JP3957959B2 - 義肢の膝関節構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、義肢の膝関節に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の義肢の膝関節には単軸のものがある。単軸のものは構造は簡単であるが、踵が地面に触れ踵荷重が義肢に掛かった瞬間に膝折れしないようにするため、単軸を脚の後方に設定しなければならず、義肢の動作が不自然になる。このため、膝関節構造として、4節リンク機構を採用したものが多く用いられている。4節リンク機構では、遊脚相の時の仮想中心軸をリンク機構の上方に設定できるため制御性に優れる。図を参照し説明する。
【0003】
図1は従来の4節リンク機構を用いた膝関節のダイヤグラム図である。膝関節は4本のリンク101,102,103,104からなるリンク機構で構成される。上部リンク101は義肢の腿支持部110に固定される。下部リンク103は義肢の足部111に連結される。上部リンク101には、上部リンク101と前部リンク102とのなす角度が所定角度以上に広がらないように阻止するストッパー105が設けられている。ストッパー105は膝の伸展止めである。遊脚相の時には、前部リンク102の延長線と後部リンク104の延長線の交点が仮想回転中心軸P101である。図1の例では、仮想回転中心軸P101の初期位置はリンク機構のはるか高くかつ後方に位置するようにリンク機構が構成されている。
【0004】
このため、遊脚相から立脚相に移行する瞬間すなわち足部111が地面GLに接触した瞬間の、踵着地時の荷重の作用線F101,F102は仮想回転中心軸P101の前方に延び後方に来ることが無いので踵着地時に膝折れすることが無く安定である。作用線F101は義肢を装着する断端者の股関節の伸筋が強い場合を示し、作用線F102は股関節の伸筋が弱い場合を示している。次に歩行が進み、つま先が地面GLから離れるつま先離れ時の荷重の作用線をF103,F104に示す。作用線F103は断端者の股関節の屈筋が強い場合を示し、作用線F104は股関節の屈筋が弱い場合を示している。屈筋が強い場合の作用線F103は仮想回転中心軸P101の後方を通るので、つま先離れの際に膝折れが生じスムーズな歩行ができる。しかし、屈筋が弱い場合には作用線F104が仮想回転中心軸P101の前方を通るので膝折れができず、スムーズなつま先離れができない。
【0005】
一方、図2に示すように、仮想回転中心軸P102が比較的前方に位置するように構成した4節リンク機構では、つま先離れの際に、屈筋が強い場合の作用線F103も屈筋が弱い場合の作用線F104も共に仮想回転中心軸P102の後方を通過するので膝折れが生じスムーズなつま先離れをすることができる。しかしながら、踵が着地する際には、伸筋が強い場合には作用線F101が仮想回転中心軸P102の十分前方を通るので膝折れの心配は無いものの、伸筋が弱い場合には作用線F102が仮想回転中心軸P102の近傍を通るので場合によっては膝折れを生じ、歩行が不安定になることがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、4節リンク機構による膝関節では踵の着地時の膝折れ防止と、つま先離れ時のスムーズな膝折れとが二律背反事項となる。このため、極端に描いた図1と図2の間の中庸的なリンク機構を、義肢を装着する断端者の筋力に応じて設計したり、あるいは、断端者が、提供された義肢のリンク機構の特性に応じた踵の着地時の伸筋の使い方や、つま先離れ時の屈筋の使い方を訓練して収得する必要があった。
【0007】
上記の二律背反事項を緩和するものとして、米国特許USP5,181,931には4節リンクの一つのリンクの長さを荷重により収縮させるようにしたものが提案されている。しかし、この装置ではリンクの長さを収縮伸長させるための摺動部が必要になり、可動部が節となる軸だけの純粋のリンク機構に比べて機構が複雑になりコストや耐久性で問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、機構が簡単な純粋のリンク機構を用いて、踵を着地するときの安定性に優れ、踵着地時の衝撃を吸収でき、つま先離れ時にスムーズに膝折れし、歩行時の歩容が良く、幅広い筋力の断端者が特別の訓練を要することなく使用できる義肢の膝関節構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、図3を参照し、5節リンク機構を有する義肢の膝関節構造であって、義肢の腿支持部10が固定される上部リンク1と、義肢の足部11が連結される下部リンク4と、上部リンク1と下部リンク4とを連結する後部リンク5と、上部リンク1の前方に連結される主前部リンク2と、主前部リンク2と下部リンク4とを連結する副前部リンク3との5節からなるリンクを有し、
前記上部リンク1と主前部リンク2のなす角度が所定角度以上に広がらないように阻止する第1のストッパー6と、前記副前部リンク3と下部リンク4のなす角度が所定角度以上に広がらないように阻止する第2のストッパー7と、前記副前部リンク3と下部リンク4との間に挟挿され両リンク3、4のなす角度を前記第2のストッパー7で阻止されるまで広げるように作用する弾性体8と、を備え、前記弾性体8は、遊脚相から立脚相に移行するかかと接地の際の荷重で充分に圧縮され、それより弱い荷重では徐々に伸展する弾性を有し、
前記主前部リンク2の延長線と後部リンク5の延長線との交点である第1の交点P10が、遊脚相の際に各リンク1〜5の上方であって、遊脚相から立脚相に移行するかかと接地の際の床反力線より後方に位置し、前記副前部リンク3の延長線と後部リンク5の延長線との交点である第2の交点P20が、各リンク1〜5の下方であって、遊脚相から立脚相に移行する際のかかと接地の際の床反力線より前方で、立脚相から遊脚相に移行する際のつま先接地の際の床反力線より後方に位置するように、各リンク1〜5の長さが設定されていることを特徴とする。
ここで、弾性体8としては、ゴムであってもバネであってもよく、両リンク3,4のなす角度を広げるような作用をするための手段のすべてをいう。また、符号21〜25で示すのは各リンク1〜5を回転自在に連結する軸である。
【0010】
【作用】
このように形成すると、図3に示す遊脚相では、副前部リンク3と下部リンク4とが弾性体8により押し広げられ第2のストッパー7に押し当てられた状態となり、副前部リンク3と下部リンク4とは一体として動作する。このため、リンク機構はあたかも4節リンクの如き動作をする。膝は第1の交点P10を仮想回転中心軸として揺動自在である。膝の伸展位置は第1のストッパー6により規制される。膝を曲げていくと仮想回転中心軸は第1の交点P10から一点鎖線に沿って移動する。膝を折り曲げて正座のように膝関節を曲げるときは、リンク機構は二点鎖線で示すように変形し、仮想回転中心軸は一点鎖線に沿って移動し、交点P11に至る。ここまでの動作は従来の4節リンクの膝関節構造と同じである。
【0011】
次に、図4を参照し、遊脚相から立脚相に移り足部11の踵が地面GLに着地した瞬間の作動について説明する。踵が地面GLに着地し体重が掛かると、その荷重の作用線は義肢を装着する断端者の股関節の伸筋の強弱に応じて、作用線F1または作用線F2のようになる。ここで作用線F1,F2は何れも第2の交点P20の後方を通る。このため、弾性体8の弾性力に抗して副前部リンク3と下部リンク4のなす角度を小さくするような力が下部リンク4に掛かり、弾性体8が押圧圧縮されて副前部リンク3と下部リンク4のなす角度が小さくなり副前部リンク3が第2のストッパー7から離れる。この結果、軸22と軸24との間隔が小さくなり主前部リンク2と後部リンク5のなす角度が図3に示す遊脚相の場合に比べて小さくなる。このため、主前部リンク2の延長線と後部リンク5の延長線との交点である膝関節の仮想回転中心軸は、図3に示す交点P10から図4に示す交点P12に移動する。
【0012】
図4に示すように、仮想回転中心軸がリンク機構のはるか上方かつ後方の交点P12に移動するため、断端者の股関節の伸筋が強い場合も弱い場合もその作用線F1,F2は仮想回転中心軸である交点P12のはるか前方を通るから、踵の着地時に膝折れすることがない。すなわち、筋力の強い断端者も弱い断端者も遊脚相から立脚相に移る踵着地の際に膝折れのない安定した着地をすることができる。さらに、踵着地の際に弾性体8が押圧圧縮されるからクッションの作用をし、踵着地時に断端者に与える衝撃を緩和することができる。さらに加えて、踵着地時に膝が軸23を中心に僅かに曲がることになるから、健常者の踵着地時と似た動きとなり、歩容が向上する。
【0013】
踵着地の状態から立脚相での歩行が進むと、体重の荷重による作用線は足部11の踵からつま先に向けて移動する。図5はそのような途中におけるリンク機構の作用を説明するダイヤグラム図である。荷重による作用線F3は、始点が足部11の中央付近まで進み、第2の交点P20の後方の近傍を通過して上方に伸びている。作用線F3が第2の交点P20の近傍を通過しているため、作用線F3に沿った力の分力のうち弾性体8を押圧圧縮する力成分が減少する。このため、弾性体8がやや伸び、副前部リンク3と下部リンク4との角度がやや広がった状態になる。しかし、第2のストッパー7が副前部リンク3に当接するには至らない。このため、軸22と軸24との間隔がやや広がり、主前部リンク2の延長線と後部リンク5の延長線との交点P13に膝関節の仮想回転中心軸が移動する。すなわち、踵着地により図3に示す交点P10の位置から図4に示す交点P12に移動した仮想回転中心軸は、歩行の進行に従って徐々に再び交点P10の位置に向かって戻ってくることになる。
【0014】
さらに歩行が進み、荷重の作用線F3が第2の交点P20の前方に出るようになると、作用線F3に沿った力の分力のうち弾性体8を押圧圧縮する力成分が無くなる。このため、弾性体8が伸長し、副前部リンク3と下部リンク4との角度がいっぱい広がって第2のストッパー7が副前部リンク3に当接し両リンク3,4の角度が広がるのを阻止するようになる。荷重の作用線F3が第2の交点P20の前方に出るようになると、作用線F3に沿った力の分力は両リンク3,4を開くように作用する。従って、第2の交点P20は、足部11からの荷重が踵からの荷重か、つま先からの荷重かを識別するところの「鍵となる仮想中心軸」と考えることができる。荷重の作用線F3が「鍵となる仮想中心軸」である第2の交点P20より後方にあるときは、荷重は踵荷重であると識別され弾性体8が圧縮され膝関節の仮想回転中心軸はリンクからはるかに上方かつ後方にある交点P12の近くに位置する。一方、荷重の作用線F3が「鍵となる仮想中心軸」である第2の交点P20より前方にあるときは、荷重はつま先荷重であると識別され第2のストッパー7が働いた状態となり、膝関節の仮想回転中心軸はリンクから近い第1の交点P10となる。
【0015】
図6はつま先荷重におけるリンク機構の作用を説明するダイヤグラム図である。義肢を装着する断端者の股関節の屈筋が強い場合の荷重の作用線F5も、屈筋が弱い場合の荷重の作用線F6も、共に、「鍵となる仮想中心軸」である第2の交点P20より前方にある。このため、荷重はつま先荷重であると識別され、副前部リンク3と下部リンク4との角度が開いて第2のストッパー7が働いた状態となり、膝関節の仮想回転中心軸はリンクから近い第1の交点P10となる。そして、いずれの作用線F5,F6も仮想回転中心軸である第1の交点P10より後方を通っているので、第1の交点P10を中心として膝折れを開始し、スムーズなつま先離れが生ずる。
【0016】
つまり、本発明の構成によれば、各リンク1〜5の長さを適切に設計することにより、踵荷重時の膝関節の仮想回転中心軸すなわち交点P12を十分に高くかつ後方の位置に設定することができるので、義肢を装着する断端者の筋力の強弱にかかわらず膝折れしない安定した踵の着地ができ、遊脚相から立脚相への移行が安定して行える。また、つま先荷重時の膝関節の仮想回転中心軸すなわち第1の交点P10をリンク機構の近くに設定することができるので、つま先荷重時の荷重の作用線F5,F6が第1の交点P10の後方を通るようにすることができ、筋力の強弱にかかわらず、つま先荷重時の膝折れをスムーズに行うことができ、立脚相から遊脚相への移行が滑らかになる。しかも、踵荷重とつま先荷重との識別を行う鍵となる軸をリンク機構の下に位置する仮想中心軸である第2の交点P20としているので、第2の交点P20の位置を適切に設定することにより、筋力の強弱にかかわらず踵荷重とつま先荷重との識別を的確に行うことができる。このため、一つの膝関節構造を幅広い筋力の断端者が特別の訓練を要することなく使用できる。
【0017】
【発明の効果】
以上述べたように本発明は、(1)機構が簡単な純粋のリンク機構を用いているのでコストが安く耐久性がある、(2)踵を着地するときの安定性に優れている、(3)踵着地時の衝撃が弾性体で吸収され断端者への衝撃が小さくなり使いやすい、(4)つま先離れ時にスムーズに膝折れし立脚相から遊脚相への移行がスムーズである、(5)歩行時の歩容が良い、(6)幅広い筋力の断端者が特別の訓練を要することなく使用できる、といった効果を奏する。
【0018】
【実施例】
図7は本発明に係る膝関節構造を示す斜視図、図8は側面図である。これらの図面では後述する上部リンク1と下部リンク4とを連結するダンパー31は省略して図示していない。図7はやや後方から見た図である。略円板形状をしたブロック状部材からなる上部リンク1の左右には、略S字形状に湾曲した2枚の板状部材からなる主前部リンク2,2が軸21により回転自在に連結されている。主前部リンク2,2の下方には一枚の板状ブロックからなる副前部リンク3が配設され、軸22により主前部リンク2,2と副前部リンク3が回転自在に連結されている。副前部リンク3は軸23により略円板ブロック形状をした下部リンク4に連結されている。下部リンク4と上部リンク1との後方は、略く字形状に湾曲した2枚の板状部材からなる後部リンク5,5により連結されている。すなわち、後部リンク5,5の下部は軸24により下部リンク4に連結される。後部リンク5,5の上部は上部リンク1の後方に延出するアーム部1B,1Bに軸25,25により連結される。そして、図8に示すように、軸21,22,23,24,25により5節のリンク機構を構成している。副前部リンク3と下部リンク4との間には円柱状のゴムからなる弾性体8が挟挿され、副前部リンク3と下部リンク4とのなす角度が開くように付勢している。
【0019】
図9および図10はこの膝関節構造を斜め後ろから見た斜視図であり、一部を破断し、右側の主前部リンク2および右側の後部リンク5を省略して描いている。これらの図ではダンパー31が付け加えられている。ダンパー31は上部リンク1と下部リンク4との間に連結され、膝を折った時の動作がダンパーピストン32の働きにより異常に速くならないように抑制する作用をする。図9は遊脚相である図3の状態にある膝関節構造を示している。この状態では円柱状ゴムの弾性体8は伸長しており、副前部リンク3の下辺の一辺と下部リンク4の上辺の一辺が当接しこれ以上副前部リンク3と下部リンク4のなす角度が広がらないようになっている。副前部リンク3の下辺の一辺と下部リンク4の上辺の一辺は第2のストッパー7を構成している。図10は踵着地時である図4の状態にある膝関節構造を示している。この状態では円柱状ゴムの弾性体8は押し潰されており、副前部リンク3と下部リンク4のなす角度は若干狭まり、副前部リンク3の下辺の一辺と下部リンク4の上辺の一辺は開いて第2のストッパー7は作用していない状態にある。
【0020】
図11および図12はこの膝関節構造に腿支持部10および足部11(ここでは図示しない)を取り付けた状態を示す側面図であり、一部を破断し、左側の主前部リンク2および左側の後部リンク5を省略して描いている。上部リンク1には腿支持部10が固定されている。下部リンク4にはすねの骨格に該当するパイプ15が固定されている。パイプ15の先端には図示しない足部11が連結される。図11は遊脚相である図3の状態にある膝関節構造を示している。この状態では円柱状ゴムの弾性体8は伸長しており、一点鎖線で示す主前部リンク2と後部リンク5の延長線の交点はリンク機構の比較的近くに位置する。図12は踵着地時である図4の状態にある膝関節構造を示している。この状態では円柱状ゴムの弾性体8は押し潰されており、一点鎖線で示す主前部リンク2と後部リンク5の延長線の交点はリンク機構のはるか後方かつ高い位置に位置する。
【0021】
図13乃至図17は様々な姿勢における膝関節構造の様子を示す側面図であり、一部を破断し、一部を省略して描いている。図13は踵が着地した状態での膝関節構造を示す。図14は遊脚相で膝が伸展した状態での膝関節構造を示す。図15は遊脚相で膝が約60°折れ曲がった状態を示す。図16は遊脚相で膝が約90°折れ曲がった状態を示す。図17は遊脚相で膝が約160°折れ曲がった正座に近い状態を示す。このように膝を折り曲げる際には、軸21,22を結ぶ直線と軸24,25を結ぶ直線との交点で決まる仮想回転中心軸をリンク機構の近くあるいは内部に持ってきて小さく折り畳むことができる。
【0022】
図18は主前部リンク2の前方への伸展を阻止する第1のストッパー6と、副前部リンク3の前方への伸展を阻止する第2のストッパー7との構造を説明する膝関節構造の側面図である。第1のストッパー6は、上部リンク1の凸部の面1Aと主前部リンク2上方の破線で示す面2Aとにより構成される。主前部リンク2が軸21を回転中心として図面右回転方向つまり膝を伸展させる方向に回転しようとすると、主前部リンク2の面2Aが上部リンク1の面1Aに当接し阻止される。上部リンク1と主前部リンク2のなす角度が所定角度以上に広がらないように阻止する第1のストッパー6である。第2のストッパー7は、副前部リンク3の下辺の面3Aと下部リンク4の上辺の面4Aとにより構成される。副前部リンク3が軸23を回転中心として図面左回転方向つまり副前部リンク3を前方に伸展させる方向に回転しようとすると、副前部リンク3の面3Aが下部リンク4の面4Aに当接し阻止される。副前部リンク3と下部リンク4のなす角度が所定角度以上に広がらないように阻止する第2のストッパー7である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来図であり、4節リンク機構を用いた膝関節のダイヤグラム図である。
【図2】従来図であり、他の4節リンク機構を用いた膝関節のダイヤグラム図である。
【図3】本発明に係り、5節リンク機構を用いた膝関節のダイヤグラム図であり、遊脚相の場合を示す。
【図4】踵の着地時における5節リンク機構を用いた膝関節のダイヤグラム図である。
【図5】立脚相の途中における5節リンク機構を用いた膝関節のダイヤグラム図である。
【図6】つま先離れ時における5節リンク機構を用いた膝関節のダイヤグラム図である。
【図7】実施例に係り、斜め後ろから見た膝関節構造の斜視図である。
【図8】膝関節構造の側面図である。
【図9】遊脚相における膝関節構造の斜視図である。
【図10】踵の着地時における膝関節構造の斜視図である。
【図11】遊脚相における腿支持部を装着した膝関節構造の側面図である。
【図12】踵の着地時における腿支持部を装着した膝関節構造の側面図である。
【図13】踵の着地時における膝関節構造の側面図である。
【図14】遊脚相で膝が伸展した状態における膝関節構造の側面図である。
【図15】遊脚相で膝が約60°折れ曲がった状態における膝関節構造の側面図である。
【図16】遊脚相で膝が約90°折れ曲がった状態における膝関節構造の側面図である。
【図17】遊脚相で膝が約160°折れ曲がった状態における膝関節構造の側面図である。
【図18】第1のストッパーと第2のストッパーの構造を説明する膝関節構造の側面図である。
【符号の説明】
1 上部リンク
2 主前部リンク
3 副前部リンク
4下部リンク
5 後部リンク
6 第1のストッパー
7 第2のストッパー
8 弾性体
10 腿支持部
11 足部
21〜25 軸

Claims (1)

  1. 5節リンク機構を有する義肢の膝関節構造であって、
    義肢の腿支持部が固定される上部リンクと、義肢の足部が連結される下部リンクと、上部リンクと下部リンクとを連結する後部リンクと、上部リンクの前方に連結される主前部リンクと、主前部リンクと下部リンクとを連結する副前部リンクとの5節からなるリンクを有し、
    前記上部リンクと主前部リンクのなす角度が所定角度以上に広がらないように阻止する第1のストッパーと、
    前記副前部リンクと下部リンクのなす角度が所定角度以上に広がらないように阻止する第2のストッパーと、
    前記副前部リンクと下部リンクとの間に挟挿され両リンクのなす角度を前記第2のストッパーで阻止されるまで広げるように作用する弾性体と、を備え、
    前記弾性体は、遊脚相から立脚相に移行するかかと接地の際の荷重で充分に圧縮され、それより弱い荷重では徐々に伸展する弾性を有し、
    前記主前部リンクの延長線と後部リンクの延長線との交点である第1の交点が、遊脚相の際に各リンクの上方であって、遊脚相から立脚相に移行するかかと接地の際の床反力線より後方に位置し、
    前記副前部リンクの延長線と後部リンクの延長線との交点である第2の交点が、各リンクの下方であって、遊脚相から立脚相に移行する際のかかと接地の際の床反力線より前方で、立脚相から遊脚相に移行する際のつま先接地の際の床反力線より後方に位置するように、
    各リンクの長さが設定されていることを特徴とする義肢の膝関節構造。
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