JP3964815B2 - 乗用田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗用田植機の一形態として、走行機体の後方に植付装置を昇降可能に連結すると共に、同走行機体に、変速レバーと植付装置昇降レバーとを設け、両レバーをバック連動機構を介して連動連結して、変速レバーの後進変速操作に植付装置昇降レバーの植付装置上昇操作を連動させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、バック連動機構は、植付装置昇降レバーに植付装置上昇操作側に弾性付勢する上昇側引張スプリングを連結して、同植付装置昇降レバーにより植付装置上昇制御用の油圧バルブのスプールを確実に押圧作動させることができるようにしている。
【0004】
そして、植付装置昇降レバーに被仮止め体を設けて、植付装置下降操作さらには植付装置クラッチ入り操作時には、被仮止め体が仮止め体により仮止めされて、植付装置昇降レバーを操作位置に保持させることができるようにしている。
【0005】
ここで、仮止め体には、仮止め方向に弾性付勢する仮止め用引張スプリングを連結している。
【0006】
また、変速レバーに上記仮止め体を連動連結すると共に、同変速レバーに後進変速操作姿勢を保持するための後進姿勢保持手段を設けている。
【0007】
このようにして、バック連動機構では、変速レバーを後進変速操作すると、仮止め体が仮止め用引張スプリングの弾性付勢力に抗して仮止め解除動作され、そうすると植付装置昇降レバーが上昇側引張スプリングにより植付装置上昇側に回動されて、植付装置上昇制御用の油圧バルブのスプールを確実に押圧作動させて、植付装置を上昇作動させることができるようにしている。
【0008】
この際、変速レバーは、後進姿勢保持手段により後進変速操作姿勢に保持されるようにしている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−352810号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したバック連動機構では、次のような課題を有している。
【0011】
すなわち、植付装置昇降レバーにより植付装置上昇制御用の油圧バルブのスプールを確実に押圧作動させるべく、上昇側引張スプリングの弾性付勢力を大きく設定している。
【0012】
そのために、かかる上昇側引張スプリングの弾性付勢力に抗して植付装置昇降レバーを植付装置下降操作位置さらには植付装置クラッチ入り操作位置に保持させるべく、仮止め用引張スプリングの弾性付勢力も大きく設定している。
【0013】
その結果、かかる仮止め用引張スプリングの弾性付勢力に抗して変速レバーを後進操作して、同仮止め体を仮止め解除動作させるのに大きな操作力を必要とすると共に、同変速レバーを後進姿勢に保持する後進姿勢保持手段の作用力を大きくする必要性が生じている。そのために、変速レバーを前進側に操作するのに大きな操作力を必要としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、走行機体の後方に植付装置を昇降可能に連結すると共に、同走行機体に変速レバーと植付装置昇降レバーとを設け、両レバーをバック連動機構を介して連動連結して、変速レバーの後進変速操作に植付装置昇降レバーの植付装置上昇操作を連動させた乗用田植機であって、バック連動機構は、植付装置昇降レバーと一体的に回動すると共に植付装置上昇操作側に弾性付勢された被仮止め体と、同被仮止め体に係合して仮止めすると共に仮止め方向に弾性付勢された仮止め体と、同仮止め体と変速レバーとを連動連結する連動連結体と、上記被仮止め体に連結すると共に植付クラッチ切断方向に弾性付勢された植付クラッチ接続・切断アームとを具備する乗用田植機において、被仮止め体に、植付装置上昇操作側に弾性付勢する植付装置上昇操作側付勢手段を連結すると共に、同植付装置上昇操作側付勢手段に支点越え部材を設けて、植付装置昇降レバーの植付装置下降操作及び植付クラッチ接続操作時に、上記支点越え部材が植付装置昇降レバーの回動支点を越えて、同植付装置昇降レバーを被仮止め体を介して植付クラッチ接続操作側に弾性付勢すべく構成したことを特徴とする乗用田植機を提供するものである。
【0015】
また、本発明は、植付クラッチ接続・切断アームの切断方向への弾性付勢力は、植付装置昇降レバーの植付クラッチ接続操作側への弾性付勢力よりも大きくなるように設定したことにも特徴を有する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】
すなわち、本発明に係る乗用田植機は、走行機体の後方に植付装置を昇降可能に連結すると共に、同走行機体に変速レバーと植付装置昇降レバーとを設け、両レバーをバック連動機構を介して連動連結して、変速レバーの後進変速操作に植付装置昇降レバーの植付装置上昇操作を連動させている。
【0018】
そして、バック連動機構は、植付装置昇降レバーと一体的に回動すると共に植付装置上昇操作側に弾性付勢された被仮止め体と、同被仮止め体に係合して仮止めすると共に仮止め方向に弾性付勢された仮止め体と、同仮止め体と変速レバーとを連動連結する連動連結体と、上記被仮止め体に連結すると共に植付クラッチ切断方向に弾性付勢された植付クラッチ接続・切断アームとを具備している。
【0019】
しかも、被仮止め体に、植付装置上昇操作側に弾性付勢する植付装置上昇操作側付勢手段を連結すると共に、同植付装置上昇操作側付勢手段に支点越え部材を設けて、植付装置昇降レバーの植付装置下降操作及び植付クラッチ接続操作時に、上記支点越え部材が植付装置昇降レバーの回動支点を越えて、同植付装置昇降レバーを被仮止め体を介して植付クラッチ接続操作側に弾性付勢すべく構成している。
【0020】
さらには、植付クラッチ接続・切断アームの切断方向への弾性付勢力は、植付装置昇降レバーの植付クラッチ接続操作側への弾性付勢力よりも大きくなるように設定している。
【0021】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1及び図2に示すAは、本発明に係る乗用田植機であり、同乗用田植機Aは、走行機体1の後方位置に昇降連結機構2を介して植付装置3を昇降自在に連結している。
【0023】
走行機体1は、図1及び図2に示すように、機体フレーム4上の前部に原動機部5を設けると共に、後部に運転部6を設けており、同機体フレーム4の左右方向の中央部には、前後方向に伸延するミッション部7を設け、同ミッション部7の前部にフロントアクスルケース8を介して左右一対の前車輪9,9を取り付けると共に、後部にリヤアクスルケース10を介して左右一対の後車輪11,11を取り付けている。
【0024】
機体フレーム4は、前後方向に伸延する左・右側フレーム形成体4a,4aと、両左・右側フレーム形成体4a,4aの後端部間に架設した背面視門型の後部フレーム形成体4bとを具備しており、左・右側フレーム形成体4a,4aの後半部は後上方へ上り傾斜状に形成している。
【0025】
原動機部5は、機体フレーム4上にエンジンE等を搭載し、同エンジンE等をボンネット12により被覆している。
【0026】
運転部6は、ボンネット12の後端部にダッシュボード13を連設し、同ダッシュボード13中にハンドルポスト14を立設し、同ハンドルポスト14中に挿通したハンドル支軸15の上端部にステアリングハンドル16を取り付け、同ステアリングハンドル16の後方位置に運転席17を配設している。18は変速レバー、19は苗継ぎレバー、20は、植付装置3の昇降・植付の入切・植付時の変速・線引きマーカ等の操作を行う植付装置昇降レバー、21は油圧感度調節レバー、22はブレーキペダル、23はアクセルペダル、24はステップ形成体である。
【0027】
ミッション部7は、前記エンジンEに連動連結して、同エンジンEから取り入れた動力を前・後車輪9,9,11,11と植付装置3に伝達するようにしている。
【0028】
昇降連結機構2は、図1及び図2に示すように、前後方向に伸延して上方に配置されるトップリンク30と、前後方向に伸延して下方に配置されるロワリンク31と、これらのリンク30,31を昇降作動させる昇降シリンダ(図示せず)を具備して、これらのリンク30,31を前記機体フレーム4の後部フレーム形成体4bと、後述する植付ヒッチ体32との間に介設している。
【0029】
植付装置3は、図1及び図2に示すように、植付ヒッチ体32に植付ミッションケース33を取り付け、同植付ミッションケース33に左右一対の植付ケース34,34を連動連結し、各植付ケース34,34の左右側後部にそれぞれロータリケース35,35,35,35を介して植付爪36,36,36,36を連動連結し、上記植付ヒッチ体32には苗載台37を前高後低の傾斜姿勢にて左右方向に往復動可能に取り付けている。38はセンターフロート、39はサイドフロートである。
【0030】
このようにして、苗載台37上に苗マット(図示せず)を載置して、同苗マットの下端部より植付爪36,36,36,36により苗株を切削すると共に、圃場へ植え付けて、四条の苗植付が行えるようにしている。
【0031】
上記のような構成において、図1及び図2に示すように、前記変速レバー18は、ステアリングハンドル16の下方に配置すると共に、機体フレーム4に左右方向に軸線を向けて架設した変速レバー支軸40(図3参照)に下端部を取り付けて、同変速レバー支軸40を中心に前後方向に回動自在となしている。
【0032】
そして、変速レバー18は、ミッション部7内に設けた変速機構にに変速連動機構(図示せず)を介して連動連結して、中立位置を中心に前方への前進変速操作と、後方への後進変速操作とが行えるようにしている。
【0033】
また、前記植付装置昇降レバー20は、図1及び図2に示すように、運転席17の右側方に配置すると共に、図3〜図6に示すように、機体フレーム4の一部を形成する右側フレーム形成体4aの後部に左右方向に軸線を向けて取り付けた昇降レバー支軸41に下端部を取り付けて、同昇降レバー支軸41を中心に前後方向に回動自在となしている。
【0034】
そして、植付装置昇降レバー20を支持する昇降レバー支軸41の中途部にスプール押圧作用片42を取り付ける一方、右側フレーム形成体4aの後部に植付装置上昇制御用(前記昇降シリンダの短縮作動制御用)の油圧バルブ43を取り付け、同油圧バルブ43に設けたスプール44を上記スプール押圧作用片42に対向させて配置している。
【0035】
このようにして、植付装置昇降レバー20を後方へ回動操作(植付装置上昇操作)すると、昇降レバー支軸41を介してスプール押圧作用片42が油圧バルブ43のスプール44を押圧して、昇降シリンダが短縮作動される。その結果、昇降連結機構2を介して植付装置3が上昇作動されるようにしている。45は植付装置上昇操作検出センサ、46はセンサ作用体である。
【0036】
また、植付装置昇降レバー20を前方へ回動操作(植付装置下降操作)すると、昇降レバー支軸41を介してスプール押圧作用片42が油圧バルブ43のスプール44から離隔して、植付装置3の自重により昇降シリンダが伸長作動され、昇降連結機構2を介して植付装置3が下降作動されるようにしている。
【0037】
しかも、上記した変速レバー18と植付装置昇降レバー20は、図3に示すように、バック連動機構47を介して連動連結して、変速レバー18の後進変速操作に植付装置昇降レバー20の植付装置上昇操作を連動させている。
【0038】
すなわち、バック連動機構47は、図3〜図6に示すように、植付装置昇降レバー20を支持する昇降レバー支軸41の左側端部に被仮止め体50の上部を取り付ける一方、右側フレーム形成体4aの後部に上下方向に伸延する仮止め体51の上端部を左右方向に軸線を向けた仮止め体支軸52を介して前後揺動自在に枢支し、同仮止め体51の中途部に設けた仮止めピン51aを、上記被仮止め体50の下端縁部に形成した複数の仮止め用凹部50aに係合させて仮止めするようにしている。
【0039】
ここで、被仮止め体50の上部端面より連結アーム50bを前方へ伸延させて形成し、同連結アーム50bの先端部と後部フレーム形成体4bに設けた連結片53の左側端部との間に、被仮止め体50を植付装置上昇操作側に弾性付勢する植付装置上昇操作側付勢手段54を介設している。55は連結ピンである。
【0040】
また、仮止め体51の下端部と右側フレーム形成体4aの後部に設けた連結片56との間には、仮止め体51の仮止めピン51aが被仮止め体50の仮止め用凹部50aに係合する方向に弾性付勢する仮止め用引張スプリング57を介設している。
【0041】
被仮止め体50の下部後端面より突設したロッド連結片50cと、ミッション部7内に設けた植付クラッチ(図示せず)に植付クラッチ操作軸58を介して連動連結した植付クラッチ接続・切断アーム59との間に、前後方向に伸延する連動ロッド60を介設している。
【0042】
ここで、植付クラッチ操作軸58の周面にはトルクバネ61を巻回して、同トルクバネ61の一端61aをミッション部7に係止する一方、他端61bを植付クラッチ接続・切断アーム59に係止して、同トルクバネ61により植付クラッチ接続・切断アーム59を植付クラッチ切断方向に回動させるべく弾性付勢している。
【0043】
また、変速レバー18と仮止め体51は連動連結体62を介して連動連結しており、同連動連結体62は、変速レバー18を支持する変速レバー支軸40にリンク機構63の一端を連結すると共に、同リンク機構63の他端に変速連動アーム63aを設けて、同変速連動アーム63aと前記仮止め体51の下部との間に連動連結ロッド64を介設している。
【0044】
ここで、連結ロッド64の後端部64aにはロッド伸延方向に沿って伸延する長孔65を形成し、同長孔65を介して仮止め体51の下部に設けた連結ピン66に連動連結ロッド64の後端部64aを連結している。
【0045】
このようにして、変速レバー18を後進変速操作すると、リンク機構63の変速連動アーム63aが上下方向の軸線廻りに前方へ回動して、連動連結ロッド64を仮止め用引張スプリング57の弾性付勢力に抗して前方へ摺動させ、同連動連結ロッド64が仮止め体51を仮止め体支軸52を中心に前方(図3及び図4において時計廻り)に回動させて、同仮止め体51の仮止めピン51aと被仮止め体50の仮止め用凹部50aとの係合を解除する。
【0046】
その結果、被仮止め体50は、植付装置上昇操作側付勢手段54とトルクバネ61との弾性付勢力により前方(図3及び図4において時計廻り)に回動され、昇降レバー支軸41を介してスプール押圧作用片42が油圧バルブ43のスプール44を押圧して、植付装置3を上昇させる。そして、植付クラッチも切断される。
【0047】
また、変速レバー18を前進変速操作すると、リンク機構63の変速連動アーム63aが上下方向の軸線廻りに後方へ回動して、連動連結ロッド64を後方へ摺動させるが、同連動連結ロッド64の後端部に形成した長孔65により仮止め体51は連動しない。
【0048】
上記のような構成において、本発明の要旨は、被仮止め体50に、植付装置上昇操作側に弾性付勢する植付装置上昇操作側付勢手段54を連結すると共に、同植付装置上昇操作側付勢手段54に支点越え部材67を設けて、植付装置昇降レバー20の植付装置下降操作及び植付クラッチ接続操作時に、上記支点越え部材67が植付装置昇降レバー20の回動支点を越えて、同植付装置昇降レバー20を被仮止め体50を介して植付クラッチ接続操作側に弾性付勢すべく構成したことにある。
【0049】
すなわち、植付装置上昇操作側付勢手段54は、図4及び図6に示すように、支点越え部材67と上昇操作用引張スプリング68とから形成しており、同支点越え部材67は、前後方向に伸延すると共に、中途部を上方へ凸状に湾曲させて形成して支点越え部67aとなし、支点越え部材67の前端部と被仮止め体50の連結アーム50bの前端部とを連結ピン55を介して連結する一方、支点越え部材67の後端部と後部フレーム形成体4bに設けた連結片53の左側端部との間に上記上昇操作用引張スプリング68を介設している。
【0050】
このようにして、変速レバー18を後進変速操作すると、前記したように仮止め体51の仮止めピン51aと被仮止め体50の仮止め用凹部50aとの係合を解除されて、被仮止め体50は、トルクバネ61の弾性付勢力により前方(図3及び図4において時計廻り)に回動され、同被仮止め体50の連結アーム50bが昇降レバー支軸41を中心に上方(図3及び図4において時計廻り)に回動され、同連結アーム50bの前端部に連結ピン55を介して連結した植付装置上昇操作側付勢手段54の支点越え部材67の前端部が、昇降レバー支軸41よりも上方に押し上げられて、支点越え状態を解除される。
【0051】
その結果、支点越え部材67が上昇操作用引張スプリング68と協働して被仮止め体50をさらに時計廻りに回動させて、昇降レバー支軸41を介してスプール押圧作用片42を油圧バルブ43のスプール44を押圧させる。
【0052】
また、植付装置昇降レバー20を植付装置下降操作及び植付クラッチ接続操作すると、植付装置上昇操作側付勢手段54に設けた支点越え部材67の支点越え部67aが植付装置昇降レバー20の回動支点である昇降レバー支軸41の直上方に位置すると共に、同支点越え部材67の前端部と後端部とを結ぶ仮想線Kが昇降レバー支軸41の下方に位置して、同仮想線Kの伸延方向に上昇操作用引張スプリング68が作用するため、被仮止め体50には後方(図3及び図4において反時計廻り)に回動させる弾性力(引張力)が作用することになる。
【0053】
その結果、植付装置昇降レバー20を被仮止め体50を介して植付クラッチ接続操作側に弾性付勢することができる。
【0054】
従って、被仮止め体50を仮止めして、植付装置昇降レバー20を植付装置下降操作位置ないしは植付クラッチ接続操作位置に保持する仮止め体51の仮止め方向への弾性付勢力を低減させることができる。
【0055】
その結果、かかる仮止め体51の仮止め方向への弾性付勢力に抗して変速レバー18を後進操作して、同仮止め体51を仮止め解除動作させる操作力を軽減することができると共に、同変速レバー18を後進姿勢に保持する後進姿勢保持手段(図示せず)の作用力を軽減することができる。そのため、後進姿勢保持手段の作用力が軽減される。
【0056】
ここで、植付クラッチ接続・切断アーム59の切断方向への弾性付勢力は、支点越え部材67の支点越え作用による植付装置昇降レバー20の植付クラッチ接続操作側への弾性付勢力よりも大きくなるように設定している。
【0057】
このようにして、植付クラッチ接続・切断アーム59の切断方向への弾性付勢力が、植付装置昇降レバー20の植付クラッチ接続操作側への弾性付勢力よりも大きくなるように設定しているため、これらの弾性付勢力の差の大きさ分だけ仮止め体の仮止め方向の弾性付勢力を軽減することができて、変速レバー18の後進変速操作力を軽減することができる。
【0058】
その結果、後進姿勢保持手段の作用力を軽減することができる。
【0059】
図7は、他実施例としての植付装置上昇操作側付勢手段54を示しており、同植付装置上昇操作側付勢手段54は、支点越え部材67と上昇操作用引張スプリング68とを、同上昇操作用引張スプリング68を形成する線材により一体成形して、製造コストを安価なものとしている。
【0060】
また、本実施例では、変速連動アーム63aと仮止め体51の下部との間に連動連結ロッド64を介設しているが、同連動連結ロッド64に代えて連動ワイヤを設けることもできる。
【0061】
この場合、連動ワイヤには引張方向の弾性付勢力を付与して、変速レバー18を前進変速操作した際に弛緩されて撓まないようにする。そうすることによって、ステアリング機構との干渉等を防止することができる。
【0062】
【発明の効果】
(1)請求項1記載の本発明では、被仮止め体に、植付装置上昇操作側に弾性付勢する植付装置上昇操作側付勢手段を連結すると共に、同植付装置上昇操作側付勢手段に支点越え部材を設けて、植付装置昇降レバーの植付装置下降操作及び植付クラッチ接続操作時に、上記支点越え部材が植付装置昇降レバーの回動支点を越えて、同植付装置昇降レバーを被仮止め体を介して植付クラッチ接続操作側に弾性付勢すべく構成している。
【0063】
このようにして、変速レバーの後進変速操作に植付装置昇降レバーの植付装置上昇操作を連動させることができると共に、同植付装置昇降レバーを被仮止め体を介して植付装置上昇操作側付勢手段により植付クラッチ切断操作側に弾性付勢することができる。
【0064】
また、植付装置昇降レバーの植付装置下降操作及び植付クラッチ接続操作時には、植付装置上昇操作側付勢手段に設けた支点越え部材が植付装置昇降レバーの回動支点を越えて、同植付装置昇降レバーを被仮止め体を介して植付クラッチ接続操作側に弾性付勢することができる。
【0065】
従って、被仮止め体を仮止めして、植付装置昇降レバーを植付装置下降操作位置ないしは植付クラッチ接続操作位置に保持する仮止め体の仮止め方向への弾性付勢力を低減させることができる。
【0066】
その結果、かかる仮止め体の仮止め方向への弾性付勢力に抗して変速レバーを後進操作して、同仮止め体を仮止め解除動作させる操作力を軽減することができると共に、同変速レバーを後進姿勢に保持する後進姿勢保持手段の作用力を軽減することができる。そのため、後進姿勢保持手段の作用力が軽減される。
【0067】
(2)請求項2記載の本発明では、植付クラッチ接続・切断アームの切断方向への弾性付勢力は、植付装置昇降レバーの植付クラッチ接続操作側への弾性付勢力よりも大きくなるように設定している。
【0068】
このようにして、植付クラッチ接続・切断アームの切断方向への弾性付勢力が、植付装置昇降レバーの植付クラッチ接続操作側への弾性付勢力よりも大きくなるように設定しているため、これらの弾性付勢力の差の大きさ分だけ仮止め体の仮止め方向の弾性付勢力を軽減することができて、変速レバーの後進変速操作力を軽減することができる。
【0069】
その結果、後進姿勢保持手段の作用力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗用田植機の側面図。
【図2】同乗用田植機の平面図。
【図3】バック連動機構の側面図。
【図4】同バック連動機構の一部拡大側面図。
【図5】スプール押圧作用片の側面説明図。
【図6】バック連動機構の一部拡大平面図。
【図7】他実施例としての植付装置上昇操作側付勢手段の側面図。
【符号の説明】
A 乗用田植機
1 走行機体
2 昇降連結機構
3 植付装置
4 機体フレーム
5 原動機部
6 運転部

Claims (2)

  1. 走行機体の後方に植付装置を昇降可能に連結すると共に、同走行機体に変速レバーと植付装置昇降レバーとを設け、両レバーをバック連動機構を介して連動連結して、変速レバーの後進変速操作に植付装置昇降レバーの植付装置上昇操作を連動させた乗用田植機であって、
    バック連動機構は、植付装置昇降レバーと一体的に回動すると共に植付装置上昇操作側に弾性付勢された被仮止め体と、同被仮止め体に係合して仮止めすると共に仮止め方向に弾性付勢された仮止め体と、同仮止め体と変速レバーとを連動連結する連動連結体と、上記被仮止め体に連結すると共に植付クラッチ切断方向に弾性付勢された植付クラッチ接続・切断アームとを具備する乗用田植機において、
    被仮止め体に、植付装置上昇操作側に弾性付勢する植付装置上昇操作側付勢手段を連結すると共に、同植付装置上昇操作側付勢手段に支点越え部材を設けて、植付装置昇降レバーの植付装置下降操作及び植付クラッチ接続操作時に、上記支点越え部材が植付装置昇降レバーの回動支点を越えて、同植付装置昇降レバーを被仮止め体を介して植付クラッチ接続操作側に弾性付勢すべく構成したことを特徴とする乗用田植機。
  2. 植付クラッチ接続・切断アームの切断方向への弾性付勢力は、植付装置昇降レバーの植付クラッチ接続操作側への弾性付勢力よりも大きくなるように設定したことを特徴とする請求項1記載の乗用田植機。
JP2003074530A 2003-03-18 2003-03-18 乗用田植機 Expired - Fee Related JP3964815B2 (ja)

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