JP3956567B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像の特性に応じて彩度や明度の強調度合いを調整する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、入力画像の色補正を行う技術として、特開平5−205039号公報や、特開平9−83824号公報が開示されている。特開平5−205039号公報で開示される技術では、入力信号から求めた輝度、彩度信号値を閾値判定し、各閾値に応じた彩度変換パラメータを得て、この彩度変換パラメータに応じた彩度強調処理を行っている。
【0003】
また、特開平9−83824号公報で開示される技術では、入力信号から輝度、彩度、色相信号を求め、色相毎に設定した色修正強度関数に基づいて色修正を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平5−205039号公報で開示される技術では、閾値判定により彩度変換パラメータを切り替えるため、閾値近傍の画像が入力された場合、強度係数のギャップが生じて色むらのある不自然な画像になってしまうという問題がある。また、特開平9−83824号公報で開示される技術では、色修正強度関数を用いて色の修正度合いを設定しているものの、入力画像の特徴に応じた修正係数の調整を行うことができないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものである。すなわち、本発明の画像処理装置は、入力画像から明度、彩度、色相信号を算出する色空間変換手段と、色空間変換手段で変換された明度、彩度、色相信号のうち、彩度および明度信号の値に応じて連続的に補正係数を算出する係数算出手段と、係数算出手段で算出された補正係数に基づき彩度信号もしくは明度信号の強調度合いを調整する補正を行う補正実行手段とを備えており、この係数算出手段が、彩度信号もしくは明度信号のヒストグラムから得られる平均濃度値から離れるに従い彩度信号もしくは明度信号の強調度合いを弱めるような補正係数の調整を行うものである。
【0006】
また、本発明の画像処理方法は、入力画像から明度、彩度、色相信号を算出する工程と、算出された明度、彩度、色相信号のうち、彩度および明度信号の値に応じて連続的に補正係数を算出する工程と、算出された補正係数に基づき彩度信号もしくは明度信号の強調度合いを調整する補正を行う工程とを備える。
【0007】
さらに、本発明の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、入力画像から明度、彩度、色相信号を算出する手順と、算出された明度、彩度、色相信号のうち、彩度および明度信号の値に応じて連続的に補正係数を算出する手順と、算出された補正係数に基づき彩度信号もしくは明度信号の強調度合いを調整する補正を行う手順とをコンピュータに実行させるプログラムとして記録したものである。
【0008】
このような本発明では、入力画像を色空間変換手段で明度、彩度、色相信号に変換し、係数算出手段においてこの彩度および明度信号の値に応じて連続的に補正係数を算出している。この連続的な補正係数によって補正実行手段では、急激な切り替わりなく自然に彩度や明度を強調できるようになる。また、係数算出手段では、彩度信号もしくは明度信号のヒストグラムから得られる偏り情報に基づき補正係数を調整している。これにより、入力画像の特徴に応じて彩度もしくは明度の強調度合いを調整できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、第1実施形態を説明するブロック図である。すなわち、第1実施形態に係る画像処理装置は、入力部1、色空間変換部2、彩度強調係数算出部3、彩度補正実行部4、色空間変換部5および出力部6から構成され、主として明度信号Lおよび彩度信号Sの値に応じて彩度強調を行う点に特徴がある。
【0010】
入力部1は、図示しないCCDセンサと走査手段によって原稿画像を読み取ったり、外部のコンピュータ等から画像を受けてR(赤)G(緑)B(青)信号として出力する部分である。
【0011】
色空間変換部2は、入力部1から出力されるRGB信号をHSL色空間から成るHSL信号へ変換する処理を行う。ここで、Hは色相信号、Sは彩度信号、Lは明度信号である。
【0012】
彩度強調係数算出部3は、色空間変換部2で変換されたHSL信号のうち、彩度信号Sと明度信号Lとを受けて、これらの値に基づき彩度信号Sに対する連続的な補正係数を算出する部分である。
【0013】
彩度補正実行部4は、色空間変換部2で変換されたHSL信号のうち、彩度信号Sについて彩度強調係数算出部3で算出された補正係数を用いた強調処理を実行する。
【0014】
色空間変換部5は、色空間変換部2で変換された色相信号H、明度信号Lと、彩度補正実行部4で強調処理された彩度信号S’とをR’G’B’信号に色空間変換する処理を行う。
【0015】
出力部6は、色空間変換部5で変換されたR’G’B’信号を用いて補正処理後の原稿画像を用紙等の媒体や外部のコンピュータ等へ出力する部分である。
【0016】
ここで、本実施形態の特徴部分である彩度強調係数算出部3について詳細に説明する。彩度強調係数算出部3は、色空間変換部2で変換されたHSL信号のうち、彩度信号Sと明度信号Lとを受ける。
【0017】
図2は、HSL色空間のS−L図を示している。横軸が彩度信号S、縦軸が明度信号Lで、左下原点で0、最大値255となっている。本実施形態の彩度強調係数算出部3は、このS−L図に示す彩度信号Sおよび明度信号Lが共に中間付近(図中斜線部分)の画像について彩度信号Sを強調するよう補正係数を算出する。
【0018】
具体的には、彩度信号Sおよび明度信号Lの中間付近を中心として、これを離れるに従い強調度合いを弱めていくような連続的な補正係数を算出し、急激な切り替わりのない滑らかな彩度強調を行えるようにしている。
【0019】
図3は、S−L信号に対応した補正係数(補正ガンマ)を説明する図である。この図で濃いドットほど補正係数(補正ガンマ)が大きくなっている。すなわち、彩度信号SがSpoint、明度信号LがLpointのとき補正係数(補正ガンマ)が最大であり、この点を中心として外側へ向かうに従い徐々に補正係数(補正ガンマ)が小さくなっている。
【0020】
つまり、彩度信号Sおよび明度信号Lが中間付近の画像は彩度をより多く強調することで鮮やかさを増すことができる。一方、彩度信号Sや明度信号Lが小さいもしくは大きい場合には、彩度を多く強調してしまうと不自然な色合いになってしまう。このことから彩度信号Sおよび明度信号Lが中間付近から離れるに従い彩度の強調度合いを弱くするようになっている。
【0021】
ここで、入力画素の明度値をLin、入力画素の彩度値をSin、明度係数をLk、彩度係数をSk、補正係数をA、補正ガンマをγとすると、補正ガンマγ=1.0〜1.5の場合は以下のような計算を行う。
【0022】
Lin>Lpointの場合、Lk=(255−Lin)/(255−Lpoint)
Lin≦Lpointの場合、Lk=Lin/Lpoint
Sin>Spointの場合、Sk=(255−Sin)/(255−Spoint)
Sin≦Spointの場合、Sk=Sin/Spoint
A=Lk×Sk
γ=0.5×A+1.0
【0023】
この補正ガンマγ=1.0〜1.5では、彩度の強調度合いが最大1.5倍、最小1.0(補正せず)になり、彩度信号Sおよび明度信号Lの中間付近のポイント(Spoint、Lpoint)を中心として滑らかに彩度が強調されることになる。
【0024】
また、無彩色に近い色を無彩色に近づけつつ、中間付近の彩度強調を行う場合は、補正ガンマγ=0.9〜1.5とし、以下のような計算を行う。
【0025】
Lin>Lpointの場合、Lk=(255−Lin)/(255−Lpoint)
Lin≦Lpointの場合、Lk=Lin/Lpoint
Sin>Spointの場合、Sk=(255−Sin)/(255−Spoint)
Sin≦Spointの場合、Sk=Sin/Spoint
A=Lk×Sk
γ=0.6×A+0.9
【0026】
この補正ガンマγ=0.9〜1.5では、彩度の強調度合いが最大1.5倍、最小0.9(彩度を弱める)になり、彩度信号Sおよび明度信号Lの中間付近のポイント(Spoint、Lpoint)を中心として滑らかに彩度を強調するとともに、無彩色に近い色は無彩色に近づけて、全体として彩度のコントラストが強くなるよう補正される。
【0027】
なお、ここでは、いずれの補正ガンマγであっても、直線的に連続する補正係数から導き出したが、本発明はこれに限定されず、曲線的に連続する補正係数から導き出すようにしてもよい。
【0028】
彩度強調係数算出部3により、補正ガンマγを算出した後は、彩度補正実行部4により入力画像に対応したHSL信号の彩度信号Sに補正ガンマγを掛けて、補正後の彩度信号S’を算出する。これにより、彩度信号Sおよび明度信号Lに基づく滑らかな彩度強調が施される。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態を説明するブロック図である。すなわち、本実施形態の画像処理装置は、入力部1、色空間変換部2、色空間変換部5および出力部6を備える点で第1実施形態と同様であるが、明度信号Lおよび彩度信号Sの値に応じて明度強調を行う点で相違する。ここで、第1実施形態と同様な構成については説明を省略する。
【0030】
第2実施形態における画像処理装置の特徴である明度強調係数算出部7は、色空間変換部2で変換されたHSL信号のうち、彩度信号Sと明度信号Lとを受けて、これらの値に基づき明度信号Lに対する連続的な補正係数を算出する。
【0031】
明度補正実行部8は、色空間変換部2で変換されたHSL信号のうち、明度信号Lについて彩度強調係数算出部7で算出された補正係数を用いた強調処理を実行する。
【0032】
明度強調係数算出部7は、色空間変換部2で変換されたHSL信号のうち、彩度信号Sと明度信号Lとを受けて、明度信号Lを強調する補正係数を算出する。具体的には、彩度信号Sの値が最大値に近づき、かつ明度信号Lの値が中間付近に近づくに従い明度信号Lの強調度合いを弱めるような補正係数を算出する
【0033】
図5は、S−L信号に対応した補正係数(補正ガンマ)を説明する図である。この図で濃いドットほど補正係数(補正ガンマ)が大きくなっている。すなわち、彩度信号Sが最大値で明度信号Lが中央となる部分を中心として、この点から離れるに従い徐々に補正係数(補正ガンマ)が大きくなっている。
【0034】
つまり、彩度信号Sの値が大きい場合に明度強調を多くすると鮮やかな色が白っぽくなってしまい、不自然な色合いになってしまう。これを防止するため、彩度信号Sの値が大きい場合には明度強調を弱くもしくは強調しないような補正係数を算出する。一方、彩度信号Sの値が小さく明度信号Lの値が中間付近から離れるに従い明度強調を強めに行うよう補正係数を算出する。
【0035】
このような明度強調によって、自然な色合いを保ちながら明るい画像を生成することが可能となる。
【0036】
次に、本発明の第3、第4実施形態について説明する。図6は第3実施形態を説明するブロック図、図7は第4実施形態を説明するブロック図である。すなわち、図6に示す第3実施形態は、図1に示す第1実施形態の画像処理装置に対して、彩度強調係数算出部3’が色空間変換部2で変換されたHSL信号のうち彩度信号S、明度信号Lの他に色相信号Hを考慮して彩度強調の補正係数を算出している点で相違する。
【0037】
また、図7に示す第4実施形態は、図4に示す第2実施形態の画像処理装置に対して、明度強調係数算出部7’が色空間変換部2で変換されたHSL信号のうち彩度信号S、明度信号Lの他に色相信号Hを考慮して明度強調の補正係数を算出している点で相違する。
【0038】
第3実施形態における彩度強調係数算出部3’では、第1実施形態と同様に彩度信号Sおよび明度信号Lに基づいて彩度強調のための補正ガンマγを算出し、第4実施形態におえける明度強調係数算出部7’では、第2実施形態と同様に彩度信号Sおよび明度信号Lに基づいて明度強調のための補正ガンマγを算出している。
【0039】
これに加え、第3実施形態では、算出した彩度強調のための補正ガンマγを、色相信号Hの値に応じて調整している。また、第4実施形態では、算出した明度強調のための補正ガンマγを、色相信号Hの値に応じて調整している。
【0040】
ここで、図8のフローチャートに沿って、第3実施形態で行う彩度補正の流れを説明する。先ず、基本となる彩度強調量(補正ガンマγ)を第1実施形態と同様に算出する(ステップS11)。
【0041】
次に、色相信号Hの値を判定するとともに、この色相信号Hの値に応じた彩度強調の補正ガンマに対する調整量αを算出する(ステップS12)。次いで、彩度強調量sat_γを、sat_γ=γ+αによって求める(ステップS13)つまり、基本となる補正ガンマγに、色相信号Hに応じた調整量αを加算する。
【0042】
そして、彩度補正の実行として、入力画像から得た彩度信号Sに彩度強調量sat_γを掛けて補正後の彩度信号S’を算出する。
【0043】
例えば、ステップS12に示す色相信号Hの判定で、空の青色に対応する色相であった場合、αを0.5、草木の緑色に対応する色相であった場合、αを0.3、その他の色であった場合、αを0.0に設定する。これにより、空の青色や草木の緑色に対応する色相の画素では、他の色に比べてそのαに応じた分だけ彩度が強く強調され、空の青色や草木の緑色はさらに鮮やかな色に補正される。
【0044】
また、第4実施形態に示す明度強調係数算出部7’も同様に、色相信号Hの値を判定し、その値に応じたαを設定する。これにより、αの値に応じて所定の色相に対応する画素の明度が強く強調されるようになる。
【0045】
次に、本発明の第5実施形態を説明する。図9は第5実施形態を説明するブロック図である。すなわち、第5実施形態に係る画像処理装置は、入力部1、色空間変換部2、彩度補正実行部4、色空間変換部5、出力部6を備える点で第1実施形態と同様であるが、メモリM、彩度ヒストグラム計測部31、特徴量算出部32、補正強度算出部33および彩度強調係数算出部3’’を備える点で相違する。
【0046】
このうち、メモリMは色空間変換部2で変換されたHSL信号を一時格納する部分である。このメモリMから彩度信号Sが彩度ヒストグラム計測部31へ渡される。彩度ヒストグラム計測部31は、彩度信号Sに基づき彩度値に対する出現頻度(彩度ヒストグラム)を生成する。
【0047】
特徴量算出部32は、彩度ヒストグラム計測部31で生成した彩度ヒストグラムに基づいて画像の特徴量を算出する。補正強度算出部33は、特徴量算出部32で算出された特徴量に基づく補正強度を算出する。また、彩度強調係数算出部3’’は、メモリMから出力される彩度信号Sおよび明度信号Lに基づき第1実施形態と同様に彩度強調量(補正ガンマγ)を算出するとともに、補正強度算出部33で求めた補正強度(彩度強調係数)によって補正ガンマγの最大値を調整している。
【0048】
つまり、第5実施形態に係る画像処理装置では、彩度信号Sおよび明度信号Lによって求めた彩度の補正ガンマγを、入力画像の彩度ヒストグラムより求めた特徴量(偏り情報)に基づき調整し、彩度強調補正へ反映させている。
【0049】
次に、図10のフローチャートに沿って第5実施形態における彩度補正の流れを説明する。先ず、入力画像の彩度信号から彩度値に対する出現頻度を示す彩度ヒストグラムを採取する(ステップS21)。次いで、この彩度ヒストグラムより、入力画像における偏り情報として、彩度の平均濃度値sat_aveを算出する(ステップS22)。
【0050】
次に、この彩度の平均濃度値sat_aveに基づき彩度強調係数sat_kを算出する(ステップS23)。図11は彩度強調係数sat_kの算出を説明する図である。この図では、横軸が彩度の平均濃度値sat_ave、縦軸が彩度強調係数sat_kである。つまり、彩度の平均濃度値sat_aveが低彩度▲1▼では彩度強調係数sat_kは0であり、▲1▼から▲2▼にかけて徐々に増加し、彩度の平均濃度値sat_aveが中間近辺の▲2▼から▲3▼にかけて彩度強調係数sat_kが1.0(最大)となる。また、▲3▼から▲4▼にかけて徐々に減少し、彩度の平均濃度値sat_aveが▲4▼以上になると再び彩度強調係数sat_kが0となる。
【0051】
そして、彩度強調係数sat_kを算出した後は、これを用いて彩度強調量(補正ガンマγ)の最大値smax_γを算出する(ステップS24)。最大値smax_γは、以下の計算式で求める。
【0052】
smax_γ=(spara−1.0)×sat_k+1.0
【0053】
ここで、sparaを1.5にした場合、最大値smax_γは1.0〜1.5の範囲で可変することになる。
【0054】
つまり、第5実施形態における画像処理装置では、彩度ヒストグラムから得られる入力画像の偏り情報(彩度の平均濃度値)によって補正ガンマγの最大値を調整しており、主として彩度の平均濃度値が中間付近にある場合に彩度強調を強めに行うようにしている。
【0055】
これにより、彩度に偏りがある入力画像(全体として鮮やかな画像や無彩色に偏った画像)については彩度強調を弱め、彩度の偏りが少ない入力画像(彩度のバランスがとれた画像)については彩度強調を強めることができ、その結果、本来彩度を強調すべきでない画像については彩度強調を弱め、彩度を強調しても不自然にならない画像については彩度強調を強めることで、自然な色あいを保ちながら入力画像を鮮やかに補正することができるようになる。
【0056】
次に、本発明の第6実施形態を説明する。図12は第6実施形態を説明するブロック図である。すなわち、第6実施形態に係る画像処理装置は、入力部1、色空間変換部2、彩度補正実行部4、色空間変換部5、出力部6を備える点で第2実施形態と同様であるが、メモリM、明度ヒストグラム計測部71、特徴量算出部72、補正強度算出部73および明度強調係数算出部7’’を備える点で相違する。
【0057】
このうち、メモリMは色空間変換部2で変換されたHSL信号を一時格納する部分である。このメモリMから明度信号Lが明度ヒストグラム計測部71へ渡される。明度ヒストグラム計測部71は、明度信号Lに基づき彩度値に対する出現頻度(明度ヒストグラム)を生成する。
【0058】
特徴量算出部72は、明度ヒストグラム計測部71で生成した明度ヒストグラムに基づいて画像の特徴量を算出する。補正強度算出部73は、特徴量算出部72で算出された特徴量に基づく補正強度を算出する。また、明度強調係数算出部7’’は、メモリMから出力される彩度信号Sおよび明度信号Lに基づき第2実施形態と同様に明度強調量(補正ガンマγ)を算出するとともに、補正強度算出部73で求めた補正強度(明度強調係数)によって補正ガンマγの最大値を調整している。
【0059】
つまり、第6実施形態に係る画像処理装置では、彩度信号Sおよび明度信号Lによって求めた明度の補正ガンマγを、入力画像の明度ヒストグラムより求めた特徴量(偏り情報)に基づき調整し、明度強調補正へ反映させている。
【0060】
明度強調係数の算出方法は、図10および図11に示す彩度強調係数の算出手順と同じである。すなわち、図10および図11に示す彩度を明度に置き換えるようにする。これにより、明度ヒストグラムから得られる入力画像の偏り情報(明度の平均濃度値)によって補正ガンマγの最大値を調整し、主として明度の平均濃度値が中間付近にある場合に明度強調を強めに行うようにしている。
【0061】
その結果、明度に偏りがある入力画像については明度強調を弱め、明度に偏りが少ない入力画像については明度強調を強めることができ、自然な色あいを保ちながら入力画像を明るく補正することができるようになる。
【0062】
なお、上記説明したいずれの実施形態であっても、その補正処理に関する手順をプログラムとしてコンピュータで実行したり、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納するようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。すなわち、入力画像の明度および彩度信号の値に応じて連続的に補正係数を算出しているため、急激な切り替わりなく自然に彩度や明度を強調できるようになる。しかも、入力画像の特徴に応じて彩度や明度の強調度合いを調整しているため、強調が必要な画像についてのみ的確に強調処理を行うことができ、自然な色合いを保ちながら彩度や明度の補正を施すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態を説明するブロック図である。
【図2】 HSL色空間のS−L図である。
【図3】 S−L信号に対応した補正係数(補正ガンマ)を説明する図である。
【図4】 第2実施形態を説明するブロック図である。
【図5】 S−L信号に対応した補正係数(補正ガンマ)を説明する図である。
【図6】 第3実施形態を説明するブロック図である。
【図7】 第4実施形態を説明するブロック図である。
【図8】 第3実施形態で行う彩度補正の流れを説明するフローチャートである。
【図9】 第5実施形態を説明するブロック図である。
【図10】 第5実施形態における彩度補正の流れを説明するフローチャートである。
【図11】 彩度強調係数sat_kの算出を説明する図である。
【図12】 第6実施形態を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1…入力部、2…色空間変換部、3…彩度強調係数算出部、4…彩度補正実行部、5…色空間変換部、6…出力部、7…明度強調係数算出部、8…明度補正実行部

Claims (3)

  1. 入力画像から明度、彩度、色相信号を算出する色空間変換手段と、
    前記色空間変換手段で変換された明度、彩度、色相信号のうち、彩度および明度信号の値に応じて連続的に補正係数を算出する係数算出手段と、
    前記係数算出手段で算出された補正係数に基づき前記彩度信号もしくは前記明度信号の強調度合いを調整する補正を行う補正実行手段とを備える画像処理装置において、
    前記係数算出手段は、前記彩度信号もしくは前記明度信号のヒストグラムから得られる平均濃度値から離れるに従い前記彩度信号もしくは前記明度信号の強調度合いを弱めるような補正係数の調整を行う
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記係数算出手段は、前記彩度信号および前記明度信号の値が共に各信号値の取りうる最小値から最大値の中間付近より離れるに従い前記彩度信号の強調度合いを弱めるような補正係数を算出する
    ことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  3. 前記係数算出手段は、前記彩度信号の値が信号値の取りうる最小値から最大値までの間の最大値に近づき、かつ前記明度信号の値が信号値の取りうる最小値から最大値までの間の中間付近に近づくに従い前記明度信号の強調度合いを弱めるような補正係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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