末に送信される。
中間処理端末では、転送データを受信すると、受信した転送データが中間処理され、中間処理された処理後転送データが転送元端末に送信される。
転送元端末では、処理後転送データを受信すると、受信した処理後転送データが転送データ記憶手段に記憶される。
【0020】
次に、ユーザは、携帯端末において転送開始要求とともにアクセス情報を転送先端末に送信する。
転送先端末では、転送開始要求とともにアクセス情報を受信すると、受信したアクセス情報に基づいて処理後転送データが転送元端末から取得される。
ここで、アクセス情報は、転送データにアクセス可能な情報であればどのような情報であってもよく、転送データに直接アクセス可能な情報も準アクセス可能な情報もこれに含まれる。直接アクセス可能な情報としては、例えば、転送データの格納場所を示すアドレスが、準アクセス可能な情報としては、転送元端末または転送データ記憶手段にアクセス可能なネットワークアドレスがそれぞれ挙げられる。以下、請求項9記載の転送元端末において同じである。
【0021】
また、アクセス情報記憶手段は、アクセス情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、アクセス情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、アクセス情報をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によってアクセス情報を記憶するようになっていてもよい。
さらに、本発明に係る請求項4記載のデータ転送システムは、請求項3記載のデータ転送システムにおいて、前記アクセス情報には、前記転送データの種別に関する種別情報を含み、前記転送先端末は、受信したアクセス情報に含まれる種別情報により特定されるデータの種別が当該転送先端末で取扱可能なものであるときは、受信したアクセス情報に基づいて前記処理後転送データを前記転送元端末から取得するようになっている。
【0022】
このような構成であれば、転送先端末では、転送開始要求とともにアクセス情報を受信し、受信したアクセス情報に含まれる種別情報により特定されるデータの種別が転送先端末で取扱可能なものであると、受信したアクセス情報に基づいて転送データが転送元端末から取得される。
さらに、本発明に係る請求項5記載のデータ転送システムは、請求項1記載のデータ転送システムにおいて、前記転送元端末は、転送対象となる転送データを記憶するための転送データ記憶手段を有し、データの転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信するようになっており、前記携帯端末は、前記転送準備要求を前記転送元端末に送信する一方、データの転送開始要求を前記転送先端末に送信するようになっており、前記中間処理端末は、当該中間処理端末で中間処理される処理後転送データを記憶するための処理後転送データ記憶手段を有し、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記処理後転送データ記憶手段に記憶するようになっており、前記転送先端末は、前記転送開始要求を受信したときは、前記処理後転送データを前記中間処理端末から取得するようになっている。
【0023】
このような構成であれば、転送元端末から転送先端末にデータを転送するには、ユーザは、まず、携帯端末において転送準備要求を転送元端末に送信する。
転送元端末では、転送準備要求を受信すると、転送データ記憶手段の転送データが中間処理端末に送信される。
中間処理端末では、転送データを受信すると、受信した転送データが中間処理され、中間処理された処理後転送データが処理後転送データ記憶手段に記憶される。
【0024】
次に、ユーザは、携帯端末において転送開始要求を転送先端末に送信する。
転送先端末では、転送開始要求を受信すると、処理後転送データが中間処理端末から取得される。
ここで、処理後転送データ記憶手段は、処理後転送データをあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、処理後転送データをあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、処理後転送データをあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって処理後転送データを記憶するようになっていてもよい。以下、請求項12記載の中間処理端末において同じである。
【0025】
さらに、本発明に係る請求項6記載のデータ転送システムは、請求項5記載のデータ転送システムにおいて、前記転送元端末は、前記転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを識別するための識別情報を前記携帯端末に送信する一方、前記転送データおよび前記識別情報を前記中間処理端末に送信するようになっており、前記携帯端末は、前記識別情報を記憶するための識別情報記憶手段を有し、前記転送準備要求を前記転送元端末に送信し、当該転送準備要求の送信に伴って前記識別情報を受信したときは、受信した識別情報を前記識別情報記憶手段に記憶する一方、前記識別情報記憶手段の識別情報を前記転送開始送要求とともに前記転送先端末に送信するようになっており、前記中間処理端末は、前記転送データおよび前記識別情報を受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記受信した識別情報と対応付けて前記処理後転送データ記憶手段に記憶するようになっており、前記転送先端末は、前記転送開始要求とともに前記識別情報を受信したときは、受信した識別情報に基づいて前記処理後転送データを前記中間処理端末から取得するようになっている。
【0026】
このような構成であれば、転送元端末から転送先端末にデータを転送するには、ユーザは、まず、携帯端末において転送準備要求を転送元端末に送信する。
転送元端末では、転送準備要求を受信すると、識別情報が携帯端末に送信される。
携帯端末では、識別情報を受信すると、受信した識別情報が識別情報記憶手段に記憶される。
【0027】
一方、転送元端末では、転送準備要求を受信すると、転送データ記憶手段の転送データおよびその識別情報が中間処理端末に送信される。
中間処理端末では、転送データおよび識別情報を受信すると、受信した転送データが中間処理され、中間処理された処理後転送データが、受信した識別情報と対応付けられて処理後転送データ記憶手段に記憶される。
【0028】
次に、ユーザは、携帯端末において転送開始要求とともに識別情報を転送先端末に送信する。
転送先端末では、転送開始要求とともに識別情報を受信すると、受信した識別情報に基づいて処理後転送データが中間処理端末から取得される。
さらに、本発明に係る請求項7記載のデータ転送システムは、仮想オブジェクトにサービスを対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間上に前記仮想オブジェクトを配置し、移動可能な移動体と前記仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記仮想オブジェクトに対応するサービスを提供するサービス提供システムに、請求項1ないし6のいずれかに記載のデータ転送システムを適用したものであって、前記サービス提供システムは、前記仮想オブジェクトの形状および配置位置に関するオブジェクト情報を、サービス内容を規定するサービス情報と対応付けて記憶するためのオブジェクト情報記憶手段と、前記移動体の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段とを有し、前記位置情報取得手段で取得した位置情報および前記オブジェクト情報記憶手段のオブジェクト情報に基づいて、前記仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される前記仮想オブジェクトの内部領域内に前記移動体が属していると判定したときは、前記オブジェクト情報記憶手段のサービス情報に基づいて、前記仮想オブジェクトに対応するサービスを提供するようになっており、前記転送元端末または前記転送先端末を前記仮想オブジェクトとして構成するようになっている。
【0029】
このような構成であれば、位置情報取得手段により、位置情報が取得され、取得された位置情報およびオブジェクト情報記憶手段のオブジェクト情報に基づいて、仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される仮想オブジェクトの内部領域内に移動体が属しているか否かが判定される。その結果、仮想オブジェクトの内部領域内に移動体が属していると判定されると、オブジェクト情報記憶手段のサービス情報に基づいて、仮想オブジェクトに対応するサービスが提供される。
【0030】
そして、携帯端末での操作により、仮想オブジェクトから他の仮想オブジェクトにデータが転送される。その他の形態としては、仮想オブジェクトから転送先端末に、または転送元端末から他の仮想オブジェクトにデータを転送することができる。例えば、転送先端末を、印刷を実行するというサービスと対応付けた仮想オブジェクトとして構成した場合、転送元端末のデータをその仮想オブジェクトに転送してやれば、そのデータが印刷される。
【0031】
ここで、仮想オブジェクトは、実空間と対応させた仮想空間上で論理的な形状および配置位置を有しており、その形状としては、例えば、配置位置を中心とした半径1〔m〕程度の球体であってもよいし、配置位置を中心とした1辺が1〔m〕程度の立方体であってもよいし、その他自然物や生物を模写した形状等あらゆる形状を含む。また、立体的な形状に限らず、平面的な形状であってもよい。これにより、サービスが提供される領域が比較的明確化されることから、例えば数m単位といった細かな単位で異なるサービスを提供することが可能となり、また、サービスが提供される領域が点ではなく所定の範囲をもっていることから、ユーザがサービスを受けやすくなる。
【0032】
また、移動体は、実空間における移動体であってもよいし、仮想空間における移動体であってもよい。前者の場合は、例えば、携帯端末や車両等がそれに該当し、それらに適用すれば、ユーザの位置に応じたサービスを提供することができるし、後者の場合は、例えば、コンピュータシミュレーション上の移動体やゲーム上の移動体がこれに該当し、コンピュータシミュレーションに適用すれば、仮想空間における移動体の位置に応じたサービスを提供することができる。
【0033】
また、提供されるサービスは、あらゆるサービスを含み、情報提供サービスに限らず、例えば、移動体またはその他の装置を動作することにより実現されるサービスであってもよいし、ユーザに対して割り引き等の所定の特典を付与するサービスであってもよい。
また、オブジェクト情報記憶手段は、オブジェクト情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、オブジェクト情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、オブジェクト情報をあらかじめ記憶することなく、本装置の動作時に外部からの入力等によってオブジェクト情報を記憶するようになっていてもよい。このことは、サービス情報の記憶についても同じである。
【0034】
また、サービス提供システムは、単一の装置として実現するようにしてもよいし、複数の端末を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の端末のうちどの端末に属していてもよい。
また、位置情報取得手段は、例えば、移動体が通信可能に接続する通信端末で移動体の位置を測定することにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、GPS(Global Positioning System)等を利用して移動体でその位置を測定したり、または移動体からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより位置情報を取得するようになっていてもよいし、移動体が接続する基地局で移動体の位置を測定したり、または基地局からの測定情報に基づいて上記通信端末で算出したりすることにより、位置情報を取得するようになっていてもよい。
【0035】
一方、上記目的を達成するために、本発明に係る請求項8記載の転送元端末は、請求項1記載のデータ転送システムにおける携帯端末、中間処理端末および転送先端末と通信可能に接続する端末であって、前記転送データを記憶するための転送データ記憶手段を備え、前記転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するとともに前記処理後転送データの転送を待機し、転送待機中に、前記転送要求とともに前記転送先アドレスを受信したときは、受信した転送先アドレスに基づいて前記転送データ記憶手段の処理後転送データを前記転送先端末に送信するようになっている。
【0036】
このような構成であれば、請求項1記載のデータ転送システムにおける転送元端末と同等の作用が得られる。
さらに、本発明に係る請求項9記載の転送元端末は、請求項3記載のデータ転送システムにおける携帯端末、中間処理端末および転送先端末と通信可能に接続する端末であって、前記転送データを記憶するための転送データ記憶手段を備え、前記転送準備要求を受信したときは、前記アクセス情報を前記携帯端末に送信する一方、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するようになっている。
【0037】
このような構成であれば、請求項3記載のデータ転送システムにおける転送元端末と同等の作用が得られる。
さらに、本発明に係る請求項10記載の転送元端末は、請求項5記載のデータ転送システムにおける携帯端末および中間処理端末と通信可能に接続する端末であって、前記転送データを記憶するための転送データ記憶手段を備え、前記転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信するようになっている。
【0038】
このような構成であれば、請求項5記載のデータ転送システムにおける転送元端末と同等の作用が得られる。
一方、上記目的を達成するために、本発明に係る請求項11記載の中間処理端末は、請求項1記載のデータ転送システムにおける転送元端末と通信可能に接続する端末であって、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記転送元端末に送信するようになっている。
【0039】
このような構成であれば、請求項1記載のデータ転送システムにおける中間処理端末と同等の作用が得られる。
さらに、本発明に係る請求項12記載の中間処理端末は、請求項5記載のデータ転送システムにおける転送元端末および転送先端末と通信可能に接続する端末であって、前記処理後転送データを記憶するための処理後転送データ記憶手段を備え、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記処理後転送データ記憶手段に記憶するようになっている。
【0040】
このような構成であれば、請求項5記載のデータ転送システムにおける中間処理端末と同等の効果が得られる。
以上では、上記目的を達成するためのデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末を提案したが、これに限らず、上記目的を達成するために、次に掲げる第1ないし第5のプログラムを提案することができる。
【0041】
第1のプログラムは、コンピュータからなる請求項8記載の転送元端末に実行させるためのプログラムであって、前記転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するとともに前記処理後転送データの転送を待機し、転送待機中に、前記転送要求とともに前記転送先アドレスを受信したときは、受信した転送先アドレスに基づいて前記転送データ記憶手段の処理後転送データを前記転送先端末に送信する処理を実行させるためのプログラムである。
【0042】
このような構成であれば、第1のプログラムが転送元端末によって読み取られ、読み取られたプログラムに従って転送元端末が実行したときは、請求項8記載の転送元端末と同等の作用および効果が得られる。
第2のプログラムは、コンピュータからなる請求項8記載の転送元端末に実行させるためのプログラムであって、前記転送準備要求を受信したときは、前記アクセス情報を前記携帯端末に送信する一方、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶する処理を実行させるためのプログラムである。
【0043】
このような構成であれば、第2のプログラムが転送元端末によって読み取られ、読み取られたプログラムに従って転送元端末が実行したときは、請求項8記載の転送元端末と同等の作用および効果が得られる。
第3のプログラムは、コンピュータからなる請求項10記載の転送元端末に実行させるためのプログラムであって、前記転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信する処理を実行させるためのプログラムである。
【0044】
このような構成であれば、第3のプログラムが転送元端末によって読み取られ、読み取られたプログラムに従って転送元端末が実行したときは、請求項10記載の転送元端末と同等の作用および効果が得られる。
第4のプログラムは、コンピュータからなる請求項11記載の中間処理端末に実行させるためのプログラムであって、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記転送元端末に送信する処理を実行させるためのプログラムである。
【0045】
このような構成であれば、第4のプログラムが中間処理端末によって読み取られ、読み取られたプログラムに従って中間処理端末が実行したときは、請求項11記載の中間処理端末と同等の作用および効果が得られる。
第5のプログラムは、コンピュータからなる請求項12記載の中間処理端末に実行させるためのプログラムであって、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記処理後転送データ記憶手段に記憶する処理を実行させるためのプログラムである。
【0046】
このような構成であれば、第5のプログラムが中間処理端末によって読み取られ、読み取られたプログラムに従って中間処理端末が実行したときは、請求項12記載の中間処理端末と同等の作用および効果が得られる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図6は、本発明に係るデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末の第1の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係るデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末を、図1に示すように、リモコン端末200を使って、コンピュータ100に蓄積された音楽データをオーディオ機器300に転送して再生するとともに、データ転送の際に、音楽データに対して所定の音響効果処理を行う場合について適用したものである。
【0048】
まず、本発明を適用するネットワークシステムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
インターネット199には、図1に示すように、コンピュータ100と、データの転送に際して中間処理を行う中間処理端末250と、オーディオ機器300とが接続されている。また、コンピュータ100およびオーディオ機器300は、リモコン端末200と無線通信を行うようになっている。
【0049】
次に、コンピュータ100の構成を図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、コンピュータ100の構成を示すブロック図である。
コンピュータ100は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU30の制御プログラム等を格納しているROM32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0050】
I/F38には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置40と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置42と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置44と、リモコン端末200と無線通信を行う無線通信装置46と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。
【0051】
CPU30は、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROM32の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3のフローチャートに示す転送準備要求応答処理を実行するようになっている。図3は、転送準備要求応答処理を示すフローチャートである。
転送準備要求応答処理は、リモコン端末200からの転送準備要求に応じて、記憶装置42のデータのうち転送対象となる音楽データの転送を待機する処理であって、CPU30において実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
【0052】
ステップS100では、無線通信装置46により転送準備要求を受信したか否かを判定し、転送準備要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS102に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、転送準備要求を受信するまでステップS100で待機する。
ステップS102では、無線通信装置46により、コンサートホールで聴いているかのような音響効果(ホール音響効果)を音楽データに与えることを要求するホール音響効果要求を受信したか否かを判定し、ホール音響効果要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS104に移行して、ホール音響効果処理要求とともに記憶装置42の音楽データを中間処理端末250に送信し、ステップS106に移行する。
【0053】
ステップS106では、音響効果処理を行った処理後音楽データを受信したか否かを判定し、処理後音楽データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、処理後音楽データを受信するまでステップS106で待機する。
ステップS108では、受信した処理後音楽データを記憶装置42に格納し、ステップS110に移行して、ブロードキャスト送信による転送要求を受信したか否かを判定し、転送要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS112に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、転送要求を受信するまでステップS110で待機する。
【0054】
ステップS112では、転送要求の受信に続けてブロードキャスト送信による転送先アドレスを受信し、ステップS114に移行して、受信した転送先アドレスに基づいて記憶装置42の音楽データをオーディオ機器300に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS102で、ホール音響効果要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS116に移行して、無線通信装置46により、比較的狭い室内で聴いているかのような音響効果(ルーム音響効果)を音楽データに与えることを要求するルーム音響効果要求を受信したか否かを判定し、ルーム音響効果要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS118に移行して、ルーム音響効果処理要求とともに記憶装置42の音楽データを中間処理端末250に送信し、ステップS106に移行する。
【0055】
一方、ステップS116で、ルーム音響効果要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS102に移行する。
次に、リモコン端末200の構成を詳細に説明する。
リモコン端末200は、コンピュータ100と同様に、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、I/Fには、ヒューマンインターフェースとして複数のキーによりデータの入力が可能なキーパネルと、画像信号に基づいて画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、コンピュータ100およびオーディオ機器300と無線通信を行う無線通信装置とが接続されている。
【0056】
リモコン端末200のCPUは、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図4のフローチャートに示す転送要求処理を実行するようになっている。図4は、転送要求処理を示すフローチャートである。
転送要求処理は、ユーザからの指示に応じて、コンピュータ100に転送準備要求を、オーディオ機器300に転送開始要求をそれぞれ送信する処理であって、CPUにおいて実行されると、図4に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
【0057】
ステップS200では、ユーザにより転送準備が指示されたか否かを判定し、転送準備が指示されたと判定したとき(Yes)は、ステップS202に移行して、無線通信装置により転送準備要求を送信し、ステップS204に移行する。
ステップS204では、ユーザによりホール音響効果が指示されたか否かを判定し、ホール音響効果が指示されたと判定したとき(Yes)は、ステップS206に移行して、無線通信装置によりホール音響効果要求を送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0058】
一方、ステップS204で、ホール音響効果が指示されないと判定したとき(No)は、ステップS208に移行して、ユーザによりルーム音響効果が指示されたか否かを判定し、ルーム音響効果が指示されたと判定したとき(No)は、ステップS210に移行して、無線通信装置によりルーム音響効果要求を送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0059】
一方、ステップS208で、ルーム音響効果が指示されないと判定したとき(No)は、ステップS204に移行する。
一方、ステップS200で、ユーザにより転送準備が指示されないと判定したとき(No)は、ステップS212に移行して、ユーザにより転送開始が指示されたか否かを判定し、転送開始が指示されたと判定したとき(Yes)は、ステップS214に移行して、無線通信装置により転送開始要求を送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0060】
一方、ステップS212で、転送開始が指示されないと判定したとき(No)は、ステップS200に移行する。
次に、中間処理端末250の構成を詳細に説明する。
中間処理端末250は、コンピュータ100と同様に、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、I/Fには、入力装置と、記憶装置と、表示装置と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。
【0061】
中間処理端末250のCPUは、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す音響効果処理を実行するようになっている。図5は、音響効果処理を示すフローチャートである。
音響効果処理は、ホール音響効果またはルーム音響効果を音楽データに与える処理であって、CPUにおいて実行されると、図5に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0062】
ステップS300では、ホール音響効果処理要求を受信したか否かを判定し、ホール音響効果処理要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS302に移行して、音楽データを受信し、ステップS304に移行して、受信した音楽データにホール音響効果を与える処理を実行し、ステップS306に移行して、音響効果処理を行った処理後音楽データをコンピュータ100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0063】
一方、ステップS300で、ホール音響効果処理要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS308に移行して、ルーム音響効果処理要求を受信したか否かを判定し、ルーム音響効果処理要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
ステップS310では、音楽データを受信し、ステップS312に移行して、受信した音楽データにルーム音響効果を与える処理を実行し、ステップS306に移行する。
【0064】
一方、ステップS308で、ルーム音響効果処理要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS300に移行する。
次に、オーディオ機器300の構成を詳細に説明する。
オーディオ機器300は、コンピュータ100と同様に、CPU、ROM、RAMおよびI/F等をバス接続した一般的なコンピュータと同一機能を有して構成されており、I/Fには、リモコン端末200と無線通信を行う無線通信装置と、インターネット199に接続するための信号線とが接続されている。
【0065】
オーディオ機器300のCPUは、マイクロプロセッシングユニットMPU等からなり、ROMの所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図6のフローチャートに示す転送要求処理を実行するようになっている。図6は、転送開始要求応答処理を示すフローチャートである。
転送開始要求応答処理は、リモコン端末200からの転送開始要求に応じて、コンピュータ100から処理後音楽データを取得する処理であって、CPUにおいて実行されると、図6に示すように、まず、ステップS400に移行するようになっている。
【0066】
ステップS400では、無線通信装置により転送開始要求を受信したか否かを判定し、転送開始要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、転送開始要求を受信するまでステップS400で待機する。
ステップS402では、オーディオ機器300のネットワークアドレスを転送先アドレスとして転送要求とともにインターネット199にブロードキャスト送信し、ステップS404に移行して、処理後音楽データを受信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0067】
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
コンピュータ100に蓄積された音楽データをオーディオ機器300に転送して再生するには、ユーザは、まず、リモコン端末200をコンピュータ100に向け、リモコン端末200で転送準備を指示する。
リモコン端末200では、転送準備が指示されると、ステップS200,S202を経て、転送準備要求が無線通信装置から送信され、リモコン端末200がコンピュータ100に向けられていることから、無線通信によりコンピュータ100に転送準備要求が送信される。続けて、ユーザは、例えば、音楽データにホール音響効果を与えるために、ホール音響効果を指示する。
【0068】
リモコン端末200では、ホール音響効果が指示されると、ステップS204,S206を経て、ホール音響効果要求が無線通信装置から送信され、同様に、無線通信によりコンピュータ100にホール音響効果要求が送信される。
コンピュータ100では、転送準備要求およびこれに続けてホール音響効果要求を受信すると、ステップS100〜S104を経て、ホール音響効果処理要求とともに記憶装置42の音楽データが中間処理端末250に送信される。
【0069】
中間処理端末250では、ホール音響効果処理要求とともに音楽データを受信すると、ステップS300〜S306を経て、受信した音楽データにホール音響効果を与える処理が実行され、音響効果処理が行われた処理後音楽データがコンピュータ100に送信される。
コンピュータ100では、処理後音楽データを受信すると、ステップS106〜S110を経て、受信した処理後音楽データが記憶装置42に格納され、処理後音楽データの転送を待機する転送待機状態となる。
【0070】
次に、ユーザは、リモコン端末200をオーディオ機器300に向け、リモコン端末200で転送開始を指示する。
リモコン端末200では、転送開始が指示されると、ステップS212,S214を経て、転送開始要求が無線通信装置から送信され、リモコン端末200がオーディオ機器300に向けられていることから、無線通信によりオーディオ機器300に転送開始要求が送信される。
【0071】
オーディオ機器300では、転送開始要求を受信すると、ステップS400〜S404を経て、オーディオ機器300のネットワークアドレスが転送先アドレスとして転送要求とともにインターネット199にブロードキャスト送信される。
コンピュータ100では、転送待機中に、取得要求とともに転送先アドレスを受信すると、ステップS110〜S114を経て、受信した転送先アドレスに基づいて記憶装置42の処理後音楽データがインターネット199を介してオーディオ機器300に送信される。
【0072】
オーディオ機器300では、処理後音楽データを受信すると、受信した処理後音楽データに基づいて音楽が再生される。この場合、音楽の再生は、自動的に行ってもよいが、ユーザの指示により行ってもよい。これにより、ユーザは、コンサートホールで聴いているかのような音響効果で演奏を楽しむことができる。
また、音楽データにルーム音響効果を与えるには、ユーザは、リモコン端末200をコンピュータ100に向け、リモコン端末200で転送準備を指示した後、ルーム音響効果を指示すればよい。
【0073】
コンピュータ100では、転送準備要求およびこれに続けてルーム音響効果要求を受信すると、ステップS100,S102,S116,S118を経て、ルーム音響効果処理要求とともに記憶装置42の音楽データが中間処理端末250に送信される。
中間処理端末250では、ルーム音響効果処理要求とともに音楽データを受信すると、ステップS300,S308〜S312,S306を経て、受信した音楽データにルーム音響効果を与える処理が実行され、音響効果処理が行われた処理後音楽データがコンピュータ100に送信される。
【0074】
コンピュータ100では、処理後音楽データを受信すると、ステップS106〜S110を経て、受信した処理後音楽データが記憶装置42に格納され、処理後音楽データの転送を待機する転送待機状態となる。その後は、音楽データにホール音響効果を与える場合の動作と同様である。
このようにして、本実施の形態では、コンピュータ100は、転送準備要求を受信したときは、記憶装置42の音楽データを中間処理端末250に送信し、これに伴って処理後音楽データを受信したときは、受信した処理後音楽データを記憶装置42に記憶するとともに処理後音楽データの転送を待機し、転送待機中に、転送要求とともに転送先アドレスを受信したときは、受信した転送先アドレスに基づいて記憶装置42の処理後音楽データをオーディオ機器300に送信するようになっており、リモコン端末200は、ユーザからの転送準備の指示に応じて転送準備要求をコンピュータ100に送信する一方、ユーザからの転送開始の指示に応じて転送開始要求をオーディオ機器300に送信するようになっており、中間処理端末250は、音楽データを受信したときは、受信した音楽データに所定の音響効果を与える処理を行い、その処理後音楽データをコンピュータ100に送信するようになっており、オーディオ機器300は、転送開始要求を受信したときは、オーディオ機器300のネットワークアドレスを転送先アドレスとして転送要求とともにブロードキャスト送信するようになっている。
【0075】
これにより、リモコン端末200で転送準備および転送開始を指示するだけで、コンピュータ100からオーディオ機器300に音楽データを転送することができるとともに、データの転送に際して所定の音響効果処理を行うことができるので、従来に比して、パソコンの操作に不慣れなユーザであっても、音楽データの転送および転送に伴う音響効果処理を比較的手軽に行うことができる。また、コンピュータ100とリモコン端末200との間およびリモコン端末200とオーディオ機器300との間では、音楽データおよび処理後音楽データを直接送受信しなくてすむので、それらの間で音楽データおよび処理後音楽データを送受信する構成に比して、リモコン端末200の通信負荷およびメモリ負荷を低減することができる。
【0076】
上記第1の実施の形態において、音楽データは、請求項1、8または11記載の転送データに対応し、処理後音楽データは、請求項1、8または11記載の処理後転送データに対応し、コンピュータ100は、請求項1ないし2、8または11記載の転送元端末に対応し、リモコン端末20は、請求項1または8記載の携帯端末に対応している。また、オーディオ機器300は、請求項1ないし2または8記載の転送先端末に対応し、記憶装置42は、請求項1または8記載の転送データ記憶手段に対応している。
【0077】
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図7ないし図10は、本発明に係るデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末の第2の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0078】
本実施の形態は、本発明に係るデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末を、図1に示すように、リモコン端末200を使って、コンピュータ100に蓄積された音楽データをオーディオ機器300に転送して再生するとともに、データ転送の際に、音楽データに対して所定の音響効果処理を行う場合について適用したものであり、上記第1の実施の形態と異なるのは、オーディオ機器300が、リモコン端末200から与えられたネットワークアドレスに基づいて処理後音楽データをコンピュータ100から取得する点にある。
【0079】
まず、転送準備要求応答処理を図7を参照しながら説明する。図7は、転送準備要求応答処理を示すフローチャートである。
転送準備要求応答処理は、リモコン端末200からの転送準備要求に応じて、記憶装置42のデータのうち転送対象となる音楽データの転送を待機する処理であって、CPU30において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS150に移行するようになっている。
【0080】
ステップS150では、無線通信装置46により転送準備要求を受信したか否かを判定し、転送準備要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS152に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、転送準備要求を受信するまでステップS150で待機する。
ステップS152では、無線通信装置46によりホール音響効果要求を受信したか否かを判定し、ホール音響効果要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS154に移行して、ホール音響効果処理要求とともに記憶装置42の音楽データを中間処理端末250に送信し、ステップS156に移行する。
【0081】
ステップS156では、記憶装置42における音楽データの格納位置を示すアドレス(例えば、URL(Universal Resource Locater))をリモコン端末200に送信し、ステップS158に移行する。
ステップS158では、処理後音楽データを受信したか否かを判定し、処理後音楽データを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS160に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、処理後音楽データを受信するまでステップS158で待機する。
【0082】
ステップS160では、受信した処理後音楽データを記憶装置42に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS152で、ホール音響効果要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS162に移行して、無線通信装置46によりルーム音響効果要求を受信したか否かを判定し、ルーム音響効果要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS164に移行して、ルーム音響効果処理要求とともに記憶装置42の音楽データを中間処理端末250に送信し、ステップS156に移行する。
【0083】
一方、ステップS162で、ルーム音響効果要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS152に移行する。
次に、転送要求処理を図8を参照しながら説明する。図8は、転送要求処理を示すフローチャートである。
転送要求処理は、ユーザからの指示に応じて、コンピュータ100に転送準備要求を、オーディオ機器300に転送開始要求をそれぞれ送信する処理であって、CPUにおいて実行されると、図8に示すように、まず、ステップS250に移行するようになっている。
【0084】
ステップS250では、ユーザにより転送準備が指示されたか否かを判定し、転送準備が指示されたと判定したとき(Yes)は、ステップS252に移行して、無線通信装置により転送準備要求を送信し、ステップS254に移行する。
ステップS254では、ユーザによりホール音響効果が指示されたか否かを判定し、ホール音響効果が指示されたと判定したとき(Yes)は、ステップS256に移行して、無線通信装置によりホール音響効果要求を送信し、ステップS258に移行する。
【0085】
ステップS258では、転送準備要求の送信に伴って無線通信装置により音楽データへのアドレスを受信したか否かを判定し、音楽データへのアドレスを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS260に移行して、受信した音楽データへのアドレスをRAMの所定領域に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0086】
一方、ステップS258で、音楽データへのアドレスを受信しないと判定したとき(No)は、音楽データへのアドレスを受信するまでステップS258で待機する。
一方、ステップS254で、ホール音響効果が指示されないと判定したとき(No)は、ステップS262に移行して、ユーザによりルーム音響効果が指示されたか否かを判定し、ルーム音響効果が指示されたと判定したとき(No)は、ステップS264に移行して、無線通信装置によりルーム音響効果要求を送信し、ステップS258に移行する。
【0087】
一方、ステップS262で、ルーム音響効果が指示されないと判定したとき(No)は、ステップS254に移行する。
一方、ステップS250で、ユーザにより転送準備が指示されないと判定したとき(No)は、ステップS266に移行して、ユーザにより転送開始が指示されたか否かを判定し、転送開始が指示されたと判定したとき(Yes)は、ステップS268に移行して、無線通信装置により、RAMに格納されている音楽データへのアドレスを転送開始要求とともに送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0088】
一方、ステップS266で、転送開始が指示されないと判定したとき(No)は、ステップS250に移行する。
次に、音響効果処理を図9を参照しながら説明する。図9は、音響効果処理を示すフローチャートである。
音響効果処理は、ホール音響効果またはルーム音響効果を音楽データに与える処理であって、CPUにおいて実行されると、図9に示すように、まず、ステップS350に移行するようになっている。
【0089】
ステップS350では、ホール音響効果処理要求を受信したか否かを判定し、ホール音響効果処理要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS352に移行して、音楽データを受信し、ステップS354に移行して、受信した音楽データにホール音響効果を与える処理を実行し、ステップS356に移行して、音響効果処理を行った処理後音楽データをコンピュータ100に送信し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0090】
一方、ステップS350で、ホール音響効果処理要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS358に移行して、ルーム音響効果処理要求を受信したか否かを判定し、ルーム音響効果処理要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS360に移行する。
ステップS360では、音楽データを受信し、ステップS362に移行して、受信した音楽データにルーム音響効果を与える処理を実行し、ステップS356に移行する。
【0091】
一方、ステップS358で、ルーム音響効果処理要求を受信しないと判定したとき(No)は、ステップS350に移行する。
次に、転送開始要求応答処理を図10を参照しながら説明する。図10は、転送開始要求応答処理を示すフローチャートである。
転送開始要求応答処理は、リモコン端末200からの転送開始要求に応じて、コンピュータ100から処理後音楽データを取得する処理であって、CPUにおいて実行されると、図10に示すように、まず、ステップS450に移行するようになっている。
【0092】
ステップS450では、無線通信装置により転送開始要求を受信したか否かを判定し、転送開始要求を受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS452に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、転送開始要求を受信するまでステップS450で待機する。
ステップS452では、音楽データへのアドレスを受信し、ステップS254に移行して、受信した音楽データへのアドレスに基づいてコンピュータ100から処理後音楽データを取得し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0093】
次に、上記第2の実施の形態の動作を説明する。
コンピュータ100に蓄積された音楽データをオーディオ機器300に転送して再生するには、ユーザは、まず、リモコン端末200をコンピュータ100に向け、リモコン端末200で転送準備を指示する。
リモコン端末200では、転送準備が指示されると、ステップS250,S252を経て、転送準備要求が無線通信装置から送信され、リモコン端末200がコンピュータ100に向けられていることから、無線通信によりコンピュータ100に転送準備要求が送信される。続けて、ユーザは、例えば、音楽データにホール音響効果を与えるために、ホール音響効果を指示する。
【0094】
リモコン端末200では、ホール音響効果が指示されると、ステップS254,S256を経て、ホール音響効果要求が無線通信装置から送信され、同様に、無線通信によりコンピュータ100にホール音響効果要求が送信される。
コンピュータ100では、転送準備要求およびこれに続けてホール音響効果要求を受信すると、ステップS150〜S154を経て、ホール音響効果処理要求とともに記憶装置42の音楽データが中間処理端末250に送信される。
【0095】
中間処理端末250では、ホール音響効果処理要求とともに音楽データを受信すると、ステップS350〜S356を経て、受信した音楽データにホール音響効果を与える処理が実行され、音響効果処理が行われた処理後音楽データがコンピュータ100に送信される。
コンピュータ100では、送信処理後音楽データを受信すると、ステップS158,S160を経て、受信した処理後音楽データが記憶装置42に格納され、処理後音楽データの転送を待機する転送待機状態となる。
【0096】
一方、コンピュータ100では、転送準備要求を受信すると、ステップS156を経て、音楽データへのアドレスがリモコン端末200に送信される。
リモコン端末200では、音楽データへのアドレスを受信すると、ステップS258,S260を経て、受信した音楽データへのアドレスがRAMの所定領域に格納される。
【0097】
次に、ユーザは、リモコン端末200をオーディオ機器300に向け、リモコン端末200で転送開始を指示する。
リモコン端末200では、転送開始が指示されると、ステップS266,S268を経て、RAMに格納されている音楽データへのアドレスが転送開始要求とともに無線通信装置から送信され、リモコン端末200がオーディオ機器300に向けられていることから、無線通信により転送開始要求とともに音楽データへのアドレスがオーディオ機器300に送信される。
【0098】
オーディオ機器300では、転送開始要求とともに音楽データへのアドレスを受信すると、ステップS450〜S454を経て、受信した音楽データへのアドレスに基づいてコンピュータ100から音楽データが取得され、取得された音楽データに基づいて音楽が再生される。この場合、音楽の再生は、自動的に行ってもよいが、ユーザの指示により行ってもよい。これにより、ユーザは、コンサートホールで聴いているかのような音響効果で演奏を楽しむことができる。
【0099】
また、音楽データにルーム音響効果を与えるには、ユーザは、リモコン端末200をコンピュータ100に向け、リモコン端末200で転送準備を指示した後、ルーム音響効果を指示すればよい。
コンピュータ100では、転送準備要求およびこれに続けてルーム音響効果要求を受信すると、ステップS150,S152,S162,S164を経て、ルーム音響効果処理要求とともに記憶装置42の音楽データが中間処理端末250に送信される。
【0100】
中間処理端末250では、ルーム音響効果処理要求とともに音楽データを受信すると、ステップS350,S358〜S362,S356を経て、受信した音楽データにルーム音響効果を与える処理が実行され、音響効果処理が行われた処理後音楽データがコンピュータ100に送信される。
コンピュータ100では、処理後音楽データを受信すると、ステップS158,S160を経て、受信した処理後音楽データが記憶装置42に格納され、処理後音楽データの転送を待機する転送待機状態となる。その後は、音楽データにホール音響効果を与える場合の動作と同様である。
【0101】
このようにして、本実施の形態では、コンピュータ100は、転送準備要求を受信したときは、記憶装置42の音楽データにアクセス可能なアドレスをリモコン端末200に送信する一方、記憶装置42の音楽データを中間処理端末250に送信し、これに伴って処理後音楽データを受信したときは、受信した処理後音楽データを記憶装置42に記憶するようになっており、リモコン端末200は、ユーザからの転送準備の指示に応じて、転送準備要求をコンピュータ100に送信し、これに伴って音楽データへのアドレスを受信したときは、受信した音楽データへのアドレスをRAMに記憶する一方、ユーザからの転送開始の指示に応じてRAMに格納されている音楽データへのアドレスを転送開始送要求とともにオーディオ機器300に送信するようになっており、中間処理端末250は、音楽データを受信したときは、受信した音楽データに所定の音響効果を与える処理を行い、その処理後音楽データをコンピュータ100に送信するようになっており、オーディオ機器300は、転送開始要求とともに音楽データへのアドレスを受信したときは、受信した音楽データへのアドレスに基づいてコンピュータ100から音楽データを取得するようになっている。
【0102】
これにより、リモコン端末200で転送準備および転送開始を指示するだけで、コンピュータ100からオーディオ機器300に音楽データを転送することができるとともに、データの転送に際して所定の音響効果処理を行うことができるので、従来に比して、パソコンの操作に不慣れなユーザであっても、音楽データの転送および転送に伴う音響効果処理を比較的手軽に行うことができる。また、コンピュータ100とリモコン端末200との間およびリモコン端末200とオーディオ機器300との間では、音楽データおよび処理後音楽データを直接送受信しなくてすむので、それらの間で音楽データおよび処理後音楽データを送受信する構成に比して、リモコン端末200の通信負荷およびメモリ負荷を低減することができる。
【0103】
上記第2の実施の形態において、音楽データは、請求項3または9記載の転送データに対応し、処理後音楽データは、請求項3または9記載の処理後転送データに対応し、音楽データへのアドレスは、請求項3または9記載のアクセス情報に対応し、コンピュータ100は、請求項1、3または9記載の転送元端末に対応している。また、リモコン端末20は、請求項1、3または9記載の携帯端末に対応し、オーディオ機器300は、請求項1、3または9記載の転送先端末に対応し、記憶装置42は、請求項3または9記載の転送データ記憶手段に対応し、リモコン端末200のRAMは、請求項3記載のアクセス情報記憶手段に対応している。
【0104】
なお、上記第2の実施の形態においては、オーディオ機器300は、転送開始要求とともに音楽データへのアドレスを受信したときは、受信したアドレスに基づいて処理後音楽データをコンピュータ100から取得するように構成したが、これに限らず、コンピュータ100に音楽データその他の種別のデータが格納されている場合は、データへのアドレスにそのデータの種別を示す種別情報を含め、受信したアドレスに含まれる種別情報により特定されるデータの種別が音楽データであるときは、受信したアドレスに基づいて処理後音楽データをコンピュータ100から取得するように構成してもよい。
【0105】
これにより、オーディオ機器300に音楽データ以外の種別のデータが転送される可能性を低減することができる。
この場合において、音楽データは、請求項4記載の転送データに対応し、音楽データへのアドレスは、請求項4記載のアクセス情報に対応し、コンピュータ100は、請求項4記載の転送元端末に対応し、オーディオ機器300は、請求項4記載の転送先端末に対応している。
【0106】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、中間処理端末250で音響効果処理した処理後音楽データをコンピュータ100に戻すように構成したが、これに限らず、中間処理端末250で音響効果処理した処理後音楽データを直接オーディオ機器300に送信するように構成してもよい。具体的には、コンピュータ100は、転送準備要求を受信したときは、記憶装置42の音楽データを識別するためのID等の識別情報をリモコン端末200に送信する一方、音楽データおよび識別情報を中間処理端末250に送信する。リモコン端末200は、識別情報を記憶するためのRAMを有し、ユーザからの転送準備の指示に応じて、転送準備要求をコンピュータ100に送信し、これに伴って識別情報を受信したときは、受信した識別情報をRAMに記憶する一方、ユーザからの転送開始の指示に応じてRAMの識別情報を転送開始送要求とともにオーディオ機器300に送信する。中間処理端末250は、音楽データおよび識別情報を受信したときは、受信した音楽データに所定の音響効果を与える処理を行い、その処理後音楽データを受信した識別情報と対応付けて記憶装置に記憶する。オーディオ機器300は、転送開始要求とともに識別情報を受信したときは、受信した識別情報に基づいて処理後音楽データを中間処理端末250から取得する。
【0107】
この場合において、音楽データは、請求項5、6、10または12記載の転送データに対応し、処理後音楽データは、請求項5、6または12記載の処理後転送データに対応し、コンピュータ100は、請求項1、5、6または10記載の転送元端末に対応し、オーディオ機器300は、請求項1、5、6または12記載の転送先端末に対応している。また、リモコン端末200は、請求項1、5または6記載の携帯端末に対応し、記憶装置42は、請求項5、6または10記載の転送データ記憶手段に対応し、中間処理端末250の記憶装置は、請求項5、6または12記載の処理後転送データ記憶手段に対応している。
【0108】
また、リモコン端末200のRAMは、請求項6記載の識別情報記憶手段に対応している。
また、上記第1および第2の実施の形態におけるシステムを、仮想オブジェクトを用いてサービスを提供するサービス提供システムに適用することもできる。具体的に、このサービス提供システムは、仮想オブジェクトにサービスを対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間上に仮想オブジェクトを配置し、リモコン端末200と仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、仮想オブジェクトに対応するサービスを提供するものである。そして、仮想オブジェクトの形状および配置位置に関するオブジェクト情報を、サービス内容を規定するサービス情報と対応付けて記憶するためのオブジェクト情報記憶装置と、リモコン端末200の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得装置とを備え、位置情報取得装置で取得した位置情報およびオブジェクト情報記憶装置のオブジェクト情報に基づいて、仮想オブジェクトの形状および配置位置により特定される仮想オブジェクトの内部領域内にリモコン端末200が属していると判定したときは、オブジェクト情報記憶装置のサービス情報に基づいて、仮想オブジェクトに対応するサービスを提供する。
【0109】
このサービス提供システムに適用する場合には、コンピュータ100またはオーディオ機器300を仮想オブジェクトとして構成する。コンピュータ100に相当する仮想オブジェクトは、所定の形状を有しかつ所定位置に配置されており、その内部領域内にリモコン端末200が属している状態で転送準備の指示を入力したときは、音楽データの転送準備状態となるように見かけ上機能する。また、オーディオ機器300に相当する仮想オブジェクトは、所定の形状を有しかつ所定位置に配置されており、その内部領域内にリモコン端末200が属している状態で転送開始の指示を入力したときは、音楽データの転送準備状態となっていればその音楽データを再生するように見かけ上機能する。
【0110】
この場合において、リモコン端末200は、請求項7記載の移動体に対応し、コンピュータ100は、請求項7記載の転送元端末に対応し、オーディオ機器300は、請求項7記載の転送先端末に対応し、オブジェクト情報記憶装置は、請求項7記載のオブジェクト情報記憶手段に対応し、位置情報取得装置は、請求項7記載の位置情報取得手段に対応している。
【0111】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、データの転送に際して、中間処理端末250による中間処理を1段階介在させるように構成したが、これに限らず、複数段階の中間処理を介在させるように構成してもよい。2つの中間処理を介在させる場合を説明すると、第1の中間処理端末により、コンピュータ100からの音楽データに対して第1の中間処理を行い、次いで、第2の中間処理端末により、第1の中間処理を行った音楽データに対して第2の中間処理を行い、コンピュータ100に戻す。または直接オーディオ機器300に送信する。
【0112】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、中間処理端末250を設け、中間処理端末250により音響効果処理を行うように構成したが、これに限らず、中間処理端末250を設けず、コンピュータ200およびオーディオ機器300のいずれかまたは両方により音響効果処理を行うように構成してもよい。コンピュータ200およびオーディオ機器300の両方により行う場合は、音響効果処理のうち前段部分の処理をコンピュータ200により行い、音響効果処理のうち後段部分の処理をオーディオ機器300で行う。
【0113】
また、上記第1の実施の形態においては、オーディオ機器300が転送先アドレスをブロードキャスト送信し、コンピュータ100が、受信した転送先アドレスに基づいて処理後音楽データをオーディオ機器300に送信するように構成したが、これに限らず、コンピュータ100が転送元アドレスをブロードキャスト送信し、オーディオ機器300が、受信した転送元アドレスに基づいてコンピュータ100から処理後音楽データを取得するように構成してもよい。
【0114】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、あらかじめ決まった音楽データを転送するように構成したが、これに限らず、コンピュータ100は、リモコン端末200からの転送準備要求を受信したときは、音楽データの一覧をリモコン端末200に送信し、リモコン端末200は、受信した一覧のなかから転送を希望する音楽データをユーザに選択させ、その選択結果をコンピュータ100に送信し、コンピュータ100は、選択結果を受信したときは、記憶装置42の音楽データのうち選択されたものを転送対象するように構成してもよい。
【0115】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、コンピュータ100とリモコン端末200との間およびリモコン端末200とオーディオ機器300との間では、音楽データまたは処理後音楽データを直接送受信しない構成としたが、リモコン端末200の機能上差し支えなければ、コンピュータ100とリモコン端末200との間およびリモコン端末200とオーディオ機器300との間で音楽データまたは処理後音楽データを直接送受信するように構成してもよい。
【0116】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、コンピュータ100とオーディオ機器300との間で処理後音楽データを直接送受信するように構成したが、これに限らず、中継端末を設け、コンピュータ100とオーディオ機器300との間では、中継端末を介して処理後音楽データを間接的に送受信するように構成してもよい。もちろん、中継端末は、一台に限らず複数台介在させるようにしてもさしつかえない。このことは、コンピュータ100と中間処理端末250との間における送受信についても同様である。
【0117】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、中間処理端末250は、あらかじめ規定された中間処理をサービスとして提供するように構成したが、これに限らず、外部(携帯端末その他の端末)からの要求に応じてサービス内容を登録し、リモコン端末200で、中間処理端末250に登録されているサービスのうちいずれかを選択し、選択したサービスを提供するように構成してもよい。
【0118】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、コンピュータ100、中間処理端末250およびオーディオ機器300をネットワークを介して相互に接続し、中間処理端末250を経由するサーバ経由型として構成したが、これに限らず、ブロードキャスト型やピアツーピア型として構成することもできる。
ブロードキャスト型は、中間処理端末250が不在で検索機能がなく、ブロードキャストが必須のものである。転送元端末は、リモコン端末200からの転送準備の指示に応じてデータ転送を待機する。そして、リモコン端末200からの転送開始の指示に応じて転送先端末が確定すると、転送先端末は、ブロードキャストを行う。転送元端末は、転送先アドレスを取得すると、サービス付加される内容を明記したブロードキャストを行う。受信可能なサービス提供端末は、転送元端末にメッセージを送信する。メッセージには、優先番号を付加する。転送元端末は、優先番号を参照して重み付けの最も強いサービス提供端末へとデータを送信する。一旦処理が終わったサービス提供端末は、再びブロードキャストを行う。
【0119】
ピアツーピア型は、中間処理端末250が不在で、データ交換を行うものである。各端末は、一般的にサーバントと呼ばれる、サーバとクライアントどちらの役割も持った端末であり、ネットワーク上にサービスを提供する。一つの端末で単独のサービスを提供してもよいし、複数のサービスを提供してもよい。サービスを提供/利用する端末がネットワークに接続されると、ブロードキャストを行い別の端末から反応があれば、そのアドレスを記憶する。(別の方法でもよい。)以上のような手続を行い、各端末が別端末に対してアドレス情報をいくつか保存するものとする。サービスを利用する端末は、自己の端末が持つアドレス情報に対して、期限付きで問い合わせを行う。各問い合わせを受けた端末は、端末自体で問い合わせのあったサービスを提供できない場合、期限を減らしながら、各端末が持つアドレス情報に対して再度問い合わせを発行する。以上のような形態でサービスの検索を行い、反応がない場合、転送先端末に対してデータの転送を行う。
【0120】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、コンピュータ100と中間処理端末250との間、およびコンピュータ100とオーディオ機器300との間で音楽データまたは処理後音楽データをそのまま送受信するように構成したが、これに限らず、リモコン端末200で転送準備の指示を入力後、転送開始の指示を入力前に、リモコン端末200を紛失し第三者に渡ったときに、その第三者が勝手にデータの転送を行えないようにするために、音楽データまたは処理後音楽データを暗号化するように構成してもよいし、所定キーを入力しないとデータの転送を開始しないように構成してもよい。
【0121】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、リモコン端末200を用いて構成したが、これに限らず、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末を用いて構成してもよい。
また、上記第1および第2の実施の形態において、図3ないし図10のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROMにあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAMに読み込んで実行するようにしてもよい。
【0122】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0123】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、本発明に係るデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末を、インターネット199からなるネットワークシステムに適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、インターネット199と同一方式により通信を行ういわゆるイントラネットに適用してもよい。もちろん、インターネット199と同一方式により通信を行うネットワークに限らず、通常のネットワークに適用することもできる。
【0124】
また、上記第1および第2の実施の形態においては、本発明に係るデータ転送システム、転送元端末および中間処理端末を、図1に示すように、リモコン端末200を使って、コンピュータ100に蓄積された音楽データをオーディオ機器300に転送して再生するとともに、データ転送の際に、音楽データに対して所定の音響効果処理を行う場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。例えば、次のような実施の形態を想定することができる。
【0125】
第1に、パソコンに文書データを蓄積しておき、リモコン端末200からの転送要求に応じて、パソコンの文書データを編集して他のパソコンに転送することができる。ここで、文書データの編集を、上記第1および第2の実施の形態と同じ要領で中間処理端末250により行うようにすればよい。また、編集の態様としては、例えば、あるワープロソフトの文書形式を他のワープロソフトの文書形式に変換するということが考えられる。
【0126】
第2に、リモコン端末200からの転送要求に応じて、テレビジョンで受信する音楽データのなかからBGM検索システムにより所望の音楽データを索出し、索出した音楽データを携帯端末や小型ヘッドホンステレオに転送することもできる。ここで、BGM検索システムによる音楽データの検索を、上記第1および第2の実施の形態と同じ要領で中間処理端末250により行うようにすればよい。
【0127】
第3に、パソコンに文書データを蓄積しておき、リモコン端末200からの転送要求に応じて、パソコンの文書データを携帯端末向けに最適化して携帯端末に転送することもできる。ここで、携帯端末向けにする最適化を、上記第1および第2の実施の形態と同じ要領で中間処理端末250により行うようにすればよい。また、最適化の形態としては、例えば、携帯端末の画面に表示可能な形式となるように文書データを最適化するということが考えられる。
【0128】
第4に、パソコンに文書データを蓄積しておき、リモコン端末200からの転送要求に応じて、パソコンの文書データを点字データに変換して点字打ち出し機に転送することもできる。ここで、点字データの変換を、上記第1および第2の実施の形態と同じ要領で中間処理端末250により行うようにすればよい。
第5に、パソコンに文書データを蓄積しておき、リモコン端末200からの転送要求に応じて、パソコンからプリンタに文書データを転送して印刷することができる。この場合も、上記第1および第2の実施の形態と同じ要領で、ユーザは、リモコン端末200で印刷を希望する文書を選択し、印刷準備および印刷開始を指示するだけでよい。
【0129】
第6に、オーディオ機器300に音楽データを蓄積しておき、リモコン端末200からの転送要求に応じて、オーディオ機器300からヘッドホンステレオに音楽データを転送して再生することができる。この場合も、上記第1および第2の実施の形態と同じ要領で、ユーザは、リモコン端末200で再生を希望する楽曲を選択し、転送準備および転送開始を指示するだけでよい。
【0130】
第7に、商品のカタログに関するカタログ情報を店頭のパソコンに蓄積しておき、リモコン端末200からの転送要求に応じて、店頭のパソコンからユーザのパソコンにカタログ情報を転送することができる。これにより、ユーザは、リモコン端末200で店頭のパソコンに転送準備要求を送信し、帰宅後に自己のパソコンに転送開始要求を送信すれば、カタログ情報を入手できるので、カタログを書面で所持せずにショッピングを行い、帰宅後に商品のカタログを自己のパソコンで閲覧することができる。
【0131】
第8に、観光地その他のガイド情報を観光地のパソコンに蓄積しておき、リモコン端末200からの転送要求に応じて、観光地のパソコンからユーザのパソコンにガイド情報を転送することもできる。これにより、ユーザは、リモコン端末200で観光地のパソコンに転送準備要求を送信し、帰宅後に自己のパソコンに転送開始要求を送信すれば、ガイド情報を入手できるので、ガイドを書面で所持せずに旅行を行い、帰宅後に旅行先のガイドを自己のパソコンで閲覧することができる。
【0132】
なお、第1ないし第8の形態では、さらに、個人ユーザ認証処理やパーソナライズ処理を中間処理として介在させることもできる。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1ないし7記載のデータ転送システムによれば、携帯端末で転送要求を与えるだけで、転送元端末から転送先端末にデータを転送することができるとともに、データの転送に際して中間処理を行うことができるので、従来に比して、パソコンの操作に不慣れなユーザであっても、データの転送および転送に伴う中間処理を比較的手軽に行うことができるという効果が得られる。
【0134】
さらに、本発明に係る請求項1または2記載のデータ転送システムによれば、転送元端末と携帯端末との間および携帯端末と転送先端末との間では、転送データおよび処理後転送データを直接送受信しなくてすむので、それらの間で転送データまたは処理後転送データを送受信する構成に比して、携帯端末の通信負荷およびメモリ負荷を低減することができるという効果も得られる。
【0135】
さらに、本発明に係る請求項3または4記載のデータ転送システムによれば、転送元端末と携帯端末との間および携帯端末と転送先端末との間では、転送データおよび処理後転送データを直接送受信しなくてすむので、それらの間で転送データまたは処理後転送データを送受信する構成に比して、携帯端末の通信負荷およびメモリ負荷を低減することができるという効果も得られる。
【0136】
さらに、本発明に係る請求項4記載のデータ転送システムによれば、転送先端末に取扱不能なデータが転送される可能性を低減することができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項5記載のデータ転送システムによれば、転送元端末と携帯端末との間および携帯端末と転送先端末との間では、転送データおよび処理後転送データを直接送受信しなくてすむので、それらの間で転送データまたは処理後転送データを送受信する構成に比して、携帯端末の通信負荷およびメモリ負荷を低減することができるという効果も得られる。
【0137】
一方、本発明に係る請求項8記載の転送元端末によれば、請求項1記載のデータ転送システムと同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項9記載の転送元端末によれば、請求項3記載のデータ転送システムと同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項10記載の転送元端末によれば、請求項5記載のデータ転送システムと同等の効果が得られる。
【0138】
一方、本発明に係る請求項11記載の中間処理端末によれば、請求項1記載のデータ転送システムと同等の効果が得られる。
さらに、本発明に係る請求項12記載の中間処理端末によれば、請求項5記載のデータ転送システムと同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】コンピュータ100の構成を示すブロック図である。
【図3】転送準備要求応答処理を示すフローチャートである。
【図4】転送要求処理を示すフローチャートである。
【図5】音響効果処理を示すフローチャートである。
【図6】転送開始要求応答処理を示すフローチャートである。
【図7】転送準備要求応答処理を示すフローチャートである。
【図8】転送要求処理を示すフローチャートである。
【図9】音響効果処理を示すフローチャートである。
【図10】転送開始要求応答処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 コンピュータ
200 リモコン端末
250 中間処理端末
300 オーディオ機器
30 CPU
32 ROM
34 RAM
42 記憶装置
46 無線通信装置
Claims (12)
- データの転送元となる転送元端末と、データの転送先となる転送先端末と、携帯端末とを通信可能に接続したシステムであって、
データの転送に際して中間処理を行う中間処理端末を通信可能に接続し、
前記転送元端末及び前記転送先端末を複数備え、
前記転送元端末は、転送対象となる転送データを記憶するための転送データ記憶手段を有し、データの転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記中間処理端末で中間処理された処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するとともに前記処理後転送データの転送を待機し、転送待機中に、データの転送要求とともに転送先アドレスを受信したときは、受信した転送先アドレスに基づいて前記転送データ記憶手段の処理後転送データを前記転送先端末に送信するようになっており、
前記携帯端末は、前記転送準備要求を前記転送元端末に送信する一方、データの転送開始要求を前記転送先端末に送信するようになっており、
前記中間処理端末は、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記転送元端末に送信するようになっており、
前記転送先端末は、前記転送開始要求を受信したときは、当該転送先端末のアドレスを前記転送先アドレスとして前記転送要求とともに前記転送元端末に送信するようになっており、
前記携帯端末からの転送要求に応じて、前記転送元端末のデータを、前記中間処理端末による中間処理を経て、前記転送先端末に転送するようになっていることを特徴とするデータ転送システム。 - 請求項1において、
前記転送先端末は、前記転送開始要求を受信したときは、当該転送先端末のアドレスを前記転送先アドレスとして前記転送要求とともに、前記転送元端末を含むすべての端末にブロードキャスト送信するようになっていることを特徴とするデータ転送システム。 - 請求項1において、
前記転送元端末は、転送対象となる転送データを記憶するための転送データ記憶手段を有し、データの転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データにアクセス可能なアクセス情報を前記携帯端末に送信する一方、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記中間処理端末で中間処理された処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するようになっており、
前記携帯端末は、前記アクセス情報を記憶するためのアクセス情報記憶手段を有し、前記転送準備要求を前記転送元端末に送信し、当該転送準備要求の送信に伴って前記アクセス情報を受信したときは、受信したアクセス情報を前記アクセス情報記憶手段に記憶する一方、前記アクセス情報記憶手段のアクセス情報をデータの転送開始送要求とともに前記転送先端末に送信するようになっており、
前記中間処理端末は、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記転送元端末に送信するようになっており、
前記転送先端末は、前記転送開始要求とともに前記アクセス情報を受信したときは、受信したアクセス情報に基づいて前記処理後転送データを前記転送元端末から取得するようになっていることを特徴とするデータ転送システム。 - 請求項3において、
前記アクセス情報には、前記転送データの種別に関する種別情報を含み、
前記転送先端末は、受信したアクセス情報に含まれる種別情報により特定されるデータの種別が当該転送先端末で取扱可能なものであるときは、受信したアクセス情報に基づいて前記処理後転送データを前記転送元端末から取得するようになっていることを特徴とするデータ転送システム。 - 請求項1において、
前記転送元端末は、転送対象となる転送データを記憶するための転送データ記憶手段を有し、データの転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信するようになっており、
前記携帯端末は、前記転送準備要求を前記転送元端末に送信する一方、データの転送開始要求を前記転送先端末に送信するようになっており、
前記中間処理端末は、当該中間処理端末で中間処理される処理後転送データを記憶するための処理後転送データ記憶手段を有し、前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記処理後転送データ記憶手段に記憶するようになっており、
前記転送先端末は、前記転送開始要求を受信したときは、前記処理後転送データを前記中間処理端末から取得するようになっていることを特徴とするデータ転送システム。 - 請求項5において、
前記転送元端末は、前記転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを識別するための識別情報を前記携帯端末に送信する一方、前記転送データ及び前記識別情報を前記中間処理端末に送信するようになっており、
前記携帯端末は、前記識別情報を記憶するための識別情報記憶手段を有し、前記転送準備要求を前記転送元端末に送信し、当該転送準備要求の送信に伴って前記識別情報を受信したときは、受信した識別情報を前記識別情報記憶手段に記憶する一方、前記識別情報記憶手段の識別情報を前記転送開始送要求とともに前記転送先端末に送信するようになっており、
前記中間処理端末は、前記転送データ及び前記識別情報を受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記受信した識別情報と対応付けて前記処理後転送データ記憶手段に記憶するようになっており、
前記転送先端末は、前記転送開始要求とともに前記識別情報を受信したときは、受信した識別情報に基づいて前記処理後転送データを前記中間処理端末から取得するようになっていることを特徴とするデータ転送システム。 - 仮想オブジェクトにサービスを対応付けるとともに、実空間と対応させた仮想空間上に前記仮想オブジェクトを配置し、移動可能な移動体と前記仮想オブジェクトとの位置関係に基づいて、前記仮想オブジェクトに対応するサービスを提供するサービス提供システムに、請求項1乃至6のいずれかに記載のデータ転送システムを適用したものであって、
前記サービス提供システムは、前記仮想オブジェクトの形状及び配置位置に関するオブジェクト情報を、サービス内容を規定するサービス情報と対応付けて記憶するためのオブジェクト情報記憶手段と、前記移動体の位置を特定するための位置情報を取得する位置情報取得手段とを有し、前記位置情報取得手段で取得した位置情報及び前記オブジェクト情報記憶手段のオブジェクト情報に基づいて、前記仮想オブジェクトの形状及び配置位置により特定される前記仮想オブジェクトの内部領域内に前記移動体が属していると判定したときは、前記オブジェクト情報記憶手段のサービス情報に基づいて、前記仮想オブジェクトに対応するサービスを提供するようになっており、
前記転送元端末又は前記転送先端末を前記仮想オブジェクトとして構成するようになっていることを特徴とするデータ転送システム。 - 請求項1記載のデータ転送システムにおける携帯端末、中間処理端末及び転送先端末と通信可能に接続する端末であって、
前記転送データを記憶するための転送データ記憶手段を備え、
前記転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するとともに前記処理後転送データの転送を待機し、転送待機中に、前記転送要求とともに前記転送先アドレスを受信したときは、受信した転送先アドレスに基づいて前記転送データ記憶手段の処理後転送データを前記転送先端末に送信するようになっていることを特徴とする転送元端末。 - 請求項3記載のデータ転送システムにおける携帯端末、中間処理端末及び転送先端末と通信可能に接続する端末であって、
前記転送データを記憶するための転送データ記憶手段を備え、
前記転送準備要求を受信したときは、前記アクセス情報を前記携帯端末に送信する一方、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信し、当該転送データの送信に伴って前記処理後転送データを受信したときは、受信した処理後転送データを前記転送データ記憶手段に記憶するようになっていることを特徴とする転送元端末。 - 請求項5記載のデータ転送システムにおける携帯端末及び中間処理端末と通信可能に接続する端末であって、
前記転送データを記憶するための転送データ記憶手段を備え、
前記転送準備要求を受信したときは、前記転送データ記憶手段の転送データを前記中間処理端末に送信するようになっていることを特徴とする転送元端末。 - 請求項1記載のデータ転送システムにおける転送元端末と通信可能に接続する端末であって、
前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記転送元端末に送信するようになっていることを特徴とする中間処理端末。 - 請求項5記載のデータ転送システムにおける転送元端末及び転送先端末と通信可能に接続する端末であって、
前記処理後転送データを記憶するための処理後転送データ記憶手段を備え、
前記転送データを受信したときは、受信した転送データを中間処理し、中間処理した処理後転送データを前記処理後転送データ記憶手段に記憶するようになっていることを特徴とする中間処理端末。
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