JP3952548B2 - 無人走行車の制御方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な2つのマスタ輪と,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な1つ以上のスレーブ輪とを有する無人走行車を,所定の走行経路に沿って走行させる無人走行車の制御方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば,図6に示すような,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な3つ以上の車輪W(図6ではW1〜W3の3つ)を有する無人走行車B0を,所定の走行経路に沿って走行させる場合,従来は,上記各車輪W1〜W3の操舵角α1〜α3及び速度V1〜V3に基づいて車体B0の位置・姿勢・進行方向を推定し,該推定値と,予め記憶されている上記所定の走行経路情報との偏差を小さくするように,各車輪W1〜W3の操舵角α1〜α3及び速度V1〜V3を制御していた。
その際,上記車体B0の位置・姿勢・進行方向の推定値は,車輪W1〜W3の軸線の交点として求められた車体の回転中心位置C,各車輪W1〜W3の速度V1〜V3,及び前回得られた車体の位置・姿勢・進行方向の値から求められていた。
また,各車輪の操舵角及び速度を制御する際には,各車輪の軸線が,車体の目標回転中心位置C′を通るように各車輪の操舵角α1〜α3が制御され,上記目標回転中心位置C′から各車輪W1〜W3までの距離に応じて各車輪の速度V1〜V3が制御されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,車体B0が進行方向を変えながら走行している場合には,車体B0は必ずある点を回転中心として走行するため,上述のように,上記各車輪W1〜W3は原則としてその軸線が一点(上記回転中心)で交差するようにそれぞれの操舵角α1〜α3が制御される。しかしながら,各車輪の操舵モータの応答性の違いや外乱などにより,上記各車輪W1〜W3の軸線が一点で交わらない場合には(図7参照),全車輪の交点の平均位置を車体の回転中心と推定して車体の位置・姿勢・進行方向が推定される。ところが,上記各車輪の操舵モータの応答性の違いや外乱などが大きく,各車輪の軸線の交点のズレが大きくなると,車輪同士の進行方向が大きく干渉し,各車輪のモータや車軸に過負荷がかかったり,車体が振動するなどの不具合が発生する場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な2つのマスタ輪と,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な1つ以上のスレーブ輪とを有する無人走行車において,各車輪同士の干渉を最小限に抑えることが可能な無人走行車の制御方法及びその装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の方法は,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な2つのマスタ輪と,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な1つ以上のスレーブ輪とを有する無人走行車を,所定の走行経路に沿って走行させる無人走行車の制御方法において,上記2つのマスタ輪の操舵角を検出する操舵角検出工程と,上記操舵角検出工程で検出された上記マスタ輪の操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の操舵角を制御するスレーブ輪制御工程と,上記2つのマスタ輪の速度を検出する速度検出工程と,上記操舵角検出工程及び上記速度検出工程で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,車体の走行軌跡を推定する推定工程と,上記推定工程で推定された車体の走行軌跡と上記所定の走行経路とに基づいて,上記マスタ輪の速度及び操舵角を制御する走行制御工程とを具備し,上記スレーブ輪制御工程において,上記操舵角検出工程で検出された上記両マスタ輪の操舵角より,該両マスタ輪の軸線の交点を求め,上記スレーブ輪の軸線が上記交点を通るように上記スレーブ輪の操舵角を制御すると共に,上記操舵角検出工程及び上記速度検出工程で検出された上記マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の速度を制御することを特徴とする無人走行車の制御方法として構成されている。
また,上記スレーブ輪制御工程は,例えば上記操舵角検出工程で検出された上記両マスタ輪の操舵角より該両マスタ輪の軸線の交点を求め,上記速度検出工程で検出された上記両マスタ輪の速度と,上記交点から各車輪までの距離の比とを用いて,上記スレーブ輪の速度を制御するように構成できる。
更に,上記推定工程は,例えば上記両マスタ輪の軸線の交点より車体の回転中心位置を求め,上記回転中心位置と上記両マスタ輪との距離,及び上記両マスタ輪の速度を用いて,車体座標系における車体の並進速度,回転速度,及び進行方向を求め,上記車体座標系における車体の並進速度,回転速度,及び進行方向と,前回の制御時における車体の推定位置・姿勢・進行方向とに基づいて,現在の車体の推定位置・姿勢・進行方向を求めるように構成できる。
【0005】
また,上記目的を達成するために本発明の装置は,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な2つのマスタ輪と,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な1つ以上のスレーブ輪とを有する無人走行車を,所定の走行経路に沿って走行させる無人走行車の制御装置において,上記所定の走行経路の情報が予め記憶された地図情報記憶手段と,上記2つのマスタ輪の操舵角を検出する操舵角検出手段と,上記操舵角検出手段で検出された上記両マスタ輪の操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の操舵角を制御するスレーブ輪制御手段と,上記2つのマスタ輪の速度を検出する速度検出手段と,上記操舵角検出手段及び上記速度検出手段で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,車体の走行軌跡を推定する推定手段と,上記推定手段で推定された車体の走行軌跡と上記地図情報記憶手段に記憶された上記所定の走行経路とに基づいて,上記マスタ輪の速度及び操舵角を制御する走行制御手段とを具備し,上記スレーブ輪制御手段が,上記操舵角検出手段で検出された上記両マスタ輪の操舵角より,該両マスタ輪の軸線の交点を求め,上記スレーブ輪の軸線が上記交点を通るように上記スレーブ輪の操舵角を制御すると共に,上記操舵角検出手段及び上記速度検出手段で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の速度を制御することを特徴とする無人走行車の制御装置として構成されている。
【0006】
【作用】
本発明に係る無人走行車の制御装置では,無人走行車の走行中,まず操舵角検出手段及び速度検出手段により,両マスタ輪の操舵角及び移動速度が検出される。そして,スレーブ輪制御手段により,上記両マスタ輪の操舵角の実測値に基づいて,スレーブ輪の操舵角が制御される。その方法としては,例えば上記操舵角検出手段で検出された上記両マスタ輪の操舵角より該両マスタ輪の軸線の交点が求められ,スレーブ輪の軸線が上記交点を通るように上記スレーブ輪の操舵角が制御される。また,スレーブ輪の移動速度は,上記両マスタ輪の操舵角及び移動速度の実測値に基づいて制御される。その方法としては,例えば上記操舵角検出手段で検出された両マスタ輪の操舵角より該両マスタ輪の軸線の交点が求められ,上記速度検出手段で検出された両マスタ輪の速度と,上記交点から各車輪までの距離の比とを用いて,スレーブ輪の速度が制御される。このように,スレーブ輪の操舵角及び移動速度が,両マスタ輪の操舵角及び移動速度の実測値に基づいて制御されるため,従来の制御装置のように各車輪の軸線の交点がズレて車輪同士の進行方向の干渉が大きくなり,各車輪のモータや車軸に過負荷がかかったり車体が振動するなどの不具合が防止される。
【0007】
続いて,推定手段により,上記操舵角検出手段及び速度検出手段で検出された両マスタ輪の操舵角及び移動速度に基づいて,車体の走行軌跡,例えば現在の位置・姿勢・進行方向が推定される。その方法としては,例えば上記両マスタ輪の軸線の交点より車体の回転中心位置が求められ,上記回転中心位置と上記両マスタ輪との距離,及び上記両マスタ輪の速度を用いて,車体座標系における車体の並進速度,回転速度,及び進行方向が求められ,上記車体座標系における車体の並進速度,回転速度,及び進行方向と,前回の制御時における車体の推定位置・姿勢・進行方向とに基づいて,現在の車体の推定位置・姿勢・進行方向が求められる。
続いて,マスタ輪制御手段により,地図情報記憶手段に予め記憶された走行経路上での車体の位置・進行方向・姿勢と,上記推定手段で推定された車体の現在の位置・進行方向・姿勢との偏差を小さくするように両マスタ輪の速度及び操舵角が制御される。このように,2つのマスタ輪のみを用いて車体の現在の位置・姿勢・進行方向が推定され,更に所定の走行経路に近付ける制御についても上記2つのマスタ輪に対して行われるため,上記従来の制御装置のように各車輪の操舵モータの応答性の違いや外乱などが大きくなっても,車体の回転中心は必ず1点に決められ,正確な推定が行える。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して,本発明の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る無人走行車の制御装置A1の概略構成を示す模式図,図2は本発明の実施の形態に係る無人走行車の制御方法の概略処理手順を示すフローチャート,図3は上記制御装置A1による無人走行車B1の制御手順の説明図,図4は上記制御装置A1による無人走行車B1の制御手順の説明図,図5は無人走行車B1の推定位置の算出方法の説明図である。
本実施の形態において制御対象とする無人走行車B1は,図3に示すように,3つの車輪W1〜W3を有している。これら3つの車輪W1〜W3にはそれぞれ図示しない操舵モータと駆動モータとが接続されており,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能である。また,上記3つの車輪W1〜W3のうち,W1とW2をマスタ輪,W3をスレーブ輪とする。
上記無人走行車B1の走行制御を行う制御装置A1は,図1に示すように,無人走行車B1のマスタ輪W1,W2の操舵角検出センサ1,3と,マスタ輪W1,W2の移動速度検出センサ2,4と,上記各検出センサ1〜4に接続されたスレーブ輪制御部5と,上記各検出センサ1〜4に接続された推定部6と,地図情報記憶部7と,上記推定部6及び上記地図情報記憶部7に接続されたマスタ輪制御部8と,上記マスタ輪制御部8に接続されたマスタ輪W1,W2の操舵モータコントローラ9,11,及びマスタ輪W1,W2の駆動モータコントローラ10,12と,上記スレーブ輪制御部5に接続されたスレーブ輪W3の操舵モータコントローラ13及び駆動モータコントローラ14とで構成されている。
上記マスタ輪W1,W2の操舵角検出センサ1,3はそれぞれマスタ輪W1,W2の操舵角を検出し,マスタ輪W1,W2の移動速度検出センサ2,4はそれぞれマスタ輪W1,W2の移動速度を検出する。
上記スレーブ輪制御部5は,上記検出センサ1〜4で検出された両マスタ輪の操舵角及び移動速度に基づいて,スレーブ輪W3の操舵角及び移動速度を求め,上記スレーブ輪W3の操舵モータコントローラ13及び駆動モータコントローラ14に操舵角及び移動速度の変更を指示する。
上記推定部6は,上記検出センサ1〜4で検出された両マスタ輪の操舵角及び移動速度に基づいて,車体B1の現在の位置・姿勢・進行方向を推定する。
上記マスタ輪制御部8では,上記地図情報記憶部7に予め記憶されている車体B1の走行経路情報と,上記推定部6で推定された車体B1の現在の位置・姿勢・進行方向との偏差を小さくするような両マスタ輪W1,W2の速度及び操舵角を求め,上記マスタ輪W1,W2の操舵モータコントローラ9,11及び駆動モータコントローラ10,12に操舵角及び移動速度の変更を指示する。
【0009】
以下,上記制御装置A1による無人走行車B1の制御動作について,図2に示すフローチャート,及び図3,図4に示す説明図を用いて詳述する。
無人走行車B1の走行中,まず上記両マスタ輪W1,W2の操舵角,移動速度検出センサ1〜4により,両マスタ輪の操舵角α1 ,α2 及び移動速度V1 ,V2 が検出される(ステップS1)。
続いて,スレーブ輪制御部5は,上記各検出センサ1〜4で検出された両マスタ輪の操舵角及び移動速度に基づいて,以下のようにスレーブ輪W3の操舵角及び移動速度を求める(ステップS2)。
図3に示すように,車体中心を原点とする車体座標系における上記両マスタ輪の操舵角α1 ,α2 ,及び座標値(X1 ,Y1 ),(X2 ,Y2 )を用いて,車体の回転中心座標(Xp ,Yp )を上記車体座標系で表すと次のようになる。
【数1】
また,車体B1の並進速度Vc ,回転速度ωc ,進行方向θc-bodyを上記車体座標系に対して算出すると次のようになる。
【数2】
上記車体の回転中心座標(Xp ,Yp )と車輪W3(座標(X3 ,Y3 ))とを結んだ直線に対して,車輪W3が垂直になるように,車輪W3の操舵角α3 を次式により求める。
α3 =tan-1((X3 −Xp )/(Yp −Y3 )) …(6)
また,車輪W3の移動速度V3 は,
Vc /R0 =V3 /R3 =ωc …(7)
の関係より,次のように求められる。
【数3】
以上のようにして車輪W3の操舵角α3 及び移動速度V3 が求められると,上記スレーブ輪制御部5は,車輪W3の操舵,駆動モータコントローラ13,14に対して,車輪W3の操舵角及び移動速度をそれぞれ上記α3 ,V3 とするように指示する。
このように,スレーブ輪W3は,両マスタ輪W1,W2の操舵角及び移動速度の実測値に基づいて得られた車体B1の回転中心,並進速度,回転速度に合わせて操舵角及び駆動速度が制御されるため,従来の制御装置のように各車輪の軸線の交点がズレて車輪同士の進行方向の干渉が大きくなり,各車輪のモータや車軸に過負荷がかかったり車体が振動するなどの不具合が防止できる。
【0010】
続いて,推定部6は,上記各検出センサ1〜4で検出された両マスタ輪の操舵角及び移動速度に基づいて,以下のように車体B1の現在の位置・姿勢・進行方向を推定する。(ステップS3)。
車体B1は,上式(1)〜(5)に示すように,回転中心を(Xp ,Yp )として,並進速度Vc ,回転速度ωc ,進行方向θc-body(全て車体座標系)で走行している。そこで,上式(1)〜(5)を用いて,経路座標系における車体B1の位置・進行方向・姿勢(Xn ,Yn ,θn ,φn )を求める。
車体B1は回転速度ωc で回転しているから,微小単位時間ΔTの間にはωc ΔTだけ車体姿勢が変化する。従って,車体姿勢φn は,前回の算出結果φn-1 に変化分を加算することにより次のように求められる。
φn =φn-1 +ωc ΔT …(9)
進行方向θn は,車体姿勢φn に車体座標系での進行方向θc-bodyを加算することにより次のように求められる。
θn =θc-body+φn …(10)
車体の位置(Xn ,Yn )は,微小時間内での走行軌跡を円弧と仮定し,前回の算出結果(Xn-1 ,Yn-1 )に位置の変化分を加算することにより次のように求められる。
Xn =Xn-1 +d・cos(θn-1 +Δθ/2) …(11)
Yn =Yn-1 +d・sin(θn-1 +Δθ/2) …(12)
ここで,
Δθ≠0のとき(回転走行のとき),
Δs=R0 Δθ,d=2R0 sin(Δθ/2)より(図5参照),
d=(sin(Δθ/2)/(Δθ/2))・Δs
Δθ=0(直線走行のとき),
d=Δs
但し,Δθ=θn −θn-1 ,
Δs=((Vn −Vn-1 )/2)・ΔT
以上のように,車体B1の経路座標系における位置・進行方向・姿勢(Xn ,Yn ,θn ,φn )が求められた。
【0011】
続いて,マスタ輪制御部8では,地図情報記憶部7に予め記憶されている走行経路上での車体B1の位置・進行方向・姿勢(Xr ,Yr ,θr ,φr )と,上記推定部6で推定された車体B1の現在の位置・進行方向・姿勢(Xn ,Yn ,θn ,φn )との偏差(Xe ,Ye ,θe ,φe )を小さくするような両マスタ輪W1,W2の速度V1 ′,V2 ′及び操舵角α1 ′,α2 ′を以下のように求める(ステップS4)。
まず,上記偏差(Xe ,Ye ,θe ,φe )が小さくなるような車体B1の並進速度V0 ,回転速度ω0 ,進行方向θ0 (図4参照)を,車体座標系に対して算出する。ここで,基本的な考え方として,X方向の偏差は並進速度で,Y方向の偏差は進行方向で,車体姿勢の偏差は角速度でそれぞれ補正する。
V0 =Vr +Kx・Xe …(13)
ω0 =ωr +Kφ・φe …(14)
θ0-body=θr-body+Ky・Ye …(15)
但し,Vr :目標速度
ωr :目標各速度
θr-body:車体座標系における目標進行方向(=θr −φr )
Kx:X方向偏差の補正ゲイン(正の定数)
Ky:Y方向偏差の補正ゲイン(正の定数)
Kφ:車体姿勢偏差の補正ゲイン(正の定数)
【0012】
次に,上記(13)〜(15)式を用いて,次のようにマスタ輪W1,W2の速度V1 ′,V2 ′,及び操舵角α1 ′,α2 ′を求める(図4参照)。
まず,車体B1の回転半径R0 ′は,
R0 ′=V0 /ω0 …(16)
であるため,車体B1の回転中心座標(Xp ′,Yp ′)は次式で表せる。
Xp ′=−R0 ′・sinθ0-body …(17)
Yp ′=R0 ′・cosθ0-body …(18)
そこで,マスタ輪W1,W2の速度V1 ′,V2 ′,及び操舵角α1 ′,α2 ′は次式により求められる。
【数4】
以上のようにして,マスタ輪W1,W2の速度及び操舵角が求められると,上記マスタ輪制御部8は,マスタ輪W1,W2の操舵,駆動モータコントローラ9〜12に対して,マスタ輪W1,W2の操舵角及び駆動速度をそれぞれ上記V1 ′,V2 ′,α1 ′,α2 ′とするように指示する。
上記ステップS4が終了すると,上記ステップS1へ戻り,制御後の両マスタ輪の操舵角及び移動速度が検出され,ステップS2において上記検出値に基づいてスレーブ輪W3の制御が行われる。
【0013】
以上のように,推定部6では,2つのマスタ輪W1,W2のみを用いて車体B1の現在の位置・姿勢・進行方向が推定され,更に所定の走行経路に近付ける制御についても上記2つのマスタ輪に対して行われるため,上記従来の制御装置のように各車輪の操舵モータの応答性の違いや外乱などが大きくなっても,車体B1の回転中心は必ず1点に決めることができ,正確な推定が行える。
以上説明したように,本実施の形態に係る制御装置A1では,スレーブ輪W3の操舵角及び移動速度が,両マスタ輪W1,W2の操舵角及び移動速度の実測値に基づいて制御されるため,従来の制御装置のように各車輪の軸線の交点がズレて車輪同士の進行方向の干渉が大きくなり,各車輪のモータや車軸に過負荷がかかったり車体が振動するなどの不具合が防止できる。また,2つのマスタ輪W1,W2のみを用いて車体B1の現在の位置・姿勢・進行方向が推定され,更に所定の走行経路に近付ける制御についても上記2つのマスタ輪に対して行われるため,上記従来の制御装置のように各車輪の操舵モータの応答性の違いや外乱などが大きくなっても,車体B1の回転中心は必ず1点に決めることができ,正確な推定を行うことができる。
【0014】
【実施例】
上記実施の形態では,スレーブ輪が1つの場合を取り上げたが,スレーブ輪が2つ以上の場合も全く同様に適用できる。その場合,各スレーブ輪の操舵角及び移動速度は,上記(6),(8)式内の座標値(X3 ,Y3 )を各スレーブ輪の座標値に入れ替えることにより求められる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明に係る無人走行車の制御方法は,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な2つのマスタ輪と,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な1つ以上のスレーブ輪とを有する無人走行車を,所定の走行経路に沿って走行させる無人走行車の制御方法において,上記2つのマスタ輪の操舵角を検出する操舵角検出工程と,上記操舵角検出工程で検出された上記マスタ輪の操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の操舵角を制御するスレーブ輪制御工程と,上記2つのマスタ輪の速度を検出する速度検出工程と,上記操舵角検出工程及び上記速度検出工程で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,車体の走行軌跡を推定する推定工程と,上記推定工程で推定された車体の走行軌跡と上記所定の走行経路とに基づいて,上記マスタ輪の速度及び操舵角を制御する走行制御工程とを具備し,上記スレーブ輪制御工程において,上記操舵角検出工程で検出された上記両マスタ輪の操舵角より,該両マスタ輪の軸線の交点を求め,上記スレーブ輪の軸線が上記交点を通るように上記スレーブ輪の操舵角を制御すると共に,上記操舵角検出工程及び上記速度検出工程で検出された上記マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の速度を制御することを特徴とする無人走行車の制御方法として構成されているため,スレーブ輪の操舵角が両マスタ輪の操舵角の実測値に基づいて制御され,各車輪の軸線の交点がズレて車輪同士の進行方向の干渉が大きくなっても,各車輪のモータや車軸に過負荷がかかったり車体が振動するなどの不具合が防止できる。また,2つのマスタ輪のみを用いて車体の現在の位置・姿勢・進行方向が推定され,更に所定の走行経路に近付ける制御についても上記2つのマスタ輪に対して行われるため,各車輪の操舵モータの応答性の違いや外乱などが大きくなっても,車体の回転中心は必ず1点に決めることができ,正確な推定を行うことができる。
【0016】
また,上記制御方法を適用可能な制御装置として,本発明の装置は,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な2つのマスタ輪と,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な1つ以上のスレーブ輪とを有する無人走行車を,所定の走行経路に沿って走行させる無人走行車の制御装置において,上記所定の走行経路の情報が予め記憶された地図情報記憶手段と,上記2つのマスタ輪の操舵角を検出する操舵角検出手段と,上記操舵角検出手段で検出された上記両マスタ輪の操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の操舵角を制御するスレーブ輪制御手段と,上記2つのマスタ輪の速度を検出する速度検出手段と,上記操舵角検出手段及び上記速度検出手段で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,車体の走行軌跡を推定する推定手段と,上記推定手段で推定された車体の走行軌跡と上記地図情報記憶手段に記憶された上記所定の走行経路とに基づいて,上記マスタ輪の速度及び操舵角を制御する走行制御手段とを具備し,上記スレーブ輪制御手段が,上記操舵角検出手段で検出された上記両マスタ輪の操舵角より,該両マスタ輪の軸線の交点を求め,上記スレーブ輪の軸線が上記交点を通るように上記スレーブ輪の操舵角を制御すると共に,上記操舵角検出手段及び上記速度検出手段で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の速度を制御することを特徴とする無人走行車の制御装置として構成されているため,スレーブ輪の操舵角が両マスタ輪の操舵角の実測値に基づいて制御され,各車輪の軸線の交点がズレて車輪同士の進行方向の干渉が大きくなっても,各車輪のモータや車軸に過負荷がかかったり車体が振動するなどの不具合が防止できる。更に,2つのマスタ輪のみを用いて車体の走行軌跡が推定され,更に所定の走行経路に近付ける制御についても上記2つのマスタ輪に対して行われるため,各車輪の操舵モータの応答性の違いや外乱などが大きくなっても,車体の回転中心は必ず1点に決めることができ,正確な推定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る無人走行車の制御装置A1の概略構成を示す模式図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る無人走行車の制御方法の概略処理手順を示すフローチャート。
【図3】 上記制御装置A1による無人走行車B1の制御手順の説明図。
【図4】 上記制御装置A1による無人走行車B1の制御手順の説明図。
【図5】 無人走行車B1の推定位置の算出方法の説明図。
【図6】 従来の無人走行車B0の走行制御方法の説明図。
【図7】 従来の無人走行車B0の走行制御方法の説明図。
【符号の説明】
1…車輪W1の操舵角検出センサ
2…車輪W1の移動速度検出センサ
3…車輪W2の操舵角検出センサ
4…車輪W2の移動速度検出センサ
5…スレーブ輪制御部
6…推定部
7…地図情報記憶部
8…マスタ輪制御部
9…車輪W1の操舵モータコントローラ
10…車輪W1の駆動モータコントローラ
11…車輪W2の操舵モータコントローラ
12…車輪W2の駆動モータコントローラ
13…車輪W3の操舵モータコントローラ
14…車輪W3の駆動モータコントローラ
B1…無人走行車
W1,W2…マスタ輪
W3…スレーブ輪
Claims (4)
- それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な2つのマスタ輪と,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な1つ以上のスレーブ輪とを有する無人走行車を,所定の走行経路に沿って走行させる無人走行車の制御方法において,
上記2つのマスタ輪の操舵角を検出する操舵角検出工程と,
上記操舵角検出工程で検出された上記マスタ輪の操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の操舵角を制御するスレーブ輪制御工程と,
上記2つのマスタ輪の速度を検出する速度検出工程と,
上記操舵角検出工程及び上記速度検出工程で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,車体の走行軌跡を推定する推定工程と,
上記推定工程で推定された車体の走行軌跡と上記所定の走行経路とに基づいて,上記マスタ輪の速度及び操舵角を制御する走行制御工程とを具備し,
上記スレーブ輪制御工程において,上記操舵角検出工程で検出された上記両マスタ輪の操舵角より,該両マスタ輪の軸線の交点を求め,上記スレーブ輪の軸線が上記交点を通るように上記スレーブ輪の操舵角を制御すると共に,上記操舵角検出工程及び上記速度検出工程で検出された上記マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の速度を制御することを特徴とする無人走行車の制御方法。 - 上記スレーブ輪制御工程が,
上記操舵角検出工程で検出された上記両マスタ輪の操舵角より,該両マスタ輪の軸線の交点を求め,
上記速度検出工程で検出された上記両マスタ輪の速度と,上記交点から各車輪までの距離の比とを用いて,上記スレーブ輪の速度を制御するものである請求項1記載の無人走行車の制御方法。 - 上記推定工程が,
上記両マスタ輪の軸線の交点より車体の回転中心位置を求め,
上記回転中心位置と上記両マスタ輪との距離,及び上記両マスタ輪の速度を用いて,車体座標系における車体の並進速度,回転速度,及び進行方向を求め,
上記車体座標系における車体の並進速度,回転速度,及び進行方向と,前回の制御時における車体の推定位置・姿勢・進行方向とに基づいて,現在の車体の推定位置・姿勢・進行方向を求めるものである請求項1又は2記載の無人走行車の制御方法。 - それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な2つのマスタ輪と,それぞれ独立して速度及び操舵角の制御が可能な1つ以上のスレーブ輪とを有する無人走行車を,所定の走行経路に沿って走行させる無人走行車の制御装置において,
上記所定の走行経路の情報が予め記憶された地図情報記憶手段と,
上記2つのマスタ輪の操舵角を検出する操舵角検出手段と,
上記操舵角検出手段で検出された上記両マスタ輪の操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の操舵角を制御するスレーブ輪制御手段と,
上記2つのマスタ輪の速度を検出する速度検出手段と,
上記操舵角検出手段及び上記速度検出手段で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,車体の走行軌跡を推定する推定手段と,
上記推定手段で推定された車体の走行軌跡と上記地図情報記憶手段に記憶された上記所定の走行経路とに基づいて,上記マスタ輪の速度及び操舵角を制御する走行制御手段とを具備し,
上記スレーブ輪制御手段が,上記操舵角検出手段で検出された上記両マスタ輪の操舵角より,該両マスタ輪の軸線の交点を求め,上記スレーブ輪の軸線が上記交点を通るように上記スレーブ輪の操舵角を制御すると共に,上記操舵角検出手段及び上記速度検出手段で検出された上記両マスタ輪の速度及び操舵角に基づいて,上記スレーブ輪の速度を制御することを特徴とする無人走行車の制御装置。
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