JP3951447B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯水の効果的な作用によって汚れの除去を効率的に行う洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、代表的な洗濯機は、パルセーターと呼ばれる撹拌翼を回転させて洗濯するものであり、この洗濯機の構成を図19を参照しながら説明する。
【0003】
図19に示すように、外槽30は、底部に撹拌翼31を回転自在に配設した洗濯兼脱水槽32を内包し、吊り棒33により洗濯機外枠34に吊り下げている。モータ35は、Vベルト36および減速機構兼クラッチ37を介して、撹拌翼31または洗濯兼脱水槽32を駆動する。
【0004】
排水弁38は洗濯兼脱水槽32内の洗濯水を排水し、給水弁39は洗濯兼脱水槽32内に給水するものである。洗濯兼脱水槽32には脱水時の振動を低減させるための流体バランサー40を設け、洗濯兼脱水槽32の上部には蓋41を配設している。制御装置42は、モータ35、排水弁38、給水弁39などを制御して、洗濯、すすぎ、脱水の各行程を逐次制御するものである。
【0005】
上記構成において動作を説明すると、洗濯兼脱水槽32に洗濯物と所定量の洗剤を投入した後、動作を開始すると制御装置42により給水弁39が制御されて洗濯兼脱水槽32内に所定量の水が給水され、その後制御装置42により、モータ35が制御されて撹拌翼31が回転する。撹拌翼31の回転によって洗濯兼脱水槽32内の洗濯物と水とが撹拌され、この撹拌によって洗剤が徐々に溶解して洗濯水となり、洗濯物の汚れに作用することとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成では、投入された洗剤を溶解するために、撹拌翼31を高速で回転させて洗濯物や水を撹拌するのが一般的であり、この場合、洗濯物に過度の機械力が加わらないようにするため、洗濯兼脱水槽32に所定量の水を給水してから撹拌翼31による撹拌を行っていた。
【0007】
つまり、所定量の水が給水されるまでは撹拌翼31を撹拌させないため、この給水時間は洗濯物の汚れ除去の観点からは、意味を持たないものとなっていた。また、給水された水は洗濯物にそのまましみ込むことになり、この場合、撹拌開始によって溶解しはじめた洗剤が、洗濯物全体に浸透し、汚れ除去に必要な濃度に均一化されるまで所定の時間が必要となり、この場合も汚れ除去の観点からすると無駄な時間となっていた。
【0008】
また、洗剤が洗濯物に十分に作用していない状態のまま、撹拌翼31による撹拌をすることは、洗濯物の傷みという観点からも、非効率である。つまり、洗剤が溶解度が低い状態で洗濯物を撹拌すると、洗剤による洗浄効果が低い間の撹拌翼31による機械力、すなわち摩擦力が洗濯物表面に加わることになり、その結果として洗濯物表面に毛羽立ちなどの傷みが生じてまうという問題点があった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するもので、洗濯行程での洗剤の溶解性を向上するとともに、洗濯兼脱水槽内の洗濯水の濃度を均一にし、洗濯水を効果的に洗濯物の汚れに作用させることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽の内底部に撹拌翼を回転自在に設け、洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段、洗濯兼脱水槽または撹拌翼を駆動する駆動手段などの動作を制御手段により制御し行程を制御し、負荷量検知手段により洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知するよう構成し、制御手段は、負荷量検知手段の出力により、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知して、洗濯物の量に応じた所定水位を設定し、所定水位まで給水する行程と、所定水位で撹拌翼を回転させる第1の行程所定水位で洗濯兼脱水槽の回転により外槽と洗濯兼脱水槽との間から洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2の行程を実行可能とし、第2の行程を第1の行程の前または第1の行程の間の少なくとも一方に実行するようにするとともに、同一の所定水位において、負荷量検知手段の出力により、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が少ないと検知した場合は、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が多いと検知した場合と比較して、第2の行程における洗濯兼脱水槽の回転数を低く設定するようにしたものである。
【0011】
これにより、洗濯行程での洗剤の溶解性を向上することができるとともに、洗濯兼脱水槽内の洗濯水の濃度を均一にすることができ、洗濯水を効果的に洗濯物の汚れに作用させるとともに、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量、および水量の状態による過度な洗濯水の泡立ちを抑え、最適な洗剤溶解および最適な洗濯水の散水を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽の内底部に回転自在に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段と、前記洗濯兼脱水槽または撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記給水手段、駆動手段などの動作を制御し行程を制御する制御手段と、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知する負荷量検知手段とを備え、前記制御手段は、前記負荷量検知手段の出力により、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知して、前記洗濯物の量に応じた所定水位を設定し、前記所定水位まで給水する行程と、前記所定水位で前記撹拌翼を回転させる第1の行程前記所定水位で前記洗濯兼脱水槽の回転により前記外槽と前記洗濯兼脱水槽との間から前記洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2の行程を実行可能とし、前記第2の行程を前記第1の行程の前または第1の行程の間の少なくとも一方に実行するようにするとともに、同一の前記所定水位において、前記負荷量検知手段の出力により、前記洗濯兼脱水槽内の 洗濯物の量が少ないと検知した場合は、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が多いと検知した場合と比較して、前記第2の行程における前記洗濯兼脱水槽の回転数を低く設定するようにしたものであり、撹拌翼による撹拌のみの洗濯行程よりも、洗剤の溶解性および洗濯物への洗濯水の浸透を向上することができるとともに、洗濯兼脱水槽内の洗濯水の濃度を均一にすることができ、洗濯水を効果的に洗濯物の汚れに作用させることができ、さらに、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量、および水量の状態による過度な洗濯水の泡立ちを抑え、最適な洗剤溶解および最適な洗濯水の散水を行うことができる。
【0013】
請求項に記載の発明は、上記請求項に記載の発明において、負荷量検知手段の出力により洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が多いと検知した場合は、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が少ないと検知した場合と比較して、第1の行程および第2の行程の時間を長く設定するようにしたものであり、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量による、洗剤の溶解性低下、洗濯兼脱水槽内の洗濯水の濃度均一化の低下および撹拌不足による洗浄性能の低下を防ぐことができる
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施例1)
図1に示すように、外槽1は、回転自在に配設した洗濯兼脱水槽2を内包し、吊り棒3により洗濯機外枠4に吊り下げている。モータ(駆動手段)5は、Vベルト6および減速機構7を介して洗濯兼脱水槽2または洗濯兼脱水槽2の内底部に回転自在に配設した撹拌翼8を回転駆動する。カバー体9は、外槽1の上部に設けた散水用の吐出部を形成するものである。給水弁(給水手段)10は、洗濯兼脱水槽2内に水を給水するものであり、水位検知手段11は、外槽1内の水位を検知するもので、排水弁12は外槽1内の洗濯水を排水するものである。
【0016】
制御装置13は、図2に示すように構成しており、制御手段14は、マイクロコンピュータで構成し、パワースイッチング手段15を介して、モータ5、給水弁10、排水弁12などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御する。入力設定手段16は、運転コース等を設定するもので、制御手段14は入力設定手段16からの情報を入力して、その情報を基に表示手段17で表示して使用者に知らせる。記憶手段18は、制御手段14により制御するのに必要なデータを記憶している。なお、19は商用電源、20は電源スイッチである。
【0017】
ここで、制御手段14は、洗濯行程において、撹拌翼8を回転させる第1の行程と、洗濯兼脱水槽2を回転させる第2の行程を有している。
【0018】
上記構成において第1の行程の図3を参照しながら動作を説明する。洗濯兼脱水槽2に洗濯物と洗剤を投入した後、給水弁10を作動して洗濯兼脱水槽2内の水位が設定水位S1に達した時点で、給水弁10を停止し、洗濯兼脱水槽2を回転させる。図3(a)に示すように、T1からT2までの間に、洗濯兼脱水槽2は、図3(b)に示すように回転数R1で回転する。
【0019】
設定水位S1にて洗濯兼脱水槽2を回転させた場合、洗濯兼脱水槽2の回転によって生じる撹拌力によって、洗濯兼脱水槽2内の水面は、図4に示すように、中央部が下降し、洗濯兼脱水槽2と外槽1との間が上昇し、ついには洗濯兼脱水槽2の上端部の高さを超えて、洗濯兼脱水槽2内部へと散水される。回転数R1は、あらかじめ洗濯兼脱水槽2内に洗濯水が散水される回転数に設定している。
【0020】
このように、設定水位S1まで給水を行った後、洗濯兼脱水槽2を回転させ、所定時間T2の間に洗濯水が洗濯兼脱水槽2の上部から散水されて、洗濯物の中を通過循環するのが第2の行程の動作である。
【0021】
この第2の行程の所定時間(T1からT2の間)に給水前に投入された洗剤が溶解し始め、図3(c)に示すように、洗濯兼脱水槽2内の洗濯水濃度は、回転開始と同時に洗濯水の散水により、洗濯兼脱水槽2内の洗濯水濃度はほぼ均一のままで上昇する。そして、一時的に100%を超える高濃度状態を経て、最終的には、ほぼ100%の濃度に達する。
【0022】
また、この第2の行程では、洗濯物に直接摩擦力が加えられないため、洗濯物を傷めることはない。
【0023】
つぎに、第1の行程の動作を図5を参照しながら説明すると、洗濯兼脱水槽2内に所定量の水を給水し、洗濯兼脱水槽2を回転して洗剤を溶解させた後、図5に示すように、撹拌翼8を動作させ、洗濯物を撹拌する。図3(d)に示すように、T2からT3までの間、撹拌翼8で洗濯物を撹拌して汚れを除去する行程が第1の行程の動作である。
【0024】
この行程の前までに、洗濯物には、まんべんなく洗濯水が浸透しているため、洗濯物に撹拌力が加わることにより汚れが効率的に除去される。
【0025】
また、撹拌によって洗濯物に機械力が加わることになるが、洗濯物に浸透した洗濯水の潤滑作用によって洗濯物表面に加わる摩擦機械力が小さくなり、また第1の行程により洗剤が溶解しているため、その分の撹拌時間の短縮が可能で、過度の摩擦機械力を加えることによって生じる洗濯物の傷みを防止することができる。
【0026】
なお、本実施例では、第1の行程の前に第2の行程を実行しているが、第1の行程の間に、第2の行程を実行させてもよく、その場合には、洗濯物の上部に投入された洗剤を、設定水位まで給水後に撹拌力を加えることで、水没させることができ、その後の第2の行程での洗剤の溶解性が更に向上する。
【0027】
また、第1の行程の前に第2の行程を実行し、その後、第1の行程の間に、第2の行程を実行させてもよく、その場合には、始めの第2の行程で、洗濯物には、まんべんなく洗濯水が浸透しているため、その後の第1の行程で洗濯物に撹拌力が加わることにより汚れが効率的に除去される。
【0028】
そして、第1の行程の間の第2の行程では、すでに洗剤の溶解した洗濯水が、洗濯兼脱水槽2の回転によって生じる遠心力によって洗濯水が洗濯物を通過し、洗濯物の汚れに作用する。また、この第2の行程では、洗濯物に直接摩擦力が加えられないため、洗濯物を傷めることはなく、洗浄力を確保できるとともに、洗いむらを低減することができる。
【0029】
(実施例2)
図6に示すように、回転検知手段21はホールICなどで構成し、モータ5に取り付けている。負荷量検知手段22は、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物の量を検知するもので、回転検知手段21の出力を入力し、洗濯兼脱水槽2内に洗濯物を投入した状態でモータ5により撹拌翼8を駆動した後、駆動を停止したときの撹拌翼8の回転数の低下度合いにより洗濯兼脱水槽2内の洗濯物の量を検知する。
【0030】
制御手段23は、負荷量検知手段22の信号を受けて複数存在する洗濯水位をどの水位に設定するか決定し、負荷量検知後に第1の行程または第2の行程を開始するようにし、その際の第2の行程の洗濯兼脱水槽2の回転数を負荷量検知手段の出力に応じて可変可能としている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0031】
上記構成において、図7を参照しながら動作を説明する。洗濯兼脱水槽2内に洗濯物と洗剤を投入した後、運転を開始すると、制御手段23によってモータ5が作動して撹拌翼8が撹拌され、洗濯物を一定時間T4撹拌する。このとき、回転検知手段21に生じる信号は負荷量検知手段22に送られ、その信号によって洗濯兼脱水槽2内の洗濯物の量を検知する。
【0032】
負荷量検知手段22によって洗濯物の量を検知した後、制御手段23は、洗濯物の量に応じた洗濯時の水位まで給水した後、第2の行程を実行する。
【0033】
この際、第2の行程の洗濯兼脱水槽2の回転数は、負荷量検知手段22により設定するため、所定水位での定格容量の洗濯物の量で洗濯兼脱水槽2内に所定量の洗濯水が散水されるように設定した回転数をR2とすると、同一水位の中で洗濯物の量が少ない場合には、洗濯兼脱水槽2内の洗濯水が洗濯物を通過しやすいため、洗濯兼脱水槽2内に散水される洗濯水の量が増加するため、洗濯水が過度な泡立ちとなるため、回転数R3を低く設定する。
【0034】
したがって、所定水位において洗濯物の量に見合った回転数にて洗濯兼脱水槽2を回転させることで、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物の量および水量の状態による過度な洗濯水の泡立ちを抑え、最適な洗剤溶解および最適な洗濯水の散水を行うことができるため、洗濯水の飛散を防止し、消費電力の低減およびモータ5の温度上昇を防ぐことができる。
【0035】
この第2の行程(T1からT2の間)の後、T2からT3までの間、撹拌翼8で洗濯物を撹拌して汚れを除去する第1の行程を行う。
【0036】
(実施例3)
図6に示す制御手段23は、負荷量検知手段22の出力に応じて、第1の行程および第2の行程の時間を可変可能としている。他の構成は上記実施例2と同じである。
【0037】
上記構成において図8および図9を参照しながら動作を説明する。負荷量検知手段22によって洗濯物の量を検知した後、制御手段23は、洗濯物の量に応じた洗濯時の水位まで給水した後、第2の行程と第1の行程を実行する。
【0038】
この際、同一水位の中で洗濯物の量が多い場合、第1の行程では、撹拌翼8の機械力が衣類に伝達されにくく、第2の行程では、洗濯兼脱水槽2内に散水される洗濯水の量が減少するため、洗濯水中の洗剤の溶解性が低下しやすくなる。このため、洗濯物の量が多い場合は、図8に示すように、第1の行程、第2の行程の運転時間t1、t2は、図9に示す洗濯物の量が少ない場合の第1の行程、第2の行程の運転時間t1’、t2’より各々長く(t1>t1’、t2>t2’)設定する。
【0039】
したがって、所定水位において洗濯物の量に見合った、第1、第2の行程の運転時間にて洗濯することで、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物の量による洗剤の溶解性の低下、洗濯兼脱水槽2内の洗濯水濃度の不均一化および撹拌不足による洗浄性能の低下を防ぐことができ、洗浄力を確保できるとともに、洗いむらを低減することができる。
【0040】
(実施例4)
図6に示す制御手段23は、負荷量検知手段22の出力に応じて、第1の行程の撹拌翼8の反転時限を可変可能としている。他の構成は上記実施例3と同じである。
【0041】
上記構成において図10を参照しながら動作を説明する。図10(a)に示すように、負荷量検知手段22によって洗濯物の量を検知した後、制御手段23は、洗濯物の量に応じた洗濯時の水位まで給水した後、第2の行程と第1の行程を実行する。
【0042】
この際、図10(b)に示すように、所定水位での定格容量の洗濯物の量を撹拌するのに適した撹拌翼8の反転時限をH1(たとえば、2.0秒オン−1.0秒オフ)とすると、同一水位の中で洗濯物の量が少ない場合、第1の行程では、撹拌翼8の機械力が衣類に伝達されやすく、洗濯物が傷みやすいため、図10(c)に示すように、撹拌翼の反転時限H2(たとえば、1.0秒オン−1.0秒オフ)を弱く設定する。
【0043】
したがって、所定水位において洗濯物の量に見合った、第1の行程の撹拌翼8の反転時限にて洗濯することで、第2の行程では洗濯兼脱水槽2の回転のため機械力が衣類に伝達しないため、洗濯物が著しく傷まないよう適正な撹拌力で洗濯することができる。
【0044】
(実施例5)
図6に示す制御手段23は、負荷量検知手段22の出力に応じて、第1の行程の撹拌翼8の反転回転数および第2の行程の洗濯兼脱水槽2の回転数を可変可能としている。他の構成は上記実施例3と同じである。
【0045】
上記構成において図11を参照しながら動作を説明する。図11(a)に示すように、負荷量検知手段22によって洗濯物の量を検知した後、制御手段23は、洗濯物の量に応じた洗濯時の水位まで給水した後、第2の行程と第1の行程を実行する。
【0046】
この際、同一水位の中で洗濯物の量が多い場合、第2の行程では、洗濯兼脱水槽2内への洗濯水の散水を増加させるため、図11(b)に示すように、洗濯兼脱水槽2の回転数R4を高く設定し、また、第1の行程では、洗濯兼脱水槽2内の上部の洗濯物に撹拌翼8の機械力が衣類に伝達されにいため、図11(c)に示すように、撹拌翼8の回転数R1を高く設定する。
【0047】
また、同一水位の中で洗濯物の量が少ない場合、第2の行程では、洗濯兼脱水槽2内面への洗濯物の押しつけを防止するため、洗濯兼脱水槽2の回転数R5は低く設定し、第1の行程では、洗濯兼脱水槽2内の上部の洗濯物に撹拌翼8の機械力が衣類に伝達しやすく、しかも第1の行程で洗濯物の洗濯兼脱水槽2内面への洗濯物の押しつけが少ないため、撹拌翼の回転数r2を低く設定する。
【0048】
したがって、所定水位において洗濯物の量に見合った、第1の行程の撹拌翼8の反転回転数および第2の行程の洗濯兼脱水槽2の回転数を可変可能とすることで、洗濯兼脱水槽2内の洗濯物の量および水量の状態による過度な洗濯水の泡立ちを抑え、最適な洗剤溶解および最適な洗濯水の散水を行いつつ、洗濯物を傷めない最適の機械力で、効率よく洗浄効果を得ることができ、洗濯時間の短縮、消費電力の低減ができる。
【0049】
(実施例6)
図12に示すように、入力設定手段24は、汚れスイッチ25を有しており、洗濯物の汚れの量に応じて汚れスイッチ25を切り替えることにより、制御手段26は、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率を変更する運転コースを兼ね備えている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0050】
上記構成において図13を参照しながら動作を説明する。洗濯物の汚れの量によって入力設定手段24内の汚れスイッチ25を切り替えることで、制御手段26は、洗濯物の量に応じた洗濯時の水位まで給水した後、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率を変更する。
【0051】
この際、第2の行程、第1の行程の運転時間t2”、t1”の比率A(A=t1”/t2”)は入力設定手段24内の汚れスイッチ25により設定する。汚れの量が多い場合、洗濯兼脱水槽2内の洗濯水の洗剤の効果が低下するため、第1の行程の比率A1を高くし、機械力での洗浄効果を向上させる。また、汚れの量が少ない場合、洗濯水の洗剤が効果的に洗濯物に作用するため、第1の行程の比率A2(すなわちA2<A1)を低くし、洗濯物を傷めない最適の機械力で洗濯を行うことができる。
【0052】
なお、本実施例では、洗濯物の汚れをスイッチなどの入力設定手段24により、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率を変更を実行しているが、光センサーなどの汚れ検知手段を用いても同様の効果を得ることができる。
【0053】
(実施例7)
図14に示すように、入力設定手段27は、布の種類スイッチ28を有しており、洗濯物の布の種類に応じて布の種類スイッチ28を切り替えることにより、制御手段29は、所定水位を高めにし、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率を変更する運転コースを兼ね備えている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0054】
上記構成において図15および図16を参照しながら動作を説明する。洗濯物の布の種類によって入力設定手段27内の布の種類スイッチ28を切り替えることで、制御手段29は、洗濯物の布の種類に応じ、洗濯時の水位を設定水位より高めに給水した後、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率を変更する。
【0055】
この際、第1の行程および第2の行程の運転時間t1”およびt2”の比率A(A=t1”/t2”)は入力設定手段27内の布の種類スイッチ28により設定するため、図15の通常の布の種類の場合に対して、布の種類がデリケートな場合は、洗濯物に伝達する機械力を抑えるため、図16に示すように、第1の行程の比率Aを低くし、さらに水位を設定水位より高め(例えば10mm高め)に設定することで、洗濯物を傷めない、衣類にやさしい機械力で洗濯を行うことができる。
【0056】
なお、本実施例では、洗濯物の布の種類をスイッチなどの入力設定手段27により、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率を変更および所定水位を高めに変更するよう構成しているが、布質センサーなどの布質検知手段を用いても同様の効果を得ることができる。
【0057】
(実施例8)
図14に示す制御手段29は、洗濯物の布の種類に応じて、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率の変更および所定水位を高めにするとともに、撹拌翼8の反転時限を抑えた運転コースを兼ね備えている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0058】
上記構成において図17および図18を参照しながら動作を説明する。洗濯物の布の種類によって入力設定手段27内の布の種類スイッチ28を切り替えることで、制御手段29は、洗濯物の布の種類に応じて、図17の通常の布の種類の場合に対して、布の種類がデリケートな場合は、図18に示すように、洗濯時の水位を設定水位より高め(例えば10mm高め)に給水した後、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率を変更するとともに、撹拌翼8の反転時限Hを弱い目に、抑えた水流(例えば1.0秒オン−0.6秒オフから0.8秒オン−0.8秒オフ)に変更する。
【0059】
この際、第1の行程および第2の行程の運転時間t1”およびt2”の比率A(A=t1”/t2”)は入力設定手段27内の布の種類スイッチ28により設定するため、布の種類が傷みやすい、デリケートな場合(例えば、ブラウスなど)、洗濯物に伝達する機械力を抑えるため、第1の行程の比率Aを低くするとともに、撹拌翼8の反転時限を弱いめに変更し、さらに、水位を高めに設定することで、洗濯物を傷めない、衣類にやさしい機械力で洗濯を行うことができ、布からみを最小限に抑えつつ、洗浄効果を得ることができる。
【0060】
なお、本実施例では、洗濯物の布の種類をスイッチなどの入力設定手段27により、第1の行程と第2の行程の運転時間の比率を変更し、所定水位を高めに変更しているが、布質センサーなどの布質検知手段を用いても同様の効果を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽の内底部に回転自在に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段と、前記洗濯兼脱水槽または撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記給水手段、駆動手段などの動作を制御し行程を制御する制御手段と、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知する負荷量検知手段とを備え、前記制御手段は、前記負荷量検知手段の出力により、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知して、前記洗濯物の量に応じた所定水位を設定し、前記所定水位まで給水する行程と、前記所定水位で前記撹拌翼を回転させる第1の行程前記所定水位で前記洗濯兼脱水槽の回転により前記外槽と前記洗濯兼脱水槽との間から前記洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2の行程を実行可能とし、前記第2の行程を前記第1の行程の前または第1の行程の間の少なくとも一方に実行するようにするとともに、同一の前記所定水位において、前記負荷量検知手段の出力により、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が少ないと検知した場合は、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が多いと検知した場合と比較して、前記第2の行程における前記洗濯兼脱水槽の回転数を低く設定するようにしたから、撹拌翼による撹拌のみの洗濯行程よりも、洗剤の溶解性および洗濯物への洗濯水の浸透を向上することができるとともに、洗濯兼脱水槽内の洗濯水の濃度を均一にすることができ、洗濯水を効果的に洗濯物の汚れに作用させることができるため、洗いむらを低減でき、さらに、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量、および水量の状態による過度な洗濯水の泡立ちを抑え、最適な洗剤溶解および最適な洗濯水の散水を行うことができ、効果的な洗浄を行うことができる。
【0062】
また、請求項に記載の発明によれば、制御手段は、負荷量検知手段の出力により洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が多いと検知した場合は、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が少ないと検知した場合と比較して、第1の行程および第2の行程の時間を長く設定するようにしたから、洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量による、洗剤の溶解性の低下および洗濯兼脱水槽内の洗濯水濃度の不均一化を防ぐことができ、洗浄力を確保できるとともに、洗いむらを低減することができる
図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の洗濯機の縦断面図
【図2】 同洗濯機のブロック回路図
【図3】 同洗濯機の要部動作タイムチャート
【図4】 同洗濯機の第2の行程の動作状態を示す縦断面図
【図5】 同洗濯機の第1の行程の動作状態を示す縦断面図
【図6】 本発明の第2の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図7】 同洗濯機の要部動作タイムチャート
【図8】 本発明の第3の実施例の洗濯機の洗濯物の量が多い場合の要部動作タイムチャート
【図9】 同洗濯機の洗濯物の量が多い場合の要部動作タイムチャート
【図10】 本発明の第4の実施例の洗濯機の要部動作タイムチャート
【図11】 本発明の第5の実施例の洗濯機の要部動作タイムチャート
【図12】 本発明の第6の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図13】 同洗濯機の要部動作タイムチャート
【図14】 本発明の第7の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図15】 同洗濯機の通常の布の種類の場合の要部動作タイムチャート
【図16】 同洗濯機の布の種類がデリケートな場合の要部動作タイムチャート
【図17】 本発明の第8の実施例の洗濯機の通常の布の種類の場合の要部動作タイムチャート
【図18】 同洗濯機の布の種類がデリケートな場合の要部動作タイムチャート
【図19】 従来の洗濯機の縦断面図
【符号の説明】
1 外槽
2 洗濯兼脱水槽
5 モータ(駆動手段)
8 撹拌翼
10 給水弁(給水手段)
14 制御手段

Claims (2)

  1. 外槽内に回転自在に設けた洗濯兼脱水槽と、この洗濯兼脱水槽の内底部に回転自在に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽内に給水する給水手段と、前記洗濯兼脱水槽または撹拌翼を駆動する駆動手段と、前記給水手段、駆動手段などの動作を制御し行程を制御する制御手段と、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知する負荷量検知手段とを備え、前記制御手段は、前記負荷量検知手段の出力により、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量を検知して、前記洗濯物の量に応じた所定水位を設定し、前記所定水位まで給水する行程と、前記所定水位で前記撹拌翼を回転させる第1の行程前記所定水位で前記洗濯兼脱水槽の回転により前記外槽と前記洗濯兼脱水槽との間から前記洗濯兼脱水槽内へ洗濯水を散水する第2の行程を実行可能とし、前記第2の行程を前記第1の行程の前または第1の行程の間の少なくとも一方に実行するようにするとともに、同一の前記所定水位において、前記負荷量検知手段の出力により、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が少ないと検知した場合は、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が多いと検知した場合と比較して、前記第2の行程における前記洗濯兼脱水槽の回転数を低く設定するようにした洗濯機。
  2. 制御手段は、負荷量検知手段の出力により洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が多いと検知した場合は、前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物の量が少ないと検知した場合と比較して、第1の行程および第2の行程の時間を長く設定するようにした請求項1記載の洗濯機。
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