JP3958970B2 - 移動体用レーダー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波を送信する送信手段と、物体により反射された電磁波を受信する受信手段と、前記送信手段および受信手段を内蔵するケーシングとを備えた移動体用レーダー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のフロントグリルの中央に設けたエンブレムの後方にレーダー装置を配置する場合に、前記エンブレムをレーダー装置により送受信される電磁波を透過する材料で構成するものが、特開2000−49522号公報により公知である。
【0003】
ところで、車両用レーダー装置の性能を最大限に発揮させるには、以下の条件を考慮して車体への取付位置を決定する必要がある。
(1) レーダー装置の左右検知エリアが車両の進行方向に対して均等になるように、車体の中心線上が良い。
(2) 車体のピッチング、先行車のリフレクタの位置、先行車のボディ形状等に対応するために、レーダー装置の高さはヘッドライトと同じ高さ、つまりフロントグリルの高さが良い。
(3) 先行車の巻き上げやチッピング(跳ね石)の影響を少なくするには、レーダー装置の高さは高い方が良い。
【0004】
更に、レーダー装置を車体に取り付けるに当たり、以下の条件を満たすことが必要となる。
(4) レーダー装置の軸線を上下方向および左右方向に調整すべく、取付角度を変えられるブラケットを介してレーダー装置を車体に支持する必要があり、かつレーダー装置の取付角度を調整するためのスペースを確保する必要がある。
(5) レーダー装置の性能を確保するには、電磁波が通過するエリアに障害物を置かないか、電磁波を透過する材料で前記エリアを均一に覆う必要がある。
【0005】
以上の条件から、レーダー装置の適切な取付位置はフロントグリルの中央位置となり、そのために従来は、エンブレムをフロントグリルからフード上に移し、空いたスペースにレーダー装置を配置する手法や、上記特開2000−49522号公報に記載されたものの如く、フロントグリルに電磁波を均一に透過する材料で構成したエンブレムを配置し、その後方にレーダー装置を配置する手法を採用していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の手法では、レーダー装置が取付角度を調整するためのスペースを介してフロントグリルの後方に設けられていることから、エンブレムをフロントグリルからフード上に移して電磁波が通過する経路から遮蔽物を無くした場合には、電磁波を透過させるためにフロントグリルの開口部が大きくなり過ぎ、その開口部からレーダー装置が見えてしまうという問題がある。またフロントグリルに設けた電磁波を透過するエンブレムの後方にレーダー装置を配置した場合にも、電磁波が通過するエリアをカバーするためにエンブレムが大きくなり過ぎるという問題があり、何れの場合にもデザイン上の制約が大きくなってしまう。
【0007】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、レーダー装置を移動体に取り付けるに際して、レーダー装置による物体の検知性能の低下を回避しながら、レーダー装置の前面を覆う被覆体のデザイン上の制約を最小限に抑えることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、電磁波を送信する送信手段と、物体により反射された電磁波を受信する受信手段と、前記送信手段および受信手段を内蔵するケーシングと、前記電磁波の通過経路に位置するとともに外部から視認可能な金属コーティングからなる意匠を有する板状の樹脂製あるいは硝子製の被覆体とを備え、電磁波が通過する前記ケーシングの少なくとも一部を前記被覆体で構成するか、あるいは電磁波が通過する前記ケーシングの表面に前記被覆体を貼り付け、前記送信手段は、前記被覆体の意匠部分以外の地の部分を通過して電磁波を送信するように前記ケーシング内に配置されることを特徴とする移動体用レーダー装置が提案される。
【0009】
上記構成によれば、送信手段および受信手段を内蔵するケーシングのうち、少なくとも電磁波が通過する部分を外部から視認可能な意匠を有する板状の樹脂製あるいは硝子製の被覆体で構成したり、前記電磁波が通過する部分に前記被覆体を貼り付けたりすることで、レーダー装置を被覆体の後方に配置しても支障なく機能を発揮させることができ、しかも被覆体をケーシングと一体化して送信手段および受信手段から被覆体までの距離を小さくすることで、被覆体を小型化することができる。このように、被覆体を小型化してもレーダー装置の機能を支障なく発揮させることができるので、レーダー装置の被覆体のデザイン上の制約を最小限に抑えることができる。また送信手段からの電磁波は被覆体の意匠部分以外の地の部分を通過して送信されるので、被覆体の意匠部分が電磁波を透過する必要がなくなり、被覆体の構造上の制約を緩和することができる。更に被覆体の意匠が金属コーティングからなるので、その意匠を際立たせることができる。
【0010】
また請求項2に記載された発明によれば、電磁波を送信する送信手段と、物体により反射された電磁波を受信する受信手段と、前記送信手段および受信手段を内蔵するケーシングと、前記電磁波の通過経路に位置するとともに外部から視認可能な金属コーティングからなる意匠を有する板状の樹脂製あるいは硝子製の被覆体とを備え、電磁波が通過する前記ケーシングの少なくとも一部を前記被覆体で構成するか、あるいは電磁波が通過する前記ケーシングの表面に前記被覆体を貼り付け、前記受信手段は、前記被覆体の意匠部分以外の地の部分を通過した電磁波を受信するように前記ケーシング内に配置されることを特徴とする移動体用レーダー装置が提案される。
【0011】
上記構成によれば、送信手段および受信手段を内蔵するケーシングのうち、少なくとも電磁波が通過する部分を外部から視認可能な意匠を有する板状の樹脂製あるいは硝子製の被覆体で構成したり、前記電磁波が通過する部分に前記被覆体を貼り付けたりすることで、レーダー装置を被覆体の後方に配置しても支障なく機能を発揮させることができ、しかも被覆体をケーシングと一体化して送信手段および受信手段から被覆体までの距離を小さくすることで、被覆体を小型化することができる。このように、被覆体を小型化してもレーダー装置の機能を支障なく発揮させることができるので、レーダー装置の被覆体のデザイン上の制約を最小限に抑えることができる。また受信手段への電磁波は被覆体の意匠部分以外の地の部分を通過して受信されるので、被覆体の意匠部分が電磁波を透過する必要がなくなり、被覆体の構造上の制約を緩和することができる。更に被覆体の意匠が金属コーティングからなるので、その意匠を際立たせることができる。
【0012】
また請求項に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記送信手段は、電磁波が前記被覆体の厚みが均一な部分を通過するように前記ケーシング内に配置されたことを特徴とする移動体用レーダー装置が提案される。
【0013】
上記構成によれば、送信手段から送信される電磁波が被覆体の厚みが均一な部分を通過するので、被覆体が前記電磁波に及ぼす影響を最小限に抑えてレーダー装置の検知性能を確保することができる。
【0014】
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記受信手段は、電磁波が前記被覆体の厚みが均一な部分を通過するように前記ケーシング内に配置されたことを特徴とする移動体用レーダー装置が提案される。
【0015】
上記構成によれば、受信手段に受信される電磁波が被覆体の厚みが均一な部分を通過するので、被覆体が前記電磁波に及ぼす影響を最小限に抑えてレーダー装置の検知性能を確保することができる。
【0016】
また請求項に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記送信手段は軸調整が可能であることを特徴とする移動体用レーダー装置が提案される。
【0017】
上記構成によれば、送信手段の軸調整が可能であるので、レーダー装置が移動体に取り付けられる角度の誤差を補償して物体を確実に検知することができる
【0018】
また請求項に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記意匠は前記被覆体の外部から視認可能な部分を複数に区画する形状であり、前記送信手段は、前記複数に区画された部分のうち、前記被覆体の中央に近い部分の後方のケーシング内に配置されたことを特徴とする移動体用レーダー装置が提案される。
【0019】
上記構成によれば、被覆体の外部から視認可能な部分が意匠により複数に区画されており、その複数に区画された部分のうちの中央に近い部分の後方のケーシング内に送信手段を配置したので、送信手段をできるだけ意匠の中心部分に配置して物体を確実に検知することができる。
【0020】
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記意匠は前記被覆体の外部から視認可能な部分を複数に区画する形状であり、前記受信手段は、前記複数に区画された部分のうち、面積が広い部分の後方のケーシング内に配置されたことを特徴とする移動体用レーダー装置が提案される。
【0021】
上記構成によれば、被覆体の外部から視認可能な部分が意匠により複数に区画されており、その複数に区画された部分のうちの面積の広い部分の後方のケーシング内に受信手段を配置したので、物体に反射された電磁波の通過経路の面積を充分に確保して受信手段の機能を最大限に発揮させることができる。
【0022】
また請求項に記載された発明によれば、請求項1〜請求項の何れか1項の構成に加えて、前記移動体がフロントグリルを有する車両であり、前記被覆体がフロントグリルの車幅方向中央に取り付けられたエンブレムであることを特徴とする移動体用レーダー装置が提案される。
【0023】
上記構成によれば、車両のフロントグリルの車幅方向中央に取り付けたエンブレムの後方にレーダー装置を配置するので、エンブレムが必要以上に大きくなるのを防止し、かつエンブレムの隙間からレーダー装置が見えるのを防止して美観を高めながら、レーダー装置の機能を支障なく発揮させることができる。
【0024】
尚、実施例の送光部1および送光走査部2は本発明の送信手段に対応し、実施例の受光部3は本発明の受信手段に対応し、実施例のエンブレムEは本発明の被覆体に対応し、実施例の車両Vは本発明の移動体に対応する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0026】
図1〜図7は本発明の第1実施例を示すもので、図1はレーダー装置を装備した車両の全体斜視図、図2はレーダー装置のブロック図、図3はレーダー装置の斜視図、図4は図1の4方向拡大矢視図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図4の6−6線断面図、図7はエンブレムの分解縦断面図である。
【0027】
図1に示すように、車両Vの正面に設けられたフロントグリルGの中央部にエンブレムEが設けられており、このエンブレムEの後面に、後述するレーザービームを用いたレーダー装置が一体に設けられる。
【0028】
図2および図3に示すように、自車前方の物体の距離および方向を検知するためのレーダー装置Srは、送光部1と、送光走査部2と、受光部3と、距離計測処理部5とから構成される。送光部1は、送光レンズを一体に備えたレーザーダイオード11と、レーザーダイオード11を駆動するレーザーダイオード駆動回路12とを備える。送光走査部2は、レーザーダイオード11が出力したレーザービームを反射させる送光ミラー13と、送光ミラー13を上下軸14回りに往復回動させるモータ15と、モータ15の駆動を制御するモータ駆動回路16とを備える。送光ミラー13から出る送光ビームは左右幅が制限されて上下方向に細長いパターンを持ち、それが所定周期で左右方向に往復移動して物体を走査する。
【0029】
受光部3は、受光レンズ17と、受光レンズ17で収束させた反射波を受けて電気信号に変換するフォトダイオード18と、フォトダイオード18の出力信号を増幅する受光アンプ回路19とを備える。
【0030】
距離計測処理部5は、前記レーザーダイオード駆動回路12やモータ駆動回路16を制御する制御回路24と、ACCシステムやStop&Goシステムとの間で通信を行う通信回路26と、レーザービームの送光から受光までの時間をカウントするカウンタ回路27と、物体までの距離および物体の方向を算出する中央演算処理装置28とを備える。
【0031】
レーダー装置Srが送信および受信するレーザービームは850〜900nmの波長を持つ近赤外線であり、左右角度が1°で上下角度が3°の瞬間的な検知エリアが左右角度が16°で上下角度が3°の範囲を左右方向に走査する。レーダー装置Srの軸線を正しい検知軸の方向に一致させるべく、上下角度が3°のレーザービームは上下角度が10°の範囲で上下方向の軸調整が可能であり、左右角度が16°の検知エリアは左右角度が23°の範囲で左右方向の軸調整が可能である。また受信エリアは左右角度が10°で上下角度が23°の範囲をカバーする広さを有している。しかして、送光ビームが送光されてから、該送光ビームが物体に反射された反射波が受光されるまでの時間に基づいて物体までの距離が検知され、そのときの瞬間的な検知エリアの方向に基づいて物体の方向が検知される。
【0032】
次に、フロントグリルGの中央に設けられるエンブレムEの構造と、そのエンブレムEの後面に一体に設けられるレーダー装置Srの構造とを、図4〜図7に基づいて説明する。
【0033】
合成樹脂製のエンブレムEは四隅を丸めた概略四角形をなす一定厚さの板状に形成されており、その左右両側縁に突設した4個の取付ブラケット31…によりフロントグリルGの後面にボルト止めされる。エンブレムEの後面には前面が開放したケーシング32が固定されており、その下部にレーザーダイオード11、モータ15、送光ミラー13等からなる送光部1および送光走査部2が収納されるとともに、その上部に受光レンズ17、フォトダイオード18等からなる受光部3が収納される。
【0034】
図7には3層に積層されたエンブレムEの構造が示される。即ち、エンブレムEは前面側から後面側に向けて、レーザービームの透過率が高くかつ傷付き難いポリカーボネート(PC)よりなる表面透明樹脂層33と、インジウム等の金属を蒸着した金属蒸着層34と、黒色でかつレーザービームのみを通過させる粒子を混合したアクリロニトリルエチレンプロピレンスチレン共重合体(AES)やアクリロニトリルブタジエンエチレン(ABS)よりなる裏面着色樹脂層35とを順次積層してなる。このエンブレムEを正面から見ると、周囲の枠の内側に「H」の文字をアレンジした意匠部分36が金属蒸着層34により銀色に光り、その意匠部分36の背景となる地の部分37が裏面着色樹脂層35の色である黒色となる。また意匠部分36が地の部分37よりも前方に突出していることから、銀色および黒色のコントラストと相まって意匠部分36が立体的に浮き上がって見え、意匠効果が高められる。
【0035】
尚、表面透明樹脂層33は必要に応じて設ければ良く、またその材質はPCに限定されず、AESやABSを採用することができる。また裏面着色樹脂層35の色も黒に限定されず、赤、青、黄、白等の任意の色を採用することができる。裏面着色樹脂層35の色が黒以外の場合、可視光線の一部が透過するが、レーダー装置Srのフォトダイオード18は近赤外線のみに反応するので問題はない。
【0036】
図4および図6から明らかなように、レーダー装置Srの送光走査部2は、そこから送光されるレーザービームが領域A1を通るように配置され、また受光部3は、そこに受光されるレーザービームが領域A2を通るように配置される。前記領域A1,A2は、それぞれフロントグリルGの車幅方向中央に配置されたエンブレムEの車幅方向中央下部および車幅方向中央上部にあり、何れも意匠部分36の周囲の枠と「H」の文字とに囲まれている。レーザービームはエンブレムEの金属蒸着層34を透過することができないが、上記配置によりレーザービームはエンブレムEの金属蒸着層34が存在しない領域A1,A2を支障なく透過することができる。また前記領域A1,A2においてエンブレムEを構成する表面透明樹脂層33および裏面着色樹脂層35は均一な厚さを有しているため、そこを通過するレーザービームが不均一に屈折する虞がない。
【0037】
しかして、エンブレムEの裏面にレーダー装置Srを一体に設け、このエンブレムEを透過するようにレーザービームを送受信するので、エンブレムEの後方にレーダー装置Srを別体に設け、このエンブレムEの開口部を通してレーザービームを送受信する場合に比べてエンブレムEを小型化することができる。なぜならば、エンブレムEの裏面にレーダー装置Srを一体に設けたことで、レーダー装置SrがエンブレムEに接近するため、エンブレムEを透過する位置でのレーザービームの広がりが小さくなるからである。
【0038】
その結果、レーダー装置Srの機能を確保しながら、エンブレムEが不釣り合いに大きくなったり、エンブレムEの開口部からレーダー装置Srが見えたりする不具合が解消され、かつエンブレムEをデザインする上での制約が大幅に緩和される。レーダー装置Srが外部から目視不能になることは、外観上好ましいだけでなく、レーダー装置Srの盗難防止にも役に立つ。
【0039】
特に、送光ビームが通過する領域A1をエンブレムEの左右方向中央(つまりフロントグリルGの左右方向中央)に配置したので、レーダー装置Srを車体の左右方向中央に配置して適切な検知範囲を確保することができる。また受光ビームが通過する領域A2をエンブレムEの地の部分37のうちの最も面積が大きい部分に配置したので、受光ビームの受光量を充分に確保してレーダー装置Srの検知性能を高めることができる。
【0040】
またエンブレムEをボンネットフード上に移動させることなくフロントグリルGの中央に配置したまま、レーダー装置Srを最適の取付位置であるフロントグリルGの中央に配置することができるので、レーダー装置Srの検知性能を最大限に確保することができる。更にレーダー装置Srを備えた車両Vと備えていない車両Vとで、エンブレムEを共通化してコストダウンを図ることができる。
【0041】
ところで、レーダー装置Srを車両Vに取り付ける場合、先行車等の目標となる物体を正しく検知するために、その軸線の方向を予め設定した検知軸の方向に一致させるエイミングが必要となる。一般にレーダー装置Srのエイミングは、レーダー装置のケーシングの車体に対する取付角度を調整することで行われるが、本実施例の如くレーダー装置Srのケーシング32がエンブレムEと一体化されたものでは、エイミングによってエンブレムEの角度が変わってしまい、フロントグリルGとの間に隙間ができたりして美観を損ねる虞がある。
【0042】
上記理由により、本実施例ではケーシング32の取付角度(エンブレムEの取付角度)を変更することなく、エイミングを行う必要がある。具体的には、モータ15の左右方向の往復回転の中心位置を変化させることで左右角度が16°の検知エリアを左右角度が23°の範囲で調整し、かつ送光ミラー13の上下角度を変化させることで、上下角度が3°の検知エリアを上下角度が10°の範囲で調整している(図3参照)。このエイミングの詳細は、本出願人の出願に係る特願2000−323644号に詳しく開示されている。
【0043】
次に、図8〜図10に基づいて本発明の第2実施例を説明する。図8〜図10は、第1実施例の図5〜図7にそれぞれ対応している。
【0044】
第1実施例のレーダー装置Srがレーザーレーダー装置であるのに対し、第2実施例のレーダー装置Srはミリ波レーダー装置であり、レーザーレーダー装置のレーザーダイオード11および送光ミラー13の代わりに送信平面アンテナ41を備え、レーザーレーダー装置の受光レンズ17およびフォトダイオード18の代わりに受信平面アンテナ42を備える。送信平面アンテナ41はモータ15により往復回転する上下軸14に支持されており、そこから送信されるミリ波で所定の検知エリアが左右方向に走査され、物体からの反射波が受信平面アンテナ42に受信される。
【0045】
図10から明らかなように、レーダー装置Srのケーシング32の前面を覆うエンブレムEは、前面側から後面側に向けて、ポリカーボネート(PC)よりなる表面透明樹脂層33と、一部が欠如した黒色あるいは他の任意の色の印刷層43と、エンブレムEの全面をカバーするインジウムの金属蒸着層44と、アクリロニトリルエチレンプロピレンスチレン共重合体(AES)やアクリロニトリルブタジエンエチレン(ABS)よりなる裏面樹脂層45とを順次積層してなる。このエンブレムEを正面から見ると、地の部分37を構成する印刷層43の欠如部から露出する金属蒸着層44の一部が、周囲の枠の内側に「H」の文字をアレンジした意匠部分36(図4参照)となって目視される。このとき、裏面樹脂層45は金属蒸着層44の裏面側に位置して目視不能であるため、その色は任意である。
【0046】
図4に示す第1実施例と同様に、フロントグリルGの車幅方向中央に配置されたエンブレムEの車幅方向中央下部の領域A1を通してミリ波が送信され、エンブレムEの車幅方向中央上部の領域A2を通してミリ波が受信される。エンブレムEの全面をカバーする金属蒸着層44はミリ波を支障なく透過することができるが、前記領域A1,A2を表面透明樹脂層33、印刷層43および裏面樹脂層45が均一に積層されたエンブレムEの地の部分37に配置することにより、ミリ波の不均一な屈折を防止してレーダー装置Srの検知性能を確保することができる。
【0047】
図4に示す第1実施例と同様に、ミリ波を送信する領域A1をエンブレムEの左右方向中央に配置したので、レーダー装置Srを車体の左右方向中央に配置して適切な検知範囲を確保することができる。またミリ波を受信する領域A2をエンブレムEの地の部分37のうちの最も面積が大きい部分に配置したので、ミリ波の受信量を充分に確保してレーダー装置Srの検知性能を高めることができる。
【0048】
次に、図11〜図15に基づいて本発明の第3実施例を説明する。
【0049】
第3実施例のレーダー装置Srもミリ波レーダー装置であり、平面送信アンテナおよび平面受信アンテナの両方の機能を有する単一の平面アンテナ46を備える。平面アンテナ46のうち、エンブレムEの地の部分37に配置された領域A1〜A3の後方に位置する部分全てが送受信アンテナを構成する。このように、エンブレムEの地の部分37の全てをミリ波の送受信に利用することで、エンブレムEを小型化しながらレーダー装置Srの検知性能を高めることができる。
【0050】
図14に示すように、FM−CW波を用いたミリ波レーダー装置Srは、タイミング信号生成回路47から入力されるタイミング信号に基づいて発振器49の発信作動がFM変調制御回路48により変調制御され、図15(a)に実線で示すように、周波数が三角波状に変調された送信波がアンプ50およびサーキュレータ51を介して平面アンテナ46から、自車の前方の所定の検知範囲の水平方向に異なる方向に向けて例えば9チャンネルに別れて送信される。このFM−CW波が先行車等の物体に反射された反射波が平面アンテナ46に受信されると、この受信波は、例えば物体が自車に接近してくる場合には、図15(a)に破線で示すように、送信波の周波数が直線的に増加する上昇側では送信波よりも低い周波数で送信波から遅れて出現し、また送信波の周波数が直線的に減少する下降側では送信波よりも高い周波数で送信波から遅れて出現する。
【0051】
平面アンテナ46で受信した受信波はサーキュレータ51を介してミキサ52に入力される。ミキサ52には、サーキュレータ51からの受信波の他に発振器49から出力される送信波から分配された走信波がアンプ53を介して入力されており、ミキサ52で送信波および受信波が混合されることにより、図15(b)に示すように、送信波の周波数が直線的に増加する上昇側でピーク周波数Fupを有し、送信波の周波数が直線的に減少する下降側でピーク周波数Fdnを有するビート信号が生成される。
【0052】
ミキサ52で得られたビート信号はアンプ54で必要なレベルの振幅に増幅され、A/Dコンバータ55によりサンプリングタイム毎にA/D変換され、デジタル化された増幅データがメモリ56に時系列的に記憶保持される。このメモリ56には、タイミング信号生成回路47からタイミング信号が入力されており、そのタイミング信号に応じてメモリ56は、送受信波の周波数が増加する上昇側および前記周波数が減少する下降側毎にデータを記憶保持することになる。
【0053】
メモリ56に記憶されたデータに基づいて中央演算処理装置(CPU)57は、ピーク周波数Fup,Fdnに基いて周知の方法により物体との距離および相対速度を算出するとともに、第1実施例と同様にACCシステムやStop&Goシステム等の電子制御ユニットECUに通信する。
【0054】
この第3実施例では、平面アンテナ46が固定されていて機械的なエイミングを行うことができないため、ミリ波の全走査範囲のうちから、車両進行方向に存在する物体が検知エリアの中央に来るように該検知エリアを設定する、電気的なエイミングを行う必要がある。このエイミングの詳細は、本出願人の出願に係る特開平9−178856号公報に詳しく開示されている。
【0055】
図16には、前記第3実施例の変形例が示される。
【0056】
この変形例のエンブレムEを正面から見ると、周囲の枠の内側に「A」の文字をアレンジした金属色の意匠部分36が配置され、その意匠部分36の背景に黒色の地の部分37が配置される。エンブレムEの地の部分37に配置された領域A1,A2,A2がミリ波の送受信領域に対応する。
【0057】
第3実施例およびその変形例では、送受信のための領域A1〜A3が複数に分割されているが、その影響は誤差の範囲内であるために支障はない。送信のための面積は多少狭くても送信パワーを増加させれば問題ないが、受信のための面積はレーダー装置Srの性能に大きく影響するので、その面積はできるだけ広く確保することが望ましい。
【0058】
以上のように、第2実施例、第3実施例およびその変形例によっても、第1実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0059】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0060】
例えば、実施例ではエンブレムEがケーシング32の前面開口部を覆って該ケーシング32の一部を構成しているが、電磁波を透過するケーシング32の前面にエンブレムEを張り付けても良い。
【0061】
またエンブレムEを構成する合成樹脂の種類は実施例に限定されず、合成樹脂に代えて硝子を用いることもできる。
【0062】
またエンブレムEの意匠部分36に金属蒸着を施す代わりに、金属メッキや金属箔の貼付を施すことができる。その際に使用する金属はインジウムに限定されるものではない。
【0063】
また本発明の移動体は車両Vに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載された発明によれば、送信手段および受信手段を内蔵するケーシングのうち、少なくとも電磁波が通過する部分を外部から視認可能な意匠を有する板状の樹脂製あるいは硝子製の被覆体で構成したり、前記電磁波が通過する部分に前記被覆体を貼り付けたりすることで、レーダー装置を被覆体の後方に配置しても支障なく機能を発揮させることができ、しかも被覆体をケーシングと一体化して送信手段および受信手段から被覆体までの距離を小さくすることで、被覆体を小型化することができる。このように、被覆体を小型化してもレーダー装置の機能を支障なく発揮させることができるので、レーダー装置の被覆体のデザイン上の制約を最小限に抑えることができる。また送信手段からの電磁波は被覆体の意匠部分以外の地の部分を通過して送信されるので、被覆体の意匠部分が電磁波を透過する必要がなくなり、被覆体の構造上の制約を緩和することができる。更に被覆体の意匠が金属コーティングからなるので、その意匠を際立たせることができる。
【0065】
また請求項2に記載された発明によれば、送信手段および受信手段を内蔵するケーシングのうち、少なくとも電磁波が通過する部分を外部から視認可能な意匠を有する板状の樹脂製あるいは硝子製の被覆体で構成したり、前記電磁波が通過する部分に前記被覆体を貼り付けたりすることで、レーダー装置を被覆体の後方に配置しても支障なく機能を発揮させることができ、しかも被覆体をケーシングと一体化して送信手段および受信手段から被覆体までの距離を小さくすることで、被覆体を小型化することができる。このように、被覆体を小型化してもレーダー装置の機能を支障なく発揮させることができるので、レーダー装置の被覆体のデザイン上の制約を最小限に抑えることができる。また受信手段への電磁波は被覆体の意匠部分以外の地の部分を通過して受信されるので、被覆体の意匠部分が 電磁波を透過する必要がなくなり、被覆体の構造上の制約を緩和することができる。更に被覆体の意匠が金属コーティングからなるので、その意匠を際立たせることができる。
【0066】
また請求項に記載された発明によれば、送信手段から送信される電磁波が被覆体の厚みが均一な部分を通過するので、被覆体が前記電磁波に及ぼす影響を最小限に抑えてレーダー装置の検知性能を確保することができる。
【0067】
また請求項に記載された発明によれば、受信手段に受信される電磁波が被覆体の厚みが均一な部分を通過するので、被覆体が前記電磁波に及ぼす影響を最小限に抑えてレーダー装置の検知性能を確保することができる。
【0068】
また請求項に記載された発明によれば、送信手段の軸調整が可能であるので、レーダー装置が移動体に取り付けられる角度の誤差を補償して物体を確実に検知することができる
【0069】
また請求項に記載された発明によれば、被覆体の外部から視認可能な部分が意匠により複数に区画されており、その複数に区画された部分のうちの中央に近い部分の後方のケーシング内に送信手段を配置したので、送信手段をできるだけ意匠の中心部分に配置して物体を確実に検知することができる。
【0070】
また請求項に記載された発明によれば、被覆体の外部から視認可能な部分が意匠により複数に区画されており、その複数に区画された部分のうちの面積の広い部分の後方のケーシング内に受信手段を配置したので、物体に反射された電磁波の通過経路の面積を充分に確保して受信手段の機能を最大限に発揮させることができる。
【0071】
また請求項に記載された発明によれば、車両のフロントグリルの車幅方向中央に取り付けたエンブレムの後方にレーダー装置を配置するので、エンブレムが必要以上に大きくなるのを防止し、かつエンブレムの隙間からレーダー装置が見えるのを防止して美観を高めながら、レーダー装置の機能を支障なく発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レーダー装置を装備した車両の全体斜視図
【図2】 レーダー装置のブロック図
【図3】 レーダー装置の斜視図
【図4】 図1の4方向拡大矢視図
【図5】 図4の5−5線断面図
【図6】 図4の6−6線断面図
【図7】 エンブレムの分解縦断面図
【図8】 本発明の第2実施例に係る、前記5に対応する図
【図9】 本発明の第2実施例に係る、前記6に対応する図
【図10】 本発明の第2実施例に係る、前記7に対応する図
【図11】 本発明の第3実施例に係る、前記4に対応する図
【図12】 図11の12−12線断面図
【図13】 図11の13−13線断面図
【図14】 ミリ波レーダー装置のブロック図
【図15】 送受信アンテナに対して物体が接近移動しているときの送受信波の波形およびピーク周波数を示すグラフ
【図16】 第3実施例の変形例に係る、前記前記4に対応する図
【符号の説明】
1 送光部(送信手段)
2 送光走査部(送信手段)
3 受光部(受信手段)
32 ケーシング
36 意匠部分
37 地の部分
E エンブレム(被覆体)
Sr レーダー装置
V 車両

Claims (8)

  1. 電磁波を送信する送信手段(1,2)と、物体により反射された電磁波を受信する受信手段(3)と、前記送信手段(1,2)および受信手段(3)を内蔵するケーシング(32)と、前記電磁波の通過経路に位置するとともに外部から視認可能な金属コーティングからなる意匠を有する板状の樹脂製あるいは硝子製の被覆体(E)とを備え、
    電磁波が通過する前記ケーシング(32)の少なくとも一部を前記被覆体(E)で構成するか、あるいは電磁波が通過する前記ケーシング(32)の表面に前記被覆体(E)を貼り付け
    前記送信手段(1,2)は、前記被覆体(E)の意匠部分(36)以外の地の部分(37)を通過して電磁波を送信するように前記ケーシング(32)内に配置されることを特徴とする移動体用レーダー装置。
  2. 電磁波を送信する送信手段(1,2)と、物体により反射された電磁波を受信する受信手段(3)と、前記送信手段(1,2)および受信手段(3)を内蔵するケーシング(32)と、前記電磁波の通過経路に位置するとともに外部から視認可能な金属コーティングからなる意匠を有する板状の樹脂製あるいは硝子製の被覆体(E)とを備え、
    電磁波が通過する前記ケーシング(32)の少なくとも一部を前記被覆体(E)で構成するか、あるいは電磁波が通過する前記ケーシング(32)の表面に前記被覆体(E)を貼り付け
    前記受信手段(3)は、前記被覆体(E)の意匠部分(36)以外の地の部分(37)を通過した電磁波を受信するように前記ケーシング(32)内に配置されることを特徴とする移動体用レーダー装置。
  3. 前記送信手段(1,2)は、電磁波が前記被覆体(E)の厚みが均一な部分を通過するように前記ケーシング(32)内に配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の移動体用レーダー装置。
  4. 前記受信手段(3)は、電磁波が前記被覆体(E)の厚みが均一な部分を通過するように前記ケーシング(32)内に配置されたことを特徴とする、請求項に記載の移動体用レーダー装置。
  5. 前記送信手段(1,2)は軸調整が可能であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の移動体用レーダー装置
  6. 前記意匠は前記被覆体(E)の外部から視認可能な部分を複数に区画する形状であり、前記送信手段(1,2)は、前記複数に区画された部分のうち、前記被覆体(E)の中央に近い部分の後方のケーシング(32)内に配置されたことを特徴とする、請求項1に記載の移動体用レーダー装置。
  7. 前記意匠は前記被覆体(E)の外部から視認可能な部分を複数に区画する形状であり、前記受信手段は(3)、前記複数に区画された部分のうち、面積が広い部分の後方のケーシング(32)内に配置されたことを特徴とする、請求項に記載の移動体用レーダー装置。
  8. 前記移動体(V)がフロントグリル(G)を有する車両であり、前記被覆体(E)がフロントグリル(G)の車幅方向中央に取り付けられたエンブレムであることを特徴とする、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の移動体用レーダー装置。
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