JP3956622B2 - 配線基板、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

配線基板、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置およびこれを用いた電子機器に関し、特に電気光学装置に用いられる配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液晶装置に代表される電気光学装置は、各種の電子機器の表示装置として広く普及している。この電気光学装置は、液晶などの電気光学物質と、この電気光学物質を保持するためのパネル基板と、電気光学物質に対して電圧を印加するための複数の電極とを有する電気光学パネルを備えている。さらに、かかる電気光学装置においては、電気光学パネルのパネル基板上に形成された端子(以下、「パネル端子部」と表記する。)と、当該電気光学パネルに対して駆動信号を与えるための回路基板とが、フレキシブル配線基板などの配線基板を介して電気的に接続された構成が一般的である。この構成を採る場合、パネル基板とフレキシブル配線基板とが、接着剤中に導電性粒子を分散させた異方性導電膜(ACF;Anisotropic Conductiv e Film)を介して接合される。
【0003】
ここで、図12および13は、フレキシブル配線基板とパネル基板とを接合する過程を示す平面図である。この接合過程においては、まず、図12(a)および(b)に示すように、パネル基板81上のパネル端子部811とフレキシブル配線基板82上の端子部821とが対向するようにパネル基板81とフレキシブル配線基板82とを配置するとともに、両者の間に異方性導電膜83を配置する。次いで、異方性導電膜83に熱を加えながら、図13(a)および(b)に示すように、フレキシブル配線基板82をパネル基板81側に押圧する。この結果、フレキシブル配線基板82とパネル基板81とが異方性導電膜83の接着剤によって接合されるとともに、端子部821とパネル端子部811とが導電性粒子によって電気的に接続されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した接合過程においては、フレキシブル配線基板82のフィルム基材表面から突出する端子部821が異方性導電膜83を押し付けることとなる。そしてこの結果、図13(a)中に符号「D」で示すように、異方性導電膜83中の接着剤および導電性粒子がフレキシブル配線基板82とパネル基板81との接合部分から外部に流出してしまうという問題があった。そして、このような接着剤の流出が生じると、流出して固まった接着剤が妨げとなって電気光学装置が収容されるべきケースに収容されにくくなったり、または流出した接着剤が、フレキシブル配線基板をパネル基板側に押圧するための治具に付着して固化し、それ以降、フレキシブル配線基板をパネル基板に対して均一に押圧することができなくなるといった具合に、種々の不都合が生じ得るのである。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、接着剤によって電気光学パネルのパネル基板と接合する際に、当該接着剤が接合部分から流出するのを抑えることができる配線基板、これを用いた電気光学装置、および当該電気光学装置を備えた電子機器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、電気光学パネルのパネル基板と接着剤によって接合される配線基板であって、基材と、前記基材のうち前記パネル基板と対向する部分に形成され、当該パネル基板上に設けられたパネル端子部と電気的に接続される接合側端子部とを具備し、前記接合側端子部は、前記パネル基板と対向する部分において、当該パネル基板と前記接着剤によって接合した際に、前記パネル基板の内側に位置する第1の部分と、前記パネル基板の端縁側に位置する第2の部分とを有し、前記第2の部分は、前記第1の部分よりも幅が狭いことを特徴としている。
【0007】
この配線基板によれば、電気光学パネルのパネル基板と対向すべき接合側端子部が、第1の部分と、当該第1の部分と幅が異なる第2の部分とを有している。このため、当該配線基板と電気光学パネルのパネル基板とを接着剤によって接合する場合に、幅が狭い第2の部分において、余分な接着剤の留まる空間を確保することができるから、かかる余分な接着剤がパネル基板と配線基板との接合部分から外部に流出するのを抑えることができる。
【0008】
なお、上記配線基板における基材は、可撓性を有するフィルム状の部材としてもよい。一般に、この種の基材を有する配線基板とパネル基板とを接合する場合には、接着剤が用いられるため、本発明を適用した場合に特に顕著な効果を奏し得る。また、前記接合側端子部を、前記接着剤に分散された導電性粒子を介して前記パネル端子部と電気的に接続されるものとしてもよい。こうすれば、接着剤のみを用いた場合と比較して、接合側端子部とパネル端子部との導通をより確実なものとすることができる。さらに、接合部分における端縁部からの接着剤の流出を確実に抑えるという観点からすると、前記第2の部分を前記接合側端子部における少なくとも一方の端部を含むものとすることが望ましい。
【0009】
また、本発明に係る配線基板にあっては、前記基材における前記接合側端子部とは反対側の面上に、当該接合側端子部に対応する部分にわたって略一定の幅を有する押圧側端子部を形成してもよい。一般に、配線基板とパネル基板とを接着剤によって接合する場合には、両者の間に接着剤を介在させた状態で、配線基板をパネル基板側に押圧する方法が採られる。そこで、接合側端子部とは反対側に押圧側端子部を形成し、この押圧側端子部をパネル基板側に押圧すれば、接合側端子部における第1の部分の幅と第2の部分の幅とが異なっているにも拘わらず、当該接合側端子部をパネル端子部に対して均一に押圧できるという効果が得られる。かかる効果は、前記押圧側端子部における前記接合側端子部に対応する部分の幅を、前記接合側端子部における第1の部分と略同一の幅または当該第1の部分よりも広い幅とすることにより、一層顕著に現れる。なお、上記のように押圧側端子部を設けた場合、当該押圧側端子部と前記接合側端子部とを、前記基材に設けられたスルーホールを介して電気的に接続する構成も考えられる。
【0010】
また、上述した課題を解決するため、本発明に係る電気光学装置は上記配線基板を用いた構成となっている。すなわち、この電気光学装置は、上述した配線基板と、電気光学物質を保持するパネル基板および当該パネル基板上に形成されたパネル端子部を有する電気光学パネルと、前記配線基板と前記電気光学パネルのパネル基板とを前記接合側端子部とパネル端子部とを電気的に接続させた状態で接合するための接着剤とを具備することを特徴とする。
【0011】
この電気光学装置によれば、配線基板とパネル基板とを接合する際に両者の間に介挿される接着剤の流出を防ぐことができるので、かかる接着剤の流出に起因した種々の不具合を未然に防止できるという利点がある。
【0012】
この電気光学装置においては、前記パネル端子部と接続された集積回路を、前記パネル基板上に実装した構成が望ましい。すなわち、パネル基板上に集積回路をCOG(Chip On Glass)実装した場合、パネル端子部の個数を比較的少なくすることができる。このため、各パネル端子部の間隔を比較的広く確保できるから、余分な接着剤が留まる空間をより広く確保できるのである。加えて、各接合側端子の幅を比較的広く確保する一方、第2の部分の幅を、余分な接着剤を留まらせる空間を形成するのに十分な幅とすることができる。したがって、この観点からも、余分な接着剤が接合部分から外部に漏れるのをより確実に抑えることができるという利点がある。
【0013】
また、上記電気光学装置は、各種の電子機器の表示部として使用することができる。上述したように、本発明に係る電気光学装置によれば、パネル基板と配線基板との接合過程における余剰接着剤の流出を抑えることができるという効果が得られるから、これを用いた電子機器においても、かかる接着剤の流出に起因する各種の不具合を防止することができる。例えば、電気光学パネルを電子機器の筐体に収容する場合に、流出して固化した接着剤がその収容を妨げるといった不具合を防止できるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る配線基板および電気光学装置の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。なお、以下に示す電気光学装置は、電気光学物質として液晶を用い、その電気光学的な変化により表示を行う液晶装置である。
【0015】
<A:実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る電気光学装置の構成を示す断面図である。同図に示すように、本発明に係る電気光学装置は、電気光学パネル1と、当該電気光学パネル1に接合されたフレキシブル配線基板2と、当該電気光学パネル1を収容するプラスティックケース3と、回路基板4と、フレキシブル配線基板2および回路基板4の間に介在するラバーコネクタ5とを有する。
【0016】
電気光学パネル1は、枠状のシール材13を介して貼り合わされた第1パネル基板11および第2パネル基板12と、両基板間に封入された電気光学物質たる液晶14とを有している。第1パネル基板11および第2パネル基板12は、例えばガラス基板であり、各々の液晶14側の面には液晶14に対して電圧を印加するための透明電極15が形成されている。また、観察側に位置する第1パネル基板11は、第2パネル基板12から張り出した部分(つまり、第2パネル基板12と対向しない部分である。以下、「張出領域111」と表記する。)を有する。この張出領域111には、各透明電極15に与えるべき駆動信号を生成するためのICチップ6がCOG(Chip On Glass)実装されている。
【0017】
図2は、電気光学パネル1の張出領域111近傍の構成を、フレキシブル配線基板2の外形(破線により示されている)とともに示す平面図である。すなわち、図2は、図1に示した電気光学パネル1を図1中の下側から見た図に相当する。各パネル基板11および12に形成された透明電極15は、図1および図2に示すように、第1パネル基板11の張出領域111に至るように延在して形成され、その端部がICチップ6の出力端子に接続されるようになっている。さらに、張出領域111の面上には、当該張出領域111の端縁部(図2における下側の端縁部)からICチップ6が実装されるべき領域に向かって延在するパネル端子部112が形成されている。このパネル端子部112は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料によって形成された端子であり、例えば第1パネル基板11上の透明電極15と同一の工程により形成される。なお、パネル端子部112をITOによって形成した場合、その厚さは0.03μmないし0.4μm程度である。図1および図2に示すように、第1パネル基板11における張出領域111のうちパネル端子部112が形成された領域(図2中の斜線が付された領域)には、接着剤中に導電性の微粒子を分散させた異方性導電膜を介して、長尺状のフレキシブル配線基板2が接合される。
【0018】
フレキシブル配線基板2は、図1に示すように、フィルム基材21と、複数の接合側端子部22と、複数の押圧側端子部23とを有する。フィルム基材21は、可撓性を有するフィルム状の部材であり、ポリイミドなどによって形成される。接合側端子部22および押圧側端子部23は、導電性材料によって形成された厚さ10μmないし40μm程度の金属層である。本実施形態においては、接合側端子部22および押圧側端子部23として、銅からなる層に金メッキを施したものを用いる。この場合、接合側端子部22および押圧側端子部23の各々の厚さは25μm程度である。
【0019】
接合側端子部22は、かかるフィルム基材21のうち第1パネル基板11と対向する面(以下、「パネル側面」と表記する。)に、上述したパネル端子部112と同数だけ形成されている。そして、フレキシブル配線基板2と第1パネル基板11とが異方性導電膜を介して接合されると、各接合側端子部22と各パネル端子部112とが、当該異方性導電膜中の導電性粒子によって電気的に接続されるようになっている。ここで、図3は、接合側端子部22の構成を示す平面図である。同図に示すように、各接合側端子部22は、フィルム基材の一方の長辺側に位置する第1の部分221と、他方の長辺側に位置する第2の部分222とを有する。そして、各接合側端子部22のうち第2の部分222における幅W2は、第1の部分221における幅W1と比較して狭くなっている。換言すれば、隣接する接合側端子部22における第2の部分222同士の間隔W3は、第1の部分221同士の間隔W4と比較して広くなっているのである。
【0020】
一方、押圧側端子部23は、フィルム基材21のうち、接合側端子部22とは反対側の面、すなわちラバーコネクタ5を挟んで回路基板4と対向する面(以下、「回路側面」と表記する。)に、上記接合側端子部22と同数だけ形成されている。ここで、図4は、押圧側端子部23の構成を示す平面図である。なお、図4においては、当該フレキシブル配線基板2が接合される第1パネル基板11上の構成が二点鎖線で示されている。同図に示すように、各押圧側端子部23は、フィルム基材21における回路側面のうち上記接合側端子部22と背後する領域を含むように形成される。そして、各押圧側端子部23は、その長尺方向にわたって略一定の幅を有している。さらに、本実施形態においては、各押圧側端子部23の幅W5が、接合側端子部22のうち第1の部分221の幅W1と略同一の幅となっている。
【0021】
また、図5は、図4におけるA−A’線視断面図である。同図に示すように、各接合側端子部22と、当該接合側端子部22にフィルム基材21を挟んで背後する押圧側端子部23とは、フィルム基材21に形成されたスルーホール211を介して電気的に接続されている。
【0022】
再び図1において、フレキシブル配線基板2における回路側面は、ラバーコネクタ5に接合されている。このラバーコネクタ5は、合成ゴムなどの弾性部材51と、この弾性部材51を貫通する複数の導電線52とを有するものである。一方、回路基板4は、ICチップ6の動作を規定する各種の信号(例えば表示すべき画像を表す画像信号など。)を生成して出力するための各種回路が形成されたプリント基板であり、プラスティックケース3に対して電気光学パネル1とは反対側に配設される。そして、ラバーコネクタ5は、その一端がフレキシブル配線基板2の回路側面に接合されるとともに、プラスティックケース3の孔を通って回路基板4側に至り、他端が当該回路基板4に接合されるようになっている。かかる構成により、回路基板4の出力端子(図示略)と、第1パネル基板11上のパネル端子部112とが、ラバーコネクタ5中の導電線52、ならびにフレキシブル配線基板2の押圧側端子部23および接合側端子部22を介して電気的に接続されるのである。
【0023】
次に、図6(a)および(b)を参照して、電気光学パネル1の第1パネル基板11とフレキシブル配線基板2とを接合する過程について説明する。
まず、図6(a)に示すように、第1パネル基板11上のパネル端子部112とフレキシブル配線基板2上の接合側端子部22とが対向するように第1パネル基板11とフレキシブル配線基板2とを配置するとともに、これらの間に異方性導電膜7を配置する。ここでは、熱可塑性を有する接着剤71に直径5μm程度の導電性粒子72を分散させた異方性導電膜7(厚さ25μm程度)を用いるものとする。次いで、異方性導電膜7に熱を加えながら、図6(b)に示すように、フレキシブル配線基板2を治具8によって第1パネル基板11側に押圧する。この場合、フレキシブル配線基板2のうち押圧側端子部23の表面が、治具8と接触して第1パネル基板11側に押圧される。そして、異方性導電膜7は、接合側端子部22およびフィルム基材21によって第1パネル基板11側に押圧される。この結果、フレキシブル配線基板2と第1パネル基板11とが異方性導電膜7中の接着剤71によって接合されるとともに、接合側端子部22とパネル端子部112とが導電性粒子72を介して電気的に接続される。
【0024】
ここで、図7は、第1パネル基板11とフレキシブル配線基板2とを接合した後の様子を示す平面図である。本実施形態においては、接合側端子部22の一部である第2の部分222の幅が、第1の部分221の幅よりも狭くなっている。したがって、異方性導電膜7が、第1パネル基板11とフレキシブル配線基板2との間で押圧されても、第2の部分222の幅が狭くなっているぶん、接着剤71が留まる空間(図7において斜線が付された部分)を十分に確保することができる。したがって、本実施形態を示す図7を、従来の技術を示す図13(a)と対比すれば明らかなように、余分な異方性導電膜7(接着剤71)が第1パネル基板11とフレキシブル配線基板2との接合部分から外部に流出するのを抑えることができるのである。この結果、余った接着剤の流出に起因した種々の不具合、例えば流出したまま固化した接着剤の突起(図13(a)参照)が、電気光学パネルをプラスティックケースに収容する際の妨げになるといった事態や、フレキシブル配線基板押圧用の治具に接着剤が付着するといった事態を、未然に防止できるのである。
【0025】
ところで、異方性導電膜7には接合側端子部22とパネル端子部112の双方が接触することとなるが、パネル端子部112の厚さ(0.03μmないし0.4μm程度)は接合側端子部22の厚さ(10μmないし40μm程度)と比較して十分に薄い。したがって、異方性導電膜7の流出は、主として接合側端子部22の厚さによって引き起こされるものであって、パネル端子部112の厚さが異方性導電膜7の流出に与える影響は無視できるほど小さいものと考えられる。したがって、パネル端子部112の幅は特定の部分ごとに異ならせる必要はなく、接合側端子部22の第1の部分221および第2の部分222の各々の幅を異ならせるだけで、異方性導電膜7の流出を抑えるという所期の効果は十分に得ることができる。もっとも、パネル端子部112の厚さが比較的厚い場合には、このパネル端子部112についても、上記接合側端子部22と同様に、特定の部分における幅を他の部分における幅よりも狭くした構成を採れば、異方性導電膜7の流出をより確実に抑えることができる。
【0026】
また、本実施形態においては、フィルム基材21の接合側端子部22とは反対側に、当該接合側端子部22と対応する部分にわたって一定の幅を有する押圧側端子部23が形成されているため、上記接合過程においては、接合側端子部22が当該押圧側端子部23を介して第1パネル基板11側に押圧される。このため、接合側端子部22における第1の部分221の幅と第2の部分222の幅とが異なっているにも拘わらず、フィルム基材21および接合側端子部22を第1パネル基板11およびパネル端子部112に対して均一に押圧することができるという利点がある。
【0027】
<B:変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上記各実施形態はあくまでも例示であり、上記各実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0028】
(1) 上記実施形態においては、接合側端子部22のうち一方の端部近傍を第2の部分222としたが、第2の部分222の位置は、これに限られるものではない。例えば、図8に示すように、接合側端子部22のうちの両端近傍の部分を、これらの部分以外の第1の部分221よりも幅が狭い第2の部分222としてもよい。図8の例からも明らかなように、第2の部分222は、接合側端子部22のうちのひとつの部分である必要はない。換言すれば、第2の部分222は、第1の部分221よりも幅が狭い部分であれば、接合側端子部22における相互に離れた複数の部分であってもよいのである。
【0029】
(2) 上記実施形態においては、フィルム基材21を挟んで接合側端子部22の反対側に押圧側端子部23を形成するようにしたが、この押圧側端子部23が必ずしも必要でない場合も考えられる。例えば、図9に示すように、第2パネル基板12が第1パネル基板11から張り出した部分を有する電気光学パネル1と、当該電気光学パネル1の背面側に配設された回路基板4とをフレキシブル配線基板2によって接続する場合、当該フレキシブル配線基板2の一端を第2パネル基板12に接合する一方、当該フレキシブル配線基板2を電気光学パネル1の背面側に折り曲げて、他端を回路基板4に接合する構成も考えられる。すなわち、この場合、回路基板4の出力端子と、第2パネル基板12上のパネル端子部122とが、フィルム基材21の一端から他端に至るように形成された配線24によって接続されることとなる。かかる構成を採った場合には、配線24のうち、フィルム基材21と第2パネル基板12とが対向する領域内の部分を接合側端子部22とすればよい。つまり、この場合においても、上記実施形態と同様、図10に示すように、接合側端子部22における第2の部分222の幅を第1の部分221の幅よりも狭くすることにより、余った接着剤の流出を抑えることができるのである。
【0030】
上記からも明らかなように、本発明における「接合側端子部」は、上記実施形態のようにフィルム基材21の面上に独立して形成されているか、本変形例のように配線24の一部として形成されているかを問わず、基材(フィルム基材)の一方の面上に形成された配線のうち基材とパネル基板とが対向する領域内に形成された部分を意味する。
【0031】
(3) 上記実施形態においては、第1パネル基板11上にICチップ6がCOG実装された電気光学装置を例示したが、必ずしもかかる構成を採る必要はない。要は、パネル基板とフレキシブル配線基板とが接着剤によって接合される構成の電気光学装置であれば、他の構成要素がいかなる態様であっても本発明を適用可能である。もっとも、第1パネル基板11上にICチップ6をCOG実装した場合には、パネル端子部112の個数が比較的少ないため、パネル端子部112の幅を比較的広く確保することができる。そして、かかるパネル端子部112に接続されるフレキシブル配線基板2の接合側端子部22の幅も比較的広く確保することができるから、第1の部分221および第2の部分222を形成する作業を容易に行うことができるという利点がある。したがって、本発明は、ICチップ6がパネル基板上にCOG実装された構成を採る電気光学装置に特に好適であるといえる。
【0032】
(4) 上記実施形態においては、基材として可撓性のフィルム状部材を用いたフレキシブル配線基板2を例示したが、本発明における「基材」は、必ずしもフィルム基材である必要はない。また、上記実施形態においては、接合側端子部22とパネル端子部112とを接着剤71中に分散された導電性粒子72によって電気的に接続する構成としたが、必ずしもこうする必要はない。すなわち、導電性粒子を介在させなくても接合側端子部とパネル端子部との導通が図れるのであれば、導電性粒子を含む異方性導電膜を用いることなく、パネル基板とフレキシブル配線基板とを単に接着剤によって接合する構成であってもよい。この構成によっても、接合側端子部における第1の部分の幅と第2の部分の幅とが異なっていれば、余った接着剤が接合部分から漏れるのを抑えることができるという本発明の所期の効果を奏し得るのである。
【0033】
また、上記実施形態においては、押圧側端子部23を、接合側端子部22における第1の部分222の幅と略同一とした場合を例示した。こうすることにより、接合側端子部22をパネル端子部112に均一に押圧することができるという効果をより確実に得られるからである。しかしながら、かかる効果が不要であれば、押圧側端子部23と第1の部分222とを略同一の幅とすることは必ずしも必要ではない。一方、接合側端子部22およびフィルム基材21の均一な押圧という効果を重視すれば、押圧側端子部23の幅を接合側端子部22における第1の部分222の幅よりも広い幅とした構成も考えられる。
【0034】
(5) 上記実施形態においては、電気光学物質として液晶を用いた液晶装置に本発明を適用した場合を例示したが、本発明を適用できるのは液晶装置に限られない。すなわち、例えば電気光学物質としてエレクトロルミネッセンス(EL)素子を電気光学物質として用い、その電気光学効果によって表示を行うELディスプレイや、プラズマディスプレイ(PDP)など、各種の電気光学装置にも本発明を適用可能である。つまり、本発明は、電気光学物質を保持するためのパネル基板と配線基板とが接着剤によって接合された構成を採る各種の電気光学装置に適用可能である。
【0035】
<C:電子機器>
次に、本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器について説明する。
(1)モバイル型コンピュータ
まず、本発明に係る電気光学装置を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図11(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ91は、キーボード911を備えた本体部912と、本発明に係る電気光学装置を適用した表示部913とを備えている。
【0036】
(2)携帯電話機
続いて、本発明に係る電気光学装置を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図11(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機92は、複数の操作ボタン921のほか、受話口922、送話口923とともに、本発明に係る電気光学装置を適用した表示部924を備える。
【0037】
なお、本発明に係る電気光学装置を適用可能な電子機器としては、図11(a)に示したパーソナルコンピュータや同図(b)に示した携帯電話機のほかにも、液晶テレビや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、あるいは本発明に係る電気光学装置をライトバルブとして用いたプロジェクタなどが挙げられる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る配線基板によれば、接着剤によって電気光学パネルのパネル基板と接合する際に、当該接着剤が接合部分から流出するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る電気光学装置の構成を示す断面図である。
【図2】 同電気光学装置における電気光学パネルの張出領域近傍の構成を示す平面図である。
【図3】 同電気光学装置におけるフレキシブル配線基板の接合側端子部の構成を示す平面図である。
【図4】 同フレキシブル配線基板における押圧側端子部の構成を示す平面図である。
【図5】 図4におけるA−A’線視断面図である。
【図6】 (a)は電気光学パネルの第1パネル基板とフレキシブル配線基板とを接合する工程を示す断面図であり、(b)は当該工程が終了したときの様子を示す断面図である。
【図7】 同電気光学装置において電気光学パネルの第1パネル基板とフレキシブル配線基板との接合後の構成を示す平面図である。
【図8】 本発明の変形例における接合側端子部の構成を示す平面図である。
【図9】 本発明の変形例に係る電気光学装置の構成を示す断面図である。
【図10】 同変形例に係る電気光学装置の接合側端子部の構成を拡大して示す図である。
【図11】 (a)は本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図であり、(b)は本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の一例たる携帯電話機の構成を示す斜視図である。
【図12】 従来の電気光学装置における電気光学パネルのパネル基板とフレキシブル配線基板とを接合する直前の様子を示す断面図である。
【図13】 従来の電気光学装置における電気光学パネルのパネル基板とフレキシブル配線基板とを接合した後の様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1……電気光学パネル
11……第1パネル基板(パネル基板)
111……張出領域
112……パネル端子部
12……第2パネル基板
13……シール材
14……液晶(電気光学物質)
15……透明電極
2……フレキシブル配線基板(配線基板)
21……フィルム基材(基材)
211……スルーホール
22……接合側端子部
221……第1の部分
222……第2の部分
23……押圧側端子部
3……プラスティックケース
4……回路基板
5……ラバーコネクタ
51……弾性部材
52……導電線
6……ICチップ(集積回路)
7……異方性導電膜
71……接着剤
72……導電性粒子
8……治具
91……パーソナルコンピュータ(電子機器)
92……携帯電話機(電子機器)

Claims (10)

  1. 電気光学パネルのパネル基板と接着剤によって接合される配線基板であって、
    基材と、
    前記基材のうち前記パネル基板と対向する部分に形成され、当該パネル基板上に設けられたパネル端子部と電気的に接続される接合側端子部とを具備し、
    前記接合側端子部は、前記パネル基板と対向する部分において、当該パネル基板と前記接着剤によって接合した際に、前記パネル基板の内側に位置する第1の部分と、前記パネル基板の端縁側に位置する第2の部分とを有し、
    前記第2の部分は、前記第1の部分よりも幅が狭いことを特徴とする配線基板。
  2. 前記基材は、可撓性を有するフィルム状の部材である
    ことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記接合側端子部は、前記接着剤に分散された導電性粒子を介して前記パネル端子部と電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の配線基板。
  4. 前記第2の部分は、前記接合側端子部における少なくとも一方の端部を含む
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の配線基板。
  5. 前記基材における前記接合側端子部と反対側の面上に形成され、当該接合側端子部に対応する部分にわたって略一定の幅を有する押圧側端子部
    をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の配線基板。
  6. 前記押圧側端子部のうち前記接合側端子部に対応する部分の幅は、前記接合側端子部における第1の部分と略同一の幅である
    ことを特徴とする請求項5に記載の配線基板。
  7. 前記押圧側端子部と前記接合側端子部とは、前記基材に設けられたスルーホールを介して電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の配線基板。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の配線基板と、
    電気光学物質を保持するパネル基板および当該パネル基板上に形成されたパネル端子部を有する電気光学パネルと、
    前記配線基板と前記電気光学パネルのパネル基板とを、前記接合側端子部とパネル端子部とを電気的に接続させた状態で接合するための接着剤と
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  9. 前記パネル基板上に実装され、前記パネル端子部に接続された集積回路を具備し、
    前記パネル端子部は、前記パネル基板の端縁から前記集積回路が実装される領域に延在して形成されており、
    前記接合側端子部の第1の部分は、前記集積回路が接続される側の前記パネル端子部に接合され、前記接合側端子部の第2の部分は、前記パネル基板の端縁側の前記パネル端子部に接合される
    ことを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置。
  10. 請求項8または9に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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