JP3961435B2 - 保温調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は保温調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種の煮込み料理を行う際に、真空二重構造をもった調理鍋を用い加熱器にかけて沸騰させたのち一定時間中火で加熱したのち、調理鍋を加熱器からおろし、所定時間保温状態に維持して保温調理を行うことが従来から行われている。この方法によると、調理鍋として真空二重構造をもった汎用性のない特殊構造の器具が必要となる不便がある。このため、通常の汎用性のある調理鍋を用いて保温調理ができるようにするために、調理鍋の他に真空二重構造の容器本体と断熱材入りの蓋とからなる保温容器を用い、加熱沸騰後、中火での所要時間の加熱を終わると調理鍋を加熱器からおろし、その調理鍋を前記の保温容器に移して所要時間保温調理することが行われる(たとえば、特許文献1参照)。この場合、調理鍋はそのつば部や取手部を容器本体の上縁部に掛けることにより、鍋底が容器本体の底面に接触しないようにして熱の放逸を防止している(特許文献1の図4参照)。
【0003】
しかし、前記の保温容器は、その外径、高さがともに調理鍋より大きくなり全体にかさ張るために調理台や食卓上で場所をとる問題があるとともに、製作コストが高くつく等の問題があることから、断熱性の鍋敷と蓋を用いることによりコンパクト化、低コスト化を図った保温調理器も知られている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−182660号公報
【特許文献2】
特開平10−179404号公報
【0005】
【解決しようとする課題】
しかし、鍋敷と蓋に断熱性があっても、その上に設置される鍋が通常の調理鍋であるので、鍋周側部からの熱の放逸が多く、コンパクト化・低コスト化を図ることができても、保温性に劣る問題がある。
【0006】
そこで、この発明は、特許文献1のような有底保温容器を備えた保温調理器に比べてコンパクトかつ低コストである一方、特許文献2のような断熱性の鍋敷と蓋を備えた保温調理器より保温性の良好な保温調理器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、断熱性の蓋を有する調理鍋とその調理鍋を支持する断熱性の保温器とからなる保温調理器において、前記保温器を断熱構造をもった円筒体により形成し、その内部に収納した前記調理鍋のつば部又は取手部を該保温器の一部に掛けることにより、該調理鍋を非接地状態に支持した構成を採用した。この構成によると、調理鍋の胴部は円筒体の保温器により断熱されるとともに、調理鍋の底面はその保温器が設置された調理台との間に生じる空間により断熱される。また、保温器は単なる円筒状のシンプルな形状であり底がないので、その高さは有底容器からなる保温器より低くなり、また底がない分だけ低コストで製作できる。
【0008】
前記蓋の断熱構造としては真空二重構造を採用することができる。また、IH(電磁誘導)加熱器による調理が可能なように、前記調理鍋をIH加熱可能な磁性金属で製作することが一般的である。IH加熱器を用いる場合、前記保温器をその加熱面に置き、その内部に該調理鍋を収納して保温調理する場合、調理鍋の底面が加熱面から離れるのでIH加熱器の安全装置が働き、該加熱器が作動されることがなく安全である。
【0009】
また、前記の保温器の具体的な構造として、合成樹脂製の環状の底部材と、該底部材の内周に嵌合した合成樹脂製の内筒部材と、該底部材の外周と前記内筒部材の上端部との間に介在されたステンレス鋼製の外筒部材及び内部空間に収納された断熱材とからなる構成を採ることができる。
【0010】
【発明の実施形態】
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施形態を説明する。図1に示すように、実施形態の保温調理器は、調理鍋1、その蓋2、該調理鍋1を収納支持する保温器3とからなる。調理鍋1は、内面と外面がステンレス鋼製であり、内部外側に磁性体(SUS430や鉄など)、内部内側にアルミニウムを配置した多層構造でなり、内部に磁性体が存在することによりIH加熱が可能となっている。この調理鍋1の上端に外向きのつば部4が設けられ、また胴部の左右両側に取手部5、5が設けられる。
【0011】
蓋2は、図2に示すように、ステンレス鋼製の内蓋部材6と外蓋部材7とからなる真空二重構造であり、内蓋部材6と外蓋部材7の外周縁相互を接合することにより蓋つば部8が形成される。外蓋部材7の中央部にボス部9が設けられ、そのボス部9に真空排気用のチップ管10が設けられる。さらに、そのボス部9にキャップ状のつまみ11を嵌着固定し、これによりチップ管10をカバーしている。つまみ11の外周面にシリコーンゴムでなる滑り止め用リング12が装着されるとともに、該つまみ11の上面に飾り板13が接合される。また、前記ボス部9の内部において、その部分の外蓋部材7と内蓋部材6との間にスリーブ状の補強部材14が介在される。
【0012】
保温器3は、図2に示すように、全体として円筒状のものであり、環状の合成樹脂製底部材15と、円筒状の合成樹脂製内筒部材16、円筒状のステンレス鋼製外筒部材17及び内部に収納される断熱材18とからなる。底部材15は、図3(a)(b)に示すように、断面形状が溝形をなし、その内周縁に沿い一定間隔をおいて係合片19が設けられ、各係合片19に係合穴20が明けられる。また、底部材15の外周縁に一定間隔をおいて多数のリブ21が設けられるとともに、各リブ21に支持突起22が上向きに設けられる。
【0013】
内筒部材16は、図4(a)(b)に示すように、上端部に外向きに屈曲された一定幅の上端縁23を有するとともに、その上端縁23の下面に周方向に一定の間隔をおいて多数のリブ24が設けられる。各リブ24に支持突起25が下向きに設けられる。また、内筒部材16の外周面下部に係合突起26が前記底部材15の係合片19に対応して設けられる。また、前記上端縁23の左右2か所において凹欠部27、27が設けられる(図1参照)。各凹欠部27の幅と深さは、前記調理鍋1の各取手部5を余裕をもって収めることができる大きさに形成される。その凹欠部27の外表面に膨出部28が形成され、その膨出部28の内側に嵌合溝29が設けられる(図4(b)(c)参照)。
【0014】
前記の外筒部材17は、図5に示したように、上下両端部に巻締め部31、31’を有するとともに、その上端縁において左右2か所の凹欠部27’、27’が設けられる。これらの凹欠部27’、27’はそれぞれ前記内筒部材16の凹欠部27、27の嵌合溝29に嵌入される。なお、外筒部材17は帯状のステンレス鋼を巻き、その両端部相互を重ねて折り返すはぜ継ぎにより結合されるが、図面上そのはぜ継ぎ部は省略している。
【0015】
前記の底部材15の内側に前記の内筒部材16の下端部を差し込むとともに、内筒部材16の係合突起26を係合穴20に嵌合することにより、底部材15と内筒部材16を結合する。さらに、その内筒部材16の外周に断熱材18を巻付け、その断熱材18の外周面に前記の外筒部材17を被せる。同時に外筒部材17の各凹欠部27’を内筒部材16の各凹欠部27の嵌合溝29に嵌入させる。外筒部材17の上端の巻締め部31を支持突起25の外側に、また下端の巻締め部31’を底部材15の支持突起22の外側に嵌合し、外筒部材17を内筒部材16に一体化させる。
【0016】
前記の保温器3の高さは、内部に調理鍋1を収納し、そのつば部4を保温器3の上端縁23に掛けた際に、図2に示したように、調理鍋1の底面と設置面との間に一定の高さaの空間が存在する状態、即ち非接地状態に支持されるように設定される。なお、高さaを確保するその他の手段として、取手部5,5を凹欠部27、27に掛けて調理鍋1の全体を支持する構成を採用してもよい。
【0017】
次に、上記の調理器を用いた調理法を説明する。例えば、カレールーなどの煮込料理の場合、前記の調理鍋1を用い、電磁調理器やガスコンロなどの加熱器を用いて調理物を加熱する。その後、水やカレールーなどを入れて沸騰させる。沸騰後、中火で数分間加熱したのち加熱器からおろし、その調理鍋1を前記の保温器3に入れ、残留熱量によって所要時間保温調理を行う。4人分のカレールーの場合、沸騰終了後中火で加熱するに要する時間は7分程度である。その保温調理の際に調理鍋1の上面から逃げる熱は、真空二重構造をもった蓋2により断熱され、また、周側面から逃げる熱は保温器3により断熱される。底面は高さaの空間を介して設置面に対向しているのでその空間により断熱される。
【0018】
前記の調理鍋1はそれ単体では蓋2のみが断熱構造を持っているに過ぎず、鍋の部分は通常のものであり断熱構造になっていない。先に「従来の技術」の欄で述べた真空二重構造をもった調理鍋を用いる場合は、それ自身が保温機能をもっているので前記のような保温器3は不要であり、また、4人分のカレールーの保温調理を行う場合、沸騰後中火で加熱するに要する時間は5分程度である。しかし、前述のように、そのような保温機能を持った調理鍋は汎用性がなく、高価であるという欠点がある。これに対し、前記の調理鍋1は汎用性のある一般的なものであり、保温器3も円筒状のものであって底がないので、前記特許文献1の場合に比べ背が低くコンパクトであり、低コストである。また、特許文献2の場合に比べ保温性に優れる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、通常の調理鍋を用いて保温調理を行う保温調理器において、保温器として円筒状のものを用い、調理鍋の底を設置面から浮かせて支持するようにしたことにより、調理鍋の周側面のみならず底面も断熱でき所要の断熱性が発揮される。また、上記保温器は底がないことからコンパクトかつ低コストで提供できる効果もある。
【0020】
なお、調理鍋の底と設置面との間に空間が存在するために、IH加熱器上で使用しても安全装置が働き、保温器が加熱されるような不都合は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の分解斜視図
【図2】同上の断面図
【図3】(a)同上の底部材の一部平面図
(b)同上の底部材の一部断面図
【図4】(a)同上の内筒部材の一部断面図
(b)(a)図のb−b線の断面図
(c)同上の内筒部材の一部底面図
【図5】同上の外筒部材の斜視図
【符号の説明】
1 調理鍋
2 蓋
3 保温器
4 つば部
5 取手部
6 内蓋部材
7 外蓋部材
8 蓋つば部
9 ボス部
10 チップ管
11 つまみ
12 滑り止め用リング
13 飾り板
14 補強部材
15 底部材
16 内筒部材
17 外筒部材
18 断熱材
19 係合片
20 係合穴
21 リブ
22 支持突起
23 上端縁
24 リブ
25 支持突起
26 係合突起
27、27’ 凹欠部
28 膨出部
29 嵌合溝
31、31 巻締め部

Claims (1)

  1. 断熱性の蓋を有する調理鍋とその調理鍋を支持する断熱性の保温器とからなる保温調理器において、前記保温器を断熱構造をもった円筒体により形成し、その内部に収納した前記鍋のつば部を該保温器の上端縁に掛けることにより、該調理鍋非接地状態に支持され、前記蓋が真空二重構造であり、前記調理鍋が電磁誘導加熱可能な金属製であり、前記保温器が合成樹脂製の環状の底部材と、該底部材の内周に嵌合した合成樹脂製の内筒部材と、該底部材の外周と前記内筒部材の上端部との間に介在されたステンレス鋼製の外筒部材及び内部空間に収納された断熱材とからなり、前記内筒部材の上端縁に前記調理器の左右の取手部を余裕をもって収めることができる大きさの凹欠部が左右2か所に設けられ、各凹欠部の外表面に形成された膨出部の内側縁に嵌合溝が形成され、前記外筒部材の上端縁に設けられた左右2か所の凹欠部が前記内筒部材の凹欠部の嵌合溝に嵌入されたことを特徴とする保温調理器。
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