JP3965278B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トルクコンバータを有する自動変速機であって、少なくとも1つのクラッチを開放状態から締結状態に切り換えることにより動力伝達を行う変速に際し、締結指令を開始した時点から前記クラッチの入出力要素間での接触が開始される時点まで前記クラッチ所定油圧指令行うと共に、前記接触が開始される時点経過後は急激に上昇するような油圧指令を行う自動変速機の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動変速機の油圧制御装置には、例えば、特開平9−273626号公報に記載のものがある。この装置は、摩擦要素である所定のクラッチへの供給圧を上昇させてクラッチを開放状態から締結状態に切り換えることにより、クラッチの入力要素側回転をクラッチの出力要素側に伝達させて行う変速に際し、締結指令を開始してからクラッチの締結が完了する時点までの供給圧をクラッチの動作状況に応じて制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした従来の油圧制御装置にあっては、クラッチの回転が高回転になった場合、以下の問題が生じることがあった。
【0004】
図8は、従来の油圧制御装置のクラッチ締結時の作用を概略的に示したタイムチャートである。この油圧制御装置は、クラッチへの供給圧Pcを上昇させてクラッチを開放状態から締結状態に切り換えるため、破線P (0)で示すように指令する。即ち、第1段階として、締結指令を開始した時点tから所定時間だけプリチャージ圧Prになるように制御してクラッチ内への作動油の充填時間を早め、第2段階として、このプリチャージ圧制御が終了する時点tからクラッチの入出力要素間での接触が開始される時点(以下、トルクフェーズ開始時点という)tまでのクラッチへの供給圧Pcをスタンバイ圧Ps(0)として制御してクラッチピストンをクラッチの入出力要素が接触する直前までストロークさせる。そして、第3段階として、時点tからクラッチへの供給圧Pcを一気に上昇させる向きに指令して実際にクラッチの入出力要素を接触させることにより、クラッチを締結する。
【0005】
こうした油圧制御がなされる場合、クラッチが低回転状態であると、実際に供給されるクラッチ供給圧Pc(Low)は一点鎖線に示す如く供給されると共に、領域αに示す如く、トルクフェーズ開始時点tでサージ圧を発生する。しかしながら、クラッチが高回転状態であると、同じ指令P (0)であるにも関わらず、実際に供給されるクラッチ供給圧Pc(Hi)は二点鎖線に示す如く供給され、低回転状態に比べ締結指令P (0)に対して遅れてしまうという不都合が生じる。しかも、クラッチが低回転である状態では、トルクフェーズ開始時点tで発生していたサージ圧も領域βに示すように遅れて発生し、しかも、そのサージ圧は低回転状態のサージ圧に比べて大きいことから、わずかながらもショックが発生する。
【0006】
本発明の目的は、上述した事実に鑑みてなされたものであって、摩擦要素が高回転状態になるに従って摩擦要素への作動油の供給に遅れが生じるという不都合を解消する自動変速機の油圧制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、先ず第1発明に係る、自動変速機の油圧制御装置は、トルクコンバータを有する自動変速機であって、少なくとも1つのクラッチへの油圧を上昇させて該クラッチを開放状態から締結状態に切り換えることにより、前記クラッチの入力要素側回転を該クラッチの出力要素側に伝達させ、入力軸からの動力を変速して出力軸から出力するに際し、締結指令を開始した時点から前記クラッチの入出力要素間での接触が開始される時点までの前記クラッチ所定油圧指令行うと共に、前記接触が開始される時点経過後は急激に上昇するような油圧指令を行う自動変速機の油圧制御装置において、前記接触が開始される時点までの前記入力軸の回転数を検知する回転数検知手段と、この回転数検知手段で検知した前記入力軸の回転数が低回転の側よりも高回転の側のほうが高い油圧指令となるように、前記所定の油圧指令を上昇させる制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
第2発明に係る、自動変速機の油圧制御装置は、上記第1発明において、前記制御手段は、前記回転数検知手段で検知した前記入力軸の回転数が所定の回転数を越えるかを判断する回転状態判断手段を備え、この判断手段から前記入力軸の回転数が前記所定回転数を越える高回転状態であると判断されない場合は、油圧指令を変化させず、前記入力軸の回転数が前記所定回転数を越える高回転状態であると判断される場合は、この高回転状態の油圧指令を前記クラッチの回転数が前記所定回転数以下の低回転状態の油圧指令よりも高い油圧指令となるようにするものであることを特徴とするものである。
【0009】
第3発明に係る、自動変速機の油圧制御装置は、上記第1発明または第2発明において、前記クラッチに供給される作動油の温度を検知する油温検知手段と、この手段で検知した油温の低下に応じて、前記制御手段で上昇させた油圧指令をさらに高い油圧指令に補正する補正手段とを付加して備えることを特徴とするものである。
【0010】
第4発明に係る、自動変速機の油圧制御装置は、上記第3発明において、前記補正手段は、前記油温検知手段で検知した油温が所定の油温以下であるかを判断する油温判断手段を備え、この判断手段から油温が前記所定油温以下の低油温状態であると判断される場合は、前記制御手段で上昇させた油圧指令を、油温が前記所定油温を越える高油温状態において前記制御手段で上昇させた油圧指令よりも高い油圧指令となるように補正するものであることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
第1発明は、クラッチの入出力要素間での接触が開始される時点までのトルクコンバータからの入力軸の回転数を検知し、この入力軸の回転数が低回転の側よりも高回転の側のほうが高い油圧指令となるように、前記所定の油圧指令を上昇させることにより、前記入力軸の回転数が高回転状態になるに従って前記クラッチの入出力要素間での接触が開始される時点までクラッチに対して大きな油圧指令を供給してクラッチへの作動油の充填を早く完了させるから、クラッチの入出力要素間での接触が開始される時の油圧指令と実際の油圧との時間差を小さくすることができる。
【0012】
従って第1発明によれば、クラッチの回転数が高回転状態になるに従ってクラッチへの作動油の供給に遅れが生じるという不都合を解消することができる。加えて第1発明によれば、クラッチの入出力要素間での接触が開始される時のサージ圧を小さくさせることができるから、このサージ圧によって生じるショックを緩和することができる。
【0013】
第2発明は、上記第1発明において、トルクコンバータからの入力軸の回転数が所定の回転数を越えるかを判断し、前記入力軸の回転数が所定の回転数を越える高回転状態でない場合は、油圧指令を変化させず、高回転状態である場合は、この高回転状態の油圧指令を、クラッチの回転数が前記所定回転数以下の低回転状態の指令油圧よりも高い油圧指令とすることにより、前記入力軸の回転数に応じて、常時、油圧指令を上昇させる必要が無いから、油圧指令を容易かつ効率的に制御することができる。
【0014】
第3発明は、上記第1発明または第2発明において、クラッチに供給される作動油の油温を検知し、この油温の低下に応じて、前記入力軸の回転数に応じて上昇させた油圧指令をさらに高い油圧指令に補正することにより、粘性抵抗が高まる低油温時にクラッチに対してさらに大きな油圧指令を供給してクラッチへの作動油の充填時間を短縮することができる。
【0015】
従って第3発明によれば、粘性抵抗が高まる低油温時においてクラッチの締結に要する時間を短縮することにより、クラッチを速やかに締結することができる。
【0016】
第4発明は、上記第3発明において、クラッチに供給される作動油の油温が所定の油温以下であるかを判断し、この油温が所定の油温以下の低油温状態である場合、前記入力軸の回転数に応じて上昇させた油圧指令を、油温が前記所定油温を越える高油温状態において前記入力軸の回転数に応じて上昇させた油圧指令よりも高い油圧指令に補正することにより、油温に応じて、常時、油圧指令を補正する必要が無いから、前記入力軸の回転数に応じて上昇させた油圧指令を容易かつ効率的に補正することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態になる自動変速機の油圧制御装置を備えた車両のパワートレーンおよびその制御系を示し、1はエンジン、2は自動変速機である。
エンジン1は、運転者が操作するアクセルペダル(図示せず)に連動してその踏み込みにつれ全閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブ(図示せず)により出力を加減され、エンジン1の出力回転はトルクコンバータ3を経て自動変速機2の入力軸4に入力されるものとする。
【0018】
自動変速機2は、同軸突き合わせ関係に配置した入出力軸4,5上にエンジン1の側から順次フロントプラネタリギヤ組6およびリヤプラネタリギヤ組7を載置して具え、これらを自動変速機2における遊星歯車変速機構の主たる構成要素とする。
エンジン1に近いフロントプラネタリギヤ組6は、フロントサンギヤSF、フロントリングギヤRF、これらに噛合するフロントピニオンPF、および該フロントピニオンPFを回転自在に支持するフロントキャリアCFよりなる単純遊星歯車組とし、
エンジン1から遠いリヤプラネタリギヤ組7も、リヤサンギヤSR、リヤリングギヤRR、これらに噛合するリヤピニオンPR、および該リヤピニオンPRを回転自在に支持するリヤキャリアCRよりなる単純遊星歯車組とする。
【0019】
遊星歯車変速機構の伝動経路(変速段)を決定する摩擦要素としてはロークラッチL/C、2速・4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバースブレーキLR/B、ローワンウエイクラッチL/OWC、およびリバースクラッチR/Cを、以下のごとく両プラネタリギヤ組6,7の構成要素に相関させて設ける。
つまり、フロントサンギヤSFはリバースクラッチR/Cにより入力軸4に適宜結合可能にすると共に、2速・4速ブレーキ2−4/Bにより適宜固定可能とする。
【0020】
フロントキャリアCFはハイクラッチH/Cにより入力軸4に適宜結合可能にする。
フロントキャリアCFは更に、ローワンウエイクラッチL/OWCによりエンジン回転と逆方向の回転を阻止すると共に、ローリバースブレーキLR/Bにより適宜固定可能とする。
そしてフロントキャリアCFと、リヤリングギヤRRとの間を、ロークラッチL/Cにより適宜結合可能とする。
フロントリングギヤRFおよびリヤキャリアCR間を相互に結合し、これらフロントリングギヤRFおよびリヤキャリアCRを出力軸6に結合し、リヤサンギヤSRを入力軸4に結合する。
【0021】
上記遊星歯車変速機構の動力伝達列は、摩擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/Cの図2に実線の〇印で示す選択的油圧作動(締結)と、ローワンウェイクラッチL/OWCの同図に実線の〇印で示す自己係合とにより、前進第1速(1st)、前進第2速(2nd)、前進第3速(3rd)、前進第4速(4th)の前進変速段と、後退変速段(Rev)とを得ることができる。
なお図2に点線の〇印で示す油圧作動(締結)は、エンジンブレーキが必要な時に作動させるべき摩擦要素である。
【0022】
図2に示す変速制御用摩擦要素L/C,2−4/B,H/C,LR/B,R/Cの締結論理は図1に示すコントロールバルブボディー8により実現し、このコントロールバルブボディー8には、少なくとも、ライン圧ソレノイド9、ロークラッチソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレーキソレノイド13などを挿置する。
【0023】
ロークラッチソレノイド10、2速・4速ブレーキソレノイド11、ハイクラッチソレノイド12、ローリバースブレーキソレノイド13のデューティ制御はそれぞれ変速機コントローラ14により実行し、
そのために変速機コントローラ14には、図1に示す如く、エンジン1のスロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ15からの信号と、
トルクコンバータ3の出力回転数(自動変速機の入力回転数)であるタービン回転数Nt を検出するタービン回転センサ16からの信号と、
自動変速機2の出力軸5の回転数NOを検出する出力回転センサ17からの信号と、
選択レンジを検出するインヒビタスイッチ18からの信号と、
各摩擦要素に供給される作動油の温度 Tを検知する油温センサ19からの信号とをそれぞれ入力する。
【0024】
ここで、一例としてDレンジでの自動変速作用を説明しておくと、変速機コントローラ14は図示せざる制御プログラムを実行して、予定の変速マップをもとにスロットル開度TVOおよび変速機出力回転数NO(車速)から、現在の運転状態において要求される好適変速段を検索する。次いで変速機コントローラ14は、現在選択中の現状変速段が好適変速段と一致しているか否かを判定し、不一致なら変速指令を発して好適変速段への変速が実行されるよう、つまり図2の締結論理表にもとづき当該変速のための摩擦要素の締結、解放の切換えが行われるようソレノイド10〜13のデューティ制御により、当該摩擦要素への供給圧を変更する。
【0025】
図3は、自動変速機の油圧制御装置の一実施形態をロークラッチL/Cの油圧回路で例示したシステム図である。
【0026】
ロークラッチL/Cは、このクラッチL/Cの入力要素であるクラッチドラム21に配したクラッチ板21pと、クラッチL/Cの出力要素であるクラッチハブ22に配したクラッチ板22pとをクラッチピストン23がクラッチ供給圧(供給圧)Pcによってリターンスプリング24に抗してディッシュプレート25を押圧することにより、入力側クラッチ板21pおよび出力側クラッチ板22pとを締結するものであり、その解放はクラッチ供給圧Pcを減少させてリターンスプリング24のばね力がクラッチピストン23をディッシュプレート25から離間させることによって行われる。
【0027】
クラッチ供給圧Pcは、変速機コントローラ14で演算された指令圧Pに基づいてデューティ制御したロークラッチソレノイド10からのソレノイド油圧PSOLによってコントロール弁30を制御し、例えば、ライン圧Pを元圧として、0〜P(ライン圧)までの大きさの油圧を出力することができる。
【0028】
図4は、ロークラッチL/Cを解放状態から締結状態に切り換える際に、変速機コントローラ14内で処理される油圧制御を示すフローチャートである。なお、この油圧制御は、アップシフト変速またはダウンシフト変速に共通である。
【0029】
図4を参照すると、ロークラッチL/Cを解放状態から締結状態に切り換えるためには、まずステップ110にて、クラッチ圧Pcを締結指令の開始時点tから所定時間までプリチャージ圧Prに制御する指令を行い、このプリチャージ圧制御が終了する時点tに到達するとステップ120に移行し、このステップ120にて、ロークラッチL/Cの回転数として、自動変速機2の入力回転数、即ち、本実施形態の場合は、タービン回転センサ16からタービン回転数Ntを検知すると共に、油温センサ19からロークラッチL/Cに供給される作動油の温度Tを検知してステップ130に移行する。
【0030】
ステップ130では、後述の如く、タービン回転センサ16で検知したタービン回転数Ntおよび油温センサ19で検知した油温Tから油圧補正量ΔPsを決定し、
タービン回転数Ntおよび油温Tを考慮しない従来のスタンバイ圧Ps(0)と、油圧補正量ΔPsとの和Ps(Nt)、つまり、
Ps(Nt)=Ps(0)+ΔPs ・・・(1)
で求まるスタンバイ圧Ps(Nt)を、タービン回転数Ntに応じたスタンバイ圧Psとして読み込む。
【0031】
ステップ130にて、タービン回転数Ntに応じて補正したスタンバイ圧Ps(Nt)が読み込まれるとステップ140に移行し、このステップ140にて、クラッチドラム21のクラッチ板21pおよびクラッチハブ22のクラッチ板22p間の接触が開始される時点(以下、トルクフェーズ開始時点という)tまでクラッチ圧Pcをスタンバイ圧Ps(Nt)に制御する指令を行う。
【0032】
そして、ステップ150に移行し、このステップ150にて、トルクフェーズ開始時点tからは、クラッチ圧Pcを急激に上昇させる指令を行うことでロークラッチL/Cの締結を制御する。
【0033】
つまり、回転数検知手段であるタービン回転センサ16と、油温検知手段である油温センサ19と、図4のフローチャートを実行する制御手段たる変速機コントローラ14、変速機コントローラ14からの指令に応じてロークラッチL/Cへのクラッチ供給圧Pcを制御するソレノイド10およびコントロール弁30でスタンバイ圧上昇手段を構成し、スタンバイ圧Ps(Nt)を適宜上昇させる。
【0034】
図5は、図4のフローチャートによる本発明装置の作用を示すタイムチャートであり、図中の実線は図4のフローチャートに応じてクラッチ供給圧Pcを制御するための指令圧P、破線は従来の締結制御によって指令されるべき締結指令圧P (0)、一点鎖線Pcは、指令圧Pによって発生するクラッチ供給圧Pcを示す。
【0035】
本発明装置によれば、図5のタイムチャートに示す如く、指令圧Pにより、第1段階として、締結指令を開始した時点tから所定時間だけプリチャージ圧Prに制御してロークラッチL/C内への作動油の充填時間を早め、第2段階として、このプリチャージ圧制御が終了する時点tからトルクフェーズ開始時点tまでのスタンバイ圧Psを、従来のスタンバイ圧Ps(0)よりも大きなスタンバイ圧Ps( t)として増圧制御してロークラッチL/C内への作動油の充填時間をさらに早め、クラッチピストン23をクラッチ板21p,22pが接触する直前までストロークさせる。そして、第3段階として、指令圧Pにより、時点tからクラッチ供給圧Pcを一気に上昇させる向きに指令して実際にクラッチドラム21およびクラッチハブ22を接触させることにより、ロークラッチL/Cを締結する。
【0036】
ところで、図4のステップ130で決定される油圧補正量ΔPsは、例えば、図6または図7のような、横軸にタービン回転数Nt(rpm)、縦軸に油圧補正量ΔPs(kPa)を取って、変速機コントローラ14に格納されたマップに基づいて決定される。
【0037】
図6は、タービン回転数Ntの上昇に応じて油圧補正量ΔPsが上昇するように設定されたマップであり、タービン回転数Ntのみを考慮して油圧補正量ΔPsを決定する方法と、タービン回転数Ntおよび油温Tを考慮して油圧補正量ΔPsを決定する方法とに選択することができる。
【0038】
先ず、図6において、タービン回転数Ntのみを考慮する第1実施形態の場合は、タービン回転センサ16からタービン回転数Nt=N1を検知し、例えば、実線に示す如くの比例関数ΔPs=ΔPsA(Nt)からタービン回転数N1に対応する油圧補正量ΔPs=ΔPsA(N1)を決定する。この場合、油圧補正量ΔPs=ΔPsA(Nt)は、タービン回転数Nt=N2(>N1)に対応する油圧補正量ΔPs=ΔPsA(N2)からも明らかなように、タービン回転数Ntの上昇に応じて上昇するため、式(1)から明らかな如く、実際に指令すべきスタンバイ圧Ps(Nt)もタービン回転数Ntの上昇に応じて上昇する。
【0039】
つまり、タービン回転数Ntのみを考慮する場合は、タービン回転数Ntを検知し、図5のタイムチャートに示す如く、プリチャージ圧制御が終了した時点tからトルクフェーズ開始時点tまでの間、タービン回転数Ntの上昇に応じてスタンバイ圧Ps(0)を油圧補正量ΔPsだけ上昇させることにより、ロークラッチL/Cに対して大きなスタンバイ圧Ps(Nt)を供給してロークラッチL/Cへの作動油の充填を早く完了させるから、このタイムチャートに示す如く、トルクフェーズ開始時点tの指令圧Pと実際に供給されるクラッチ供給圧Pcとの時間差を小さくすることができる。
【0040】
従って、第1実施形態によれば、ロークラッチL/Cのクラッチドラム21が高回転状態になるに従ってロークラッチL/Cへのクラッチ供給圧Pcの供給に遅れが生じるという不都合を解消することができる。加えて、第1実施形態によれば、図5の領域γに示す如く、トルクフェーズ開始時点tのサージ圧を小さくさせることができるから、このサージ圧によって生じるショックを緩和することができる。
【0041】
次に、図6において、タービン回転数Ntおよび油温Tを考慮する第2実施形態の場合は、図6に示すマップをスタンバイ圧補正手段として、油温Tに応じて比例関数をNt=0の周りに回転させた位置に設定して変速機コントローラ14に格納することにより、油圧補正量ΔPsについて油温Tに関する状態分を補正する。
【0042】
具体的に、タービン回転数Ntおよび油温Tに対応する油圧補正量ΔPsは、タービン回転センサ16からタービン回転数Nt=N1、油温センサ19から油温Tを検知し、油温Tが高油温状態側(例えば、T=T)に移行するのに従い、矢印T(Hi)側に位置した比例関数(例えば、傾きθの実線ΔPs=ΔPsA(Nt))によって決定される一方、油温Tが低油温状態側(例えば、T=T)に移行するのに従い、矢印T(Low)側に位置した比例関数(例えば、傾きθ>θ)の破線ΔPs=ΔPsB(Nt))によって決定される。この場合、油圧補正量ΔPsは、タービン回転数Ntの上昇に応じて上昇するのに加えて、油温T=T<Tに対応する油圧補正量ΔPs=ΔPsB(Nt)に示す如く、油温Tの低下に応じても上昇するため、式(1)から明らかな如く、実際に指令すべきスタンバイ圧Ps(Nt)もタービン回転数Ntの上昇に加えて油温Tの低下にも応じて上昇する。
【0043】
つまり、タービン回転数Ntおよび油温Tを考慮する場合は、タービン回転数Ntに加えてロークラッチL/Cに供給される作動油の油温Tを検知し、この油温Tの低下に応じて、タービン回転数Ntに応じたスタンバイ圧Ps(Nt)=Ps(0)+ΔPsA(Nt)をさらに高い油圧Ps(Nt)=Ps(0)+ΔPsB(Nt)に補正することにより、粘性抵抗が高まる低油温時にロークラッチL/Cに対してさらに大きなスタンバイ圧Ps(Nt)を供給してロークラッチL/Cへの作動油の充填時間を短縮することができる。従って、第2実施形態によれば、粘性抵抗が高まる低油温時においてロークラッチL/Cにの締結に要する時間を短縮することにより、ロークラッチL/Cを速やかに締結することができる。
【0044】
なお、第3実施形態として、タービン回転数Ntおよび油温Tに対応する油圧補正量ΔPsは、変速機コントローラ14を油温状態判断手段とし、この変速機コントローラ14にて、油温センサ19で検知した油温Tが予め設定された所定の油温T(0)以下であるかを判断し、油温Tが所定油温T(0)以下の低油温状態(例えば、T=T)であると判断される場合は、この低油温状態のスタンバイ圧Ps(Nt)を予め設定した1つの比例関数(例えば、破線ΔPs=ΔPsB(Nt))で決定した油圧補正量ΔPsB(Nt)から算出し、油温Tが所定油温T(0)を越える高油温状態(例えば、T=T)であると判断される場合は、油温Tが所定油温T(0)を越える高油温状態のスタンバイ圧Ps(Nt)を予め設定した1つの比例関数(例えば、実線ΔPs=ΔPsA(Nt))で決定した油圧補正量ΔPsA(Nt)から算出してもよい。
【0045】
この場合、ロークラッチL/Cに供給される作動油の油温Tが所定油温T(0)以下であるかを判断し、この油温Tが所定油温T(0)以下の低油温状態である場合、タービン回転数Ntに応じて上昇させたスタンバイ圧Ps(Nt)を、油温Tが所定油温T(0)を越える高油温状態においてタービン回転数Ntに応じて上昇させたスタンバイ圧Ps(Nt)=ΔPs(0)+ΔPsA(Nt)よりも高い油圧Ps(Nt)=ΔPs(0)+ΔPsB(Nt)に補正することにより、油温Tに応じて、常時、スタンバイ圧Ps(Nt)を補正する必要が無いから、タービン回転数Ntに応じて上昇させたスタンバイ圧Ps(Nt)を容易かつ効率的に補正することができる。
【0046】
図7は、変速機コントローラ14を回転状態判断手段とし、この変速機コントローラ14にて、タービン回転数Ntが予め設定した所定の回転数N(0)以上かどうかで高回転状態か低回転状態かを判断し、この回転状態判断によって油圧補正量ΔPsが上昇するように設定されたマップであり、この場合も、タービン回転数Ntのみを考慮して油圧補正量ΔPsを決定する方法と、タービン回転数Ntおよび油温Tを考慮して油圧補正量ΔPsを決定する方法とに選択することができる。
【0047】
先ず、図7において、タービン回転数Ntのみを考慮する第4実施形態の場合は、タービン回転数Ntを検知し、変速機コントローラ14にてタービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)以下の時点(例えば、タービン回転数Nt=N1)ではタービン回転数Ntが低回転状態であると判断して、タービン回転数Ntに対応する油圧補正量ΔPsを算出せず、タービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)を越えた時点(例えば、タービン回転数Nt=N2)で、タービン回転数Ntが高回転状態であると判断して、例えば、タービン回転数Ntに対応する油圧補正量ΔPsを一定値ΔPsC(Nt)=Cに決定する。この場合、油圧補正量ΔPsは、タービン回転数Ntが所定回転数N(0)を越える高回転状態である場合、この高回転状態の油圧補正量ΔPs=Cが、タービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)以下の低回転状態の油圧補正量ΔPs=0よりも高い油圧となるため、式(1)から明らかな如く、実際に指令すべきスタンバイ圧Ps(Nt)も2種類のスタンバイ圧Ps(Nt)=Ps(0)、または、Ps(Nt)=(Ps(0)+C)に決定される。
【0048】
つまり、タービン回転数Ntのみを考慮する場合は、タービン回転数Ntを検知し、このタービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)を越えるかを判断し、タービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)を越える高回転状態である場合、この高回転状態のスタンバイ圧Ps(Nt)を、タービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)以下の低回転状態のスタンバイ圧Ps(Nt)=Ps(0)よりも高い油圧Ps(Nt)=(Ps(0)+C)とすることにより、タービン回転数Ntに応じて、常時、スタンバイ圧Ps(Nt)を上昇させる必要が無いから、スタンバイ圧Ps(Nt)を容易かつ効率的に制御することができる。
【0049】
なお、上記説明では、便宜上、タービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)以下の低回転状態では、タービン回転数Ntに対応する油圧補正量ΔPsを算出しないとしたが、タービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)を越える高回転状態の油圧補正量ΔPs=Cよりも低い油圧であれば、タービン回転数Ntが所定回転数Nt(0)以下の低回転状態において補正を行なっても良い。
【0050】
次に、図7において、タービン回転数Ntおよび油温Tを考慮する第5実施形態の場合は、図7に示すマップをスタンバイ圧補正手段として、油温Tに応じて圧力を上昇させた位置に設定して変速機コントローラ14に格納することにより、油圧補正量ΔPsについて油温Tに関する状態分を補正する。
【0051】
具体的に、タービン回転数Ntおよび油温Tに対応する油圧補正量ΔPsは、油温Tが高油温状態側(例えば、T=T)に移行するのに従い、矢印T(Hi)側に位置した一定値(例えば、実線ΔPsC(Nt)=C)によって決定される一方、油温Tが低油温状態側(例えば、T=T)に移行するのに従い、矢印T(Low)側に位置した一定値(例えば、破線ΔPsD(Nt)=D)によって決定される。この場合、油圧補正量ΔPsは、タービン回転数Ntに応じて上昇するのに加えて、油温Tの低下に応じても上昇するため、式(1)から明らかな如く、実際に指令すべきスタンバイ圧Ps(Nt)もタービン回転数Ntの上昇に加えて油温Tの低下にも応じて上昇する。
【0052】
つまり、タービン回転数Ntおよび油温Tを考慮する場合は、タービン回転数Ntおよび油温Tを検知し、この油温Tの低下に応じて、タービン回転数Ntに応じて上昇させたスタンバイ圧Ps(Nt)=(Ps(0)+C)をさらに高い油圧Ps(Nt)=(Ps(0)+D)に補正することにより、粘性抵抗が高まる低油温時にロークラッチL/Cに対してさらに大きなスタンバイ圧Ps(Nt)を供給してロークラッチL/Cへの作動油の充填時間を短縮することができる。従って、粘性抵抗が高まる低油温時においてロークラッチL/Cの締結に要する時間を短縮することにより、ロークラッチL/Cを速やかに締結することができる。
【0053】
なお、第6実施形態として、タービン回転数Ntおよび油温Tに対応する油圧補正量ΔPsは、油温センサ19で検知した油温Tが予め設定された所定の油温T(0)以下であるかを判断し、油温Tが所定油温T(0)以下の低油温状態(例えば、T=T)であると判断される場合は、この低油温状態のスタンバイ圧Ps(N t を予め設定した1つの一定値(例えば、破線PsD (Nt)=D)で決定した油圧補正量Dから算出し、油温Tが所定油温T(0)を越える高油温状態(例えば、T=T)であると判断される場合は、油温Tが所定油温T(0)を越える高油温状態のスタンバイ圧Ps(Nt)を予め設定した1つの一定値(例えば、実線PsC(Nt)=C)で決定した油圧補正量Cから算出してもよい。
【0054】
この場合、ロークラッチL/Cに供給される作動油の油温Tが所定油温T(0)以下であるかを判断し、この油温Tが所定油温T(0)以下の低油温状態である場合、タービン回転数Ntに応じて上昇させたスタンバイ圧Ps(Nt)を、油温Tが所定油温T(0)を越える高油温状態においてタービン回転数Ntに応じて上昇させたスタンバイ圧Ps(Nt)=Ps(0)+Cよりも高い油圧Ps(Nt)=Ps(0)+Dに補正することにより、油温Tに応じて、常時、スタンバイ圧Ps(Nt)を補正する必要が無いから、タービン回転数Ntに応じて上昇させたスタンバイ圧Ps(Nt)を容易かつ効率的に補正することができる。
【0055】
なお、本発明の油圧制御装置の摩擦要素は、ロークラッチL/Cのみではなく、2速・4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバースブレーキLR/B、リバースクラッチR/Cも、図3と同様の構成であって、それぞれのソレノイド10〜13は、図4、図6または図7から、パイロット圧Paを元圧としてデューティ制御により作り出したソレノイド圧に応じ、対応する2速・4速ブレーキ2−4/B、ハイクラッチH/C、ローリバースブレーキLR/B、リバースクラッチR/Cに向かうライン圧PLを減圧してこれら各摩擦要素の作動油圧を個々に制御し得るようにし、結果として上記各ソレノイド10〜13のデューティ制御により図2に示した第1速〜第4速の締結論理を実現するものとする。
【0056】
上述したところは、本発明の好適な実施形態を示したに過ぎず、請求の範囲において様々な変更が可能である。例えば、スタンバイ圧Ps(Nt)は、プリチャージ圧制御が終了した時点tからトルクフェーズ開始時点tまでの制御油圧としたが、締結指令を開始した時点tからトルクフェーズ開始時点tまでの制御油圧として、プリチャージ圧Prもタービン回転数Ntに応じて増圧してもよい。
【0057】
また、本実施形態によれば、ロークラッチL/Cの回転数として自動変速機2の入力回転数であるタービン回転数Ntを検知することにより、既存のセンサ16を用いて本発明に係る油圧制御装置を容易かつ安価に製造することができるが、勿論、ロークラッチL/Cの回転数としては、クラッチドラム21に回転センサを設け、この回転センサから直接回転数を検出してもよく、また、フロントキャリアCやフロントサンギアSに回転センサを設け、この回転センサから回転数を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる自動変速機の油圧制御装置を備えた車両のパワートレーンおよびその制御系を示す概略系統図である。
【図2】 同自動変速機の選択変速段と、摩擦要素の締結論理との関係を示す図である。
【図3】 同油圧制御装置の一実施形態をロークラッチL/Cの油圧回路で例示したシステム図である。
【図4】 同実施の形態におけるロークラッチL/Cの締結に際し、変速機コントローラで処理されるフローチャートである。
【図5】 図4のフローチャートによる本発明装置の作用を示すタイムチャートである。
【図6】 タービン回転数の上昇および油温の低下に応じて油圧補正量ΔPsが上昇するように設定されたマップである。
【図7】 タービン回転数の上昇および油温の低下に応じて油圧補正量ΔPsが上昇するように設定された他のマップである。
【図8】 従来装置の作用を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 自動変速機
3 トルクコンバータ
4 入力軸
5 出力軸
6 フロントプラネタリギヤ組
7 リヤプラネタリギヤ組
8 コントロールバルブ
9 ライン圧ソレノイド
10 ロークラッチソレノイド
11 2速・4速ブレーキソレノイド
12 ハイクラッチソレノイド
13 ローリバースブレーキソレノイド
14 変速機コントローラ
15 スロットル開度センサ
16 タービン回転センサ
17 出力回転センサ
18 インヒビタスイッチ
19 油温センサ
21 クラッチドラム
21p クラッチ板
22 クラッチハブ
22p クラッチ板
23 クラッチピストン
24 リターンスプリング
25 ディッシュプレート
30 コントロール弁
L/C ロークラッチ
2-4/B 2速・4速ブレーキ
H/C ハイクラッチ
LR/B ローリバースブレーキ
R/C リバースクラッチ
L/OWC ローワンウエイクラッチ

Claims (4)

  1. トルクコンバータを有する自動変速機であって、少なくとも1つのクラッチへの圧を上昇させて該クラッチを開放状態から締結状態に切り換えることにより、前記クラッチの入力要素側回転を該クラッチの出力要素側に伝達させ、前記トルクコンバータに繋がる入力軸からの動力を変速して出力軸から出力するに際し、締結指令を開始した時点から前記クラッチの入出力要素間での接触が開始される時点まで前記クラッチ所定油圧指令行うと共に、前記接触が開始される時点経過後は急激に上昇するような油圧指令を行う自動変速機の油圧制御装置において、
    前記接触が開始される時点までの前記入力軸の回転数を検知する回転数検知手段と、
    この回転数検知手段で検知した前記入力軸の回転数が低回転の側よりも高回転の側のほうが高い油圧指令となるように、前記所定の油圧指令を上昇させる制御手段とを備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記回転数検知手段で検知した前記入力軸の回転数が所定の回転数を越えるかを判断する回転状態判断手段を備え、
    この判断手段から前記入力軸の回転数が前記所定回転数を越える高回転状態であると判断されない場合は、油圧指令を変化させず、前記入力軸の回転数が前記所定回転数を越える高回転状態であると判断される場合は、この高回転状態の油圧指令を前記クラッチの回転数が前記所定回転数以下の低回転状態の油圧指令よりも高い油圧指令となるようにするものであることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記クラッチに供給される作動油の温度を検知する油温検知手段と、
    この手段で検知した油温の低下に応じて、前記制御手段で上昇させた油圧指令をさらに高い油圧指令に補正する補正手段とを付加して備えることを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記補正手段は、前記油温検知手段で検知した油温が所定の油温以下であるかを判断する油温判断手段を備え、
    この判断手段から油温が前記所定油温以下の低油温状態であると判断される場合は、前記制御手段で上昇させた油圧指令を、油温が前記所定油温を越える高油温状態において前記制御手段で上昇させた油圧指令よりも高い油圧指令となるように補正するものであることを特徴とする請求項3に記載の自動変速機の油圧制御装置。
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