JP3949855B2 - 記録媒体再生装置 - Google Patents

記録媒体再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3949855B2
JP3949855B2 JP28876499A JP28876499A JP3949855B2 JP 3949855 B2 JP3949855 B2 JP 3949855B2 JP 28876499 A JP28876499 A JP 28876499A JP 28876499 A JP28876499 A JP 28876499A JP 3949855 B2 JP3949855 B2 JP 3949855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
arm
centering
positioning
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28876499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001110115A (ja
Inventor
宜範 山田
隆 小宮山
康広 新飼
幸治 浅尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Priority to JP28876499A priority Critical patent/JP3949855B2/ja
Priority to US09/680,210 priority patent/US6542453B1/en
Publication of JP2001110115A publication Critical patent/JP2001110115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3949855B2 publication Critical patent/JP3949855B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体再生装置に係り、詳しくは、CD等のディスクを挿入した際に、ターンテーブルのクランプ位置で位置決めする位置決め機構に改良を施した記録媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CD、DVD等のディスクを記録媒体とする再生装置が広く普及しているが、このようなディスク再生装置の中には、例えば自動車内で音楽を楽しむために、図12に示すように、車載用の装置(CDプレーヤ)1が開発されている。
【0003】
このような装置は、再生装置に挿入された直径8cmのディスクと、12cmのディスクとを、それぞれ再生機構上にセンタリングしながら位置決めするように構成されている。
【0004】
上記センタリング機構の一例として、クランパアームに設けられ、挿入されたディスクを再生機構上に位置決めするための位置決め部を備えた左右1組のセンタリングアームと、該センタリングアームの位置決め部を所定の位置にて位置決めするセンタリングロックアームとで構成されている。
この位置決め部は、8cmディスクを再生機構上に位置決め可能とする位置に待機し、12cmディスクが挿入された際には、12cmディスクの外周縁に押されて装置後方に移動するようになっている。すなわち、8cmディスクが挿入された場合には、8cmディスクを再生機構上に位置決めするように、センタリングロックアームにてセンタリングアームをロックし、12cmディスクが挿入された場合には、12cmディスクを再生機構上に位置決めするように、センタリングアームのロックを解除するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の場合、8cmのディスクと12cmのディスクとを位置決めするために、上記に示したような部材が必要となり、部品点数の増加を招くといった問題点がある。
また、位置決め部が大幅に移動する構成となっているため、各ディスクを位置決めした際の位置決め精度にも影響が生じるくるといった問題点がある。
【0006】
本発明は、このような諸事情に対処するために提案されたものであって、部品点数が少なくてすむとともに、装置内部に搬送されてきたディスクを再生位置に精度よく位置決めすることができ、且つより一層のコンパクト化が可能な記録媒体再生装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は以下の特徴を有する。一つには、小径と大径の記録媒体を挿入可能な挿入口と、前記記録媒体を再生する再生機構とを備えた記録媒体再生装置であって、小径の記録媒体を所定位置に位置決めする第1の位置決め部と、大径の記録媒体を所定位置に位置決めする第2の位置決め部とを同一部材内に備える位置決め手段と、一端が前記位置決め手段に当接するとともに他端が挿入された前記大径の記録媒体にのみ当接する当接部材と、を備え、前記大径の記録媒体挿入時に、前記当接部材が前記大径の記録媒体との当接に伴い作動し、前記位置決め手段が前記当接部材に連動することにより、前記第1の位置決め部が前記大径の記録媒体の搬送経路上から退避するとともに、前記第2の位置決め部が当該搬送経路上に立設することを特徴とする。
【0008】
また一つには、前述した記録媒体再生装置であって、前記位置決め手段は、前記第1の位置決め部が搬送中の記録媒体の記録面に略垂直な方向に退避するように可動することを特徴とする。
【0009】
また一つには、前述した記録媒体再生装置であって、前記当接部材は、前記他端が前記大径の記録媒体の周縁のみと当接することを特徴とする。
【0010】
また一つには、前述した記録媒体再生装置であって、記位置決め手段は、装置奥方であって、記録媒体の記録面に略平行な軸を回動軸として傾動可能に可動することを特徴とする。
【0011】
このような特徴を有する本発明によると、まず、位置決め手段としては同一部材内に第1の位置決め部及び第2の位置決め部が形成されている。そして、再生機構上に搬入される小径の記録媒体、例えば8cm径の記録媒体を位置決めする場合には第1の位置決め部で位置決めし、大径の記録媒体、例えば12cm径の記録媒体を位置決めする場合には第2の位置決め部で位置決めする。また、一端が位置決め手段に当接するとともに他端が挿入された大径の記録媒体にのみ当接する当接部材を備える。そして、大径の記録媒体搬入時に、当接部材が大径の記録媒体との当接に伴い作動し、位置決め手段が当接部材に連動することにより、第1の位置決め部を大径の記録媒体の搬送経路上から退避させる。これによると、当接部材を介して大径の記録媒体が搬送される力を利用して、第1の位置決め部を退避させることができるので、位置決め手段の機構を簡略化することが可能になり、装置のコンパクト化及び部品点数の減少を図ることができる。
【0012】
また、前記第1の位置決め部が搬送中の記録媒体の記録面に略垂直な方向に退避するように可動するように位置決め手段を可動させているため、搬送中の記録媒体との干渉を確実に防止することができる。
【0013】
また、前記位置決め手段は、装置奥方であって、記録媒体の記録面に略平行な軸を回動軸として傾動可能に可動する構成としているため、位置決め手段の移動量、特に装置の上下方向の移動量が若干でよいため、装置の小型化、特に薄型化を実現させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る記録媒体再生装置の好適な実施形態を添付図面を参照して説明する。尚、本発明の記録媒体再生装置は、CD、DVD等のディスクを再生する装置であるが、以下記載の実施例ではCDを一例として説明する。
【0019】
図1は、本発明の記録媒体再生装置の全体斜視図、図2は記録媒体再生装置の要部であるシャーシ部分を示した概略斜視図、図3はその内部構造を示した平面図、図4は正面図である。
【0020】
図において、符号1は車のインパネ内に設置される筐体、符号2は前記筐体1内にダンパ3を介してフローティング状態に支持されているシャーシである。
前記筐体1は直方体状の枠体で形成されており、前部に8cmCDあるいは12cmCDを挿入する挿入口11が開口されている。また該挿入口11と連続して該挿入口11の下側には、後述するロックアーム21が嵌合する切り欠き部12が形成されている。
【0021】
前記シャーシ2は、前記筐体1の前部及び後部の左右4箇所に配置されているダンパ3を介して、筐体1内でフローティング状態を維持するように支持されている。前記ダンパ3はエラストマ樹脂にて形成されており、変形及び復元する弾性力を有しており、シャーシ2に連結されているダンパシャフト31が挿入結合されている。
【0022】
また後で詳しく説明するが、前記シャーシ2の前部には各CDを搬送するディスク搬送ローラ8が配設されており、該ディスク搬送ローラ8の上方には各CDの搬送角度を調整するディスクガイドアーム7が配設されている。また、前記シャーシ2の後部には各CDをクランプするクランパアーム6が配設されている。
【0023】
図3,4に示すように、前記ロックアーム21はシャーシ2の前部にて回動自在に配置され、その先端部は前記切り欠き部12の上面と面一になっている。また、前記切り欠き部12の外側は上方から下方にかけて緩やかな傾斜状に形成されており、その下部が前記ロックアームの嵌合部になっている。そして、ロックアームの回動により、該ロックアームの先端が前記切り欠き部12に引っかかりながら傾斜部に誘導され、シャーシ2を押し下げながら前記切り欠き部12に嵌合する。
【0024】
そして、図4(b)に示すように、シャーシ2が押し下げられることで、ダンパシャフト31も下方へ移動し、それに伴いダンパ3は下側へ弾性変形する。
その結果、挿入口11から再生機構に至る通過領域内にダンパ3が介在したとしても、記録媒体搬送時にダンパを弾性変形させて前記通過領域内より退避させることができるので、該記録媒体の搬送・通過に影響を及ぼすことはない。
さらに、シャーシ2が筐体1に固定されることで、ディスク搬送時に、シャーシ2が振動等によりガタつくことなく、ディスク搬送がなされるようになる。
【0025】
また、図2,3,5に示すように、挿入口11から挿入されたCDを挿入口11の中央に位置させるセンタリング機構は、ディスク挿入口11の内側に所定間隔を隔てて配置された1対のセンタリングアーム22,22と、このセンタリングアーム22,22に対して回動可能に接合された1対の連結アーム23,23と、該連結アーム23,23の他端をディスクの挿入方向へ移動可能にガイドするガイド部としての長孔24等とを具備して構成されている。
【0026】
図2に示すように、センタリングアーム22には、後述するディスクの径を識別する識別手段としてのスイッチ27,28と当接してスイッチをオン・オフする円弧状のカム面22aが形成されており、このセンタリングアーム22は、支持ピン22bを介してシャーシ2に枢支されている。
【0027】
センタリングアーム22,22の前端には、挿入されたディスクの周縁と当接するセンタリングピン22c,22cが取り付けられている。また、センタリングアーム22,22の後端には、1対の連結アーム23,23の一端が回動可能にピン22dによって連結されている。また、連結アーム23,23の他端には、ガイド部としての長孔24内を移動するガイドピン25が連結アーム23,23を連結した状態で設けられている。
【0028】
図2に示すように、長孔24は、そのほぼ中間に、長孔24の最短幅よりも大きな直径を有する異径孔24aが形成され、また、長孔24は、その長手方向が全体としてはディスクの挿入方向に対して平行に形成されている。これにより、連結アーム23は、ディスクの挿入方向と平行にガイドピン25を介して長孔24内を移動することができる。
【0029】
ガイドピン25は、シャーシ2に一端が固定されたばね26により装置奥方向に常に付勢されている。
このような構成のセンタリング機構は、ディスク挿入前などの通常時、図2または図5の一点斜線に示すような位置に待機している。
すなわち、センタリングピン22c、22cがセンタリングアーム22,22及び連結アーム23,23を介して互いの間隔が狭まる方向に付勢されている。このときセンタリングピン22c、22cの間隔は、8cmCDの外径よりもやや狭い間隔となるように設定されている。
また、ディスクの挿入動作によって、センタリングピン22c、22cは、各CDを中心方向に付勢させながら図5の矢印方向に回動して、CDのセンタリングがなされるようになっている。
なお、図3または図5の一点斜線に示す位置にセンタリングピンが位置する場合は、12cmCDが挿入された場合のみである。
さらに、1対の連結アーム23,23で、仮にどちらか一方の連結アームにのみ力が付加された場合、すなわち、CDが左右いずれかの方向に偏って挿入されて、センタリングピン22c,22cのどちらか一方に力が付加された場合には、後述するガイドピン25は前記異径孔24a内に入り込み、それ以上移動することができなくなる。
【0030】
また前記センタリングピン22cの後段にはディスクガイドアーム7が設けられている。このディスクガイドアーム7は、ディスク搬送ローラ8の上方に配置されており、前記ディスク搬送ローラ8とディスクガイドアーム7とで8cmCD及び12cmCDを挟み込みながら搬送して搬送角度を制御するものである。
【0031】
詳しくは、図7に示すように、ディスクガイドアーム7には7A及び7Bのテーパ面が設けられている。該テーパ面7A及び7Bは、ディスク搬送ローラ8よりも若干装置の後段に形成されており、挿入口11より挿入されたCDは、ディスク搬送ローラ8により搬送されて、8cmCDはテーパ面の浅い7Aを通過し、12cmCDテーパ面の深い7Bを通過する。
そのため、8cmCDはディスク搬送ローラ8とテーパ面7Aとに挟まれて搬送されるため、やや搬送角度はやや上方になる。対して12cmCDはディスク搬送ローラ8とテーパ面7Bとに挟まれて搬送されるため、やや搬送角度はほぼ平行になる。
そのため、テーパの高低差により、12cmCDに対して8cmCDはやや上向きに傾いて再生機構に搬送される。
【0032】
前述したセンタリングピン22cが回動すると、図2、図6に示すように、前記センタリングピン22cと一体成形されているセンタリングアーム22が支持ピン22bを中心に回動する。
そして8cmCDが挿入された場合には、センタリングピン22cの回動は小さいため当然センタリングアーム22の回動も小さく、センタリングアーム22に形成されているカム面22aがスイッチ27のみに当接してスイッチ27のみをオンする。そして挿入されたCDは8cmCDと判断する。
また、12cmCDが挿入された場合には、センタリングピン22cの回動は大きくセンタリングアーム22のカム面22aはスイッチ27及びスイッチ28に当接して、各スイッチをオンする。そして両方のスイッチ27,28がオンされたことで、挿入されたCDが12cmCDと判断する。
【0033】
次に、各CDディスクを位置決めする位置決め手段の構成について説明する。
図8は、ディスクを位置決めする位置決め手段を下面方向から見た状態を示す斜視図、図9は位置決め手段の平面図である。
【0034】
図8及び図9に示すように、符号5はセンタリングガイドアームであり、搬送されてきたディスクをセンタリング位置決めするための部材である。
また、符号6はクランパアームで、該クランパアーム6は、図1で示したシャーシ2に固定片6aを介して傾動可能に取り付けられている。クランパアーム6のほぼ中央には、ディスクの中心を再生機構のスピンドルモータ上にクランプするクランパ61が配設されている。
そして前記センタリングガイドアーム5は前記クランパアーム6の後方部分に軸51,51によって軸支されることにより、傾動可能に配設されている。
【0035】
センタリングガイドアーム5は、少なくともCDの厚みより大きい厚みを有する板状プラスチックで形成されている。
そしてその内側は、第1の位置決め部52が形成されている。すなわち、8cmのCDの外周に合うように円弧状に形成されており、図10に示すように、搬送されてきた8cmのCDの外周縁が第1の位置決め部52に当接することで8cmのCDは再生機構に対する所定位置に位置決めされる。すなわち、ディスクの中心がターンテーブルの中心と一致する位置であり、クランプできる位置に位置決めされる。
また、前記センタリングガイドアーム5の外側には、図8及び図9(a)のA−A断面図である図9(c)に示すように第2位置決め部53が形成されている。この第2位置決め部53は、センタリングガイドアーム5の外周を12cmのCDの外周に合うように円弧状に立ち上がり部を形成したもので、図11に示すように、搬送されてきた12cmのCDの外周縁がこの第2位置決め部53、すなわち立ち上がり部に当接することで12cmのCDは再生機構に対する所定位置に位置決めされる。例えば、ディスクの中心がターンテーブルの中心と一致する位置であり、ディスクをクランプできる位置に位置決めされる。
そして、センタリングガイドアーム5は、常時はクランパアーム6に対して下方へと傾斜する状態に付勢されており、8cmのCD用の第1の位置決め部52がディスク搬送経路上に突出した状態にある。そのため、CDが搬送されてくると、図10に示すようにその外周縁が第1の位置決め部52と当接して位置決めされる。
【0036】
次にセンタリングガイドアームの傾動を説明する。
図9(a)に示されるガイド逃がしアーム54は、シャーシ2の一側に支持ピン54cによって回動自在に配設されている。ガイド逃がしアーム54は、その前端に、搬送されてきた12cmのCDと当接する当接部54bが形成されているとともに、後端には、アームピン54aが設けられている。一方、図9(b)に示されるように、センタリングガイドアーム5の側方に設けられた延出部55には、テーパ面55aが形成されている。
したがって、12cmのCDの搬送の際には、CDの外周縁がガイド逃がしアーム54のアームピン54bと当接し、ガイド逃がしアーム54を支持ピン54cを中心に回動させる。そして、後端のアームピン54aは、テーパ面55aに接触し、図11に示すように、センタリングガイドアーム5を上方へと持ち上げ、クランパアーム6と平行となる。その結果、CDの搬送経路上に突出していた第1の位置決め部52は上方へ退避し、12cmのCDの搬送経路が確保される。搬送された12cmのCDは、第2の位置決め部53と当接して再生機構上に位置決めされる。
また、8cmのCDの搬送の際には、センタリングピン22cにより装置中心方向にセンタリングされて搬送される。この際8cmCDは12cmCDに比べて外径が小さいため、前記アームピン54bに当接することはない。
【0037】
また、他の例として、当接部54bをセンタリングピン22cで兼ねるようにする。具体的な構成は図示しないが、逃がしアーム54の前端側を延長させ、当接部54bがセンタリングピン22cの常置場所に位置するようにする。
そして、逃がしアーム54の後端に設けられているアームピン54aをセンタリングガイドアーム5のテーパ面55aより離間させる等して、8cmCDが搬入された場合にはアームピン54aはテーパ面55aに接触せず、12cmCDが搬入された場合にのみアームピン54aはテーパ面55aに接触するように構成する。
すなわち、8cmCD搬入時にセンタリングピン22cは少量回動するが、アームピン54aがテーパ面55aに接触するまでには至らず、12cmCD搬入時でセンタリングピン22cが大きく回動した時のみアームピン54aがテーパ面55aに接触してセンタリングガイドアーム5を上方へ押し上げるようにする。
【0038】
また、上述した内容でセンタリングガイドアーム5は前記クランパアーム6の後方部分に軸51,51によって軸支されて傾動可能に配設されているように説明したが、これに限らず他の方法で移動するようにしてもよい。
例えばセンタリングガイドアーム5全体を弾性体等で吊った状態にしておき、常時は8cmのCD用の第1の位置決め部52がディスク搬送経路上に突出した状態にあり、12cmCD搬入時にはセンタリングガイドアーム5全体が押し上げられ、搬送経路上に第2位置決め部53が位置するようにしてもよい。
【0039】
また、センタリングガイドアーム5の第1の位置決め部52及び第2の位置決め部53には、それぞれディスクが位置決めされたことを検出する第1及び第2の検知部材が設けられている。
図9に示すように、この検知部材は一側が二股状に形成される検知アーム56と、該検知アーム56の二股先端部にそれぞれ形成される第1の検知部材としての検知ピン52a及び第2の検知部材としての検知ピン53aとで形成されている。
そして該検知アーム56は、前記検知ピン52aが前記第1の位置決め部52より若干突出するように、また、前記検知ピン53aが前記第2の位置決め部53より若干突出するように配置され、センタリングガイドアーム5に対してピン56bにより回動自在に軸支されている。そして8cmのCDまたは12cmのCDが搬送され、該CDの外周縁が前記検知ピン52aまたは検知ピン53aに当接することで検知アーム56は若干量回動する。そして後に詳しく説明するが、センタリングガイドアーム5が上方に傾動すると共に、該検知アーム56もCDより離間してCDクランプ可能状態となる。
【0040】
また検知アーム56の他側には検知アームピン56aが形成されており、該検知アームピン56aは連結部材57の一側に形成されたL字状の長穴57aに嵌合している。
前記連結部材57は、クランパアーム6の側方にて装置の前後方向(図中では上下方向)にスライド自在に配設されており、CD未装填時には図に示すように、図12(a)に示すように、検知ピン56aはL字長穴の短穴部に位置している。
そしてCDが搬送され、その外周縁が検知ピン52aまたは検知ピン53aに当接して該CDが位置決め部材52または53に位置決めされると検知アーム56は若干量回動する。すると検知アームピン56aは連結部材57を押し下げつつ図12(b)に示す位置に変位する。
【0041】
次に図13に示すように、連結部材57の下端にはラック44が回動自在に連結されている。また該ラック44は軸44bにより回動可能に配置されている。さらにシャーシ2にはモータ4が配設されており、該モータ4にはギヤ41が噛み合い、さらには該ギヤ41にはギヤ42に噛み合っている。そしてこのギヤ41及びギヤ42によりモータ4の回転数を減衰させるようにしている。
上記のように係合する各部材において、連結部材57が押し下げられると、連結部材57の他端に回動自在に連結されているラック44がギヤ42に噛合い、該ラック44が押し下げられる。よって連結部材57はさらに押し下げられ、その結果、図9(d)に示すように、連結部材57に形成されたテーパ面57bとセンタリングガイドアーム5に形成されたテーパ部58とが合わさり、センタリングガイドアーム5を押し上げ、センタリングガイドアーム5をCDより離間させる。
【0042】
また図10、図11に示すように、CDが位置決めされると、前記ラック44と一体形成されているラックピン44aが押し下げられ、該ラックピン44aと嵌合しているカム43が回転する。さらに、該カム43に一体成形されているカムピン43aに嵌合するロックレバー45が横方向(図中では左方向)にスライド移動し、さらには、該ロックレバー45に立設するロックアームピン46がロックアーム21,21を押動し、ロックアーム21,21をそれぞれ内側方向へ回転させる。その結果、ロックアーム21,21は切り欠き部12との嵌合が解除され、シャーシ2はフローティング状態で支持されるようになる。
また、連結部材57の移動に伴って、図示せぬクランプ機構及びディスク搬送ローラ退避機構もモータ4からの動力を伝達される構成となっている。そのため、クランプ機構は、位置決めされた各ディスクをクランプし、ディスク搬送ローラ退避機構は、ディスクとローラとの当接を解除させるように、ディスク搬送ローラ8をディスク面上から退避させる。そしてCDの再生を行うことができるようになる。
このように、センタリングガイドアーム5の移動による位置決め部52,53及び検知ピン52a、53aと該CDとの接触の解除、ディスク搬送ローラ8の退避移動によるディスク搬送ローラ8と該CDの接触の解除によって、該CDの再生が適切になされることとなる。
【0043】
次に上述したように構成される本発明の記録媒体再生装置の動作説明をする。
まず、8cmCDの場合の搬送動作過程の説明を行う。
8cmCDを挿入口11より装置内へ挿入すると、例えば図5に示す左右どちらかのセンタリングピン22cに当接する。センタリングピン22cはディスクに押されて回動し、この動作に連動して連結アーム23を介してガイドピン25が長孔24内を移動する。そしてセンタリングピン22cの回動によりセンタリングアーム22のカム面22aがスイッチ27と接触し、スイッチ27がON状態となる。そしてスイッチ27のONに連動して、ディスク搬送ローラ8の回転駆動が開始され、CDの搬送を開始する。
搬送されたCDは、ディスク搬送ローラ8とディスクガイドアーム7とにより挟持され、装置奥方向に搬送される。このとき、8cmCDは、図7に示すような形状のディスクガイドアーム7により、やや上向きで再生機構上へ搬送される。
【0044】
また、搬送過程においてセンタリングガイドアーム22は、さらに回動するが、8cmCDの最大径の部分がセンタリングピン22cに当接した後は、再びもとの状態に戻る。
この際8cmCDを挿入口11に対して偏って挿入した場合、例えば、図6に示すように左側のセンタリングピン22cのみに当接するように挿入口11に対して斜め方向に挿入すると、センタリングアーム22がある程度回動した時点で、ガイドピン25が長孔24の異径孔24aに入りこんでガイドピン25の移動を阻止し、センタリングピン22cがロックする。これにより8cmCDは、装置の中心方向に移動し、センタリング動作がなされる。またこのセンタリング動作により8cmCDはガイド逃がしアーム54の当接部54bに当接することはない。
【0045】
次に再生機構上に搬送された8cmCDは、センタリングガイドアーム5の第1の位置決め部52に当接して再生機構上にセンタリングして位置決めされる。この時8cmCDはやや上方に傾いて搬送されているため、正確に第1の位置決め部52に当接される。
そして、8cmCDの外周縁が検知ピン52aにあたり、検知アーム56を回動させる。そして検知アーム56の回動により連結部材57が移動し、センタリングガイドアーム5をCDの外周縁から離間させる。
なお、連結部材57の移動に基づいて、上述したようにロックアーム21のロックが解除され、シャーシ2(再生機構)はフローティング状態となる。
また同時に、連結部材57の移動に基づいて、ディスク搬送ローラ8が8cmCDの記録面上から退避し、その後クランプ機構が動作する。そしてクランプが完了すると、再生動作が開始される。
なお、8cmCDの搬送過程において、スイッチ28がONされないような構造となっているため、8cmCDの搬送が完了した時点で、スイッチ28がONされていなければ、挿入されたディスクが8cmCDと識別できる。
【0046】
次に、12cmCDの場合について説明する。
12cmCDを挿入口11より装置内へ挿入すると、例えば図5に示す左右どちらかのセンタリングピン22cに当接する。センタリングピン22cはディスクに押されて回動し、この動作に連動して連結アーム23を介してガイドピン25が長孔24内を移動する。そしてセンタリングピン22cの回動によりセンタリングアーム22のカム面22aがスイッチ27及びスイッチ28と接触し、スイッチ27及びスイッチ28がON状態となる。そしてスイッチ27のONに連動して、ディスク搬送ローラ8の回転駆動が開始され、CDの搬送を開始する。
搬送されたCDは、ディスク搬送ローラ8とディスクガイドアーム7とにより挟持され、装置奥方向に搬送される。このとき、12cmCDは、図7に示すような形状のディスクガイドアーム7により、略平行で再生機構上へ搬送される。
【0047】
また、搬送過程においてセンタリングガイドアーム22は、さらに回動するが、12cmCDの最大径の部分がセンタリングピン22cに当接した後は、再びもとの状態に戻る。
【0048】
一方、搬送途中において、12cmCDの外周縁がガイド逃がしアーム54の当接部54bと当接し、ガイド逃がしアーム54を支持ピン54cを中心に回動させ、センタリングアーム5を上方へ持ち上げ、クランパアーム6と平行になる。
その結果、12cmCDの搬送経路上に突出していた第1の位置決め部52は上方へ退避し、12cmCDの搬送経路が確保されることになる。また、12cmCDの搬送経路上に、第2の位置決め部53が立設するようになる。
【0049】
次に、再生機構上に搬送された12cmCDは、センタリングガイドアーム5の第2の位置決め部53に当接して再生機構上にセンタリングして位置決めされる。
そして、12cmCDの外周縁が検知ピン53aに当接し、検知アーム56を回動させる。そして検知アーム56の回動により連結部材57が移動し、上述したようにセンタリングガイドアーム5を12cmCDの外周縁より離間させる。
なお、連結部材57の移動に伴って、上述したようにロックアーム21のロックが解除され、シャーシ2に搭載されている再生機構はフローティング状態となる。
また同時に、連結部材57の移動に伴って、ディスク搬送ローラ8が12cmCDの記録面上から退避し、その後、クランプ機構が動作する。そしてクランプが完了すると、再生動作が開始される。
なお、12cmCDの搬送過程において、スイッチ28がONされる構造となっているため、12cmCDの搬送が完了した時点で、スイッチ28がONされていれば挿入されたディスクが12cmCDと識別できる。
【0050】
次に、各ディスクの排出動作過程の説明を行う。
各ディスクの排出は、図示しないイジェクトボタンが押されると、上述した搬送動作過程の逆の動作を行い、8cmCD、12cmCDを挿入口11から排出する。
なお、8cmCDの場合は、スイッチ27がOFFとなった時点で、ディスク搬送ローラ8の駆動が停止し、挿入口11からディスクの一部が突出した状態でディスク搬送ローラ8とディスクガイドアーム7によって挟持された状態となる。
さらに、12cmCDの場合は、スイッチ28がOFFとなった時点で、ディスク搬送ローラ8の駆動が停止し、挿入口11からディスクの一部が突出した状態でディスク搬送ローラ8とディスクガイドアーム7によって挟持された状態となる。
【0051】
以上説明したように本発明の記録媒体再生装置は、8cmCD及び12cmCDを第1の位置決め部52及び第2の位置決め部53が形成されたセンタリングガイドアーム5によって確実に位置決めすることができる。
そしてこのセンタリングガイドアームの移動量が若干のため、各ディスクの位置決め部が同一部材内に形成することができ、装置のコンパクト化及び部品点数の減少を図ることができる。
【0052】
なお、上述した実施例において記録媒体をCDとして説明したが、これに限らずDVD等の他のディスク状記録媒体でもよい。
また、上述したCDの外径を8cm、12cmで説明したが、これに限らず適宜な外径を有したディスクでもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、再生装置内部に搬送されてきた記録媒体をを再生機構上に精度よく位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による記録媒体再生装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の実施例による記録媒体再生装置の要部であるシャーシ部分を示した概略斜視図である。
【図3】本発明の実施例による記録媒体再生装置の平面図である。
【図4】本発明の実施例による記録媒体再生装置の正面図である。
【図5】センタリング機構の説明図である。
【図6】センタリングアームの動作説明図である。
【図7】ディスクガイドアームの説明図である。
【図8】センタリングガイドアームの斜視図である。
【図9】センタリングガイドアームの平面図である。
【図10】8cmCDが位置決め部に当接した状態の説明図である。
【図11】12cmCDが位置決め部に当接した状態の説明図である。
【図12】検知アームと連結部材の動作説明図である。
【図13】動力伝達の説明図である。
【図14】自動車に記録媒体再生装置を搭載した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 筐体
11 挿入口
12 切り欠き部
2 シャーシ
21 ロックアーム
22 センタリングアーム
22a カム面
22b 支持ピン
22c センタリングピン
22d ピン
23 連結アーム
24 長孔
24a 異径孔
25 ガイドピン
26 ばね
27 スイッチ
28 スイッチ
3 ダンパ
31 ダンパシャフト
4 モータ
41 ギヤ
42 ギヤ
43 カム
43a カムピン
44 ラック
44a ラックピン
44b 軸
45 ロックレバー
46 ロックアームピン
5 センタリングガイドアーム
51 軸
52 第1の位置決め部
52a 検知ピン
53 第2の位置決め部
53a 検知ピン
54 逃がしアーム
54a アームピン
54b 当接部
54c 支持ピン
55 延出部
55a テーパ面
56 検知アーム
56a 検知アームピン
56b ピン
57 連結部材
57a 長孔
57b テーパ面
58 テーパ部
6 クランパアーム
6a 固定片
61 クランパ
7 ディスクガイドアーム
7A テーパ面
7B テーパ面
8 ディスク搬送ローラ

Claims (4)

  1. 小径と大径の記録媒体を挿入可能な挿入口と、前記記録媒体を再生する再生機構とを備えた記録媒体再生装置であって、
    小径の記録媒体を所定位置に位置決めする第1の位置決め部と、大径の記録媒体を所定位置に位置決めする第2の位置決め部とを同一部材内に備える位置決め手段と、
    一端が前記位置決め手段に当接するとともに他端が挿入された前記大径の記録媒体にのみ当接する当接部材と、を備え、
    前記大径の記録媒体挿入時に、前記当接部材が前記大径の記録媒体との当接に伴い作動し、前記位置決め手段が前記当接部材に連動することにより、前記第1の位置決め部が前記大径の記録媒体の搬送経路上から退避するとともに、前記第2の位置決め部が当該搬送経路上に立設することを特徴とする記録媒体再生装置。
  2. 前記位置決め手段は、前記第1の位置決め部が搬送中の記録媒体の記録面に略垂直な方向に退避するように可動することを特徴とする請求項1記載の記録媒体再生装置。
  3. 前記当接部材は、前記他端が前記大径の記録媒体の周縁のみと当接することを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体再生装置。
  4. 前記位置決め手段は、装置奥方であって、記録媒体の記録面に略平行な軸を回動軸として傾動可能に可動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録媒体再生装置。
JP28876499A 1999-10-08 1999-10-08 記録媒体再生装置 Expired - Fee Related JP3949855B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28876499A JP3949855B2 (ja) 1999-10-08 1999-10-08 記録媒体再生装置
US09/680,210 US6542453B1 (en) 1999-10-08 2000-10-06 Recording medium read device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28876499A JP3949855B2 (ja) 1999-10-08 1999-10-08 記録媒体再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001110115A JP2001110115A (ja) 2001-04-20
JP3949855B2 true JP3949855B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=17734417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28876499A Expired - Fee Related JP3949855B2 (ja) 1999-10-08 1999-10-08 記録媒体再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3949855B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3901138B2 (ja) 2003-07-22 2007-04-04 ソニー株式会社 再生装置
JP4936475B2 (ja) * 2008-12-04 2012-05-23 東英工業株式会社 ディスク記録媒体処理装置
JP2014130664A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Jvc Kenwood Corp ディスク駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001110115A (ja) 2001-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6542453B1 (en) Recording medium read device
JP3801842B2 (ja) ディスク再生装置
US7028316B2 (en) Apparatus for loading a disk in an optical disk player
JP3949855B2 (ja) 記録媒体再生装置
JP3949856B2 (ja) 記録媒体再生装置
JP4243525B2 (ja) ディスク装置
KR100672143B1 (ko) 디스크 플레이어
JP4197146B2 (ja) ディスク装置
JP4106422B2 (ja) ディスクガイド機構及びこのディスクガイド機構を用いたディスク再生装置
JP3749124B2 (ja) ディスク装置
JP2004022146A (ja) ディスクローディング装置
JP2001110116A (ja) 記録媒体再生装置
JP4141660B2 (ja) ディスク再生装置
JP4207936B2 (ja) ディスクローディング装置
JP2003331495A (ja) ディスクプレーヤの誤挿入防止装置
JP4027633B2 (ja) 回転部材支持装置およびディスク再生装置
JP3976696B2 (ja) ディスクプレーヤ
JP3796215B2 (ja) ディスクプレーヤ
JP3746379B2 (ja) ディスクプレーヤのディスク検知機構
JP2003228903A (ja) ディスクプレーヤのディスク検知機構
JP3912970B2 (ja) ディスクプレーヤ
JP3806692B2 (ja) ディスクプレーヤ
KR100202022B1 (ko) 광 디스크 플레이어의 디스크 가이딩 장치
JP3670415B2 (ja) ディスク再生装置
JP2003123360A (ja) ディスク検出装置およびディスク再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060922

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees