JP3961433B2 - 用紙切断防塵防滴装置及び該装置を備えた用紙搬送排出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、屋外で使用される携帯型電子機器の用紙排出口から排出される用紙が操作者によって切断されるようになっているとともに、用紙排出口からの塵埃及び水滴の侵入を阻止した用紙切断防塵防滴装置、特に、塵埃の侵入を長期間阻止することができるとともに、用紙排出口に水滴が侵入しないようにした用紙切断防塵防滴装置と、この用紙切断防塵防滴装置を備えた用紙搬送排出装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の携帯型電子機器100の外観斜視図である。図9は、図8に示す携帯型電子機器において、ユーザによって挿入される用紙を受け入れて排出する用紙搬送排出装置と、この用紙搬送排出装置に組み込まれている用紙切断防塵防滴装置との部分を示す断面図である。
【0003】
以下、用紙搬送排出装置の一例であるダイレクトサーマルラインプリンタ装置(以下、単に「プリンタ装置」と言う)120を説明する。
【0004】
図9において、プリンタ装置120は、用紙には感熱記録紙が用いられて、この感熱記録紙に画像を記録するようになっている。プリンタ装置120は、操作者によって給紙口2から挿入された記録用紙Sを、操作者が図8に示す紙送りノブ15を図9の用紙搬送方向(矢印F方向)に回転することによって回転する主動搬送ローラであるプラテンローラ5と従動搬送ローラであるピンチローラ6とで挟持した後、プラテンローラ5の自らの回転によって、図中の矢印F方向に搬送し、サーマルヘッド7を通過させて、排紙口8からプリンタ装置120の外部へ排出するようになっている。
【0005】
このプリンタ装置120の印字方式は、携帯型電子機器100内の不図示の制御部からの印字命令に応じて、不図示の駆動モータおよびギアシステムを介してプラテンローラ5が回転して矢印F方向に搬送する記録用紙Sに、サーマルヘッド7から記録用紙S上の感熱層に熱を加えて記録用紙Sに文字や画像を形成する方式を採用している。
【0006】
用紙搬送排出装置であるプリンタ装置120の排紙口8には、ペーパカッタ11、防滴シート101等で構成された用紙切断防塵防滴装置130を設けてある。
【0007】
排紙口8にはペーパカッタ11を設けてある。ペーパカッタ11は、ステンレス材等の金属板をプレス加工によってやや屈曲した形状に形成してある。また、ペーパカッタ11の刃先11aは、鋸型に形成してあり、記録用紙Sの紙質を問わず確実に記録用紙Sを切断することができるようになっている。
【0008】
ペーパカッタ11は、上面に防滴シート101を重ねて、防滴シート101とともにプリンタカバー14に設けてある。防滴シート101は、シリコンゴムシート等の良好な可撓性を有する材料を打ち抜き加工によって打ち抜かれて製作されている。
【0009】
印字前などの通常状態において、防滴シート101の先端部101aは、排紙口8の通紙ガイド斜面部8aに当接して排紙口8を閉塞している。このため、防滴シート101は、携帯型電子機器100を屋外等で使用するときに、水滴や塵埃がプリンタ装置120内に侵入するのを阻止している。
【0010】
一方、印字動作や用紙送り動作による記録用紙Sの排出時における防滴シート101の先端部101aは、防滴シート101自身が可撓性を備えているため、図10に示すように、記録用紙の先端Saに押されて、排紙方向に押し上げられ、排紙口8に記録用紙Sが通過できる隙間Gを生じさせる。この隙間によって、記録用紙Sが排出できるようになる。
【0011】
次に、印字後の記録用紙Sを切断するときの動作を説明する。排紙口8から出た記録用紙Sの一部分は、図11に示すように、操作者が記録用紙Sを手前側(図11の左側)に引っ張って、ペーパカッタ11の刃先11aに当接させると、刃先11aによって切断されるようになっている。このとき、可撓性を有する防滴シート101は、図11に示すように、記録用紙Sに押されて、プリンタカバー14の外面14cに沿って撓むようになっている。
【0012】
記録用紙Sが切断された後、防滴シート101は、自らの弾性によって、図9に示す位置に戻り、先端部101aが排紙口8の通紙ガイド斜面部8aに当接するので、排紙口8を閉塞して、排紙口18に塵埃や水滴が侵入しないようにする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の用紙搬送排出装置における、用紙切断防塵防滴装置130は、次のような問題点があった。
【0014】
記録用紙Sの切断時に、記録用紙Sを図11に示すように手前側(図11の左側)に倒し過ぎると、防滴シート101の一部分101cが、記録用紙Sとプリンタカバー14の先端部14bとに挟まれることがある。
【0015】
記録用紙が切断される度に、防滴シート101の一部分101cが、記録用紙Sとプリンタカバー14の先端部14bとに挟まれると、その挟まれる部分101cに亀裂が生じて、防滴シート101が、塵埃や水滴の侵入を確実に阻止することができなくなるおそれがある。
【0016】
また、防滴シートに亀裂が生じると、排紙口8から排出される記録用紙が汚れたり、排紙口8に詰まったり、あるいは記録用紙に傷が付いたりするおそれがある。
【0017】
この問題に対処する構成として、図12に示すように、プリンタカバー14の先端部14bをペーパカッタ11の刃先11aから遠ざけて、記録用紙Sを手前側に倒したとき、防滴シート101が記録用紙Sとプリンタカバー14の先端部14bとに挟まれないようにして、防滴シート101に亀裂が発生しないようにすることが考えられる。
【0018】
しかし、このような構造は、排紙口8の開口寸法Eが長くなって、防滴シート101が塵埃や水滴の侵入を確実に阻止することができなくなる。また、ペーパカッタ11の刃先11aが大きく露出して、排紙口8を指等で触れたとき、防滴シート101の刃先11aによって、指等が怪我をする危険性がある。
【0019】
本発明は、用紙の切断を繰り返しても、塵埃侵入阻止部材に亀裂が生じないようにして、用紙排出口への塵埃や水滴の侵入を確実に阻止した用紙切断防塵防滴装置を提供することを目的としている。
【0020】
本発明は、上記用紙切断防塵防滴装置を備えて、用紙が汚れたり、排出口に詰まったり、あるいは用紙に傷が付いたりしないようにした用紙搬送排出装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、用紙切断防塵防滴装置は、用紙が排出される用紙排出口を開閉可能に塞ぐ可撓性を備えた塵埃侵入阻止部材と、前記塵埃侵入阻止部材よりも前記用紙排出口の内側に位置して先端に引き当てられた前記用紙を受け止めて切断する用紙切断部材と、前記用紙排出口の外側に位置して、前記用紙排出口から排出されて前記用紙切断部材の先端を支点にして前記用紙切断部材側に倒された用紙を受け止める受け止め部材と、を備え、前記用紙排出口の外側と前記受け止め部材と前記倒された用紙とによって形成される空間は、前記倒された前記用紙によって前記用紙切断部材側に倒された塵埃侵入防止部材の部分を前記用紙排出口の外側から離間した状態で収納する広さを有している。
【0022】
本発明の用紙切断防塵防滴装置における、前記塵埃侵入阻止部材は、可撓性を備えたシート状の部材であり、前記用紙排出口の外側と前記倒された用紙との間隔を前記シート状の部材の厚みよりも広くし、かつ前記シート状の部材の先端と前記受け止め部材との間に隙間を設けてある。
【0023】
本発明の用紙切断防塵防滴装置における、受け止め部材は、前記用紙排出口に沿って形成された突条片である。
【0024】
上記目的を達成するため、本発明の用紙搬送排出装置は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段によって搬送される前記用紙が排出される上記いずれか1つの用紙切断防塵防滴装置と、を備えている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の用紙切断防塵防滴装置とこの用紙切断防塵防滴装置を備えた用紙搬送排出装置との一例である携帯型電子機器のプリンタ装置を図面に基づいて説明する。
【0026】
なお、本発明の実施形態の用紙切断防塵防滴装置は、携帯型電子機器のみに設けられるのではなく、家庭用のファクシミリ等にも設けられるようになっている。また、本発明の実施形態の用紙搬送排出装置は、感熱紙に熱を加えて感熱紙に画像を形成するプリンタ装置を例に挙げて説明するが、普通紙にインクで画像を形成するインクジェットプリンタ装置、あるいは、普通紙にトナーで画像を形成する像担持体を備えた複写機であってもよく、感熱紙に画像を形成するプリンタ装置のみに限定されるものではない。このため、用紙は、感熱紙に限定されるものではなく、インクで画像を形成されることのできるシート、トナーで画像を形成されることのできるシート等も含むものである。
【0027】
図1は、本発明の実施形態の用紙切断防塵防滴装置を有する用紙搬送排出装置の一例であるプリンタ装置を備えた携帯型電子機器の外観斜視図である。図2は、図1に示す携帯型電子機器のプリンタ装置の断面図である。
【0028】
図2において、用紙搬送排出装置である例えばダイレクトサーマルラインプリンタ装置(以下、単に「プリンタ装置」という)20は、用紙切断防塵防滴装置30を排紙口8に備えている。
【0029】
図2において、携帯型電子機器10におけるプリンタ装置20は、用紙には感熱記録紙が用いられて、この感熱記録紙に画像を記録するようになっている。プリンタ装置120は、操作者によって給紙口2から挿入された記録用紙Sを、操作者が図1に示す紙送りノブ15を図2の用紙搬送方向(矢印F方向)に回転することによって回転する主動搬送ローラであるプラテンローラ5と従動搬送ローラであるピンチローラ6とで挟持した後、用紙搬送手段である例えばプラテンローラ5の自らの回転によって、図中の矢印F方向に搬送し、サーマルヘッド7を通過させて、排紙口8からプリンタ装置20の外部へ排出するようになっている。
【0030】
このプリンタ装置20の印字方式は、携帯型電子機器10内の不図示の制御部からの印字命令に応じて不図示の駆動モータおよびギアシステムを介してプラテンローラ5が回転して矢印F方向に搬送する記録用紙Sに、サーマルヘッド7から記録用紙S上の感熱層に熱を加えて記録用紙Sに文字や画像を形成する方式を採用している。
【0031】
用紙搬送排出装置であるプリンタ装置20の用紙排出口である例えば排紙口8には、用紙切断部材である例えばペーパカッタ11、塵埃侵入阻止部材である例えば防滴シート12等で構成された用紙切断防塵防滴装置30を設けてある。
【0032】
排紙口8には、ペーパカッタ11を設けてある。ペーパカッタ11は、操作者によって刃先11aに引き当てられた、印字後の記録用紙Sを切断するようになっている。
【0033】
ペーパカッタ11は、長期間、切れ味を良くしておくため、ステンレス材等の金属製の板状部材である。ペーパカッタ11は、プレス加工によってやや屈曲した形状に形成されている。また、ペーパカッタ11の厚みは、約0.2mmである。刃先11aは、鋸型に形成してある。これらの条件によって、ペーパカッタ11は、記録用紙Sに対する切れ味がよくなっている。
【0034】
ペーパカッタ11は、上面に防滴シート12を重ねて、防滴シート12とともにプリンタカバー9に設けてある。防滴シート12は、シリコンゴムシート等の良好な可撓性を有する材料を打ち抜き加工によって打ち抜かれて製作されている。防滴シート12の厚みは、約0.2mmである。防滴シート12のゴム硬度は、約50度である。
【0035】
なお、防滴シート12の材質、厚み、硬度は、プリンタ装置20の用紙搬送力や、記録用紙Sの紙質、あるいはプラテンローラ5の表面摩擦係数などを考慮して変更する必要があり、上記の数値に限定されるものではない。
【0036】
図3に基づいて、プリンタカバー9にペーパカッタ11と防滴シート12とを取り付ける手順を説明する。プリンタ装置20の内蔵部全体を覆う着脱自在なプリンタカバー9には、7本の取り付けボス9aを突設してある。プリンタカバー9を裏返しにして、上向きの状態にした取り付けボス9aに、防滴シート12の7箇所に形成した取り付け孔12bを嵌め込んで、防滴シート12をプリンタカバー9に重ねる。そして、取り付けボス9aに、防滴シート12の上から、ペーパカッタ11の7箇所に形成した取り付け孔11bを嵌め込んで、ペーパカッタ11を防滴シート12に重ねる。最後に、7本の取り付けボス9aを加熱加圧して、プリンタカバー9に防滴シート12とペーパカッタ11とを重ねて固定することによって組み立てが完了する。
【0037】
なお、防滴シート12は、前述のように良好な可撓性を備えたシリコンゴムシート等の材料を使用して形成されているので、組み込み前の状態では図3に示すように平らになっているが、曲げ加工を施されたペーパカッタ11とプリンタカバー9とに挟まれてプリンタカバー9と一体化されると、図2の断面図に示すように、ペーパカッタ11の曲げ角度に沿って変形するようになっている。
【0038】
印字前などの通常状態において、図2に示すように、防滴シート12の先端部12aは、排紙口8の通紙ガイド斜面部8aに当接して排紙口8を閉塞している。このため、防滴シート12は、特に、携帯型電子機器10を屋外等で使用するとき、水滴や塵埃がプリンタ装置20内に侵入するのを阻止するようになっている。
【0039】
一方、印字動作や用紙送り動作による記録用紙Sの排出時における防滴シート12の先端部12aは、防滴シート12自身が可撓性を備えているため、図4に示すように、記録用紙の先端Saに押されて、排紙方向に押し上げられて、排紙口8に記録用紙Sが通過できる隙間Gを生じさせる。この隙間によって、記録用紙Sを排出できるようになる。
【0040】
次に、印字後の記録用紙Sを切断するときの動作を説明する。排紙口8から出た記録用紙Sの部分は、図5、図6に示すように、操作者が記録用紙Sを手前側(図5では左側)に引っ張って、ペーパカッタ11の刃先11aに当接させると、刃先11aによって切断させるようになっている。このとき、記録用紙Sを手前側に倒し過ぎた場合、記録用紙Sは、刃先11aを支点にして倒されて、プリンタカバー9のリブ9cに当接する。リブ9cは、受け止め部材の一例であり、突条片の一例でもある。
【0041】
記録用紙Sをリブ9cに当接させたとき、記録用紙Sとプリンタカバー9の先端部9bとの隙間寸法Aは、シート状の部材である例えば防滴シート12の厚み寸法をBとすると、
A>B
の関係になるように、リブ9cの高さ寸法Dを設定してある。
【0042】
このため、記録用紙Sを手前側に倒しすぎた場合でも、記録用紙Sがリブ9cに当接するので、防滴シート12が記録用紙Sとプリンタカバー9の先端部9bとの間に挟まれるようなことがない。従って、ペーパカッタ11によって記録用紙の切断が行われる度に、防滴シート12が記録用紙Sによって手前側に繰り返して倒されても、防滴シート12には、亀裂が生じないようになっている。
【0043】
また、図5に示すように記録用紙Sの切断時においては、防滴シート12の先端部12aとリブ9cとの間の隙間Cが、
C>0
の関係となるように、リブ9cをプリンタカバー9の外面9dに突設してある。
【0044】
すなわち、図6に示すように、排紙口8の外側である例えばプリンタカバー9の外面9dとリブ9cと倒された記録用紙Sとによって形成される空間Hは、倒された記録用紙によってペーパカッタ11側に倒された防滴シート12の部分12cをプリンタカバー9の外面9dから離間した状態で収納する広さを有している。
【0045】
以上のように、リブ9cを設けると、記録用紙Sを手前側に倒しすぎた場合でも、防滴シート12の先端部12aが、記録用紙Sとリブ9cとに挟まれることがないので、防滴シート12の先端部12aは、破損することがない。このため、防滴シート12は、記録用紙に傷を付けたり、記録用紙を汚したりするようなことがない。
【0046】
記録紙を切断された後、防滴シート12は、自らの弾性によって、図2に示す位置に戻り、先端部12aが排紙口8の通紙ガイド斜面部8aに当接して、排紙口8を閉塞して、排紙口18に塵埃や水滴が侵入しないようにする。
【0047】
さらに、リブ9cは、図1に示すように、排紙口8に沿って形成してあるが、必ずしも排紙口8に沿って形成する必要がなく、一部分だけ形成してもよい。しかし、排紙口8に沿って形成したリブ9cは、携帯型電子機器10の表面に雨滴Wが付着した状態で携帯型電子機器10を傾けると、図7に示すように、携帯型電子機器10の外面9dを転がり落ちる雨滴Wを受け止めて、排紙口8に雨滴Wが浸入するのを防止することができる。従って、本発明の用紙切断防塵防滴装置の本来の目的である防滴、防塵性能をさらに向上させることができる。
【0048】
プリンタ装置20は、防滴シート12が記録用紙に傷を付けたり、記録用紙を汚したりするようなことのない用紙切断防塵防滴装置30を備えているので、排紙口8から記録用紙を排出するとき、記録用紙を汚したり、記録用紙に傷を付けたりするようなことがなく記録用紙の品質を保つことができる。また、記録用紙が排紙口8に詰まるジャムの発生を防止することができて、記録用紙を長期間円滑に排出することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の用紙切断防塵防滴装置は、用紙排出口の外側と受け止め部材と倒された用紙とによって形成される空間を、倒された用紙によって用紙切断部材側に倒された塵埃水滴侵入阻止部材の部分を用紙排出口の外側から離間した状態で収納する広さにしたので、記録用紙の切断を繰り返しても、塵埃水滴侵入阻止部材が用紙排出口の外側と用紙との間に挟まれて亀裂が生じることがなくなり、用紙排出口への塵埃や水滴の侵入を確実に阻止することができる。
【0050】
本発明の用紙搬送排出装置は、上記用紙切断防塵防滴装置を備えているので、用紙を汚したり、用紙に傷を付けたりするようなことがなく用紙の品質を保つことができる。また、用紙が用紙排出口に詰まるジャムの発生を防止することができて、用紙を長期間円滑に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の用紙切断防塵防滴装置を有する用紙搬送排出装置の一例であるプリンタ装置を備えた携帯型電子機器の外観斜視図である。
【図2】図1に示す携帯型電子機器のプリンタ装置の断面図である。
【図3】図1の携帯型電子機器において、プリンタカバーにペーパカッタと防滴シートとを組み立てる手順を説明するためのプリンタカバー、ペーパカッタ、防滴シートの斜視図である。
【図4】図1の携帯型電子機器のプリンタ装置において、記録用紙が排出されている状態を示す断面図である。
【図5】図1の携帯型電子機器のプリンタ装置において、記録用紙を切断するときの状態を示す断面図である。
【図6】図5において、記録用紙によって倒された防滴シート周辺の拡大図である。
【図7】図1の携帯型電子機器において、雨滴が転がり落ちる状態を示す断面図である。
【図8】従来の携帯型電子機器の外観斜視図である。
【図9】図8に示す従来の携帯型電子機器において、ユーザによって挿入される用紙を受け入れて排出する用紙搬送排出装置の一例であるプリンタ装置と、この用紙搬送排出装置に組み込まれている用紙切断防塵防滴装置との部分を示す断面図である。
【図10】図8に示す従来の携帯型電子機器のプリンタ装置において、記録用紙が排出されている状態を示す断面図である。
【図11】図8に示す従来の携帯型電子機器のプリンタ装置において、記録用紙を切断するときの状態を示す断面図である。
【図12】図8に示す従来の携帯型電子機器のプリンタ装置において、カバーの先端部の突出長さを短くした場合の断面図である。
【符号の説明】
A 隙間寸法
B 防滴シートの厚み寸法
C 防滴シートの先端部とリブとの間の隙間
D リブの高さ寸法
G 隙間
H 空間
S 記録用紙
W 雨滴
5 プラテンローラ(用紙搬送手段)
7 サーマルヘッド
8 排紙口(用紙排出口)
8a 通紙ガイド斜面部
9 カバー
9b 先端部
9c リブ(受け止め部材、突条片)
9d 外面(用紙排出口の外側)
10 携帯型電子機器
11 ペーパカッタ(用紙切断部材)
11a ペーパカッタの刃先
12 防滴シート(塵埃水滴侵入阻止部材)
12a 先端部
12c 倒された防滴シートの部分
20 ダイレクトサーマルプリンタ装置(用紙搬送排出装置)
30 用紙切断防塵防滴装置
Claims (4)
- 用紙が排出される用紙排出口を開閉可能に塞ぐ可撓性を備えた塵埃水滴侵入阻止部材と、
前記塵埃水滴侵入阻止部材よりも前記用紙排出口の内側に位置して先端に引き当てられた前記用紙を受け止めて切断する用紙切断部材と、
前記用紙排出口の外側に位置して、前記用紙排出口から排出されて前記用紙切断部材の先端を支点にして前記用紙切断部材側に倒された用紙を受け止める受け止め部材と、を備え、
前記用紙排出口の外側と前記受け止め部材と前記倒された用紙とによって形成される空間は、前記倒された前記用紙によって前記用紙切断部材側に倒された塵埃水滴侵入阻止部材の部分を前記用紙排出口の外側から離間した状態で収納する広さを有していることを特徴とする用紙切断防塵防滴装置。 - 前記塵埃水滴侵入阻止部材は、可撓性を備えたシート状の部材であり、前記用紙排出口の外側と前記倒された用紙との間隔を前記シート状の部材の厚みよりも広くし、かつ前記シート状の部材の先端と前記受け止め部材との間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1に記載の用紙切断防塵防滴装置。
- 受け止め部材は、前記用紙排出口に沿って形成された突条片であることを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙切断防塵防滴装置。
- 用紙を搬送する用紙搬送手段と、
前記用紙搬送手段によって搬送される前記用紙が排出される請求項1乃至2のいずれか1項に記載の用紙切断防塵防滴装置と、
を備えたことを特徴とする用紙搬送排出装置。
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