JP3955775B2 - 読取装置及びこれを用いた複写機又は複合機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズで集光された光以外の外光が光電変換手段に入光するのを遮断する遮光カバーを設けた読取装置及びこれを用いた複写機又は複合機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、レンズで集光された光以外の外光が光電変換手段に入光するのを遮断する構成を採るレンズユニットを持つ読取装置がある。このレンズユニットは、原稿からの反射光を集光するレンズからの出力光以外の外光が光電変換手段に入光するのを遮断するため、レンズと光電変換手段との間に遮光カバーを設けている。この遮光カバーを具備するレンズユニットの構造は、以下のようなものであった。図14は、従来の遮光カバーを持つレンズユニットおよびレンズの位置を調整する調整器の斜視図である。
【0003】
図14が示すように、レンズユニット1400には、レンズ1401の遮光カバー1402が設けられている。遮光カバー1402のレンズ1401側は、レンズ1401の光電変換手段1403側の上面及び両端の全体を覆うようになっている。
【0004】
一方、遮光カバー1402の光電変換手段1403側は、図15および図16に示すように、光電変換手段1403を取り付ける光電変換手段取付板1404との間から外光が入光しないようにスポンジ1405が貼り付けられたものであった。図15は従来のレンズユニットの断面図、図16は従来のレンズユニットを上面から見た図である。
【0005】
こうすることで、遮光カバー1402は、レンズ1401側ではレンズ1401の光電変換手段1403側を完全に覆っているので、レンズ1401からの出力光以外の外光が光電変換手段1403に入光されるのを遮断する。一方、遮光カバー1402は、光電変換手段1403側では遮光カバー1402と光電変換手段取付板1404との間のスポンジ1405によってレンズ1401からの出力光以外の外光が光電変換手段1403に入光するのを遮断している。
【0006】
そして、原稿に対して光を照射する照射手段、読取点からの光をレンズ1401に入射するミラー、およびレンズユニット1400から構成される読取光学系の組立ては、照射手段、レンズ1401、読取点からの光をレンズ1401に入射するミラー、および光電変換手段1403の相互間の位置関係が微妙であるため、以下のように行っていた。
【0007】
まず、レンズ1401を保持するレンズ保持台1406にレンズ1401を固定し、次にレンズ保持台1406と光電変換手段取付板1404との位置関係を調整してレンズ1401と光電変換手段1403との距離を決定する。次に遮光カバー1402を取付け、これらを一体のレンズユニット1400として読取装置内に載置する。次に読取装置の読取点とレンズユニット1400との位置関係を調整するためレンズユニット1400を前後に移動させる。このように、読取光学系全体としての調整を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来の技術では、以下のような問題が生じていた。
【0009】
即ち、予めレンズ1401と光電変換手段1403との位置関係を調整してレンズユニット1400を組んだ上で、読取装置の読取点とレンズユニット1400との位置関係を調整するだけでは、不十分であり、厳密には読取精度の向上には限界があった。これは、読取点との位置関係を調整する際に、レンズ1401と光電変換手段1403との位置関係を修正できないことに起因するものである。読取点とレンズユニット1400との位置関係を調整することにより改善されるのは倍率調整であるが、レンズ1401と光電変換手段1403との位置関係を調整することにより改善されるのはピントである。通常の場合、倍率のぶれの方がピントのぶれより読取に大きな影響を与えるため、倍率のぶれの方を調整すれば読取精度に対して大きな悪影響を与えない。しかし、より一層読取精度を向上させるにはピント調整が不可欠になる。
【0010】
ピント調整は、レンズユニット1400を読取装置に組込んだ状態で倍率調整が終了した後に、最終的にレンズ1401の保持位置を調整することで行う。しかし、レンズ1401自体は光電変換手段1403側が遮光カバー1402で被われている。このため、図14に示すように遮光カバー1402で覆われていない露出したレンズ1401の円筒外周部分を治具1407で狭持し、治具1407を調整器1408で移動させることで、レンズ1401を移動させなければならない。この場合、治具1407は、レンズ1401の円筒外周前端部分をレンズ1401の移動方向に対して直交した状態で保持することになるので、レンズ1401を図16に示すレンズ保持台1406のガイドに沿ってスムースに移動させることは困難であり、それを実現するには複雑な治具1407が必要となるという問題がある。
【0011】
一方、遮光カバー1402をレンズユニット1400から一旦取外せば、レンズ1401を前端と後端とで狭持して移動方向に対して平行に保持することができる。これにより、レンズ1401をレンズ保持台1406のガイド1409に沿ってスムースに移動させることができる。しかし、この場合、遮光カバー1402を外しているので、迷光がある状態でピント調整をすることになり、厳密なピント調整ができないという問題がある。
【0012】
また、この遮光カバー1402は、レンズ1401の光電変換手段1403側の全体を覆うものである。このため、遮光カバー1402は、レンズ1401の高さ以上の高さが必要であり、その分装置を大型化させるという問題もある。
【0013】
また、図14〜図16からわかるように、遮光カバー1402の測部には爪部1410が形成されている。そして、遮光カバー1402は、爪部1410をレンズ保持台1406に設けられた穴に挿入することで、レンズ保持台1406に固定されるようになっている。しかしながら、爪部1410は遮光カバー1402の外壁に切り欠き1411a、1411bを形成することで、遮光カバー1402に一体形成されるものである。このため、図16に示すように、切り欠き1411a、1411bから外光が遮光カバー1402内に入り込み、遮光性能が低下するという問題がある。
【0014】
そこで、本発明は、遮光カバーを取り付けた状態であっても、複雑な治具を用いることなく、レンズをスムースに移動させてピント調整を行うことができる読取装置及びこれを用いた複写機又は複合機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、原稿からの反射光を集光するレンズと、このレンズからの出力光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記レンズと前記光電変換手段との間に配置され前記レンズからの出力光以外の外光が前記光電変換手段に入光するのを遮断する遮光カバーとを具備し、前記遮光カバーの高さは、前記レンズの高さより低く且つ前記レンズを通過する光路を妨げない高さであり、前記遮光カバーは、レンズの光電変換手段側の上面を覆わず、且つ前記レンズの光電変換手段側の両側を覆い、この覆っている部分は2重壁構造になっており、固定用のつめのために外壁に設けられた溝から入る外光を内壁が遮蔽する構成としたものである。
【0016】
これにより、レンズの上面は遮光カバーにより覆われないので、遮光カバーを取り付けた状態のままで、レンズを前端と後端とで狭持でき、レンズの移動方向に対してレンズを平行に保持してスムースに移動させることができる。この結果、遮光カバーを取り付けた状態で、複雑な治具を用いることなく、ピント調整を行うことが可能となる。また、遮光カバーで前記レンズの光電変換手段側の上面は覆わないが両側を覆うことにより、レンズの両端から入り込む迷光を遮断するので、光電変換手段にレンズの出力光以外の外光が入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止できる。また、レンズの両側を覆っている部分を2重壁構造とすることにより、固定用のつめのために外壁に設けられた溝から入る外光を内壁で遮蔽できるので、固定用のためのつめを設けたためにわずかな隙間からも迷光が光電変換素子に入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様にかかる読取装置は、原稿からの反射光を集光するレンズと、このレンズからの出力光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記レンズと前記光電変換手段との間に配置され前記レンズからの出力光以外の外光が前記光電変換手段に入光するのを遮断する遮光カバーとを具備し、前記遮光カバーの高さは、前記レンズの高さより低く且つ前記レンズを通過する光路を妨げない高さであり、前記遮光カバーは、レンズの光電変換手段側の上面を覆わず、且つ前記レンズの光電変換手段側の両側を覆い、この覆っている部分は2重壁構造になっており、固定用のつめのために外壁に設けられた溝から入る外光を内壁が遮蔽する構成をとる。
【0018】
これにより、前記遮光カバーの高さを前記レンズの高さより低くすることにより、レンズの上面は遮光カバーにより覆われないので、遮光カバーを取り付けた状態のままで、レンズを前端と後端とで狭持でき、レンズの移動方向に対してレンズを平行に保持してスムースに移動させることができる。その結果、遮光カバーを取り付けた状態で、複雑な治具を用いることなく、ピント調整を行うことが可能となり、読取精度を向上させることができる。また、読取装置の高さを、レンズ以上の高さを基準に設計する必要がなくなるので、その分装置の小型化を図ることができる。
【0019】
また、前記遮光カバーの高さを、前記レンズを通過する光路を妨げない高さとすることより、前記遮光カバーの高さを前記レンズの高さより低くした場合であっても、前記遮光カバーが光路を妨げることはないので、遮光カバーとしての機能を果しつつ、ピント調整の際にスムースにレンズを移動させることができる。
【0021】
また、遮光カバーをレンズ保持体に固定するために、遮光カバーには固定用のつめが設けられている。この固定用のつめは、遮光カバーの外壁を切り欠いて一体形成するものであるため、その切り欠いた溝から外光が遮光カバー内に入り込み、遮光性能を低下させる。そこで、遮光カバーで前記レンズの光電変換手段側の上面は覆わないが両側を覆うことにより、レンズの両端から入り込む迷光を遮断するので、光電変換手段にレンズの出力光以外の外光が入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止できる。
【0022】
さらに、レンズの両側を覆っている部分を2重壁構造とすることにより、固定用のつめのために外壁に設けられた溝から入る外光を内壁で遮蔽できるので、固定用のためのつめを設けたためにわずかな隙間からも迷光が光電変換素子に入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止できる。
【0023】
本発明の第2の態様は、第1の態様にかかる読取装置において、光電変換手段を取り付ける光電変換手段取付板を設け、この光電変換手段取付板はその上辺をレンズ側に曲げ、また、前記遮光カバーの光電変換手段側は前記光電変換手段取付板の曲げた部分の下方に差込まれて固定されている構成を採る。
【0024】
これにより、光電変換手段を取り付けた光電変換手段取付板の上辺をレンズ側に曲げ、その曲げた部分の下方に前記遮光カバーの光電変換手段側を差込むことにより、遮光カバーの構造だけで遮光カバーと光電変換手段との間に入り込む迷光を遮断できるので、迷光を遮断するためのスポンジを省くことができ、その分部品点数を削減し、低コストを図ることができる。
【0025】
本発明の第3の態様は、第1の態様にかかる読取装置において、光電変換手段を取り付ける光電変換手段取付板を設け、この光電変換手段取付板はその上辺をレンズ側に曲げ、また、前記遮光カバーの光電変換手段側はその上辺に光電変換手段側に突き出たひさし部を設けて、このひさし部を前記光電変換手段取付板の曲げた部分の下方に差込み固定した構成を採る。
【0026】
このように、前記遮光カバーの光電変換手段側はその上辺に光電変換手段側に突き出たひさし部を設けて、このひさし部を前記光電変換手段取付板の曲げた部分の下方に差込むことにより、倍率調整又はピント調整の際に光電変換手段取付板を前後左右に動かした場合であっても、前記遮光カバーと前記光電変換手段取付板との間には前記遮光カバーのひさし部が存在するので、倍率調整又はピント調整のために前記遮光カバーと前記光電変換手段取付板との間に隙間が生ずるのを防ぎ、その間から迷光が入り読取精度を劣化させるのを確実に防止できる。
【0027】
本発明の第4の態様は、第1の態様乃至第3の態様のいずれかの読取装置を用いた複写機又は複合機である。
【0028】
これにより、第1の態様乃至第3の態様の発明を本読取装置に用いた複写機及び複合機により第1の態様乃至第3の態様と同様の発明の効果を得ることができる。
【0035】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
図1は、本発明の一実施の形態にかかる読取装置が搭載される複写機100の概略構成図である。図1に示すように、本複写機100は、上部に原稿の読み取りを行う読取装置101を備え、その下方に給紙、転写、記録、定着の処理を実行する本体ユニット102を備える。
【0037】
本体ユニット102の底部周辺には、給紙カセット103が設置されている。給紙カセット103は、図1に示す本複写機100の正面から抜き取ることができる。この給紙カセット103の構成については後述する。
【0038】
給紙カセット103にセットされた用紙束の最上面の用紙がピックアップローラ104によって取り出される。なお、図1に示すように本複写機100 は、給紙カセット103と同様の給紙カセットを3段備えている。
【0039】
給紙カセット103から取り出された用紙は、給紙ローラ105によって本体ユニット102の底部から上方に向けて形成された紙パス106に送り込まれる。紙パス106には、複数の搬送ローラ107、108及び109が配置されている。
【0040】
最も上方に配置された搬送ローラ109によって搬送された用紙は、搬送ローラ110によってレジストローラ111に渡される。レジストローラ111による用紙の搬送先には、回転する感光体ドラム112が配置されている。
【0041】
感光体ドラム112の上方には、感光体ドラム112の表面に潜像画像を形成するLSU(Laser Scan Unit)113が配置されている。感光体ドラム112に形成された潜像画像にトナーを付着させる現像装置114が感光体ドラム112に隣接して配置されている。現像装置114内部には現像剤を攪拌・搬送する攪拌ローラと感光体ドラム112にトナーを付着させる現像ローラを備えている。
【0042】
感光体ドラム112の下方には、感光体ドラム112に現像剤が付着することで形成された画像を、搬送される用紙に転写する転写器115が設置されている。なお、感光体ドラム112上の画像と用紙の記録領域との位置調整はレジストローラ111によって制御される。
【0043】
画像を転写し終わった感光体ドラム112の表面をクリーニングするクリーニングユニット116が感光体ドラム112に隣接して配置されている。画像が転写された用紙は搬送ベルト117によりさらに搬送される。搬送ベルト117の搬送先には定着ユニット118が配置されている。
【0044】
定着ユニット118は、定着ローラ119及び定着ローラ119に対向配置された加圧ローラ120を備えている。定着ローラ119が用紙の記録面に熱を加え、加圧ローラ120が用紙を定着ローラ119との間で押圧することにより、用紙に画像が定着する。
【0045】
定着ユニット118から排出された用紙は、排出ローラ121により本体ユニット102の外部に排出される。本体ユニット102から排出された用紙は、排紙トレイ122上に受け止められる。
【0046】
定着ユニット118と排出ローラ121との間に、用紙を本体ユニット102の外部に排出するか、両面記録を行うための両面パス123に送り込むかを切り替える切替ガイド124が配置されている。両面パス123は、切替ガイド124の近傍から下方向に向かって形成された部分(123A)と、その途中で略水平方向に向かって形成された部分(123B)とで構成されている。
【0047】
両面パス123に送り込まれた用紙は、反転ローラ125により両面パス123のうち、下方向に形成された部分123Aの延長上に形成された反転パス126に一旦引き込まれる。反転パス126に用紙が引き込まれると、反転ローラ125が反転し、用紙を両面パス123のうち、略水平方向に形成された部分123Bに送り込む。この時点で用紙の表裏が反転する。
【0048】
略水平方向に形成された両面パス123Bに送り込まれた用紙は、両面パス123B上に形成された搬送ローラ127、128及び129により搬送される。両面パス123Bは、搬送ローラ110の下方で紙パス106に連結されている。搬送ローラ127、128及び129により両面パス123Bを搬送し、紙パス106に送り込まれた用紙は、再度、感光体ドラム112の下方に送り込まれ、今度はその裏面に画像が形成される。
【0049】
なお、本複写機100は、上述した給紙カセット103のほか、大容量の用紙を給紙可能な大容量給紙カセット130も備えている。
【0050】
次に、読取装置101の構成について、図2を用いて説明する。図2は、上記実施の形態にかかる読取装置の上面図である。なお、図2は、読取装置101のカバーを外した状態の図である。
【0051】
読取装置101の上面には、原稿が載置されるガラス面200が設けられている。
【0052】
また、読取装置101のガラス面200の下方には、等速キャリッジ201が設けられている。等速キャリッジ201は、読取装置101の側壁に長手方向に沿って設けられた一対のレール202a、202b上に配置され、レール202a、202b上を図中の左側から右側(読取方向)に移動する。そして、等速キャリッジ201は、レール202a、202b上を移動しながら、上方に載置された原稿に光を照射し、原稿から反射した光を、読取方向後方に設けられた半速キャリッジ203に送る。
【0053】
半速キャリッジ203は、等速キャリッジ201の動きに同期して、等速キャリッジ201の半分の速度でレール202a、202b上を移動する。そして、半速キャリッジ203は、等速キャリッジ201で反射した光を反射し、等速キャリッジ201よりもさらに読取方向前方に設けられたレンズユニット204に送る。
【0054】
レンズユニット204は、読取装置101内に読取方向に対して交差する方向に設けられたレンズ取付板205に取り付けられている。また、レンズユニット204の半速キャリッジ203側には、半速キャリッジ203から送られてきた光を集光するレンズ206が設けられている。レンズ206は、長手方向が光の進行方向と平行になるように配置されている。
【0055】
また、レンズユニット204の半速キャリッジ203と反対側には、レンズ206が集光した光を電気信号に変換する光電変換手段であるCCD207が設けられている。そして、読取装置101は、CCD207が光電変換した電気信号を解析することで、原稿に記述された情報を読み取る。
【0056】
また、レンズユニット204のレンズ206とCCD207との間には、レンズ206からの出力光以外の外光がCCD207に入光するのを遮断する遮光カバー208が設けられている。
【0057】
また、レンズユニット204の測部には、ラック209が形成されている。一方、レンズ取付板205のラック209に対向する位置には、光の入射方向に沿ってスケール210が設けられている。そして、レンズユニット204のラック209をピニオンギア(不図示)に係合させながらスケール210に沿ってスライドさせることで、レンズユニット204を読取方向、つまり光の進行方向に沿って移動できるようになっている。
【0058】
次に、レンズユニット204について詳細に説明する。レンズユニット204の構成について図3〜図5を用いて詳細に説明する。図3は上記実施の形態にかかるレンズユニットの斜視図であり、図4は上記実施の形態にかかるレンズユニットの上面図であり、図5は上記実施の形態にかかるレンズユニットからレンズおよび遮光カバーを外した状態の斜視図である。
【0059】
これらの図からわかるように、レンズユニット204の底部には、レンズユニット204を図2に示すレンズ取付板205に取り付けるレンズベース301が設けられている。レンズベース301の両端には、レンズベース301をレンズ取付板205に取り付ける取付部302、303が設けられている。取付部302、303には、光の入射方向、つまりレンズ206の長手方向に沿って長く形成された長穴304、305a〜305cが形成されている。この長穴304、305a〜305cおよび、レンズ取付板205に形成された穴部(図示せず)にネジ(図示せず)を挿入することで、レンズベース301はレンズ取付板205に取り付けられている。また、長穴304、305a〜305cは、光の入射方向に沿って長く、つまり取付部303の測部に設けられたラック209に沿った方向が長く形成されているので、長穴304、305a〜305cおよび、レンズ取付板205に形成された穴部に挿入するネジを緩めることで、レンズベース301をラック209に沿って移動させることができる。
【0060】
また、レンズベース301の中ほどには、レンズ206を保持するレンズ保持穴306が形成されている。レンズ保持穴306の幅は、レンズ206の径より小さくなっており、レンズ206がレンズベース301の下方に落下しないようになっている。また、レンズ保持穴306の長さは、レンズ206の長さより長くなっており、レンズ206がレンズ保持穴306に保持された状態で、レンズ保持穴306の長さ方向に動けるようになっている。
【0061】
また、図3、図4に示すように、レンズ206は、レンズベース301のレンズ保持穴306に嵌め込まれた状態で、レンズ押さえバネ307で押さえつけられている。図4に示すように、レンズ押さえバネ307の一端には穴部308が形成されている。また、レンズ押さえバネ307の他端には長方形の角穴310が形成されている。
【0062】
一方、図3〜図5に示すように、レンズベース301のレンズ保持穴306の側方には、レンズ押さえバネ307の角穴310を引っ掛ける突起部309が形成されている。また、図5に示すように、レンズベース301のレンズ保持穴306の側方であって突起部309が形成されていない側方には、穴部501が形成されている。そして、図3、図4に示すようにレンズ押さえバネ307の穴部308およびレンズベースの穴部501にネジ340を挿入し、角穴310に突起部309を挿入し引っ掛けることで、レンズ押さえバネ307によりレンズ206は固定されている。
【0063】
また、図3〜図5に示すように、レンズベース301のCCD207側には、レンズ206の長手方向に対して直交する方向に延接する接続部材311が取り付けられている。接続部材311には、レンズベース301上にレンズベース301と平行に配置されるベース部328と、ベース部328に連なりベース部328から上方に直角に延びる垂直部330と、垂直部330に連なり垂直部330の両端から直角にレンズ206側に延びベース部328と平行になされた両端部312a、312bが形成されている。
【0064】
また、図5に示すように、接続部材311のベース部328には、一対の穴部329a、329b(図5ではワッシャに隠れているが図11に図示)が形成されている。一方、レンズベース301の、接続部材311の穴部329a、329bに対向する位置には、図示しない一対の穴部が設けられている。
【0065】
そして、接続部材311の穴部329a、329bおよびレンズベース301の図示しない穴部にネジ331a、331bを挿入することで、接続部材311がレンズベース301に取り付けられている。
【0066】
また、接続部材311の穴部329a、329bに対向する、レンズベース301の図示しない穴部は、レンズ206の長手方向に交差する方向が長く形成された長穴になっている。これにより、ネジ331a、331bを緩めることで、接続部材311をレンズベース301およびCCD207に対して横方向、つまり光の入射方向と交差する方向に移動することができる。
【0067】
また、図3〜図5に示すように、接続部材311のベース部328の両端部には、穴部327a、327b(図5ではネジ317a、317bで隠れているが図11に図示)が形成されている。また、接続部材311の両端部312a、312bには穴部313a、313b(図5ではネジ317a、317bで隠れているが図11に図示)が形成されている。
【0068】
また、接続部材311のCCD207側には、CCD207を取り付けるためのCCD取付板314が取り付けられている。CCD取付板314には、レンズベース301に対して垂直でありCCD207が取り付ける取付部326と、取付部326の上部に連なり取付部326に対してレンズ206側に直角に延びる上面部318と、取付部326の下部に連なり取付部326に対してレンズ206側に直角に延びる底面部324が形成されている。また、CCD取付板314の上面部318の両端には、上面部318からレンズ206側にさらに突出した両端部325a、325bが形成されている。さらに、両端部325a、325bには、穴部316a、316b(図5ではネジ317a、317bで隠れているが図11に図示)が形成されている。
【0069】
そして、CCD取付板314の内部に接続部材311を含むように配置した状態で、CCD取付板314の穴部316a、316bと、接続部材311の穴部313a、313bおよび327a、327bの夫々に、ネジ317a、317bを挿入することで、CCD取付板314が接続部材311に取り付けられている。
【0070】
また、接続部材311の両端部312a、312bと、CCD取付板314の両端部325a、325bとの間には、内部にネジ317a、317bを含んだ状態で縮んだスプリング315a、315bが取り付けられている。このスプリング315a、315bにより、接続部材311の両端部312a、312bと、CCD取付板314の両端部325a、325bとの間隔がゆるみなく一定に保たれている。また、ネジ317a、317bを締めたり、緩めたりすることで、接続部材311の両端部312a、312bと、CCD取付板314の両端部325a、325bとの間隔が調整できるようになっている。つまり、CCD取付板314をレンズベース301に対して上下(高さ方向)に移動することができる。
【0071】
また、図5に示すように、CCD取付板314の取付部326の中央部には、光が通過する開口部332が形成されている。
【0072】
また、図3〜図5に示すように、CCD取付板314の取付部326のレンズと反対側には、CCDスペーサ323の中にCCD207が取り付けられている。CCD取付板314、CCDスペーサ323およびCCD207には、一対の図示しない穴部が形成され、これらの穴部にネジ334a、334bを挿入することで、CCD取付板314の取付部326にCCDスペーサ323を挟んでCCD207が取り付けられている。また、CCD207は、CCD取付板314の開口部332に対向する位置に取り付けられている。
【0073】
また、図5、図9に示すように、レンズベース301の下方には、突起部502が形成されている。そして、突起部502とCCD取付板314の底面部324の一部にバネ503が懸架されている。これにより、レンズベース301とCCD取付板314との位置関係が一定に保たれるようになっている。
【0074】
また、図3〜図5に示すように、レンズユニット204のレンズ206とレンズ取付板314との間には、遮光カバー208が設けられている。
【0075】
ここで、遮光カバー208の構成について、図6〜図8を用いて説明する。図6は上記実施の形態にかかる遮光カバーを上方からみた斜視図であり、図7は上記実施の形態にかかる遮光カバーを下方からみた斜視図であり、図8は上記実施の形態にかかる遮光カバーの側面図である。
【0076】
これらの図からわかるように、遮光カバー208は、内部に光が通過する光路601が形成されている本体部Aと、本体部Aに連なり本体部Aから光路601に沿って突出する一対の突出部B、Cと、が一体形成されている。
【0077】
また、遮光カバー208の本体Aには、光路601を覆うように、上面部602が設けられている。また、上面部602に両側には、上面部602に対して直角に、かつ光路601の側部を覆うように形成された側壁603a、603bが連なっている。
【0078】
また、遮光カバー208の上面部602における突出部B、Cとの反対側の端片には、上面部602に対して直角に形成された後壁612が連なっている。また、図7に示すように後壁612の中ほどには、開口部613が形成され、開口部613からのみ光が通過するようになっている。
【0079】
また、図6〜図8に示すように、遮光カバー208の後壁612の上部には、後方、つまり突出部B、Cとの反対側に突き出たひさし部614が形成されている。
【0080】
また、遮光カバー208の突起部B、Cの上部には、遮光カバー208の上面部602に連なり、光路601に沿って突出する一対の突出面604a、604bが形成されている。また、突出面604a、604bの内側には、突出面604a、604bに対して垂直に、かつ光路601の両側を覆うように形成された内壁605a、605bが連なっている。また、突出面604a、604bの先端側には、突出面604a、604bに対して垂直に形成された、先端壁606a、606bが連なっている。突出面604a、604bの外側には、突出面604a、604bに対して垂直に外壁607a、607bが連なっている。
【0081】
また、図3からわかるように、突出部B、Cの内壁605a、605b間の距離はレンズ206の径より大きくなっている。
【0082】
また、図3、図10からわかるように、側壁603a、603b、内壁605a、605b、先端壁606a、606b、外壁607a、607bの高さは同じになっており、かつレンズ206の高さよりも低くなっている。つまり、遮光カバー208の高さはレンズ206よりも低くなっている。また、遮光カバー208の高さは、レンズ206を通過する光路を妨げない高さになっている。
【0083】
また、図6〜図8に示すように、遮光カバー208の外壁607a、607bには、外壁607a、607bの下方に突出する係合片608a、608bが形成されている。また、係合片608a、608bの先端には、係合片608a、608bから外側に突出するつめ609a、609bが形成されている。また、遮光カバー208の外壁607a、607bの係合片608a、608bの両側には、切り欠き610a、610b、611a、611bが形成され、係合片608a、608bに弾力性を持たせている。このように、遮光カバー208には、遮光カバー208をレンズベース301に取り付けるための手段である係合片608a、608bおよびつめ609a、609bが外壁607a、607bに一体形成されている。
【0084】
次に、遮光カバー208のレンズユニット204への取付について説明する。
【0085】
まず、図9に示すように、遮光カバー208を後壁612から、CCD取付板314の上面部318と、接続部材311のベース部328の間に挿入する。次に、遮光カバー208のつめ609a、609bを、図5に示す、レンズユニット204のレンズベース301におけるレンズ保持穴306後方の両側に設けられた角穴335a、335bに挿入する。このようにして、遮光カバー208はレンズユニット204に取り付けられている。なお、図9は、上記実施の形態にかかるレンズユニットの断面図である。
【0086】
遮光カバー208をレンズユニット204に取り付けると、図4に示すように、遮光カバー208からレンズ206側に突出した突出部B、Cの、内壁605a、605b、先端壁606a、606b、および外壁607a、607bが、レンズ206の後端の両側に位置し、内壁605a、605bおよび外壁607a、607bがレンズ206の後端の側部を覆うようになる。
【0087】
また、遮光カバー208をレンズユニット204に取り付けると、図4に示すように、遮蔽カバー208の本体部Aと、レンズ206との間に空間ができるようになっている。
【0088】
次に、遮光カバー208の光遮蔽について、図9および図10を用いて説明する。図10は、上記実施の形態にかかる遮光カバーの光遮蔽を説明するための、レンズユニットの上面図である。
【0089】
遮光カバー208の高さは、レンズ206より結像側に形成される光束径の高さよりも低いが、CCD207に入射する光束を妨げない高さになされている。これにより、図9に示すように、レンズ206に入射された光は、レンズ206によって集光され、遮光カバー208の上面部602の下方にある光路601に入り、CCD207に届く。
【0090】
一方、レンズ206の上方からの迷光901は、遮光カバー208の本体部Aの上面部602に遮られてCCD207には、直接光として入射することはない。
【0091】
このように、遮光カバー208の高さを、レンズ206を通過する光路を妨げない高さとすることより、遮光カバー208の高さをレンズ206の高さより低くした場合であっても、遮光カバー208が光路を妨げることはないので、遮光カバー208としての機能を果しつつ、ピント調整の際にスムースにレンズ206を移動させることができる。
【0092】
また、遮光カバー208の本体部Aにおける上面部602のCCD207側が、CCD取付板314の上面部318の下方内部に差込まれているので、遮蔽カバー208の上面部602が、遮光カバー208の上面部602のCCD207側からCCD207に漏れ込もうとする迷光を遮蔽する。
【0093】
このように、CCD207を取り付けたCCD取付板314の上辺をレンズ206側に曲げた上面部318の下方に、遮光カバー208のCCD207側を差込むことにより、遮光カバー208の構造だけで遮光カバー208とCCD207との間に入り込む迷光を遮断できる。この結果、従来使用していた迷光を遮断するためのスポンジを省くことができ、その分部品点数を削減し、低コストを図ることができる。
【0094】
さらに、遮光カバー208の本体部Aの上面部602におけるCCD207側には、ひさし部614が存在するので、ひさし部614が遮光カバー208の上面部602のCCD207側からCCD207に迷光が届かないように確実に迷光を遮蔽する。
【0095】
このように、遮光カバー208のCCD207側の上辺にCCD207側に突き出たひさし部614を設けて、このひさし部614をCCD取付板314の曲げた上面部318の下方に差込むことにより、倍率調整又はピント調整の際にCCD取付板314を前後左右に動かした場合であっても、遮光カバー208とCCD取付板314との間には遮光カバー208のひさし部614が存在するので、倍率調整又はピント調整のために遮光カバー208とCCD取付板314との間に隙間が生ずるのを防ぐことができる。この結果、その間から迷光が入り読取精度を劣化させるのを確実に防止できる。
【0096】
また、図10に示すように、遮光カバー208は本体部Aの上面部602においてレンズ206のCCD207側は覆わないが、遮蔽カバー208の突出部B、Cの外壁607a、607bおよび内壁605a、605bが、レンズ206のCCD207側の両側を覆うようになっている。これにより、レンズ206の両側から入り込む迷光1001は、外壁607aの切り欠き610a、610bからは内部に侵入するが、内壁605a、605bにより遮断される。よって、遮蔽カバー208は、CCD207にレンズ206の出力光以外の外光が入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止する。
【0097】
このように、遮光カバー208でレンズ206のCCD207側の上面は覆わないが両側を覆うことにより、レンズ206の両端から入り込む迷光を遮断するので、CCD207にレンズ206の出力光以外の外光が入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止できる。また、遮光カバー208のレンズ206の両側を覆っている部分を2重壁構造とすることにより、固定用のつめ609a、609bのために外壁607a、607bに設けられた切り欠き610a、610b、611a、611bから入る外光を内壁605a、605bで遮蔽できる。これにより、固定用のつめ609a、609bを設けたために生じたわずかな隙間からも迷光がCCD207に入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止できる。
【0098】
次に、レンズ206と、CCD207との左右および高さの位置調整について、図11を用いて説明する。図11は、上記実施の形態にかかるレンズとCCDとの左右および高さの位置調整を説明するための図である。
【0099】
レンズ206とCCD207との左右の位置を調整するためには、接続部材311をレンズベース301に取り付けているネジ331a、331bを緩める。ネジ331a、331bが挿入されている穴部329a、329bのCCD207の左右方向における長さがネジ331a、331bの径より大きくなっているので、ネジ331a、331bは穴部329a、329b内を左右に動けるようになる。つまり、レンズ206とCCD207との左右の位置の調整が可能になる。そして、レンズ206とCCD207との左右の位置を適切に調整し、再度ネジ331a、331bを締める。このようにして、レンズ206とCCD207との左右の位置を調整する。
【0100】
また、レンズ206に対してCCD207の位置を上げるには、CCD取付板314を接続部材311に取り付けているネジ317a、317bを緩める。これにより、CCD取付部314と接続部材311との間隔が離れる。この結果、レンズ206に対してCCD207の位置が上がることになる。また、この場合であっても、スプリング315a、315bがCCD取付板314を上方に、接続部材311を下方に付勢しているので、CCD取付部314と接続部材311との間隔が一定に保たれる。
【0101】
また、レンズ206に対してCCD207の位置を下げるには、CCD取付板314を接続部材311に取り付けているネジ317a、317bを締める。これにより、CCD取付部314と接続部材311との間隔が近くなる。この結果、レンズ206に対してCCD207の位置が下がることになる。また、この場合であっても、スプリング315a、315bがCCD取付板314を上方に、接続部材311を下方に付勢しているので、CCD取付部314と接続部材311との間隔が一定に保たれる。
【0102】
次に、レンズ206とCCD207との距離の調整について、図12を用いて説明する。図12は、上記実施の形態にかかるレンズとCCDとの距離の調整を説明するための図である。
【0103】
レンズ206とCCD207との距離の調整をする際には、まず、ネジ340を緩め、レンズ206がレンズ保持穴306内をCCD207の方向に沿って移動できるようにする。次に、露出したレンズ206の前端1202および後端1203を治具1201により挟持する。次に、治具1201をレンズ206の光軸方向に沿って動かす。そして、レンズ206とCCD207との距離が適切な距離になったら、ネジ340を締めて位置決めをする。
【0104】
ここで着目すべき点は、レンズ206の上面が遮光カバー208により覆われないことである。これにより、遮光カバー208を取り付けた状態のままで、治具1201によりレンズ206の前端1202と後端1203とを狭持でき、レンズ206の移動方向に対してレンズ206を平行に保持してスムースに移動させることができる。
【0105】
次に、読取装置101のピント調整および倍率調整について、図13を用いて説明する。図13は、上記実施の形態にかかる読取装置のピント調整および倍率調整を説明するための図である。
【0106】
読取装置101の倍率調整を行う際は、レンズユニット204を図2に示すレンズ取付板205に取り付け、次に読取装置に載置された原稿の原稿面とレンズユニット204との位置関係を調整する。具体的には、レンズユニット204のラック209をレンズ取付板205のスケール210に沿って移動させることで、レンズユニット204を原稿面に対して前後に移動させる。このようにして、読取装置101の倍率調整を行う。
【0107】
読取装置101のピント調整をする際には、レンズユニット204を読取装置101に組込んだ状態で倍率調整が終了した後に、上述したように治具1201を用いてレンズ206とCCD207との距離の調整することで、レンズ206とCCD207の像面との距離を調整する。このようにして、読取装置101のピント調整を行う。
【0108】
以上説明したように、上記実施の形態によれば、遮光カバー208の高さをレンズ206の高さより低くすることにより、レンズ206の上面は遮光カバー208により覆われないようにできる。これにより、遮光カバー208を取り付けた状態のままで、レンズ206を前端と後端とで狭持でき、レンズ206の移動方向に対してレンズ206を平行に保持してスムースに移動させることができる。その結果、遮光カバー208を取り付けた状態で、複雑な治具を用いることなく、ピント調整を行うことが可能となり、読取精度を向上させることができる。また、読取装置101の高さを、レンズ206以上の高さを基準に設計する必要がなくなるので、その分装置の小型化を図ることができる。
【0109】
なお、上記実施の形態では、本読取装置101を複写機100に搭載した形態で説明したが、本読取装置101をファクシミリ機能、複写機能、プリンタ機能等を有する複合機に搭載した形態であっても良い。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遮光カバーを取り付けた状態であっても、レンズ前端および後端が露出するので、複雑な治具を用いることなく、レンズをスムースに移動させてピント調整を行うことができる。また、前記遮光カバーの高さを、前記レンズを通過する光路を妨げない高さとすることより、前記遮光カバーの高さを前記レンズの高さより低くした場合であっても、前記遮光カバーが光路を妨げることはないので、遮光カバーとしての機能を果しつつ、ピント調整の際にスムースにレンズを移動させることができる。また、遮光カバーで前記レンズの光電変換手段側の上面は覆わないが両側を覆うことにより、レンズの両端から入り込む迷光を遮断するので、光電変換手段にレンズの出力光以外の外光が入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止できる。さらに、レンズの両側を覆っている部分を2重壁構造とすることにより、固定用のつめのために外壁に設けられた溝から入る外光を内壁で遮蔽できるので、固定用のためのつめを設けたためにわずかな隙間からも迷光が光電変換素子に入り込むのを防止し、読取精度が低下するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる読取装置が搭載される複写機の概略構成図
【図2】上記実施の形態にかかる読取装置の上面図
【図3】上記実施の形態にかかるレンズユニットの斜視図
【図4】上記実施の形態にかかるレンズユニットの上面図
【図5】上記実施の形態にかかるレンズユニットからレンズおよび遮光カバーを外した状態の斜視図
【図6】上記実施の形態にかかる遮光カバーを上方からみた斜視図
【図7】上記実施の形態にかかる遮光カバーを下方からみた斜視図
【図8】上記実施の形態にかかる遮光カバーの側面図
【図9】上記実施の形態にかかるレンズユニットの断面図
【図10】上記実施の形態にかかる遮光カバーの光遮蔽を説明するための、レンズユニットの上面図
【図11】上記実施の形態にかかるレンズとCCDとの左右および高さの位置調整を説明するための図
【図12】上記実施の形態にかかるレンズとCCDとの距離の調整を説明するための図
【図13】上記実施の形態にかかる読取装置のピント調整および倍率調整を説明するための図
【図14】従来の遮光カバーを持つレンズユニットおよびレンズの位置を調整する調整器の斜視図
【図15】従来のレンズユニットの断面図
【図16】従来のレンズユニットを上面から見た図
【符号の説明】
100 複写機
101 読取装置
204 レンズユニット
205 レンズ取付板
206 レンズ
207 CCD
208 遮光カバー
209 ラック
301 レンズベース
306 レンズ保持穴
307 レンズ押さえバネ
311 接続部材
314 CCD取付板
318 上面部
323 CCDスペーサ
326 取付部
328 ベース部
332 開口部
601 光路
602 上面部
603a、603b 側壁
604a、604b 突出面
605a、605b 内壁
607a、607b 外壁
608a、608b 係合片
609a、609b つめ
610a、610b、611a、611b 切り欠き
612 後壁
614 ひさし部
1201 治具

Claims (4)

  1. 原稿からの反射光を集光するレンズと、このレンズからの出力光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記レンズと前記光電変換手段との間に配置され前記レンズからの出力光以外の外光が前記光電変換手段に入光するのを遮断する遮光カバーとを具備し、前記遮光カバーの高さは、前記レンズの高さより低く且つ前記レンズを通過する光路を妨げない高さであり、前記遮光カバーは、レンズの光電変換手段側の上面を覆わず、且つ前記レンズの光電変換手段側の両側を覆い、この覆っている部分は2重壁構造になっており、固定用のつめのために外壁に設けられた溝から入る外光を内壁が遮蔽することを特徴とする読取装置。
  2. 光電変換手段を取り付ける光電変換手段取付板を設け、この光電変換手段取付板はその上辺をレンズ側に曲げ、また、前記遮光カバーの光電変換手段側は前記光電変換手段取付板の曲げた部分の下方に差込まれて固定されていることを特徴とする請求項1記載の読取装置。
  3. 光電変換手段を取り付ける光電変換手段取付板を設け、この光電変換手段取付板はその上辺をレンズ側に曲げ、また、前記遮光カバーの光電変換手段側はその上辺に光電変換手段側に突き出たひさし部を設けて、このひさし部を前記光電変換手段取付板の曲げた部分の下方に差込み固定したことを特徴とする請求項1記載の読取装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかの読取装置を用いた複写機又は複合機。
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