JP3965118B2 - 反応物質の注入による汚染された地盤の浄化方法 - Google Patents

反応物質の注入による汚染された地盤の浄化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3965118B2
JP3965118B2 JP2002542744A JP2002542744A JP3965118B2 JP 3965118 B2 JP3965118 B2 JP 3965118B2 JP 2002542744 A JP2002542744 A JP 2002542744A JP 2002542744 A JP2002542744 A JP 2002542744A JP 3965118 B2 JP3965118 B2 JP 3965118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
ground
contaminated
reactant
purification system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002542744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004528155A (ja
Inventor
イ,ジョン‐ジン
パク,ジュン‐ボム
イ,ジェ‐ウォン
ジュン,イル‐チョル
キム,シ‐ヒョン
イ,サン‐ス
Original Assignee
ハラ・エンジニアリング・アンド・インダストリアル・デヴェロップメント・カンパニー・リミテッド
ジオ・ワークス・カンパニー・リミテッド
イ,ジョン‐ジン
パク,ジュン‐ボム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハラ・エンジニアリング・アンド・インダストリアル・デヴェロップメント・カンパニー・リミテッド, ジオ・ワークス・カンパニー・リミテッド, イ,ジョン‐ジン, パク,ジュン‐ボム filed Critical ハラ・エンジニアリング・アンド・インダストリアル・デヴェロップメント・カンパニー・リミテッド
Publication of JP2004528155A publication Critical patent/JP2004528155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3965118B2 publication Critical patent/JP3965118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/72Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation
    • C02F1/725Treatment of water, waste water, or sewage by oxidation by catalytic oxidation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09CRECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09C1/00Reclamation of contaminated soil
    • B09C1/002Reclamation of contaminated soil involving in-situ ground water treatment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09CRECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09C1/00Reclamation of contaminated soil
    • B09C1/08Reclamation of contaminated soil chemically
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2101/00Nature of the contaminant
    • C02F2101/30Organic compounds
    • C02F2101/36Organic compounds containing halogen
    • C02F2101/363PCB's; PCP's
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/06Contaminated groundwater or leachate

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Description

本発明は反応物質を直接地盤内に注入して、汚染された地盤を浄化する方法に関するものであって、さらに詳しくは、懸濁液状態の反応物質を含む注入液を汚染された地盤に注入して汚染物質と反応させることにより、汚染された地盤を浄化する方法に関するものである。
従来の汚染された地下水を浄化するための反応壁体方法は反応媒質として鉄粉を利用していた。米国特許第5,575,927号では、反応媒質として鉄と硫化鉄(ferrous sulfide)とを相対的な量で組み合わせて使用する場合、鉄や硫化鉄を単独に使用する場合よりもっと早くハロゲン化炭化水素(halogenated hydrocarbon)を還元させ得る方法を開示している。また、米国特許第5,543,059号では反応媒質として、鉄粒子のサイズ別に区分された最小限3領域(zone)からなる層が形成された鉄壁またはコラム(iron wall or column)にハロゲン化炭化水素を含む汚染物を通過させこれを浄化する方法を開示している。
前記従来の技術等は、汚染物質が混合された地下水の流れが、別途の他の材料を添加しないで地下水の流れの道の要所に設置された顆粒形の鉄粉(granular iron)の反応壁体を通過するように誘導することにより、汚染物質を除去することを特徴とする。
前記のような従来の技術で0価鉄による汚染物質の除去メカニズムは次のようなものと明らかになった。
すなわち、0価鉄として存在する鉄(Fe0)は酸化を起こし、酸化還元対(redox couple)を形成する。これは、電子を失いカチオン状態に存在しようとする傾向を有する0価金属の自発的酸化によって発生する腐食反応と類似する。鉄の場合、酸化還元電位は−0.44Vである。
Fe0 ⇔ Fe2++2e- 式(1)
図1はPCE(C2Cl4,テトラクロロエチレン)の脱塩素化過程と標準酸化還元電位を図式化した図面である。図1において、BからAに行くほど脱塩反応はだんだん遅くなるようになる。そして、C地点は酸化速度が最も高い地点を表し、D地点は酸化速度が最も低い地点を表す。図1から予測できるように、塩化有機化合物と反応可能な主要還元剤はFe0、Fe2+、H2である。腐食反応の場合としては、Fe0から表面に吸着された塩化アルキルへの直接的な電子交換によるもの(式2)が大部分をなしているが、この他にも腐食反応で生産されたFe2+の脱塩素化(式3)、H2による脱塩素化(式4)またはH2Oによる作用等がある。
Fe0+RX+H+ ⇔ Fe2++RH+X- 式(2)
Fe2++RH+H+ ⇔ 2Fe3++RH+X- 式(3)
2+RX ⇔ RH+H++X- 式(4)
図2は0価鉄の腐食において電子交換による塩化有機物の還元的脱塩素化を図式化した図面である。図2Aは0価鉄表面で発生する0価鉄による塩化有機化合物の還元反応を図式化した図面であり、図2Bは鉄イオン(ferrous ion)によって間接的に起こる塩化有機化合物の還元反応を、図2Cは、触媒存在下において、H2による塩化有機化合物の還元反応に0価鉄の役割を図式化した図面である。
前記のような従来の反応壁体方法では顆粒形の鉄粉を別途の処理をするか他の成分物質と混合しないでそのまま使用した場合、鉄粉が有する酸化還元能(redox potential)の限界に因り対象汚染物質がPCE、TCE、DCE、VC、CT等の物質に限定され、PCBs等のように高い酸化還元能を要する物質には適用できないという問題点があった。また、有機成分が高濃度に含まれている汚染物に対しては反応物質として使用される鉄粉の表面エネルギーが不足であるので十分に脱塩を起こすことができないという問題点があった。
また、前記のような従来の反応壁体方法によれば、地下水の流れがある飽和帯にのみ適用することができ、地下水が存在しない非飽和帯にはこれを適用することができないという問題点があった。
本発明は前記のような問題点を解決するために、反応物質を汚染された地盤に注入することにより、汚染された飽和帯ばかりでなく、汚染された非飽和帯も浄化させ得る汚染された地盤の浄化方法を提供することをその目的とする。
また、本発明はPCBs等のように高い酸化還元能を要する汚染物質にも適用し得るようにする新しい反応物質を提供することを目的とする。
本発明の反応物質注入による汚染された地盤の浄化方法は、
(i)汚染物質と反応する反応物質および前記反応物質が地盤内の間隙の間で円滑に汚染された地盤まで移動され得るように流動性を付与できる注入補助材を含む注入液を浄化システムの注入装置を利用して表層から一定な位置に存在する汚染された地盤まで伝達する段階;
(ii)前記のように汚染された地盤まで伝達された前記注入液を一定時間汚染物質と接触させた後、浄化システムの汚染された地下水抽出装置を利用して汚染された地下水を抽出し、浄化システムの抽出水処理装置を利用して抽出水を処理する段階;
(iii)前記浄化システムの抽出水処理装置で処理された抽出水を汚染物の濃度が一定な水準に至るまで前記浄化システムの注入装置を利用して再注入する段階;
を含んでなることを特徴とする。
本発明の反応物質注入による汚染された地盤の浄化方法において、前記反応物質は汚染された地盤内に存在する汚染成分を除去するか無害な物質に転換させる物質を言う。本発明では、パラジウムがコーテイングされたナノメーター水準ので構成された反応物質を用いるパラジウムがコーテイングされたナノメーター水準の(以下単に、パラジウムがコーテイングされた鉄ともいう)一般的な塩化有機物ばかりではなくPCBsのように脱塩化に多くのエネルギーを要する場合にも適用され得る。
ナノメーター水準の鉄は1.6Mの水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)溶液を1.0Mの塩化鉄(ferric chloride)(FeCl3・6H2O)溶液と容積比1:3に混合してゆっくり反応させることにより、製造され得る。ここで、ナノメーター水準の鉄は次の式(5)のように沈殿によって形成される。
Fe(H2O)6 3-+3BH4 -+3H2O Fe0+3B(OH)3+10.5H2 式(5)
前記パラジウムがコーテイングされた鉄はナノメーター水準の鉄の表面エネルギーを増加させPCBsのような多重環炭化水素類を除去できるようにナノメーター水準の鉄の表面にパラジウムをコーテイングしたものである。パラジウム(Pd)は原子量106.42amu、融点1,554.9℃、沸点2,963℃、20℃での比重が1,202である性質を有する金属であって、自体容積の900倍に該当する水素ガスを吸収する独特な特性を有するので、水素化(hydrogenation)、脱水素化(dehydrogenation)反応に大変有用な触媒として使用し得る物質である。本発明においても前記パラジウムは塩化有機物の還元的脱塩素化効率を極大化するための触媒として使用されるものである。
前記パラジウムがコーテイングされた鉄(palladium coated bimetallic iron)は10重量部のポタシウムヘキサクロロパラデイト(potassium hexachloropalladate)(K2PdCl6)と水90重量部からなる溶液に5,000重量部の鉄(Fe)を入れオレンジ色が明るい黄色に変わるまで鉄表面にパラジウムがコーテイングされるようにして製造することができる。式(6)はパラジウムが鉄表面にコーテイングされる反応を式で示したものである。
PdCl6-+2Fe0 → Pd0+2Fe2++Cl- 式(6)
前記のようなパラジウムがコーテイングされた鉄を使用することにより、既存の0価鉄が汚染物質と一次反応を見せるのに比べて、本発明のパラジウム/鉄二元金属は0次反応を見せるため、既存の0価鉄を使用した方法に比べてその反応性が500ないし1,000倍程度増加する特性を有するようになる。
本発明の反応姓領域形成方法(reactive zone formation)による汚染された地盤の浄化方法において、前記注入補助材は反応物質の粘性を低めて地盤内微細間隙における流動性を確保して注入物質が容易に汚染された地盤まで接近できるようにする物質が適合である。
よって、前記注入補助材は陰電荷を呈している土壌粒子等の間で湿潤性が優れていなければならないし、界面張力が低い物質でなければならない。このような特性を有する物質には界面活性剤溶液が含まれる。
本発明に使用可能な界面活性剤の種類と特徴は次のとおりである。
(i)陰イオン性界面活性剤(anionic surfactant)
陰イオン性界面活性剤は分子の界面活性部分が陰電荷を呈している界面活性剤を言う。陰イオン性界面活性剤は表面に陰電荷を呈している土壌粒子と反発力(repulsion)によって互いに押し出す特性を有するため土壌粒子等中で相対的に大きい流動性を有するようになる。本発明に使用可能な陰イオン性界面活性剤は
カルボキシレート類(carboxylates)(RCOO-+)、
スルホネート類(sulfonates)(RSO3 -+)、
サルフエート類(Sulfates)(ROSO3 -+)、
ホスフェート類(Phosphates)(ROPO3 -+)等が含まれる。
(ii)非イオン性界面活性剤(nonionic surfactant)
非イオン性界面活性剤は分子の界面活性部分が電荷を呈しない界面活性剤であって、疎水性および親水性に作ることができ、界面張力が非常に低い特性がある。従って、本発明で注入補助剤に使用される非イオン性界面活性剤は界面張力を非常に低く維持させ土壌の間隙内流動が円滑になるように誘導する。そのような非イオン性界面活性剤にはポリオキシエチレンアルキルフエノール類(Polyoxyethylenated alkylphenols)(RC64(OC24XOH)、ポリオキシエチレン類(Polyoxyethylenes)(−OCH2CH2O−)等が含まれる。
前記の陰イオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤は注入補助剤に使用される場合には所謂臨界ミセル濃度(CMC)(critical micell concentration)という界面張力の最小点が発生される最低濃度以上の組成にして使用される。前記臨界ミセル濃度(CMC)を非イオン性界面活性剤であるShell社のNeodolTM25−3を例に挙げて説明すると次のとおりである。図3はNeodolTM25−3の濃度による界面張力の変化を示す図面である。図3で見られるように NeodolTM25−3濃度が0.032mM(0.0001% v/v)以上である場合にはもうそれ以上、界面張力が減少されないことを分かることができる。従って、NeodolTM25−3の場合、その最小濃度である0.032mM(0.0001% v/v)で使用するのが最も好ましい。図3で前記界面張力はドウ ヌイ(Du Nouy)方法でSurface TensiomatR21(Fisher Scientific,Co.米国)を使用して測定した。
本発明の汚染された地盤の浄化方法に使用される浄化システムの例を図7に示した。前記浄化システムは図7に示されたとおり反応物質製造装置88、ミクサー90、ポンプ92、注入装置94、抽出装置96および抽出水処理装置98で構成される。一方、汚染された地盤は不飽和帯100と飽和帯102とに区分される。反応物質製造装置88で製造された反応物質はミックサー90へ送られ注入補助材と混合されて沈まないように攪拌された後、加圧ポンプ92によって注入装置94へ移送される。注入装置94へ移送された注入補助材と混合された反応物質は地盤内へ注入された後、汚染物質と反応するようになる。ここで注入補助材と混合された反応物質の地盤内への注入にはコンプレッサー(Compressor)のような移送手段が使用され得る。前記注入された反応物質と反応が行われた前記汚染物質は抽出装置96によって抽出されて抽出水処理装置98へ送られる。抽出水処理装置98で処理された前記抽出水はその汚染濃度が一定水準以下になるまで再び注入装置94へ送られる。
前記反応物質製造装置88に対しナノメーター水準の0価鉄を反応物質に使用する場合を例に挙げて説明すると、図8に示したとおりである。反復すれば前記ナノメーター水準の0価鉄は塩化鉄(ferric chloride)(FeCl3・6H2O)溶液と水素化ホウ素ナトリウムを利用して式1のような反応を介して製造される。前記反応物質製造装置は2つの貯蔵槽118、124、反応槽128、攪拌装置130、窒素供給装置126、2つのポンプ108、114、洗浄水供給および排出装置104、加熱および磁気誘導装置110およびミキサー112で構成される。前記装置において、2つの貯蔵槽118、124ではそれぞれ塩化鉄(ferric chloride)(FeCl3・6H2O)溶液116と水素化ホウ素ナトリウム溶液122を反応槽128へ供給し、反応槽128では前記の式1と同一な反応を通してナノメーター水準の鉄を作るようになる。この時、攪拌装置130を利用して反応が均等にかつ完全になるようにする。また、酸化防止のため、窒素供給装置126を介して持続的に窒素を供給してやる。反応が終わった後、洗浄水供給装置104を利用して洗浄水を供給し、磁気誘導装置110を利用して鉄粉を底にしばらく捕まっておいた後、不純物が混った0価鉄の懸濁溶液106を抽出する方式で不純物を洗浄する。洗浄された0価鉄の懸濁溶液106はポンプ114を利用してミキサー90へ移送するようになる。
前記浄化システムにおいて、前記抽出水処理装置98で抽出水は土粒子を濾した後、必要量の鉄粉を添加して汚染濃度を環境基準に合うように落として注入装置94に再注入するようにする。また、前記抽出水処理は注入位置の近処で施行して地中内における詰まる現象を可能な限り防止させ、同時に鉄粒子を均等に分布させることができる。このときには、抽出水は抽出処理装置98から注入装置94へ移送させ得る手段を備えることなく直ちに注入装置94へ移送させることができる。
前記注入装置94と前記抽出装置96の設置において、注入装置94と抽出装置96との距離は約10mとして現場で予備的な注入を介して現場条件に合うように深さおよび間隔を調節することができる。前記注入装置94と抽出装置96を設けた一例を図9に示した。図9では9個の注入装置94が10m間隔で正方向に設けられ、その間に4個の抽出装置96が設けられた例を示している。
汚染された地盤まで到達した反応物質を一定時間汚染成分と反応できるようにすることにより、飽和帯は勿論地下水に飽和されない非飽和帯まで浄化できるようになる。反応物質と汚染成分を反応させるために前記浄化システムを種々の方式で作動させることができる。例えば、一定時間注入および抽出過程を一方向に持続した後、流体の流れによって反応物質が一方に偏重されることを防止するために注入および抽出の方向を変えて持続させることもできる。
本発明によると反応物質を汚染された地盤内に効果的に注入できるようにして汚染成分と直接反応できるようにすることにより、地下水の流れがない土壌内の非飽和帯が汚染された場合にも容易に浄化できるようになる。
また、本発明によるとパラジウムがコーテイングされた鉄を反応物質に使用することにより、土壌内の非飽和帯が汚染された場合でも反応物質としてナノメーター水準の鉄だけを使用する場合に比べて、その効率を増加させることができるようになる。
以下、実施例を通じて本発明をより詳しく説明する。しかし、これら実施例は例示的な目的であるだけで本発明がこれら実施例に限定されるものではない。
本発明の効果を観察するために次のように柱状試験(実施例1)と現場適用試験(実施例2)を行った。
次のとおり塩化有機化合物で汚染されたコラムを利用して柱状試験(Columnar Test)を実施した。コラムに土及び自然含水比状態の土試料に対し水または汚染物質で汚染された土をそれぞれ詰め、注入物を上向式で注入した。
ここで使用された柱状試験装置は図4に図示されたとおりである。前記装置は図4に示したとおり、コラム72、管内圧力を測定するための圧力計70、汚染物質及び反応物質を移送するためのポンプ74、汚染物質を貯蔵する貯蔵槽76、反応物質と注入補助材を貯蔵する貯蔵槽80、反応物質の酸化を防ぐための窒素(N2)ガス注入装置86、反応物質貯蔵槽の酸素濃度測定のための溶存酸素測定器(DO meter)84及び懸濁液状態の反応物質が沈むとか固まることを防ぐための攪拌機(stirrer)87を含んでなる。
土をコラム(直径4cm、長さ100cm)に詰めた後、100μM PCEと100μM TCE水溶液で飽和させた溶液をそれぞれ上向式で3〜5孔隙量(pore volume)を浸透させた。このとき、流速は実際の地下水の流速と似た10-3cm/sec内外に維持させた。引き続き該土試料に注入物を上向式で注入し、このとき流速は注入初期の流速と似た10-2cm/secを維持させた。又、注入物を注入した後0.01MのCaCl2溶液を同じ流速で2孔隙量(pore volumes)をポンピングした。
前記注入物はナノメーター水準の0価鉄懸濁液と脱塩効率を高めるためにパラジウムがコーテイングされたナノメーター水準の0価鉄懸濁液及び注入補助材と土間の界面張力を落として土の微細間隙における流動性を確保し、懸濁液状態を長らく維持できるようにするために非イオン性界面活性剤(NEODOLR25‐3)を添加するナノメーター水準の0価鉄懸濁液を含む。
本実験に使用された水は超純粋蒸留水(Deionized Milli−Q water)(18.2MΩ・cm、5〜10ppb TOC,Millipore,Corp.)であって、20min/Lの窒素ガスで脱気させた後使用し、溶存酸素測定器(DO meter)(model 862A,Orion,USA)84を利用して溶存酸素を測定した結果、0.03mg/Lの値を有した。実験中には注入液貯蔵槽(r
eservoir)80内に窒素を吹き入れた。又、注入液貯蔵槽80内で0価鉄が沈むのを防ぐために撹伴機87を設けた。100μMのPCE及びTCEは揮発に対する影響を避けるために0.6Lのテフロンガスサンプリングバッグ(teflon gas sampling bag)(Alltech,USA)を利用してゼロヘッドスぺースの状態で12時間反応器を撹拌して製造し、冷PCE及びTCEをコラムに注入して初期汚染条件を作った。
実験によるPCE及びTCEの濃度分析はそれぞれガスクロマトグラフイー(6890 Series,Hewlett Packard Co.USA)で分析した。表1はガスクロマトグラフイ−の分析条件を示す。
Figure 0003965118
時間の経過によりコラムから流れ出た汚染された水から一定量のサンプルを採取してPCEとTCEそれぞれの濃度及び0価鉄の濃度を測定することにより、本発明の効果を評価し、濃度が一定になることを確認した後、コラムを10等分してコラム内鉄の濃度を測定した。又、コラムにおける流体流れの方向を変えて追加実験した。
コラム内鉄の分布は流速が相対的に遅い場合と鉄分濃度が相対的に高い場合、流入部側が若干高かったが流体流れの方向を変えて均等に分布させることができた。このとき、流れ出した流量は初めの方向の約1/3にした。
図5及び図6は本実施例による結果を示した図であって、それぞれ100μM PCEと100μM TCE水溶液の初期からの濃度変化を示した図である。
図5及び図6に示されたとおり、パラジウムがコーテイングされたナノメーター水準の鉄は脱塩率を大きく向上させ、0.032mM濃度のNEODOLR25‐3を添加した場合、PCE及びTCEの除去は向上されることに表れているが、これは界面活性作用に因り微細間隙に捕集されている有機物まで注入補助材の浸透が相対的に容易であり、直接的な反応が円滑に行なわれるからであると思われる。
本発明の浄化システムを図7、8及び9に示されたとおり設けて濃度が3.55ppmであるTCE水溶液で汚染された地盤に適用した。本実施例に使用された地盤の平均透水係数は10-3ないし10-4cm/secであり、注入速度は3.0×10-2cm/secで維持した。面積が30m×30mである地域に平均深さ11mで注入装置9個及び抽出装置4個(図9参照)を設けた。31時間注入液の注入と抽出を継続した(1段階浄化)。注入開始後3時間から終了時まで抽出水を注入装置へ移送して再注入した。このとき注入液中の反応物質の濃度は注入液の0.003%重量比であった。前記1段階浄化が終わった後、注入と抽出の方向を変えて再び浄化システムを作動させ、15時間持続した(2段階浄化)。本実施例による結果はつぎのとおりである。
Figure 0003965118
本発明は、環境産業中、特に、地盤環境産業に関連されるものであって、例えば、地下貯油施設、半導体工場、公団密集地域、石油化学団地等の産業施設および軍事施設に適用可能な方法である。
PCEの脱塩素化過程と標準酸化還元電位を図示した図である。 0価鉄表面で直接的に発生する0価鉄による塩化有機化合物の還元反応を図示した図である。 鉄イオン(ferrous ion)により間接的に起こる塩化有機化合物の還元反応に0価鉄の役割を図示した図である。 触媒存在下でH2による塩化有機化合物の還元反応に0価鉄の役割を図示した図である。 NeodolTM25−3の濃度による界面張力の変化を表す図である。 実施例1による反応物質注入装置を含む柱状試験装置を図示した図である。 実施例1によるPCEの濃度変化を図示した図である。 実施例1によるTCEの濃度変化を図示した図である。 本発明の反応物質注入による汚染された地盤の浄化方法に使用され得る浄化システムの一例を図示した図である。 図7に図示した前記浄化システムの反応物質製造装置の一例を図示した図である。 本発明に使用し得る浄化システムの設置の一例を表す平面図である。

Claims (4)

  1. (i)汚染物質と直接反応する、パラジウムがコーテイングされたナノメーター水準の鉄で構成された反応物質および前記反応物質が地盤内の間隙の間で円滑に汚染された地盤まで移動され得るように流動性を付与できる、陰イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤で構成された注入補助材
    を含む注入液を浄化システムの注入装置を利用して表層から一定な位置に存在する汚染された地盤まで伝達する段階;
    (ii)前記のように汚染された地盤まで伝達された前記注入液を一定時間汚染物質と接触させた後、前記浄化システムの抽出装置を利用して汚染された地下水を抽出し、処理装置を利用して抽出された地下水を処理する段階;
    (iii)前記浄化システムの前記抽出水処理装置で処理された前記抽出された地下水を汚染物の濃度が一定な水準に至るまで前記浄化システムの前記注入装置を利用して汚染された地盤内へ再注入する段階;
    を含んでなることを特徴とする反応物質注入による汚染された地盤の浄化方法。
  2. 前記浄化システムは反応物質を製造する反応物質の製造装置、反応物質を注入補助材と混合し得るようにするミキサー、反応物質と注入補助材とを含んでなる注入液を注入装置へ伝達できるようにするポンプ、前記注入液を表層から一定な位置に存在する汚染された地盤に油圧を利用して伝達する注入装置、前記の注入液中の反応物質と一定時間反応された汚染された地下水の抽出装置および前記抽出装置によって抽出された地下水から沈殿された不純物を除去する抽出水処理装置を含んでなることを特徴とする請求項1に記載の反応物質注入による汚染された地盤の浄化方法。
  3. 前記陰イオン性界面活性剤はカルボキシレート類、スルホネート類、サルフエート類またはホスフェート類からなる群から選ばれることを特徴とする請求項に記載の反応物質注入による汚染された地盤の浄化方法。
  4. 前記非イオン性界面活性剤はポリオキシエチレンアルキルフエノールまたはポリオキシエチレンであることを特徴とする請求項に記載の反応物質注入による汚染された地盤の浄化方法。
JP2002542744A 2000-11-16 2000-11-16 反応物質の注入による汚染された地盤の浄化方法 Expired - Fee Related JP3965118B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/KR2000/001308 WO2002040410A1 (en) 2000-11-16 2000-11-16 A remediation method of contaminated ground by injecting reactive material

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004528155A JP2004528155A (ja) 2004-09-16
JP3965118B2 true JP3965118B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=19198296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002542744A Expired - Fee Related JP3965118B2 (ja) 2000-11-16 2000-11-16 反応物質の注入による汚染された地盤の浄化方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3965118B2 (ja)
WO (1) WO2002040410A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102976464B (zh) * 2012-11-29 2014-08-13 常州大学 一种复合氨氮脱除剂及其使用方法
KR101367406B1 (ko) * 2013-10-17 2014-02-26 주식회사 지오그린이십일 나노 0가철의 주입장치 및 방법
CN104174643B (zh) * 2014-08-08 2016-05-18 北京建工环境修复股份有限公司 一种有机污染土壤和地下水原位修复装置及修复方法
CN107000064B (zh) * 2015-07-10 2019-09-03 北京航空航天大学 纳米零价铁的制备方法及其应用
CN108249488B (zh) * 2018-02-09 2020-06-12 湖南凯迪工程科技有限公司 一种滨水水体环境修复装置
CN110653250A (zh) * 2019-07-19 2020-01-07 山东省环境保护科学研究设计院有限公司 一种用于有机污染场地的原位高压旋喷注射修复装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4642192A (en) * 1984-04-30 1987-02-10 Heskett Don E Method of treating fluids
US4664809A (en) * 1985-09-09 1987-05-12 Union Oil Company Of California Groundwater pollution abatement
GB8926853D0 (en) * 1989-11-28 1990-01-17 Gillham Robert W Cleaning halogenated contaminants from water

Also Published As

Publication number Publication date
WO2002040410A1 (en) 2002-05-23
JP2004528155A (ja) 2004-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Huang et al. Precipitate flotation of fluoride-containing wastewater from a semiconductor manufacturer
Davis et al. Washing of zinc (II) from contaminated soil column
Shen et al. Foam, a promising vehicle to deliver nanoparticles for vadose zone remediation
JP5042304B2 (ja) 土中の揮発性有機化合物を酸化させる方法
Su et al. Treatment of hexavalent chromium in chromite ore processing solid waste using a mixed reductant solution of ferrous sulfate and sodium dithionite
JPH07973A (ja) 重金属及び放射性汚染要因物の除去方法
US20220388047A1 (en) Zero-valent metal suspension in non-aqueous phase for water remediation
JP3965118B2 (ja) 反応物質の注入による汚染された地盤の浄化方法
Zeng et al. Insights into naphthalene degradation in aqueous solution and soil slurry medium: Performance and mechanisms
KR100913615B1 (ko) 토양 또는 지하수 정화용 정화제의 제조방법, 및 이로부터제조된 정화제
Wu et al. Enhanced arsenic removal by in situ formed Fe–Mn binary oxide in the aeration-direct filtration process
Ren et al. Evaluation of self-oxidation and selectivity of iron-based reductant in anaerobic pentachlorophenol contaminated soil
CN111875025A (zh) 一种石墨烯型碳化氮负载纳米零价铁复合材料及其制备方法和应用
KR100380547B1 (ko) 반응물질 주입에 의한 오염된 지반의 정화방법
JP3976679B2 (ja) ナノメータースケールの鉄が付着したゼオライトを含む反応壁を利用する汚染物質の浄化方法
WO2006059824A1 (en) Method of preparation of zeolite for re¬ mediating contaminated materials and method for remediating contaminated materials using thereof
Demiya et al. Enhancement in trichloroethylene dechlorination by mixed particles of iron–iron disulfide or iron–iron sulfide
Kim et al. Washing-electrokinetic decontamination for concrete contaminated with cobalt and cesium
JP4041735B2 (ja) 反応壁にPd/Fe二元金属の透過性ジオシンセティックメタルシートを使用する汚染物質の浄化方法
KR100638765B1 (ko) 제강 슬래그/시멘트 페이스트/2가 철을 이용한 염소계 유기 오염물 제거용 투수 반응 벽체 및 그 제거방법
Lee et al. Effect of two-step surface modification of activated carbon on the adsorption characteristics of metal ions in wastewater II. Dynamic adsorption
Vipulanandan et al. Surfactant-Bimetallic Nanoparticle Colloidal Solutions to Remediate PCE Contaminated Soils
CN111892151A (zh) 一种天然多酚-还原铁粉复合药剂降解氯代烃的方法
JP2005111312A (ja) 土壌浄化剤及び土壌浄化方法
CN117756259A (zh) 一种纳米零价铁和氢气纳米气泡协同处理金属污染物的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061013

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070112

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140601

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees