JP3954860B2 - ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布、炭素繊維不織布ロール、及び炭素繊維不織布の製造方法 - Google Patents

ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布、炭素繊維不織布ロール、及び炭素繊維不織布の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3954860B2
JP3954860B2 JP2002038831A JP2002038831A JP3954860B2 JP 3954860 B2 JP3954860 B2 JP 3954860B2 JP 2002038831 A JP2002038831 A JP 2002038831A JP 2002038831 A JP2002038831 A JP 2002038831A JP 3954860 B2 JP3954860 B2 JP 3954860B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
fiber nonwoven
carbon fiber
pan
polyacrylonitrile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002038831A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003239164A (ja
Inventor
賢司 島崎
慎太郎 田中
祐介 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Rayon Co Ltd
Original Assignee
Toho Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toho Rayon Co Ltd filed Critical Toho Rayon Co Ltd
Priority to JP2002038831A priority Critical patent/JP3954860B2/ja
Publication of JP2003239164A publication Critical patent/JP2003239164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3954860B2 publication Critical patent/JP3954860B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Inert Electrodes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱性、断熱性に優れ、厚さが薄く且つ電気伝導性が良いと共に巻回時及び/又は巻回後に巻き皺が発生しないポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維不織布、その不織布の製造方法、及びその不織布を筒状に巻回してなるロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
PAN系炭素繊維不織布は、耐熱性、断熱性に優れ且つ通電性が良いので、電極材等に応用される。特に、薄いシート状のPAN系炭素繊維不織布は、高分子電解質型燃料電池用の炭素繊維材料として有用な素材である。
【0003】
これらの用途への応用に際しては、PAN系炭素繊維不織布は、樹脂、セラミック、触媒等を用いる、撥水処理や、電解質膜との一体化処理などの連続処理が施される場合がある。この場合、効率の良い連続処理が望まれるため、上記不織布は長尺の巻き形状(ロールの形態)で使用される。また、製品出荷に際しても通常その製品形態は長尺のロールである。
【0004】
図5は、長尺のロール72の一例を示すもので、芯材74の周囲にPAN系炭素繊維不織布76を渦巻状に巻回している。
【0005】
しかし、PAN系炭素繊維不織布は賦形性が良い場合であっても、そのロール72に巻回したPAN系炭素繊維不織布76は、ロール72中心Pを基準として内側表面78に、幅方向の巻き皺80が発生し易く、このため不織布の製品としての品位が低下し、製品率が低下する問題がある。また、PAN系炭素繊維不織布は、上記撥水処理や、電解質膜との一体化処理などの連続処理が施される場合、剛性が高くなる。不織布の剛性が高くなると、賦形性が悪くなり、ロールの内側表面における巻き皺は更に発生し易くなり、不織布の製品としての品位が低下し、製品率が低下する問題はますます大きくなる。
【0006】
高分子電解質型燃料電池用電極材には、前述のように従来よりPAN系酸化繊維不織布に樹脂等を含有させ、圧縮処理した後に炭素化したPAN系炭素繊維不織布がある。この炭素繊維材料は、電池のコンパクト化の為、より薄くて電極材特性が良好で均一な炭素繊維不織布が求められている。
【0007】
しかし、電極材製造原料として供給される炭素繊維不織布ロールは、前述のようにロール内面に幅方向の巻き皺が多く存在し、これらが均一な電極材の製造に支障を来している場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、解決すべき上記問題について鋭意検討した結果、高分子電解質型燃料電池用電極材に炭素繊維不織布を応用するには、次の特徴を有する炭素繊維不織布が好ましいと考えた。
(1)炭素繊維不織布の一方の表面は、巨視的には平滑な面であるが、微視的には酸素や水素との接触効率の高く、通気性の良い、粗な表面であること。
(2)炭素繊維不織布の他方の表面は、高分子電解質膜との密着性が良い表面であること。即ち巨視的にも微視的にも平滑な面であること。
(3)炭素繊維不織布は、撥水処理や、電解質膜との一体化処理等を連続的に処理可能な物性を有すること。
(4)(3)の処理は、不織布の剛性を高め、賦形性を悪くするため、不織布をロールの形態にする場合、ロール内面に巻き皺が発生し易くなるものであるが、(3)の処理を施す場合でも、ロール内面に巻き皺を発生しない炭素繊維不織布であること。
【0009】
本発明者等は、更に検討を重ねた結果、一方の面の剛軟度(後述する測定方法により測定して得られる物性値)Aが所定範囲にあり、前記一方の面の剛軟度Aと、他方の面の剛軟度Bとの比B/Aが所定範囲にあるPAN系炭素繊維不織布は、上記の好ましい特徴を有する炭素繊維不織布であることを知得した。
【0010】
また、このPAN系炭素繊維不織布は、PAN系酸化繊維不織布若しくはPAN系炭素繊維不織布の一方の面のみ樹脂をコーティング処理し、必要に応じて圧縮処理し、次いで不活性ガス雰囲気下、加熱処理することによって製造できることを知得した。
【0011】
更に、上記PAN系炭素繊維不織布における剛軟度Aの面(A面)を巻回時の外面として、前記不織布が巻回されてなる炭素繊維不織布ロールは、ロール内面(剛軟度Bの面(B面))に巻き皺がないことを知得し、本発明を完成するに至った。
【0012】
従って、本発明の目的とするところは、上記問題を解決したPAN系炭素繊維不織布、炭素繊維不織布ロール、及び炭素繊維不織布の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明は、以下に記載するものである。
【0014】
〔1〕 一方の面の剛軟度Aが2〜10mNcmであり、前記一方の面の剛軟度Aと、他方の面の剛軟度Bとの比B/Aが5.5〜30であるポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布。
【0015】
〔2〕 厚さ方向の電気抵抗値が3.5mΩ以下である、〔1〕に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布。
【0016】
〔3〕 厚さが0.20〜0.50mm、目付が60〜150g/m2である〔1〕に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布。
【0017】
〔4〕 ポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布の一方の面のみを、濃度1〜20質量%の樹脂水溶液によりコーティング処理し、樹脂の含浸深さが前記不織布厚さに対して5〜35%のポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布を得、前記コーティング処理後のポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布を、不活性ガス雰囲気下、温度1300〜2500℃で0.5〜10分間加熱処理することを特徴とするポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布の製造方法。
【0018】
〔5〕 ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布の一方の面のみを、濃度1〜20質量%の樹脂水溶液によりコーティング処理し、樹脂の含浸深さが前記不織布厚さに対して5〜35%のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布を得、前記コーティング処理後のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布を、不活性ガス雰囲気下、温度1300〜2500℃で0.5〜10分間加熱処理することを特徴とするポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布の製造方法。
【0019】
〔6〕 〔1〕に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布における剛軟度Aの面を巻回時の外面として、前記不織布が直径70〜350mmの芯材に巻回されてなる炭素繊維不織布ロール。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0021】
本発明のPAN系炭素繊維不織布は、一方の面の剛軟度Aが2〜10mNcmであり、前記一方の面の剛軟度Aと、他方の面の剛軟度Bとの比B/Aが5.5〜30である。
【0022】
この不織布を巻回して形成したロールは、剛軟度Aの面をロール中心から外側に、剛軟度Bの面を内側になるように不織布を巻回した場合、炭素繊維不織布ロールの剛軟度Bの面に巻き皺が発生するのを抑制する効果が高い。
【0023】
不織布における剛軟度Aが2mNcm未満の場合は、不織布が柔らか過ぎて剛軟度Aの面に皺が発生し易い、並びに、剛軟度Aの面が巨視的に平滑な面になりにくいなどの不具合を生ずるので好ましくない。
【0024】
不織布における剛軟度Aが10mNcmを超える場合は、剛軟度Aの面を外側にする不織布ロールのB面に巻き皺が発生し易い、並びに、不織布を高分子電解質型燃料電池用電極材として応用時、ガスの拡散性が低下する、及び電池性能が低下するなどの不具合を生ずるので好ましくない。
【0025】
剛軟度Aと剛軟度Bとの比B/Aが5.5未満の場合は、剛軟度Aの面を外側にする不織布ロールの巻き皺発生抑制効果が低下し、B面に巻き皺が発生し易くなるので好ましくない。
【0026】
剛軟度Aと剛軟度Bとの比B/Aが30を超える場合は、剛軟度Aの面を外側にする不織布ロールのB面に巻き皺が発生し易くなるので好ましくない。
【0027】
PAN系炭素繊維不織布の厚さ方向の電気抵抗値は、後述する測定方法により測定して得られる電気抵抗値で3.5mΩ以下が好ましく、通常は0.5〜3.5mΩである。
【0028】
PAN系炭素繊維不織布の厚さは、高分子電解質型燃料電池用電極材とする場合は、0.20〜0.50mmが好ましい。
【0029】
PAN系炭素繊維不織布の厚さが0.20mm未満の場合は、この炭素繊維不織布を高分子電解質型燃料電池用電極材として用いる場合、電極材の通電性は高いが、炭素化時、強度が低下する及び炭素微粉末が発生しやすいなどの不具合を生ずるので好ましくない。
【0030】
PAN系炭素繊維不織布の厚さが0.50mmを超える場合は、この炭素繊維不織布を高分子電解質型燃料電池用電極材として用いる場合、電極材の通電性が低く、電池性能が低下するので好ましくない。
【0031】
PAN系炭素繊維不織布の目付は、60〜150g/m2が好ましい。
【0032】
PAN系炭素繊維不織布の目付が60g/m2より低い場合は、炭素繊維不織布の強力が低下するなどの不具合を生ずるので好ましくない。
【0033】
PAN系炭素繊維不織布の目付が150g/m2を超える場合は、厚さ方向の電気抵抗値が増加するなどの不具合を生ずるので好ましくない。
【0034】
PAN系炭素繊維不織布の嵩密度は、0.15〜0.35g/cm3が好ましい。
【0035】
PAN系炭素繊維不織布の嵩密度が0.15g/cm3未満の場合は、この炭素繊維不織布を高分子電解質型燃料電池用電極材とするとき、電極材の通電性が低く、電池性能が低下するので好ましくない。
【0036】
PAN系炭素繊維不織布の嵩密度が0.35g/cm3を超える場合は、この炭素繊維不織布を高分子電解質型燃料電池用電極材とするとき、電極材の通電性は高いが、不活性ガス雰囲気下での加熱処理時、即ち炭素化時、強度が低下する及び炭素微粉末が発生し易いなどの不具合を生ずるので好ましくない。
【0037】
本発明のPAN系炭素繊維不織布は、種々の方法で製造でき、特に制限がない。以下に好ましい製造方法の例を示す。
【0038】
その一例は、PAN系酸化繊維不織布の一方の面のみを、濃度1〜20質量%の樹脂水溶液によりコーティング処理し、樹脂の含浸深さが前記不織布厚さに対して5〜35%のPAN系酸化繊維不織布を得る。その後、前記コーティング処理したPAN系酸化繊維不織布を、必要に応じて圧力0.5〜10MPa、温度150〜250℃で圧縮処理する。次いで、前記必要に応じて圧縮処理したPAN系酸化繊維不織布を、不活性ガス雰囲気下、温度1300〜2500℃で0.5〜10分間加熱処理する(炭素化)。
【0039】
このPAN系炭素繊維不織布の製造方法において、原料のPAN系酸化繊維不織布は、種々の方法で製造でき、特に制限がない。
【0040】
例えば、この原料のPAN系酸化繊維不織布は、PAN系酸化繊維のカットファイバーを混打綿加工後、カーディングしてウェッブを得、このウェッブをニードルパンチ法等によりパンチング処理することによって製造することができる。これらの加工方法は従来公知の方法が適宜採用できる。
【0041】
まず、PAN系酸化繊維不織布の一方の面(片面)のみを、濃度1〜20質量%の樹脂水溶液によりコーティング処理する。
【0042】
不織布の片面のみのコーティング処理方法は、ローラーによる片面コート法、片面ナイフコート法等の方法が採用できる。
【0043】
図1はローラーによる片面コート法の一例を示す概略説明図であり、図2は片面ナイフコート法の一例を示す概略説明図であり、図3はコーティング処理後のPAN系酸化繊維不織布の一例を示す模式的側面図である。
【0044】
図1において、2はPAN系酸化繊維不織布であり、この不織布2を、上部ローラー4aと下部ローラー4bとの間を通過させる。下部ローラー4bの下半分は、樹脂浴6に張った樹脂水溶液8に浸っている。回転している下部ローラー4b表面に付着している樹脂水溶液8は不織布2の下面で不織布に転写される。図1において、10、12及び14は不織布搬送用ローラーである。
【0045】
図2において、22はPAN系酸化繊維不織布であり、この不織布22を、漏斗状の樹脂浴24の下端と、ローラー26との間を通過させる。樹脂浴24に入れられた樹脂水溶液28は、樹脂浴24の下端において不織布22の上面にコーティングされる。樹脂コーティング後、不織布22を、ナイフ30の下端と、ローラー32との間を通過させる。過剰にコーティングされた樹脂は、ナイフ30の下端において除去される。図2において、34a及び34bは、それぞれ不織布搬送用の上部ローラー及び下部ローラーである。
【0046】
以上のようにして樹脂コーティング処理した後の不織布は、図3に示すように、PAN系酸化繊維不織布42の上部において、樹脂コーティング層44を形成している。
【0047】
コーティング処理用の樹脂水溶液としては、フッ素系樹脂、カルボキシメチルセルローズ(CMC)等のセルローズ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)系樹脂などの水溶液又は乳濁液(エマルジョン)が好ましい。
【0048】
樹脂水溶液の粘度は、樹脂の種類や濃度等によって変化するが、0.1〜10Pa・s(100〜10000センチポアズ)が好ましい。
【0049】
樹脂水溶液の粘度が0.1Pa・s未満の場合は、樹脂が他方の面(反対面)へ滲み出したり、含浸深さの上限を超えてしまい所定の含浸深さ範囲内に調整できなくなるので好ましくない。
【0050】
樹脂水溶液の粘度が10Pa・sを超える場合は、PAN系酸化繊維不織布の表面に均一にコートできなくなるので好ましくない。
【0051】
PAN系酸化繊維不織布を、耐熱材料や断熱材料等に応用する場合は、樹脂水溶液において、チタン及び珪素等の無機化合物、並びに、カーボンナノチューブ、カーボンウイスカー及びカーボンブラック等の炭素微粒子などの添加物を樹脂量に対し1〜50質量%加えてもよい。
【0052】
上記樹脂以外の添加物の形状が粒子状の場合、その直径は0.01〜10μmが好ましく、添加物の形状が繊維状の場合、その直径は0.01〜20μm、長さは1.0〜100μmが好ましい。
【0053】
以上のようにしてPAN系酸化繊維不織布を樹脂水溶液でコーティング処理することにより、樹脂の含浸深さが不織布厚さに対して5〜35%のPAN系酸化繊維不織布を得る。
【0054】
樹脂の含浸深さが不織布厚さに対して5%未満の場合は、この酸化繊維不織布から得られる炭素繊維不織布の剛軟度Aが2mNcm未満になるので好ましくない。
【0055】
樹脂の含浸深さが不織布厚さに対して35%を超える場合は、この酸化繊維不織布から得られる炭素繊維不織布の剛軟度Aが10mNcmを超えるので好ましくない。
【0056】
上記コーティング処理後のPAN系酸化繊維不織布は、必要に応じ圧力0.5〜10MPa、温度150〜250℃で圧縮処理する。この必要に応じて圧縮処理された後のPAN系酸化繊維不織布は、窒素ガス、二酸化炭素、アルゴンガス等の不活性ガス雰囲気下、温度1300〜2500℃で0.5〜10分間加熱処理することにより即ち炭素化することにより目的とするPAN系炭素繊維不織布を得る。
【0057】
上記の製造方法において、原料不織布としては、PAN系酸化繊維不織布に代わって、PAN系炭素繊維不織布を用いても良い。
【0058】
この場合は、PAN系炭素繊維不織布の一方の面のみを、濃度1〜20質量%の樹脂水溶液によりコーティング処理し、樹脂の含浸深さが前記不織布厚さに対して5〜35%のPAN系炭素繊維不織布を得、前記コーティング処理後のPAN系炭素繊維不織布を、必要に応じて圧力0.5〜10MPa、温度150〜250℃で圧縮処理し、前記必要に応じて圧縮処理された後のPAN系炭素繊維不織布を、不活性ガス雰囲気下、温度1300〜2500℃で0.5〜10分間加熱処理することになる。
【0059】
以上の製造方法等で得られる本発明のPAN系炭素繊維不織布は、これを用いてロールにする場合、その不織布における剛軟度Aの面をロールの外方に向け、内直径70〜350mmの芯材に巻回することにより、ロール内面(剛軟度Bの面)に巻き皺がない炭素繊維不織布ロールを得ることができる。
【0060】
【実施例】
本発明を以下の実施例及び比較例により具体的に説明する。
【0061】
以下の実施例及び比較例の条件により酸化繊維不織布、及び炭素繊維不織布を作製した。原料酸化繊維、酸化繊維ウェッブ、酸化繊維不織布、及び炭素繊維不織布の諸物性値を、以下の方法により測定した。
【0062】
比重:液置換法(JIS R 7601、置換液:エチルアルコール)により測定した。
【0063】
厚さ:直径30mmの円形圧板で200gの荷重(2.8kPa)時の厚さを測定した。
【0064】
目付:酸化繊維不織布又は炭素繊維不織布の寸法及び質量から、単位面積当たりの質量を算出した。
【0065】
嵩密度:上記条件により測定した厚さ及び目付から算出した。
【0066】
剛軟度:JIS L 1096記載の方法(B法)に準拠して測定した。具体的には、炭素繊維不織布から、2cm×約15cmの試験片をたて方向及びよこ方向にそれぞれ5枚採取し、図4の概略側面図に示す試験機を用い、以下の手順で炭素繊維不織布の剛軟度を測定した。
【0067】
まず、試験機本体52と移動台54の上面が一致するようにしてから、その上に試験片56及びウエイト58を取り付けた。ウエイト58は、試験片56上に試験機本体52と移動台54の境界からわずかに移動台54側に出るように置いた。次に、静かにハンドル60を回して移動台54を降下させ、試験片56の自由端が移動台54の境界から離れるときのδの値をスケール62によって読んだ。
【0068】
試験片56の単位面積当たりの質量(g/cm3)を量り、次の式
t=WL4/8δ
ここに、Bt:剛軟度(mN・cm)
W:試験片56の単位面積当たりの重力(mN/cm3
L:試験片56の長さ(cm)
δ:スケール62の読み(cm)
によって剛軟度(mN・cm)を求め、試験片56のたて方向及びよこ方向の各5枚合計10枚におけるA面及びB面それぞれについて剛軟度を測り、10枚の平均値を算出し、これらの値をそれぞれ剛軟度A及び剛軟度Bとした。図4において、64はバーニャであり、66は水準器である。
【0069】
電気抵抗値:2枚の50mm角(厚さ10mm)の金メッキした電極に炭素繊維不織布の両面を圧力1MPaで挟み、両電極間の電気抵抗値(R(mΩ))を測定し、これをその厚さにおける抵抗値と表示した。
【0070】
セル電圧:炭素繊維不織布を50mm角にカットし、これに触媒(Pt−Ru)を0.3mg/cm2担持させて、高分子電解質型燃料電池電極材を得た。高分子電解質膜(ナフィオン117)の両側に、上記50mm角にカットした電極材を接合してセルを構成し、温度80℃、電流密度1.6A/cm2においてセル電圧を測定した。
【0071】
実施例1
表1に示すように、繊度2.0dtex、比重1.39のPAN系酸化繊維のカットファイバー(カット長51mm)を混打綿加工後、カーディングし、目付28g/m2、幅120cmのウェッブを得た。
【0072】
上記ウェッブを、ニードルパンチ法によりパンチング処理(打込み本数300本/in2(300本/(2.54cm)2))し、目付148g/m2、厚さ0.80mm、嵩密度0.185g/cm3、幅120cmのPAN系酸化繊維不織布を得た。
【0073】
このPAN系酸化繊維不織布を、PVA水溶液(濃度3.5質量%)により片面(B面)のみを図1に示すローラーによる片面コート装置を用いてコーティング処理し、PVAの含浸深さが不織布厚さに対して20%のPAN系酸化繊維不織布を得た。
【0074】
このコーティング処理後のPAN系酸化繊維不織布を、圧力1MPa、温度180℃で圧縮処理した。
【0075】
この圧縮処理後のPAN系酸化繊維不織布を、窒素雰囲気下の炭素化装置に連続的に通して、処理温度1600℃で3分間炭素化し、PAN系炭素繊維不織布を得た。
【0076】
このPAN系炭素繊維不織布は、表1に示すように目付が85g/m2、厚さが0.42mm、嵩密度が0.202g/cm3、電気抵抗値が2.3mΩ、セル電圧が0.72Vであった。更に、剛軟度Aが5mNcm、剛軟度Bが45mNcm、剛軟度比B/Aが9.0であり、且つA面を外側、B面を内側にして直径3in(76.2mm)の紙管に巻回した後の皺の発生はなく、良好な物性の不織布であった。
【0077】
実施例2
実施例1のPAN系酸化繊維不織布を、PVA水溶液(濃度5.0質量%)により片面(B面)のみを図1に示すローラーによる片面コート装置を用いてコーティング処理し、PVAの含浸深さが不織布厚さに対して15%のPAN系酸化繊維不織布を得た。
【0078】
このコーティング処理後のPAN系酸化繊維不織布を、圧力5MPa、温度200℃で圧縮処理した。
【0079】
この圧縮処理後のPAN系酸化繊維不織布を、窒素雰囲気下の炭素化装置に連続的に通して、処理温度1600℃で3分間炭素化し、PAN系炭素繊維不織布を得た。
【0080】
得られたPAN系炭素繊維不織布は、表1に示すように目付が87g/m2、厚さが0.34mm、嵩密度が0.256g/cm3、電気抵抗値が2.2mΩ、セル電圧が0.71Vであった。更に、剛軟度Aが10mNcm、剛軟度Bが75mNcm、剛軟度比B/Aが7.5であり、且つA面を外側、B面を内側にして直径3in(76.2mm)の紙管に巻回した後の皺の発生はなく、良好な物性の不織布であった。
【0081】
実施例3
実施例1のPAN系酸化繊維不織布を、PVA水溶液(濃度10.0質量%)により片面(B面)のみを図1に示すローラーによる片面コート装置を用いてコーティング処理し、PVAの含浸深さが不織布厚さに対して10%のPAN系酸化繊維不織布を得た。
【0082】
このコーティング処理後のPAN系酸化繊維不織布を、圧力1MPa、温度180℃で圧縮処理した。
【0083】
この圧縮処理後のPAN系酸化繊維不織布を、窒素雰囲気下の炭素化装置に連続的に通して、処理温度1600℃で3分間炭素化し、PAN系炭素繊維不織布を得た。
【0084】
得られたPAN系炭素繊維不織布は、表1に示すように目付が92g/m2、厚さが0.29mm、嵩密度が0.288g/cm3、電気抵抗値が2.0mΩ、セル電圧が0.73Vであった。更に、剛軟度Aが7mNcm、剛軟度Bが97mNcm、剛軟度比B/Aが13.9であり、且つA面を外側、B面を内側にして直径3in(76.2mm)の紙管に巻回した後の皺の発生はなく、良好な物性の不織布であった。
【0085】
【表1】
Figure 0003954860
【0086】
比較例1
実施例1のPAN系酸化繊維不織布を、CMC水溶液(濃度15.0質量%)により片面(B面)のみを図1に示すローラーによる片面コート装置を用いてコーティング処理し、CMCの含浸深さが不織布厚さに対して10%のPAN系酸化繊維不織布を得た。
【0087】
このコーティング処理後のPAN系酸化繊維不織布を、圧力1MPa、温度180℃で圧縮処理した。
【0088】
この圧縮処理後のPAN系酸化繊維不織布を、窒素雰囲気下の炭素化装置に連続的に通して、処理温度1600℃で3分間炭素化し、PAN系炭素繊維不織布を得た。
【0089】
得られたPAN系炭素繊維不織布は、表2に示すように目付が95g/m2、厚さが0.29mm、嵩密度が0.328g/cm3、電気抵抗値が4.1mΩ、セル電圧が0.59Vであった。更に、剛軟度Aが5mNcm、剛軟度Bが159mNcm、剛軟度比B/Aが31.8であり、且つA面を外側、B面を内側にして直径3in(76.2mm)の紙管に巻回した後、皺が発生し、良好な物性の不織布ではなかった。
【0090】
比較例2
実施例1のPAN系酸化繊維不織布において、浸漬法によるコート装置を用いて、まず一方の面(A面)をPVA水溶液(濃度1.0質量%)に浸漬し、A面におけるPVAの含浸深さを不織布厚さに対して25%にした。次に他方の面(B面)をPVA水溶液(濃度5.0質量%)に浸漬し、B面におけるPVAの含浸深さを不織布厚さに対して15%にし、A面、B面それぞれがコーティング処理されたPAN系酸化繊維不織布を得た。
【0091】
このコーティング処理後のPAN系酸化繊維不織布を、圧力5MPa、温度200℃で圧縮処理した。
【0092】
この圧縮処理後のPAN系酸化繊維不織布を、窒素雰囲気下の炭素化装置に連続的に通して、処理温度1600℃で3分間炭素化し、PAN系炭素繊維不織布を得た。
【0093】
得られたPAN系炭素繊維不織布は、表2に示すように目付が86g/m2、厚さが0.35mm、嵩密度が0.246g/cm3、電気抵抗値が3.9mΩ、セル電圧が0.61Vであった。更に、剛軟度Aが74mNcm、剛軟度Bが74mNcm、剛軟度比B/Aが1.0であり、且つA面を外側、B面を内側にして直径3in(76.2mm)の紙管に巻回した後、皺が発生し、良好な物性の不織布ではなかった。
【0094】
【表2】
Figure 0003954860
【0095】
【発明の効果】
本発明のPAN系炭素繊維不織布は、一方の面と他方の面との剛軟度を所定範囲にしたので、これをロールにした場合、その表面に皺を生じない。
【0096】
本発明のPAN系炭素繊維不織布の製造方法は、PAN系酸化繊維不織布の片面に樹脂水溶液を含浸、乾燥させた後、炭素化するもので、簡単な操作で本発明のPAN系炭素繊維不織布を製造できる。
【0097】
更に、上記PAN系炭素繊維不織布における剛軟度Aの面を巻回時の外面として、前記不織布が巻回されてなる炭素繊維不織布ロールは、ロール内面(剛軟度Bの面)に巻き皺がなく、不織布の製品としての品位が高く、製品率も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラーによる片面コート法の一例を示す概略説明図である。
【図2】片面ナイフコート法の一例を示す概略説明図であ
【図3】樹脂コーティング処理後のPAN系酸化繊維不織布の一例を示す模式的側面図である。
【図4】炭素繊維不織布の剛軟度を測定するための試験機の一例を示す概略説明図である。
【図5】従来のPAN系炭素繊維不織布ロールの一例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
2 PAN系酸化繊維不織布
4a 上部ローラー
4b 下部ローラー
6 樹脂浴
8 樹脂水溶液
10、12、14 不織布搬送用ローラー
22 PAN系酸化繊維不織布
24 漏斗状の樹脂浴
26 ローラー
28 樹脂水溶液
30 ナイフ
32 ローラー
34a 不織布搬送用の上部ローラー
34b 不織布搬送用の下部ローラー
42 PAN系酸化繊維不織布
44 樹脂コーティング層
52 試験機本体
54 移動台
56 試験片
58 ウエイト
60 ハンドル
62 スケール
64 バーニャ
66 水準器
L 試験片の長さ
δ スケールの読み
72 PAN系炭素繊維不織布ロール
74 芯材
76 PAN系炭素繊維不織布
78 PAN系炭素繊維不織布ロールの内側表面
80 巻き皺
P PAN系炭素繊維不織布ロール中心

Claims (6)

  1. ポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布の一方の面のみを、ローラーによる片面コート法又は片面ナイフコート法で、濃度1〜10質量%の樹脂水溶液によりコーティング処理し、樹脂の含浸深さが前記不織布厚さに対して5〜35%のポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布を得、前記コーティング処理後のポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布を、不活性ガス雰囲気下、温度1300〜2500℃で0.5〜10分間加熱処理することを特徴とする、方の面の剛軟度Aが2〜10mNcmであり、前記方の面の剛軟度Aと、方の面の剛軟度Bとの比B/Aが5.5〜30であるポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布の製造方法。
  2. ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布の一方の面のみを、ローラーによる片面コート法又は片面ナイフコート法で、濃度1〜10質量%の樹脂水溶液によりコーティング処理し、樹脂の含浸深さが前記不織布厚さに対して5〜35%のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布を得、前記コーティング処理後のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布を、不活性ガス雰囲気下、温度1300〜2500℃で0.5〜10分間加熱処理することを特徴とする、方の面の剛軟度Aが2〜10mNcmであり、前記方の面の剛軟度Aと、方の面の剛軟度Bとの比B/Aが5.5〜30であるポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の製造方法により得られる、方の面の剛軟度Aが2〜10mNcmであり、前記方の面の剛軟度Aと、方の面の剛軟度Bとの比B/Aが5.5〜30であるポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布。
  4. 厚さ方向の電気抵抗値が3.5mΩ以下である、請求項3に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布。
  5. 厚さが0.20〜0.50mm、目付が60〜150g/m2である請求項3に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布。
  6. 請求項3に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布における剛軟度Aの面を巻回時の外面として、前記不織布が直径70〜350mmの芯材に巻回されてなる炭素繊維不織布ロール。
JP2002038831A 2002-02-15 2002-02-15 ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布、炭素繊維不織布ロール、及び炭素繊維不織布の製造方法 Expired - Fee Related JP3954860B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002038831A JP3954860B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布、炭素繊維不織布ロール、及び炭素繊維不織布の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002038831A JP3954860B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布、炭素繊維不織布ロール、及び炭素繊維不織布の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003239164A JP2003239164A (ja) 2003-08-27
JP3954860B2 true JP3954860B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=27780044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002038831A Expired - Fee Related JP3954860B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布、炭素繊維不織布ロール、及び炭素繊維不織布の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3954860B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5398297B2 (ja) * 2009-02-20 2014-01-29 三菱レイヨン株式会社 多孔質炭素電極基材の製造方法
JP5672239B2 (ja) 2009-12-09 2015-02-18 日清紡ホールディングス株式会社 フレキシブル炭素繊維不織布
JP6011859B2 (ja) * 2012-12-26 2016-10-19 三菱レイヨン株式会社 多孔質電極基材前駆体シートの製造方法および多孔質電極基材前駆体シート
CN108743044A (zh) * 2018-06-25 2018-11-06 张家港市金星纺织有限公司 一种新型透液性纤维布

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003239164A (ja) 2003-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7078027B2 (ja) 多孔質電極基材及びその製造方法
EP3276718B1 (en) Porous carbon electrode base material, method for manufacturing same, gas diffusion layer, and membrane-electrode assembly for fuel cell
EP2395585A1 (en) Porous electrode substrate, method for producing the same, membrane-electrode assembly, and solid polymer-type fuel cell
CN109314252B (zh) 气体扩散电极和燃料电池
KR102597863B1 (ko) 가스 확산 전극
KR102168366B1 (ko) 다공질 탄소 시트 및 그의 전구체 섬유 시트
CN111430154A (zh) 一种自支撑三维多孔MXene电极及其制备方法和应用
JP6743805B2 (ja) 炭素シート、ガス拡散電極基材、および燃料電池
TW201806739A (zh) 氣體擴散電極基材、積層體及燃料電池
JP3954860B2 (ja) ポリアクリロニトリル系炭素繊維不織布、炭素繊維不織布ロール、及び炭素繊維不織布の製造方法
JP4409211B2 (ja) 固体高分子型燃料電池用多孔質電極基材の製造方法
JP2002270191A (ja) 炭素電極基材及びその製造方法
JP4353672B2 (ja) ポリアクリロニトリル系炭素繊維紡績糸織物、炭素繊維紡績糸織物ロール、及び炭素繊維紡績糸織物の製造方法
JP2004214072A (ja) 炭素繊維シート及びその製造方法
CN112740446A (zh) 气体扩散层、膜电极接合体及燃料电池
JP2005317240A (ja) 炭素繊維不織布、ガス拡散体、膜−電極接合体および燃料電池
JP4632043B2 (ja) ポリアクリロニトリル系酸化繊維フェルト、炭素繊維フェルト、及びそれらの製造方法
JP7114858B2 (ja) ガス拡散電極、および、燃料電池
JP2003045443A (ja) 高分子電解質型燃料電池電極材用炭素繊維不織布、及びその製造方法
JP7052301B2 (ja) 多孔質電極基材及び、ガス拡散層、及びガス拡散電極とその製造方法
JP2016210666A (ja) カーボンシートの保管方法、複合シートの保管方法、カーボンシート、複合シート、及び巻回体
JP4974700B2 (ja) 炭素繊維シート及びその製造方法
JP2011153384A (ja) 炭素繊維シート及びその製造方法
JP2003166168A (ja) 酸化繊維構造体、炭素繊維構造体、及びこれらの製造方法
JPH09120821A (ja) 固体高分子型燃料電池用電極の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3954860

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees