JP3956496B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光沢およびインクジェット記録適性に優れるインクジェット記録用紙に関し、特に圧接時の潰れによる白紙光沢低下および印字品位の低下を防止したインクジェット記録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタによる記録は、騒音が少なく、高速記録が可能であり、かつ、多色化が容易なために多方面で利用されている。インクジェット記録用紙としては、インク吸収性に富むように工夫された上質紙や、表面に多孔性顔料を塗工した塗工紙等が適用されている。ところで、これらの用紙はすべて表面光沢の低い、いわゆるマット調のインクジェット記録用紙が主体であるため、表面光沢の高い、優れた外観を持つインクジェット記録用紙が要望されている。
一般に、表面光沢の高い用紙としては、表面に板状顔料を塗工し、さらに必要に応じてキャレンダー処理を施した高光沢を有する塗工紙、あるいは湿潤塗工層を鏡面を有する加熱ドラム面に圧着、乾燥することにより、その鏡面を写し取ることによって得られる、いわゆるキャスト塗工紙が知られている。 このキャスト塗工紙はスーパーキャレンダー仕上げされた通常の塗工紙に比較して高い表面光沢とより優れた表面平滑性を有し、優れた印刷効果が得られることから、高級印刷物等の用途に専ら利用されているが、インクジェット記録用紙に利用した場合、種々の難点を抱えている。
【0003】
すなわち、一般に従来のキャスト塗工紙は、例えばUS5275846号に開示されている。その塗工層を構成する顔料組成物中の接着剤等の成膜性物質がキャストコーターの鏡面ドラム表面を写し取ることにより高い光沢を得ている。他方、この成膜性物質の存在によって塗工層の多孔性が失われ、インクジェット記録時のインクの吸収を極端に低下させる等の問題を抱えている。そして、このインク吸収性を改善するには、キャスト塗工層がインクを容易に吸収できるようにポーラスにしてやることが重要であり、そのためには成膜性を減ずることが必要となるが、成膜性物質の量を減らすことにより、結果として白紙光沢が低下する。以上の如く、キャスト塗工紙の表面光沢とインクジェット記録適性の両方を同時に満足させることが極めて困難であった。
【0004】
上記問題を解決する方法として、顔料および接着剤を主成分とする下塗り層を設けた原紙上に、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合させてなる40℃以上のガラス転移点を有する共重合体組成物を主成分とする塗工液を塗工してキャスト用塗工層を形成せしめ、該キャスト用塗工層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げることにより、優れた光沢とインク吸収性を兼ね備えるインクジェット記録用キャスト紙が得られることを本発明者等は見出した(特開平7-89220 号)。
さらに、本発明者等は、特定粒子径を有する超微細シリカ二次粒子をキャスト塗工層に用いることにより、光沢と極めて優れた印字品位が得られることを見出し、特願平9-132021号として提案した。
しかしながら、上記技術により、光沢紙を作製しようとしても、実際には、光沢層を設けた後や光沢処理を施した後に、一旦巻取り仕上げしたり、平判(大判)の形態で多数枚重ねたり、その後に種々の後工程(印刷、断裁等)が付随する結果、光沢面と裏面が重なり合って大きな圧力がかかり、裏面の表面性が光沢面に転移し、光沢面の平滑性や塗工層の均一性が低下し、結果として、印字発色性や印字光沢性が失われ、所望とするような光沢紙が得られないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題を解決し、特に白紙部および印字部の光沢に優れ、多数枚重ねた場合等圧接時でも、光沢や印字品位の低下がなく、印字濃度、インク吸収性、記録画質等のインクジェット記録適性に優れたインクジェット記録用紙を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の態様を含む。
[1]基材上に少なくとも1層のインク受容層を設けたインクジェット記録用紙において、基材が紙であり、インク受容層が少なくともBET比表面積が150m2/g以上の顔料と接着剤を含有し、インク受容層の顔料100重量部に対し接着剤が1〜100重量部であり、記録面が光沢を有し、その光沢は75°光沢度が30%以上であり、裏面の平滑度(JIS−P8119)が150秒以上500秒以下であり、且つ、基材上にインク受容層を設けた後、インク受容層が加圧される前のインクジェット記録用紙について、記録面と裏面を重ね、15Kgf/cm 2 の圧力を5秒間加えた際、加圧の前と後での、75°光沢度(JIS−P8142)の下記式で算出される光沢度維持率が70%以上であることを特徴とするインクジェット記録用紙。
光沢度維持率(%)=(圧力後の光沢度)×100/(圧力前の光沢度)
[2]基材上に、BET比表面積が150m2/g以上の顔料を10〜80%含有するインク受容層を設け、さらに一次粒子径が3nm以上40nm以下で、2次粒子の平均粒径が10nm以上300nm以下のシリカ微細粒子含有層をもうけてなる[1]記載のインクジェット記録用紙。
[3]基材の透気度(JIS―P8117)が15秒以上100秒以下であり、ステキヒトサイズ度が5秒以上60秒以下であることを特徴とする[1]または[2]記載のインクジェット記録用紙。
【0007】
[4]基材がカレンダー装置により平滑化されてなる[1]または[3]記載のインクジェット記録用紙。
【0008】
【発明の実施の形態】
光沢を有するインクジェット記録用紙において、光沢を有するインク受容層を設けた後、あるいは受容層に光沢処理を施した後、後工程にて品質が低下する現象を再現するための検討を行った結果、次の方法が有効であることを見出した。即ち、基材上に光沢を有するインク受容層を設けた後、あるいは受容層に光沢処理を施した後、光沢面と裏面を重ね、15Kgf/cm2 の圧力を5秒間加え、加圧の前と後での、75°光沢度( JIS−P8142) 維持率を測定する。この時、維持率が70%以上であると白紙光沢や印字品位(ベタ印字部の均一性、印字濃度等)の低下が実用上問題の無いことが明らかになった。加圧条件としては、検討する用紙を1辺が50mmの正方形にし、光沢面と裏面を重ね合せたものを束ねて厚さ15mmにし、JIS P−8209( パルプ試験用手すき紙調製方法) に記載のプレス装置を用い、ポンプを動かし圧力計の指針が回り出してから、加圧15Kgf/cm2 で5秒間加圧処理を行なう。
【0009】
本発明で用いる基材は、裏面(光沢を有するインク受容層を設ける側と反対の面)の平滑度(JIS−P8119)が150秒以上500秒以下であることを特徴とし、好ましくは200秒以上400秒以下である。ここで、平滑度が150秒未満になると、光沢面と原紙面圧接時記録面の光沢を損ね、またベタ印字部の均一性や印字濃度が低下し所望とするインクジェット適性が得られない。また、平滑度が500秒を越えると、インクの吸収性が著しく低下する。
【0010】
基材の表面(光沢を有するインク受容層を設ける側)の平滑度は特に限定しないが、通常の工程で基材裏面の平滑度を調整すると、表面も同等の平滑度になる場合が多い。
基材の平滑性を調節する方法として、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置による表面処理が挙げられる。また基材として紙を用いる場合、パルプ材料の叩解度の調節や填料の配合により平滑を調整できる。叩解度は特に限定しないが、250csf〜450csf程度である。
【0011】
本発明は、基材の材質として紙類を例示でき、好ましくは木材等のパルプを主成分とする紙シートである。基材の主成分として用いられるパルプとしては、LBKPやNBKP等の化学パルプ、GP、TMP等の機械パルプ、およびDIP等の古紙パルプが挙げられる。また、基材の透気度(JIS―P8117)は、15秒以上100秒以下が好ましい。基材の透気度が100秒より大きくなると、キャスト方式で塗工する態様では、水分が抜け難くなり、キャストドラムからの離型性悪化による光沢性の低下が発生する恐れがある。また、基材の透気度が15秒未満となると、印字光沢性や発色性の低下が起こる。基材のステキヒトサイズ度は、5秒以上60秒以下が好ましい。基材のステキヒトサイズ度が5秒未満になると、光沢性の低下や塗工時に皺が発生する等の操業性低下が起こる恐れがある。また、ステキヒトサイズ度が60秒を越えると、インク吸収速度低下によるインクの滲みやムラが発生しやすくなる。
【0012】
基材とする原紙の材料としてはパルプの他に、顔料(填料)、接着剤、サイズ剤、定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤、染料、蛍光増白剤等が適宜使用される。
顔料としては、非晶質シリカ、焼成カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン等が、不透明度付与、インクの裏ぬけ防止、インク吸収性の付与等の目的で配合される。インク吸収性付与の目的のためには、非晶質シリカ、焼成カオリンが好ましい。
顔料の配合量が多すぎると層間強度が低下する傾向がある。一方、顔料の配合量が少なすぎるとインク吸収性が低下し、印字の滲みやムラが発生し易くなる。原紙に対する顔料の含有量は原紙の灰分を測定することにより求めることができる。灰分は好ましくは15%以下である。
【0013】
原紙上には、サイズプレス等により、デンプン、ポリビニルアルコールあるいはカチオン樹脂等を塗工・含浸させ、表面強度を向上させたり、塗工層の浸透を調整したり、表面および裏面の平滑性を調整したりすることができる。
原紙へのサイズ剤等の配合や、原紙表面にバリヤー層を設けたりすることによりインクの浸透を抑えることも出来る。
【0014】
内添用サイズ剤としては、酸性紙には、ロジンのエマルジョンサイズ剤、強化ロジンサイズ剤、合成サイズ剤等が、中性紙およびアルカリ紙には、AKD(アルキルケテンダイマー)、カチオンポリマーサイズ剤、ASA(アルケニル無水コハク酸)等が適宜使用される。
表面サイズ剤として主に、スチレン−アクリル酸共重合体とデンプンが併用され、一般に、デンプン、PVA、PAMが使用される。他に、CMC、アルギン酸ソーダのセルロース誘導体、ポリマー系として、石油樹脂系、スチレン−アクリル酸系、オレフィン−無水マレイン酸系、AKD系を使用することもできる。
【0015】
基材の坪量は、特に限定されないが、20〜400g/m2 程度である。
基材上に設ける塗工層(インク受容層)について述べる。塗工層に含有させる顔料としては、BET比表面積で150m2 /g以上のものを用いた時、光沢面と裏面とを圧接した際の光沢低下が少なく、結果として、インクジェット適性を向上させることがわかった。この原因としては、定かではないが、嵩高い顔料を塗工層に用いることによって、塗工層のクッション性が向上するため、光沢面と裏面が圧接された際、裏面の表面性が光沢を有するインク受容層に転移し難くなるためと考えられる。BET比表面積に上限はないが、1000m2 /g程度の顔料は入手可能である。
また、このようなBET比表面積の大きな顔料が、塗工層中の顔料の中で、10%以上含まれると、所望とする効果が得られ易くなる。
このような顔料と接着剤を含有する塗工層そのものに、キャスト仕上げやスーパーカレンダー処理等により光沢化処理を施してもよい。この場合この塗工層がインク受容層と光沢層を兼ねることになる。また、該塗工層(インク受容層)上にさらに樹脂および必要に応じ顔料を含有する光沢層を設けることもできる。この際、光沢層がインクを吸収・定着する場合もあるし、光沢層は主にインクを通過させる役割を果たし、その下の層が主としてインクを吸収・定着する場合もある。本発明においては、顔料と接着剤を含有する塗工層のみの場合は該塗工層がインク受容層となり、該塗工層(インク受容層)上にさらに樹脂および必要に応じ顔料を含有する光沢層を設けることもできる。
【0016】
インク受容層に含有させるBET比表面積の大きな顔料としては、非晶質シリカ(コロイダルシリカを含む)、ゼオライト、カオリン、クレー、焼成クレー、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、セピオライト、スメクタイト、合成スメクタイト、ハイドロタルサイト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、珪藻土、スチレン系プラスチックピグメント、尿素樹脂系プラスチックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスチックピグメント等、一般塗工紙製造分野で公知公用の各種顔料が例示でき、単独で、若しくはBET比表面積の小さな顔料と併用できる。
この中でも、インク吸収性の点で、非晶質シリカ、ゼオライト、酸化アルミニウムが好ましく、特に、顔料の主成分として非晶質シリカを含有させることが好ましい。非晶質シリカとしては、合成非晶質シリカが好ましい。
【0017】
合成非晶質シリカはその製造方法により湿式法によるものと乾式法によるものとに大別される。湿式法は珪酸ソーダを原料として酸で中和してシリカを析出させることにより得られるが、更に沈降法とゲル化法に分けられる。また、乾式法は四塩化珪素を原料として、水素、酸素と共に燃焼し、シリカを析出することで得られる。通常、ホワイトカーボンと呼称され、無水珪酸、含水珪酸等として知られている。前記合成非晶質シリカの平均二次粒子径は0.5〜20μm程度が好ましい。接着剤としては、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉や酸化澱粉等の各種澱粉類、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、等一般に塗被紙用として用いられている従来公知の接着剤が単独、あるいは併用して用いられる。なお接着剤の配合量は顔料100重量部に対し、1〜100重量部、より好ましくは2〜50重量部の範囲で調節される。ここで接着剤の量が少ないと、記録層の強度が弱くなり表面が傷つきやすくなったり、粉落ちが発生する場合がある。逆に接着剤の量が多いと、インク吸収性が低下し、所望のインクジェット記録適性が得られなくなる場合がある。
【0018】
インク受容層には、インク中の染料成分を定着させ、印字濃度を高め印字耐水性を付与する目的で、カチオン性化合物を配合することができる。
カチオン性化合物としては、カチオン性樹脂や低分子カチオン性化合物(例えばカチオン性界面活性剤等)が挙げられる。印字濃度向上の効果の点ではカチオン性樹脂が好ましく、水溶性樹脂あるいはエマルジョンとして使用できる。更にカチオン性樹脂を架橋等の手段により不溶化し粒子状の形態としたカチオン性有機顔料としても使用できる。このようなカチオン性顔料は、カチオン樹脂を重合する際、多官能性モノマーを共重合し架橋樹脂とする、あるいは反応性の官能基(水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アセトアセチル基等)を有するカチオン樹脂に必要に応じ架橋剤を添加し、熱、放射線等の手段により架橋樹脂としたものである。カチオン性化合物、特にカチオン性樹脂は接着剤としての役割を果たす場合もある。
【0019】
カチオン性樹脂は下記のものが例示できる。
具体的には、1)ポリエチレンポリアミンやポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類またはその誘導体、2)第2級アミン基や第3級アミン基や第4級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、3)ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン類、4)ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合物に代表されるジシアン系カチオン樹脂、5)ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合物に代表されるポリアミン系カチオン樹脂、6)エピクロルヒドリン−ジメチルアミン付加重合物、7)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−S02 共重合物、8)ジアリルアミン塩−S02 共重合物、9)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、10)アリルアミン塩の重合物、11)ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物、12)アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物等のカチオン性化合物。
【0020】
カチオン性化合物は顔料100重量部に対し、1〜100重量部、より好ましくは5〜50重量部の範囲で使用することができる。配合量が少ないと印字濃度向上の効果が得られにくく、多いと逆に印字濃度が低下したり、画像のニジミが発生する場合がある。
その他、一般塗工紙の製造において使用される分散剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤等の各種助剤が適宜添加される。上記材料をもって構成される塗工層用組成物は、一般に固形分濃度を5〜65重量%程度に調整し、坪量が約20〜400g/m2 程度の基材上に乾燥重量で1〜50g/m2 、より好ましくは2〜20g/m2 程度になるようにブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、ブラシコーター、チャンプレックスコーター、バーコーター、グラビアコーター等の各種公知公用の塗工装置により塗工、乾燥される。さらに、必要に応じて塗工層の乾燥後にスーパーキャレンダー、ブラシ掛け等の平滑化処理を施すこともできる。
【0021】
次に、上記した顔料と接着剤を主成分とする塗工層上に、さらに光沢層を設けることができる。この光沢層は、樹脂に必要により顔料を含有させて構成される。光沢層はインクを速やかに通過あるいは吸収できるよう、光沢を阻害しない範囲で多孔性もしくは通液性にするのが好ましい。このようにするためには、顔料を配合するか、光沢を落とさない範囲で、樹脂が完全に成膜しないような乾燥条件を選択すると良い。
光沢層に用いる顔料は、インク受容層に用いたものと同様のものが挙げられるが、光沢、透明性、インク吸収性の点で、コロイダルシリカ、非晶質シリカ、酸化アルミニウム、ゼオライト、合成スメクタイト等が好ましく、顔料のBET式比表面積は、150m2 /g以上が好ましい。顔料は塗工層中に10〜80%含まれることが望ましい。BET比表面積が大きいほど、インクの吸収性に優れること、および塗工層が嵩高くなることによって、塗工層にクッション性が生じ、圧接による潰れ及び光沢の低下の恐れが減ずる。
【0022】
光沢層中の顔料の平均粒子径は、0.01〜5μmが好ましく、0.05〜1μmのものがより好ましい。粒子径が0.01μm未満になると、インク吸収性の改良効果に乏しく、5μmを超えると、光沢や印字濃度の低下が起こる恐れがある。
顔料として一次粒子の平均粒子径が3nm以上40nm以下で、二次粒子の平均粒子径が10nm以上300nm以下であるシリカ微細粒子を使用すると、光沢、インクの吸収性に特に優れたものとなる。光沢層が顔料を主成分(10〜80%)として形成する場合特に好ましい。
この場合、光沢層がインク吸収性および透明性に優れるため、光沢層にカチオン性化合物を配合すると、インク中の染料が効率よく光沢層に定着し、光沢層の透明性とあいまって印字濃度の極めて優れたものとなる。
【0023】
光沢層の樹脂としては、有機高分子、特にポリビニルアルコール類、水性ウレタン樹脂、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合してなる重合体樹脂等が例示できる。
水性ウレタン樹脂はジイソシアネート、トリイソシアネート、テトライソシアネート等のイソシアネートとポリオール類を反応させて得られる。
中でも特にエチレン性不飽和結合を有するモノマー(以下エチレン性モノマーという)を重合してなる重合体が好適に使用され、この様な重合体としては、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルアクリレート等のアルキル基炭素数が1〜18個のアクリル酸エステル、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等のアルキル基炭素数が1〜18個のメタクリル酸エステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、エチレン、ブタジエン、アクリル酸、メタクリル酸等のエチレン性モノマーを重合して得られる重合体が挙げられる。
【0024】
なお、重合体は、必要に応じて2種類以上のエチレン性モノマーを併用した共重合体であっても良いし、さらに、これら重合体あるいは共重合体の置換誘導体でも良い。また、上記のエチレン性モノマーをコロイダルシリカの存在下で重合させ、Si−O−R(R:重合体成分)結合によって複合体になった形、あるいは上記重合体または共重合体にSiOH基等のコロイダルシリカと反応するような官能基を導入しておき、コロイダルシリカと反応させて複合体になった形で使用することも可能である。この複合体を使用した場合、光沢、インク吸収性に優れたものとなりやすく、更に後述するキャスト方式を用いた際に、キャストドラムからの離型性に優れたものとなり易い。複合体粒子は特に限定しないが、例えば平均粒径が30〜150nm程度である。
【0025】
上記の(共)重合体等光沢層の樹脂は、そのガラス転移点が40℃以上のものが好ましく、50〜100℃の範囲であるものがより望ましい。ガラス転移点が低いと乾燥の際に成膜が進みすぎ、表面の多孔性が低下する結果、インクの吸収速度が低下するおそれが生じる。また、乾燥温度が重要であり、乾燥温度が高すぎると成膜が進みすぎ、表面の多孔性が低下する結果、インクの吸収速度が低下し、逆に乾燥温度が低すぎると、光沢に乏しくなる傾向が有り、生産性も低下する。
基材上に直接あるいは下塗り層(インク受容層)を介して光沢層を設ける方法としては、塗工液を塗工し乾燥後、スーパーカレンダー等により平滑化処理を施すこともできる。ただし、好ましくは塗工液を塗工して、該塗工層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げる方法(ウェットキャスト方式)、あるいは該塗工層を一旦乾燥し再湿潤後、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げる方法(リウェットキャスト方式)が、優れた光沢とインク吸収性を兼ね備えるインクジェット記録用紙が得られるため好ましい。加熱された鏡面ドラムの温度は例えば50〜150℃、好ましくは70〜120℃である。
【0026】
さらに、加熱された鏡面ドラムに塗工液を直接塗工して、該塗工層がある程度湿潤状態にある間にインク受容層を予め設けた基材に圧接、乾燥して仕上げる方法(プレキャスト方式)を採用することもできる。さらに、平滑なフィルムやシート上に塗工液を塗工して、塗工層あるいは、貼り合せようとする記録層面がある程度湿潤状態にある間に、基材に圧接、乾燥した後平滑なフィルムやシートを剥離して仕上げる方法(フィルム転写方式)を採用することもできる。
光沢層用塗工組成物中には白色度、粘度、流動性等を調節するために、一般の印刷用塗工紙やインクジェット用紙に使用されている顔料、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤及び分散剤、増粘剤等の各種助剤が適宜添加できる。また、カチオン樹脂を配合し、光沢層にもインク染料定着性を付与させることが可能である。
前述した光沢層用塗工液をしたインク受容層上に塗工する場合、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、ブラシコーター、チャンプレックスコーター、バーコーター、グラビアコーター、ダイコーター、カーテンコーター等の各種公知の塗工装置が使用できる。またその後、好ましくは前述したように塗工層が湿潤状態にある間に、あるいは一旦乾燥し再湿潤後、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥してキャスト仕上げを行う。この場合の光沢層用塗工液の塗工量は、乾燥固形分で0.2〜30g/m2 、好ましくは、1〜10g/m2 である。ここで、0.2g/m2 未満では光沢が十分に出ない場合があり、30g/m2 を越えて多いとインク乾燥性が劣ったり、記録濃度が低下する恐れがある。
光沢層を設けた後で、さらにスーパーカレンダー等により平滑化処理を行うこともできる。
本発明では、光沢性に優れた記録体が得られるが、記録する面の表面の75°光沢度(JIS Z 8741) は30%以上であり、これにより優れた画質と写真調の高品位の記録が得られる。光沢度は好ましくは40%以上、より好ましくは65%以上である。上限は特にないが、例えば95%程度までは充分に可能である。
【0027】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ重量部および重量%を示す。
実施例1
木材パルプ(LBKP;ろ水度300mlCSF)100部、焼成カオリン(商品名;アンシレックス、エンゲルハード社製)10部、市販サイズ剤0.3部、硫酸バンド1.5部、湿潤紙力剤0.5部、澱粉0.75部よりなる製紙材料を使用し、長網式抄紙機にて坪量120g/m2 の紙基材を得た後、120kg/cmの線圧でスーパーカレンダー処理を施した。得られた紙基材の平滑度、透気度およびステキヒトサイズ度は、表1に示す。これらの試験方法は下記に示した通りである。
(1)平滑度
JISP―8119に準じて、ベック式平滑度計により測定した。
(2)透気度
JISP―8117に準じて、ガーレ式透気度計により測定した。
(3)ステキヒトサイズ度
JISP−8122に準じて測定した。
紙基材上に、下記インク受容層用塗工液Aを、乾燥重量で13g/m2 になるように、エアーナイフコーターで塗工、乾燥した。
次に、下記光沢層用塗工液を、上記のインク受容層上にエアーナイフコーターで塗工し、冷風で20秒乾燥し半乾燥状態にした後(塗工層絶乾量に対する水分率150%)、表面温度が90℃の鏡面ドラムに圧接し、乾燥後、離型させ、高光沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。このときの光沢層の塗工量は固形分重量で、6g /m2 であり、塗工層中の顔料は35%であった。
【0028】
シリカ微細粒子の調製
合成無定形シリカ(ファインシールX−45;トクヤマ製、BET比表面積:290m2 /g)の水分散液を用い、圧力式ホモジナイザー(SMT社製、商品名:超高圧式ホモジナイザーGM−1)を用いて粉砕の操作を繰り返した(加圧500kg/cm2 )。処理後のシリカの一次粒子径は15nm、二次粒子径は50nmであった。また分散液の固形分濃度は12%であった。
インク受容層(下塗り層)用塗工液(固形分濃度20% 、 部は固形分重量部を示す。)
合成非晶質シリカ(ニップシールE−150K;日本シリカ工業製、BET比表面積90m2 /g、平均粒子径4.5μm)80部、ゼオライト(トヨビルダー;東ソー製、平均粒子径1.5μm)20部、シリル変性ポリビニルアルコール(R1130;クラレ製)20部、スチレン−アクリル樹脂とコロイダルシリカの共重合体(モビニール8055;ヘキスト合成、Tg=80℃)40部、蛍光染料(WhitexBPSH;住友化学製)2部。
光沢層用塗工液(固形分濃度12% 、 部は固形分重量部を示す。)
シリカ微細粒子100部、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体(PAS−J−81;日東紡績社製)10部、カチオン性アクリル樹脂(コロパール2013;星光化学製、4級アミン変性アクリル水性樹脂)5部、カチオン性ポリウレタン樹脂(F−8564D;第一工業化学製、Tg=73℃)30部、離型剤(ペルトールN−856;近代化学工業製、ポリエチレンワックス)10部。
【0029】
実施例2
実施例1において、紙基材のスーパーカレンダー処理の線圧を50kg/cmとした以外は実施例1と同様にして、高光沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。
実施例3
実施例1において、パルプのろ水度を250mlCSF、市販サイズ剤0.5部、スーパーカレンダー処理の線圧を220kg/cmとした以外は実施例1と同様にして、高光沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。
【0030】
実施例4
インク受容層(下塗り塗工層)の顔料を、ニップシールE−150KからファインシールX−45(トクヤマ製、BET比表面積290m2 /g、平均粒子径4.5μm)へ置き換えた以外は、実施例1と同様にして高光沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。
【0031】
比較例1
実施例1において、パルプのろ水度を500mlCSF、市販サイズ剤0部、スーパーカレンダー処理の線圧を20kg/cmとした以外は実施例1と同様にして、高光沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。
比較例2
実施例1において、パルプのろ水度を200mlCSF、市販サイズ剤0.5部、スーパーカレンダー処理の線圧を300kg/cmとした以外は実施例1と同様にして、高光沢タイプのインクジェット記録用紙を得た。
【0032】
比較例3
比較例1で用いた原紙上に、実施例4で用いたインク受容層(下塗り塗工層)用塗工液を、乾燥重量で13g/m2 になるようにエアーナイフコーターで塗工、乾燥し、(光沢処理を施さず)マットタイプのインクジェット記録用紙を得た。
比較例4
実施例1の原紙をそのまま用いた。
【0033】
この様にして得られたインクジェット記録用紙のインクジェット記録適性、白紙光沢、および圧接時の潰れによる白紙光沢と印字品位への影響を表1にまとめた。なお、上記の評価については下記の如き方法で評価をおこなった。
【0034】
[インクジェット記録適性]
インクジェットプリンターBJC420J(キヤノン(株)製、フォトインクカートリッジBC−22を使用)を用いて印字を行なった。
(印字ニジミ)
ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色インクのベタ印字部を、境界部が互いに接するように印字し、境界でのニジミを目視にて評価した。
◎:ニジミは見られず良好なレベル。
○:ニジミが若干あるが、実用上問題とならないレベル。
△:ニジミがやや目立ち、実用上問題となるレベル。
×:ニジミが著しく、実用上重大な問題となるレベル。
【0035】
(インクの乾燥性)
シアンインクとマゼンタインクの2色混合のベタ印字部につきインクの乾燥性を評価した。
○:印字直後に指で触れてもまったく汚れない。
○−:印字直後に指で触れると若干汚れが付くが、実用上問題とならないレベル。
×:印字直後に指で触れると汚れる。
(インクジェット記録後の印字濃度)
黒ベタ印字部分の印字濃度をマクベスRD−914で測定。
〔光沢度〕
JIS−P8142に準じて白紙部の75°光沢を測定した。
【0036】
〔圧接時の品質への影響〕
光沢面と裏面に圧力をかける条件としては、検討する光沢紙を1辺が50mmの正方形にし、光沢面と裏面を重ね合せたものを束ねて厚さ15mmにし、JISP−8209( パルプ試験用手すき紙調製方法) の中のプレス装置でポンプを動かし、圧力計の指針が回り出してから、加圧15Kgf/cm2 で5秒間加圧処理を行なう。
(圧接後の光沢度)
JIS−P8142に準じて白紙部の75°光沢を測定した。
(圧接前後の光沢度維持率)
次式より光沢度維持率を得た。
光沢度維持率(%)=(圧接後の光沢度)×100/(圧接前の光沢度)
(圧接後の印字品位)
印字部の印字ムラを目視評価した。印字は、上記と同様にインクジェットプリンターBJC420J(キヤノン(株)製、フォトインクカートリッジBC−22を使用)を用いた。
○ :印字ムラは見られず良好なレベル。
○−:印字ムラはほとんど無く、実用上問題とならないレベル。
× :印字ムラが著しく、実用上重大な問題となるレベル。
〔総合評価〕
印字品位、圧接時の品質を総合的に評価
5:極めて優れる。
4:優れる。
3:普通。
2:やや劣る。
1:劣る。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】
本発明は、特に白紙部および印字部の光沢に優れ、多数枚重ねた場合等圧接時でも、光沢や印字品位の低下がなく、印字濃度、インク吸収性、記録画質等のインクジェット記録適性に優れたインクジェット記録用紙であった。
Claims (3)
- 基材上に少なくとも1層のインク受容層を設けたインクジェット記録用紙において、基材が紙であり、インク受容層が少なくともBET比表面積が150m2/g以上の顔料と接着剤を含有し、インク受容層の顔料100重量部に対し接着剤が1〜100重量部であり、記録面が光沢を有し、その光沢は75°光沢度が30%以上であり、裏面の平滑度(JIS−P8119)が150秒以上500秒以下であり、且つ、基材上にインク受容層を設けた後、インク受容層が加圧される前のインクジェット記録用紙について、記録面と裏面を重ね、15Kgf/cm 2 の圧力を5秒間加えた際、加圧の前と後での、75°光沢度(JIS−P8142)の下記式で算出される光沢度維持率が70%以上であることを特徴とするインクジェット記録用紙。
光沢度維持率(%)=(圧力後の光沢度)×100/(圧力前の光沢度) - 基材上に、BET比表面積が150m2/g以上の顔料を10〜80%含有するインク受容層を設け、さらに一次粒子径が3nm以上40nm以下で、2次粒子の平均粒径が10nm以上300nm以下のシリカ微細粒子含有層をもうけてなる請求項1記載のインクジェット記録用紙。
- 基材の透気度(JIS―P8117)が15秒以上100秒以下であり、ステキヒトサイズ度が5秒以上60秒以下であることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録用紙。
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