JP3950394B2 - 化粧料繰出容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料繰出容器に関し、詳しくは、アイライナ、アイブロウ、アイシャドウ等の棒状化粧料に好適な化粧料繰出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アイライナ、アイブロウ、アイシャドウ等の棒状化粧料を繰り出すように構成された化粧料繰出容器が従来一般に知られている(例えば特許文献1参照)。この棒状化粧料繰出容器は、先筒の後部に連結した本体筒の回転操作により、先筒の先端開口から棒状化粧料を進出または後退させる機能を有するものであり、そのための構造として、棒状化粧料を把持して進退駆動される芯チャックが内蔵されている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3233900号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来の棒状化粧料繰出容器では、誤って落とした場合やハンドバック等に入れた状態で押し潰された場合など、外的衝撃や無理な曲げ荷重が作用した場合、性状の脆い棒状化粧料が折損することがあるという問題が指摘されている。
【0005】
そこで、本発明は、棒状化粧料の折損を極力防止できる機構を有し、その機構を容易に組み込むことができる化粧料繰出容器を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る化粧料繰出容器は、棒状化粧料を把持する芯チャックが進退駆動可能に内蔵されている化粧料繰出容器であって、棒状化粧料の繰出口が先端部に開口された筒状のテーパ容器と、このテーパ容器の基端部側を覆ってテーパ容器に相対回転自在に装着される筒状または有底筒状のカバー容器とで容器本体が構成されており、テーパ容器は、基端部側の周面に、後端側に開放されていない開口部を有しており、芯チャックは、棒状化粧料の基端部を把持するチャック部と、容器本体に構成された進退駆動機構に係合して進退される係合部と、チャック部と係合部とを互いに連結する細径の連結部と、を有しており、連結部は、開口部を通じて芯チャックを半径方向からテーパ容器内に挿入可能とする可撓性を有しており、芯チャックの係合部とテーパ容器との間には、係合部の回転止め機構および進退ガイド機構が構成され、係合部とカバー容器との間には、係合部を進退駆動するネジ機構が構成され、進退ガイド機構は、テーパ容器の軸方向に沿ってその内部に形成されたガイド孔と、このガイド孔に摺動自在に係合する断面形状に形成された係合部とで構成され、回転止め機構は、テーパ容器の軸方向に沿ってガイド孔の周面に形成され、開口部に連通する係止溝と、この係止溝に係合するように係合部に形成された係合片とで構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る化粧料繰出容器では、落下などによる外的衝撃や曲げ荷重が作用した場合、芯チャックが可撓性のある細径の連結部により屈曲して曲げ荷重を吸収する。このため、芯チャックのチャック部に把持された棒状化粧料には無理な曲げ荷重が作用せず、棒状化粧料の折損が未然に防止される。また、この化粧料繰出容器の製造に当たっては、テーパ容器の周面に形成され開口部を通してテーパ容器内に芯チャックを容易に組み込むことができる。そして、この化粧料繰出容器では、テーパ容器の開口部がカバー容器に覆われるため、良好な外観が得られる。
【0008】
また、この化粧料繰出容器では、テーパ容器とカバー容器とを相対回転させると、芯チャックの係合部がテーパ容器との間の回転止め機構によりカバー容器に対して相対回転する。そして、この芯チャックの係合部は、カバー容器との間のネジ機構およびテーパ容器との間の進退ガイド機構により、テーパ容器の軸線に沿って進退駆動される。その結果、芯チャックのチャック部に把持された棒状化粧料がテーパ容器の先端部の繰出口から出没する。さらに、この化粧料繰出容器では、芯チャックの係合部は、テーパ容器のガイド孔に対し相対回転が規制され、かつ、芯出された状態でガイド孔に沿って進退可能となる。
【0010】
また、本発明の化粧料繰出容器において、ネジ機構は、カバー容器の内周に形成されたメネジ部と、このメネジ部に開口部を通して螺合するように係合片に突設された螺合突起とで構成することができる。この場合、螺合突起は、係合片の基端部に突設されてメネジ部の半径方向に弾性変形可能な弾性支持片上に突設することにより、メネジ部にガタ付きなく確実に螺合することができ、ネジ機構の機能を十分に発揮することができる。また、螺合突起が突設された弾性支持片は、メネジ部の終端部において螺合突起に過負荷が加わると、メネジ部の半径方向内側へ弾性変形することにより、螺合突起とメネジ部との螺合状態を一時的に解除するトルクリミッターとして機能する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る化粧料繰出容器の実施の形態を説明する。参照する図面において、図1は一実施形態に係る化粧料繰出容器の縦断面図、図2は図1に示した化粧料繰出容器の構成部品を示す分解斜視図、図3は図2に示したテーパ容器を後方から見た斜視図、図4は図1のIV−IV線断面図、図5は図2に示した芯チャックの各部の構造を示す拡大斜視図、図6は図2に示したテーパ容器内へ芯チャックを挿入する組立手順を示す斜視図、図7は一実施形態に係る化粧料繰出容器をモジュールとして組み込んだ化粧料塗布容器の概略構造を示す縦断面図である。
【0014】
一実施形態に係る化粧料繰出容器は、図1および図2に示すように、アイライナ、アイブロウ、アイシャドウ等の棒状化粧料Aを繰り出すように構成された化粧料繰出容器1である。この化粧料繰出容器1は、棒状化粧料Aの繰出口2Aが先端部に開口された筒状のテーパ容器2と、このテーパ容器2の基端部側を覆ってテーパ容器2の中間部に相対回転自在に装着される筒状のカバー容器3とで容器本体が構成されている。そして、この容器本体には、棒状化粧料Aを把持する芯チャック4が進退駆動可能に内蔵されている。
【0015】
図2および図3に示すように、テーパ容器2には、外周面が繰出口2Aに向かって先細りとなるテーパ形状の先端部と、この先端部の外周面に段部2Bを介して連続する若干細径の中間部と、この中間部の外周面にテーパ斜面2Cを介して連続する細径の基端部とが合成樹脂により一体に成形されている。そして、テーパ容器2の中間部の外周面には、カバー容器3を相対回転自在に装着するための環状突起2Dと、カバー容器3との間に一定の回転抵抗を付与するためのOリング(図示省略)を装着する環状溝2Eとが形成されている。なお、テーパ容器2の基端部の端面には、射出成形を容易にするための異形の抜き孔2Fが開口されている。
【0016】
テーパ容器2の内部には、図4に示すような異形断面形状の芯出ガイド孔2Gが繰出口2Aに連続して軸方向に形成されている(図1参照)。この芯出ガイド孔2Gは、繰出口2Aに連続するガイド孔部(ガイド孔)2G1の周面の対極個所に一対の係止溝部(係止溝)2G2が形成された異形断面形状の孔であり、芯チャック4の進退駆動機構の一部である回転止め機構および進退ガイド機構を構成する。
【0017】
ここで、棒状化粧料Aの断面形状が楕円形とされ、これに対応して繰出口2Aの断面形状も楕円形とされている関係で(図2参照)、芯出ガイド孔2Gは、楕円状の断面形状のガイド孔部2G1と、このガイド孔部2G1の周面の短軸方向の対極個所に形成された一対の係止溝部2G2とを有する構造とされている。そして、この一対の係止溝部2G2と繰出口2Aとの間には段部2Hが形成されている(図1参照)。
【0018】
ここで、テーパ容器2の基端部の周面には、図2および図3に示すように、軸方向に沿って延びる長穴状の開口部2Jが形成されている。この開口部2Jは、芯出ガイド孔2Gの係止溝部2G2(図4参照)と同幅に形成されており、一対の係止溝部2G2に連続する対極個所に一対形成されている。そして、この開口部2Jは、幅方向に若干弾性変形して拡幅することにより、芯チャック4を半径方向から芯出ガイド孔2G内に組み込み可能としている。
【0019】
図1および図2に示すように、カバー容器3の先端部は、テーパ容器2の中間部の外周に嵌合して相対回転自在に装着される部分であり、その内周面には、テーパ容器2の中間部の外周面に形成された環状突起2Dに係合可能な環状溝3Aが形成されている。また、カバー容器3の基端部の外周面には、回転操作時の滑止めとしてのローレット3Bが形成されている。そして、カバー容器3の先端部を除く部分の内周面には、芯チャック4の進退駆動機構の一部であるネジ機構を芯チャック4との間に構成するメネジ部3Cが形成されている。なお、カバー容器3の外周には、化粧料繰出容器1が化粧料塗布容器の一部として組み込まれる際にストッパとして機能するフランジ3Dが形成されている。
【0020】
ここで、芯チャック4は、棒状化粧料Aの基端部を把持するチャック部4Aと、容器本体に構成された進退駆動機構に係合して進退される係合部4Bとが可撓性のある細径の連結部4Cを介して相互に連結された構造を有する。この芯チャック4は、合成樹脂により一体に成形されている。
【0021】
図5に拡大して示すように、芯チャック4のチャック部4Aには、図2に示した棒状化粧料Aの楕円形の基端面が図1に示すように突き当てられる短い楕円柱状の基部4A1と、この基部4A1の端面の短軸方向の2箇所から突出して棒状化粧料Aの基端部の周面を把持する一対の把持片4A2とが一体に形成されている。このチャック部4Aは、図4に示したテーパ容器2の芯出ガイド孔2Gに摺動自在に挿通されて係合する。すなわち、チャック部4Aの基部4A1は、芯出ガイド孔2Gのガイド孔部2G1に摺動自在に挿通されて係合し、一対の把持片4A2は、径方向に拡径できる余裕をもって一対の係止溝部2G2にそれぞれ摺動自在に挿通されて係合する。
【0022】
図5に示すように、芯チャック4の係合部4Bには、テーパ容器2の芯出ガイド孔2Gのガイド孔部2G1(図4参照)に摺動自在に係合してテーパ容器2の軸方向に案内される断面楕円状のスライド部4B1と、芯出ガイド孔2Gの一対の係止溝部2G2に挿入されてテーパ容器2に対する相対回転が規制される一対の係合片部(係合片)4B2と、カバー容器3のメネジ部3Cに螺合する一対の螺合突起4B3とが一体に形成されている。
【0023】
一対の螺合突起4B3は、係合部4Bの一対の係合片部4B2の基端部から軸方向に突設された一対の弾性支持片4B4の外面に突設されている。この螺合突起4B3は、一対の弾性支持片4B4がメネジ部3Cの半径方向に弾性変形可能な弾力を有することにより、メネジ部3Cにガタ付きなく確実に螺合する。
【0024】
また、螺合突起4B3が突設された弾性支持片4B4は、メネジ部3Cの終端部において螺合突起4B3に過負荷が加わると、メネジ部3Cの半径方向内側へ弾性変形することにより、螺合突起4B3とメネジ部3Cとの螺合状態を一時的に解除してトルクリミッターとして機能する。
【0025】
このようなテーパ容器2、カバー容器3および芯チャック4からなる一実施形態の化粧料繰出容器1は、以下の手順で組み立てる。まず、図6に示すように、テーパ容器2の開口部2Jからその内部の芯出ガイド孔2Gに芯チャック4を挿入して組み込む。その際、芯チャック4の連結部4Cをその可撓性により屈曲させながらチャック部4A側から係合部4Bへと順次開口部2Jを幅方向に押し広げつつ芯チャック4を芯出ガイド孔2Gに挿入する。
【0026】
このような組立手順の採用により、テーパ容器2の芯出ガイド孔2G内に芯チャック4を容易に組み込むことができる。また、開口部2Jの長さより長い芯チャック4も芯出ガイド孔2G内に容易に組み込むことができる。
【0027】
つぎに、テーパ容器2の基端部を抜き孔2F側からカバー容器3の先端部内に挿入し、両者を軸方向に相対的に接近移動させることで、テーパ容器2の中間部の外周面にカバー容器3の先端部を嵌合させる。その際、カバー容器3の先端部は、テーパ容器2のテーパ斜面2Cに案内されて円滑にテーパ容器2の中間部の外周面に嵌合する。
【0028】
続いて、テーパ容器2内に挿入された芯チャック4の係合部4Bに突設されている一対の螺合突起4B3がカバー容器3の内周のメネジ部3Cに螺合するように、テーパ容器2とカバー容器3とを相対回転させる。そして、両者をさらに相対回転させることで、一対の螺合突起4B3とメネジ部3Cとが螺合したネジ機構により芯チャック4をカバー容器3の基端部側へ後退移動させる。
【0029】
この状態で、テーパ容器2とカバー容器3とを軸方向にさらに接近移動させる。すると、カバー容器3の先端部が径方向に若干弾性変形しつつその内周面の環状溝3Aがテーパ容器2の中間部外周面の環状突起2Dに係合し、カバー容器3の先端面がテーパ容器2の段部2Bに突き当たり、こうしてテーパ容器2にカバー容器3が相対回転自在に装着される。
【0030】
そこで、テーパ容器2とカバー容器3とを相対回転させて芯チャック4を図1に示す初期位置から前方へ若干(2〜3mm程度)移動させる。そして、この状態で棒状化粧料Aの基端部をテーパ容器2の繰出口2Aからチャック部4Aの一対の把持片4A2の間に挿入して把持させる。その後、芯チャック4が初期位置へ後退移動するようにテーパ容器2とカバー容器3とを相対回転させ、棒状化粧料Aをテーパ容器2内に引き込んで収容する。
【0031】
以上のように組み立てられた一実施形態の化粧料繰出容器1は、テーパ容器2の周面に形成された開口部2Jがカバー容器3に覆われるため、良好な外観を得ることができる。
【0032】
この化粧料繰出容器1では、テーパ容器2内の芯出ガイド孔2Gの係止溝部2G2に芯チャック4の係合部4Bの係合片部4B2が挿入されて回転規制されているため、テーパ容器2とカバー容器3とを相対回転させると、芯チャック4がカバー容器3に対して相対回転する。そして、芯チャック4の係合部4Bに突設された一対の螺合突起4B3がカバー容器3のメネジ部3Cに螺合しているため、テーパ容器2とカバー容器3との相対回転に伴ない、芯チャック4がテーパ容器2の軸線に沿って進退駆動される。
【0033】
その際、芯チャック4は、係合部4Bのスライド部4B1が芯出ガイド孔2Gのガイド孔部2G1に案内されることで、コジレや引っ掛かりの無い円滑な状態で進退駆動される。その結果、芯チャック4のチャック部4Aの一対の把持片4A2に把持された棒状化粧料Aがテーパ容器2の先端部の繰出口2Aから円滑に出没する。
【0034】
また、芯チャック4がその前進端または後退端に達した状態でテーパ容器2とカバー容器3とを相対回転させると、芯チャック4の係合部4Bの弾性支持片4B4に突設された一対の螺合突起4B3に過負荷が加わるが、その際、弾性支持片4B4がカバー容器3のメネジ部3Cの半径方向内側へ弾性変形してトルクリミッターとして機能するため、螺合突起4B3やメネジ部3Cの損傷が未然に防止される。
【0035】
ここで、一実施形態の化粧料繰出容器1では、落下などにより外的衝撃が加わった場合、あるいはハンドバック等に入れた状態で押し潰されて無理な曲げ荷重が作用した場合、芯チャック4が可撓性のある細径の連結部4Cにより屈曲して曲げ荷重を吸収する。このため、芯チャック4のチャック部4Aに把持された棒状化粧料Aには無理な曲げ荷重が作用せず、棒状化粧料Aの折損が未然に防止される。
【0036】
一実施形態に係る化粧料繰出容器1は、棒状化粧料Aの繰出容器として単体で使用されるほか、図7に示すような化粧料塗布容器10の一部を構成するモジュールとして使用される。この化粧料塗布容器10は、パウダー状化粧料を収容した有底筒状の中皿11を内蔵する筒状の本体ホルダ12と、中皿11内のパウダー状化粧料を塗布するチップ13を小径部に嵌合固定して中皿11を塞ぐ段付筒状のチップホルダ14と、化粧料を塗布したり、眉をそろえる巻線ブラシ15を一端部に突設したブラシホルダ16と、巻線ブラシ15を覆うキャップ17を備えている。
【0037】
化粧料塗布容器10において、本体ホルダ12の一端部(図示左端部)にはチップホルダ14の小径部が螺合装着され、その先端のチップ13が中皿11内に挿入されている。また、本体ホルダ12の他端部にはブラシホルダ16が嵌合固定され、これに嵌合装着されたキャップ17により巻線ブラシ15が覆われている。そして、一実施形態の化粧料繰出容器1は、カバー容器3の基端部側がチップホルダ14の大径部内に嵌合装着されることで、化粧料塗布容器10を構成するモジュールとして組み込まれている。
【0038】
本発明に係る化粧料繰出容器は、前述した一実施形態に限定されるものではない。例えば、棒状化粧料Aの断面形状が円形の場合には、これに対応してテーパ容器2の繰出口2A(図2参照)は円形の断面形状に形成され、芯出ガイド孔2Gのガイド孔部2G1(図4参照)も円形の断面形状に形成される。そして、芯チャック4の基部4A1およびスライド部4B1(図5参照)の断面形状もガイド孔部2G1に対応した円形の断面形状に形成される。
【0039】
また、カバー容器3は、フランジ3Dの無い筒状で、しかも、テーパ容器2の基端部を完全に覆う有底筒状に形成してもよい。この場合、芯チャック4等の内部構造がカバー容器3により完全に覆われ、このカバー容器3に余分なフランジ3Dが無いため、単体の化粧料繰出容器としてさらに良好な外観を得ることができる。
【0040】
さらに、一実施形態の化粧料繰出容器を構成する芯チャック4は、図8に示す芯チャック40に変更することができる。この芯チャック40は、前述した芯チャック4のチャック部4A、係合部4Bおよび連結部4Cに対応するチャック部40A、係合部40Bおよび連結部40Cを有し、係合部40Bには、芯チャック4のスライド部4B1、係合片部4B2、螺合突起4B3、弾性支持片4B4に対応するスライド部40B1、係合片部40B2、螺合突起40B3、弾性支持片40B4が形成されている。
【0041】
ここで、芯チャック40のチャック部40Aには、棒状化粧料Aを嵌合してその全周を把持する楕円筒状のチャック筒40A1が形成され、その短軸方向の外周には一対の係合突条40A2が形成されている。チャック筒40A1は、テーパ容器2の芯出ガイド孔2Gのガイド孔部2G1に摺動自在に挿通されて係合し、一対の係合突条40A2は、芯出ガイド孔2Gの一対の係止溝部2G2にそれぞれ摺動自在に挿通されて係合する。そして、各係合突条40A2の先端部には、係止溝部2G2内への挿入ガイドとしての斜面40A3が形成されている。
【0042】
このような芯チャック40も可撓性のある細径の連結部4Cを有するため、一実施形態の芯チャック4と同様の機能を発揮する。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る化粧料繰出容器では、落下などによる外的衝撃や曲げ荷重が作用した場合、芯チャックが可撓性のある細径の連結部により屈曲して曲げ荷重を吸収する。従って、芯チャックのチャック部に把持された棒状化粧料には無理な曲げ荷重が作用せず、その折損を防止することができる。
【0044】
また、この化粧料繰出容器の製造に当たっては、テーパ容器の周面に形成され開口部を通してテーパ容器内に芯チャックを容易に組み込むことができる。
【0045】
そして、この化粧料繰出容器では、テーパ容器の開口部がカバー容器に覆われるため、良好な外観を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る化粧料繰出容器の縦断面図である。
【図2】図1に示した化粧料繰出容器の構成部品を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示したテーパ容器を後方から見た斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図2に示した芯チャックの各部の構造を示す拡大斜視図である。
【図6】図2に示したテーパ容器内へ芯チャックを挿入する組立手順を示す斜視図である。
【図7】一実施形態に係る化粧料繰出容器をモジュールとして組み込んだ化粧料塗布容器の概略構造を示す縦断面図である。
【図8】図5に示した芯チャックの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…化粧料繰出容器、2…テーパ容器、2A…繰出口、2B…段部、2C…テーパ斜面、2D…環状突起、2E…環状溝、2F…底板部、2G…芯出ガイド孔、2G1…ガイド孔部(ガイド孔)、2G2…係止溝部(係止溝)、2H…段部、2J…開口部、3…カバー容器、3A…環状溝、3B…ローレット、3C…メネジ部、3D…フランジ、4…芯チャック、4A…チャック部、4A1…基部、4A2…把持片、4B…係合部、4B1…スライド部、4B2…係合片部(係合片)、4B3…螺合突起、4B4…弾性支持片、4C…連結部、10…化粧料塗布容器、11…中皿、12…本体ホルダ、13…チップ、14…チップホルダ、15…巻線ブラシ、16…ブラシホルダ、17…キャップ、A…棒状化粧料。

Claims (2)

  1. 棒状化粧料を把持する芯チャックが進退駆動可能に内蔵されている化粧料繰出容器であって、
    前記棒状化粧料の繰出口が先端部に開口された筒状のテーパ容器と、このテーパ容器の基端部側を覆って前記テーパ容器に相対回転自在に装着される筒状または有底筒状のカバー容器とで容器本体が構成されており、
    前記テーパ容器は、基端部側の周面に、後端側に開放されていない開口部を有しており、
    前記芯チャックは、前記棒状化粧料の基端部を把持するチャック部と、前記容器本体に構成された進退駆動機構に係合して進退される係合部と、前記チャック部と前記係合部とを互いに連結する細径の連結部と、を有しており、
    前記連結部は、前記開口部を通じて前記芯チャックを半径方向から前記テーパ容器内に挿入可能とする可撓性を有しており、
    前記芯チャックの係合部と前記テーパ容器との間には、係合部の回転止め機構および進退ガイド機構が構成され、前記係合部と前記カバー容器との間には、係合部を進退駆動するネジ機構が構成され、前記進退ガイド機構は、前記テーパ容器の軸方向に沿ってその内部に形成されたガイド孔と、このガイド孔に摺動自在に係合する断面形状に形成された前記係合部とで構成され、前記回転止め機構は、前記テーパ容器の軸方向に沿って前記ガイド孔の周面に形成され、前記開口部に連通する係止溝と、この係止溝に係合するように前記係合部に形成された係合片とで構成されていることを特徴とする化粧料繰出容器。
  2. 前記ネジ機構は、前記カバー容器の内周に形成されたメネジ部と、このメネジ部に前記開口部を通して螺合するように前記係合片に突設された螺合突起とで構成され、この螺合突起は、前記係合片の基端部に突設されてメネジ部の半径方向に弾性変形可能な弾性支持片上に突設されていることを特徴とする請求項1記載の化粧料繰出容器。
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