JP3945432B2 - メモリカード用ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SDメモリカードのようなメモリカードを挿抜自在に接続するためのメモリカード用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のメモリカード用ソケットとして、メモリカードがスライドして挿抜されると共にメモリカードに設けた接続端子に接触する複数本のコンタクトを保持したハウジングと、ハウジングに挿入されたメモリカードに当接して押力を受けハウジングに対してスライドするイジェクト部材と、メモリカードが抜かれる際にスライドする方向にイジェクト部材をハウジングに対して付勢する付勢ばねと、プッシュオン・プッシュオフ型のロック機構とを備えるものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記のようにプッシュオン・プッシュオフ型のロック機構を備えたメモリカード用ソケットにメモリカードを接続する際は、メモリカードをハウジングに挿入して押し込む。そして、イジェクト部材がメモリカードを介して押力を受けてメモリカードの接続端子がコンタクトに接触する保持位置よりもやや奥のロック位置まで移動したときに、保持位置からのメモリカードを抜く方向へのイジェクト部材のハウジングに対する移動がロック機構によって禁止され、メモリカードへの押力を除去した後にもメモリカードが保持位置に留まる。メモリカードを抜くには、再度メモリカードを少し押し込んでからメモリカードへの押力を除去する。すると、イジェクト部材へのロック機構による移動の禁止が解除され、メモリカードはイジェクト部材を介して付勢ばねのばね力を受けてハウジングから押し出される。
【0004】
【特許文献1】
特許第3252133号明細書(第3−4頁、第6図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したロック機構を備えるメモリカード用ソケットにおいては、メモリカードを取り出そうとしたときにメモリカードが勢いよく飛び出し、落下して破損するおそれがあった。ここで、メモリカードの飛び出しを防ぐために、付勢ばねのばね力を弱めると、メモリカードが押し出される過程でメモリカードがコンタクトから離れる前に、付勢ばねのばね力がコンタクトの接触圧による摩擦力よりも弱くなり、メモリカードが途中で止まってしまう動作不良を起こすおそれがあるから、付勢ばねのばね力を弱めることはできない。
【0006】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、メモリカードの飛び出しを防ぐことができ、かつ動作不良が発生しないメモリカード用ソケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、メモリカードがスライドして挿抜されると共にメモリカードに設けた接続端子に接触する複数本のコンタクトを保持したハウジングと、ハウジングに挿入されたメモリカードに当接して押力を受けハウジングに対してスライドするイジェクト部材と、メモリカードが抜かれる際にスライドする方向にイジェクト部材をハウジングに対して付勢する付勢ばねと、メモリカードの接続端子がコンタクトに接触する保持位置よりも奥のロック位置までイジェクト部材が押し込まれたときに保持位置からメモリカードを抜く方向へのイジェクト部材のハウジングに対する移動を禁止するとともに、その後一旦イジェクト部材への押力が除去された後に再度イジェクト部材が押し込まれたときに禁止を解除するロック機構とを備え、ハウジングに挿入されたメモリカードの接続端子がコンタクトに接触し始める接触位置よりも浅くまでしかイジェクト部材が押し込まれていないときにはイジェクト部材とメモリカードとのいずれにも接触せず、イジェクト部材が少なくとも保持位置まで押し込まれているときにはイジェクト部材とメモリカードとの少なくとも一方のハウジングに対してスライドする方向に沿った面に弾接する弾接部がハウジングに設けられたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、弾接部は、イジェクト部材のみに接触する位置に設けられたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、ハウジングは弾性を有する材料からなり、弾接部はハウジングに一体に形成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、弾接部は、メモリカードとイジェクト部材とがスライドする空間へハウジングの一部が切り起こされて形成されたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(実施形態1)
本実施形態は、図1に示すように、上下に偏平な略直方体形状であってメモリカードMCが挿抜されるメモリカード挿入口42が前面に開口したハウジング3を備える。以下、メモリカードMCを抜き出す方向を前方と呼び、上下左右は図2を基準とする。
【0013】
本実施形態で用いるメモリカードMCはSDメモリカードであって、外周形状が略矩形状になっており、右後の角部を落として逆差し防止用の切欠部27が形成されている。メモリカードMCの下面には図示しない複数個(SDメモリでは9個)の接続端子が左右に並べて設けられている。また、メモリカードMCの右側縁には矩形状に陥没したロック用切欠37が設けられている。さらに、メモリカードMCの下面側の左右両側部には、上面側の幅よりも下面側の幅を狭くする段部19が形成されている。また、メモリカードMCの左側縁には、手操作で前後にスライドさせてデータ書き込み可能・禁止を切りかえることができるライトプロテクトスイッチSWが設けられている。
【0014】
ハウジング3は、図2に示すように、薄いステンレス板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより形成されたベースシェル1と、ベースシェル1と同様に薄いステンレス板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより形成されベースシェル1の上側に被着されたカバーシェル2とからなる。ハウジング3の内部には、それぞれメモリカードMCの接続端子に接触する複数本のコンタクト10を有するコンタクトブロック4が保持されている。コンタクトブロック4の前側には、ハウジング3内を前後にスライド可能なイジェクト部材5が収納されている。ハウジング3の内部の左右両端部には、それぞれイジェクト部材5を前方へ付勢する付勢ばねとしてのコイルばね13が保持されている。
【0015】
詳しく説明すると、コンタクトブロック4は、合成樹脂成形品からなりハウジング3の後端に配置される基体7を備える。基体7には、各コンタクト10と、メモリカードMCの挿入認識用の一対のスイッチ片30a,30bと、メモリカードMCのライトプロテクトスイッチSWの位置検出用の一対のスイッチ片31a,31bとがそれぞれインサート成形によって基体7の前後に突出するように左右に並べて保持されている。各コンタクト10と、スイッチ片30a,30b,31a,31bとは、それぞれ基体7の後方に突出した部位が外部の回路に接続され、基体7の前方に突出した部位がメモリカードMCに接触する。
【0016】
ベースシェル1は、底板12と、底板12の左右に突設された側壁6a,6bとを有する。底板12の左右両端部の前端には、それぞれイジェクト部材5のメモリカード挿入口42からの脱落を防ぐための突片18が上方へ突設されている。ここで、左右の両突片18の下端部の間の距離はメモリカードMCの段部19よりも下側の部位の左右の幅寸法よりも大きくかつメモリカードMCの段部19よりも上側の部位の左右の幅寸法よりも小さくしてあり、メモリカードMCを上下逆に挿入しようとすると突片18が引っ掛かるようになっている。また、底板12の後端には、左右に並んでそれぞれ底板12の上側に突出する複数個(図においては4個)の結合片9が切り起こしによって形成されている。コンタクトブロック4の基体7にはベースシェル2の結合片9に対応する貫通穴8が上下に貫設されていて、結合片9がコンタクトブロック4の貫通穴8に圧入されることによって、ベースシェル1とコンタクトブロック4とは結合している。また、ライトプロテクトスイッチSWの位置検出用のスイッチ片31a,31bやコンタクト10がメモリカードMCによって下方に押されたときに底板12に接触しないように、底板12のスイッチ片31a,31bに対応する位置と各コンタクト10に対応する位置とにはそれぞれ逃がし穴11が上下に貫設されている。さらに、本実施形態を用いる機器においてハウジング3の下に配置される他の部品とハウジング3とを絶縁する必要がある場合は、底板12の下面に絶縁テープ80が貼着される。
【0017】
カバーシェル2は、天板21と、天板21の左右に垂設された側壁20とを備える。天板21の左右の端部には、それぞれ2本のスリット24が左右に並設されている。天板21の左右それぞれにおいてスリット24に挟まれた各部位には、それぞれ前後方向の中間部が下方へ突出するように曲げられてメモリカードMCをイジェクト部材5に押し付ける押さえ片25が設けられている。また、天板21の後端には、左右に並んでそれぞれ天板21の下側に突出する複数個の結合片(図示せず)が切り起こしによって形成されている。コンタクトブロック4の基体7にはカバーシェル2の結合片に対応する複数個(図においては3個)の貫通穴22が上下に貫設されていて、結合片がコンタクトブロック4の貫通穴8に圧入されることによって、カバーシェル2とコンタクトブロック4とは結合している。さらに、各側壁20には、それぞれ切り起こしによって形成され内側へ突出した複数個(図においては3個)の結合突起40が前後に並べて設けられている。ここで、ベースシェル1の各側壁6a,6bにはそれぞれ結合穴41が設けられていて、結合突起40が結合穴41に係合することによってカバーシェル2とベースシェル1とは結合している。
【0018】
イジェクト部材5は、左右に長くメモリカードMCの後端に当接する主部5aと、主部5aの左右の端部からそれぞれ前方へ延設された2本の腕部5b,5cとからなり、全体としてコ字状に形成された合成樹脂成形品である。主部5aの右端部には、メモリカードMCの切欠部27に当接する張出部5dが設けられている。メモリカードMCを誤った向きで挿入しようとしたときには、張出部5dが引っ掛かる感触によって誤りを知ることができる。また、主部5aの下面には、イジェクト部材5が押し込まれたときにコンタクト10を前方へ突出させるための溝33が設けられている。
【0019】
各腕部5b,5cは、メモリカードMCの左右側部をガイドするものであって、各腕部5b,5cの内側面には、メモリカードMCの段部19が載置される段部50が設けられている。また、各腕部5b,5cの前端内側面には、それぞれ前方へ向かって腕部5b,5cの間の間隔を広げる傾斜面34が設けられている。
【0020】
また、イジェクト部材5の各腕部5b,5cの後端には、それぞれコイルばね13の一端が挿入される図示しない溝が設けられている。各コイルばね13の他端は、それぞればね座片100を介してベースシェル1に取り付けられている。各ばね座片100は、コイルばね13に後方から挿入されてコイルばね13の座屈を防止する座屈防止針101と、ベースシェル1の各側壁6a,6bの後端部にそれぞれ設けられた結合穴110a,110bに凹凸結合する取付片102とをそれぞれ有する。
【0021】
ここで、カバーシェル2には、後端部が天板21の右後端部に一体化して前端部が左右に撓み可能なロック片26が設けられている。ロック片26の前後方向の中間には、ロック片26の前部を後部よりも左側に突出させる段部26aが設けられている。また、ロック片26の前端には、左側に突出したロック爪26bが曲げ形成されている。イジェクト部材5の上面には、主部5aの右端部の後方と右側の腕部5cの左右とにそれぞれ解放されロック片26が収納される凹部200が凹設されている。メモリカードMCが未挿入の状態では、ロック片26の段部26aよりも前側の部位の左面が、右側の腕部5cの左側の開口の後側に弾接することによって、ロック片26はロック爪26bが凹部200内に収納された状態に規制されている。メモリカードMCの挿入に伴ってイジェクト部材5が所定位置まで移動すると、ロック片26の段部26aよりも後側の部位の左面が右側の腕部5cの左側の開口の後側に弾接し、ロック片26の段部26aよりも前側の部位は右側の腕部5cの左側の開口に収まる。ここにおいて、ロック爪26bが右側の腕部5cよりも左側に突出してメモリカードMCのロック用切欠37に係合することにより、メモリカードMCのイジェクト部材5からの脱落が防止される。
【0022】
さらに、右側の腕部5cの右側面には、ガイド溝15が設けられ、ガイド溝15によって囲まれることによりハートカム15aが形成されている。ここで、ベースシェル1の右側の側壁6a,6bには、L字状片14が左側へ切り起こされている。L字状片14には、軸受穴14bが左右に貫設されている。そして、両端部が互いに同じ側へそれぞれ略直角に曲げられたガイドピン16の一端が軸受穴14bに挿通され、他端がガイド溝15に係入させてある。ガイドピン16は、一端(以下、「固定端16a」と呼ぶ)が軸受穴14bに軸支され他端(以下、「自由端16b」と呼ぶ)がガイド溝15にガイドされることにより、イジェクト部材5のスライドに伴って固定端16aを軸として回動する。
【0023】
図3を参照しながら、メモリカードMCを挿抜する際のガイドピン16の動作を説明する。メモリカードMCを未挿入の状態では、イジェクト部材5の各腕部5a,5bの前端はベースシェル1の突片18に当接していて、ガイドピン16の自由端16bはガイド溝15の後端部イに位置している。メモリカードMCを正しい向きでハウジング1のメモリカード挿入口42に挿入して押し込むと、メモリカードMCを介してイジェクト部材5が押力をうけて後方へスライドする。このときガイドピン16の自由端16bはハートカム15aの上面にガイドされてハートカム15aの上側ロを通る。さらにメモリカードMCを押し込むと、ガイドピン16の自由端16bはガイド溝15の前端部ニに至り、自由端16bとガイド溝15の前端とが当接することによってイジェクト部材5の更なる進入が禁止される。ガイド溝15の前端部ニはハートカム15aの前面に設けられた凹部15dの前方に位置しており、ここにガイドピン16の自由端16bが位置しているときにメモリカードMCへの押力を除去すると、コイルばね13のばね力によってイジェクト部材5が前方へ押し戻され、ガイドピン16の自由端16bがハートカム15aの凹部15dに入り込む。ここにおいて、ガイドピン16の自由端16bがハートカム15aに当接することにより、イジェクト部材5の前方への移動が禁止される。この状態では、メモリカードMCの接続端子はコンタクト10に接触している。つまり、ガイドピン16と、ガイド溝15と、ベースシェル1のL字状片14の軸受穴14bとがロック機構を構成している。ガイドピン16の自由端16bがガイド溝15の前端部ニに位置するイジェクト部材5の位置がロック位置であり、ガイドピン16の自由端16bがハートカム15aの凹部15dに入り込んだ状態でのイジェクト部材5の位置が保持位置である。また、この状態では、メモリカードMCの挿入認識用のスイッチ片30a,30bのうち上側に位置するものがイジェクト部材5によって押し下げられて2個のスイッチ片30a,30bが互いに接触することにより、メモリカードMCの挿入が認識される。さらに、メモリカードMCのライトプロテクトスイッチSWの位置検出用のスイッチ片31a,31bが互いに接触しているか否かによって、書き込み禁止状態が否かが認識される。
【0024】
メモリカードMCを抜くには、まずメモリカードMCを押し込む。すると、ガイドピン16の自由端16bがハートカム15aの前方のガイド溝15の前端にガイドされてハートカム15aの前方下側に移動する。ここでメモリカードMCへの押力を除去すると、イジェクト部材5がコイルばね13のばね力によって押し戻されることにより、ガイドピン16の自由端16bはハートカム15aの下側ハを通ってガイド溝15の後端イに戻る。ここで、ガイド溝15はハートカム15aの後端付近の1箇所とハートカム15aの前端付近の上下2箇所とで分岐している。そして、ガイドピン16の自由端16bが上述した正しい進路と異なる誤った進路に進入することを防ぐため、ガイド溝15の分岐する各部付近の底面には、それぞれ誤った進路への深さ寸法を正しい進路への深さ寸法よりも小さくする段部15cを設けるとともに、ベースシェル1の右側の側壁6aに切り起こした押し当て片17の弾力によってガイドピン16の自由端16bはガイド溝15の底面に弾接するようにしてある。
【0025】
ここで、図2及び図4に示すように、カバーシェル2の天板21の後端部には、下側へ切り起こされて形成された複数の弾接部23が設けられている。各弾接部23は、それぞれ後端へ向かってハウジング3の内部への突出寸法が大きくなるように傾斜している。弾接部23は、メモリカードMCの接続端子とコンタクト10とが接触する接触位置と保持位置との間の所定位置(以下、「抵抗力発生位置」と呼ぶ)からイジェクト部材5の前方への移動が禁止されるストップ位置にかけてイジェクト部材5に弾接し、イジェクト部材5をベースシェル1の上面に押し付ける。また、弾接部23は、イジェクト部材5がストップ位置に到達してもメモリカードMCが接触しない程度にメモリカード挿入口46から離してある。つまり、弾接部23は、イジェクト部材5のみに接触する位置に設けられており、メモリカードMCには接触しない。従って、弾接部23によってメモリカードMCが傷つくことはない。
【0026】
上記構成による効果を図5を用いて説明する。図5の横軸はイジェクト部材5のメモリカードMCが未挿入時の位置からの変位Xを示し、縦軸はイジェクト部材5を押し出す力(以下、「排出力F」と呼ぶ)を示す。メモリカードMCを押し出すエネルギーは、排出力Fの変位Xでの積分によって求められる。
【0027】
排出力Fは、コイルばね13のばね力に起因し、直線abで示すようにイジェクト部材5の変位Xに対して直線的に増大する。さらに、上記構成によれば、接触位置P1と保持位置P2との間の抵抗力発生位置P3からストップ位置P4にかけて弾接部23の弾性力でイジェクト部材5がベースシェル1に押しつけられることにより、コイルばね13のばね力に抗する摩擦力が生じる。ここで、各弾接部23の後端は、イジェクト部材5の後端が到達する位置よりも後側に位置している。また、各弾接部23はそれぞれ後端へ向かってハウジング3の内部への突出寸法が大きくなるように傾斜しているから、弾接部23の変形量はイジェクト部材5が押し込まれるに従って増大し、弾接部23のばね力に比例する前記摩擦力は直線cdで示すようにイジェクト部材5の変位Xに対して直線的に増大する。
【0028】
そして、メモリカードMCを取り出す際にはメモリカードMCを押し出すエネルギーのうち図5に斜線で示す領域Zに相当する分が上記の摩擦力によって減殺される。つまり、メモリカードMCが押し出される勢いが弱められるから、メモリカードMCの飛び出しが防止される。
【0029】
ここで、押さえ片25のばね力を強くすることやコイルばね13のばね力を破線で示すように低くすることによってメモリカードMCの飛び出しを防ごうとした場合、接触位置P1での排出力Fまで低くなってしまい、コンタクト10とメモリカードMCとの間の摩擦力によってメモリカードMCがハウジング3内部で止まってしまう動作不良が発生するおそれがある。さらに、押さえ片25のばね力を強くした場合はメモリカードMCを傷つけてしまうおそれがある。一方本願発明によれば、接触位置P1では従来と同様の排出力Fが得られるから動作不良が発生せず、かつ先に述べたようにメモリカードMCを傷つけるおそれもない。
【0030】
また、弾接部23はハウジング3に一体に形成されているから、弾接部23を設けたことによって部品点数が増加することはない。さらに、弾接部23は切り起こしによって形成されているから、弾接部23はイジェクト部材5によって押さえられてもせいぜい切り起こされる以前の位置に押し戻されるのみであってハウジング2の外側へ突出することがない。従って、弾接部23を設けたことで機器への組み込みに支障をきたすことはない。
【0031】
(実施形態2)
本実施形態は、図6に示すように、上下に偏平な略直方体形状であって実施形態1とは形状の異なるメモリカードMCが挿抜されるメモリカード挿入口42が前面に開口したハウジング3を備える。以下、メモリカードMCを抜き出す方向を前方と呼び、上下左右は図6を基準とする。
【0032】
本実施形態で用いるメモリカードMCは、従来のSDメモリカードを小型化したミニSDカードと呼ばれるものであって、外周形状が略矩形状になっており、右後の角部には逆差し防止用の切欠部27が形成されている。メモリカードMCの下面には図示しない複数個(ミニSDカードでは11個)の接続端子が左右に並べて設けられている。また、メモリカードMCの左右両側縁にはそれぞれ矩形状に陥没したロック用切欠37が設けられている。さらに、メモリカードMCの後端部の左右両側には、上面側の左右幅を下面側の左右幅よりも狭くする段部19が形成されている。
【0033】
ハウジング3は、図7に示すように、薄いステンレス板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより形成されたベースシェル1と、ベースシェル1と同様に薄いステンレス板を打ち抜き且つ曲げ加工することにより形成されベースシェル1の上側に被着されたカバーシェル2とからなる。ハウジング3の内部には、それぞれメモリカードMCの接続端子に接触する複数本のコンタクト10を有するコンタクトブロック4が保持されている。コンタクトブロック4の前側には、ハウジング3内を前後にスライド可能なイジェクト部材5が収納されている。ハウジング3の内部の左右両端部には、それぞれイジェクト部材5を前方へ付勢する付勢ばねとしてのコイルばね13が保持されている。
【0034】
詳しく説明すると、コンタクトブロック4は、合成樹脂からなりハウジング3の後端に配置される基体7を備える。基体7には、各コンタクト10がそれぞれインサート成形によって基体7の前後に突出するように保持されている。各コンタクト10は、それぞれ基体7の後方に突出した部位が外部の回路に接続され、基体7の前方に突出した部位がメモリカードMCに接触する。
【0035】
ベースシェル1は、底板12と、底板12の左右に突設された側壁6a,6bとを有する。各側壁6a,6bの前端には、それぞれイジェクト部材5のメモリカード挿入口42からの脱落を防ぐための突片18が内側へ突設されている。また、コンタクト10がメモリカードMCによって下方に押されたときに底板12に接触しないように、底板12の各コンタクト10に対応する位置にはそれぞれ逃がし穴11が上下に貫設されている。
【0036】
カバーシェル2は、天板21と、天板21の左右に垂設された側壁20とを備える。天板21の左右の端部には、それぞれ2本のスリット24が左右に並設されている。天板21の左右それぞれにおいてスリット24に挟まれた各部位には、それぞれ前後方向の中間部が下方へ突出するように曲げられてメモリカードMCをイジェクト部材5に押し付ける押さえ片25が設けられている。
【0037】
イジェクト部材5は合成樹脂成形品からなり、左右に長くメモリカードMCの後端上部に当接する主部5aと、主部5aの左右の端部からそれぞれ前方へ延設されて主部5aとともにコ字状を形成する2本の腕部5b,5cと、各腕部5b,5cの前部の内側面の下端部同士を互いに連結する平板状の連結片5eとからなる。
【0038】
主部5aの左端部には、メモリカードMCの切欠部27に当接する張出部5dが設けられている。また、主部5aの下面は連結片5eの下面よりも上側に位置しており、従って主部5aの下面とベースシェル1の底板12の上面との間には隙間が生じる。イジェクト部材5が押し込まれたときには、コンタクト10は主部5aの下側を通じて主部5aの前方へ突出する。
【0039】
各腕部5bは、メモリカードMCの左右側部をガイドするものである。各腕部5b,5cの後端部内側面には、上側を下側よりも突出させる段部50が設けられていて、メモリカードMCの段部19はイジェクト部材5の段部50の下側に入り込むようになっている。
【0040】
さらに、イジェクト部材5の各腕部5b,5cの後端には、それぞれコイルばね13の前端が挿入される図示しない溝が設けられている。各コイルばね13の後端は、それぞればね座片120,130を介してコンタクトブロック4に取り付けられている。ここで、基体7の左端部には、突出部71が前方へ突設されている。一方のばね座片120は、コンタクトブロック4の突出部71の下面に設けられたばね座保持溝71aに嵌まる取付片122と、一方のコイルばね13に後方から挿入されてコイルばね13の座屈を防止する座屈防止針121とを有する。他方のばね座片130は、他方のコイルばね13に後方から挿入されてコイルばね13の座屈を防止する座屈防止針131と、コンタクトブロック4の基体7の左端部に設けられた結合溝7aに凹凸結合する取付片132とを有する。
【0041】
さらに、コンタクトブロック4の突出部71の上面には、ガイド溝15が設けられ、ガイド溝15によって囲まれることによりハートカム15aが形成されている。ここで、イジェクト部材5の左側の腕部5bの上面には、軸受穴14bが設けられている。そして、両端部から下側へそれぞれ突起19a,19bが突設された帯状の金属からなるガイド片19の一方の突起19aが軸受穴14bに挿通され、他方の突起19bがガイド溝15に係入させてある。ガイド片19は、一方の突起19aが軸受穴14bに軸支され他方の突起19bがガイド溝15にガイドされることにより、イジェクト部材5のスライドに伴って、軸受穴14bに軸支された突起19aを軸として回動する。本実施形態では、コンタクトブロック4のガイド溝15と、イジェクト部材5の軸受穴14bと、ガイド片19とがロック機構を構成する。ガイド溝15は実施形態1のガイド溝15の向きを変えた形状であって、ガイド溝15の内部でのガイド片19の突起19bの動作は実施形態1のガイドピン16の自由端16bの動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0042】
また、ガイド片19の前後方向の中間部にはロック爪19cが右方へ突設されている。イジェクト部材5が所定の位置までスライドしたときに、ロック爪19cがメモリカードMCの左側のロック用切欠37に係合するすることによってメモリカードMCのイジェクト部材5からの脱落が防止される。
【0043】
ここで、カバーシェル2の天板21の後端部とベースシェル1の底板12とには、それぞれハウジング3の内側へ切り起こされて形成された弾接部23,12aが設けられている(図7及び図8参照)。各弾接部23,12aは、それぞれ後端へ向かってハウジング3の内部への突出寸法が大きくなるように傾斜している。抵抗力発生位置からストップ位置にかけて、ベースシェル1の弾接部12aはイジェクト部材5の連結片5eの下面に弾接し、カバーシェル2の弾接部23はイジェクト部材5の主部5aの上面に弾接する。ここで、ベースシェル1の弾接部12aの底板12の上面からの突出寸法は、図では誇張して描いてあるが、実際はメモリカードMCに接触しない程度に小さくしてある。また、カバーシェル2の弾接部23は、イジェクト部材5がストップ位置に到達してもメモリカードMCが接触しない程度にメモリカード挿入口46から離してある。従って、ベースシェル1の弾接部12aとカバーシェル2の弾接部23とは、いずれもメモリカードMCには接触しない。
【0044】
上記構成によれば、実施形態1と同様の効果に加え、イジェクト部材5を挟んで上下両側に弾接部12a,23を設けたことにより、一方のみに弾接部12a,23を設けた場合に比べて設計の自由度が向上する。
【0045】
なお、メモリカードMCの例として、実施形態1ではSDメモリカード、実施形態2ではミニSDカードをそれぞれ挙げたが、メモリカードMCの種類はこれら2種に限定されるものではなく、本発明は種々のメモリカードMCに対応させることが可能である。
【0046】
【発明の効果】
請求項1の発明は、メモリカードがスライドして挿抜されると共にメモリカードに設けた接続端子に接触する複数本のコンタクトを保持したハウジングと、ハウジングに挿入されたメモリカードに当接して押力を受けハウジングに対してスライドするイジェクト部材と、メモリカードが抜かれる際にスライドする方向にイジェクト部材をハウジングに対して付勢する付勢ばねと、メモリカードの接続端子がコンタクトに接触する保持位置よりも奥のロック位置までイジェクト部材が押し込まれたときに保持位置からメモリカードを抜く方向へのイジェクト部材のハウジングに対する移動を禁止するとともに、その後一旦イジェクト部材への押力が除去された後に再度イジェクト部材が押し込まれたときに禁止を解除するロック機構とを備え、ハウジングに挿入されたメモリカードの接続端子がコンタクトに接触し始める接触位置よりも浅くまでしかイジェクト部材が押し込まれていないときにはイジェクト部材とメモリカードとのいずれにも接触せず、イジェクト部材が少なくとも保持位置まで押し込まれているときにはイジェクト部材とメモリカードとの少なくとも一方のハウジングに対してスライドする方向に沿った面に弾接する弾接部がハウジングに設けられたので、メモリカードを取り出す際には、弾接部の弾接で生じる摩擦力によって、メモリカードが押し出される勢いが減殺されるから、メモリカードの飛び出しが防止される。また、接触位置までイジェクト部材が押し出されたときには、弾接部はイジェクト部材とメモリカードとのいずれにも接触しなくなるから、以後メモリカードは弾性部の影響を受けることなく、イジェクト部材を介して付勢ばねのばね力を受けてハウジングから押し出される。従って、メモリカードがハウジングから押し出される途中で止まってしまう動作不良が防止される。
【0047】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、弾接部は、イジェクト部材のみに接触する位置に設けられたので、弾接部によってメモリカードに傷がつくことがない。
【0048】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、ハウジングは弾性を有する材料からなり、弾接部はハウジングに一体に形成されたので、弾接部に別体の部品を用いる場合に比べて部品点数が減少し、製造コストを低減することができる。
【0049】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、弾接部は、メモリカードとイジェクト部材とがスライドする空間へハウジングの一部が切り起こされて形成されたので、メモリカードが押し込まれても弾接部がハウジングの外側に突出することがないから、弾接部がハウジングの外側に突出する場合に比べて機器への組み込みが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す斜視図である。
【図2】同上を示す分解斜視図である。
【図3】同上のガイド溝を示す平面図である。
【図4】同上の要部を示す図2のA−A断面図である。
【図5】同上において、イジェクト部材の変位量とメモリカードを押し出す排出力との関係を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態2を示す図である。
【図7】同上を示す分解斜視図である。
【図8】同上の要部を示す図7のB−B断面図である。
【符号の説明】
3 ハウジング
5 イジェクト部材
10 コンタクト
12a 弾接部
13 コイルばね
14b 軸受穴
15 ガイド溝
16 ガイドピン
19 ガイド片
23 弾接部
MC メモリカード

Claims (4)

  1. メモリカードがスライドして挿抜されると共にメモリカードに設けた接続端子に接触する複数本のコンタクトを保持したハウジングと、ハウジングに挿入されたメモリカードに当接して押力を受けハウジングに対してスライドするイジェクト部材と、メモリカードが抜かれる際にスライドする方向にイジェクト部材をハウジングに対して付勢する付勢ばねと、メモリカードの接続端子がコンタクトに接触する保持位置よりも奥のロック位置までイジェクト部材が押し込まれたときに保持位置からメモリカードを抜く方向へのイジェクト部材のハウジングに対する移動を禁止するとともに、その後一旦イジェクト部材への押力が除去された後に再度イジェクト部材が押し込まれたときに禁止を解除するロック機構とを備え、ハウジングに挿入されたメモリカードの接続端子がコンタクトに接触し始める接触位置よりも浅くまでしかイジェクト部材が押し込まれていないときにはイジェクト部材とメモリカードとのいずれにも接触せず、イジェクト部材が少なくとも保持位置まで押し込まれているときにはイジェクト部材とメモリカードとの少なくとも一方のハウジングに対してスライドする方向に沿った面に弾接する弾接部がハウジングに設けられたことを特徴とするメモリカード用ソケット。
  2. 弾接部は、イジェクト部材のみに接触する位置に設けられたことを特徴とする請求項1記載のメモリカード用ソケット。
  3. ハウジングは弾性を有する材料からなり、弾接部はハウジングに一体に形成されたことを特徴とする請求項1記載のメモリカード用ソケット。
  4. 弾接部は、メモリカードとイジェクト部材とがスライドする空間へハウジングの一部が切り起こされて形成されたことを特徴とする請求項3記載のメモリカード用ソケット。
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